JP2001200616A - 厚型スレート - Google Patents

厚型スレート

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JP2001200616A
JP2001200616A JP2000009550A JP2000009550A JP2001200616A JP 2001200616 A JP2001200616 A JP 2001200616A JP 2000009550 A JP2000009550 A JP 2000009550A JP 2000009550 A JP2000009550 A JP 2000009550A JP 2001200616 A JP2001200616 A JP 2001200616A
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Isao Yoshida
功 吉田
Kazuto Hirai
和人 平井
Masaru Yonezu
勝 米津
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FUJI SLATE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な構造で、全体の重量を軽くしな
がら強靭な構造にする。 【解決手段】 厚型スレートは、モルタルに補強繊維を
埋設して湿式プレスで成形している。厚型スレートを成
形しているモルタルは、100重量部のセメントに対し
て、30〜100重量部の細骨材を含む。厚型スレート
は、セメントと細骨材を含むモルタル100重量部に対
して、0.5〜3重量部の補強繊維を混合してなる補強
繊維混合モルタルを加圧成形して、単位面積当りの重量
を20〜35kg/mとする厚さに成形している。さ
らに、厚型スレートは、裏面の中央部分に肉厚プレート
部2を一体成形して設けている。この肉厚プレート部2
は、前後幅を瓦前後の全幅の25〜75%とし、左右幅
を瓦左右の全幅の15〜60%とし、高さを瓦の平均厚
さの10〜40%としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補強繊維で補強し
てなる、薄くて軽く成形している厚型スレートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】厚型スレートは、薄くて軽いスレートに
比較すると、外観を美しいデザインにできる。このた
め、住宅用の屋根瓦に多く使用されている。しかしなが
ら、従来から使用されているほとんどの厚型スレート
は、スレートに比較すると重くなる欠点がある。たとえ
ば、厚型スレートの平均的な重量は、50kg/m
相当に重い。これに対して、スレートは20kg/m
以下と軽く製造できる。ただ、スレートは、断熱性が悪
いことに加えて、全体の形状を波形に成形し、あるいは
平板状に成形しているので、住宅用の屋根瓦に適した美
しいデザインとするのが難しい欠点がある。
【0003】厚型スレートの軽量化を実現するために、
との技術が提案されている。 使用する材料を同じにして、形状を波形状に成形し
て強度をもたせ、弱冠薄肉化して軽量化する。 軽量骨材と、耐アルカリ性のガラス繊維等の補強繊
維と、シリカヒュームや合成樹脂等を使用して、使用す
る材料の比重を小さくして軽量化する。
【0004】しかしながら、の厚型スレートは、瓦の
形状が波形状のみとなって、デザインが制約され、居宅
用の屋根として使用できない。また、の厚型スレート
は、厚さが従来の瓦とほぼ同じとなるので、原料コスト
が高くなって安価に多量生産できなくなる。さらに、
との厚型スレートは、いずれも軽量化できるのは約1
0%程度で、単位面積当りの重量は約45kgとなる。
このため、軽量化の効果はほとんど期待できず、また、
デザイン性や経済効果を考慮すると、トータルではマイ
ナスとなって、到底実用化できない。
【0005】厚型スレートをより計量化するために、ガ
