JP2001201368A - 物体情報検出装置及び表示装置 - Google Patents

物体情報検出装置及び表示装置

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JP2001201368A
JP2001201368A JP2000014255A JP2000014255A JP2001201368A JP 2001201368 A JP2001201368 A JP 2001201368A JP 2000014255 A JP2000014255 A JP 2000014255A JP 2000014255 A JP2000014255 A JP 2000014255A JP 2001201368 A JP2001201368 A JP 2001201368A
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JP2000014255A
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Toshio Ogushi
登志夫 小串
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサを構成する発光素子及び受光素子の設
置数を従来方式に比べて増加することなく、平面映像装
置などの物体の移動方向や、その移動量、その停止状態
を再現性良く判別できるようにする。 【解決手段】 物体の移動方向及びその移動量を検出す
る物体情報検出機構1と、この物体情報検出機構1から
得られる少なくとも二相の物体情報検出信号Sa、Sb
に基づいて物体の移動方向及びその移動量を判別する制
御装置6とを備え、物体情報検出機構1は、所定のピッ
チに形成された凹凸状部2aを有すると共に、物体の動
きに連動させる回転突起体2と、各々の光を出射するた
めに光軸を異にして回転突起体2の一方の側に並設され
た一対の発光素子3a,3bと、この発光素子3a,3
bからの光を凹凸状部2aを通して受光するために回転
突起体2の他方の側に隣接する位置であって、発光素子
3a,3bに対峙した位置に配設された一対の受光素子
4a、4bとを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子や平
面表示素子などの平面映像装置と駆動機構とを組み合わ
せた車載用、艦船用のナビゲーションシステムや、航空
機搭載用のリトラクトモニタなどに適用して好適な物体
情報検出装置及び表示装置に関する。
【0002】詳しくは、駆動機構付きの平面映像装置な
どの物体の軸部に物体情報検出機構を取り付け、この機
構を構成する発光素子及び受光素子の設置数を従来方式
に比べて増加することなく、平面映像装置の移動方向
や、その移動量、その停止状態を再現性良く判別できる
ようにすると共に、障害物が及ぼされた平面映像装置に
対する制御、その駆動時の異常負荷に対する制御及びそ
の平面映像装置の位置制御を同時に実行できるようにし
たものである。
【0003】
【従来の技術】近年、各種情報メディアの発達に伴い車
載用のナビゲーションシステムや航空機搭載用のリトラ
クトモニタが使用される場合が多くなってきた。ナビゲ
ーションシステムは運転席近くのダッシュボード付近に
取り付けられ、リトラクトモニタは航空機内では天井面
に、電車内では側壁面などに取り付けられる。
【0004】この種のシステムやリトラクトモニタ(以
下で表示装置という)には液晶表示素子や平面表示素子
などの平面映像装置が開閉自在に取り付けられ、非使用
時には平面映像装置が筐体の収納部に収納されている。
使用時には収納部から展開してユーザの視線方向に向く
ように展開角度が調整される。
【0005】この平面映像装置には回転軸部が設けら
れ、筐体には軸受け部が設けれ、この回転軸部が軸受け
部に係合されている。この回転軸部にはロータリエンコ
ーダや、その回転軸部の周辺にフォトセンサが配設さ
れ、平面映像装置の展開角度を検出するようになされ
る。この展開角度を例えば3箇所に設定する場合には3
組のフォトセンサが必要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の表
示装置によれば、障害物に曝される環境下に配置される
場合が多い。例えば、狭い運転席のダッシュボードや航
空機内の天井部分に表示装置が取り付けられる。この場
合に、開閉動作中及び停止状態でユーザが平面映像装置
に不用意にぶつかったりすることが想定される。これに
対して何らの処理を施さないと、平面映像装置が損傷し
たり、その制御系に故障を招くおそれがある。
【0007】従って、駆動機構付きの平面映像装置が不
意に受ける衝撃を再現性良く検出する必要がある。因み
に、平面映像装置などの物体の移動方向や、その移動
量、その停止状態を再現性良く判別しようとすれば、そ
の展開角度を細かく検出しなければならない。これによ
り、平面映像装置の高精細位置検出のためにフォトセン
サを構成する発光素子及び受光素子の設置数が増加する
という問題がある。
【0008】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、フォトセンサを構成する発光
素子及び受光素子の設置数を従来方式に比べて増加する
ことなく、平面映像装置などの物体の移動方向や、その
移動量、その停止状態を再現性良く判別できるようにし
た物体情報検出装置及び表示装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、物体の
移動方向及びその移動量を検出する物体情報検出機構
と、この物体情報検出機構から得られる少なくとも二相
の物体情報検出信号に基づいて物体の移動方向及びその
移動量を判別する制御装置とを備え、物体情報検出機構
は、所定のピッチに形成された凹凸状部を有すると共
に、物体の動きに連動させる突起体と、各々の光を出射
するために光軸を異にして突起体の一方の側に並設され
た一対の発光素子と、この発光素子からの光を凹凸状部
を通して受光するために突起体の他方の側に隣接する位
置であって、発光素子に対峙した位置に配設された一対
の受光素子とを有することを特徴とする物体情報検出装
置によって解決される。
【0010】本発明に係る物体情報検出装置によれば、
物体の移動方向及びその移動量を検出する際に、その物
体の動きに連動するように物体情報検出機構の突起体に
設けられた、例えば、その円周上に沿って配された歯車
状の凹凸状部の両側において、その凹凸状部を通して2
つの発光素子からの光が一対の受光素子により各々受光
するようになされる。
【0011】これらの受光素子により検出された、二相
の物体情報検出信号は制御装置に出力される。制御装置
では物体情報検出信号に基づいて物体の移動方向及びそ
の移動量が判別される。例えば、物体情報検出機構から
得られる二相の表示体検出信号が所定のクロック信号に
基づいて制御装置によりサンプリングされ、このサンプ
リングによって物体情報検出信号の立ち上がりエッジ又
は立ち下がりエッジが検出される。この検出結果によ
り、物体の移動方向が判別される。
【0012】また、物体情報検出機構から得られる二相
の物体情報検出信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がり
エッジの数が制御装置により計数される。この計数結果
により、物体の移動量が判別される。更に、物体情報検
出機構から得られた二相の物体情報検出信号のレベルが
予め定められた監視判定時間を越えて固定するときは、
制御装置によって、物体が停止している状態と判別され
る。
【0013】従って、1つの発光・受光素子により物体
の移動方向及びその移動量を検出する従来方法に比べて
より一層、物体の移動方向及びその移動量を正確に検出
することができる。しかも、物体の複数の位置を検出す
る場合に、本発明方式では2つの発光・受光素子により
得られた二相の物体情報検出信号から、物体の移動方向
や、その移動量、その停止状態を再現性良く判別するこ
とができるので、従来方式に比べて発光素子及び受光素
子の設置数を大幅に削減することができる。これによ
り、障害物が及ぼされた物体に対する制御、物体駆動時
の異常負荷に対する制御、及び、その物体の位置制御に
十分応用することができる。
【0014】本発明に係る表示装置は、筐体に対して開
閉自在に取り付けられた表示体と、この表示体を駆動す
る駆動手段と、この駆動手段又は外力によって駆動され
る表示体の移動方向及びその移動量を検出する表示体情
報検出機構と、この表示体情報検出機構から得られる少
なくとも二相の表示体検出信号に基づいて表示体の移動
方向及びその移動量を判定し、その判定結果に基づいて
駆動手段の入出力を制御する制御手段とを備えることを
特徴とするものである。
