JP2001188405A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001188405A
JP2001188405A JP37147899A JP37147899A JP2001188405A JP 2001188405 A JP2001188405 A JP 2001188405A JP 37147899 A JP37147899 A JP 37147899A JP 37147899 A JP37147899 A JP 37147899A JP 2001188405 A JP2001188405 A JP 2001188405A
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勝弘 境澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像同時クリーニング方式の画像形成装置に
おいて、帯電ローラ汚れによる帯電不良を防止する。 【解決手段】 非画像形成時に、感光ドラム1と帯電ロ
ーラ2との間にトナーの帯電極性とは逆極性(例えば、
プラス)の放電電界を形成することで、帯電ローラ上に
付着した転写残トナーを極性反転し、次に、感光ドラム
1と帯電ローラ2との間にトナーと同極性(例えば、マ
イナス)の放電閾値以下の電界を形成することで帯電ロ
ーラ2上のトナーを感光ドラム1上に転移させることが
できる。これにより、帯電ローラ2に付着した転写残ト
ナーを安定して除去することができ、帯電不良による画
像不良を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一成分の現像剤で現像を行う現像
装置においては、感光ドラム(像担持体)上に形成され
た静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像す
る現像ローラ(現像剤担持体)が、感光ドラムに対して
接触しているか非接触であるかの別によって、接触現像
装置と非接触現像装置とに区別される。
【0003】接触現像装置の中でも、近年、省エネルギ
ー、低ランニングコストを図るためにクリーニング装置
を設けずに、転写工程で感光ドラム上に残留したトナー
(現像剤)を感光ドラムに接触配置した現像ローラで回
収しつつ現像を行う、いわゆる現像同時クリーニング方
式が注目されている。
【0004】図6に、非磁性一成分トナーを用いた接触
現像における従来の現像同時クリーニング方式の画像形
成装置の概略構成を示す。
【0005】同図に示すように、従来、この種の画像形
成装置は、図中、矢印X方向に回転する感光ドラム(像
担持体)101の周囲に帯電ローラ(一次帯電器)10
2、露光器103、現像器104、転写ローラ(転写帯
電器)105が配設されている。また、転写材Pの搬送
方向(矢印Kp方向)に沿っての転写ローラ105の下
流側には、定着器107が配設されている。
【0006】現像器104は、感光ドラム101に接触
配置されて矢印Y方向に回転しながら現像を行う現像ロ
ーラ108、矢印Z方向に回転することによって現像ロ
ーラ108に非磁性トナーTを供給する供給ローラ(現
像剤供給手段)109、現像ローラ108上のトナーT
の塗布量及び帯電量を規制する規制ブレード(現像剤規
制手段)110、トナーTを供給ローラ109に供給す
るとともに非磁性一成分トナーを撹拌する攪拌部材11
1等によって構成されている。トナーTは、負帯電性の
トナーであり、露光された部分にこのトナーTを付着さ
せる、いわゆる反転現像が行われる。
【0007】次に、上述構成の画像形成装置の画像形成
動作について説明する。
【0008】外部からのプリント信号(画像形成信号)
により感光ドラム101は矢印X方向に回転し始める。
まず感光ドラム101表面は、帯電ローラ102により
一様に帯電される。帯電ローラ102はローラ形状をし
ており、駆動手段(不図示)により矢印W方向に回転す
る。次に、露光器103による露光Lにより感光ドラム
101上には静電潜像が形成され、感光ドラム101の
回転により静電潜像が現像器104との接触部に到達す
る。
【0009】上述の動作と連動して現像器104は以下
の動作を行う。
【0010】攪拌部材111により撹拌されたトナーT
が、矢印Z方向に回転する供給ローラ109と矢印Y方
向に回転する現像ローラ108との摺擦によって現像ロ
ーラ108上に供給される。現像ローラ108上のトナ
ーTは、規制ブレード110によって所望の帯電量が付
与されるとともにトナー量(層厚)が規制されて、現像
ローラ108上に担持される。また現像器104内のト
ナーは攪拌部材111により撹拌され、供給ローラ10
9へ搬送される。
【0011】現像ローラ108上に担持されたトナーT
が感光ドラム101と接触する部位に到達すると、電源
(不図示)により現像ローラ108に直流現像バイアス
が印加される。これにより、感光ドラム101表面に形
成されている静電潜像は、現像ローラ108の表面に担
持されているトナーTが付着されてトナー像として現像
(可視化)される。このとき現像に寄与しないで現像ロ
ーラ108表面に残留したトナーは供給ローラ109を
介して現像器104内に回収される。
【0012】剛体の感光ドラム101を用い、現像ロー
ラ108が接触して現像同時クリーニングを行う接触現
像装置では、現像ローラ108は、弾性体をローラ状に
形成したローラであることが望ましい。この弾性体とし
