JP2001200412A - レジャーウェア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物が絡みにくく開閉が容易なファスナーを
有するレジャー用ベストを提供する。 【解決手段】 ポケット本体５はウェア本体１と同様に
ナイロン地等からなり、ウェア本体１の表面より張り出
して立体的に形成され、上辺から側辺にかけて開閉部１
０が形成されている。この開閉部１０には、ファスナー
片１１と、スライダー１２とを覆うようにカバー部材１
３が配置される。カバー部材１３は、ウレタンゴムやシ
リコンゴム等から形成された平面長方形の部材である。
透明または半透明の素材から形成されており、外部から
内部に配置される部材を目視可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣り等のレジャ
ーの際に着用されるレジャーウェアに関する。

【０００２】

【従来の技術】魚釣り等のアウトドアレジャーの際に種
々のレジャーウェアが着用されている。この種のレジャ
ーウェアは、撥水処理が施されたナイロン等からなるウ
ェア本体を有し、このウェア本体の表前面には、様々な
小道具を収納できるようにウェア本体表面より張り出し
てポケットが設けられている。そして、このポケットの
開閉部にはファスナーが設けられている。ポケット内に
小道具を収納しまたは取り出す際にはファスナーを解除
して開閉部を開け、収納後にはファスナーの一対のファ
スナー片を咬合させて開閉部を閉じる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】アウトドアレジャーの
際には、種々のゴミやほこり等がレジャーウェアに付着
する場合がある。そして、このようなゴミやほこりがフ
ァスナーのファスナー片の咬合部に入り込むと、ファス
ナー片が目詰まりしてファスナーをうまく開閉できない
場合がある。特に、ウェア本体表面より張り出したポケ
ットの辺部にはゴミやほこりが溜まり易く、このポケッ
ト辺部にファスナーがある場合にはファスナーの目図ま
りが起こりやすい。

【０００４】さらに、魚釣りの際に着用する釣用レジャ
ーウェアでは、魚釣りに用いる釣糸等がファスナーに絡
み込んでしまい、ファスナー自体を痛める他に釣りの仕
掛けを破損してしまう場合もあり得る。本発明の課題
は、異物が絡みにくく開閉が容易なファスナーを有する
レジャー用レジャーウェアを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】発明１にかかるレジャー
ウェアは、魚釣り等のレジャーにおいて着用されるレジ
ャーウェアであって、ウェア本体と、ウェア本体にウェ
ア本体表面より張り出して設けられ辺部に開閉部を有す
るポケットと、ポケットの開閉部に設けられたファスナ
ーとを備えている。そして、ファスナーは、開閉部の両
端縁部に対向して設けられ互いに咬合自在な一対のファ
スナー片と、一対のファスナー片を咬合させつつ一対の
ファスナー片上を移動可能なスライダーと、開閉部，フ
ァスナー片及びスライダーを覆うように配置され、スラ
イダーの移動方向に開口した開口部を有するカバー部材
とを有している。

【０００６】このレジャーウェアでは、ポケットの開閉
部を開閉すべく一対のファスナー片を互いに咬合または
解除させる場合には、開口部からスライダーの把持部を
つまみ出してスライダーを移動させる。それ以外の場合
にはスライダーを開口部からカバー部材内に収納してお
く。このカバー部材は、開閉部，ファスナー片及びスラ
イダー本体を覆うように配置されており、ゴミやほこり
がファスナー片及びスライダーの隙間に侵入するのを抑
え、また魚釣り用の釣り用品においては釣糸等がファス
ナー片及びスライダーに絡みつくのを防ぐ。

【０００７】特に、このレジャーウェアでは、ウェア本
体表面より張り出して設けられたポケットの辺部に開閉
部がありファスナーが配置されているので、ゴミやほこ
りがこのファスナー付近に溜まりやすいが、カバー部材
がファスナーの目図まりを十分に防止し得る。発明２に
かかるレジャーウェアは、発明１のレジャーウェアであ
って、ポケットはレジャーウェア正面から見て上辺側の
１頂点付近が湾曲している略四角形型であり、上辺から
前記湾曲部分を経て側辺にかけて前記開閉部が形成され
ている。

