JP2001198829A - 切削用のウォータージェット装置 - Google Patents

切削用のウォータージェット装置

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JP2001198829A
JP2001198829A JP2000002812A JP2000002812A JP2001198829A JP 2001198829 A JP2001198829 A JP 2001198829A JP 2000002812 A JP2000002812 A JP 2000002812A JP 2000002812 A JP2000002812 A JP 2000002812A JP 2001198829 A JP2001198829 A JP 2001198829A
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pressure water
tapered
abrasive
injection hole
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JP2000002812A
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English (en)
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Katsutaka Nakamura
克孝 中村
Masao Shinohara
正男 篠原
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UINGU KK
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UINGU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射孔の摩耗を防止して、簡単に組み立てし
て、インナーノズルとアウターノズルを理想的な位置に
連結する。 【解決手段】 ウォータージェット装置は、中心に研磨
材を噴射する供給孔5を開口しているインナーノズル2
と、インナーノズル2から噴射された研磨材を高圧水で
噴射する噴射孔6を有するアウターノズル3からなるウ
ォータージェットノズル1を備える。アウターノズル3
は、噴射孔6に向かって細くなる円錐状のテーパー内面
3Aを内部に有し、インナーノズル2は、テーパー内面
3Aに接近する円錐状のテーパー外面2Aを有し、テー
パー外面2Aとテーパー内面3Aの間にスペーサー凸条
9を設けて高圧水路4としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材、金属、皮革
等の切断に使用されるウォータージェット装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在市販されているウォータージェット
装置は、たとえば2000kgf/cmと極めて高圧
に加圧された水を噴射して、木材や金属等の被切断物を
切断する。高圧に加圧された水で切断するウォータージ
ェット装置は、噴射圧を極めて高くする必要がある。高
圧水の圧力を低くすると能率よく切断できなくなるから
である。噴射する水の圧力を低くして、能率よく切断す
る装置として、研磨材を添加した高圧水を噴射するウォ
ータージェット装置が開発されている。
【0003】この装置は、たとえば特公平4−5747
1号公報、特開平8−141912号公報、米国特許第
4,707,952号公報に記載される。これ等の公報に記載さ
れるウォータージェット装置は、図1の断面図に示すウ
ォータージェットノズル1を備えている。この図のウォ
ータージェットノズル1は、アウターノズル3の内部に
インナーノズル2を同軸に配設している。アウターノズ
ル3とインナーノズル2の間を高圧水路4として、ここ
に高圧水を供給する。インナーノズル2は、先端の供給
孔5から高圧水路4の中心に研磨材を供給する。供給さ
れる研磨材は、高圧水路4を高速流動する水流で噴射孔
6から噴射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すウォーター
ジェットノズル1は、噴射孔6の中心に研磨材を集束し
て流動できるなら、噴射孔6の摩耗を有効に阻止でき
る。噴射孔6の中心に研磨材を線状に流動させて、その
周囲を高速流動する円筒状の水膜で被覆する状態とする
ことによって、研磨材が噴射孔6の内面に接触するのを
防止できるからである。研磨材を含む高圧水を噴射する
