JP2001195766A - 光記録再生装置 - Google Patents

光記録再生装置

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JP2001195766A
JP2001195766A JP2000005834A JP2000005834A JP2001195766A JP 2001195766 A JP2001195766 A JP 2001195766A JP 2000005834 A JP2000005834 A JP 2000005834A JP 2000005834 A JP2000005834 A JP 2000005834A JP 2001195766 A JP2001195766 A JP 2001195766A
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optical
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fiber probe
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Masaya Otsuka
正也 大塚
Nobuaki Toyoshima
伸朗 豊島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入射光と検出光を分離する手段としてファイ
バカプラを用いる上で、光ファイバプローブ以外に光が
分岐される光ファイバ端面での反射光による悪影響を防
止でき、効果的に光ファイバプローブからの光信号を得
ることができる光記録再生装置を提供する。 【解決手段】 入射光と検出光とはファイバカプラ19
により分離させるが、このファイバカプラ19において
光ファイバプローブ1以外に光が分岐される光ファイバ
19cについてはその端面に反射防止膜20等の反射防
止処理を施すことにより、この端面での反射光を取り除
くことができ、よって、効果的に光ファイバプローブ1
からの光信号が得られるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバプロー
ブによる近接場光(エバネッセント波)を利用して光記
録媒体に対する記録又は再生を行う光記録再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDに代表される光記録媒体
は、大容量で小型化させる高密度化の方向に進歩してい
る。この高密度化には、記録ビットの微小化が必要であ
り、入射する光の短波長化及びレンズの高NA化が計ら
れている。しかし、このままでは、光の回折限界によ
り、記録に関しては、記録ビットを微小化できない。ま
た、再生に関しては、微小化した記録ビットをクロスト
ークなしで読むことができなくなる。
【0003】このような光の回折限界を越える微小ビッ
トの解決策の1つとして、近接場光を用いる光方式があ
る。屈折率の異なる2つの媒質において、その媒質の一
方の全反射領域から入射した光は、境界面で全て反射さ
れるが、この際、一部境界面を越え非伝播の電磁場のみ
が染み出した領域も形成されている。この非伝播の電磁
場が染み出した領域のことを、“近接場”という。この
ような領域は、近接場光顕微鏡で用いられている光ファ
イバプローブでも形成することが可能である。この光フ
ァイバプローブは、その導入される光の波長よりも微小
な開口を有し、この開口近傍に発生する。この微小開口
による近接場は、開口寸法とほぼ同じ位しか横方向の広
がりを持たないと言われている。そのため、開口寸法を
小さくすることにより、光の回折限界を超える微小ビッ
トの形成が可能となる。
【0004】このような近接場を利用した光ファイバプ
ローブによる観察法は、大きくは、イルミネーションモ
ード、コレクションモード及びイルミネーション/コレ
クションモードの3つのモードに分けられる。イルミネ
ーションモードとは、光ファイバプローブ等の微小開口
から出射される光を光記録媒体等の観察試料に照射し、
その観察試料を透過した光を検知する方法である。ま
た、コレクションモードとは、イルミネーションモード
の逆で、観察試料を透過してきた光を、光ファイバプロ
ーブの微小開口で検出する方法である。イルミネーショ
ン/コレクションモードとは、イルミネーションモード
とコレクションモードとを同時に行ない、光を検出する
方法である。つまり、光ファイバプローブの微小開口か
ら出射する光(イルミネーション)を、再び微小開口か
ら入射させて検出(コレクション)する方法である。
【0005】しかし、一般的に、光ファイバプローブか
ら出射される光の強度としては、光ファイバプローブに
導入される光強度の1/1,000しか出射していかな
い。また、検出に関しても、同様の光強度しか検出でき
ないことも知られている。そのため、非常に微弱な光し
か検出できない。さらに、この微弱な検出光は、入射光
と同じ光路を通るため、その分離方法に関しても検討さ
れている。
