JP2001197108A - 複数トランスポートストリーム多重化装置 - Google Patents
複数トランスポートストリーム多重化装置Info
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Abstract
S)を周期フレーム構造にパケット単位で時分割多重す
る多重化装置において、優先度最高のTSについては他
のTSのレートの変化によってパケットが廃棄されるこ
とがないことを保証しつつ、可変レートのTSの統計多
重による高効率な多重を可能とする。 【解決手段】 複数のバッファ1を用いて、各TSに、
ひとつ以上ある優先度のいずれかを設定し、TS毎の入
力パケット数をフレーム周期で測定する。制御部2で
は、その測定したパケット数が別途規定した最大入力パ
ケット数を越えた場合には、越えた分のパケットあるい
はそのフレーム期間中に送られた全パケットの優先度を
下げる処理を行い、さらにフレーム毎の各TSのパケッ
ト数の割当てについては優先度の高い方から必要な分の
パケット数を確保する処理を行う。多重化部3は制御部
2からの情報に基づいてパケットをフレームに多重して
いく。
Description
ートストリームを多重する際に、複数のトランスポート
ストリームを独立性を保ったまま周期フレーム構造にパ
ケット単位で時分割多重する複数トランスポートストリ
ーム多重化装置に関する。
ーム伝送方式を採用するBSデジタル放送のケーブルテ
レビ再送信や通信分野に好適である。
O/IEC 13818−1に規定されるトランスポー
トストリーム、以下、TSと記述)を、独立性を保った
まま1つの伝送路で伝送するために、TSパケット(I
SO/IEC 13818−1に規定されるTSパケッ
ト、またはこれに固定長のパリティバイトを追加したパ
ケット)列に周期的なフレーム構造を持たせ、その相対
的な位置(スロット)情報を利用することにより、多
重、分離する方式は、BS(放送衛星)デジタル放送方
式で実現されている(郵政省令平成10年第57号)。
ても、簡易にフレーム構造を導入して、複数のTSを多
重伝送、受信分離できる装置が特願平10−35224
8号で本出願人により提案されている。
BSデジタル放送では、フレーム中に各TSのパケット
を多重していく際に、TS毎の割当てスロット数を固定
している。そのため、規定に反するTSパケット数が送
られてきても、割当てスロット数を超過するパケットは
破棄され、不足分はヌルパケットが送出されて、1中継
器を共有する複数のTS間の独立性が保たれるという利
点がある。一方、スロット数固定の場合、可変レートの
TSについても最大レートでスロット数を割当てること
になり、多重効率を上げるような運用はできない。
ット数を変えれば、可変レートのTSを統計多重効果に
より効率良く多重できる可能もある。複数のプログラム
をひとつのTSに統計多重するケースでは、各入力のレ
ート監視を行い、その合計が出力のレートを越えること
のないように、エンコーダ側にフィードバックをかける
といった手法により輻輳制御を行うのが一般的である
が、複数のTSを独立性を保ったままフレームに多重す
るケースでは、フィードバック制御が不可能な場合もあ
り、その場合、輻輳時にはバッファで平滑化できない分
についてはパケット廃棄が生じることになる。すなわ
ち、あるTSのレートが増加して全TSのレートの合計
が多重できるレートを越えた時に、他のTSのパケット
が廃棄される可能性がある。そのため、放送などのよう
に他のTSと独立に運用されるTSを含むフレーム化に
統計多重を適用するには対策が必要である。
としては、ATM(非同期転送モード)スイッチなどに
おける、重み付けフェアキューイング(WFQ)法、重
み付けラウンドロビン(WRR)法、ブライオリティ
(PQ)法などのバッファ処理がある。しかし、これら
の手法だけでは、ある特定のストリームのパケット(ま
たは、セル)廃棄がないことを保証することはできず、
またWFQ法では実装が複雑になるし、WRR法、PQ
法では優先度の低いストリームについてはジッタが大き
くなる可能性がある、という点もある(参考文献:「Gi
gabit Networking」(ギガビット・ネットワーキン
グ); Craig Partridge著、Addison-Wesley Publishing
Company 刊(訳書:ソフトバンク刊、西田竹志 監
修))。
で、その目的は、複数のトランスポートストリームを周
期フレーム構造にパケット単位で時分割多重する多重化
装置において、重要なトランスポートストリームが他の
トランスポートストリームの影響を受けない仕組みと、
可変レートのトランスポートストリームの効率の良い多
重を、両立させることにある。
め、請求項1の発明は、複数のトランスポートストリー
ムを周期フレーム構造にパケット単位で時分割多重する
多重化装置において、各トランスポートストリームに、
ひとつ以上ある優先度のいずれかを設定する設定手段
と、前記トランスポートストリーム毎の入力パケット数
