JP2001193847A - 油圧バルブ、及び無段変速装置の油圧制御装置 - Google Patents

油圧バルブ、及び無段変速装置の油圧制御装置

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JP2001193847A
JP2001193847A JP37578999A JP37578999A JP2001193847A JP 2001193847 A JP2001193847 A JP 2001193847A JP 37578999 A JP37578999 A JP 37578999A JP 37578999 A JP37578999 A JP 37578999A JP 2001193847 A JP2001193847 A JP 2001193847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御油圧(パイロット油圧)が低い場合におけ
る油圧バルブのスプールの動作不良等を防止する。 【解決手段】スプール摺動孔Bの側方の制御油圧室B
には、コイルスプリング3や摺動自在のストッパ部材
2が配置されているが、このストッパ部材2は、そのス
プールに対向する側の端面(ストッパ部材2における図
示左側の端面)に複数の凹部2bが形成されていて、ス
プール1や摺動孔の開口縁部壁面Bとは密着しないよ
うになっている。したがって、制御油圧はその凹部2b
に入り込んでスプール1の側に作用し、制御油圧が低い
場合においても油圧力の低減を抑え、スプール1を移動
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動油の供給を制
御する油圧バルブ、及び無段変速装置の油圧制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、作動油圧等を制御するタイプの油
圧バルブが車両用自動変速機等の種々の油圧制御装置に
て使用されている。
【0003】図7は、そのような油圧バルブの従来構造
の一例を示す図であるが、図示の油圧バルブAのバル
ブボディBにはスプール摺動孔Bが形成されており、
このスプール摺動孔Bにはスプール201が摺動自在
に配置されている。また、バルブボディBには作動油を
出入りさせるための作動油孔PPS,PL,EXが複数
形成されており、これらの作動油孔PPS,PL,EX
はスプール摺動孔Bに連通されている。さらに、この
スプール摺動孔Bの両側には、該摺動孔Bよりも大
径の制御油圧室B,Bがそれぞれ形成されており、
これらのスプール摺動孔B及び制御油圧室B,B
は互いに連通されている。なお、符号4は、制御油圧室
,Bの開口端を閉塞するスリーブであり、符号6
は、次述するコイルスプリング3を支持するプランジャ
である。
【0004】そして、各制御油圧室B,Bには略円
筒形状のストッパ部材202が摺動自在にそれぞれ配置
されており、ストッパ部材202とプランジャ6との間
にはコイルスプリング3が配置されてストッパ部材20
2をスプール201の側に付勢している。
【0005】次に、上述した油圧バルブAの作用につ
いて説明する。
【0006】いま、左右両側の制御油圧室B,B
制御油圧を等しくすると、スプール201の右側端面に
作用してスプール201を左方向に押し込めようとする
油圧力と、スプール201の左側端面に作用してスプー
ル201を右方向に押し込めようとする油圧力とが等し
くなり、スプール1は移動されることなく、図7(a)
で示す位置に静止される。
【0007】これに対して、右側制御油圧室Bの制御
油圧を左側制御油圧室Bの制御油圧よりも高めると、
スプール201の右側端面に作用する油圧力の方がスプ
ール201の左側端面に作用する油圧力よりも大きくな
り、スプール201は図7(b)に示すように左方に移
動する。逆に、左側制御油圧室Bの制御油圧を右側制
御油圧室Bの制御油圧よりも高めると、スプール20
1の左側端面に作用する油圧力の方がスプール201の
右側端面に作用する油圧力よりも大きくなり、スプール
201は図7(c)に示すように右方に移動する。
【0008】このようにして、左右両側の制御油圧室B
,Bの制御油圧を適正に調整することによってスプ
ール201を移動させ、作動油孔PPS,PL,EXを
開閉して作動油の供給を制御するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した油
圧バルブAにおいては、スプール201の移動量(ス
プールストローク)は制御油圧(スプールの左右両側に
制御油圧を作用させる場合にはそれらの圧力差)に比例
して増加する。
【0010】しかし、図8のようにスプール201の端
面とストッパ部材202とが密着している状態では、ス
プール201の端面に対して制御油圧の作用する領域は
符合Dで示す部分だけであって面積が小さくなり、制