ラス繊維を埋設して、より軽くする技術が提案されてい
る。セメントに埋設されるガラス繊維は、セメントの引
っ張り強度を強くする。厚型スレートに成形されるセメ
ントは、圧縮強度が極めて強いので、引張強度を増強し
て、厚型スレートとしての曲げ強度を向上できる。曲げ
強度を補強する技術は、厚型スレートを薄くするために
最も大切な技術である。いいかえると、厚型スレート
は、曲げ強度を十分に強くできないので、薄くして計量
化できないのである。厚型スレートに十分な曲げ強度が
要求されるのは、屋根に葺いた状態で、厚型スレートの
上を歩くときに、割れると困るからである。とくに、屋
根に葺いた厚型スレートは、割れたときの交換が極めて
難しい。それは、上段の厚型スレートを重ねて、隠れた
部分となる上縁を、屋根の下地に釘止して固定している
からである。割れた厚型スレートを屋根から取り除くに
は、厚型スレートを固定している釘を抜く必要がある
が、上段の厚型スレートに隠れた部分に打ち込まれた釘
は、簡単に抜けない。さらに、万一、この釘が抜けたと
しても、新しい厚型スレートを上段の厚型スレートの下
に挿入して、釘止することは到底できない。このため、
厚型スレートは、屋根の上を歩いても割れない強度、す
なわち、十分な曲げ強度が要求される。厚型スレート
は、上下の両側縁が屋根に支持されるが、中央は支持さ
れない。このため、上下の両側縁を支持して、その中央
に荷重がかかったときに、割れない曲げ強度が最も大切
である。この曲げ強度を強くするには、厚型スレートの
下面の引っ張り強度を強くする必要がある。厚型スレー
トの中央に荷重がかかると、下面に引っ張り強度が働く
からである。
【0006】厚型スレートの曲げ強度は、厚さの自乗に
比例する。このため、厚型スレートを軽量化するため
に、たとえば半分に薄くすると、曲げ強度は1/4に低
下してしまう。したがって、厚型スレートは、単位面積
当りの重量を20〜35kg/m以下となるまで薄く
すると、曲げ強度が著しく低下し、実用化できる厚型ス
レートは到底実現できないと考えられてきた。このこと
が、単位面積当りの重量を20〜35kg/mとする
厚型スレートの実用化を阻止していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、モルタル
や細骨材等のバランスを巧妙な混合比に調整することに
より、これまでは到底に実用化できないと考えられてい
た、単位面積当りの重量を約35kg/m以下とする
極めて軽い厚型スレートを実用化することに成功した
(特開平11−117458号公報)。
【0008】この厚型スレートは、極めて軽くできるの
で、葺いた状態で建物の屋根を軽くできる特長がある。
さらに、1枚の厚型スレートが軽いので、運搬コストを
低減できると共に、屋根に葺くときに作業者が楽に能率
よく施工できる特長がある。屋根に葺く施工能率をさら
に向上して、屋根をすっきりと美しいデザインにするた
めに、外形の大きな厚型スレートが要求されている。た
とえば、2倍の大きさの厚型スレートは、屋根に葺く手
間を半分にして、極めて能率よく施工できる特長があ
る。しかしながら、2倍の大きさの厚型スレートは、重
さも2倍になるので、屋根における持ち運びが難しくな
る。このことから、さらに軽量にしてしかも大きくでき
る厚型スレートが切望されている。
【0009】困ったことに、厚型スレートは、大きくす
ると割れやすくなる欠点もある。それは、厚型スレート
が、両側を支持して中間に加重がかかる状態で割れるか
らである。大きな厚型スレートは、両側の幅が広くなる
ので、幅に比例して割れやすくなってしまう。したがっ
て、施工能率を改善するためには、さらに軽量化してよ
り強靭にする技術が要求される。
【0010】本発明は、さらにこのことを実現すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、極めて簡単な構造で、全体の重量を軽くしながら強