ウォータージェットノズル1は、噴射孔6の内面に研磨
材が接触すると、極めて短時間で摩耗する欠点がある。
研磨材が、噴射孔6の内面を研磨して摩耗させるからで
ある。理想的なウォータージェットノズル1は、噴射孔
6の中心にのみ研磨材を流動させて、その周囲を円筒状
の水で囲み、研磨材を噴射孔の内面に接触させない構造
である。しかしながら、実際にこのことを実現するウォ
ータージェットノズルの製作は極めて難しい。それは、
噴射孔の内径が1mmφ以下と極めて小さいからある。
極めて小さい噴射孔は、噴射孔の中心を流動する研磨材
の周囲を囲む水膜が極めて薄く、研磨材が噴射孔の内面
に接触するのを容易に阻止するのが難しい。
【0005】このため、図1に示すように、中心に研磨
材を流動させてその周囲に高圧水を高速流動させるウォ
ータージェットノズルは、研磨材によって噴射孔が摩耗
して、寿命を長くできない欠点があった。
【0006】本発明は、この欠点を解決することを目的
に開発されたものである。本発明の重要な目的は、アウ
ターノズルに設けている極めて小さい噴射孔から研磨材
を含む高圧水を噴射して、アウターノズルの噴射孔が摩
耗するのを極減できるウォータージェット装置を提供す
ることにある。
【0007】さらに、本発明の他の大切な目的は、組み
立て分解が簡単かつ容易にでき、しかもインナーノズル
とアウターノズルとを理想的な位置に連結できるウォー
タージェットノズルを備える切削用のウォータージェッ
ト装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の切削
用のウォータージェット装置は、研磨材を含む高圧水を
噴射して被切断物を切断するウォータージェットノズル
1と、このウォータージェットノズル1に高圧水を供給
する高圧ポンプ7と、ウォータージェットノズル1に研
磨材を供給するフィラー8とを備える。さらに、本発明
の装置は、下記の独特の構成を有することを特徴として
いる。 (a) ウォータージェットノズル1は、アウターノズ
ル3と、このアウターノズル3の内部にアウターノズル
3と同軸に配設しているインナーノズル2とを備える。 (b) アウターノズル3は、研磨材を含む高圧水を噴
射する噴射孔6を先端に有する。 (c) アウターノズル3の内面には、噴射孔6に向か
って細くなる円錐状のテーパー内面3Aを設けている。 (d) インナーノズル2の先端部は、アウターノズル
3のテーパー面に接近する円錐状のテーパー外面2Aを
有する。 (e) インナーノズル2は、先端に研磨材の供給孔5
を有する。 (f) インナーノズル2の供給孔5は、円錐状である
テーパー外面2Aの中心に位置し、かつ、アウターノズ
ル3の噴射孔6と同軸に位置している。 (g) アウターノズル3のテーパー内面3Aと、イン
ナーノズル2のテーパー外面2Aとの間に高圧水路4を
設けている。 (h) インナーノズル2は、テーパー外面2Aに、先
端に向かって延長されるが、噴射孔6までは到達しない
複数列のスペーサー凸条9を設けており、このスペーサ
ー凸条9の間を高圧水路4としている。 (i) インナーノズル2は、スペーサー凸条9の先端
面をアウターノズル3のテーパー内面3Aに当接させ
て、アウターノズル3の中心に配設される。 (j) 高圧水路4は高圧ポンプ7に連結され、インナ
ーノズル2の供給孔5はフィラー8に連結されて、イン
ナーノズル2から供給される研磨材が、高圧水路4を高
速流動して噴射孔6から噴射される高圧水と共に噴射さ
れる。
【0009】本発明の請求項2のウォータージェット装
置は、以下の独特の構成を備える。 (a) ウォータージェットノズル1は、アウターノズ
ル3と、このアウターノズル3の内部にアウターノズル
3と同軸に配設しているインナーノズル2とを備える。 (b) アウターノズル3は、研磨材を含む高圧水を噴
射する噴射孔6を先端に有する。 (c) アウターノズル3の内面には、噴射孔6に向か
って細くなる円錐状のテーパー内面3Aを設けている。 (d) インナーノズル2の先端部は、アウターノズル
3のテーパー面に接近する円錐状のテーパー外面2Aを
有する。 (e) インナーノズル2は、先端に研磨材の供給孔5
を有する。 (f) インナーノズル2の供給孔5は、円錐状である
テーパー外面2Aの中心に位置し、かつ、アウターノズ
ル3の噴射孔6と同軸に位置している。 (g) アウターノズル3のテーパー内面3Aと、イン
ナーノズル2のテーパー外面2Aとの間に高圧水路4を
設けている。 (h) アウターノズル3は、テーパー内面3Aに、先
端に向かって延長されるが、噴射孔6までは到達しない
複数列のスペーサー凸条9を設けており、このスペーサ