ては、ソリッドゴム単層やソリッドゴム上にトナーヘの
帯電付与性を考慮して樹脂コーティングを施したもの等
が用いられる。
【0013】また、接触現像を行うには、剛体の感光ド
ラム101に対して弾性を有する現像ローラ108を当
接させる方法以外にも、ベルト状の感光ベルトに対して
剛体の現像ローラを使用する方法もある。
【0014】感光ドラム101上のトナーは、感光ドラ
ム101の回転により転写ローラ105の対向部に到達
して転写ローラ105により転写材P上に転写される。
トナー像転写後の転写材Pは、矢印Kp方向に搬送さ
れ、定着器107によって表面のトナー像が熱溶融され
て定着された後、画像形成装置本体外に排出される。
【0015】一方、転写時に転写材P上に転写されない
で感光ドラム101上の残ったトナーT(転写残トナ
ー)は、帯電ローラ102を通過して現像ローラ108
との当接部に達する。このとき、現像ローラ108に印
加された直流現像バイアスにより現像ローラ108に回
収され、この回収されたトナーは、次の画像形成時に現
像に供されることになる。
【0016】上述の動作を繰り返すことにより、現像同
時クリーニング方式の画像形成が繰り返される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例で示した現像同時クリーニング方式の画像形成装
置においては、長期使用により帯電ローラ102にトナ
ーが付着してしまい、帯電不良を生じてしまうといった
問題があった。この原因は、次のように考えられる。
【0018】現像同時クリーニング方式の画像形成装置
は、転写工程において、転写材Pに転写されずに感光ド
ラム101上に残った転写残トナーを現像器104によ
って回収するものである。
【0019】そのため転写残トナーは、帯電ローラ10
2を通過しなければならない。しかし、転写ローラ10
5を通過した時点における転写残トナーは、正極性の転
写バイアスの影響により、正極性および負極性の混在、
または正極性が多いブロードな分布を有するトナーであ
る。したがって、以下に示す理由により、帯電ローラ1
02を通過することができず、帯電ローラ102に付着
してしまう。
【0020】図7(a)、(b)は、帯電ローラ102
近傍におけるトナーの挙動を説明する図である。同図に
示すように、転写ローラ105を通過した時点における
転写残トナーは、正極性の転写バイアスの影響により、
正極性および負極性の混在、または正極性が多い分布を
有して帯電ローラ102付近に到達する。ここで帯電ロ
ーラ102には、帯電バイアス電源112から負極性の
DC帯電バイアスが印加されている。そして、帯電ロー
ラ102と感光ドラム101との間のニップ部近傍に
は、このDC帯電バイアスにより放電領域が形成されて
いる(図7(a)中のB領域)。
【0021】帯電ローラ102付近(図7(a)中のA
領域)に到達してトナーは、正規の極性とは逆の極性に
帯電した、いわゆる反転トナーである正極性トナーがほ
とんどであるため、帯電ローラ102と感光ドラム10
1との間に働く電界により、帯電ローラ102に引き寄
せられることになる。
【0022】帯電ローラ102に付着した転写残トナー
は、帯電ローラ102の回転により放電領域であるB領
域に進入する。そこでは、図7(a)のB領域の拡大図
である図7(b)に示すように、放電がされているため
に正電荷と負電荷とが発生し、負電荷は感光ドラム10
1側へ引き寄せられ、感光ドラム101表面の帯電に寄
与する。また、同時に発生した正電荷は、帯電ローラ1
02側に引き寄せられることになる。このとき、帯電ロ
ーラ102表面には、転写残トナーが存在するため、転
写残トナーは、正電荷が付着することで、ますます正極
性に帯電することになってしまう。
【0023】そして、ニップ部および下流側の放電領域
を通過しても、正極性に帯電した転写残トナーは帯電ロ
ーラ102に付着したままであり、帯電下流側のC領域
になっても帯電ローラ102と感光ドラム101との間
に働く電界により帯電ローラ102に引き寄せられるこ
とになる。
【0024】帯電ローラ102が1周して帯電ローラ1
02に付着したトナーは正極性に帯電されているため、
そのままB領域に再び進入して再帯電される。さらに、
感光ドラム101の回転に伴って運ばれてくる新たな転
写残トナーは、帯電ローラ102上にすでに付着してい
るトナー層の上にさらに積層され、上述と同様に帯電ロ
ーラ102近傍の放電により正極性に帯電される。この
ように帯電ローラ102に付着していたトナーは、さら
に正極性に強く帯電されると同時に新たな転写残トナー
が積層される。
【0025】この結果、帯電ローラ102に幾層にもト
ナーが積層されることで、感光ドラム101を正規の表
面電位に帯電されることができなくなり、帯電不良を発
生させることになる。
【0026】帯電不良を防止するために、転写工程直後
の感光ドラム101上に付着したトナーを負極性に帯電
されるために転写ローラ105と帯電ローラ102との
間にブラシやスポンジ等で形成されたトナー帯電部材等
の補助部材によりトナーを負極性に帯電させる方法が提
案されている。
【0027】しかし、この方法は、コスト面が上昇し、
また、安定性に欠けるという問題があった。
【0028】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、転写残トナーの帯電部材への蓄積を防止し、連
続的に画像形成を行った場合でも鮮明な画像を得ること
