JP2001191776A - 車両の姿勢変化規制装置 - Google Patents

車両の姿勢変化規制装置

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JP2001191776A
JP2001191776A JP2000006204A JP2000006204A JP2001191776A JP 2001191776 A JP2001191776 A JP 2001191776A JP 2000006204 A JP2000006204 A JP 2000006204A JP 2000006204 A JP2000006204 A JP 2000006204A JP 2001191776 A JP2001191776 A JP 2001191776A
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displacement
vehicle body
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stopper
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Kazuo Ogawa
一男 小川
Shoichi Shono
彰一 庄野
Shingo Urababa
真吾 浦馬場
Takahiro Furuhira
貴大 古平
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の運転操作に伴うロール、スクォート、
ダイブなどの車体の姿勢変化が充分に規制され、また車
両の悪路走行時には車両の乗り心地を良好に保つととも
に、車体の姿勢変化を規制するストッパ部材の耐久性が
良好に保たれるようにする。 【解決手段】 車体BDと車輪との間に介装されたダン
パは、車輪側に接続されたシリンダ11と、下端にてシ
リンダ11内のピストン12に固定されるとともにシリ
ンダ11から進退可能に突出して車体BDに接続された
ピストンロッド13とからなる。ピストンロッド13の
変位を規制するバウンドストッパ14及びリバウンドス
トッパ15を駆動制御するためのアクチュエータ16,
17をそれぞれ設けて、両ストッパ14,15を上下に
変位させてピストンロッド13の変位可能な範囲を可変
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の姿勢変化を
規制する車両の姿勢変化規制装置に係り、特に車体の姿
勢変化に連動して変位する変位部材の変位をストッパ部
材により所定の許容範囲内に制限して車体の姿勢変化を
規制する車両の姿勢変化規制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平11−2082
36号公報に示されているように、ショックアブソーバ
を用いて車体(ばね上部材)を車輪(ばね下部材)に対
して弾性的に支持するとともに、ショックアブソーバ内
に同ショックアブソーバのピストンロッドの変位を制限
するバウンドストッパ及びリバウンドストッパを設けて
車体の車輪に対する下方及び上方への変位を規制するこ
とはよく知られている。また、例えば特開平8−216
651号公報に示されているように、前記のようなショ
ックアブソーバのダンパ外周上に設けたコイルスプリン
グに加え、同ダンパ内にてピストンロッドの外周上に通
常時にはリバウンドストッパと所定のクリアランスを有
するリバウンドスプリングを設けておき、車体が大きく
リバウンド(上方に変位)したとき、車体のリバウンド
時におけるばね定数が大きくなるようにして車体の姿勢
変化を抑制することも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の従来例にお
いては、車両の運転操作に伴うロール、スクォート、ダ
イブなどの車体の姿勢変化時に、ピストンロッドの変位
はバウンドストッパ及びリバウンドストッパにより制限
されて、車両の運転操作に伴う車体の姿勢変化も一応は
規制される。しかし、ピストンロッドの変位の許容範囲
をバウンドストッパ及びリバウンドストッパにより広く
しておけば、車両の運転操作に伴うロール、スクォー
ト、ダイブなどの車体の姿勢変化を充分に規制すること
ができない。逆に、ピストンロッドの変位の許容範囲を
バウンドストッパ及びリバウンドストッパにより狭くし
ておけば、車両の悪路走行時には、ピストンロッドの変
位がバウンドストッパ及びリバウンドストッパにより頻
繁に制限され、バウンドストッパ及びリバウンドストッ
パの耐久性が悪化するとともに車両の乗り心地も悪化す
る。また、後者の従来例においては、車体のリバウンド
時のばね定数が大きくなるだけであるので、車体の上方
への大きな変位は抑制されるものの、同抑制では車体の
姿勢変化が充分に規制されないという問題があった。
【0004】
【発明の概略】本発明は、上記した問題に対処するため
になされもので、その目的は、車両の運転操作に伴うロ
ール、スクォート、ダイブなどの車体の姿勢変化が充分
に抑制されて車体がなるべく水平近くに維持されるとと
もに、車両の悪路走行時にも車両の乗り心地が良好に保
たれるとともに車体の姿勢変化を規制するストッパ部材
の耐久性が良好に保たれるようにした車両の姿勢変化規
制装置を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、車体に接続されて車体の姿勢変化に連動し
て変位する変位部材と、前記変位部材の変位を所定の許
容範囲内に制限して車体の姿勢変化を規制するストッパ
部材と、前記ストッパ部材を変位させて前記変位部材の
変位の許容範囲を変更するアクチュエータとを備えたこ
とにある。この場合、例えば、前記変位部材を車体と車
輪との間に配設されたショックアブソーバのピストンロ
ッドで構成し、前記ストッパ部材を前記ショックアブソ
ーバのバウンドストッパ及びリバウンドストッパのうち
の少なくともいずれか一方で構成できる。
【0006】このように構成した本発明によれば、アク
チュエータを駆動制御することにより、ストッパ部材
(バウンドストッパ又はリバウンドストッパ)が変位し
て変位部材(ピストンロッド)の変位の許容範囲が変更
される。そして、この変位部材の変位の許容範囲に応じ
て車体の姿勢変化の許容範囲も変更されるので、変位部
材の変位の許容範囲を狭くすれば、車両の運転操作に伴
うロール、スクォート、ダイブなどの車体の姿勢変化が
充分に規制されて車体が常に水平近くに維持される。ま
た、変位部材の変位の許容範囲を広くすれば、車両の悪
路走行時にも、変位部材の変位がストッパ部材により制
限される頻度が減少するので、車両の乗り心地が良好に
保たれるとともにストッパ部材の耐久性も良好に保たれ
る。
【0007】具体的な制御装置としては、車両の悪路走
行を推定する悪路走行推定手段と、前記悪路走行推定手
段により車両の悪路走行が推定されたとき前記アクチュ
エータを駆動制御して変位部材の変位の許容範囲を大き
くする拡大制御手段とを設けるようにすればよい。
【0008】これによれば、変位部材の変位の許容範囲
を予め狭くしておけば、車両の運転操作に伴うロール、
スクォート、ダイブなどの車体の姿勢変化が充分に規制
されて車体が常に水平近くに維持される。また、車両の
悪路走行時には、拡大制御手段が、変位部材の変位の許
容範囲を広くするので、変位部材の変位がストッパ部材
により制限される頻度が減少し、車両の乗り心地が良好
に保たれるとともにストッパ部材の耐久性も良好に保た
れる。
【0009】また、他の具体的な制御装置としては、車
両の悪路走行を推定する悪路走行推定手段と、車体の姿
勢変化量を検出する姿勢変化量検出手段と、前記悪路走
行推定手段により車両の悪路走行が推定されたとき前記
アクチュエータを駆動制御して前記変位部材の変位の許
容範囲が車体の姿勢変化に追従して変化するように前記
検出された車体の姿勢変化量に応じて前記ストッパ部材
