JP2001193403A - タービン動翼 - Google Patents

タービン動翼

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JP2001193403A
JP2001193403A JP2000003260A JP2000003260A JP2001193403A JP 2001193403 A JP2001193403 A JP 2001193403A JP 2000003260 A JP2000003260 A JP 2000003260A JP 2000003260 A JP2000003260 A JP 2000003260A JP 2001193403 A JP2001193403 A JP 2001193403A
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    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/14Form or construction
    • F01D5/141Shape, i.e. outer, aerodynamic form
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非定常的に流速が急峻に上昇するのを抑制し
てタービンの高効率化に資することができるタービン動
翼を提供する。 【解決手段】 タービン動翼11の前縁11bにおける
このタービン動翼11の背面部11aの接線L1 と、当
該タービンの回転軸と直角な直線L2 がなす角をθ、静
翼の幾何学的流出角をαN とするとき、前記θが、αN
+2°<θ<αN+12°となるように形成して、前縁
11b及びこれの近傍部分におけるタービン動翼11の
背面部11aの形状が、静翼ウェークと平行とはならな
いようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はタービン動翼に関
し、特に軸流衝動タービンに適用して有用なものであ
る。 【0002】 【従来の技術】図5は、従来技術に係る軸流衝動タービ
ンのタービン動翼を、静翼とともに示す模式図である。
同図に示すように、タービン動翼1は、その多数枚が羽
根車(図示せず。)の周方向に亘り配設してある。静翼
2は、その多数枚が当該軸流衝動タービンのケーシング
(図示せず。)に固定された固定翼であり、タービン動
翼1に高速・高圧の流体(例えば蒸気)を供給するノズ
ルとして機能する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】今回、この種の軸流衝
動タービンにおける流速解析を行っている際、重要な現
象が発生していることに気がついた。すなわち、この種
のタービンにおいては、その静翼2の後縁2aの後方
に、静翼ウェーク3(図中の網点部分)と呼称される帯
状に伸びる流速が遅い領域が形成されるということは従
来より知られていたが、当該タービンの回転に伴い、静
翼ウェーク3をタービン動翼1が切る度にタービン動翼
1の背面部1aに急峻に立ち上がる流体の高速域(図中
の×印のハッチング部分)4が発生していることが判明
した。これは、流速が速い主流に対して、静翼ウェーク
3が実効的な壁として機能しているからであると考えら
れる。この結果、タービン動翼1の回転移動(このとき
の回転移動方向を図中に矢印Aで示す。)に伴いタービ
ン動翼1が静翼ウェーク3に接近すると、静翼ウェーク
3と当該タービン動翼1との間に実効的に流路の狭窄部
が形成され、当該タービン動翼1の背面部に時間の経過
とともに急峻に立ち上がる流体の高速域4ができてしま
う。なお、このような静翼ウェーク3は各静翼2の後方
にそれぞれ形成され、これに対応して高速域4も形成さ
れるが、図には1個のみを代表して示している。 【0004】上述の如き、静翼ウェーク3が接近する瞬
間に流速が急峻に上昇する、非定常的な高速域4がター
ビン動翼1の背面部1aに形成されると、この部分での
タービン損失が大となる。流体の流路に壁が臨んでいる
と、そこに流速の差の分の摩擦ができ、この摩擦で流体
の運動エネルギーが熱に変わるからである。すなわち、
全圧損失が発生する。この結果、当該タービンの効率が
低下するという問題を生起する。 【0005】本発明は、上記従来技術に鑑み、非定常的
に流速が急峻に上昇するのを抑制してタービンの高効率
化に資することができるタービン動翼を提供することを
目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成す
