JP2000355008A - 生分解性材料組成物,該組成物から成る生分解性材料製容器及びその製造方法 - Google Patents

生分解性材料組成物,該組成物から成る生分解性材料製容器及びその製造方法

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JP2000355008A
JP2000355008A JP11169495A JP16949599A JP2000355008A JP 2000355008 A JP2000355008 A JP 2000355008A JP 11169495 A JP11169495 A JP 11169495A JP 16949599 A JP16949599 A JP 16949599A JP 2000355008 A JP2000355008 A JP 2000355008A
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biodegradable
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woven
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JP11169495A
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Hisashi Kanetani
久 金谷
Hideaki Suemasu
秀昭 末増
Yoji Kai
洋二 甲斐
Akio Matsuo
紀生 松尾
Tatsuya Hamachi
達也 浜地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Fukuoka Kasei Kogyo KK
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Fukuoka Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は,生分解性材料組成物,該組成物
から成る生分解性材料製容器及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 この生分解性材料組成物は,籾殻を主成
分とする植物原料を粉砕した植物原料粉末,生分解性物
質のバインダー,並びに生分解性物質から成る織布及び
/又は不織布から構成されている。この組成物は,生分
解して無害の土壌等に添加できる使い捨てが可能になる
と共に,織布及び/又は不織布によって強度がアップさ
れた食品用容器を作製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,籾殻等の植物原
料から成る生分解性材料組成物,該組成物から作製され
た生分解性材料製容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,生分解性不織布を使用した食品の
運搬やショーケースに陳列される食品用トレイやケース
としての使い捨て容器は,例えば,特開平4−1897
40号公報に開示されたものが知られている。該食品用
トレイは,セルロース系の天然繊維又はセルロース系の
再生又は半合成繊維或いはこれらの混合繊維より構成す
る繊維ウェブが,キトサン塩を主体とする繊維間結合剤
で接着され,該繊維100重量部に対して撥水剤を固形
分で1〜10重量部付着させた目付200g/m 2 以上
の生分解性不織布より成り,みかけ密度0.2g/cm
3 以上に圧縮成形された受け皿場に形成したものであ
る。
【0003】また,特開平10−323810号公報に
開示された生分解性成形材料は,51〜70wt%の紙
粉と30〜49wt%の生分解性脂肪族ポリエステル樹
脂とからなり,耐熱温度が高く,蒸気滅菌が可能な使い
捨て食器,トレイ,苗木等のポットごとに土中に移植で
きる植生ポットを形成できる。該生分解性成形材料は,
耐水性を有し,使用後に廃棄した場合には,一定期間内
に崩壊消滅するものである。
【0004】また,特開平7−205120号公報に
は,可分解性容器の製造方法が開示されている。該可分
解性容器の製造方法は,穀類の藁と籾殻を基本原料とし
て廃棄による環境汚染を起こさないものであり,穀類の
藁と籾殻を高温殺菌消毒し,これを乾燥後に予め切断繊
維或いは粉砕粉とし,一方,含水澱粉を加熱して糊化
し,両者を混合攪拌した混合材料をダイにて加熱加圧成
形し,次いで,プラスチックフィルムを塗布してカバー
層を形成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
使い捨て容器は,成形時の流動性を良好にするため,少
量ながら生分解できない樹脂材料が添加されており,こ
れらの容器の廃棄処分時に環境汚染を引き起こすことに
