JP2001197032A - マルチキャリア変調方式用同期検波回路 - Google Patents

マルチキャリア変調方式用同期検波回路

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  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱雑音やマルチパスフェージングの影響が大
きい場合でも高精度のチャネル推定が可能であり、しか
も回路規模の小さい簡易なマルチキャリア用同期検波回
路を提供する。 【解決手段】 各サブキャリアの電波伝搬上の伝達関数
を推定するチャネル推定手段208と電波伝搬チャネル
の伝達関数を等化する除算手段213と各サブキャリア
の推定チャネル伝達関数からサブキャリア毎の特徴量を
計算する特徴量検出手段Aと各サブキャリアの推定チャ
ネル伝達関数をサブキャリア間で平滑化する適応フィル
タ手段Bを設ける。サブキャリア毎の特徴量に従って適
応フィルタ手段Bの特性を適応的に制御する。特徴量の
例は、各サブキャリアの振幅量、サブキャリア間の位相
回転量、サブキャリア間の差分ベクトル、各サブキャリ
アの変調方式又はこれらの組合せである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変復調の方式とし
てマルチキャリア変調方式例えばOFDM(Orthogonal
Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多
重)を利用するディジタル無線通信システムに用いられ
るマルチキャリア変調方式用復調器に関し、特に、マル
チパス伝送路のようにサブキャリア毎に伝達関数が異な
る環境で利用可能なマルチキャリア変調方式用同期検波
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチキャリア変調方式、例えばOFD
M変復調方式では、互いに直交関係にある複数のサブキ
ャリアを用いて情報を伝送する。情報の送信側では、入
力される情報信号は、サブキャリア毎にDQPSK(Di
fferential Quadrature PhaseShift Keying)や16Q
AM(Quadrature Amplitude modulation)によって変
調される。この変調出力は、更にIFFT(Inverse Fa
st Fourier Transform)回路に入力されて逆フーリエ変
換される。この逆フーリエ変換により、OFDM信号が
一括復調される。
【0003】各サブキャリアの変調にDQPSKを用い
ると、受信側の復調回路に遅延検波等を適用できる。し
かし、遅延検波は同期検波と比較して所要「Eb/N
0」が約3dB劣化する。従って、高品質な情報伝送に
は同期検波の適用が望まれる。受信側の復調回路に同期
検波を適用する場合には、送信側の変調回路に多値QA
Mを適用できる。多値QAMの適用により情報伝送速度
の向上が期待できる。
【0004】一方、送信側と受信側との間の無線伝送路
にマルチパスが生じる場合、その伝送路の電波伝搬上の
伝達関数はサブキャリア毎に異なる。従って、同期検波
回路を用いる場合、マルチパス伝送路によって生じるサ
ブキャリア毎の振幅及び位相の変動を推定するためにチ
ャネル伝達関数を推定する回路が必要になる。また、無
線LAN(Local Area Network)等のシステムにおいて
は、パケットで情報を伝送するためパケットごとにチャ
ネル伝達関数の推定が必要になる。
【0005】通常、パケットの先頭部にはプリアンブル
信号と呼ばれる同期用の信号が送信されるので、同期検
波回路はプリアンブル信号の情報を用いて初期のチャネ
ル推定を行うことができる。しかし、この初期チャネル
推定に時間がかかるとスループットの低下を招くため、
高速な初期チャネル推定が望まれる。従って、短いプリ
アンブル信号を用いて高精度にチャネル推定を行うこと
が必要になる。
【0006】一般的に、無線LAN等の環境では1受信
パケットの期間中では伝送路は変動の少ない準静的通信
路とみなすことができる。このような環境で用いるシス
テムでは、同期検波回路は初期チャネル推定のみで同期
検波を行うことができる。
【0007】これに対して、受信端末が移動する場合の
ように、伝送路特性の変動が大きい環境で用いる同期検
波回路においては、チャネル伝達関数を推定し続ける処
理が必要になる。
【0008】図16に従来のOFDM用同期検波回路を
示す。この従来技術はパケットごとにプリアンブル信号
を用いて同期検波を行う方式である(参考文献:S.K.Wil
son,E.K.Lhayata and J.M.Cioffi,“16 QAM Modulation
with orthogonal frequency division multiplexing i
n a Rayleigh-fading environment,” Proc. of VTC'9
4, pp1660-1664)。
【0009】次に、具体的な従来のOFDM用同期検波
回路の例について説明する。
【0010】図16は同期検波回路の構成例を示してい
る。この同期検波回路においては、シンボルタイミング
検出回路1は入力される受信信号a101のシンボルタ
イミングを検出する。シンボルタイミング検出回路1を
通った受信信号a102は、S/P(直列/並列)変換
回路2に入力される。
【0011】一方、シンボルタイミング検出回路1から
出力されるタイミング信号a114は制御回路11に入
力される。制御回路11は受信信号のプリアンブル部及
びデータ部の切替や受信パケットの時間に応じてチャネ
ル推定信号保持期間を設定するための信号a105を生
成する。信号a105は保持回路8に入力される。
【0012】フーリエ変換(FFT)回路3は、OFD
M復調を行うために入力される信号a103をフーリエ
変換する。すなわち、時間領域で分離された並列信号を
周波数領域で分離された並列信号に変換する。フーリエ
変換回路3が出力する信号a104は、各サブキャリア
の受信ベクトル信号である。
【0013】信号a104は、P/S(並列/直列)変
換回路4によって直列の信号a106に変換される。切
替回路5は、制御回路11から出力される信号a105
に基づき、受信信号のプリアンブル部に相当する信号a
107と、データ部に相当する信号a111とについて
出力の切替を行う。
【0014】プリアンブル部の信号a107について
は、プリアンブル信号記憶回路6から出力される信号a
108とともにチャネル推定回路7に入力される。チャ
ネル推定回路7は、各サブキャリアの受信ベクトル毎
に、プリアンブル部の信号a107に対して、信号a1
08を用いて次の第(1)式からチャネル推定を行う。
【0015】 rreceive/rstore ・・・(1) rreceive:受信したプリアンブル信号(複素
数:a107に相当) rstore:記憶されたプリアンブル信号(複素数:
a108に相当) チャネル推定の結果を示す信号a109は、保持回路8
に入力される。この信号a109は、制御信号a105
の情報に基づいて、保持回路8で受信パケットの期間だ
け保持される。
【0016】一方、データ部に相当する信号a111
は、保持回路8が出力する信号a110と共に除算回路
9に入力される。これらの信号に基づいて除算回路9は
同期検波を行う。同期検波によって得られた信号a11
2は、判定回路10に入力される。判定回路10はデー
タの判定を行いデータである信号a113を出力する。
【0017】以上説明したように、図16に示される同
期検波回路では、プリアンブル信号記憶回路6に記憶さ
れたプリアンブルの信号によって受信したプリアンブル
信号を複素除算し、チャネルの推定を行っている。
【0018】一方、図17に示す同期検波回路(参考文
献:P.Hoeher,“TCM on frequency-selective Land-mob
ile fading channels,”Proc. of 5th Tirrenia intern
ational workshop digital communications, Tirrenia,
