JP2001197095A - Lanシステムに用いるトランシーバ装置、このトランシーバ装置の制御方法、このトランシーバ装置に使用するプログラムを記録した記録媒体、及びこのlanシステム - Google Patents

Lanシステムに用いるトランシーバ装置、このトランシーバ装置の制御方法、このトランシーバ装置に使用するプログラムを記録した記録媒体、及びこのlanシステム

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JP2001197095A
JP2001197095A JP2000006611A JP2000006611A JP2001197095A JP 2001197095 A JP2001197095 A JP 2001197095A JP 2000006611 A JP2000006611 A JP 2000006611A JP 2000006611 A JP2000006611 A JP 2000006611A JP 2001197095 A JP2001197095 A JP 2001197095A
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Japan
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signal
driver
transmission
transceiver device
lan system
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JP2000006611A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Takano
敏幸 高野
Yoshinori Tanaka
美紀 田中
Hiroaki Furushima
広明 古島
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トークンリングLANシステムの伝送路を不
必要に活性状態に維持することを回避して、低消費電力
のシステムを提供する。 【解決手段】 トークンリングLANシステム10の伝
送路103の間に介装され、接続されたLAN接続機器
101をこのシステム10に連結するトランシーバ装置
100は、レシーバ104による信号110の受信や、
LAN接続機器101からの送信許可信号114に応じ
て、送信制御回路107が、隣接するノード102にデ
ータを送信するドライバ105のイネーブル端子に信号
115を入力し、そのドライバ105を活性状態または
非活性状態のいずれか一方に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トークンリングL
ANシステムに関連する技術に関し、詳しくは、このシ
ステムにおける消費電力を抑えることができるものに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年のネットワーク技術の向上により、
トークンリングLANシステムにおける伝送路の連結ノ
ードを、関連付けさせたい機器に構成させることが多用
されてきており、例えば、車両に搭載するCDチェンジ
ャ装置、音声認識装置、ナビゲーション装置のそれぞれ
に接続したトランシーバ装置をトークンリングLANの
伝送路の間に介装して連結することが行われている。
【0003】この種のトランシーバ装置は、IEEE8
02.5のトークンリングLANに示される再生中継機
構の入出力に使用されるようになっており、図14に示
すIEEE802.5のトークンリングLANシステム
の基本的構成においては、トランク・カップリング・ユ
ニット501(以下、単にTCU501)およびスパー
502と共に、再生中継機構504を含むステーション
503として構成され、このステーション503は、リ
ング状に構築される伝送路505にTCU501および
スパー502を介して1対1で接続されている。なお、
トークンリングLANシステム内で伝送するデータは、
伝送路505、TCU501、スパー502、ステーシ
ョン503、再生中継機構504、スパー502、TC
U501、伝送路505を通過して下流に送信され、再
生中継機構504の出力部のドライバが伝送路505を
駆動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のトークンリングLANシステムにあっては、近年の
電子技術の発達によりトークンリングLANシステムに
接続される電子機器が飛躍的に増加しているのに対し
て、再生中継機構のドライバはデータの有無に拘わらず
に、常時、活性状態にあって、このドライバの伝送路駆
動は大きな電流を消費するものであることから、システ
ム全体としての低消費電流化の要求が強くなってきてい
る。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、トークンリングLANシステムの伝
送路を不必要に活性状態に維持することを回避可能にし
て、低消費電力のシステムを提供し、併せて、小型化、
低価格化したシステムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のトラ
ンシーバ装置は、伝送路を介して信号を受信するレシー
バおよび伝送路を介して信号を送信するドライバを備え
て、トークンリングLANシステムの伝送路の間に介装
され、この伝送路を連結するノードを構成するトランシ
ーバ装置であって、前記ドライバを前記隣接ノードに信
号を送信可能な活性状態または前記隣接ノードに信号を
送信不能な非活性状態のいずれか一方に切り換える制御
手段を設け、この制御手段は、前記ドライバによる信号
送信の要否に応じて、前記ドライバを活性状態または非
活性状態に切り換えることを特徴とするものである。
【0007】本発明のトランシーバ装置は、前記レシー
バによる信号受信を検出する受信信号検出手段を備え
て、前記制御手段は前記受信信号検出手段により前記隣
接ノードへ転送する信号を受信したことを検出されたと
きに前記ドライバによる信号送信が必要と判断するよう
に構成し、前記受信信号検出手段は、前記レシーバから
の出力を全波整流する全波整流手段と、この全波整流手
段の出力を積分する積分手段と、この積分手段の出力を
予め設定されている電圧と比較する比較手段と、により
構成してもよい(本発明の第2のトランシーバ装置)。
【0008】また、本発明のトランシーバ装置は、前記
レシーバによる信号受信を検出する受信信号検出手段を
備えて、前記制御手段は前記受信信号検出手段により前