ができる画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、像担持体表面に接触配置
された帯電部材により前記像担持体表面を一様に帯電す
る帯電手段と、帯電後の前記像担持体表面を画像情報に
応じて露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静
電潜像のうちの露光部分に帯電極性と同極性のトナーを
付着させてトナー像として現像する現像手段と、前記像
担持体上のトナー像を転写材上に転写する転写手段とを
備え、転写時に前記転写材に転写されないで前記像担持
体上の残ったトナーを前記帯電部材を通過させて前記現
像手段で回収する画像形成装置において、前記帯電部材
に前記トナーの帯電極性と同極性および反対極性のバイ
アスを選択的に印加可能な帯電バイアス電源と、前記帯
電バイアス電源が前記帯電部材に印加するバイアスの極
性、大きさ、印加タイミングを制御する制御手段と、を
備え、前記制御手段は、非画像形成時において、前記帯
電バイアス電源を制御し、前記トナーの帯電極性と逆極
性のバイアスを前記帯電部材に印加することにより前記
帯電部材と前記像担持体との間に放電電界を形成した
後、前記トナーの帯電極性と同極性のバイアスであり、
かつ、放電閾値以下のバイアスを前記帯電部材に印加す
る、ことを特徴とする。
【0030】請求項2に係る本発明は、請求項1の画像
形成装置において、前記非画像時は、画像形成を行う前
の準備前回転時、画像形成を行った後の後回転時、先行
する画像形成と後続の画像形成との間の準備回転時のう
ちの少なくとも1つである、ことを特徴とする。
【0031】請求項3に係る本発明は、請求項1または
2の画像形成装置において、前記放電電界を形成する際
に、前記帯電部材に印加される前記トナーの帯電極性と
逆極性のバイアスは、定電流制御により前記帯電部材に
印加される、ことを特徴とする。
【0032】請求項4に係る本発明は、請求項1、2、
または3の画像形成装置において、前記現像手段は、前
記像担持体表面に接触配置された現像剤担持体を有し、
前記トナーの帯電電極と同極性のバイアスが前記帯電部
材に印加されたときに前記像担持体上に転移したトナー
を、前記現像剤担持体に印加したバイアスによって回収
する、ことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0034】〈実施の形態1〉図1は、実施の形態1に
おける画像形成装置を使用する場合の制御シーケンスを
示す図である。なお、制御シーケンスについては、後に
詳述する。
【0035】本発明は、接触帯電部材を用いる現像同時
クリーニング方式の画像形成装置において、非画像形成
時に帯電部材にトナーの帯電極性とは逆極性の放電閾値
を超えるバイアスを印加し、その後、トナーと同極性の
放電閾値以下のバイアスを印加することで、帯電部材に
付着した転写残トナーを負極性に帯電させ、帯電部材か
ら吐き出させるものである。
【0036】図2に、本発明に係る画像形成装置の一例
を示す。同図に示す画像形成装置は、現像同時クリーニ
ング方式の画像形成装置(例えば、複写機、レーザビー
ムプリンタ)であり、同図はその概略構成を示す縦断面
図である。
【0037】まず、画像形成装置全体についての概略構
成、概略動作について説明する。
【0038】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う。)1を備えている。感光ドラム1の周囲には、その
回転方向(矢印X方向)に沿ってほぼ順に、帯電手段と
しての帯電ローラ(一次帯電器)2、露光手段としての
露光器3、現像手段としての現像器(現像装置)4、転
写手段としての転写ローラ(転写部材)5が配設されて
おり、また、紙等の転写材Pの搬送方向(矢印Kp方
向)に沿っての転写ローラ5の下流側には、定着手段と
しての定着器7が配設されている。同図に示す画像形成
装置においては、転写時に転写材Pに転写されないで感
光ドラム1表面に残ったトナー(転写残トナー)は、帯
電ローラ2を通過して、現像器4によって回収される。
【0039】図2に示すように、帯電ローラ2は、矢印
W方向に回転しながら、矢印X方向に回転する感光ドラ
ム1を所定の極性、所定の電位に一様に帯電する。そし
て、帯電後の感光ドラム1表面に対して、レーザやLE
Dの発光素子を有する露光器3によって情報信号に基づ
く露光Lを行って静電潜像を形成する。この静電潜像
は、現像器4によってトナーが付着され、トナー像とし
て現像(可視化)される。このトナー像は、給搬送手段
(不図示)によって搬送されてきた転写材Pに、転写ロ
ーラ5によって転写される。トナー像転写後の転写材P
は、定着器7に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面
にトナーが定着される。一方、トナー像転写後の感光ド
ラム1は、転写材Pに転写されないで表面に残った転写
残トナーが帯電ローラ2を通過した後、現像器4の現像
ローラ8によって回収される。
【0040】以上で、画像形成装置の構成・動作の概略
についての説明を終える。つづいて、各部材等について
詳述する。
【0041】図2に示す感光ドラム1は、駆動手段(不
図示)によって矢印X方向に、周速度Vで回転され
る。本実施の形態においては、Vを48mm/sec とし
た。感光ドラム1の直径は、30mmとした。
【0042】帯電ローラ2は、感光ドラム1に接触して
帯電を行う接触帯電ローラであり、矢印W方向に感光ド
