JP2001201122A - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

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JP2001201122A
JP2001201122A JP2000010974A JP2000010974A JP2001201122A JP 2001201122 A JP2001201122 A JP 2001201122A JP 2000010974 A JP2000010974 A JP 2000010974A JP 2000010974 A JP2000010974 A JP 2000010974A JP 2001201122 A JP2001201122 A JP 2001201122A
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gas
fiber membrane
dry air
flows
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JP2000010974A
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Toshikatsu Katagiri
敏勝 片桐
Hiroshi Shimanuki
寛士 島貫
Mikihiro Suzuki
幹浩 鈴木
Yoshio Kusano
佳夫 草野
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04082Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration
    • H01M8/04089Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
    • H01M8/04119Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空糸膜束における端部でも水分交換を充分
行うことができるようにすることによって、水回収率の
向上を図る。 【解決手段】 ハウジング21aの長手方向に沿って配
した水透過性の中空糸膜を束ねてなる中空糸膜束21b
がハウジング21a内に収納されている。中空糸膜の内
側にオフガスが通流し、中空糸膜の外側に乾燥空気が通
流して水分交換が行われ、乾燥空気を加湿する。ハウジ
ング21a内において、オフガスが通流する方向と乾燥
空気が通流する方向が直交するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加湿装置に関し、
さらに詳しくは、中空糸膜を利用した加湿装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車の動力源などとして燃
料電池が注目されている。この燃料電池には、いわゆる
固体高分子型燃料電池のものがある。この固体高分子型
の燃料電池においては、燃料電池から排出された湿潤気
体であるオフガスの水分を乾燥気体に水分交換する加湿
装置が用いられている。このような燃料電池に用いられ
る加湿装置としては、電力消費量が少ないものが好適で
ある。また、取り付けスペースが小さい、いわばコンパ
クト性が求められる。そのため、加湿装置としては超音
波加湿、スチーム加湿、気化式加湿、ノズル噴射などの
種類があるものの、燃料電池に用いられる加湿装置とし
ては、中空糸膜を用いたものが好適に利用されている。
【0003】従来の中空糸膜を用いた加湿装置として、
たとえば特開平7−71795号公報に開示されたもの
がある。この加湿装置について図10を用いて説明する
と、加湿装置100は、ハウジング101を有してい
る。ハウジング101には、乾燥エアを導入する第一の
流入口102および乾燥エアを排出する第一の流出口1
03が形成されており、ハウジング101の内部に多
数、たとえば5000本の中空糸膜からなる中空糸膜束
104が収納されている。
【0004】また、ハウジング101の両端部には、中
空糸膜束104の両端部を開口状態で固定する固定部1
05,105′が設けられている。固定部105の外側
には、湿潤エアを導入する第二の流入口106が形成さ
れており、固定部105′の外側には、中空糸膜束10
4によって水分を分離・除去された湿潤エアを排出する
第二の流出口107が形成されている。さらに、固定部
105,105′はそれぞれ第二のヘッドカバー108
および第二のヘッドカバー109によって覆われてい
る。また、第二の流入口106は第一のヘッドカバー1
08に形成されており、第二の流出口107は第二のヘ
ッドカバー109に形成されている。
【0005】このように構成された中空糸膜を用いた加
湿装置100において、第二の流入口106から湿潤エ
アを供給して中空糸膜束104を構成する各中空糸膜内
を通過させると、湿潤エア中の水分は、中空糸膜の毛管
作用によって分離され、中空糸膜の毛管内を透過して、
中空糸膜の外側に移動する。水分を分離させられた湿潤
エアは、第二の流出口107から排出される。
【0006】一方、第一の流入口102からは乾燥エア
が供給される。第一の流入口102から供給された乾燥
エアは、中空糸膜束104を構成する中空糸膜の外側を
通流する。中空糸膜の外側には、湿潤エアから分離させ
られた水分が移動してきており、この水分によって乾燥
エアが加湿される。そして、加湿された乾燥エアは第一
の流出口103から排出されるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に示す
従来の加湿装置100においては、乾燥エアを導入する
第一の流入口102は、ハウジング101の長手方向に
おける中央に寄った位置に形成されている。このため、
ハウジング101に収納された中空糸膜束104におけ
る中空糸膜の外側を通る乾燥エアは、ハウジング101
内で黒矢印で示すように、そのほとんどがハウジング1
01内の長手方向中央部を流れている。したがって、中
空糸膜束104における端部に寄ったエリアS,Sで
は、充分な水分交換が行われていなかったので、中空糸
膜内の透過水量に対して、水回収率が低くなってしまう
という問題があった。
【0008】そこで、本発明の課題は、中空糸膜束にお
ける端部でも水分交換を充分行うことができるようにす
ることによって、水回収率の向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明のうちの請求項1に係る発明は、多数の水透過性の中
空糸膜の内側と外側にそれぞれ水分含量の異なる気体を
通流して前記気体間で水分交換を行い、水分含量の少な
い乾燥気体を加湿する加湿装置において、水分含量の多
い気体が通流する方向と水分含量が少ない気体が通流す
る方向とが交差する方向であるように構成されているこ
とを特徴とする加湿装置。である。
【0010】請求項1に係る発明においては、水分含量
の多い気体(以下「湿潤気体」という)が通流する方向
と、水分含量が少ない気体(以下「乾燥気体」という)
が通流する方向とが交差する方向である。このため、ハ
ウジングの端部から中央部にわたって全体的に均等に湿
潤気体と乾燥気体との間で水分交換を行うことができ
る。したがって、中空糸膜全体から効率よく水分を回収
することができるので、水回収率を向上させることがで
きる。なお、本発明にいう「交差する方向」とは、平行
でないという程度の意味である。具体的には、湿潤気体
が通流する方向と乾燥気体が通流する方向とのなす角の
うちの90°以下となる方の角度が、0°でなく、15
°,30°,45°,60°,など、適宜の角度をなす
ものである。また、特にこの角度が規定されることを必
要とするものではない。また、湿潤気体と乾燥気体が交
差する方向を向いて通流するためには、たとえば湿潤気
体が中空糸膜内を通過する場合には、乾燥気体が中空糸
膜に交差する方向を向いて通流する、たとえば乾燥気体
通路が形成されることになる。一方、乾燥気体が中空糸
膜内を通流する場合には、その逆となる。
【0011】請求項2に係る発明は、前記交差する方向
が直交する方向であることを特徴とする請求項1に記載
の加湿装置である。
【0012】請求項2に係る発明においては、湿潤気体
と乾燥気体が直交する方向を向いて通流している。この
直交する方向とは、換言すれば、湿潤気体が通流する方
向と乾燥気体が通流する方向が90°をなすものであ
る。このように、湿潤気体と乾燥気体が直交する方向を
向いて通流しているため、中空糸膜の長手方向の端部か
ら中央部にわたって全体的にさらに均等に湿潤気体と乾