なる。また,従来の可分解性容器は,使用時に十分な剛
性,強度,形状保持性等の機械的物性を有していない欠
点があった。また,上記可分解性容器の製造方法によっ
て製造した成形体は,カバー層を設けて初めて形状を保
持できるものである。更に,従来の使い捨て容器は,製
品の強度が十分でなく,例えば,食品用容器として使用
した場合に,食品用容器に液体や酢の物等を入れて移送
する場合に,容器自体の形状を保持できないという問題
が発生した。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は,上記
の課題を解決することであり,植物原料とバインダーと
しての生分解性物質とをそれぞれ粉砕した原料粉末を均
一に混合し,場合によっては水分を添加して泥漿(スラ
リー)とした混合材を作製し,軽量化を維持しつつ強度
をアップするため生分解性材料から成る織布及び/又は
不織布を加えた組成物を提供すると共に,該組成物を加
圧成形し,成形加工された容器を構成する組成物が廃棄
処分後に容器材料が短期間で微生物の分解作用の助けや
日光,紫外線等で崩壊され,それによって無害な土,H
2 O,CO2 等に分解され,分解物質が土壌改良材等に
役立つことができると共に,使用時の剛性,強度,形状
保持等の機械的特性に優れている生分解性製容器及びそ
の製造方法を提供することである。
【0007】この発明は,籾殻を主成分とする植物原料
を粉砕した植物原料粉末,生分解性物質から成るバイン
ダー,並びに生分解性物質から成る織布及び/又は不織
布から構成されていることから成る生分解性材料組成物
に関する。
【0008】また,この発明は,籾殻を主成分とする植
物原料を粉砕した植物原料粉末,生分解性物質から成る
バインダー,並びに生分解性物質から成る織布及び/又
は不織布から成る生分解性材料組成物から形成されてい
ることから成る生分解性材料製容器に関する。
【0009】また,この発明は,籾殻を主成分とする植
物原料を粉砕した植物原料粉末に,生分解性物質から成
るバインダーを加えた混合材を加熱加圧成形して中間成
形体を作製し,次いで,前記中間成形体の表面上に生分
解性物質から成る織布及び/又は不織布を配置して成形
体を作製し,更に,前記成形体を予め決められた所定の
形状に加熱加圧成形したことから成る生分解性材料製容
器の製造方法に関する。
【0010】又は,この発明は,籾殻を主成分とする植
物原料を粉砕した植物原料粉末に生分解性物質から成る
バインダーを加えた混合材に,生分解性物質から成る織
布及び/又は不織布を加えた素材を作製し,該素材を予
め決められた所定の形状に加圧成形したことから成る生
分解性材料製容器の製造方法に関する。例えば,この生
分解性材料製容器の製造方法は,前記混合材から成る泥
漿を前記織布及び/又は不織布に塗布して乾燥してシー
ト材を作製し,前記シート材に前記混合材を積層した前
記素材を所定の形状に加圧成形する。
【0011】この容器の製造方法において,前記植物原
料粉末は50〜300メッシュに粉砕された粉砕粉から
構成されている。また,前記混合材は,前記植物原料6
0〜90%と前記バインダー10〜40%とを混合した
ものである。更に,前記植物原料には,竹,サトウキ
ビ,藁,パルプ及びこれらの二種以上の混合原料から選
択された原料が添加されている。また,前記籾殻は,乾
燥籾の籾擦りによって玄米から分離された籾殻を使用で
きるものである。従って,ここで使用する籾殻は,洗浄
や乾燥消毒処理を行う必要がなく,前記混合材の加熱成
形時に,十分に殺菌処理ができるものであり,以後は通
常の食器等と同様に取り扱えばよい。
【0012】この容器の製造方法において,前記素材の
加圧成形条件は,温度が100〜200℃,圧力が20
〜80kg/cm2 及び成形時間が3〜40秒間の範囲
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,この発明による生分解性材
料組成物,該組成物から成る生分解性材料製容器及びそ
の製造方法の実施例を説明する。
【0014】この生分解性材料組成物は,籾殻を主成分
とする植物原料を粉砕した植物原料粉末,生分解性物質
から構成されたバインダー,並びに生分解性物質から成
る織布及び/又は不織布から構成されている。生分解性
物質のバインダーは,例えば,本出願人が先に出願した
特願平11−33420号に開示したように,澱粉,ロ
ジン,ダンマー,コパール,ゼラチン,シェラック又は
これらの混合材を用いることができる。
【0015】この生分解性材料製容器は,籾殻を主成分
とする植物原料を粉砕した植物原料粉末,生分解性物質
から成るバインダー,並びに生分解性物質から成る織布
及び/又は不織布から成る生分解性材料組成物から形成
されている。バインダーとしては,上記の生分解性材料
組成物で説明したものを使用できる。この生分解性材料