【0006】例えば、文献“APPLIED PHYSICS LETTERS
VOLUME74(1999)p.2773〜2775.:神奈川科学技術アカデ
ミー 斎木ら”によれば、イルミネーション/コレクシ
ョンモードを用いた走査プローブ顕微鏡に関して、イル
ミネーション/コレクションモードにより、量子ドット
の発光測定を行なうことが報告されている。即ち、図3
に示すように、光源100から発せられて観察試料10
1に対するイルミネーションに用いられる光102が、
ミラー103、ダイクロイックミラー104及び光ファ
イバプローブ105を介して観察試料101に照射され
る一方、コレクションにより検出される光106は、量
子ドットにより波長変換されるため、ダイクロイックミ
ラー104及びバンドパスフィルタ107を介して光検
出器108により分離検出させるようにしたものであ
る。
【0007】また、特開平9−180274号公報によ
れば、イルミネーション/コレクションモードを用いて
光記録媒体に対して記録又は再生を行なう装置が提案さ
れており、イルミネーションに用いられる光と、コレク
ションにより検出された光の分離検出方法として、ファ
イバカプラを用いるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の文献
による場合、入射光(イルミネーション光)と検出光
(コレクション光)が同じ波長の場合、分離検出するこ
とができない不具合がある。
【0009】また、後者の特開平9−180274号公
報による場合、光ファイバプローブ以外に分岐する光フ
ァイバからの端面反射光が、検出光の信号をばらつかせ
てしまう。つまり、図4に示すように光源111から出
射された光112は、レンズ113により集光されファ
イバカプラ114における光ファイバ114aに結合す
る。この光ファイバ114a内を伝播する光は、ファイ
バカプラ114で2つの光ファイバ114c,114d
に分岐される。光ファイバ114cに分岐されて伝播す
る光115は、その光ファイバ114cの端面で光11
5aとして一部反射され、再びファイバカプラ114に
戻る。また、光ファイバ114dに分岐されて光ファイ
バプローブ116に入射される117光は、コレクショ
ンモードにより検出される光以外に、光ファイバプロー
ブ116から出射せずに、前記同様に再びファイバカプ
ラ114に戻る光117a成分もある。光115a成分
は、コレクションモードにより光ファイバ114bを介
して光検出器118により検出される光119のノイズ
成分になるだけでなく、戻る光117a成分と干渉を起
こし、検出される光以上に強度のばらつきを起こしてし
まう。なお、120は光記録媒体等の観察試料、121
は光ファイバ114cから出射される光の強度を検出す
る光検出器である。
【0010】このようにイルミネーション/コレクショ
ンモードにおいて、入射光と検出光の分離検出する方法
が、いろいろと検討されているものの、各々に問題は山
積している。
【0011】そこで、本発明は、入射光と検出光を分離
する手段としてファイバカプラを用いる上で、光ファイ
バプローブ以外に光が分岐される光ファイバ端面での反
射光による悪影響を防止でき、効果的に光ファイバプロ
ーブからの光信号を得ることができる光記録再生装置を
提供することを目的とする。
【0012】さらには、より一層効果的に微小マークを
記録し又は再生することができる光記録再生装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光ファイバプローブを光記録媒体面上に近接させて記録
又は再生を行なう光記録再生装置において、入力される
光を複数の光ファイバに分岐するファイバカプラを有
し、分岐された光ファイバの1つが前記光ファイバプロ
ーブに接続され、それ以外の光ファイバの端面が反射防
止処理されている。
【0014】従って、入射光と検出光とはファイバカプ
ラにより分離されるが、このファイバカプラにおいて光
ファイバプローブ以外に光が分岐される光ファイバつい
てはその端面に反射防止処理がされているので、この端
面での反射光を取り除くことができ、よって、効果的に
光ファイバプローブからの光信号を得ることができる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
記録再生装置において、前記光ファイバの端面が反射防
止膜により反射防止処理されている。
【0016】従って、請求項1記載の発明を実現する上
で、光ファイバプローブ用以外の光ファイバの端面に反
射防止膜を形成することにより、容易かつ確実に実現で
きる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項1記載の光
記録再生装置において、前記光ファイバの端面が分岐さ
れて入射する光に対して斜めとなる斜面により反射防止
処理されている。
【0018】従って、請求項1記載の発明を実現する上
で、光ファイバプローブ用以外の光ファイバの端面に斜
めとなる斜面を形成することにより、容易かつ確実に実