燥気体との間で水分交換を行うことができる。したがっ
て、全体としての水回収率をさらに向上させることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1は、燃料電池システ
ムの全体構成図、図2は、燃料電池の構成を模式化した
説明図であるまず、図1を参照して、本発明の実施の形
態に係る加湿装置が適用される燃料電池システムの全体
構成および作用について説明する。
【0014】燃料電池システムFCSは、固体高分子型
の燃料電池1、加湿装置2、気液分離装置3、空気圧縮
機4、燃焼器5、燃料蒸発器6、改質器7、CO除去器
8および水・メタノール混合液貯蔵タンク(以下「タン
ク」という)T等から構成される。
【0015】燃料電池1の内部は、酸素極側1aと水素
極側1bに分かれており、酸素極側1aには酸化剤ガス
としての加湿空気が供給され、水素極側1bには燃料ガ
スとしての水素リッチガスが供給される。そして、電解
質膜を介して水素と酸素とを化学反応させて化学エネル
ギから電気エネルギを取り出して発電を行う。
【0016】加湿空気は、乾燥気体である空気を圧縮し
加湿することにより生成する。ここで、空気の圧縮は空
気圧縮機4で行い、加湿は加湿装置2で行う。加湿装置
2での空気の加湿は、燃料電池1の酸素極側1aから排
出され水分を多量に含むオフガスと相対的に水分を少量
しか含まない空気との間で、水分の交換を行うことによ
りなされるが、この点は後に詳細に説明する。
【0017】一方、燃料ガスは、原燃料である水とメタ
ノールの混合液を蒸発、改質およびCO除去を行うこと
により発生する。ここで、原燃料の蒸発は燃料蒸発器6
で、改質は改質器7で、CO除去はCO除去器8で行
う。
【0018】燃料蒸発器6にはタンクTに貯蔵された原
燃料がポンプPを介して供給され、改質器7には燃料蒸
発器6で蒸発した原燃料ガスが供給され、CO除去器8
には改質器7で改質された燃料ガスが供給される。な
お、改質器7では触媒の存在下、メタノールの水蒸気改
質および部分酸化が行われる。また、CO除去器8では
触媒の存在下で選択酸化が行われ、COがCO2に転換
される。CO除去器8は、COの濃度を可及的に低減す
るため、No.1CO除去器とNo.2CO除去器の2
つから構成される。また、CO除去器8には、選択酸化
用の空気が空気圧縮機4から供給される。
【0019】なお、燃料電池1からは、反応生成物であ
る水を多量に含む酸素極側1aのオフガスおよび未利用
の水素を含む水素極側1bのオフガスが同時に発生する
が、酸素極側1aのオフガスは、前記の通り加湿器2で
空気の加湿用に使用された後、水素極側1bのオフガス
と混合され、気液分離装置3で水分が除去される。そし
て、水分が除去されたオフガスは、燃焼器5で燃焼され
燃料蒸発器6の熱源として使用される。なお、燃焼器5
には、メタノールなどの補助燃料および空気が供給さ
れ、燃料蒸発器6の熱量不足を補ったり燃料電池システ
ムFCSの起動時の暖機を行ったりする。
【0020】次に、図2を参照して、燃料電池システム
の中核をなす燃料電池の構成および作用について説明す
る。この図2における燃料電池1は、その構成を模式化
して1枚の単セルとして表現してある(実際には燃料電
池1は、単セルを200枚程度積層した積層体として構
成される)。
【0021】図2に示すように、燃料電池1は、電解質
膜13を挟んで酸素極側1aと水素極側1bとに分けら
れ、それぞれの側に白金系の触媒を含んだ電極が設けら
れており、酸素極12および水素極14を形成してい
る。そして、酸素極側ガス通路11には酸化剤ガスとし
て加湿装置2で加湿された加湿空気が通流され、水素極
側ガス通路15には原燃料から発生した水素リッチな燃
料ガスが通流される。電解質膜13としては固体高分子
膜、たとえばプロトン交換膜であるパーフロロカーボン
スルホン酸膜を電解質として用いたものが知られてい
る。この電解質膜13は、固体高分子中にプロトン交換
基を多数持ち、飽和含水することにより常温で20Ω-
プロトン以下の低い比抵抗を示し、プロトン導伝性電解
質として機能する。したがって、触媒の存在下で水素極
14で水素がイオン化して生成したプロトンは、容易に
電解質膜13中を移動して酸素極12に到達する。そし
て、酸素極12に到達したプロトンは、触媒の存在下、
加湿空気中の酸素から生成した酸素イオンと直ちに反応
して水を生成する。生成した水は、加湿空気とともに湿
潤気体であるオフガスとして燃料電池1の酸素極側1a
の出口から排出される。なお、水素極14では水素がイ
オン化する際に電子e-が生成するが、この生成した電
子e-はモータなどの外部負荷Mを経由して酸素極12
に到達する。
【0022】このように加湿した加湿空気を酸化剤ガス
として燃料電池1に供給するのは、電解質膜13が乾燥
すると電解質膜13におけるプロトン導伝性が低くなっ
て発電効率が低下するからである。したがって、固体高
分子型の燃料電池1を使用する燃料電池システムFCS
においては、加湿が重要な意義を有する。
【0023】続いて、図3および図4を参照して本発明
に係る加湿装置の具体的な構成について説明する。な
お、図3ないし図9においては、オフガスの流れを白矢
印で示し、乾燥空気(加湿空気)の流れを黒矢印で示
す。図3(a)は、本発明に係る加湿装置の斜視図、
(b)は、その平断面図である。図3に示すように、本
発明に係る加湿装置2は、同一の構造である3本の中空
糸モジュール21A,21B,21Cを有しており、こ
れら3本の中空糸モジュール21A,21B,21C
は、ケース22内に並列に配置されて収納されている。
【0024】これらの中空糸膜モジュールの構造を図4
を参照して説明すると、中空糸膜モジュール21は、直
方体状のハウジング21aを有しており、このハウジン
グ21a内に、その長手方向に沿って配された数千本の
水透過性の中空糸膜からなる中空糸膜束21bが収納さ
れている。この中空糸膜内を本発明の湿潤気体であるオ
フガスが通流し、その外側を乾燥気体である乾燥空気が
通流する。
【0025】さらに、ハウジング21aの長手方向右側
半分における手前側の面は、複数の乾燥空気流入口21
c1,21c1,21c1がハウジング21aの長手方
向に離間して形成されている。これら乾燥空気流入口2
1c1,21c1,21c1のうち、ハウジング21a
の長手方向の一番外側に形成されているものは、ハウジ
ング21aの端部近傍に形成されている。このため、中
空糸膜内を通流するオフガスと、乾燥空気流入口21c
1,21c1,21c1から流入する乾燥気体となる乾
燥空気は、直交する方向に通流するようになっている。
したがって、ハウジング21a内における中空糸膜束2
1bの全体にわたってほぼ均等に乾燥空気を供給するこ
とができる。なお、ここでいうハウジング21aの端部
近傍とは、後述するポッティング部21f,21gのそ
れおぞれ近傍を意味するものである。また、「端部近
傍」の具体的な値としては、端部から1cmの位置とす
ることができる。あるいは、端部から3cmの位置とし
たり、5cm、10cmの位置など適宜の位置とするこ
とができる。さらに、乾燥空気流入口21c1,21c
1…は、ハウジング21aの長手方向中央部にも形成し
た方がより均等に乾燥気体を供給することができるので
好適である。
【0026】また、乾燥空気流入口21c1,21c
1,21c1が形成されている面に対向する面には、乾
燥空気が流出する複数の乾燥空気流出口21d1,21
d1,21d1が形成されている。さらに、ハウジング
21aの左半分であって、乾燥空気流出口21d1,2
1d1,21d1が形成されている面には、乾燥空気が
流入する乾燥空気流入口21c2,21c2,21c2
が形成されており、乾燥空気流入口21c2,21c
2、21c2が形成されている面に対向する面には、乾
燥空気が流出する複数の乾燥空気流出口21d2,21
d2,21d2が形成されている。
【0027】これらの乾燥空気流入口21c2,21c
2…、乾燥空気流出口21d1,21d1…、21d
2,21d2…においても、それぞれハウジング21a
における長手方向の一番外側に位置するものは、ハウジ
ング21aの端部近傍に形成されている。
【0028】また、ハウジング21aに収納される中空
糸膜束21bは、中空通路を有する水透過性の中空糸膜
を数千本束ね、長手方向の一端部にポッティング部21
e、中央部にポッティング部21f、他端部にポッティ
ング部21gを設けるようにしてポッティングされてい
る。また、ハウジング21a、ポッティング部21e,
21fで囲まれる部位における中空糸膜の外側、および
ハウジング21a、ポッティング部21f,21gで囲
