JP2001190910A - 積層フィルター装置 - Google Patents

積層フィルター装置

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JP2001190910A
JP2001190910A JP2000002175A JP2000002175A JP2001190910A JP 2001190910 A JP2001190910 A JP 2001190910A JP 2000002175 A JP2000002175 A JP 2000002175A JP 2000002175 A JP2000002175 A JP 2000002175A JP 2001190910 A JP2001190910 A JP 2001190910A
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load
support plate
laminated
drive shaft
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JP2000002175A
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English (en)
Inventor
Shigeru Narakino
滋 楢木野
Yasuhiro Takagi
康裕 高木
Toshiaki Hirai
利明 平井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過体を積層して形成される積層フィルター
の再生効率を向上させることを課題とする。 【解決手段】 流入口1aと流出口1bとを備えた処理
槽1と、処理槽1内に配設された複数のリング状の濾過
体を積層して形成される積層フィルター2と、積層フィ
ルター2を加圧する加圧手段と、から構成された積層フ
ィルター装置であって、加圧手段がモーター5と、モー
ター5の動力を伝達するギア部6と、ギア部6に接続さ
れ軸方向が濾過体の積層方向と同方向である回転可能な
駆動シャフト7と、処理槽1内に配設され駆動シャフト
7の回転により濾過体の積層方向に移動可能な上面抑え
板4と、を備えた構成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平板状の濾過体を
複数枚積層した積層フィルター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の平板状の濾過体を積層した
フィルター装置の例として、たとえば、実開昭62−5
807号公報に記載されたものがあり、図6にその概略
構成図を示す。図6は従来のフィルター装置を示す説明
図である。
【0003】図6において、ケーシング101に清浄油
ライン110,粗悪油供給ライン111,シリンダ供給
ライン112,異物排出ライン115,粗悪油供給ライ
ン116がそれぞれ接続されている。ケーシング101
の内部には、粗悪油供給ラインからの粗悪油を噴射する
ノズル109を設けるとともに、フィルターエレメント
ガイド108,113によって案内保持されたフィルタ
ーエレメント102を多数収納している。このフィルタ
ーエレメント102の下方には、シリンダ103を配置
しこのシリンダ103にはラム104が昇降可能に組み
込まれている。そして、清浄油ライン110には清浄油
出口バルブ107を設け、異物排出ライン115には異
物排出バルブ105を設けるとともに流路端には粗悪油
タンク106を配置している。なお、114は粗悪油供
給バルブである。
【0004】このようなフィルター装置では、ノズル1
09から噴射された粗悪油はフィルターエレメント10
2によってフィルタリングされ、清浄油は清浄油出口バ
ルブ107を通して清浄油ライン110に送られる。ま
た、通常のフィルタリングの期間では、粗悪油供給ライ
ン111からの油の一部をシリンダ供給ライン112を
経由してシリンダ103に導き、この導かれた油により
ラム104が上昇してフィルターエレメント102がプ
レスされる。
【0005】ここで、異物がフィルターエレメント10
2の間に詰ってくると、フィルターエレメント102の