Italy, Sep.1991)ではキャリアフィルタを用いてい
る。
【0019】以下、図17の同期検波回路について説明
する。この回路の大部分は、図16の同期検波回路と同
じであるが、図17ではチャネル推定回路107の後に
キャリアフィルタ1011が備わっている。
【0020】図16と同様に、シンボルタイミング検出
回路101は受信信号a1101からシンボルタイミン
グを検出する。シンボルタイミング検出回路101を通
った受信信号a1102は、S/P変換回路102に入
力される。
【0021】一方、シンボルタイミング検出回路101
から出力されるタイミング信号a1115は、制御回路
1012に入力される。制御回路1012は、入力され
るタイミング信号a1115に基づいて制御信号a11
05を出力する。この制御信号a1105によって、受
信信号のプリアンブル部及びデータ部の切替及び受信パ
ケットの時間に応じた信号保持が行われる。
【0022】S/P変換回路102が出力する並列信号
a1103がフーリエ変換(FFT)回路103に入力
される。サブキャリア毎の受信ベクトル信号a1104
がフーリエ変換回路103から出力される。
【0023】P/S変換回路104は、サブキャリア毎
の並列の受信ベクトル信号a1104を直列の信号a1
106に変換する。切替回路105は、制御信号a11
05に基づいて、プリアンブルに相当する信号a110
7及びデータ部に相当する信号a1111について出力
の切替を行う。
【0024】プリアンブルの信号a1107について
は、プリアンブル信号記憶回路106から出力された信
号a1108とともにチャネル推定回路107に入力さ
れる。チャネル推定回路107は、各サブキャリアの受
信ベクトル毎に、プリアンブルの信号a1107に対し
てプリアンブル信号記憶回路106からの信号a110
8を用いて、前記第(1)式に基づきチャネル推定を行
う。その後、チャネル推定により得られた信号a110
9はキャリアフィルタ1011に入力される。
【0025】キャリアフィルタ1011が出力する信号
a1114は、保持回路108に入力される。保持回路
108は制御信号a1105により制御され、入力され
る信号a1114を受信パケットのデータ期間だけ保持
する。
【0026】一方、データ部に相当する信号a1111
は、保持回路108からの信号a1110と共に除算回
路109に入力され、同期検波される。同期検波によっ
て得られる信号a1112は、判定回路1010に入力
され、データ判定される。その判定結果がデータa11
13として出力される。
【0027】図17に示す同期検波回路においては、チ
ャネル伝達関数の推定を行った後にキャリアフィルタで
信号を処理することにより、チャネル伝達関数の推定精
度を向上させている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、無線シ
ステムでは同期検波を用いることで遅延検波に比較して
高品質な無線回線を実現できる。また、同期検波を用い
ることで多値QAM変調信号を用いることが可能にな
り、高速な伝送速度の実現が可能になる。
【0029】しかし、図16,図17に示す従来の同期
検波回路のように、記憶されたプリアンブル信号に基づ
いてチャネル推定結果を得る場合には、熱雑音の影響が
大きいと、チャネル推定の精度が劣化するため高精度な
同期検波が実現できない可能性がある。また、図17の
ようにキャリアフィルタを用いると、同期検波回路全体
の回路規模が大きくなり、装置コストが上昇する。
【0030】本発明は、上記の課題を解決でき、熱雑音
やマルチパスフェージングの影響が大きい場合でも高精
度のチャネル推定が可能であり、しかも回路規模の小さ
い簡易なOFDM用同期検波回路を提供することを目的
とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】従来の構成では、記憶さ
れたプリアンブル信号により複素除算を用いてチャネル
推定するか、又は、伝送路変動の激しい伝送路に適用す
る場合の様に、逆変調等によって判定したデータで遅延
させておいた受信信号に対して推定する送信ベクトル信
号をそのまま用いていたため、熱雑音が大きい時に特性
が劣化するのは避けられなかった。
【0032】そこで、本発明では従来と同様にチャネル
推定を行うが、その推定値は仮チャネル推定とし、その
後に各サブキャリア間でのフィルタリングを行い推定精
度を向上させる。また、フィルタリングを行う際にフィ
ルタの係数を仮推定した各サブキャリアの特徴量に応じ
て変化させることにより上記の問題を解決している。
【0033】本発明の特徴は、複数のサブキャリア上に
変調されたマルチキャリア変調信号を受信して該マルチ
キャリア変調信号をマルチキャリア一括復調を行い各サ
ブキャリアの受信ベクトル信号を出力するフーリエ変換
回路と、該フーリエ変換回路の出力に得られる各サブキ
ャリアの受信ベクトル信号を、既知の送信ベクトル信号
又は復調後データから再生された送信ベクトル信号で除
算し、各サブキャリアの電波伝搬上の伝達関数を推定す
るチャネル推定手段と、前記チャネル推定手段により得
られた各サブキャリアの推定チャネル伝達関数をサブキ
ャリア間で平滑化するフィルタ手段と、前記受信ベクト
ル信号を前記フィルタ手段の出力である推定チャネル伝
達関数により除算して同期検波する除算手段とを有する
マルチキャリア変調方式用同期検波回路において、前記
フィルタ手段がタップ数及びタップ係数の少なくとも一
方を適応的に選択可能なトランスバーサルフィルタによ
り構成される適応フィルタ手段であり、前記チャネル推
定手段により得られた各サブキャリアの推定チャネル伝
達関数を入力し、各サブキャリア毎の特徴量を計算する
特徴量検出手段と、該特徴量検出手段の出力に従って前
記適応フィルタ手段のタップ数及びタップ係数の少なく
とも一方を選択する選択回路とを有し、前記選択回路が
各サブキャリア毎に前記特徴量検出手段の出力信号に応
じて前記適応フィルタ手段の出力信号を選択して推定チ
ャネル伝達関数を得るマルチキャリア変調方式用同期検
波回路にある。
【0034】チャネル推定手段の推定結果は仮の推定伝
達関数として利用される。除算手段は、受信ベクトル信
号を推定チャネル伝達関数で除算することにより各電波
伝搬チャネルの伝達関数を等化した信号を出力する。
【0035】フェージングの生じるマルチパス伝送路を
通って伝送された受信信号は、各サブキャリアの受信ベ
クトル毎に異なる振幅変動を受ける。更に、受信側では
熱雑音の影響が加わる。そこで、フィルタ手段を用いて
ノイズによる影響を緩和する。
【0036】しかしながら、全ての推定信号に対して互
いに同じ係数のフィルタ手段を用いる場合には、チャネ
ルの振幅変動が大きいとフェージングによって変動した
チャネルをきちんと推定できない。フェージングによる
チャネル推定の劣化を抑制するには、サブキャリアの特
徴量に応じてフィルタ手段の係数を適応的に変化させる
のが効果的である。
【0037】本発明では、推定チャネル伝達関数をサブ
キャリア間で平滑化するために互いにタップ係数の異な
る複数のフィルタ手段を用いているので、複数のフィル
タ手段の出力を適応的に選択することによって、フェー
ジングによるチャネル推定の劣化を抑制できる。実際に
は、選択手段が各サブキャリア毎に特徴量検出手段の出
力信号に応じてフィルタ手段の出力信号を選択するた
め、サブキャリア毎の振幅や位相の違いの影響を受けに
くくなり、精度の高い推定チャネル伝達関数が得られ
る。
【0038】また、いずれの実施例についても、フィル
タ手段の複数のタップ係数は単純なビットシフト操作だ
けで実現可能である。つまり、センタータップの係数を
1とし、他のタップの係数を(1/2のべき乗)とする
ことにより、タップ位置に応じて信号をビットシフトす
るだけでタップ係数を乗算した結果が得られる。従っ
て、乗算器などを設けることなく複数のフィルタ手段を
実現できるので、回路規模の増大を抑制できる。
【0039】前記特徴量検出手段が検出するサブキャリ
アの特徴量としては、例えば、サブキャリア毎の推定振
