JP2001189676A - 無線電話装置 - Google Patents
無線電話装置Info
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- JP2001189676A JP2001189676A JP37567899A JP37567899A JP2001189676A JP 2001189676 A JP2001189676 A JP 2001189676A JP 37567899 A JP37567899 A JP 37567899A JP 37567899 A JP37567899 A JP 37567899A JP 2001189676 A JP2001189676 A JP 2001189676A
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回線上の歪特性が安定している場合は等化器
の特性を最大限に活かすことができ、また回線上の歪特
性が急激に変化した場合は等化器の特性が発散すること
を防止できる無線電話装置を提供すること。 【解決手段】 等化器から出力された現スロットの受信
信号と所定の理想受信点とに基づいて前記タップ係数の
更新および前記現スロットの受信信号の歪率の算出を行
うタップ係数更新器と、算出された前記現スロットの受
信信号の歪率に基づいて前記ディジタル無線回線の歪率
を監視する歪率監視器とを具備し、等化器で用いるタッ
プ係数は、歪率監視器における監視結果に応じて初期化
または更新を行う無線電話装置を提供する。これによ
り、その監視結果から回線の歪特性が急激に変化したと
きは、等化器で用いるタップ係数は初期化され等化器の
特性が発散することを防止することができる。また、回
線の歪特性に大きな変化がみられないときはタップ係数
を更新することで、等化器の効率を高めることができ
る。
の特性を最大限に活かすことができ、また回線上の歪特
性が急激に変化した場合は等化器の特性が発散すること
を防止できる無線電話装置を提供すること。 【解決手段】 等化器から出力された現スロットの受信
信号と所定の理想受信点とに基づいて前記タップ係数の
更新および前記現スロットの受信信号の歪率の算出を行
うタップ係数更新器と、算出された前記現スロットの受
信信号の歪率に基づいて前記ディジタル無線回線の歪率
を監視する歪率監視器とを具備し、等化器で用いるタッ
プ係数は、歪率監視器における監視結果に応じて初期化
または更新を行う無線電話装置を提供する。これによ
り、その監視結果から回線の歪特性が急激に変化したと
きは、等化器で用いるタップ係数は初期化され等化器の
特性が発散することを防止することができる。また、回
線の歪特性に大きな変化がみられないときはタップ係数
を更新することで、等化器の効率を高めることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル通信方式
を採用した移動体通信システムで用いられる携帯電話や
自動車電話装置等の無線電話装置に関し、特に無線回線
上で発生する受信信号歪を補償する等化手段を備えた無
線電話装置に関するものである。
を採用した移動体通信システムで用いられる携帯電話や
自動車電話装置等の無線電話装置に関し、特に無線回線
上で発生する受信信号歪を補償する等化手段を備えた無
線電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の等化手段を備えた自動車電話・携
帯電話の無線電話装置について、上述した欧州携帯電
話:GSM(Global System for M
obile Communications)システム
を例にとり説明する。
帯電話の無線電話装置について、上述した欧州携帯電
話:GSM(Global System for M
obile Communications)システム
を例にとり説明する。
【0003】図8は、GSMシステムのTDMAフレー
ムおよびスロット構成を示したものである。
ムおよびスロット構成を示したものである。
【0004】図8(a)に示したGSMシステムの1T
DMAフレームは約4.6msであり、これは8スロッ
トに分割されている。図中のRxは受信区間、Txは送
信区間、Monは隣接チャンネルのモニタを表してい
る。この図から、自局用の受信スロットは8スロット毎
に存在しており、8スロット単位で自局での受信が行わ
れる。
DMAフレームは約4.6msであり、これは8スロッ
トに分割されている。図中のRxは受信区間、Txは送
信区間、Monは隣接チャンネルのモニタを表してい
る。この図から、自局用の受信スロットは8スロット毎
に存在しており、8スロット単位で自局での受信が行わ
れる。
【0005】また、同図(b)は、GSMシステムの一
般的なスロットの構成を示し、図中のTBはテールビッ
ト、SBはスチールビット、GBはガードビットを表
す。テールビットTBは受信スロットRxのフレームを
識別するための同期用ビット、スチールビットSBは基
地局とのやりとりを行うための制御ビット、またガード
ビットGBは隣接チャネルに影響を与えないために設け
られたダミービットである。
般的なスロットの構成を示し、図中のTBはテールビッ
ト、SBはスチールビット、GBはガードビットを表
す。テールビットTBは受信スロットRxのフレームを
識別するための同期用ビット、スチールビットSBは基
地局とのやりとりを行うための制御ビット、またガード
ビットGBは隣接チャネルに影響を与えないために設け
られたダミービットである。
【0006】また、各スロットの中間には26ビット長
の既知のトレーニングシーケンスが配置されている。こ
のトレーニングシーケンスを用いて、無線電話装置の復
調部に設けられた等化器のタップ係数の立ち上げが行わ
れる。
の既知のトレーニングシーケンスが配置されている。こ
のトレーニングシーケンスを用いて、無線電話装置の復
調部に設けられた等化器のタップ係数の立ち上げが行わ
れる。
【0007】次に、図9に基づいて、GSMシステムで
用いられる無線電話装置について説明する。図9は、G
SMシステムで用いられる無線電話装置の受信部10b
における復調部の概略構成を示す図である。
用いられる無線電話装置について説明する。図9は、G