前後間に差圧が発生し、この差圧が或る一定値に達する
と、粗悪油供給バルブ114が自動的に閉じて粗悪油供
給ライン111からの粗悪油の供給は停止する。そし
て、この停止と同時に、清浄油出口バルブ107が閉じ
て清浄油ライン110からの排出も停止する。粗悪油供
給ライン111からの粗悪油の供給が停止すると、当然
のことながらシリンダ103内の油圧が低下してラム1
04が下降し、フィルターエレメント102どうしの間
の隙間が次第に大きくなる。そして、異物排出バルブ1
05を開くと、フィルターエレメント102の間に詰っ
た異物はケーシング101と異物排出ライン115との
差圧により、自動的にしかも短時間で粗悪油タンク10
6に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示し
た従来のフィルター装置では、ラム104とシリンダ1
03の油圧系統によるフィルターエレメント102の加
圧方式なので、圧力損失が増大する。このため、圧力損
失による影響を小さくするには、フィルター装置の全体
容量を確保することで対応せざるを得ず、装置の小型化
ができない。また、異物の異物排出ライン115からの
排出も、自然流下のままの状態で排出されるだけで、強
制排出のために加圧するような操作も実行されないの
で、異物の排出が不十分のままに終わってしまうことが
多い。
【0007】本発明は、装置の小型化ができるとともに
異物の排出が良好に行なえしかも濾過体を積層して形成
される積層フィルターの再生効率を向上させることが可
能な積層フィルター装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、流入口と流出
口とを備えた処理槽と、前記処理槽内に配設された複数
のリング状の濾過体を積層して形成される積層フィルタ
ーと、前記積層フィルターを加圧する加圧手段とから構
成された積層フィルター装置であって、前記加圧手段
が、モータと、前記モータによって回転駆動される駆動
軸と、前記駆動軸に連接され当該駆動軸の回転によって
前記積層フィルターの前記濾過体の積層方向に移動し且
つ前記駆動軸の回転方向に応じて前記積層フィルターへ
の負荷の増減を可能とした非透過性支持板とからなるこ
とを特徴とする。
【0009】本発明によれば、圧力損失を増大させず
に、かつ確実に積層フィルターに捕捉された懸濁物を除
去することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、流入口
と流出口とを備えた処理槽と、前記処理槽内に配設され
た複数のリング状の濾過体を積層して形成される積層フ
ィルターと、前記積層フィルターを加圧する加圧手段と
から構成された積層フィルター装置であって、前記加圧
手段が、モータと、前記モータによって回転駆動される
駆動軸と、前記駆動軸に連接され当該駆動軸の回転によ
って前記積層フィルターの前記濾過体の積層方向に移動
し且つ前記駆動軸の回転方向に応じて前記積層フィルタ
ーへの負荷の増減を可能とした非透過性支持板とからな
ることを特徴とする積層フィルター装置であり、圧力損
失を増大させずに確実に積層フィルターに捕捉された懸
濁物を除去することが可能になるという作用を有する。
また、積層フィルターを加圧状態及び無加圧状態に制御
可能であるから、積層フィルターの洗浄時に通水方向を
切り替える必要が無く、モータの駆動により積層フィル
ターを加圧するので、濾過及び積層フィルターの洗浄が
自動で行なえるという作用を有する。
【0011】請求項2に記載の発明は、前記積層フィル
ターと前記非透過性支持板との間に、前記積層フィルタ
ーを加圧する荷重を検知する荷重検知手段を配設したこ
とを特徴とする請求項1に記載の積層フィルター装置で
あり、積層フィルターを加圧する荷重を検知することが
できるので、制御部との組み合わせにより自動でかつ確
実に積層フィルターを加圧状態及び無加圧状態に制御す
ることができるという作用を有する。
【0012】請求項3に記載の発明は、流入口と流出口
とを備えた処理槽と、前記処理槽内に配設された複数の
リング状の濾過体を積層して形成される積層フィルター
と、前記積層フィルターを加圧する加圧手段とから構成
