JP2001191234A - 工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する保護装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】占有空間が最小限の、工作機械の可動装置の駆
動手段の切粉放出に対する保護装置を提供する。 【解決手段】駆動部Ｐ１と加工部Ｐ２からなり、可動装
置Ｏを連結し、その中を可動装置Ｏが貫通し、駆動部Ｐ
１を加工部Ｐ２から分離する保護壁を有する保護装置に
おいて、保護装置Ｄは、可動装置Ｏの貫通部分と連動
し、駆動部Ｐ１を囲うケース３００に対して回転可能
で、回転軸Ａが可動装置Ｏの移動軸Ｂからずらされた円
板２００の上を平行移動可能なシャッタ１００を有し、
円板２００には第１移動窓２１０が設けられ、ケース３
００には第２移動窓３１０が設けられ、第１移動窓２１
０と第２移動窓３１０は、第２移動窓３１０の中におけ
る回転軸Ａに垂直な面に沿った可動装置Ｏの移動が、円
板２００上におけるシャッタ１００の滑動と円板２００
の回転とを同時に惹き起し、第１移動窓２１０と第２移
動窓３１０の開口を塞ぐように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、機械加工の工作機
械の分野に関し、特に工作機械の可動装置の駆動手段を
良好な状態に保護することを可能とするための、工作機
械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する保護装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】旋盤加工、フライス盤加工、研削盤加工
等の加工作業によって発生する切粉放出に対する保護を
可能にする複数の装置や、遮蔽幕が従来から存在してい
る。

【０００３】本出願人は、特にクランク軸の加工に適し
た工作機械の研究に従事してきたが、このような機械の
種々の部品、特に工具の駆動装置の配置は、従来の切粉
放出に対する保護技術では対応が困難である。

【０００４】また、従来の装置、特に入れ子式の装置
は、保護対象区域の両側に固定部材が配置されており、
このような固定部材を設置するための占有空間を必要と
するという問題がある。

【０００５】同様に、移動装置の両側に配置された２つ
のローラの周りに巻き付いたり巻き戻されたりする遮蔽
幕からなる、移動軸に沿う可動装置に追随する装置は、
寸法が変化する上記ローラを配置するための空間を必要
とするという問題がある。

【０００６】また、切削液その他の液体のジェットによ
って切粉の放出に対する保護と、切粉の排出とを実行す
るタイプの工作機械が従来から用いられてきているが、
このような装置は、環境保全のためのヨーロッパの新規
則によって所定の期限後は使用できなくなる。従って、
今後は乾式加工を採用する必要があるが、上記のような
従来の湿式加工の装置には、乾式加工で必要となる従来
の保護装置の組立てに必要な空間が含まれていないとい
う問題がある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決して、最小限の占有空間で、切粉放出に対す
る有効な保護を可能にする、工作機械の可動装置の駆動
手段の切粉放出に対する保護装置を提供することにあ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本出願人は、切粉の放出
から最適状態に保護でき、工作機械の新しい仕様に適合
し、かつ、可動装置の駆動と案内手段の保護が必要なあ
らゆる装置への適用が可能な、新規で特許性のある、工
作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する保護装
置の研究を行い、独創的な概念に達した。

【０００９】この本発明の工作機械の可動装置の駆動手
段の切粉放出に対する保護装置は、駆動部と加工部とか
らなり、可動装置を連結し、その中を上記可動装置が貫
通し、上記駆動部を上記加工部から分離する保護壁を有
する、工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対す
る保護装置において、上記保護装置は、上記可動装置の
貫通部分と連動し、上記駆動部を囲うケースに対して回
転可能で、その回転軸が上記可動装置の移動軸からずら
された円板の上を平行移動可能なシャッタを有し、上記
円板には、第１移動窓が設けられ、上記ケースには、第
２移動窓が設けられ、上記第１移動窓と上記第２移動窓
は、上記第２移動窓の中における上記円板の上記回転軸
に垂直な面に沿った上記可動装置の移動が、上記円板上
における上記シャッタの滑動と上記円板の回転とを同時
に惹き起し、これによって上記円板の上における上記シ
ャッタの滑動と上記円板の回転とが、上記第１移動窓と
上記第２移動窓との２つの窓の開口を塞ぐように相互に
配置されることを特徴とする。