ー凸条9の間を高圧水路4としている。 (i) スペーサー凸条9の先端面をインナーノズル2
のテーパー外面2Aに当接させて、インナーノズル2を
アウターノズル3の中心に配設している。 (j) 高圧水路4は高圧ポンプ7に連結され、インナ
ーノズル2の供給孔5はフィラー8に連結されて、イン
ナーノズル2から供給される研磨材が、高圧水路4を高
速流動して噴射孔6から噴射される高圧水と共に噴射さ
れる。
【0010】さらに、本発明の請求項3の装置は、スペ
ーサー凸条9を、先端縁に向かって次第に幅を狭くして
いる。また、請求項4の装置は、フィラー8でもって、
研磨材を液体に分散させた研磨材スラリーをインナーノ
ズル2に供給する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するためのウォータージェット装置
を例示するものであって、本発明はウォータージェット
装置を下記のものに特定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0013】図2に示す切削用のウォータージェット装
置は、研磨材を含む高圧水を噴射して被切断物を切断す
るウォータージェットノズル1と、このウォータージェ
ットノズル1に高圧水を供給する高圧ポンプ7と、ウォ
ータージェットノズル1に研磨材を供給するフィラー8
とを備える。
【0014】ウォータージェットノズル1は、アウター
ノズル3と、このアウターノズル3の内部にアウターノ
ズル3と同軸に配設しているインナーノズル2とを備え
る。
【0015】アウターノズル3は、研磨材を含む高圧水
を噴射する噴射孔6を先端に有する。この噴射孔6は、
高圧水を細く集束して直線状に噴射できるように、円柱
状の細い孔である。噴射孔6の最適な内径は約0.4m
mである。ただし、噴射孔6の内径は、噴射する水圧や
水量、さらに切削される材料等を考慮して、たとえば、
0.2〜1mmφ、好ましくは0.3〜0.6mmφ、
さらに好ましくは0.3〜0.5mmとする。噴射孔6
は、内径を大きくすると、噴射される高圧水の流速が低
下して、研磨材の運動のエネルギーが小さくなって、切
削力が低下する。反対に、噴射孔6を細くすると、被切
削物の表面に単位時間に衝突する研磨材の量が少なくな
って切削力が低下する。したがって、噴射孔6の内径
は、もっとも能率よく切削できる内径に設定する。さら
に、噴射孔6は、長さを内径の3〜50倍としている。
噴射孔6が短すぎると、高圧水を細い線状に集束して噴
射できなくなる。
【0016】アウターノズル3は、噴射孔6に向かって
細くなる円錐状のテーパー内面3Aを設けている。テー
パー内面3Aは、先端の中心に噴射孔6を連結して開口
している。噴射孔6は、この円錐状のテーパー内面3A
の中心軸と同軸上に配設して、テーパー内面3Aに沿っ
て流動する高圧水を噴射孔6で直線状に噴射する。テー
パー内面3Aは、スムーズに高圧水を流すことができる
ように、凹凸のない平滑な鏡面に仕上げている。
【0017】テーパー内面3Aは、対向する面がなす角
度である傾斜角αを、最適には約40度としている。た
だし、傾斜角αは、たとえは20〜90度、好ましくは
30〜60度とすることできる。傾斜角αが大きいと、
テーパー内面3Aと噴射孔6との境界で、高圧水が乱流
状態となってスムーズに流動しなくなる欠点がある。反
対に、傾斜角αが小さいと、多量の高圧水を噴射孔6に
集束するためには、テーパー内面3Aの距離が長くなっ
て高圧水路4の圧力損失が大きくなり、また、テーパー
内面3Aを短くすると、多量の高圧水を噴射孔6に集束
できなくなる。
【0018】図のアウターノズル3は、噴射孔6とテー
パー内面3Aを設けている本体部10と、この本体部1
0を脱着できるように連結している固定部11とを備え
る。固定部11は、インナーノズル2を連結している基
台部12と、この基台部12に、本体部10を脱着でき
るように連結しているフランジ部13とを備える。基台
部12は、アウターノズル3の外形に等しい嵌着凹部を
下部に開口して、ここにアウターノズル3を嵌着して定
位置に装置する。さらに、基台部12の下部は、その外
側に、フランジ部13をねじ込んで連結する雄ネジを設
けている。フランジ部13は、基台部12の雄ネジにね
じ込みできる雌ネジと、アウターノズル3を基台部12
に固定する鍔部とを有し、鍔部には、アウターノズル3
先端に設けている柱状凸部14を嵌着する位置決孔を開
口している。位置決孔の内形は、アウターノズルの柱状
凸部14の外形に等しくしている。
【0019】この構造のウォータージェットノズル1
は、フランジ部13を外した状態で、基台部12の先端
に設けている嵌着凹部にアウターノズル3を嵌入し、フ
