JP2001202189A - 座標検出装置 - Google Patents

座標検出装置

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JP2001202189A
JP2001202189A JP2000011180A JP2000011180A JP2001202189A JP 2001202189 A JP2001202189 A JP 2001202189A JP 2000011180 A JP2000011180 A JP 2000011180A JP 2000011180 A JP2000011180 A JP 2000011180A JP 2001202189 A JP2001202189 A JP 2001202189A
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JP2000011180A
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Inventor
Nobuyuki Hirano
信行 平野
Hirotaka Kimura
廣隆 木村
Isao Nishino
功 西野
Takaya Sugaya
貴也 菅ヶ谷
Toshihiko Matsuo
俊彦 松尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気抵抗素子を用いた手書き入力装置は、磁
気抵抗素子の磁石部材による磁気抵抗値の変化は非常に
微少であり、精密な認識が困難であった。また、磁気抵
抗素子自体が温度変化等の外的要因により大きい磁気抵
抗値の変化を起こす為誤作動の原因にとなり、安定した
動作を確保することが困難であった。 【解決手段】 磁界を発生させる座標指示手段23と、
複数の点に夫々対応して互いに離れて配置され、前記座
標指示手段から発生する磁界の強度によって抵抗値が変
化する複数の磁気抵抗素子8と、前記複数の磁気抵抗素
子の内、特定の磁気抵抗素子から出力される出力電圧値
から前記座表指示手段が指し示す位置の座標を検出する
検出手段24とを備えたことを特徴とする座標検出装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】磁界を発生させる座標指示手
段である磁気ペンから発生する磁界による磁気抵抗素子
の磁気抵抗の変化を読み取ることにより、磁気ペンの座
標を認識する座標検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペンの位置検出装置としては従来からさ
まざまな方式が実現化されてきた。図22には抵抗膜を
利用した感圧方式の物を示してある。図22の感圧方式
の例ではペン40の圧力により抵抗膜で構成されている
抵抗膜による電極41が導電性の下部電極42に接する
と、その場所に応じた抵抗膜による抵抗と抵抗45との
分圧から電圧値44が定まる。この電圧値44をAD変
換すればペンの位置をディジタル的な量で得ることがで
きる。
【0003】また、特開平03−255517には、磁
気抵抗素子の磁気抵抗変化を利用した文字情報を入力す
る手書き入力装置について記載されている。絶縁層を介
してお互いに直行する方向にマトリックス状の形状に形
成された磁気抵抗素子と、入力用ペンに相当する任意形
状の磁石部材とから構成されている。この磁気抵抗素子
とは磁界を受けると数%程度の抵抗値の変動が起こる性
質を持つものである。すなわち、磁石部材が指し示す磁
気抵抗素子が磁石部材からの磁界の影響を受けることに
より磁気抵抗素子の磁気抵抗値が変動し、その変動を検
出することにより磁石部材、つまり入力用ペンが指し示
す座標を認識することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、先に述べた感
圧方式の場合は、ペン座標の抽出の精度はAD変換と抵
抗膜の精度に左右されてしまい、基板上にノイズが発生
していたり、抵抗膜に特性変化が起こったりした場合は
ペンの座標を正確に抽出できなくなるといった問題があ
った。一方、磁気抵抗素子を用いた手書き入力装置は、
磁気抵抗素子の磁石部材による磁気抵抗値の変化は数%
程度と非常に微少であり、精密な認識が困難であった。
また、磁気抵抗素子自体が温度変化等の外的要因により
数10%程度の非常に大きい磁気抵抗値の変化を起こし
誤作動の原因にとなり、安定した動作を確保することが
困難であった。更に、本方式では、各磁気抵抗素子に対
して常に高速にスキャンし続けなければならず、消費電
力が大きいという問題もあった。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、磁界による数%という微少な
磁気抵抗値の変化を読み取り、精度よく座標を認識する
ペン座標検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、磁界を発
生させる座標指示手段と、複数の点に夫々対応して互い
に離れて配置され、前記座標指示手段から発生する磁界
の強度によって抵抗値が変化する複数の磁気抵抗素子
と、前記複数の磁気抵抗素子の内、特定の磁気抵抗素子
から出力される出力電圧値から前記座表指示手段が指し
示す位置の座標を検出する検出手段とを備えたものであ
る。
【0007】第2の発明は、第1の発明において前記電
圧が印加されたときに前記特定の磁気抵抗素子に定電流
を流す定電流手段を備えたものである。
【0008】第3の発明は、第2の発明において前記定
電流の定電流値を可変するものである。
【0009】第4の発明は、第2の発明において前記定
電流の定電流値を前記複数の磁気抵抗素子内の各々の磁
気抵抗素子毎に変えるものである。
【0010】第5の発明は、前記定電流に交流成分を重
畳する交流信号発生手段を備え、前記検出手段が、前記
複数の磁気抵抗素子の内、特定の磁気抵抗素子から出力
される交流の出力電圧値の振幅から前記座表指示手段が
指し示す位置の座標を検出し、前記特定の磁気抵抗素子
に前記交流信号発生手段により重畳された交流電流を流
すものである。
【0011】第6の発明は、第5の発明において前記交
流発生手段が、前記交流成分にシステムクロックから分
周した信号を用いたものである。
【0012】第7の発明は、第1乃至第6の発明におい
て前記検出手段が、基準電圧値と前記出力電圧値との差
分が第1の基準値以上ある時に前記座標指示手段を検出
するものである。
【0013】第8の発明は、第1乃至第6の発明におい
て前記検出手段が、前記座標指示手段から出力される磁
界の影響が無い時の前記複数の磁気抵抗素子の内、特定
の磁気抵抗素子から出力される電圧値を前記基準電圧値
とし、前記出力電圧値若しくは前記基準電圧値を複数回
測定して求めるものである。
【0014】第9の発明は、第8の発明において前記検
出手段が、設定された時間の間隔毎に前記基準電圧値を
再測定するものである。
【0015】第10の発明は、第9の発明において前記
検出手段が、再測定前の第1の磁気抵抗素子からの出力
電圧値と再測定後の第1の磁気抵抗素子からの出力電圧
値との差分を再測定差分とし、再測定前の第2の磁気抵
抗素子からの出力電圧値と前記再測定差分とから再測定
後の第2の磁気抵抗素子からの出力電圧値を算出して求
めるものである。
【0016】第11の発明は、第7の発明において前記
基準電圧値と前記特定の磁気抵抗素子からの出力電圧値
との差分を座標検出差分とし、前記検出手段が、時間の
経過に伴い、前記座標検出差分が第1の基準値以上であ
り第2の基準値未満である第1の状態と前記座標検出差
分が第2の基準値以上である第2の状態とが発生した場
合に前記基準電圧値を変更するものである。
【0017】第12の発明は、第1の発明において前記
複数の磁気抵抗素子の内、特定の磁気抵抗素子を所定の
形式に基づいて選択する選択手段を有し、前記所定の形
式が、少なくとも2つの異なる形式から任意に設定する
ものである。
【0018】第13の発明は、第12の発明において前
記所定の形式が、少なくとも2つの異なる時間間隔であ
るものである。
【0019】第14の発明は、第12の発明において前
記所定の形式が、少なくとも2つ異なる間引き形式であ
るものである。
【発明の実施の形態】
【0020】実施の形態1.図1は本発明の一実施の形
態である座標検出装置の回路図を示すものである。尚、
磁気抵抗素子を4つ用いた場合について説明する。図に
おいて、1、2、3、4は複数点、例えばマトリックス
状に夫々配置され、座標指示手段としての磁気ペン(図
示しない)から発生する磁界を感知した際に抵抗値が変
化する第1乃至第4の磁気抵抗素子、1a、2a、3
a、4aは複数の磁気抵抗素子の中から特定の磁気抵抗
素子を選択する第1乃至第4のアナログスイッチ、1
b、2b、3b、4bは電流の逆流を防止する第1乃至
第4のダイオード、1d、2d、3d、4dは第1乃至
第4のアナログスイッチ1a、2a、3a、4aのON
/OFFの切り換えを行う為の制御信号を入力する第1
乃至第4のアナログスイッチ制御信号用端子、5は一端
が第3及び第4のアナログスイッチ3a、4aに接続さ
れ、他端が接地された抵抗、6は各磁気抵抗素子に定電
圧を印加する定電圧源、7は電圧値を読み取るための電
圧測定ポイント、8は複数の磁気抵抗素子1、2、3、
