JP2001201663A - 光コネクタのソケット - Google Patents

光コネクタのソケット

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JP2001201663A
JP2001201663A JP2000012364A JP2000012364A JP2001201663A JP 2001201663 A JP2001201663 A JP 2001201663A JP 2000012364 A JP2000012364 A JP 2000012364A JP 2000012364 A JP2000012364 A JP 2000012364A JP 2001201663 A JP2001201663 A JP 2001201663A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 信頼性を高く維持できる光コネクタのソケッ
トを提供する。 【構成】 プラグ100W等が挿入される挿入穴部22
0を有するハウジング部205と、挿入穴部220を略
閉塞するために挿入穴部220の入口側にヒンジ構造に
よって取り付けられて挿入穴部220の内側にだけ開く
シャッタ部210と、このシャッタ部210を前記入口
側へ付勢する弾性体部(図示省略)等を備えている。シ
ャッタ部210の前面には、プラグ100Wが挿入穴部
220に挿入されたときにプラグ100Wのロック用爪
部162Wが係合するロック用凹部218が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD、MD、C
D、デジタルチューナ、デジタルアンプ、TV、STB
(セットトップボックス:衛星放送のアダプタ装置)、
パソコン、プリンタ、スキャナ、デジタル複写機等のデ
ジタル信号を入力/出力する装置に設けられる光コネク
タのソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】光コネクタのソケットには、例えばJI
S規格でF05形(EIAJ規格では角形)と呼ばれる
単心用光コネクタのプラグ(後述の図8参照)が挿入さ
れる単心用のものと、いわゆるPN形と呼ばれる2心用
光コネクタのプラグ(後述の図7参照)等が挿入される
2心用のものとがある。単心用の光コネクタのソケット
はもちろん単心用光コネクタのプラグのみが接続される
ものであるが、2心用光コネクタのソケットは、2心用
光コネクタのプラグのみならずその代わりに単心用光コ
ネクタのプラグも接続可能になっている。
【0003】従来の光コネクタのソケットには、前記プ
ラグが挿入される挿入穴部に埃等が入り込まないよう
に、前記挿入穴部に嵌め込まれるキャップが準備されて
いる。埃等が前記挿入穴部に入り込むと前記挿入穴部の
奥側に設けられた光素子が汚れる等して、光伝達効率が
落ちて、所定の光信号伝達ができなくなるおそれがある
からである。
【0004】また、単心用の光コネクタのソケットにお
いて前記光素子が発光素子である場合、または2心用光
コネクタのソケットの前記光素子の一方または両方が発
光素子である場合、前記ソケットが設けられた装置の電
源がオンされると、発光素子が常時動作状態となる。よ
って、前記発光素子が設けられた単心用の光コネクタの
ソケットにプラグが挿入されてないとき、または前記発
光素子が設けられた2心用光コネクタのソケットの前記
発光素子側にプラグが挿入されてないときに、発光した
光が外部に放射されるため、この光が目に入らぬよう防
止することが望ましいからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記キ
ャップは、従来の光コネクタのソケットとは分離したも
のであるため、はずしたキャップは紛失しやすい。紛失
して、そのままにしておくと、上述したように、光素子
が汚れる等して所定の光信号伝達ができなくなるおそれ
が高くなる。即ち、誤動作する場合があり、従来の光コ
ネクタのソケットの信頼性が低くなっていた。また、前
記光が目に入るおそれがあった。更に、キャップは誤飲
されるおそれがあった。
【0006】本発明の主たる目的は、信頼性を高く維持
できる光コネクタのソケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る光コネクタのソケットは、
光コネクタのプラグと接続される光コネクタのソケット
であって、前記プラグが挿入される挿入穴部を有するハ
ウジング部と、前記挿入穴部を略閉塞するために前記挿
入穴部の入口側にヒンジ構造によって取り付けられて前
記挿入穴部の内側にだけ開くシャッタ部と、このシャッ
タ部を前記入口側へ付勢する弾性体部とを備えており、
前記シャッタ部の前面には、前記プラグが前記挿入穴部
に挿入されたときに前記プラグのロック用爪部が係合す
るロック用凹部が設けられる。
【0008】本発明の請求項2に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記ハウジング部は、前記シャッタ部が背後からヒ
ンジ構造によって取り付けられる穴部を有する第1のハ
ウジング部と、前記第1のハウジング部が挿入される穴
部を有する第2のハウジング部とを備えており、前記挿
入穴部は、前記第1のハウジング部の穴部と前記第2の
ハウジング部の穴部の奥側とで構成される。
【0009】本発明の請求項3に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項2記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記第1のハウジング部または前記シャッタ部と、
前記第2のハウジング部との間には、前記挿入穴部に挿
入された前記プラグが、前記第1のハウジング部または
前記シャッタ部を、前記第2のハウジング部に向かって
押圧する係止手段が設けられた。
【0010】本発明の請求項4に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項3記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記係止手段は、前記プラグが前記挿入穴部に挿入
されたときに前記シャッタ部が圧接される前記第1のハ
ウジング部の領域とこの領域に向かい合う前記第2のハ
ウジング部の領域とのいずれか一方側に突設された係止
用爪部と、この係止用爪部と係合するように他方側に設
けられた穴部とからなる。
【0011】本発明の請求項5に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項3記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記係止手段は、前記シャッタ部と前記プラグが前
記挿入穴部に挿入されたときにこのシャッタ部に向かい
合う前記第2のハウジング部の領域とのいずれか一方側
に突設された係止用爪部と、この係止用爪部と係合する
ように他方側に設けられた係止用穴部とからなる。
【0012】本発明の請求項6に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項3記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記係止手段は、前記プラグが前記挿入穴部に挿入
されたときに前記プラグが圧接する前記第1のハウジン
グ部の領域とこの領域に向かい合う前記第2のハウジン
グ部の領域とのいずれか一方側に突設された係止用爪部
と、この係止用爪部と係合するように他方側に設けられ
た係止用穴部とからなる。
【0013】本発明の請求項7に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1、2、3、4、5または6記載の光コ
ネクタのソケットは2心用ソケットであって、前記シャ
ッタ部は、単心用光コネクタのプラグに対応した一対の
単心用シャッタ部と、この一対の単心用シャッタ部の間
に設けられた中間シャッタ部とからなり、且つ前記弾性
体部は、前記一対の単心用シャッタ部と前記中間シャッ
タ部とにそれぞれ対応して設けられる。
【0014】本発明の請求項8に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1、2、3、4、5または6記載の光コ
ネクタのソケットは2心用ソケットであって、前記シャ
ッタ部は、単心用光コネクタのプラグに対応した一対の
単心用シャッタ部と、この一対の単心用シャッタ部の間
に設けられて、前記2心用光コネクタのプラグの着脱方
向にスライドする中間スライド壁部とからなり、且つ前
記弾性体部は、前記一対の単心用シャッタ部と前記中間
スライド壁部とにそれぞれ対応して設けられており、且
つ、前記ロック用凹部は前記シャッタ部にではなく前記
中間スライド壁部が通過する領域の上方の前記ハウジン
グ部に設けられる。
【0015】本発明の請求項9に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1、2、3、4、5または6記載の光コ
ネクタのソケットにおいて、前記シャッタ部は第1のシ
ャッタ部と第2のシャッタ部とからなり且つ奥側へのみ
観音開きし、且つ前記弾性体部は前記第1のシャッタ部
と前記第2のシャッタ部とにそれぞれ対応して設けられ
る。
【0016】本発明の請求項10に係る光コネクタのソ
ケットは、請求項1、2、3、4、5または6記載の光
コネクタのソケットにおいて、前記シャッタ部と弾性体
部との代わりに、前記プラグの先端部を前記挿入穴部内
で保持するプラグ先端保持部の入口側を略閉塞するため
のシャッタ面部とこのシャッタ面部に突設されたアーム
部とからなるシャッタ部と、このシャッタ部を前記略閉
塞する方向に付勢する弾性体部とを備えており、前記ア
ーム部の基端部は前記挿入穴部の入口側にヒンジ構造に
よって取り付けられ、前記プラグが前記挿入穴部に挿入
されるときに前記アーム部が前記プラグに押されること
によって、前記プラグの先端部が前記シャッタ面部に到
達する前に、前記シャッタ面部は前記プラグ先端保持部
の内部から外部へ移動させられる構成となっている。
【0017】本発明の請求項11に係る光コネクタのソ
ケットは、請求項2、3または6記載の光コネクタのソ
ケットにおいて、前記シャッタ部と前記弾性体部との代
わりに、前記プラグの先端部を前記挿入穴部内で保持す
るプラグ先端保持部内の入口側にヒンジ構造によって取
り付けられて前記プラグ先端保持部の内側にだけ開くシ
ャッタ部と、このシャッタ部を前記プラグ先端保持部の
入口側に付勢する弾性体部とを備える。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケットを図1〜図8を参照しつつ
説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを示す概略的断面的説明図、図2は本発明
の実施の形態に係る光コネクタのソケットを示す図であ
って、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図
(C)は側面図、同図(D)は断面図、同図(E)は背
面図、図3は本発明の実施の形態に係る光コネクタのソ
ケットに用いられる第1のハウジング部を示す図であっ
て、同図(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図
(C)は正面図、同図(D)は同図(C)のA−A線断
面図、同図(E)は背面図、同図(F)は同図(G)の
一部拡大図、同図(G)は底面図、同図(H)は同図
(C)のB−B線断面図、図4は本発明の実施の形態に
係る光コネクタのソケットに用いられる第2のハウジン
グ部を示す図であって、同図(A)は平面図、同図
(B)は側面図、同図(C)は正面図、同図(D)は同
図(C)のA−A線断面図、同図(E)は背面図、同図
(F)は底面図、図5は本発明の実施の形態に係る光コ
ネクタのソケットに用いられるシャッタ部を示す図であ
って、同図(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図
(C)は側面図、同図(D)は同図(F)のB−B線断
面図、同図(E)は同図(F)のA−A線断面図、同図
(F)は背面図、同図(G)は底面図、同図(H)は同
図(D)の一部拡大図、図6は本発明の実施の形態に係
る光コネクタのソケットに用いられるシールドカバーを
示す図であって、同図(A)は平面図、同図(B)は側
面図、同図(C)は正面図、同図(D)は底面図、図7
は本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケット等に
接続される2心用光コネクタのプラグを示す図であっ
て、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的正
面図、同図(C)は同図(B)のA−A線で一部破断し
た概略的側面図、図8は本発明の実施の形態に係る光コ
ネクタのソケット等に接続される単心用光コネクタのプ
ラグを示す図であって、同図(A)は概略的正面図、同
図(B)は一部破断した概略的側面図である。
【0020】先ず、本発明の実施の形態に係る2心用光
コネクタのソケット等に接続される2心用プラグと単心
用プラグとを前記図7および図8を参照しつつ説明す
る。
【0021】図7に示されるいわゆるPN型の光コネク
タのプラグ100Wは、2心用プラグであって、一対の
光ファイバ110の端部側に設けられており、略直方体
状のプラグ本体部120Wと、このプラグ本体部120
Wの先端から突設された正面視略U字状の係合凸部15
0Wと、プラグ本体部120Wの先端から係合凸部15
0Wの上側中央部の凹部158Wの内側に舌片状に突設
された係止部161W等のロック機構160Wとを備え
ている。係合凸部150Wとロック機構160Wの係止
部161Wとは、全体が後述のソケット200等の挿入
