JP2001192999A - 水分担持難燃ボード - Google Patents
水分担持難燃ボードInfo
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- JP2001192999A JP2001192999A JP2000031210A JP2000031210A JP2001192999A JP 2001192999 A JP2001192999 A JP 2001192999A JP 2000031210 A JP2000031210 A JP 2000031210A JP 2000031210 A JP2000031210 A JP 2000031210A JP 2001192999 A JP2001192999 A JP 2001192999A
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- board
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安価である事と同時に、燃焼時の難燃性或いは
発煙抑制、環境保全を鑑みたボードを提供する。 【解決手段】水分を担持したパルプで構成され、パルプ
内水分を長期に一定に保つことで難燃性を高めたボード
を生産する。
発煙抑制、環境保全を鑑みたボードを提供する。 【解決手段】水分を担持したパルプで構成され、パルプ
内水分を長期に一定に保つことで難燃性を高めたボード
を生産する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】環境保全型であり、燃焼時の
耐火性と発煙を抑制したボードに関するものである。
耐火性と発煙を抑制したボードに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築材料として難燃性ボードが各
種提案されている。これらのボードの難燃性は、各種の
難燃薬剤が利用されてきた。または、準不燃材料として
セッコーボードが挙げられるが、管理型産業廃棄物とし
て処分にも問題を呈している。
種提案されている。これらのボードの難燃性は、各種の
難燃薬剤が利用されてきた。または、準不燃材料として
セッコーボードが挙げられるが、管理型産業廃棄物とし
て処分にも問題を呈している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のような難燃性ボ
ードは、難燃薬剤を利用している事から、燃焼時の有毒
ガス発生が生じ好ましくない。又はコスト高の要因でも
あった。準不燃材料のセッコーボードは前述通り、管理
型廃棄物であり環境保全上の欠点があった。この発明の
目的は、安価である事と、燃焼時の難燃性或いは発煙抑
制、環境保全を鑑みたボードを提供することにある。
ードは、難燃薬剤を利用している事から、燃焼時の有毒
ガス発生が生じ好ましくない。又はコスト高の要因でも
あった。準不燃材料のセッコーボードは前述通り、管理
型廃棄物であり環境保全上の欠点があった。この発明の
目的は、安価である事と、燃焼時の難燃性或いは発煙抑
制、環境保全を鑑みたボードを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】（１）水分を担持したパ
ルプにより構成され、優れた難燃効果を有することを特
徴としたボードに関する。 （２）パルプ内水分を長期間一定に保つ請求項１に記載
のボード。
ルプにより構成され、優れた難燃効果を有することを特
徴としたボードに関する。 （２）パルプ内水分を長期間一定に保つ請求項１に記載
のボード。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施について
詳細に説明する。本発明のボードを構成するパルプは水
分が担持されている事が条件であり、パルプ内水分率は
５０％以上が好適であるが、求められる難燃性能により
変化する。ボードを構成するパルプ内には難燃薬剤を一
切使用せず、水分の難燃性能を有効に利用した。
詳細に説明する。本発明のボードを構成するパルプは水
分が担持されている事が条件であり、パルプ内水分率は
５０％以上が好適であるが、求められる難燃性能により
変化する。ボードを構成するパルプ内には難燃薬剤を一
切使用せず、水分の難燃性能を有効に利用した。
【０００６】パルプはリサイクル原料を主とし、古新
聞、古雑誌等を使用する事が好ましい。これらの原料は
解繊機械により綿状化した後、水分を与えるか、当初か
らパルプ内に含水しているものを適時に選択する。
聞、古雑誌等を使用する事が好ましい。これらの原料は
解繊機械により綿状化した後、水分を与えるか、当初か
らパルプ内に含水しているものを適時に選択する。
【０００７】パルプのリサイクル原料は製紙会社から排
出されるものも利用できる。つまりパルプ繊維が短く紙
や紙製品にならないバージンパルプの事であり、その有
効利用は各製紙会社の焼却費用低減或いは焼却時の有毒
ガス問題の排除並びに天然資源保護にもつながる。
出されるものも利用できる。つまりパルプ繊維が短く紙
や紙製品にならないバージンパルプの事であり、その有
効利用は各製紙会社の焼却費用低減或いは焼却時の有毒