を変位させる追従制御手段とを設けるようにすればよ
い。
【0010】この場合も、変位部材の変位の許容範囲を
予め狭くしておけば、車両の運転操作に伴うロール、ス
クォート、ダイブなどの車体の姿勢変化が充分に規制さ
れて車体が常に水平近くに維持される。また、車両の悪
路走行時には、追従制御手段が、変位部材の変位の許容
範囲が車体の姿勢変化に追従して変化するように検出さ
れた車体の姿勢変化量に応じてストッパ部材を変位させ
るので、変位部材の変位がストッパ部材により制限され
る頻度が減少し、車両の乗り心地が良好に保たれるとと
もにストッパ部材の耐久性も良好に保たれる。
【0011】また、他の具体的な制御装置としては、車
体の姿勢変化をもたらす車両の運転操作を検出する運転
操作検出手段と、前記運転操作検出手段による車体の姿
勢変化をもたらす運転操作の検出に応答して前記アクチ
ュエータを駆動制御し前記変位部材の変位の許容範囲を
小さくするように前記ストッパ部材を変位させる縮小制
御手段とを設けるようにすればよい。
【0012】これによれば、変位部材の変位の許容範囲
を予めある程度広くしておけば、車体の姿勢がある程度
変化しても変位部材の変位がストッパ部材により制限さ
れる頻度が減少するので、車両の乗り心地が良好に保た
れるとともにストッパ部材の耐久性も良好に保たれる。
また、車両の運転操作に伴うロール、スクォート、ダイ
ブなどの車体の姿勢変化が大きい場合には、縮小制御手
段が変位部材の変位の許容範囲を小さくするようにスト
ッパ部材を変位させるので、車両の運転操作に伴う車体
の姿勢変化が充分に規制されて車体が常に水平近くに維
持される。
【0013】また、前記具体的な制御装置に、車両の悪
路走行を推定する悪路走行推定手段と、前記悪路走行推
定手段により車両の悪路走行が推定されたとき前記縮小
制御手段による前記アクチュエータの駆動制御を禁止し
て前記変位部材の変位の許容範囲を大きく維持する縮小
禁止制御手段とを設けるとよい。また、車両の悪路走行
を推定する悪路走行推定手段と、車体の姿勢変化量を検
出する姿勢変化量検出手段と、前記悪路走行推定手段に
より車両の悪路走行が推定されたとき前記アクチュエー
タを駆動制御して前記変位部材の変位の許容範囲が車体
の姿勢変化に追従して変化するように前記検出された車
体の姿勢変化量に応じて前記ストッパ部材を変位させる
追従制御手段とを設けてもよい。
【0014】これらによれば、車両の悪路走行時には、
縮小禁止制御手段又は追従制御手段により、変位部材の
変位がストッパ部材により制限される頻度が確実に減少
するので、確実に車両の乗り心地が良好に保たれるとと
もにストッパ部材の耐久性も良好に保たれる。
【0015】また、他の具体的な制御装置としては、車
体の姿勢変化量を検出する姿勢変化量検出手段と、前記
変位部材の変位の許容範囲が車体の姿勢変化に追従して
変化するように前記検出された車体の姿勢変化量に応じ
て前記ストッパ部材の変位位置を決定する変位位置決定
手段と、車体の姿勢変化をもたらす車両の運転操作を検
出する運転操作検出手段と、前記運転操作検出手段によ
る車体の姿勢変化をもたらす車両の運転操作の検出時に
前記変位位置決定手段によって決定されたストッパ部材
の変位位置を補正して前記変位部材の変位の許容範囲を
小さくする補正手段と、前記アクチュエータを駆動制御
して前記補正手段により補正されたストッパ部材の変位
位置に前記ストッパ部材を変位させる変位制御手段とを
設けるようにすればよい。
【0016】これによれば、変位位置決定手段が、変位
部材の変位の許容範囲が車体の姿勢変化に追従して変化
するように検出された車体の姿勢変化量に応じてストッ
パ部材の変位位置を決定するので、車両の悪路走行時に
車体が姿勢変化しても、変位部材がストッパ部材により
制限される頻度が減少し、車両の乗り心地が良好に保た
れるとともにストッパ部材の耐久性も良好に保たれる。
また、車両の運転操作に伴うロール、スクォート、ダイ
ブなどの車体の姿勢変化が大きいときには、補正手段
が、前記決定したストッパ部材の変位位置を補正して変
位部材の変位の許容範囲を小さくするので、車体の姿勢
変化が充分に規制されて車体が常に水平近くに維持され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】a.第1実施形態 以下に、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する
と、図1は同第1実施形態に係る姿勢変化規制装置を備
えた車両全体を概略斜視図により示している。この車両
は、各車輪WH位置にて車体BDを弾性的に支持するシ
ョックアブソーバ10−1,10−2,10−3,10
−4と、各ショックアブソーバ10−1,10−2,1
0−3,10−4を電気的に制御する電子制御ユニット
20とを備えている。
【0018】ショックアブソーバ10−1〜10−4
は、ダンパ10A及びコイルスプリング10Bからそれ
ぞれなる。ダンパ10Aは、下端部にて車輪WHに接続
された車輪側部材(例えば、ロアアームなどのばね下部
材)に接続されるとともに、上端部にて車体BD(ばね
上部材)に接続されていて、車体BDの車輪WHに対す
る上下振動を減衰させる。コイルスプリング10Bは、
下端部にてダンパ10Aの外周上に支持されていて、上
端部にて車体BDを押し上げており、車体BDを車輪W
Hに対して弾性的に支持している。
【0019】ダンパ10Aは、図2に示すように、作動
油の封入された円筒状のシリンダ11を備えている。な
お、図2においては、シリンダ11を構成する内筒及び
外筒のうちの内筒のみを示すとともに、下部を省略して
示している。シリンダ11内には、同シリンダ11の内
周面上を液密的に摺動するピストン12が収容されてお
り、ピストン12はシリンダ11内を上下油室R1,R
2に区画している。ピストン12の上面及び下面には、
リーフバルブ12a,12bがそれぞれ組み付けられて
いる。リーフバルブ12aは、ピストン12の下降に伴
って、下油室R2から油路12cを介した上油室R1へ
の作動油の流入を許容する。リーフバルブ12bは、ピ
ストン12の上昇に伴って、上油室R1から油路12d
を介した下油室R2への作動油の流入を許容する。
【0020】ピストン12には、下端部にてピストンロ
ッド13が固定されている。ピストンロッド13は、シ
リンダ11の上壁11aから進退可能に突出しており、
その上端部にて車体BDに固定されている。ピストンロ
ッド13の上部外周面上にはバウンドストッパ14が組
み付けられているとともに、同ロッド13の下部外周面
上にはシリンダ11内にてリバウンドストッパ15が組
み付けられている。
【0021】バウンドストッパ14は、ゴムなどで円筒
状に形成されてピストンロッド13を貫通させてなる弾
性部材14aと、環状に形成されて下面にて弾性部材1
4aを固着した支持部材14bとからなる。支持部材1
4bの上部は外周面上に雄ねじを設けて円筒状に形成さ
れて、ピストンロッド13の外周面上に軸線回りに回転
不能かつ軸線方向に変位可能に組み付けられている。リ
バウンドストッパ15は、ゴムなどで環状に形成されて
ピストンロッド13を貫通させてなる弾性部材15a
と、環状に形成されて上面にて弾性部材15aを固着し
た支持部材15bとからなる。支持部材15bの下部は
外周面上に雄ねじを設けて円筒状に形成されて、ピスト
ンロッド13の外周面上に軸線回りに回転不能かつ軸線
方向に変位可能に組み付けられている。これらのバウン
ドストッパ14及びリバウンドストッパ15は、ピスト
ンロッド13の外周面上に組み付けられてステップモー
タでそれぞれ構成したアクチュエータ16,17により
駆動されてそれぞれ軸線方向に変位可能となっている。
【0022】アクチュエータ16は、バウンドストッパ
14の上方にてピストンロッド13の外周面上に固定さ
れた円筒状のケーシング16aと、同ケーシング16a
内に収容されたステータ16b及びロータ16cとから
なる。ステータ16bは、ケーシング16aの内周面上
