JP2001193046A - 地盤速度構造の推定方法及び推定システム - Google Patents

地盤速度構造の推定方法及び推定システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間に、正確に地盤速度構造を推定する方
法、及び推定システムを提供する。 【解決手段】 調査目的地にて複数の振動センサを有す
る微動観測装置により地盤の微動探査を行い、その分散
特性から参考速度モデルを初期値にして逆解析により地
盤速度構造を推定する方法であり、前記調査目的地周辺
の複数の地盤データから複数の理論卓越周期を算出し、
前記調査目的地にて計測した観測卓越周期と前記複数の
理論卓越周期とを比較して最も近似している理論卓越周
期を有する地盤データを選択し、この選択された地盤デ
ータを参考速度モデルとして逆解析を行い、前記調査目
的地の地盤速度構造を推定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レイリー波の分散
特性から地盤の速度構造を求める逆解析法(インバージ
ョン法)を用いて、調査目的地の地盤の速度構造を推定
する方法および推定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】地下構造を調査する方法としては、ボー
リング孔を用いる方法や、反射法のような地震探査法が
知られている。また、これらの方法に加えて、最近では
レイリー波、ラブ波等の表面波を利用する方法が提案さ
れ、この方法では、比較的深層部を調査する場合には常
時微動を用い、宅地等の浅層部を調査する場合には起震
機等を用いてその上下成分であるレイリー波を観測し、
周波数−波数スペクトル法や空間自己相関法により周波
数と位相速度との関係(以下、観測分散特性という)を
得て、地下の地盤速度構造から計算される理論上の周波
数と位相速度との関係(以下、理論分散特性という)
と、前記の観測分散特性とを比較して地盤モデルの修正
を繰り返すことにより、地下の地盤速度構造を推定する
インバージョン法が用いられることが多い。
【0003】インバージョン法には最小2乗法がよく用
いられるが、最近では遺伝アルゴリズムを用いる方法が
知られている。このインバージョン法に用いられるパラ
メータは、P波速度、S波速度、密度、層厚の4種類が
あるが、理論分散特性に大きく影響を与えるのはS波速
度と層厚であるので、この2種類をパラメータとして計
算させることが一般的である。
【0004】また、インバージョン法では観測分散特性
と理論分散特性を比較する必要があり、その一例が「物
理探査」第50巻、第2号(1997)93−106頁
の「短周期微動のアレイ観測による盛岡市域の地価速度
構造の推定」に記載されている。この従来例では、非線
形最小2乗法により地下の地盤速度構造を推定してお
り、インバージョン法の初期モデル(初期地下速度構造
モデル)を設定する場合に、観測分散特性に基づいて表
層のS波速度の概略と下層の速度のおおよその範囲を推
定した上で、既存の地図等から試行錯誤で設定してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、物理探
査学会第95回学術講演会論文集(1996)76−8
0頁の「平滑化制約付き非線形最小2乗法によるラブ波
位相速度のインバージョン」にも記載されているよう
に、非線形最小2乗法を用いるインバージョン法は、方
程式が悪循環になり、解の安定性と一意性の問題が発生
する。したがって前記した従来の方法では、初期モデル
(初期地下速度構造モデル)を試行錯誤で設定するの
で、観測分散特性と理論分散特性が略一致して得られる
解が必ずしも正しいとは限らず、場合によっては結果を
得るまで何回もトライする必要があり、このため多大な
時間を要するという問題がある。また、既存の地図等か
ら情報を得るにしても、具体的にどの情報を用いるかは
不明であり、特に調査地が複雑な地形内にあるときはど
の情報を採用するかが不明確であり、採用した情報によ
り結果が異なることもあった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、短時間で、