4を配置した磁気抵抗素子マトリックスである。
【0021】定電圧源6は第1及び第2のアナログスイ
ッチ1a、2aの一端に接続されており、第1及び第2
のアナログスイッチ1a、2aの他端には夫々第1、第
2の磁気抵抗素子1、2と第3、第4の磁気抵抗素子
3、4が接続されている。また、第1及び第3の磁気抵
抗素子1、3の他端にはダイオードを介して第3のアナ
ログスイッチ3aが接続され、第2及び第4の磁気抵抗
素子2、4の他端にはダイオードを介して第4のアナロ
グスイッチ4aが接続されている。更に、第3及び第4
のアナログスイッチ3a、4aの他端には電圧観察ポイ
ント7と一端が接地された抵抗5とが接続されている。
【0022】まず、複数の中から1つの磁気抵抗素子を
選択し、その磁気抵抗素子の抵抗値を読み取る方法につ
いて説明する。尚、選択される磁気抵抗素子として、例
えば第4の磁気抵抗素子4を例にあげて説明する。ま
ず、定電圧源6に定電圧+Vccを印加する。次に、第
2及び第4のアナログスイッチ2a、4aをON、第1
及び第3のアナログスイッチ1a、3aをOFFに設定
する。ここで、アナログスイッチをON/OFFに設定
するとは、アナログスイッチ制御信号用端子1d、2
d、3d、4dに対して制御信号発生装置(図示しな
い)から制御信号を入力するかしないかに対応してい
る。即ち、制御信号が入力されている間のみスイッチが
ONになる。
【0023】このようにすることにより、第4の磁気抵
抗素子4のみ定電圧が印加されることになる。次に、電
圧測定ポイント7における出力電圧値Voutを測定
し、+VccとVoutから選択された磁気抵抗素子に
おける電圧降下を求め、磁気抵抗素子の抵抗値を計算し
求める。尚、選択された磁気抵抗素子の電圧降下を求め
る際に、アナログスイッチやダイオードによる電圧降下
を考慮することは言うまでもない。
【0024】電圧測定ポイント7における出力電圧値V
outは以下に示す式で表記される。尚、各アナログス
イッチによる電圧降下は微少であるため無視している。 Vout=(Vcc−Vdiode)×R5/(Rmr+R5) ・・・ (1) Vout :電圧測定ポイント7における出力電圧値 Vcc :印加電圧値 Vdiode:ダイオードにおける電圧降下 R5 :抵抗5の抵抗値 Rmr :選択された磁気抵抗素子の抵抗値 即ち、抵抗5の抵抗値R5を選択された磁気抵抗値Rm
rに比べ大きくすればするほど磁気抵抗素子の磁気によ
る抵抗変化によるVout変動を大きく取り出すことが
できる。尚、上述したように各磁気抵抗素子の抵抗値は
出力電圧値Voutに対して一意的に決まる量であり、
以下各磁気抵抗素子の抵抗値の替わりに出力電圧値Vo
utを代用し、磁気ペンの位置座標の検出を行なう際に
は出力電圧値を測定して磁気ペンの座標を求める。
【0025】このような回路構成において、後述するよ
うに第1乃至第4のアナログスイッチ1a、2a、3
a、4aのON/OFFを組み合わせることにより、各
々の磁気抵抗素子を選択し、抵抗値、即ち出力電圧値V
outを求めることができる。
【0026】次に、各アナログスイッチを切り換えるこ
とにより、各磁気抵抗素子を定期的に選択する方法につ
いて説明する。図2は図1の回路構成図において、制御
信号発信装置(図示しない)から各アナログスイッチ制
御信号用端子に送られる制御信号のタイムチャートであ
る。図において、Φx1、Φx2、Φy1、Φy2は制御
信号発信装置(図示しない)から夫々第1乃至第4のア
ナログスイッチ制御信号用端子1d、2d、3d、4d
に入力される制御信号、MR1、MR2、MR3、MR
4は各々第1乃至第4の磁気抵抗素子1、2、3、4を
示している。
【0027】例えば、図中のAと記載した区間を例にと
る。タイムチャートのハイレベルの時が各アナログスイ
ッチ制御信号端子に制御信号が送られている状態、即ち
アナログスイッチがONの状態を意味している。逆に、
タイムチャートのロウレベルの時はアナログスイッチが
OFFの状態を意味している。つまり、Aの区間は、第
1及び第4のアナログスイッチ1a、4aがON、第2
及び第3のアナログスイッチ2a、3aがOFFの状態
であることを示しており、この時に選択される磁気抵抗
素子は、図から明らかなようにMR4である。このよう
に、本実施の形態では図に示すようなタイムチャートに
従い各アナログスイッチをON/OFFすることによ
り、定期的に各磁気抵抗素子が選択することができる。
【0028】尚、タイムチャートに従って、各アナログ
スイッチ制御信号用端子1d、2d、3d、4dに入力
される制御信号は、クロックから分周して得られる信号
であり、専用のクロックを用意しても構わないし、シス
テムに内蔵されているクロックを用意しても構わない。
【0029】次に上述した構成を有するペン座標検出装
置を用いて、磁気ペンの座標を検出する方法について説
明する。まず、各磁気抵抗素子に対して座標を割り振っ
ておく。例えば、第1乃至第4の磁気抵抗素子1、2、
3、4を(1,1)、(1,2)、(2,1)、(2,
2)と割り振っておく。次に、磁気ペンがペン座標検出
装置に近づいていないとき、即ち各磁気抵抗素子が磁気
ペンの磁界を感知していないときに、各磁気抵抗素子に
対する出力電圧値Vout測定し、基準電圧値としてメ
モリ(図示しない)に格納しておく。
【0030】次に、上述したようにアナログスイッチを
切り換え、定期的に各磁気抵抗素子の出力電圧値を測定
し、測定の毎に対応する磁気抵抗素子の基準電圧値と比
較し、一定以上の変化があれば、この磁気抵抗素子が磁
気ペンの磁界を感知したと判断する。次に、磁気ペンの
磁界を感知した磁気抵抗素子に割り振られた座標を磁気
ペンが指し示した座標と認識する。例えば、第1の磁気
抵抗素子1が基準電圧値に比べ一定以上の変化があった
とすると、磁気ペンの指し示した座標は(1,1)と判
断される。
【0031】図3は図1で示した本発明の一実施の形態
である座標検出装置における複数の磁気抵抗素子の配置
を示すものである。図において、8は複数点、例えばマ
トリックス状に夫々配置された複数の磁気抵抗素子を有
する磁気抵抗素子マトリックスであり、複数の磁気抵抗
素子は例えば円形状をしている。尚、本実施の形態にお
いて複数の磁気抵抗素子の形状を例えば円形状とした
が、特に円形状に限定されるものではなく、互いの磁気
抵抗素子が接触しないようであれば、四角形や三角形な
どでも構わない。尚、本実施の形態において複数の磁気
抵抗素子を格子状に配置したが、各磁気抵抗素子に対し
て一意的に座標が割り振られていれば磁気抵抗素子の配
置はどのようにおこなっても構わない。また、本実施の
形態において均一に磁気抵抗素子を配置したが、例えば
文字入力箇所のような精度が要求される部分には多くの
通常よりも多くの磁気抵抗素子を配置し、また単にアイ
コンをクリックするだけのような比較的精度が要求され
ない部分には通常よりも少なめに磁気抵抗素子を配置す
るなど、磁気抵抗素子マトリックス8内において磁気抵
抗素子の分布に差を設けても構わない。
【0032】このように、本実施の形態の構成では磁気
抵抗素子をマトリックス状に配列し、定期的に磁気抵抗
素子からの出力電圧値を読取ることにより、磁気ペンの
指し示す座標を検出することができる。
【0033】また、磁気抵抗素子を各々が円形状をし
て、マトリックス状に配列されており、従来のような細
長い形状の磁気抵抗素子に比べ、磁気抵抗素子の使用量
が少ない。その為、磁気ペンの磁界による出力電圧値の
変化を感知しやすくなり、座標検出の精度が向上できる
とともに、コスト削減も図れる。
【0034】また、磁気抵抗素子の配置の仕方に自由度
があり、磁気ペンによる入力精度の高低により必要に応
じて磁気抵抗素子の数量を増減でき、入力精度を向上で
きるとともに、コスト削減も図れる。
【0035】実施の形態2.本実施の形態において、実
施の形態1と同一符号を付した箇所は同一又は相当部分
を示す。また、本実施の形態は、実施の形態1に対し
て、定電流手段としての定電流回路を追加し磁気抵抗素
子に流れる電流を定電流にしたことが異なり、この点に
ついてのみ説明する。図4は本発明の一実施の形態であ
る座標検出装置の回路図を示すものである。図において
9はトランジスタ、10、11、12は各磁気抵抗素子
に定電流を流す為の第1乃至第3の定電流回路用抵抗で
ある。第1の定電流回路用抵抗10の一端は、定電圧源
6に、他端は一端がアースされた第2の定電流回路用抵
抗11及びトランジスタ9のベース端子に接続されてい
る。また、トランジスタ9のコレクタ端子は第3及び第
4のアナログスイッチ3a、4aに接続されている。ト
ランジスタ9のエミッタ端子は一端がアースされた第3
の定電流回路用抵抗12に接続されている。
【0036】次に、各磁気抵抗素子に流れる電流を定電
流にした場合の電圧測定ポイント7で測定される出力電
圧値Voutについて説明する。実施の形態1の回路構
成によるVoutの値は上述した式(1)で表記でき、
抵抗5の抵抗値R5を選択された磁気抵抗値Rmrに比
べ大きくすればするほど磁気抵抗素子の磁気による抵抗
変化によるVout変動を大きく取り出すことができる
ことについては既に述べた通りである。しかしながら、
このような場合においては測定されるVoutの直流の
出力電圧値は、電源電圧Vccに近づき大きな値とな
る。この為、例えば電圧測定ポイント7の後段側に接続