現できる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の光記録再生装置において、層構成が前記光ファ
イバプローブ側表面から順に誘電体層/相変化材料によ
る記録層/誘電体層/反射層/基板からなる光記録媒体
を記録又は再生の対象とし、前記光記録媒体に対する記
録時には、イルミネーションモードを用い、再生時に
は、イルミネーション/コレクションモードを用いるよ
うにした。
【0020】従って、記録に関しては、記録層に相変化
材料を用いる場合、初期状態である結晶相をアモルファ
ス相に相変化させるには、記録層を局所的に融点付近に
まで高温化し、急冷する必要がある。この急冷には、熱
伝導性のよい金属層等を用いなければならない。さら
に、アモルファス相を結晶相に相変化させるには、結晶
化温度以上に高温度化し、徐冷する。この相変化を微小
領域で行なうには、つまりは、微小マークを形成するに
は、微小な領域を照射できる光ファイバプローブからの
出射光、所謂イルミネーションモードで行なうことが効
果的である。一方、再生に関しては、前述したように、
アモルファス相に相変化させる金属層が必要であるた
め、この金属層を透過して光を検出すること、所謂イル
ミネーションモードによる検出が不可能である。また、
イルミネーションモードにおいて、金属層を非常に薄く
して、一部イルミネーションモードの光を透過するよう
にしても、金属層が薄いため熱伝導性が低下し、ジッタ
が低下する。また、反射する光に比べ、記録層を透過す
る光は、アモルファス相と結晶相の強度変化がつき難
く、モジュレーション度も低下する。また、コレクショ
ンモードによる検出に関しても、光記録媒体裏面の全反
射領域から入射される光は、金属層で反射されるため、
光記録媒体表面には近接場が形成されず、検出不可能で
ある。従って、再生時にはイルミネーション/コレクシ
ョンモードを用いることにより、効果的に微小マークを
再生することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
に基づいて説明する。本実施の形態は、光ファイバプロ
ーブ1を光記録媒体11面上に近接させて記録又は再生
を行なう光記録再生装置に関する。特に、イルミネーシ
ョン/コレクションモードにおいて、入射光と反射光を
分離検出するためにファイバカプラを用いるものに適用
される。
【0022】光記録媒体11としては、相変化型の光記
録媒体が用いられている。なお、光記録媒体11の層構
成としては、上層側から順に誘電体層=ZnS・SiO
2(20nm)/相変化材料による記録層=AgInS
bTe(10nm)/誘電体層=ZnS・SiO2(2
0nm)/反射層=Ag(120nm)/基板=ポリカ
ーボネイト基板(0.6mm)なる積層構造とされてい
る。もっとも、本実施の形態では、光記録媒体として相
変化型記録媒体を想定しているが、Te系,TeC系,
Te−Se−Pb系及びフタロシアニン系の追記型の光
記録媒体や光磁気タイプの光記録媒体等でも問題はな
い。また、本実施の形態で用いている相変化型の光記録
媒体11は、AgInSbTeからなる4元系材料を相
変化材料として用いているが、GeSbTeからなる3
元系材料等でもよい。
【0023】このような光記録媒体11は、ステージ1
2上に設けられてx,y平面(図中、水平面)及びz方
向(図中、垂直方向)に変位駆動自在なPZTスキャナ
13上に搭載されて、その表面に光ファイバプローブ1
のコア先端2aが近接対峙するように配設されるもので
ある。PZTスキャナ13はパソコン(PC)14によ
る制御の下に、x,y平面方向用のドライバ15、z方
向用のドライバ16を介して3次元的に変位駆動される
ことにより、光ファイバプローブ1に対する光記録媒体
11の相対的位置を順次変位させる(具体的には、光記
録媒体11を回転駆動させる)。
【0024】光源17から出射されたレーザ光(例えば
λ=780nm)は、レンズ18によりファイバカプラ
19における光ファイバ19aに結合される。光ファイ
バ19aに結合されたレーザ光は、ファイバカプラ19
により2つの光ファイバ19c,19dに分岐される。
本実施の形態では、これらの2つの光ファイバ19c,
19dへの分岐比は、19c:19d=5:1に設定さ
れているが、この分岐比は、その目的に応じて適宜変え
ても問題はない。また、ファイバカプラ19により分岐
される光ファイバの数も、3本以上でも問題はない。
【0025】光ファイバ19dに対してはノンコートの
光ファイバプローブ1が接続されており、この光ファイ
バ19d側に分岐されたレーザ光が光ファイバプローブ
1内に入射する。光ファイバ19cの端面には反射防止
膜20による反射防止処理が施されている。この反射防
止膜20を備えることにより、ファイバカプラ19によ
り分岐された光の光ファイバ19cの端面での反射を効
果的に抑えることができる。さらに、この光ファイバ1
9cの端面から出射する光は、光検知器21に入射して
その強度が検知されることにより、他方の光ファイバ1
9dに分岐されて光ファイバプローブ1に入射する光の
