JP2001190643A - 薬剤スプレー塗布装置 - Google Patents
薬剤スプレー塗布装置Info
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Abstract
に容器内壁面に薬剤を無菌的にスプレー塗布することが
でき、さらに、薬剤塗布ユニットをユニットごと交換す
ることにより薬剤を薬剤収納容器に収納する際の汚染を
防止できる薬剤スプレー塗布装置を提供する。 【解決手段】 薬剤スプレー塗布装置1は少なくとも薬
剤塗布ユニット固定部と、該固定部と分離可能に構成さ
れた薬剤塗布ユニットからなり、薬剤塗布ユニット固定
部には鍵盤式ポンプ11が設けられており、薬剤ユニッ
トは薬剤収納容器12、配管13と薬剤スプレーノズル
14とからなり、かつ、薬剤12aの無菌状態を維持で
きるように構成され、配管13は薬剤収納容器12から
薬剤スプレーノズル14へ薬剤を供給できるようにし、
かつ鍵盤式ポンプ11に適用可能な材料からなることを
特徴とする。
Description
装置、特に血液採取用容器の内壁面に血液凝固促進剤等
の薬剤を塗布するのに好適な薬剤スプレー塗布装置に関
する。
おいて、液状物を容器内に無菌充填することのできる装
置が開発され、利用されている。
は、ボトル等の容器に内容物を無菌状態で充填する充填
装置が記載されており、この装置においては無菌状態を
維持するために、次亜塩素酸ナトリウム溶液といった減
菌剤を噴射するノズルが設けられている。
は、液状物を無菌的に充填する装置が記載されており、
この装置においては充填物を加熱殺菌することによって
無菌状態を維持している。
には、液状体を容器に無菌的に充填する装置が記載され
ており、この装置においては、紫外線及び水蒸気によっ
て液状体を無菌化処理している。
おいては、図2に示すように、いずれも充填物を収納す
る容器、充填物を移送する配管、ピストンポンプ、充填
口が一体化して構成されているため、装置全体として極
めて大掛りなものとなり、装置全体を滅菌する必要が生
じるたびに、各構成部品に分解しなければならず、極め
て大きな労力と時間を要するという問題があった。
の問題点に鑑みてなされたものであり、血液採取用容器
の内壁面に薬剤を無菌的にスプレー塗布するために用い
る薬剤スプレー塗布装置であって、長期にわたり薬剤を
無菌的に維持できると共に、容器内壁面に薬剤を無菌的
にスプレー塗布することができ、さらに、薬剤塗布ユニ
ットをユニットごと交換することにより薬剤を薬剤収納
容器に収納する際の汚染を防止することのできる薬剤ス
プレー塗布装置を提供することである。
器の内壁面に薬剤を無菌的にスプレー塗布するために用
いる薬剤スプレー塗布装置において、上記塗布装置は、
少なくとも薬剤塗布ユニット固定部と、該固定部と分離
可能に構成された薬剤塗布ユニットとからなり、上記薬
剤塗布ユニット固定部には、鍵盤式ポンプが設けられて
おり、上記薬剤塗布ユニットは、薬剤収納容器と、配管
と、薬剤スプレーノズルとからなり、かつ薬剤の無菌状
態を維持できるように構成され、上記配管は、上記薬剤
収納容器から上記薬剤スプレーノズルへ薬剤を供給でき
るように構成され、かつ鍵盤式ポンプに適用可能な材料
からなる、ことを特徴とする薬剤スプレー塗布装置であ
る。
を無菌的にスプレー塗布するために用いる薬剤スプレー
塗布装置である。本発明においてスプレー塗布の対象と
なる血液採取用容器とは、いわゆる採血管のことであ
り、一般に有底の管状体からなるものである。
は、血液凝固の促進、容器内壁面への血餅付着の防止そ
の他血液試料の前処理等のために、血液採取容器の内壁
面に塗布する必要がある薬剤である。薬剤の形態として
は、溶液、懸濁液、乳濁液等の液体状あるいは流動体状
であって、スプレー塗布可能な物性を有する薬剤であれ
ば特に限定されない。例えば、血液凝固促進剤としての
シリカ懸濁液等が挙げられる。
ユニット固定部と、この薬剤塗布ユニット固定部と分離
可能に構成された薬剤塗布ユニットとからなる。薬剤塗
布ユニットは、薬剤塗布ユニット固定部と分離可能によ
うに、例えば着脱自在なように、いわゆるカードリッチ
式に構成することができる。
ポンプが設けられている。また、このユニット固定部
は、後述する薬剤塗布ユニットを結合できるように構成
されており、ユニット固定部と薬剤塗布ユニットが一体
化することにより全体として薬剤スプレー塗布装置とし
て機能する。
の作用を繰り返すことによって、薬剤を定量的に移送す
るポンプである。
は、薬剤収納容器と、配管と、薬剤スプレーノズルとか
