JP2001199426A - 農業廃棄物利用のトレー及び容器 - Google Patents
農業廃棄物利用のトレー及び容器Info
- Publication number
- JP2001199426A JP2001199426A JP2000043479A JP2000043479A JP2001199426A JP 2001199426 A JP2001199426 A JP 2001199426A JP 2000043479 A JP2000043479 A JP 2000043479A JP 2000043479 A JP2000043479 A JP 2000043479A JP 2001199426 A JP2001199426 A JP 2001199426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tray
- kenaf
- roots
- rush
- agricultural waste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 農業廃棄物（籾殼、藺草の根又
は先端部）及びケナフ等を主原料とするため、製造原価
を安価にする。環境ホルモン、ダイオキシンの発生を低
減し、環境に優しいトレー容器類を提供する。 【解決手段】 農業廃棄物（主として籾殼、藺草
の根又は先端部）及びケナフ等７５〜８５％、鍾乳石微
粉末（重曹）１０〜１２％、熱溶解性糊３〜５％、金型
剥離用材５〜１０％を１５０〜２００メッシュに微粉末
化し、３５０トンプレスで４５〜５０Ｋｇ／ｃｍ２で加
圧し、１５０〜１８０℃に加温して成型する。成型に要
する時間は３０〜３５秒を要する。
は先端部）及びケナフ等を主原料とするため、製造原価
を安価にする。環境ホルモン、ダイオキシンの発生を低
減し、環境に優しいトレー容器類を提供する。 【解決手段】 農業廃棄物（主として籾殼、藺草
の根又は先端部）及びケナフ等７５〜８５％、鍾乳石微
粉末（重曹）１０〜１２％、熱溶解性糊３〜５％、金型
剥離用材５〜１０％を１５０〜２００メッシュに微粉末
化し、３５０トンプレスで４５〜５０Ｋｇ／ｃｍ２で加
圧し、１５０〜１８０℃に加温して成型する。成型に要
する時間は３０〜３５秒を要する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
〔発明の詳細な説明〕この発明は、原材料に農業廃棄物
（籾殻、稲藁、藺草の根の部分及び先端部分等）を使用
してトレー及び容器を製造する発明です。特に使用する
原材料が有機１００％であり、最近問題視される、無機
質の材料は使用しない。食品に接触する部分に、ポリ乳
酸及びコラーゲン等天然高分子をコーティング材に使用
して、食品衛生法にも配慮した発明。 【０００２】 【従来の技術】 従来のトレー、容器は、発泡スチ
ロール製が中心で、その処理には焼却すれば高熱を発
し、埋没処理しても土に戻りにくい、インスタント食品
の容器として使用すれば、環境ホルモンの溶出が懸念さ
れる。価値的に安く、取扱いが簡単なのが利点である。 【０００３】 【発明が解決しようとしている課題】発泡スチロール製
トレー等には欠点があった原材料が、石油系のため廃棄
時に焼却すれば、高熱を発する、埋没すれば土に戻りに
くい。環境ホルモン「スチレン」の溶出が心配される。
この発明では、原材料を「籾殻」「藺草の根」「稲藁」
等の農業廃棄物とし、この廃棄物を１５０〜２００メッ
シュ程度に微粉末化し、屑米を主原料とした澱粉糊の微
粉末（１５０〜２００メッシュ程度）をその形状、用途
に応じて変化させて、高圧加熱のプレス加工で成形す
る。形状は「金型」でどのようにも変えることができ、
従来の発泡スチロール製トレー、容器と何等遜色なく製
造できる。食品衛生法で言う、廃棄物トレー類には該当
しないと思量するが、食品との接触面には、「ポリ乳
酸」（最後尾に分子式添付）をコーティングして対応す
る。 【０００４】 【課題を解決する手段】使用する主原料が全て有機１０
０％の物質で構成されている本発明は、発泡スチロール
製トレー、容器と比して、焼却時の高温もなく、埋没処
理しても簡単に土に戻る。原料の供給の面から考えて
も、農業廃棄物の処理上把握の外に有るのが現状で、処
理後の用途まで明確に示すことが求められている。本発
明品を焼却処分しても、一般廃棄物と同程度の温度で燃
焼し、土中に埋没処理しても、糊の使用比率に応じて製
造した発明品は、最長でも土中で約６ヶ月で分解し、土
に戻る。当然のことだが、コーティング材として使用す