された積層フィルター装置であって、前記加圧手段が、
モータと、前記モータによって回転駆動される駆動軸
と、前記積層フィルターの前記濾過体の積層方向に移動
して前記積層フィルターへの負荷の増減を可能とした非
透過性支持板と、前記非透過性支持板に荷重を付勢する
コイルバネと、前記駆動軸に連接され当該駆動軸の回転
により前記濾過体の積層方向に移動し且つ同時に前記非
透過性支持板を移動させる荷重制御板とからなることを
特徴とする積層フィルター装置であり、コイルバネによ
り積層フィルターを加圧するので、荷重管理を行なう必
要が無く、常にある一定の荷重で積層フィルターを加圧
することができるという作用を有する。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記モータまた
は前記駆動軸の回転数を検知する回転数検知手段を有す
ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
積層フィルター装置であり、制御部との組み合わせによ
り自動でかつ確実に積層フィルターを加圧状態及び無加
圧状態に制御することができるという作用を有する。ま
た、モータあるいはギアの回転数を検知することで間接
的に積層フィルターにかかる荷重を検知するので、防水
機構無しで荷重を検知することができるという作用を有
する。
【0014】請求項5に記載の発明は、流入口と流出口
とを備えた処理槽と、前記処理槽内に配設された複数の
リング状の濾過体を積層して形成される積層フィルター
と、前記積層フィルターを加圧する加圧手段とから構成
された積層フィルター装置であって、前記加圧手段が、
前記積層フィルターの前記濾過体の積層方向の端面に搭
載され前記濾過体の積層方向に移動可能な非透過性支持
板と、前記非透過性支持板に前記積層フィルター側へ向
けて荷重を付勢するコイルバネと、前記非透過性支持板
に連接され前記コイルバネの圧縮方向に前記非透過性支
持板を移動させるソレノイドとからなることを特徴とす
る積層フィルター装置であり、コイルバネにより積層フ
ィルターを加圧するので、荷重管理を行なう必要が無
く、常にある一定の荷重で積層フィルターを加圧するこ
とができるという作用を有する。また、ソレノイドによ
りコイルバネの荷重付勢方向とは逆方向の荷重を非透過
性支持板に付勢するため、センサー等による非透過性支
持板の位置制御や荷重制御を行う必要が無く積層フィル
ターを無加圧状態にすることができるという作用を有す
る。
【0015】請求項6に記載の発明は、流入口と流出口
とを備えた処理槽と、前記処理槽内に配設された複数の
リング状の濾過体を積層して形成される積層フィルター
と、前記積層フィルターを加圧する加圧手段とから構成
された積層フィルター装置であって、前記加圧手段が、
前記積層フィルターの前記濾過体の積層方向の端面に搭
載され前記濾過体の積層方向に移動可能な非透過性支持
板と、前記非透過性支持板に前記積層フィルター側へ向
けて荷重を付勢するコイルバネと、前記非透過性支持板
に連接され前記コイルバネの荷重付勢方向とは逆方向の
荷重を温度差によって付勢させる形状記憶合金素子から
形成された形状記憶合金バネとからなることを特徴とす
る積層フィルター装置であり、コイルバネにより積層フ
ィルターを加圧するので、荷重管理を行なう必要が無
く、常にある一定の荷重で積層フィルターを加圧するこ
とができるという作用を有する。また、形状記憶合金素
子から形成された形状記憶合金バネによりコイルバネの
荷重付勢方向とは逆方向の荷重を非透過性支持板に付勢
するため、センサー等による非透過性支持板の位置制御
や荷重制御を行う必要が無く積層フィルターを無加圧状
態にすることができ、かつ積層フィルターを加圧状態及
び無加圧状態にする為の消費電力を必要としないという
作用を有する。
【0016】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における積層フィルター装置について、以下図面を
用いて説明する。
【0017】図1は本発明の実施の形態1における濾過
処理時の積層フィルター装置の断面図、図2は同実施の
形態1における再生処理時の積層フィルター装置の断面
図である。