されるAD変換器(図示しない)で処理を行う為に、D
Cシフトを大きくとらなければならない場合が多かった
り、DCシフト回路の入力範囲を超えてしまうなどの問
題が生じていた。そこで本実施の形態では実施の形態1
における抵抗5のかわりに定電流回路を用い、Vout
の直流の出力電圧値を低くしながら、磁気抵抗素子の磁
気による抵抗変化を大きく取り出すことができる回路構
成にした。
【0037】即ち、Rmrが小さい(R5が大きい)ほ
どRmrの変化に対するVoutの変化は大きくなる。
しかし、式(1)において、Rmrが小さくR5が大き
いときはR5/(Rmr+R5)が1に近づく。Vou
tの値はVcc−Vdiode、即ちVccに近づき大
きな値をなる。また、式(1)より回路に流れる電流値
Iは、I=(Vcc−Vdiode)/(Rmr+R
5)である為、Rmrが小さくR5が大きいときはI=
(Vcc−Vdiode)/R5に近づき、Rmrの変
化に対してほとんど変化しない。よって、Rmrの変化
分をΔRmr、Voutの変化分をΔVoutとする
と、 ΔVout≒ΔRmr×(Vcc−Vout)/R5 ・・・ (2) となる。定電流値は第1乃至第3の定電流回路用抵抗1
0、11、12の値を変えることによって決定する値で
あり、任意に設定できる。例えば、定電流値が(Vcc
−Vout)/R5となるように第1乃至第3の定電流
回路用抵抗10、11、12を設定すると、ΔVout
は式(2)と同様にΔRmr×(Vcc−Vout)/
R5となる。しかし、定電流回路における電圧降下を小
さくすることができる為、Voutを低く抑えながら、
磁気抵抗素子による抵抗変化を大きく取り出すことがで
きる。
【0038】このように、本実施の形態では各磁気抵抗
素子からの出力電圧値を読取る際に磁気抵抗素子の変化
を大きく取り出すことができる為、より高い精度で磁気
ペンの座標を認識することができる。
【0039】実施の形態3.本実施の形態において、実
施の形態2と同一符号を付した箇所は同一又は相当部分
を示す。また、本実施の形態は、実施の形態2に対して
定電流値に交流成分を重畳した点が異なり、この点につ
いてのみ説明する。
【0040】図5は本発明の一実施の形態である座標検
出装置の回路図を示すものである。図において13は交
流信号を生成し、出力する交流信号発生器、14は交流
信号発生器から出力された交流信号の直流成分をカット
する第1のコンデンサ、16は磁気抵抗素子からの出力
を直流成分をカットする為の第2のコンデンサ15を介
して受け取り、その出力の交流振幅を検出する振幅検出
器である。一端に交流信号発生器13が接続された第1
のコンデンサ14は、第1の定電流回路用抵抗10と第
2の定電流回路用抵抗11との間及びトランジスタ9の
ベース端子に接続されている。また、一端に振幅検出器
16が接続された第2のコンデンサ15は第3及び第4
のアナログスイッチ3a、4aの出力側とトランジスタ
9のコレクタ端子との間に接続されている。
【0041】図6は図5の回路図におけるタイミングチ
ャートである。図において、ACinは交流信号発生器
13から出力される交流信号成分、φx1及びφy1は
第1及び第3のアナログスイッチ制御信号用端子1d、
3dに入力される制御信号、Outは振幅検出器16に
入力する信号、Voutは電圧測定ポイント7において
測定される信号である。尚、この図において各磁気抵抗
素子1、2、3、4の選択の仕方は図2と全く同様であ
る。
【0042】前述したように磁気抵抗素子の磁気による
抵抗変化は数%程度と小さく、図4における電圧測定ポ
イント7であるVout端子における電圧変動も小さ
い。しかもこの変動は直流電圧変動であり、変動幅も小
さい。このような小さい直流電圧変動を正確に後段側の
回路、例えば増幅回路等を通す必要がある為、周囲の温
度変動や電源電圧の変動等の環境変動の影響を受けにく
い安定な直流増幅器が必要である。
【0043】そこで本実施の形態では実施の形態2にお
いて各磁気抵抗素子1、2、3、4に流れる定電流値に
交流成分を重畳し、各磁気抵抗素子1、2、3、4にお
ける変動分を交流振幅値の変動として取り出す回路構成
にした。
【0044】次に、動作について説明する。尚、第1乃
至第4の磁気抵抗素子1、2、3、4の中から特定の磁
気抵抗素子を選択する方法は実施の形態1で説明した通
りである。交流信号発生器13から出力され、第1のコ
ンデンサ14によって直流成分がカットされた交流信号
成分(図6におけるACin)が定電流回路に入力する
と、各磁気抵抗素子には直流信号成分Vccに交流信号
発生器13からの交流信号成分ACinが重畳されて印
加される。第1及び第3のアナログスイッチ制御信号用
端子1d、3dに入力される制御信号(図6におけるφ
x1及びφy1)によって選択された特定の磁気抵抗素
子において電圧降下した後、第2のコンデンサ15より
直流成分をカットする。直流成分がカットされた交流信
号成分(図6におけるOut)振幅検出器16にて交流
振幅を増幅し、この増幅された交流振幅の振幅を検出し
た後、直流電圧信号(図6におけるVout)として電
圧測定ポイント7に出力する。
【0045】このように図6に示したVoutからわか
るように磁気抵抗が変動した第2の磁気抵抗素子2を容
易に認識することができる。
【0046】次に、図6のように交流信号発生器13が
交流信号を生成している場合ではなく、システムクロッ
クを利用しても交流信号を生成する場合でも可能であ
り、以下に説明する。図7は図6において交流信号発生
器13自身によって生成されていた交流信号をシステム
クロックより分周して生成した場合のタイミングチャー
トである。図において、Clockはシステムクロック
から出力されているクロック信号、ACinは交流信号
発生器13から出力される交流信号成分、φx1、φx
2、φy1、φy2は第1乃至第4のアナログスイッチ制
御信号用端子1d、2d、3d、4dに入力される制御
信号、Outは振幅検出器16に入力する信号、Vou
tは電圧測定ポイント7において測定される信号であ
る。尚、この図において各磁気抵抗素子1、2、3、4
の選択の仕方は図2と全く同様である。
【0047】次に動作について説明する。システムクロ
ックからのクロック信号Clockから、例えば図7に
示すようにクロック信号Clockの1/2の周波数と
して交流信号成分ACinを作成する。このACinを
定電流回路に入力すると、各磁気抵抗素子には直流信号
成分Vccに交流発生器13からの交流信号成分ACi
nが重畳されて印加される。これ以降の動作は図6と同
様であり、図7に示したVoutからわかるように磁気
抵抗が変動した第2の磁気抵抗素子2を容易に認識する
ことができる。
【0048】このように、本実施の形態では交流信号と
して取り扱っている為、安定な直流増幅器を必要とせ
ず、また変動分のみを増幅できるように直流シフト回路
を用いることなく磁気抵抗素子の変動を読取ることがで
き、回路を複雑にすることなく磁気抵抗素子の変動分を
取り出すことができる。
【0049】実施の形態4.本実施の形態において、実
施の形態3と同一符号を付した箇所は同一又は相当部分
を示す。図8は本発明の一実施の形態である座標検出装
置の回路図を示すものである。図において、18は入力
されるサンプリングパルスPsによってサンプリングを
行うサンプルホールド回路である。また、ACinは実
施の形態3における交流信号発生器13から出力する交
流信号、若しくはシステムクロックから分周される交流
信号を入力する端子である。
【0050】図9は図8の回路図におけるタイミングチ
ャートである。図において、ACinは交流信号発生器
13から出力される若しくはシステムクロックから分周
される交流信号成分、φx1、φx2、φy1、φy2は
第1乃至第4のアナログスイッチ制御信号用端子1d、
2d、3d、4dに入力される制御信号、Outはサン
プルホールド回路18に入力する信号、S/Houtは
電圧測定ポイント7において測定される信号である。
尚、この図において各磁気抵抗素子1、2、3、4の選
択の仕方は図2と全く同様である。
【0051】次に動作について説明する。尚、本実施の
形態は実施の形態3において振幅検出器16にて振幅検
出を行っていた代わりにサンプルホールド回路18によ
り振幅検出を行うものであり、その他の動作については
実施の形態3と同等である。
【0052】サンプルホールド回路18は図9に示すよ
うなサンプリングパルスPsがトリガーとなりサンプリ
ングがされている。即ち、サンプリングパルスPsが入
力されているサンプル期間はサンプリング、即ち電圧を
測定し、サンプリングパルスPsが入力されていない間
はサンプリングを行った時点での電圧を保持するもので
ある。このサンプリングパルスPsはシステムクロック
から分周することにより容易に作成することができる
し、専用のクロックを用いて作成してもよい。このサン
プルホールド回路18は入力される信号に応じた電圧を
一定期間保持する回路である。尚、サンプル期間は交流
信号として入力された図9におけるACinのハイレベ
ル部分である。
【0053】この状態においてサンプルホールド回路1
8に図9に示すようなOutからの信号、即ち各磁気抵
抗素子1、2、3、4の磁気抵抗に応じて振幅が変動し
た信号が入力されると、この信号の振幅に応じた電圧を
保持する。つまり、図9に示すようなS/Houtのよ