る「ポリ乳酸」等も同等の速度で土に戻る。 【０００５】 【発明の実施の形態】籾殻、稲藁、等農業廃棄物を微細
に砕き、糊もパウダー状（１５０〜２００メッシュ）に
して混合し、適量を金型に入れ、加熱加圧で成形する。
主な配合を記せば、籾殻７５％、糊２５％（トレー）籾
殻７０％、糊３０％（丼、コップ）で製造し、埋没処理
しても土中で約６ヶ月（丼、コップ）約４ヶ月（トレー
類）約１ヶ月（育苗ポット）で分解するトレーが製造で
きる。 【０００６】 【発明の効果】 発泡スチロール製トレー、容器と
比較して、燃焼時の高熱発生もなく、埋没処理しても比
較的容易に分解し土に帰る。廃棄物処理の点からも、明
確な用途で使用し一般廃棄物として処理される。環境ホ
ルモンの問題からも無縁な存在となり安心して食品の補
助具として使用できる。最後に価格面でも、発泡スチロ
ール製品と同等又は安価に製造できる。
（籾殻、稲藁、藺草の根の部分及び先端部分等）を使用
してトレー及び容器を製造する発明です。特に使用する
原材料が有機１００％であり、最近問題視される、無機
質の材料は使用しない。食品に接触する部分に、ポリ乳
酸及びコラーゲン等天然高分子をコーティング材に使用
して、食品衛生法にも配慮した発明。 【０００２】 【従来の技術】 従来のトレー、容器は、発泡スチ
ロール製が中心で、その処理には焼却すれば高熱を発
し、埋没処理しても土に戻りにくい、インスタント食品
の容器として使用すれば、環境ホルモンの溶出が懸念さ
れる。価値的に安く、取扱いが簡単なのが利点である。 【０００３】 【発明が解決しようとしている課題】発泡スチロール製
トレー等には欠点があった原材料が、石油系のため廃棄
時に焼却すれば、高熱を発する、埋没すれば土に戻りに
くい。環境ホルモン「スチレン」の溶出が心配される。
この発明では、原材料を「籾殻」「藺草の根」「稲藁」
等の農業廃棄物とし、この廃棄物を１５０〜２００メッ
シュ程度に微粉末化し、屑米を主原料とした澱粉糊の微
粉末（１５０〜２００メッシュ程度）をその形状、用途
に応じて変化させて、高圧加熱のプレス加工で成形す
る。形状は「金型」でどのようにも変えることができ、
従来の発泡スチロール製トレー、容器と何等遜色なく製
造できる。食品衛生法で言う、廃棄物トレー類には該当
しないと思量するが、食品との接触面には、「ポリ乳
酸」（最後尾に分子式添付）をコーティングして対応す
る。 【０００４】 【課題を解決する手段】使用する主原料が全て有機１０
０％の物質で構成されている本発明は、発泡スチロール
製トレー、容器と比して、焼却時の高温もなく、埋没処
理しても簡単に土に戻る。原料の供給の面から考えて
も、農業廃棄物の処理上把握の外に有るのが現状で、処
理後の用途まで明確に示すことが求められている。本発
明品を焼却処分しても、一般廃棄物と同程度の温度で燃
焼し、土中に埋没処理しても、糊の使用比率に応じて製
造した発明品は、最長でも土中で約６ヶ月で分解し、土
に戻る。当然のことだが、コーティング材として使用す
る「ポリ乳酸」等も同等の速度で土に戻る。 【０００５】 【発明の実施の形態】籾殻、稲藁、等農業廃棄物を微細
に砕き、糊もパウダー状（１５０〜２００メッシュ）に
して混合し、適量を金型に入れ、加熱加圧で成形する。
主な配合を記せば、籾殻７５％、糊２５％（トレー）籾
殻７０％、糊３０％（丼、コップ）で製造し、埋没処理
しても土中で約６ヶ月（丼、コップ）約４ヶ月（トレー
類）約１ヶ月（育苗ポット）で分解するトレーが製造で
きる。 【０００６】 【発明の効果】 発泡スチロール製トレー、容器と
比較して、燃焼時の高熱発生もなく、埋没処理しても比
較的容易に分解し土に帰る。廃棄物処理の点からも、明
確な用途で使用し一般廃棄物として処理される。環境ホ
ルモンの問題からも無縁な存在となり安心して食品の補
助具として使用できる。最後に価格面でも、発泡スチロ
ール製品と同等又は安価に製造できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成１２年８月２１日（２０００．８．２
１） 【手続補正１】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】特許請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【特許請求の範囲】 【請求項１】 トレー容器を農業廃棄物（主として籾
殼、藺草の根又は先端部）及びケナフ等を主原料とした
トレー及び容器を製造する方法。 【請求項２】 農業廃棄物（主として籾殼、藺草の根
又は先端部）及びケナフ等を微粉末（１５０〜２００メ