べく、顕著な高速域4が形成される条件を考察したとこ
ろ次の知見を得た。静翼ウェーク3の形状は静翼2の形
状で一義的に決まり、またタービン動翼1は、静翼2か
ら流出する流体の流出角度に基づき、タービン動翼1の
前縁1bから後縁1dまでの円滑な流速分布を確保する
という観点から、大体の流入角と背面部1a及び腹面部
1cの形状とが決まる。この結果、従来技術に係るター
ビン動翼1では、タービン動翼1の前縁1b部分におけ
る背面部1aの形状が静翼ウェーク3に平行に形成され
てしまうが、このようにタービン動翼1の背面部1aの
形状が静翼ウェーク3に平行に形成されてしまうことが
非定常的に流速が急峻に上昇する最大の原因であると考
えられる。背面部1aの形状が、静翼ウェーク3に平行
に形成されている場合に、静翼ウェーク3とタービン動
翼1の背面部1aとの間に最も顕著に流路の狭窄部が形
成されるからである。 【0007】かかる知見に基づく本発明の構成は、次の
点を特徴とする。 【0008】1) 羽根車の周方向に亘り多数配設さ
れ、固定翼である静翼から出た流体を作用させて羽根車
に回転力を伝達するタービン動翼において、このタービ
ン動翼は、前縁及びこれの近傍部分における背面部の形
状が、静翼ウェークと平行とはならないように面取りし
た形状であること。本発明によれば、タービン動翼の前
縁における背面部の形状を静翼ウェークからずらすこと
ができるので、タービン動翼がその回転・移動に伴い静
翼ウェークを切る際にその前縁の背面部と静翼ウェーク
との間に形成される流路を広げることができ、非定常的
な背面流速の増加を抑制することができる。 【0009】2) 上記1)に記載するタービン動翼に
おいて、タービン動翼の前縁におけるその背面部の接線
と、当該タービンの回軸と直角な直線がなす角をθ、静
翼の幾何学的流出角をαN とするとき、前記θが、 αN +2°<θ<αN +12° となるように構成したこと。本発明によれば、上記1)
に記載する発明の作用に加え、θの上限値を限定したこ
とで、静翼の流出角に対するタービン動翼の流入角等の
幾何学的な関係を最適に確保した形状となる。 【0010】3) 上記1)又は2)に記載するタービ
ン動翼において、タービン動翼の最大翼厚をTmax 、タ
ービン動翼の前縁と後縁との間の距離である翼幅をWと
するとき、Tmax /Wが、 0.33<Tmax /W<0.42 となるように構成したこと。本発明によれば、上記1)
及び2)に記載する発明に加え、タービン動翼の翼形状
が薄肉となるので、隣接するタービン動翼間の流路が広
がることでこの部分の平均流速を低減することができ
る。 【0011】4) 上記1)又は2)に記載するタービ
ン動翼において、タービン動翼の前縁における腹面部の
接線と背面部の接線とがなす角をβincとするとき、こ
のβinc が、 13°<βinc <27° となるように構成したこと。本発明によれば、上記1)
及び2)に記載する発明に加え、静翼ウェークにより特
に流速の上昇が発生する前縁付近におけるタービン動翼
の翼肉厚を薄くしているので、隣接するタービン動翼間
の流路が広がることでこの部分の平均流速を低減するこ
とができる。 【0012】5) 上記1)又は2)に記載するタービ
ン動翼において、タービン動翼の最大翼厚をTmax 、タ
ービン動翼の前縁と後縁との間の距離である翼をWとす
るとき、Tmax /Wが、 0.33<Tmax /W<0.42 となるように構成すると同時に、タービン動翼の前縁に
おける腹面部の接線と背面部の接線とがなす角をβinc
とするとき、このβinc が、 13°<βinc <27° となるように構成したこと。本発明によれば、上記1)
又は2)、及び3)、4)に記載する発明の重畳的な作
用を得る。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。 【0014】本形態は静翼ウェークに対するタービン動
翼の背面部の形状を工夫したものである。すなわち、静
翼ウェークの角度に対して動翼の角度がどのようになる
かが問題であるため、静翼の流出角に相当するパラメー
タとして幾何学的流出角αNを定義し、この幾何学的流
出角αN に対する関係において、好ましいタービン動翼
の形状を特定した。ここで、静翼2は、図5に示す従来
技術のものと同一である。本形態は、かかる静翼2と組
み合わせるタービン動翼として説明する。 【0015】図1は本発明の実施の形態に関連する図
で、(a)は一枚のタービン動翼を示す模式図、(b)
は静翼の幾何学的流出角を概念的に示す説明図、(c)
はその前縁部分を抽出して示す部分図である。 【0016】図1(a)において、11はタービン動