まれる部位における中空糸膜の外側がそれぞれ気密状態
に保たれている。こうして、ハウジング21a内はポッ
ティング部21fで仕切られているので、内中空糸膜の
外側を通過する乾燥空気は、ハウジング21a内におい
て、右側から左側に、あるいはその逆に直接移動するこ
とがないようにされている。このような中空糸膜モジュ
ール21は、ハウジング21aに所定数の中空糸膜の束
を挿通し、両端部近傍を接着剤で充分接着固定してポッ
ティング部21e,21f,21gを形成した後、ハウ
ジング21aの両端に沿って中空糸膜の束を切断除去す
ることによって作成される。
【0029】このハウジング21aの一端部には、オフ
ガスを導入するためのオフガス流入口21iが形成され
ているとともに、他端部には、オフガスが流出するオフ
ガス流出口21jが形成されている。オフガス流入口2
1iから流入したオフガスは、ハウジング21aに収納
された中空糸膜の内側を通ってオフガス流出口21jか
ら流出するようになっている。
【0030】また、図3に示すように、3本の中空糸膜
モジュール21A,21B,21Cが収納されたケース
22には、オフガスが流入するオフガス入口22aおよ
びオフガスが流出するオフガス出口22bが形成されて
いる。さらに、ケース22には、乾燥空気を流入する乾
燥空気入口22cおよび乾燥空気が加湿されてなる加湿
空気が流出する加湿空気出口22dが形成されている。
【0031】また、図3(b)に示すように、オフガス
入口22aは、オフガス入口通路22eに連通してい
る。このオフガス入口通路22eには、中空糸膜モジュ
ール21A,21B,21Cのそれぞれの一端部が配置
されており、オフガス入口通路22eには、中空糸膜モ
ジュール21A,21B,21Cのオフガス流入口21
i,21i,21iがそれぞれ連通している。このオフ
ガス入口通路22eからは、中空糸膜モジュール21
A,21B,21C内に収納された中空糸膜束21b,
21b,21bの中空糸膜内にオフガスが流入する。
【0032】さらに、中空糸膜モジュール21A,21
B,21Cのそれぞれ端部側には、オフガス出口通路2
2fが形成されており、中空糸膜モジュール21A,2
1B,21Cのオフガス流出口21j,21j,21j
はオフガス出口通路22fに連通している。中空糸膜モ
ジュール21A,21B,21C内にそれぞれ収納され
た中空糸膜束21b,21b,21bにおける中空糸膜
の内部を通流したオフガスは、オフガス出口通路22f
へと通流する。また、オフガス出口通路22fはオフガ
ス出口22dに連通しており、オフガス出口通路22f
を通流したオフガスは、オフガス出口22dから排出さ
れる。
【0033】一方、ケース22の右半分部分において、
乾燥空気が導入される乾燥空気入口22cは、この乾燥
空気入口22の一番近傍に配置された中空糸膜モジュー
ル21Cにおける乾燥空気流入口21c1と連通してい
る。また、中空糸膜モジュール21Cにおける乾燥空気
流入口21d1と、真ん中の位置に配設された中空糸膜
モジュール21Bにおける乾燥空気流入口21c1とが
連通するように、中空糸膜モジュール21B,21Cが
配設されている。また、中空糸膜モジュール21B,2
1Aも同様の位置関係にある。乾燥空気入口22cから
一番遠い位置に配設された中空糸膜モジュール21Aに
おける乾燥空気流入口21d1は、ケース22に形成さ
れた乾燥空気折り返し路22gに連通している。この乾
燥空気折り返し路22gにおいて、乾燥空気が通流する
方向が反転する。
【0034】また、ケース22における左半分部分で
は、乾燥空気折り返し路22gと中空糸膜モジュール2
1Aにおける乾燥空気流入口21c2が連通している。
また、中空糸膜モジュール21Aにおける乾燥空気流出
口21d2と、中空糸膜モジュール21Bにおける乾燥
空気流入口21cとが向き合っている。また、中空糸膜
モジュール21B,21Cも中空糸膜モジュール21
A,21Bと同様の位置関係にある。
【0035】こうして、ケース22における乾燥空気入
口22cから流入した乾燥空気は、中空糸膜モジュール
21A,21B,21C内を経て乾燥空気折り返し路2
2gに流入する。この間、乾燥空気は、中空糸膜モジュ
ール21A,21B,21C内において、中空糸膜束2
1b,21b,21bと直交する方向に通流する本発明
の乾燥気体通路を構成するようになっている。また、乾
燥空気折り返し路22gで折り返した乾燥空気は、中空
糸膜モジュール21A,21B,21C内において、同
様に、中空糸膜束21b、21b,21bと直交する方
向に沿って通流する。
【0036】次に、図3および図4を参照して本発明に
係る加湿装置2の作用を説明する。図3に示すように、
白矢印で示すオフガスは、ケース22のオフガス流入口
22aから加湿装置2に流入する。ケース22に流入し
たオフガスは、オフガス入口通路22eを経由して中空
糸膜モジュール21A,21B,21Cのオフガス入口
21i,21i,21iに到達する。このオフガス入口
21i,21i,21iを介して中空糸膜モジュール2
1A,21B,21C内に流入したオフガスは、中空糸
膜束21b,21b,21bにおける各中空糸膜に向け
て分岐し、その内側を通流する。
【0037】中空糸膜の内側を通流したオフガスは、各
中空糸膜を抜け出てオフガス出口21j,21j,21
jに到達してオフガス排出口21j,21j,21jか
ら排出される。オフガス排出口21j,21j,21j
から排出されたオフガスは、ケース22のオフガス出口
通路22fを通流してオフガス流出口22bに到達す
る。その後、オフガスは、オフガス流出口22bから排
出されて図1に示す後段の気液分離装置3に向かう。
【0038】一方、黒矢印で示す乾燥空気は、ケース2
2の乾燥空気流入口22cから加湿装置2に入り、乾燥
空気流入口22cの一番近傍に配置された中空糸膜モジ
ュール21Cの左半分側に形成された乾燥空気流入口2
1c1から、中空糸膜モジュール21Cの右半分側内に
導入される。中空糸膜モジュール21Cの左半分側内に
導入された乾燥空気は、中空糸膜モジュール21C内で
あって、中空糸膜の外側を短手方向に通流して乾燥空気
排出口21d1から排出される。
【0039】いま、乾燥空気が中空糸膜モジュール21
Cの短手方向に通流するのに対して、オフガスは中空糸
膜モジュール21Cの長手方向に通流しており、乾燥気
体とオフガスは直交しながら通流している。このため、
乾燥気体はオフガスとの間で充分に水分交換を行うこと
ができる。したがって、水回収率の向上に寄与するもの
である。
【0040】ここで、中空糸膜モジュール21C内は、
右半分と左半分がポッティング部21fによって気密状
態とされているので、乾燥空気が中空糸膜モジュール2
1C内で右側から左側に直接移動することはない。
【0041】乾燥空気が中空糸膜モジュール21C内を
通流するとき、中空糸膜の外側を乾燥空気が通流し、中
空糸膜の内側にはオフガスが通流しており、中空糸膜に
よってオフガスから水分が分離されている。この分離さ
れた水分によって、中空糸膜の外側を通流する乾燥空気
が加湿されていく。
【0042】この点についてさらに説明すると、中空糸
膜の内側に水分を多く含有するオフガスを通流し、外側
に相対的に水分を少ししか含有しない乾燥空気を通流す
る。すると、中空糸膜の内側ではオフガス中の水分が凝
縮し、外側では乾燥空気によって水分が蒸発する。同時
に、中空糸膜の内側から外側に向けて、内側で凝縮した
オフガスの水分が毛管現象により供給される。これによ
り、中空糸膜の外側を通流する乾燥空気の加湿が行われ
る。つまり、中空糸膜においては、中空糸膜の内側と外
側を通流する気体の水分含有量の差を推進力として、水
透過(水分離)が行われる。
【0043】中空糸膜モジュール21Cの乾燥空気排出
口21d1から排出された乾燥空気は、真ん中に配置さ
れた中空糸膜モジュール21Bの乾燥空気流入口21c
1から中空糸膜モジュール21B内に流入する。中空糸
膜モジュール21B内では、中空糸膜モジュール21C
内と同様にして水分交換が行われて、中空糸膜21Bに
おける乾燥空気排出口21d1から排出される。中空糸
膜モジュール21Bから排出された乾燥空気は同様にし
て中空糸膜モジュール21A内を通過して、中空糸膜モ
ジュール21Aの乾燥空気排出口21d1から排出され
る。
【0044】中空糸膜モジュール21Aの乾燥空気排出
口21d1から排出された乾燥空気は、ケース22にお
ける乾燥空気折り返し路22gに流れ込み、乾燥空気折
り返し路22gにおいて流れ方向を反転させる。流れ方
向を反転させられた乾燥空気は、中空糸膜モジュール2
1Aの左半分側に形成された乾燥空気流入口21c1か
ら中空糸膜モジュール21Aの左半分側に流入する。
