JP2001188943A - 自動販売機における商品ダミー電照システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機における商品ダミー電照システム
において商品ダミーの照明光の輝度を効率的に増大させ
る。 【解決手段】 商品ダミー電照システム１０は、表示窓
１２を介して外部から見えるインストルメントパネル１
４に横方向に設けられた中空のステージ１６を有し、こ
の中空のステージ１６の前面１６Ａには、商品ダミー２
１が取り付けられ、ステージ１６内の蛍光管１８によっ
て商品ダミー２１が照明される。このとき、蛍光管１８
の光は、蛍光管１８の背後に配置された反射板２２によ
って効率的に商品ダミー２１に集中され、高輝度で照明
する。反射板２２はその反射角度を調節自在とするた
め、インストルメントパネル１４に、反射板２２の角度
調整の際にこれと干渉しないように逃げ穴２４が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、清涼飲料水等の
自動販売機の前面側に配置された商品ダミーを照明する
ための商品ダミー電照システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動販売機における商品ダミー
は、自動販売機前面の透明な、例えばアクリル樹脂から
なる展示窓の内側に、縦方向のインストルメントパネル
に取り付けられている。

【０００３】更に詳細には、インストルメントパネルに
は、水平方向に長く、且つ鉛直断面が略台形の中空の樹
脂製ステージが、上下方向に複数列取り付けられ、この
ステージの前面となる傾斜面に半透光性樹脂からなる商
品ダミーを取り付けておき、ステージ内に配置された照
明用の蛍光管によって照明するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ここで、商品ダミーを
より明るく照明するために、電照システムの輝度向上が
要求されている。

【０００５】これに対しては、蛍光管の出力を増大すれ
ばよいが、蛍光管の出力は、原則としてその長さに比例
してのみ増大されるものであり、蛍光管による輝度向上
には限界があった。

【０００６】又、蛍光管を１本のステージ内に２本配置
することも考えられるが、このようにすると、ステージ
の大きさを、商品ダミーに対して不釣合いに大きくしな
ければならず、外観上好ましくないと共に、照明のエネ
ルギコストが増大してしまうという問題点がある。

【０００７】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、蛍光管を長くしたり、あるいはその
数を増やしたりすることなく、商品ダミーをより明るく
照明できるようにした自動販売機における商品ダミー電
照システムを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、透明な表示
窓の内側に縦方向に配置されたインストルメントパネル
と、このインストルメントパネルの前面に取り付けら
れ、水平方向に長く、且つ、中空のステージと、このス
テージの内部空間に水平方向に配置された照明用の蛍光
管と、前記ステージの前面に形成された商品ダミー嵌め
込み用の嵌合穴と、を有してなる自動販売機における商
品ダミー電照システムにおいて、前記ステージ内の前記
蛍光管の背面側に、前面が凹の略円弧状の反射板を、そ
の下端において揺動可能に取り付けると共に、前記イン
ストルメントパネルに、前記反射板の背面位置で、該反
射板との干渉を避ける逃げ穴を設けたことを特徴とする
自動販売機における商品ダミー電照システムにより、上
記目的を達成するものである。

【０００９】又、上記自動販売機における商品ダミー電
照システムにおいて、前記ステージの上面に、内部の光
を上方に漏らす切欠きを設けるようにしてもよい。

【００１０】更に、前記自動販売機における商品ダミー
電照システムにおいて、前記ステージの長手方向両端面
に貫通孔を形成すると共に、該貫通孔を不透明、且つ、
光透過性の材料からなるサイドカバーにより覆うように
してもよい。

【００１１】この発明においては、反射角度の調節自在
な略円弧状の反射板を蛍光管の背後に設けているので、
蛍光管の前面側にある商品ダミーをより明るく照明する
ことができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。

【００１３】図１に示されるように、この発明の実施の
形態の例に係る自動販売機（図示省略）における商品ダ
ミー電照システム１０は、自動販売機における透明な展
示窓１２の内側に縦方向に配置されたインストルメント
パネル１４と、このインストルメントパネル１４の前面
に取り付けられ、水平方向に長く、且つ、鉛直断面が略
台形の中空のステージ１６と、このステージ１６の内部
空間に水平方向に配置された照明用の蛍光管１８と、前
記ステージ１６の前面１６Ａに形成された商品ダミー嵌
め込み用の嵌合穴２０とを有してなり、前記ステージ１
６内の前記蛍光管１８の背面側には、前面が凹の略円弧
状の反射板２２がその下端において揺動可能に取り付け
られると共に、前記インストルメントパネル１４に、前
記反射板２２の背面位置で、該反射板２２との干渉を避
ける逃げ穴２４を設けたものである。

【００１４】前記ステージ１６は、通常の自動販売機に
おいては、上下方向に３乃至４列設けられている。

【００１５】図１において符号２１は、前記嵌合穴２０
に着脱自在に取り付けられる商品ダミー、１７は、前記
ステージ１６の前面１６Ａにおいて、前記嵌合穴２０の
下側位置で水平方向に長く形成された冷温表示板取付穴
をそれぞれ示す。