SMシステムで用いられる無線電話装置の受信部10b
における復調部の概略構成を示す図である。
【0008】同図に基づいて、この無線電話装置の復調
部の動作について説明する。
部の動作について説明する。
【0009】無線受信器1(通称「RFモジュール」と
呼ばれる。)で受信され、GMSK(Guassian
filtered Minimum Shift K
eying)変調されたアナログ信号aは復調器2で復
調されデジタル信号bに変換された後、データバッファ
3に1スロット分蓄積される。
呼ばれる。)で受信され、GMSK(Guassian
filtered Minimum Shift K
eying)変調されたアナログ信号aは復調器2で復
調されデジタル信号bに変換された後、データバッファ
3に1スロット分蓄積される。
【0010】データ管理器4bは1スロット分のデジタ
ル信号bを蓄積したデータバッファ3を制御し、必要な
データが等化器6に出力される。等化器6の立ち上げ時
は、データ管理器4bで制御されたデータバッファ3か
らトレーニングシーケンスが出力される。このトレーニ
ングシーケンスを用いて受信信号に対する歪率が算出さ
れ、これと係数補償用重み係数に基づきタップ係数の更
新が行われ、この係数を用いることで等化動作が行われ
る。
ル信号bを蓄積したデータバッファ3を制御し、必要な
データが等化器6に出力される。等化器6の立ち上げ時
は、データ管理器4bで制御されたデータバッファ3か
らトレーニングシーケンスが出力される。このトレーニ
ングシーケンスを用いて受信信号に対する歪率が算出さ
れ、これと係数補償用重み係数に基づきタップ係数の更
新が行われ、この係数を用いることで等化動作が行われ
る。
【0011】なお、相関器5はこのトレーニングシーケ
ンスが出力されているときのみ動作する。すなわち、ト
レーニングシーケンスと受信信号との相関値が求めら
れ、相関値が最大値となったときビット同期が確立され
る。また、その相関値はデータ管理器4bに出力されそ
れに基づいてデータバッファ3が制御される。
ンスが出力されているときのみ動作する。すなわち、ト
レーニングシーケンスと受信信号との相関値が求めら
れ、相関値が最大値となったときビット同期が確立され
る。また、その相関値はデータ管理器4bに出力されそ
れに基づいてデータバッファ3が制御される。
【0012】このタップ係数の更新はタップ係数更新器
8において行われる。すなわち、等化器出力信号fおよ
び判別器7から出力される理想受信点hに基づいて、残
差信号歪成分を抽出しこれを補償するようにタップ係数
iを更新し、この更新されたタップ係数iが等化器6に
出力される。
8において行われる。すなわち、等化器出力信号fおよ
び判別器7から出力される理想受信点hに基づいて、残
差信号歪成分を抽出しこれを補償するようにタップ係数
iを更新し、この更新されたタップ係数iが等化器6に
出力される。
【0013】この更新されたタップ係数iを用いて等化
動作が行われ、等化器6から出力された等化器出力信号
fは、通常、判定器7において符号判定が行われ受信符
号gとして出力される。トレーニング期間中は、トレー
ニングシーケンスが既知のランダム信号であることから
符号判定は行われない。
動作が行われ、等化器6から出力された等化器出力信号
fは、通常、判定器7において符号判定が行われ受信符
号gとして出力される。トレーニング期間中は、トレー
ニングシーケンスが既知のランダム信号であることから
符号判定は行われない。
【0014】トレーニング終了後は、データ管理器4の
制御に基づいてデータバッファ3から受信スロット中の
符号ビットが出力され、タップ係数更新器8はタップ係
数の重み係数を小さくし、前述したトレーニングシーケ
ンスと同様に等化器6で等化動作が継続され、判別器7
で符号ビットの判別が行われる。
制御に基づいてデータバッファ3から受信スロット中の
符号ビットが出力され、タップ係数更新器8はタップ係
数の重み係数を小さくし、前述したトレーニングシーケ
ンスと同様に等化器6で等化動作が継続され、判別器7
で符号ビットの判別が行われる。
【0015】ここで、無線電話装置の受信部10bの復
調部に用いられている等化器6の特性の初期化を含め等
化器6のタップ係数を更新するタイミングについて回線
上の特性変動という観点から説明する。
調部に用いられている等化器6の特性の初期化を含め等
化器6のタップ係数を更新するタイミングについて回線
上の特性変動という観点から説明する。
【0016】等化器6の特性を最大限に活かすことを第
1条件とすれば、各スロット毎に等化器のタップ係数を
初期化することは等化器の効率を悪くするため、初期化
を行わず連続してタップ係数を更新することが望まし
い。
1条件とすれば、各スロット毎に等化器のタップ係数を
初期化することは等化器の効率を悪くするため、初期化
を行わず連続してタップ係数を更新することが望まし
い。
【0017】新幹線のように200km/s以上の高速
で移動する移動体で使用する携帯電話、すなわち、この
ような高速で走行する移動体での使用も考慮したGSM
システムのような場合は、各受信スロット毎に回線上の
歪特性が大きく変化する可能性が高い。そのため、受信
スロット毎、すなわち8スロット単位で受信信号Rxを
受信したとき受信スロット毎にタップ係数を初期化しな
ければ、回線上の大きな変動による等化器の特性の発散
を防止することができない。
で移動する移動体で使用する携帯電話、すなわち、この
ような高速で走行する移動体での使用も考慮したGSM
システムのような場合は、各受信スロット毎に回線上の
歪特性が大きく変化する可能性が高い。そのため、受信
スロット毎、すなわち8スロット単位で受信信号Rxを
受信したとき受信スロット毎にタップ係数を初期化しな
ければ、回線上の大きな変動による等化器の特性の発散
を防止することができない。
【0018】しかしながら、200km以上といったよ
うな高速で移動するという状況がない移動体通信システ
ムの場合は、回線上の歪特性が大きく変化する可能性は
低いため、タップ係数を各受信スロット毎に初期化する
と等化器の効率を悪くし、ひいては等化器の性能を悪化
させることになる。これを避けるためにタップ係数の初
期化を行わず継続して等化動作させればよい。