幅量、各サブキャリア間の推定位相回転量、前記推定振
幅量と前記推定位相回転量の積、各サブキャリア間のベ
クトル差分量、前記推定振幅量と前記ベクトル差分量と
の積が可能である。
【0040】前記適応フィルタ手段は前記特徴量が大き
い程タップ係数の大きい出力を出力する。
【0041】好ましくは、複数のサブキャリア上に変調
されたマルチキャリア変調信号を受信しシンボルタイミ
ングを検出するシンボルタイミング検出手段をもうけ前
記フーリエ変換はシンボルタイミングを検出した信号に
対して行う。
【0042】好ましくは、前記チャネル推定手段と前記
適応フィルタ手段との間に位相補正手段をもうけ、隣接
サブキャリア間の定常位相回転の補正を行い得られた伝
達関数を前記適応フィルタ手段に入力する。
【0043】好ましくは、前記チャネル推定手段と前記
適応フィルタ手段との間に外挿補正手段と、位相補正手
段をもうけ、該外挿補正手段は前記適応フィルタ手段に
帯域の両端に近いサブキャリアをフィルタ処理する場合
に必要となる帯域の外側の信号を外挿補間する場合に、
帯域の両端の前記チャネル推定手段で推定された各サブ
キャリアの推定チャネル伝達関数を入力し、入力信号に
前記シンボルタイミング検出手段のOFDMシンボル検
出ウィンドウのずれに起因するサブキャリア間の定常位
相回転に応じて位相補正を行い外挿し、前記位相補正手
段は前記外挿補正手段の出力信号である前記帯域の外側
に外挿補間された信号と帯域内の信号である前記推定チ
ャネル伝達関数を入力し、入力信号に前記定常位相回転
補正を行い前記フィルタ手段の入力信号を出力する。
【0044】好ましくは、前記チャネル推定手段と前記
特徴量抽出手段との間に特徴量補正手段を備え、特徴量
補正手段は前記シンボルタイミング検出手段のOFDM
シンボル検出ウィンドウずれに起因する定常位相回転量
が加わった前記チャネル推定手段の出力信号を入力し、
入力信号に前記定常位相回転量に応じた位相補正を行い
前記特徴量抽出手段に入力される信号を出力する。
【0045】好ましくは、前記チャネル推定手段と前記
フィルタ手段との間に外挿補間手段をもうけ、該外挿補
間手段は前記適応フィルタ手段に帯域の両端に近いサブ
キャリアをフィルタ処理する場合に必要となる帯域の外
側の信号を外挿補間する場合に、帯域の両端の前記チャ
ネル推定手段で推定された各サブキャリアの推定チャネ
ル伝達関数を入力して外挿する。
【0046】好ましくは、前記適応フィルタ手段は、更
に、各サブキャリアの変調方式を判定した信号により制
御される。
【0047】好ましくは、前記適応フィルタ手段はトラ
ンスバーサルフィルタにより構成され、そのタップ数及
びタップ係数の調節によりフィルタの帯域幅を調節でき
る。
【0048】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明のOF
DM用同期検波回路の1つの実施の形態を図5に示す。
【0049】図5のOFDM用同期検波回路は、図6に
示すようなフォーマットの信号を扱う通信システムの受
信装置に搭載することを想定している。図6に示すフォ
ーマットにおいては、伝送されるパケットの先頭に同期
用のプリアンブル信号が2回繰り返して現れる。GIは
ガードインターバルであり、TwはFFTウインドピリ
オドである。このような信号が、受信信号a201とし
て図5のOFDM用同期検波回路に入力される。
【0050】図5のOFDM用同期検波回路は、シンボ
ルタイミング検出回路201,S/P(直列/並列)変
換回路202,FFT(高速フーリエ変換)回路20
3,P/S(並列/直列)変換回路204,切替回路2
05,2シンボル移動平均フィルタ206,プリアンブ
ル信号記憶回路207,チャネル推定回路208,振幅
量検出回路209,周波数領域フィルタ210,出力選
択回路211,保持回路212,除算回路213,判定
回路214及び制御回路215を備えている。
【0051】図5の実施例では、サブキャリア毎の特徴
量抽出回路Aは振幅量検出回路209により構成され、
適応フィルタBは周波数領域フィルタ210と出力選択
回路211により構成される。
【0052】シンボルタイミング検出回路201は、入
力される受信信号a201からそれのシンボルタイミン
グを検出する。また、シンボルタイミング検出回路20
1を通った受信信号a202はS/P変換回路202に
入力され並列の信号a203に変換される。
【0053】この信号a203は、FFT回路203に
入力されOFDM復調される。すなわち、周波数領域の
並列信号から時間領域の並列信号に変換される。FFT
回路203から出力される信号a204は、サブキャリ
ア毎の受信ベクトルを表す複素数信号である。FFT回
路203から出力される並列の信号a204は、P/S
変換回路204で直列信号に変換され、信号a206と
して切替回路205に印加される。
【0054】一方、シンボルタイミング検出回路201
が検出したシンボルタイミングを示す信号a218は、
制御回路215に入力される。制御回路215は、入力
される信号a218に従って制御信号a205を生成す
る。この制御信号a205は、切替回路205において
出力の切替に利用され、また保持回路212において受
信パケットの時間に応じて信号を保持するために利用さ
れる。
【0055】切替回路205は、受信信号である信号a
206に含まれるプリアンブル部分を信号a207とし
て出力し、データの部分を信号a215として出力す
る。プリアンブル部分の信号a207は、2シンボル移
動平均フィルタ206に入力される。2シンボル移動平
均フィルタ206は、2OFDMシンボルに渡るプリア
ンブル信号について、時間軸方向での平均処理を行う。
【0056】チャネル推定回路208の2つの入力に
は、2シンボル移動平均フィルタ206が出力する信号
a208とプリアンブル信号記憶回路207が出力する
信号a209とが印加される。プリアンブル信号記憶回
路207は、予め記憶しているプリアンブルを信号a2
09として出力する。
【0057】チャネル推定回路208は、入力される2
つの信号a208,a209に基づいて、チャネル推定
を行う。すなわち、受信したOFDM信号に含まれる複
数のサブキャリアの各々の受信ベクトルを示す信号a2
08を、既知の送信ベクトルである信号a209で除算
することにより、電波伝搬上の伝達関数を各サブキャリ
アのチャネル(周波数)毎に推定する。
【0058】チャネル推定回路208の推定結果を示す
信号a210は、振幅量検出回路209及び周波数領域
フィルタ210にそれぞれ入力される。振幅量検出回路
209は、入力される信号a210のサブキャリア毎
に、その振幅量に対応する信号a212を出力する。
【0059】周波数領域フィルタ210は、具体的には
図2のように構成される。図2に示す周波数領域フィル
タ210は、互いにタイミングの異なる7つの信号をそ
れぞれタップ入力として同時に出力する遅延要素51
と、3つの加算要素52,53,54とで構成されてい
る。遅延要素と加算要素の間に接続されるビットシフト
回路は遅延要素のタップ出力の語を1又は複数ビットだ
けシフトすることにより最上位又はその近傍の桁に0を
挿入する。
【0060】図2の周波数領域フィルタ210は、互い
にタップ係数の異なる3つのフィルタ出力SG3,SG
5,SG7を有する3つのトランスバーサルフィルタを
構成している。また、遅延要素51の中央の遅延要素出
力51dのタップ係数が1に定めてあり、その他の遅延
要素出力については、互いに隣接する遅延要素間でビッ
トシフトを用いることで実現されるタップ係数が(1/
2のべき乗)になるように定めてある。
【0061】加算要素52は、遅延要素51の3番目の
遅延要素出力51c,4番目の遅延要素出力51d及び
5番目の遅延要素出力51eを加算した結果をフィルタ
出力SG3として出力する。但し、各遅延要素出力51
c,51d,51eはタップ間で互いに1クロックシフ
トした状態で加算要素52に入力される。またビットシ
フトにより、タップ係数の乗算が行われる。従って、タ
ップ係数を乗算するための乗算器は不要になっている。