をフレーム周期で測定する測定手段と、該測定手段で測
定したパケット数が別途規定したパケット数の規定値を
越えたか否かを判定する判定手段と、前記測定したパケ
ット数が別途規定したパケット数の規定値を越えたとの
前記判定手段による判定に応じて、当該トランスポート
ストリームについて、その越えた分のパケットあるいは
そのフレーム期間中に送られた全パケットの前記優先度
を下げる処理を行い、さらにフレーム毎の各トランスポ
ートストリームのパケット数の割当てについては優先度
の高い方から必要な分のパケット数を確保する処理を行
う処理手段とを有することを特徴とする。
は、複数のトランスポートストリームを周期フレーム構
造にパケット単位で時分割多重する多重化装置におい
て、各トランスポートストリームに、ひとつ以上ある優
先度のいずれかを設定する設定手段と、前記トランスポ
ートストリームをグループ分けして各グループ毎の入力
パケット数をフレーム周期で測定する測定手段と、該測
定手段で測定したパケット数が別途規定したパケット数
の規定値を越えたか否かを判定する判定手段と、前記測
定したパケット数が別途規定したパケット数の規定値を
越えたとの前記判定手段による判定に応じて、当該グル
ープに属するトランスポートストリームについて、その
越えた分のパケットあるいはそのフレーム期間中に送ら
れた全パケットの前記優先度を下げる処理を行い、さら
にフレーム毎の各トランスポートストリームのパケット
数の割当てについては優先度の高い方から必要な分のパ
ケット数を確保する処理を行う処理手段とを有すること
を特徴とする。
ームの一部は、衛星(BS)デジタル放送あるいは地上
デジタル放送を受信して得られるトランスポートストリ
ームであって、そのトランスポートストリームの伝送多
重制御(TMCC)情報を受信してそのトランスポート
ストリームのレートを認識し、該認識したレートに基づ
いて入力パケット数の前記規定値を計算する演算手段を
さらに有することを特徴とする。 (作用)本発明では、各トランスポートストリームに、
ひとつ以上ある優先度のいずれかを設定し、トランスポ
ートストリーム毎あるいはトランスポートストリームを
まとめたグループ毎の入力パケット数をフレーム周期で
測定し、測定したパケット数が別途規定したパケット数
を越えた場合には、そのトランスポートストリームにつ
いて、越えた分のパケットあるいはそのフレーム期間中
に送られた全パケットの優先度を下げる処理を行い、さ
らにフレーム毎の各トランスポートストリームのパケッ
ト数の割当てについては優先度の高い方から必要な分の
パケット数を確保する処理を行う。
ブルテレビで複数のトランスポートストリームを多重す
る際に、独立性を保証しつつ、フレーム化する装置でス
ロット数の割り当てが変化する場合に効率的な多重がで
きることと、放送再送信号のような特定のトランスポー
トストリームを優先制御できることとを両立させること
ができる。
施の形態を詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態にお
ける複数トランスポートストリーム多重化装置の構成を
示す。ここでは、入力TS(トランスポートストリー
ム)が複数M個(Mは正の整数)、優先度が2階層の例
について説明する。N個(Nは正の整数)のTSの優先
度が高く、残り(M−N)個のTSの優先度は低いとす
る。
パケット数の規定値(以下、最大入力パケット数とい
う)の合計が、フレームを構成する全パケット数を越え
ないように設定する。優先度の低い(M−N)個のTS
については、最大入力パケット数は任意に設定できる。
る。各バッファ1の容量はフレームを構成する全パケッ
ト数分のデータ量に、ある程度のマージンを持たせたも
のとする。この時、バッファ1では、フレーム毎に入力
パケット数を監視し、その情報を制御部2に渡す。
に入力されたパケット数をTS毎に比較し、実際に入力
されたパケット数が最大入力パケット数を越えている場
合には、そのTSについて、越えた分のパケット、ある
いはそのフレーム期間中に送られた全パケットの優先度
を下げる処理を行う。ここまでで、そのフレーム期間で
の優先度が確定し、さらに制御部2は、フレーム毎の各
TSのパケット数の割当については、優先度の高い方か
ら必要な分(すなわち、入力パケット数分)の割当て数
を確保して行く処理を行う。
割当情報に基づき、バッファ1から送られるパケットを
フレームに多重していく。
は、必ず必要なスロット数が割当てられるので、それ自
身の入力パケット数が最大入力パケット数以下である限
り、他のTSの影響でバッファのオーバーフローが生じ
ることはない。ここで、最大パケット数を越えた分のパ
ケットの優先度を下げる処理は、そのパケットを破棄す
ることにより実現することが可能である。
ついて説明したが、それ以外の場合(優先度が3つ以上
に分かれている場合)でも優先度が最高のTSについ
て、最大入力パケット数の合計がフレームを構成する全
パケット数を越えないように設定しておけば、上記の説
