JP2001187462A - インク保持体用ポリウレタンフォーム配合物、インク保持体及びインク保持体の密着方法 - Google Patents

インク保持体用ポリウレタンフォーム配合物、インク保持体及びインク保持体の密着方法

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JP2001187462A
JP2001187462A JP2000313680A JP2000313680A JP2001187462A JP 2001187462 A JP2001187462 A JP 2001187462A JP 2000313680 A JP2000313680 A JP 2000313680A JP 2000313680 A JP2000313680 A JP 2000313680A JP 2001187462 A JP2001187462 A JP 2001187462A
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陽介 野田
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ポリオール、イソシアネートを主成分と
し、かつ架橋剤を配合してなることを特徴とするインク
保持体用ポリウレタンフォーム配合物、該配合物により
得られるインク保持体及びインク保持体の密着方法を提
供する。 【効果】 本発明のインク保持体用ポリウレタンフォー
ム配合物により得られるインク保持体は、圧縮残留歪が
非常に少なく、インクタンクとの長期間の密着性を確保
でき、良好な印字性能を長期に亘り付与できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドにイン
クを供給するために使用されるインク保持体用ポリウレ
タンフォーム配合物及び該配合物を発泡、硬化、架橋す
ることにより得られるインク保持体並びにインク保持体
の密着方法に関し、更に詳述すると、圧縮残留歪が非常
に少なく、インクタンクとの長期密着性に優れたインク
保持体を得ることができる配合物、インクタンクとの密
着性が良好なインク保持体、及びインク保持体をインク
タンクに長期密着性よく取付けることのできるインク保
持体の密着方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
OA機器の発達は目ざましいものがあり、プリンターに
あってはワイヤドット方式や熱転写方式から、インクジ
ェット方式等に代わりつつある。
【0003】このインクジェット方式は、インクタンク
(インク収納容器)にインクを均一に保持するため、タ
ンク内にインク保持体を収容するのが通例となっている
が、プリンターの高性能化に伴い、このインク保持体に
対しては、良好なインク保持性だけでなく、種々の問題
を解決することが求められている。例えば、インク中に
保持体の成分が溶出し、この溶出物がインクの表面張力
を弱めて印字不良を起こすという問題がある。そこで、
特定配合のポリオールを使用したフォーム体を提供し、
インクの変質がなく、かつインクを安定に供給できるイ
ンク保持体等が提案されている。
【0004】しかしながら、このようなインク保持体で
あっても、インクタンク内でフォーム自体がインクの影
響を受けて劣化するという問題を解決していない。即
ち、インク中でフォームが塑性変形すると、インクタン
クの変形にインク保持体が追従できなくなり、結果とし
て空気の短絡路がフォームとインクタンクとの間にでき
てしまう。ここで、塑性変形とは、一時的にインクタン
クが圧力により変形したり、元に戻ったりすることをい
う。このような塑性変形は、本体に取付ける取り扱い
時、真空梱包時と梱包の開封時、積み重ねての長期保管
時、インクタンクの落下時などに起きると考えられる。
上述したように、短絡路が形成されると、インクより空
気が先回りして印字不良を起こす。特に、最近のインク
ジェットプリンターは、より高性能化していることもあ
り、この空気の入り込みによって印字不良を起こしてし
まう確率が高い。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、インクジェットプリンター等の各種インク保持体と
して好適な圧縮残留歪の飛躍的な低減化と、インクタン
クとの、追従性、長期密着性に優れた性能が付与された
インク保持体用ポリウレタンフォーム配合物及び該配合
物を発泡、硬化、架橋することにより得られるインク保
持体、及びインクタンクとの追従性に優れ、密着性を長
期に亘って付与し得るインク保持体の密着方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、ポリオール、イソシアネートを主成分とする配合物