ラム1と等速で回転駆動される。帯電ローラ2には、感
光ドラム1表面を一様に帯電するように、帯電バイアス
電源12が接続されている。帯電バイアス電源12は、
画像形成動作中は帯電ローラ2に約−1100Vを印加
して、感光ドラム1表面を約−500Vに一様に帯電す
る。
【0043】本実施の形態で使用した帯電ローラ2は、
直径6mmの導電金属製の芯金2aの外周面に厚さ3mmで
体積抵抗率が10Ω・cm程度の低抵抗の導電ゴム層2
bを形成し、さらにその外周面に厚さ20〜50μmで
体積抵抗率が10Ω・cm程度の高抵抗層2cを形成し
たものである。帯電ローラ2は、全体として直径12mm
となるようにした。
【0044】次に、露光器3の発光素子(レーザやLE
D等)によって、感光ドラム1表面を情報信号に応じて
露光走査して静電潜像を形成する。本実施の形態におい
ては、負帯電トナーを感光ドラム1上の露光部分に付着
させてトナー像を形成する、いわゆる反転現像系につい
て説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0045】現像器4は、非磁性一成分トナーT(以下
適宜、単に「トナーT」という。)を収容する現像容器
4Aを備えている。現像容器4Aには、感光ドラム1に
対向する部分に開口部が設けられており、開口部には、
現像ローラ(現像剤担持体)8が配設されている。現像
ローラ8は、感光ドラム1と接触し、矢印Y方向に周速
度Vで回転する。現像器4は、さらに、トナー規制部
材としての規制ブレード10、矢印Z方向に回転する供
給ローラ9、トナーTを撹拌する撹拌部材11を備えて
いる。ここで感光ドラム1の周速度Vと現像ローラ8
の周速度Vとの関係は、V<Vである。現像ロー
ラ8の周速度Vは81mm/sec に設定されている。
【0046】現像容器4A内に収容されたトナーTを現
像ローラ8に付着させるには、トナーTを供給ローラ9
と現像ローラ8とで摩擦し、電荷付与を行わなければな
らない。供給ローラ9の材料としては、発泡ウレタンゴ
ム、発泡EPDMゴム等の公知の材料が用いられる。本
実施の形態では、発泡ウレタンゴムからなる供給ローラ
9を、現像ローラ8の回転方向(矢印Y方向)に対して
カウンタ方向(矢印Z方向)に周速度Vで回転させ
た。回転速度としては、Vは40mm/sec である。供
給ローラ9には、供給バイアス電源15が接続されてお
り、約−460Vの直流電圧が印加され、負極性に帯電
したトナーTを供給ローラ9から現像ローラ8へ付勢す
る。
【0047】供給ローラ9によって現像ローラ8上に塗
布されたトナーは、次に規制ブレード10によりトナー
量の規制および摩擦によるトリボ付与が行われる。規制
ブレード10は、ステンレス製の薄板(厚さ約0.1m
m)の先端部から約2mmの位置を現像ローラ8と反対方
向に折り曲げたものであり、この折曲げ部が現像ローラ
8に若干食い込む状態で接触するように配設されてい
る。
【0048】また現像ローラ8には現像バイアス電源1
3が接続されており、感光ドラム1は接地されている。
現像バイアス電源13は、負極性のDC電源であり、本
実施の形態においては、画像形成時において現像バイア
スとして−350Vの電位を印加している。規制ブレー
ド10により電荷を付与され、現像ローラ8上に担持さ
れたトナーは、上述の現像バイアス(−350V)によ
り感光ドラム1上に供給されて静電潜像に付着され、こ
の静電潜像をトナー像として現像する。
【0049】上述の感光ドラム1表面に形成されたトナ
ー像は、転写材Pに転写される。転写材Pは、給搬送装
置、例えば、給紙カセット、給紙ローラ、搬送ローラ、
レジストローラ等によって構成された給搬送装置(いず
れも不図示)によって感光ドラム1と転写ローラ5との
間に形成される転写部に供給される。転写材Pは、感光
ドラム1表面のトナー像にタイミングを合わせるように
して転写部に供給され、転写ローラ5によって感光ドラ
ム1上のトナー像が転写される。転写ローラ5は、本実
施の形態においては、ローラタイプの転写帯電器であ
り、転写ローラ5には、転写バイアス電源14が接続さ
れている。転写ローラ5には、転写バイアス電源14に
より、画像転写時においては約1〜4kVの電圧が印加
される。
【0050】上述した帯電バイアス電源12、現像バイ
アス電源13、供給バイアス電源15、転写バイアス電
源14の印加タイミングは制御コントローラ(制御手
段)16により制御される。
【0051】また、感光ドラム1、帯電ローラ2、現像
ローラ3、転写ローラ5、定着器7等の回転動作は、メ
インモータ17からの動力をギヤ等を介して伝達するこ
とで行われる。
【0052】トナー像が転写された転写材Pは、定着器
7に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面にトナーが
熱溶融(定着)される。
【0053】一方、転写材P上に転写されずに感光ドラ
ム1表面に残った転写残トナーは、帯電ローラ2に到達
する。帯電ローラ2に到達した転写残トナーは、通常、
転写ローラ5による放電を受けているため、正規の帯電
極性とは逆極性に帯電している。
【0054】逆極性に帯電している転写残トナーは、帯
電ローラ2と感光ドラム1との間の放電により正極性に
帯電され、帯電ローラ2上に付着する。
【0055】次に、本実施の形態の特徴である帯電ロー
ラ2からのトナーの吐き出し動作について、図1を参照
して説明する。
【0056】図1は、帯電部における帯電電位(帯電バ