記隣接ノードへ転送する信号を受信したことを検出され
たときに前記ドライバによる信号送信が必要と判断する
ように構成し、前記受信信号検出手段は、前記トークン
リングLANの伝送符号としてRZ符号またはNRZ符
号を採用する場合に、前記レシーバからの出力を微分す
る微分手段と、この微分手段の出力するパルスを1符号
幅の数分の1程度で遅延させる複数の遅延素子をカスケ
ード接続した遅延手段と、この遅延手段の遅延素子によ
る複数の出力をサンプリングパルスとして前記レシーバ
からの出力を各々サンプリングするサンプリング手段
と、このサンプリング手段の出力からスペースレベル検
出を判定する判定手段と、により構成してもよい(本発
明の第3のトランシーバ装置)。
【0009】さらに、本発明のトランシーバ装置は、前
記制御手段を、予め記憶媒体内に格納されているプログ
ラムを読み出して、このプログラムに従って装置各部を
統括制御するコンピュータにより構成してもよい(本発
明の第6のトランシーバ装置)。
【0010】この構成により、伝送路を介して信号を送
信するドライバが、信号を送出する必要のないときに
は、信号送信不能な電力供給を抑えた非活性状態に切り
換えられる。したがって、トークンリングLANシステ
ムの伝送路を不必要に活性状態に維持することをなくす
ことができ、このシステムの低消費電力化を実現するこ
とができる。
【0011】本発明の第4のトランシーバ装置は、上記
第1から3のいずれかのトランシーバ装置の構成に加
え、前記伝送路を介して前記ノード間でやり取りする目
的のデータの先頭に、パケット検出データを付加するこ
とを特徴とするものである。
【0012】この構成により、レシーバが隣接ノードへ
転送する信号を受信したときや、自機内で隣接ノードへ
送信する信号が発生したときに、ドライバが隣接ノード
へ送信する目的のパケット目的データには、パケット検
出データが付加される。したがって、ドライバの非活性
状態から活性状態への移行が、そのドライバが隣接ノー
ドへ送信する信号を受け取るタイミングよりも遅延する
場合でも、パケット検出データにより当該遅延を吸収し
て、目的データの信号を確実に隣接ノードに送信するこ
とができる。
【0013】本発明の第5のトランシーバ装置は、上記
第1から3のいずれかのトランシーバ装置の構成に加
え、前記伝送路を介して前記ノード間でやり取りする目
的のデータの出力タイミングを遅延させる遅延手段を、
前記ドライバの前段に設けたことを特徴とするものであ
る。
【0014】この構成により、レシーバが隣接ノードへ
転送する信号を受信したときや、自機内で隣接ノードへ
送信する信号が発生したときに、ドライバが隣接ノード
へ送信する目的の目的データは、遅延手段を介して遅延
されたタイミングでドライバに出力され、隣接ノードに
送信される。したがって、ドライバの非活性状態から活
性状態への移行が、そのままドライバに受け渡すときの
タイミングよりも遅延する場合でも、隣接ノードに送信
する目的データの信号は当該遅延手段による遅延によ
り、活性状態へ移行した後のドライバに出力することが
でき、目的データの信号を確実に隣接ノードに送信する
ことができる。
【0015】本発明の第7のトランシーバ装置は、上記
第1から6のいずれかのトランシーバ装置の構成に加
え、一つの半導体基板上に前記手段を構築したことを特
徴とするものである。
【0016】この構成により、トランシーバ装置を構成
する各手段は、配線を必要とすることなく半導体基板上
の回路により形成される。したがって、小型化を図るこ
とができると共に、低価格に作製することができる。
【0017】本発明の第1のトークンリングLANシス
テムは、上記第1から7のいずれかのトランシーバ装置
を備えるノードの複数台を、前記伝送路に介装して構築
したことを特徴とするものである。
【0018】この構成により、本発明を適用した単独の
トランシーバ装置が機能するよりも、本発明のトランシ
ーバ装置による作用効果を効果的に得ることができる。
【0019】本発明の第1のトークンリングLANシス
テムを構築するトランシーバ装置の制御方法は、伝送路
を介して信号を受信するレシーバおよび伝送路を介して
信号を送信するドライバを備えて、トークンリングLA
Nシステムの伝送路の間に介装され、この伝送路を連結
するノードを構成するトランシーバ装置の制御方法であ
って、前記ドライバを信号の送信不能な非活性状態で待
機させ、前記隣接ノードへ送信する必要のある信号を検
出したときに前記ドライバによる信号の送信が必要と判
断して、前記ドライバを前記隣接ノードへの信号の送信
可能な活性状態に移行させることにより、前記ドライバ
による前記隣接ノードへの信号の送信を完了させた後
に、前記ドライバを前記非活性状態に移行させて待機さ
せることを特徴としている。
【0020】この構成により、信号を送出する必要のな
いときにはドライバが電力消費を抑えた非活性状態で待
機することができ、隣接ノードへ送信する必要が発生し
たときに、活性状態に移行させたドライバにより信号を
隣接ノードへ送信させ、この送信完了後には、非活性状
態に移行させ待機状態にすることができる。したがっ
て、トークンリングLANシステムの伝送路を不必要に
活性状態に維持することをなくすことができ、このシス
テムの低消費電力化を実現することができる。
【0021】本発明の第1の記録媒体は、伝送路を介し
て信号を受信するレシーバおよび伝送路を介して信号を
送信するドライバを備えて、トークンリングLANシス
テムの伝送路の間に介装され、この伝送路を連結するノ
ードを構成するトランシーバ装置のコンピュータが使用
するプログラムを記録した記録媒体であって、前記ドラ
イバを信号の送信不能に非活性状態で待機させる工程
と、前記隣接ノードへ送信する必要のある信号を検出し
たときに前記ドライバによる信号の送信が必要と判断し
て、前記ドライバを前記隣接ノードへ信号を送信可能な
活性状態に移行させる工程と、前記ドライバによる前記
隣接ノードへの信号の送信を完了した後に、前記ドライ
バを前記非活性状態に移行させ待機させる工程と、から
なる前記コンピュータに実行させるためのプログラムを
このコンピュータが読み出し可能に記録されたことを特
徴とするものである。
【0022】このように構成された記録媒体を使用する
ことにより、本発明に係るトランシーバ装置の制御方法
を実行することができ、その作用効果を得ることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図7は本発明に係るLANシステムに用
いるトランシーバ装置、このトランシーバ装置の制御方
法、及びこのLANシステムの第1実施形態を示す図で
ある。