を発泡成形して得られるインク保持体用ポリウレタンフ
ォーム配合物において、上記配合物中に架橋剤を必須成
分として配合することにより、得られたポリウレタンフ
ォームは、圧縮残留歪が非常に少なく、インク(親水性
有機溶剤の水溶液)中においても、タンクの塑性変形に
対する優れた追従性が確保されることを知見した。
【0007】しかも、この場合、圧縮残留歪が飛躍的に
低減化したことにより、フォームが長期にわたって応力
を持ち続けることができるので、インク保持体としてタ
ンク内に収容すると、該インクタンクとフォームとの密
着性が長期に亘り付与され、インクタンクとの間の空気
の短絡路形成の問題が解消される上、外圧によるインク
タンクの塑性変形に対しても、フォームが密着性を保っ
て追従し得るので、良好な印字性能を長期に亘り付与で
きることを知見した。
【0008】従って、上記配合物を発泡、硬化、架橋さ
せてなるフォームが、近年高性能化が進んでいるインク
ジェットプリンター等のインク保持体として好適に使用
できることを知見した。
【0009】更に、本発明者は、インクタンクにインク
保持体を取付ける場合、上記架橋剤を必須成分とする配
合物によって形成されたインク保持体を取付けることに
より、インクの影響を受けにくい保持体をインクタンク
内壁に密着性よく長期に亘って取付けられることを知見
し、本発明をなすに至ったものである。
【0010】従って、本発明は、下記インク保持体用ポ
リウレタンフォーム配合物、インク保持体及び該インク
保持体の密着方法を提供する。 請求項1:ポリオール、イソシアネートを主成分とし、
かつ架橋剤を配合してなることを特徴とするインク保持
体用ポリウレタンフォーム配合物。 請求項2:架橋剤が、平均分子量50〜500、官能基
数が2〜10の水酸基化合物である請求項1記載のイン
ク保持体用ポリウレタンフォーム配合物。 請求項3:架橋剤のOH価が100以上である請求項1
又は2記載のインク保持体用ポリウレタンフォーム配合
物。 請求項4:ポリオール100質量部に対する架橋剤の配
合量が0.1〜10質量部である請求項1乃至3のいず
れか1項記載のインク保持体用ポリウレタンフォーム配
合物。 請求項5:ポリオールがポリエーテル系ポリオール及び
/又はスチレン及び/又はアクリロニトリルグラフトポ
リマーポリオールである請求項1乃至4のいずれか1項
記載のインク保持体用ポリウレタンフォーム配合物。 請求項6:請求項1乃至5のいずれか1項記載の配合物
を発泡、硬化、架橋することにより得られることを特徴
とするインク保持体。 請求項7:60℃×72時間の条件下、30%圧縮して
親水性有機溶剤水溶液中に浸した後開放した時の圧縮残
留歪が10%以下である請求項6記載のインク保持体。 請求項8:インクジェットプリンター用である請求項6
又は7記載のインク保持体。 請求項9:内部にインクを収容するインクタンク内にイ
ンク保持体を収容し、該インクタンク内壁部にインク保
持体を取付けることにより上記インクタンク内にインク
保持体を密着する方法において、上記インク保持体とし
て請求項6乃至8のいずれか1項記載のインク保持体を
使用することを特徴とするインク。
【0011】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、まず、本発明のインク保持体用ポリウレタンフォー
ム配合物は、通常のインク保持体用ポリウレタンフォー
ム配合物と同様に、ポリオール、イソシアネートを主成
分とするものである。
【0012】ここで、ポリオールとしては、数平均分子
量1000〜10000、特に2000〜5000のポ
リオールが好ましく、これらポリオールのOH価は20
〜100、特に30〜60であることが推奨される。こ
のようなポリオールとしては、ポリエーテル系ポリオー
ル、ポリエステル系ポリオール、ポリエステルポリエー
テル系ポリオール等やこれらの変性ポリオールとしてス
チレン及び/又はアクリロニトリルグラフトポリマーポ
リオール等を使用でき、本発明においては、特にポリエ
ーテル系ポリオール、スチレン及び/又はアクリロニト
リルグラフトポリマーポリオールを好適に使用すること
ができ、これらは1種を単独で又は2種以上を併用配合
して使用することができ、併用配合する場合には、各重
量比が1:1の割合で配合するように調製することが推
奨される。
【0013】また、上記各種ポリオールの市販品として
は、E−3030(分子量3000、f=3、旭硝子
(株)製ポリエーテル系ポリオール)、V3943A
(ベースポリオール分子量3000、f=3、ダウポリ
ウレタン日本(株)製アクリロニトリル/スチレン43
%グラフトコポリマーポリオール)、3P56B(分子
量3000、f=3、武田薬品工業(株)製ポリエステ