イアス)、現像部における現像電位(現像バイアス)、
転写部における転写電位(転写バイアス)を示した制御
シーケンスである。ここで、各部の縦軸は印加電圧の極
性を示し、上方向に負極性をとっている。横軸は、時間
軸をとっている。帯電、現像、転写にわたる二点鎖線
は、感光ドラム1上での同位置を示している。そして、
時間tにおいて帯電ローラ2とのニップ部にあった感
光ドラム表面の位置が、時間経過の後に現像ローラ8と
の対向位置にきたときに時間t′、同じく時間t
おいて帯電ローラ2とのニップ部にあった感光ドラム表
面の位置が、時間経過の後に転写ローラ5との対向位置
にきたときに時間t″としている。
【0057】まず、画像形成装置に対してコンピュータ
等(不図示)から画像信号が入力され、メインモータ1
7の回転により感光ドラム1が回転を始める(時間
)。それと同時に帯電ローラ2には、帯電バイアス
電源12から、画像形成時と同様の帯電バイアス(−1
100V)が印加される。時間tから時間tの間が
画像形成前準備回転(以下「前回転」という。)であ
り、この間に定着器7の温度調整やレーザスキャナの立
ち上げ等を行う。
【0058】現像バイアス電源13においては、時間t
において約+100Vが現像ローラ8に印加される。
これは、帯電ローラ2から現像ローラ8までの間は、感
光ドラム1の暗減衰により表面電位が零近傍になる場合
があり、仮に表面電位が零で、現像バイアスが0Vを印
加すると、現像ローラ8上のトナーを現像してしまう場
合があるからである。
【0059】時間t′には現像バイアス電源13から
−350Vが印加される。このとき、感光ドラム1表面
は、すでに約−500Vに帯電しているため、現像ロー
ラ8に担持されたトナーは現像されることはない。
【0060】そして、転写ローラ5には、クリーニング
バイアスとして負極性のバイアスが印加される。このバ
イアスは約−400V程度であり、転写ローラ5上のト
ナー汚れ除去のために行われる。
【0061】時間tになり前回転が終了すると、時間
から時間tまでの間は画像形成時間である。すな
わち、時間t以降から画像信号に応じて感光ドラム1
表面が露光され、前述のように画像形成がなされる。画
像形成時には、従来例で述べたように、転写残トナーが
微量ずつ発生し、帯電ローラ2が蓄積される。
【0062】時間tとなり画像形成が終了する。そし
て、時間tから次の画像形成が始まるため、時間t
から時間tまでの間は、連続画像形成(連続プリン
ト)している場合の、前の画像形成と次の画像形成との
間に当たる、いわゆる「紙間」に相当する。
【0063】時間tから時間tにかけては、感光ド
ラム1の前回周の回転時には、転写ローラ5による放電
を受けているため、感光ドラム表面の電位が安定した状
態ではない。そこで、時間tから時間tにかけて
は、帯電バイアス電源12から約−700V印加するこ
とで、感光ドラム1表面を約−100Vに帯電してい
る。
【0064】そのとき、現像ローラ8には、現像バイア
ス電源13から約+100Vが印加される。これによ
り、現像ローラ8上に担持されたトナーは、感光ドラム
1に現像されることはない(時間t′〜時間
′)。
【0065】画像形成の終了により転写バイアスは前回
転時と同様のクリーニングバイアスが時間tまで印加
され続ける(時間t″〜時間t″)。
【0066】時間tから時間tにかけてが本発明の
特徴的な部分である。帯電ローラ2からのトナー吐き出
し工程である。図3を用いて説明する。まず時間t
ら時間tにかけて帯電バイアス電源12により、トナ
ーの帯電極性とは逆極性となる正極性の放電閾値を超え
た電圧を印加する。本実施の形態では+700Vの電圧
を印加した。図3(a)において、帯電ローラ2に付着
している正極性トナーは、すでに帯電ローラ2と感光ド
ラム1との間でプラス放電を受けているため、強ポジに
帯電している状態である。トナーの付着力が増した結
果、放電領域前(領域A)に入ってきても感光ドラム1
上に転移することなく、放電領域Bに進入してくる。こ
の放電領域Bでマイナス放電を受け、正極性トナーは負
極化する(図3(b))。
【0067】本発明において、放電閾値とは、帯電ロー
ラ2に印加する電圧を徐々に大きくしていった場合に、
流れる電流が急激に変化する点をいう。この放電閾値
は、一般に、常温常湿で約600V程度である。
【0068】放電領域Bを通過して領域Cに入ってきた
トナーは、電界により帯電ローラ2に引き付けられ、帯
電ローラ2に付着した状態で回転する。
【0069】時間tにおいて、時間t時に負極性に
帯電されたトナーが帯電ローラ2と感光ドラム1との間
に侵入してくる。このとき、帯電バイアス電源12から
帯電ローラ2に印加されるバイアスは負極性の放電しな
い電圧に設定される。本実施の形態では、−300Vが
印加される。時間tから時間tの間に、感光ドラム
1表面は、約−100Vに帯電されているため、時間t
から時間tの間に−300Vが帯電ローラ2に印加
されることで、帯電ローラ2に付着した負極性トナーは
感光ドラム1上に転移する。
【0070】このとき、帯電ローラ2に印加するバイア
スの下限としては、感光ドラム1との電位差が50V以
上、すなわち、感光ドラム表面電位が−100Vであれ
ば−150V以上の電圧を印加することが望ましい。5
0V以下となった場合は、十分なトナーを吐き出すため
の電界を形成できず、帯電ローラ2に残存するトナーが
生じてしまうからである。
【0071】これらの動作に応じて、現像ローラ8に
は、現像バイアス電源13から+500Vの電圧が印加