ッシュ）化して、鍾乳石微粉末（重曹）、熱溶解性糊、
金型剥離用材を添加して、加圧加温して成型するトレー
容器の製造方法。 【請求項３】 トレーの製造は、農業廃棄物（主とし
て籾殼、藺草の根又は先端部）及びケナフ等を微粉末化
したもの７５〜８５％、鍾乳石微粉末（重曹）１０〜１
２％、熱溶解性糊３〜５％、金型剥離用材５〜１０％を
攪拌、混合し３５０トンプレスで加圧加温して成型する
製造方法。 【請求項４】 【請求項３】で使用する熱溶解性糊の内訳は、米を中心
とした澱粉とメチルセルロースを使用する。メチルセル
ロースは全量の１０〜２０％以内とする。 【請求項５】 トレー容器類の内面（主として食品と
接触する部分）に、ポリ乳酸、コーンスターチ等天然高
分子系の素材又は混合物或いは液体ガラスをコーティン
グ材として使用する方法。 【手続補正２】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】発明の詳細な説明 【補正方法】変更 【補正内容】 【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明に関する技術的分野】この発明は、原材料に農業
廃棄物（籾殼、藺草の根又は先端部）及びケナフを使用
し、粉体成型でトレー及び容器類を製造することで製造
原価が安く、使用目的である一回使用のトレー容器類の
製造を視野に入れた場合最適であるとし、原材料を全て
微粉末化し金型で成型するため、諸々の形状に成型でき
る。使用後廃棄する際に、焼却すれば高温での燃焼でな
く生ゴミと同程度の焼却温度となる。埋設処理しても生
分解性の材料を使用しているため、３〜５ヶ月で生分解
して土に戻る。 【０００２】 【従来の技術】現在まで、トレー及び容器類は発砲スチ
ロールが主流で、発砲スチロール製の使用が難しい場合
紙製が使われている。使用後は、従来一般廃棄物として
扱われたが、２０００年４月１日から容器包装リサイク
ル法の完全実施で全てが回収の対象となる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】発砲スチロール製トレ
ー及び容器は、石油系の原材料で製造されるため環境ホ
ルモンの溶出を懸念され、紙製ではコーティング材に懸
念を持つ消費者が多く、その消費に陰りが出始めてい
る。更に使用後の処理方法では多くの課題がある。焼却
処分すれば高熱を発し、埋設処理しても分解に長い時間
を必要とする。発砲スチロールの製造原料は、枯渇が気
遣われている石油を原料としており、紙もまた森林資源
保護の見地から無尽蔵とは言い難い。この発明では、従
来利用が難しく毎年定期的に発生する農業廃棄物或いは
ケナフ（短期性育成植物）等利用用途が未開拓の原材料
の有効利用を図る等の目的がある。更に消費者に対して
は、面倒な分別収集に対応する処置（洗う、干す、分
別）が不要となり、一般廃棄物を処理する自治体でも、
分別リサイクル等の作業が不要となる。焼却しても高温
を発することなく燃焼するため処理経費が安く済むメリ
ットが生じる。 【０００４】 【課題を解決する手段】前記課題を解決する方法とし
て、 【請求項１、２、３】に示す農業廃棄物（籾殼、藺草の
根又は先端部）及びケナフ等を主原料とし、鍾乳石微粉
末（重曹）、熱溶解性糊、金型剥離用材を微粉末化し
て、トレー容器類を加圧加温して製造する。食品衛生法
の観点から、農業廃棄物（籾殼、藺草の根又は先端部）
及びケナフを原材料として使用するため、食品が直接ト
レー容器類に触れないことも重要との考えから、予め対
応策をと考え 【請求項５】のポリ乳酸、コーンスターチ等天然高分子
系素材又は液体ガラスをコーティングして対応する。 【０００５】 【発明実施の形態】この発明を実施して、農業廃棄物
（籾殼、藺草の根又は先端部）及びケナフで、トレー類
を製造する方法を説明する。まず農業廃棄物（籾殼、藺
草の根又は先端部）又はケナフを十分乾燥し微粉末化す
る。鍾乳石微粉末（重曹）、熱溶解性糊、金型剥離用材
も微粉末化したものを使用する。熱溶解性糊は、澱粉
（主として米）、メチルセルロースを用いる。金型剥離
用材については、フッ素樹脂（ポリテトラフロロエチレ
ン）を使用する。以上を均一に微粉末化し、３５０トン
プレスで加圧加温して成型する。この際、金型の温度は
１５０〜１８０℃程度とし、加圧圧力は４５〜５０Ｋｇ
／ｃｍ２で成型される。加圧成型後、金型を開き成型品
を取り出す。取り出した製品は 【請求項５】のポリ乳酸、コーンスターチ等天然高分子
系素材混合物又は液体ガラスをコーティング材として使