御油圧が低ければ、スプール201に作用する油圧力
(=制御油圧×油圧の作用する面積D)も小さくなっ
てしまい、スプール201が移動されない場合があり、
その間の制御ができなかった(図9参照)。なお、図9
(a)は、スプールを左方へ移動する場合における左右
の制御油圧差PSOL2−PSOL1とスプールのスト
ロークとの関係を示す図であり、同図(b)は、スプー
ルを右方へ移動する場合における左右の制御油圧差P
SOL1−PSOL2とスプールのストロークとの関係
を示す図である。
【0011】また、上述した油圧バルブAにおいて
は、ストッパ部材202は図8の符号Dに示す部分で
バルブボディBに密着している状態では、ストッパ部材
202に対して左方向に作用する制御油圧力が右方向に
作用する制御油圧力に比べて大きくなっている。したが
って、スプール201が移動してきてストッパ部材20
2を押圧しその密着状態を解除する際には、スプール2
01にかかる力が急激に変化して、作動油孔PPS,P
L,EXの開閉を行う制御に支障を来たす場合があっ
た。
【0012】そこで、本発明は、制御油圧が低い場合に
おけるスプールの動作不良等を防止する油圧バルブを提
供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、バル
ブボディ(B)に形成されたスプール摺動孔(B
と、該スプール摺動孔(B)に摺動自在に配置された
スプール(1)と、前記バルブボディ(B)に形成され
た複数の作動油孔(PPS,PL,EX)と、前記スプ
ール摺動孔(B)よりも大径に形成された制御油圧室
(B,B)と、前記スプール摺動孔(B)の開口
縁部壁面(B)及び前記スプールの端面(1a)に接
触され得るように前記制御油圧室(B,B)に摺動
自在に配置されたストッパ部材(2)と、前記ストッパ
部材(2)を付勢する付勢部材(3)と、を備え、前記
制御油圧室(B,B)の制御油圧によって前記スプ
ール(1)を移動させることに基づき前記作動油孔(P
PS,PL,EX)を開閉して作動油の供給を制御する
油圧バルブ(A)において、前記開口縁部壁面
(B)と前記ストッパ部材(2)とが線状又は点状の
部分にて接触され、かつ、前記スプールの端面(1a)
と前記ストッパ部材(2)とが線状又は点状の部分にて
接触される、ことを特徴とする(図1及び図2参照)。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、制御油圧が供給される制御油圧孔(SOL.NO
1,SOL.NO2)が前記制御油圧室(B,B
に開口され、かつ、前記開口縁部壁面(B)と前記ス
トッパ部材側の面との間、及び前記スプールの端面(1
a)と前記ストッパ部材側の面との間に、前記制御油圧
孔(SOL.NO1,SOL.NO2)の制御油圧を前
記制御油圧室(B,B)の内部に導くための油路
(2a)が複数形成された、ことを特徴とする(図3参
照)。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記制御油圧室(B,B)、前記ストッ
パ部材(2,2)及び前記付勢部材(3,3)が、前記
スプール(1)の両側にそれぞれ1つずつ配置された、
ことを特徴とする(図1参照)。
【0016】請求項4の発明は、固定シーブ(111,
115)、該固定シーブ(111,115)に対して接
離自在に支持された可動シーブ(112,116)、及
び該可動シーブ(112,116)に連結された油圧ア
クチュエータ(119,120)からなるプーリ(11
3,117)を相対向するように一対配置し、これら一
対のプーリ(113,117)の間にベルト(118)
を巻き掛けてなる無段変速装置の油圧制御装置(10)
において、バルブボディ(B)に形成されたスプール摺
動孔(B)と、該スプール摺動孔(B)に摺動自在
に配置されたスプール(1)と、前記バルブボディ
(B)に形成された複数の作動油孔(PPS,PL,E
X)と、前記スプール摺動孔(B)よりも大径に形成
された制御油圧室(B,B)と、前記スプール摺動
孔(B)の開口縁部壁面(B)及び前記スプールの
端面(1a)と線状又は点状の部分にて接触され得るよ
うに前記制御油圧室(B,B)に摺動自在に配置さ
れたストッパ部材(2)と、前記ストッパ部材(2)を
付勢する付勢部材(3)と、からなる油圧バルブ
(A)を備え、該油圧バルブ(A)によって前記油
圧アクチュエータ(119,120)の少なくとも一方
への作動油の供給を制御して前記可動シーブ(112,
116)を移動させることに基づき、前記一方のプーリ
(113)から他方のプーリ(117)へ伝達される回
転速度を無段階で変速する、ことを特徴とする(図4参
照)。
【0017】[作用]本発明によれば、前記スプールの
端面(1a)と前記ストッパ部材(2)とは、線状又は
点状の部分にて接触されているだけであるため、それら