【0045】中空糸膜モジュール21Aの左半分側にお
いても、右半分側と同様にして、中空糸膜モジュール2
1A内をその短手方向に通流して乾燥空気排出口21d
2から排出される。ここで、オフガスは中空糸膜モジュ
ール21Aの長手方向に通流している。したがって、オ
フガスと乾燥空気とは直交する方向に向いてそれぞれ通
流しながら水分交換が行われて乾燥空気が加湿される。
【0046】このまま、中空糸膜モジュール21B,2
1Cのそれぞれ右半分を乾燥空気が通流して加湿され、
加湿空気となって、加湿空気出口22dに一番近くに位
置する中空糸膜モジュール21Cの乾燥空気排出口21
d2から排出される。こうして、乾燥空気排出口21d
2から排出された加湿空気は、ケース22における加湿
空気出口22dから排出されて、図1に示す後段の気液
分離装置3に供給される。
【0047】このようにして乾燥空気が中空糸膜モジュ
ール21C,21B,21A内を通流することによって
オフガスとの間で水分交換が行われ、乾燥空気が加湿空
気となる。この過程において、乾燥空気は中空糸膜モジ
ュール21C,21B,21Aの短手方向を向いて通流
しているのに対して、オフガスは中空糸膜モジュール2
1C,21B,21Aの長手方向を向いて通流している
ので、乾燥空気とオフガスとは直交する方向に移動しな
がら水分交換が行われている。このため、中空糸膜の全
体にわたってほぼ均等に乾燥気体が接触することができ
る。したがって、中空糸膜全体から効率よく水分を回収
することができるので、水回収率を向上させることがで
きる。
【0048】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図5(a)は、本発明の第2の実施形態に係る
加湿装置の側断面図、(b)は、(a)のX−X線断面
図、(c)は、(a)のY−Y線断面図である。
【0049】図5(a)ないし(c)に示すように、本
実施形態に係る加湿装置30は、図5(b)および
(c)に示すように、4本の中空糸膜モジュール31A
〜31Dを備えている。これらの中空糸膜モジュール3
1A〜31Dは同一の構成を有する。中空糸膜モジュー
ル31A〜31Dは、それぞれ縦断面が正六角形である
筒状のハウジング31aを有している。このハウジング
31aには、多数、たとえば5000本の中空糸膜から
なる中空糸膜束31bが収納されている。この中空糸膜
束31bは、その軸中心方向がハウジング31aの長手
方向に沿ようにして配設されている。
【0050】図5(a)においてハウジング31aの左
側部分におけるハウジング31aの側面のうちの一面に
は、乾燥空気を流入する複数の乾燥空気流入口31c
1,31c1…が形成されている。また、乾燥空気流入
口31c1,31c1…が形成されている面に対向する
面には、乾燥空気が流出する乾燥空気流出口31d1,
31d1…が形成されている。また、これらの面と90
°の角度をなす面にも、それぞれ乾燥空気流出口31d
1,31d1…が形成されている。
【0051】また、図5(a)においてハウジング31
aの左側部分におけるハウジング31aの側面のうちの
乾燥空気流出口31d1,31d1…が形成されている
面には、乾燥空気が流入する乾燥空気流入口31c2,
31c2…が形成されている。さらに、図5(a)にお
いてハウジング31aの左側部分におけるハウジング3
1aの側面のうちの乾燥空気流入口31c1,31c1
…が形成されている面には、乾燥空気が流出する乾燥空
気流出口31d2,31d2…が形成されている。な
お、これらの乾燥気体流入口31c1,31c1…、3
1c2,31c2…および乾燥気体流出口31d1,3
1d1…、31d2,31d2…は、ハウジング31a
におけるそれぞれの一番外側に形成されているものは、
前記第1の実施形態と同様、ハウジング31aの端部近
傍に形成されている。
【0052】また、ハウジング31aに収納される中空
糸膜束31bは、中空通路を有する水透過性の中空糸を
数千本束ね、長手方向の一端部にポッティング部31
e、中央部にポッティング部31f、他端部にポッティ
ング部31gを設けるようにしてポッティングされてい
る。また、ハウジング31a、ポッティング部31e,
31fで囲まれる部位における中空糸膜の外側、および
ハウジング31a、ポッティング部31f,31gで囲
まれる部位における中空糸膜の外側がそれぞれ気密状態
に保たれている。こうして、中空糸膜の外側を通過する
乾燥空気は、ハウジング31a内において、右側から左
側に、あるいはその逆に直接移動することがないように
されている。このような中空糸膜モジュール31は、ハ
ウジング31aに所定数の中空糸膜の束を挿通し、両端
部近傍を接着剤で充分接着固定してポッティング部31
e,31f,31gを形成した後、ハウジング31aの
両端に沿って中空糸膜の束を切断除去することによって
作成される。
【0053】このハウジング31aの他端部には、湿潤
気体であるオフガスを導入するためのオフガス流入口3
1iが形成されているとともに、一端部には、オフガス
が流出するオフガス流出口31jが形成されている。オ
フガス流入口31iから流入したオフガスは、ハウジン
グ31aに収納された中空糸膜の内側を通ってオフガス
流出口31jから流出するようになっている。
【0054】これらの4本の中空糸膜モジュール31A
〜31Dは、ケース32に収納されている。このケース
32の他端部には、オフガスが流入するオフガス入口3
2aが形成され、他端部およびオフガス出口32bが形
成されている。また、ケース32の一端部側には、乾燥
気体である乾燥空気を流入する乾燥空気入口32cが設
けられている。さらに、ケース32の他端部側には、乾
燥空気が加湿されてなる乾燥空気流出口32dが設けら
れている。
【0055】また、オフガス入口32aには、中空糸膜
モジュール31A〜31Dのそれぞれの他端部が配置さ
れており、それぞれの中空糸膜モジュール31A〜31
Dにおけるオフガス流入口31i,31i…に連通して
いる。このオフガス入口32aから、オフガス流入口3
1i,31i…を通して各中空糸膜モジュール31A〜
31D内に収納された中空糸膜束31b,31b…の中
空糸膜内にオフガスが流入する。中空糸膜の内側を通過
したオフガスは、中空糸膜モジュール31A〜31Dの
一端部に形成されたオフガス流出口31j,31j…に
通流する。オフガス流出口31j,31j…は、ケース
32におけるオフガス出口32bと連通しており、オフ
ガス流出口31j,31j…から流出したオフガスは、
オフガス出口32bから排出される。
【0056】一方、ケース32の左半分部分において、
乾燥空気が導入される乾燥空気入口32cには、中空糸
膜モジュール31A〜31Dにおける乾燥空気流入口3
1c1,31c1…が形成されている面がそれぞれ対面
しており、これらの乾燥空気入口32cと乾燥空気流入
口31c1,31c1…とが連通している。また、ケー
ス32には、図5(b)および(c)に示すように、中
空糸膜モジュール31A〜31Dに形成された乾燥空気
流出口31d1,31d1…と連通する乾燥空気通路3
2e,32e,32eが3個所に形成されている。これ
らに乾燥気体通路32e,32e,32eによって、乾
燥気体がケース32の左側から右側に通流するようにな
っている。
【0057】この乾燥気体通路32e,32e,32e
は、中空糸膜モジュール31A〜31Dの左側半分にそ
れぞれ形成された乾燥空気流入口31c2,31c2…
と連通している。この乾燥空気流入口31c2,31c
2…から流入した乾燥空気は、乾燥空気流出口31d
2,31d2…から排出される。乾燥空気流出口31d
2,31d2…は、ケース32における乾燥空気流出口
32dに連通しており、乾燥空気流出口31d2,31
d2…から排出された乾燥空気が加湿された加湿空気
は、乾燥空気排出口32dから排出される。
【0058】かかる構成を有する第2の実施形態におい
て、図5に示すように、白矢印で示すオフガスはケース
32のオフガス流入口32aから加湿装置30に流入す
る。ケース32に流入したオフガスは、中空糸膜モジュ
ール31A〜31Dのオフガス入口31i,31i…に
到達する。このオフガス入口31i,31i…を介して
中空糸膜モジュール31〜31D内に流入したオフガス
は、中空糸膜束31b,31b…における各中空糸膜に
向けて分岐し、その内側を通流する。
【0059】中空糸膜の内側を通流したオフガスは、各
中空糸膜を抜け出てオフガス出口31j,31j…に到
達してオフガス排出口31j,31j…から排出され
る。オフガス排出口31j,31j,31jから排出さ
れたオフガスは、オフガス流出口23aから排出されて