【００１０】円板を使用することにより、例えば可動部
材の配置を可能にする固定部または少なくとも固定の幅
を必要とする入れ子構造体のような、保護対象の現実の
面のどちら側にも遮蔽幕の移動スペースを設けることを
避けることができるので、特に有利である。これは、保
護対象区域の両側のローラの周りに巻き付いたり巻き戻
されたりする遮蔽幕についても同様である。このよう
に、円の幾何学形状は、このような保護装置の占有空間
に関して特に有利である。これは、従って、可動装置が
貫通して種々の構成要素を駆動するところの、可動装置
の運動を許容する最適の保護装置を提案しながら、切粉
の放出に対する保護装置の設置に必要な占有空間を、最
初の概念においては予想されなかった装置または工作機
械へ適応させることを可能にする。

【００１１】このような装置に関連する他の１つの利点
は、その運動のみならず構成部品の簡単性にあり、これ
によって、出願人の不断の関心である低コストでの製造
が可能になる。

【００１２】このような装置における運動学的な利用
は、回動可能に連結された平面上を滑動可能にする溝に
よる連結によって可能になる。

【００１３】円板とシャッタの移動は、円板の回転軸に
直交する面における可動装置の運動によって確保され、
円板とシャッタは自由に運動可能になっているので、別
途に駆動する必要はない。

【００１４】また、利用する概念が単純であるので、保
護装置を構成する部材も簡単に表現することができる。
すなわち、ケースに設けられた第２移動窓は、円板と円
板上を滑動するシャッタによって塞がれることを要し、
円板に設けられた第１移動窓は、可動装置に連結され、
可動装置が貫通しているシャッタによって塞がれること
を要すると表現できる。

【００１５】切粉の放出に対して脆弱な工作機械を構成
する可動装置、その駆動及び案内手段及びその他の全て
の手段は、工具保持スピンドルまたは加工品締結装置か
らなりえることは勿論である。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の基本的な概念を、より基
礎的な形態で上に開示したが、その他の詳細及び特徴
は、非限定的な例として以下に記載する、本発明に合致
する工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する
保護装置（以下、単に保護装置と記す。）の実施の形態
の記述を、添付図面を参照して読むことにより、より明
白になるであろう。

【００１７】図１は、本発明に係る保護装置の正面概略
図である。

【００１８】図２は、図１の保護装置の可動装置が運動
の終末に位置している正面概略図である。

【００１９】図３は、保護装置が取り付けられた工作機
械の全体を斜視図で示した概略図である。

【００２０】図３に示すように、工作機械全体の中に参
照符号Ｄで示す保護装置は、駆動部Ｐ１の中に設けられ
た可動装置Ｏの駆動手段を工作機械の切粉から保護す
る。可動装置Ｏは、その先端が回転駆動され、加工部Ｐ
２における加工を可能にする工具（図示しない）を備え
る。図示のように、保護装置Ｄは、可動装置Ｏを連結
し、、その中を可動装置Ｏが貫通し、駆動部Ｐ１と加工
部Ｐ２とを分離する保護壁を有する形式のものである。

【００２１】図に示す実施の形態においては、可動装置
Ｏは、保護装置Ｄを貫通する工具保持スリーブからな
る。保護装置Ｄは、有利には、可動装置Ｏの貫通部分と
連動し、駆動部Ｐ１を囲うケース３００に対して回転可
能で、回転軸Ａが可動装置Ｏの移動軸Ｂからずらされた
円板２００の上を平行移動可能なシャッタ１００からな
る。上記保護装置Ｄの、−円板２００には、第１移動窓
２１０が設けられ、−ケース３００には、第２移動窓３
１０が設けられ、第１移動窓２１０と第２移動窓３１０
は、第２移動窓３１０の中における円板２００の回転軸
Ａに垂直な面に沿った可動装置Ｏの移動が、円板２００
の上におけるシャッタ１００の滑動と円板２００の回転
とを、従って、第１移動窓２１０と第２移動窓３１０と
の２つの窓の開口を塞ぐシャッタ１００の側方移動と円
板２００の回転とを同時に惹き起すように、互いに相対
的に配置される。

【００２２】保護装置Ｄを構成する部品相互間の機能と
運動とを、図１、２に詳細に示す。

【００２３】図１に示すように、保護装置Ｄは、シャッ
タ１００の対称軸が、その端末に回転工具を回転駆動し
ている可動装置Ｏの移動のための第２移動窓３１０の対
称軸に直交するところの開始位置をとる。この開始位置
は、可動装置Ｏに、シャッタ１００を、このために円板
２００に設けられた溝にそって運動させつつ、ケース３
００の中のシャッタ１００の対称軸の両側に設けられた
第２移動窓３１０に沿って移動させることを可能にす
る。シャッタ１００の側方への運動は、円板２００の回
転軸と、円板２００の回転軸に直交する可動装置Ｏの移
動軸Ｂとの間の距離のために、円板２００を確実に回転
させる。