【0062】同様に、加算要素53は5つの遅延要素出
力51b,51c,51d,51e,51fにビットシ
フトを行い加算した結果をフィルタ出力SG5として出
力する。また、加算要素54は7つの遅延要素出力51
a,51b,51c,51d,51e,51f,51g
を加算した結果をフィルタ出力SG7として出力する。
【0063】図2の周波数領域フィルタ210は乗算器
などを必要としないので、回路規模の増大を抑制でき
る。
【0064】周波数領域フィルタ210に入力される信
号a210は複素数信号であり、周波数領域フィルタ2
10は複素数の実数成分及び虚数成分をそれぞれフィル
タリングしてからベクトル合成を行う。
【0065】図5の出力選択回路211は、周波数領域
フィルタ210が出力する複数の出力信号a211(図
2のSG3,SG5,SG7)のいずれか1つを、サブ
キャリア毎に振幅量検出回路209が出力する信号a2
12(振幅量)に応じて選択する。選択された信号が信
号a213として出力される。
【0066】信号a213は保持回路212に入力され
る。保持回路212は、制御回路215から出力される
制御信号a205に従って、信号a213をパケット受
信時間だけ保持し、それを信号a214として出力す
る。
【0067】受信信号に含まれるデータに対応する信号
a215は、除算回路213において保持回路212か
らの信号a214によって除算され、それによって同期
検波される。同期検波によって得られた信号a216
は、判定回路214で判定され、その結果がデータa2
17として出力される。
【0068】マルチパスフェージングにより振幅歪みを
受けた受信信号(推定信号)は、例えば図1のようにな
る。図1において、横軸はサブキャリアの区分を示し、
縦軸は信号振幅を示している。また、この例では受信信
号の平均パワーが1の場合を想定している。つまり、図
1に示すようにフェージング伝送路を通って受信された
信号は、各サブキャリアの受信ベクトル毎に異なる振幅
変動を受ける。また、受信装置においては熱雑音の影響
が加わる。
【0069】図5のOFDM用同期検波回路において
は、熱雑音などのノイズの影響を緩和するために、周波
数領域フィルタ210を用いている。但し、互いに同じ
係数のフィルタを用いて全てのサブキャリアの信号を処
理する場合には、図1のようにチャネル間の振幅変動が
大きいと、各チャネルの伝達関数を正確に推定できな
い。
【0070】そこで、図5のOFDM用同期検波回路に
おいては、振幅量検出回路209が検出した振幅量に応
じて、出力選択回路211が周波数領域フィルタ210
の出力を選択するように制御している。従って、信号振
幅の大小に応じてフィルタの係数が適応的に変化する。
【0071】図5の振幅量検出回路209においては、
入力される信号a210の振幅Aを例えば次の第(2)式
のように量子化した数値dampを信号a212として
出力することができる。
【0072】 damp=3 (1.0≦Aの場合) damp=2 (0.5≦A<1.0の場合) damp=1 (0≦A<0.5の場合) ・・・(2) また、図5の周波数領域フィルタ210が例えば図2の
ように3つのフィルタ出力SG3,SG5,SG7を備
える場合には、出力選択回路211は3つのフィルタ出
力SG3,SG5及びSG7を、それぞれ振幅量検出回
路209が出力する信号a212の数値dampの1,
2及び3に対応付けることができる。
【0073】つまり、出力選択回路211は制御信号a
212に従って、(1.0≦A)の場合にはフィルタ出
力SG7を選択し、(0.5≦A<1.0)の場合には
フィルタ出力SG5を選択し、(0≦A<0.5)の場
合にはフィルタ出力SG3を選択するように制御でき
る。勿論、周波数領域フィルタ210の構成,振幅量検
出回路209における量子化の条件,出力選択回路21
1における選択の条件などについては必要に応じて変更
してもよい。
【0074】以上により、特徴量が大きいときには、フ
ィルタの帯域幅は狭くなり、特徴量が小さい時にはフィ
ルタの帯域幅は広くなる。
【0075】いずれにしても、出力選択回路211から
出力される信号a213に適用される周波数領域フィル
タ210のフィルタ係数は、信号a210の振幅に応じ
てサブキャリア毎に適宜変更される。このため、図1に
示すようにチャネル間の振幅変動が大きい場合であって
も、各チャネルの伝達関数を正確に推定できる。
【0076】(第2の実施形態)本発明のOFDM用同
期検波回路の別の実施の形態を図7に示す。
【0077】この形態は第1の実施の形態の変形例であ
り、図7において図5と同一の要素は同一の符号を付し
て示してある。また、図7のOFDM用同期検波回路も
図6に示すフォーマットの受信信号を扱うことを想定し
ている。
【0078】図7に示すOFDM用同期検波回路につい
て、以下に説明する。なお、第1の実施の形態と同一の
部分については説明は省略する。
【0079】図7のOFDM用同期検波回路には、シン
ボルタイミング検出回路201,S/P変換回路20
2,FFT回路203,P/S変換回路204,切替回
路205,2シンボル移動平均フィルタ206,プリア
ンブル信号記憶回路207,チャネル推定回路208,
位相回転量検出回路309,周波数領域フィルタ21
0,出力選択回路311,保持回路212,除算回路2
13,判定回路214及び制御回路215が備わってい
る。
【0080】特徴量抽出回路Aは位相回転量検出回路3
09により構成され、適応フィルタBは周波数領域フィ
ルタ210と出力選択回路211により構成される。
【0081】図7においても、チャネル推定回路208
は、入力される2つの信号a208,a209に基づい
て、チャネル推定を行う。すなわち、受信したOFDM
信号に含まれる複数のサブキャリアの各々の受信ベクト
ルを示す信号a208を、既知の送信ベクトルである信
号a209で除算することにより、電波伝搬上の伝達関
数を各サブキャリアのチャネル毎に推定する。
【0082】チャネル推定回路208の推定結果を示す
信号a210は、位相回転量検出回路309及び周波数
領域フィルタ210にそれぞれ入力される。位相回転量
検出回路309に入力される信号a210については、
多数のサブキャリアのそれぞれの信号成分が時系列で並
んで配置されている。
【0083】位相回転量検出回路309は、入力される
信号a210のサブキャリア毎に、その信号成分と、時
系列で1つ前のサブキャリアの信号成分との間の位相回
転量を量子化した信号a312を出力する。出力選択回
路311は、位相回転量検出回路309が出力する信号
a312に従って、周波数領域フィルタ210の複数の
フィルタ出力(例えば、図2のSG3,SG5,SG
7)のいずれか1つを選択する。選択された信号が信号
a313として出力される。
【0084】マルチパスフェージングの影響を受けた受
信信号(推定信号)の位相分布は、例えば図3のように
なる。図3において、横軸はサブキャリアの区分を示
し、縦軸は信号の位相を示している。つまり、図3に示
すように、フェージング伝送路を通って受信された信号
の位相は、各サブキャリアの受信ベクトル毎に異なって
いる。また、受信装置においては熱雑音の影響が加わ
る。
【0085】図7のOFDM用同期検波回路において
は、熱雑音などのノイズの影響を緩和するために、周波
数領域フィルタ210を用いている。但し、互いに同じ
係数のフィルタを用いて全てのサブキャリアの信号を処
理する場合には、図3のようにチャネル間の位相変化が
大きいと、各チャネルの伝達関数を正確に推定できな
い。
【0086】そこで、図7のOFDM用同期検波回路に
おいては、位相回転量検出回路309が検出した位相回
転量に応じて、出力選択回路311が周波数領域フィル
タ210の出力を選択するように制御している。従っ
て、信号の位相回転に応じてキャリアフィルタの係数が
適応的に変化する。
【0087】図7の位相回転量検出回路309において
は、入力される信号a210の位相回転量(互いに隣接
するサブキャリア間の位相変化)θを例えば次の第(3)
式のように量子化した数値dphaseを信号a312
として出力することができる。