【0015】本発明に係る表示装置によれば、上述した
物体情報検出装置が表示体情報検出機構として応用され
るので、表示体の移動方向及びその移動量を検出する際
に、その表示体の動きに連動するように表示体情報検出
機構の突起体に設けられた、例えば、その円周上に沿っ
て配された歯車状の凹凸状部の両側において、その凹凸
状部を通して2つの発光素子からの光が一対の受光素子
により各々受光するようになされる。
【0016】これらの受光素子により検出された、二相
の物体情報検出信号は制御手段に出力される。制御手段
では物体情報検出信号に基づいて表示体の移動方向及び
その移動量が判別される。例えば、表示体が一定方向に
駆動されている場合であって、表示体の移動方向と逆方
向に外力が加えられたことが表示体情報検出機構によっ
て検出されたときは、制御手段によって、その表示体を
停止するように駆動手段を制御するようになされる。
【0017】また、表示体が任意の位置で停止している
場合であって、その表示体の閉蓋方向に外力が加えられ
たことが表示体情報検出機構によって検出されたとき
は、制御手段によって、表示体を閉蓋方向に移動するよ
うに駆動手段を制御するようになされる。更に、表示体
の停止位置が設定されている場合であって、表示体の閉
蓋方向に外力が加えられたことが表示体情報検出機構に
よって検出されたときは、制御手段によって、表示体を
閉蓋方向に所定量だけ移動した後に、先の停止位置に復
帰するように駆動手段を制御するようになされる。
【0018】従って、発光素子及び受光素子の設置数を
従来方式に比べて増加することなく、一対の受光素子か
ら得られた二相の物体情報検出信号から、表示体の移動
方向や、その移動量、その停止状態を再現性良く判別す
ることができる。これにより、障害物が及ぼされた表示
体に対する制御、表示体駆動時の異常負荷に対する制御
及びその表示体の位置制御を同時に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る物体情報
検出装置及び表示装置の一実施の形態について、図面を
参照しながら説明をする。 (1)物体情報検出装置 図1は第1の実施形態としての物体情報検出装置10の
構成例を示す斜視図である。図2はその物体情報検出機
構の構成例を示す側面図である。図3はその物体情報検
出機構の正面の構成例を示す一部破砕の断面図である。
【0020】この実施形態では、任意の物体の軸部に物
体情報検出機構を取り付け、この機構を構成する発光素
子及び受光素子の設置数を従来方式に比べて増加するこ
となく、一対の受光素子から得られる二相の物体情報検
出信号に基づいて物体の移動方向や、その移動量、その
停止状態などを再現性良く判別できるようしたものであ
る。
【0021】図1に示す物体情報検出装置10は物体情
報検出機構1を有しており、物体の移動方向及びその移
動量を検出するようになされる。物体情報検出機構1は
物体の動きに連動させるための突起体としての円盤状の
回転突起体2を有している。物体が軸を基準にして回転
するような場合に、この回転突起体2が適用され、物体
の回転軸などに取り付けて使用される。
【0022】回転突起体2は図2に示すような円周上に
沿って凹凸状部2aを配した歯車状を成しており、この
凹凸状部2aは所定のピッチに形成されている。回転突
起体2の中心には係合孔部2bが開口され、物体の軸部
が嵌入するようになされる。回転突起体2の一方の側に
は一対の発光素子3a,3bが並設され、凹凸状部2a
に向け光を出射するようになされる。2つの発光素子3
a,3bは光軸を有しており、この2つの光軸は、ほぼ
凹凸状部2aのピッチに等しくなるように水平方向にお
いて位置をずらしてある。物体情報検出信号に位相差θ
を持たせるためである。
【0023】この回転突起体2の他方の側であって、各
々の発光素子3a,3bに対峙した位置には一対の受光
素子4a、4bが設けられ、2つの発光素子3a,3b
からの光を凹凸状部2aを通して受光するようになされ
る。2つの受光素子4a、4bは回転突起体2が回転さ
れると、常に一定の位相差θを有した2相の物体情報検
出信号Sa,Sbを出力するようになる。
【0024】これらの2組の発光素子3a,3b及び受
光素子4a、4bはモールド成形して一体化し、コ字状
の1組のフォトセンサ4としてもよい。そして、このフ
ォトセンサ4を基板5上に取り付けた後に、図3に示す
回転突起体2の凹凸状部2aを基板5上のフォトセンサ
4のコ字状部4cに係合するように隙間を調整して使用
するようになされる。コ字状部4cにおいて、両側面及
び底面に隙間を有するように位置を調整する。
【0025】この物体情報検出機構1には図1に示す制
御装置6が接続され、一対の受光素子4a、4bから得
られる少なくとも二相の物体情報検出信号Sa,Sbに
基づいて物体の移動方向及びその移動量を判別するよう
になされる。制御装置6は物体情報検出機構1から得ら
れる二相の表示体検出信号Sa,Sbを所定のクロック
信号に基づいてサンプリングし、このサンプリングによ
って物体情報検出信号Sa,Sbの立ち上がりエッジ又
は立ち下がりエッジを検出することにより、物体の移動
方向を判別するようになされる。
【0026】また、制御装置6は物体情報検出機構1か
ら得られる二相の物体情報検出信号Sa,Sbの立ち上
がりエッジ又は立ち下がりエッジの数を計数することに
より、物体の移動量を判別するようになされる。更に、
制御装置6は物体情報検出機構1から得られた二相の物
体情報検出信号Sa,Sbの信号レベルが予め定められ
た監視判定時間tcを越えて固定するときは、物体が停
止している状態と判別するようになされる。
【0027】続いて、物体情報検出装置10の動作例に
ついて説明をする。図4A〜Eは物体情報検出機構1に
よる検出例を示す状態遷移図である。図5〜図7は物体
情報検出機構1のフォトセンサ4による物体情報検出信
号Sa,Sbの波形例(その1〜3)を示す図である。
【0028】この例では回転する物体の移動方向及びそ
の移動量を検出する際に、その物体の動きに連動するよ
うに物体情報検出機構1の回転突起体2に設けられた、
例えば、その円周上に沿って配された歯車状の凹凸状部
2aの両側において、その凹凸状部2aを通してフォト
センサ4の2つの発光素子3a,3bからの光が一対の
受光素子4a、4bにより各々受光するようになされ
る。
【0029】図4A〜Eにおいて、回転突起体2の凹凸
状部2aに示した黒丸印及び白丸印はフォトセンサ4の
受光素子4a、4bの位置である。黒丸印は受光素子4
aがオフしている場合であり、この受光素子4aからは
ロー・レベル(以下「L」レベルという)の物体情報検
出信号Saが出力される。これは回転突起体2の凹凸状
部2aの歯部#1によって片方の発光素子3aからの光
が遮断されるため、それに対峙した受光素子4aで光が
検出できないことによる。なお、白丸印は受光素子4b
がオンしている場合であり、この受光素子4bからはハ
イ・レベル(以下「H」レベルという)の物体情報検出
信号Sbが出力される。
【0030】図4Aの状態から例えば時計方向(以下で
順方向という)に回転突起体2が回転され、その回転が
進んで図4Bに示す位置関係になると、両方の受光素子
4a、4bにおいて凹凸状部2aの歯部#1により2つ
の発光素子3a,3bからの各々光が遮断される。従っ
て、両方の受光素子4a、4b共に、2つの発光素子3
a,3bからの各々光が受光できないので、2つの受光
素子4a、4bからは「L」レベルの物体情報検出信号
Sa,Sbが出力される。
【0031】更に、回転が進んで図4Bの状態から図4
Cに示す位置関係になると、一方の受光素子4bは、凹
凸状部2aの歯部#1によって発光素子3bからの光が
遮断されたままで、他方の受光素子4aは歯部#1と歯
部#2との凹状部を通して入射される発光素子3aから
の光を受光する。従って、一方の受光素子4bからは
「L」レベルの物体情報検出信号Sbが出力され、他方
の受光素子4aからは「H」レベルの物体情報検出信号
Saが出力される。
【0032】また、回転が進んで図4Cの状態から図4
Dに示す位置関係になると、両方の受光素子4a、4b
は凹凸状部2aの歯部#1と歯部#2との凹状部を通し
て入射される発光素子3a,3bからの光を受光する。
従って、2つの受光素子4a、4bからは位相差を有し
た「H」レベルの物体情報検出信号Sa,Sbが出力さ
れる。
【0033】なお、図4Dで物体が停止し、その後、反
時計方向(以下で逆方向という)に回転突起体2が回転
され、その回転が進んで図4Eに示す位置関係になる
と、一方の受光素子4bは、凹凸状部2aの歯部#nと
歯部#1との凹状部を通して入射される発光素子3bか
らの光を受光する。他方の受光素子4aは、発光素子3
aからの光が遮断された状態となる。従って、一方の受
光素子4bからは「H」レベルの物体情報検出信号Sb