穴部220等に係合される部分である。
【0022】係合凸部150Wは、プラグ本体部120
W側の部分であり、その先端側に2つの凹部152W
と、両凹部152W間の1つの貫通孔153Wとを有す
る係合凸部本体151Wと、両凹部152Wのそれぞれ
の中心部分に突設され、ソケット200等のプラグ先端
保持部229等と係合するプラグ先端部159Wとを有
している。
【0023】係合凸部150Wの両側面には、ソケット
200等の挿入穴部220等のプラグガイド用凹部22
1、221と係合する挿入ガイド用凸部151Wa、1
51Waが突設されている。係合凸部150Wの2つの
上面と下面中央とには、ソケット200等への位置決め
用凸部151Wb、151Wb、151Wbが突設され
ている。前記2つの上面に設けられた位置決め用凸部1
51Wb、151Wbは、後述のF05形(単心用)光
コネクタのプラグ100の係合凸部150の上面の位置
決め用凸部151bに対応した位置に設けられたもので
ある。係合凸部150Wの下面側には、斜辺面151W
c、151Wcが形成されている。
【0024】凹部152Wは、ソケット200等の挿入
穴部220等の奥側に設けられたプラグ先端保持部22
9等がEIAJ規格の奥行きを有したものであれば、こ
のプラグ先端保持部229等の突出部分と係合する部分
である。
【0025】プラグ先端部159Wは、正面視円形であ
り、光ファイバ110の先端側部分の外周を保護樹脂部
159Waで覆ったものである。この保護樹脂部159
Waの先端には、テーパ159Wtが設けられている。
【0026】ロック機構160Wは、ソケット200等
に接続されたプラグ100Wが不用意に抜けないように
するためのものである。ロック機構160Wは、プラグ
本体部120Wから前記凹部158Wの内側に舌片状に
突設された係止部161Wと、この係止部161Wの先
端のロック用爪部162Wによるロックを解除するため
に係止部161Wのロック用爪部162Wを下側に移動
させるロック解除機構とを備えている。
【0027】ロック解除機構は、舌片状に突設された係
止部161Wの基端よりも手前側、即ち、プラグ本体部
120W側の一部体(図示省略)と、プラグ本体部12
0Wの周囲を覆うスライド式カバー体130Wとからな
る。前記一部体も舌片状である。即ち、舌片状の係止部
161Wと舌片状の前記一部体とは一体の舌片状部分で
ある。スライド式カバー体130Wは、プラグ本体部1
20Wに沿って前後にスライドするように形成されてい
る。
【0028】前記一部体と、この一部体に向かい合うス
ライド式カバー体130Wの面とには、スライド式カバ
ー体130Wをスライドさせたときに相互に係合する一
対の凸部(図示省略)が設けられている。この一対の凸
部は、ソケット200等に接続されたプラグ100Wを
抜くべく、スライド式カバー体130Wを手前側に引く
(即ち、プラグ本体部120Wに対してスライド式カバ
ー体130Wを手前側に引く)と、相互に係合して、係
止部161Wのロック用爪部162Wを下側に移動させ
て、ロック解除するように形成されている。
【0029】ロック解除されるのは、あくまでプラグ本
体部120Wに対してスライド式カバー体130Wを手
前側に引くときだけである。それゆえ、光ファイバ11
0が不用意に引っ張られてプラグ100Wを手前側に引
く力が働いたとしても、その力はプラグ本体部120W
経由で係止部161Wのロック用爪部162Wに働くだ
けであり、プラグ本体部120Wに対してスライド式カ
バー体130Wを手前側に引くものではない。よって、
前記引っ張られたプラグ100Wとソケット200等と
の間のロックは不用意に解除されないようになってい
る。
【0030】また、前記ロック機構160Wと異なるロ
ック機構である場合もある。この異なるロック機構は、
図示しないが、係止部161Wは同じであるが、前記ス
ライド式カバー体130Wを取り去るとともに、前記凸
部が一方だけとなるためにロック機構160Wの前記一
部体の凸部を高めに変更したものである。よって、この
異なるロック機構であっても、係合凸部150Wと係止
部161Wとが、ソケット200等の挿入穴部220等
に係合される部分であることには変わりがない。変更後
の凸部を、直接、指で下側へ押すことで、ロック用爪部
162Wが下側に移動させられて、ロック解除されるよ
うになっている。よって、いずれのロック機構であって
も、光ファイバ110が不用意に引っ張られてもプラグ
100Wとソケット200等との間のロックは不用意に
解除されないようになっている。以下、スライド式カバ
ー体130Wを有するロック機構160Wを代表にす
る。
【0031】なお、上述したPN型の2心用プラグに類
似したものがF07形にもある。このF07形の2心用
プラグは、図示しないが、単に位置決め用凸部の数と位
置とがPN型の2心用プラグの場合と異なるだけであ
る。F07形の2心用プラグでの位置決め用凸部は4つ
ある。この4つの位置決め用凸部のうちの上側の2つは
PN型の場合と同じであるが、この同じである2つの位
置決め用凸部151Wb、151Wbに対をなすように
係合凸部150Wの下面にそれぞれ位置決め用凸部が設
けられた点が異なる。PN型の場合の係合凸部150W
の下面中央の位置決め用凸部151Wbに相当するもの
は、F07形の2心用プラグにはない。なお、F07形
の2心用プラグにおいて、係合凸部150Wの下面に一
対設けられた位置決め用凸部は、後述のF05形(単心
用)光コネクタのプラグ100の係合凸部150の下面
の位置決め用凸部151bに対応した位置に設けられた
ものである。
【0032】このF07形の2心用プラグもソケット2
00等に挿入可能である。ただし、ソケット200等の
挿入穴部220等の形状上、PN型の2心用プラグ10
0Wと下記F05形の単心用プラグ100とが挿入でき
れば、F07形の2心用プラグも必然的に挿入可能であ
るため、以下、2心用プラグとしてはPN型のものを代
表にする。
【0033】一方、図8に示されるF05形光コネクタ
のプラグ100は、単心用プラグ(EIAJ規格では角
形プラグと呼ばれるもの)であって、1つの光ファイバ
110の端部側に設けられており、略直方体状のプラグ
本体部120と、このプラグ本体部120の先端側に突
設された係合凸部150とを備えている。この単心用光
コネクタのプラグ100には、前記2心用光コネクタの
プラグ100Wのロック機構160Wのようなものはな
い。
【0034】係合凸部150は、正面視においてホーム
ベースの下側をカットしたような略六角形状(以下、こ
の形状を「正面視略六角形状」と略す。)をしており、
全体がソケット200等の挿入穴部220等に係合され
る部分である。この係合凸部150は、プラグ本体部1
20W側の部分であり、その先端側に凹部152を有す
る係合凸部本体151と、凹部152の中心部分に突設
され、ソケット200等のプラグ先端保持部229等と
係合するプラグ先端部159とを有している。
【0035】係合凸部150の両側面には、ソケット2
00等の挿入穴部220等のプラグガイド用凹部22
1、221と係合する挿入ガイド用凸部151a、15
1aが突設されている。係合凸部150の上面と下面と
には、ソケットへの位置決め用凸部151b、151b
が突設されている。係合凸部150の下面側には、斜辺
面151c、151cが形成されている。係合凸部本体
151の先端には、テーパ151tが設けられている。
【0036】凹部152は、ソケット200等の挿入穴
部220等の奥側に設けられたプラグ先端保持部229
等がEIAJ規格の奥行きを有したものであれば、この
プラグ先端保持部229等の突出部分と係合する部分で
ある。
【0037】プラグ先端部159は、正面視円形であ
り、光ファイバ110の先端側部分の外周を保護樹脂部
159aで覆ったものである。この保護樹脂部159a
の先端には、テーパ159tが設けられている。
【0038】本発明の実施の形態に係る2心用光コネク
タのソケット200は、図1等に示されるように、プラ
グ100Wまたはプラグ100(以下、プラグ100W
等とも呼ぶ。)が挿入される挿入穴部220を有するハ
ウジング部205と、挿入穴部220を略閉塞するため
に挿入穴部220の入口側にヒンジ構造によって取り付
けられて挿入穴部220の内側にだけ開くシャッタ部2
10と、このシャッタ部210を前記入口側へ付勢する
弾性体部230(図2参照)と、シャッタ部210と弾
性体部230とを支え前記ヒンジ構造のための部材とな
っている軸部240と、挿入穴部220の奥側に設けら
れる一対の光素子290と、ハウジング部205に被せ
られるシールドカバー295(図2参照)とを備えてい
る。
【0039】ソケット200は、シャッタ部210に関
連して次の(1)〜(4)のような特徴を有している。
なお、以下の説明における上下左右・前後・奥側等の方
向は、図2(B)〔正面図〕における方向である。
【0040】(1)シャッタ部210の前面には、プラ
グ100Wが挿入穴部220に挿入されたときにプラグ
100Wのロック用爪部162Wが係合するロック用凹
部218が設けられている。
【0041】(2)ハウジング部205は、シャッタ部
210が背後からヒンジ構造によって取り付けられる穴
部220a(図3参照)を有する第1のハウジング部2
05Mと、この第1のハウジング部205Mが挿入され
る穴部205N1(図4参照)を有する第2のハウジン
グ部205Nとを備えており、挿入穴部220は、第1
のハウジング部205Mの穴部220aと第2のハウジ
ング部205Nの穴部205N1の奥側とで構成され
る。
【0042】(3)第1のハウジング部205Mと、第
2のハウジング部205Nとの間には、挿入穴部220
に挿入されたプラグ100W等が、シャッタ部210を
介して第1のハウジング部205Mを、第2のハウジン
グ部205Nに向かって押圧する係止手段が設けられて
いる。
【0043】(4)前記係止手段は、具体的には、プラ
グ100W等が挿入穴部220に挿入されたときにシャ
ッタ部210が圧接される第1のハウジング部205M
の領域に突設された係止用爪部205M2とこの領域に
向かい合う第2のハウジング部205Nの領域に係止用
爪部205M2と係合するように設けられた穴部205
N4とからなる。
【0044】以下、ソケット200の各パーツを詳細に
説明する。
【0045】ハウジング部205は、合成樹脂製であっ
て、後に詳述する第1のハウジング部205Mと、第2
のハウジング部205Nとの2つからなる。ハウジング
部205(即ち、前記2つが組み合わされた状態)は、
略直方体であり、その正面側からその奥側にかけて挿入
穴部220が形成されている。この挿入穴部220の奥
側に、一対の光素子290が挟持されて固定される一対
の素子部屋部250(後述のように2つに分離可能とな
っている。)が設けられている。この素子部屋部250
は、ここに設置された光素子290の光軸と、挿入穴部
220に装着されたプラグ100W等のプラグ先端部1
59W等の中心軸とが合うようにするため、且つ固定の
ために、光素子290の外形に沿った形状に形成されて
いる。
【0046】この挿入穴部220と一対の素子部屋部2
50とを連通するように、それぞれプラグ先端保持部2
29としての貫通孔が設けられている。プラグ先端保持
部229は、図2等に示されるように、EIAJ規格サ
イズ(以下、「標準サイズ」とも呼ぶ。)よりも先端側
が短く湾曲状に切欠きされている。このように切欠きさ
れているのは、挿入穴部220の入口側にヒンジ構造に
よって取り付けられたシャッタ部210が内側に開いて
も接触しないようにするためである。
【0047】挿入穴部220は、左右対称に形成されて
おり、プラグ100Wの係合凸部150W(ただし、プ
ラグ先端保持部229に嵌まり込むプラグ先端部159
Wの先端側部分を除く。)とロック機構160Wの係止
部161Wとを挿入する空間224と、この空間224
から延設した、シャッタ部210を水平格納可能なスペ
ース225とを有している。空間224には、プラグ1
00Wの係合凸部150Wの代わりに、プラグ100の
係合凸部150(ただし、プラグ先端保持部229に嵌
まり込むプラグ先端部159の先端側部分を除く。)が
挿入穴部220の右端に略接する状態で、または、左端
に略接する状態で合計2つまで挿入可能になっている。
【0048】挿入穴部220の両側面には、プラグ10
0Wの挿入ガイド用凸部151Wa、151Waと係合
するプラグガイド用凹部221、221が設けられてい
る。なお、挿入穴部220にプラグ100が挿入された
ときには、前記プラグガイド用凹部221、221の一
方側と挿入ガイド用凸部151a、151aの一方側と
が係合される。
【0049】また、プラグ100Wの係合凸部150W
の斜辺面151Wc、151Wcに対応する部分とし
て、挿入穴部220の下部側両側面に傾斜面部222、
222が設けられている。挿入穴部220にプラグ10
0が挿入されたときには、前記傾斜面部222、222
の一方側が、プラグ100の斜辺面151c、151c
の一方側と対応する部分になっている。更に、挿入穴部
220の底面には、プラグ100Wの下側の位置決め用
凸部151Wbと、2つのプラグ100の下側の位置決
め用凸部151bとに対応する貫通していない位置決め
用穴223、223、223(図2等参照)が設けられ
ている。
【0050】傾斜面部222には、後述のシャッタ部2
10の係止用凸部211a〔図5(B)参照〕の通過と
係止(この係止とは、シャッタ部210を垂直状態より
も前方に回動させないための係止を言う。)のため、貫
通していない長穴222a〔図2(D)等参照〕が形成
されている。長穴222aの長さ寸法は、挿入穴部22
0の入口側にヒンジ構造によって取り付けられたシャッ
タ部210が、挿入穴部220の奥側に回動させられた
ときに、係止用凸部211aが挿入穴部220の内面に
引っ掛からないような長さに形成されている。長穴22
2aの前面側の端部の位置は、シャッタ部210が、挿