用しコーティングする。 【０００６】 【発明の効果】前項製造する方法について述べたが、 【請求項１、２、３】に記した原材料で製造するため非
常に安価に製造でき、しかも天然資源が主たる原材料で
あるため、環境ホルモン、ダイオキシン等の発生も発砲
スチロールに比して低減できる。更に 【請求項５】で記したコーティングを内面に施すため、
更なる安全性を確保し、併せて食品衛生法上の諸問題も
クリアすることができる。 【手続補正３】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】図面の簡単な説明 【補正方法】変更 【補正内容】 【図面の簡単な説明】 【図１】 斜視図 トレー 【図２】 斜視図 容器 【図３】 斜視図 コップ 【図４】 容器成型用金型 平面図 【図５】 容器成型用金型 断面図（雄
型） 【図６】 容器成型用金型 断面図（雌
型） 【符号の説明】 −金型 −ガス抜き路 −ガス抜き弁 −底部強化段差 【手続補正４】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図１】 【図２】 【図３】 【図４】 【図５】 【図６】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成１２年１１月１日（２０００．１１．
１） 【手続補正２】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】図面の簡単な説明 【補正方法】追加 【補正内容】 【図面の簡単な説明】 【図１】 トレー用金型雄型平面図であ
る。
【手続補正書】 【提出日】平成１２年８月２１日（２０００．８．２
１） 【手続補正１】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】特許請求の範囲 【補正方法】変更 【補正内容】 【特許請求の範囲】 【請求項１】 トレー容器を農業廃棄物（主として籾
殼、藺草の根又は先端部）及びケナフ等を主原料とした
トレー及び容器を製造する方法。 【請求項２】 農業廃棄物（主として籾殼、藺草の根
又は先端部）及びケナフ等を微粉末（１５０〜２００メ
ッシュ）化して、鍾乳石微粉末（重曹）、熱溶解性糊、
金型剥離用材を添加して、加圧加温して成型するトレー
容器の製造方法。 【請求項３】 トレーの製造は、農業廃棄物（主とし
て籾殼、藺草の根又は先端部）及びケナフ等を微粉末化
したもの７５〜８５％、鍾乳石微粉末（重曹）１０〜１
２％、熱溶解性糊３〜５％、金型剥離用材５〜１０％を
攪拌、混合し３５０トンプレスで加圧加温して成型する
製造方法。 【請求項４】 【請求項３】で使用する熱溶解性糊の内訳は、米を中心
とした澱粉とメチルセルロースを使用する。メチルセル
ロースは全量の１０〜２０％以内とする。 【請求項５】 トレー容器類の内面（主として食品と
接触する部分）に、ポリ乳酸、コーンスターチ等天然高
分子系の素材又は混合物或いは液体ガラスをコーティン
グ材として使用する方法。 【手続補正２】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】発明の詳細な説明 【補正方法】変更 【補正内容】 【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明に関する技術的分野】この発明は、原材料に農業
廃棄物（籾殼、藺草の根又は先端部）及びケナフを使用
し、粉体成型でトレー及び容器類を製造することで製造
原価が安く、使用目的である一回使用のトレー容器類の
製造を視野に入れた場合最適であるとし、原材料を全て
微粉末化し金型で成型するため、諸々の形状に成型でき
る。使用後廃棄する際に、焼却すれば高温での燃焼でな
く生ゴミと同程度の焼却温度となる。埋設処理しても生
分解性の材料を使用しているため、３〜５ヶ月で生分解
して土に戻る。 【０００２】 【従来の技術】現在まで、トレー及び容器類は発砲スチ
ロールが主流で、発砲スチロール製の使用が難しい場合
紙製が使われている。使用後は、従来一般廃棄物として
扱われたが、２０００年４月１日から容器包装リサイク
ル法の完全実施で全てが回収の対象となる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】発砲スチロール製トレ
ー及び容器は、石油系の原材料で製造されるため環境ホ
ルモンの溶出を懸念され、紙製ではコーティング材に懸
念を持つ消費者が多く、その消費に陰りが出始めてい
る。更に使用後の処理方法では多くの課題がある。焼却
処分すれば高熱を発し、埋設処理しても分解に長い時間