明はそのまま当てはまり、優先度が最高のTSが他のT
Sの影響でパケット廃棄されることはない。 (第2の実施形態)次に、デジタル放送を受信して得ら
れるTSなどのように、予め一定レートであることが保
証されているTSを含む複数のTSを多重する場合を考
える。この場合には、それら一定レートのTSをグルー
プにまとめ、そのグループの合計入力パケット数につい
て最大入力パケット数の規定を行う。その理由は、最大
入力パケット数は整数で与えるため、TS毎に最大入力
パケット数を規定するよりも繰上げが減って、最大入力
パケット数の合計が小さくなる、という利点があるため
である。一定レートであることが保証されないTSにつ
いては1TSで1グループとする。その際に、同じ優先
度に、複数のグループがあってもよいが、最高の優先度
については各グループの最大入力パケット数の合計がフ
レームを構成する全パケット数を越えないように設定す
る。
構成を、図2のブロック図を参照して説明する。BSデ
ジタル放送をデジタル放送受信部4で受信して得られる
N個の一定レートのTS(トランスポートストリーム)
を高い優先度とし、それ以外の(M−N)個のTSを低
い優先度とする。ここでは、N個の一定レートのTSを
トランスポンダ毎に2つのグループに分けた場合を例に
している。トランスポンダ毎に分けた理由は、もし一方
のトランスポンダからの送信波を受信する受信機が壊れ
て、一定レート以上のTSを出力した場合でも、もう一
方のグループの割当てパケット数を減らすことがないよ
うにするためである。
ーフェースし、これらバッファ1は、グループ分けされ
たTSをグループ毎に、フレーム周期で入力パケット数
を測定し、その測定した入力パケット数の情報を制御部
2に渡す。
数と最大入力パケット数とを比較して、実際に入力され
たパケット数が最大入力パケット数(入力パケット数の
規定値)を越えている場合には、越えた分のパケット、
あるいはそのTSのパケットすべての優先度を下げる。
が確定し、優先度の高い方から入力パケット数分の割当
て数を確保して行き、多重化部3でパケットをフレーム
に多重していく。
様に、本第2の実施形態の場合にも、優先度が最高のT
Sだけで、入力パケット数がフレームを構成する全パケ
ット数を越えることはなく、必ず必要なスロット数が割
当てられるので、優先度最高のTSについてはパケット
が廃棄されることはない。
放送あるいは地上デジタル放送を受信して得られるTS
であれば、TMCC情報(BSの場合、郵政省告示第2
60号別表第16号)から各TSのレートがわかるの
で、このレートを基に最大入力パケット数を計算するこ
とが可能である。これにより、受信したTSのレートが
変わっても最大入力パケット数を自動設定できる。 (他の実施形態)なお、本発明の目的は、前述した実施
の形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコー
ドを記録した記録媒体(記憶媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納された
プログラムコードを読み出し、実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。この場合、記録
媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した
実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラ
ムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することに
なる。そのプログラムコードを記録し、またテーブル等
の変数データを記録する記録媒体としては、例えばフロ
ッピディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD
−ROMなどを用いことができる。
入力TSの合計レートが増大して出力可能なレートを上
回っても、優先度の低いトランスポートストリームから
順にバッファのオーバーフローが発生することになり、
最大レート規制値以下で入力された優先度最高のトラン
スポートストリームについては、バッファのオーバーフ
ローが発生することはない。
のトランスポートストリームについてはパケット廃棄の
可能性の無いことを保証しつつ、可変レートのトランス
ポートストリームの統計多重による高効率な多重が可能
となる。
ポートストリーム多重化装置の構成を示すブロック図で
ある。
ポートストリーム多重化装置の構成を示すブロック図で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のトランスポートストリームを周期
フレーム構造にパケット単位で時分割多重する多重化装
置において、 各トランスポートストリームに、ひとつ以上ある優先度
のいずれかを設定する設定手段と、 前記トランスポートストリーム毎の入力パケット数をフ