靭な構造にできる厚型スレートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、モルタルに補
強繊維を埋設して湿式プレスで成形された厚型スレート
である。厚型スレートを成形しているモルタルは、10
0重量部のセメントに対して、30〜100重量部の細
骨材を含む。厚型スレートは、セメントと細骨材を含む
モルタル100重量部に対して、0.5〜3重量部の補
強繊維を混合してなる補強繊維混合モルタルMを加圧成
形して、単位面積当りの重量を20〜35kg/m
する厚さに成形している。
【0012】さらに、本発明の厚型スレートは、裏面の
中央部分に肉厚プレート部2を一体成形して設けてい
る。この肉厚プレート部2は、前後幅を瓦前後の全幅の
25〜75%とし、左右幅を瓦左右の全幅の15〜60
%とし、高さを瓦の平均厚さの10〜40%としてい
る。
【0013】厚型スレートは、裏面に二つの肉厚プレー
ト部2を一体成形して設けることもできる。この厚型ス
レートは、二つの肉厚プレート部2を、瓦の前後のほぼ
中央部分に位置して設けると共に、瓦の左右方向のほぼ
中央に互いに接近する位置、ないしは、瓦を左右方向に
2分割した分割領域のほぼ中央に位置して配設する。さ
らに、二つの肉厚プレート部2は、前後幅を瓦前後の全
幅の25〜75%とし、二つの肉厚プレート部2の幅を
加算してなる左右幅を瓦左右の全幅の15〜60%と
し、高さを瓦の平均厚さの10〜40%とする。
【0014】さらにまた、本発明の厚型スレートは、裏
面に三つの肉厚プレート部2を一体成形して設けること
もできる。この厚型スレートは、三つの肉厚プレート部
2を、瓦の前後のほぼ中央部分に位置して設けると共
に、瓦の左右方向のほぼ中央とその両側に配設する。さ
らに、三つの肉厚プレート部2は、前後幅を瓦前後の全
幅の25〜75%とし、三つの肉厚プレート部2の幅を
加算してなる左右幅を瓦左右の全幅の15〜60%と
し、高さを瓦の平均厚さの10〜40%とする。
【0015】本発明の厚型スレートは、好ましくは、1
00重量部のセメントに対して、30〜100重量部の
細骨材と、2.5〜10重量部の軽量骨材を含み、この
軽量骨材をリサイクルのガラス軽量骨材とする。リサイ
クルのガラス軽量骨材は、表面を耐アルカリ層でコーテ
ィングしており、単位容積重量を0.25〜0.5kg
/リットルとし、点加重強度を1〜8kgfと、平均粒
径を5mm以下とする廃ガラスの焼結体である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための厚型スレートとその製造
方法を例示するものであって、本発明は厚型スレートと
その製法を下記のものに特定しない。
【0017】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0018】図1と図2に示す厚型スレート1は、全体
の形状を板状とする平板瓦で、外形寸法を、320mm
(縦)×704mm(幅)とし、セメントと細骨材と軽
量骨材に、補強繊維を含む補強繊維混合モルタルをプレ
ス成形して製造される。補強繊維には、ビニロン繊維、
または耐アルカリ性のガラス繊維が使用される。
【0019】モルタルに添加されるビニロン繊維には、
好ましくは、繊維の太さを14μm、引張強度を20×
10kg/cm、比重を1.3のものを使用する。
平均長を数mmのものを使用する。
【0020】モルタルに添加される耐アルカリ性のガラ
ス繊維は、好ましくは、平均長さを約6mmとし、繊維
の太さを1.8デニールとするものが使用される。
【0021】モルタルに添加されるビニロン繊維は、1
00重量部のモルタルに対して、0.5〜1.5重量部
である。耐アルカリ性のガラス繊維は、100重量部に
対して1〜3重量部である。ビニロン繊維と耐アルカリ
性のガラス繊維の両方を添加するモルタルは、100重
量部のモルタルに対して、0.5〜3重量部のビニロン
繊維と耐アルカリ性のガラス繊維を添加する。
【0022】厚型スレート1の成形に使用する補強繊維
