JP2001197764A - 同期モータの制御装置 - Google Patents

同期モータの制御装置

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JP2001197764A
JP2001197764A JP2000034153A JP2000034153A JP2001197764A JP 2001197764 A JP2001197764 A JP 2001197764A JP 2000034153 A JP2000034153 A JP 2000034153A JP 2000034153 A JP2000034153 A JP 2000034153A JP 2001197764 A JP2001197764 A JP 2001197764A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 何らテーブルを用いるようなことなく、車両
の広域の走行速度にわたって補間する必要がない近似精
度の高い計算式を用いることにより界磁電流を決定し
て、永久磁石型同期モータの弱め界磁制御を最適に行わ
せる。 【構成】 同期モータの回転角速度ωm、バッテリ電圧
Edcをパラメータとし、その同期モータに固有の特性
である界磁磁束Φd、インダクタンスLd、極対数Pp
を用いて界磁電流idを算出する特定の近似式によって
求められる界磁電流idにもどづいて同期モータの弱め
界磁制御を行わせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、永久磁石型同期モータ
の弱め界磁制御を行う同期モータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、永久磁石型同期モータを電気自
動車の駆動用モータとして用いる場合、そのモータに通
電するバッテリの出力電圧の変動の影響を受けることな
く、車両の走行速度に応じて安定したモータトルクを得
ることができるように、そのモータに界磁電流を供給す
る等価弱め界磁制御を行うようにしている。
【0003】従来、永久磁石型同期モータの弱め界磁制
御を行わせるに際して、バッテリ電圧V、回転数N、ト
ルク電流Iqをパラメータとした特定の計算式Id=K
1×(R・Iq+K2・N−K3・V)(K1,K2,
K3:モータ特性によって決定される定数、R:固定子
の巻線抵抗)を用いることによって弱め界磁電流Idを
算出するようにしている(特開平9−23698号公報
参照)。
【0004】しかし、その計算式は近似精度が低く、車
両の広域の走行速度にわたって補間することが困難であ
り、広域の走行速度にわたって補間するためには、パラ
メータ係数を車両の走行速度にしたがって更新する必要
性があるものになっている。
【0005】また、従来、永久磁石型同期モータの弱め
界磁制御を行わせるに際して、バッテリ電圧、回転数、
トルクなどの各種パラメータにもとづく弱め界磁電流の
マップを実測データにしたがって作成したうえでテーブ
ル設定しておき、それぞれ検出した各パラメータ値にし
たがって対応する弱め界磁電流の値をテーブルから読み
出すようにしている(例えば、特開平7−107772
号公報参照)。
【0006】しかし、各種パラメータにもとづいて弱め
界磁電流のマップを作成するのではそのデータ量が多大
になり、テーブル設定のために大きなメモリ容量を必要
とするものになっている。また、各種パラメータにもと
づく弱め界磁電流のマップを実測データにしたがって作
成しなければならず、マップの作成に手間がかかるもの
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、永久磁石型同期モータの弱め界磁制御を行わせる
に際して、バッテリ電圧、回転数、トルク電流などをパ
ラメータとした特定の計算式を用いて界磁電流を算出す
る場合、その計算式の近似精度が低いと、車両の広域の
走行速度にわたって補間することが困難になることであ
る。
【0008】また、バッテリ電圧、回転数、トルクなど
の各種パラメータにもとづく弱め界磁電流のマップを実
測データにしたがって作成したうえでテーブル設定して
おくのでは、データ量が多大になり、テーブル設定のた
めに大きなメモリ容量を必要とするとともに、実測デー
タにしたがってマップを作成しなければならず手間がか
かるものになっていることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、永久磁石型同
期モータの弱め界磁制御を行わせるに際して、何らテー
ブルを用いるようなことなく、車両の広域の走行速度に
わたって補間する必要がない近似精度の高い計算式を用
いて界磁電流を決定できるようにするべく、同 められる回転角速度をωm、電圧検出器によって検出さ
れたバッテリ電圧をEdcとし、その同期モータに固有
の界磁磁束をΦd、そのインダクタンスをLd、その極
対数をPpとしたとき、次式(1)によって求められる
界磁電流idにもとづいて同期モータの弱め界磁制御を
行わせるようにしている。
【0010】
【数1】
【0011】
【実施例】図1は、本発明による同期モータの制御装置
の基本的な構成を示している。
【0012】それは、バッテリ1を電源としてインバー
タ2を介して永久磁石型の同期モータMを駆動するモー
タ駆動系にあって、その同期モータMの回転位置θを位
置検出器3によって検出するとともに、バッテリ1の端
子電圧Edcを電圧検出器4によって検出し、コントロ
ーラ5において、その各検出された回転位置θとバッテ
リ電圧Edcとを読み込んで前記(1)式にしたがう所
定の演算処理をなすことによって界磁電流idをわり出
して、それを界磁電流指令としてインバータ2に所定の
PWM信号を与えて同期モータMの弱め界磁制御を行う
ことができるように構成されている。
【0013】その(1)式の成立の根拠としては、以下
のとおりである。
【0014】いま、同期モータMの端子間電圧とDC電