ルポリエーテル系ポリオール)等を挙げることができ
る。
【0014】次に、イソシアネートとしては、公知のイ
ソシアネートを挙げることができ、例えば、トリレンジ
イソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、
トリフェニルジイソシアネート、キシレンジイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート等が挙げられる。
【0015】上記イソシアネートの配合量は特に制限さ
れるものではないが、全ポリオール100質量部に対し
て、通常20〜100質量部、特に30〜60質量部で
あることが推奨され、100質量部を超えると樹脂化反
応が進みすぎ、独立気泡になり、20質量部より少ない
とポリウレタンフォームの樹脂化反応が進まない場合が
ある。
【0016】本発明のインク保持体用ポリウレタンフォ
ーム配合物は、上記ポリオール、イソシアネートを主成
分とするものであるが、この配合物中に必須成分として
架橋剤を配合するものである。
【0017】本発明の架橋剤は、平均分子量が、通常5
0〜500、特に100〜200で、官能基数が、通常
2〜10、特に2〜4の水酸基化合物であることが好ま
しい。
【0018】また、本発明において、上記架橋剤のOH
価は100以上、更に好ましくは200〜1500であ
ることが推奨される。OH価が100未満であると、圧
縮残留歪が悪くなる場合がある。
【0019】架橋剤として、具体的には、トリメチロー
ルプロパン、ジエチレングリコール、ショ糖(シュガ
ー)、ペンタエリスリトール、1,4−ブタンジオー
ル、ジプロピレングリコール、エチレンジアミン、グリ
セリン等やこれらにプロピレンオキサイド又はエチレン
オキサイド等を付加させたものなどが挙げられる。この
ような市販品としては、武田薬品工業(株)製T−88
0,同社製GR−04、ダウポリウレタン日本(株)製
XQ82211などが挙げられる。
【0020】上記架橋剤の配合量は、各配合成分に対し
て適宜調整されるものであるが、通常全ポリオール10
0質量部に対して0.1〜10質量部、特に1〜5質量
部であり、10質量部を超えると独立気泡となり製品化
できず、0.1質量部より少ないと親水性有機溶剤水溶
液中の圧縮残留歪の向上が図れない場合がある。
【0021】本発明のインク保持体用ポリウレタンフォ
ーム配合物中には、通常のポリウレタンフォーム配合物
と同様にして、必要に応じて発泡剤、触媒、整泡剤など
を配合することができる。
【0022】ここで、発泡剤は必要に応じて適宜配合し
得、例えば水を好適に使用することができるが、メチレ
ンクロライド、モノフッ化トリ塩化メタンなどを使用す
ることもできる。発泡剤の配合量は適宜調製され、通常
全ポリオール100質量部に対して0〜15質量部、特
に0〜5質量部とすることができる。
【0023】触媒としては、アミン系、錫系のいずれの
触媒も好適に使用することができ、アミン系触媒として
は、テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ペンタメチ
ルジエチレントリアミン、ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、ビス−(ジメチルアミノエチル)エーテル、テトラ
メチルプロピレンジアミン、トリメチルアミノエチルピ
ペラジン、テトラメチルエチレンジアミン、ジメチルベ
ンジルアミン、メチルモルホリン、エチルモルホリン、
トリエチレンジアミン等、錫系触媒としては、スタナス
オクテート、ジブチルチンジラウレート等を挙げること
ができる。触媒の配合量は、全ポリオール100質量部
に対して、例えば0〜5質量部、特に0.1〜1質量部
とすることができる。
【0024】整泡剤としては、例えば、オルガノポリシ
ロキサン、アルキルカルボン酸塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩等を挙げることができる。整泡剤の配合量
は、全ポリオール100質量部に対して0〜5質量部、
特に0.5〜2質量部とすることができる。
【0025】親水性有機溶剤としては、例えば、メタノ
ール、エタノール、イソプロピルアルコール、プロピル
アルコール等の一価のアルコール類、グリセリン、エチ
レングリコール等の多価アルコール類、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール等の多価アルコール重
合物、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコ
ール重合物と一価アルコールの重合物等が挙げられる。
【0026】本発明の配合物に対しては、更に必要に応