うな高速で移動するという状況がない移動体通信システ
ムの場合は、回線上の歪特性が大きく変化する可能性は
低いため、タップ係数を各受信スロット毎に初期化する
と等化器の効率を悪くし、ひいては等化器の性能を悪化
させることになる。これを避けるためにタップ係数の初
期化を行わず継続して等化動作させればよい。
【0019】図10は、マルチスロット通信における1
TDMAフレーム構成例を示す図である。この1TDM
Aフレームは、図示するようにこのフレーム内において
受信スロットが3回連続するなどのGPRS(Gene
ral Packet Radio Servic
e)、いわゆるマルチスロットによるパッケット通信サ
ービスの一例であり、この場合、回線上の歪特性が大き
く変化する可能性はGSMシステムと比べるとさらに低
くなる。
TDMAフレーム構成例を示す図である。この1TDM
Aフレームは、図示するようにこのフレーム内において
受信スロットが3回連続するなどのGPRS(Gene
ral Packet Radio Servic
e)、いわゆるマルチスロットによるパッケット通信サ
ービスの一例であり、この場合、回線上の歪特性が大き
く変化する可能性はGSMシステムと比べるとさらに低
くなる。
【0020】したがって、図11に示すように、各スロ
ット毎にタップ係数を初期化することは効率的でない。
しかし、回線上の歪特性が大きく変化する可能性が低い
とはいっても、一旦、急激な変化が発生した場合継続動
作では等化器の特性が発散することは避けられない。
ット毎にタップ係数を初期化することは効率的でない。
しかし、回線上の歪特性が大きく変化する可能性が低い
とはいっても、一旦、急激な変化が発生した場合継続動
作では等化器の特性が発散することは避けられない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上、説明したよう
に、上記無線電話装置において、各受信スロット毎に等
化器のタップ係数を初期化を行うと高速で移動する移動
体でない場合は等化器の特性を有効に引き出せないこ
と、また各受信スロット毎に等化器のタップ係数の初期
化を行わないと、高速で移動した場合回線上の特性が急
激に変化したとき等化器の特性が発散するという課題が
あった。
に、上記無線電話装置において、各受信スロット毎に等
化器のタップ係数を初期化を行うと高速で移動する移動
体でない場合は等化器の特性を有効に引き出せないこ
と、また各受信スロット毎に等化器のタップ係数の初期
化を行わないと、高速で移動した場合回線上の特性が急
激に変化したとき等化器の特性が発散するという課題が
あった。
【0022】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、本発明の目的は、回線上の歪特性が
安定している場合は等化器の特性を最大限に活かすこと
ができ、また回線上の歪特性が急激に変化した場合は等
化器の特性が発散することを防止できる無線電話装置を
提供することにある。
になされたもので、本発明の目的は、回線上の歪特性が
安定している場合は等化器の特性を最大限に活かすこと
ができ、また回線上の歪特性が急激に変化した場合は等
化器の特性が発散することを防止できる無線電話装置を
提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複数のスロットに時分割多
重したディジタル無線回線で発生する受信信号歪を、タ
ップ係数を有する等化手段を用いて補償する無線電話装
置において、前記等化手段から出力された現スロットの
受信信号と所定の理想受信点とに基づいて前記タップ係
数の更新および前記現スロットの受信信号の歪率の算出
を行うタップ係数更新手段と、算出された前記現スロッ
トの受信信号の歪率に基づいて前記ディジタル無線回線
の歪率を監視する歪率監視手段とを具備し、前記等化手
段で用いるタップ係数は、前記歪率監視手段における監
視結果に応じて初期化もしくは更新を行うことを特徴と
する。
に、請求項1記載の発明は、複数のスロットに時分割多
重したディジタル無線回線で発生する受信信号歪を、タ
ップ係数を有する等化手段を用いて補償する無線電話装
置において、前記等化手段から出力された現スロットの
受信信号と所定の理想受信点とに基づいて前記タップ係
数の更新および前記現スロットの受信信号の歪率の算出
を行うタップ係数更新手段と、算出された前記現スロッ
トの受信信号の歪率に基づいて前記ディジタル無線回線
の歪率を監視する歪率監視手段とを具備し、前記等化手
段で用いるタップ係数は、前記歪率監視手段における監
視結果に応じて初期化もしくは更新を行うことを特徴と
する。
【0024】請求項1記載の発明によれば、現スロット
の受信信号と理想受信点とに基づいてタップ係数を更新
しまた現スロットの受信信号の歪率の算出を行い、算出
された現スロットの受信信号の歪率に基づいてディジタ
ル無線回線の歪率を監視しているので、この監視結果に
より回線の歪特性が急激に変化したときは、等化手段で
用いるタップ係数を初期化して等化手段の特性が発散す
ることを防止することができる。
の受信信号と理想受信点とに基づいてタップ係数を更新
しまた現スロットの受信信号の歪率の算出を行い、算出
された現スロットの受信信号の歪率に基づいてディジタ
ル無線回線の歪率を監視しているので、この監視結果に
より回線の歪特性が急激に変化したときは、等化手段で
用いるタップ係数を初期化して等化手段の特性が発散す
ることを防止することができる。
【0025】請求項2記載の発明は、前記タップ係数更
新手段からの現スロットにおける受信信号の歪率と前ス
ロットにおける受信信号の歪率とを比較する比較手段
と、前記比較手段による比較結果が所定の規定値より大
きいときは前記タップ係数の初期化を行うことを要求す
る信号を、所定の規定値より小さいときは前記タップ係
数を更新することを要求する信号を前記タップ係数更新
手段に対し出力する出力手段と具備することを特徴とす
る。
新手段からの現スロットにおける受信信号の歪率と前ス
ロットにおける受信信号の歪率とを比較する比較手段
と、前記比較手段による比較結果が所定の規定値より大
きいときは前記タップ係数の初期化を行うことを要求す
る信号を、所定の規定値より小さいときは前記タップ係