図1に示す後段の気液分離装置3に向かう。
【0060】一方、黒矢印で示す乾燥気体である乾燥空
気は、ケース32の乾燥空気流入口32cから加湿装置
2に入り、中空糸膜モジュール31A〜31Dの右半分
側に形成された乾燥空気流入口31c1,31c1…か
ら、中空糸膜モジュール31A〜31Dの右半分側内に
導入される。中空糸膜モジュール31A〜31Dの右半
分側内に導入された乾燥空気は、中空糸膜モジュール3
1A〜31D内であって、中空糸膜の外側を短手方向に
通流して乾燥空気排出口31d1,31d…から排出さ
れる。このとき、本実施形態においてもオフガスと乾燥
空気との間で水分交換が行われるが、その原理は前記第
1の実施形態と同様である。また、中空糸膜モジュール
31A〜31D内は、右半分と左半分がポッティング部
31fによって気密状態とされているので、乾燥空気が
中空糸膜モジュール31A〜31D内で右側から左側に
直接移動することはない。
【0061】このとき、本実施形態においては、前記第
1の実施形態と同様、乾燥気体とオフガスは直交しなが
ら通流している。このため、乾燥気体はオフガスとの間
で充分に水分交換を行うことができる。したがって、水
回収率の向上に寄与するものである。
【0062】乾燥空気が中空糸膜モジュール31A〜3
1D内を通流するとき、中空糸膜の外側を乾燥空気が通
流し、中空糸膜の内側にはオフガスが通流しており、中
空糸膜によってオフガスから水分が分離されている。こ
の分離された水分によって、中空糸膜の外側を通流する
乾燥空気が加湿されていく。この原理については、前記
第1の実施形態と同様である。
【0063】中空糸膜モジュール31A〜31Dの乾燥
空気排出口31d1,31d1…から排出された乾燥空
気は、ケース32に形成された乾燥空気通路32e,3
2e,32eに通流する。乾燥空気通路32e,32
e,32eを通流した乾燥空気は、図5(a)に示すケ
ース32の左側から右側に移動する。ケース32の左側
から右側に移動した乾燥空気は、中空糸膜モジュール3
1A〜31Dにおける乾燥空気流入口31a2,31a
2…から中空糸膜モジュール31A〜31D内に流入す
る。中空糸膜モジュール31A〜31Dの左半分側内に
導入された乾燥空気は、中空糸膜モジュール31A〜3
1D内であって、中空糸膜の外側を短手方向に通流して
乾燥空気排出口31d2,32d…から排出される。こ
こでも乾燥空気とオフガスとは直交する方向に通流する
ので、充分に水分交換を行うことができるようになって
いる。
【0064】中空糸膜モジュール31A〜31Dにおい
て加湿され、中空糸膜モジュール31A〜31Dの右半
分側に形成された乾燥空気流出口31d2,31d2か
ら排出された加湿空気は、ケース32における加湿空気
出口32dから排出されて、図1に示す後段の気液分離
装置3に供給される。
【0065】このようにして、本実施形態においても、
乾燥空気が中空糸膜モジュール31A〜31Dの短手方
向を向いて通流しているのに対して、オフガスは中空糸
膜モジュール31A〜31Dの長手方向を向いて通流し
ているので、乾燥空気とオフガスとは直交する方向に移
動しながら水分交換が行われている。このため、中空糸
膜の全体にわたってほぼ均等に乾燥気体が接触すること
ができる。したがって、中空糸膜全体から効率よく水分
を回収することができるので、水回収率を向上させるこ
とができる。
【0066】続いて、本発明の第3の実施形態について
説明する。図6(a)は、第3の実施形態に係る加湿装
置の斜視図、(b)は、その平断面図である。
【0067】図6に示すように、本実施形態に加湿装置
40は、同一の構造である3本の中空糸膜束部材41
A,41B,41Cを有しており、これら3本の中空糸
膜束部材A,41B,41Cは、ケース42内に並列に
配置されて収納されている。
【0068】これらの中空糸膜束部材41A,41B,
41Cは、数千本の中空糸膜からなる中空糸膜束41b
を有しており、この中空糸膜内を湿潤気体でありオフガ
スが通流し、外側を乾燥気体が通流する。また、中空糸
膜束部材41A,41B,41Cの長手方向の一端部に
ポッティング41e、中央部にポッティング部41f、
他端部にポッティング部41gを設けるようにして数千
本の中空糸膜をポッティングして束ねている。これらの
ポッティング部41e,41f,41gはケース42と
密着しており、ケース42とポッティング部41e,4
1fで囲まれる部位における中空糸膜の外側、およびケ
ース42、ポッティング部41f,41gで囲まれる部
位における中空糸膜の外側がそれぞれ気密状態に保たれ
ている。こうして、中空糸膜の外側を通過する乾燥空気
は、ケース42内において、右側から左側に、あるいは
その逆に直接移動することがないようにされている。
【0069】この中空糸膜束部材41A,41B,41
Cのそれぞれの一端部には、オフガスを導入するための
オフガス流入口41i,41i,41iが形成されてい
るとともに、他端部には、オフガスが流出するオフガス
流出口41j,41j,41jがそれぞれ形成されてい
る。これらのオフガス流入口41iから流入したオフガ
スは、中空糸膜束部材41A,41B,41Cにおける
中空糸膜の内側を通ってオフガス流出口41jから流出
するようになっている。
【0070】また、図6(a)および(b)に示すよう
に、3本の中空糸膜束部材41A,41B,41Cが収
納されたケース42には、オフガスが流入するオフガス
入口42aおよびオフガスが流出するオフガス出口42
bが形成されている。さらに、ケース42には、乾燥空
気を流入する乾燥空気入口42cおよび乾燥空気が加湿
されてなる加湿空気が流出する加湿空気出口42dが形
成されている。
【0071】また、図6(b)に示すように、オフガス
入口42aは、オフガス入口通路42eに連通してい
る。このオフガス入口通路42eには、中空糸膜束部材
41A,41B,41Cのそれぞれの一端部が配置され
ており、オフガス入口通路42eには、中空糸膜モジュ
ール41A,41B,41Cのオフガス流入口41i,
41i,41iがそれぞれ連通している。このオフガス
入口通路42eからは、中空糸膜束部材41A,41
B,41Cにおける中空糸膜束41b,41b,41b
の中空糸膜内にオフガスが流入する。
【0072】さらに、中空糸膜束部材41A,41B,
41Cのそれぞれ端部側には、オフガス出口通路42f
が形成されており、中空糸膜束部材41A,41B,4
1Cのオフガス流出口41j,41j,41jはオフガ
ス出口通路42fに連通している。中空糸膜束部材41
A,41B,41Cのそれぞれにおける中空糸膜束41
b,41b,41bを形成する中空糸膜の内部を通流し
たオフガスは、オフガス出口通路42fへと通流する。
また、オフガス出口通路42fはオフガス出口42dに
連通しており、オフガス出口通路42fを通流したオフ
ガスは、オフガス出口42dから排出される。
【0073】一方、ケース42の右半分部分において、
乾燥空気が導入される乾燥空気入口42cが、この乾燥
空気入口42cの一番近傍に配置された中空糸膜束部材
41Cに連通している。そして、乾燥空気が中空糸膜束
部材41Cの短手方向に通流して、真ん中の中空糸膜束
部材41Bに到達する。続いて、同様にして中空糸膜束
部材41Bを通流し、乾燥空気入口42cから一番遠い
位置に配設された中空糸膜束部材41Aを通流する。乾
燥空気入口42cから一番遠い位置に配設された中空糸
膜部材41Aは、ケース42に形成された乾燥空気折り
返し路42gに連通しており、中空糸膜束部材41Aを
通流した乾燥空気は、乾燥空気折り返し路42gに到達
する。この乾燥空気折り返し路42gにおいて、乾燥空
気が通流する方向が反転する。
【0074】また、ケース42における左半分部分にお
いては、乾燥空気折り返し路42gが中空糸膜束部材4
1Aに連通している。そして、乾燥空気が中空糸膜束部
材41Aの短手方向に通流して、隣の中空糸膜束部材4
1Bに到達する。続いて、同様にして中空糸膜束部材4
1B,41Cの短手方向に乾燥空気が通流して、乾燥空
気入口42cに一番近い位置に配設された中空糸膜束部
材41Cに到達する。乾燥空気入口42cに一番近い位
置に配設された中空糸膜部材41Cは、ケース42に形
成された加湿空気42dに連通している。そして、中空
糸膜束部材41Cを通流した乾燥空気は、中空糸膜束部
材41C,41B,41Aを通流することによって加湿
されて加湿空気となってケース42における加湿空気出
口42dから排出される。
【0075】かかる構成を有する第3の実施形態におい
て、図6に示すように、白矢印で示すオフガスは、ケー
ス42のオフガス入口42aから加湿装置40に流入す