正確に地盤の速度構造を推定できる方法を提供すること
にある。また、前記した方法により短時間で、正確に地
盤の速度構造を推定できるシステムを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明に係る地盤速度構造の推定方法は、調査目的地に
て複数の振動センサを有する微動観測装置により地盤の
微動探査を行い、その分散特性から参考速度モデルを初
期値にして逆解析により地盤速度構造を推定する方法で
あり、前記調査目的地周辺の複数の地盤データから複数
の理論卓越周期を算出し、前記調査目的地にて計測した
観測卓越周期と前記複数の理論卓越周期とを比較して最
も近似している理論卓越周期を有する地盤データを選択
し、この選択された地盤データを参考速度モデルとして
逆解析を行い、前記調査目的地の地盤速度構造を推定す
ることを特徴とする。この構成によれば、地盤データベ
ースから算出した複数の理論卓越周期のうち、観測卓越
周期と最も近似している理論卓越周期を有する地盤デー
タを選んで、この地盤データを初期値として逆解析を行
なうため、短時間で正確に地盤の速度構造を推定するこ
とができる。
【0008】また、本発明に係る地盤速度構造の推定方
法の好ましい具体的な態様としては、前記観測卓越周期
及び理論卓越周期の範囲は、0.1秒から1秒の範囲で
あることを特徴としている。この構成によれば、前記の
範囲は実際に建築物の耐震設計をする場合に、S波速度
で400m/sを越える工学的基盤に相当するため、そ
の範囲で効率的に比較することができ、短時間で正確に
地盤速度構造を推定することができる。
【0009】本発明に係る地盤速度構造推定システム
は、調査目的地にて微動探査を行なう複数の振動センサ
と、該複数の振動センサが接続された解析装置と、該解
析装置に入力する入力装置と、前記解析装置に接続され
た出力装置と、前記解析装置に接続された地盤データベ
ースとを備え、前記解析装置は、前記振動センサからの
微動データから観測分散特性を算出する分散特性算出手
段と、前記入力装置により入力された複数の地点におけ
る地盤データベースの地盤データからそれぞれの地点に
おける複数の理論卓越周期を算出する卓越周期算出手段
と、前記調査目的地の観測卓越周期を計測する計測手段
と、逆解析により地盤の速度構造を算出して前記出力装
置へ出力する速度構造算出手段とを有し、前記複数の理
論卓越周期と前記調査目的地の観測卓越周期とを比較
し、最も近似している理論卓越周期を有する地盤データ
を選択して前記速度構造算出手段へ参考速度モデルとし
て入力し、前記速度構造算出手段において前記参考速度
モデルを初期値にして逆解析を行い、前記調査目的地の
地盤速度構造を算出することを特徴としている。この構
成によれば、前記した推定方法により、調査目的地の地
盤速度構造を短時間に、正確に推定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地盤速度構造
推定システムの一実施形態を図面に基づき詳細に説明す
る。図1は、本発明に係る地盤速度構造の推定システム
の一実施形態のブロック図、図2は調査目的地Pと、周
辺の地盤データベースから選定した3地点A、B、Cの
位置関係を示す説明図である。図1〜2において、微動
観測により地盤振動探査を行なう推定システム10につ
いて説明する。調査目的地P上において、4個の振動セ
ンサ11〜14を用意し、これらの振動センサ11、1
2、13が半径Rの円周上の3点に等間隔に設置される
と共に、振動センサ14が円周の中心に設置され、セン
サアレイ15を構成している。複数の振動センサは調査
対象地盤の常時微動を検出するために配置され、表面波
の鉛直成分を同時に検出するものである。センサアレイ
15のサイズは、調査地盤、求めたい深さにより決定さ
れるが、ここでは半径Rを3mから50mまでの範囲で
適宜に変えて計測する。なお、常時微動とは1Hz〜数
10Hzまでのレイリー波である。
【0011】4個の振動センサ11〜14により検出さ
れた複数箇所の常時微動データは解析装置20に入力さ
れ、解析装置20にはデータ等を入力する入力装置21
が接続され、解析装置20からの解析結果を出力する出