【0018】図1及び図2において、本発明の積層フィ
ルター装置は、懸濁物を含む被処理液が流入する流入口
1a及び濾過され清澄化された処理液が排出される流出
口1bを備えた処理槽1を備えたものである。処理槽1
の内部には、複数枚のリング状の濾過体を積層すること
で形成された積層フィルター2が収納されている。積層
フィルター2の濾過体はその表面に溝を有するものや、
多孔質で形成されたもの、或いは懸濁物の粒子径よりも
大きな孔径の貫通孔を厚み方向に孔軸を向けて複数形成
し、内周端部と外周端部にそれぞれ切り欠きを形成した
もので、積層することで貫通孔の重なりを生じさせて濾
過流路を形成したものなど、積層することで濾過機能を
果たすものであればよい。そしてこの積層フィルター2
は、その積層された複数枚の濾過体の位置を規制するガ
イド3と、濾過体の積層方向の上端に対峙して処理槽1
内を上下に移動し積層フィルター2を直に加圧する非透
過性支持板である上面抑え板4とによって拘束されてい
る。上面抑え板4には周囲に被処理液の通過を許す開口
(図示しない)が設けられている。、上面抑え板4は処
理槽1の上端に配置したモータ5の出力軸に歯車列6を
介して回転駆動され処理槽1の中に差し込まれた駆動軸
7に連接されている。そして、上面抑え板4を複数のガ
イド3で上下方向に案内してその回転を拘束し、駆動軸
7と上面抑え板4とを雄ねじと雌ねじによって連接する
ことでネジ歯車機構を構成し、駆動軸7の回転方向にし
たがって上面抑え板4を上下に昇降動作させることがで
きる。更に、積層フィルター2と上面抑え板4との間に
は、上面抑え板4が積層フィルター2を加圧する荷重を
検知するためのロードセル方式の圧力センサなどを利用
した荷重検出手段8を介装している。なお、図中におい
て示す矢印は、被処理液の流れの方向を示す。
【0019】以上の構成において、濾過処理動作につい
て説明する。
【0020】モータ5に電圧が印加されると、このモー
タ5の駆動に伴い歯車列6が回転し、歯車列6に固定さ
れた駆動軸7にその動力を伝達する。モータ5の動力を
伝達された駆動軸7は回転を開始する。ここで、駆動軸
7と上面抑え板4とは先に述べたようにネジ歯車機構に
よって連接されているので、駆動軸7の回転開始と同時
に上面抑え板4は積層フィルター2を加圧する方向に移
動する。上面抑え板4が積層フィルター2を加圧する荷
重は荷重検知手段8により検知されているので、ある設
定された荷重に達するとモータ5への通電を停止する。
これにより、常時設定された荷重で積層フィルター2を
加圧することができる。そして、懸濁物を含む被処理液
が循環ポンプ等の強制循環手段(図示せず)により流入
口1aから処理槽1内に供給され、被処理液を図中の矢
印で示すように積層フィルター2の外から中に通水させ
ることで懸濁物が除去され、清澄化された処理水は流出
口1bから排出される。
【0021】次に、積層フィルター2の再生処理動作に
ついて説明する。
【0022】ある設定された時間が経過したときまたは
処理槽1の圧力損失がある設定された値に達したとき、
或いは被処理液の流量がある設定した値以下になったと
き、積層フィルター2を加圧するときの逆回転となるよ
うにモータ5に通電する。モータ5の駆動に伴い歯車列
6が回転し、歯車列6に固定された駆動軸7にその動力
を伝達する。この駆動軸7の回転によって、上面抑え板
4は積層フィルター2を加圧する荷重を減衰させる方向
に移動する。そして、荷重検知手段8が検知する荷重が
0に達したとき、或いは荷重が0に達してからある設定
された時間経過した後、モータ5への通電を停止する。
これにより、積層フィルター2の各濾過体は積層方向に
対しフリーな状態になり、積層フィルター2の濾過体自
体或いはある濾過体と隣接する濾過体の隙間で捕捉され
た懸濁物は積層フィルター2の濾過体から極めて分離し
やすい状態になる。そして、被処理液或いは洗浄液を循
環ポンプ等の強制循環手段(図示せず)により流入口1
aから処理槽1内に供給することで、被処理液或いは洗
浄液は濾過体と隣接する濾過体の隙間を通過し、捕捉さ
れた懸濁物は被処理液或いは洗浄液によって流され、流
出口1bから処理槽1外へ排出される。このようにし
て、極めて効率よく懸濁物が排出され、積層フィルター