数を更新することを要求する信号を前記タップ係数更新
手段に対し出力する出力手段と具備することを特徴とす
る。
【0026】請求項2記載の発明によれば、等化手段か
らの現スロットにおける受信信号の歪率と前スロットに
おける受信信号の歪率を比較し、この比較結果が所定の
規定値より大きいときは前記タップ係数の初期化を行う
ことを、小さいときはタップ係数を更新するようタップ
係数更新手段に対し要求するので、回線の状況に応じて
タップ係数を初期化したり更新したりすることができ
る。
らの現スロットにおける受信信号の歪率と前スロットに
おける受信信号の歪率を比較し、この比較結果が所定の
規定値より大きいときは前記タップ係数の初期化を行う
ことを、小さいときはタップ係数を更新するようタップ
係数更新手段に対し要求するので、回線の状況に応じて
タップ係数を初期化したり更新したりすることができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。
明の実施形態について説明する。
【0028】本発明の実施形態における無線電話装置の
受信部10aについて、従来技術の場合と同様にGSM
(Global System for Mobile
Communications)システムを具体例と
して説明する。
受信部10aについて、従来技術の場合と同様にGSM
(Global System for Mobile
Communications)システムを具体例と
して説明する。
【0029】図1は、本発明の実施形態に係るGSMシ
ステムにおける無線電話装置の受信部10aの復調部の
概略構成を示すブロック図である。
ステムにおける無線電話装置の受信部10aの復調部の
概略構成を示すブロック図である。
【0030】この受信部10aは、従来技術における受
信部10aに歪率鑑識器9が新たに追加された以外はほ
ぼ同じ構成を採り、共通するブロックには同一番号を付
している。同図において、無線電話装置の受信部10a
は、復調器2、データバッファ3、データ管理器4a、
相関器5、等化器6、判定器7、タップ係数更新器8、
歪率監視器9とを具備して構成される。
信部10aに歪率鑑識器9が新たに追加された以外はほ
ぼ同じ構成を採り、共通するブロックには同一番号を付
している。同図において、無線電話装置の受信部10a
は、復調器2、データバッファ3、データ管理器4a、
相関器5、等化器6、判定器7、タップ係数更新器8、
歪率監視器9とを具備して構成される。
【0031】復調器2は、受信したGMSK(Guas
sian Filtered Minimum Shi
ft Keying)変調されたアナログ信号をデジタ
ル信号に復調する。データバッファ3は、復調されたデ
ジタル信号の1スロット相当のデータを蓄積する。
sian Filtered Minimum Shi
ft Keying)変調されたアナログ信号をデジタ
ル信号に復調する。データバッファ3は、復調されたデ
ジタル信号の1スロット相当のデータを蓄積する。
【0032】データ管理器4aは、受信スロットRxが
図8に示すような構成を有することから、データバッフ
ァ制御信号dによりこの受信スロット構成に基づいてデ
ータバッファ3を制御する。また、トレーニングシーケ
ンスの一部期間中の歪率を算出できるように、該計量区
間であることを示すタイミング信号jをタップ係数更新
器8および歪率監視器9に出力する。
図8に示すような構成を有することから、データバッフ
ァ制御信号dによりこの受信スロット構成に基づいてデ
ータバッファ3を制御する。また、トレーニングシーケ
ンスの一部期間中の歪率を算出できるように、該計量区
間であることを示すタイミング信号jをタップ係数更新
器8および歪率監視器9に出力する。
【0033】相関器5は、図8に示された受信スロット
Rx中の既知のランダム信号であるトレーニングシーケ
ンスと受信信号eとの間の相関値を算出し、その算出し
た相関値cをデータ管理器3に出力する。この相関器5
は、トレーニングシーケンス期間中だけ動作を行い、符
号ビットシーケンス期間中は動作を行なわない。
Rx中の既知のランダム信号であるトレーニングシーケ
ンスと受信信号eとの間の相関値を算出し、その算出し
た相関値cをデータ管理器3に出力する。この相関器5
は、トレーニングシーケンス期間中だけ動作を行い、符
号ビットシーケンス期間中は動作を行なわない。
【0034】等化器6は、伝送路上で発生した伝搬ひず
みを除くため応答波形に直接操作を加えて理想波形に近
づける等化動作を行う。この等化器は一般にトランスバ
ーサル自動等化器と呼ばれ時間領域で等化を行うもの
で、図示されていない遅延線、n段のタップ、加算器、
フィルター等から構成されている。n段のタップのタッ
プ係数を回線の状況に応じて変更することにより等化動
作が行われる。
みを除くため応答波形に直接操作を加えて理想波形に近
づける等化動作を行う。この等化器は一般にトランスバ
ーサル自動等化器と呼ばれ時間領域で等化を行うもの
で、図示されていない遅延線、n段のタップ、加算器、
フィルター等から構成されている。n段のタップのタッ
プ係数を回線の状況に応じて変更することにより等化動
作が行われる。
【0035】判定器7は、等化器6からの等化器出力信
号fを入力してこれの符号判定を行い受信符号gとして
出力し、また理想受信点を生成する。
号fを入力してこれの符号判定を行い受信符号gとして
出力し、また理想受信点を生成する。
【0036】タップ係数更新器8は、等化器6からの等
化器出力信号fと判定器7からの理想受信点hを入力し
て残差受信歪量を抽出し、これを補償するためにタップ
係数を求め、この更新したタップ係数iを等化器6に出
力する。併せて、現スロットの受信信号の歪率を算出
し、この歪率計量結果kは歪率監視器9に出力される。
歪率監視器9は、データ管理器4からトレーニングシー
ケンスの計量期間であることを示すタイミング信号jを
受けてこの期間中に、タップ係数更新器8から現在にお
ける歪率の計量結果kを入力し前スロットの歪率とを比
較する。その結果が所定の規定値より大きい場合はタッ
プ係数更新器8に対しタップ係数の初期化要求信号nを
出力する。
化器出力信号fと判定器7からの理想受信点hを入力し
て残差受信歪量を抽出し、これを補償するためにタップ