に周方向に沿って所定の間隔を隔てて固定された複数の
コイルからなる。ロータ16cは、円筒状に形成され
て、ステータ16bの内側にてケーシング16aにベア
リング16dを介して軸線回りに回転可能に組み付けら
れており、外周面上には周方向に沿って所定の間隔を隔
てて複数の永久磁石を固定させてなる。ロータ16cの
内周面上には、バウンドストッパ14の支持部材14b
の外周面上に形成した雄ねじと噛み合った雌ねじが形成
されており、ステータ16bへの通電制御により、ロー
タ16cが回転してバウンドストッパ14がピストンロ
ッド13上を上下に変位するようになっている。
【0023】アクチュエータ17は、リバウンドストッ
パ15の下方にてピストンロッド13の外周面上に固定
された円筒状のケーシング17aと、同ケーシング17
a内に収容されたステータ17b及びロータ17cとか
らなる。ステータ17bは、ケーシング17aの内周面
上に周方向に沿って所定の間隔を隔てて固定された複数
のコイルからなる。ロータ17cは、円筒状に形成され
て、ステータ17bの内側にてケーシング17aにベア
リング17dを介して軸線回りに回転可能に組み付けら
れており、外周面上には周方向に沿って所定の間隔を隔
てて複数の永久磁石を固定させてなる。ロータ17cの
内周面上には、リバウンドストッパ15の支持部材15
bの外周面上に形成した雄ねじと噛み合った雌ねじが形
成されており、ステータ17bへの通電制御により、ロ
ータ17cが回転してリバウンドストッパ15がピスト
ンロッド13上を上下に変位するようになっている。
【0024】なお、図2においては、バウンドストッパ
14及びリバウンドストッパ15がそれぞれ上位置及び
下位置にある状態を左側に図示しており、バウンドスト
ッパ14及びリバウンドストッパ15がそれぞれ下位置
及び上位置にある状態を右側に図示している。
【0025】電子制御ユニット20内にはマイクロコン
ピュータ21が収容されており、マイクロコンピュータ
21には、図3に示すように、各種スイッチ及び各種セ
ンサが接続されているとともに、各ショックアブソーバ
10−1,10−2,10−3,10−4にそれぞれ内
蔵されているバウンドストッパ用アクチュエータ16−
1,16−2,16−3,16−4(図2におけるアク
チュエータ16に対応)及びリバウンドストッパ用アク
チュエータ17−1,17−2,17−3,17−4
(図2におけるアクチュエータ17に対応)が接続され
ている。このマイクロコンピュータ21は、図4のプロ
グラムを実行することにより、前記アクチュエータ16
−1〜16−4,17−1〜17−4をそれぞれ駆動制
御する。
【0026】低速4輪駆動状態検出スイッチ22は、ト
ランスファ(図示しない)に組み付けられて、同トラン
スファが低速4輪駆動状態にあることを検出するもので
ある。デフロック検出スイッチ23は、トランスファに
組み付けられて同トランスファ内のデフロック機構がロ
ック状態にあることを検出するものである。ストローク
センサ24−1,24−2,24−3,24−4は、各
車輪WH位置にて車体BD(ばね上部材)と車輪側部材
(ばね下部材)との間に介装されて、車体BDの車輪W
Hに対する各車輪WH位置の上下方向の相対変位量を表
すストローク値S1,S2,S3,S4をそれぞれ検出
する。これらのストローク値S1〜S4は、車体BDの
車輪WHに対する標準位置を「0」とし、同標準位置か
ら上方への車体BDの変位(ショックアブソーバ10−
1〜10−4の伸び側)を正で表し、同標準位置から下
方への車体BDの変位(ショックアブソーバ10−1〜
10−4の縮み側)を負で表す。上下加速度センサ25
−1,25−2,25−3,25−4は、各車輪WH位
置にて車体BD(ばね上部材)に組み付けられて、車体
BDの各車輪WH位置の上下方向の絶対加速度を表す上
下加速度G1,G2,G3,G4をそれぞれ検出する。
これらの上下加速度G1〜G4は、車体BDの上方への
加速度を正で表し、車体BDの下方への加速度を負で表
す。車速センサ26は、車速Vを検出する。また、マイ
クロコンピュータ21には、車高をロー、ハイ、ノーマ
ルなどに調整制御する車高調整装置から、車高のハイ状
態を表すハイ車高信号も入力されている。
【0027】次に、上記のように構成した第1実施形態
の動作を説明する。イグニッションスイッチ(図示しな
い)の投入後、マイクロコンピュータ21は、所定の短
時間毎に図4のプログラムを繰り返し実行する。プログ
ラムの実行はステップ100にて開始され、ステップ1
02にて低速4輪駆動状態検出スイッチ22からの検出
信号を入力してトランスファが低速4輪駆動状態にある
か否かを判定し、ステップ104にてデフロック検出ス
イッチ23からの検出信号を入力してデフロック機構が
ロック状態にあるか否かを判定し、ステップ106にて
車高調整装置からハイ車高信号が入力されているか否か
を判定する。これらの低速4輪駆動状態、ロック状態及
びハイ車高状態は、車両が悪路を走行する場合に、運転
者により又は自動的に設定されるもので、前記ステップ
102〜106の判定処理は車両が悪路を走行するか否
かを推定するものである。
【0028】車両が、低速4輪駆動状態、ロック状態及
びハイ車高状態のいずれかの状態にあれば、前記ステッ
プ102〜106のいずれかにて「YES」と判定、す
なわち車両の悪路走行を推定してプログラムをステップ
116に進める。低速4輪駆動状態、ロック状態及びハ
イ車高状態のいずれの状態にもなければ、前記ステップ
102〜106のいずれにおいても「NO」と判定して
プログラムをステップ108,110に進める。
【0029】ステップ108においては、ストロークセ
ンサ24−1〜24−4からストローク値S1〜S4を
それぞれ入力し、各ストローク値S1〜S4に対して独
立して所定周波数をカットオフ周波数とするハイパスフ
ィルタ処理をそれぞれ施して、ハイパスフィルタ処理の
施された各ストローク値S1〜S4に基づいて前記入力
した各ストローク値S1〜S4に高域成分が多く含まれ
ているか否かを判定する。ステップ110においては、
上下加速度センサ25−1〜25−4から上下加速度G
1〜G4をそれぞれ入力し、各上下加速度G1〜G4に
対して独立して所定周波数をカットオフ周波数とするハ
イパスフィルタ処理をそれぞれ施して、ハイパスフィル
タ処理の施された各上下加速度G1〜G4に基づいて前
記入力した各上下加速度G1〜G4に高域成分が多く含
まれているか否かを判定する。
【0030】これらのストローク値S1〜S4及び上下
加速度G1〜G4は、車両が悪路を走行していれば、車
体BDの上下方向の振動により高域成分を多く含む状態
量であるので、これらのステップ108,110の判定
処理も車両の悪路走行を推定するものである。なお、ス
テップ108の判定処理は、前記入力した各ストローク
値S1〜S4のうちの一つでも高域成分を多く含んでい
れば、車両の悪路走行を推定するものである。また、ス
テップ110の判定処理も、前記入力した各上下加速度
G1〜G4のうちの一つでも高域成分を多く含んでいれ
ば、車両の悪路走行を推定するものである。ステップ1
08,110のいずれかにて「YES」すなわち車両が
悪路走行をしていると推定されると、プログラムはステ
ップ116に進められる。一方、前記入力したストロー
ク値S1〜S4及び上下加速度G1〜G4の全てが高域
成分を多量に含んでいなければ、ステップ108,11
0にてそれぞれ「NO」と判定してプログラムをステッ
プ112に進める。
【0031】ステップ112においては、車速センサ2
6から車速Vを入力して、同入力した車速Vが小さな所
定車速Vo未満であるか否かを判定する。この判定処理
は、走行路が悪路であれば運転者は車両を低速で走行さ
せるという前提のもとに車両の悪路走行を推定するもの
であると同時に、車速Vが小さい状態では車両の運転操
作に伴うロール、スクォート、ダイブなどの車体BDの
姿勢変化も小さく、後述するように車体BDの姿勢変化
の許容範囲を大きくしておいても問題ないということに