入穴部220の入口側を略閉塞した状態、即ち、シャッ
タ部210が垂直状態となっているときに、係止用凸部
211aの前面が位置する所である。よって、シャッタ
部210は、垂直状態よりも前方に回動しない。
【0051】挿入穴部220の両側面の入口側上部に
は、軸部240の両端部分を支えるための溝226、2
26〔図3(D)参照〕が設けられている。
【0052】ハウジング部205の上面には、シールド
カバー295を係合させるための浅溝部205N2〔図
4参照〕が設けられている。ハウジング部205の両側
面には、シールドカバー295を係合させるための一対
の楔状部205N3が設けられている。なお、シールド
カバー295でカバーされるハウジング部205の上部
には、前記係止手段の係止用爪部205M2と穴部20
5N4とが後述のように組み合わされて設けられてい
る。
【0053】このようなハウジング部205を構成する
第1のハウジング部205Mと第2のハウジング部20
5Nとは以下のようになっている。
【0054】第1のハウジング部205Mは、図3に示
されるように、正面視および平面視略矩形状体であっ
て、その正面側からその奥側にかけて前記穴部220a
が形成されている。第1のハウジング部205Mは、穴
部220aの奥側上部に、挿入穴部220の奥上面側部
分を取り除いて形成された奥側開口部205M1を有し
ている。
【0055】この奥側開口部205M1は、弾性体部2
30が軸部240に通され且つこれらをシャッタ部21
0の所定の位置に嵌め込んだものを、穴部220aの内
側まで挿入しうる大きさに開口されている。
【0056】奥側開口部205M1よりも前側の第1の
ハウジング部205Mの上面には、前記係止手段の一対
の係止用爪部205M2が突設されている。この係止用
爪部205M2は、第2のハウジング部205Nの穴部
205N4に係合される部分である。
【0057】第1のハウジング部205Mの背面側に
は、素子部屋部250の前面側部250Mが形成されて
いる。
【0058】第1のハウジング部205Mの穴部220
aには、前記溝226の主要部分である溝226aも含
まれている。溝226aは、略横向きU字状に形成され
ている。この奥側の湾曲部226a1 は穴部220aの
入口側に形成されている。この溝226aの残りの部分
は、第2のハウジング部205Nの後述する凸部205
N5が、この溝226a上であって、穴部220aの奥
側部分に嵌まり込むことによって形成される。
【0059】前記係止用爪部205M2の下方の穴部2
20aの天井面には、弾性体部230が軸部240に通
され且つこれらをシャッタ部210の所定の位置に嵌め
込んだものを溝部226、226にセットした際に、弾
性体部230の一方側(上部側)を係止するための凸部
205M3が下方に向かって突設されている。
【0060】前記長穴222aも第1のハウジング部2
05Mに含まれている。ただし、第1のハウジング部2
05Mに含まれている長穴222aの部分は、貫通して
形成されている。一方、第2のハウジング部205Nに
は、長穴222aは至っておらず、長穴222aの底面
が第2のハウジング部205Nの内面により形成されて
いる。
【0061】位置決め用穴223、223、223も第
1のハウジング部205Mに含まれている。ただし、第
1のハウジング部205Mに含まれている位置決め用穴
223、223、223の部分は、貫通して形成されて
いる。位置決め用穴223、223、223の底面は第
2のハウジング部205Nの内面により形成されてい
る。
【0062】第1のハウジング部205Mの外面部分で
あって、両側面奥側中央部には、第1のハウジング部2
05Mと第2のハウジング部205Nとの間の後述する
基本的な係止のための山状の突出部205M4がそれぞ
れ設けられている。この突出部205M4は、第2のハ
ウジング部205Nの後述の穴部205N6に係合され
るように形成されている。
【0063】第2のハウジング部205Nは、図4に示
されるように、略直方体であり、その正面側からその奥
側にかけて前記穴部205N1が形成されている。この
穴部205N1には、天井面に開口された一対の穴部2
05N4と、両側面に開口された穴部205N6と、底
面に開口された一対の穴部205N7と、奥側に設けら
れた一対の素子部屋部250の背面側部250Nとが形
成されている。
【0064】穴部205N4は、上述したように前記係
止手段の一方側をなすもので、第1のハウジング部20
5Mの係止用爪部205M2に係合させるためのもので
ある。穴部205N6は、第1のハウジング部205M
の突出部205M4に係合させるためのものである。穴
部205N7は、光素子290の下部側を引き出すた
め、および光素子290を所定の位置にセットするため
の挿入ルートとして、貫通した穴になっている。
【0065】なお、穴部205N1には、前記溝226
の溝226aと組み合わされる凸部205N5も突設さ
れている。また、穴部205N1には、第2のハウジン
グ部205Nに第1のハウジング部205Mを挿入(や
や圧入)する際に突出部205M4が通過するルート上
に、手前から浅溝部205N8a、傾斜面部205N8
b、溝無し部205N8c、前記穴部205N6となっ
ている。なお、前記穴部205N4の手前側にも、第2
のハウジング部205Nに第1のハウジング部205M
を挿入する際に係止用爪部205M2が通過するルート
上に、手前から浅溝部、傾斜面部、溝無し部が設けられ
ている。
【0066】第2のハウジング部205Nの外面部分に
は、前記浅溝部205N2と、前記一対の楔状部205
N3とが設けられている。
【0067】シャッタ部210は、合成樹脂製であっ
て、挿入穴部220の入口に嵌まり込むことが可能(も
ちろん入口から奥側にも嵌まり込むことが可能)な略矩
形状体である。シャッタ部210の前面側の両端下部に
は、挿入穴部220の傾斜面部222、222に対応す
る斜辺面211、211が設けられている。この斜辺面
211、211から突出するように、係止用凸部211
a、211aが設けられている。この係止用凸部211
aは、上述したように挿入穴部220の長穴222aに
係合され、シャッタ部210を垂直状態よりも前方に回
動させないためのものである。
【0068】シャッタ部210の前面側には、プラグ1
00Wのロック用爪部162Wが係合するロック用凹部
218と、このロック用凹部218の両側にそれぞれ設
けられた位置決め用凹部212、212とが形成されて
いる。位置決め用凹部212、212は、プラグ100
Wの上側の位置決め用凸部151Wb、151Wbが嵌
まり込むものである。また、位置決め用凹部212は、
プラグ100の上側の位置決め用凸部151bが嵌まり
込むものでもある。
【0069】シャッタ部210の背面側上部には、軸部
240を保持するための側面視略C字状の凹部214を
有した突出部213が設けられている。この突出部21
3には、弾性体部230の後述のバネ本体部230a付
近が挿入される凹部215が一対形成されている。シャ
ッタ部210の背面側であって、前記ロック用凹部21
8の背面には凸部216が設けられている。この凸部2
16は、ロック用凹部218を有底状態で形成するため
に突出している。また、凸部216は、挿入穴部220
にセットされたシャッタ部210がプラグ100W等に
よって回動させられて第1のハウジング部205Mの係
止用爪部205M2付近をその上方の第2のハウジング
部205Nの穴部205N4付近に向かって押圧するよ
うにするためのものでもある。
【0070】前記押圧の目的は、後述するようにプラグ
100Wのロック用爪部162Wとロック用凹部218
との間のロックが解除されない状態でプラグ100Wが
ソケット200から抜かれようとする外力がかかってい
るときに、係止用爪部205M2と穴部205N4との
間の係止を強くすることで、かかるときに第1のハウジ
ング部205Mから第2のハウジング部205Nが抜け
出てしまうのを防止することにある。
【0071】即ち、前記外力がかかっているときに、係
止用爪部205M2が下方に変位して穴部205N4か
ら抜け出ようとするのを、凸部216による前記押圧で
押し止めるのである。そのため、前記押圧は、前記外力
がかかっているときに、少なくとも掛かればよく、プラ
グ100Wがソケット200の挿入穴部220に挿入さ
れているときに必ずしも常に掛からなくてもよい。つま
り、凸部216の突出高さは、前記外力がかかっている
ときに、係止用爪部205M2が下方に変位して穴部2
05N4から抜け出ようとするのを押し止める寸法であ
ればよい。
【0072】即ち、前記外力がかかって係止用爪部20
5M2が下方に変位して穴部205N4から抜け出よう
とする寸前に凸部216の上面が係止用爪部205M2
の底面に当接すれば、凸部216が係止用爪部205M
2の底面側に当接しないときよりも係止を強くすること
に効果があることになる。ハウジング部205が多少変
形するものであること等を考慮すると、前記外力がかか
って係止用爪部205M2が下方に変位して穴部205
N4から抜け出ようとする寸前に凸部216が係止用爪
部205M2の底面側に当接するだけでは前記効果が小
さい。よって、凸部216の突出高さは、プラグ100
Wがソケット200の挿入穴部220に挿入されている
ときであって、前記外力が掛かってないときに、凸部2
16の上面が係止用爪部205M2の底面に当接する寸
法程度が好ましい。
【0073】なお、ハウジング部205を図2等に示さ
れるような上下方向に薄型に構成した場合には、第1の
ハウジング部205Mの係止用爪部205M2付近を含
む上部側の部分と第2のハウジング部205Nの穴部2
05N4付近を含む上部側の部分とは、他よりも肉厚が
薄いために、プラグ100W等が挿入されていないとき
に、図示はしないが実際には若干垂れ下がるように若干
変形する。そのため、この場合の凸部216の突出高さ
は、凸部216による前記押圧によって、前記若干垂れ
下がる変形分を、変形がない状態程度となるように押し
上げる寸法にする。
【0074】もし、前記肉厚が薄い部分を厚めにして、
前記変形が無視できる程度になっているときには、上述
したように、凸部216の突出高さは、プラグ100W
がソケット200の挿入穴部220に挿入されていると
きであって、前記外力が掛かってないときに、凸部21
6の上面が係止用爪部205M2の底面に当接する寸法
程度にする。ここでは、前記若干変形があるものとして
以下説明する。
【0075】また、シャッタ部210の背面側であっ
て、凸部216の両側には、それぞれ凸部216と同じ
突出高さ寸法の凸部217、217が設けられている。
この凸部217、217も、第1のハウジング部205
Mの係止用爪部205M2付近を上側の第2のハウジン
グ部205Nに向かって押圧するようにするためのもの
である。なお、凸部216と凸部217との間の凹部2
19は、弾性体部230の後述の棒状延設部230b、
230bが入り込むスペースとなっている。ただし、上
側の棒状延設部230bは、シャッタ部210が水平付
近まで回動されたときのみ前記スペースに入り込む。
【0076】なお、シャッタ部210には、プラグガイ
ド用凹部221、221の前方を閉塞するものは設けら
れていない。そのため、挿入穴部220の入口はシャッ
タ部210によって完全には閉塞されない。
【0077】弾性体部230は、ねじりコイルバネであ
る。弾性体部230は、数ターン密接に巻かれたコイル
状のバネ本体部230aと、このバネ本体部230aの
一端と他端とから延設された棒状延設部230b、23
0bとからなる。棒状延設部230bと230bとの角
度は、シャッタ部210に付勢力を与えることができる
ように少なくとも90°以上とされている。
【0078】軸部240は、金属製等の比較的強度の高
い材質でできた円柱状の棒である。軸部240の長さ寸
法は、シャッタ部210の幅寸法より少し長めであっ
て、軸部240の両端がハウジング部205の溝22
6、226に係合されるようになっている。
【0079】一対の光素子290は、発光素子と受光素
子とである。
【0080】シールドカバー295は、略コ字状をした
シールド用金属体である。またシールドカバー295
は、ハウジング部205を、ソケット200が設けられ
る装置の基板に固定するためのものでもある。そのた
め、シールドカバー295は、ハウジング部205の上
面から両側面にかけて設けられるシールド本体295A
と、このシールド本体295Aの下端から延設された固
定用突出部295Bとからなる。シールド本体295A
の両側面には、ハウジング部205の両側面の楔状部2
05N3、205N3に係合する穴295A1、295
A1が開口されている。固定用突出部295Bは、略く
字状のものであって、前記装置の基板の固定用穴に挿入
され半田固定される部分である。
【0081】このように構成されたソケット200は、
例えば、次のようにして組み立てられる。
【0082】先ず、弾性体部230のバネ本体部230
aの穴に軸部240を挿入する。この状態のものをシャ
ッタ部210にセットする。この際、弾性体部230の
バネ本体部230aは凹部215に嵌め込み、一方、軸
部240は凹部214に嵌め込む。この状態のものを第
1のハウジング部205Mの奥側開口部205M1から
穴部220a内に挿入する。この際、シャッタ部210
の係止用凸部211a、211aを第1のハウジング部
205Mの長穴222a、222aの前側に嵌め込みつ
つ、シャッタ部210の上部側を起こす。
【0083】そうすると、軸部240の両端が第1のハ
ウジング部205Mの溝226aに嵌め込まれるととも
に、弾性体部230の上側の棒状延設部230bが凸部
205M3に係止される。これにより、シャッタ部21
0は第1のハウジング部205Mに保持されている。こ
こで、第1のハウジング部205Mを第2のハウジング
部205Nにセットした際にできる一対の素子部屋部2
50にそれぞれ光素子290をセットすべく、第2のハ