製容器は,織布及び/又は不織布を添加することによっ
て強度をアップすることができるので,厚さを薄く形成
しても容器としての十分な強度を確保でき,従って,籾
殻等とロジン等から成る混合材自体の使用量を低減で
き,容器そのものの重量を低減でき,容器の軽量化を達
成できる。この容器は,食器,収納器,包装用の箱,
缶,袋等をはじめ,植木鉢,植生ポット等の植物栽培用
容器にも利用できる。
【0016】次に,図面を参照して,この発明による生
分解性材料製容器の製造方法の実施例を説明する。図1
はこの発明による生分解性材料製容器の製造方法におけ
る容器の製造工程を示すブロック図,図2はこの発明に
よる生分解性材料製容器の製造方法において織布及び/
又は不織布から成る容器を製造する工程を示す説明図,
及び図3はこの発明による生分解性材料製容器の製造方
法に使用される製造装置を示す概略説明図である。
【0017】この生分解性材料製容器の製造方法は,籾
殻を主成分とする植物原料を粉砕した植物原料粉末に生
分解性物質から成るバインダーを加えた混合材7に,生
分解性物質から成る織布及び/又は不織布8を加えて素
材を作製し,該素材を予め決められた所定の形状に加圧
成形して容器を作製するものである。バインダーとして
は,上記の生分解性材料組成物で説明したものを使用で
きる。この容器は,例えば,図2(A)に示す織布及び
/又は不織布8に,図2(B)に示すように,混合材7
から成る泥漿を塗布し,これを加圧成形して乾燥してシ
ート材9を作製する。次いで,図2(C)に示すよう
に,シート材9に混合材7を積層し,これを所定の形状
に加圧成形して図2(D)に示す容器1を作製する。
【0018】この容器の製造方法は,籾殻を主成分とす
る植物原料を粉砕した粉砕材の植物原料粉末60〜90
%に生分解性物質のバインダー10〜40%を混合した
原料粉末の混合材7から構成されており,場合によって
は,混合材7に水分を添加した泥漿から構成されてい
る。容器1を構成する主原料の材料は,微生物による分
解作用されたり,或いは日光,紫外線等によって崩壊さ
れ,無害な土壌,H2 O,CO2 に転化されるものであ
る。植物原料粉末は50〜300メッシュに粉砕された
粉砕粉から構成されている。素材の加圧成形条件は,温
度が100〜200℃,圧力が20〜80kg/cm2
及び成形時間が3〜40秒間の範囲である。また,植物
原料には,竹,サトウキビ,藁,パルプ及びこれらの二
種以上の混合原料から選択された原料が添加されてい
る。例えば,バインダーとして機能するロジンは,天然
樹脂であり,自然崩壊性であるが,結合力,耐熱性が低
いという特性であるので,使用に当たっては耐熱性の点
を考慮する必要がある。
【0019】次に,図1を参照して,この生分解性材料
製容器の製造方法における容器の製造工程の一実施例を
説明する。この生分解性材料製容器の製造方法は,籾殻
を主成分とする植物原料を粉砕した植物原料粉末と,生
分解性物質のバインダーを粉砕した生分解性原料粉末と
を均一に混合した混合原料粉末を作る工程,次いで,前
記混合原料粉末を加圧装置によって加熱加圧して容器に
圧縮成形する工程から構成されている。まず,籾殻を主
として含む植物原料を準備し(ステップ10),準備し
た植物原料を粉砕機等で50〜300メッシュに粉砕し
(ステップ11),植物原料粉末を作る(ステップ1
2)。一方,生分解性物質のバインダーを準備し(ステ
ップ13),準備した生分解性物質を粉砕機等で50〜
300メッシュに粉砕し(ステップ14),生分解性原
料粉末を作る(ステップ15)。
【0020】次いで,植物原料粉末と生分解性バインダ
ーを所定の割合に配合し,ミキサー等で均一に混合して
混合材7を作る(ステップ16)。この時,混合原料粉
末の混合材は,籾殻の植物原料粉末とバインダーの原料
粉末との配合割合は,形状保持の点から,植物原料60
〜90%とバインダー10〜40%から構成され,好ま
しくは,植物原料65〜85%とバインダー15〜35
%から構成することが好ましい。また,この製造方法に
おいては,混合原料粉末を加熱加圧して圧縮成形する場
合に,混合原料粉末を作るにあたって選択した原料によ
っては,所定量の水分を添加して泥漿を作製することが
ある。この時,選定した材料の水分含有量によっては,
水分を加える必要がない材料もあることは勿論である。
【0021】一方,生分解性物質から成る織布及び/又
は積層した不織布8を準備する(ステップ17)。そこ
で,図2の(イ)に示すように,織布及び/又は積層し
た不織布8を,例えば,下型3上に配置する。図2の
(ロ)に示すように,織布及び/又は積層した不織布8
に均一に混合された混合材7の泥漿を塗布し,次いで,
混合材7を塗布した織布及び/又は積層した不織布8に
対して加圧装置5を作動し,上型2に荷重Pを加えて加
圧によって加圧成形し,加圧成形したシート材9を乾燥