基づくものである。車速Vが所定車速Vo未満であれ
ば、ステップ112にて「YES」すなわち車両の悪路
走行を推定して、プログラムをステップ116に進め
る。一方、車速Vが所定車速Vo以上である場合には、
ステップ112にて「NO」と判定、車両は悪路を走行
中でないと判定して、プログラムをステップ114に進
める。
【0032】ステップ114においては、ショックアブ
ソーバ10−1〜10−4内の各バウンドストッパ14
及びリバウンドストッパ15を基準位置に位置させる。
この第1実施形態においては、各バウンドストッパ14
の基準位置は図2の右側に示す下位置であり、各リバウ
ンドストッパ15の基準位置は図2の右側に示す上位置
である。すなわち、以前にバウンドストッパ14が上位
置にあれば、バウンドストッパ用アクチュエータ16−
1〜16−4(ショックアブソーバ10−1〜10−4
内の各アクチュエータ16)をそれぞれ駆動制御して、
ショックアブソーバ10−1〜10−4内の各バウンド
ストッパ14を下位置まで下降させる。また、以前にシ
ョックアブソーバ10−1〜10−4内の各リバウンド
ストッパ15が下位置にあれば、リバウンドストッパ用
アクチュエータ17−1〜17−4(ショックアブソー
バ10−1〜10−4内の各アクチュエータ17)をそ
れぞれ駆動制御して、ショックアブソーバ10−1〜1
0−4内の各リバウンドストッパ15を上位置まで上昇
させる。なお、この場合、アクチュエータ16−1〜1
6−4,17−1〜17−4を所定時間だけ所定方向に
作動させるようにすればよい。一方、以前にショックア
ブソーバ10−1〜10−4内の各バウンドストッパ1
4及び各リバウンドストッパ15がそれぞれ下位置及び
上位置にあれば、アクチュエータ16−1〜16−4,
17−1〜17−4を駆動制御することなく、両各スト
ッパ14,15を以前の位置にそれぞれ維持する。前記
ステップ114の処理後、ステップ118にてこのプロ
グラムの実行を一旦終了する。
【0033】このように、ショックアブソーバ10−1
〜10−4内の各バウンドストッパ14及び各リバウン
ドストッパ15がそれぞれ下位置及び上位置に維持され
れば、同ショックアブソーバ10−1〜10−4内の各
ピストンロッド13の各シリンダ11に対する変位可能
な範囲が狭く保たれ、車体BDの姿勢変化の許容範囲も
小さく維持されるので、車体BDのロール時、ダイブ
時、スクォート時などに車両の姿勢変化が充分に抑制さ
れて車体BDが常に水平近くに維持される。
【0034】一方、悪路走行の推定に伴うステップ11
6の処理においては、ショックアブソーバ10−1〜1
0−4内の各バウンドストッパ14及び各リバウンドス
トッパ15を基準位置から移動制御すなわち上位置及び
下位置にそれぞれ変位させる。以前に各バウンドストッ
パ14が下位置(基準位置)にあれば、バウンドストッ
パ用アクチュエータ16−1〜16−4をそれぞれ駆動
制御して、各バウンドストッパ14を上位置まで上昇さ
せる。また、以前に各リバウンドストッパ15が上位置
(基準位置)にあれば、リバウンドストッパ用アクチュ
エータ17−1〜17−4をそれぞれ駆動制御して、各
リバウンドストッパ15を下位置まで下降させる。な
お、この場合も、各アクチュエータ16−1〜16−
4,17−1〜17−4を所定時間だけ所定方向に作動
させるようにすればよい。一方、以前に各バウンドスト
ッパ14及び各リバウンドストッパ15がそれぞれ上位
置及び下位置にあれば、アクチュエータ16−1〜16
−4,17−1〜17−4を駆動制御することなく、両
各ストッパ14,15を以前の位置にそれぞれ維持す
る。前記ステップ116の処理後、ステップ118にて
このプログラムの実行を一旦終了する。
【0035】このように、各バウンドストッパ14及び
各リバウンドストッパ15がそれぞれ上位置及び下位置
に変更されれば、各ピストンロッド13の各シリンダ1
1に対する変位可能な範囲が広くされる(車体BDの姿
勢変化の許容範囲が大きくなる)。したがって、悪路走
行時に車体BDが多少大きく上下方向に変位しても、各
バウンドストッパ14の各弾性部材14aが各シリンダ
11の上壁11aに当接したり、各リバウンドストッパ
15の各弾性部材15aが各シリンダ11の上壁11a
に当接する頻度が減少する。その結果、車両の乗り心地
が良好に保たれるとともに、各バウンドストッパ14の
弾性部材14a及び各リバウンドストッパ15の弾性部
材15aの耐久性も良好に保たれる。
【0036】なお、前記第1実施形態においては、ステ
ップ102〜112の判定処理により車両の悪路走行を
判定するようにしたが、これらの各ステップ102〜1
12の全ての判定処理を行わなくても、ステップ102
〜112のうちの一つの判定処理若しくは一部の複数の
判定処理を行うようにしてもよい。
【0037】また、前記第1実施形態においては、ステ
ップ108,110にて全ての車輪WH位置のストロー
ク値S1〜S4及び上下加速度G1〜G4に基づいて悪
路判定を行うようにした。しかし、これに代え、前記ス
トローク値S1〜S4のうちの一つ若しくは一部の複数
に基づいて悪路判定を行ったり、上下加速度G1〜G4
のうちの一つ若しくは一部の複数に基づいて悪路判定を
行うようにしてもよい。
【0038】b.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態を図面を用いて説明する
と、同第2実施形態に係る車両も、上記同第1実施形態
と同様なショックアブソーバ10−1,10−2,10
−3,10−4及び電子制御ユニット20を備えてい
る。また、バウンドストッパ14の基準位置が図2の右
側に示す下位置であり、リバウンドストッパ15の基準
位置が図2の右側に示す上位置である点でも、この第2
実施形態は第1実施形態と同じである。ただし、バウン
ドストッパ14が前記下位置よりもさらに下方に変位可
能となっているとともに、リバウンドストッパ15が前
記上位置よりもさらに上方まで変位可能となっている点
で上記第1実施形態とは異なる。
【0039】また、この第2実施形態に係る車両の姿勢
変化規制装置においては、図3に破線で示すように、マ
イクロコンピュータ21に、バウンドストッパ用位置セ
ンサ31−1,31−2,31−3,31−4及びリバ
ウンドストッパ用位置センサ32−1,32−2,32
−3,32−4が接続されている点で異なる。これらの
位置センサ31−1〜31−4,32−1〜32−4
は、バウンドストッパ14及びリバウンドストッパ15
のピストンロッド13に対する各上下位置を検出する。
各上下位置は、バウンドストッパ14及びリバウンドス
トッパ15の各基準位置からの距離により表される。ま
た、これらの各位置センサ31−1〜31−4,32−
1〜32−4は、例えばバウンドストッパ14及びリバ
ウンドストッパ15のピストンロッド13に対する変位
を検出するものでも、各アクチュエータ16,17のロ
ータ16c,17cの回転量を検出するものでもよく、
さらにバウンドストッパ14及びリバウンドストッパ1
5のピストンロッド13に対する相対位置を検出できる
ものであれば電気式又は機械式の種々のものを用いるこ
とができる。
【0040】また、この第2実施形態のマイクロコンピ
ュータ21も、図4のステップ100〜114,118
の処理を実行する点では上記第1実施形態と同じである
が、図4のステップ116の処理に代えて、図6の追従
制御ルーチンを実行する点で異なる。
【0041】この追従制御ルーチンの実行は、ステップ
130にて開始され、ステップ132にて、各ストロー
クセンサ24−1〜24−4からストローク値S1〜S
4をそれぞれ入力する。次に、ステップ134にて図6
(A)に示すバウンドストッパ用マップを参照して、スト
ローク値S1〜S4にそれぞれ対応した各バウンドスト
ッパ14の位置を決定する。この場合、車体BDが車輪
WHに対して基準位置から上方に変位して、ストローク
値S1〜S4が正すなわちショックアブソーバ10−1