ウジング部205Nの穴部205N7から光素子290
を背面側部250Nに嵌め込む。この際、第2のハウジ
ング部205Nは、その背面側に倒しておく。
【0084】第2のハウジング部205Nの穴部205
N1に対して、シャッタ部210等をセットした第1の
ハウジング部205Mを挿入(やや圧入)すると、凸部
205N5が軸部240の背面側を規制するように溝2
26aの所定位置に嵌まり込む。一方、突出部205M
4が、浅溝部205N8aを通過し、傾斜面部205N
8b経由で溝無し部205N8cを乗り越えて穴部20
5N6に嵌まり込む。即ち、突出部205M4と穴部2
05N6との間が係止される。また、係止用爪部205
M2が穴部205N4の手前の浅溝部を通過し、傾斜面
部を経由して溝無し部を乗り越えて穴部205N4に嵌
まり込む。即ち、係止用爪部205M2と穴部205N
4との間が係止される。以上によりソケット200の組
み立ては完了する。
【0085】ソケット200はこのように構成されてい
るので、第1のハウジング部205Mの奥側開口部20
5M1と長穴222a、222aと、位置決め用穴22
3、223、223と、第2のハウジング部205Nの
一対の穴部205N4、205N6、205N7とは、
第1のハウジング部205Mと第2のハウジング部20
5Nとが組み合わされた段階で閉塞される。また、挿入
穴部220の入口側はシャッタ部210によって略閉塞
される。
【0086】よって、ソケット200は、プラグ100
W等が挿入されていないときに、挿入穴部220が略閉
塞されるので、埃等の侵入を防止できる。
【0087】また、ソケット200は、ハウジング部2
05を第1のハウジング部205Mと第2のハウジング
部205Nとの組み合わせで構成しているが、プラグ1
00W等が挿入されていないときには、一対の突出部2
05M4と一対の穴部205N6との間の基本的な係止
(係止の強さがプラグ100W等を挿入穴部220に挿
入しても挿入しなくてもほぼ変化しない。)と、一対の
係止用爪部205M2と一対の穴部205N4との間の
補強的な係止等(この「等」は、第1のハウジング部2
05Mと第2のハウジング部205Nと間の摩擦であ
り、前記基本的な係止よりも十分小さいので、以下、説
明上省略する。)とによって、ソケット200の各パー
ツが分離することはない。なお、前記補強的な係止は、
前記係止手段による係止である。
【0088】プラグ100Wが挿入穴部220に挿入さ
れたときには、プラグ100によってシャッタ部210
が奥側に回動され、プラグ100Wの上側にシャッタ部
210が水平になっている。このシャッタ部210の背
面と第2のハウジング部205Nの穴部220aの天井
面との間には弾性体部230が折れ曲げられた状態にな
っている。そのため、弾性体部230によって、シャッ
タ部210がプラグ100Wを挿入穴部220の底面側
に押圧している。プラグ100Wは、挿入穴部220の
底面側に押し返されるので、プラグ100Wがシャッタ
部210を押し返す。このとき、シャッタ部210の背
面の凸部216、217、217によって、第1のハウ
ジング部205Mの一対の係止用爪部205M2が第2
のハウジング部205Nの一対の穴部205N4側に圧
接される。
【0089】よって、係止用爪部205M2が穴部20
5N4から抜け出るように変位するのは防止される。し
たがって、プラグ100Wが挿入穴部220に挿入され
たときには、挿入前と比較して、一対の係止用爪部20
5M2と一対の穴部205N4との間の補強的な係止
が、より強くなる。また、この際、弾性体部230も、
係止用爪部205M2を穴部205N4側に圧接するよ
うに働いており、前記補強的な係止をより強くするよう
に寄与している。
【0090】一方、シャッタ部210のロック用凹部2
18とプラグ100Wのロック用爪部162Wとの間の
係止によって、プラグ100Wとソケット200との間
がロックされる。また、プラグ100Wの上側の2つの
位置決め用凸部151Wbと、シャッタ部210の位置
決め用凹部212、212とが軽係合力で係合されると
ともに、プラグ100Wの下側の位置決め用凸部151
Wbと、ハウジング部205の位置決め用穴223とが
軽係合力で係合される。また、シャッタ部210が挿入
穴部220の内面に当接して、シャッタ部210の前面
側が、挿入穴部220の他の内面や一対のプラグ先端保
持部229と共にプラグ100Wの保持に寄与してい
る。したがって、プラグ100Wとソケット200との
間の接続性が良好な状態に保たれる。
【0091】また、前記ロックが解除されない状態で、
例えばプラグ100Wの光ファイバ110が不用意に引
っ張られても、一対の係止用爪部205M2と一対の穴
部205N4との間の補強的な係止は強いままである。
また、軸部240を強度の高い材質としているので、シ
ャッタ部210に取り付けた軸部240がハウジング部
205から抜けにくくなっている。したがって、ソケッ
ト200の各パーツが分離するのを効果的に防止でき
る。
【0092】また、スライド式カバー体130Wを手前
にスライドさせてプラグ100Wとソケット200との
間のロックを解除しつつ、プラグ100Wをソケット2
00から引き抜くときには、一対の突出部205M4と
一対の穴部205N6との間の基本的な係止等が働いて
いる上に、一対の係止用爪部205M2と一対の穴部2
05N4との間の補強的な係止が前記強い状態より緩や
かにではあるが働いているので、ソケット200の各パ
ーツが分離することはない。
【0093】プラグ100Wの代わりにプラグ100が
挿入穴部220に挿入されると、プラグ100Wと基本
的に同様となる。即ち、シャッタ部210の背面の凸部
216、217によって、第1のハウジング部205M
の係止用爪部205M2が第2のハウジング部205N
の穴部205N4側に圧接される。そのため、係止用爪
部205M2と穴部205N4との間の補強的な係止
は、プラグ100が挿入穴部220に挿入される前より
も強くなる。また、この際、弾性体部230も前記補強
的な係止をより強くするように寄与している。
【0094】一方、プラグ100の上側の位置決め用凸
部151bと、シャッタ部210の位置決め用凹部21
2とが軽係合力で係合されるとともに、プラグ100の
下側の位置決め用凸部151bと、ハウジング部205
の位置決め用穴223とが軽係合力で係合される。ま
た、シャッタ部210が挿入穴部220の内面に当接し
て、シャッタ部210の前面側が、挿入穴部220の他
の内面(一方の側面と、底面)やプラグ先端保持部22
9と共にプラグ100の保持に寄与している。これによ
り、プラグ100とソケット200との間の接続性が保
たれる。
【0095】また、プラグ100の場合には、もともと
プラグ100自体にロック機構がないので、例えばプラ
グ100の光ファイバ110が不用意に引っ張られて
も、ソケット200からプラグ100が抜けることはあ
っても、ソケット200にさほど大きな力がかかるわけ
ではない。また、プラグ100をソケット200から抜
くときも、ソケット200にさほど大きな力がかかるわ
けではない。よって、プラグ100の場合にも、ソケッ
ト200の各パーツが分離するのを効果的に防止でき
る。
【0096】なお、本発明の実施の形態に係るソケット
200においては、突出部205M4と穴部205N6
との間で基本的な係止をするようにしているが、係止用
爪部205M2と穴部205N4との間での補強的な係
止だけでも、基本的な係止を兼ねることも可能である。
即ち、突出部205M4と穴部205N6との間での基
本的な係止は設ける方がよいものの省くことも可能であ
る。
【0097】本発明の実施の形態に係るソケット200
においては、ハウジング部は2つから構成されていると
しているが、もちろん3つ以上から構成されていてもよ
いことは言うまでもない。また、ハウジング部は1つで
もよい。なお、ハウジング部が2つから構成されている
場合であっても、分割箇所は上述に限定しないことは言
うまでもなく、例えば、上下や左右に分割してもよい。
【0098】ただし、例えば1つのハウジング部の場合
には、シャッタ部と軸部と弾性体部とを挿入穴部の入口
側に設ける方法等が例えば次のように異なる。軸部は横
から挿入する。そのために、ハウジング部において、前
記軸部を固定する位置の横の位置に前記軸部を挿入固定
するための貫通孔を設ける。また、シャッタ部の背面側
上部の突出部には、前記軸部を保持するための側面視略
C字状の凹部の代わりに、前記軸部を保持するための貫
通孔が設けられている。
【0099】また、組み立てのために、図示しない専用
棒と専用治具とを使用する。前記専用棒は、前記軸部と
同様の棒であって、その長さ寸法がシャッタ部の横幅寸
法と同じまたは若干短いものである。前記専用治具は、
シャッタ部を挿入穴部内にて水平セット可能とするため
のものであって、側面視略L字状のシャッタ部搭載台
と、この搭載台から延設した把手とからなるものであ
る。前記搭載台の大きさはもちろん挿入穴部の大きさよ
りも小さい。
【0100】先ず、シャッタ部に弾性体部をセットしつ
つ、前記専用棒を前記軸部をセットする予定の位置にセ
ットする。ただし、前記軸部よりも短い前記専用棒はシ
ャッタ部の両端からはみ出さないようにセットする。こ
の状態のシャッタ部をその表側を下側にして、水平状態
とした上で、前記専用治具に載置する。シャッタ部を載
置した専用治具の搭載台側を挿入穴部に挿入する。この
際、シャッタ部の背面に保持されている弾性体部は、そ
の両端とともに挿入穴部内に納まるように押し曲げつ
つ、挿入穴部の上部のスペースに挿入される。この状態
において、シャッタ部は組み立て後に回動されて水平に
なったときと同様になる。この状態を維持しつつ、前記
専用棒を押し出すように前記軸部をセットするとよい。
【0101】このように1つのみからなるハウジング部
の場合には、ハウジング部が2つから構成されている場
合と比較して、シャッタ部の取り付けが、専用治具等必
要で且つ手間のかかるものになっている。また、ハウジ
ング部が1つのみからなる場合には、金型が複雑で取り
個数が少なくなる。よって、ハウジング部は1つよりも
2つから構成されている方が好ましい。
【0102】本発明の実施の形態に係る2心用光コネク
タのソケット200では、シールドカバー295を設け
たが、シールドカバー295を設けないようにすること
もできる。この場合には、例えば、第2のハウジング部
205Nの下端から前記装置の基板側に係止突起を設け
て、この係止突起によって、ソケットを前記基板に固定
するようにすればよい。
【0103】本発明の実施の形態に係る2心用光コネク
タのソケット200では、前記係止手段として、第1の
ハウジング部205Mに係止用爪部205M2、第2の
ハウジング部205Nに穴部205N4を設けたが、こ
の代わりに第1のハウジング部205Mに穴部205N
4と同様の穴部を設け、第2のハウジング部205Nに
係止用爪部205M2と同様の係止用爪部を設けてもよ
い(即ち、逆配置してもよい)。
【0104】本発明の実施の形態に係る2心用光コネク
タのソケット200では、一対の光素子290は、発光
素子と受光素子とであるとしたが、その代わりに2つの
発光素子または2つの受光素子であってもよい。
【0105】本発明の実施の形態に係る2心用光コネク
タのソケット200では、弾性体部230を2つ設けら
れるようにしているが、どちらか一方だけ設けてもよ
い。
【0106】本発明の実施の形態に係る2心用光コネク
タのソケット200では、シャッタ部210にプラグガ
イド用凹部221、221の前方を閉塞するものは設け
られていないが、シャッタ部210にプラグガイド用凹
部221、221の前方を閉塞する突起を設けてもよ
い。この場合、変更後のシャッタ部が回動するときに前
記突起が通過する挿入穴部内のルートに溝を形成すれば
よい。
【0107】本発明の実施の形態に係る2心用光コネク
タのソケット200の各パーツの材質は上述のものが代
表的なものであるが、上述のものに限定しないことは言
うまでもない。
【0108】次に、本発明の別の実施の形態に係る2心
用光コネクタのソケット200Aを図9を参照しつつ説
明する。図9は本発明の別の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを示す概略的断面的説明図である。なお、
ソケット200の場合と同様のものには同じ番号を付し
ている。
【0109】ソケット200Aは、前記係止手段の代わ
りの係止手段を設けるために、ソケット200のシャッ
タ部210と第1のハウジング部205Mとを、次のよ
うに一部変更して、それぞれシャッタ部210Aと第1
のハウジング部205MAとしたものである。なお、第
1のハウジング部205MAとしたことで、挿入穴部2
20は一部変更された挿入穴部220Aとなっている。
【0110】シャッタ部210Aは、シャッタ部210
の背面側に係止用爪部210A1を突設したものであ
る。第1のハウジング部205MAは、第1のハウジン
グ部205Mにおいて、係止用爪部205M2を取り去
ったものである。よって、挿入穴部220Aは、挿入穴
部220から係止用爪部205M2を取り去ったもので
ある。なお、第2のハウジング部205Nの穴部205
N4は、挿入穴部220Aにプラグ100W等が挿入さ
れたときに、係止用爪部210A1が係合されるものに
なっている。
【0111】即ち、前記代わりの係止手段は、係止用爪
部210A1と、穴部205N4とからなる。この係止
手段は、挿入穴部220Aに挿入されたプラグ100W
等が、シャッタ部210Aの係止用爪部210A1を、
第2のハウジング部205Nの穴部205N4に向かっ
て押圧するものである。
【0112】このように構成すると、挿入穴部220A
にプラグ100W等が挿入されたときに、シャッタ部2
10Aが第2のハウジング部205Nに強く係止され
る。よって、前記ロックが解除されない状態で、例えば
プラグ100Wの光ファイバ110が不用意に引っ張ら