【０００８】このレジャーウェアでは、ウェア本体表面
より張り出して設けられたポケットの上辺部乃至側辺に
開閉部があり、レジャーウェアを着用するユーザはポケ
ット内に物を収納し易い。そして、特にゴミやほこりが
溜まりやすい張り出したポケットの上辺部に位置する開
閉部のファスナーはカバー部材を有し、目図まりを有効
に防止し得る。

【０００９】発明３にかかるレジャーウェアは、発明１
または２のレジャーウェアであって、カバー部材は弾性
合成樹脂部材からなる。この場合には、カバー部材は弾
性部材から構成されており、開閉部の屈曲やポケットの
変形に応じて自在に屈曲する。この結果、開閉部が屈曲
してもファスナー片等にゴミなどが侵入してファスナー
が目詰まりするのを十分に防止し得る。

【００１０】発明４にかかるレジャーウェアは、発明３
のレジャーウェアであって、カバー部材は透過性を有す
る。この場合には、カバー部材内を目視した上で容易に
スライダーを開口部からつまみ出せるので、操作性がさ
らに向上する。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。本発明の一実施形態を
採用したレジャーウェアは、図１に示すように、ウェア
本体１と、このウェア本体１の前側表面に縫着された複
数のポケット２とを有している。ウェア本体１は、表面
側が撥水処理を施されたナイロン地、裏面側にはポリエ
ステルのメッシュ地からなる。このウェア本体１の前面
は中央より左右に分かれており、前面ファスナー３によ
って開閉される。

【００１２】ウェア本体１に縫合されるポケット２の１
つは、図２〜図４に示すように、ウェア本体１に縫着さ
れ上辺〜１側辺に開閉部１０（図４参照）を有するポケ
ット本体５と、開閉部１０の両側に対向して設けられ互
いに咬合自在な一対のファスナー片１１ａ，１１ｂと、
一対のファスナー片１１ａ，１１ｂを咬合させつつ一対
のファスナー片１１上を移動可能な２つのスライダー１
２と、開閉部１０，ファスナー片１１及びスライダー１
２を覆うように配置されたカバー部材１３とを有してい
る。

【００１３】ポケット本体５はウェア本体１と同様にナ
イロン地等からなり、ウェア本体１の表面より張り出し
て立体的に形成されている。このポケット本体５はレジ
ャーウェア正面から見て上辺側の１頂点付近が湾曲して
いる略四角形型である。そして、この上辺から湾曲部分
を経て側辺にかけて、詳しくはウェア本体１の表面より
張り出した張り出し高さ部分において、開閉部１０が形
成されている。

【００１４】一対のファスナー片１１ａ，１１ｂは、合
成繊維等から形成された布状部材であり、それぞれ幅方
向外方縁部が開閉部１０の側縁部に縫合され固定されて
いる。そして、それぞれ対向側縁部に対向方向に突出す
る複数のフックを備えている。この一対のファスナー片
１１ａ，１１ｂのフックは、金属または合成樹脂から形
成され相互に噛み合って咬合自在になっている。

【００１５】スライダー１２は、図５及び図６に詳しく
示すように、一対のファスナ片１１ａ，１１ｂを噛み込
みながらファスナ片１１上を移動自在に配置される噛合
部２０と、ユーザが摘んでスライダー１２を操作する把
持部２１と、噛合部２０と把持部２１とを連結するリン
グ状の連結部２２とを備えている。噛合部２０は、両側
に側方に開口しそれぞれ一対のファスナ片１１ａ，１１
ｂを収納可能な凹部を有しており、長さ方向の一端側か
ら他方側にかけて凹部内の一対のファスナ片１１ａ，１
１ｂを互いに咬合させまた咬合を解除させる。また、把
持部２１は薄板状の部材であり把持しやすいように孔が
形成されている。