ランジ部13を基台部12にねじ込んで、アウターノズ
ル3を定位置に装着できる。このため、アウターノズル
3の噴射孔6が摩耗すると、アウターノズル3を簡単に
交換できる特長がある。
【0020】インナーノズル2は、先端部に、アウター
ノズル3のテーパー内面3Aに接近する円錐状のテーパ
ー外面2Aを設けている。テーパー外面2Aは、テーパ
ー内面3Aと同じように、凹凸のない鏡面に仕上げてい
る。高圧水路4にスムーズに高圧水を流すためである。
テーパー外面2Aはテーパー内面3Aに接近して、テー
パー外面2Aとテーパー内面3Aとの間に高圧水路4を
形成している。
【0021】図3と図4は、インナーノズル2先端部の
拡大断面図である。この図のインナーノズル2は、テー
パー外面2Aに、先端に向かって延長してスペーサー凸
条9を設けている。スペーサー凸条9は、テーパー外面
2Aに複数列に設けている。図のインナーノズル2は、
スペーサー凸条9の間に溝を設け、スペーサー凸条9の
間の溝を高圧水路4としている。スペーサー凸条9は、
アウターノズル3の噴射孔6までは到達せず、テーパー
外面2Aの途中まで延長している。
【0022】図のインナーノズル2は、テーパー外面2
Aの先端部をテーパー内面3Aよりも多少小さくして、
テーパー内面3Aとテーパー外面2Aとの間に、隙間を
約10μmとする円錐状の高圧水路4を設けている。円
錐状の高圧水路4は、隙間を5〜50μmとすることも
できる。インナーノズル2は、外径を6.4mmとし
て、スペーサー凸条9の間に設けている溝の幅を1.3
mm、深さを100μmから20μmと先端に向かって
次第に浅くしている。この構造のインナーノズル2は、
先端に向かって溝の幅を変化させないので、溝の間に設
けられるスペーサー凸条9は、先端縁に向かって幅が次
第に狭くなる。スペーサー凸条9は、先端部のみの幅を
次第に狭くすることもできる。図のインナーノズル2
は、複数列の溝を設けて、その間に複数列のスペーサー
凸条9を設けている。
【0023】さらに、インナーノズル2は、先端に研磨
材の供給孔5を開口している。供給孔5は、円錐状であ
るテーパー外面2Aの中心に位置し、かつ、アウターノ
ズル3の噴射孔6と同軸に位置している。供給孔5の内
径は、約0.4mmである。供給孔5は、噴射孔6にほ
ぼ等しい内径とする。ただ、供給孔5は噴射孔6よりも
小さく、あるいは大きくすることもできる。
【0024】インナーノズル2は、図5と図6の断面図
に示すように、先端までスペーサー凸条9を設けること
もできる。このウォータージェットノズル1は、インナ
ーノズル2をアウターノズル3のテーパー内面3Aの先
端、すなわち、噴射孔6までは延長しない構造として、
スペーサー凸条9を噴射孔6に到達しない長さとしてい
る。さらに、この図のインナーノズル2は、コの字状の
溝を複数列に設けて、溝の間にスペーサー凸条9を設け
ている。
【0025】図5と図6に示すウォータージェットノズ
ル1は、供給孔5を噴射孔6よりも小さくしている。こ
の構造のウォータージェットノズル1は、供給孔5から
噴射された研磨材を、噴射孔6の中心に集束して、研磨
材が噴射孔6の内面に接触するのをより少なくできる。
【0026】インナーノズル2は、スペーサー凸条9の
先端面をアウターノズル3のテーパー内面3Aに当接し
て、アウターノズル3のテーパー内面3Aの中心に配設
している。スペーサー凸条9の外側形状は、テーパー内
面3Aに沿う形状としている。図のインナーノズル2
は、全体を円筒状として、先端にテーパー外面2Aを設
けている。テーパー外面2Aは、スペーサー凸条9をア
ウターノズル3のテーパー内面3Aに当接して、テーパ
ー内面3Aの中心に配設している。さらに、円筒部分
は、アウターノズル3を連結している基台部12に設け
ている中心孔に挿入して連結している。基台部12の中
心孔の内形は、インナーノズル2の外形に等しく、イン
ナーノズル2を隙間なく基台部12に挿入して連結して
いる。
【0027】インナーノズル2を連結している基台部1
2は、高圧ポンプ7を高圧水路4に連結する連結通路1
5を設けている。この連結通路15に高圧ポンプ7を連
結して、高圧水路4が高圧ポンプ7に連結される。高圧
ポンプ7は、高圧水路4に高圧に加圧した水等の液体を
供給する。高圧ポンプ7は、たとえば100〜700k
gf/cmの水圧を供給する。高圧水路4に供給され
た高圧水は、アウターノズル3のテーパー内面3Aに沿
って高速で流れて、噴射孔6から高速流として噴射され
る。
【0028】高圧水路4を流動する高圧水は、インナー
ノズル2の供給孔5から高圧水路4の中心に噴射された
研磨材を噴射孔6から一緒に噴射する。研磨材は、テー