が密着されている場合に比べて、該スプールの端面(1
a)において制御油圧の作用する面積は大きくなり、該
制御油圧に起因して前記スプール(1)に作用する油圧
力も大きくなる。このため、低い制御油圧であってもス
プール(1)は移動する。
【0018】また、本発明によれば、前記ストッパ部材
(2)がスプールの端面(1a)及び開口縁部壁面(B
)のいずれにも当接されていない状態では、該ストッ
パ部材(2)におけるこれらの面(1a,B)に対向
する側の面の内の制御油圧が作用する部分の面積、及び
該ストッパ部材(2)における反対側の面の内の制御油
圧が作用する部分の面積はほぼ等しくなる(すなわち、
それらの制御油圧に基づく力は、方向が逆で大きさがほ
ぼ等しく、互いに相殺されるように作用する)。そし
て、本発明によれば、前記ストッパ部材(2)はスプー
ルの端面(1a)及び開口縁部壁面(B)のいずれと
も密着されないようになっているため、例え該ストッパ
部材(2)がこれらの面(1a,B)に当接されてい
る状態においても、当接されていないときと同様に前記
面積がほぼ等しくなっており、ストッパ部材(2)が開
口縁部壁面(B)に当接されている状態から離脱され
る際において、制御油圧の作用する面積は変化しない。
【0019】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何ら本発明の構成を限定する
ものではない。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によると、低い制御油圧
によってもスプールを移動させることができ、その移動
量に応じた圧力の作動油を作動油孔から吐出させること
ができる。また、ストッパ部材において制御油圧の作用
する面積は、スプールの端面及び開口縁部壁面に対向す
る側とその反対側とでほぼ等しくなり、制御油圧による
力は相殺されることになるので、スプールを円滑に移動
させることができ、作動油孔の開閉も円滑に行うことが
できる。
【0021】請求項2の発明によると、制御油圧孔の制
御油圧を前記制御油圧室の内部に導くための油路が形成
されているため、ストッパ部材が配置されているにもか
かわらず、制御油圧室内の油圧を迅速に調整できる。こ
れにより、作業油供給の応答性を高めることができる。
【0022】請求項3の発明によると、制御油圧室、ス
トッパ部材及び付勢部材が、前記スプールの両側にそれ
ぞれ1つずつ配置されているため、スプールをいずれに
移動させるにしても上述のような効果を得ることができ
る。
【0023】請求項4の発明によると、上述のような油
圧バルブを無段変速装置の油圧制御装置に使用するた
め、制御油圧が高い場合及び低い場合を問わず円滑な変
速が可能となる。また、ストッパ部材が開口縁部壁面か
ら離脱する際においても変速制御性の悪化を防止でき
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0025】まず、本発明に係る油圧バルブの構造につ
いて、図1乃至図3を参照して説明する。
【0026】本発明に係る油圧バルブAのバルブボデ
ィBには、図1(a)に示すように、スプール摺動孔B
が形成されており、該スプール摺動孔Bにはスプー
ル1が摺動自在に配置されている。また、バルブボディ
Bには、作動油を出入りさせるための作動油孔PPS
PL,EX,EXが複数形成されており、各作動油孔P
PS,PL,EX,EXはスプール摺動孔Bに連通さ
れている。さらに、バルブボディBには、スプール摺動
孔Bよりも大径の制御油圧室Bが前記スプール摺動
孔Bに連通されるように形成されている。なお、この
制御油圧室Bには、制御油圧が供給される制御油圧孔
SOL.No.2が開口している(図2参照)。
【0027】ところで、制御油圧室Bはスプール摺動
孔Bよりも大径に形成されるため、スプール摺動孔B
の開口縁部には、図2に符号Bで示すように、スプ
ール1の摺動方向と垂直な壁面(以下、この壁面を"開
口縁部壁面"とする)が形成されることになる。そし
て、該制御油圧室Bには、この開口縁部壁面Bや前
記スプールの端面1aに接触され得るようにストッパ部
材2が摺動自在に配置されている。また、該制御油圧室
には、前記ストッパ部材2を前記開口縁部壁面B
の側に付勢する付勢部材3が配置されている。
【0028】ここで、上述した開口縁部壁面B、及び
該壁面Bに対向するストッパ部材2側の面は線状又は
点状の部分にて接触されるように構成されており、前記
スプールの端面1a、及び該端面1aに対向するストッ
パ部材2側の面も線状又は点状の部分にて接触されるよ
うに構成されている。このようにするには、少なくとも
一方の面をウェーブ状(図3(d)に示すような波状の
凹凸形状を意味する)に形成すれば良い。また、前記開
口縁部壁面Bと前記ストッパ部材側の面との間、及び