される(時間t′〜時間t′)。+500Vの電圧
を印加しても感光ドラム1表面は帯電工程での放電(時
間t〜時間t)により約+100Vの表面電位を有
しているため、現像ローラ8上のトナーを感光ドラム1
上に現像することはない。
【0072】そして、帯電部においては時間tから時
間tにおいて帯電ローラ2から感光ドラム1へ吐き出
された負極性トナーは、現像ローラ8との当接部に到達
する(時間t′〜時間t′)。時間t〜時間t
においては、帯電部で放電は行われていないため、感光
ドラム1上の表面電位は時間t〜時間tで帯電され
た−100Vのままで到達する。時間t′〜時間
′において、現像ローラ8には+100Vを印加す
ることで、負極性トナーを現像ローラ8側に回収するこ
とが可能となる。
【0073】時間tから時間tは、次の画像形成に
入るための準備期間であり、この間に帯電バイアスが通
常の画像形成時の印加バイアス(約−1100V)に変
更される。同様に、時間t′から時間t′におい
て、現像バイアスも通常の画像形成時の印加バイアス
(−350V)に変更される。
【0074】そして、時間tから次の画像形成が行わ
れ、時間tにおいて画像形成が終了する。
【0075】本実施の形態においては、1枚目の転写材
Pと2枚目の転写材Pとの間の「紙間」に、帯電ローラ
2から転写残トナーの吐き出しを行ったが、これに限定
されるものではない。例えば、図2に示すように、出力
カウンタ18を設けて、所定枚数ごとに帯電ローラ2か
らのトナーの吐き出し工程を行ってもよい。
【0076】さらに、連続プリント(連続画像形成)時
の「紙間」に帯電ローラ2から転写残トナーの吐き出し
を行ったが、前述の前回転工程または画像形成終了の後
に本発明の動作を行ってもよいことはいうまでもない。
【0077】また、転写ローラ5と帯電ローラ2との間
に、帯電前露光器等による感光ドラム表面電位安定化手
段を設けたり、または表面電位検知手段等により表面電
位を検知することで時間tから時間tの時間を短縮
することも可能である。
【0078】本発明は、接触方式の中でも帯電ローラ2
について述べたが、これに限定されるものではなく、例
えば、ブラシ帯電器のような形状においても適用可能で
ある。
【0079】以上述べたように、非画像形成時におい
て、帯電ローラ2に帯電極性とは逆極性の放電電界を形
成することで、帯電ローラ2上に付着した転写残トナー
の極性を反転化させ、次に、帯電ローラ2にトナーと同
極性の放電閾値以下の電界を形成することでトナーを感
光ドラム1に転移させる。これにより、帯電ローラ2に
付着した転写残トナーを安定して除去することができ、
帯電不良による画像不良を防止することが可能となる。
【0080】〈実施の形態2〉図4を参照して、実施の
形態2を説明する。なお、前述の実施の形態1と同様の
構成・作用の部材等については同一の符号を付して重複
説明を省略するものとする。
【0081】前述の実施の形態1では、吐き出しシーケ
ンス(図1の時間t〜時間t)における帯電ローラ
2と感光ドラム1との間の放電を定電圧制御により確保
していた。そのため、高温高湿環境で帯電ローラ2の抵
抗値が低下した場合には、同じ放電電界を形成しても、
流れる電流量が大きくなるため、いわゆる「プラスメモ
リ」現象が発生する場合がある。すなわち、反転現像系
の画像形成装置では、感光ドラム表面に対して帯電ロー
ラから直接に吐き出しシーケンスのバイアス(ここでは
正極性)が印加されると、その吐き出しバイアスによる
正電荷が感光ドラム上に残留し、次の画像形成プロセス
での感光ドラム帯電時(負帯電)に、上述の帯電バイア
スによる感光ドラム正帯電履歴によって感光ドラム表面
があらかじめ設定された帯電電位に帯電されず、正常な
状態より帯電電位が低下する現象、すなわちプラスメモ
リ現象が発生する。
【0082】本実施の形態では、吐き出しシーケンスに
おける帯電ローラと感光ドラムとの間のプラス放電を定
電流制御することで感光ドラム正帯電履歴を防止し、安
定した吐き出しを可能とするものである。
【0083】図4は、本実施の形態における画像形成装
置の概略構成を示す縦断面図である。同図中の符号20
は、帯電バイアス電源であり、帯電ローラ2に正極性の
電流を印加する定電流回路20aを有している。帯電バ
イアス電源20および現像バイアス電源21等の制御
は、制御コントローラ19で行われる。
【0084】図5は、本実施の形態における制御シーケ
ンスを示す図である。本実施の形態においては、吐き出
しシーケンスの制御を、画像形成前の準備回転(前回
転)および画像形成終了後の終了時回転(以下「後回
転」という。)に適用した場合を示す。
【0085】まず、画像形成装置に対してコンピュータ
等(不図示)から画像信号が入力され、メインモータ1
7の回転により感光ドラム1が回転を始める(時間t
11)。このとき、感光ドラム1は、図5中の後回転工
程(時間t17〜時間t18)にて帯電バイアス電源2
0により約−700V印加されるため、感光ドラム1の
表面は約−100〜0Vの表面電位を有する(放電によ
る暗減衰により0Vに近づく)。
【0086】感光ドラム1の回転開始と同時に帯電ロー
ラ2には、帯電バイアス電源12から、定電流制御され
た正極性バイアスが印加される。本実施の形態におい
て、定電流制御する電流値は、2μAとした。また、定
電流制御した場合の最大電圧値は、約+1300Vとし
た。これは、感光ドラム1表面の絶縁破壊防止のためで
ある。
【0087】正極性バイアスの定電流制御により、前述