うにOutの信号の振幅が異なる部分を電圧の変動とし
て捉えることができる。
【0054】このように、本実施の形態では交流信号と
して取り扱っている為、実施の形態3と同様な効果、即
ち安定な直流増幅器や直流シフト回路を用いることなく
磁気抵抗素子の変動を読取ることができる。
【0055】実施の形態5.本実施の形態において、実
施の形態2と同一符号を付した箇所は同一又は相当部分
を示す。また、本実施の形態は、実施の形態2に対して
第2の定電流回路用抵抗11が可変抵抗である点が異な
り、この点についてのみ説明する。
【0056】図10は本発明の一実施の形態である座標
検出装置の回路図を示すものである。図において、第2
の定電流回路用抵抗11は可変抵抗である。次に、動作
について説明する。尚、各磁気抵抗素子から定期的に特
定の磁気抵抗素子を選択し、この特定の磁気抵抗素子に
対して定電流を流し、電圧測定ポイント7における出力
電圧値Voutから特定の磁気抵抗素子の磁気抵抗の変
動を測定し、磁気ペンの座標を検出する動作は実施の形
態2と同様である。
【0057】磁気抵抗素子に流れる定電流の値は、第1
乃至第3の定電流回路用抵抗10、11、12によって
決定される量である。即ち、第2の定電流回路用抵抗1
0を可変にすることによって、各磁気抵抗素子毎に流れ
る定電流値を可変することができる。また、各磁気抵抗
素子の全てに対して一律に定電流値を可変することも可
能である。尚、第2の定電流回路用抵抗10を可変し、
一度所望の値に固定すれば、実施の形態2の動作と全く
同様であり、説明は省略する。
【0058】このように、本実施の形態では定電流値を
容易に変更できる構成にした為、磁気抵抗素子のばらつ
きや製造上のばらつき等による出力電圧値Voutのば
らつきを第2の定電流回路用抵抗10の可変抵抗値を調
整することにより適正な範囲へ設定できる。
【0059】実施の形態6.本実施の形態において、実
施の形態2と同一符号を付した箇所は同一又は相当部分
を示す。また、本実施の形態は実施の形態2の回路構成
に対し、各磁気抵抗素子からの出力電圧値に応じて定電
流値を変更するフィードバック用の回路を更に追加した
点が異なる。
【0060】図11は本発明の一実施の形態である座標
検出装置の回路図を示すものである。図において、19
は後述する制御回路22から出力される定電流値を変更
する為のディジタル信号をアナログ信号に変換し、抵抗
17を介して定電流回路に対して出力するD/A変換
器、20は各磁気抵抗素子からの出力を増幅するオペア
ンプ、21はオペアンプ21からのアナログ信号をディ
ジタル信号に変換するAD変換器、22はAD変換器2
1から出力された各磁気抵抗素子からのディジタル信号
を受け取り、このディジタル信号に基づいて各磁気抵抗
素子に流す定電流値を変更する信号を出力する制御回路
である。
【0061】次に、動作について説明する。尚、各磁気
抵抗素子から定期的に特定の磁気抵抗素子を選択し、こ
の特定の磁気抵抗素子に対して定電流を流し、電圧測定
ポイント7における出力電圧値Voutから特定の磁気
抵抗素子の磁気抵抗の変動を測定し、磁気ペンの座標を
検出する動作は実施の形態2と同様である。
【0062】このように信号が電圧測定ポイント7に出
力電圧値Voutが出力されると、オペアンプ20によ
って増幅される。その後、VoutはAD変換器21に
よってアナログ値からディジタル値に変換され、制御回
路22に入力される。制御回路22は入力されたディジ
タル値に基づき、各磁気抵抗素子に流れる定電流値を変
更する為に必要な信号をディジタル値として出力する。
制御回路22によって出力されたディジタル値としての
信号はD/A変換器によってアナログ値に変換された後
に定電流回路入力することにより、各磁気抵抗素子毎に
流れる定電流値が可変することが可能である。また、各
磁気抵抗素子の全てに対して一律に定電流値を可変する
ことも可能である。
【0063】このように、本実施の形態では定電流値を
容易に変更できる構成にした為、磁気抵抗素子のばらつ
きや製造上のばらつき等による出力電圧値Voutのば
らつきを調整することにより適正な範囲へ設定できる。
【0064】実施の形態7.本実施の形態において、実
施の形態1と同一符号を付した箇所は同一又は相当部分
を示す。図12は本発明の一実施の形態である座標検出
装置の全体を示したブロック図である。図において、2
3は後述する磁気抵抗素子マトリックス8上を指し示す
座標指示手段としての磁気ペン、8は磁気ペン23から
発生する磁界により磁気抵抗値が変動する磁気抵抗素子
を複数個配置した磁気抵抗素子マトリックス、24は磁
気抵抗素子マトリックス8内の複数の磁気抵抗素子から
特定の磁気抵抗素子を選択し、定電圧源6からの定電圧
を特定の磁気抵抗素子に印加し、特定の磁気抵抗素子に
おける電圧降下後の出力電圧値を後述するオペアンプ2
0に出力する磁気抵抗素子選択装置、19は後述する制
御回路22から送られてくる出力電圧値をディジタル信
号をアナログ信号に変換し、後述するオペアンプ20に
出力するD/A変換器、20はD/A変換器19から入
力される信号と磁気抵抗素子選択装置24から入力され
る信号とを演算増幅するオペアンプ、21はオペアンプ
20から入力される信号をアナログ信号からディジタル
信号に変換するAD変換器、22はDA変換器19、A
D変換器21、磁気抵抗素子選択装置24を制御し、オ
ペアンプ20によって特定の磁気抵抗素子からの出力電
圧値の調整を行なう制御回路、25はAD変換器21か
ら出力されたディジタル信号を制御回路22を介して一
時保持するSRAM、26は後述するCPU27におい
て座標検出の処理を行なう際のバッファ用のメモリ、2
7は特定の磁気抵抗素子からの出力電圧値と基準電圧値
とから磁気ペン23の座標を算出するCPU、28はH
ost計算機29に接続する為のHost用I/Fであ
る。
【0065】磁気抵抗素子選択装置24は図1における
第1乃至第4のアナログスイッチ1a、2a、3a、4
a及び第1乃至第4のダイオード1b、2b、3b、4
bとから構成される回路と等価なものであり、即ち、磁
気抵抗素子マトリックス8内の磁気抵抗素子の個数分の
アナログスイッチ(図示せず)及びダイオード(図示せ
ず)から構成され、実施の形態1と同様に制御信号によ
りアナログスイッチをON/OFFすることにより磁気
抵抗素子マトリックス8内の複数の磁気抵抗素子から特
定の磁気抵抗素子を選択するものである。
【0066】次に、動作について説明する。まず、磁気
抵抗素子選択装置24により、制御回路22からの制御
信号に基づいて磁気抵抗素子マトリックス8内の複数の
磁気抵抗素子から特定の磁気抵抗素子を選択し、定電圧
源6からの定電圧を特定の磁気抵抗素子に印加し、特定
の磁気抵抗素子における電圧降下後の出力電圧値Vou
tをオペアンプ20に対して出力する。尚、この磁気抵
抗素子選択装置24による動作は実施の形態1における
動作と同様である。即ち、実施の形態1における第1乃
至第4のアナログスイッチ1a、2a、3a、4a及び
第1乃至第4のダイオード1b、2b、3b、4bの動
作に相当し、各々のアナログスイッチのアナログスイッ
チ制御信号用端子に入力される制御信号が制御回路22
から送られてくる。
【0067】次に、オペアンプ20において、制御回路
22から出力されDA変換器19を通じて入力される補
正電圧と磁気抵抗素子選択装置24から出力された出力
電圧値Voutとを加算することにより出力電圧値Vo
utがAD変換器21の入力レンジ内に収まるように調
節が行われる。この補正電圧は、各々の磁気抵抗素子に
対してSRAM25に記憶されており、出力電圧値Vo
utがオペアンプ20に入力されるタイミングと合うよ
うに制御回路22から呼び出される。次に、オペアンプ
20において調節が行われた出力電圧値VoutはAD
変換器21によってディジタル化され制御回路22に入
力され、SRAM25に保持される。尚、磁気抵抗素子
選択装置24、AD変換器21及びDA変換器19を制
御する制御信号は全て制御回路22によって生成され
る。次に、CPU27によって定期的に読み出され、各
々の磁気抵抗素子の磁気抵抗の変動、即ち磁気ペン23
の位置検出を行う。この位置検出はS/Wとしてメモリ
26に格納されており、位置検出の方法は実施の形態1
で述べたとおりである。この処理の際の作業スペースと
してもメモリ26が使用される。最後にCPU27はH
OST用I/F28を介して検出した磁気ペン23の位
置検出データをHOST計算機29に転送する。
【0068】次に、図12に示す座標検出装置において
座標検出の処理について説明する。図13はCPU27
で実行している位置検出のS/Wのフローチャートであ
る。電源が投入されるか、若しくはリセットが行われる
と、まず各磁気抵抗素子対応で補正電圧のデータを決定
し、その補正電圧のデータを基にして通常の座標検出が
行われる。
【0069】まず、補正電圧のデータの決定について説
明する。ステップS13−1では、この値はAD変換器
21からの出力結果をモニターしながら、補正電圧のデ
ータを調整してAD変換器21の結果が所定の一定値に
収まるように設定する。ステップS13−2では、ステ
ップS13−1における出力結果が一定値に収まるか否
かの判断を行う。この判断結果が真であるならばステッ