前記スプールの端面1aと前記ストッパ部材側の面との
間に、前記制御油圧孔からの油を前記制御油圧室B
内部に導くための油路を凹状に形成すると良い。
【0029】図3は、本実施の形態に用いるストッパ部
材の形状の一例を示す図であり、(a)はスプール1に
対向する側の面を示す底面図、(b)はその正面図、
(c)は(a)のE−E端面図、(d)は(c)のF部
分の詳細断面図である。この図に示すストッパ部材2
は、十字状の溝部2aや同心円状の溝部2bがスプール
に対向する側の端面に形成されており、スプールの端面
1a及び開口縁部壁Bに接触している状態で十字状の
溝部2aが、制御油圧孔からの制御油圧を制御油圧室B
の内部に導くための油路として機能するようになって
いる。また、ストッパ部材の端面は同図(d)に示すよ
うにウェーブ状に形成されているため、スプール端面1
aや開口縁部壁面Bとは、そのウェーブ形状の頂上の
部分(同図(a)に示すように円弧状の部分)が線接触
するだけであり、その接触面積はほぼゼロで微小であ
る。
【0030】また、上述した制御油圧室Bと同様の制
御油圧室Bやストッパ部材2や付勢部材3を、前記ス
プール1の反対側にもう1つ配置しても良い。
【0031】ところで、上述した油圧バルブAは種々
の油圧制御装置に用いることができる。例えば、上述し
た油圧バルブAを車両用の変速装置(例えば、プーリ
を用いたCVT無段変速装置や、その他の自動変速装
置)の油圧制御装置に用いても良い。具体的には、図4
に示すように、一対のプーリ113,117を相対向す
るように配置し、これら一対のプーリ113,117の
間にベルト118を巻き掛け、各プーリ113,117
を、固定シーブ111,115、該固定シーブ111,
115に対して接離自在に支持された可動シーブ11
2,116、及び該可動シーブ112,116に連結さ
れた油圧アクチュエータ119,120にて構成し、上
述した油圧バルブAによって前記油圧アクチュエータ
119,120の少なくとも一方への作動油の供給を制
御する変速制御バルブに適用できる。
【0032】次に、上述した油圧バルブを備えた無段変
速装置及びその油圧制御装置の構造の一例について、図
4を参照して簡単に説明する。
【0033】図4に示す無段変速装置10は、CVT1
1、前後進切換え装置12、ロックアップクラッチ13
を内蔵したトルクコンバータ14、カウンタシャフト1
5、及びディファレンシャル装置16を備えており、こ
れらの装置や部材が分割ケース(不図示)に収納されて
いる。
【0034】トルクコンバータ14は、エンジン出力軸
17にフロントカバー140を介して連結されているポ
ンプインペラ141、入力軸18に連結されているター
ビンランナ142、及びワンウェイクラッチ144を介
して支持されているステータ145を有する。そして、
ロックアップクラッチ13は、入力軸18とフロントカ
バー140との間に介装されている。なお、図中の符号
130は、ロックアップクラッチプレートと入力軸18
との間に介装されたダンパスプリングであり、また、符
号146は、ポンプインペラ141に連結されて駆動さ
れるオイルポンプである。
【0035】CVT11は、プライマリシャフト110
に固定された固定シーブ111、及びこのプライマリシ
ャフト110に軸方向の摺動のみ自在に支持されている
可動シーブ112からなるプライマリプーリ113と、
セカンダリシャフト114に固定されている固定シーブ
115、及びこのセカンダリシャフト114に軸方向の
摺動のみ自在に支持されている可動シーブ116からな
るセカンダリプーリ117と、これらプライマリプーリ
113とセカンダリプーリ117とに巻き掛けられた金
属製のベルト118とを備えている。
【0036】さらに、プライマリ側可動シーブ112の
背面にはダブルピストンからなる油圧アクチュエータ1
19が配置されており、またセカンダリ側可動シーブ1
16の背面にはシングルピストンからなる油圧アクチュ
エータ120が配置されている。上記プライマリ側油圧
アクチュエータ119は、プライマリシャフト110に
固定されたシリンダ部材119a及び反力支持部材11
9bと、可動シーブ112に固定された筒状部材119
c及びピストン部材119dを有しており、筒状部材1
19c、反力支持部材119b及び可動シーブ112の
背面にて第1の油圧室119eを構成するとともに、シ
リンダ部材119a及びピストン部材119dにて第2
の油圧室119fを構成する。
【0037】一方、セカンダリ側油圧アクチュエータ1
20は、セカンダリシャフト114に固定されている反
力支持部材120a及び可動シーブ116の背面に固定
されている筒状部材120bを有しており、これら反力
支持郡材120aと筒状部材120bとにより1個の油
圧室120cを構成するとともに、可動シーブ116と
反力支持部材120aとの問にプリロード用のスプリン
グ120dが縮設されている。