の実施の形態1と同様、帯電ローラ2上に付着したトナ
ーは負極性に極性反転されることになる。このとき、定
電流制御されているため、プラスの放電により、感光ド
ラム1表面に正帯電履歴を残すことはない。さらに、定
電流制御されたときの印加された電圧値を制御コントロ
ーラ19のRAM中に一時格納する。
【0088】時間t12から時間t13においては、帯
電ローラ2には帯電バイアス電源20により約−400
Vの吐き出しバイアスが印加される。このとき対向する
感光ドラム1の表面電位は、約−100〜0Vであるた
め、帯電ローラ2上の極性反転した負極正トナーにとっ
ては、帯電ローラ2から感光ドラム1側へ付勢する電界
が形成されることになる。これにより、帯電ローラ2上
のトナーは、感光ドラム1上に吐き出される。
【0089】時間t11から時間t13の間が前回転で
あり、前述の実施の形態1と同様に、この間に定着器7
の温度調整やレーザスキャナの立ち上げ等を行う。
【0090】現像バイアス電源21においては、実施の
形態1と同様に、感光ドラム1の回転開始時における現
像ローラ8から感光ドラム1へのトナー付着を防止する
ために、時間t11において約+100Vが現像ローラ
8に印加される。
【0091】時間t11′から時間t12′には現像バ
イアス電源21から正極性のバイアスが印加される。た
だし、このときには、感光ドラム1表面が帯電ローラ2
によるプラス放電を受けているため、感光ドラム1表面
がいくつに帯電されているかは不明な状態にある。そこ
で、制御コントローラ19のRAM中に格納した定電流
時の印加電圧を基に感光ドラム1の表面電位を予測し、
印加する現像バイアスを決定することで、感光ドラム1
表面に現像ローラ8上のトナーを現像することはない。
本実施の形態においては、制御コントローラ19のRA
M中に格納した定電流時の印加電圧に+300Vを加え
た値を現像バイアス電源21から現像ローラ8へ印加す
ることとした。
【0092】時間t12′から時間t13′には、現像
バイアス電源21から+100Vのバイアスが印加され
る。時間t12から時間t13においては、帯電ローラ
2には放電が行われていないため、感光ドラム1表面電
位は約−100〜0Vであるため、現像ローラ8に+1
00Vのバイアスを印加することで、感光ドラム1上に
吐き出されたトナーを現像ローラ8に回収することが可
能となる。
【0093】そして、転写ローラ5には、時間t11
らクリーニングバイアスとして、実施の形態1と同様、
負極性のバイアスが印加される。このバイアスは、約−
400Vであり、転写ローラ5上のトナー汚れ除去のた
めに行われる。
【0094】時間t13になり、前回転工程が終了する
と、画像形成動作に入る。時間t から時間t14
おいては実施の形態1と同様に、画像信号に応じた画像
形成がなされる。そして、画像形成により生じた転写残
トナーが帯電ローラ2に蓄積していくことになる。
【0095】時間t14となり、画像形成が終了する。
時間t14、時間t14′、時間t 14″以降は後回転
となる。
【0096】時間t13から時間t14にかけては、感
光ドラム1の前回周の回転時には、転写ローラ5による
放電を受けているため、感光ドラム表面の電位が安定し
た状態ではない。そこで、時間t14から時間t15
かけては、帯電バイアス電源20から約−700V印加
することで、感光ドラム1表面を約−100Vに帯電し
ている。
【0097】時間t14′から時間t15′にかけて
は、現像ローラ8には、現像バイアス電源21から約+
100Vが印加される。これにより、現像ローラ8上に
担持されたトナーは感光ドラム1を現像することはな
い。
【0098】画像形成の終了により転写バイアスは、前
回転時と同様のクリーニングバイアスが時間t17まで
印加され続ける(時間t14″〜時間t17″)。
【0099】時間t15から時間t16においては、前
回転時と同様に転写ローラ2には帯電バイアス電源20
から正極性バイアスの定電流制御がなされ、帯電ローラ
2上に付着したトナーは負極正に極性反転されることに
なる。そして、前述と同様に、定電流制御されたときの
印加された電圧値は制御コントローラ19のRAM中に
一時格納される。
【0100】時間t16から時間t17においては、帯
電ローラ2には帯電バイアス電源20により約−400
Vの吐き出しバイアスが印加される。このとき、対向す
る感光ドラム1表面は時間t14から時間t15にかけ
て帯電された約−100〜0Vの表面電位であるため、
帯電ローラ2上の極性反転した負極正のトナーにとって
は、帯電ローラ2から感光ドラム1側へ付勢する電界が
形成されることになる。これにより、帯電ローラ2上の
トナーは感光ドラム1上に吐き出される。
【0101】時間t14′から時間t15′には、現像
バイアス電源21から正極性のバイアスが印加される。
前述の時間t11′から時間t12′と同様に、制御コ
ントローラ19のRAM中に格納した定電流時の印加電
圧を基に感光ドラム1の表面電圧を予測し、現像バイア
スを印加する。
【0102】時間t16′から時間t17′には時間t
12から時間t13と同様に、現像バイアス電源21か
ら+100Vのバイアスが印加される。
【0103】そして、転写ローラ5には、時間t14
からクリーニングバイアスとして実施の形態1と同様、
負極正のバイアスが印加される。このバイアスは約−4
00Vであり、転写ローラ5上のトナー汚れ防止のため
に行われる。
【0104】時間t18になると、画像形成した転写材