が出力され、他方の受光素子4aからは「L」レベルの
物体情報検出信号Saが出力される。
【0034】これら2つの受光素子4a、4bにより検
出された、二相の物体情報検出信号Sa,Sbは制御装
置6に出力される。制御装置6では物体情報検出信号S
a,Sbに基づいて物体の移動方向及びその移動量が判
別される。例えば、フォトセンサ4から得られた図5A
に示す二相の表示体検出信号Sa,Sbが所定のクロッ
ク信号CLKに基づいて制御装置6によりサンプリング
され、このサンプリングによって物体情報検出信号S
a,Sbの立ち上がりエッジが検出される。
【0035】この検出結果により、物体の移動方向が判
別される。例えば、物体情報検出信号Saの立ち上がり
エッジがクロック信号で先に検出され、位相差θだけ
遅れてクロック信号で物体情報検出信号Sbの立ち上
がりエッジが検出されるので、このような場合に、物体
が時計方向(順方向)に移動している状態であると制御
装置6により判定される。
【0036】また、フォトセンサ4から得られた図5B
に示す物体情報検出信号Sbの立ち上がりエッジがクロ
ック信号で先に検出され、位相差θだけ遅れて物体情
報検出信号Saの立ち上がりエッジがクロック信号で
検出されるので、このような場合には、物体が反時計方
向(逆方向)に移動していると制御装置6により判定さ
れる。なお、物体情報検出信号Sa,Sbは立ち下がり
エッジを検出するようにしてもよい。
【0037】更に、フォトセンサ4から得られた、図5
Cに示す二相の物体情報検出信号Sa,Sbに関してク
ロック信号でサンプリングした後に、予め定められた
監視判定時間tcを越えて信号レベルに変化がない場
合、例えば、物体情報検出信号Saが「H」レベルに固
定され、物体情報検出信号Sbが「L」レベルに固定さ
れる場合には、物体が停止している状態であると制御装
置6により判別される。
【0038】これらの検出原理を利用して物体の移動量
を判別することができる。例えば、予め物体のホームポ
ジションを設定して置き、この時点で移動量を記録する
レジスタなどの値をクリアして置く。そして、物体情報
検出機構1から得られる二相の物体情報検出信号Sa,
Sbの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの数を位
置検出用のカウンタなどを用いて計数するようになされ
る。この計数結果により制御装置6ではホームポジショ
ンからの物体の移動量を判別することができる。
【0039】この移動量の判別原理を応用すると、予め
ホームポジションに対する目標位置を設定して置き、そ
の目標位置に物体を停止させることができる。目標位置
は制御装置6に入力ツールなどを接続して設定するよう
になされる。
【0040】また、フォトセンサ4から得られた図6A
に示す物体情報検出信号Sa,Sbの立ち上がりエッジ
が、図5Aに示した状態、つまり、物体情報検出信号S
aの立ち上がりエッジが先に検出され、位相差θだけ遅
れて物体情報検出信号Sbの立ち上がりエッジが検出さ
れる状態から、クロック信号を境界にして、物体情報
検出信号Sbの立ち上がりエッジが先に検出され、位相
差θだけ遅れて物体情報検出信号Saの立ち上がりエッ
ジが検出される状態に遷移したことが検出される。この
場合には、物体が時計方向に回転している状態から、ク
ロック信号を境界にして、その物体が反時計方向に向
きを変えて回転している状態であると制御装置6により
判別される。
【0041】更に、フォトセンサ4から得られた図6B
に示す物体情報検出信号Sbの立ち上がりエッジが先に
検出され、位相差θだけ遅れて物体情報検出信号Saの
立ち上がりエッジが検出される状態において、クロック
信号でサンプリングした後に、予め定められた監視判
定時間tcを越えて信号レベルに変化がない場合、例え
ば、物体情報検出信号Sa,Sbが共に「H」レベルに
固定される場合には、物体が反時計方向に回転している
状態から、何らかの障害物により強制的に物体が停止に
追い込まれた状態であると制御装置6により判別され
る。
【0042】同様にして、フォトセンサ4から得られた
図6Cに示す物体情報検出信号Sa,Sbの立ち上がり
エッジが、図5Bに示した状態、つまり、物体情報検出
信号Sbの立ち上がりエッジが先に検出され、位相差θ
だけ遅れて物体情報検出信号Saの立ち上がりエッジが
検出される状態から、クロック信号を境界にして、物
体情報検出信号Saの立ち上がりエッジが先に検出さ
れ、位相差θだけ遅れて物体情報検出信号Sbの立ち上
がりエッジが検出される状態に遷移したことが検出され
る。この場合には、物体が反時計方向に回転している状
態から、クロック信号を境界にして、その物体が時計
方向に向きを変えて回転している状態であると制御装置
6により判別される。
【0043】また、フォトセンサ4から得られた図7A
に示すような、いずれも「L」レベルの物体情報検出信
号Sa,Sbに関して、クロック信号を境界にして、
物体情報検出信号Saの立ち上がりエッジが先に検出さ
れ、位相差θだけ遅れて物体情報検出信号Sbの立ち上
がりエッジが検出される。この場合には、静止していた
物体が時計方向に動き始めた状態であると制御装置6に
より判別される。
【0044】同様にして、フォトセンサ4から得られた
図7Bに示すような、いずれも「L」レベルの物体情報
検出信号Sa,Sbに関して、クロック信号を境界に
して、物体情報検出信号Sbの立ち上がりエッジが先に
検出され、位相差θだけ遅れて物体情報検出信号Saの
立ち上がりエッジが検出される。この場合には、静止し
ていた物体が反時計方向に動き始めた状態であると制御
装置6により判別される。
【0045】このように第1の実施形態によれば、フォ
トセンサ4を2組の発光素子3a,3b及び受光素子4
a、4bから構成することができる。しかも、これらの
発光素子及び受光素子の設置数を従来方式に比べて増加
することなく、一対の受光素子4a、4bから得られた
二相の物体情報検出信号Sa,Sbから、物体の移動方
向や、その移動量、その停止状態を再現性良く判別する
ことができる。
【0046】従って、障害物が及ぼされた物体に対する
制御、物体駆動時の異常負荷に対する制御及びその物体
の位置制御をフォトセンサ4及び回転突起体2を使用し
て同時に行うことができる。
【0047】図8は第2の実施形態としての物体情報検
出装置20の構成例を示す斜視図である。この例では回
転突起体2に代えて直線状突起体12を有しているもの
である。第1の実施形態と同じ符号のものは同じ機能を
有するため、その説明を省略する。図8に示す物体情報
検出機構11は特に、往復する物体の移動方向及びその
移動量を検出するようになされる。
【0048】もちろん、回転する物体を往復機構に変換
して本発明を適用してもよい。物体情報検出機構11は
直線状突起体12を有しており、凹凸状部2aが直線上
に配したラック状を成している。例えば、直線状突起体
12は往復運動をする物体に取り付けて使用される。物
体の往復運動に連動させるためである。
【0049】この実施形態でも、コ字状の1組のフォト
センサ4が使用される。そして、このフォトセンサ4を
基板5上に取り付けた後に、図8に示す直線状突起体1
2の凹凸状部2aを基板5上のフォトセンサ4のコ字状
部4cに係合するように隙間を調整して使用するように
なされる。コ字状部4cにおいて、両側面及び底面に隙
間を有するように位置を調整する。
【0050】この例では、フォトセンサ4のコ字状部4
cに対して直線状突起体12の凹凸状部2aを上向きに
構成する場合について説明したが、これに限られること
はなく、そのコ字状部4cに対して凹凸状部2aが下向
きになるように物体情報検出装置20を構成してもよ
い。
【0051】この物体情報検出機構20には図1に示す
制御装置6が接続され、フォトセンサ4から得られる二
相の物体情報検出信号Sa,Sbに基づいて往復物体の
移動方向及びその移動量を判別するようになされる。制
御装置6は物体情報検出機構11から得られる二相の物
体情報検出信号Sa,Sbを所定のクロック信号に基づ
いてサンプリングし、このサンプリングによって物体情
報検出信号Sa,Sbの立ち上がりエッジ又は立ち下が
りエッジを検出することにより、往復物体の移動方向を
判別するようになされる。
【0052】このように、第2の実施形態によれば、第
1の実施形態と同様にして、フォトセンサ4を構成する
発光素子3a,3b及び受光素子4a、4bの設置数を
従来方式に比べて増加することなく、一対の受光素子4
a、4bから得られた二相の物体情報検出信号Sa,S
bから、物体の移動方向や、その移動量、その停止状態
を再現性良く判別することができる。
【0053】従って、障害物が及ぼされた物体に対する
制御、物体駆動時の異常負荷に対する制御及びその物体
の位置制御を同時に行うことができる。これにより、当