【0024】図1および図2において、トークンリング
LANシステム10は、例えば、車両にCDチェンジャ
装置、音声認識装置、および、ナビゲーション装置等を
関係付けして搭載するために構築されたものであり、ト
ランシーバ装置100a〜100cが、LAN接続機器
101a〜101cとしてCDチェンジャ装置101
a、音声認識装置101b、ナビゲーション装置101
cをそれぞれ接続されるとともにトークンリングLAN
10の伝送路103の間に介装されることにより構築さ
れている。このトークンリングLANシステム10は、
トランシーバ装置100a〜100cおよびLAN接続
機器101a〜101cが、トークンリングLAN10
の伝送路103を連結するノード102a〜102cを
構成しており、このノード102a〜102c間の伝送
路103はそれぞれ抵抗109a〜109cを介してグ
ランドに接続されている。なお、トークンリングLAN
システム10は、トランシーバ装置100a〜100c
およびLAN接続機器101a〜101cにより構成す
るノード102a〜102c毎に伝送路103を連結し
て構築されているが、以下の説明では、単に、トランシ
ーバ装置100、LAN接続機器101、およびノード
102として説明する。
【0025】トランシーバ装置100は、伝送路103
に接続されて信号110(理解し易いように他の信号も
含めて図中にも図示する)を受信するレシーバ104
と、このレシーバ104とは別の伝送路103に接続さ
れて隣接するノード102に信号117を送出し送信す
るドライバ105と、隣接するノード102に転送中継
(送信)するレシーバ104により受信された信号11
0(信号111)または隣接するノード102に送信す
るLAN接続機器101で作成した信号113から選択
した信号116をドライバ105に受け渡す信号選択回
路108と、を備えている。
【0026】このトランシーバ装置100は、ドライバ
105がイネーブル端子を有するとともに、レシーバ1
04の受信した信号110を検出する受信信号検出回路
106およびドライバ105のイネーブル端子に信号1
15を入力してドライバ105が信号選択回路108を
介して受け取った信号116を隣接するノード102に
送信可能にそのドライバ105を活性状態にする送信制
御回路107を配設されている。
【0027】すなわち、トランシーバ装置100は、受
信信号検出回路106からのレシーバ104の受信を示
す信号112またはLAN接続機器101からの作成し
た信号113の送出を示す信号114を送信制御回路1
07が受け取って、信号115をドライバ105のイネ
ーブル端子に入力することによりドライバ105が活性
状態に遷移(移行)して、レシーバ104により受信さ
れた信号110(信号111)またはLAN接続機器1
01で作成した信号113から選択した信号116をド
ライバ105が信号選択回路108を介して受け取って
隣接するノード102に送信する信号117として出力
するようになっている。
【0028】このトランシーバ装置100は、レシーバ
104やドライバ105や上記各回路106〜108を
1個の半導体基板上に形成されて作製されており、レシ
ーバ104やドライバ105や回路107、108に接
続した不図示の接続端子に伝送路103やLAN接続機
器101からのケーブル端子を接続して、容易に連結作
業を行い得るように設計されていると共に、半導体基板
内に組み込んでしまうことにより、配線を不用に小型化
されていると共に低コストに作製することができるよう
に設計されている。
【0029】ここで、受信信号検出回路106は、例え
ば図3に示すように、全波整流回路701、積分器70
2および比較器703によって構成してもよく、トーク
ンリングLAN10の伝送路103に流れる信号110
をレシーバ104が受信して出力する信号111が、例
えば、データ「1」、「0」を2つの周波数に対応し、
データパケット間の無信号時には信号レベルが一定とな
るFSK(FrequencyShift Keying)変調信号であった
場合、図4に示すように、全波整流回路701からは、
FSK変調信号111を中心で正側に折り返した信号7
04が出力され、この信号704は、積分器702を介
すことにより信号波形を平滑化した信号705として比
較器703へ出力することができ、この比較器703が
積分器702の出力信号705を基準電圧と比較するこ
とにより、「H」、「L」の2つのレベルに反転する信
号112を送信制御回路107に出力することができ
る。この受信信号検出回路106の基準電圧値は、受信
信号有りの状態時に入力電圧レベルが例えば6Vであっ
た場合には、その半分の3V程度に設定することで受信
信号の有無を判定し、受信信号有りの状態を示す信号1
12を出力することができる。なお、この受信信号はF
SK変調信号に限るものではないことは言うまでもな
く、上記構成にすることにより他種の信号でも同様に受
信信号として検出することができる。
【0030】そして、このトークンリングLANシステ
ム10は、LAN接続機器101で使用するデータをノ
ード102の間で受け渡すために、ノード102aが隣
接するノード102b、102c間で送受する信号を転
送中継するだけのバイパス動作、あるいは、ノード10
2aで発生(作成)したデータを隣接するノード102
cに送信するために信号を送出する送信動作を、トラン
シーバ装置100aが実行するようになっている。
【0031】例えば、LAN接続機器101のCDチェ
ンジャ装置101bから音声認識装置101aをバイパ
スしてナビゲーション装置101cに地図データ(パケ
ット目的データ)を転送する場合には、図5に示すよう
に、ノード102bのCDチェンジャ装置101bが隣
接するノード102aに地図データの信号110を送信
することにより、そのノード102aのレシーバ104
が、ノード102bの送信する信号110を受信して、
音声認識装置101aおよび受信信号検出回路106に
信号111を出力するとともに、信号選択回路108を
介してドライバ105に信号116を出力する。このレ
シーバ104が出力する地図データの信号111は音声
認識装置101aでは必要無いデータであるため破棄さ
れるが、受信信号検出回路106では、その地図データ
の信号111の入力期間中に受信信号有りの状態を示す
信号112を送信制御回路107に入力してドライバ1
05のイネーブル端子に送信制御信号として信号115
を入力させることにより、その地図データの受信中にの
み、ドライバ105を信号117の出力可能な活性状態
に遷移させて、レシーバ104が信号選択回路108を
介してドライバ105に入力する地図データの信号11