じて各種添加剤を配合することができ、炭酸カルシウム
等の充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤などを
配合することができる。
【0027】本発明のインク保持体は、上述した本発明
のインク保持体用ポリウレタンフォーム配合物を発泡、
硬化、架橋して得ることができ、上記配合物を使用して
公知の方法にて製造することができ、例えば、ワンショ
ット法、プレポリマー法などを採用できる。なお、発泡
温度は0〜40℃、特に15〜25℃とすることができ
る。この場合、容器内の圧縮率は特に制限されるもので
はなく、圧縮しなくてもよいが、通常、圧縮率は1/1
〜1/5にして製造することができる。
【0028】更に、得られる保持体としてのポリウレタ
ンフォームは、フォームセル膜の除去された三次元網状
骨格フォームであることが推奨される。この場合、フォ
ームセル膜の除去法は、アルカリ水溶液に浸すか、ある
いは水素ガスと酸素をフォーム内に導いてこれを反応さ
せる爆発法等が挙げられ、特に爆発法が好ましい。
【0029】以上のようにして製造されたインク保持体
は、セル数が調整されたものであることが推奨され、通
常30〜100個/inch、特に40〜60個/in
chであり、セル数が多いとインクの注入と排出が難し
くなり、セル数が少ないとインクの保持力が低下し、イ
ンク漏れが発生する場合がある。
【0030】本発明のインク保持体は、上記材料にて形
成されるものであるが、保持体自体は、60℃×72時
間の条件下、30%圧縮して親水性有機溶剤水溶液に浸
した後、開放したときの圧縮残留歪が、通常10%以
下、特に5%以下であることが好ましく、10%を超え
るとフォームの応力の持続性が少なく、取付けた後、長
期保存によりフォームとインクタンクとの間の密着性が
損なわれ、空気の短絡路ができ、空気の入り込みによる
印字不良を起こす場合がある。なお、上記親水性有機溶
剤水溶液としては、特にメタノール、ジエチレングリコ
ール、グリセリン等の水溶液を好適に挙げることができ
る。
【0031】以上のようにして得られるインク保持体
は、各種インク保持体として好適に使用でき、インクジ
ェットプリンター用、レーザーショット用等の各種用途
に好適に使用できるが、特にインクジェットプリンター
用のインク保持体として好適で、インクによるフォーム
劣化の問題がないので、長期に亘り良好な印字性能を確
保し得るものである。
【0032】本発明のインク保持体の密着方法は、上記
本発明の架橋剤の配合されたインク保持体を、公知の方
法でインクタンク内に収容し、インクタンク内壁部に密
着させる方法であるが、より具体的には、インク保持体
として上述した架橋剤を必須成分とするインク保持体用
配合物を使用し、該配合物を発泡、硬化、架橋させてイ
ンク保持体を形成した後、該保持体を所望のインクタン
ク内に収容することにより該インクタンク内壁に密着さ
せるものである。
【0033】この場合、本発明のインク保持体の密着方
法は、公知のインク保持体の取付け方法と同様の方法を
採用でき、例えば、本発明のインク保持体を上述した方
法で製造し、インクタンクに応じた形状とし、該タンク
内に配備してインクを注入し真空密閉すればよく、イン
ク保持体の取付け作業に特別の工程を必要とすることな
く、インクタンク内壁部にインク保持体を密着性よく取
付けることができる。
【0034】従って、本発明の密着方法によれば、イン
クによる劣化及び塑性変形に対して追従し得る優れた密
着性を長期に亘って確保できるので、インクタンク内壁
部から部分的に剥離して空気の短絡路が形成する問題を
回避し、タンクの変形に追従することが確保されたイン
ク保持体を長期に亘り密着させることができ、優れたイ
ンクタンクを得ることができる。また、本発明の密着方
法は、種々のインクタンクに採用でき、特に、近年高性
能化が著しいインクジェットプリンター用のインク保持
体の密着方法として好適に採用でき、インクタンクの使
用期間の長期化を図ることができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。
【0036】[実施例,比較例]表1〜4に示す成分か
らなる配合物を調製した後、各配合物について25℃で
発泡、硬化、架橋させ、高さ250mm×幅300mm
×長さ300mmの大きさの軟質ポリウレタンフォーム
を得た。得られたポリウレタンフォームに、爆発処理を
施してセル膜を取り除いた後、60℃×72時間の条件
下、30%圧縮して親水性有機溶剤水溶液に浸し、開放
した後の圧縮残留歪を測定した。
【0037】また、表1〜4に示す成分からなるポリウ
レタンフォーム配合物をそれぞれ使用し、25℃で発