力装置22が接続されている。解析装置20には地盤デ
ータベース23が接続され、地盤データを取り込むこと
ができる。微動観測装置は、複数の振動センサ11〜1
4から構成されるセンサアレイ15、その出力を解析す
る解析装置20、入力装置21及び出力装置22から構
成される。
【0012】解析装置20は、振動センサ11〜14か
らの微動データよりレイリー波の分散特性を算出する分
散特性算出手段31と、入力装置21により入力された
地盤データベース23の複数の地盤データから、それぞ
れの理論卓越周期を算出する卓越周期算出手段32、調
査目的地における観測卓越周期を計測する計測手段3
3、逆解析により地盤の速度構造を算出して出力装置2
2へ出力する速度構造算出手段34とを有している。そ
して、複数の理論卓越周期と調査目的地の観測卓越周期
とを比較し、最も近似している理論卓越周期を有する地
盤データを選択して入力装置21により参考速度モデル
として入力し、速度構造算出手段34により選択された
地盤データを初期値として逆解析を行い、調査目的地P
の地盤速度構造を算出して推定し、出力装置22より出
力する。なお、卓越周期とは、地盤に特有の周波数特性
の内、ピークの周期のことをいう。
【0013】振動センサ11〜14は、複数個用いて常
時微動の表面波の鉛直成分であるレイリー波を同時に検
出するものであり、センサアレイ15の半径Rは調査対
象の地盤、求めたい深さにより決定される。このとき1
つのセンサアレイ15で得られる分散特性は周波数範囲
が狭いため、センサアレイ15の分散特性を合成して幅
広い周波数範囲で分散特性を作成する。実際には、セン
サアレイ15の半径を変えて、順次計測を行なう。
【0014】解析装置20は地盤の速度構造を逆解析法
(インバージョン法)により算出する前記の速度構造算
出手段34を備え、入力装置21を介して解析が行われ
る。この速度構造算出手段34は、地盤データベース2
3などを参考にして初期値のデータベースモデル(参考
速度モデル)を決定し、解析装置20の分散特性算出手
段31にて微動観測により求めた観測分散特性と合致す
るように参考速度モデルを修正する逆解析を行い、当該
地盤の速度構造を算出して推定し、出力装置22に結果
を出力するものである。
【0015】図2において、地盤データベース23から
選定した3地点A、B、Cは、調査目的地Pの周辺に位
置しており、3地点は調査目的地から200mから30
0m程度離れて位置しており、これら3地点は例えばボ
ーリング調査により柱状図が得られている。そして、こ
れらの柱状図データは、地盤データベース23から解析
装置20に入力される。また、調査目的地Pに前記した
センサアレイ15が設置される。
【0016】前記の如く構成された本実施形態の地盤速
度構造の推定システム10を使用して、地盤速度構造を
推定する方法について以下に説明する。振動センサ11
〜14により検出された複数箇所の常時微動データは解
析装置20の分散特性算出手段31により解析され、調
査地盤のレイリー波の分散特性が得られる。一つの振動
センサから得られる分散特性は周波数範囲が狭いので、
複数の振動センサ11〜14から得られた複数の分散特
性を合成し、幅広い周波数範囲の分散特性を作成する。
【0017】地盤データベース23を用いて、図3に示
す調査目的地Pの周辺の3地点A、B、Cを入力装置2
1により入力し、3地点の比較的入手しやすいボーリン
グ柱状図を基に、解析装置20によりS波速度を算出す
る。ここでは、S波速度の算出式である式(1)に従っ
て、N値、地表面からの深さH、時代係数K1、土質係数K2
から換算する。
【0018】
【数1】 Vs=68.9×N0.173×H0.195×K1×K2 (1) ここで、Vs:S波速度、N:N値、H:地表面からの深さ(m) K1:時代係数(沖積:1.000、洪積:1.306) K2:土質係数(粘土:1.000、砂:1.085、礫:1.189)である。
【0019】このようにして、S波速度を算出し、図4
に示す地盤速度構造図を求め出力装置22により出力す
る。そして、この地盤速度構造から、卓越周期算出手段
32により、S波の重複反射理論に従って地盤の増幅率