強度の参照となる。
【0026】ところで、光ファイバプローブ1はシアフ
ォース制御法によりコア先端2aが常に光記録媒体11
の表面近傍に位置するように制御される。即ち、光ファ
イバプローブ1の一部には振動子としてPZT22が取
付けられており、ファンクションジェネレータ23によ
る駆動の下、ドライバ24を介してこのPZT22を駆
動させることより、光記録媒体11に対して垂直に保持
させた光ファイバプローブ1の先端を光記録媒体11に
対して水平に振動させ得るように構成されている。この
光ファイバプローブ1が振動する際にその先端と光記録
媒体11の表面との間の摩擦によって生ずる振動の振幅
の変化を、レーザ光源25により光ファイバプローブ1
に対して照射した光を光検知器26によりレーザ光の光
軸ずれとして検出し、この光検知器26の出力をz軸用
のドライバ16に対するロックインアンプ27にフィー
ドバックさせて、PZTスキャナ13のz軸方向の位置
を微調整することにより、光記録媒体11の表面と光フ
ァイバプローブ1の先端との間の間隔を常に一定に保つ
制御法である。このようなシアフォース制御法による場
合、レーザ光源25の光を集光し、ノンコートの光ファ
イバプローブ1に照射する。このノンコートな光ファイ
バプローブ1からの反射光を、光検知器26において検
知し、光ファイバプローブ1の振幅をPC14によりモ
ニタする。この場合、本実施の形態では、レーザ光源2
5を照射する光ファイバプローブ1の部分を金属コート
することにより、その反射強度を高めることができ、光
検知器26で微小な変位を確実にモニタできる。
【0027】もっとも、本実施の形態では、シアフォー
ス制御法を用いたが、光てこ方式や振動水晶子を用い
て、コア先端2aが常に光記録媒体11の表面近傍に位
置するように制御してもよい。
【0028】ファイバカプラ19により光ファイバ19
dに分岐した光は、光ファイバプローブ1の先端コア2
aから出射する。この出射光は、光記録媒体11のAg
層(反射層)で反射され、再びノンコートな光ファイバ
プローブ1に入射する。このとき、光記録媒体11の相
状態を反映し、反射強度が異なる。本実施の形態では、
アモルファス状態であれば反射強度が低く、結晶状態で
あれば反射強度は高くなっている。この光記録媒体11
の相状態による反射強度の違いを用いて、光記録媒体1
1に記録されている情報を再生している。
【0029】即ち、光ファイバ4にカップリングした戻
り光は、光ファイバ19dに導入された後、ファイバカ
プラ19により光ファイバ19a,19bに分岐カップ
リングされ、光ファイバ19b内を伝播する光が光検出
器29により検出され、ロックインアンプ30を介して
PC14に取り込まれ、反射強度の違いにより光記録媒
体11の記録情報が再生検出される。なお、ドライバ3
1を介して光源17を駆動させるためのファンクション
ジェネレータ32の信号もロックインアンプ30を介し
てPC14に取り込まれる。また、これらの2つの光フ
ァイバ19a,19bへの分岐比は、19a:19b=
1:5に設定されているちなみに、前述した特開平9−
180274号公報による場合、光ファイバ19cの端
面に反射防止膜20がないため、この端面からの反射光
が、ファイバカプラ19を通り光検知器29に入射し、
ノイズの原因となるだけでなく、光ファイバプローブ1
から出射しなかった戻り光とも干渉する結果となり、イ
ルミネーション/コレクションモードにより検出される
信号レベルよりも、ノイズレベルのばらつきが大きく光
記録媒体の記録情報をきちんと再生することができない
こととなっている。
【0030】ところで、本実施の形態のような層構成の
相変化型の光記録媒体11を用いる場合、記録時にはイ
ルミネーションモードが用いられ、再生時にはイルミネ
ーション/コレクションモードが用いられる。この点の
対応関係について説明する。
【0031】まず、記録に関しては、本実施の形態のよ
うに記録層に相変化材料を用いる場合、初期状態である
結晶相をアモルファス相に相変化させるには、記録層を
局所的に融点付近にまで高温化し、急冷する必要があ
る。この急冷には、熱伝導性のよいAg等の金属層(反
射層)を用いなければならない。さらに、アモルファス
相を結晶相に相変化させるには、結晶化温度以上に高温
度化し、徐冷する。この相変化を微小領域で行なうに
は、つまりは、微小マークを形成するには、微小な領域
を照射できる光ファイバプローブ1からの出射光、所謂
イルミネーションモードで行なうことが効果的である。
一方、再生に関しては、前述したように、アモルファス
相に相変化させる金属層が必要であるため、この金属層
を透過した光を検出すること、所謂イルミネーションモ
ードによる検出が不可能である。また、イルミネーショ
ンモードにおいて、金属層を非常に薄くして、一部イル
ミネーションモードの光を透過するようにしても、金属
層が薄いため熱伝導性が低下し、ジッタが低下する。ま
た、反射する光に比べ、記録層を透過する光は、アモル
ファス相と結晶相の強度変化がつき難く、モジュレーシ