該物体情報検出装置10及び20を車載用、艦船用のナ
ビゲーションシステムや、航空機搭載用のリトラクトモ
ニタなどに十分応用することができる。
【0054】(2)表示装置 図9は本発明に係る実施形態としての表示装置を応用し
たリトラクトモニタの構成例を示すイメージ図である。
図10A,Bはリトラクトモニタの開閉時の動作例を示
す側面図である。
【0055】この実施形態では、平面映像装置22の軸
部に表示体情報検出機構21を構成する歯車状の回転突
起体2を取り付け、フォトセンサ4を構成する発光素子
3a,3b及び受光素子4a、4bの設置数を従来方式
に比べて増加することなく、フォトセンサ4から得られ
る二相の物体情報検出信号Sa,Sbに基づいて平面映
像装置22の移動方向や、その移動量、その停止状態を
再現性良く判別できるようにすると共に、障害物が及ぼ
された平面映像装置22に対する制御、その駆動時の異
常負荷に対する制御及びその位置制御を同時に実行でき
るようにしたものである。
【0056】本発明に係るリトラクトモニタ100は表
示装置の一例であり、凹部状の収納部23aを有した筐
体23が備えらえる。この筐体23は航空機の天井など
の被固定物に嵌め込むようにして取り付けられる。この
筐体23には表示体の一例となる平面映像装置22が開
閉自在に取り付けられる。平面映像装置22には液晶表
示素子や平面表示素子などが使用される。この平面映像
装置22にはその両側に回転軸部24a,24bが設け
られ、この回転軸部24a,24bが筐体23の内側に
設けられた軸受け部25a,25bに係合されている。
【0057】この回転軸部24a,24bには伝達機構
26が接続され、駆動手段の一例となるモーター部27
からの回転力を回転軸部24a,24bに伝達するよう
になされる。伝達機構26には平歯車や、ベルト、チェ
ーンなどが使用される。モーター部27からの回転力が
伝達機構26を介して回転軸部24a,24bに伝達さ
れると、この回転によって平面映像装置22を時計方向
又は反時計方向に駆動することができる。
【0058】この回転軸部24a,24bには伝達機構
26と共に表示体情報検出機構21が取り付けられ、モ
ーター部27又は外力によって駆動される平面映像装置
22の移動方向及びその移動量を検出するようになされ
る。この平面映像装置22を外力によって駆動できるよ
うにしたのは入力ツールを使用しなくても、平面映像装
置22を一定方向に押下することにより、平面映像装置
22の収納指示や、その展開指示などを制御装置6に与
えるようにしたからである。
【0059】この表示体情報検出機構21には第1の実
施形態で説明した物体情報検出機構1が応用される。表
示体情報検出機構21に関して取り付けスペースが制限
される場合には第2の実施形態で説明した直線状突起体
12を有した物体情報検出機構20を適用してもよい。
【0060】この例で平面映像装置22の回転軸部24
a,24bには図2に示したような円周上に沿って凹凸
状部2aを有した歯車状の回転突起体2が嵌入されてい
る。回転軸部24a,24bと回転突起体2とは係合孔
部2bにおいて接線キーや、平キー、キー溝方式により
係合され、回転軸部24a,24bと回転突起体2とが
一体化される。回転突起体2の直上位置にはフォトセン
サ4が筐体23の天板面から垂下する状態で取り付けら
れ、二相の表示体位置検出信号Sa,Sbが検出され
る。
【0061】この筐体23内にはモーター部27に連結
してブレーキ部28が設けられ、平面映像装置22の姿
勢を任意の位置で保持するようになされる。また、平面
映像装置22の他方の回転軸部24a,24bにはバラ
ンス装置29が取り付けられ、収納時のモーター部27
への負荷を軽減するようになされている。バランス装置
29にはコイル状のバネ体が使用される。バランス装置
29では、常に、平面映像装置22を収納する方向に付
勢力が働いている。
【0062】なお、平面映像装置22は使用しないとき
は、図10Aに示す収納部23aに収納されており、そ
れを使用するときは図10Bに示す位置、例えば展開角
度φ=100°に展開するようになされる。展開角度φ
は100°に限られることはなく、例えば、展開下限角
度φmin=90°〜展開上限角度φmax=140°の範囲
に設定される。
【0063】図10Aにおいて、収納部23aには収納
検出用のスイッチが設けられ、平面映像装置22が収納
部23aに収納されたとき、例えば、「L」レベルの収
納検出信号Seを発生するようになされる。平面映像装
置22が収納部23aから展開されたとき、「H」レベ
ルの非収納検出信号Seを発生するようになされる。ま
た、図10Bにおいて、三角マークは展開角度φ=10
0°に展開された平面映像装置22の停止位置を示して
いる。
【0064】この収納部23aの裏面、すなわち、外部
から見えない筐体23の裏側部分には図10Aに示す制
御基板15が設けられ、この制御基板15には図示しな
い制御装置6(制御手段)が取り付けられており、表示
体情報検出機構21のフォトセンサ4から得られる少な
くとも二相の表示体位置検出信号Sa,Sbに基づいて
平面映像装置22の移動方向及びその移動量を判定し、
その判定結果に基づいてモーター部27の入出力を制御
するようになされる。
【0065】続いて、リトラクトモニタ100の制御シ
ステムについて説明する。図11はリトラクトモニタ1
00の制御システムの構成例を示すブロック図である。
この例では制御装置6にフォトセンサ4の2つの受光素
子4a,4b、電源供給部7、収納検出用のスイッチ8
及び入力ツール9が接続されている。電源供給部7には
モーター部27及びフォトセンサ4の発光素子3a,3
bが接続されている。
【0066】この制御装置6にはCPU(中央演算装
置)が使用される。制御装置6では表示体情報検出機構
21から得られる二相の表示体位置検出信号Sa,Sb
を所定のクロック信号に基づいてサンプリングし、この
サンプリングにより得られる表示体位置検出信号Sa,
Sbの立ち上がりエッジ(立ち下がりエッジでもよい)
を検出することにより、制御装置6は平面映像装置22
の移動方向を判別するようになされる。
【0067】更に、制御装置6内には位置検出用のカウ
ンタ16が設けられ、表示体情報検出機構21から得ら
れる二相の表示体位置検出信号Sa,Sbの立ち上がり
エッジの数を基準位置から計数することにより、制御装
置6は平面映像装置22の移動量を判別するようになさ
れる。このカウンタ16はホームポジション(収納位
置)でリセットされる。カウンタ16は例えば表示体位
置検出信号Saが「L」レベルから「H」レベルに変化
したときに「1」を加算するようになされる。表示体位
置検出信号Sbについて同様に行ってもよく、また、
「H」レベルから「L」レベルに変化したときに1を加
算するようにしてもよい。
【0068】この制御装置6内には図示しないタイマが
設けられ、表示体情報検出機構21から得られた二相の
表示体位置検出信号Sa,Sbの信号レベルが予め定め
られた監視判定時間tcを越えて固定するときは、制御
装置6は平面映像装置22が停止している状態であると
判別する。この例では設定手段の一例となる入力ツール
9が制御装置6に接続され、ホームポジション(収納位
置)に対する平面映像装置22の停止位置(展開位置)
を自由に設定するように操作される。
【0069】例えば、制御装置6内に停止位置設定用の
レジスタを設け、平面映像装置22の展開角度φを設定
するようにする。制御装置6は展開時に上述のレジスタ
の値とカウンタ16の値とを比較し、両者の値が一致し
たところで、平面映像装置22を停止するようになされ
る。
【0070】この平面映像装置22の収納時には、例え
ば表示体位置検出信号Saが「L」レベルから「H」レ
ベルに変化したときにカウンタ16から「1」を減算す
るようになされる。このカウンタ16の値が「0」にな
ったところで平面映像装置22を停止するようにしても
よい。このとき、スイッチ8の収納検出信号Seによる
論理値「L」レベルとカウンタ16の値による「0」と
の論理積に基づいて制御装置6から電源供給部7へモー
タ制御信号Smを出力するようにしてもよい。
【0071】そして、例えば、平面映像装置22が一定
方向に駆動されている場合であって、平面映像装置22
の移動方向と反対方向(逆方向)に外力が加えられたこ
とが表示情報検出機構21によって検出されたときは、
その平面映像装置22を停止するように制御装置6は電
源供給部7を制御し、モーター部27を緊急停止するよ
うになされる。
【0072】また、平面映像装置22が一定方向に駆動
されている場合であって、その移動方向と同じ方向(順
方向)に外力が加えられたことが表示情報検出機構21
によって検出されたときは、平面映像装置22を継続し
て移動するように制御装置6は電源供給部7を制御す