【0038】前後進切換え装置12は、ダブルピニオン
プラネタリギヤ121、リバースブレーキB1、及びフ
ォワードクラッチC1を有している。上述のダブルピニ
オンプラネタリギヤ121は、そのサンギヤSが入力軸
18に連結されており、第1のピニオンP1及び第2の
ピニオンP2を支持するキャリヤCRがプライマリ側固
定シーブ111に連結されており、そしてリングギヤR
が上述のリバースブレーキB1に連結されており、また
キャリヤCRとリングギヤRとの問に上述のフォワード
クラッチC1が介装されている。
【0039】カウンタシャフト15には、大ギヤ151
及び小ギヤ152が固定されており、大ギヤ151はセ
カンダリシャフト114に固定されたギヤ153に噛合
し、かつ小ギヤ152はディファレンシャル装置16の
ギヤ155に噛合している。ディファレンシャル装置1
6においては、このギヤ155を有するデフケース66
に支持されたデフギヤ56の回転が左右サイドギヤ5
7、59を介して左右車軸60、61に伝達される。
【0040】ところで、上述した油圧アクチュエータ1
19には図1に示す油圧バルブAが接続されている。
以下、この油圧バルブAの詳細構造について説明す
る。油圧バルブAのバルブボディBには、図1(a)
に示すように、中央にスプール摺動孔Bが形成され、
その両側に制御油圧室B,Bがスプール摺動孔B
に連通されるように該摺動孔Bよりも大径に形成され
て、バルブボディBは全体として筒状に形成されてい
る。
【0041】また、スプール摺動孔Bに摺動自在に配
置されたスプール1には、大径のランド部1c,1dが
2つ形成されている。さらに、バルブボディBには、油
圧アクチュエータ119に作動油を供給するためのプラ
イマリシーブ(出力)ポート(作動油孔)Ppsや、油
圧バルブAに作動油を供給するライン圧ポート(作動
油孔)PLや、油圧アクチュエータ119からの作動油
をドレーンするための2つのドレーンポート(作動油
孔)EXが形成されているが、それらのポートP ps
PL,EXは、いずれもスプール摺動孔Bに連通され
ている。なお、図示左側のランド部1cによって閉塞さ
れる位置には左方から順にドレーンポートEX及びライ
ン圧ポートPLが形成され、2つのランド部1c,1d
の間にはプライマリシーブ(出力)ポートPpsが形成
され、図示右側のランド部1dに閉塞される位置にはド
レーンポートEXが形成されている。またさらに、左側
の制御油圧室Bであって後述するストッパ部材2の背
面にはソレノイド用ポート(制御油圧孔)SOL.NO
1が開口されており、右側の制御油圧室Bであって後
述するストッパ部材2の背面にはソレノイド用ポート
(制御油圧孔)SOL.NO2が開口されている。な
お、これらのソレノイド用ポートSOL.NO1,SO
L.NO2には不図示の油路やデューティソレノイドバ
ルブが接続されていて、制御部(不図示)からの変速信
号に基づいて調整された制御油圧が供給されるようにな
っている。
【0042】一方、各制御油圧室B,Bの開口端に
は、図2に詳示するように、スリーブ4がキー部材5に
て固定された状態で挿入されている。このスリーブ4
は、図5に詳示するように大径部4Aと小径部4Bとか
らなる。そして、大径部4A(のスプール側)には摺動
孔4aが形成され、この摺動孔4aには、大径部6a
(詳細は後述)を有するプランジャ6が摺動自在に支持
されている。また、スリーブ4の大径部4Aには雌ねじ
部4bが形成され、該雌ねじ部4bにはスクリュー7が
螺合されている。なお、このスクリュー7の端面には六
角穴7aが形成されていて専用の工具で回転できるよう
になっている。さらに、スリーブ4の小径部4Bは、大
径部4Aに連続するように形成されており、ほぼ円筒形
状をしている。そして、該小径部4Bの一部には、図示
上側と図示下側とにそれぞれ窓部4c,4cが形成され
ている。ところで、スリーブ4に螺合されているスクリ
ュー7は、上述した窓部4c,4cの部分が外部に露出
され、六角穴7aが形成された端部もスリーブ4から突
出された状態にあるが、これらの部分においてスクリュ
ー7を挟み込むようにリテーナ8が配置されてスクリュ
ー7の回転止めが図られている。このリテーナ8は、バ
ネ鋼等によって2つのクリップ部8A,8Bが連設され
るように形成されており、一方のクリップ部8Aは上述
した窓部4c,4cに配置され、他方のクリップ部8B
はスクリュー7の突出端部に配置されている。なお、上
述したスクリュー7には外周方向に凹凸が形成されてお
り、リテーナ8による挟持によってスクリュー7の回転
が阻止されるようになっている。
【0043】一方、各制御油圧室B,Bには略円筒
状のストッパ部材2がそれぞれ摺動自在に配置されてい
る。このストッパ部材2は、スプール摺動孔B側の端
面が開口縁部壁面Bやスプールの端面1aに接触し得
るように内方にまで延設されており、スプール1に対向