翼、11aは背面部、11bは前縁、11cは腹面部、
11dは後縁である。かかるタービン動翼11は、図5
に示すような位置関係でその多数枚が静翼2に対向して
羽根車(図示せず。)の周方向に亘り配設されている。
かくして、静翼2から出た流体を作用させ、羽根車に回
転力を伝達するようになっている。ここで、タービン動
翼11の前縁11bにおけるこのタービン動翼11の背
面部11aの接線L1 と、当該タービンの回転軸と直角
な直線L2 がなす角をθ、静翼2の幾何学的流出角をα
N とするとき、前記θは次式(1)の範囲のものとし
た。 αN +2°<θ<αN +12° ・・・(1) 【0017】さらに好ましくは、次式(2)の範囲であ
る。 αN +5°<θ<αN +7° ・・・(2) 【0018】ここで、静翼2の幾何学的流出角αN は次
のようにして定義される角度である。図1(b)に示す
ように、隣接する静翼2間の距離である静翼ピッチをC
N 、隣接する静翼2の1つの後縁2aと他の静翼2の背
面部迄の距離である静翼喉幅をδN とするとき、α
N は、αN =sin-1N /CN )で与えられる。静
翼喉幅δN を与える直線と幾何学的流出角αN を与える
静翼2の接線とは近似的に直角であるとして取り扱うこ
とができるからである。 【0019】なお、角度θの上述の如き数値限定の上限
は次のような要素を加味して限定される。すなわち、先
ず静翼2の幾何学的流出角αN が決まると、これに対応
するタービン動翼11の前縁11b部分の好ましい形状
が決まる。かかる好ましい形状は、タービン動翼11の
前縁11bにおけるこのタービン動翼11の腹面部11
cの接線L3 と当該タービンの回転軸と直角な直線L2
とがなす角をθ’とすると、この角度θ’と、前記角度
θとの和として与えられる。そこで、角度θが決まる
と、角度θ’と角度θとの和の範囲で角度θ’が決ま
る。すなわち、この和の角度を越えることはできない。 【0020】上述の如く角度θを限定したことにより、
タービン動翼11の前縁11bにおける背面部11aの
形状を静翼ウェーク3(図5参照、以下同じ。)からず
らすことができる、すなわち両者が平行ではなくなるの
で、タービン動翼11がその回転・移動に伴い静翼ウェ
ーク3を切る際にその前縁11bの背面部11aと静翼
ウェーク3との間に形成される流路を広げることがで
き、非定常的な背面流速の増加を抑制することができ
る。 【0021】図2は、上記実施の形態に係るタービン動
翼11の形状(図中の実線)を、図5に示す従来技術に
係るタービン動翼1の形状(図中の点線)との比較にお
いて示す模式図である。同図を参照すれば明らかな通
り、本形態に係るタービン動翼11は、従来技術に係る
タービン動翼1(図5参照、以下同じ。)に対し、その
前縁1bの近傍部分の背面部1aの形状を面取りしたよ
うな形状となっている。この結果、当該背面部11aの
形状を静翼ウェークの向きからずらすことができる。ち
なみに、従来技術に係るタービン動翼1では角度θは静
翼2の幾何学的流出角αN とほぼ同一に形成されてお
り、少なくとも角度θが(αN +2°)を越えることは
ない。 【0022】上述の如き角度θの数値限定により、ター
ビン動翼11の背面部11aの形状を静翼ウェーク3か
らずれた、平行でない形状とすることができるが、本形
態では、さらに次のような数値も限定している。 【0023】図1(a)に示すタービン動翼11の形状
に内接する2点鎖線で示す円は、その直径が当該部分に
おけるタービン動翼11の翼厚を示している。この場合
のタービン動翼11の最大翼厚をTmax 、タービン動翼
11の前縁11bと後縁11dとの間の直線距離である
翼幅をWとするとき、両者の比Tmax /Wが、0.33
<Tmax /W<0.42、さらに好ましくは0.34<
max /W<0.38、となるように構成した。このこ
とにより、タービン動翼11の翼形状が薄肉となるの
で、隣接するタービン動翼11間の流路が広がることで
この部分の平均流速を低減することができる。ちなみ
に、従来技術におけるタービン動翼1における比Tmax
/Wは0.42を越えている。 【0024】さらに、本形態においては次のような数値
も限定している。すなわち、図1(c)に示すように、
タービン動翼11の前縁11bにおける背面部11aの
接線L4 と、腹面部11cの接線L5 とがなす角をβ
inc とするとき、このβinc が、13°<βinc <27
°となるように構成した。このことにより、静翼ウェー
ク3により特に流速の上昇が発生する前縁11bの近傍
部分におけるタービン動翼11の翼肉厚を薄くしている
ので、隣接するタービン動翼11間の流路が広がること