混合モルタルは、セメントに細骨材を混合している。細
骨材の添加量は、100重量部のセメントに対して30
〜100重量部である。細骨材には、砂とフライアッシ
ュを使用する。ただ、細骨材は、フライアッシュを添加
しないで、砂のみを使用することもできる。
【0023】さらに、モルタルには、好ましくは、細骨
材に加えて、軽量骨材を添加する。軽量骨材を添加して
成形した厚型スレートは、より軽量化できると共に、熱
伝導率を改善して、凍結したときの割れを有効に防止で
きる。軽量骨材には、廃ガラスを発泡状態に焼結したリ
サイクルのガラス軽量骨材が最適である。ただ、軽量骨
材には、プラスチックを球形に発泡成形したものも使用
できる。
【0024】リサイクルのガラス軽量骨材は、表面を耐
アルカリ層でコーティングしており、単位容積重量を
0.25〜0.5kg/リットルとし、点加重強度を1
〜8kgfとし、さらに、平均粒径を3mm以下とする
廃ガラスの焼結体である。このリサイクルのガラス軽量
骨材は、株式会社クリスタルクレイ製の「Gライト 1
〜3号」が使用できる。
【0025】セメント、細骨材、軽量骨材、補強繊維等
の混合物は、水を添加して混練りされる。水は、セメン
トや細骨材の混合物100重量部に対して、22重量部
添加する。
【0026】図1の上から見た斜視図と、図2の下から
見た斜視図に示す厚型スレート1は、図3の横断面図と
図4の縦断面図に示すように、裏面の中央部分に肉厚プ
レート部2を一体成形して設けている。
【0027】肉厚プレート部2は、前後幅を瓦前後の全
幅の25〜75%、好ましくは40〜60%とし、左右
幅を瓦左右の全幅の15〜60%、好ましくは20〜5
0%とし、高さを瓦の平均厚さの10〜40%、好まし
くは20〜35%としている。肉厚プレート部2の前後
および左右の幅を広くして高くすると、強度は向上する
が厚型スレートが重くなる。反対に、肉厚プレート部2
の幅を狭くして薄くすると、軽くなるが、強度が低下す
る。したがって、厚型スレートに要求される強度と重量
を考慮して、肉厚プレート部2の幅と高さを最適値とす
る。
【0028】さらに、厚型スレートは、図5と図6に示
すように、裏面に二つまたは三つの肉厚プレート部2を
一体成形して設けることもできる。二つの肉厚プレート
部2は、瓦の前後のほぼ中央部分に位置して設けられる
と共に、瓦の左右方向のほぼ中央に互いに接近する位
置、ないしは、瓦を左右方向に2分割した分割領域のほ
ぼ中央に位置して配設される。三つの肉厚プレート部2
は、瓦の前後のほぼ中央部分に位置して設けられると共
に、瓦の左右方向のほぼ中央とその両側に配設して設け
られる。
【0029】厚型スレート1の裏面に設けられる、二つ
または三つの肉厚プレート部2は、前後幅を瓦前後の全
幅の25〜75%、好ましくは40〜60%とし、二つ
または三つの肉厚プレート部2の幅を加算してなる左右
幅を瓦左右の全幅の15〜60%、好ましくは20〜5
0%とし、高さを瓦の平均厚さの10〜40%、好まし
くは20〜35%とする。
【0030】さらに、図1ないし図4に示す厚型スレー
ト1は、隣接する厚型スレートを重ね合わせて屋根に葺
くために低く形成されているラップ段差部4を左側の側
縁に設けている。さらに、図に示す平板状の厚型スレー
ト1は、ラップ段差部4と反対の側縁に、ラップ段差部
4に重ねられるラップ部5を設けている。ラップ部5
は、その下面をラップ段差部4の上に均一に接触する形
状に成形される。
【0031】さらに、図の厚型スレート1は、下から吹
き上げられる雨水の侵入を阻止するために、上縁に沿っ
て水止凸条6を設けている。水止凸条6は、瓦本体部3
の両横まで延長して設けられている。
【0032】厚型スレート1を湿式プレスで成形する金
型は、図7に示すように、裏面成形金型9と枠金型10
と上面成形金型11とからなり、裏面成形金型9には通
水シート12を積層している。通水シート12は、金網
13の上に通水性のある布地14を積層したものが使用