6を、そのドライバ105により隣接するノード102
cのナビゲーション装置101cに信号117として送
信させる一方、この地図データの信号110の受信中以
外には送信制御信号115をドライバ105のイネーブ
ル端子に入力することなくドライバ105を送信不能な
非活性状態で待機させる。
【0032】また、LAN接続機器101の音声認識装
置101aがナビゲーション装置101cに音声データ
(パケット目的データ)を送信する場合には、同様に図
5に示すように、音声認識装置101aは音声データの
信号113を信号選択回路108を介して信号116と
してドライバ105に入力するとともに、音声データの
信号113の出力期間中には、自己からの送信信号有り
の状態を示す送信許可信号114を、送信制御回路10
7を介してドライバ105のイネーブル端子に送信制御
信号115として入力する。このため、音声認識装置1
01aから出力される音声データの信号113は、その
信号113の出力期間中に送信信号有りの状態を示す信
号114を送信制御回路107に入力してドライバ10
5のイネーブル端子に送信制御信号として信号115を
入力させることにより、その音声データの送信中にの
み、ドライバ105を信号117を出力可能な活性状態
に遷移させて、音声認識装置101aから信号選択回路
108を介してドライバ105に入力する音声データの
信号116を、そのドライバ105により隣接するノー
ド102cのナビゲーション装置101cに信号117
として送信させる一方、この音声データの信号110の
送信中以外には送信制御信号115をドライバ105の
イネーブル端子に入力することなくドライバ105を送
信不能な非活性状態で待機させる。
【0033】したがって、データを隣接するノード10
2に送信する必要があるときにのみドライバ105の出
力を活性状態にすることができ、ドライバ105に供給
する電力を低減してトランシーバ装置100(システム
10)の消費電力を低減することができる。
【0034】このとき、ドライバ105に入力される信
号115、信号116を、単に受け渡し処理するだけで
は、例えば、レシーバ104から出力される地図データ
の信号111を処理する場合で説明すると、図6に示す
ように、レシーバ104から出力される信号111(地
図データ)に対して、受信信号検出回路106の送信制
御回路107を介して出力する信号115(送信制御信
号)は、時間Aだけ遅延してドライバ105のイネーブ
ル端子に入力され、また、レシーバ104の信号選択回
路108を介して出力する信号116(地図データ)
は、時間C(A>C)だけ遅延してドライバ105に入
力されることになって、送信制御信号115の前に地図
データの信号116がドライバ105に入力されるとと
もに、その信号115がドライバ105のイネーブル端
子に入力されたとしてもドライバ105が活性状態に遷
移するのにはレシーバ104が地図データの信号111
を出力してから時間B程度は掛かるため、地図データの
信号116のドライバ105への入力が開始されてから
時間D程度経過してから、活性状態に遷移したドライバ
105により隣接するノード102cへの送信が開始さ
れる。このため、レシーバ104がノード102bのC
Dチェンジャ装置101bから受信して、ドライバ10
5がノード102cのナビゲーション装置101cに送
信する地図データは、先頭から時間D分だけ削られたも
のとなってしまう。
【0035】このことから、信号選択回路108は、L
AN接続機器101から受け取ったデータの先頭には、
時間D分だけ削られることを見越したパケット検出デー
タを付加するようになっており(LAN接続機器101
自身が作成したデータの先頭にこのパケット検出データ
を付加してもよいことは言うまでもない)、例えば、図
7に示すように、トークンリングLAN10の伝送路1
03で送受信される地図データの先頭には、時間Dの間
に受渡可能なデータ長以上、例えば、信号111を受信
信号検出回路106に入力してから送信制御回路107
から信号115が出力されるまでの時間に、ドライバ1
05が非活性状態から活性状態に遷移するまでのある程
度の余裕を持たせた時間を加えた時間内に、トランシー
バ装置100が処理可能なデータ長のパケット検出デー
タを付加して、地図データ自体が削られてしまうことを
回避して、地図データを正常に転送(送信)することが
できるようになっている。
【0036】このように本実施形態においては、伝送路
103を介して隣接するノード102に信号を送信する
必要がないときには、ドライバ105を信号の送信可能
な活性状態から信号の送信不能な非活性状態に切り換え
て、電力供給を抑えることができ、トークンリングLA
Nシステム10の伝送路103をドライバ105により
不必要に活性状態に維持することをなくして、このシス
テム10全体の消費電力を低減することができる。
【0037】このドライバ105が非活性状態から活性
状態に遷移して隣接するノード102へ信号117を送
信するとき、その隣接するノード102に送信する目的
の地図データや音声データのパケット目的データにはパ
ケット検出データを付加して、ドライバ105が信号を
入出力可能な活性状態に遷移するまでの遅延時間により
地図データや音声データが削られてしまうことを回避す
ることができ(遅延時間を吸収することができ)、目的
のデータを隣接するノード102に確実に送信すること
ができる。
【0038】また、このトランシーバ装置100は、半
導体基板上の回路により形成して、配線を必要とするこ
となく、小型かつ低価格に作製することができ、トーク
リングLANシステム10のノード102a〜102c
のように複数台を伝送路103内で並設して低電力化、
小型化、低価格化を効果的に実現することができる。
【0039】また、本実施形態の他の態様としては、ト
ークンリングLAN10の伝送路103に流れる信号1
10が(トランシーバ装置100のレシーバ104から
受信信号検出回路106に出力される受信信号111
が)、例えば、NRZ(Non Return to Zero)符号であ
り、そのデータフォーマットにおいてデータ「1」がパ
ケットの先頭と、必ず、ある等間隔(例えば8bit間
隔)に1bit以上付加される伝送信号である場合に
は、その受信信号検出回路106を、図8に示すよう
に、微分回路901と、遅延回路902と、サンプリン
グ回路903と、スペースレベル判定回路904とによ
り構成してもよい。
【0040】この構成においては、レシーバ104が受
信信号検出回路106の微分回路901およびサンプリ
ング回路903の双方に受信信号111を出力し、図9