【0088】 dphase=3 (θ<π/16の場合) dphase=2 (π/16≦θ<π/8の場合) dphase=1 (π/8≦θの場合) ・・・(3) 図3に示すような受信信号に対して上記第(3)式の量子
化を行うと、図4に示すような結果が得られる。図4に
おいて、横軸はサブキャリアの区分を示し、縦軸は量子
化後の数値dphaseを示している。
【0089】また、図7の周波数領域フィルタ210が
例えば図2のように3つのフィルタ出力SG3,SG
5,SG7を備える場合には、出力選択回路311は3
つのフィルタ出力SG3,SG5及びSG7を、それぞ
れ位相回転量検出回路309が出力する信号a312の
数値dphaseの1,2及び3に対応付けることがで
きる。
【0090】つまり、出力選択回路311は制御信号a
312に従って、(θ<π/16)の場合にはフィルタ
出力SG7を選択し、(π/16≦θ<π/8)の場合
にはフィルタ出力SG5を選択し、(π/8≦θ)の場
合にはフィルタ出力SG3を選択するように制御でき
る。勿論、周波数領域フィルタ210の構成,位相回転
量検出回路309における量子化の条件,出力選択回路
311における選択の条件などについては必要に応じて
変更してもよい。
【0091】いずれにしても、出力選択回路311から
出力される信号a313に適用される周波数領域フィル
タ210のフィルタ係数は、信号a210の位相回転量
に応じてサブキャリア毎に適宜変更される。このため、
図3に示すようにチャネル間の位相変動が大きい場合で
あっても、各チャネルの伝達関数を正確に推定できる。
【0092】(第3の実施の形態)本発明のOFDM用
同期検波回路の別の実施の形態を図8に示す。
【0093】この形態は第1の実施の形態の変形例であ
り、図8において図5と同一の要素は同一の符号を付け
て示してある。また、図8のOFDM用同期検波回路も
図6に示すフォーマットの受信信号を扱うことを想定し
ている。
【0094】図8に示すOFDM用同期検波回路につい
て、以下に説明する。なお、第1の実施の形態と同一の
部分については説明は省略する。
【0095】図8のOFDM用同期検波回路には、シン
ボルタイミング検出回路201,S/P変換回路20
2,FFT回路203,P/S変換回路204,切替回
路205,2シンボル移動平均フィルタ206,プリア
ンブル信号記憶回路207,チャネル推定回路208,
振幅量検出回路409,位相回転量検出回路416,検
出量乗算回路417,周波数領域フィルタ210,出力
選択回路411,保持回路212,除算回路213,判
定回路214及び制御回路215が備わっている。
【0096】特徴量検出回路Aは振幅量検出回路409
と位相回転量検出回路416と検出量乗算回路417に
より構成され、適応フィルタBは周波数領域フィルタ2
10と出力選択回路411により構成される。
【0097】図8においても、チャネル推定回路208
は、入力される2つの信号a208,a209に基づい
て、チャネル推定を行う。すなわち、受信したOFDM
信号に含まれる複数のサブキャリアの各々の受信ベクト
ルを示す信号a208を、既知の送信ベクトルである信
号a209で除算することにより、電波伝搬上の伝達関
数を各サブキャリアのチャネル毎に推定する。
【0098】チャネル推定回路208の推定結果を示す
信号a210は、振幅量検出回路409,位相回転量検
出回路416及び周波数領域フィルタ210にそれぞれ
入力される。この信号a210については、多数のサブ
キャリアのそれぞれの信号成分が時系列で並んで配置さ
れている。
【0099】振幅量検出回路409は、図5の振幅量検
出回路209と同様に、信号a210のサブキャリア毎
に、その振幅を量子化した結果を信号a412として出
力する。
【0100】位相回転量検出回路416は、入力される
信号a210のサブキャリア毎に、その信号成分と、時
系列で1つ前のサブキャリアの信号成分との間の位相回
転量を量子化した信号a418を出力する。検出量乗算
回路417は、例えば信号a412の数値と信号a41
8の数値との乗算により、それらの特徴量を表す信号a
419を生成する。この信号a419は、例えば1,2
又は3に量子化された数値として出力選択回路411に
印加される。
【0101】出力選択回路411は、検出量乗算回路4
17が出力する信号a419に従って、周波数領域フィ
ルタ210の複数のフィルタ出力(例えば、図2のSG
3,SG5,SG7)のいずれか1つを選択する。選択
された信号が信号a413として出力される。
【0102】つまり、図8のOFDM用同期検波回路に
おいては、信号a210の振幅量に応じて出力される値
と、信号a210の位相回転量に応じて出力される値の
特徴量との両者を考慮して、実際の信号処理に用いる周
波数領域フィルタ210の特性が決定される。
【0103】従って、図1,図3に示すようにチャネル
間の振幅変動及び位相変動がいずれも大きい場合であっ
ても、各チャネルの伝達関数を正確に推定できる。
【0104】(第4の実施の形態)本発明のOFDM用
同期検波回路の別の実施の形態を図9に示す。
【0105】この形態は第3の実施の形態の変形例であ
り、図9において図8と同一の要素は同一の符号を付け
て示してある。また、図9のOFDM用同期検波回路も
図6に示すフォーマットの受信信号を扱うことを想定し
ている。
【0106】図9に示すOFDM用同期検波回路につい
て、以下に説明する。なお、第3の実施の形態と同一の
部分については説明は省略する。
【0107】図9のOFDM用同期検波回路には、シン
ボルタイミング検出回路201,S/P変換回路20
2,FFT回路203,P/S変換回路204,切替回
路205,2シンボル移動平均フィルタ206,プリア
ンブル信号記憶回路207,チャネル推定回路208,
ベクトル差分検出回路509,周波数領域フィルタ21
0,出力選択回路511,保持回路212,除算回路2
13,判定回路214及び制御回路215が備わってい
る。
【0108】特徴量抽出回路Aはベクトル差分検出回路
509により構成され、適応フィルタBは周波数領域フ
ィルタ210と出力選択回路511により構成される。
【0109】図9においても、チャネル推定回路208
は、入力される2つの信号a208,a209に基づい
て、チャネル推定を行う。すなわち、受信したOFDM
信号に含まれる複数のサブキャリアの各々の受信ベクト
ルを示す信号a208を、既知の送信ベクトルである信
号a209で除算することにより、電波伝搬上の伝達関
数を各サブキャリアのチャネル毎に推定する。
【0110】チャネル推定回路208の推定結果を示す
信号a210は、ベクトル差分検出回路509及び周波
数領域フィルタ210にそれぞれ入力される。この信号
a210については、多数のサブキャリアのそれぞれの
信号成分が時系列で並んで配置されている。
【0111】図9のOFDM用同期検波回路において
は、図8の振幅量検出回路409,位相回転量検出回路
416及び検出量乗算回路417の代わりにベクトル差
分検出回路509を設けてある。
【0112】ベクトル差分検出回路509は、振幅と位
相回転量とを分けることなく、入力される信号a210
のベクトル差分の絶対値を検出する。すなわち、入力さ
れる信号a210のサブキャリア毎に、その信号成分の
ベクトルと、時系列で1つ前のサブキャリアの信号成分
のベクトルとの差分の絶対値を量子化した信号a512
を出力する。従って、信号a512は互いに隣接するサ
ブキャリア間のベクトルの差分である。
【0113】出力選択回路511は、ベクトル差分検出
回路509が出力する信号a512に従って、周波数領
域フィルタ210の複数のフィルタ出力(例えば、図2
のSG3,SG5,SG7)のいずれか1つを選択す
る。選択された信号が信号a513として出力される。
【0114】つまり、図9のOFDM用同期検波回路に
おいては、信号a210のサブキャリア間のベクトル差
分に応じて、実際の信号処理に用いる周波数領域フィル
タ210の特性が決定される。
【0115】従って、図1,図3に示すようにチャネル
間の振幅変動及び位相変動がいずれも大きい場合であっ