る。従って、モーター部27は継続して回転するように
なされる。
【0073】この例では平面映像装置22が予め指定さ
れた目標位置で停止している場合であって、その平面映
像装置22に時計方向に外力が加えられたことが表示情
報検出機構21によって検出されたときは、制御装置6
は平面映像装置22を更に展開するように電源供給部7
を介してモーター部27を制御するようになされる。こ
の際の目標位置は入力ツール9などを使用して目標位置
情報として制御装置6に設定される。この目標位置情報
は平面映像装置22がその目標位置に到達したときに、
自動的にクリアするようになされる。
【0074】更に、平面映像装置22が予め指定された
目標位置で停止している場合であって、平面映像装置2
2の反時計方向に外力が加えられたことが表示情報検出
機構21によって検出されたときは、平面映像装置22
を収納するように電源供給部7を介してモーター部27
を制御するようになされる。なお、平面映像装置22が
収納部23aに到達したときは、収納検出用のスイッチ
8から例えば、「L」レベルの収納検出信号Seが出力
されるので、電源供給部7を介してモーター部27を停
止するようになされる。
【0075】また、この例では平面映像装置22の停止
位置が設定されている場合であって、平面映像装置22
の反時計方向に外力が加えられたことが表示情報検出機
構21によって検出されたときは、制御装置6はその平
面映像装置22を反時計方向に所定量だけ移動した後
に、平面映像装置22を停止位置に復帰するようにモー
ター部27を制御するようになされる。この際の停止位
置を設定する場合には、入力ツール9などを使用して停
止位置情報として制御装置6に設定され、その制御装置
6内の図示しないレジスタにその停止位置情報が保持さ
れる。このレジスタをリセットしない限り、設定後に停
止位置情報を使用するようになされる。
【0076】また、平面映像装置22の停止位置が設定
されている場合であって、平面映像装置22の時計方向
に外力が加えられたことが表示情報検出機構21によっ
て検出されたときは、制御装置6はその平面映像装置2
2を時計方向に所定量だけ展開した後に、その平面映像
装置22を停止位置に復帰するようにモーター部27を
制御するようになされる。
【0077】続いて、リトラクトモニタ100の動作例
について説明をする。図12はリトラクトモニタ100
の制御例を示すフローチャート(メインルーチン)であ
る。図13〜図16は表示体情報検出機構21による検
出制御例を示すフローチャート(サブルーチン)であ
る。
【0078】この例では平面映像装置22の動きに連動
するように表示体情報検出機構21が設けられると共
に、回転突起体2の円周上に沿って配された歯車状の凹
凸状部2aの両側にフォトセンサ4が配置され、このフ
ォトセンサ4による表示体位置検出信号Sa,Sbが制
御装置6によって常時監視され、平面映像装置22の移
動方向及びその移動量を検出するようになされる。この
例で平面映像装置22は収納部23aに格納されてお
り、その収納位置をホームポジションとする。この位置
を展開角度φ=0°とする。もちろん、当該リトラクト
モニタ100の電源はオンされているものとする。
【0079】これを前提にして、図12に示すフローチ
ャート(メインルーチン)のステップA1で平面映像装
置22の展開、収納の別及び目標位置が制御装置6に設
定入力されるのを待機する。通常、平面映像装置22は
オペレータによってその展開、収納及び目標位置が設定
される。ここでオペレータは平面映像装置22の展開を
指示し、その目標位置を入力ツール9を使用して設定す
る。このときの目標位置や、停止位置情報などはレジス
タに保持するようになされる。その平面映像装置22の
目標位置が設定入力された場合には、ステップA2及び
ステップA3に移行する。
【0080】このステップA2では平面映像装置22の
動きが監視され、これに並行してステップA3〜ステッ
プA8で平面映像装置22の基本的な駆動制御がなされ
る。なお、平面映像装置22の動き監視処理については
図13〜図16に示す表示体情報検出機構21による検
出制御例をサブルーチンにおいて説明する。
【0081】つまり、メインルーチンのステップA3で
は制御装置6によって平面映像装置22を展開するか収
納するかが検出される。この際に、先のステップA1で
設定された内容をレジスタを確認することにより、制御
装置6は平面映像装置22の展開が指示されていると判
断する。従って、ステップA4に移行して制御装置6か
ら電源供給部7にモータ制御信号Smが出力され、この
電源供給部7から供給される駆動電圧Vmによりモータ
ー部27が時計方向に回転するようになされる(以下で
モータ正転駆動処理という)。
【0082】このモータ正転駆動処理中も、表示体情報
検出機構21から制御装置6へ、フォトセンサ4による
表示体位置検出信号Sa,Sbが入力されるので、ステ
ップA5に移行して平面映像装置22が目標位置に到達
したか否かが検出される。平面映像装置22が目標位置
に到達していない場合には、ステップA4に戻ってモー
タ正転駆動処理が継続される。ステップA5で平面映像
装置22が目標位置に到達した場合には、ステップA9
に移行して制御を終了するか否かが判断される。この際
に、電源オフ情報などを検出することにより制御を終了
するか否かが判断される。電源オフ情報は図示しない当
該リトラクトモニタ100に接続された電源スイッチを
オフする際に得られる情報である。従って、平面映像装
置22の駆動制御を終了しない場合にはステップA1に
戻って次ぎの目標設定入力があるまで制御装置6は待機
する。
【0083】また、ステップA1でオペレータにより平
面映像装置22の収納指示が設定され、ステップA3で
制御装置6により平面映像装置22を収納すると判断さ
れた場合には、ステップA6に移行して平面映像装置2
2の収納又はそのまま平面映像装置22を停止するか否
かを判断する。この際に収納指示の後に停止指示がなさ
れる場合があるからである。この平面映像装置22を収
納する指示の場合にはステップA7に移行して制御装置
6から電源供給部7にモータ制御信号Smが出力され、
この電源供給部7から供給される駆動電圧Vmによりモ
ーター部27が反時計方向に回転するようになされる
(以下でモータ逆転駆動処理という)。
【0084】このモータ逆転駆動処理中も、表示体情報
検出機構21から制御装置6へ、フォトセンサ4による
表示体位置検出信号Sa,Sbが入力されるので、ステ
ップA8に移行して平面映像装置22が収納位置に到達
したか否かが検出される。平面映像装置22が収納位置
に到達していない場合には、ステップA4に戻ってモー
タ逆転駆動処理が継続される。平面映像装置22が収納
位置に到達すると、収納検出用のスイッチ8から制御装
置6へ「L」レベルの収納検出信号Seが出力されるの
で、制御装置6は電源供給部7を介してモーター部27
を停止するようになされる。ステップA6で停止が指示
された場合及び、平面映像装置22が収納位置に到達し
た場合には、ステップA9に移行して制御を終了するか
否かが判断される。この際に、電源オフ情報などを検出
することにより制御を終了する。
【0085】他方で、ステップA2のサブルーチンとな
る図13に示すフローチャートのステップB1では制御
システム上で平面映像装置22の展開指示が設定されて
いるか、その収納指示が設定されているかが判断され
る。上述の例では展開指示が先に設定されているので、
ステップB2に移行して表示体位置検出信号Sa,Sb
に変化が有るか無いかが検出される。この表示体位置検
出信号Saに関して変化が無い場合には、平面映像装置
22が停止していることが制御装置6によって検出され
る。この際に、制御システム上で展開指示が設定されて
いるにも係わらず、平面映像装置22が展開していない
ことから電源供給部7やモーター部27などの故障を予
測することができる。
【0086】また、ステップB2で表示体位置検出信号
Saに関して変化が有る場合には、ステップB4に移行
して表示体位置検出信号Saが「L」レベルから「H」
レベルに変化しているか否かが検出される。表示体位置
検出信号Saが「L」レベルから「H」レベルに変化し
ている場合には、ステップB5に移行して表示体位置検
出信号Sbが「L」レベルであるか否かが検出される。
この表示体位置検出信号Sbが「L」レベルである場合
には、ステップB6に移行して平面映像装置22が正常
に展開している状態であると制御装置6により判断され
る。
【0087】更に、ステップB4で表示体位置検出信号
Saが「L」レベルから「H」レベルに変化していない
場合には、ステップB7に移行して表示体位置検出信号
Saが「H」レベルから「L」レベルに変化しているか
が検出される。表示体位置検出信号Saが「H」レベル