する側の面には、図3(a)に詳示するように十字状の
溝部2aと同心円状の溝部2bとが形成され、その断面
は同図(d)に示すように(同心円状の溝部2bによっ
て)ウェーブ形状となっている。なお、該ストッパ部材
端面に対向するスプールの端面1a及び開口縁部壁B
はほぼ平面に形成されており、これらの面が接触してい
る状態では十字状の溝部2aが、各ソレノイド用ポート
SOL.NO1,SOL.NO2の制御油圧を制御油圧
室B,Bの内部に導くための油路として機能するよ
うになっている。また、ストッパ部材の端面は、ウェー
ブ状に形成されていることから、スプール端面1a及び
開口縁部壁面Bとは円弧状の部分で線接触されてお
り、その接触面積は実質的にゼロに等しい。
【0044】さらに、各ストッパ部材2とプランジャ大
径部6aとの間にはコイルスプリング(付勢部材)3が
縮設されており、これらのコイルスプリング3はストッ
パ部材2を前記開口縁部壁面Bの側に付勢している。
これにより、スプール1は、これらのコイルスプリング
3によって両側から付勢され、スプール摺動孔Bに保
持されるように構成されている。なお、これらのコイル
スプリング2は、バネ定数や自然長は同一であっても異
なっていても良い。
【0045】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0046】いま、CVT11の変速比を変えずに所定
の値のままに保持する場合には、左右両方のソレノイド
用ポートSOL.NO1,SOL.NO2に等しい制御
油圧を供給して、左右両側の制御油圧室B,B
制御油圧を等しくする。これにより、スプール1の右側
端面に作用してスプール1を左方向に押し込めようとす
る油圧力と、スプール1の左側端面に作用してスプール
1を右方向に押し込めようとする油圧力とが等しくな
り、ストッパ部材が開口縁部壁面に当接してスプール1
は移動されることなく、図1(a)で示す位置に静止さ
れる。その結果、プライマリシーブポートPpsと他の
ポートPL,EXとが遮断状態のまま保持され、プライ
マリシーブポートPpsに接続された油圧アクチュエー
タ119の油圧はそのまま保持され、プライマリプーリ
113の可動シーブ112は移動することなく、CVT
11の変速比が現状のまま保持される。
【0047】これに対して、CVT11の変速比を現在
値より小さくする(すなわち、アップシフトする)場合
には、右側のソレノイド用ポートSOL.NO2の方に
左側のソレノイド用ポートSOL.NO1より高い制御
油圧を供給して、右側制御油圧室Bの制御油圧の方を
左側制御油圧室Bの制御油圧よりも高くする。これに
より、スプール1の右側端面に作用する油圧力の方がス
プール1の左側端面に作用する油圧力よりも大きくな
り、スプール1は図1(b)に示すように左方に(すな
わち、右側制御油圧室Bから離れる方向に)移動す
る。その結果、プライマリシーブポートPpsとライン
圧ポートPLとが連通され、プライマリシーブポートP
psを介して油圧アクチュエータ119には作動油圧が
供給され、プライマリプーリ113の可動シーブ112
は図4の右方に移動させられて、CVT11の変速比は
小さくなる(アップシフトされる)。
【0048】このとき、右側のコイルスプリング3の付
勢力は、上述と同様に開口縁部壁面Bに作用するだけ
でスプール1の右側端面には作用せず該端面には油圧力
のみが作用するだけであるのに対し、左側のコイルスプ
リング3はスプール1に作用し、スプール1の左側端面
には、コイルスプリング3及び油圧力の両方が作用す
る。ここで、双方の油圧力はスプール1が移動してもほ
とんど変動しないのに対し、コイルスプリング3の付勢
力はスプール1の移動量にほぼ比例して増加するため、
スプール1はこれらの力が釣り合う位置で静止すること
となる。なお、両方のドレーンポートEXは、スプール
1のランド部1c,1dにより閉塞された状態にある。
【0049】次に、CVT11の変速比を現在値より大
きくする(すなわち、ダウンシフトする)場合には、ア
ップシフトする場合とは逆に、左側のソレノイド用ポー
トSOL.NO1の方に右側のソレノイド用ポートSO
L.NO2より高い制御油圧を供給して、左側制御油圧
室Bの制御油圧の方を右側制御油圧室Bの制御油圧
よりも高くする。これにより、スプール1の左側端面に
作用する油圧力の方がスプール1の右側端面に作用する
油圧力よりも大きくなり、スプール1は図1(c)に示
すように右方に(すなわち、左側制御油圧室Bから離
れる方向に)移動する。その結果、プライマリシーブポ
ートPpsと図示右側のドレーンポートEXとが連通さ
れ、油圧アクチュエータ119の油圧はプライマリシー
ブポートPps及びドレーンポートEXを介してドレー
ンされ、プライマリプーリ113の可動シーブ112は
図4の左方に移動させられて、CVT11の変速比は大