される。ただ、通水シートには、金属板に多数の貫通孔
を設けた多孔板を金網の上に積層し、この多孔板の上に
布地を積層したもの、あるいは、金網を使用しないで、
多孔板と布地を積層したもの、あるいはまた、多孔板に
金網を積層し、金網の上に布地を積層したものも使用で
きる。裏面成形金型9は、通水シート12を通過した水
をスムーズに排水するために、表面に多数の細い排水溝
を設けることもできる。
【0033】以上の金型を使用して、図1ないし図6に
示す厚型スレート1は、図7ないし図11に示す工程で
下記のようにして成形される。 図7に示すように、上面に通水シート12を積層し
ている裏面成形金型9の上に、定量に計量された補強繊
維混合モルタルMを供給した後、通水シート12の上面
に枠金型10を降下させる。補強繊維混合モルタルM
は、モルタルに補強繊維が添加されて、均一に分散して
混合されている。
【0034】 図8に示すように、枠金型10の内側
に上面成形金型11を降下させて、供給された補強繊維
混合モルタルMを圧搾して成形する。枠金型10と上面
成形金型11は、表面に通水シート12を配設していな
い。このため、この面からモルタルに含まれる水が排水
されることはない。したがって、この面にモルタル内の
水が移行することはなく、水で補強繊維が裏面に移行さ
れて、表面から突出することはない。
【0035】 図9に示すように、枠金型10と上面
成形金型11を一緒に上昇して、成形された厚型スレー
ト1を上面成形金型11の下面に吸着して、裏面成形金
型9から引き上げ、養成プレート15の上に移送する。
【0036】 図10に示すように、枠金型10と上
面成形金型11とを、一緒に養成プレート15の上面に
降下させた後、枠金型10を上昇して成形された厚型ス
レート1を養成プレート15に載せる。その後、図11
に示すように、厚型スレート1を挟着しない上面成形金
型11を上昇させる。この状態で成形された厚型スレー
ト1が養成プレート15に載せられる。
【0037】 養成プレート15に載せて、成形され
た厚型スレート1の補強繊維混合モルタルMを硬化させ
る。成形された厚型スレート1は、たとえば、60〜7
0℃で約10〜20時間蒸気養生して、モルタルを強固
に硬化させる。蒸気養生の温度は90℃以下とする。蒸
気養生された厚型スレートは、オートクレーブして養生
された厚型スレートに匹敵する曲げ強度となり、耐衝撃
強度はオートクレーブして養生した厚型スレートの約3
倍となる。本発明の厚型スレートは、オートクレーブし
て養生するのは好ましくない。それは、オートクレーブ
によってセメントの強度は向上されるが、埋設されるビ
ニロン繊維等の補強繊維が融解されて、耐衝撃強度が低
下してしまうからである。したがって、本発明の厚型ス
レートは、好ましくは、蒸気養生してモルタルを硬化さ
せる。ただ、蒸気養生しないで、長い時間静置してモル
タルを硬化させることもできる。この方法は、モルタル
を所定の強度に硬化させるのに相当な時間がかかる。蒸
気養生は、短時間に強靭な厚型スレートを能率よく製造
できる。したがって、以下の実施例の厚型スレートは、
蒸気養生してモルタルを硬化させた。
【0038】 モルタルが硬化した後、厚型スレート
1の表面に塗料を塗布し、塗装して表面仕上げをする。
【0039】
【実施例】[実施例1]以上のようにして、以下の実施
例の厚型スレートを成形する。セメント100重量部に
対して、66重量部の細骨材と、2重量部の軽量骨材を
混合する。細骨材は、50重量部の砂と、16重量部の
フライアッシュを混合したものである。
【0040】軽量骨材は、リサイクルのガラス軽量骨
材、すなわち、表面を耐アルカリ層でコーティングして
おり、単位容積重量を0.29〜0.42kg/リット
ルとし、点加重強度を3〜5kgfと、平均粒径を1.
2〜2.5mmとする廃ガラスの焼結体(株式会社クリ
スタルクレイ製 Gライト 2号)を使用する。
【0041】さらに、モルタルには、セメントと細骨材
と軽量骨材からなる混合物100重量部に対して、0.