プS13−3へ移り、偽であるならばであればエラーと
なり終了する。このようにして、全ての磁気抵抗素子に
対する補正電圧のデータが決定されたら通常処理モード
に入る。ステップS13−3では、AD変換器21から
の結果、即ち各々の磁気抵抗素子に対する出力電圧値V
outを取得し、基準電圧値としてSRAM25に保管
する。ステップS13−4では、リセット直後にステッ
プS13−3において基準電圧値が取得されたか否かの
判断を行い、真であるならばステップS13−5へ移
り、偽であるならば基準電圧値を再度決定する為、ステ
ップS13−3へ移行する。このステップにより、リセ
ット直後における異常値の検出結果を基準電圧値とする
ことを防ぐことができる。
【0070】このようにして、各磁気抵抗素子に対する
補正電圧及び基準電圧値が決定したら、次に通常の座標
検出に移行する。尚、通常の座標検出においては、以下
に記載する一連の処理を複数の磁気抵抗素子に対して処
理が行なわれる。ステップS13−5では、複数の磁気
抵抗素子の中から選択された特定の磁気抵抗素子におけ
る出力電圧値Voutのデータを取得する。ステップS
13−6では、出力電圧値Voutのデータのノイズ成
分をフィルタリングする為に予め複数回測定し、そのう
ち過去n回分のデータの平均化を行い、この結果を各々
の磁気抵抗素子の出力電圧値、即ち各々の磁気抵抗素子
の現在の出力電圧値として以降の処理に用いる。このス
テップS13−6でのフィルタリングによって各々の磁
気抵抗素子の出力電圧値の取得毎に含まれるノイズによ
る微少変動を除去することができる。
【0071】ステップS13−7では、ステップS13
−6においてフィルタリングされた特定の磁気抵抗素子
の現在の出力電圧値と、ステップS13−3においてS
RAM25に保管されていた基準電圧値の内、先のフィ
ルタリングされた特定の磁気抵抗素子に対応する基準電
圧値とを比較する。、現在の出力電圧値から基準電圧値
を引いた座標検出差分を求める。ステップS13−8で
は、先のステップS13−7において求められた座標検
出差分が正か負かのの判断を行い、正であるならばステ
ップS13において「磁気ペン検出」の判断を下し、負
であるならばステップS14において「磁気ペン未検
出」の判断を下す。この判断結果が真偽の双方の場合に
おいても、ステップS13−9に移行する。ステップS
13−9では、基準電圧値の見直しの判断を行う。磁気
抵抗素子は使用する環境によって特性が異なる。一方、
磁気抵抗素子の使用する環境は周囲の温度変化等によっ
て変動する。よって、ステップS13−3において決定
された基準電圧値を定期的に補正する必要がある。その
為、このステップにおいては基準電圧値の決定時期から
一定時間が経過しているか否かを判断を行い、真である
ならばステップS13−10に移り、偽であるならばス
テップS12に移行する。
【0072】ステップS13−10では、基準電圧値の
補正を行う。新しい基準電圧値、即ち補正後の基準電圧
値は補正前の基準電圧値が設定された以降に取得された
出力電圧値の中から最大値と最小値の相加平均を用い、
その結果を新しい基準電圧値として使用する。特性変化
のような緩慢な変動に対しては、このような基準電圧値
の補正の仕方によって除去することができる。尚、より
正確に基準電圧値の補正を行う為には、例えば補正前の
基準電圧値が設定された以降に複数回取得された全ての
出力電圧値の平均を求めたり、n回分のみの平均を求め
たりして補正を行う。但し、この様な補正を行う為に
は、複数回分のデータを保持する為に多くのメモリを用
意しなければならない。尚、基準電圧値の補正を行なう
際に磁気ペン23を検出している磁気抵抗素子に対して
は基準電圧値の補正は行わない。これは磁気ペン23の
影響により取得している磁気抵抗素子の出力電圧値Vo
utが通常の値より大きくなっているからである。よっ
て、この場合の基準電圧値は、磁界の影響を受けていな
い第1の磁気抵抗素子の基準電圧値の変動分を再測定差
分とし、磁気ペン23を検出している第2の磁気抵抗素
子の基準電圧値の変動分に再測定差分を適用して求め
る。
【0073】ステップS13−11では、ステップS1
3−10において基準電圧値の補正を行った結果、新し
い基準電圧値が所定の範囲内に収まったか否かの判断を
行い、真であるならばステップS13−12に移行しす
る。一方、偽であるならばステップS13−1に移行
し、オペアンプ20における磁気抵抗素子選択装置24
からの出力電圧値Voutの調整、即ち補正電圧の決定
を再度行ない、一連の処理を行なう。ステップS13−
12では、複数の磁気抵抗素子の中から処理を行なう磁
気抵抗素子が未だ存在するか否かの判断を行ない、真で
あるならばステップS13−5に移行し、偽であるなら
ばステップS13−3に移行する。
【0074】次に、何らかの理由により磁気抵抗素子の
出力電圧値に急激な変動が生じ、座標検出装置が誤検出
状態になった場合の対処法について説明する。図12の
装置において、磁気抵抗素子マトリックス8内の磁気抵
抗素子にノイズフィルタでは除去しきれない急激な特性
変化が発生し、磁気ペン23の誤検出された場合の、誤
検出からの脱出方法についてのフローチャートを示して
いる。
【0075】緩慢な変動に対しては先に述べたように複
数回測定し、過去n回分の値を平均化することによって
ノイズの除去を行なうことについては説明した。しか
し、磁気抵抗素子が急激な特性変化が発生し通常より大
きな値を示した場合、先のようなフィルタリングでは除
去しきれず、急激な特性変化を起こした磁気抵抗素子が
あたかも磁気ペン23が磁気抵抗素子マトリックス8に
接地した、即ち磁気ペン23の磁界により磁気抵抗素子
が磁気変動を起こしたと判断されてしまい、誤検出状態
となってしまう。
【0076】次に、このような誤検出状態から脱する方
法について説明する。まず、ペン入力を行なっている使
用者の動作ついてに基づき説明する。図14は、ペン入
力を行なっている使用者のフローチャートである。ステ
ップS14−1では、座標検出装置が誤検出状態である
ことをペン入力を行なっている使用者が認識する。ステ
ップS14−2では、使用者が誤検出されている磁気抵
抗素子に対して磁気ペン23を接地させる。ステップS
14−3では、座標検出装置が誤検出状態から出したか
否かを判断し、真であるならばステップS14−4に移
行し、偽であるならばステップS14−5へ移行する。
ステップS14−4では、ステップS14−2にて行な
った磁気ペン23の接地を止める。ステップS14−5
では、誤検出状態から脱しなかった為、使用を中止しす
る。即ち、磁気抵抗素子の急激な特性変動は磁気抵抗素
子自体の故障が原因であるので、通常は製造元へ修理依
頼を行なう。
【0077】次に、先に説明した使用者のフローに対す
る座標検出装置の動作について説明する。図15は、図
13におけるペン検出のステップS13−9の詳細のフ
ローチャートである。尚、本フローチャートが適応する
のは、先に述べたステップS13−9において特定の磁
気抵抗素子から現在の出力電圧値が基準電圧値を引いた
座標検出差分が正か負かの判断により正であると判断さ
れる、即ち「磁気ペン検出」の判断が下される場合であ
る。ステップS15−1では、座標検出差分が予め規定
された第1の基準値である既定値よりも大きいか否かの
判断を行ない、真であるならばステップ13−2へ移行
し、偽であるならばステップS15−5へ移行する。ス
テップS15−2では、後述する基準電圧値の設定方法
により基準電圧値の引き上げが行われる。ステップS1
5−3では、再び特定の磁気抵抗素子から現在の出力電
圧値が基準電圧値を引いた座標検出差分を求め、再度既
定値よりも大きいか否かを判断を行なう。判断の結果が
真であるならばS15−5へ移行し、偽であるならばS
15−4に移行する。ステップS15−4では、磁気抵
抗素子の急激な変動を基準電圧値の引上げでは対処でき
なかった為、放置する。即ち、誤検出状態が継続するこ
ととなる。ステップS15−5では、「磁気ペン検出」
の判断が下され、先に述べたステップS13−9に移行
する。
【0078】次に、現在の出力電圧値の時間変化を基に
して、基準電圧の引き上げについて説明する。図16は
上記フローでペンの誤検出から脱出する場合の出力電圧
値と基準電圧値の関係を示した図である。
【0079】まず、通常の座標検出の処理が行なわれお
り、磁気ペン23が未検出の状態である(A地点)。こ
の状態を通常状態とする。次に、磁気ペン23が接地し
た状態でないにもかかわらず、何らかの理由により磁気
抵抗素子からの現在の出力電圧値が急激に変動し(B地
点)、基準電圧値よりも大きくなった(C地点)とす
る。座標検出装置は通常の座標検出を行なっており、磁
気ペン23からの現在の出力電圧値と基準電圧値との座
標検出差分より「磁気ペン検出」の判断が下される(D
地点)。しかし、実際は磁気ペン23が接地していない
為、D地点における「磁気ペン検出」は誤検出である。
この様な状態を第1の状態である誤検出状態とする。勿
論、座標検出装置自体は単に座標検出差分から磁気ペン
23の検出の判断を下した為、この検出が誤検出である
ことは認識していない。
【0080】次に、この誤検出状態において、座標検出
装置の使用者が「座標検出装置が誤検出を行なってい
る」と認識し誤検出を行なっている誤検出磁気抵抗素子