【００２４】図１、２に示すように、その先端に回転工
具Ｃを回転駆動している可動装置Ｏの、第２移動窓３１
０の内部における第２移動窓３１０の中心の位置から、
第２移動窓３１０の右端に示す矢印Ｅの方向の位置へ
の、矢印Ｅによって具体的に表されている側方移動は、
円板２００上におけるシャッタ１００の側方移動と、矢
印Ｆで表す円板２００の回転とを惹き起こす。

【００２５】円板２００のシャッタ１００とケース３０
０の種々の垂直な壁の、第１移動窓２１０と第２移動窓
３１０とに相対的な、重なり、配置及び寸法は、図１に
示すように、円板２００に設けられた第１移動窓２１０
のシャッタ１００によって覆われない部分が、ケース３
００の垂直な壁によって塞がれるようにする。同様に、
ケース３００に設けられた不動の第２移動窓３１０は、
その両端は円板２００によって、またその中心部は、可
動装置Ｏが貫通しているシャッタ１００によって覆われ
る。

【００２６】図１に示すように、矢印Ｅの方向への可動
装置Ｏの移動は、シャッタ１００の滑動と円板２００の
回転とを惹き起こし、これが図１の第１移動窓２１０と
第２移動窓３１０とに、開始位置に対して相対的に生じ
た開口を塞ぐことを可能にする。

【００２７】図３により詳細に示す、特に有利な本願発
明の実施の形態によれば、円板２００は、回転軸が円板
２００の回転軸と平行で、ケース３００に取り付けられ
た、ころ手段２２０によって回転可能に案内される。こ
の技術的な解決策は、円板２００を回転可能に取り付け
るための、極めて簡単な方法である。図３には、回転可
能な案内手段である４個のころ手段２２０が示されてい
るが、このような適用のためのころ手段２２０の数を限
定するものではない。

【００２８】円板２００には、シャッタ１００を受け入
れる幅を有し、側面でシャッタ１００を案内する、溝２
３０が設けられており、円板２００は、シャッタ１００
を溝２３０の中に保持する手段を有し、円板２００の直
径は、シャッタ１００の移動行程の範囲を限定してる。

【００２９】本発明の好ましいが限定的ではない実施の
形態によれば、保護装置Ｄは、可動装置Ｏと保護装置Ｄ
からなる組立体が、第１移動軸Ｚに沿って入れ子式に組
み立てられていることを特徴とする。なおこの実施の形
態によれば、保護装置Ｄは、可動装置Ｏのみが第２移動
軸Ｘに沿ってケース３００に対して相対的に移動し、保
護装置Ｄを駆動していることを特徴とする。

【００３０】図示する好ましい実施の形態によれば、可
動装置Ｏと保護装置Ｄからなる組立体は、棟がこの組立
体の移動軸に平行な屋根の面を形成する、入れ子構造体
４００によって保護されている。

【００３１】本発明の特に好ましい実施の形態によれ
ば、入れ子構造体４００によって形成される屋根の棟の
上の切粉を動かして、入れ子構造体４００の上に放出さ
れた切粉の排出を可能にする、少なくとも１つの掻き取
り器５００が、可動装置Ｏと保護装置Ｄとの組立体の第
１移動軸Ｚに沿う移動方向に直交する第２移動軸Ｘに沿
う運動と連動するように連結されている。

【００３２】本発明の好ましいが限定的でない実施の形
態によれば、保護装置Ｄは、２つの掻き取り器５００を
有する。各掻き取り器５００は、その重量が、掻き取り
器５００と、掻き取り器５００が位置する側の屋根の斜
面との接触を一定に保ち、可動装置Ｏの移動行程上の位
置や、第１移動軸Ｚに沿って入れ子構造体４００を移動
させるところの、可動装置Ｏと保護装置Ｄからなる組立
体の移動行程上の位置にかかわりなく、掻き取り器５０
０が屋根の斜面に適応するように、入れ子構造体４００
の棟を通る対称面の両側に配置され、その一端は入れ子
構造体４００と接触し、その他端は可動装置Ｏに固定さ
れた板５１０に回動可能に取り付けられることを特徴と
する。