〜10−4が伸び状態にあれば、各バウンドストッパ1
4の位置をピストンロッド13に対して基準位置よりも
下方すなわち縮み方向の位置であって基準位置との偏差
がストローク値S1〜S4の増加にしたがって大きくな
る位置に決定する。一方、車体BDが車輪WHに対して
基準位置から下方に変位して、ストローク値S1〜S4
が負すなわちショックアブソーバ10−1〜10−4が
縮み状態にあれば、各バウンドストッパ14の位置をピ
ストンロッド13に対して基準位置よりも上方すなわち
伸び方向の位置であって基準位置との偏差がストローク
値S1〜S4の絶対値の増加にしたがって大きくなる位
置に決定する。
【0042】次に、ステップ136にて図6(B)に示す
リバウンドストッパ用マップを参照して、ストローク値
S1〜S4にそれぞれ対応した各リバウンドストッパ1
5の位置を決定する。この場合、車体BDが車輪WHに
対して基準位置から上方に変位して、ストローク値S1
〜S4が正すなわちショックアブソーバ10−1〜10
−4が伸び状態にあれば、各リバウンドストッパ15の
位置をピストンロッド13に対して基準位置よりも下方
すなわち伸び方向の位置であって基準位置との偏差がス
トローク値S1〜S4の増加にしたがって大きくなる位
置に決定する。一方、車体BDが車輪WHに対して基準
位置から下方に変位して、ストローク値S1〜S4が負
すなわちショックアブソーバ10−1〜10−4が縮み
状態にあれば、各リバウンドストッパ15の位置をピス
トンロッド13に対して基準位置よりも上方すなわち縮
み方向の位置であって基準位置との偏差がストローク値
S1〜S4の絶対値の増加にしたがって大きくなる位置
に決定する。
【0043】そして、ステップ138にて、バウンドス
トッパ用位置センサ31−1〜31−4及びリバウンド
ストッパ用位置センサ32−1〜32−4から各バウン
ドストッパ14及び各リバウンドストッパ15の位置を
入力し、同入力した位置をフィードバックしながらバウ
ンドストッパ用アクチュエータ16−1〜16−4及び
リバウンドストッパ用アクチュエータ17−1〜17−
4をそれぞれ駆動制御して、各バウンドストッパ14及
び各リバウンドストッパ15を前記ステップ134,1
36にて決定した位置に変位させる。前記ステップ13
8の処理後、ステップ140にてこの追従制御ルーチン
の実行を一旦終了する。
【0044】前記のように動作する第2実施形態におい
ては、図4のステップ102〜112の処理によって車
両の悪路走行が推定されなければ、ショックアブソーバ
10−1〜10−4内の各バウンドストッパ14及び各
リバウンドストッパ15はそれぞれ基準位置に保たれ
て、上記第1実施形態の場合と同様に、ショックアブソ
ーバ10−1〜10−4内の各ピストンロッド13の各
シリンダ11に対する変位可能な範囲が狭く保たれるの
で、車体BDの姿勢変化の許容範囲も小さく維持され、
車両の運転操作に伴うロール、スクォート、ダイブなど
の車体BDの姿勢変化が充分に規制されて車体BDが常
に水平近くに維持される。
【0045】一方、図4のステップ102〜112の処
理によって車両の悪路走行が推定されると、図5の追従
制御ルーチンの実行により、ショックアブソーバ10−
1〜10−4が伸び状態にあれば、各バウンドストッパ
14及び各リバウンドストッパ15の位置をピストンロ
ッド13に対して基準位置よりも下方にそれぞれ駆動制
御する。また、ショックアブソーバ10−1〜10−4
が縮み状態にあれば、各バウンドストッパ14及び各リ
バウンドストッパ15の位置をピストンロッド13に対
して基準位置よりも上方にそれぞれ駆動制御する。した
がって、図7に示すように、ピストンロッド13の変位
可能な上下幅はほぼ一定に保たれながら、各バウンドス
トッパ14及び各リバウンドストッパ15がピストンロ
ッド13の変位に追従して変位する。その結果、車体B
Dが姿勢変化しても、変位部材であるピストンロッド1
3の変位がストッパ部材であるバウンドストッパ14及
びリバウンドストッパ15により制限される頻度が減少
するので、車両の乗り心地が良好に保たれるとともにバ
ウンドストッパ14及びリバウンドストッパ15の耐久
性も良好に保たれる。
【0046】c.第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態を図面を用いて説明する
と、同第3実施形態に係る車両も、上記第1実施形態と
同様なショックアブソーバ10−1,10−2,10−
3,10−4及び電子制御ユニット20を備えている。
ただし、バウンドストッパ14の基準位置が図2の左側
に示す上位置であるとともに、リバウンドストッパ15
の基準位置が図2の左側に示す下位置である点で、すな
わち基準状態にてピストンロッド13の変位可能な範囲
が広く設定されている点で上記第1実施形態とは相違す
る。
【0047】また、この第3実施形態に係る車両の姿勢
変化規制装置においては、図3に破線で示すように、マ
イクロコンピュータ21に、舵角センサ41、スロット
ルセンサ42及びブレーキスイッチ43が接続されてい
る点で上記第1実施形態と異なる。舵角センサ41は、
操舵ハンドル(前輪WH)の操舵角θを検出する。この
操舵角θは、「0」により操舵ハンドルの中立位置を表
し、正により操舵ハンドルの右操舵を表し、かつ負によ
り操舵ハンドルの左操舵を表す。スロットルセンサ42
は、アクセルペダルの踏み込み量に対応したスロット開
度SLを検出する。ブレーキスイッチ43は、ブレーキ
ペダルの踏み込み操作を検出する。さらに、この第3実
施形態においては、マイクロコンピュータ21は、図8
及び図9のプログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行
する。
【0048】次に、このように構成した第3実施形態の
動作を図8,9のプログラムに沿って説明する。図8の
プログラムはステップ200にて開始され、上記第1実
施形態のステップ102〜112の処理と同様なステッ
プ202〜212の処理により、車両の悪路走行を推定
する。ステップ202〜212にてそれぞれ「NO」す
なわち悪路走行でないと判定されると、マイクロコンピ
ュータ21はステップ214のストッパ移動制御ルーチ
ンを実行する。
【0049】このストッパ移動制御ルーチンは、車両の
運転操作に関係して車体BDの姿勢が大きく変化するこ
とを規制するもので、その実行がステップ230にて開
始され、ステップ232にて車体BDが車両旋回に伴い
ロール状態になる可能性が高いか否かを判定する。この
ロール状態の可能性は、操舵角θが車速Vの増加にした
がって小さくなる閾値θo(V)以上であるか否かにより判
定される。具体的には、車速センサ26から車速Vを入
力し、その特性を図10のグラフに示す車速−閾値テー
ブルを参照して車速Vに対応した閾値θo(V)を計算す
る。そして、舵角センサ41から入力した操舵角θと前
記計算した閾値θo(V)とを比較して、操舵角θが閾値θ
o(V)以上であれば、ステップ232にて「YES」すな
わち車体BDはロール状態になる可能性が高いと判定し
てプログラムをステップ234に進める。
【0050】ステップ234にて前記操舵角θが正であ
るか負であるかを判定することにより、車両が右旋回状
態にあるか左旋回状態にあるかを判定する。車両が右旋
回状態にあって操舵角θが正であれば、ステップ234
にて「YES」と判定して、プログラムをステップ23
6,238に進める。ステップ236においては、旋回
車両の外輪に相当する左輪WH位置のショックアブソー
バ10−2,10−4内のバウンドストッパ用アクチュ
エータ16−2,16−4を駆動制御して、バウンドス
トッパ14,14を基準位置から下位置まで下降させ
る。ステップ238においては、旋回車両の内輪に相当
する右輪WH位置のショックアブソーバ10−1,10
−3内のリバウンドストッパ用アクチュエータ17−
1,17−3を駆動制御して、リバウンドストッパ1
6,16を基準位置から上位置まで上昇させる。