ても、各チャネルの伝達関数を正確に推定できる。
【0116】本発明のOFDM用同期検波回路の効果を
確認するために、計算機シミュレーションを実施した。
このシミュレーションにおいては、次に示す条件を想定
し、図8に示したOFDM用同期検波回路と図17に示
す従来の構成のOFDM用同期検波回路とのそれぞれに
ついて性能を算出した。
【0117】受信信号のフォーマット:図6と同様 サブキャリアの変調方式:16QAM 誤り訂正:符号化率1/2の畳み込み符号化,ビタビアル
ゴリズムによる復号 シンボルタイミングの検出:理想的な状態 送信パケット長:64バイト また、伝送路については送信器アンプの非線形性を考慮
して、O.B.O(Output back off)=5dBとした30波の
レイリーフェージング環境下(遅延スプレッド(r.m.s)
=150ns)を想定した。
【0118】このシミュレーションの結果が、図10に
示されている。図10において、横軸はEb/N0(1
ビットあたりの信号エネルギー対単位周波数あたりのエ
ネルギー)を表し、縦軸はパケット誤り率(PER)を
表している。
【0119】図10によれば、本発明は従来の技術と比
較して、PER=0.1において、約0.5dBのEb
/N0の改善が認められる。従って、本発明を採用する
ことにより、高精度のチャネル推定が可能になり、PE
Rの劣化が抑制され特性が改善するのがわかる。
【0120】(第5の実施の形態)図1中の32番目の
サブキャリア付近のように、振幅量が大きくかつ隣接サ
ブキャリアとの変化が大きい場合が存在する。このよう
な大振幅で変動量の大きい場合に振幅量の大小のみに応
じてフィルタの係数を設定する場合には、フィルタ係数
の大きいフィルタを用いてフィルタリングを行うため周
波数方向の変動に追従できないことになる。したがっ
て、別途、隣接サブキャリア間の変動量を示す特徴量が
必要になる。本実施例では隣接サブキャリア間の変動量
を示すのに隣接サブキャリア間の差分ベクトルを用い
る。差分ベクトルの説明を図11を用いて行う。図11
は周波数方向に各サブキャリア毎の信号平面を設定し、
その信号平面上で信号ベクトルを示している。簡単化の
ために全てのキャリアの信号点が(Ich,Qch)=
(0,1)をとり、振幅変動のみ受けた様子を示した。
図11中A点、B点付近のように差分ベクトルだけでは
A点付近のサブキャリア#Aとサブキャリア#A+1の
差分ベクトルと、B点付近のサブキャリア#Bとサブキ
ャリア#B+1の差分ベクトルが同じように表される。
そこで振幅量による特徴量と差分ベクトルによる特徴量
による重み付けを併せて行うことで、遅延スプレッドの
大きな周波数方向のチャネル伝達関数の変動が大きな場
合にも周波数方向の変動に追従しつつ、ノイズによるチ
ャネル推定の精度劣化を抑えることが可能になる。
【0121】図12に本実施例のブロック図を示す。こ
の回路も図6に示すフォーマットの受信信号を扱うこと
を想定し、図5と同じ部材は同じ参照番号で示す。
【0122】図12において、周波数領域フィルタ21
0,振幅量検出回路209,差分ベクトル量検出回路5
09,検出量乗算回路417,出力選択回路211を備
えて構成されている。
【0123】2シンボル移動平均フィルタ206はプリ
アンブル信号a207を入力し、2シンボルに渡るプリ
アンブル信号の時間軸方向での平均処理を行う。振幅量
検出回路209はチャネル仮推定信号a210を入力
し、チャネル仮推定信号の振幅量に応じた振幅量検出信
号a212を出力する。差分ベクトル量検出回路509
はチャネル仮推定信号a210を入力し、1サブキャリ
ア前との差分ベクトル量に応じた差分ベクトル検出回路
出力信号a512を出力する。検出量乗算回路417は
振幅量検出信号a212と差分ベクトル量検出信号a5
12を入力し、両者を乗算し、受信パケットに応じた特
徴量を抽出する。周波数領域フィルタ210は図2に示
すように、3タップフィルタ出力、5タップフィルタ出
力、7タップフィルタ出力を有し、チャネル仮推定信号
a210を入力し、フィルタ出力a211(SG3,S
G5,SG7)を出力する。出力選択回路211は検出
量乗算回路出力信号a211bに応じてフィルタ出力を
選択する。
【0124】特徴量抽出回路Aは振幅量検出回路209
と差分ベクトル量検出回路509と検出量乗算回路41
7により構成され、適応フィルタBは周波数領域フィル
タ210と出力選択回路211により構成される。
【0125】受信信号a201をシンボルタイミング回
路201に入力し、シンボルタイミングを検出する。シ
ンボルタイミング回路出力信号a202はS/P変換回
路202に入力される。S/P変換信号a203はFF
T回路203に入力後、OFDM復調が行われ、サブキ
ャリア受信ベクトル信号a204が出力される。P/S
変換回路204ではサブキャリア受信ベクトル信号a2
04のP/S変換が行われ、P/S変換信号a206を
得る。一方、タイミング信号a218は制御回路215
に入力され、制御信号a205を出力する。制御信号a
205は受信信号のプリアンブル部とデータ部の切替
や、チャネル推定信号保持期間に渡り信号を保持する保
持回路212に入力される。切替回路205では、制御
信号a205に基づいてプリアンブル部信号a207と
データ部信号a215の出力切替を行う。プリアンブル
部信号a207は2シンボル移動平均フィルタ206に
入力され、2シンボルに渡るプリアンブル信号の時間軸
方向での平均処理が行われる。フィルタ出力a208
は、プリアンブル信号記憶回路207より出力される記
憶回路信号a209によりチャネル推定回路208にお
いてチャネル推定が行われる。
【0126】チャネル仮推定信号a210は振幅量検出
回路209に入力され、チャネル仮推定信号a210の
振幅量に応じた振幅量検出信号a212を出力する。ま
た、チャネル仮推定信号a210は差分ベクトル検出回
路509に入力され、1サブキャリア前との差分ベクト
ル量に応じた差分ベクトル検出回路出力信号a512を
出力する。ここで、振幅量検出信号a212と差分ベク
トル量検出信号a512はともに検出量乗算回路417
に入力され、受信パケットに応じた特徴量を抽出する。
また、チャネル仮推定信号a210は、周波数領域フィ
ルタ210に入力され、フィルタ出力a211を出力す
る。出力選択回路211では検出量乗算回路出力信号a
211bに応じて、すなわち出力信号a211bの値が
大きい程タップ係数の大きいフィルタ出力a211が選
択される。
【0127】その後、選択出力信号a213が保持回路
212に入力される。保持回路212では制御信号に基
づきチャネル推定信号保持期間だけ選択出力信号a21
3を保持する。保持回路信号a214は除算回路213
にデータ部信号a215とともに入力され、前者を後者
で除算することで同期検波が行われる。その後、同期検
波信号a216は判定回路214に入力され、データa
217を出力する。
【0128】(第6の実施の形態)図13に本発明の更
に別の実施例を示す。この回路も図6に示すフォーマッ
トの受信信号を扱うことを想定し、先行の実施例と同じ
部材は同じ参照番号で示す。
【0129】この実施例の特徴は、第1に、適応フィル
タBの入力部に位相補正回路1219を設けて定常的な
位相回転の補正を信号を適応フィルタBに入力する前に
行うことにある。第2に、前記位相補正回路1219の
入力部に外挿補間位相補正回路1218をもうけ、適応
帯域フィルタBが帯域の両端に近いサブキャリアをフィ
ルタ処理する場合に必要となる外挿補間された帯域外の
信号に対して定常的な位相回転量の補正を行う。第3
に、特徴量抽出回路Aの入力部に特徴量補正手段として
動作する隣接サブキャリア位相補正回路1217を挿入
して特徴量検出のためのサブキャリア間の位相回転量の
補正を行うことにある。
【0130】なお、図13では、位相補正回路121
9、外挿補間位相補正回路1218及び隣接サブキャリ
ア位相補正回路1217の3つの特徴を図12の実施例
に適用する場合を示すが、これらの特徴を別の実施例、
例えば図8、に適用することも可能であり、更に、3つ