ら構成され、かつ薬剤の無菌状態を維持できるように構
成される。
きるものであれば、特に限定されるものではない。形状
としては、例えば、立方体状、直方体状、円筒状等が挙
げられる。
菌可能な材質が好ましく、例えば、テフロン等を用いる
ことができる。
口を設けることができ、キャップで気密的に密封するこ
とができるように構成されるのがよい。
て血液採取用容器にスプレー塗布する場合において、薬
剤収納容器の底部に配管を設けると、懸濁液を薬剤収納
容器に収納した後、収納容器底部に不溶物が沈降し、配
管や移送経路上に設けられたフィルターにつまって薬剤
を移送できなくなる恐れがある。そこで、薬剤収納時に
おいて、薬剤収納容器の側面に配管が接続されるように
薬剤塗布ユニットを構成すると共に、薬剤収納後、薬剤
スプレー塗布時に該薬剤収納容器を垂直方向に90度回
転することができるように構成することによって、不溶
物による問題を解消することができる。
ーチップを収納しておき、例えば上記ユニット固定部に
マグネットスターラー設けておくことにより、容器中に
収納された薬剤を攪拌し、懸濁液状の薬剤であっても不
溶物の沈降を防止することができる。
材質から構成されるのが好ましく、一般に、磁石表面に
テフロン加工したものを用いることができる。
剤スプレーノズルへ薬剤を供給できるように構成され
る。
能な材料からなる。すなわち、鍵盤式ポンプによる押・
引の作用が、薬剤に伝わるように、加撓性の材料から構
成される。また、この配管は、蒸気滅菌可能な材質から
構成されるのが好ましい。具体的には、シリコンチュー
ブ等の軟質の可撓性パイプを用いることができる。
込む形状のクリップを取り付けることができる。このク
リップを設けることによって、薬剤の逆流を防止するこ
とができる。このクリップは、蒸気滅菌可能な材料から
構成されるのが好ましく、例えば、ステンレスを用いる
ことができる。
状にして、血液検査用容器の内壁面に噴霧するためのノ
ズルである。ノズルは、薬剤と共に加圧空気を供給した
場合に、薬剤が霧状とすることが可能なように構成され
ておればよい。また、材質としては、蒸気滅菌可能な材
質を用いるのが好ましい。例えば、ステンレス等を利用
することができる。
ノズル用キャップを取り付けることも可能である。この
ノズル用キャップは、薬剤塗布ユニットを滅菌後、スプ
レー塗布開始までの間に、周辺環境から雑菌が付着する
のを防止するためのキャップである。材質としては、蒸
気滅菌可能な材質で構成されるのが好ましく、例えば、
シリコン等と使用することができる。
た加圧空気供給口には、加圧空気中の雑菌が薬剤に混入
しないように、除菌フィルターを設けることもできる。
この除菌フィルターは、孔径0.2μm程度のものを用
いるのがよい。また、材質としては、フィルター部はポ
リビニリデン樹脂、ハウジング部は、ポリカーボネート
樹脂のように蒸気滅菌可能な材質を利用するのがよい。
て本発明の薬剤スプレー装置についてさらに詳しく説明
する。
1に示す。図1においては、薬剤塗布ユニットと鍵盤式
ポンプ11を表わしており、本発明の薬剤スプレー塗布
装置1は、この他に図示しない薬剤塗布ユニット固定部
を有する。
配管13と、薬剤スプレーノズル14とからなり、かつ
薬剤の無菌状態を維持できるように液密的に構成されて
いる。
できるキャップ15が取付けられており、内部には、薬
剤12a及びスターラーチップ16が収容されている。
このスターラーチップ16は、薬剤収納容器12の外部
に設置されたマグネットスターラー17によって攪拌で
きるように構成される。また薬剤収納容器12に設けら
れた薬剤収納口に対し、配管13はその垂直方向に接続
されている。
有し、多数の血液採取用容器18に同時に薬剤をスプレ
ー塗布できるように構成される。スプレーノズル18と
配管13とは、液密的に接続されており、加圧空気用チ
ューブ19から導入された加圧空気により、薬剤12a
が血液採取用容器の内壁面にスプレー塗布される。
以下の薬剤スプレー塗布試験を行った。この試験では、
試験管状の血液採取用容器に、2%SiO2 懸濁液のス
プレー塗布を行った。
薬剤収納容器へ上記薬剤15Lを無菌的な環境で充填
し、充填後直ちに減菌包材で梱包した。この後、薬剤塗
布ユニットごと121℃において、20分間蒸気滅菌を
行った。この薬剤塗布ユニットを包材から取り出し、薬
剤塗布ユニット固定部に固定し、マグネットスターラー
で攪拌を行った。
を導入して、血液採取用容器の内壁面にSiO2 懸濁液
をスプレー塗布した。
て、日本薬局方の無菌試験法に従って試験を行った。こ