【0051】一方、車両が左旋回状態にあって操舵角θ
が負であれば、ステップ234にて「NO」と判定し
て、プログラムをステップ240,242に進める。ス
テップ240においては、旋回車両の外輪に相当する右
輪WH位置のショックアブソーバ10−1,10−3内
のバウンドストッパ用アクチュエータ16−1,16−
3を駆動制御して、バウンドストッパ14,14を基準
位置から下位置まで下降させる。ステップ242におい
ては、旋回車両の内輪に相当する左輪WH位置のショッ
クアブソーバ10−2,10−4内のリバウンドストッ
パ用アクチュエータ17−2,17−4を駆動制御し
て、リバウンドストッパ16,16を基準位置から上位
置まで上昇させる。
【0052】これにより、車両旋回時に外輪WH側のシ
ョックアブソーバ10−1〜10−4が縮んで外輪WH
側の車体BDが下方へ変位することがバウンドストッパ
14によって規制されるとともに、内輪WH側のショッ
クアブソーバ10−1〜10−4が伸びて内輪WH側の
車体BDが上方へ変位することがリバウンドストッパ1
5によって規制される。その結果、車両旋回時における
車体BDの姿勢変化(ロール)が抑制されて、車体BD
は水平に近い状態に維持される。
【0053】前記ステップ232にて「NO」すなわち
車体BDがロール状態になる可能性が高くないないと判
定されると、ステップ244にて車体BDがスクォート
状態になる可能性が高いか否かが判定される。このスク
ォート状態の可能性は、スロットルセンサ42からスロ
ットル開度STを入力し、同スロットル開度STからア
クセルペダルの踏み込み量及び踏み込み速度を計算し、
同アクセルペダルの踏み込み量が所定値以上でありかつ
踏み込み速度が所定値以上であるか否かにより判定され
る。アクセルペダルの踏み込み量が所定値以上でありか
つ踏み込み速度も所定値以上であれば、ステップ244
にて「YES」すなわちスクォート状態になる可能性が
高いと判定して、プログラムをステップ246,248
に進める。
【0054】ステップ246においては、前輪WH位置
のショックアブソーバ10−1,10−2内のリバウン
ドストッパ用アクチュエータ17−1,17−2を駆動
制御して、リバウンドストッパ15,15を基準位置か
ら上位置まで上昇させる。ステップ248においては、
後輪WH位置のショックアブソーバ10−3,10−4
内のバウンドストッパ用アクチュエータ16−3,16
−4を駆動制御して、バウンドストッパ14,14を基
準位置から下位置まで下降させる。
【0055】これにより、車両がスクォート状態になっ
ても、前輪WH側のショックアブソーバ10−1,10
−2が伸びて前輪WH側の車体BDが上方へ変位するこ
とがリバウンドストッパ15,15によって規制される
とともに、後輪WH側のショックアブソーバ10−3,
10−4が縮んで後輪WH側の車体BDが下方へ変位す
ることがバウンドストッパ14,14によって規制され
る。その結果、車両加速時における車体BDの姿勢変化
(スクォート)が抑制されて、車体BDは水平に近い状
態に維持される。
【0056】前記ステップ244にて「NO」すなわち
車体BDがスクォート状態になる可能性が高くないと判
定されると、ステップ250にて車体BDがダイブ状態
になる可能性が高いか否かが判定される。このダイブ状
態の可能性は、車速センサ26から車速Vを入力すると
ともにブレーキスイッチ43からブレーキスイッチ信号
BSを入力し、車速Vが所定値以上の状態でブレーキペ
ダルが踏み込み操作されたか否かにより判定される。車
速Vが所定値以上の状態でブレーキペダルが踏み込み操
作されると、ステップ250にて「YES」すなわちダ
イブ状態になる可能性が高いと判定して、プログラムを
ステップ252,254に進める。
【0057】ステップ252においては、前輪WH位置
のショックアブソーバ10−1,10−2内のバウンド
ストッパ用アクチュエータ16−1,16−2を駆動制
御して、バウンドストッパ14,14を基準位置から下
位置まで下降させる。ステップ254においては、後輪
WH位置のショックアブソーバ10−3,10−4内の
リバウンドストッパ用アクチュエータ17−3,17−
4を駆動制御して、リバウンドストッパ15,15を基
準位置から上位置まで上昇させる。
【0058】これにより、車両がダイブ状態になって
も、前輪WH側のショックアブソーバ10−1,10−
2が縮んで前輪WH側の車体BDが下方へ変位すること
がバウンドストッパ14,14によって規制されるとと
もに、後輪WH側のショックアブソーバ10−3,10
−4が伸びて後輪WH側の車体BDが上方へ変位するこ
とがリバウンドストッパ15,15によって規制され
る。その結果、車両減速時における車体BDの姿勢変化
(ダイブ)が抑制されて、車体BDは水平に近い状態に
維持される。
【0059】また、車体BDがロール、スクォート又は
ダイブする可能性が高くない場合、すなわち運転操作に
関係して車体BDの姿勢が大きく変化する可能性が高く
ない場合、ステップ232,244,250にてそれぞ
れ「NO」と判定し、ステップ256の処理を実行す
る。ステップ256においては、各バウンドストッパ1
4及び各リバウンドストッパ15をそれぞれ基準位置に
維持する。すなわち、基準位置(上位置)にないバウン
ドストッパ14に関しては、バウンドストッパ用アクチ
ュエータ16−1〜16−4を駆動制御してバウンドス
トッパ14を下位置から基準位置まで上昇させ、基準位
置にあるバウンドストッパ14に関しては同位置に維持
する。また、基準位置(下位置にない)にないリバウン
ドストッパ15に関しては、リバウンドストッパ用アク
チュエータ17−1〜17−4を駆動制御してリバウン
ドストッパ15を基準位置から下位置まで下降させ、基
準位置にあるリバウンドストッパ15に関しては同位置
に維持する。
【0060】したがって、ショックアブソーバ10−1
〜10−4内の各ピストンロッド13の変位可能な範囲
が不必要に制限されることがなくなり、バウンドストッ
パ14及びリバウンドストッパ15のシリンダ11の上
壁11aへの当接の頻度が減少するので、同バウンドス
トッパ14及びリバウンドストッパ15の耐久性を向上
させることができる。
【0061】ふたたび、図8のプログラムの説明に戻る
と、ステップ202〜212の判定処理によって車両の
悪路走行が推定されると、すなわちステップ202〜2
12のいずれかにて「YES」と判定されると、ステッ
プ216の処理を実行する。ステップ216において
は、前述の図9のステップ256の処理と同様に、各バ
ウンドストッパ14及び各リバウンドストッパ15をそ
れぞれ基準位置に維持する。
【0062】したがって、車両が悪路を走行する場合に
は、ショックアブソーバ10−1〜10−4内の各ピス
トンロッド13の変位可能な範囲が必ず広く設定され、
バウンドストッパ14及びリバウンドストッパ15のシ
リンダ11の上壁11aへの当接の頻度が確実に減少す
るので、車両の乗り心地を良好に保つことができるとと
もにバウンドストッパ14及びリバウンドストッパ15
の耐久性を向上させることができる。
【0063】d.第4実施形態 次に、本発明の第4実施形態を図面を用いて説明する
と、同第4実施形態に係る車両も、上記第1実施形態と
同様なショックアブソーバ10−1,10−2,10−
3,10−4及び電子制御ユニット20を備えている。
そして、この第4実施形態においては、上記第2実施形
態と同様に、バウンドストッパ14の基準位置が図2の
右側に示す下位置であるとともに、リバウンドストッパ
15の基準位置が図2の右側に示す上位置であり、同バ
ウンドストッパ14は前記下位置よりもさらに下方に変
位可能となっているとともに、リバウンドストッパ15
は前記上位置よりもさらに上方まで変位可能となってい
る。
【0064】また、この第4実施形態に係る車両の姿勢
変化規制装置においては、上述したストロークセンサ2
4−1〜24−4、車速センサ26、舵角センサ41、
