JP2001191713A - 車両のトレッド変更装置 - Google Patents

車両のトレッド変更装置

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JP2001191713A
JP2001191713A JP2000001420A JP2000001420A JP2001191713A JP 2001191713 A JP2001191713 A JP 2001191713A JP 2000001420 A JP2000001420 A JP 2000001420A JP 2000001420 A JP2000001420 A JP 2000001420A JP 2001191713 A JP2001191713 A JP 2001191713A
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hydraulic cylinder
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spool
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Takashi Uno
隆 宇野
Kazuhisa Yamamoto
和央 山本
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のトレッド変更装置を構成した車両にお
いては、トレッドを一定に保持するためのロック装置が
必要であり、装置が複雑で大型化していた。また、車両
が大型である場合には油圧シリンダを伸縮操作するのに
大きな力が必要となり、また、トレッドの微調整を行う
ことが困難であった。 【解決手段】 固定側アクスルケース11に嵌挿した摺
動側アクスルケース13を油圧シリンダ32の伸縮によ
り摺動させて、左右の後輪RWのトレッドを変更可能と
するトレッド変更装置において、該油圧シリンダ32の
伸縮動作をサーボ制御し、油圧シリンダ32のピストン
ロッド42aにスプール51を摺動可能に外嵌し、該ス
プール51とピストンロッド42aとでサーボ機構を構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定側アクスルケ
ースに嵌挿した摺動側アクスルケースを油圧シリンダに
より摺動させて、左右の車輪のトレッドを変更可能とす
るトレッド変更装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタ等の車両には、固定
側アクスルケースの左右に摺動側アクスルケースを嵌挿
し、該摺動側アクスルケースを固定側アクスルケースに
対して摺動させて、左右の車輪のトレッドを変更可能と
するトレッド変更装置が設けられたものがあった。この
ようなトレッド変更装置においては、摺動側アクスルケ
ースと固定側アクスルケースとの間に油圧シリンダを介
装し、該油圧シリンダを伸縮させることでトレッドを変
更するように構成されており、該油圧シリンダへの圧油
の供給方向を切換弁により切り換えることで、油圧シリ
ンダの伸縮動作を制御していた。該トレッド変更装置に
は、トレッド変更後や、車輪に外力が加わった場合にト
レッドを一定に保持するためのロック装置が設けられて
いる。該ロック装置は、例えば、「固定側アクスルケー
ス」側に設けたロック部材と、「摺動側アクスルケー
ス」側に設けたロック部材とを係合させてトレッドを一
定に保持するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
トレッド変更装置を構成した車両においては、トレッド
を一定に保持するためにロック装置を設ける必要があ
り、トレッド変更装置が複雑で大型化していた。また、
車両が大型であった場合には、油圧シリンダを伸縮操作
するのに大きな力が必要となっていた。さらに、切換弁
により油圧シリンダへの圧油の供給方向を切り換えてい
たので、トレッドの微調整を行うことが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1に記載の如く、固定
側アクスルケースに嵌挿した摺動側アクスルケースを油
圧シリンダの伸縮により摺動させて、左右の車輪のトレ
ッドを変更可能とするトレッド変更装置において、該油
圧シリンダの伸縮動作をサーボ制御した。
【0005】また、請求項2に記載の如く、前記油圧シ
リンダのピストンロッドにスプールを摺動可能に外嵌
し、該スプールとピストンロッドとでサーボ機構を構成
した。
【0006】また、請求項3に記載の如く、前記サーボ
機構が、トレッドを変更しない中立状態にあるときは、
該サーボ機構へ供給される圧油をオイルタンク側へ流出
させる。
【0007】また、請求項4に記載の如く、前記サーボ
機構へ供給する圧油を、他の油圧機器へ圧油を供給する