を必要とする。発砲スチロールの製造原料は、枯渇が気
遣われている石油を原料としており、紙もまた森林資源
保護の見地から無尽蔵とは言い難い。この発明では、従
来利用が難しく毎年定期的に発生する農業廃棄物或いは
ケナフ（短期性育成植物）等利用用途が未開拓の原材料
の有効利用を図る等の目的がある。更に消費者に対して
は、面倒な分別収集に対応する処置（洗う、干す、分
別）が不要となり、一般廃棄物を処理する自治体でも、
分別リサイクル等の作業が不要となる。焼却しても高温
を発することなく燃焼するため処理経費が安く済むメリ
ットが生じる。 【０００４】 【課題を解決する手段】前記課題を解決する方法とし
て、 【請求項１、２、３】に示す農業廃棄物（籾殼、藺草の
根又は先端部）及びケナフ等を主原料とし、鍾乳石微粉
末（重曹）、熱溶解性糊、金型剥離用材を微粉末化し
て、トレー容器類を加圧加温して製造する。食品衛生法
の観点から、農業廃棄物（籾殼、藺草の根又は先端部）
及びケナフを原材料として使用するため、食品が直接ト
レー容器類に触れないことも重要との考えから、予め対
応策をと考え 【請求項５】のポリ乳酸、コーンスターチ等天然高分子
系素材又は液体ガラスをコーティングして対応する。 【０００５】 【発明実施の形態】この発明を実施して、農業廃棄物
（籾殼、藺草の根又は先端部）及びケナフで、トレー類
を製造する方法を説明する。まず農業廃棄物（籾殼、藺
草の根又は先端部）又はケナフを十分乾燥し微粉末化す
る。鍾乳石微粉末（重曹）、熱溶解性糊、金型剥離用材
も微粉末化したものを使用する。熱溶解性糊は、澱粉
（主として米）、メチルセルロースを用いる。金型剥離
用材については、フッ素樹脂（ポリテトラフロロエチレ
ン）を使用する。以上を均一に微粉末化し、３５０トン
プレスで加圧加温して成型する。この際、金型の温度は
１５０〜１８０℃程度とし、加圧圧力は４５〜５０Ｋｇ
／ｃｍ２で成型される。加圧成型後、金型を開き成型品
を取り出す。取り出した製品は 【請求項５】のポリ乳酸、コーンスターチ等天然高分子
系素材混合物又は液体ガラスをコーティング材として使
用しコーティングする。 【０００６】 【発明の効果】前項製造する方法について述べたが、 【請求項１、２、３】に記した原材料で製造するため非
常に安価に製造でき、しかも天然資源が主たる原材料で
あるため、環境ホルモン、ダイオキシン等の発生も発砲
スチロールに比して低減できる。更に 【請求項５】で記したコーティングを内面に施すため、
更なる安全性を確保し、併せて食品衛生法上の諸問題も
クリアすることができる。 【手続補正３】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】図面の簡単な説明 【補正方法】変更 【補正内容】 【図面の簡単な説明】 【図１】 斜視図 トレー 【図２】 斜視図 容器 【図３】 斜視図 コップ 【図４】 容器成型用金型 平面図 【図５】 容器成型用金型 断面図（雄
型） 【図６】 容器成型用金型 断面図（雌
型） 【符号の説明】 −金型 −ガス抜き路 −ガス抜き弁 −底部強化段差 【手続補正４】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図１】 【図２】 【図３】 【図４】 【図５】 【図６】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成１２年１１月１日（２０００．１１．
１） 【手続補正２】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】図面の簡単な説明 【補正方法】追加 【補正内容】 【図面の簡単な説明】 【図１】 トレー用金型雄型平面図であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 トレー、容器を農業廃棄物（主
として籾殻、稲藁、藺草の根の部分及び先端部分等）を
主原料とした、トレー及び容器を製造する発明。 【請求項２】 【請求項１】で製造したトレー、容器の内面の主として
食品と接触する部分に、ポリ乳酸とコラーゲン等天然高
分子の混合物をコーティング材として使用する発明