【００３３】この特徴は、図１、２に示されており、こ
こでは、端が板５１０に回動可能に取り付けられた２つ
の掻き取り器５００が、矢印Ｅに従って可動装置Ｏと共
に移動する。図２に示すように、２つの掻き取り器５０
０はそれぞれ回動可能に取り付けられているために、各
端末が、斜面が向かっているところの切粉回収区域へ向
けて切粉を斜面上へ落すように、入れ子構造体４００の
屋根の斜面との接触が保たれる。従って、本出願人は、
可動装置Ｏの運動を、可動装置Ｏの運動方向に直交する
運動に相当する、案内装置の保護装置の掃除を可能にす
る掻き取り器５００に有利に結びつけた。

【００３４】特殊な応用によれば、保護装置Ｄは、加工
品の回転駆動と把持との少なくとも一方を実行可能な、
加工品を支持する、互いに平行に設けられ２つの加工部
Ｐ２のための、案内及び駆動装置を保護する。２つの直
交する軸（第１移動軸Ｚ、第２移動軸Ｘ）に沿って移動
する、少なくとも１つの可動装置Ｏが、２つの加工部Ｐ
２の間に、２つの加工部Ｐ２と平行に配置され、工具Ｃ
は、１つの加工品保持個所から他の加工品保持個所へ往
復して側方移動（第２移動軸Ｘの方向）する可動装置Ｏ
によって回転駆動される。図３に、ここでは加工品を支
持する２つのチャック６００からなるこのような加工部
Ｐ２を示す。

【００３５】このような特殊な応用においては、駆動部
Ｐ１と加工部Ｐ２との間に、駆動部Ｐ１と加工部Ｐ２と
を分離する垂直な固定の分離壁７００が設けられ、この
分離壁７００には加工窓７１０が設けられており、第１
移動軸Ｚに沿って可動のケース３００が、分離壁７００
を介して加工部に連接することによって、可動装置Ｏの
先端で回転駆動されている工具Ｃが加工品に接触するよ
うになる。

【００３６】なお、ケース３００と分離壁７００が接触
する部分の壁の形状は、ケース３００が第１移動軸Ｚに
沿って運動する際に、遊びが最小になるように適合させ
る。分離壁７００に設けられた加工窓７１０は、加工部
Ｐ２に向けて開いており、従って、加工によって生じる
切粉が対面する壁の間に挿入されることを可能な限り避
けるために、互いに接する異なる壁の間の遊びが最小で
あることが極めて重要である。

【００３７】図示しない他の１つの特殊な応用によれ
ば、加工工作機械は、同じ加工部Ｐ２または異なる加工
部における加工操作を実施するための、工具を保持する
第１の可動装置Ｏに対向する、同じく工具を保持する第
２の可動装置Ｏを有する。本発明に適合し、そのケース
３００が垂直な分離壁７００に接するようになる保護装
置Ｄを備えた、この新しい可動装置は有利である。

【００３８】図示のように、占有空間と接近性との理由
から、分離壁７００は、特にチャック６００より下の下
部の形状に、屈曲部を採用している。この屈曲部は、保
護装置Ｄと可動装置Ｏとから形成される組立体の、２つ
の分離壁７００の間の第１移動軸Ｚに沿う移動を可能に
する空間を、可能な限り最小化するために、ケース３０
０が分離壁７００と接触する壁面に適合する形状に形成
される。

【００３９】また、出願人はこの特徴を、保護装置Ｄの
ケース３００が第１移動軸Ｚに沿って移動する際に、ケ
ース３００が分離壁７００に設けられた加工窓７１０を
塞ぐために利用する。

【００４０】本発明の特に有利な他の１つの特徴によれ
ば、入れ子構造体４００によって構成される底面と、２
つの分離壁７００と、２つの分離壁７００上を滑動する
少なくとも１つのケース３００とによって定義される空
間は、その上部には屋根面を有しない。この特徴は、そ
の先端に回転駆動される工具Ｃを持った単数または複数
の可動装置Ｏの両側に２つの加工部Ｐ２を配置する様式
を採用している工作機械における工具交換の唯一の可能
性である、工作機械の上からの工具Ｃの交換を可能にす
る。