係数を求め、この更新したタップ係数iを等化器6に出
力する。併せて、現スロットの受信信号の歪率を算出
し、この歪率計量結果kは歪率監視器9に出力される。
歪率監視器9は、データ管理器4からトレーニングシー
ケンスの計量期間であることを示すタイミング信号jを
受けてこの期間中に、タップ係数更新器8から現在にお
ける歪率の計量結果kを入力し前スロットの歪率とを比
較する。その結果が所定の規定値より大きい場合はタッ
プ係数更新器8に対しタップ係数の初期化要求信号nを
出力する。
【0037】次に、図1乃至図7を参照しながら、無線
電話装置における受信部10aの動作について説明す
る。
電話装置における受信部10aの動作について説明す
る。
【0038】図2は、GPRSにおけるマルチスロット
通信時の受信データの構成の一例を示す図である。同図
は、1TDMAフレーム内に受信区間Rxが3つ連続し
て配置され受信動作が3回継続して行われることを示し
ている。同図において、,,はレーニングシーケ
ンスを、,,,、,は符号ビットを表す。
また、o,p,qはそれぞれ第1スロット歪率測定期
間,第2スロット歪率測定期間,第3スロット歪率測定
期間を表している。
通信時の受信データの構成の一例を示す図である。同図
は、1TDMAフレーム内に受信区間Rxが3つ連続し
て配置され受信動作が3回継続して行われることを示し
ている。同図において、,,はレーニングシーケ
ンスを、,,,、,は符号ビットを表す。
また、o,p,qはそれぞれ第1スロット歪率測定期
間,第2スロット歪率測定期間,第3スロット歪率測定
期間を表している。
【0039】無線受信器1(通称「RFモジュール」と
呼ばれる。)で受信され、GMSK変調されたアナログ
信号2は、復調器2で復調されデジタル信号bに変換さ
れた後、データバッファ3に1スロット分の受信データ
が蓄積される。
呼ばれる。)で受信され、GMSK変調されたアナログ
信号2は、復調器2で復調されデジタル信号bに変換さ
れた後、データバッファ3に1スロット分の受信データ
が蓄積される。
【0040】データ管理器4は、バッファ制御信号dに
より1スロット分のデジタル信号bが蓄積されたデータ
バッファ3を制御して必要なデータを相関器5や等化器
6に出力する。相関器5では、図8(b)に示した受信
スロット中のトレーニングシーケンスが既知のランダム
信号であることから、図3に示すように受信信号Rxに
対してトレーニングシーケンスを1ビットずつシフトし
ながら、このトレーニングシーケンスと受信信号Rxの
相関値が求められる。
より1スロット分のデジタル信号bが蓄積されたデータ
バッファ3を制御して必要なデータを相関器5や等化器
6に出力する。相関器5では、図8(b)に示した受信
スロット中のトレーニングシーケンスが既知のランダム
信号であることから、図3に示すように受信信号Rxに
対してトレーニングシーケンスを1ビットずつシフトし
ながら、このトレーニングシーケンスと受信信号Rxの
相関値が求められる。
【0041】図4は、シフトしたビット値を横軸として
その相関値をグラフに表した図である。同図によれば、
既知のトレーニングシーケンスと受信信号Rxとが一致
したとき相関器5で算出した相関値が最大となり、この
相関値が最大になったことをもってビット同期(トレー
ニングシーケンス検出)が確立される。
その相関値をグラフに表した図である。同図によれば、
既知のトレーニングシーケンスと受信信号Rxとが一致
したとき相関器5で算出した相関値が最大となり、この
相関値が最大になったことをもってビット同期(トレー
ニングシーケンス検出)が確立される。
【0042】等化器6の初期状態からの立ち上げはトレ
ーニングシーケンスを用いて行われ、そのため、データ
管理器4aは、相関器5において算出した相関値cを入
力してデータバッファ3を制御するための制御信号dを
出力する。この制御信号dに基づいてデータバッファ3
は受信したトレーニングシーケンスを等化器6および相
関器5に出力する。
ーニングシーケンスを用いて行われ、そのため、データ
管理器4aは、相関器5において算出した相関値cを入
力してデータバッファ3を制御するための制御信号dを
出力する。この制御信号dに基づいてデータバッファ3
は受信したトレーニングシーケンスを等化器6および相
関器5に出力する。
【0043】相関器5では、前述したように既知のトレ
ーニングシーケンスと受信信号Rx中のトレーニングシ
ーケンスに相当する部分との相関値cを算出し、この相
関値cをデータ管理器4aに出力する。等化器6では、
受信信号Rx中のトレーニングシーケンスに相当する部
分に対しタップ係数の重み係数を高くして等化動作を行
う。
ーニングシーケンスと受信信号Rx中のトレーニングシ
ーケンスに相当する部分との相関値cを算出し、この相
関値cをデータ管理器4aに出力する。等化器6では、
受信信号Rx中のトレーニングシーケンスに相当する部
分に対しタップ係数の重み係数を高くして等化動作を行
う。
【0044】等化器6から出力される等化器出力信号f
は判別器7に入力され、判別器7では、既知のトレーニ
ングシーケンスであることから判定は行われずそのまま
出力される。
は判別器7に入力され、判別器7では、既知のトレーニ
ングシーケンスであることから判定は行われずそのまま
出力される。
【0045】一方、タップ係数更新器8では、等化器6
の等化器出力信号fと判別器から出力される理想受信点
hとに基づいて残差信号歪成分を抽出し、この歪成分と
係数更新用重み係数とにより歪成分を補償するためのタ
ップ係数を算出して等化器6に更新したタップ係数iを
出力する。等化器6は、この更新されたタップ係数iに
基づいて等化特性を改変し等化動作を行い、これにより
等化器6はトレーニング期間中に強制的かつ早期にその
動作が立ち上げられる。
の等化器出力信号fと判別器から出力される理想受信点
hとに基づいて残差信号歪成分を抽出し、この歪成分と
係数更新用重み係数とにより歪成分を補償するためのタ
ップ係数を算出して等化器6に更新したタップ係数iを
出力する。等化器6は、この更新されたタップ係数iに
基づいて等化特性を改変し等化動作を行い、これにより
等化器6はトレーニング期間中に強制的かつ早期にその
動作が立ち上げられる。
【0046】トレーニングが終了した後、データ管理器