8重量部のビニロン繊維を均一に混合する。これに水を
添加して混練りする。水は、ビニロン繊維の混合された
混合物100重量部に対して、22重量部添加する。モ
ルタルに添加されるビニロン繊維には、繊維の太さを1
4μm、引張強度を20×10kg/cm、比重を
1.3のものを使用する。平均長を数mmのものを使用
する。
【0042】以上の組成で成形された厚型スレート1
は、外形寸法を320mm(縦)×704mm(幅)と
し、肉厚プレート部2を除く瓦本体部3の厚さを8m
m、肉厚プレート部2の前後幅を50%、左右幅を30
%、高さを2.5mmとして、単位面積当りの重量を2
6kg/mに成形して、曲げ破壊強度は1900Nと
なった。肉厚プレート部2は、瓦本体部3のほぼ中央に
設けた。この厚型スレート1は、従来の極めて厚く成形
した厚型スレートに匹敵する値となった。
【0043】[実施例2]肉厚プレート部2を二つ設け
る以外、実施例1と同様にして厚型スレート1を製作し
た。二つの肉厚プレート部2は、瓦本体部3を均等に二
つに分割した領域のほぼ中央に設けた。さらに、各々の
肉厚プレート部2の左右幅は、スレートの15%とし
て、二つを加算して瓦の左右幅の30%として、一つの
肉厚プレート部と同じ重量とした。この厚型スレート1
は、単位面積当りの重量が26kg/mとなり、曲げ
破壊強度は1850Nとなった。
【0044】[実施例3]肉厚プレート部2を三つ設け
る以外、実施例1と同様にして厚型スレート1を製作し
た。三つの肉厚プレート部2は、瓦本体部3を均等に三
つの分割した領域のほぼ中央に設けた。さらに、各々の
肉厚プレート部2の左右幅は、瓦の左右幅の10%とし
て、三つを加算して瓦の左右幅の30%として、一つの
肉厚プレート部と同じ重量とした。この厚型スレート1
は、単位面積当りの重量が26kg/mとなり、曲げ
破壊強度は1800Nとなった。
【0045】[比較例1]比較のために、肉厚プレート
部に代わって、図12に示すように、上下の方向に延長
して3列の凸条16を設ける以外、実施例1と同じよう
にして従来の厚型スレート2を試作した。この厚型スレ
ート2は、3列の凸条16の重量が、肉厚プレート部の
重量に匹敵する高さとなるように、幅と高さを調整し
た。すなわち、この比較例の3列の凸条16と、実施例
1の肉厚プレート部2の重量を同じに成形して、厚型ス
レート全体の重量を同じにした。この厚型スレート1
は、曲げ破壊強度が1100Nとなり、本発明の実施例
1の厚型スレートの58%の強度にしかならなかった。
【0046】[比較例2]さらに、肉厚プレート部2に
代わって、図13に示すように、前後の中央部に位置し
て、左右の方向に延長して1列の凸条16を設ける以
外、実施例1と同じようにして従来の厚型スレート1を
試作した。この厚型スレート1は、凸条16の重量が、
肉厚プレート部の重量に匹敵する高さとなるように、幅
と高さを調整した。すなわち、この比較例の凸条16
と、実施例1の肉厚プレート部2の重量を同じに成形し
て、厚型スレート全体の重量を同じにした。この厚型ス
レート1は、曲げ破壊強度が1150Nとなり、本発明
の実施例1の厚型スレートの60%の強度にしかならな
かった。
【0047】[実施例4]軽量骨材を添加しない以外、
実施例1と同様にして、厚型スレートを試作した。この
厚型スレートは、瓦本体部の厚さを調整して、単位面積
当りの重量を30kg/mとなるように成形した。肉
厚プレート部の幅と高さは実施例1と同様にした。この
厚型スレートは、曲げ破壊強度は1950Nとなった。
【0048】[実施例5]本発明の実施例の厚型スレー
トとして、ビニロン繊維に代わって耐アルカリ性のガラ
ス繊維を使用し、耐アルカリ性のガラス繊維の添加量
を、セメントと細骨材と軽量骨材の混合物100重量部
に対して、1.7重量部とする以外、実施例1と同じよ
うにして、厚型スレートを試作した。この厚型スレート
は、本体部分の厚さを調整して、単位面積当りの重量を
28kg/mとした。この厚型スレートは、曲げ破壊
強度は1900Nとなった。
【0049】[実施例6]厚型スレートの補強繊維に、
ビニロン繊維と耐アルカリ性のガラス繊維の両方を使用
する以外、実施例1と同じようにして、厚型スレートを
試作した。この厚型スレートは、セメントと細骨材と軽
量骨材からなる混合物100重量部に対して、0.4重
量部のビニロン繊維と、0.75重量部の耐アルカリ性
のガラス繊維を添加した。この厚型スレートは、瓦本体
部の厚さを調整して、単位面積当りの重量を28kg/
として。曲げ破壊強度は実施例1の厚型スレートに
匹敵する優れたものとなった。
【0050】[実施例7]軽量骨材として使用するリサ
イクルのガラス軽量骨材を、表面を耐アルカリ層でコー
ティングしており、単位容積重量を0.31〜0.47
kg/リットルとし、点加重強度を1〜2kgfと、平
均粒径を1.2以下とする廃ガラスの焼結体(株式会社
クリスタルクレイ製 Gライト 1号)を使用する以
外、実施例1と同じようにして、厚型スレートを試作し
た。この厚型スレートの曲げ強度は、実施例1の厚型ス
レートに匹敵する優れたものであった。
【0051】以上の実施例の厚型スレートは、従来品を
卓越する極めて優れた物性を示す。ただし、本発明の厚
型スレートは、厚型スレートの形状と組成を前述の構造
に特定しない。厚型スレートは、外形や肉厚プレート部
を特許請求の範囲に記載している範囲で種々の形状とす
ることができ、また、モルタルに充填する補強繊維の充
填量も、セメントと細骨材100重量部に対して、0.