2の再生処理が行なわれる。
【0023】なお、本実施の形態1における再生処理動
作時の被処理液或いは洗浄液の流れの方向は流入口1a
から流入し、流出口1bから排出させる方向としている
が、これに代えて切替え弁(図示せず)等の流路切替え
手段により流出口1bから流入させ、流入口1aから排
出させても何ら問題はない。
【0024】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おける積層フィルター装置について、以下図面を用いて
説明する。
【0025】図3は本発明の実施の形態2における積層
フィルター装置の断面図である。なお、実施の形態1と
同じ構成部材については共通の符号で指示し、その詳細
な説明は省略する。
【0026】図3において、積層フィルター2に荷重を
加える上面抑え板4は実施の形態1の構成とは異なって
駆動軸7とは無縁の関係にある。そして、ガイド3によ
って上下方向の移動ができるように処理槽1の中に組み
込まれるとともに、処理槽1の上端側の内壁との間に介
装した圧縮のコイルバネ9によって積層フィルター2側
に向けて荷重を負荷可能としている。また、上面抑え板
4の上方には連結部材11によって一体に連結した荷重
制御板10を配置している。この荷重制御板10はガイ
ド3によって上下方向に案内され且つ駆動軸7との間を
雄ねじと雌ねじとによって連接してネジ歯車機構を駆動
軸7との間に構成したものである。また、モータ5には
その回転数を検知する回転数検知手段12を備えてい
る。
【0027】ここで、連結部材11は引張り方向には伸
び変形を生じず、積層フィルター2の圧縮方向には荷重
を伝達しない糸状のものである。また、回転数検知手段
12はホール素子を用い磁気的に回転数を検知するもの
やフォトインタラプターを用いたものが利用できる。
【0028】以上の構成において、先ず、濾過処理動作
について説明する。
【0029】荷重制御板10は連結部材11を介して上
面押え板4に連結されているが、濾過処理時は、連結部
材11に引張り荷重が生じない位置、すなわち連結部材
11がたわんだ状態になるように、荷重制御板10を移
動させておく。この連結部材11に引張り荷重が生じな
い位置は予め設定されており、回転数検知手段12が検
知した回転数により制御される。このとき、上面抑え板
4にはコイルバネ9の付勢力による荷重だけが負荷さ
れ、このコイルバネ9の荷重によってのみ積層フィルタ
ー2が加圧される。
【0030】次に、積層フィルター2の再生処理動作に
ついて説明する。
【0031】実施の形態1と同様に、ある設定された時
間が経過したときまたは処理槽1の圧力損失がある設定
された値に達したとき、或いは被処理液の流量がある設
定した値以下になったとき、積層フィルター2を加圧す
るときの逆回転となるようにモータ5に通電する。モー
タ5の駆動に伴い、荷重制御板10はコイルバネ9の荷
重付勢方向とは逆方向すなわち図において上方向に移動
を開始する。したがって、連結部材11には徐々に引張
り荷重がかかり、コイルバネ9の荷重以上になると上面
抑え板4は連結部材11に引張られコイルバネ9の圧縮
方向に移動を開始する。そして、ある設定された回転数
までモータ5を回転させた後、モータ5への通電を停止
すると、積層フィルター2の各濾過体は積層方向に対し
フリーな状態になり、積層フィルター2の濾過体自体或
いはある濾過体と隣接する濾過体の隙間で捕捉された懸
濁物は積層フィルター2の濾過体から極めて分離しやす
い状態になる。
【0032】以降は、実施の形態1と同様にして、被処
理液或いは洗浄液の処理槽1内に供給を続ければ、積層
フィルター2に捕捉された懸濁物は被処理液或いは洗浄
液によって流されて流出口1bから排出され、積層フィ
ルター2の再生処理が行なわれる。
【0033】なお、本実施の形態2では、回転数検知手
段12がモータ5の回転数を検知するものとしたが、歯
車列6や駆動軸7の回転数を検知するようにしてもよ
い。
【0034】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3における積層フィルター装置の断面図である。
【0035】この実施の形態3は実施の形態2と同様