れても、プラグ100Wをソケット200Aから引き抜
く力が、シャッタ部210Aを軸支している軸部240
にほとんどかからない状態となる。したがって、ソケッ
ト200の場合よりも、ソケット200Aの場合の方
が、各パーツは分離しにくい。また、ソケット200A
の場合の軸部240は、ソケット200の場合の軸部2
40よりも、低い強度の材質で形成してもよい。
【0113】ところで、図9においては図1同様にシー
ルドカバー295に相当するものを図示していないが、
ソケット200Aはシールドカバー295に相当するも
のを備えている。よって、穴部205N4から埃等は入
らない。もし、シールドカバー295に相当するものを
備えない場合に、挿入穴部220Aの閉塞性を高めたい
のであれば、係止用爪部210A1の大きさをできるだ
け小さくすればよい。そうすれば、穴部205N4の大
きさも必然的に小さくできるからである。
【0114】なお、本発明の別の実施の形態に係る光コ
ネクタのソケット200Aの場合の係止用爪部210A
1と穴部205N4とは、同様のものを逆配置してもよ
いことは言うまでもない。
【0115】次に、本発明の更に別の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケット200Bを図10を参照し
つつ説明する。図10は本発明の更に別の実施の形態に
係る光コネクタのソケットを示す概略的断面的説明図で
ある。なお、ソケット200の場合と同様のものには同
じ番号を付している。
【0116】ソケット200Bは、前記係止手段の代わ
りの係止手段を設けるために、ソケット200の第1の
ハウジング部205Mと第2のハウジング部205Nと
を、次のように一部変更して、それぞれ第1のハウジン
グ部205MBと第2のハウジング部205NBとにし
たものである。なお、第1のハウジング部205MBと
第2のハウジング部205NBとにしたことで、挿入穴
部220と穴部205N1とは一部変更された挿入穴部
220Bと穴部205NB1となっている。
【0117】第1のハウジング部205MBは、第1の
ハウジング部205Mにおいて、係止用爪部205M2
を爪のないものにする代わりに、プラグ100W等が挿
入穴部220Bに挿入されたときにプラグが圧接する領
域としての挿入穴部220Bの底面に、上下方向に変位
可能な舌片状の係止用爪部205MB1を設ける。第2
のハウジング部205NBは、第2のハウジング部20
5Nにおいて、穴部205N4を塞ぐ代わりに、前記領
域に対向する領域として穴部205NB1の底面に穴部
205NB2を開口させたものである。
【0118】即ち、前記代わりの係止手段は、係止用爪
部205MB1と穴部205NB2とからなる。この係
止手段は、挿入穴部220Aに挿入されたプラグ100
W等が、第1のハウジング部205MBの係止用爪部2
05MB1を、第2のハウジング部205NBの穴部2
05NB2に向かって押圧するものである。係止用爪部
205MB1と穴部205NB2との間の係止は、前記
押圧によってより強くなる。
【0119】なお、前記押圧は、図示しない弾性体部
(弾性体部230と同様のもの)によって、シャッタ部
210を介してプラグ100W等が挿入穴部220Bの
底面側に押圧されることによる。また、前記押圧は、プ
ラグ100Wのロック用爪部162Wとロック用凹部2
18との間のロックが解除されない状態でプラグ100
Wがソケット200Bから抜かれようとする外力がかか
って、係止用爪部205MB1が、穴部205NB2か
ら抜け出る方向に変位すると、プラグ100Wが抜け出
るのを押し止めるときにも発生する。
【0120】このように構成すると、第1のハウジング
部205MBと第2のハウジング部205NBとの間の
係止をより強くすることができるので、ソケット200
の場合と略同様にソケット200Bの各パーツが分離し
にくい。
【0121】なお、本発明の更に別の実施の形態に係る
光コネクタのソケット200Bにおいて、係止用爪部2
05MB1と穴部205NB2とは、同様のものを逆配
置してもよい。
【0122】本発明の更に別の実施の形態に係る光コネ
クタのソケット200Bにおいて、係止用爪部205M
B1と穴部205NB2とに相当するものを第1のハウ
ジング部と第2のハウジング部との側面側(即ち、挿入
穴部の側面側)に設けてもよい。プラグ100Wのロッ
ク用爪部162Wとロック用凹部218との間のロック
が解除されない状態でプラグ100Wがソケットから抜
かれようとする外力がかかって、係止用爪部205MB
1と同様の係止用爪部が、穴部205NB2と同様の穴
部から抜け出る方向に変位すると、プラグ100Wが抜
け出るのを押し止めるからである。ただし、側面側に設
けた場合には、係止を強める効果はあるものの、前記弾
性体部による押圧がない分、係止が弱くなるので、上述
したように挿入穴部220Bの底面側に、前記代わりの
係止手段を設ける方がより効果的である。
【0123】ところで、上述したように前記側面側に設
けた場合でも、係止を強める効果がある程度あることか
ら、後述するソケットGのように、挿入穴部の入口側に
シャッタ部と弾性体部とが設けられていない場合でも、
係止用爪部205MB1と穴部205NB2とに相当す
るものを適用可能である。この場合、上述の構成に準じ
て、プラグ100W等が係止用爪部205MB1と同様
の係止用爪部を、穴部205NB2と同様の穴部から抜
け出るのを防止するように構成すれば、前記係止用爪部
と穴部とは、挿入穴部の底面側、側面側、天井面側のい
ずれに設けてもよい。
【0124】次に、本発明の更に別の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケット200Cを図11を参照し
つつ説明する。図11は本発明の更に別の実施の形態に
係る光コネクタのソケットを示す図であって、同図
(A)、同図(B)および同図(C)は概略的斜視図、
同図(D)は概略的側面透視説明図である。なお、ソケ
ット200の場合と同様のものには同じ番号を付してい
る。
【0125】ソケット200Cでは、ソケット200で
のシャッタ部210の代わりのシャッタ部は、単心用光
コネクタのプラグ100に対応した一対の単心用シャッ
タ部210C1と、この一対の単心用シャッタ部210
C1の間に設けられた中間シャッタ部210C2とから
なるようにし、且つ前記弾性体部230(図11では図
示省略)は、前記一対の単心用シャッタ部210C1と
中間シャッタ部210C2とにそれぞれ対応して設けら
れていることを特徴とする。
【0126】単心用シャッタ部210C1、210C1
と中間シャッタ部210C2とは、シャッタ部210を
単純に3つに分離したものではなく、次のような構成を
有している。右側の単心用シャッタ部210C1には、
シャッタ部210の左側の斜辺面211と同様の斜辺面
211が形成されており、この斜辺面211には、係止
用凸部211aと同様の係止用凸部(図示省略)が突設
されている。左側の単心用シャッタ部210C1には、
シャッタ部210の右側の斜辺面211と同様の斜辺面
211が形成されており、この斜辺面211には、係止
用凸部211aと同様の係止用凸部(図示省略)が突設
されている。
【0127】中間シャッタ部210C2には、一対の単
心用シャッタ部210C1の前記係止用凸部に対応する
一対の凹部(図示省略)が設けられている。この凹部
は、第1のハウジング部205Mの長穴222aの前方
側部分と同様の形状のものである。また、中間シャッタ
部210C2には、プラグ100の挿入ガイド用凸部1
51aを通過させるための一対の切欠き210C21も
設けられている。
【0128】更に、中間シャッタ部210C2の下面に
は、中間シャッタ部210C2が垂直よりも前方に回動
しないように係止用凸部(図示省略)が設けられてい
る。この中間シャッタ部210C2の前記係止用凸部に
対応するように、ソケット200Cの挿入穴部220C
には、ソケット200の挿入穴部220に対して凹部
(図示省略)が付加されている。
【0129】なお、中間シャッタ部210C2の前面に
は、ソケット200のロック用凹部218に相当するロ
ック用凹部218Cが設けられている。ただし、このロ
ック用凹部218Cは、ロック用凹部218の底面に対
して前記一対の切欠き210C21が設けられ、且つロ
ック用凹部218の両側面が2つの単心用シャッタ部2
10C1の中間シャッタ部210C2側の側面で兼用さ
れたために省かれたものである。
【0130】よって、ソケット200Cの場合には、プ
ラグ100によって、右側(または左側)の単心用シャ
ッタ部210C1を図11(B)に示されるように奥側
に回動させて挿入すると、左側(または右側)の単心用
シャッタ部210C1と中間シャッタ部210C2とは
閉じたままとなる。また、プラグ100Wを挿入穴部2
20Cに挿入するときには、図11(C)に示されるよ
うに、一対の単心用シャッタ部210C1と中間シャッ
タ部210C2とが回動させられて、ソケット200の
シャッタ部210と略同様の動きと機能を果たす。
【0131】したがって、ソケット200Cの場合に
は、ソケット200と同様の効果を有する他に、一方側
にだけ単心用プラグ100が挿入された状態でも、信頼
性を低下させる埃等の侵入を防止することができる。ま
た、一方側にだけ単心用プラグ100が挿入された状態
でも、前記中間シャッタ部210C2がプラグ100を
保持するように働くので、横ズレが効果的に防止され接
続の安定性がよい。
【0132】次に、本発明の更に別の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケット200Dを図12を参照し
つつ説明する。図12は本発明の更に別の実施の形態に
係る光コネクタのソケットを示す図であって、同図
(A)、同図(B)および同図(C)は概略的斜視図、
同図(D)および同図(E)は概略的側面透視説明図で
ある。なお、ソケット200の場合と同様のものには同
じ番号を付している。
【0133】ソケット200Dでは、ソケット200で
のシャッタ部210の代わりのシャッタ部は、単心用光
コネクタのプラグ100に対応した一対の単心用シャッ
タ部210D(前記シャッタ部210C1と同様のも
の)と、この一対の単心用シャッタ部210D1の間に
設けられて、2心用光コネクタのプラグ100Wの着脱
方向にスライドする中間スライド壁部210D2とから
なり、且つ前記弾性体部(図示省略)は、前記一対の単
心用シャッタ部210Dと中間スライド壁部210D2
とにそれぞれ対応して設けられており、且つ、前記ロッ
ク用凹部218と同様の形状のロック用凹部(図示省
略)は前記シャッタ部210にではなく中間スライド壁
部210D2が通過する領域の上方のハウジング部20
5D(即ち、挿入穴部220Dの天井面)に設けられた
ことを特徴とする。
【0134】中間スライド壁部210D2は、ソケット
200Cの中間シャッタ部210C2のように回動する
ものではない。よって、中間スライド壁部210D2の
ために、中間シャッタ部210C2の厚み分に相当する
スペースを挿入穴部220Dに設ける必要はない。その
ため、挿入穴部220Dは、その天井面から下に突出し
た凸部210D3が設けられている。この凸部210D
3は、軸部240を通す部分ともなる。よって、中間ス
ライド壁部210D2の高さ寸法は中間シャッタ部21
0C2の高さ寸法よりも小さい。
【0135】また、中間スライド壁部210D2には、
ソケット200Cの一対の単心用シャッタ部210C1
の前記係止用凸部に対応する一対の凹部(図示省略)と
同様の凹部(この凹部は、第1のハウジング部205M
の長穴222aの前方側部分と同様の形状のものであ
る。)が設けられている。更に、中間スライド壁部21
0D2には、プラグ100の挿入ガイド用凸部151a
を通過させるための一対の凹部210D21も設けられ
ている。
【0136】また、中間スライド壁部210D2には、
上面と、下面とにガイド用凸部(図示省略)が設けられ
ている。このガイド用凸部に対応するように、挿入穴部
220Dの天井面と底面とにガイド用凹部(図示省略)
が設けられている。このガイド用凹部は、挿入穴部22
0Dの前端までは形成しないようにして、中間スライド
壁部210D2が前記前端から抜け出ないようにしてい
る。
【0137】前記弾性体部は、単心用シャッタ部210
Dに対応するものは弾性体部230と同様のものでよ
い。一方、中間スライド壁部210D2に対応するもの
は、スライドさせるものであるので、圧縮バネである。
この圧縮バネの自由長は、中間スライド壁部210D2
が挿入穴部220Dの入口側に設けられたときに、中間
スライド壁部210D2の背面と、この奥の挿入穴部2
20Dの面との間距離よりも長めにする。これにより、
挿入穴部220Dの入口側に中間スライド壁部210D
2を付勢している。
【0138】よって、ソケット200Dの場合にも、前
記ソケット200Cと同様に、プラグ100によって、
右側(または左側)の単心用シャッタ部210D1を図
12(B)および(D)に示されるように奥側に回動さ
せて挿入すると、左側(または右側)の単心用シャッタ
部210D1と中間スライド壁部210D2とは閉じた
ままとなる。また、プラグ100Wを挿入穴部220C
に挿入するときには、図12(C)、(D)および
(E)に示されるように、一対の単心用シャッタ部21
0D1が回動させられ且つ中間スライド壁部210D2
が押し込まれて、ソケット200のシャッタ部210と
略同様の機能を果たす。
【0139】したがって、ソケット200Dの場合に
も、ソケット200と同様の効果を有する他に、前記ソ
ケット200Cと同様に、一方側にだけ単心用プラグ1
00が挿入された状態でも、信頼性を低下させる埃等の
侵入を防止することができる。また、一方側にだけ単心
用プラグ100が挿入された状態でも、前記中間スライ
ド壁部210D2がプラグ100を保持するように働く
ので、横ズレが効果的に防止され接続の安定性がよい。