【００４１】上に記載し図示した保護装置は、限定のた
めではなく、開示のためになされたものである。勿論、
より広い観点と考えを取り込んだ本発明の範囲を逸脱す
ることなく、上記実施の形態に、広範な調整、変更、改
良を施すことが可能である。

【００４２】例えば、切粉の放出をより良く保護する上
部の縁を、円板２００と、円板２００の上を滑動するシ
ャッタ１００とによって形成される組立体に、上方から
の工具Ｃの交換を許容する可能性を残したままで、ケー
ス３００に採用することも可能である。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る工作
機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する保護装置
においては、最小の占有空間で、切粉からの有効な保護
を可能にする、工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放
出に対する保護装置を提供することが可能になるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る工作機械の可動装置の駆動手段の
切粉放出に対する保護装置の正面概略図である。

【図２】図１の保護装置の可動装置が運動の終末に位置
している正面概略図である。

【図３】保護装置が取り付けられた工作機械の全体を斜
視図で示した概略図である。

【符号の説明】

１００…シャッタ ２００…円板 ２１０…第１移動窓 ２２０…ころ手段 ２３０…溝 ３００…ケース ３１０…第２移動窓 ４００…入れ子構造体 ５００…掻き取り器 ５１０…板 ６００…チャック ７００…分離壁 ７１０…加工窓 Ａ…回転軸 Ｂ…移動軸 Ｃ…工具 Ｄ…保護装置 Ｏ…可動装置 Ｐ１…駆動部 Ｐ２…加工部 Ｚ…第１移動軸 Ｘ…第２移動軸