でこの部分の平均流速を低減することができる。ちなみ
に、従来技術におけるタービン動翼1における角度β
inc は27°を越えている。 【0025】なお、比Tmax /W及び角度βinc の下限
値は、タービン動翼11の前縁11bから後縁11dに
至る経路に円滑な流速分布を形成するための条件に規制
されてタービン動翼11の翼厚が限定される結果、所定
の翼厚を得るべく決定したものである。 【0026】上述の如き本形態に係るタービン動翼11
を有するタービンにおいては、タービン動翼11の背面
部11aの形状が静翼ウェーク3と平行ではないので、
タービン動翼11の回転・移動に伴いタービン動翼11
が静翼ウェーク3を切っても両者の間の流路を比較的大
きく確保することができるので、当該流路部分に急峻に
立ち上がる流速の高速域4(図5参照)が形成されるこ
とはない。また、比T max /W及び角度βinc の最適化
を図り、隣接するタービン動翼11間の平均流速を低減
したので、この点でも前記高速域4の発生を防止し得
る。 【0027】図3は、上記実施の形態に係るタービン動
翼11の翼面流速分布特性(実線)を、従来技術に係る
タービン動翼のそれ(点線)との比較において示す特性
図である。また、図4は、上記実施の形態に係るタービ
ン動翼11を有するタービンのタービン温度効率(実
線)を、従来技術に係るタービン動翼を有するタービン
のそれ(点線)との比較において示す特性図である。図
3を参照すれば、タービン動翼11の前縁11b近傍の
背面部11aで顕著な流速の低下が見られることが分か
る。また、図4を参照すれば、一周期の何れの瞬間でも
タービン効率が向上しており、当然一周期の平均的な効
率は顕著に向上する。ここで、図4の一周期とは、一枚
のタービン動翼11が一個の静翼ウェーク3を切った瞬
間から次の静翼ウェーク3を切るまでの間をいう。な
お、図3及び図4に示す場合の、諸元は次の通りであ
る。角度θ=21.9°、比Tmax /W=0.38、角
度βinc=24.3°。 【0028】なお、上記実施の形態におけるタービン動
翼11は衝動タービンのタービン動翼として説明した
が、これに限るものではない。ただ、流入角が小さく、
背面部の形状が静翼ウェークと平行になりがちな衝動タ
ービンに適用して特に有用なものとなる。 【0029】 【発明の効果】以上実施の形態とともに具体的に説明し
た通り、〔請求項1〕に記載する発明は、羽根車の周方
向に亘り多数配設され、固定翼である静翼から出た流体
を作用させて羽根車に回転力を伝達するタービン動翼に
おいて、このタービン動翼は、前縁及びこれの近傍部分
における背面部の形状が、静翼ウェークと平行とはなら
ないように面取りした形状としたので、タービン動翼の
前縁における背面部の形状を静翼ウェークからずらすこ
とができ、タービン動翼がその回転・移動に伴い静翼ウ
ェークを切る際にその前縁の背面部と静翼ウェークとの
間に形成される流路を広げることができ、非定常的な背
面流速の増加を抑制することができる。この結果、ター
ビン動翼の移動に伴い、このタービン動翼が静翼ウェー
クを周期的に切っても、流速の部分的な高速域を除去し
て、この部分での全圧損失を除去し、タービンの高効率
化に資することができる。 【0030】〔請求項2〕に記載する発明は、上記〔請
求項1〕に記載するタービン動翼において、タービン動
翼の前縁におけるその背面部の接線と、当該タービンの
転軸と直角な直線がなす角をθ、静翼の幾何学的流出角
をαN とするとき、前記θが、αN +2°<θ<αN
12°となるように構成したので、〔請求項1〕に記載
する発明の作用に加え、θの上限値を設定したことで、
静翼の流出角に対するタービン動翼の流入角等の幾何学
的な関係を最適に確保した形状となる。この結果、他の
特性を犠牲にすることなくタービンの高効率化に資する
ことができる。 【0031】〔請求項3〕に記載する発明は、〔請求項
1〕又は〔請求項2〕に記載するタービン動翼におい
て、タービン動翼の最大翼厚をTmax 、タービン動翼の
前縁と後縁との間の距離である翼幅をWとするとき、T
max /Wが、0.33<Tmax/W<0.42となるよ
うに構成したので、上記〔請求項1〕及び〔請求項2〕
に記載する発明に加え、タービン動翼の翼形状が薄肉と
なるので、隣接するタービン動翼間の流路が広がること
でこの部分の平均流速を低減することができる。この結
果、さらに良好に静翼ウェークとタービン動翼の背面部
間の流速の高速域を除去して、タービン効率の更なる向
上に資することができる。 【0032】〔請求項4〕に記載する発明は、上記〔請
求項1〕又は〔請求項2〕に記載するタービン動翼にお