なお、ソケット200Dの中間スライド壁部210D2
は、ソケット200Cの中間シャッタ部210C2より
も厚み寸法を大きくすることが可能である。よって、中
間スライド壁部210D2がプラグ100を保持する能
力は、ソケット200Cの中間シャッタ部210C2よ
りも高くすることが可能である。
【0140】なお、本発明の更に別の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケット200Dにおいては、一対
の単心用シャッタ部210D1が、1つの軸部240で
支えられている。その代わりに、各単心用シャッタ部2
10D1が、それぞれ軸部240よりも短い軸部(単心
用シャッタ部210D1の幅よりもやや長い軸部)で支
えられるようにしてもよい。
【0141】次に、本発明の更に別の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケット200Eを図13を参照し
つつ説明する。図13は本発明の更に別の実施の形態に
係る光コネクタのソケットを示す図であって、同図
(A)および同図(B)は概略的斜視図、同図(C)は
概略的側面透視説明図である。
【0142】ソケット200Eの場合には、前記シャッ
タ部210の代わりのシャッタ部は、上側の第1のシャ
ッタ部210E1と下側の第2のシャッタ部210E2
とからなり且つ奥側へのみ観音開きする一方、弾性体部
(図示省略)は第1のシャッタ部210E1と第2のシ
ャッタ部210E2とにそれぞれ対応して設けられたこ
とを特徴とする。なお、前記弾性体部は、弾性体部23
0と同様のものでよい。第1のシャッタ部210E1
と、第2のシャッタ部210E2とは、シャッタ部21
0に準じてそれぞれ前記弾性体部が取り付けられるよう
になっている他、ヒンジ構造により前記観音開きさせる
ことになるため、それぞれ軸部240が取り付けられる
ようになっている。
【0143】ソケット200Eの挿入穴部220Eは、
ソケット200の挿入穴部220よりも下側に大きめに
形成されている。これは、挿入穴部220Eに第2のシ
ャッタ部210E2の厚み分を格納するスペースが必要
であることと、挿入穴部220Eではなく第2のシャッ
タ部210E2側にプラグ100W等の斜辺面151W
c、151Wc等を支える部分を設けることで閉塞性や
プラグの保持性を確保しているからである。
【0144】第1のシャッタ部210E1と第2のシャ
ッタ部210E2と、挿入穴部220Eとには、垂直よ
りも前に回動しないようにするための構造が設けられて
いる。この構造は、第1のシャッタ部210E1の両端
の下部側寄りと、第2のシャッタ部210E2の両端の
上部側寄りに側方に突出するように設けられた係止用凸
部(図示省略)と、前記係止用凸部が回動する挿入穴部
220Eの領域に設けられた溝部(図示省略)とからな
る。前記溝部は、もちろん挿入穴部220Eの前端まで
は至らないように形成されている。
【0145】また、第1のシャッタ部210E1の前面
には、プラグ100Wのロック用爪部162Wに係合さ
せるためのロック用凹部210E11と、プラグ100
Wの上側の位置決め用凸部151Wb、151Wb(ま
たはプラグ100の上側の位置決め用凸部151b)に
係合させるための位置決め用凹部210E12、210
E12が設けられている。第2のシャッタ部210E2
の前面には、プラグ100Wの下側の位置決め用凸部1
51Wbに係合させるための位置決め用凹部210E2
1とプラグ100の下側の位置決め用凸部151bに係
合させるための一対の位置決め用凹部210E22とが
設けられている。また、第2のシャッタ部210E2の
前面側両端部には、前記斜辺面151Wc、151Wc
等を支える部分としての一対の斜辺面突出部210E2
3が設けられている。
【0146】なお、第1のシャッタ部210E1と第2
のシャッタ部210E2とが、挿入穴部220E内に開
かれても、挿入穴部220E内への入り込みがシャッタ
部210よりも少ないので、挿入穴部220Eの奥側に
設けられたプラグ先端保持部229Eは、標準サイズ
(EIAJ規格サイズ)にできる。即ち、プラグ先端保
持部229Eは、プラグ先端保持部229よりも長めに
できる。
【0147】よって、ソケット200Eの場合には、ソ
ケット200と略同様の効果を有する他に、挿入穴部2
20Eに1つの単心用プラグ100が接続される場合が
あるときでも、標準サイズのプラグ先端保持部229E
によって、プラグ100がより安定して保持され、プラ
グ100の横ズレが効果的に防止される。
【0148】次に、本発明の更に別の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケット200Fを図14を参照し
つつ説明する。図14は本発明の更に別の実施の形態に
係る光コネクタのソケットを示す図であって、同図
(A)、同図(B)、および同図(C)は概略的側面透
視説明図である。
【0149】ソケット200Fは、前記ソケット200
(またはソケット200B)のシャッタ部210(また
はシャッタ部210B)と弾性体部230との代わり
に、プラグ100W等〔図14ではプラグ100を示し
た。〕のプラグ先端部159W等を挿入穴部220F内
で保持する一対のプラグ先端保持部229Fの入口側を
略閉塞するためのシャッタ面部210F1とこのシャッ
タ面部210F1に突設されたアーム部210F2とか
らなるシャッタ部210Fと、このシャッタ部210F
を前記略閉塞する方向に付勢する弾性体部(図示省略)
とを備えており、アーム部210F2の基端部は挿入穴
部220Fの入口側にヒンジ構造によって取り付けら
れ、プラグ100W等が挿入穴部220Fに挿入される
ときにアーム部210F2がプラグ100W等に押され
ることによって、プラグ100W等の先端部がシャッタ
面部210F1に到達する前に、シャッタ面部210F
1はプラグ先端保持部229Fの内部から外部へ移動さ
せられる構成となっていることを特徴とする。
【0150】ソケット200Fの場合にも、プラグ先端
保持部229Fは、ソケット200Eのプラグ先端保持
部229Eと同様に標準サイズである。
【0151】シャッタ部210Fは、後述のような形状
であり、プラグ100W等の上側の保持にほとんど寄与
しない。そのため、挿入穴部220Fの天井面の高さ
は、プラグ100Wがちょうど挿入できる大きさであ
る。
【0152】挿入穴部220Fの天井面には後述のシャ
ッタ部210Fが回動する領域に開口(図示省略)が設
けられている。また、挿入穴部220Fの天井面には、
プラグ100Wのロック用爪部162Wに係合させるた
めのロック用凹部(図示省略)と、プラグ100Wの上
側の位置決め用凸部151Wb、151Wb(もちろん
151Wbの代わりにプラグ100の上側の位置決め用
凸部151bも)が嵌まり込む位置決め用凹部(図示省
略)とが設けられている。
【0153】挿入穴部220Fの底面や側面の構造は、
ソケット200(またはソケット200B)の挿入穴部
220(または挿入穴部220B)において、シャッタ
部210に関するものを取り除いた形状となっている。
前記ロック用凹部や位置決め用凹部は、プラグ100W
等をソケット200Fに安定して保持するのに必要なも
のであるので、前記開口によってそれぞれが機能しない
ほど切欠きされることのないようにする必要がある。
【0154】そのため、シャッタ部210Fの基端側に
あるアーム部210F2は、前記ロック用凹部や位置決
め用凹部をできるだけ避け、前記ロック用凹部や位置決
め用凹部がその機能を確保できるだけの大きさを残すこ
とができる形状に形成されている必要がある。よって、
シャッタ部210Fのアーム部210F2は、例えば、
一対の棒状体である。シャッタ部210Fの先端側にあ
るシャッタ面部210F1は、アーム部210F2の前
記一対の棒状体の間およびその下方に延設された湾曲面
体である。
【0155】また、アーム部210F2は、挿入穴部2
20Fに挿入されたプラグ100W等の係合凸部150
W等に当接可能に形成されている。また、アーム部21
0F2は、プラグ100W等の係合凸部150W等が挿
入穴部220Fに完全に挿入されたときに、係合凸部1
50W等の上側の位置決め用凸部151Wb、151W
b(またはプラグ100の上側の位置決め用凸部151
b)の一部(幅全体でなく幅方向の一部)にも当接する
ように形成されている。
【0156】前記一部としたのは、もしアーム部210
F2が位置決め用凸部151Wb等の前記幅全体に当接
することになると、前記開口によって位置決め用凸部1
51Wb等に対応する位置決め用凹部が形成できなくな
るからである。アーム部210F2がプラグ100Wの
上側の位置決め用凸部151Wb、151Wb(または
プラグ100の上側の位置決め用凸部151b)に当接
したときには、シャッタ面部210F1は、プラグ先端
保持部229Fの内部から外部へ完全に移動させられて
いるように形成されている。
【0157】即ち、アーム部210F2の基端の軸部2
40で軸支される部分と、シャッタ面部210F1の下
端とを結んだ線分は、アーム部210F2がプラグ10
0Wの上側の位置決め用凸部151Wb、151Wb
(またはプラグ100の上側の位置決め用凸部151
b)に当接したときにプラグ先端保持部229Fの内部
から外部へ完全に移動させられているように、シャッタ
部210Fが形成されている。なお、アーム部210F
2の基端側は、前記当接に寄与する必要があるが、アー
ム部210F2の先端側は前記当接に寄与する必要もな
く且つプラグ先端保持部229Fに掛からない方が好ま
しい。そのため、アーム部210F2の先端側は上側に
湾曲されて形成されている。
【0158】前記弾性体部は、弾性体部230と同様の
ものである。ただし、前記弾性体部の一方の棒状延設部
の先はアーム部210F2に固定する。
【0159】このように構成されたソケット200Fの
場合には、シャッタ部210Fは、挿入穴部220Fに
プラグ100W等が挿入されていないときに、シャッタ
面部210F1の下端が、プラグ先端保持部229Fの
内部の底面に当接するように、前記弾性体部によって付
勢されている〔図14(A)参照〕。即ち、シャッタ部
210Fによって一対のプラグ先端保持部229Fは閉
塞されている。
【0160】挿入穴部220Fにプラグ100W等が挿
入され始めると、シャッタ部210Fのアーム部210
F2がプラグ100W等に押されて、シャッタ面部21
0F1は、プラグ先端保持部229Fの内部から外部側
へ移動させられ始める〔図14(B)参照〕。プラグ1
00W等の係合凸部150W等が挿入穴部220Fに完
全に挿入されたときには、アーム部210F2がプラグ
100Wの上側の位置決め用凸部151Wb、151W
b(またはプラグ100の上側の位置決め用凸部151
b)に当接して、シャッタ部210Fが最も押し上げら
れ、シャッタ面部210F1は、プラグ先端保持部22
9Fの内部から外部へ完全に移動させられる〔図14
(C)参照〕。
【0161】このように、ソケット200Fの場合に
は、プラグ先端保持部229Eをシャッタ部210Fを
用いて閉塞することで、上述してきたソケット200〜
200Eにおける挿入穴部220等をシャッタ部210
等で閉塞するのと同様の効果を得ている。また、ソケッ
ト200Fの場合には、プラグ100W等の先端部が、
シャッタ面部210F1に到達する前に、シャッタ面部
210F1はプラグ先端保持部229Fの内部から外部
へ移動させられる構成であるので、プラグ100W等の
先端部に埃等が付着しにくい。よって、プラグ100W
等とソケット200Fとの間の信号伝達効率の低下を効
果的に抑えることができる。
【0162】更に、プラグ先端保持部229Fの長さ寸
法を標準サイズよりも削る必要はないので、挿入穴部2
20Fに1つの単心用プラグ100が接続される場合が
あるときでも、標準サイズのプラグ先端保持部229F
によって、プラグ100がより安定して保持され、プラ
グ100の横ズレが効果的に防止される。
【0163】なお、本発明の更に別の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケット200Fにおいて、シャッ
タ部210Fが位置決め用凸部151Wb等も用いて押
し上げられるように構成した。その代わりに、図14
(C)のシャッタ部の位置で、プラグ100W等の係合
凸部150W等の上面(ただし位置決め用凸部151W
b等がない部分)にシャッタ部のアーム部が当接するよ
うに、シャッタ部210Fのアーム部210F2よりも
アーム部の下面側を突出させるか、または、シャッタ部
210Fのアーム部210F2よりもシャッタ部のアー
ム部を下側に変形させて形成してもよい。
【0164】本発明の更に別の実施の形態に係る2心用
光コネクタのソケット200Fでは、シャッタ部は1つ
であるとしたが、一対にして、1つのプラグ先端保持部
229F当たり1つのシャッタ部を設けてもよい。
【0165】次に、本発明の更に別の実施の形態に係る
2心用光コネクタのソケット200Gを図15を参照し
つつ説明する。図15は本発明の更に別の実施の形態に
係る光コネクタのソケットを示す図であって、同図
(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的側面透視説
明図である。
【0166】ソケット200Gは、ソケット200(ま
たはソケット200B)のシャッタ部210(またはシ
ャッタ部210B)と弾性体部230との代わりに、前
記プラグ100W等のプラグ先端部159W等を挿入穴
部220G内で保持するプラグ先端保持部229G内の
入口側にヒンジ構造によって取り付けられてプラグ先端
保持部229Gの内側にだけ開くシャッタ部210G
と、このシャッタ部210Gをプラグ先端保持部229
Gの入口側に付勢する弾性体部(図示省略)とを備えた
ことを特徴とする。
【0167】挿入穴部220Gは、挿入穴部220等の
ように内側にシャッタ部210を納めるスペース225