バウンドストッパ用位置センサ31−1,31−2,3
1−3,31−4及びリバウンドストッパ用位置センサ
32−1,32−2,32−3,32−4がマイクロコ
ンピュータ21に接続されている。そして、マイクロコ
ンピュータ21は、図11のプログラムを所定の短時間
毎に繰り返し実行する。
【0065】このプログラムの実行は、ステップ300
にて開始され、ステップ302〜306の処理により、
上記図5の追従制御ルーチンのステップ132〜136
の処理と同様にして、ストロークセンサ24−1〜24
−4からストローク値S1〜S4を入力するとともに、
図6(A)のバウンドストッパ用マップ及び図6(B)のリ
バウンドストッパ用マップを参照して、ストローク値S
1〜S4にそれぞれ対応した各バウンドストッパ14の
位置及び各リバウンドストッパ15の位置を決定する。
【0066】次に、ステップ308にて舵角センサ41
及び車速センサ26から操舵角θ及び車速Vをそれぞれ
入力し、ステップ310にて、操舵角θ及び車速Vに応
じて車両旋回時における車体BDのロール量に対応した
修正量ΔXを決定する。この修正量ΔXの決定において
は、マイクロコンピュータ21に内蔵された修正量マッ
プが参照される。修正量マップは、図12の特性グラフ
に示すように、操舵角θの絶対値|θ|が増加するにし
たがって増加し、かつ車速Vの増加にしたがって増加す
る値に決定される。
【0067】前記ステップ310の処理後、ステップ3
12にて前記決定した各バウンドストッパ14の位置及
び各リバウンドストッパ15の位置を修正量ΔXに応じ
て修正する。この修正においては、各バウンドストッパ
14及び各リバウンドストッパ15の位置を各ピストン
ロッド13の変位が規制される方向に修正量ΔXだけ修
正する。すなわち、各バウンドストッパ14に関して
は、前記決定した位置を下方向に修正量ΔXだけ修正す
る。各リバウンドストッパ15に関しては、前記決定し
た位置を上方向に修正量ΔXだけ修正する。
【0068】次に、ステップ314にて、各バウンドス
トッパ14及び各リバウンドストッパ15を前記修正し
た位置に変位させる。この処理は、上記図5の追従制御
ルーチンのステップ138と同様に、バウンドストッパ
用位置センサ31−1〜31−4及びリバウンドストッ
パ用位置センサ32−1〜32−4から各バウンドスト
ッパ14及び各リバウンドストッパ15の位置を入力
し、同入力した位置をフィードバックしながらバウンド
ストッパ用アクチュエータ16−1〜16−4及びリバ
ウンドストッパ用アクチュエータ17−1〜17−4を
駆動制御して、各バウンドストッパ14及び各リバウン
ドストッパ15を変位させる。前記ステップ314の処
理後、ステップ316にてこのプログラムの実行を一旦
終了する。
【0069】このように動作する第4実施形態において
は、ステップ302〜306の処理により、ショックア
ブソーバ10−1〜10−4内の各バウンドストッパ1
4及び各リバウンドストッパ15の位置が車体BDの上
下動に追従して変化するように決定されるので(図13
の実線参照)、車両の悪路走行時に車体BDの姿勢が変
化しても、各ピストンロッド13の変位がバウンドスト
ッパ14及びリバウンドストッパ15により制限される
頻度が減少して、すなわちバウンドストッパ14及びリ
バウンドストッパ15がシリンダ11の上壁11aに当
接する頻度が減少するので、車両の乗り心地が良好に保
たれるとともに、バウンドストッパ14及びリバウンド
ストッパ15の耐久性も良好に保たれる。
【0070】また、ステップ308〜312の処理によ
り、車両の旋回に伴う車体BDのロール量に対応した修
正量ΔXが決定されるとともに、前記決定された車体B
Dの上下動に追従して変化するバウンドストッパ14及
びリバウンドストッパ15の位置が、ピストンロッド1
3の変位を規制する方向に前記修正量ΔXだけ修正され
る(図13の破線参照)。その結果、車両の旋回に伴い
車体BDがロールする場合には、車体BDの変位可能な
範囲が狭められるので、ロール時に車体BDの姿勢が大
きく変化することがなくなる。
【0071】なお、上記第4実施形態においては、車両
の旋回に伴う車体BDのロール量に応じてピストンロッ
ド13(車体BD)の変位可能な範囲を狭めて車体BD
の姿勢変化を規制するようにしたが、車両の加速に伴う
車体BDのスクォート時、車両の減速に伴う車体BDの
ダイブ時にも、ピストンロッド13(車体BD)の変位
可能な範囲を狭くして車体BDの姿勢変化を規制するよ
うにしてもよい。この場合、スクォートに関しては、上
記ステップ308〜312の処理と同様な処理により、
上記第3実施形態で計算したアクセルペダルの踏み込み
量及び踏み込み速度が大きくなるにしたがって大きくな
る修正量ΔXを決定するようにすればよい。また、ダイ
ブに関しては、ブレーキペダルの踏み込み量を検出する
センサを設けて、車速Vがある程度大きな状態でブレー
キペダルの踏み込み量が大きくなるにしたがって大きく
なる修正量ΔXを決定するようにすればよい。これによ
れば、車両の加速に伴うスクォート時にも、車両の減速
に伴うダイブ時にも、車体BDの大きな姿勢変化をバウ
ンドストッパ14及びリバウンドストッパ15により規
制できるようになる。
【0072】e.その他の変形例 上記第1〜第4実施形態においては、車体BDに接続さ
れて車体BDの姿勢変化に連動して変位する変位部材と
してショックアブソーバ10−1〜10−4内のピスト
ンロッド13を採用するようにしたが、車体BDに接続
されて車体BDの姿勢変化に連動して変位する部材であ
れば、前記変位部材として種々の部材を採用できる。
【0073】例えば、図14(A)に示すように、車体B
D及び車輪WHを連結して、車体BDの姿勢変化(車体
BDの車輪WHに対する変位)に連動して揺動するロア
アーム51を前記変位部材として採用することができ
る。
【0074】また、車体BDの前後方向のみの姿勢変化
を規制するためであれば、図14(B)に示すように、車
輪WH側部材(ばね下部材)に接続されるとともに車体
BDにブラケット52を介して回転可能に支持されたス
タビライザバー53を前記変位部材として採用すること
もできる。
【0075】同じく車体BDの前後方向のみの姿勢変化
を規制するためであれば、図14(C)に示すように、車
体BDと車輪WH側部材(ばね下部材)としてのアクス
ルシャフトハウジング54とを連結して、車体BDの姿
勢変化(車体BDの車輪WHに対する変位)に連動して
揺動するラテラルロッド55を前記変位部材として採用
することもできる。
【0076】そして、これらの場合においても、ロアア
ーム51、スタビライザバー53及びラテラルロッド5
5の各揺動範囲を規制するストッパ56a,56b、ス
トッパ57a,57b及びストッパ58a,58bをそ
れぞれ設けるようにする。そして、これらのストッパ5
6a,56b,57a,57b,58a,58bを図示
矢印方向に変位させるためのアクチュエータを設けて、
ロアアーム51、スタビライザバー53及びラテラルロ
ッド55の各揺動範囲をそれぞれ可変制御するようにす
る。この場合、上記第1〜第4実施形態で説明したよう
な電気制御装置を用いて、同第1〜第4実施形態の場合
と同様に各ストッパ56a,56b,57a,57b,
58a,58bの位置をそれぞれ制御するようにすると
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1〜第4実施形態に係る車両の概
略斜視図である。
【図2】 図1のダンパの一部を示す断面図である。
【図3】 図1の電子制御ユニットを含む電気制御装置
の全体ブロック図である。
【図4】 第1実施形態に係り図3のマイクロコンピュ
ータにて実行されるプログラムのフローチャートであ
る。
【図5】 第2実施形態に係り図3のマイクロコンピュ
ータにて実行される追従制御ルーチンのフローチャート
である。
【図6】 (A)はストローク値とバウンドストッパの位
置との関係を示すグラフであり、(B)はストローク値と