に対して磁気ペン23を接地する。次に、誤検出磁気抵
抗素子に磁気ペン23が接地されると、磁気ペン23の
磁界により誤検出磁気抵抗素子からの出力電圧値が変化
し、値が上昇(E地点)する。この様に誤検出磁気抵抗
素子に磁気ペン23が接地している状態を、第2の状態
である磁気ペン接地状態とする。次に、出力電圧値が上
昇した結果、座標検出差分が予め定められている第2の
基準値である既定値より大きくなる(F地点)。この時
点で座標検出装置自体は、誤検出を行なっていると認識
し、基準電圧値の引上げが行われる(G地点)。次に、
基準電圧値の引上げにより、座標検出差分が小さくな
り、既定値内に入ると、誤検出状態から脱した(H地
点)こととなる。つまり、誤検出磁気抵抗素子に接地し
ている磁気ペン23を遠ざけると、磁界による出力電圧
値の変化が無くなると同時に値が小さく(I地点)な
り、基準電圧値を下回る(J地点)ことになる。この段
階で、座標検出装置は「磁気ペン未検出」の判断を下す
こととなる。、従って、座標検出装置は、通常の座標検
出の処理、即ち通常状態(K地点)に復帰することとな
る。
【0081】次に、基準電圧値の設定方法について説明
する。A地点における出力電圧値とD地点における出力
電圧値との差分を基準電圧値に上乗せすることにより、
引上げ後の基準電圧値を求める。また、D地点での出力
電圧値とH地点での出力電圧値との中間の値を引上げ後
の基準電圧値とする方法でも良い。また、基準電圧値に
予め決められた引上げ値を追加することで引上げ後の基
準電圧値としても良い。尚、基準電圧値は、少なくとも
D地点における出力電圧値とH地点における出力電圧値
の間に設定されていればよく、上述した方法に限定され
るものではない。勿論、各地点での出力電圧値を測定す
る際には、過去n回分のデータの平均化を行なっても構
わない。
【0082】尚、誤検出状態から脱する他の方法を以下
に説明する。一般に、磁気ペンにより座標入力を行なう
際、同じ磁気抵抗素子を長時間にわたり連続して指し続
けることは無く、数秒から、長くとも数十秒である。即
ち、ある磁気抵抗素子からの出力電圧値が基準電圧値を
連続して超えている時間が、数秒から、長くとも数十秒
であることを意味している。よって、ある磁気抵抗素子
の出力電圧値が連続して基準電圧値を超えている時間を
計測し、所定の時間が経過した場合は、この磁気抵抗素
子の基準電圧値の引上げを行なうことにより、誤検出状
態から脱出することができる。
【0083】尚、誤検出状態から脱する他の方法を以下
に説明する。一般に、磁気ペンにより座標入力を行なう
際、一定以上距離が離れた磁気抵抗素子が同一時刻にお
いて座標検出を行なうことは無い。即ち、同一時刻にお
いて磁界を検出している第1の磁気抵抗素子と第2の磁
気抵抗素子がある場合、どちらかが誤検出状態の磁気抵
抗素子であることとなる。この場合、磁気ペンの動きを
確認し、つまり前後の時刻における座標検出を行なって
いる磁気抵抗素子を確認し、第1の若しくは第2の磁気
抵抗素子の周囲の磁気抵抗素子が前後の時間において座
標検出を行なっているか否かの判断をする。この判断に
よって前後の時刻に周囲の磁気抵抗素子が座標検出を行
なっていないほうが誤検出状態の磁気抵抗素子であり、
この磁気抵抗素子の基準電圧値の引き上げを行なう。こ
のことにより、誤検出状態から脱出することができる。
【0084】このように、本実施の形態では各々の磁気
抵抗素子からの出力電圧値の平均化を行なう構成にした
為、取得ごとに含まれるノイズによる微少変動を除去す
ることができる。
【0085】また、磁気抵抗素子の特性変動に応じて磁
気ペン23の検出の際に用いる基準電圧値を変動させる
構成にした為、磁気抵抗素子の急激な特性変動に伴う誤
検出を防ぐことができる。
【0086】実施の形態8.本実施の形態において、実
施の形態7と同一符号を付した箇所は同一又は相当部分
を示す。図17は、図12の回路構成にスキャン速度調
整回路を追加した図である。図において、30は選択手
段としての磁気抵抗素子選択装置24に対してスキャン
速度を調節するスキャン速度調節信号を送信するスキャ
ン速度調節回路である。
【0087】ここでスキャンとは、実施の形態1で説明
したように磁気抵抗素子マトリックス8に配置された複
数の磁気抵抗素子から定期的に特定の磁気抵抗素子を選
択することを意味しており、特定の磁気抵抗素子を選択
するためには磁気抵抗素子選択装置24内にあるアナロ
グスイッチを切り換えることにより実現する。このアナ
ログスイッチの切替は、制御信号によって制御されてい
る。また、スキャン速度とは、どれくらいの頻度で磁気
抵抗素子の測定するかを意味しており、スキャン速度が
速いとは、測定する時間間隔が短く、高い頻度で磁気抵
抗素子を測定し、スキャン速度が遅いとは、測定する時
間間隔が長く、低い頻度で磁気抵抗素子を測定すること
を意味している。
【0088】図18は、図17の回路構成において通常
時及び低速時におけるスキャンクロック及びスキャンア
ドレスの時間変化である。図において、スキャンクロッ
クとは図7や図9のClockに相当するものであり、
このスキャンクロックを基準としてアナログスイッチの
制御信号が出力される。また、スキャンアドレスとはス
キャンする座標のことであり、座標は複数の磁気抵抗素
子の個々に割り振られている。
【0089】上述したように、座標検出を行なうために
は、定期的に磁気抵抗素子マトリックス8に配置された
複数の磁気抵抗素子を1つずつスキャンする必要があ
る。その為、磁気ペン23から出力される磁界を検出し
ていない場合においても定期的にスキャンしている、即
ち常に複数の磁気抵抗素子内の特定の磁気抵抗素子が選
択され、電流が流されている。その為、座標未検出時に
おいても多くの電力が消費されていた。
【0090】次に、図17及び図18に基づき動作につ
いて説明する。尚、本実施の形態は、実施の形態7に対
して制御回路22にCPU27からのペン検出情報を基
にスキャン速度を調整するスキャン速度調整回路38を
組み込んでいる点が異なる。即ち、磁気抵抗素子マトリ
ックス8内の特定の磁気抵抗素子を選択する方法以外
は、実施の形態7と同様である。
【0091】まず、通常時のスキャン動作について説明
する。スキャン速度調整回路30から磁気抵抗素子選択
装置24に対して通常時のスキャンアドレス、例えば
(0,0)のスキャンアドレスに基づく制御信号を出力
する。この通常時のスキャンアドレスは通常時のスキャ
ンクロックに同期している。また、通常時のスキャンア
ドレスに基づく制御信号とは、各々のアナログスイッチ
に対応するのON/OFF切替の制御信号のことであ
る。
【0092】磁気抵抗素子選択装置24は制御回路22
からの制御信号に基づいて磁気抵抗素子選択装置24内
の各々のアナログスイッチをON/OFFの切替を行な
う。この切替によって、定電圧源6の定電圧+Vccが
通常のスキャンアドレス、(0,0)に対応する磁気抵
抗素子に印加される。このように、順次スキャンアドレ
スに基づく制御信号を制御回路22から磁気抵抗素子選
択装置24に対して出力されることにより、スキャンア
ドレスに対応した磁気抵抗素子が順次選択されることと
なる。
【0093】次に、低速時のスキャン動作について説明
する。通常時のスキャン動作時において、磁気抵抗素子
選択装置24内の全ての磁気抵抗素子が磁気ペン23の
位置検出がされていない場合、即ち磁気ペン23からの
磁界を感知していない場合、CPU27は制御回路22
に対して未検出状態情報を送信する。
【0094】制御回路22はこの未検出状態情報を受信
すると、通常時のスキャン動作から低速時のスキャン動
作に移行する。この低速時のスキャン動作に移行される
と、スキャンクロックの周期を長くする。即ち、低速時
のスキャンクロックに対してスキャンアドレスが同期す
ることになる。図18の場合は、低速時は通常時に比べ
5倍の周期のスキャンクロックとしている。しかし、各
々の磁気抵抗素子を選択する期間は、通常時も低速時も
同様としている。その為、図18に示すように通常時に
比べ低速時では、1/5のスキャン速度で磁気抵抗素子
が選択されることとなる。しかし、個々の磁気抵抗素子
への選択期間には変更が無い為、次の磁気抵抗素子を選
択する間はどの磁気抵抗素子も選択されていないアクセ
ス停止期間となる。つまり、(0,0)の磁気抵抗素子
を選択した後、通常の5倍の時間後に次の(0,1)の
磁気抵抗素子が選択されるが、その間がアクセス停止期
間となる。勿論、低速時のスキャン動作時においても、
通常時のスキャン動作に比べ感度は低いが、磁気ペン2
3の検出が可能であることは言うまでもない。この低速
時のスキャン動作時において、磁気ペン23を検出する
と通常時のスキャン動作に移行する。
【0095】このように、本実施の形態では磁気ペン2
3を検出していない時は、スキャン速度を落とし、再び
磁気ペン23が検出された際にスキャン速度を元に戻し
ている為、即ち通常時と低速時の異なる2つの形式とし
ての2つの時間間隔を用意し、必要に応じてどちらかに
設定している為、磁気ペン23を検出していない時の消
費電力を抑制することができる。
【0096】実施の形態9.本実施の形態において、実
施の形態8と同一符号を付した箇所は同一又は相当部分
を示す。図19は、図17の回路構成のスキャン速度調
整回路30を間引きスキャン調整回路に置き換えた図で