4の制御信号dに基づいてデータバッファ3から図2に
示したスロット中の符号ビッシーケンスが出力され、こ
れらを復号するために、トレーニングシーケンスの場合
と同様な動作が行われる。この場合、等化器6ではタッ
プ係数の重み係数を低くして等化動作を行い、また受信
した符号ビットシーケンスは、判別器7において符号判
定動作が行われ受信符号gとして出力される。
4の制御信号dに基づいてデータバッファ3から図2に
示したスロット中の符号ビッシーケンスが出力され、こ
れらを復号するために、トレーニングシーケンスの場合
と同様な動作が行われる。この場合、等化器6ではタッ
プ係数の重み係数を低くして等化動作を行い、また受信
した符号ビットシーケンスは、判別器7において符号判
定動作が行われ受信符号gとして出力される。
【0047】タップ係数更新器8では、等化器6の等化
器出力信号fと判別器7から出力される理想受信点hと
に基づいて残差受信歪率を検出し、これを基にタップ係
数の補正量を算出する。図5は、複素平面上の理想受信
点と受信信号との位置関係を示したものであり、図中の
「・」は理想受信点、「×」は受信点を表す。そして、
この理想受信点と受信点間の距離rが残差受信歪率に相
当する。
器出力信号fと判別器7から出力される理想受信点hと
に基づいて残差受信歪率を検出し、これを基にタップ係
数の補正量を算出する。図5は、複素平面上の理想受信
点と受信信号との位置関係を示したものであり、図中の
「・」は理想受信点、「×」は受信点を表す。そして、
この理想受信点と受信点間の距離rが残差受信歪率に相
当する。
【0048】図2に示した各受信スロットにおけるトレ
ーニングシーケンス期間中の歪率算出期間o,p,qに
おいて、データ管理器4aは、それらの期間中の歪率を
算出するためこれらの歪率算出期間であることを示すタ
イミング信号jをタップ係数更新器8および歪率監視器
9に出力する。タップ係数更新器8では、この歪率算出
期間において現スロットの歪率を計量し歪率監視器9に
出力する。歪率監視器9は、タップ係数更新器8より歪
率計量結果kを入力して前スロットにおける歪率とを比
較する。
ーニングシーケンス期間中の歪率算出期間o,p,qに
おいて、データ管理器4aは、それらの期間中の歪率を
算出するためこれらの歪率算出期間であることを示すタ
イミング信号jをタップ係数更新器8および歪率監視器
9に出力する。タップ係数更新器8では、この歪率算出
期間において現スロットの歪率を計量し歪率監視器9に
出力する。歪率監視器9は、タップ係数更新器8より歪
率計量結果kを入力して前スロットにおける歪率とを比
較する。
【0049】比較結果が所定の規定値より大きい場合に
タップ係数更新器8に対し、タップ係数の初期化要求信
号nを出力する。その比較結果が規定値以下の場合は、
タップ係数更新器8はタップ係数をクリアすることなく
符号ビットを用いて等化動作が継続して行われる。な
お、受信開始後の第1スロット受信時においては前スロ
ットの歪率の設定は「0」と設定される。
タップ係数更新器8に対し、タップ係数の初期化要求信
号nを出力する。その比較結果が規定値以下の場合は、
タップ係数更新器8はタップ係数をクリアすることなく
符号ビットを用いて等化動作が継続して行われる。な
お、受信開始後の第1スロット受信時においては前スロ
ットの歪率の設定は「0」と設定される。
【0050】タップ係数更新器8は、タップ係数の初期
化要求信号nを入力すると前タップ係数をクリアして、
トレーニングシーケンスを出力するようにデータ管理器
4aにトレーニングシーケンス再出力要求信号mを出力
する。この要求信号mに基づいてデータ管理器4aは、
データバッファ3に対しトレーニングシーケンスを出力
させるためのデータバッファ制御信号dを出力する。そ
して、相関器5および等化器6はデータバッファ3から
出力された受信信号中のトレーニングシーケンスを入力
し、等化器6の再立ち上げ動作が行われる。
化要求信号nを入力すると前タップ係数をクリアして、
トレーニングシーケンスを出力するようにデータ管理器
4aにトレーニングシーケンス再出力要求信号mを出力
する。この要求信号mに基づいてデータ管理器4aは、
データバッファ3に対しトレーニングシーケンスを出力
させるためのデータバッファ制御信号dを出力する。そ
して、相関器5および等化器6はデータバッファ3から
出力された受信信号中のトレーニングシーケンスを入力
し、等化器6の再立ち上げ動作が行われる。
【0051】図6は、図2に対応した前スロットにおけ
る歪率を現スロットにおける歪率との差分を計測した結
果を示した図である。同図左から第1スロットの歪率測
定期間o,第2スロットの歪率測定期間p,第3スロッ
トの歪率測定期間qにおけるそれぞれの前記差分の計測
結果を示す。この図6により、第3スロットの歪率測定
期間qにおいて所定の規定値以上の歪率が計測されたこ
とがわかる。
る歪率を現スロットにおける歪率との差分を計測した結
果を示した図である。同図左から第1スロットの歪率測
定期間o,第2スロットの歪率測定期間p,第3スロッ
トの歪率測定期間qにおけるそれぞれの前記差分の計測
結果を示す。この図6により、第3スロットの歪率測定
期間qにおいて所定の規定値以上の歪率が計測されたこ
とがわかる。
【0052】図7は、第1スロットから第3スロットま
での間のタップ係数更新用重み係数の変化をグラフに表
した図である。第1スロット受信時は初期状態にある等
化器6の立ち上げのためタップ係数を大きくし()、
その後はタップ係数の更新を行う(,)。第2スロ
ット受信時においてはタップ係数がそのまま更新されて
図7の点線部のような平坦な特性となる(,の点線
部分)。
での間のタップ係数更新用重み係数の変化をグラフに表
した図である。第1スロット受信時は初期状態にある等
化器6の立ち上げのためタップ係数を大きくし()、
その後はタップ係数の更新を行う(,)。第2スロ
ット受信時においてはタップ係数がそのまま更新されて
図7の点線部のような平坦な特性となる(,の点線
部分)。
【0053】現実には、他の要因を考慮して一定のタッ
プ係数の更新を行う必要があるため、図7の実線に示す
ような特性を持たせている(,の実線部分)。第3
スロットにおいては、歪率の計測結果が所定の規定値よ
