JP2001187381A - 集水装置及びこれを備えた膜分離装置 - Google Patents
集水装置及びこれを備えた膜分離装置Info
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- JP2001187381A JP2001187381A JP37473099A JP37473099A JP2001187381A JP 2001187381 A JP2001187381 A JP 2001187381A JP 37473099 A JP37473099 A JP 37473099A JP 37473099 A JP37473099 A JP 37473099A JP 2001187381 A JP2001187381 A JP 2001187381A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単、迅速かつ確実に膜破損の発生及び破損
膜を発見することができる集水装置およびこれを備えた
膜分離装置を提供する。 【解決手段】 内部に液流路9と、外部から液流路9内
に液を導く複数の液流入口12と、液流路9内から外部
に液を導く液流出口20とが形成されている筐体11を
備えた集水装置10であって、筐体11に外部から液流
路9内を観察可能なのぞき窓16が形成されている。こ
れによって、のぞき窓16を通して液流入口12から筐
体11内に溢入して液流路9を流れる液の様子が観察で
きる。
膜を発見することができる集水装置およびこれを備えた
膜分離装置を提供する。 【解決手段】 内部に液流路9と、外部から液流路9内
に液を導く複数の液流入口12と、液流路9内から外部
に液を導く液流出口20とが形成されている筐体11を
備えた集水装置10であって、筐体11に外部から液流
路9内を観察可能なのぞき窓16が形成されている。こ
れによって、のぞき窓16を通して液流入口12から筐
体11内に溢入して液流路9を流れる液の様子が観察で
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃水等を固液分離
する際に使用される膜分離装置の集水装置及びこれを備
えた膜分離装置に関する。
する際に使用される膜分離装置の集水装置及びこれを備
えた膜分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】廃水等の固液分離を行う装置として、膜
を利用した膜分離装置がある。膜分離装置は、清澄な処
理水が安定して得られ、また汚泥の濃縮ができる等の多
くの利点がある。膜分離装置の中でも特に注目されてい
るものとして、浸漬膜を利用した膜分離装置がある。こ
の装置は、処理槽に収容された廃水等に複数の平膜エレ
メントからなる膜モジュールを浸漬配置し、各平膜エレ
メントを通じて水だけを透過させて固液分離を行うもの
である。この場合、膜透過水は膜の一方の側から吸引力
を加える等することによって透過させられる。
を利用した膜分離装置がある。膜分離装置は、清澄な処
理水が安定して得られ、また汚泥の濃縮ができる等の多
くの利点がある。膜分離装置の中でも特に注目されてい
るものとして、浸漬膜を利用した膜分離装置がある。こ
の装置は、処理槽に収容された廃水等に複数の平膜エレ
メントからなる膜モジュールを浸漬配置し、各平膜エレ
メントを通じて水だけを透過させて固液分離を行うもの
である。この場合、膜透過水は膜の一方の側から吸引力
を加える等することによって透過させられる。
【0003】ところで、膜分離装置に使用される膜エレ
メントの膜は、経時的に劣化して膜破損を生ずる場合が
ある。このような膜破損を放置しておくと、破損個所か
ら混入した異物等により膜透過水の水質が悪化するた
め、破損が認められた膜については適宜交換する必要が
ある。
メントの膜は、経時的に劣化して膜破損を生ずる場合が
ある。このような膜破損を放置しておくと、破損個所か
ら混入した異物等により膜透過水の水質が悪化するた
め、破損が認められた膜については適宜交換する必要が
ある。
【0004】そこで従来は、集水された膜透過水の水質
を定期的に検査し、水質の悪化が認められた場合は、各
膜の透過側から膜に対して低圧の空気を送り、膜の破損
個所から漏れる気泡をチェックすることで破損膜を特定
していた。
を定期的に検査し、水質の悪化が認められた場合は、各
膜の透過側から膜に対して低圧の空気を送り、膜の破損
個所から漏れる気泡をチェックすることで破損膜を特定
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何百、
何千枚の膜を用いる膜分離装置において、その内の1、