ョン度も低下する。また、コレクションモードによる検
出に関しても、光記録媒体11裏面の全反射領域から入
射される光は、金属層で反射されるため、光記録媒体1
1表面には近接場が形成されず、検出不可能である。従
って、再生時にはイルミネーション/コレクションモー
ドを用いることにより、効果的に微小マークを再生する
ことができる。
【0032】本発明の第二の実施の形態を図2に基づい
て説明する。本実施の形態では、ファイバカプラ19に
おいて光ファイバプローブ1側に接続されない残りの分
岐用の光ファイバ19cに関して、その端面の反射防止
処理として、クラッド33に囲まれたコア34を伝播し
てきた分岐光35に対して斜めとなる斜面34aを切断
形成したものである。
【0033】これにより、光ファイバ19cのコア34
を伝播してきた分岐光35は、斜面34aで反射光36
として一部は反射されるものの、その分岐光35のほと
んどは透過光37として光ファイバ19cの斜面34a
から出射してしまい、反射される光による悪影響が防止
される。
【0034】なお、光記録再生装置の全体的構成として
は、図1に示した構成を採用し得る。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、入射光と
検出光とはファイバカプラにより分離させるが、このフ
ァイバカプラにおいて光ファイバプローブ以外に光が分
岐される光ファイバついてはその端面に反射防止処理を
施してあるので、この端面での反射光を取り除くことが
でき、よって、効果的に光ファイバプローブからの光信
号を得ることができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明を実現する上で、光ファイバプローブ用以外の
光ファイバの端面に反射防止膜を形成したので、容易か
つ確実に実現できる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明を実現する上で、光ファイバプローブ用以外の
光ファイバの端面に斜めとなる斜面を形成したので、容
易かつ確実に実現できる。
【0038】請求項4記載の発明によれば、請求項1,
2又は3記載の光記録再生装置において、層構成が光フ
ァイバプローブ側表面から順に誘電体層/相変化材料に
よる記録層/誘電体層/反射層/基板からなる光記録媒
体を記録又は再生の対象とし、光記録媒体に対する記録
時には、イルミネーションモードを用い、再生時には、
イルミネーション/コレクションモードを用いるように
したので、熱伝導性のよい金属層を必須とし不透明な光
記録媒体に対する微小マークの記録及び微小マークの再
生を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の光記録再生装置を
示す構成図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態のファイバカプラの
光ファイバ部分を示す断面図である。
【図3】第一の従来例を示す原理的構成図である。
【図4】第二の従来例のファイバカプラを示す原理的構
成図である。
【符号の説明】
1 光ファイバプローブ 11 光記録媒体 19 ファイバカプラ 19c 光ファイバ 19d 光ファイバプローブに接続された光ファイバ 20 反射防止膜 34a 斜面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバプローブを光記録媒体面上に
    近接させて記録又は再生を行なう光記録再生装置におい
    て、 入力される光を複数の光ファイバに分岐するファイバカ
    プラを有し、分岐された光ファイバの1つが前記光ファ
    イバプローブに接続され、それ以外の光ファイバの端面
    が反射防止処理されていることを特徴とする光記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバの端面が反射防止膜によ
    り反射防止処理されていることを特徴とする請求項1記
    載の光記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバの端面が分岐されて入射
    する光に対して斜めとなる斜面により反射防止処理され
    ていることを特徴とする請求項1記載の光記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 層構成が前記光ファイバプローブ側表面
    から順に誘電体層/相変化材料による記録層/誘電体層
    /反射層/基板からなる光記録媒体を記録又は再生の対
    象とし、前記光記録媒体に対する記録時には、イルミネ
    ーションモードを用い、再生時には、イルミネーション
    /コレクションモードを用いることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の光記録再生装置。
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