ための油圧回路から、フローデバイダを用いて取り出
す。
【0008】また、請求項5に記載の如く、車両の運転
席近傍に、前記油圧シリンダの作動・停止を切り換える
切換具、及び実トレッド寸法を表示する表示器を、それ
ぞれ独立して設けた。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明のトレッド変更装置が設けられる、
最小トレッド状態のリアアクスル部を示す平面断面図、
図2は同じく最大トレッド状態のリアアクスル部を示す
平面断面図、図3は同じくリアアクスル部を示す側面断
面図、図4はトレッド変更装置のサーボ機構を示す断面
図である。
【0010】本発明の車両のトレッド変更装置について
説明する。図1、図3に示すように、トラクタ等の車両
のリアアクスルケース9は、固定側アクスルケース11
と摺動側アクスルケース13とで構成されており、該摺
動側アクスルケース13は固定側アクスルケース11に
摺動自在に嵌挿され、固定側アクスルケース11はミッ
ションケースMに固設されている。ミッションケースM
内から固定側アクスルケース11内に突入するデフヨー
ク軸15は、遊星減速装置16を介してリアアクスル1
0に連動連結されている。
【0011】該遊星減速装置16は、デフヨーク軸15
の外側端部に太陽歯車17が一体形成され、該太陽歯車
17の周囲にはホルダ18に回転自在に支持された遊星
歯車19が噛合して配置され、該遊星歯車19の外側に
は、固定側アクスルケース11に取り付けられたリング
ギア20が配置され、該遊星歯車19と噛合している。
【0012】リアアクスル10は内側に位置する第一軸
10aと、該第一軸10aに摺動自在に嵌入される第二
軸10bとで構成されている。第一軸10aはベアリン
グ23を介して固定側アクスルケース11に支持されて
おり、該第一軸10aの内側端部には前記ホルダ18が
固定されている。また、第二軸10bはベアリング24
・25を介して摺動側アクスルケースに支持されてお
り、該第二軸10bの外側端部には、後輪RWのホイー
ル部材29が取り付けられているフランジ部28が固設
されている。また、第一軸10aの内周にスプライン溝
が形成されるとともに、第二軸10bの外周にスプライ
ン溝が形成されており、該第一軸10aと第二軸10b
とがスプライン嵌合して、伸縮自在とするとともに、一
体的に回転可能とされている。
【0013】また、リアアクスル10の前後他側には回
り止めシャフト1が配設され、該回り止めシャフト1の
外側端部は前記保持部材30に固設されている。該回り
止めシャフト1は、固定側アクスルケース11に固設さ
れるシャフトブラケット2に摺動自在に挿入されてい
る。これにより、摺動側アクスルケース13の固定側ア
クスルケース11に対する回転を阻止して、該摺動側ア
クスルケース13がリアアクスル10の回転により連れ
回りすることを防止している。
【0014】また、リアアクスル10と平行に油圧シリ
ンダ32が配設されており、例えば固定側アクスルケー
ス11の前後一側に配設されている。該油圧シリンダ3
2のシリンダチューブ34は、ブラケット40を介して
固定側アクスルケース11に固設されている。シリンダ
チューブ34の外側端部には蓋体41を固定し、内側端
部には蓋体38が固定して、該蓋体38と蓋体41との
間にピストン44を摺動自在に収納している。
【0015】該ピストン44から内側にピストンロッド
42aが突出するとともに、外側にピストンロッド42
bが突出しており、該ピストンロッド42bの外側端部
は、摺動側アクスルケース13に固設される保持部材3
0に取り付けられている。また、ピストンロッド42a
には、スプール51が摺動自在に外嵌されており、該ス
プール51とピストンロッド42aとで油圧サーボ機構
を構成して、該スプール51を軸方向に摺動操作するこ
とで、油圧ピストン32の伸縮を制御するようにしてい
る。
【0016】次に、油圧サーボ機構について説明する。
図4に示すように、スプール51が外嵌される油圧ピス
トン32のピストンロッド42aの外周には、環状溝に
形成される制御圧供給ポート61が構成され、該制御圧
供給ポート61の内側及び外側には、同じく環状溝に形
成されるタンクポート62a・62bが構成されてい
る。制御圧供給ポート61は制御圧供給油路52aの下
流側端と接続されており、タンクポート62a・62b
にはドレン油路53が接続されている。
【0017】制御圧供給油路52aの上流側端はフロー
デバイダ46と接続されており、油圧ポンプPからの圧
油が、フローデバイダ46及び制御圧供給油路52aを
通じて制御圧供給ポート61へ供給されている。フロー
デバイダ46は、例えば車両がトラクタである場合、該
トラクタに装着した作業機の水平制御装置48の油圧シ
リンダ48aや油圧リフト49用の油圧シリンダ49a
といった他の油圧機器へ供給される油圧ポンプPからの