【００１６】カバー部材１３は、ウレタンゴムやシリコ
ンゴム等から形成された平面長方形の部材である。透明
または半透明の素材から形成されており、外部から内部
に配置される部材を目視可能である。カバー部材１３
は、開閉部１０及びファスナー片１１，スライダー１２
を内包するようにポケット本体５の上辺〜側辺に配置さ
れ、その周縁部がポケット本体５縫合されて固定されて
いる。このカバー部材１３は、幅方向中央付近がやや盛
り上がって形成されている。そして、この盛り上がった
幅方向中央付近に長さ方向にかけて割りが形成されてお
り、この割りが開口部１３ａとなっている。

【００１７】このように構成されたレジャーウェアでポ
ケット２内に小道具等を収納するべく、ファスナー片１
１ａ，１１ｂの咬合・解除させる場合には、カバー部材
１３の開口部１３ａからスライダー１２の把持部２１を
つまみ出してスライダー１２を移動させ、それ以外の場
合にはスライダー１２の把持部２１を開口部１３ａから
カバー部材１３内に収納しておく。この際、カバー部材
は透過性を有しており、スライダー１２の把持部２１の
つまみ出しは容易である。

【００１８】このカバー部材１３は、ファスナー片１１
及びスライダー１２を覆うように配置されており、ウェ
ア本体１より張り出しているため特にゴミやほこりが溜
まり易いポケット２の上辺付近においても、ファスナー
片１１及びスライダー１２にほこりやゴミが侵入するの
を効果的に抑える。さらに、カバー部材１３は屈曲自在
なシリコンゴム等からなりウェア本体１及びポケット２
の変形に伴って変形し、ゴミ等の侵入を常に防止し得
る。

【００１９】また、魚釣用レジャーウェアにおいては、
釣糸等がファスナー片１１及びスライダー１２に絡みつ
くのを十分に防止し得る。 ［他の実施形態］ （ａ）ポケットはウェア本体表面の任意の位置に配置で
きる。また、ポケットの開閉部もポケット上の任意の位
置に形成してよい。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、異物が絡みにくく開閉
が容易なファスナーを有するレジャー用レジャーウェア
を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を採用したレジャーウェア
を示した図。

【図２】図１のポケットの拡大図。

【図３】図１のポケットの拡大図。

【図４】図１のポケットの分解図。

【図５】図４のファスナ付近の拡大図。

【図６】図５のファスナ付近の断面図。

【符号の説明】

１ ウェア本体 ２ ポケット １０ 開閉部 １１ ファスナー片 １２ スライダー １３ カバー部材

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】魚釣り等のレジャーにおいて着用されるレ
   ジャーウェアであって、 ウェア本体と、 前記ウェア本体に前記ウェア本体表面より張り出して設
   けられ、辺部に開閉部を有するポケットと、 前記ポケットの開閉部に設けられたファスナーとを備
   え、 前記ファスナーは、前記開閉部の両端縁部に対向して設
   けられ互いに咬合自在な一対のファスナー片と、前記一
   対のファスナー片を咬合させつつ前記一対のファスナー
   片上を移動可能なスライダーと、前記開閉部，ファスナ
   ー片及びスライダーを覆うように配置され、前記スライ
   ダーの移動方向に開口した開口部を有するカバー部材と
   を有するレジャーウェア。
2. 【請求項２】前記ポケットはウェア正面から見て上辺側
   の１頂点付近が湾曲している略四角形型であり、上辺か
   ら前記湾曲部分を経て側辺にかけて前記開閉部が形成さ
   れている、請求項１に記載のレジャーウェア。
3. 【請求項３】前記カバー部材は弾性合成樹脂部材からな
   る、請求項１または２に記載のレジャーウェア。
4. 【請求項４】前記カバー部材は透過性を有する、請求項
   ３に記載のレジャーウェア。