5〜3重量部の範囲で最適な量に調整できる。さらに、
厚型スレートの単位面積当りの重量も、20〜35kg
/mの範囲で自由に調整できる。
【0052】
【発明の効果】本発明の厚型スレートは、極めて簡単な
構造で、軽量にして強靭で、しかも、安価に多量生産で
きる理想的な特長を実現する。それは、本発明の厚型ス
レートが、裏面の中央部分に、特定の形状の肉厚プレー
ト部を一体成形して設けているからである。
【0053】厚型スレートは、屋根に葺かれた状態で、
図14に示すように、上下で支持される。この状態で、
矢印で示すように上から荷重が作用すると、中央から割
れやすくなる。この方向に割れる厚型スレートは、上面
に圧縮力が作用して、下面に引張力が作用する。セメン
トを成形している厚型スレートは、引張力に極めて弱
い。このため、図12に示すように、上下方向に延長し
て設けた凸条16では、割れを効果的に防止できない。
裏面に設けた凸条16が割れるときの引張力に耐えられ
ないからである。金属等の板材は、図12に示すように
凸条を設けて補強しているが、それは、金属が引張強度
に強いからである。
【0054】図14に示すように、中央での割れを阻止
するには、図13に示すように、割れる部分を厚くして
解消できるように思われる。しかしながら、割れる部分
を厚くすることは、厚型スレート全体の重量を重くして
しまう。軽くするために補強部分を薄くすると、割れに
対する強度が低下する。とくに、厚型スレートの曲げ強
度は、厚さの自乗に比例する。このため、薄くすること
は曲げ強度を著しく低下させる。
【0055】本発明の厚型スレートは、裏面の割れやす
い部分に肉厚プレート部を設けて補強するものである
が、左右の全体に肉厚プレート部を設けるのではない。
肉厚プレート部は、左右幅の15〜60%であって、前
後幅を25〜75%に制限している。このように制限さ
せた肉厚プレート部を設けることにより、厚型スレート
の重量の増加を最小にして、しかも曲げ強度を著しく向
上させる。それは、肉厚プレート部の幅を制限すること
によって、肉厚プレート部を厚くして重量の増加を最小
にしているからである。
【0056】さらに、本発明の厚型スレートは、特定の
リサイクルのガラス軽量骨材を添加することにより、軽
量にしてしかも強靭な特性を実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の厚型スレートの斜視図
【図2】図1に示す厚型スレートの背面斜視図
【図3】図1に示す厚型スレートの横断面図
【図4】図1に示す厚型スレートの縦断面図
【図5】本発明の実施例2の厚型スレートの背面斜視図
【図6】本発明の実施例3の厚型スレートの背面斜視図
【図7】本発明の実施例の厚型スレートを成形する工程
を示す断面図
【図8】本発明の実施例の厚型スレートを成形する工程
を示す断面図
【図9】本発明の実施例の厚型スレートを成形する工程
を示す断面図
【図10】本発明の実施例の厚型スレートを成形する工
程を示す断面図
【図11】本発明の実施例の厚型スレートを成形する工
程を示す断面図
【図12】従来の比較例1の厚型スレートの背面図
【図13】従来の比較例2の厚型スレートの背面図
【図14】厚型スレートを屋根に葺いた状態を示す断面
【符号の説明】
1…厚型スレート 2…肉厚プレート部 3…瓦本体部 4…ラップ段差部 5…ラップ部 6…水止凸条 9…裏面成形金型 10…枠金型 11…上面成形金型 12…通水シート 13…金網 14…布地 15…養成プレート 16…凸条 M…補強繊維混合モルタル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モルタルに補強繊維を埋設して湿式プレ
    スで成形された厚型スレートであって、厚型スレートを
    成形しているモルタルは、100重量部のセメントに対
    して、30〜100重量部の細骨材を含み、セメントと
    細骨材を含むモルタル100重量部に対して、0.5〜
    3重量部の補強繊維が混合された補強繊維混合モルタル