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000043479A JP2001199426A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | 農業廃棄物利用のトレー及び容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000043479A JP2001199426A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | 農業廃棄物利用のトレー及び容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001199426A true JP2001199426A (ja) | 2001-07-24 |
Family
ID=18566392
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000043479A Pending JP2001199426A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | 農業廃棄物利用のトレー及び容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001199426A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020073819A1 (zh) * | 2018-10-13 | 2020-04-16 | 湖南妙音农业开发有限公司 | 一种烟花座及其制造方法 |
-
2000
- 2000-01-17 JP JP2000043479A patent/JP2001199426A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2020073819A1 (zh) * | 2018-10-13 | 2020-04-16 | 湖南妙音农业开发有限公司 | 一种烟花座及其制造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4291699B2 (ja) | 生分解性成形物 | |
| JPWO2003070592A1 (ja) | 密封容器 | |
| CN109370244A (zh) | 可降解的植物纤维一次性餐具及其制备方法 | |
| CN101265412A (zh) | 生物质与废塑料共热解制取燃料油的方法 | |
| CN101200558A (zh) | 生物降解性木薯淀粉基材料及其制品 | |
| JP2001199426A (ja) | 農業廃棄物利用のトレー及び容器 | |
| JPH07205120A (ja) | 可分解性容器の製造方法 | |
| CN100509941C (zh) | 淀粉植物纤维全降解弹性餐饮具及其生产工艺 | |
| JPH10272681A (ja) | 糠を原料とする食品用トレー | |
| US20040142080A1 (en) | Disposable starch utensil and method of manufacturing the disposable starch utensil | |
| CN102717532A (zh) | 一种难燃植物基容器的制造方法 | |
| CN210972334U (zh) | 一种全生物降解快餐盒 | |
| KR20010091782A (ko) | 무공해 일회용 용기 및 제조방법 | |
| KR200275173Y1 (ko) | 전분을 이용한 내열성 생분해 용기 | |
| JP2000355008A (ja) | 生分解性材料組成物，該組成物から成る生分解性材料製容器及びその製造方法 | |
| CN107778892A (zh) | 制备可生物再生、降解、分解及消化肽聚烯烃塑料的方法 | |
| TWI664282B (zh) | 高熱值衍生性燃料製造方法 | |
| CN1532217A (zh) | 生物降解性木薯淀粉基材料及制品 | |
| JP2005329688A (ja) | 植物性原材料の耐熱性トレー容器類及びその製造方法 | |
| KR200271853Y1 (ko) | 전분을 이용한 내열성 생분해 용기 | |
| TWI411560B (zh) | 可降解性包裝材之製作方法 | |
| TW202144491A (zh) | 不含聚乳酸的生物可分解器具及其組成 | |
| TW200422235A (en) | Biodegradable container and method for producing the same | |
| CN1094683A (zh) | 植物合成食品包装膜的制造方法及用此方法生产的包装物 | |
| CN111454760A (zh) | 一种绿色环保生物质颗粒燃粒剂制备方法 |