り大きいためタップ係数を初期化しトレーニング時には
重み係数を大きくして()、等化器6は急速に立ち上
げられる(,)。
プ係数の更新を行う必要があるため、図7の実線に示す
ような特性を持たせている(,の実線部分)。第3
スロットにおいては、歪率の計測結果が所定の規定値よ
り大きいためタップ係数を初期化しトレーニング時には
重み係数を大きくして()、等化器6は急速に立ち上
げられる(,)。
【0054】以上説明したように、本発明の実施形態に
おいて、歪率監視器を設けて現スロットの歪率と前スロ
ットの歪率との差を監視し、その差が規定値より小さい
ときはタップ係数の更新を継続して行うことにより、等
化器の性能を最大限に活かすことができる。そして、回
線特性に急激な変化が生じたような場合、すなわち、そ
の歪率の差が規定値より大きい場合はタップ係数を初期
化して等化器の再立ち上げを行うことにより、等化器の
発散を防止しすることができる。
おいて、歪率監視器を設けて現スロットの歪率と前スロ
ットの歪率との差を監視し、その差が規定値より小さい
ときはタップ係数の更新を継続して行うことにより、等
化器の性能を最大限に活かすことができる。そして、回
線特性に急激な変化が生じたような場合、すなわち、そ
の歪率の差が規定値より大きい場合はタップ係数を初期
化して等化器の再立ち上げを行うことにより、等化器の
発散を防止しすることができる。
【0055】本発明をGPRSのように、1つのTDM
Aフレームの中に自己に割り当てられている受信スロッ
トが複数あるいわゆるマルチスロットの通信にあてはめ
た場合により効果的である。すなわち、現在の受信スロ
ットから次に受信信号が到来するスロット時間の間に移
動体が移動する距離が、受信スロットが1スロットしか
存在しない既存の場合のそれぞれと比較して短くなるの
で、等化器の特性をより効率的かつ最大限に発揮させる
ことができる。
Aフレームの中に自己に割り当てられている受信スロッ
トが複数あるいわゆるマルチスロットの通信にあてはめ
た場合により効果的である。すなわち、現在の受信スロ
ットから次に受信信号が到来するスロット時間の間に移
動体が移動する距離が、受信スロットが1スロットしか
存在しない既存の場合のそれぞれと比較して短くなるの
で、等化器の特性をより効率的かつ最大限に発揮させる
ことができる。
【0056】本発明は、これらの実施形態に限定される
ものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で種々の変
更や拡張が可能である。たとえば、変調方式としてGM
SK変調の場合を例として説明したが、BPSK(Bi
nary Phase Sift Keying)変調
やQPSK(Quadrature Phase Si
ft Keying)変調等の変調方式においても、以
上説明した効果と同様の効果を得ることができる。
ものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で種々の変
更や拡張が可能である。たとえば、変調方式としてGM
SK変調の場合を例として説明したが、BPSK(Bi
nary Phase Sift Keying)変調
やQPSK(Quadrature Phase Si
ft Keying)変調等の変調方式においても、以
上説明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、受信信号の歪率を
監視することで回線歪特性の急激な変動を検出できるの
で、回線歪特性の急激な変動時にはタップ係数の初期化
を行い、その回線歪特性を補償するタップ係数の再立ち
上げを行うことができる。そして、回線歪特性の急激な
変化が少ない状況においてはタップ係数の更新を継続し
て行うことで、等化器の性能を最大限に発揮させること
ができる。
監視することで回線歪特性の急激な変動を検出できるの
で、回線歪特性の急激な変動時にはタップ係数の初期化
を行い、その回線歪特性を補償するタップ係数の再立ち
上げを行うことができる。そして、回線歪特性の急激な
変化が少ない状況においてはタップ係数の更新を継続し
て行うことで、等化器の性能を最大限に発揮させること
ができる。
【図1】本発明の実施形態に係るGSMシステムにおけ
る無線電話装置:受信部の復調部の概略構成を示すブロ
ック図である。
る無線電話装置:受信部の復調部の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】GPRSにおけるマルチスロット通信時の受信
データの構成の一例を示す図である。
データの構成の一例を示す図である。
【図3】トレーニングシーケンスに対して受信信号Rx
を1ビットずつシフトする状況を示した図である。
を1ビットずつシフトする状況を示した図である。
【図4】受信信号Rxを1ビットずつシフトしたときの
トレーニングシーケンスと受信信号Rxとの相関値を求
め、ビット値を横軸としてその相関値をグラフに表した
図である。
トレーニングシーケンスと受信信号Rxとの相関値を求
め、ビット値を横軸としてその相関値をグラフに表した
図である。
【図5】複素平面上の理想受信点と受信信号との関係を
示した図である。
示した図である。
【図6】図2に対応した前スロットにおける歪率を現ス
ロットにおける歪率との差分を計測した結果を示した図
である。
ロットにおける歪率との差分を計測した結果を示した図
である。
【図7】第1スロットから第3スロットまでの間のタッ
プ係数更新用重み係数の変化をグラフに表した図であ
る。
プ係数更新用重み係数の変化をグラフに表した図であ
る。
【図8】GSMシステムにおけるTDMフレームおよび
スロット構成を示した図である。
スロット構成を示した図である。
【図9】GSMシステムで用いられる無線電話装置の受
信部における復調部の概略構成を示す図である。
信部における復調部の概略構成を示す図である。
【図10】マルチスロット通信における1TDMAフレ
ーム構成の一例を示す図である。
ーム構成の一例を示す図である。
【図11】各スロット毎にタップ係数を初期化したとき
の係数更新用重み係数の特性をグラフにした図である。
の係数更新用重み係数の特性をグラフにした図である。
1…無線受信器、2…復調器、3…データバッファ、4