いて、タービン動翼の前縁における腹面部の接線と背面
部の接線とがなす角をβinc とするとき、このβ
inc が、13°<βinc <27°となるように構成した
ので、上記〔請求項1〕及び〔請求項2〕に記載する発
明に加え、静翼ウェークにより特に流速の上昇が発生す
る前縁付近におけるタービン動翼の翼肉厚が薄くなり、
隣接するタービン動翼間の流路が広がることでこの部分
の平均流速を低減することができる。この結果、さらに
良好に静翼ウェークとタービン動翼の背面部間の流速の
高速域を除去して、タービンの効率化の更なる向上に資
することができる。 【0033】〔請求項5〕に記載する発明は、〔請求項
1〕又は〔請求項2〕に記載するタービン動翼におい
て、タービン動翼の最大翼厚をTmax 、タービン動翼の
前縁と後縁との間の距離である翼幅をWとするとき、T
max /Wが、0.33<Tmax/W<0.42となるよ
うに構成すると同時に、タービン動翼の前縁における腹
面部の接線と背面部の接線とがなす角をβinc とすると
き、このβinc が、13°<βinc <27°となるよう
に構成したので、〔請求項1〕又は〔請求項2〕と〔請
求項3〕及び〔請求項4〕に記載する発明の重畳的な作
用を発揮させることができる。この結果、最も顕著にタ
ービン効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に関連する図で、(a)は
一枚のタービン動翼を示す模式図、(b)は静翼の幾何
学的流出角を概念的に示す説明図、(c)はその前縁部
分を抽出して示す部分図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る二枚のタービン動翼
の形状(実線)を、従来技術に係るその形状(点線)と
の比較において示す模式図である。 【図3】本発明の実施の形態に係るタービン動翼の翼面
流速分布特性(実線)を、従来技術に係るタービン動翼
のそれ(点線)との比較において示す特性図である。 【図4】本発明の実施の形態に係るタービン動翼を有す
るタービンのタービン温度効率(実線)を、従来技術に
係るタービン動翼を有するタービンのそれ(点線)との
比較において示す特性図である。 【図5】従来技術に係る軸流衝動タービンのタービン動
翼を、静翼とともに示す模式図である。 【符号の説明】 2 静翼 3 静翼ウェーク 11 タービン動翼 11a 背面部 11b 前縁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 羽根車の周方向に亘り多数配設され、固
    定翼である静翼から出た流体を作用させて羽根車に回転
    力を伝達するタービン動翼において、 このタービン動翼は、前縁及びこれの近傍部分における
    背面部の形状が、静翼ウェークと平行とはならないよう
    に面取りした形状であることを特徴とするタービン動
    翼。 【請求項2】 〔請求項1〕に記載するタービン動翼に
    おいて、 タービン動翼の前縁におけるその背面部の接線と、当該
    タービンの回転軸と直角な直線がなす角をθ、静翼の幾
    何学的流出角をαN とするとき、前記θが、 αN +2°<θ<αN +12° となるように構成したことを特徴とするタービン動翼。 【請求項3】 〔請求項1〕又は〔請求項2〕に記載す
    るタービン動翼において、 タービン動翼の最大翼厚をTmax 、タービン動翼の前縁
    と後縁との間の距離である翼幅をWとするとき、Tmax
    /Wが、 0.33<Tmax /W<0.42 となるように構成したことを特徴とするタービン動翼。 【請求項4】 〔請求項1〕又は〔請求項2〕に記載す
    るタービン動翼において、 タービン動翼の前縁における腹面部の接線と背面部の接
    線とがなす角をβincとするとき、このβinc が、 13°<βinc <27° となるように構成したことを特徴とするタービン動翼。 【請求項5】 〔請求項1〕又は〔請求項2〕に記載す
    るタービン動翼において、 タービン動翼の最大翼厚をTmax 、タービン動翼の前縁
    と後縁との間の距離である翼幅をWとするとき、Tmax
    /Wが、 0.33<Tmax /W<0.42 となるように構成すると同時に、 動翼の前縁における腹面部の接線と背面部の接線とがな
    す角をβinc とするとき、このβinc が、 13°<βinc <27° となるように構成したことを特徴とするタービン動翼。
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