(基盤面を1としたときの、地表面での波の振動の大き
さ)を各周波数で求め、図5に示す3地点の理論上の卓
越周期Fa、Fb、Fcを算出する。
【0020】この重複反射理論は、水平方向に半無限大
に広がる複数の水平層からなり基盤層として半無限地盤
を有する地盤において、水平変位のみを考え、表層とあ
る1層の振幅の関係を導き出すものであり、全ての層の
振幅は計算でき、歪、加速度も変位から求めることがで
きるものである。なお、ここでは理論上の卓越周期を求
めているが、3地点A、B、Cにおいて微動計を用いて
振動を検出し、フーリエ変換する手順を踏むことによっ
て実測データとしてのパワースペクトルから卓越周期を
求めてもよい。
【0021】調査目的地Pにおいて、地表面で水平方向
の常時微動を計測手段33により計測し、そのパワース
ペクトルを求めることにより観測卓越周期Fpを計測す
る。観測卓越周期は、基本的には直交する水平方向(例
えば、N−S、E−W方向)で地表面にて振動を計測
し、そのスペクトルの相乗平均で得られる。なお、前記
した観測卓越周期の計測方法の他に、水平方向と鉛直方
向の比のピークを卓越する方法で計測してもよく、水平
方向だけを計測してそのパワースペクトルから卓越周期
を計測してもよい。このようにして得られた調査目的地
Pにおける観測卓越周期Fpを図6に示す。
【0022】つぎに、調査目的地Pの観測卓越周期Fp
と、地盤データベース上の3地点の理論上の卓越周期F
a、Fb、Fcとを比較し、最も近似しているものを選
択し、選択された理論上の卓越周期Fcを有する地盤デ
ータを参考速度モデルとして採用する。この参考速度モ
デルを入力装置21により入力し、これと前記したレイ
リー波の分散特性に基づいて、インバージョン法を用い
て速度構造算出手段34により、調査目的地Pにおける
地盤速度構造を算出して推定し、出力装置22より出力
する。
【0023】この場合、微動を計測した調査目的地Pと
地盤データベース23の地盤における速度構造は大きく
変わらないので、解析装置20は採用された参考速度モ
デルに基づいて、インバージョン法の探索範囲を限定し
て調査目的地Pの速度構造を算出して推定する。例えば
土質データの各層におけるS波速度と層厚を、参考速度
モデルの0.5から2倍程度に限定することにより、短
時間で正確に地盤の速度構造を推定することができる。
【0024】また、堆積等の状況によっては、調査目的
地Pと地盤データベースの3地点A、B、Cの土質は大
きく変わらず、このためS波速度は近い値と予想される
が、層厚は大きく変わる可能性もある。この場合は、例
えば各層のS波速度は参考速度モデルの0.5から2倍
程度に限定し、層厚は参考速度モデルの0.3から3倍
程度に限定し、層厚の限定範囲をS波速度より広くする
ことにより、短時間で正確に地盤の速度構造を推定する
ことができる。このような判定は、オペレータが調査目
的地Pと地盤データベースの3地点間の距離、地質状況
に応じて総合的に行なう。
【0025】よく知られているように地盤構造は地域に
よって多種多様であり、同一地域内で僅かな距離しか離
れていない地点でも、全く異なる構造であることも珍し
くない。しかし、ある地盤速度構造が決まれば、伝達し
やすい波の周波数が決定されるため、それぞれの地盤特
有の周波数特性が定義され、そのピークである卓越周期
が存在する。
【0026】本発明に係る地盤速度構造の推定方法によ
れば、調査対象地盤におけるレイリー波の分散特性を求
めると共に、調査目的地の近傍の地盤に関する地盤デー
タベースから、卓越周期を基に最適な地盤データを選択
してインバージョン法の初期速度構造モデル(参考速度
モデル)を求め、これらの調査対象地点におけるレイリ
ー波の分散特性と参考速度モデルに基づいてインバージ
ョン法により調査目的地の地盤速度構造を算出して推定
するので、短時間で正確に地盤の速度構造を推定するこ
とができる。特に、建築物の耐震設計を行なう場合に、
考慮すべきS波速度で400m/sを越える工学的基盤
までを調査対象深度とするときには、その卓越周期が
0.1秒から1秒の範囲となるため、その範囲で比較す
ることは効率的であり、かつ妥当である。なお、前記し
た実施の形態では、調査目的地の周辺のサンプル地を3