泡、硬化、架橋させ、同一形状のインク保持体を製造し
た。得られたインク保持体をインクタンク内に配備し、
インクを注入して真空密閉し、60℃×72時間加熱し
た。上記処理したインクタンクを市販のインクジェット
プリンターに取付け、印字を行い、印字状態を下記基準
で評価した。結果を表1〜4に併記する。 ○:極めて良好 ×:悪い(部分的に欠ける) なお、表1〜4中、配合成分,測定条件は下記の通りで
ある。配合成分 ポリオール1:E−3030、旭硝子(株)製ポリエー
テル系ポリオール ポリオール2:V3943A、ダウポリウレタン日本
(株)製アクリロニトリル/スチレングラフトコポリマ
ーポリオール イソシアネート:TDI−80、日本ポリウレタン
(株)製ポリイソシアネート 架橋剤1:T−880、武田薬品工業(株)製架橋剤、
OH価880 架橋剤2:XQ82211、ダウポリウレタン日本
(株)製架橋剤、OH価1300 架橋剤3:GR−04、武田薬品工業(株)製架橋剤、
OH価400 アミン触媒:カオーライザーNo.31、花王(株)製
アミン触媒 シリコン整泡剤:L−6202B、日本ユニカー(株)
製シリコン整泡剤 錫触媒:スタノクト、武田薬品工業(株)製錫触媒 親水性有機溶剤水溶液の種類 A:10%メタノール水
溶液 B:10%ジエチレングリコール水溶液 C:10%グリセリン水溶液
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【発明の効果】本発明のインク保持体用ポリウレタンフ
ォーム配合物により得られるインク保持体は、圧縮残留
歪が非常に少なく、インクタンクとの長期間の密着性を
確保でき、良好な印字性能を長期に亘り付与できる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオール、イソシアネートを主成分と
    し、かつ架橋剤を配合してなることを特徴とするインク
    保持体用ポリウレタンフォーム配合物。
  2. 【請求項2】 架橋剤が、平均分子量50〜500、官
    能基数が2〜10の水酸基化合物である請求項1記載の
    インク保持体用ポリウレタンフォーム配合物。
  3. 【請求項3】 架橋剤のOH価が100以上である請求
    項1又は2記載のインク保持体用ポリウレタンフォーム
    配合物。
  4. 【請求項4】 ポリオール100質量部に対する架橋剤
    の配合量が0.1〜10質量部である請求項1乃至3の
    いずれか1項記載のインク保持体用ポリウレタンフォー
    ム配合物。
  5. 【請求項5】 ポリオールがポリエーテル系ポリオール
    及び/又はスチレン及び/又はアクリロニトリルグラフ
    トポリマーポリオールである請求項1乃至4のいずれか
    1項記載のインク保持体用ポリウレタンフォーム配合
    物。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載の配
    合物を発泡、硬化、架橋することにより得られることを
    特徴とするインク保持体。
  7. 【請求項7】 60℃×72時間の条件下、30%圧縮
    して親水性有機溶剤水溶液中に浸した後開放した時の圧
    縮残留歪が10%以下である請求項6記載のインク保持
    体。
  8. 【請求項8】 インクジェットプリンター用である請求
    項6又は7記載のインク保持体。
  9. 【請求項9】 内部にインクを収容するインクタンク内
    にインク保持体を収容し、該インクタンク内壁部にイン
    ク保持体を取付けることにより上記インクタンク内にイ
    ンク保持体を密着する方法において、上記インク保持体
    として請求項6乃至8のいずれか1項記載のインク保持
    体を使用することを特徴とするインク保持体の密着方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1277587A1 (en) * 2001-07-17 2003-01-22 Foamex L.P. Ink retaining polyurethane foam
EP1277586A1 (en) * 2001-07-17 2003-01-22 Foamex L.P. Ink retaining polyurethane foam
JP2008221815A (ja) * 2007-03-16 2008-09-25 Inoac Corp インク保持体
JP2016512270A (ja) * 2013-03-06 2016-04-25 ダブリュ. ロベット,ジョセフ 特にインクホルダー用の湿潤性高強度発泡体

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