に、ガイド3によって上下方向にガイドされた上面抑え
板4とこの上面抑え板4を積層フィルター2方向に付勢
する圧縮のコイルバネ9を備えたもので、上面抑え板4
をソレノイド13のプランジャ14に連結した点だけが
相違する。ソレノイド13は電圧を印加することで、プ
ランジャ14を図において上側に移動させて引張り荷重
を生じさせる役割を果たす。すなわち、積層フィルター
2による濾過を行なうときは、図示のようにプランジャ
14を下限位置まで移動させ、積層フィルター2の再生
処理のときにはソレノイド13に電圧を印加してプラン
ジャ14を上側に移動させる。
【0036】以上の構成において、積層フィルター2に
よる濾過処理動作の期間では、ソレノイド13には電圧
を印加せず、プランジャ14によって上面抑え板4を上
に引き上げる作用力はない。したがって、上面抑え板4
にはコイルバネ9の付勢力による荷重だけが作用し、こ
のコイルバネ9の荷重によって積層フィルター2が加圧
される。
【0037】積層フィルター2の再生処理では、先の例
と同様に、ある設定された時間が経過したときまたは処
理槽1の圧力損失がある設定された値に達したとき、或
いは被処理液の流量がある設定した値以下になったと
き、ソレノイド13に電圧を印加する。この電圧印加に
よってプランジャ14は図において上向きに動き、コイ
ルバネ9を圧縮変形させると同時に積層フィルター2へ
の負荷を軽くする。これにより、積層フィルター2の各
濾過体は積層方向に対しフリーな状態になり、積層フィ
ルター2の濾過体自体或いはある濾過体と隣接する濾過
体の隙間で捕捉された懸濁物は積層フィルター2の濾過
体から極めて分離しやすい状態になる。
【0038】以降は、先の例と同様にして、被処理液或
いは洗浄液の処理槽1への供給を続ければ、積層フィル
ター2に捕捉された懸濁物は被処理液或いは洗浄液によ
って流されて流出口1bから排出され、積層フィルター
2の再生処理が行なわれる。
【0039】(実施の形態4)図5は本発明の実施の形
態4における積層フィルター装置の断面図である。
【0040】実施の形態4は、実施の形態3におけるソ
レノイド13のプランジャ14による上面抑え板4の引
っ張りに代えて、上面抑え板4を上向きに付勢する形状
記憶合金バネ15を備えたものである。この形状記憶合
金バネ15は、温度の変化に伴いその荷重が変化する形
状記憶合金素子から形成されたものであり、通常の濾過
処理時の被処理液の温度ではコイルバネ9の荷重のほう
が形状記憶合金バネ15の荷重より勝る関係とする。
【0041】このような構成において、濾過処理動作の
期間では、通常の濾過処理時の被処理液の温度ではコイ
ルバネ9の荷重が形状記憶合金バネ15の荷重より勝っ
ているため、コイルバネ9の荷重により積層フィルター
2は加圧されている。すなわち、コイルバネ9の付勢力
によって上面抑え板4が積層フィルター2を加圧して濾
過体による濾過機能を維持する。
【0042】一方、積層フィルター2を再生処理すると
きには、被処理液或いは洗浄液をヒータ等の加熱手段
(図示せず)である設定された温度以上に加熱した後
に、処理槽1内に供給する。この加熱された被処理液或
いは洗浄液の温度により形状記憶合金バネ15は、コイ
ルバネ9が上面抑え板4に付勢する荷重方向とは逆方向
の荷重を上面抑え板4に付勢するように変形をする。そ
して、形状記憶合金バネ15のバネ力を上面抑え板4に
付勢する荷重がコイルバネ9による荷重を上回るように
予め設定しておくことで、コイルバネ9の荷重付勢方向
とは逆方向に上面抑え板4を移動させる。
【0043】これにより、積層フィルター2の各濾過体
は積層方向に対しフリーな状態になり、先の例と同様に
して、被処理液或いは洗浄液の処理槽1への供給を続け
ると、積層フィルター2に捕捉された懸濁物は被処理液
或いは洗浄液によって流されて流出口1bから排出さ
れ、積層フィルター2の再生処理が行なわれる。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、濾過体
同士の隙間を容易に広げることができ、確実に積層フィ
ルターに捕捉された懸濁物を除去させることが可能とな
り、フィルター交換のメンテナンスを不必要とすること