レーム周期で測定する測定手段と、 該測定手段で測定したパケット数が別途規定したパケッ
ト数の規定値を越えたか否かを判定する判定手段と、 前記測定したパケット数が別途規定したパケット数の規
定値を越えたとの前記判定手段による判定に応じて、当
該トランスポートストリームについて、その越えた分の
パケットあるいはそのフレーム期間中に送られた全パケ
ットの前記優先度を下げる処理を行い、さらにフレーム
毎の各トランスポートストリームのパケット数の割当て
については優先度の高い方から必要な分のパケット数を
確保する処理を行う処理手段とを有することを特徴とす
る複数トランスポートストリーム多重化装置。 - 【請求項2】 複数のトランスポートストリームを周期
フレーム構造にパケット単位で時分割多重する多重化装
置において、 各トランスポートストリームに、ひとつ以上ある優先度
のいずれかを設定する設定手段と、 前記トランスポートストリームをグループ分けして各グ
ループ毎の入力パケット数をフレーム周期で測定する測
定手段と、 該測定手段で測定したパケット数が別途規定したパケッ
ト数の規定値を越えたか否かを判定する判定手段と、 前記測定したパケット数が別途規定したパケット数の規
定値を越えたとの前記判定手段による判定に応じて、当
該グループに属するトランスポートストリームについ
て、その越えた分のパケットあるいはそのフレーム期間
中に送られた全パケットの前記優先度を下げる処理を行
い、さらにフレーム毎の各トランスポートストリームの
パケット数の割当てについては優先度の高い方から必要
な分のパケット数を確保する処理を行う処理手段とを有
することを特徴とする複数トランスポートストリーム多
重化装置。 - 【請求項3】 前記複数のトランスポートストリームの
一部は、衛星(BS)デジタル放送あるいは地上デジタ
ル放送を受信して得られるトランスポートストリームで
あって、そのトランスポートストリームの伝送多重制御
(TMCC)情報を受信してそのトランスポートストリ
ームのレートを認識し、該認識したレートに基づいて入
力パケット数の前記規定値を計算する演算手段をさらに
有することを特徴とする請求項2に記載の複数トランス
ポートストリーム多重化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002008A JP3962193B2 (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 複数トランスポートストリーム多重化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002008A JP3962193B2 (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 複数トランスポートストリーム多重化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001197108A true JP2001197108A (ja) | 2001-07-19 |
JP3962193B2 JP3962193B2 (ja) | 2007-08-22 |
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ID=18531167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007507144A (ja) * | 2003-09-25 | 2007-03-22 | ノキア コーポレイション | マルチキャスティング装置 |
JP2007295040A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-08 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 多重化装置、多重化方法および多重化プログラム |
JP2008104074A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 地上デジタル放送信号の再送信装置 |
JP2009525657A (ja) * | 2006-02-03 | 2009-07-09 | エーティーアイ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド | トランスポート・ストリームのジッタの除去 |
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-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000002008A patent/JP3962193B2/ja not_active Expired - Fee Related
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