a,4b…データ管理器、5…相関器、6…等化器、7
…判別器、8…タップ係数更新器、9…歪率監視器、1
0a,10b…無線電話装置の受信部、a…アナログ受
信信号、b…デジタル信号、c…相関値計算結果 d…データバッファ制御信号、e…データ管理器4によ
り制御される受信信号 f…等化器出力信号、g…復号された受信符号、h…理
想受信点 i…更新タップ係数、j…歪率計量区間であることを示
すタイミング信号、k…歪率計量結果、n…タップ係数
の初期化要求信号、m…トレーニングシーケンス再出力
要求信号、r…歪率に相当する受信点と理想受信点間の
距離、o…第1スロットの歪率測定区間、p…第2スロ
ットの歪率測定区間 q…第3スロットの歪率測定区間、,,…トレー
ニングシーケンス区間、,,,,,…符号
ビット区間。
a,4b…データ管理器、5…相関器、6…等化器、7
…判別器、8…タップ係数更新器、9…歪率監視器、1
0a,10b…無線電話装置の受信部、a…アナログ受
信信号、b…デジタル信号、c…相関値計算結果 d…データバッファ制御信号、e…データ管理器4によ
り制御される受信信号 f…等化器出力信号、g…復号された受信符号、h…理
想受信点 i…更新タップ係数、j…歪率計量区間であることを示
すタイミング信号、k…歪率計量結果、n…タップ係数
の初期化要求信号、m…トレーニングシーケンス再出力
要求信号、r…歪率に相当する受信点と理想受信点間の
距離、o…第1スロットの歪率測定区間、p…第2スロ
ットの歪率測定区間 q…第3スロットの歪率測定区間、,,…トレー
ニングシーケンス区間、,,,,,…符号
ビット区間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J023 DA03 DB02 DB05 DC04 DD07 DD09 5K011 BA10 DA27 GA06 JA01 KA04 LA01 5K046 AA05 EE10 EE42 EF03 EF05 EF32 EF36 5K067 AA01 BB03 BB04 CC04 EE02 EE32 5K072 AA02 BB13 CC15 DD11 EE00 FF25 FF26 GG09 GG13 GG25 GG27
Claims (2)
- 【請求項1】 複数のスロットに時分割多重したディジ
タル無線回線で発生する受信信号歪を、タップ係数を有
する等化手段を用いて補償する無線電話装置において、 前記等化手段から出力された現スロットの受信信号と所
定の理想受信点とに基づいて前記タップ係数の更新およ
び前記現スロットの受信信号の歪率の算出を行うタップ
係数更新手段と、 算出された前記現スロットの受信信号の歪率に基づいて
前記ディジタル無線回線の歪率を監視する歪率監視手段
とを具備し、 前記等化手段で用いるタップ係数は、前記歪率監視手段
における監視結果に応じて初期化もしくは更新を行うこ
とを特徴とする無線電話装置。 - 【請求項2】 前記歪率監視手段は、 前記タップ係数更新手段からの現スロットにおける受信
信号の歪率と前スロットにおける受信信号の歪率とを比
較する比較手段と、 前記比較手段による比較結果が規定値より大きいときは
前記タップ係数の初期化を行うことを要求する信号を、
該規定値より小さいときは前記タップ係数を更新するこ
とを要求する信号を前記タップ係数更新手段に対し出力
する出力手段とを具備することを特徴とする請求項1記
載の無線電話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37567899A JP2001189676A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 無線電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37567899A JP2001189676A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 無線電話装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001189676A true JP2001189676A (ja) | 2001-07-10 |
Family
ID=18505885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37567899A Withdrawn JP2001189676A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 無線電話装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001189676A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006279955A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-12 | Agilent Technol Inc | 直接決定イコライザシステム |
JP2014093548A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-19 | Japan Radio Co Ltd | 再放送支援装置 |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37567899A patent/JP2001189676A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006279955A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-12 | Agilent Technol Inc | 直接決定イコライザシステム |
JP2014093548A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-19 | Japan Radio Co Ltd | 再放送支援装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070306 |