2枚程度の膜が破損しただけでは、破損部分より膜透過
水に濁質が混入した場合であっても、膜透過水が全体と
して希釈されてしまうため、濁質の検出が困難となって
水質悪化の発見が遅れてしまうという問題があった。ま
た、膜破損の発生を検知できた場合であっても、破損膜
を特定するためには何百、何千枚の膜をチェックする必
要があり、この作業に膨大な時間を要していた。さら
に、各膜の透過側から送られる空気の圧力によって、逆
に正常な膜を破損させてしまうおそれもあった。
何千枚の膜を用いる膜分離装置において、その内の1、
2枚程度の膜が破損しただけでは、破損部分より膜透過
水に濁質が混入した場合であっても、膜透過水が全体と
して希釈されてしまうため、濁質の検出が困難となって
水質悪化の発見が遅れてしまうという問題があった。ま
た、膜破損の発生を検知できた場合であっても、破損膜
を特定するためには何百、何千枚の膜をチェックする必
要があり、この作業に膨大な時間を要していた。さら
に、各膜の透過側から送られる空気の圧力によって、逆
に正常な膜を破損させてしまうおそれもあった。
【0006】そこで本発明は、簡単、迅速かつ確実に膜
破損の発生及び破損膜を発見することができる集水装置
およびこれを備えた膜分離装置を提供することを目的と
する。
破損の発生及び破損膜を発見することができる集水装置
およびこれを備えた膜分離装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に液流路
と、外部から液流路内に液を導く複数の液流入口と、液
流路内から外部に液を導く液流出口とが形成されている
筐体を備えた集水装置であって、筐体に外部から液流路
内を観察可能なのぞき窓が形成されていることを特徴と
する。
と、外部から液流路内に液を導く複数の液流入口と、液
流路内から外部に液を導く液流出口とが形成されている
筐体を備えた集水装置であって、筐体に外部から液流路
内を観察可能なのぞき窓が形成されていることを特徴と
する。
【0008】かかる構造としたことにより、複数の液流
入口と、処理槽内に浸漬配置された複数の膜エレメント
とを対応させて連通させておけば、液流出口に吸引ポン
プ等を接続して吸引力を加えることにより、各膜エレメ
ントを透過した膜透過水が各液流入口を通して筐体内の
液流路に溢入する。この溢入の様子はのぞき窓を通して
観察することができ、溢入する膜透過水に濁りが認めら
れた場合は、その液流入口に対応した膜が破損している
ことが判明する。このように、膜透過水が希釈される前
に各液流入口より溢入する膜透過水を観察しているた
め、膜破損の発生を確実に検出することができると共
に、破損膜の特定を簡単かつ迅速に行うことができる。
そして、特定された破損膜を速やかに交換することで、
水質の悪化を早期に是正することができる。なお、かか
る構造では、膜に対して何ら付加的な力を作用させるも
のでないため、正常な膜を破損させるおそれもない。
入口と、処理槽内に浸漬配置された複数の膜エレメント
とを対応させて連通させておけば、液流出口に吸引ポン
プ等を接続して吸引力を加えることにより、各膜エレメ
ントを透過した膜透過水が各液流入口を通して筐体内の
液流路に溢入する。この溢入の様子はのぞき窓を通して
観察することができ、溢入する膜透過水に濁りが認めら
れた場合は、その液流入口に対応した膜が破損している
ことが判明する。このように、膜透過水が希釈される前
に各液流入口より溢入する膜透過水を観察しているた
め、膜破損の発生を確実に検出することができると共
に、破損膜の特定を簡単かつ迅速に行うことができる。
そして、特定された破損膜を速やかに交換することで、
水質の悪化を早期に是正することができる。なお、かか
る構造では、膜に対して何ら付加的な力を作用させるも
のでないため、正常な膜を破損させるおそれもない。
【0009】また、本発明の集水装置は、液流路内に液
観察台部と、液観察台部に隣接してかつより低い位置に
底面を有する液溜まり部とが形成されており、液流入口
の一端が液観察台部上に開口し、液流出口の一端が液溜
まり部に開口していることを特徴としてもよい。このよ
うにすれば、液流入口から溢入した膜透過水が液観察台
部上に広がり、液観察台部表面を伝ってより低い位置に
底面を有する液溜まり部に溜まり込む。そして、液溜ま
り部に溜まった膜透過水は、液流出口から筐体外部へ排
出される。従って、膜透過水の濁りをのぞき窓を通して
液観察台部上でじっくりと観察できるため、膜破損の発
生を一層確実に検出することができると共に、破損膜の
特定をさらに簡単かつ迅速に行うことができる。
観察台部と、液観察台部に隣接してかつより低い位置に
底面を有する液溜まり部とが形成されており、液流入口