きくなる(ダウンシフトされる)。
【0050】このとき、スプール1に作用する力は、ア
ップシフトの場合とは逆の関係にある。すなわち、左側
のコイルスプリング3の付勢力は、開口縁部壁面B
作用するだけでスプール1の左側端面には作用せず該端
面には油圧力のみが作用するだけであるのに対し、右側
のコイルスプリング3はスプール1に作用し、スプール
1の右側端面には、コイルスプリング3及び油圧力の両
方が作用する。そして、スプール1はこれらの力が釣り
合う位置で静止する。なお、ライン圧ポートPL及び図
示左側のドレーンポートEXは、スプール1のランド部
1cにより閉塞された状態にある。
【0051】ところで、本実施の形態においては、スト
ッパ部材2は上述のようにウェーブ状に形成されている
が、そのような構成に基づく作用について、図6に沿っ
て説明する。
【0052】上述のような油圧バルブAにおいては、
スプール1の両側にコイルスプリング3が縮設されてい
るため、スプール1を左右どちらに移動させるにしても
コイルスプリング3を縮めるだけの油圧力が必要とな
る。
【0053】一方、CVT11を変速させるには、油圧
アクチュエータ119の油圧を供給又は排出する。この
供給油圧又は排出油圧とスプール1の移動位置とは一義
的な関係にあり、さらに、スプール1の移動位置と左右
側制御油圧室B,Bの制御油圧の差とは一義的な関
係にある。そして、CVT11の変速比をほんの少しだ
け小さく(或いは大きく)しようとする場合には、左右
側制御油圧室B,B の制御油圧を少しだけ異ならせ
る必要がある(すなわち、スプール1の軸方向に作用す
る制御油圧差は微小である)。
【0054】ところで、本実施の形態によれば、上述の
ようにストッパ部材2の端面はウェーブ状に形成されて
いてスプール1の両端面とストッパ部材2とは線接触し
ているだけなので、制御油圧が作用する面積は、それら
が密着されている場合と比較して当然に大きくなる。こ
こで、前記制御油圧差に起因してスプール1の軸方向に
作用する油圧力は(前記制御油圧の作用する面積が左右
同じであれば)、“制御油圧差”ד制御油圧の作用す
る面積”で表され、制御油圧差が小さい領域においても
該油圧力は大きくなり、スプール1が移動されることと
なる(図6参照)。なお、図6(a)は、アップシフト
時における左右の制御油圧差PSOL2−PSOL1
スプール1のストロークとの関係を示す図であり、同図
(b)は、ダウンシフト時における左右の制御油圧差P
SOL1−PSOL2とスプール1のストロークとの関
係を示す図である。
【0055】また、本実施の形態によれば、ストッパ部
材2は、上述のようにスプール1及び開口縁部壁面B
のいずれとも線接触しているだけなので、ストッパ部材
2に対して制御油圧が右方向に作用する部分の面積と制
御油圧が左方向に作用する部分の面積とがほぼ等しくな
る(すなわち、ストッパ部材2に対して右方向に作用す
る制御油圧力、及び左方向に作用する制御油圧力は、方
向が逆で大きさがほぼ等しく、互いに相殺されることと
なる)。したがって、開口縁部壁面Bに当接されてい
る状態のストッパ部材2の、該壁面Bからの離脱をス
ムーズに行うことができる。
【0056】ついで、本実施の形態の効果について説明
する。
【0057】本実施の形態によれば、低い制御油圧によ
ってもスプール1を移動させることができ、その移動量
に応じた圧力の作動油をプライマリシーブポートPps
から吐出させることができる。したがって、制御油圧が
高い場合及び低い場合を問わず、前記無段変速装置の変
速をスムーズかつ精度良く実行できる。
【0058】また、本実施の形態によれば、ストッパ部
材2に対して制御油圧が右方向に作用する部分の面積と
制御油圧が左方向に作用する部分の面積とがほぼ等しい
ため、それらの油圧力が相殺されることとなり、スプー
ル1を円滑に移動させることができ、プライマリシーブ
ポートPps等の開閉も円滑に行うことができる。した
がって、ストッパ部材2が開口縁部壁面Bから離脱す
る際においても変速制御性の悪化を防止できる。
【0059】さらに、本実施の形態によれば、ストッパ
部材2の背面には、ソレノイド用ポートSOL.NO
1,SOL.NO2の制御油圧を制御油圧室B,B
の内部に導くための油路2aが形成されているため、制
御油圧室内の油圧を迅速に調整できる。これにより、作
業油供給の応答性を高めることができる。
【0060】またさらに、本実施の形態によれば、制御
油圧室B,B、ストッパ部材2,2及びコイルスプ
リング3,3が、スプール1の両側にそれぞれ1つずつ
配置されているため、スプール1をいずれに移動させる
にしても上述のような効果を得ることができる。
【0061】本実施の形態では、ストッパ部材2の端面
をウェーブ形状として線接触させているが、端面に半球