地点とした例を示したが、これに限られるものでなく、
さらに多くのサンプル地から理論卓越周期を算出して比
較するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の地盤速度構造の推定方法によれば、調査目的地から
計測した観測卓越周期と、周辺の地盤データベースから
算出した複数の理論卓越周期とを比較し、最も近似して
いる理論卓越周期を有する地盤データを選択し、選択さ
れた地盤データを参考速度モデルとして逆解析を行なっ
て地盤速度構造を算出して推定するため、地下の地盤速
度構造を短時間で、正確に推定することができる。
【0028】また、前記した地盤速度構造の測定方法に
おいて、卓越周期の範囲は、0.1秒から1秒の範囲に
することにより、地下の地盤速度構造をさらに短時間
に、効率よく推定することができる。本発明の地盤速度
構造の推定システムによれば、前記した推定方法によ
り、調査目的地の地盤速度構造を短時間に、正確に推定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地盤速度構造推定システムの一実
施形態のブロック図。
【図2】地盤データベースより選んだ調査目的地周辺の
3地点の位置関係を示す平面図。
【図3】図2の3地点の柱状図。
【図4】図2の3地点の地盤速度構造図。
【図5】図2の3地点の理論卓越周期を示す特性図。
【図6】調査目的地の観測卓越周期を示す特性図。
【図7】選択された理論卓越周期の横軸を広い範囲とし
た特性図。
【符号の説明】
10 推定システム 11、12、13、14 振動センサ 15 センサアレイ 20 解析装置 21 入力装置 22 出力装置 23 地盤データベース 31 分散特性算出手段 32 卓越周期算出手段 33 計測手段 34 速度構造算出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調査目的地にて複数の振動センサを有す
    る微動観測装置により地盤の微動探査を行い、その分散
    特性から参考速度モデルを初期値にして逆解析により地
    盤速度構造を推定する方法であり、 前記調査目的地周辺の複数の地盤データから複数の理論
    卓越周期を算出し、前記調査目的地にて計測した観測卓
    越周期と前記複数の理論卓越周期とを比較して最も近似
    している理論卓越周期を有する地盤データを選択し、こ
    の選択された地盤データを参考速度モデルとして逆解析
    を行い、前記調査目的地の地盤速度構造を推定すること
    を特徴とする地盤速度構造の推定方法。
  2. 【請求項2】 前記観測卓越周期及び理論卓越周期の範
    囲は、0.1秒から1秒の範囲であることを特徴とする
    請求項1記載の地盤速度構造の推定方法。
  3. 【請求項3】 調査目的地にて微動探査を行なう複数の
    振動センサと、該複数の振動センサが接続された解析装
    置と、該解析装置に入力する入力装置と、前記解析装置
    に接続された出力装置と、前記解析装置に接続された地
    盤データベースとを備え、 前記解析装置は、前記振動センサからの微動データから
    観測分散特性を算出する分散特性算出手段と、前記入力
    装置により入力された複数の地点における前記地盤デー
    タベースの地盤データからそれぞれの地点における複数
    の理論卓越周期を算出する卓越周期算出手段と、前記調
    査目的地の観測卓越周期を計測する計測手段と、逆解析
    により地盤の速度構造を算出して前記出力装置へ出力す
    る速度構造算出手段とを有し、 前記複数の理論卓越周期と前記調査目的地の観測卓越周
    期とを比較し、最も近似している理論卓越周期を有する
    地盤データを選択して前記速度構造算出手段へ参考速度
    モデルとして入力し、前記速度構造算出手段において前
    記参考速度モデルを初期値にして逆解析を行い前記調査
    目的地の地盤速度構造を算出することを特徴とする地盤
    速度構造の推定システム。
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