の一端が液観察台部上に開口し、液流出口の一端が液溜
まり部に開口していることを特徴としてもよい。このよ
うにすれば、液流入口から溢入した膜透過水が液観察台
部上に広がり、液観察台部表面を伝ってより低い位置に
底面を有する液溜まり部に溜まり込む。そして、液溜ま
り部に溜まった膜透過水は、液流出口から筐体外部へ排
出される。従って、膜透過水の濁りをのぞき窓を通して
液観察台部上でじっくりと観察できるため、膜破損の発
生を一層確実に検出することができると共に、破損膜の
特定をさらに簡単かつ迅速に行うことができる。
【0010】また、本発明の集水装置では、液流入口の
一端は、液流路底面から10mm以上の高さの位置で開口
していることが好ましい。これは、液流入口の一端が液
流路底面から10mmより低い位置で開口している場合
は、膜透過水の濁りの程度が低いときに、濁りの検出の
感度が低下する傾向があるからである。
一端は、液流路底面から10mm以上の高さの位置で開口
していることが好ましい。これは、液流入口の一端が液
流路底面から10mmより低い位置で開口している場合
は、膜透過水の濁りの程度が低いときに、濁りの検出の
感度が低下する傾向があるからである。
【0011】また、本発明の集水装置は、のぞき窓から
液流路に入射する光を遮断するための遮光カバーを更に
備えることを特徴としてもよい。このようにすれば、膜
破損の検査時以外はのぞき窓を遮光カバーで覆うことに
より、のぞき窓から筐体内の液流路に入射する入射光を
遮断して、筐体内部における藻類等の繁殖を防ぐことが
できる。
液流路に入射する光を遮断するための遮光カバーを更に
備えることを特徴としてもよい。このようにすれば、膜
破損の検査時以外はのぞき窓を遮光カバーで覆うことに
より、のぞき窓から筐体内の液流路に入射する入射光を
遮断して、筐体内部における藻類等の繁殖を防ぐことが
できる。
【0012】また、本発明の集水装置は、液流路内を流
れる液の濁りを検知する検知手段を更に備えることを特
徴としてもよい。このようにすれば、液流路内を流れる
液の濁りを検知手段が自動的に検知し、破損膜の特定を
自動的に行うことができる。また、検知手段を常時作動
させておけば、膜破損が生じた場合でも直ちに発見する
ことができ、水質の悪化をさらに早期に改善することが
できる。
れる液の濁りを検知する検知手段を更に備えることを特
徴としてもよい。このようにすれば、液流路内を流れる
液の濁りを検知手段が自動的に検知し、破損膜の特定を
自動的に行うことができる。また、検知手段を常時作動
させておけば、膜破損が生じた場合でも直ちに発見する
ことができ、水質の悪化をさらに早期に改善することが
できる。
【0013】また、本発明は、処理槽内に配置される複
数の膜エレメントにより処理槽内の被処理水を膜分離
し、分離された膜透過水を吸引管を通じて取り出すよう
にした膜分離装置において、複数の膜エレメントと吸引
管との間に上述したいずれかの構成の集水装置を配置
し、集水装置の液流入口と膜エレメントとを連結手段を
介して連結すると共に、集水装置の液流出口と吸引管と
を連結したことを特徴とする。このようにすれば、上述
した集水装置が奏する作用により、膜破損を早期に発見
して安定した水質が得られる膜分離装置とすることがで
きる。
数の膜エレメントにより処理槽内の被処理水を膜分離
し、分離された膜透過水を吸引管を通じて取り出すよう
にした膜分離装置において、複数の膜エレメントと吸引
管との間に上述したいずれかの構成の集水装置を配置
し、集水装置の液流入口と膜エレメントとを連結手段を
介して連結すると共に、集水装置の液流出口と吸引管と
を連結したことを特徴とする。このようにすれば、上述
した集水装置が奏する作用により、膜破損を早期に発見
して安定した水質が得られる膜分離装置とすることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明する。なお、同一の要素には同一の符
号を付し、重複する説明を省略する。
の実施形態を説明する。なお、同一の要素には同一の符
号を付し、重複する説明を省略する。
【0015】図1から図4は、本発明の実施形態にかか
る集水装置を示し、図1は平面図(後述する遮光カバー
を外した状態)、図2は底面図、図3は図1のA−A線
断面図(遮光カバーを取り付けた状態)、図4は図1の
B−B線断面図(遮光カバーを取り付けた状態)であ
る。
る集水装置を示し、図1は平面図(後述する遮光カバー
を外した状態)、図2は底面図、図3は図1のA−A線
断面図(遮光カバーを取り付けた状態)、図4は図1の
B−B線断面図(遮光カバーを取り付けた状態)であ
る。
【0016】図示の通り、集水装置10は集水ボックス
11を備えている。集水ボックス11は、外形形状が直