Pが定着器7等を通過し、感光ドラム回転が終了すると
同時に帯電、現像、転写のそれぞれのバイアス電源が停
止する。
【0105】本実施の形態においては、前回転時および
後回転時におけるトナーの吐き出しシーケンスについて
述べたが、これに限定されることなく、実施の形態1と
同様に、紙間ごとまたは所定枚数ごとに吐き出しシーケ
ンスを行うようにしてもよい。
【0106】このように、帯電ローラに蓄積した正極性
に帯電した転写残トナーをプラス放電の定電流制御によ
り極性反転し、次周に感光ドラムに吐き出すことで、プ
ラスメモリを発生させることなく、トナーの極性反転お
よびトナー吐き出しが可能となる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
現像同時クリーニング方式の画像形成装置において、非
画像形成時に、像担持体と帯電部材との間にトナーの帯
電極性とは逆極性の放電電界を形成することで、帯電部
材上に付着した転写残トナーを極性反転し、次に、像担
持体と帯電部材との間にトナーと同極性の放電閾値以下
の電界を形成することで帯電部材上のトナーを像担持体
上に転移させることができる。これにより、帯電部材に
付着した転写残トナーを安定して除去することができ、
帯電不良による画像不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の制御シーケンスを示す図。
【図2】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
図。
【図3】(a)、(b)は帯電ローラに付着したトナー
の極性反転を説明する図。
【図4】実施の形態2の画像形成装置の概略構成を示す
図。
【図5】実施の形態2の制御シーケンスを示す図。
【図6】従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面
図。
【図7】(a)、(b)は従来の画像形成装置において
帯電ローラにトナーが付着するようすを説明する図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 帯電手段(帯電部材、帯電ローラ) 3 露光手段(露光器) 4 現像手段(現像器) 5 転写手段(転写ローラ) 8 現像剤担持体(現像ローラ) 12、20 帯電バイアス電源 16、19 制御手段(制御コントローラ) P 転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H003 AA12 BB11 CC05 DD03 EE11 2H077 AA37 AC04 AD02 AD06 AD13 AD35 DB08 DB12 EA14 EA15 GA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面に接触配置された帯電部材
    により前記像担持体表面を一様に帯電する帯電手段と、
    帯電後の前記像担持体表面を画像情報に応じて露光して
    静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像のうちの
    露光部分に帯電極性と同極性のトナーを付着させてトナ
    ー像として現像する現像手段と、前記像担持体上のトナ
    ー像を転写材上に転写する転写手段とを備え、転写時に
    前記転写材に転写されないで前記像担持体上の残ったト
    ナーを前記帯電部材を通過させて前記現像手段で回収す
    る画像形成装置において、 前記帯電部材に前記トナーの帯電極性と同極性および反
    対極性のバイアスを選択的に印加可能な帯電バイアス電
    源と、 前記帯電バイアス電源が前記帯電部材に印加するバイア
    スの極性、大きさ、印加タイミングを制御する制御手段
    と、を備え、 前記制御手段は、非画像形成時において、前記帯電バイ
    アス電源を制御し、前記トナーの帯電極性と逆極性のバ
    イアスを前記帯電部材に印加することにより前記帯電部
    材と前記像担持体との間に放電電界を形成した後、 前記トナーの帯電極性と同極性のバイアスであり、か
    つ、放電閾値以下のバイアスを前記帯電部材に印加す
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記非画像時は、画像形成を行う前の準
    備前回転時、画像形成を行った後の後回転時、先行する
    画像形成と後続の画像形成との間の準備回転時のうちの
    少なくとも1つである、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記放電電界を形成する際に、前記帯電
    部材に印加される前記トナーの帯電極性と逆極性のバイ
    アスは、定電流制御により前記帯電部材に印加される、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記現像手段は、前記像担持体表面に接
    触配置された現像剤担持体を有し、前記トナーの帯電電
    極と同極性のバイアスが前記帯電部材に印加されたとき
    に前記像担持体上に転移したトナーを、前記現像剤担持
    体に印加したバイアスによって回収する、 ことを特徴とする請求項1、2、または3に記載の画像
    形成装置。
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