ガス問題の排除並びに天然資源保護にもつながる。
【０００８】水分を担持したパルプは、所定の水分含有
率を得るために圧縮し、求められる厚さと形状に作成す
る。通常の建築資材中、壁装材は１２ｍｍの厚みが好ま
しく、幅９０ｃｍ、長さ１８０ｃｍが最も汎用タイプで
あるが、重さ・形状は要望に応じ適時に選択される。
率を得るために圧縮し、求められる厚さと形状に作成す
る。通常の建築資材中、壁装材は１２ｍｍの厚みが好ま
しく、幅９０ｃｍ、長さ１８０ｃｍが最も汎用タイプで
あるが、重さ・形状は要望に応じ適時に選択される。
【０００９】パルプ内水分含有率を長期一定にするため
に、パルプボード表面に塗装膜を設ける。塗装材料は水
分蒸発を防ぐものであるから特には限定しないが、燃焼
時に有毒ガスを発生しない無機質塗料が好ましい。又
は、有機質塗料であっても塗布厚みが１００ミクロン以
下であれば難燃性能に特には問題がない。塗布厚は無機
質・有機質塗料何れであっても、水分蒸発を防ぐ程度で
良い。
に、パルプボード表面に塗装膜を設ける。塗装材料は水
分蒸発を防ぐものであるから特には限定しないが、燃焼
時に有毒ガスを発生しない無機質塗料が好ましい。又
は、有機質塗料であっても塗布厚みが１００ミクロン以
下であれば難燃性能に特には問題がない。塗布厚は無機
質・有機質塗料何れであっても、水分蒸発を防ぐ程度で
良い。
【００１０】パルプ内水分含有率を長期一定にするため
には、被覆材料をパルプボード表面裏面に接着し防ぐ事
も有効である。
には、被覆材料をパルプボード表面裏面に接着し防ぐ事
も有効である。
【００１１】
【実施例】以下に示す実施例は、古新聞を解繊し綿状と
し水分を与え圧力を加えボード形状にした。水分含有率
は５０％から９０％とし、建設省で定める難燃基準に基
づき表面燃焼試験を行なった。 〈実施例１〉 表面燃焼試験の基準：建設省難燃基準による準不燃材料
又はＪＩＳの難燃２級にによる。 パルプ内水分含有率：５０％
し水分を与え圧力を加えボード形状にした。水分含有率
は５０％から９０％とし、建設省で定める難燃基準に基
づき表面燃焼試験を行なった。 〈実施例１〉 表面燃焼試験の基準：建設省難燃基準による準不燃材料
又はＪＩＳの難燃２級にによる。 パルプ内水分含有率：５０％
【図１】、６０％
【図２】、７０％
【図３】、８０％
【図４】、９０％
【図５】の５試験体とした。 パルプボードの厚み：上記５試験体何れも１２ｍｍとし
た。 パルプポードの形状：幅長さとも２２０ｍｍとし上記５
試験体同じ形状とした。 表面塗装塗布厚：上記各５試験体とも５０ミクロンとし
た。 試験体の乾燥期間：上記各５試験体とも６０日間とし
た。 〈実施例２〉各製紙会社から排出される繊維の短いバー
ジンパルプを用いたボードを製作し表面燃焼試験を行な
った。 パルプ内水分含有率：５０％
た。 パルプポードの形状：幅長さとも２２０ｍｍとし上記５
試験体同じ形状とした。 表面塗装塗布厚：上記各５試験体とも５０ミクロンとし
た。 試験体の乾燥期間：上記各５試験体とも６０日間とし
た。 〈実施例２〉各製紙会社から排出される繊維の短いバー
ジンパルプを用いたボードを製作し表面燃焼試験を行な
った。 パルプ内水分含有率：５０％
【図６】、６０％
【図７】、７０％
【図８】、８０％
【図９】、９０％
【図１０】の５試験体とした。 パルプボードの厚み：上記５試験体とも１２ｍｍとし
た。 パルプボードの形状：上記５試験体とも幅長さ２２０ｍ
ｍとした。 表面塗装塗布厚：上記５試験体とも５０ミクロンとし
た。 試験体の乾燥期間：上記５試験体とも６カ月とした。 〈実施例３〉実施例１及び実施例２の対照試験として、
他社の保有するせっこうボードの表面試験を行なった。 品名 ：せっこうボード 厚み ：１２．５ｍｍ 形状 ：縦横とも２２０ｍｍ
た。 パルプボードの形状：上記５試験体とも幅長さ２２０ｍ
ｍとした。 表面塗装塗布厚：上記５試験体とも５０ミクロンとし
た。 試験体の乾燥期間：上記５試験体とも６カ月とした。 〈実施例３〉実施例１及び実施例２の対照試験として、
他社の保有するせっこうボードの表面試験を行なった。 品名 ：せっこうボード 厚み ：１２．５ｍｍ 形状 ：縦横とも２２０ｍｍ
【００１２】実施例３記載の規格品の表面試験を行なっ
た結果、温度時間面積は実施例１、２とも大きな違いは
なかった。もともとせっこうボードは不燃性を有するも
のであり、実施例１，２は天然素材のパルプでありなが
ら水分を含む事により同性能を得ることができた。しか
し、実施例１、２と実施例３の大きな違いは発煙係数で
ある。火災時に人間が死に至るのは炎の前に煙にまかれ
る事実からして、本発明の発煙係数が安心と安全に貢献
可能である。
た結果、温度時間面積は実施例１、２とも大きな違いは
なかった。もともとせっこうボードは不燃性を有するも
のであり、実施例１，２は天然素材のパルプでありなが
ら水分を含む事により同性能を得ることができた。しか
し、実施例１、２と実施例３の大きな違いは発煙係数で
ある。火災時に人間が死に至るのは炎の前に煙にまかれ
る事実からして、本発明の発煙係数が安心と安全に貢献
可能である。
【００１３】本発明のボードは含水率が一定であること
が必要条件であり、また、長期的にも保水率が安定して
いる事が条件である。図１２はボード表面の塗布厚並び