から「L」レベルに変化している場合には、ステップB
8に移行して表示体位置検出信号Sbが「H」レベルで
あるか否かが検出される。この表示体位置検出信号Sb
が「H」レベルである場合には、ステップB6に移行し
て平面映像装置22が正常に展開している状態であると
制御装置6により判断される。
【0088】また、ステップB7で表示体位置検出信号
Saが「H」レベルから「L」レベルに変化していない
場合には、ステップB9に移行して表示体位置検出信号
Sbが「L」レベルから「H」レベルに変化しているか
否かが検出される。表示体位置検出信号Sbが「L」レ
ベルから「H」レベルに変化している場合には、ステッ
プB10に移行して表示体位置検出信号Saが「H」レ
ベルであるか否かが検出される。この表示体位置検出信
号Saが「H」レベルである場合には、ステップB6に
移行して平面映像装置22が正常に展開している状態で
あると制御装置6により判断される。
【0089】更に、ステップB9で表示体位置検出信号
Sbが「L」レベルから「H」レベルに変化していない
場合にはステップB11に移行して表示体位置検出信号
Saが「L」レベルであるか否かが検出される。この表
示体位置検出信号Saが「L」レベルである場合には、
ステップB6に移行して平面映像装置22が正常に展開
している状態であると制御装置6により判断される。
【0090】なお、ステップB5で表示体位置検出信号
Sbが「L」レベルでない場合、ステップB8で表示体
位置検出信号Sbが「H」レベルでない場合、ステップ
B10で表示体位置検出信号Saが「H」レベルでない
場合及びステップB11で表示体位置検出信号Saが
「L」レベルでない場合には、ステップB12に移行し
て平面映像装置22の異常展開処理が検出される。
【0091】この際の異常展開処理では何らかの障害物
に当接して平面映像装置22が停止している状態が想定
される。従って、ステップB13に移行してモーター部
27の緊急停止処理が実行される。この際の緊急停止処
理に関しては、フォトセンサ4から制御装置6には、い
ずれも信号レベルの固定した表示体位置検出信号Sa,
Sbが出力されるので、制御装置6は電源供給部7を介
してモーター部27を停止するようになされる。
【0092】また、図13のフローチャートのステップ
B1で平面映像装置22の収納指示が設定されている場
合には、図14のフローチャートのステップB14に移
行する。ステップB14では平面映像装置22の収納指
示が設定されているか、その停止状態がそのまま継続し
ているかが検出される。このステップB14で平面映像
装置22の収納指示が設定されている場合には、ステッ
プB15に移行する。上述の例では展開指示に続いて収
納指示が設定されている。
【0093】従って、ステップB15で表示体位置検出
信号Sa,Sbに変化が有るか無いかが検出される。こ
の表示体位置検出信号Sa,Sbに関して変化が無い場
合には、平面映像装置22が停止していることが制御装
置6によって検出される。この際に、制御システム上で
収納指示が設定されているにも係わらず、平面映像装置
22が収納方向に移動していないことからモーター部2
7の故障を予測することがすることができる。
【0094】また、ステップB15で表示体位置検出信
号Sa,Sbに関して変化が有る場合には、ステップB
17に移行して表示体位置検出信号Saが「L」レベル
から「H」レベルに変化しているか否かが検出される。
表示体位置検出信号Saが「L」レベルから「H」レベ
ルに変化している場合には、ステップB18に移行して
表示体位置検出信号Sbが「H」レベルであるか否かが
検出される。この表示体位置検出信号Sbが「H」レベ
ルである場合には、ステップB19に移行して平面映像
装置22が正常に収納部23aに向かって回転している
状態であると制御装置6により判断される。
【0095】更に、ステップB17で表示体位置検出信
号Saが「L」レベルから「H」レベルに変化していな
い場合には、ステップB20に移行して表示体位置検出
信号Saが「H」レベルから「L」レベルに変化してい
るかが検出される。表示体位置検出信号Saが「H」レ
ベルから「L」レベルに変化している場合には、ステッ
プB21に移行して表示体位置検出信号Sbが「L」レ
ベルであるか否かが検出される。この表示体位置検出信
号Sbが「L」レベルである場合には、ステップB19
に移行して平面映像装置22が正常に収納部23aの方
向へ回転している状態であると制御装置6により判断さ
れる。
【0096】また、ステップB20で表示体位置検出信
号Saが「H」レベルから「L」レベルに変化していな
い場合には、ステップB22に移行して表示体位置検出
信号Sbが「L」レベルから「H」レベルに変化してい
るか否かが検出される。表示体位置検出信号Sbが
「L」レベルから「H」レベルに変化している場合に
は、ステップB23に移行して表示体位置検出信号Sa
が「L」レベルであるか否かが検出される。この表示体
位置検出信号Saが「L」レベルである場合には、ステ
ップB19に移行して平面映像装置22が正常に収納部
23aに向かって回転している状態であると制御装置6
により判断される。
【0097】更に、ステップB22で表示体位置検出信
号Sbが「L」レベルから「H」レベルに変化していな
い場合にはステップB24に移行して表示体位置検出信
号Saが「H」レベルであるか否かが検出される。この
表示体位置検出信号Saが「H」レベルである場合に
は、ステップB19に移行して平面映像装置22が正常
に収納部23aへ向かって回転している状態であると制
御装置6により判断される。
【0098】なお、ステップB18で表示体位置検出信
号Sbが「H」レベルでない場合、ステップB21で表
示体位置検出信号Sbが「L」レベルでない場合、ステ
ップB23で表示体位置検出信号Saが「L」レベルで
ない場合及びステップB24で表示体位置検出信号Sa
が「H」レベルでない場合には、ステップB25に移行
して平面映像装置22の異常収納処理が検出される。
【0099】この際の異常収納処理では何らかの障害物
に当接して平面映像装置22が停止している状態が想定
される。従って、ステップB26に移行してモーター部
27の緊急停止処理が実行される。この際の緊急停止処
理に関しては、フォトセンサ4から制御装置6には、い
ずれも信号レベルの固定した表示体位置検出信号Sa,
Sbが出力されるので、制御装置6は電源供給部7を介
してモーター部27を停止するようになされる。
【0100】また、図14のフローチャートのステップ
B14で収納指示が設定されていない場合には停止状態
のままになされるので、ステップB27に移行する。上
述の例では展開指示によって平面映像装置22が筐体2
3から外部へ展開されている。従って、ステップB27
で表示体位置検出信号Sa,Sbに変化が有るか無いか
が検出される。この表示体位置検出信号Sa,Sbに関
して変化が無い場合には、平面映像装置22が停止して
いることが制御装置6によって検出される。この際に、
制御システム上も、実際上も平面映像装置22の停止状
態が維持されていることが制御装置6によって認識され
る。
【0101】更に、ステップB27で表示体位置検出信
号Sa,Sbに関して変化が有る場合には、ステップB
29に移行して表示体位置検出信号Saが「L」レベル
から「H」レベルに変化しているか否かが検出される。
表示体位置検出信号Saが「L」レベルから「H」レベ
ルに変化している場合には、ステップB30に移行して
表示体位置検出信号Sbが「L」レベルであるか否かが
検出される。この表示体位置検出信号Sbが「L」レベ
ルである場合には、ステップB31に移行して平面映像
装置22に対して更なる展開指示がなされたことが制御
装置6により判断される。
【0102】その後、ステップB32に移行して一定時
間経過後にモーター正転駆動処理を実行するようなモー
タ制御信号Smが電源供給部7に出力される。これによ
り、平面映像装置22は展開上限角度まで展開される。
なお、平面映像装置22が展開上限角度にある場合に、
平面映像装置22に対して更なる展開指示がなされた場
合には、平面映像装置22を収納するようなモーター逆
転駆動処理を実行するようなモータ制御信号Smが電源
供給部7に出力される。これにより、平面映像装置22
は展開上限角度から収納位置に向けて移動される。
【0103】更に、ステップB29で表示体位置検出信
号Saが「L」レベルから「H」レベルに変化していな
い場合には、ステップB33に移行して表示体位置検出
信号Saが「H」レベルから「L」レベルに変化してい
るかが検出される。表示体位置検出信号Saが「H」レ
ベルから「L」レベルに変化している場合には、ステッ
プB34に移行して表示体位置検出信号Sbが「H」レ
ベルであるか否かが検出される。この表示体位置検出信
号Sbが「H」レベルである場合には、ステップB31