圧油の一部を取り出して油圧サーボ機構へ供給するもの
である。尚、フローデバイダ46は左右一方の油圧サー
ボ機構へ圧油を供給し、左右他方の油圧サーボ機構への
圧油の供給はフローデバイダにより行っている。
【0018】また、前記スプール51の内周には、環状
溝に形成される縮小側ポート65が構成されて、ピスト
ンロッド42aの前記制御圧供給ポート61とタンクポ
ート62bとの間に配置されるとともに、環状溝に形成
される伸長側ポート66が構成されて、ピストンロッド
42aの前記制御圧供給ポート61とタンクポート62
aとの間に配置されている。該縮小側ポート65は、ピ
ストンロッド42aに形成される縮小側油路54を通じ
て、蓋体41とピストン44との間に形成される空間3
2aと接続され、伸長側ポート66は、ピストンロッド
42aに形成される伸長側油路55を通じて、蓋体38
とピストン44との間に形成される空間32bと接続さ
れている。
【0019】また、スプール51は、車両の運転部に配
設されるトレッド調節レバー71とワイヤー72により
連結されており、該トレッド調節レバー71の操作によ
り、スプール51が軸方向へ摺動するように構成してい
る。
【0020】そして、図4に示す状態は、トレッドが変
更されない中立状態であり、この状態においては、伸長
側ポート66と、制御圧供給ポート61及びタンクポー
ト62aとは連通しておらず、縮小側ポート65と、制
御圧供給ポート61及びタンクポート62bとは連通し
ていない。この状態から、トレッド調節レバー71を操
作して、スプール51を外側方向へ摺動させると、伸長
側ポート66と制御圧供給ポート61とが連通するとと
もに、縮小側ポート65とタンクポート62bとが連通
する。
【0021】すると、制御圧供給ポート61から伸長側
ポート66へ圧油が供給され、該圧油が伸長側油路55
を通じて空間32bに圧送されるとともに、空間32a
内の作動油が、縮小側油路54から縮小側ポート65及
びタンクポート62bを介し、ドレン油路53を通じて
オイルタンクTへ流出する。これにより、ピストンロッ
ド42a・42b及びピストン44が外側へ摺動し、該
ピストンロッド42bと一体的に連結されるリアアクス
ル10の第二軸10bが外側へ摺動してトレッドが拡幅
されることとなる。
【0022】ピストン44及びピストンロッド42a・
42bの外側への摺動量が、トレッド調節レバー71の
操作によるスプール51の摺動量に達すると、互いに連
通していた伸長側ポート66と制御圧供給ポート61と
が分断され、空間32bへの圧油の供給が止まり、ピス
トン44及びピストンロッド42a・42bの摺動が停
止する。
【0023】逆に、図4に示す状態からトレッド調節レ
バー71を操作して、スプール51を内側方向へ摺動さ
せると、縮小側ポート65と制御圧供給ポート61とが
連通するとともに、伸長側ポート66とタンクポート6
2aとが連通する。すると、制御圧供給ポート61から
縮小側ポート65へ圧油が供給され、該圧油が縮小側油
路54を通じて空間32aに圧送されるとともに、空間
32b内の作動油が、伸長側油路55から伸長側ポート
66及びタンクポート62aを介し、ドレン油路53を
通じてオイルタンクTへ流出する。これにより、ピスト
ンロッド42a・42b及びピストン44が内側へ摺動
し、該ピストンロッド42bと一体的に連結されるリア
アクスル10の第二軸10bが内側へ摺動してトレッド
が縮幅されることとなる。
【0024】ピストン44及びピストンロッド42a・
42bの内側への摺動量が、トレッド調節レバー71の
操作によるスプール51の摺動量に達すると、互いに連
通していた縮小側ポート65と制御圧供給ポート61と
が分断され、空間32aへの圧油の供給が止まり、ピス
トン44及びピストンロッド42a・42bの摺動が停
止する。このように、トレッド調節レバー71により、
サーボ機構を構成するスプール51を摺動操作すると、
その操作方向及び操作量に応じて、油圧シリンダ32を
制御して伸縮動作させ、トレッドを拡縮することができ
る。
【0025】例えば、図1に示す最小トレッドの状態か
ら、スプール51が外側へ移動する方向にトレッド調節
レバー71を操作すると、トレッドを拡幅することがで
き、逆に、図2に示す最大トレッドの状態から、スプー
ル51が内側へ移動する方向にトレッド調節レバー71
を操作すると、トレッドを縮幅することができる。そし
て、トレッド調節レバー71を操作してトレッドを拡幅
する場合、トレッド調節レバー71の操作量とトレッド
の拡縮量とが対応するため、作業者がトレッドの拡縮量
を把握し易く、トレッド調整を高精度に行うことができ
る。また、トレッド調節時に必要なトレッド調節レバー
71の操作力は、スプール51を摺動させるだけの操作
力でよいので、油圧シリンダ32を伸縮させるための操
作力を低減することができる。