が必要ないので、このスペース225の分だけ天井面が
低くなっている。また、挿入穴部220Gの天井面に
は、プラグ100Wのロック用爪部162Wに係合させ
るためのロック用凹部(図示省略)と、プラグ100W
の上側の位置決め用凸部151Wb、151Wb(もち
ろん151Wbの代わりにプラグ100の上側の位置決
め用凸部151bも)が嵌まり込む位置決め用凹部(図
示省略)とが設けられている。挿入穴部220Gの底面
や側面の構造は、ソケット200(またはソケット20
0B)の挿入穴部220(または挿入穴部220B)に
おいて、シャッタ部210に関するものを取り除いた形
状となっている。
【0168】なお、プラグ先端保持部229Gは、奥行
き方向の寸法が標準サイズであるが、通常の円筒形では
なく、シャッタ部210Gを設けるために、上側の半分
を次のように拡張したものである。プラグ先端保持部2
29Gの上側の半分は、前記円筒の内面を、その内面
(正面視円)の上端に接する水平な接線まで拡張してい
る。即ち、プラグ先端保持部229Gは正面視略U字状
である。ただし、プラグ先端保持部229Gに取り付け
られたシャッタ部210Gが回動して水平となったとき
に、前記水平な接線よりも下側にシャッタ部210Gが
突出しないように、プラグ先端保持部229Gの内面上
部には凹部229G1が設けられている。プラグ先端保
持部229Gには、ヒンジ構造のための軸部240G
(円柱状の棒)を側面から挿入するための穴(図示省
略)も設けられている。
【0169】前記弾性体部は、弾性体部230を小型に
したものである。この弾性体部は、軸部240Gを介し
てシャッタ部210Gに取り付けられる。そのために、
シャッタ部210Gの上部には、軸部240Gを取り付
けるための穴が設けられている。
【0170】また、シャッタ部210Gは垂直状態より
も前側に回動しないように、シャッタ部210Gの下端
側はプラグ先端保持部229Gの内側形状よりもやや大
きく形成されている。これに対応してプラグ先端保持部
229Gの内側底面に、シャッタ部210Gの下端側を
係止させる彫り込み部が形成されている。
【0171】このようなソケット200Gを組み立てる
ときには、例えば、ソケット200のときの専用棒と専
用治具とを小型化したものを使用すればよい。
【0172】ソケット200Gの構成でも信頼性を低下
させる埃等の侵入を防止することができる。また、ソケ
ット200Gの構成は例えばソケット200Eでのシャ
ッタ部210Eと併用することも可能であり、ソケット
の信頼性をより高く維持できる。更に、プラグ先端保持
部229Gの長さ寸法を標準サイズよりも削る必要はな
いので、単心用プラグ100も挿入することがある場合
には、単心用プラグ100の横ズレが効果的に防止さ
れ、接続安定性上効果的である。
【0173】なお、本発明の実施の形態等に係るソケッ
ト200〜200Bの係止手段は組み合わせて設けても
よい。
【0174】本発明の実施の形態等に係るソケット20
0〜200Gにおいては、2心用であるとして説明した
が、単心用光コネクタのソケットまたは3以上の複数心
用光コネクタのソケットに上述の構成を適用してもよ
い。
【0175】単心用光コネクタのソケットの場合には、
単心用光コネクタのプラグが挿入される挿入穴部を有す
るハウジング部を備えた光コネクタのソケットに上述の
構成を適用すればよい。なお、ここでの単心用光コネク
タのプラグは、プラグ100Wに準じたロック機構を設
けたものであることが望ましい。一方、3以上の複数心
用光コネクタのソケットの場合には、例えば次の(a)
と(b)との二種類の構造とすることができる。
【0176】(a)相手側の最大の複数心用光コネクタ
のプラグの係合凸部が挿入される挿入穴部を有するハウ
ジング部を備えた光コネクタのソケットに上述の構成を
適用する。この場合、挿入穴部は1つである。
【0177】(b)1つの光コネクタのソケットに、複
数の挿入穴部を設ける。例えば3心用光コネクタのソケ
ットは、上述した2心用光コネクタのソケットのための
第1のハウジング部と単心用光コネクタのソケットのた
めの別の第1のハウジング部と、両ハウジング部を挿入
する穴部を有する第2のハウジング部とを備えて対応す
ればよい。同様に4心用以上の光コネクタのソケットに
ついても、様々な種類の第1のハウジング部と、この複
数の第1のハウジング部を挿入する穴部を有する第2の
ハウジング部とを備えて対応すればよい。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る光コネクタのソケットは、光コネクタのプラグと
接続される光コネクタのソケットであって、前記プラグ
が挿入される挿入穴部を有するハウジング部と、前記挿
入穴部を略閉塞するために前記挿入穴部の入口側にヒン
ジ構造によって取り付けられて前記挿入穴部の内側にだ
け開くシャッタ部と、このシャッタ部を前記入口側へ付
勢する弾性体部とを備えており、前記シャッタ部の前面
には、前記プラグが前記挿入穴部に挿入されたときに前
記プラグのロック用爪部が係合するロック用凹部が設け
られる。
【0179】よって、本発明の請求項1に係る光コネク
タのソケットの場合には、前記シャッタ部によって、信
頼性を低下させる埃等の侵入を防止することができる。
また、埃等よけのキャップを抜き差しする手間もなく、
キャップを紛失して埃等の侵入を許すおそれもない。更
に、前記シャッタ部に設けられたロック用凹部によっ
て、プラグがソケットに確実に固定されるので、接続性
が安定し、信頼性を高く維持できる。また、検査工程
で、前記キャップを抜き差しする工程を省くことができ
る。
【0180】本発明の請求項2に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記ハウジング部は、前記シャッタ部が背後からヒ
ンジ構造によって取り付けられる穴部を有する第1のハ
ウジング部と、前記第1のハウジング部が挿入される穴
部を有する第2のハウジング部とを備えており、前記挿
入穴部は、前記第1のハウジング部の穴部と前記第2の
ハウジング部の穴部の奥側とで構成される。
【0181】よって、本発明の請求項2に係る光コネク
タのソケットの場合には、挿入穴部の入口側にヒンジ構
造によって取り付けられて前記挿入穴部の内側にだけ開
くシャッタ部の取り付けが、専用治具等不要で非常に容
易となる。よって、組み立て時間短縮等により製造コス
トの低減を図ることができる。また、ハウジング部を1
つのみとする場合の金型は、大変複雑なものとなるた
め、取り個数が少なかったが、ハウジング部を2つに分
割したので金型をより単純化でき、取り個数を増加させ
ることもできる。これによる成形時間の短縮も考慮する
と、ソケットのコスト低減化が更に図られると共に、量
産性も向上させることができる。したがって、低コスト
でソケットの信頼性を高く維持できる。
【0182】本発明の請求項3に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項2記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記第1のハウジング部または前記シャッタ部と、
前記第2のハウジング部との間には、前記挿入穴部に挿
入された前記プラグが、前記第1のハウジング部または
前記シャッタ部を、前記第2のハウジング部に向かって
押圧する係止手段が設けられた。
【0183】よって、本発明の請求項3に係る光コネク
タのソケットの場合には、前記ロック用爪部と前記ロッ
ク用凹部との間のロックが解除されない状態で、前記挿
入穴部に挿入されたプラグに対して抜ける方向の外力が
かかったとしても、前記係止手段によって、ソケットの
パーツが分離するのを防止する効果を高めることができ
る。したがって、ソケットの信頼性を高く維持できる。
【0184】本発明の請求項4に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項3記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記係止手段は、前記プラグが前記挿入穴部に挿入
されたときに前記シャッタ部が圧接される前記第1のハ
ウジング部の領域とこの領域に向かい合う第2のハウジ
ング部の領域とのいずれか一方側に突設された係止用爪
部と、この係止用爪部と係合するように他方側に設けら
れた穴部とからなる。
【0185】よって、本発明の請求項4に係る光コネク
タのソケットの場合には、かかる製造容易な構成で前記
係止手段を構成できる。したがって、低コストでソケッ
トの信頼性を高く維持できる。
【0186】本発明の請求項5に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項3記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記係止手段は、前記シャッタ部と前記プラグが前
記挿入穴部に挿入されたときにこのシャッタ部に向かい
合う前記第2のハウジング部の領域とのいずれか一方側
に突設された係止用爪部と、この係止用爪部と係合する
ように他方側に設けられた係止用穴部とからなる。
【0187】よって、本発明の請求項5に係る光コネク
タのソケットの場合には、かかる製造容易な構成で前記
係止手段を構成できる。また、前記シャッタ部と第2の
ハウジング部との間での係止手段であるので、ソケット
のパーツが分離するのを防止する効果が大きい。したが
って、低コストでソケットの信頼性を高く維持できる。
【0188】本発明の請求項6に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項3記載の光コネクタのソケットにおい
て、前記係止手段は、前記プラグが前記挿入穴部に挿入
されたときに前記プラグが圧接する前記第1のハウジン
グ部の領域とこの領域に向かい合う前記第2のハウジン
グ部の領域とのいずれか一方側に突設された係止用爪部
と、この係止用爪部と係合するように他方側に設けられ
た係止用穴部とからなる。
【0189】よって、本発明の請求項6に係る光コネク
タのソケットの場合には、かかる製造容易な構成で前記
係止手段を構成できる。したがって、低コストでソケッ
トの信頼性を高く維持できる。
【0190】本発明の請求項7に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1、2、3、4、5または6記載の光コ
ネクタのソケットは2心用ソケットであって、前記シャ
ッタ部は、単心用光コネクタのプラグに対応した一対の
単心用シャッタ部と、この一対の単心用シャッタ部の間
に設けられた中間シャッタ部とからなり、且つ前記弾性
体部は、前記一対の単心用シャッタ部と前記中間シャッ
タ部とにそれぞれ対応して設けられる。
【0191】よって、本発明の請求項7に係る光コネク
タのソケットの場合には、2心用ソケットの一方側にだ
け単心用プラグが挿入された状態でも、信頼性を低下さ
せる埃等の侵入を防止することができる。また、2心用
ソケットの一方側にだけ単心用プラグが挿入された状態
でも、前記中間シャッタ部がプラグを保持するように働
くので、横ズレが効果的に防止され接続の安定性がよ
い。したがって、ソケットの信頼性を高く維持できる。
【0192】本発明の請求項8に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1、2、3、4、5または6記載の光コ
ネクタのソケットは2心用ソケットであって、前記シャ
ッタ部は、単心用光コネクタのプラグに対応した一対の
単心用シャッタ部と、この一対の単心用シャッタ部の間
に設けられて、前記2心用光コネクタのプラグの着脱方
向にスライドする中間スライド壁部とからなり、且つ前
記弾性体部は、前記一対の単心用シャッタ部と前記中間
スライド壁部とにそれぞれ対応して設けられており、且
つ、前記ロック用凹部は前記シャッタ部にではなく前記
中間スライド壁部が通過する領域の上方の前記ハウジン
グ部に設けられる。
【0193】よって、本発明の請求項8に係る光コネク
タのソケットの場合には、かかる構成でも本発明の請求
項7に係る光コネクタのソケットと同様の効果が得られ
る。また、本発明の請求項8に係る光コネクタのソケッ
トの中間スライド壁部は、本発明の請求項7に係る光コ
ネクタのソケットの中間シャッタ部よりも厚み寸法を大
きくすることが可能である。よって、中間スライド壁部
が単心用プラグを保持する能力は、本発明の請求項7に
係る光コネクタのソケットの中間シャッタ部よりも高く
することが可能である。
【0194】本発明の請求項9に係る光コネクタのソケ
ットは、請求項1、2、3、4、5または6記載の光コ
ネクタのソケットにおいて、前記シャッタ部は第1のシ
ャッタ部と第2のシャッタ部とからなり且つ奥側へのみ
観音開きし、且つ前記弾性体部は前記第1のシャッタ部
と前記第2のシャッタ部とにそれぞれ対応して設けられ
る。
【0195】よって、本発明の請求項9に係る光コネク
タのソケットの場合には、シャッタ部の挿入穴部への入
り込みが少ないので、プラグ先端保持部の長さ寸法を標
準サイズ(EIAJ規格サイズ)よりも削る必要はな
い。よって、2心以上の光コネクタのソケットであっ
て、単心用プラグも挿入することがある場合には、単心
用プラグの横ズレが効果的に防止され、接続安定性上効
果的である。また、単心用光コネクタのソケットの場合
でも単心用プラグとの接続安定性を高く維持できる。し
たがって、ソケットの信頼性を高く維持できる。
【0196】本発明の請求項10に係る光コネクタのソ
ケットは、請求項1、2、3、4、5または6記載の光
コネクタのソケットにおいて、前記シャッタ部と弾性体
部との代わりに、前記プラグの先端部を前記挿入穴部内
で保持するプラグ先端保持部の入口側を略閉塞するため
のシャッタ面部とこのシャッタ面部に突設されたアーム
部とからなるシャッタ部と、このシャッタ部を前記略閉
塞する方向に付勢する弾性体部とを備えており、前記ア