状の凸部を複数取り付けて、点接触状態としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧バルブの構造の一例を示す図
であり、(a)はスプールが中央位置にある状態を示す
図、(b)はスプールが左方に移動している状態を示す
図、(c)はスプールが右方に移動している状態を示す
図。
【図2】本発明に係る油圧バルブの詳細構造を示す断面
図。
【図3】ストッパ部材の形状の一例を示す図。
【図4】本発明が適用される無段変速機の全体構成を示
す概略図。
【図5】本発明に係る油圧バルブの構成部品の詳細形状
を示す分解図。
【図6】(a)は、アップシフト時における左右の制御
油圧差とスプールのストロークとの関係を示す図であ
り、(b)は、ダウンシフト時における左右の制御油圧
差とスプールのストロークとの関係を示す図。
【図7】油圧バルブの従来構造の一例を示す図であり、
(a)はスプールが中央位置にある状態を示す図、
(b)はスプールが左方に移動している状態を示す図、
(c)はスプールが右方に移動している状態を示す図。
【図8】従来の油圧バルブの詳細構造を示す断面図。
【図9】従来の油圧バルブの問題点を説明するための
図。
【符号の説明】
1 スプール 1a スプールの端面 2 ストッパ部材 2a 油路 3 付勢部材(コイルスプリング) 10 無段変速装置 111,115 固定シーブ 112,116 可動シーブ 119,120 油圧アクチュエータ 113 プライマリプーリ 117 セカンダリプーリ 118 ベルト A 油圧バルブ B バルブボディ B 開口縁部壁面 B,B 制御油圧室 B スプール摺動孔 EX 作動油孔(ドレーン) PL 作動油孔(ライン圧ポート) PPS 作動油孔(プライマリシーブポート) SOL.NO1 制御油圧孔(ソレノイド用ポート) SOL.NO2 制御油圧孔(ソレノイド用ポート)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブボディに形成されたスプール摺動
    孔と、該スプール摺動孔に摺動自在に配置されたスプー
    ルと、前記バルブボディに形成された複数の作動油孔
    と、前記スプール摺動孔よりも大径に形成された制御油
    圧室と、前記スプール摺動孔の開口縁部壁面及び前記ス
    プールの端面に接触され得るように前記制御油圧室に摺
    動自在に配置されたストッパ部材と、前記ストッパ部材
    を付勢する付勢部材と、を備え、前記制御油圧室の制御
    油圧によって前記スプールを移動させることに基づき前
    記作動油孔を開閉して作動油の供給を制御する油圧バル
    ブにおいて、 前記開口縁部壁面と前記ストッパ部材とが線状又は点状
    の部分にて接触され、かつ、 前記スプールの端面と前記ストッパ部材とが線状又は点
    状の部分にて接触される、 ことを特徴とする油圧バルブ。
  2. 【請求項2】 制御油圧が供給される制御油圧孔が前記
    制御油圧室に開口され、かつ、 前記開口縁部壁面と前記ストッパ部材側の面との間、及
    び前記スプールの端面と前記ストッパ部材側の面との間
    に、前記制御油圧孔の制御油圧を前記制御油圧室の内部
    に導くための油路が複数形成された、 ことを特徴とする請求項1に記載の油圧バルブ。
  3. 【請求項3】 前記制御油圧室、前記ストッパ部材及び
    前記付勢部材が、前記スプールの両側にそれぞれ1つず
    つ配置された、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧バルブ。
  4. 【請求項4】 固定シーブ、該固定シーブに対して接離
    自在に支持された可動シーブ、及び該可動シーブに連結
    された油圧アクチュエータからなるプーリを相対向する
    ように一対配置し、これら一対のプーリの間にベルトを
    巻き掛けてなる無段変速装置の油圧制御装置において、 バルブボディに形成されたスプール摺動孔と、該スプー
    ル摺動孔に摺動自在に配置されたスプールと、前記バル
    ブボディに形成された複数の作動油孔と、前記スプール
    摺動孔よりも大径に形成された制御油圧室と、前記スプ
    ール摺動孔の開口縁部壁面及び前記スプールの端面と線
    状又は点状の部分にて接触され得るように前記制御油圧
    室に摺動自在に配置されたストッパ部材と、前記ストッ
    パ部材を付勢する付勢部材と、からなる油圧バルブを備
    え、 該油圧バルブによって前記油圧アクチュエータの少なく
    とも一方への作動油の供給を制御して前記可動シーブを
    移動させることに基づき、前記一方のプーリから他方の
    プーリへ伝達される回転速度を無段階で変速する、 ことを特徴とする無段変速装置の油圧制御装置。
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