パー内面3Aに沿って円錐状に流動している高圧水の中
心に供給される。したがって、供給孔5から高圧水路4
の中心に噴射される研磨材は、周囲を高圧水で被覆する
状態で、いいかえると、研磨材が噴射孔6の内面に衝突
する確率を少なくして、噴射孔6から噴射される。
【0029】インナーノズル2の供給孔5はフィラー8
に連結している。フィラー8は、研磨材を液体に分散さ
せた研磨材スラリーをインナーノズル2に供給する。フ
ィラー8から供給される研磨材は、供給孔5から高圧水
路4に噴射される。
【0030】以上の実施例のウォータージェットノズル
1は、インナーノズル2のテーパー外面2Aにスペーサ
ー凸条9を設けている。本発明のウォータージェットノ
ズルは、インナーノズルのテーパー外面にスペーサー凸
条を設けることなく、アウターノズルのテーパー内面に
スペーサー凸条を設けて、インナーノズルをアウターノ
ズルの定位置に連結することもできる。
【0031】図7と図8は、スペーサー凸条9を設けて
いるアウターノズル3の断面図である。この図に示すア
ウターノズル3は、テーパー内面3Aに、先端に向かっ
て延長してスペーサー凸条9を設けている。スペーサー
凸条9は、テーパー内面3Aに複数列に設けている。図
のアウターノズル3は、スペーサー凸条9の間に溝を設
け、スペーサー凸条9の間の溝を高圧水路4としてい
る。スペーサー凸条9は、テーパー内面3Aの先端まで
は延長されない。
【0032】アウターノズル3のテーパー内面3Aの先
端部は、テーパー外面2Aよりも多少大きく、テーパー
内面3Aとテーパー外面2Aとの間に、隙間を約10μ
mとする円錐状の高圧水路4を設けている。ただし、こ
の円錐状の高圧水路4も、隙間を5〜50μmとするこ
とができる。アウターノズル3は、先端に向かって同じ
幅の溝を設けて、溝の間に設けているスペーサー凸条9
を、先端縁に向かって幅を次第に狭くしている。スペー
サー凸条9は、先端部のみの幅を次第に狭くすることも
できる。アウターノズル3は、複数列の溝を設けて、そ
の間に複数列のスペーサー凸条9を設けている。
【0033】
【発明の効果】本発明のウォータージェット装置は、ア
ウターノズルに設けている極めて小さい噴射孔から研磨
材を含む高圧水を噴射して、アウターノズル噴射孔の摩
耗を極減できる特長がある。それは、本発明のウォータ
ージェット装置が、研磨材と噴射孔との間に高速流動す
る水膜を設け、この水膜で研磨材が噴射孔に接触するの
を少なくできるからである。
【0034】さらに、本発明のウォータージェット装置
は、組み立てと分解を簡単かつ容易にして、しかもイン
ナーノズルとアウターノズルとを理想的な位置に連結で
きる特長がある。それは、本発明のウォータージェット
ノズルが、アウターノズルのテーパー内面とインナーノ
ズルのテーパー外面との間にスペーサー凸条を設け、こ
のスペーサー凸条で、インナーノズルを定位置に連結し
ているからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のウォータージェット装置の概略断面図
【図2】本発明の実施例のウォータージェット装置の概
略断面図
【図3】図2に示すウォータージェットノズルの縦断面
【図4】図2に示すウォータージェットノズルの横断面
【図5】本発明の他の実施例のウォータージェットノズ
ルを示す縦断面図
【図6】図5に示すウォータージェットノズルの横断面
【図7】本発明の他の実施例のウォータージェットノズ
ルを示す縦断面図
【図8】図7に示すウォータージェットノズルの横断面
【符号の説明】
1…ウォータージェットノズル 2…インナーノズル 2A…テーパー外面 3…アウターノズル 3A…テーパー内面 4…高圧水路 5…供給孔 6…噴射孔 7…高圧ポンプ 8…フィラー 9…スペーサー凸条 10…本体部 11…固定部 12…基台部 13…フランジ部 14…柱状凸部 15…連結通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨材を含む高圧水を噴射して被切断物
    を切断するウォータージェットノズル(1)と、このウォ
    ータージェットノズル(1)に高圧水を供給する高圧ポン
    プ(7)と、ウォータージェットノズル(1)に研磨材を供給
    するフィラー(8)とを備え、下記の全ての構成を有する
    ことを特徴とする切削用のウォータージェット装置。 (a) ウォータージェットノズル(1)は、アウターノ
    ズル(3)と、このアウターノズル(3)の内部にアウターノ
    ズル(3)と同軸に配設しているインナーノズル(2)とを備