に示すように、スペースレベル判定回路904を介して
生成した信号112を送信制御回路107に入力するよ
うになっている。
【0041】微分回路901は、レシーバ104の受信
信号111から立ち上がり微分の信号905を取って遅
延回路902に出力し、この遅延回路902は、NRZ
信号の1符号の略10分の1程度遅延させる例えば、3
段のカスケード接続された遅延素子のそれぞれから出力
される3bitの信号906、信号907、信号908
をサンプリング回路903に出力するようになってお
り、遅延回路902は、微分回路901の出力する立上
微分信号905を監視して、その立上微分信号905の
検出毎に微分検出信号909をサンプリング回路903
に出力し、その立上微分信号905がデータ9bit分
以上の期間中に検出されないときには微分検出信号90
9をクリアする。
【0042】一方、サンプリング回路903は、遅延回
路902の遅延素子から出力される3bitの信号90
6、信号907、信号908をそれぞれサンプリングパ
ルスとして、レシーバ104が出力する受信信号111
をサンプリングし、その結果をラッチして、スペースレ
ベル判定回路904に3ビットの信号910として出力
する。
【0043】そして、スペースレベル判定回路904
は、サンプリング回路903が出力する3bitのサン
プリング結果を示す信号910が「7」(3bit共
「1」)であったときにのみ、受信信号有りの状態を示
す信号112を出力し、信号910が「7」以外のとき
や、遅延回路902からの微分検出信号909がクリア
状態のときには、サンプリング結果を示す信号910は
「0」(3bit共「0」)にクリアして受信信号無し
の状態を示す信号112を出力する。したがって、送信
制御回路107は、このスペースレベル判定回路904
からのサンプリング結果を示す信号910からレシーバ
104の受信信号111の有無を検出することができ
る。
【0044】なお、この他の態様では、レシーバ104
の受信信号110がNRZ符号の場合を説明するが、こ
れに限るものではないことは言うまでもなく、上記構成
にすることによってRZ(Return to Zero)符号におい
ても同様に受信信号110を検出することができる。ま
た、遅延回路902は、遅延素子を3段のカスケード接
続するものに限るものではないことは言うまでもない。
【0045】また、各ノード102間の伝送路103と
グランドとの間に接続された抵抗109a〜109c
は、各ノード102のドライバ105が非活性状態のと
きに伝送路103の信号レベルを安定させるプルダウン
抵抗として機能するが、プルダウン抵抗に限るものでは
なく、例えば、プルアップ抵抗、または、プルダウン抵
抗およびプルアップ抵抗として機能するものであっても
同様に伝送路103の信号レベルを安定させることがで
き、レシーバ104に入力される受信信号110の検出
信号112または自己の送信許可信号114から送信制
御信号115を生成してドライバ105のイネーブルを
制御し、受信信号有りまたは送信信号有りの状態時にド
ライバ105の出力を活性状態とするものであればよ
い。
【0046】次に、図10〜図11は本発明に係るLA
Nシステムに用いるトランシーバ装置、このトランシー
バ装置の制御方法、及びこのLANシステムの第2実施
形態を示す図である。なお、本実施形態は、上述した実
施形態と同様に構成されているので、図を流用して、同
様な構成には同一の符号を付して説明する。
【0047】図10において、遅延素子200は、上述
実施形態で説明した信号選択回路108とドライバ10
5の間に(ドライバ105の前段に)介装されており、
図6を用いて説明したように、ドライバ105に信号1
15、信号116を入力するだけでは、例えば、レシー
バ104から出力される地図データの信号111に対し
て、受信信号検出回路106から送信制御回路107を
介してドライバ105のイネーブル端子に入力される信
号115(送信制御信号)は時間Aだけ遅延することに
より、このドライバ105は時間Bだけ遅延して非活性
状態から活性状態に遷移する一方、レシーバ104から
信号選択回路108を介してドライバ105に入力され
る信号116は時間C(A>C)だけ遅延することか
ら、この信号116のドライバ105への入力が開始さ
れてから時間D程度経過してから隣接するノード102
cへの送信が開始されることになって、そのナビゲーシ
ョン装置101cに送信する地図データなどは先頭から
時間D分だけ削られたものとなってしまうので、この遅
延素子200は、その時間D以上の遅延量を有するよう
に設定されている。
【0048】したがって、遅延素子200は、例えば、
レシーバ104から出力される地図データの信号111
よりも時間Aだけ遅延して受信信号検出回路106から
送信制御回路107を介してドライバ105のイネーブ
ル端子に送信制御信号115が入力されることにより、
その地図データの信号111よりも時間Bだけ遅延して
ドライバ105が非活性状態から活性状態に遷移するの
に対して、レシーバ104から信号選択回路108を介
する地図データの信号116は、遅延時間Cで遅延素子
200に入力されて、この遅延素子200により更に遅
延時間Dだけ遅延されることにより、図11に示すよう
に、そのドライバ105が活性状態となる遅延時間B以
上の遅延時間Eで遅延されてドライバ105に入力さ
れ、地図データ自体が削られてしまうことを回避して、
地図データを正常に転送(送信)することができる。
【0049】このように本実施形態においても、上述実
施形態による作用効果を同様に得ることができる。
【0050】次に、図12〜図13は本発明に係るLA
Nシステムに用いるトランシーバ装置、このトランシー
バ装置の制御方法、このトランシーバ装置に使用するプ
ログラムを記録した記録媒体、及びこのLANシステム
の第3実施形態を示す図である。
【0051】図12において、トークンリングLANシ
ステム30は、例えば、車両にCDチェンジャ装置、音
声認識装置、および、ナビゲーション装置等を関係付け
して搭載するために構築されたものであり、トランシー
バ装置300a〜300cが、LAN接続機器301a
〜301cとしてCDチェンジャ装置301a、音声認
識装置301b、ナビゲーション装置301cをそれぞ
れ接続されるとともにトークンリングLAN30の伝送
路303の間に介装されることにより構築されている。
このトークンリングLANシステム30は、トランシー
バ装置300a〜300cおよびLAN接続機器301
a〜301cがトークンリングLAN30の伝送路30
3を連結するノード302a〜302cを構成してお
り、このノード302a〜302c間の伝送路303は