ある。図において、31は選択手段としての磁気抵抗素
子選択装置24に対して磁気抵抗素子マトリックス8内
の磁気抵抗素子を一部のみスキャンするように間引きス
キャン調整信号を送信する間引きスキャン調整回路であ
る。図20は、図19の回路構成において通常時及び間
引き時におけるスキャンクロック及びスキャンアドレス
の時間変化である。
【0097】次に、図19及び図20に基づき動作につ
いて説明する。尚、本実施の形態は、実施の形態8に対
して制御回路22にCPU27からのペン検出情報を基
にスキャン速度を調整するスキャン速度調整回路30を
組み込んでいる点が異なる。即ち、磁気抵抗素子マトリ
ックス8内の特定の磁気抵抗素子を選択する方法以外
は、実施の形態7と同様である。
【0098】通常時のスキャン動作時において、CPU
27にて磁気ペン23の位置検出が行われている際に、
磁気抵抗素子選択装置24内の全ての磁気抵抗素子が磁
気ペン23の位置検出がされていない場合、即ち磁気ペ
ン23からの磁界を感知していない場合、CPU27は
制御回路22に対して未検出状態情報を送信する。
【0099】制御回路22はこの未検出状態情報を受信
すると、通常時のスキャン動作から間引きスキャン動作
に移行する。この間引きスキャン動作に移行されると、
通常時のスキャンアドレスのうち、決められたスキャン
アドレスの時には、制御回路22からの磁気抵抗素子選
択装置24に対してどの磁気抵抗素子にも選択しないよ
うな制御信号が送信される。図20に示すようなスキャ
ンアドレスのうち、(0,1)、(0,2)、(0,
4)等の時はどの磁気抵抗素子にも選択しない、アクセ
ス停止期間になる。即ち、間引きスキャン動作時には、
実際に選択され、磁気ペン23の検出に用いられる磁気
抵抗素子は数が少なく、(0,0)、(0,3)、
(1,1)、(1,4)となる。勿論、間引きスキャン
動作時においても、通常時の動作に比べ感度は低いが、
磁気ペン23の検出は可能であることは言うまでもな
い。この間引きスキャン動作時において、磁気ペン23
を検出すると通常時のスキャン動作に移行する。
【0100】尚、本実施の形態において、間引き形式を
2つおきに測定を行なった場合について説明したが、間
引き形式は特に2つおきに限定されるものではなく、1
つおきでも3つおきでも構わない。また、磁気抵抗素子
マトリックス8の全体に渡って同じ間引き形式で測定を
行なわなくてもよく、磁気抵抗素子マトリックス8内に
おいて、異なる間引き形式が混在しても構わない。
【0101】このように、本実施の形態では磁気ペン2
3を検出していない時は、磁気ペン23の検出に用いる
磁気抵抗素子の数を減らし、再び磁気ペン23が検出さ
れた際に元の数に戻している為、即ち複数の磁気抵抗素
子全てを選択する形式と複数の素子のうちいくつかを間
引いて測定する形式の異なる2つの形式としての2つの
間引き形式を用意し、必要に応じてどちらかに設定して
いる為、磁気ペン23を検出していない時の消費電力を
抑制することができる。
【0102】実施の形態10.本実施の形態において、
実施の形態8若しくは実施の形態9と同一符号を付した
箇所は同一又は相当部分を示す。図21は、本発明の一
実施の形態である座標検出装置のブロック図である。図
において、32は後述するペン検出部33、スキャン制
御部34、クロック発生部35、CPU部36、Hos
t用I/F部37、メモリー部から構成される集積チッ
プ、33は磁気ペン23の検出処理を行なうペン検出H
/W、34は実施の形態8のスキャン速度制御回路30
及び実施の形態9の間引きスキャン制御回路31に相当
し、磁気抵抗素子マトリックス8内の磁気抵抗素子のス
キャンを制御するスキャン制御部、35は実施の形態8
のスキャン速度制御回路30及び実施の形態9の間引き
スキャン制御回路31に使用しているクロックに相当す
るクロック発生部、36は実施の形態7のHost用I
/F28に相当し、Hostコンピュータ(図示せず)
に接続する為のHost用I/F部、37は実施の形態
7のCPU27に相当し、磁気ペン23の検出有無の判
断を行なうCPU部、38は実施の形態7のメモリ26
に相当し、CPU部37において検出処理を行なう際に
データを一時保管するメモリー部である。
【0103】次に、動作について説明する。本実施の形
態は、実施の形態7乃至実施の形態9における回路構成
の一部を集積チップ32に集積化したものである。集積
チップ32に集積化した箇所は、A/D変換器19、制
御回路22、SRAM25、メモリ26、CPU27、
Host用I/F28、スキャン速度調整回路30、間
引きスキャン調整回路31である。
【0104】実施の形態7乃至実施の形態9においては
磁気ペン23の検出処理をソフトウェアで行なっていた
が、本実施の形態では集積チップ32に集積化すること
によりペン検出H/W33にて実現したものである。よ
って、磁気ペン23の検出処理については実施の形態7
乃至実施の形態9と同様である。
【0105】このように、本実施の形態では回路構成の
一部を集積化した為、磁気抵抗の素子数が増えるに従っ
て膨大に増えていくCPU37の処理量を大幅に減らす
ことができると同時に、小型低消費電力化を実現でき
る。
【0106】
【発明の効果】第1の発明は、磁界を発生させる座標指
示手段と、複数の点に夫々対応して互いに離れて配置さ
れ、前記座標指示手段から発生する磁界の強度によって
抵抗値が変化する複数の磁気抵抗素子と、前記複数の磁
気抵抗素子の内、特定の磁気抵抗素子から出力される出
力電圧値から前記座表指示手段が指し示す位置の座標を
検出する検出手段とを備えたので、特定の磁気抵抗素子
からの出力電圧値の変化を感知しやすくなる。
【0107】第2の発明は、第1の発明において前記電
圧が印加されたときに前記特定の磁気抵抗素子に定電流
を流す定電流手段を備えたので、磁気抵抗素子からの出
力電圧値を読取る際に磁気抵抗素子の変化を大きく取り
出すことができる。
【0108】第3の発明は、第2の発明において前記定
電流の定電流値を可変するので、座標検出装置の製造上
のばらつき調整することができる。
【0109】第4の発明は、第2の発明において前記定
電流の定電流値を前記複数の磁気抵抗素子内の各々の磁
気抵抗素子毎に変えるので、磁気抵抗素子のばらつき調
整することができる。
【0110】第5の発明は、前記定電流に交流成分を重
畳する交流信号発生手段を備え、前記検出手段が、前記
複数の磁気抵抗素子の内、特定の磁気抵抗素子から出力
される交流の出力電圧値の振幅から前記座表指示手段が
指し示す位置の座標を検出し、前記特定の磁気抵抗素子
に前記交流信号発生手段により重畳された交流電流を流
すので、回路を複雑にすることなく磁気抵抗素子の変動
分を取り出すことができる。
【0111】第6の発明は、第5の発明において前記交
流発生手段が、前記交流成分にシステムクロックから分
周した信号を用いたので、回路が簡略化できる。
【0112】第7の発明は、第1乃至第6の発明におい
て前記検出手段が、基準電圧値と前記出力電圧値との差
分が第1の基準値以上ある時に前記座標指示手段を検出
するので、精度よく座標検出が行なえる。
【0113】第8の発明は、第1乃至第6の発明におい
て前記検出手段が、前記座標指示手段から出力される磁
界の影響が無い時の前記複数の磁気抵抗素子の内、特定
の磁気抵抗素子から出力される電圧値を前記基準電圧値
とし、前記出力電圧値若しくは前記基準電圧値を複数回
測定して求めるので、ノイズによる誤差を抑えることが
できる。
【0114】第9の発明は、第8の発明において前記検
出手段が、設定された時間の間隔毎に前記基準電圧値を
再測定するので、磁気抵抗素子の特性変動による誤差を
抑えることができ、精度よく座標検出が行なえる。
【0115】第10の発明は、第9の発明において前記
検出手段が、再測定前の第1の磁気抵抗素子からの出力
電圧値と再測定後の第1の磁気抵抗素子からの出力電圧
値との差分を再測定差分とし、再測定前の第2の磁気抵
抗素子からの出力電圧値と前記再測定差分とから再測定
後の第2の磁気抵抗素子からの出力電圧値を算出して求
めるので、基準電圧値を精度よく求めることができる。
【0116】第11の発明は、第7の発明において前記
基準電圧値と前記特定の磁気抵抗素子からの出力電圧値
との差分を座標検出差分とし、前記検出手段が、時間の
経過に伴い、前記座標検出差分が第1の基準値以上であ
り第2の基準値未満である第1の状態と前記座標検出差
分が第2の基準値以上である第2の状態とが発生した場
合に前記基準電圧値を変更するので、磁気抵抗素子の急
激な特性変動による誤検出を防ぐことができる。
【0117】第12の発明は、第1の発明において前記
複数の磁気抵抗素子の内、特定の磁気抵抗素子を所定の
形式に基づいて選択する選択手段を有し、前記所定の形
式が、少なくとも2つの異なる形式から任意に設定する
ので、消費電力を抑えることができる。
【0118】第13の発明は、第12の発明において前
記所定の形式が、少なくとも2つの異なる時間間隔であ
るので、消費電力を抑えることができる。
【0119】第14の発明は、第12の発明において前
記所定の形式が、少なくとも2つ異なる間引き形式であ
るので、消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁気抵抗素子マトリックスよりクロックから
生成した信号を用いて、特定磁気抵抗素子を選択し、磁