ができる。また、積層フィルターを加圧状態及び無加圧
状態に制御可能であるから、積層フィルターの洗浄時に
通水方向を切り替える必要が無いため切替え弁が不要と
なり、安価な積層フィルター装置を供給することができ
る。また、モータの駆動により積層フィルターを加圧す
るので、濾過及び積層フィルターの洗浄が自動で行な
え、メンテナンスフリーの積層フィルター装置を供給す
ることができる。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、積層フィ
ルターを加圧する荷重を検知することにより、制御部と
組み合わせることで積層フィルターを加圧状態及び無加
圧状態に自動でかつ確実に制御することができ、常時安
定した濾過処理及び積層フィルターの再生処理ができ
る。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、コイルバ
ネにより積層フィルターを加圧するので、荷重管理を行
なう必要が無く、常にある一定の荷重で積層フィルター
を加圧することができ、常時安定した濾過処理及び積層
フィルターの再生処理が実現できる。
【0047】請求項4に記載の発明によれば、制御部と
の組み合わせることで積層フィルターを加圧状態及び無
加圧状態に自動でかつ確実に制御することができ、常時
安定した濾過処理及び積層フィルターの再生処理ができ
る。また、モータあるいはギアの回転数を検知すること
で間接的に積層フィルターにかかる荷重を検知するの
で、防水機構無しで荷重を検知することができ、安価な
積層フィルター装置を供給することができる。
【0048】請求項5に記載の発明によれば、コイルバ
ネにより積層フィルターを加圧するので、荷重管理を行
なう必要が無く、常にある一定の荷重で積層フィルター
を加圧することができ、常時安定した濾過処理が実現で
きる。また、ソレノイドによりコイルバネの荷重付勢方
向とは逆方向の荷重を上面抑え板に付勢するため、セン
サー等による上面抑え板の位置制御や荷重制御を行う必
要が無く、安価な積層フィルター装置を供給することが
できる。
【0049】請求項6に記載の発明によれば、コイルバ
ネにより積層フィルターを加圧するので、荷重管理を行
なう必要が無く、常にある一定の荷重で積層フィルター
を加圧することができ、常時安定した濾過処理が実現で
きる。また、形状記憶合金素子から形成された形状記憶
合金バネによりコイルバネの荷重付勢方向とは逆方向の
荷重を上面抑え板に付勢するため、センサー等による上
面抑え板の位置制御や荷重制御を行う必要無く積層フィ
ルターを無加圧状態にすることができ、安価でかつ低消
費電力の積層フィルター装置を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における濾過処理時の積
層フィルター装置の断面図
【図2】本発明の実施の形態1における再生処理時の積
層フィルター装置の断面図
【図3】本発明の実施の形態2における積層フィルター
装置の断面図
【図4】本発明の実施の形態3における積層フィルター
装置の断面図
【図5】本発明の実施の形態4における積層フィルター
装置の断面図
【図6】従来のフィルター装置を示す説明図
【符号の説明】
1 処理槽 1a 流入口 1b 流出口 2 積層フィルター 3 ガイド 4 上面抑え板 5 モータ 6 歯車列 7 駆動軸 8 荷重検知手段 9 コイルバネ 10 荷重制御板 11 連結部材 12 回転数検知手段 13 ソレノイド 14 プランジャ 15 形状記憶合金バネ 101 ケーシング 102 フィルターエレメント 103 シリンダ 104 ラム 105 異物排出バルブ 106 粗悪油タンク 107 清浄油出口バルブ 108 フィルターエレメントガイド 109 ノズル 110 清浄油ライン 111 粗悪油供給ライン 112 シリンダ供給ライン 113 フィルターエレメントガイド 114 粗悪油供給バルブ 115 異物排出ライン 116 粗悪油供給ライン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流入口と流出口とを備えた処理槽と、前記
    処理槽内に配設された複数のリング状の濾過体を積層し