上述実施形態と同様に抵抗109a〜109cを介して
グランドに接続されている。なお、トークンリングLA
Nシステム30は、トランシーバ装置300a〜300
cおよびLAN接続機器301a〜301cにより構成
するノード302a〜302c毎に伝送路303を連結
して構築されているが、以下の説明では、単に、トラン
シーバ装置300、LAN接続機器301、およびノー
ド302として説明する。
【0052】トランシーバ装置300は、レシーバ30
4と、ドライバ305と、CPU(コンピュータ)30
6と、ROM(記録媒体)307と、RAM308と、
を備えており、CPU306は、ROM307内に予め
読出使用可能に格納(記録)されている制御プログラム
に従って(演算処理を行って)、RAM308をワーク
エリアとして利用しつつ伝送路303やLAN接続機器
301の間での信号の送受を統括制御する。
【0053】レシーバ304は、伝送路303に接続さ
れ、送信目的のデータである信号310(理解し易いよ
うに他の信号も含めて図中にも図示する)を受信してC
PU306に信号311として入力する。ドライバ30
5は、レシーバ304とは別の伝送路303に接続さ
れ、CPU306から入力される送信目的データの信号
316をイネーブル端子へ入力される送信制御信号31
5に応じて隣接するノード102に出力信号317とし
て送信する。
【0054】CPU306は、隣接するノード102に
転送中継(送信)するレシーバ304からの信号311
(信号310)、または、LAN接続機器301からの
送信許可信号314(負論理)を受け取ってドライバ3
05のイネーブル端子に入力すると共に、そのレシーバ
304からの信号311、または、LAN接続機器30
1からの送信許可信号314と共に受け取る隣接ノード
102に送信する信号313(そのLAN接続機器10
1の作成したデータ)のいずれかから選択した信号31
6を、送信目的データとしてドライバ305に受け渡
す。なお、CPU306の動作は、伝送レート1kbp
sのとき、1msのインターバルでタイマ割り込みが発
生し、受信されるデータ1bit間隔の周期起動で、R
OM307に格納されているプログラムがCPU306
により実行される。
【0055】このトランシーバ装置300は、CPU3
06が制御プログラムに従う制御方法を実行することに
より、上述実施形態と同様に、トークンリングLANシ
ステム30における地図データなどを隣接するノード1
02間に転送中継するバイパス動作を行うと共に、音声
データなどを隣接するノード102に送信する送信動作
を行うようになっている。
【0056】具体的には、図13のフローチャートに示
すように、CPU306が、ノード102間での通信が
行われずにドライバ305の出力が非活性状態に遷移し
ているとともに、RAM308に格納する後述の送信許
可フラグ(ドライバ105の出力を制御するフラグ)、
送信フラグ、受信フラグを夫々クリアした待機状態(初
期状態)時に、ノード302bからノード302cヘデ
ータを転送するバイパス動作を行うために、隣接するノ
ード302から送信されてきた信号310をレシーバ3
04が受信して、CPU306が信号311を受け取る
と、そのCPU306は、RAM308に記憶されてい
る送信許可フラグがセットされていないことを確認し
(ステップS400)、信号310が受信信号であると
判断したときには(ステップS403)、受信フラグを
セットした上で(ステップS404)、送信許可フラグ
をセットすることにより信号315(イネーブル信号)
をドライバ305のイネーブル端子に入力してドライバ
305の出力を活性状態とするとともに(ステップS4
05)、その受信フラグのセットによりレシーバ304
から送られてくる受信信号311の1bitをリードし
(ステップS406)、受信信号316としてドライバ
305に入力して隣接するノード302に送信するとと
もに(ステップS407)、LAN接続機器301にも
受信信号318として出力し(ステップS408)、そ
の受信信号311(信号310)が最終データの1bi
tでないことを確認した場合には(ステップS40
9)、夫々のフラグをクリアせずに、次の周期起動によ
る割り込みを待って、同様の処理を繰り返す。
【0057】次いで、次の周期起動により発生した割り
込みで、CPU306は、送信許可フラグがセットされ
ていることを確認するとともに(ステップS400)、
1bit目のデータ処理時にセットした受信フラグを確
認することにより(ステップS401)、ステップS4
06に進んで、受信信号311の次bitをリードし
(ステップS406)、同様に、隣接ノード302およ
びLAN接続機器301へ出力して(ステップS40
7、S408)、この受信信号311(信号310)が
最終データの1bitであることを確認するまで同様の
処理を繰り返すが(ステップS400〜S409)、そ
の受信信号311(信号310)が最終データの1bi
tであることを確認した場合には(ステップS40
9)、送信許可フラグをクリアしてドライバ305のイ
ネーブル端子に信号315に入力(入力解除)すること
により、ドライバ305の出力を非活性状態へと切り換
えるとともに(ステップS416)、セットした受信フ
ラグや送信フラグをクリアして(ステップS417)、
この処理を終了する。したがって、ドライバ305は、
送信許可フラグをセットしてクリアするまでの、すなわ
ち、隣接するノード302に受信した信号の転送(送
信)を開始して終了するまでの時間だけ非活性状態から
活性状態にすることができる。
【0058】次に、同様に、待機状態(初期状態)から
LAN接続機器301で発生(生成)したデータを隣接
するノード302に送信する送信動作を行うために、C
PU306が、LAN接続機器301から送信許可信号
314を受け取ると、そのCPU306は、RAM30
8に記憶されている送信許可フラグがセットされていな
いことを確認し(ステップS400)、その信号314
が受信信号でないと判断したときには(ステップS40
3)、自己の送信信号有りの状態を示す送信許可信号3
14(負論理)の立ち下がりエッジを検出することがで
きるので(ステップS410)、そのエッジの検出によ
りRAM308に送信フラグをセットした上で(ステッ
プS411)、送信許可フラグをセットすることにより
信号315(イネーブル信号)をドライバ305のイネ
ーブル端子に入力してドライバ305の出力を活性状態
とするとともに(ステップS412)、その送信フラグ
のセットによりLAN接続機器301から送られてくる
送信信号313の1bitをリードして(ステップS4