の特徴のうちひとつ又は2つのみを適用することも可能
である。
【0131】図13において、受信信号a201をシン
ボルタイミング回路201に入力しシンボルタイミング
を検出する。タイミング信号a202は制御回路215
に入力され制御信号a205を出力する。制御信号a2
05は受信OFDMウィンドウを開くタイミング、受信
信号のプリアンブル部とデータ部の切替のタイミング、
及びチャネル推定信号保持期間を示すタイミングを示す
制御信号である。また、受信信号a201はS/P変換
回路202に入力され制御信号a205に基づいてOF
DMシンボルを切り出しS/P変換されたS/P変換信
号a203を出力する。S/P変換信号a203はFF
T回路203に入力後OFDM復調が行われ、サブキャ
リア受信ベクトル信号a204が出力される。P/S変
換回路204ではサブキャリア受信ベクトル信号のP/
S変換が行われP/S変換信号a206を得る。一方、
切替回路205では、制御信号a205に基づいてプリ
アンブル信号a207とデータ信号a215の出力切替
を行う。プリアンブル信号a207は2シンボル移動平
均フィルタ206に入力され2シンボルに渡るプリアン
ブル信号の時間軸方向での平均処理が行われる。フィル
タ出力a208は、プリアンブル信号記憶回路207よ
り出力される記憶回路信号a209によりチャネル推定
回路208においてチャネル推定が行われる。チャネル
推定信号a210は振幅量検出回路209に入力され
る。また、チャネル推定信号a210は隣接サブキャリ
ア位相補正回路1217にて次式に示される位相補正が
行われ位相補正信号s221を出力する。
【0132】
【数1】
【0133】ここでPは各サブキャリアの受信信号、
θは隣接サブキャリア間で生じた位相回転である。
【0134】さらに、チャネル推定信号a210は外挿
補間位相補性回路1218でフィルタリングで必要とな
る帯域の外側に対応する信号を帯域の最も外側のサブキ
ャリア信号による外挿後、各外挿信号に応じた位相補正
を行う。
【0135】外挿補間補正信号s222は位相補正回路
1219に入力され定常位相回転に対応する位相補正が
行われ位相補正信号s223が出力される。周波数領域
フィルタ210には位相補正信号が入力され周波数軸方
向に平滑化されたフィルタ出力を出力する。
【0136】次に、各特徴量の検出が行われる。振幅量
検出回路209ではチャネル推定信号a210の振幅量
に応じた振幅量検出信号a212を出力する。また、位
相補正信号s221は差分ベクトル検出量回路509に
入力され、1サブキャリア前との差分ベクトル量に応じ
た差分ベクトル検出回路出力信号a512を出力する。
ここで、振幅量検出信号a212と差分ベクトル量検出
信号a512はともに、検出量乗算回路417に入力さ
れ受信パケットに応じた特徴量を抽出する。出力選択回
路211では検出量乗算回路出力信号a211bに応じ
てフィルタ出力が選択される。その後、選択出力a21
3が保持回路212に入力される。保持回路212では
制御信号a205に基づきチャネル推定信号保持期間だ
け選択出力信号a213を保持する。保持回路信号a2
14は除算回路213にデータ信号a215とともに入
力されチャネル伝達関数の等化つまり同期検波が行われ
る。その後、同期検波信号a216は判定回路214に
入力されデータa217を出力する。
【0137】(第7の実施の形態)図14に本発明の更
に別の実施例を示す。先行の実施例と同じ参照番号は同
じ部材を示すものとする。
【0138】図14の実施例の特徴は、各サブキャリア
の変調方式に従って適応フィルタBの特性を制御するこ
とにある。例えば変調の多値数が大のときは(nQAM
のnが大のとき)、フィルタの帯域が広くなるように制
御する。
【0139】本実施の形態では図15に示したプリアン
ブル信号によりチャネル推定を行った場合について示
す。つまりサブキャリアの変調方式を示す情報が送信側
から送られてくる。
【0140】受信信号a201をシンボルタイミング回
路201に入力しシンボルタイミングを検出する。タイ
ミング信号a202は制御回路215に入力され制御信
号を出力する。制御信号は受信OFDMウィンドウを開
くタイミング、受信信号のプリアンブル部とデータ部の
切替のタイミング、及びチャネル推定信号保持期間を示
すタイミングを示す制御信号として用いられる。また、
受信信号a201はS/P変換回路202に入力され制
御信号に基づいてOFDMシンボルを切り出し、S/P
変換されたS/P変換信号a203を出力する。S/P
変換信号a203はFFT回路203に入力されOFD
M復調が行われた後、サブキャリア受信ベクトル信号a
204が出力される。P/S変換回路204ではサブキ
ャリア受信ベクトル信号のP/S変換が行われP/S変
換信号a206が出力される。次に切替回路205で
は、制御信号に基づいてプリアンブル信号a208とそ
の他の信号a215の出力切替を行う。
【0141】次にチャネル推定回路208ではプリアン
ブル信号記憶回路207に記憶されたプリアンブル信号
a209を用いてチャネル推定を行い各サブキャリアの
チャネル伝達関数a210を出力する。プリアンブル信
号のみを用いてチャネル推定を行う場合以外には、プリ
アンブル信号をチャネル伝達関数の初期推定値に用いた
後に、データ判定後のデータを用いて逆変調等の手法に
より推定値を更新することも考えられる。その後、チャ
ネル推定信号a210は周波数軸方向のフィルタ210
に入力される、フィルタ出力a213は保持回路212
に入力される。保持回路212では制御信号に基づきチ
ャネル推定信号保持期間だけフィルタ出力a213を保
持し保持回路出力信号a214として出力し続ける。除
算回路213では、プリアンブル信号以外の信号a21
5と保持回路出力信号a214が入力されチャネル等化
つまり同期検波が行われ同期検波信号a216を出力す
る。切替回路2212では制御信号に基づいて同期検波
後のサブキャリア変調方式情報信号s2212bとデー
タ信号s2212aを切替えて出力する操作を行う。サ
ブキャリア変調方式情報信号s2212bはサブキャリ
ア変調方式復調回路2214に入力されサブキャリア変
調方式情報信号の判定が行われ、周波数領域フィルタ2
10のタップ係数を選択する制御信号s2214を出力
する。
【0142】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明のマルチキャリ
ア変調方式用同期検波回路によれば、実際のチャネルの
状態に適応したフィルタ出力を選択するため、従来より
もチャネル推定精度が向上する。従って、高精度な同期
検波回路を提供できる。しかも、回路規模の増大を抑制
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】推定信号の各サブキャリアの信号振幅の分布例
を示すグラフである。
【図2】本発明によるトランスバーサルフィルタの構成
例を示すブロック図である。
【図3】サブキャリア受信ベクトル毎の位相回転量の分
布例を示すグラフである。
【図4】サブキャリア受信ベクトル毎の量子化された位
相回転量の分布例を示すグラフである。
【図5】第1の実施の形態のOFDM用同期検波回路の
構成を示すブロック図である。
【図6】パケットの信号フォーマットの例を示す。
【図7】第2の実施の形態のOFDM用同期検波回路の
構成を示すブロック図である。
【図8】第3の実施の形態のOFDM用同期検波回路の
構成を示すブロック図である。
【図9】第4の実施の形態のOFDM用同期検波回路の
構成を示すブロック図である。
【図10】シミュレーションの結果を示すグラフであ
る。
【図11】差分ベクトルの説明図である。
【図12】本発明の更に別の実施例のブロック図であ
る。
【図13】本発明の更に別の実施例のブロック図であ
る。
【図14】本発明の更に別の実施例のブロック図であ
る。
【図15】図14の実施例における送信パケットの構成
を示す。
【図16】従来例の同期検波回路の構成を示すブロック
図である。
【図17】従来例の同期検波回路の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