源との関係で発生しうる交流最大電 よいことがわかる。
【0015】(イ)同期モータMの端子間電圧とDC電
源との関係で発生しうる交流最大電 以下であること。(ロ)d軸の電流は最小であることが
望ましい。発生トルクτ{τ=Pp(L
【0016】(イ)の考察 同期モータMの制御の基礎式は、次式(2)によって与
えられる。
【0017】
【数2】
【0018】この(2)式の右辺の第1項はトルク分電
圧を、その第2項は電流位相補償電圧を、その第3項は
と誘起電圧との加算された電圧をそれぞれあらわしてい
る。
【0019】(2)式において、Rは一次抵抗、Lは一
次インダクタンス、iは一次電流、sはラプラス微分記
号である。ωeは電気角速度であり、ωe=Pp・ωm
によって与えられる。また、Jは次式(3)によって与
えられる。
【0020】
【数3】
【0021】(2)式をd軸成分およびq軸成分にわけ
て書き換えると、次式(4)のようになる。
【0022】
【数4】
【0023】(4)式において、Ld,Lqはd軸,q
軸の一次インダクタンス(ただし、Ld=Lqであ
る)、iqはトルク電流である。
【0024】電圧は2相電圧であるが3相の端子電圧と
大きさが一致するので、計算は端子間電圧を直接用いる
ようにする。
【0025】ここで、実パラメータを考えて支配的な項
を選択する。
【0026】その際、逆起電圧だけに着目すると、次式
(5)が得られる。
【0027】
【数5】
【0028】また、逆起電圧の関係定数は速度に対して
トルク定数と同じである。低速回転では電流のd軸成分
がない(id=0)。また、電圧のd軸成分−Lq×i
q×ωeが比較的少ないので省略する(vdを省略)。
【0029】そして、q軸の電流は定常的な状態では直
流である(微分sが0)ことから、電圧はR×iqであ
り、ほぼ内部抵抗によって決まる。2相電圧はルート3
倍の3相の相電圧、2相電流もやはりルート3倍の3相
の相電流であることから、そのまま傾斜成分である抵抗
が観察できる。
【0030】抵抗Rも小さいので省略する。バッテリ1
を電源として同期モータMを駆動したときの出力を大き
くするには、バッテリ電圧が低いために大電流を流す必
要があるが、抵抗Rによる影響が大きくなってしまうの
で、損失を少なくするために抵抗Rが小さくなるように
設計している。
【0031】以上の考察により、(2)式で示す基礎式
からR,iq,Lq,vdを省略して、弱め界磁電流の
関係は次式(6)で決まる。
【0032】
【数6】
【0033】 )である。
【0034】(6)式を書き換えると、次式(7)のよ
うになる。
【0035】
【数7】
【0036】 ことによって(1)式が導かれる。直流電圧が異なれ
ば、当然電流も異なる。
【0037】 る。
【0038】図2は、本発明による同期モータの制御装
置における高回転域で用いる場合の出力に必要な弱め界
磁電流の大きさの概要を示す弱め界磁特性を示してい
る。
【0039】図3は、本発明によって制御された同期モ
ータMの電圧−回転数特性を示している。5000rp
m以上の高回転域でほぼフラットな特性を示している。
【0040】このように、本発明によれば、同期モータ
の回転角速度ωm、バッテリ電圧Edcをパラメータと
し、その同期モータに固有の特性である界磁磁束Φd、
インダクタンスLd、極対数Ppを用いて界磁電流id
を算出する(1)式の近似精度が高く、広域の速度にわ
たって補間する必要がなく同期モータの弱め界磁制御を
最適に行わせることできるようになる。
【発明の効果】以上、本発明による同期モータの制御装
置にあっては、永久磁石型の同期モータの界磁電流をi
d、位置検出器によって検出された回転位相から求めら
れる回転角速度をωm、電圧検出器によって検出された
バッテリ電圧をEdcとし、その同期モータに固有の界
磁磁束をΦd、そのインダクタンスをLd、その極対数
をPpとしたとき、(1)式によって求められる界磁電
流idにもとづいて同期モータの弱め界磁制御を行わせ
るようにしたもので、何らテーブルを用いるようなこと
なく、車両の広域の走行速度にわたって捕完する必要が
ない近似精度の高い計算式を用いて界磁電流を決定して
弱め界磁制御を最適に行わせることができるという利点
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同期モータの制御装置の基本的な
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による同期モータの制御装置における弱
め界磁電流の大きさの概要を示す弱め界磁特性図であ
る。
【図3】本発明によって制御される同期モータMの電圧
−回転数特性を示す図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 インバータ 3 位置検出器 4 電圧検出器 5 コントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧検出器によって永久磁石型の同期モ
    ータの駆動用電源であるバッテリの電圧を検出するとと
    もに、位置検出器によって同期モータの回転位置を検出
    して、その各検出されたバッテリ電圧と回転位置とにも
    とづいて同期モータの弱め界磁制御を行う制御装置であ
    って、同期モータの界磁電流をid、検出された回転位
    置から求められる回転角速度をωm、検出されたバッテ
    リ電圧をEdcとし、その同期モータに固有の界磁磁束
    をΦd、そのインダクタンスをLd、その極対数をPp
    としたとき、下記式(1)によって与えられる界磁電流
    idの大きさにもとづいて同期モータの弱め界磁制御を
    行わせるようにしたことを特徴とする同期モータの制御
    装置。 【数1】
  2. 【請求項2】 囲で行うことを特徴とする請求項1の記載による同期モ
    ータの制御装置。
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