して固化する(ステップ18)。次いで,図3に示すよ
うに,乾燥したシート材9に,植物原料とロジンとから
成る混合材7を積層し,これを下型3上に配置し,上型
2と下型3に対して設けられたヒータ4を通電すると共
に,加圧装置5を作動し,上型2に荷重Pを加えて加熱
加圧によって成形し(ステップ19),生分解性材料製
容器1を作製する(ステップ20)。
【0022】この生分解性材料製容器の製造方法におい
て,例えば,バインダーとして生分解性物質のロジンを
使用した場合には,ロジンは耐熱性が低いので,融解し
て成形時間が延びるのを防止ため,加圧時間と成形温度
をコントローラ6によって制御する。成形温度は,コン
トローラ6によって,例えば,金型の上型2の加熱温度
を160〜170℃に設定し,金型の下型3の加熱温度
を150〜160℃に設定する。この実施例では,上型
2を下型3よりも高温に設定しているが,混合材1を加
熱加圧成形する時には,低温側の型に成形品が残るとい
う現象があるので,この実施例では成形品を下型3に残
すためである。上型2及び下型3の温度を150℃以下
に設定すると,ロジンによる籾殻粒子の互いの接着反応
が遅くなり,成形時間が長くなるという現象が起こると
共に,籾殻の結合性が悪化し,成形品が不良になる可能
性がある。上型2及び下型3の温度を170℃以上に設
定すると,成形時間が少しでも長くなると,成形品が焦
げてしまうという現象が発生する。従って,成形時間が
30秒間程度であれば,成形温度は150〜170℃程
度が好ましいことになる。また,成形圧力は,金型の成
形温度や成形時間との関係上,10〜80kg/cm2
程度が好ましいものである。更に,混合材1の加圧成形
によって形成された容器1の厚さは,種々に設定するこ
とができるが,好ましくは,0.5mm以上の厚さに成
形することが,容器の強度,形状保持等の機械的特性の
点から好ましいものである。
【0023】また,植物原料は,籾殻の他に,藁,パル
プ等の植物繊維を配合させることができる。即ち,植物
原料としては,籾殻のみから構成することもできるが,
場合によっては,藁,パルプ等の植物繊維を配合しても
よいものである。籾殻等の植物原料は,ここでは容器を
構成する増量剤を構成するものであり,生分解性であ
り,コスト低減のため,60〜90%,好ましくは,6
5〜85%と多量に含有させることができる。
【0024】次に,図4を参照して,この生分解性材料
製容器の製造方法における容器の製造工程の別の実施例
を説明する。この実施例は,上記実施例のステップ16
までの製造工程と同一であるので,ここでの説明は省略
する。ステップ16で,植物原料粉末と生分解性バイン
ダーを所定の割合に配合しミキサー等で均一に混合した
混合材を加熱加圧成形し,中間成形体を作製する(ステ
ップ21)。一方,生分解性物質から成る織布及び/又
は積層した不織布8を準備する(ステップ22)。そこ
で,例えば,図3に示すように,中間成形体を下型3上
に配置し,中間成形体上に織布及び/又は積層した不織
布を配置して成形体を作製する。次いで,上型2と下型
3に設けられたヒータ4を通電すると共に,加圧装置5
を作動し,中間成形体と織布及び/又は積層した不織布
とに対して荷重Pを加えて加熱加圧することによって加
熱加圧成形し(ステップ23),生分解性材料製容器1
を作製する(ステップ24)。
【0025】
【発明の効果】この発明による生分解性材料組成物,該
組成物から成る生分解性材料製容器及びその製造方法
は,上記のように構成されているので,この生分解性材
料組成物は,全てが生分解性材料で構成され,特に,織
布及び/又は不織布の作用によって強度を有する製品を
構成できる。また,この容器は,極めて簡単な製造工程
で,籾殻を主成分とし,生分解性材料のバインダーによ
って織布及び/又は不織布で強度をアップされたものに
作製されている。また,上記のようにして製造した容器
は,食器,食器トレイ,植生ポット,種々の材料を収容
する入れ物等として利用でき,食品用容器として使用さ
れた後に,容器自体を放置したり,廃棄したとしても,
容器を構成する材料自体を微生物等で生分解させたり,
日光,特に,紫外線で崩壊させて土に返せる無害の土
壌,水や炭酸ガスに転換できるので,焼却,リサイクル
等を行う必要がなく,それらの処理を省くことができ,
また,生分解された土壌は,農作物のための土壌改良材
として利用できる。また,この製造方法で作製した容器
は,容器自体が市場価格と同等の価格でありながら,上
記のような機能を有しているので,トータルとして極め
て安価な容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による生分解性材料製容器の製造方法
における容器の製造工程の一実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】この発明による生分解性材料製容器の製造方法