気抵抗素子の抵抗値に応じた出力電圧値を検出するため
の回路図である。
【図2】 クロックから生成した磁気抵抗素子選択用の
信号のタイムチャートである。
【図3】 磁気抵抗素子マトリックスよりクロックから
生成した信号を用いて、特定磁気抵抗素子を選択し、磁
気抵抗素子の抵抗値に応じた出力電圧値を検出するため
の回路図である。
【図4】 磁気抵抗素子マトリックスから特定の磁気抵
抗素子を選択し、磁気抵抗素子の抵抗値に応じた出力電
圧値を検出するための回路図である。
【図5】 交流信号を定電流回路に重畳する場合の構成
図である。
【図6】 交流信号を定電流回路に重畳する場合の動作
波形図である。
【図7】 交流信号をクロックから分周した信号とした
場合の構成図である。
【図8】 振幅検出をサンプルホールドにより行なう場
合の構成図である。
【図9】 振幅検出をサンプルホールドにより行なう場
合のタイミングチャートである。
【図10】 定電流値を可変できるようにした場合の構
成図である。
【図11】 定電流値を後段処理からのフィードバック
により可変できるようにした場合の構成図である。
【図12】 本方式の磁気抵抗素子を用いたペン座標検
出装置のブロック図である。
【図13】 本方式の磁気抵抗素子を用いたペン座標検
出装置で使用しているペンを検出するためのS/Wのフロ
ーチャートである。
【図14】 ペンの誤検出状態からの脱する際の使用者
のフローチャートである。
【図15】 図13におけるペン検出のステップS13
−9の詳細のフローチャートである。
【図16】 本方式の磁気抵抗素子を用いたペン座標検
出装置でペンの誤検出が起こった後、復帰するまでの出
力電圧値と、基準電圧値の切替えによる誤検出からの脱
出を示した模式図である。
【図17】 磁気抵抗素子を用いたペン座標検出装置で
スキャン速度調整機能を持たせた場合のブロック図であ
る。
【図18】 磁気抵抗素子を用いたペン座標検出装置で
スキャン速度調整機能を持たせた場合のスキャンクロッ
クと選択されている磁気抵抗素子を示しているタイムチ
ャートである。
【図19】 磁気抵抗素子を用いたペン座標検出装置で
間引きスキャン制御機能を持たせた場合のブロック図で
ある。
【図20】 磁気抵抗素子を用いたペン座標検出装置で
間引きスキャン制御機能を持たせた場合のスキャンクロ
ックと選択されている磁気抵抗素子を示しているタイム
チャートである。
【図21】 S/W処理をH/W処理で実現し、これを
高集積化した場合の磁気抵抗素子を用いたペン座標検出
装置のブロック図である。
【図22】 従来の抵抗膜を用いたペン座標検出装置の
構成図である。
【符号の説明】
1 第1の磁気抵抗素子、2 第2の磁気抵抗素子、3
第3の磁気抵抗素子、4 第4の磁気抵抗素子、1a
第1のアナログスイッチ、2a 第2のアナログスイ
ッチ、3a 第3のアナログスイッチ、4a 第4のア
ナログスイッチ、1b 第1のダイオード、2b 第2
のダイオード、3b 第3のダイオード、4b 第4の
ダイオード、1d 第1のアナログスイッチ制御信号用
端子、2d第2のアナログスイッチ制御信号用端子、3
d 第3のアナログスイッチ制御信号用端子、4d 第
4のアナログスイッチ制御信号用端子、5 抵抗、6
定電圧源、7 電圧測定ポイント、8 磁気抵抗素子マ
トリックス、9 トランジスタ、10 第1の定電流回
路用抵抗、11 第2の定電流回路用抵抗、12第3の
定電流回路用抵抗、13 交流信号発生器、14 第1
のコンデンサ、15 第2のコンデンサ、16 振幅検
出器、17 抵抗、18 サンプルホールド回路、19
DA変換器、20 オペアンプ、21 AD変換器、
22 制御回路、23 磁気ペン、24 磁気抵抗素子
選択装置、25 SRAM、26メモリ、27 CP
U、28 HOST用I/F、29 HOST計算機、
30スキャン速度調整回路、31 間引きスキャン制御
回路、32 集積チップ、33 ペン検出部、34 ス
キャン制御部、35 クロック発生部、36 CPU
部、37 Host用I/F部、38 メモリー部、4
0 ペン、41 抵抗膜による電極、42 導電性の電
極、43 電源、44 電圧測定手段、45抵抗。
フロントページの続き (72)発明者 西野 功 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 菅ヶ谷 貴也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松尾 俊彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B068 AA04 BB16 BC03 BD02 BD07 BD17 BE07 BE08 DE01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁界を発生させる座標指示手段と、複数の
    点に夫々対応して互いに離れて配置され、前記座標指示
    手段から発生する磁界の強度によって抵抗値が変化する
    複数の磁気抵抗素子と、前記複数の磁気抵抗素子の内、
    特定の磁気抵抗素子から出力される出力電圧値から前記
    座表指示手段が指し示す位置の座標を検出する検出手段
    とを備えたことを特徴とする座標検出装置。
  2. 【請求項2】前記電圧が印加されたときに前記特定の磁
    気抵抗素子に定電流を流す定電流手段を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の座標検出装置。
  3. 【請求項3】前記定電流の定電流値を可変することを特
    徴とする請求項2記載の座標検出装置。
  4. 【請求項4】前記定電流の定電流値を前記複数の磁気抵
    抗素子内の各々の磁気抵抗素子毎に変えることを特徴と
    することを特徴とする請求項2記載の座標検出装置。
  5. 【請求項5】前記定電流に交流成分を重畳する交流信号
    発生手段を備え、前記検出手段は、前記複数の磁気抵抗
    素子の内、特定の磁気抵抗素子から出力される交流の出
    力電圧値の振幅から前記座表指示手段が指し示す位置の
    座標を検出し、前記特定の磁気抵抗素子に前記交流信号
    発生手段により重畳された交流電流を流すことを特徴と
    する請求項2記載の座標検出装置。
  6. 【請求項6】前記交流発生手段は、前記交流成分にシス
    テムクロックから分周した信号を用いたことを特徴とす
    る請求項5記載の座標検出装置。
  7. 【請求項7】前記検出手段は、基準電圧値と前記出力電
    圧値との差分が第1の基準値以上ある時に前記座標指示
    手段を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項6
    記載の座標検出装置。
  8. 【請求項8】前記検出手段は、前記座標指示手段から出
    力される磁界の影響が無い時の前記複数の磁気抵抗素子
    の内、特定の磁気抵抗素子から出力される電圧値を前記
    基準電圧値とし、前記出力電圧値若しくは前記基準電圧
    値を複数回測定して求めることを特徴とする請求項1乃
    至請求項6記載の座標検出装置。
  9. 【請求項9】前記検出手段は、設定された時間の間隔毎
    に前記基準電圧値を再測定することを特徴とする請求項
    8記載の座標検出装置。
  10. 【請求項10】前記検出手段は、再測定前の第1の磁気
    抵抗素子からの出力電圧値と再測定後の第1の磁気抵抗
    素子からの出力電圧値との差分を再測定差分とし、再測
    定前の第2の磁気抵抗素子からの出力電圧値と前記再測
    定差分とから再測定後の第2の磁気抵抗素子からの出力
    電圧値を算出して求めることを特徴とする請求項9記載
    の座標検出装置。
  11. 【請求項11】前記基準電圧値と前記特定の磁気抵抗素
    子からの出力電圧値との差分を座標検出差分とし、前記
    検出手段は、時間の経過に伴い、前記座標検出差分が第
    1の基準値以上であり第2の基準値未満である第1の状
    態と前記座標検出差分が第2の基準値以上である第2の
    状態とが発生した場合に前記基準電圧値を変更すること
    を特徴とする請求項7記載の座標検出装置。
  12. 【請求項12】前記複数の磁気抵抗素子の内、特定の磁
    気抵抗素子を所定の形式に基づいて選択する選択手段を
    有し、前記所定の形式は、少なくとも2つの異なる形式
    から任意に設定することを特徴とする請求項1記載の座
    標検出装置。
  13. 【請求項13】前記所定の形式は、少なくとも2つの異
    なる時間間隔であることを特徴とする請求項12記載の
    座標検出装置。
  14. 【請求項14】前記所定の形式は、少なくとも2つ異な
    る間引き形式であることを特徴とする請求項12記載の
    座標検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009107415A1 (ja) * 2008-02-27 2009-09-03 セイコーインスツル株式会社 近接検出装置と近接検出方法

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