201 シンボルタイミング検出回路 202 S/P変換回路 203 FFT回路 204 P/S変換回路 205 切替回路 206 2シンボル移動平均フィルタ 207 プリアンブル信号記憶回路 208 チャネル推定回路 209,409 振幅量検出回路 210 多出力キャリアフィルタ 211,311,411,511 出力選択回路 212 保持回路 213 除算回路 214 判定回路 215 制御回路 309,416 位相回転量検出回路 417 検出量乗算回路 509 ベクトル差分検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平11−302184 (32)優先日 平成11年10月25日(1999.10.25) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 熊谷 智明 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 阪田 徹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 守倉 正博 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K022 DD01 DD13 DD19 DD33 DD34 DD42 DD43

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサブキャリア上に変調されたマル
    チキャリア変調信号を受信して該マルチキャリア変調信
    号をマルチキャリア一括復調を行い各サブキャリアの受
    信ベクトル信号を出力するフーリエ変換回路と、 該フーリエ変換回路の出力に得られる各サブキャリアの
    受信ベクトル信号を、既知の送信ベクトル信号又は復調
    後データから再生された送信ベクトル信号で除算し、各
    サブキャリアの電波伝搬上の伝達関数を推定するチャネ
    ル推定手段と、 前記チャネル推定手段により得られた各サブキャリアの
    推定チャネル伝達関数をサブキャリア間で平滑化するフ
    ィルタ手段と、 前記受信ベクトル信号を前記フィルタ手段の出力である
    推定チャネル伝達関数により除算して同期検波する除算
    手段とを有するマルチキャリア変調方式用同期検波回路
    において、 前記フィルタ手段がタップ数及びタップ係数の少なくと
    も一方を適応的に選択可能なトランスバーサルフィルタ
    により構成される適応フィルタ手段であり、 前記チャネル推定手段により得られた各サブキャリアの
    推定チャネル伝達関数を入力し、各サブキャリア毎の特
    徴量を計算する特徴量検出手段と、 該特徴量検出手段の出力に従って前記適応フィルタ手段
    のタップ数及びタップ係数の少なくとも一方を選択する
    選択回路とを有し、 前記選択回路が各サブキャリア毎に前記特徴量検出手段
    の出力信号に応じて前記適応フィルタ手段の出力信号を
    選択して推定チャネル伝達関数を得ることを特徴とする
    マルチキャリア変調方式用同期検波回路。
  2. 【請求項2】 前記特徴量検出手段が各サブキャリア毎
    の推定振幅量を提供する請求項1記載のマルチキャリア
    変調方式用同期検波回路。
  3. 【請求項3】 前記特徴量検出手段が各サブキャリア間
    の推定位相回転量を提供する請求項1記載のマルチキャ
    リア変調方式用同期検波回路。
  4. 【請求項4】 前記特徴量検出手段が各サブキャリア毎
    の推定振幅量と推定位相回転量の積を提供する請求項1
    記載のマルチキャリア変調方式用同期検波回路。
  5. 【請求項5】 前記特徴量検出手段が各サブキャリア間
    のベクトル差分量を提供する請求項1記載のマルチキャ
    リア変調方式用同期検波回路。
  6. 【請求項6】 前記特徴量検出手段は、各サブキャリア
    毎の振幅量と各サブキャリア間の差分ベクトル量の積を
    提供する、請求項1記載のマルチキャリア変調方式用同
    期検波回路。
  7. 【請求項7】 前記選択回路は前記特徴量検出手段の出
    力の特徴量が大きい程前記適応フィルタ手段のタップ係
    数の大きい出力を選択する、請求項1記載のマルチキャ
    リア変調方式用同期検波回路。
  8. 【請求項8】 複数のサブキャリア上に変調されたマル
    チキャリア変調信号を受信しシンボルタイミングを検出
    するシンボルタイミング検出手段をもうけ前記フーリエ
    変換はシンボルタイミングを検出した信号に対して行う
    請求項1記載のマルチキャリア変調方式用同期検波回
    路。
  9. 【請求項9】 前記チャネル推定手段と前記適応フィル
    タ手段との間に位相補正手段をもうけ、該位相補正手段
    は前記チャネル推定手段の出力信号である推定された推
    定チャネル伝達関数を入力し、入力信号に対して前記シ
    ンボルタイミング検出手段のOFDMシンボル検出ウィ
    ンドウずれに起因する隣接サブキャリア間の定常位相回
    転の補正を行い、得られた伝達関数を前記適応フィルタ
    手段に入力することを特徴とする請求項8記載のマルチ
    キャリア変調方式用同期検波回路。
  10. 【請求項10】 前記チャネル推定手段と前記適応フィ
    ルタ手段との間に外挿補間手段と、位相補正手段をもう
    け、該外挿補間手段は前記適応フィルタ手段に帯域の両
    端に近いサブキャリアをフィルタ処理する場合に必要と
    なる帯域の外側の信号を外挿補間する場合に、帯域の両
    端の前記チャネル推定手段で推定された各サブキャリア
    の推定チャネル伝達関数を入力し、入力信号に前記シン
    ボルタイミング検出手段のOFDMシンボル検出ウィン
    ドウのずれに起因するサブキャリア間の定常位相回転に
    応じて位相補正を行い外挿し、 前記位相補正手段は前記外挿補間手段の出力信号である
    前記帯域の外側に外挿補間された信号と帯域内の信号で
    ある前記推定チャネル伝達関数を入力し、入力信号に前
    記定常位相回転補正を行い前記フィルタ手段の入力信号
    を出力することを特徴とする請求項8記載のマルチキャ
    リア変調方式用同期検波回路。
  11. 【請求項11】 前記チャネル推定手段と前記特徴量抽
    出手段との間に特徴量補正手段を備え、特徴量補正手段
    は前記シンボルタイミング検出手段のOFDMシンボル
    検出ウィンドウずれに起因する定常位相回転量が加わっ
    た前記チャネル推定手段の出力信号を入力し、入力信号
    に前記定常位相回転量に応じた位相補正を行い前記特徴
    量抽出手段に入力される信号を出力する、請求項8記載
    のマルチキャリア変調方式用同期検波回路。
  12. 【請求項12】 前記チャネル推定手段と前記フィルタ
    手段との間に外挿補間手段をもうけ、該外挿補間手段は
    前記適応フィルタ手段に帯域の両端に近いサブキャリア
    をフィルタ処理する場合に必要となる帯域の外側の信号
    を外挿補間する場合に、帯域の両端の前記チャネル推定
    手段で推定された各サブキャリアの推定チャネル伝達関
    数を入力して外挿する、請求項1記載のマルチキャリア
    変調方式用同期検波回路。
  13. 【請求項13】 前記適応フィルタ手段は各サブキャリ
    アの変調方式を判定した信号により制御される請求項1
    記載のマルチキャリア変調方式用同期検波回路。
  14. 【請求項14】 前記適応フィルタ手段はトランスバー
    サルフィルタにより構成され、そのタップ数及びタップ
    係数の調節によりフィルタの帯域幅を調節できる請求項
    1〜13のひとつに記載のマルチキャリア変調方式用復
    調回路。
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