ーム部の基端部は前記挿入穴部の入口側にヒンジ構造に
よって取り付けられ、前記プラグが前記挿入穴部に挿入
されるときに前記アーム部が前記プラグに押されること
によって、前記プラグの先端部が前記シャッタ面部に到
達する前に、前記シャッタ面部は前記プラグ先端保持部
の内部から外部へ移動させられる構成となっている。
【0197】よって、本発明の請求項10に係る光コネ
クタのソケットの場合には、プラグ先端保持部の入口側
を略閉塞するシャッタ面部によって、信頼性を低下させ
る埃等の侵入を防止することができる。また、埃等よけ
のキャップを抜き差しする手間もなく、キャップを紛失
して埃等の侵入を許すおそれもない。したがって、ソケ
ットの信頼性を高く維持できる。また、検査工程で、キ
ャップを抜き差しする工程を省くことができる。
【0198】前記プラグの先端部が前記シャッタ面部に
到達する前に、前記シャッタ面部は前記プラグ先端保持
部の内部から外部へ移動させられるので、プラグの先端
部に埃等が付着しにくい。よって、プラグとソケットと
の間の信号伝達効率の低下を効果的に抑えることができ
る。したがって、ソケットの信頼性を高く維持できる。
更に、プラグ先端保持部の長さ寸法を標準サイズ(EI
AJ規格サイズ)よりも削る必要はないので、2心以上
の光コネクタのソケットであって、単心用プラグも挿入
することがある場合には、単心用プラグの横ズレが効果
的に防止され、接続安定性上効果的である。
【0199】本発明の請求項11に係る光コネクタのソ
ケットは、請求項2、3または6記載の光コネクタのソ
ケットにおいて、前記シャッタ部と前記弾性体部との代
わりに、前記プラグの先端部を前記挿入穴部内で保持す
るプラグ先端保持部内の入口側にヒンジ構造によって取
り付けられて前記プラグ先端保持部の内側にだけ開くシ
ャッタ部と、このシャッタ部を前記プラグ先端保持部の
入口側に付勢する弾性体部とを備える。
【0200】よって、本発明の請求項11に係る光コネ
クタのソケットの場合には、かかる構成でも信頼性を低
下させる埃等の侵入を防止することができる。また、こ
の構成は本発明の請求項9に係る光コネクタのソケット
でのシャッタ部と併用することも可能であり、併用する
とソケットの信頼性をより高く維持できる。更に、プラ
グ先端保持部の長さ寸法を標準サイズ(EIAJ規格サ
イズ)よりも削る必要はないので、2心以上の光コネク
タのソケットであって、単心用プラグも挿入することが
ある場合には、単心用プラグの横ズレが効果的に防止さ
れ、接続安定性上効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケッ
トを示す概略的断面的説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケッ
トを示す図であって、同図(A)は平面図、同図(B)
は正面図、同図(C)は側面図、同図(D)は断面図、
同図(E)は背面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケッ
トに用いられる第1のハウジング部を示す図であって、
同図(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図(C)
は正面図、同図(D)は同図(C)のA−A線断面図、
同図(E)は背面図、同図(F)は同図(G)の一部拡
大図、同図(G)は底面図、同図(H)は同図(C)の
B−B線断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケッ
トに用いられる第2のハウジング部を示す図であって、
同図(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図(C)
は正面図、同図(D)は同図(C)のA−A線断面図、
同図(E)は背面図、同図(F)は底面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケッ
トに用いられるシャッタ部を示す図であって、同図
(A)は平面図、同図(B)は正面図、同図(C)は側
面図、同図(D)は同図(F)のB−B線断面図、同図
(E)は同図(F)のA−A線断面図、同図(F)は背
面図、同図(G)は底面図、同図(H)は同図(D)の
一部拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケッ
トに用いられるシールドカバーを示す図であって、同図
(A)は平面図、同図(B)は側面図、同図(C)は正
面図、同図(D)は底面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケッ
ト等に接続される2心用光コネクタのプラグを示す図で
あって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略
的正面図、同図(C)は同図(B)のA−A線で一部破
断した概略的側面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る光コネクタのソケッ
ト等に接続される単心用光コネクタのプラグを示す図で
あって、同図(A)は概略的正面図、同図(B)は一部
破断した概略的側面図である。
【図9】本発明の別の実施の形態に係る光コネクタのソ
ケットを示す概略的断面的説明図である。
【図10】本発明の更に別の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを示す概略的断面的説明図である。
【図11】本発明の更に別の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを示す図であって、同図(A)、同図
(B)および同図(C)は概略的斜視図、同図(D)は
概略的側面透視説明図である。
【図12】本発明の更に別の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを示す図であって、同図(A)、同図
(B)および同図(C)は概略的斜視図、同図(D)お
よび同図(E)は概略的側面透視説明図である。
【図13】本発明の更に別の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを示す図であって、同図(A)および同図
(B)は概略的斜視図、同図(C)は概略的側面透視説
明図である。
【図14】本発明の更に別の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを示す図であって、同図(A)、同図
(B)、および同図(C)は概略的側面透視説明図であ
る。
【図15】本発明の更に別の実施の形態に係る光コネク
タのソケットを示す図であって、同図(A)は概略的斜
視図、同図(B)は概略的側面透視説明図である。
【符号の説明】
100W プラグ 200 ソケット 205 ハウジング部 210 シャッタ部 220 挿入穴部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光コネクタのプラグと接続される光コネ
    クタのソケットであって、前記プラグが挿入される挿入
    穴部を有するハウジング部と、前記挿入穴部を略閉塞す
    るために前記挿入穴部の入口側にヒンジ構造によって取
    り付けられて前記挿入穴部の内側にだけ開くシャッタ部
    と、このシャッタ部を前記入口側へ付勢する弾性体部と
    を具備しており、前記シャッタ部の前面には、前記プラ
    グが前記挿入穴部に挿入されたときに前記プラグのロッ
    ク用爪部が係合するロック用凹部が設けられたことを特
    徴とする光コネクタのソケット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光コネクタのソケットに
    おいて、前記ハウジング部は、前記シャッタ部が背後か
    らヒンジ構造によって取り付けられる穴部を有する第1
    のハウジング部と、前記第1のハウジング部が挿入され
    る穴部を有する第2のハウジング部とを備えており、前
    記挿入穴部は、前記第1のハウジング部の穴部と前記第
    2のハウジング部の穴部の奥側とで構成されたことを特
    徴とする光コネクタのソケット。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光コネクタのソケットに
    おいて、前記第1のハウジング部または前記シャッタ部
    と、前記第2のハウジング部との間には、前記挿入穴部
    に挿入された前記プラグが、前記第1のハウジング部ま
    たは前記シャッタ部を、前記第2のハウジング部に向か
    って押圧する係止手段が設けられたことを特徴とする光
    コネクタのソケット。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光コネクタのソケットに
    おいて、前記係止手段は、前記プラグが前記挿入穴部に
    挿入されたときに前記シャッタ部が圧接される前記第1
    のハウジング部の領域とこの領域に向かい合う前記第2
    のハウジング部の領域とのいずれか一方側に突設された
    係止用爪部と、この係止用爪部と係合するように他方側
    に設けられた穴部とからなることを特徴とする光コネク
    タのソケット。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の光コネクタのソケットに
    おいて、前記係止手段は、前記シャッタ部と前記プラグ
    が前記挿入穴部に挿入されたときにこのシャッタ部に向
    かい合う前記第2のハウジング部の領域とのいずれか一
    方側に突設された係止用爪部と、この係止用爪部と係合
    するように他方側に設けられた係止用穴部とからなるこ
    とを特徴とする光コネクタのソケット。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の光コネクタのソケットに
    おいて、前記係止手段は、前記プラグが前記挿入穴部に
    挿入されたときに前記プラグが圧接する前記第1のハウ
    ジング部の領域とこの領域に向かい合う前記第2のハウ
    ジング部の領域とのいずれか一方側に突設された係止用
    爪部と、この係止用爪部と係合するように他方側に設け
    られた係止用穴部とからなることを特徴とする光コネク
    タのソケット。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の光コネクタのソケットは2心用ソケットであって、前
    記シャッタ部は、単心用光コネクタのプラグに対応した
    一対の単心用シャッタ部と、この一対の単心用シャッタ
    部の間に設けられた中間シャッタ部とからなり、且つ前
    記弾性体部は、前記一対の単心用シャッタ部と前記中間
    シャッタ部とにそれぞれ対応して設けられていることを
    特徴とする光コネクタのソケット。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の光コネクタのソケットは2心用ソケットであって、前
    記シャッタ部は、単心用光コネクタのプラグに対応した
    一対の単心用シャッタ部と、この一対の単心用シャッタ
    部の間に設けられて、前記2心用光コネクタのプラグの
    着脱方向にスライドする中間スライド壁部とからなり、
    且つ前記弾性体部は、前記一対の単心用シャッタ部と前
    記中間スライド壁部とにそれぞれ対応して設けられてお
    り、且つ、前記ロック用凹部は前記シャッタ部にではな
    く前記中間スライド壁部が通過する領域の上方の前記ハ
    ウジング部に設けられたことを特徴とする光コネクタの
    ソケット。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の光コネクタのソケットにおいて、前記シャッタ部は第
    1のシャッタ部と第2のシャッタ部とからなり且つ奥側
    へのみ観音開きし、且つ前記弾性体部は前記第1のシャ
    ッタ部と前記第2のシャッタ部とにそれぞれ対応して設
    けられたことを特徴とする光コネクタのソケット。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5または6記
    載の光コネクタのソケットにおいて、前記シャッタ部と
    弾性体部との代わりに、前記プラグの先端部を前記挿入
    穴部内で保持するプラグ先端保持部の入口側を略閉塞す
    るためのシャッタ面部とこのシャッタ面部に突設された
    アーム部とからなるシャッタ部と、このシャッタ部を前
    記略閉塞する方向に付勢する弾性体部とを備えており、
    前記アーム部の基端部は前記挿入穴部の入口側にヒンジ
    構造によって取り付けられ、前記プラグが前記挿入穴部
    に挿入されるときに前記アーム部が前記プラグに押され
    ることによって、前記プラグの先端部が前記シャッタ面
    部に到達する前に、前記シャッタ面部は前記プラグ先端
    保持部の内部から外部へ移動させられる構成となってい
    ることを特徴とする光コネクタのソケット。
  11. 【請求項11】 請求項2、3または6記載の光コネク
    タのソケットにおいて、前記シャッタ部と前記弾性体部
    との代わりに、前記プラグの先端部を前記挿入穴部内で
    保持するプラグ先端保持部内の入口側にヒンジ構造によ
    って取り付けられて前記プラグ先端保持部の内側にだけ
    開くシャッタ部と、このシャッタ部を前記プラグ先端保
    持部の入口側に付勢する弾性体部とを備えたことを特徴
    とする光コネクタのソケット。
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