    (M)が加圧成形されて、単位面積当りの重量を20〜3
    5kg/mとする厚さに成形されてなる厚型スレート
    において、 裏面の中央部分に肉厚プレート部(2)を一体成形して設
    けており、この肉厚プレート部(2)は、前後幅を瓦前後
    の全幅の25〜75%とし、左右幅を瓦左右の全幅の1
    5〜60%とし、高さを瓦の平均厚さの10〜40%と
    してなることを特徴とする厚型スレート。
  2. 【請求項2】 モルタルに補強繊維を埋設して湿式プレ
    スで成形された厚型スレートであって、厚型スレートを
    成形しているモルタルは、100重量部のセメントに対
    して、30〜100重量部の細骨材を含み、セメントと
    細骨材を含むモルタル100重量部に対して、0.5〜
    3重量部の補強繊維が混合された補強繊維混合モルタル
    (M)が加圧成形されて、単位面積当りの重量を20〜3
    5kg/mとする厚さに成形されてなる厚型スレート
    において、 裏面に二つの肉厚プレート部(2)を一体成形して設けて
    おり、二つの肉厚プレート部(2)は、瓦の前後のほぼ中
    央部分に位置して設けられると共に、瓦の左右方向のほ
    ぼ中央に互いに接近する位置、ないしは、瓦を左右方向
    に2分割した分割領域のほぼ中央に位置して配設されて
    おり、さらに、二つの肉厚プレート部(2)は、前後幅を
    瓦前後の全幅の25〜75%とし、二つの肉厚プレート
    部(2)の幅を加算してなる左右幅を瓦左右の全幅の15
    〜60%とし、高さを瓦の平均厚さの10〜40%とし
    てなることを特徴とする厚型スレート。
  3. 【請求項3】 モルタルに補強繊維を埋設して湿式プレ
    スで成形された厚型スレートであって、厚型スレートを
    成形しているモルタルは、100重量部のセメントに対
    して、30〜100重量部の細骨材を含み、セメントと
    細骨材を含むモルタル100重量部に対して、0.5〜
    3重量部の補強繊維が混合された補強繊維混合モルタル
    (M)が加圧成形されて、単位面積当りの重量を20〜3
    5kg/mとする厚さに成形されてなる厚型スレート
    において、 裏面に三つの肉厚プレート部(2)を一体成形して設けて
    おり、三つの肉厚プレート部(2)は、瓦の前後のほぼ中
    央部分に位置して設けられると共に、瓦の左右方向のほ
    ぼ中央とその両側に配設しており、さらに、三つの肉厚
    プレート部(2)は、前後幅を瓦前後の全幅の25〜75
    %とし、三つの肉厚プレート部(2)の幅を加算してなる
    左右幅を瓦左右の全幅の15〜60%とし、高さを瓦の
    平均厚さの10〜40%としてなることを特徴とする厚
    型スレート。
  4. 【請求項4】 100重量部のセメントに対して、30
    〜100重量部の細骨材と、2.5〜10重量部の軽量
    骨材を含み、軽量骨材がリサイクルのガラス軽量骨材で
    ある請求項1〜3に記載される厚型スレート。
  5. 【請求項5】 リサイクルのガラス軽量骨材が、表面を
    耐アルカリ層でコーティングしており、単位容積重量を
    0.25〜0.5kg/リットルとし、点加重強度を1
    〜8kgfと、平均粒径を5mm以下とする廃ガラスの
    焼結体である請求項4に記載される厚型スレート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002276079A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Asahi Kasei Corp 無機質系屋根材
JP2011529537A (ja) * 2008-07-29 2011-12-08 グリーン アイピー ボックス リミテッド 連結可能なタイル

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