において織布及び/又は不織布から成る容器を製造する
工程を示す説明図である。
【図3】この発明による生分解性材料製容器の製造方法
に使用される製造装置を示す概略説明図である。
【図4】この発明による生分解性材料製容器の製造方法
における容器の製造工程の別の実施例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 容器 2 上型 3 下型 4 ヒータ 5 加圧装置 6 コントローラ 7 混合材 8 織布及び/又は不織布 9 シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末増 秀昭 福岡県古賀市駅東3丁目3番1号 西部電 機株式会社内 (72)発明者 甲斐 洋二 福岡県古賀市駅東3丁目3番1号 西部電 機株式会社内 (72)発明者 松尾 紀生 福岡県古賀市駅東3丁目3番1号 西部電 機株式会社内 (72)発明者 浜地 達也 福岡県京都郡勝山町黒田598番地の4 福 岡化成工業株式会社内 Fターム(参考) 2B260 AA20 BA07 BA08 BA18 BA26 CC02 CC03 CD30 DA11 DA12 EA05 EB02 EB06 EB08 EB11 EB12 EB19 EB21 EC08 EC18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾殻を主成分とする植物原料を粉砕した
    植物原料粉末,生分解性物質から成るバインダー,並び
    に生分解性物質から成る織布及び/又は不織布から構成
    されていることから成る生分解性材料組成物。
  2. 【請求項2】 籾殻を主成分とする植物原料を粉砕した
    植物原料粉末,生分解性物質から成るバインダー,並び
    に生分解性物質から成る織布及び/又は不織布から成る
    生分解性材料組成物から形成されていることから成る生
    分解性材料製容器。
  3. 【請求項3】 籾殻を主成分とする植物原料を粉砕した
    植物原料粉末に生分解性物質から成るバインダーを加え
    た混合材を加熱加圧成形して中間成形体を作製し,次い
    で,前記中間成形体の表面上に生分解性物質から成る織
    布及び/又は不織布を配置して成形体を作製し,更に,
    前記成形体を予め決められた所定の形状に加熱加圧成形
    したことから成る生分解性材料製容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 籾殻を主成分とする植物原料を粉砕した
    植物原料粉末に生分解性物質から成るバインダーを加え
    た混合材に,生分解性物質から成る織布及び/又は不織
    布を加えた素材を作製し,該素材を予め決められた所定
    の形状に加圧成形したことから成る生分解性材料製容器
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記混合材から成る泥漿を前記織布及び
    /又は不織布に塗布して乾燥してシート材を作製し,前
    記シート材に前記混合材を積層して所定の形状に一体的
    に加圧成形したことから成る請求項4に記載の生分解性
    材料製容器の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記植物原料粉末は50〜300メッシ
    ュに粉砕された粉砕粉から構成されていることから成る
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の生分解性材料製容
    器の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記素材の加圧成形条件は,温度が10
    0〜200℃,圧力が20〜80kg/cm2 及び成形
    時間が3〜40秒間の範囲であることから成る請求項3
    〜6のいずれか1項に記載の生分解性材料製容器の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記混合材は,前記植物原料60〜90
    %と前記バインダー10〜40%とを混合したものであ
    ることから成る請求項3〜7のいずれか1項に記載の生
    分解性材料製容器の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記植物原料には,竹,サトウキビ,
    藁,パルプ及びこれらの二種以上の混合原料から選択さ
    れた原料が添加されていることから成る請求項3〜8の
    いずれか1項に記載の生分解性材料製容器の製造方法。
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