の結果、試験を行った30本全ての血液採取用容器につ
いて、細菌・真菌の発育は認められなかった。また、ス
プレー塗布の状態も血液採取用容器の内壁面に均一に塗
布されており、外観も良好であった。
の構成からなるので、長期にわたり薬剤を無菌的に維持
できると共に、容器内壁面に薬剤を無菌的にスプレー塗
布することができ、さらに、薬剤塗布ユニットごと交換
することにより薬剤を薬剤収納容器に収納する際の汚染
を防止することができる。
図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 血液採取用容器の内壁面に薬剤を無菌的
にスプレー塗布するために用いる薬剤スプレー塗布装置
において、 上記塗布装置は、少なくとも薬剤塗布ユニット固定部
と、該固定部と分離可能に構成された薬剤塗布ユニット
とからなり、 上記薬剤塗布ユニット固定部には、鍵盤式ポンプが設け
られており、 上記薬剤塗布ユニットは、薬剤収納容器と、配管と、薬
剤スプレーノズルとからなり、かつ薬剤の無菌状態を維
持できるように構成され、 上記配管は、上記薬剤収納容器から上記薬剤スプレーノ
ズルへ薬剤を供給できるように構成され、かつ鍵盤式ポ
ンプに適用可能な材料からなる、ことを特徴とする薬剤
スプレー塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000002612A JP4347975B2 (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 薬剤スプレー塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000002612A JP4347975B2 (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 薬剤スプレー塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001190643A true JP2001190643A (ja) | 2001-07-17 |
JP4347975B2 JP4347975B2 (ja) | 2009-10-21 |
Family
ID=18531697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000002612A Expired - Lifetime JP4347975B2 (ja) | 2000-01-11 | 2000-01-11 | 薬剤スプレー塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4347975B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014180625A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Fujiyakuhin Co Ltd | 無菌乳化システム |
JP2015187592A (ja) * | 2013-07-02 | 2015-10-29 | 富士フイルム株式会社 | 血液試料分注用アダプタ並びにそれを備えた分注キット及び針キット |
CN107670073A (zh) * | 2017-10-23 | 2018-02-09 | 湖州绿昌生态农业有限公司 | 一种家禽养殖用消毒装置 |
-
2000
- 2000-01-11 JP JP2000002612A patent/JP4347975B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014180625A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Fujiyakuhin Co Ltd | 無菌乳化システム |
JP2015187592A (ja) * | 2013-07-02 | 2015-10-29 | 富士フイルム株式会社 | 血液試料分注用アダプタ並びにそれを備えた分注キット及び針キット |
CN107670073A (zh) * | 2017-10-23 | 2018-02-09 | 湖州绿昌生态农业有限公司 | 一种家禽养殖用消毒装置 |
CN107670073B (zh) * | 2017-10-23 | 2020-08-11 | 湖州绿昌生态农业有限公司 | 一种家禽养殖用消毒装置 |
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