る。ケース42に流入したオフガスは、ケース42に流
入したオフガスは、オフガス入口通路42eを経由して
中空糸膜部材41A,41B,41Cのオフガス入口4
1i,41i,41iに到達する。このオフガス入口4
1i,41i,41iを介して中空糸膜束部材41A,
41B,41C内に流入したオフガスは、中空糸膜束4
1b,41b,41bにおける各中空糸膜に向けて分岐
し、その内側を通流する。
【0076】中空糸膜の内側を通流したオフガスは、各
中空糸膜を抜け出てオフガス出口41j,41j,41
jに到達してオフガス出口41j,41j,41jから
排出される。オフガス出口41j,41j,41jから
排出されたオフガスは、ケース42のオフガス出口通路
42fを通流してオフガス入口42bに到達する。その
後、オフガスは、オフガス入口42bから排出されて図
1に示す後段の気液分離装置3に向かう。
【0077】一方、黒矢印で示す乾燥空気は、ケース4
2の乾燥空気入口42cから加湿装置40に入り、乾燥
空気入口42cの一番近傍に配置された中空糸膜束部材
41Cの右半分側を通流して真ん中の中空糸膜束部材4
1Bに到達する。乾燥空気が中空糸膜束部材41Cを通
過する際、乾燥空気は、ケース42およびポッティング
部41f,41gに囲まれた部分であって、中空糸膜に
外側を通する。このとき、本実施形態においてもオフガ
スと乾燥空気との間で水分交換が行われるが、その原理
は前記第1の実施形態と同様である。また、中空糸膜束
部材41C内は、右半分と左半分がポッティング部41
fによって気密状態とされているので、乾燥空気が中空
糸膜束部材41Cにおいて右側から左側に直接移動する
ことはない。
【0078】このとき、本実施形態においても、乾燥空
気が中空糸膜束部材41Cの短手方向に通流するのに対
して、オフガスは中空糸膜束部材41Cの長手方向に通
流しており、前記第1の実施形態と同様、乾燥気体とオ
フガスは直交しながら通流している。このため、乾燥気
体はオフガスとの間で充分に水分交換を行うことができ
る。したがって、水回収率の向上に寄与するものであ
る。
【0079】続いて、本発明の第4の実施形態について
説明する。図7(a)は、本発明の第4の実施形態に係
る加湿装置の斜視図、(b)は、その縦断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係る加湿装置50は、
中空糸膜束部材51と、この中空糸膜束部材51をが収
納されたケース52を有している。
【0080】中空糸膜束部材51は、図示しないポッテ
ィング部によって数千本の中空糸膜を束ね、両端をポッ
ティングして形成されている。また、ケース52の一端
部側の上方位置には、オフガスをケース52内に導入す
るオフガス入口52aが設けられており、ケース52の
他端部側の下方位置には、オフガスをケース52から排
出するオフガス出口52bが形成されている。さらに、
ケース52の他端部側におけるオフガス出口52bが設
けられている位置の上方には、乾燥空気をケース52内
に流入する乾燥空気入口52cが設けられており、ケー
ス52の一端部側におけるオフガス入口52aの下方に
は、乾燥空気が加湿されてなる加湿空気を排出する加湿
空気出口52dが設けられている。中空糸膜束部材51
は、乾燥空気入口52cおよび加湿空気出口52dに挟
まれる形で配設されている。したがって、中空糸膜束部
材51は、ケース52内において、左上(一端部側上
方)から右下(他端部側下方)に向けて、ケース52を
斜めに横切るようにして配設されている。
【0081】また、中空糸膜束部材51における一端部
側のポッティング部は、ケース52におけるオフガス入
口52aに密着するように形成されており、中空糸膜束
部材51における他端部側におけるポッティング部は、
ケース52におけるオフガス出口52dに密着するよう
に形成されている。さらに、中空糸膜部材51における
一端部側には、図示しないオフガス流入口が形成されて
おり、他端部側にはやはり図示しないオフガス流出口が
形成されている。
【0082】他方、ケース52内に配設されている中空
糸膜束部材51の側方には、中空糸膜束部材51の長手
方向に沿って隔壁部材52eが配設されている。この隔
壁部材52eは、ケース52内の上下部分がそれぞれ気
密状態を維持するようにしながらケース52内を仕切っ
ている。そして、ケース52の上方に導入された乾燥空
気は、中空糸膜束部材51を通流することなくケース5
2内の上方から下方へ移動することができないようにな
っている。
【0083】本実施形態においては、白矢印で示すオフ
ガスは、ケース52におけるオフガス入口52aからケ
ース52内に導入される。ケース52内に導入されたオ
フガスは、中空糸膜束部材51の一端部側における図示
しないオフガス流入口を介して中空糸膜束部材51内に
導入される。
【0084】中空糸膜束部材51内に導入されたオフガ
スは、中空糸膜束部材51における中空糸膜束の内側に
分配され、中空糸膜内を通流して中空糸膜束部材51の
他端部側における図示しないオフガス流出口に到達す
る。中空糸膜束部材51の他端部側におけるオフガス流
出口に到達したオフガスは、ケース52におけるオフガ
ス出口52bに通流し、オフガス出口52bから排出さ
れて図1に示す後段の気液分離装置3に向かう。
【0085】一方、黒矢印で示す乾燥空気は、ケース5
2における乾燥空気流入口52cからケース52内に導
入される。乾燥空気流入口52cは、ケース52におけ
る上方に設けられているので、乾燥空気はケース52内
の上方に導入される。ケース52内の上方に導入された
乾燥空気は、中空糸膜束部材51における中空糸の外側
を通流して、ケース52内の下方位置に移動する。乾燥
空気が中空糸膜束部材51を通過する際、中空糸膜の外
側を通流する乾燥空気は、中空糸膜の内側を通流するオ
フガスとの間で水分交換が行われて、加湿されて加湿空
気となる。乾燥空気が加湿される原理は、前記第1の実
施形態と同様である。
【0086】このとき、中空糸膜の外側を通流する乾燥
空気が通流する方向は、中空糸膜内を通流するオフガス
が通流する方向と交差する方向とされている。本実施形
態では、中空糸膜束部材51が水平角度となす角度を規
定しても、オフガスが通流する方向と乾燥気体が通流す
る方向のなす角度が明確に規定されるわけではない。し
かし、乾燥気体が通流する方向は、少なくともオフガス
が通流する方向と平行ではないので、オフガスが通流す
る方向と乾燥気体が通流する方向は、本発明にいう「交
差する方向」に該当するものである。
【0087】このようにして乾燥空気がケース52内に
おける中空糸膜束部材51を通流することによってオフ
ガスとの間で水分交換が行われ、乾燥空気が加湿空気と
なる。この過程において、乾燥空気とオフガスとは交差
する方向に移動しながら水分交換が行われている。この
ため、中空糸膜の全体にわたってほぼ均等に乾燥気体が
接触することができる。したがって、中空糸膜全体から
効率よく水分を回収することができるので、水回収率を
向上させることができる。
【0088】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。図8(a)は、本発明の第5の実施形態に係る
加湿装置の斜視図、(b)は、その縦断面図である。図
8に示すように、本実施形態に係る加湿装置60は、中
空糸膜束部材61と、この中空糸膜束部材61が収納さ
れたケース62を有している。また、ケース62の内部
であって、中空糸膜束部材61が配置されている位置の
上方には、多数の空気孔が形成されたパンチングプレー
ト63が配設されている。
【0089】中空糸膜束部材61は、図示しないポッテ
ィング部によって数千本の中空糸膜を束ね、両端をポッ
ティングして形成されている。また、ケース62の一端
部側の高さ方向中央位置には、オフガスをケース62内
に導入するオフガス入口62aが設けられており、ケー
ス62の他端部側の高さ方向中央位置には、オフガスを
ケース62から排出するオフガス出口62bが形成され
ている。さらに、ケース62の他端部側におけるオフガ
ス出口62bが設けられている位置の上方には、乾燥空
気をケース62内に流入する乾燥空気入口62cが設け
られており、ケース62の一端部側におけるオフガス入
口62aの下方には、乾燥空気が加湿されてなる加湿空
気を排出する加湿空気出口62dが設けられている。中
空糸膜束部材61は、これらの乾燥空気入口62cおよ
び加湿空気出口62dに挟まれる形で配設されている。
したがって、中空糸膜束部材61は、長手方向がほぼ水
平となるようにして配設されている。
【0090】また、中空糸膜束部材61における一端部
側のポッティング部は、ケース62におけるオフガス入