13)、送信信号316としてドライバ305に入力し
て隣接するノード302に送信し(ステップS41
4)、自己の送信信号無しの状態を示す送信許可信号3
14(負論理)の立ち上がりエッジを検出できない場合
には(ステップS415)、夫々のフラグをクリアせず
に次の周期起動による割り込みを待って、同様の処理を
繰り返す。
【0059】次いで、次の周期起動により発生した割り
込みで、CPU306は、送信許可フラグがセットされ
ていることを確認するとともに(ステップS400)、
受信フラグを確認できずに(ステップS401)、1b
it目のデータ処理時にセットした送信フラグを確認す
ることにより(ステップS402)、ステップS413
に進んで、送信信号313の次bitをリードし(ステ
ップS413)、隣接ノード302に送信して(ステッ
プS414)、自己の送信信号無しの状態を示す送信許
可信号314(負論理)の立ち上がりエッジを検出する
まで同様の処理を繰り返すが(ステップS400〜S4
15)、その送信許可信号314(負論理)の立ち上が
りエッジを検出した場合には(ステップS415)、同
様に、送信許可フラグをクリアしてドライバ305の出
力を非活性状態へと切り換えるとともに(ステップS4
16)、セットした受信フラグや送信フラグをクリアし
て(ステップS417)、この処理を終了する。したが
って、ドライバ305は、送信許可フラグをセットして
クリアするまでの、すなわち、隣接するノード302に
LAN接続機器301で生成した信号の送信を開始して
から終了するまでの時間だけ非活性状態から活性状態に
することができる。
【0060】このように本実施形態においては、ROM
307内の制御プログラムをCPU306が実行するト
ランシーバ装置300によっても、レシーバ304から
の受信信号311やLAN接続機器301からの送信許
可信号314に応じてドライバ305のイネーブル端子
に信号315を入力し、そのドライバ305を活性状態
または非活性状態に切り換えることができ、そのレシー
バ304の受信信号311またはLAN接続機器301
の作成データの信号313から選択した信号316を隣
接するノード302に送信することができる。したがっ
て、本実施形態においても、上述実施形態による作用効
果を同様に得ることができる。
【0061】なお、上述する実施形態における信号の伝
送ルートは、これに限るものではないことは言うまでも
なく、レシーバに入力される受信信号を検出し、その受
信信号の検出または自己で生成した信号の送信許可によ
ってドライバのイネーブルを制御し、受信信号有りまた
は送信信号有りの状態時に、ドライバ出力を活性状態と
するものであれば同様の効果が得られる。
【0062】また、トークンリングLANシステムに接
続されるノードは本実施形態の数に限るものではなく、
少なくとも2つ以上のノードを接続するネットワークで
も同様の効果が得られる。さらに、トークンリング形式
以外のネットワークでも、ドライバを非活性状態に移行
させることによって、同様に低消費電力化を図ることが
できることは言うまでもない。
【0063】さらに、トランシーバ装置をLAN接続機
器と別体に構成する場合をするが、トランシーバ装置の
各構成要素をLAN接続機器内に組み込んでもよいこと
は言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、隣接ノードに信号を送
出する必要のないときには、ドライバを信号送信不能に
電力供給を抑える非活性状態にすることができ、トーク
ンリングLANシステムの伝送路を不必要に活性状態で
維持することをなくして、システムの低消費電力化を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトークンリングLANシステムに
用いるトランシーバ装置、このトランシーバ装置の制御
方法、及びこのLANシステムの第1実施形態を示す図
であり、そのトークンリングLANシステムの概略全体
構成を示すブロック図である。
【図2】その要部構成を示すブロック図である。
【図3】その要部構成を示すブロック図である。
【図4】その要部による信号処理を説明する波形図であ
る。
【図5】その取り扱う信号を説明するシーケンス図であ
る。
【図6】その信号処理を施さない場合のシーケンス図で
ある。
【図7】その信号処理を施した場合のシーケンス図であ
る。
【図8】その他の態様を示す図であり、その要部構成を
示すブロック図である。
【図9】その取り扱う信号を説明するシーケンス図であ
る。
【図10】本発明に係るトークンリングLANシステム
に用いるトランシーバ装置、このトランシーバ装置の制
御方法、及びこのLANシステムの第2実施形態を示す
図であり、その要部構成を示すブロック図である。
【図11】その信号処理を施した場合のシーケンス図で
ある。
【図12】本発明に係るトークンリングLANシステム
に用いるトランシーバ装置、このトランシーバ装置の制
御方法、このトランシーバ装置に使用するプログラムを
記録した記録媒体、及びこのLANシステムの第3実施
形態を示す図であり、そのトークンリングLANシステ
ムの概略全体構成を示すブロック図である。
【図13】その信号処理を説明するフローチャートであ
る。
【図14】その従来技術を説明する概念図である。
【符号の説明】
10、30 トークンリングLAN 100a〜100c、300a〜300c トランシー
バ装置 101a〜101c、301a〜301c LAN接続
機器 102a〜102c、302a〜302c 隣接ノード 103、303 伝送路 104、304 レシーバ 105、305 ドライバ 106 受信信号検出回路 107 送信制御回路 108 信号選択回路 200 遅延素子 306 CPU 307 ROM 308 RAM 701 全波整流回路 702 積分器 703 比較器 901 微分回路 902 遅延回路 903 サンプリング回路 904 スペースレベル判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古島 広明 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K031 AA06 CA05 DA15 DB14 EA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路を介して信号を受信するレシーバ
    および伝送路を介して信号を送信するドライバを備え
    て、トークンリングLANシステムの伝送路の間に介装
    され、この伝送路を連結するノードを構成するトランシ