【0026】そして、本サーボ機構は、油圧シリンダ3
2のピストンロッド42aを用いて構成し、該ピストン
ロッド42aにスプール51を摺動可能に外嵌して構成
しているので、サーボ機構をコンパクトに構成すること
ができる。また、ピストンロッド42a・42b及びピ
ストン44はトレッド調節レバー71の操作により摺動
し、該トレッド調節レバー71が操作されなければ摺動
せずトレッドも変更されないので、例えば油圧シリンダ
32の伸縮方向への力が後輪RW等にかかったとして
も、トレッドを一定に保持することができ、ロック装置
を設ける必要がない。
【0027】また、本サーボ機構においては、トレッド
を変更しない中立状態にあるときは、該サーボ機構の制
御圧供給ポート61へ供給される圧油をオイルタンクT
側へ流出させるように構成している。即ち、制御圧供給
ポート61とタンクポート62aとの間にはアンロード
バルブ68が介装されており、制御圧供給ポート61が
縮小側ポート65及び伸長側ポート66と連通していな
い中立状態のときには、該制御圧供給ポート61へ供給
される圧油によりアンロードバルブ68が開いて、該圧
油がタンクポート62a及びドレン油路53を通じてオ
イルタンクTへ排出されるように構成している。
【0028】尚、制御圧供給ポート61が縮小側ポート
65又は伸長側ポート66と連通する油圧シリンダ32
の伸縮動作時には、スプール51の内周に環状溝に形成
されるタンク側ポート69と、ピストンロッド42aの
外周に環状溝に形成され供給油路52aに接続される供
給ポート70a・70bとが連通し、該タンク側ポート
69へ供給される圧油によってアンロードバルブ68が
開くのを阻止されて閉じたままとなるため、制御圧供給
ポート61へ供給される圧油がオイルタンクT側へ排出
されることはなく、油圧シリンダ32を伸縮制御するこ
とができる。
【0029】このように、アンロードバルブ68を設け
て、中立状態にあるときには、サーボ機構の制御圧供給
ポート61へ供給される圧油をオイルタンクT側へ流出
させるように構成することで、トレッド変更を行わない
ときに無駄な馬力を消費することが無くなるとともに、
サーボ機構に供給される圧油の熱バランスを向上させる
ことができる。
【0030】また、サーボ機構へ供給される圧油は、油
圧ポンプPから水平制御装置48や油圧リフト49とい
った他の油圧機器へ供給されている圧油から、フローデ
バイダ46・47を用いて取り出すようにしているの
で、該サーボ機構への圧油の供給機構を簡単且つコンパ
クトな構成とすることができ、低コスト化を図ることが
できる。
【0031】また、図1に示すように、本トレッド変更
装置においては、実際のトレッド寸法を表示するための
表示具としてのインジケータランプ81が設けられてお
り、該インジケータランプ81は、車両の運転部に配置
されている。インジケータランプ81は可変抵抗82に
接続されており、該可変抵抗82の抵抗値の大きさに応
じて、表示されるトレッド寸法が変更されるように構成
されている。可変抵抗82はワイヤー83を介して前記
保持部材30と接続されており、油圧シリンダ32の伸
縮に伴い摺動側アクスルケース13が摺動してトレッド
が変更されると、該可変抵抗82の可変部82aがワイ
ヤー83により押し引きされて、該可変抵抗82の抵抗
値が変化する。従って、油圧シリンダ32の伸縮により
トレッドが変更されるのに追随して、インジケータラン
プ81には実際のトレッド寸法が表示されることとな
る。尚、インジケータランプ81による表示は、トレッ
ド寸法を段階的に表示させてもよく、無段階的に表示さ
せてもよい。
【0032】このように、本トレッド変更装置には、ト
レッド寸法を表示するインジケータランプ81が設けら
れ、該インジケータランプ81は運転部に配置されてい
るので、運転部にて、同じく運転部に配置されるトレッ
ド調節レバー71の操作をしてトレッドを変更しなが
ら、実際のトレッド寸法を確認することができ、トレッ
ドの調節作業を容易にするとともに、調節精度を高める
ことができる。
【0033】また、インジケータランプ81とトレッド
調節レバー71とはそれぞれ独立して別体に構成されて
いるので、トレッド調節レバー71を操作し易い位置に
配置しつつ、インジケータランプ81を見易い位置に配
置することができ、トレッド変更作業を容易且つ高精度
に行うことが可能となる。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、固定側アクスルケースに嵌挿した摺動側アクスルケ
ースを油圧シリンダの伸縮により摺動させて、左右の車
輪のトレッドを変更可能とするトレッド変更装置におい
て、該油圧シリンダの伸縮動作をサーボ制御したので、
トレッドを調節するレバーを操作してトレッドを拡幅す
る場合、レバーの操作量とトレッドの拡縮量とが対応す