リバウンドストッパの位置との関係を示すグラフであ
る。
【図7】 第2実施形態に係りストローク値の変化に伴
うバウンドストッパとリバウンドストッパの位置を説明
するための図である。
【図8】 第3実施形態に係り図3のマイクロコンピュ
ータにて実行されるプログラムのフローチャートであ
る。
【図9】 図8のストッパ移動制御ルーチンの詳細を示
すフローチャートである。
【図10】 第3実施形態に係り車速Vとロール判定の
ための閾値θoとの関係を示すグラフである。
【図11】 第4実施形態に係り図3のマイクロコンピ
ュータにて実行されるプログラムのフローチャートであ
る。
【図12】 第4実施形態に係り車速V及び操舵角θと
修正量ΔXとの関係を示すグラフである。
【図13】 第4実施形態に係りストローク値の変化に
伴うバウンドストッパとリバウンドストッパの位置を説
明するための図である。
【図14】 (A)〜(C)は本発明の変位部材の各種変形
例の概略図である。
【符号の説明】
BD…車体、WH…車輪、10−1〜10−4…ショッ
クアブソーバ、10A…ダンパ、10B…コイルスプリ
ング、11…シリンダ、12…ピストン、13…ピスト
ンロッド、14…バウンドストッパ、15…リバウンド
ストッパ、16,16−1〜16−4…バウンドストッ
パ用アクチュエータ、17,17−1〜17−4…リバ
ウンドストッパ用アクチュエータ、20…電子制御ユニ
ット、21…マイクロコンピュータ、22…低速4輪駆
動状態検出スイッチ、23…デフロック検出スイッチ、
24−1〜24−4…ストロークセンサ、25−1〜2
5−4…上下加速度センサ、26…車速センサ、31−
1〜31−4…バウンドストッパ用位置センサ、32−
1〜32−4…リバウンドストッパ用位置センサ、41
…舵角センサ、42…スロットルセンサ、43…ブレー
キスイッチ、51…ロアアーム、53…スタビライザバ
ー、55…ラテラルロッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦馬場 真吾 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 古平 貴大 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D001 AA03 AA05 AA06 DA03 DA14 DA17 EA00 EA01 EA06 EA07 EA08 EA11 EA22 EA34 EA42 EB03 EB06 EC06 EC07 ED02 ED04 3J069 AA50 CC05 CC06 DD39 EE51 EE70

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に接続されて車体の姿勢変化に連動し
    て変位する変位部材と、 前記変位部材の変位を所定の許容範囲内に制限して車体
    の姿勢変化を規制するストッパ部材と、 前記ストッパ部材を変位させて前記変位部材の変位の許
    容範囲を変更するアクチュエータとを備えたことを特徴
    とする車両の姿勢変化規制装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載した車両の姿勢変化規
    制装置において、 前記変位部材を車体と車輪との間に配設されたショック
    アブソーバのピストンロッドで構成し、 前記ストッパ部材を前記ショックアブソーバのバウンド
    ストッパ及びリバウンドストッパのうちの少なくともい
    ずれか一方で構成した車両の姿勢変化規制装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は2に記載した車両の姿勢
    変化規制装置において、 車両の悪路走行を推定する悪路走行推定手段と、 前記悪路走行推定手段により車両の悪路走行が推定され
    たとき前記アクチュエータを駆動制御して前記変位部材
    の変位の許容範囲を大きくする拡大制御手段とを設けた
    車両の姿勢変化規制装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1又は2に記載した車両の姿勢
    変化規制装置において、 車両の悪路走行を推定する悪路走行推定手段と、 車体の姿勢変化量を検出する姿勢変化量検出手段と、 前記悪路走行推定手段により車両の悪路走行が推定され
    たとき前記アクチュエータを駆動制御して前記変位部材
    の変位の許容範囲が車体の姿勢変化に追従して変化する
    ように前記検出された車体の姿勢変化量に応じて前記ス
    トッパ部材を変位させる追従制御手段とを設けた車両の
    姿勢変化規制装置。
  5. 【請求項5】前記請求項1又は2に記載した車両の姿勢
    変化規制装置において、 車体の姿勢変化をもたらす車両の運転操作を検出する運
    転操作検出手段と、 前記運転操作検出手段による車体の姿勢変化をもたらす
    運転操作の検出に応答して前記アクチュエータを駆動制
    御し前記変位部材の変位の許容範囲を小さくするように
    前記ストッパ部材を変位させる縮小制御手段とを設けた
    車両の姿勢変化規制装置。
  6. 【請求項6】前記請求項5に記載した車両の姿勢変化規
    制装置において、 車両の悪路走行を推定する悪路走行推定手段と、 前記悪路走行推定手段により車両の悪路走行が推定され
    たとき前記縮小制御手段による前記アクチュエータの駆
    動制御を禁止して前記変位部材の変位の許容範囲を大き
    く維持する縮小禁止制御手段とを設けた車両の姿勢変化
    規制装置。
  7. 【請求項7】前記請求項5に記載した車両の姿勢変化規
    制装置において、 車両の悪路走行を推定する悪路走行推定手段と、 車体の姿勢変化量を検出する姿勢変化量検出手段と、 前記悪路走行推定手段により車両の悪路走行が推定され
    たとき前記アクチュエータを駆動制御して前記変位部材
    の変位の許容範囲が車体の姿勢変化に追従して変化する
    ように前記検出された車体の姿勢変化量に応じて前記ス
    トッパ部材を変位させる追従制御手段とを設けた車両の
    姿勢変化規制装置。
  8. 【請求項8】前記請求項1又は2に記載した車両の姿勢
    変化規制装置において、 車体の姿勢変化量を検出する姿勢変化量検出手段と、 前記変位部材の変位の許容範囲が車体の姿勢変化に追従
    して変化するように前記検出された車体の姿勢変化量に
    応じて前記ストッパ部材の変位位置を決定する変位位置
    決定手段と、 車体の姿勢変化をもたらす車両の運転操作を検出する運
    転操作検出手段と、 前記運転操作検出手段による車体の姿勢変化をもたらす
    車両の運転操作の検出時に前記変位位置決定手段によっ
    て決定されるストッパ部材の変位位置を補正して前記変
    位部材の変位の許容範囲を小さくする補正手段と、 前記アクチュエータを駆動制御して前記補正手段により
    補正されたストッパ部材の変位位置に前記ストッパ部材
    を変位させる変位制御手段とを設けた車両の姿勢変化規
    制装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1477343A3 (de) * 2003-05-16 2004-12-22 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Fahrzeug-Federungssystem mit veränderbarem Höhenstand des Fahrzeug-Aufbaus
KR20160069125A (ko) 2014-12-08 2016-06-16 현대자동차주식회사 차량 현가장치용 능동제어 범프 스토퍼 시스템 및 그 제어방법

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