    ーバ装置であって、 前記ドライバを前記隣接ノードに信号を送信可能な活性
    状態または前記隣接ノードに信号を送信不能な非活性状
    態のいずれか一方に切り換える制御手段を設け、 この制御手段は、前記ドライバによる信号送信の要否に
    応じて、前記ドライバを活性状態または非活性状態に切
    り換えることを特徴とするLANシステムに用いるトラ
    ンシーバ装置。
  2. 【請求項2】 前記レシーバによる信号受信を検出する
    受信信号検出手段を備えて、前記制御手段は前記受信信
    号検出手段により前記隣接ノードへ転送する信号を受信
    したことを検出されたときに前記ドライバによる信号送
    信が必要と判断するように構成し、 前記受信信号検出手段は、前記レシーバからの出力を全
    波整流する全波整流手段と、この全波整流手段の出力を
    積分する積分手段と、この積分手段の出力を予め設定さ
    れている電圧と比較する比較手段と、により構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のLANシステムに用い
    るトランシーバ装置。
  3. 【請求項3】 前記レシーバによる信号受信を検出する
    受信信号検出手段を備えて、前記制御手段は前記受信信
    号検出手段により前記隣接ノードへ転送する信号を受信
    したことを検出されたときに前記ドライバによる信号送
    信が必要と判断するように構成し、 前記受信信号検出手段は、前記トークンリングLANの
    伝送符号としてRZ符号またはNRZ符号を採用する場
    合に、前記レシーバからの出力を微分する微分手段と、
    この微分手段の出力するパルスを1符号幅の数分の1程
    度で遅延させる複数の遅延素子をカスケード接続した遅
    延手段と、この遅延手段の遅延素子による複数の出力を
    サンプリングパルスとして前記レシーバからの出力を各
    々サンプリングするサンプリング手段と、このサンプリ
    ング手段の出力からスペースレベル検出を判定する判定
    手段と、により構成したことを特徴とする請求項1に記
    載のLANシステムに用いるトランシーバ装置。
  4. 【請求項4】 前記伝送路を介して前記ノード間でやり
    取りする目的のデータの先頭に、パケット検出データを
    付加することを特徴とする請求項1から3のいずれかに
    記載のLANシステムに用いるトランシーバ装置。
  5. 【請求項5】 前記伝送路を介して前記ノード間でやり
    取りする目的のデータの出力タイミングを遅延させる遅
    延手段を、前記ドライバの前段に設けたことを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載のLANシステムに
    用いるトランシーバ装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、予め記憶媒体内に格納
    されているプログラムを読み出して、このプログラムに
    従って装置各部を統括制御するコンピュータにより構成
    したことを特徴とする請求項1に記載のLANシステム
    に用いるトランシーバ装置。
  7. 【請求項7】 一つの半導体基板上に前記手段を構築し
    たことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の
    トランシーバ装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項1から7のいずれかに記載の
    トランシーバ装置を備えるノードの複数台を、前記伝送
    路に介装して構築したことを特徴とするトークンリング
    LANシステム。
  9. 【請求項9】 伝送路を介して信号を受信するレシーバ
    および伝送路を介して信号を送信するドライバを備え
    て、トークンリングLANシステムの伝送路の間に介装
    され、この伝送路を連結するノードを構成するトランシ
    ーバ装置の制御方法であって、 前記ドライバを信号の送信不能な非活性状態で待機さ
    せ、前記隣接ノードへ送信する必要のある信号を検出し
    たときに前記ドライバによる信号の送信が必要と判断し
    て、前記ドライバを前記隣接ノードへの信号の送信可能
    な活性状態に移行させることにより、前記ドライバによ
    る前記隣接ノードへの信号の送信を完了させた後に、前
    記ドライバを前記非活性状態に移行させて待機させるこ
    とを特徴とするトークンリングLANシステムを構築す
    るトランシーバ装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 伝送路を介して信号を受信するレシー
    バおよび伝送路を介して信号を送信するドライバを備え
    て、トークンリングLANシステムの伝送路の間に介装
    され、この伝送路を連結するノードを構成するトランシ
    ーバ装置のコンピュータが使用するプログラムを記録し
    た記録媒体であって、 前記ドライバを信号の送信不能に非活性状態で待機させ
    る工程と、前記隣接ノードへ送信する必要のある信号を
    検出したときに前記ドライバによる信号の送信が必要と
    判断して、前記ドライバを前記隣接ノードへ信号を送信
    可能な活性状態に移行させる工程と、前記ドライバによ
    る前記隣接ノードへの信号の送信を完了した後に、前記
    ドライバを前記非活性状態に移行させ待機させる工程
    と、からなる前記コンピュータに実行させるためのプロ
    グラムをこのコンピュータが読み出し可能に記録された
    ことを特徴とする記憶媒体。
JP2000006611A 2000-01-14 2000-01-14 Lanシステムに用いるトランシーバ装置、このトランシーバ装置の制御方法、このトランシーバ装置に使用するプログラムを記録した記録媒体、及びこのlanシステム Pending JP2001197095A (ja)

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JP2000006611A JP2001197095A (ja) 2000-01-14 2000-01-14 Lanシステムに用いるトランシーバ装置、このトランシーバ装置の制御方法、このトランシーバ装置に使用するプログラムを記録した記録媒体、及びこのlanシステム

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