口62aに密着するように形成されており、中空糸膜束
部材61における他端部側におけるポッティング部は、
ケース62におけるオフガス出口62bに密着するよう
に形成されている。さらに、中空糸膜部材61における
一端部側には、図示しないオフガス流入口が形成されて
おり、他端部側にはやはり図示しないオフガス流出口が
形成されている。
【0091】他方、ケース62内に配設されている中空
糸膜束部材61の側方には、中空糸膜束部材61の長手
方向に沿って隔壁部材62eが配設されている。この隔
壁部材62eは、ケース62内の上下部分がそれぞれ気
密状態を維持するようにしながらケース62内を仕切っ
ている。そして、ケース62の上方に導入された乾燥空
気は、中空糸膜束部材61を通流することなくケース6
2内の上方から下方へ移動することができないようにな
っている。
【0092】また、ケース62内に配設されている中空
糸膜束部材61の上方には、パンチングプレート63が
配設されている。このパンチングプレート63には、多
数の空気孔63a,63a…が形成されている。これら
の空気孔63a,63a…は、中空糸膜束部材61の長
手方向に離間して形成されている。また、これらの空気
孔のうち、最端部に形成されているものは、ケース62
における側壁近傍に形成されている。このパンチングプ
レート63によって、ケース62の上方に導入された乾
燥空気が下降する際に、中空糸膜束部材61の長手方向
にほぼ均一となるように乾燥空気が分散される。
【0093】本実施形態においては、白矢印で示すオフ
ガスは、ケース62におけるオフガス入口62aからケ
ース62内に導入される。ケース62内に導入されたオ
フガスは、中空糸膜束部材61の一端部側における図示
しないオフガス流入口を介して中空糸膜束部材61内に
導入される。
【0094】中空糸膜束部材61内に導入されたオフガ
スは、中空糸膜束部材61における中空糸膜束の内側に
分配され、中空糸膜の内側を通流して中空糸膜束部材6
1の他端部側における図示しないオフガス流出口に到達
する。中空糸膜束部材61の他端部側におけるオフガス
流出口に到達したオフガスは、ケース62におけるオフ
ガス出口62bに通流し、オフガス出口62bから排出
されて図1に示す後段の気液分離装置3に向かう。
【0095】一方、黒矢印で示す乾燥空気は、ケース6
2における乾燥空気流入口62cからケース62内に導
入される。乾燥空気流入口62cは、ケース62におけ
る上方に設けられているので、乾燥空気はケース62内
の上方に導入される。ケース62内の上方に導入された
乾燥空気は、パンチングプレート63に沿って水平方向
に移動するとともに、パンチングプレート63に形成さ
れた空気孔63a,63a…を通って順次下降する。こ
のパンチングプレート63によって、乾燥空気は、水平
方向に均一に拡散される。
【0096】パンチングプレート63における空気孔6
3a,63a…を介して通流した乾燥空気は、そのまま
下降して中空糸膜束部材61に導入され、中空糸膜束部
材61中空糸の外側を通流して、ケース62内の下方位
置に移動する。乾燥空気が中空糸膜束部材61を通過す
る際、中空糸膜の外側を通流する乾燥空気は、中空糸膜
の内側を通流するオフガスとの間で水分交換が行われ
て、加湿されて加湿空気となる。乾燥空気が加湿される
原理は、前記第1の実施形態と同様である。
【0097】このとき、中空糸膜の外側を通流する乾燥
空気が通流する方向は、中空糸膜内を通流するオフガス
が通流する方向と直交する方向とされている。
【0098】このようにして乾燥空気がケース62内に
おける中空糸膜束部材61を通流することによってオフ
ガスとの間で水分交換が行われ、乾燥空気が加湿空気と
なる。この過程において、乾燥空気とオフガスとは交差
する方向に移動しながら水分交換が行われている。しか
も、パンチングプレート63の作用によって、乾燥空気
が水平方向にほぼ均一に拡散する。このため、中空糸膜
の全体にわたってほぼ均等に乾燥気体が接触することが
できる。したがって、中空糸膜全体から効率よく水分を
回収することができるので、水回収率を向上させること
ができる。
【0099】さらに、本発明の第6の実施形態について
説明する。図9(a)は、本発明の第6の実施形態に係
る加湿装置の斜視図、(b)は、その縦断面図である。
図9に示すように、本実施形態に係る加湿装置70は、
4本の中空糸膜束部材71,71…と、これらの中空糸
膜束部材71,71…が収納されたケース72を有して
いる。
【0100】4本の中空糸膜束部材71は、同一の構造
を有しており、図示しないポッティング部によって数千
本の中空糸膜を束ね、両端をポッティングして形成され
ている。また、ケース72の一端部側の高さ方向中央位
置には、オフガスをケース72内に導入する4つのオフ
ガス入口72a,72a…が設けられている。一方、ケ
ース72の他端部側の高さ方向中央位置には、オフガス
をケース72から排出する4つのオフガス出口72b,
72b…が形成されている。さらに、ケース72の他端
部側におけるオフガス出口72b,72b…が設けられ
ている位置の上方には、乾燥空気をケース72内に流入
する乾燥空気入口72c,72c…が設けられており、
ケース72の一端部側におけるオフガス入口72a,7
2a…の下方には、乾燥空気が加湿されてなる加湿空気
を排出する加湿空気出口72d,72d…が設けられて
いる。中空糸膜束部材71,71…は、これらの乾燥空
気入口72c,72c…および加湿空気出口72d,7
2d…に挟まれる形で配設されている。したがって、中
空糸膜束部材71,71…は、長手方向がほぼ水平とな
るようにして配設されている。
【0101】また、中空糸膜束部材71,71…におけ
る一端部側のポッティング部は、ケース72におけるオ
フガス入口72a,72a…にそれぞれ密着するように
形成されている。一方、中空糸膜束部材71,71…に
おける他端部側におけるポッティング部は、ケース72
におけるオフガス出口72b,72b…に密着するよう
に形成されている。さらに、中空糸膜部材71,71…
における一端部側には、図示しないオフガス流入口が形
成されており、他端部側にはやはり図示しないオフガス
流出口が形成されている。
【0102】他方、ケース72内において中空糸膜束部
材71,71…は、水平方向に並列に配設されており、
これらの中空糸膜束部材71,71…の間および両端b
に配設された中空糸膜部材71,71…とケース72の
間には、隔壁部材72eが配設されている。この隔壁部
材72eは、ケース72内の上下部分がそれぞれ気密状
態を維持するようにしながらケース72内を仕切ってい
る。そして、ケース72の上方に導入された乾燥空気
は、中空糸膜束部材71,71…を通流することなくケ
ース72内の上方から下方へ移動することができないよ
うになっている。
【0103】本実施形態においては、白矢印で示すオフ
ガスは、ケース72におけるオフガス入口72aからケ
ース72内に導入される。ケース72内に導入されたオ
フガスは、中空糸膜束部材71,71…の一端部側にお
ける図示しないオフガス流入口を介して中空糸膜束部材
71,71…内に導入される。
【0104】中空糸膜束部材71、71…内に導入され
たオフガスは、中空糸膜束部材71,71…における中
空糸膜束の内側に分配され、中空糸膜の内側を通流して
中空糸膜束部材71,71…の他端部側における図示し
ないオフガス流出口に到達する。中空糸膜束部材71,
71…の他端部側におけるオフガス流出口に到達したオ
フガスは、ケース72におけるオフガス出口72b,7
2b…に通流し、オフガス出口72b,72…から排出
される。その後、図示しない管路によって集められ、図
1に示す後段の気液分離装置3に向かう。
【0105】一方、黒矢印で示す乾燥空気は、ケース7
2における乾燥空気流入口72c、72c…からケース
72内に導入される。乾燥空気流入口72c,72c…
は、ケース72における上方に設けられているので、乾
燥空気はケース72内の上方に導入される。ケース72
内の上方に導入された乾燥空気は、中空糸膜束部材7
1,71…における中空糸の外側を通流して、ケース7
2内の下方位置に移動する。乾燥空気が中空糸膜束部材
71,71…を通過する際、中空糸膜の外側を通流する
乾燥空気は、中空糸膜の内側を通流するオフガスとの間
で水分交換が行われて、加湿されて加湿空気となる。乾
燥空気が加湿される原理は、前記第1の実施形態と同様
である。
【0106】このとき、中空糸膜の外側を通流する乾燥
空気が通流する方向は、中空糸膜内を通流するオフガス
が通流する方向と交差する方向とされている。なお、こ
の「中空糸膜内を通流するオフガスが通流する方向と交