に温度と経年変化による含水率変化を示したものであ
る。
が必要条件であり、また、長期的にも保水率が安定して
いる事が条件である。図１２はボード表面の塗布厚並び
に温度と経年変化による含水率変化を示したものであ
る。
【００１４】含水率変化、図１１から、表面塗布厚は５
０ミクロン以上なら長期的に有効な事が判明した。ま
た、この塗布厚は例１、２の表面燃焼試験より有効な結
果が得られている。
０ミクロン以上なら長期的に有効な事が判明した。ま
た、この塗布厚は例１、２の表面燃焼試験より有効な結
果が得られている。
【００１５】
【発明の効果】以上のように構成されている本発明は、
難燃薬剤を使用せず水本来の性能を利用し、難燃性と発
煙を抑制したボードであることがわかる。さらに、パル
プ１００％であることから、環境保全型ボードであり、
更にはリサイクル建築資材として今求められているもの
である。
難燃薬剤を使用せず水本来の性能を利用し、難燃性と発
煙を抑制したボードであることがわかる。さらに、パル
プ１００％であることから、環境保全型ボードであり、
更にはリサイクル建築資材として今求められているもの
である。
【図１】実施例１の表面試験結果を示す図である。
【図２】実施例１のパルプ含水率変化に伴う表面試験結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図３】実施例１のパルプ含水率変化に伴う表面試験結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図４】実施例１のパルプ含水率変化に伴う表面試験結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図５】実施例１のパルプ含水率変化に伴う表面試験結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図６】実施例２の表面試験結果を示す図である。
【図７】実施例２のパルプ含水率変化に伴う表面試験結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図８】実施例２のパルプ含水率変化に伴う表面試験結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図９】実施例２のパルプ含水率変化に伴う表面試験結
果を示す図である。
果を示す図である。
【図１０】実施例２のパルプ含水率変化に伴う表面試験
結果を示す図である。
結果を示す図である。
【図１１】実施例１及び２の対照表面試験を示す図であ
る。
る。
【図１２】含水率測定を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項１】 水分を担持したパルプにより構成され、
優れた難燃効果を有することを特徴としたボードに関す
る。 - 【請求項２】 パルプ内水分を長期間一定に保つ請求項
１に記載のボード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000031210A JP2001192999A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-01 | 水分担持難燃ボード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000031210A JP2001192999A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-01 | 水分担持難燃ボード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001192999A true JP2001192999A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18555996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000031210A Pending JP2001192999A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-01 | 水分担持難燃ボード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001192999A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008501865A (ja) * | 2004-06-10 | 2008-01-24 | アフィヴァル | コアードワイヤ |
-
2000
- 2000-01-01 JP JP2000031210A patent/JP2001192999A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008501865A (ja) * | 2004-06-10 | 2008-01-24 | アフィヴァル | コアードワイヤ |
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