【００１６】この冷温表示板取付穴１７には、「暖か
い」、「冷たい」、あるいは、「ＨＯＴ」、「ＣＯＯ
Ｌ」等の、販売する商品が冷却されているか、あるいは
暖められているかを表示する冷温表示板３４が着脱自在
に取り付けられている。又、この冷温表示板３４の下側
に隣接した位置には、前記展示窓１２に商品選択スイッ
チ３５が設けられている。

【００１７】前記反射板２２は、研磨したステンレスあ
るいはアルミ薄板等から形成され、その下端において、
ステージ１６の下底面２７に取り付けられ、且つ該下底
面２７に対する取付角度が任意に調整できるようにされ
ている。

【００１８】前記逃げ穴２４は、前記反射板２２の、下
底面２７を中心とする揺動調節の場合に、反射板２２の
背面がインストルメントパネル１４側に大きく傾いても
これと干渉しないように、反射板２２の大きさ程度に形
成されている。

【００１９】又、前記ステージ１６の上底面２６は、そ
の後端側、即ちインストルメントパネル１４に隣接する
側がステージ１６の長手方向に連続して切欠き２８が形
成され、これによって、ステージ１６内の蛍光管１８の
照明光が該切欠き２８から上方に出射して、照明光とな
るようにしている。

【００２０】更に、前記ステージ１６の台形状の左右両
端面には、図２に示されるように、該台形と相似でこれ
よりも小さい台形の貫通孔３０が形成され、この貫通孔
３０に、乳白色の樹脂からなるサイドカバー３２が取り
付けられている。

【００２１】図２の符号３６は、下底面２７の、インス
トルメントパネル１４側の端部に横方向に連続して形成
された切欠きを示す。この切欠き３６は、蛍光管１８の
光をステージ１６の下方に導き、その下側領域のインス
トルメントパネル１４あるいは下側に隣接するステージ
１６及び商品ダミー２１を上方から照明するためのもの
である。

【００２２】従って、この電照システム１０において
は、蛍光管１８の背後に設けられた反射板２２を、その
下端を中心として最適角度に傾けることによって、蛍光
管１８後方に出射した光を反射板２２によって反射し
て、光を嵌合穴２０方向に最も効率良く集中して導き、
商品ダミー２１及び冷温表示板３４の輝度を増大するこ
とができる。

【００２３】又、ステージ１６の上底面２６には切欠き
２８が形成されているので、蛍光管１８の照明光は該切
欠き２８から上方に出射してインストルメントパネル１
４を効果的に照明することができる。

【００２４】更に、ステージ１６の左右両端面には貫通
孔３０が設けられ、且つこの貫通孔３０は乳白色の樹脂
からなるサイドカバー３２が取り付けられているので、
蛍光管１８からの光がステージ１６の左右両端面から出
射し、該端面近傍を明るく照明することができる。

【００２５】又、この実施の形態の例においては、蛍光
管１８の背後が反射板２２によって覆われているので、
下底面２７の切欠き３６から出射する照明光の量が少な
くなるが、上底面２６の切欠き２８からの照明光によっ
てこれが補われる。

【００２６】なお、上記実施の形態の例において、前記
ステージ１６は鉛直断面が台形とされているが、本発明
は台形に限定されるものでなく、長方形、正方形、円形
等の他の断面形状であってもよい。

【００２７】又、前記サイドカバー３２は乳白色の樹脂
から構成されているが、本発明はこれに限定されるもの
でなく、このサイドカバー３２は、光透過性あるいは光
半透過性の材料から形成されるものであればよい。

【００２８】

【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、自
動販売機において商品ダミーを高輝度で効率良く照明す
ることができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の例に係る自動販売機にお
ける商品ダミー電照システムの要部を示す断面図

【図２】同要部の分解斜視図

【符号の説明】

１０…電照システム １２…展示窓 １４…インストルメントパネル １６…ステージ １６Ａ…前面 １７…冷温表示板取付穴 １８…蛍光管 ２０…嵌合穴 ２１…商品ダミー ２２…反射板 ２４…逃げ穴 ２６…上底面 ２７…下底面 ２８…切欠き ３０…貫通孔 ３２…サイドカバー ３４…冷温表示板 ３６…切欠き

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】透明な表示窓の内側に縦方向に配置された
   インストルメントパネルと、このインストルメントパネ
   ルの前面に取り付けられ、水平方向に長く、且つ、中空
   のステージと、このステージの内部空間に水平方向に配
   置された照明用の蛍光管と、前記ステージの前面に形成
   された商品ダミー嵌め込み用の嵌合穴と、を有してなる
   自動販売機における商品ダミー電照システムにおいて、
   前記ステージ内の前記蛍光管の背面側に、前面が凹の略
   円弧状の反射板を、その下端において揺動可能に取り付
   けると共に、前記インストルメントパネルに、前記反射
   板の背面位置で、該反射板との干渉を避ける逃げ穴を設
   けたことを特徴とする自動販売機における商品ダミー電
   照システム。
2. 【請求項２】請求項１において、前記ステージの上面
   に、内部の光を上方に漏らす切欠きを設けたことを特徴
   とする自動販売機における商品ダミー電照システム。
3. 【請求項３】請求項１又は２において、前記ステージの
   長手方向両端面に貫通孔を形成すると共に、該貫通孔を
   不透明、且つ、光透過性の材料からなるサイドカバーに
   より覆ったことを特徴とする自動販売機における商品ダ
   ミー電照システム。