差する方向」は、前記第4の実施形態と同様の意義を有
する。
【0107】このようにして乾燥空気がケース72内に
おける中空糸膜束部材71,71…を通流することによ
ってオフガスとの間で水分交換が行われ、乾燥空気が加
湿空気となる。この過程において、乾燥空気とオフガス
とは交差する方向に移動しながら水分交換が行われてい
る。このため、中空糸膜の全体にわたってほぼ均等に乾
燥気体が接触することができる。したがって、中空糸膜
全体から効率よく水分を回収することができるので、水
回収率を向上させることができる。
【0108】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は前記の各実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば、ハウジング内においてオフガスと
乾燥空気を向流となるように通流させているが、並流と
なるように通流させる態様とすることもできる。
【0109】このとき、乾燥空気とオフガスを向流とす
るメリットとしては、中空糸膜内の湿度濃度差を均一化
することができるので、水透過効率が向上することが挙
げられる。また、気体の入口と出口が対向することにな
るので、ガス配管のレイアウト性が向上する。さらに
は、中空糸膜による熱交換効率が良くなるので、ガスの
冷却性能が向上する。しかも、熱交換率が高いので、乾
燥空気の出口の温度をオフガスの出口の温度に合わせや
すいため、温度調節が容易となる。したがって、燃料電
池へ供給する空気の湿度を管理しやすくなる。
【0110】ここで、加湿装置が有する温度調節機能に
ついて補足する。例えば、スーパーチャージャなどの空
気圧縮機で圧縮された乾燥空気は、おおよそ30℃(燃
料電池のアイドリング時)〜120℃(燃料電池の最高
出力時)の間で温度が変化する。一方、燃料電池は温度
調節下約80℃で運転され、80℃+α程度のオフガス
が排出される。このオフガスと空気圧縮機で圧縮された
乾燥空気を加湿装置に通流すれば、中空糸膜において水
分移動とともに熱移動も起こり、乾燥空気はオフガスに
近い温度(つまり燃料電池の運転温度に近い安定した温
度)の加湿空気になって燃料電池に供給される。即ち、
乾燥空気は、燃料電池のアイドリング時などの低出力時
には加湿装置により加湿および加温されて燃料電池に供
給され、燃料電池の最高出力時などの高出力時には加湿
装置により加湿および冷却され、安定した温度範囲の加
湿空気として燃料電池に供給される。したがって、加湿
装置が有する温度調節機能により燃料電池を好適な温度
条件で運転することができ、燃料電池の発電効率が高く
なる。
【0111】また、空気圧縮機の吐出側にインタークー
ラが取り付けられる場合は、空気圧縮機で圧縮された乾
燥空気は冷却(又は加温)され、おおよそ50℃(燃料
電池のアイドリング時)〜60℃(燃料電池の最高出力
時)の間で温度が変化する。このインタークーラを通過
した乾燥空気をオフガス(80℃+α)が通流する加湿
装置に通流すれば、乾燥空気は、中空糸膜において加湿
および温度調節(加温)されオフガスに近い温度、つま
り燃料電池の運転温度に近い安定した温度範囲の加湿空
気になって燃料電池に供給される。したがって、インタ
ークーラが取り付けられた場合も、加湿装置が有する温
度調節機能により燃料電池を好適な温度条件で運転する
ことができ、燃料電池の発電効率が高くなる。
【0112】一方、乾燥空気とオフガスを並流とするメ
リットとしては、乾燥空気とオフガスが入口部分で湿度
濃度差が高いので、加湿効率が向上するため、中空糸膜
自体の全長を短縮できるので、装置の小型化に寄与する
ことが挙げられる。また、装置を小型化できるので、中
空糸を整列させて束ねることが容易となり、これらのこ
とにより、コストの低減に寄与する。さらには、乾燥空
気の熱交換率が低くなるので、高出力時に燃料電池に供
給するガス温度を高めに設定することができる。したが
って、燃料電池の効率を向上させることができる。
【0113】また、前記第3から第6の実施形態におい
ては、中空糸膜束部材をそのままケースに配設している
が、中空糸膜束部材をハウジングに収納し、ハウジング
の側面に複数の乾燥空気流入口および乾燥空気排出口を
設け、このハウジングをケースの中に配設する態様とす
ることもできる。
【0114】さらに、中空糸膜モジュールなどのハウジ
ング内における乾燥空気(加湿空気)が通流する部分に
水分が凝縮して水溜りを生じると、中空糸膜の外側の表
面積を有効に活用することができなくなるおそれがあ
る。したがって、ハウジング内に水溜りが生じないよう
に、中空糸膜モジュールなどの下方からも、加湿空気を
抜き出せるようにしておくのが好ましい。このようにす
ることで、凝縮した水を加湿空気とともに容易にハウジ
ング内から抜き出すことができ、水溜りの発生を防止す
る。なお、抜き出した水は、キャッチタンクなどにより
捕集し、他の系に廻すなどして再利用するのが好まし
い。
【0115】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のうちの請求項1
に係る発明によれば、ハウジングの端部から中央部にわ
たって全体的に均等に湿潤気体と乾燥気体との間で水分
交換を行うことができる。したがって、中空糸膜全体か
ら効率よく水分を回収することができるので、水回収率
を向上させることができる。
【0116】請求項2に係る発明によれば、湿潤気体と
乾燥気体が直交する方向を向いて通流している。このよ
うに、湿潤気体と乾燥気体が直交する方向を向いて通流
しているため、中空糸膜の長手方向の端部から中央部に
わたって全体的にさらに均等に湿潤気体と乾燥気体との
間で水分交換を行うことができる。したがって、全体と
しての水回収率をさらに向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料電池システムの全体構成図である。
【図2】燃料電池の構成を摸式化した説明図である。
【図3】(a)は、本発明に係る加湿装置を示す斜視
図、(b)は、その平面断面図である。
【図4】本発明に係る加湿装置における中空糸膜モジュ
ールの斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る加湿装置の側断
面図、(b)は、(a)のX−X線断面図、(c)は、
(a)のY−Y線断面図である。
【図6】(a)は、第3の実施形態に係る加湿装置の斜
視図、(b)は、その平断面図である。
【図7】(a)は、本発明の第4の実施形態に係る加湿
装置の斜視図、(b)は、その縦断面図である。
【図8】(a)は、本発明の第5の実施形態に係る加湿
装置の斜視図、(b)は、その縦断面図である。
【図9】(a)は、本発明の第6の実施形態に係る加湿
装置の斜視図、(b)は、その縦断面図である。
【図10】従来の加湿装置の側断面図である。
【符号の説明】
1 燃料電池 2 加湿装置 21a ハウジング 21b 中空糸膜束 21c1,21c2 乾燥空気流入口 21d1,12d2 乾燥空気流出口 21i オフガス流入口 21j オフガス流出口
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01M 8/04 H01M 8/04 K (72)発明者 鈴木 幹浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 草野 佳夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3L055 AA10 BA01 DA01 DA05 4D006 GA41 HA02 HA19 JA14A JA18A JA25A JA29A JA33A KA17 KA67 KE16Q MA01 PA10 PB17 PB18 PB19 PB65 PC80 5H027 AA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の水透過性の中空糸膜の内側と外側
    にそれぞれ水分含量の異なる気体を通流して前記気体間
    で水分交換を行い、水分含量の少ない乾燥気体を加湿す
    る加湿装置において、 水分含量の多い気体が通流する方向と水分含量が少ない
    気体が通流する方向とが交差する方向であるように構成
    されていることを特徴とする加湿装置。
  2. 【請求項2】 前記交差する方向が直交する方向である
    ことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
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