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】駆動部（Ｐ１）と加工部（Ｐ２）とからな
   り、可動装置（Ｏ）を連結し、その中を上記可動装置
   （Ｏ）が貫通し、上記駆動部（Ｐ１）を上記加工部（Ｐ
   ２）から分離する保護壁を有する、工作機械の可動装置
   の駆動手段の切粉放出に対する保護装置において、 上記保護装置（Ｄ）は、上記可動装置（Ｏ）の貫通部分
   と連動し、上記駆動部（Ｐ１）を囲うケース（３００）
   に対して回転可能で、回転軸（Ａ）が上記可動装置
   （Ｏ）の移動軸（Ｂ）からずらされた円板（２００）の
   上を平行移動可能なシャッタ（１００）を有し、 上記円板（２００）には、第１移動窓（２１０）が設け
   られ、 上記ケース（３００）には、第２移動窓（３１０）が設
   けられ、 上記第１移動窓（２１０）と上記第２移動窓（３１０）
   は、上記第２移動窓（３１０）の中における上記円板
   （２００）の上記回転軸（Ａ）に垂直な面に沿った上記
   可動装置（Ｏ）の移動が、上記円板（２００）上におけ
   る上記シャッタ（１００）の滑動と上記円板（２００）
   の回転とを同時に惹き起し、これによって上記円板（２
   ００）の上における上記シャッタ（１００）の滑動と上
   記円板（２００）の回転とが、上記第１移動窓（２１
   ０）と上記第２移動窓（３１０）との２つの窓の開口を
   塞ぐように相互に配置される、 ことを特徴とする、工作機械の可動装置の駆動手段の切
   粉放出に対する保護装置。
2. 【請求項２】上記円板（２００）は、回転軸が上記円板
   （２００）の上記回転軸（Ａ）と平行で、上記ケース
   （３００）に連結された、ころ手段（２２０）によって
   回転可能に案内されることを特徴とする、請求項１に記
   載の工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する
   保護装置。
3. 【請求項３】上記円板（２００）には、上記シャッタ
   （１００）を受け入れる幅を有し、側面で上記シャッタ
   （１００）を案内する溝（２３０）が設けられ、上記円
   板（２００）は上記シャッタ（１００）を上記溝（２３
   ０）の中に保持する手段を有し、上記円板（２００）の
   直径は、上記シャッタ（１００）の移動行程の終端を限
   定していることを特徴とする、請求項１に記載の工作機
   械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する保護装置。
4. 【請求項４】上記可動装置（Ｏ）は、第１移動軸（Ｚ）
   と第２移動軸（Ｘ）との２つの軸に沿って移動可能であ
   り、上記可動装置（Ｏ）と上記保護装置（Ｄ）とからな
   る組立体は、上記第１移動軸（Ｚ）に沿って入れ子式に
   連結されており、上記可動装置（Ｏ）が上記第２移動軸
   （Ｘ）に沿って上記ケース（３００）に対して相対的に
   移動し、その移動によって上記保護装置（Ｄ）を機能さ
   せることを特徴とする、請求項１に記載の工作機械の可
   動装置の駆動手段の切粉放出に対する保護装置。
5. 【請求項５】上記可動装置（Ｏ）と上記保護装置（Ｄ）
   からなる組立体は、棟がこの組立体の第１移動軸（Ｚ）
   に平行な屋根の面を形成する入れ子構造体（４００）に
   よって保護されていることを特徴とする、請求項４に記
   載の工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する
   保護装置。
6. 【請求項６】上記入れ子構造体（４００）の上に放出さ
   れた切粉の排出を可能にする、少なくとも１つの掻き取
   り器（５００）が、上記入れ子構造体（４００）によっ
   て形成される上記屋根の斜面の上の切粉を駆動するため
   に、上記保護装置（Ｄ）の組立体の上記第１移動軸
   （Ｚ）に沿う平行運動方向に直交する上記第２移動軸
   （Ｘ）に沿う上記可動装置（Ｏ）の平行移動運動と連動
   するように連結されていることを特徴とする、請求項５
   に記載の工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対
   する保護装置。
7. 【請求項７】各上記掻き取り器（５００）の重量が、上
   記掻き取り器（５００）と、上記掻き取り器（５００）
   が位置する側の上記屋根の斜面との接触を一定に保ち、
   上記可動装置（Ｏ）の移動行程上の位置、または、上記
   第１移動軸（Ｚ）に沿って上記入れ子構造体（４００）
   を移動させるところの上記可動装置（Ｏ）と上記保護装
   置（Ｄ）とからなる組立体の移動行程上の位置にかかわ
   りなく、上記掻き取り器（５００）が上記屋根の斜面に
   適応するように、上記入れ子構造体（４００）の棟を通
   る対称面の両側に配置され、その一端は上記入れ子構造
   体（４００）と接触し、その他端は上記可動装置（Ｏ）
   に固定された板（５１０）に回動可能に取り付けられ
   た、２つの上記掻き取り器（５００）を有することを特
   徴とする、請求項６に記載の工作機械の可動装置の駆動
   手段の切粉放出に対する保護装置。
8. 【請求項８】加工品の回転駆動と把持との少なくとも一
   方を実行可能な、２つの上記加工部（Ｐ２）が平行に設
   けられ、 互いに直交する第１移動軸（Ｚ）と第２移動軸（Ｘ）に
   沿って移動する、少なくとも１つの上記可動装置（Ｏ）
   が、２つの上記加工部の間に、２つの上記加工部（Ｐ
   ２）と平行に配置され、 上記可動装置（Ｏ）は、上記第２移動軸（Ｘ）に沿っ
   て、２つの上記加工部の間を往復して平行移動し、 工具（Ｃ）が上記可動装置（Ｏ）によって回転駆動され
   る、 工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する、請
   求項１〜４のいずれか１つに記載の保護装置であって、 上記駆動部（Ｐ１）と上記加工部（Ｐ２）との間には、
   上記駆動部（Ｐ１）と上記加工部（Ｐ２）とを分離する
   垂直な固定の分離壁（７００）が設けられ、 上記分離壁（７００）には加工窓（７１０）が設けら
   れ、 上記第１移動軸（Ｚ）に沿って移動可能な上記ケース
   （３００）が、上記分離壁（７００）を介して各上記加
   工部に連接することによって、上記可動装置（Ｏ）の先
   端で回転駆動されている上記工具（Ｃ）が上記加工品に
   接触する、 ことを特徴とする工作機械の可動装置の駆動手段の切粉
   放出に対する保護装置。
9. 【請求項９】入れ子構造体（４００）によって構成され
   る底面と、２つの上記分離壁（７００）と、２つの上記
   分離壁（７００）上を滑動する少なくとも１つの上記ケ
   ース（３００）とによって定義される空間は、上部に屋
   根面を有しないことを特徴とする、請求項８に記載の工
   作機械の可動装置の駆動手段の切粉放出に対する保護装
   置。
10. 【請求項１０】上記ケース（３００）の上記第１移動軸
    （Ｚ）に沿った移動によって、上記ケース（３００）が
    その上を滑動する上記分離壁（７００）に設けられた上
    記加工窓（７１０）が開閉されることを特徴とする、請
    求項８に記載の工作機械の可動装置の駆動手段の切粉放
    出に対する保護装置。