るため、作業者がトレッドの拡縮量を把握し易く、トレ
ッド調整を高精度に行うことができる。また、トレッド
調節時に必要なレバーの操作力は、サーボ機構を構成す
るスプールを摺動させるだけの操作力でよいので、油圧
シリンダを伸縮させるための操作力を低減することがで
きる。
【0035】さらに、請求項2記載の如く、前記油圧シ
リンダのピストンロッドにスプールを摺動可能に外嵌
し、該スプールとピストンロッドとでサーボ機構を構成
したので、サーボ機構をコンパクトに構成することがで
きる。また、ピストンロッドはトレッド調節用のレバー
の操作により摺動し、該レバーが操作されなければ摺動
せずトレッドも変更されないので、例えば油圧シリンダ
の伸縮方向への力が車輪等にかかったとしても、トレッ
ドを一定に保持することができ、ロック装置を設ける必
要がなくなる。
【0036】さらに、請求項3記載の如く、前記サーボ
機構が、トレッドを変更しない中立状態にあるときは、
該サーボ機構へ供給される圧油をオイルタンク側へ流出
させるので、トレッド変更を行わないときに無駄な馬力
を消費することが無くなるとともに、サーボ機構に供給
される圧油の熱バランスを向上させることができる。。
【0037】さらに、請求項4記載の如く、前記サーボ
機構へ供給する圧油を、他の油圧機器へ圧油を供給する
ための油圧回路から、フローデバイダを用いて取り出す
ので、該サーボ機構への圧油の供給機構を簡単且つコン
パクトな構成とすることができ、低コスト化を図ること
ができる。
【0038】さらに、請求項5記載の如く、車両の運転
席近傍に、前記油圧シリンダの作動・停止を切り換える
切換具、及び実トレッド寸法を表示する表示器を、それ
ぞれ独立して設けたので、運転部にて、同じく運転部に
配置されるトレッド調節用のレバー等の調節具の操作を
してトレッドを変更しながら、実際のトレッド寸法を表
示器にて確認することができ、トレッドの調節作業を容
易にするとともに、調節精度を高めることができる。ま
た、表示器と操作具とはそれぞれ独立して別体に構成さ
れているので、操作具を操作し易い位置に配置しつつ、
表示具を見易い位置に配置することができ、トレッド変
更作業を容易且つ高精度に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトレッド変更装置が設けられる、最小
トレッド状態のリアアクスル部を示す平面断面図であ
る。
【図2】同じく最大トレッド状態のリアアクスル部を示
す平面断面図である。
【図3】同じくリアアクスル部を示す側面断面図であ
る。
【図4】同じくトレッド変更装置のサーボ機構を示す断
面図である。
【符号の説明】
M ミッションケース P 油圧ポンプ 9 リアアクスルケース 10 リアアクスル 11 固定側アクスルケース 13 摺動側アクスルケース 32 油圧シリンダ 42a・42b ピストンロッド 44 ピストン 46・47 フローデバイダ 51 スリーブ 68 アンロードバルブ 71 トレッド調節レバー 81 インジケータランプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側アクスルケースに嵌挿した摺動側
    アクスルケースを油圧シリンダの伸縮により摺動させ
    て、左右の車輪のトレッドを変更可能とするトレッド変
    更装置において、該油圧シリンダの伸縮動作をサーボ制
    御したことを特徴とする車両のトレッド変更装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧シリンダのピストンロッドにス
    プールを摺動可能に外嵌し、該スプールとピストンロッ
    ドとでサーボ機構を構成したことを特徴とする請求項1
    に記載の車両のトレッド変更装置。
  3. 【請求項3】 前記サーボ機構が、トレッドを変更しな
    い中立状態にあるときは、該サーボ機構へ供給される圧
    油をオイルタンク側へ流出させることを特徴とする請求
    項2に記載の車両のトレッド変更装置。
  4. 【請求項4】 前記サーボ機構へ供給する圧油を、他の
    油圧機器へ圧油を供給するための油圧回路から、フロー
    デバイダを用いて取り出すことを特徴とする請求項2に
    記載の車両のトレッド変更装置。
  5. 【請求項5】 車両の運転席近傍に、前記油圧シリンダ
    の作動・停止を切り換える切換具、及び実トレッド寸法
    を表示する表示器を、それぞれ独立して設けたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のトレッド
    変更装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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