に移行して展開指示がなされたことが制御装置6により
判断された後に、ステップB32に移行して一定時間経
過後にモーター正転駆動処理が実行され、平面映像装置
22が展開上限角度まで展開される。
【0104】また、ステップB33で表示体位置検出信
号Saが「H」レベルから「L」レベルに変化していな
い場合には、ステップB35に移行して表示体位置検出
信号Sbが「L」レベルから「H」レベルに変化してい
るか否かが検出される。表示体位置検出信号Sbが
「L」レベルから「H」レベルに変化している場合に
は、ステップB36に移行して表示体位置検出信号S
a,Sbが「H」レベルであるか否かが検出される。
【0105】この表示体位置検出信号Saが「H」レベ
ルである場合には、ステップB31に移行して展開指示
がなされたことが制御装置6により判断された後に、ス
テップB32に移行して一定時間経過後にモーター正転
駆動処理が実行され、平面映像装置22が展開上限角度
まで展開される。
【0106】更に、ステップB35で表示体位置検出信
号Sbが「L」レベルから「H」レベルに変化していな
い場合にはステップB37に移行して表示体位置検出信
号Saが「L」レベルであるか否かが検出される。この
表示体位置検出信号Saが「L」レベルである場合に
は、ステップB31に移行して展開指示がなされたこと
が制御装置6により判断された後に、ステップB32に
移行して一定時間経過後にモーター正転駆動処理が実行
され、平面映像装置22が展開上限角度まで展開され
る。
【0107】なお、ステップB30で表示体位置検出信
号Sbが「L」レベルでない場合、ステップB34で表
示体位置検出信号Sbが「H」レベルでない場合、ステ
ップB36で表示体位置検出信号Saが「H」レベルで
ない場合及びステップB37で表示体位置検出信号Sa
が「L」レベルでない場合には、ステップB38に移行
して平面映像装置22の収納指示がなされたことが制御
装置6により判断される。
【0108】その後、ステップB39に移行して一定時
間経過後にモーター逆転駆動処理を実行するようなモー
タ制御信号Smが電源供給部7に出力される。これによ
り、平面映像装置22は当該停止位置から収納部23a
へ向かって移動が開始される。平面映像装置22が収納
位置に到達すると、収納検出用のスイッチ8から制御装
置6へ「L」レベルの収納検出信号Seが出力されるの
で、制御装置6は電源供給部7を介してモーター部27
を停止するようになされる。
【0109】また、平面映像装置22が収納位置にある
場合に、平面映像装置22に対して更なる収納指示がな
された場合には、平面映像装置22を展開するようなモ
ーター正転駆動処理を実行するようなモータ制御信号S
mを電源供給部7に出力してもよい。これにより、平面
映像装置22は収納位置から展開上限角度に向けて展開
させることができる。
【0110】そして、図16のフローチャートのステッ
プB40に移行して平面映像装置22の動き監視処理を
終了するか否かが判断される。このとき、電源オフ情報
などに基づいて動き監視処理を終了するか否かが制御装
置6により判断される。電源オフ情報が検出されない場
合にはステップB1に戻ってステップB1〜ステップB
39の処理が繰り返される。
【0111】このように、本発明に係る表示装置を応用
したリトラクトモニタ100によれば、上述した物体情
報検出装置10が表示情報検出機構21として応用され
る。従って、発光素子3a,3b及び受光素子4a、4
bの設置数を従来方式に比べて増加することなく、一対
の受光素子4a、4bから得られた二相の物体情報検出
信号Sa,Sbから、平面映像装置22の移動方向や、
その移動量、その停止状態を再現性良く判別することが
できる。
【0112】これにより、障害物が及ぼされた平面映像
装置22に対する制御、平面映像装置22の駆動時の異
常負荷に対する制御及びその平面映像装置22の位置制
御を同時に行うことができる。従って、航空機内の天井
部分にリトラクトモニタ200を取り付けた場合であっ
て、開閉動作中及び停止状態でユーザが平面映像装置2
2に不用意にぶつかったりしても、その平面映像装置2
2を保護することができる。しかも、その制御系を正常
な状態に維持できる。
【0113】この実施例では物体情報検出機構1を応用
した航空機搭載用のリトラクトモニタ100の場合につ
いて説明したが、これに限られることはなく、車載用、
艦船用のナビゲーションシステムにも適用することがで
きる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る物体
情報検出装置によれば、物体の移動方向及びその移動量
を検出する物体情報検出機構が設けられ、その物体の動
きに連動させる突起体の凹凸状部の両側において、その
凹凸状部を通して2つの発光素子からの光を各々で受光
する一対の受光素子を備えたものである。
【0115】この構成によって、発光素子及び受光素子
の設置数を従来方式に比べて増加することなく、一対の
受光素子から得られた二相の物体情報検出信号から、物
体の移動方向や、その移動量、その停止状態を再現性良
く判別することができる。
【0116】本発明に係る表示装置によれば上述した物
体情報検出装置が表示体情報検出機構として応用される
ので、この表示体情報検出機構を構成する発光素子及び
受光素子の設置数を従来方式に比べて増加することな
く、一対の受光素子から得られた二相の物体情報検出信
号に基づいて表示体の移動方向や、その移動量、その停
止状態を再現性良く判別することができる。
【0117】従って、障害物が及ぼされた表示体に対す
る制御、表示体駆動時の異常負荷に対する制御及びその
表示体の位置制御を同時に行うことができる。この発明
は液晶表示素子や平面表示素子などの平面映像装置を有
した車載用、艦船用のナビゲーションシステムや、航空
機搭載用のリトラクトモニタなどに適用して極めて好適
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態としての物体情報検出装置10
の構成例を示す斜視図である。
【図2】その物体情報検出機構1の構成例を示す側面図
である。
【図3】その物体情報検出機構1の正面の構成例を示す
一部破砕の断面図である。
【図4】A〜Eは、その物体情報検出機構1による検出
例を示すフォトセンサ4と回転突起体の凹凸状部2aと
の関係図である。
【図5】フォトセンサ4による物体情報検出信号Sa、
Sbの波形例(その1)を示す図である。
【図6】フォトセンサ4による物体情報検出信号Sa、
Sbの波形例(その2)を示す図である。
【図7】フォトセンサ4による物体情報検出信号Sa、
Sbの波形例(その3)を示す図である。
【図8】第2の実施形態としての物体情報検出装置20
の構成例を示す斜視図である。
【図9】実施形態としての表示装置を応用したリトラク
トモニタ100の構成例を示す天井面から見たイメージ
図である。
【図10】A及びBは、そのリトラクトモニタ100の
開閉時の動作例を示す側面のイメージ図である。
【図11】リトラクトモニタ100の制御システムの構
成例を示すブロック図である。
【図12】リトラクトモニタ100の制御例を示すフロ
ーチャートである。
【図13】リトラクトモニタ100の表示体情報検出機
構21における検出制御例(その1)を示すフローチャ
ートである。
【図14】リトラクトモニタ100の表示体情報検出機
構21における検出制御例(その2)を示すフローチャ
ートである。
【図15】リトラクトモニタ100の表示体情報検出機
構21における検出制御例(その3)を示すフローチャ
ートである。
【図16】リトラクトモニタ100の表示体情報検出機
構21における検出制御例(その4)を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1・・・物体情報検出機構、2・・・回転突起体、3
a,3b・・・発光素子、4a,4b・・・受光素子、
4・・・フォトセンサ、6・・・制御装置(制御手
段)、9・・・入力ツール(設定手段)、10,20・
・・物体情報検出装置、11・・・物体情報検出機構、
12・・・直線状突起体、21・・・表示体情報検出機
構、22・・・平面映像装置(表示体)、26・・・伝
達機構(駆動手段)、27・・・モーター部(駆動手
段)、100・・・リトラクトモニタ(表示装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA07 AA09 AA37 AA39 BB01 CC00 DD00 DD02 FF16 FF17 GG12 HH03 JJ01 JJ05 JJ09 JJ15 KK02 MM04 PP13 PP22 QQ01 QQ03 UU05 2F103 BA18 BA24 BA43 CA01 CA02 DA02 DA12 DA13 EA12 EA15 EB08 EB16 EB33 FA01 FA03 FA12 GA04 5G435 AA00 DD09 DD10 EE13 EE16 EE49 GG41 LL17 5H303 AA26 BB01 BB06 DD01 FF10 GG11 HH04