    て形成される積層フィルターと、前記積層フィルターを
    加圧する加圧手段とから構成された積層フィルター装置
    であって、前記加圧手段が、モータと、前記モータによ
    って回転駆動される駆動軸と、前記駆動軸に連接され当
    該駆動軸の回転によって前記積層フィルターの前記濾過
    体の積層方向に移動し且つ前記駆動軸の回転方向に応じ
    て前記積層フィルターへの負荷の増減を可能とした非透
    過性支持板とからなることを特徴とする積層フィルター
    装置。
  2. 【請求項2】前記積層フィルターと前記非透過性支持板
    との間に、前記積層フィルターを加圧する荷重を検知す
    る荷重検知手段を配設したことを特徴とする請求項1に
    記載の積層フィルター装置。
  3. 【請求項3】流入口と流出口とを備えた処理槽と、前記
    処理槽内に配設された複数のリング状の濾過体を積層し
    て形成される積層フィルターと、前記積層フィルターを
    加圧する加圧手段とから構成された積層フィルター装置
    であって、前記加圧手段が、モータと、前記モータによ
    って回転駆動される駆動軸と、前記積層フィルターの前
    記濾過体の積層方向に移動して前記積層フィルターへの
    負荷の増減を可能とした非透過性支持板と、前記非透過
    性支持板に荷重を付勢するコイルバネと、前記駆動軸に
    連接され当該駆動軸の回転により前記濾過体の積層方向
    に移動し且つ同時に前記非透過性支持板を移動させる荷
    重制御板とからなることを特徴とする積層フィルター装
    置。
  4. 【請求項4】前記モータまたは前記駆動軸の回転数を検
    知する回転数検知手段を有することを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載の積層フィルター装置。
  5. 【請求項5】流入口と流出口とを備えた処理槽と、前記
    処理槽内に配設された複数のリング状の濾過体を積層し
    て形成される積層フィルターと、前記積層フィルターを
    加圧する加圧手段とから構成された積層フィルター装置
    であって、前記加圧手段が、前記積層フィルターの前記
    濾過体の積層方向の端面に搭載され前記濾過体の積層方
    向に移動可能な非透過性支持板と、前記非透過性支持板
    に前記積層フィルター側へ向けて荷重を付勢するコイル
    バネと、前記非透過性支持板に連接され前記コイルバネ
    の圧縮方向に前記非透過性支持板を移動させるソレノイ
    ドとからなることを特徴とする積層フィルター装置。
  6. 【請求項6】流入口と流出口とを備えた処理槽と、前記
    処理槽内に配設された複数のリング状の濾過体を積層し
    て形成される積層フィルターと、前記積層フィルターを
    加圧する加圧手段とから構成された積層フィルター装置
    であって、前記加圧手段が、前記積層フィルターの前記
    濾過体の積層方向の端面に搭載され前記濾過体の積層方
    向に移動可能な非透過性支持板と、前記非透過性支持板
    に前記積層フィルター側へ向けて荷重を付勢するコイル
    バネと、前記非透過性支持板に連接され前記コイルバネ
    の荷重付勢方向とは逆方向の荷重を温度差によって付勢
    させる形状記憶合金素子から形成された形状記憶合金バ
    ネとからなることを特徴とする積層フィルター装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014178165A1 (ja) * 2013-05-01 2014-11-06 Ikuta Naoyuki 飲料水用の濾過装置
KR20150098822A (ko) * 2014-02-21 2015-08-31 방병훈 고농도 오존수제조장치를 이용한 이동형 호소 수질 정화 시스템
KR101810899B1 (ko) 2017-09-19 2017-12-26 (주)효성그린텍 스프링을 이용한 공극 제어형 다단 여과장치

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