    える。 (b) アウターノズル(3)は、研磨材を含む高圧水を
    噴射する噴射孔(6)を先端に有する。 (c) アウターノズル(3)の内面には、噴射孔(6)に向
    かって細くなる円錐状のテーパー内面(3A)を設けてい
    る。 (d) インナーノズル(2)の先端部は、アウターノズ
    ル(3)のテーパー内面(3A)に接近する円錐状のテーパー
    外面(2A)を有する。 (e) インナーノズル(2)は、先端に研磨材の供給孔
    (5)を有する。 (f) インナーノズル(2)の供給孔(5)は、円錐状であ
    るテーパー外面(2A)の中心に位置し、かつ、アウターノ
    ズル(3)の噴射孔(6)と同軸に位置している。 (g) アウターノズル(3)のテーパー内面(3A)と、イ
    ンナーノズル(2)のテーパー外面(2A)との間に高圧水路
    (4)を設けている。 (h) インナーノズル(2)は、テーパー外面(2A)に、
    先端に向かって延長されるが、アウターノズル(3)の噴
    射孔(6)までは到達しない複数列のスペーサー凸条(9)を
    設けており、このスペーサー凸条(9)の間を高圧水路(4)
    としている。 (i) インナーノズル(2)は、スペーサー凸条(9)の先
    端面をアウターノズル(3)のテーパー内面(3A)に当接さ
    せて、アウターノズル(3)の中心に配設される。 (j) 高圧水路(4)は高圧ポンプ(7)に連結され、イン
    ナーノズル(2)の供給孔(5)はフィラー(8)に連結され
    て、インナーノズル(2)から供給される研磨材が、高圧
    水路(4)を高速流動して噴射孔(6)から噴射される高圧水
    と共に噴射される。
  2. 【請求項2】 研磨材を含む高圧水を噴射して被切断物
    を切断するウォータージェットノズル(1)と、このウォ
    ータージェットノズル(1)に高圧水を供給する高圧ポン
    プ(7)と、ウォータージェットノズル(1)に研磨材を供給
    するフィラー(8)とを備え、下記の全ての構成を有する
    ことを特徴とする切削用のウォータージェット装置。 (a) ウォータージェットノズル(1)は、アウターノ
    ズル(3)と、このアウターノズル(3)の内部にアウターノ
    ズル(3)と同軸に配設しているインナーノズル(2)とを備
    える。 (b) アウターノズル(3)は、研磨材を含む高圧水を
    噴射する噴射孔(6)を先端に有する。 (c) アウターノズル(3)の内面には、噴射孔(6)に向
    かって細くなる円錐状のテーパー内面(3A)を設けてい
    る。 (d) インナーノズル(2)の先端部は、アウターノズ
    ル(3)のテーパー内面(3A)に接近する円錐状のテーパー
    外面(2A)を有する。 (e) インナーノズル(2)は、先端に研磨材の供給孔
    (5)を有する。 (f) インナーノズル(2)の供給孔(5)は、円錐状であ
    るテーパー外面(2A)の中心に位置し、かつ、アウターノ
    ズル(3)の噴射孔(6)と同軸に位置している。 (g) アウターノズル(3)のテーパー内面(3A)と、イ
    ンナーノズル(2)のテーパー外面(2A)との間に高圧水路
    (4)を設けている。 (h) アウターノズル(3)は、テーパー内面(3A)に、
    先端に向かって延長されるが、アウターノズル(3)の噴
    射孔(6)までは到達しない複数列のスペーサー凸条(9)を
    設けており、このスペーサー凸条(9)の間を高圧水路(4)
    としている。 (i) スペーサー凸条(9)の先端面をインナーノズル
    (2)のテーパー外面(2A)に当接させて、インナーノズル
    (2)をアウターノズル(3)の中心に配設している。 (j) 高圧水路(4)は高圧ポンプ(7)に連結され、イン
    ナーノズル(2)の供給孔(5)はフィラー(8)に連結され
    て、インナーノズル(2)から供給される研磨材が、高圧
    水路(4)を高速流動して噴射孔(6)から噴射される高圧水
    と共に噴射される。
  3. 【請求項3】 スペーサー凸条(9)が、先端縁に向かっ
    て次第に幅を狭くしている請求項1又は2に記載される
    切削用のウォータージェット装置。
  4. 【請求項4】 フィラー(8)が、研磨材を液体に分散さ
    せた研磨材スラリーをインナーノズル(2)に供給する請
    求項1又は2に記載される切削用のウォータージェット
    装置。
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