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の移動方向及びその移動量を検出す
    る物体情報検出機構と、 前記物体情報検出機構から得られる少なくとも二相の物
    体情報検出信号に基づいて前記物体の移動方向及びその
    移動量を判別する制御装置とを備え、 前記物体情報検出機構は、 所定のピッチに形成された凹凸状部を有すると共に、前
    記物体の動きに連動させる突起体と、 各々の光を出射するために光軸を異にして前記突起体の
    一方の側に並設された一対の発光素子と、 前記発光素子からの光を凹凸状部を通して受光するため
    に前記突起体の他方の側に隣接する位置であって、前記
    発光素子に対峙した位置に配設された一対の受光素子と
    を有することを特徴とする物体情報検出装置。
  2. 【請求項2】 前記突起体は、 前記凹凸状部を直線上に配したラック状又は円周上に沿
    って該凹凸状部を配した歯車状を有していることを特徴
    とする請求項1に記載の物体情報検出装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、 前記物体情報検出機構から得られる二相の表示体検出信
    号を所定のクロック信号に基づいてサンプリングし、 前記サンプリングによって物体情報検出信号の立ち上が
    りエッジ又は立ち下がりエッジを検出することにより、
    前記物体の移動方向を判別することを特徴とする請求項
    1に記載の物体情報検出装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、 前記物体情報検出機構から得られる二相の物体情報検出
    信号の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジの数を計
    数することにより、前記物体の移動量を判別することを
    特徴とする請求項1に記載の物体情報検出装置。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、 前記物体情報検出機構から得られた二相の物体情報検出
    信号のレベルが予め定められた監視判定時間を越えて固
    定するときは、前記物体が停止している状態と判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載の物体情報検出装置。
  6. 【請求項6】 筐体に対して開閉自在に取り付けられた
    表示体と、 前記表示体を駆動する駆動手段と、 前記駆動手段又は外力によって駆動される前記表示体の
    移動方向及びその移動量を検出する表示体情報検出機構
    と、 前記表示体情報検出機構から得られる少なくとも二相の
    表示体検出信号に基づいて前記表示体の移動方向及びそ
    の移動量を判定し、該判定結果に基づいて前記駆動手段
    の入出力を制御する制御手段とを備えることを特徴とす
    る表示装置。
  7. 【請求項7】 前記表示体情報検出機構は、 所定のピッチに形成された凹凸状部を有すると共に、前
    記表示体の動きに連動させるために設けられた突起体
    と、 各々の光を出射するために光軸を異にして前記突起体の
    一方の側に並設された一対の発光素子と、 前記発光素子からの光を凹凸状部を通して受光するため
    に前記突起体の他方の側であって、前記発光素子に対峙
    した位置に配設された一対の受光素子とを有することを
    特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記突起体は、 前記凹凸状部を直線状に配したラック状又は該凹凸状部
    を円形状に配した歯車状を有していることを特徴とする
    請求項6に記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、 所定のクロック信号に基づいて前記表示体情報検出機構
    から得られる二相の表示体検出信号をサンプリングし、 前記サンプリングにより得られる表示体検出信号の立ち
    上がりエッジ又は立ち下がりエッジを検出することによ
    り、前記表示体の移動方向を判別することを特徴とする
    請求項6に記載の表示装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記表示体情報検出
    機構から得られる二相の表示体検出信号の立ち上がりエ
    ッ ジ又は立ち下がりエッジの数を計数することにより、前
    記表示体の移動量を判別することを特徴とする請求項6
    に記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、 前記表示体情報検出機構から得られた二相の物体情報検
    出信号のレベルが予め定められた監視判定時間を越えて
    固定するときは、前記表示体が停止していると判別する
    ことを特徴とする請求項6記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 前記筐体に対する表示体の停止位置を
    設定する設定手段が設けられることを特徴とする請求項
    6に記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 前記筐体に係合するための軸部が前記
    表示体に設けられる場合であって、 前記凹凸状部を円周上に沿って歯車状の突起体が前記軸
    部に設けられることを特徴とする請求項7に記載の表示
    装置。
  14. 【請求項14】 前記表示体が一定方向に駆動されてい
    る場合であって、 前記制御手段は、 前記表示体の移動方向と逆方向に外力が加えられたこと
    が前記表示体情報検出機構によって検出されたときは、
    前記表示体を停止するように前記駆動手段を制御するよ
    うになされることを特徴とする請求項6に記載の表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記表示体が一定方向に駆動されてい
    る場合であって、 前記制御手段は、 前記表示体の移動方向と順方向に外力が加えられたこと
    が前記表示体情報検出機構によって検出されたときは、
    前記表示体を継続して移動するように前記駆動手段を制
    御するようになされることを特徴とする請求項6に記載
    の表示装置。
  16. 【請求項16】 前記表示体が任意の位置で停止してい
    る場合であって、 前記制御手段は、 前記表示体の閉蓋方向に外力が加えられたことが前記表
    示体情報検出機構によって検出されたときは、前記表示
    体を閉蓋方向に移動するように前記駆動手段を制御する
    ようになされることを特徴とする請求項6に記載の表示
    装置。
  17. 【請求項17】 前記表示体が任意の位置で停止してい
    る場合であって、 前記制御手段は、 前記表示体の開蓋方向に外力が加えられたことが前記表
    示体情報検出機構によって検出されたときは、前記表示
    体を開蓋方向に移動するように前記駆動手段を制御する
    ようになされることを特徴とする請求項6に記載の表示
    装置。
  18. 【請求項18】 前記表示体の停止位置が設定されてい
    る場合であって、 前記制御手段は、 前記表示体の閉蓋方向に外力が加えられたことが前記表
    示体情報検出機構によって検出されたときは、前記表示
    体を閉蓋方向に所定量だけ移動した後に、前記停止位置
    に復帰するように前記駆動手段を制御するようになされ
    ることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  19. 【請求項19】 前記表示体の停止位置が設定されてい
    る場合であって、 前記制御手段は、 前記表示体の開蓋方向に外力が加えられたことが前記表
    示体情報検出機構によって検出されたときは、前記表示
    体を開蓋方向に所定量だけ移動した後に、前記停止位置
    に復帰するように前記駆動手段を制御するようになされ
    ることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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