方体をなし、内部の空間が液流路9を構成する鋼板製等
の筐体より成り、複数の集水ノズル(液流入口)12を
通して膜透過水を集水する機能を有している。
11を備えている。集水ボックス11は、外形形状が直
方体をなし、内部の空間が液流路9を構成する鋼板製等
の筐体より成り、複数の集水ノズル(液流入口)12を
通して膜透過水を集水する機能を有している。
【0017】集水ボックス11内には、図3及び図4の
断面図に示すように、集水ノズル板(液観察台部)13
が収納されている。集水ノズル板13は、その板面の横
方向の長さが集水ボックス11底面の横方向の長さとほ
ぼ同一であり、縦方向の長さが集水ボックス11底面の
縦方向の長さよりやや短い長方形状をなしている。その
厚みは、上面が集水ノズル12の開口位置より低くなる
ように設定されており、これによって集水ノズル板13
の上面が膜透過水の濁りを観察するための台として機能
している。この集水ノズル板13は、集水ボックス11
内にその底面と、三つの側面とが密接された状態でボル
ト14により固定されており、これによって密接されて
ない一の側面と集水ボックス11内の側面との間に、集
水ボックス11の底面の一部を底面とする液溜まり部1
5が形成されている。
断面図に示すように、集水ノズル板(液観察台部)13
が収納されている。集水ノズル板13は、その板面の横
方向の長さが集水ボックス11底面の横方向の長さとほ
ぼ同一であり、縦方向の長さが集水ボックス11底面の
縦方向の長さよりやや短い長方形状をなしている。その
厚みは、上面が集水ノズル12の開口位置より低くなる
ように設定されており、これによって集水ノズル板13
の上面が膜透過水の濁りを観察するための台として機能
している。この集水ノズル板13は、集水ボックス11
内にその底面と、三つの側面とが密接された状態でボル
ト14により固定されており、これによって密接されて
ない一の側面と集水ボックス11内の側面との間に、集
水ボックス11の底面の一部を底面とする液溜まり部1
5が形成されている。
【0018】集水ボックス11の底面からは、複数の集
水ノズル12が垂直に貫通され、固定されている。これ
らの集水ノズル12は、集水ノズル板13をも貫通し、
その一端が集水ノズル板13上の適当な高さの位置で開
口されている。ここで、集水ノズル12の一端は、液流
路9の底面から10mm以上の高さの位置で、好ましくは
20mm〜50mmの間のいずれかの高さの位置で開口して
いることが好ましい。これは、集水ノズル12の一端が
液流路9の底面から10mmより低い位置で開口している
場合は、膜透過水の濁りの程度が低いときに、濁りの検
出の感度が低下する傾向があるからである。なお、集水
ノズル12の一端が液流路9の底面から見てより高い位
置で開口していれば、集水ノズル12内における膜透過
水の水深がより深くなり、濁りの程度が低いときでも膜
透過水の濁りを高感度に検出することができる。
水ノズル12が垂直に貫通され、固定されている。これ
らの集水ノズル12は、集水ノズル板13をも貫通し、
その一端が集水ノズル板13上の適当な高さの位置で開
口されている。ここで、集水ノズル12の一端は、液流
路9の底面から10mm以上の高さの位置で、好ましくは
20mm〜50mmの間のいずれかの高さの位置で開口して
いることが好ましい。これは、集水ノズル12の一端が
液流路9の底面から10mmより低い位置で開口している
場合は、膜透過水の濁りの程度が低いときに、濁りの検
出の感度が低下する傾向があるからである。なお、集水
ノズル12の一端が液流路9の底面から見てより高い位
置で開口していれば、集水ノズル12内における膜透過
水の水深がより深くなり、濁りの程度が低いときでも膜
透過水の濁りを高感度に検出することができる。
【0019】また、集水ノズル12の他端は、集水ボッ
クス11底面よりチューブ等と連結するのに十分な長さ
の位置で開口されている。なお、集水ノズル12の集水
ボックス11底面より突出した部分の表面には、チュー
ブ等との接続性を向上させるため、周方向に複数の突条
が形成されている。
クス11底面よりチューブ等と連結するのに十分な長さ
の位置で開口されている。なお、集水ノズル12の集水
ボックス11底面より突出した部分の表面には、チュー
ブ等との接続性を向上させるため、周方向に複数の突条
が形成されている。
【0020】集水ボックス11の上面は、集水ノズル1
2の先端から溢入する膜透過水を観察できるよう長方形
状に開口され、のぞき窓16として機能している。のぞ
き窓16は、ボルト17により固定された透明のガラス
又は樹脂等の板材18によってカバーされており、外部
から集水ボックス11内を視認可能とすると共に、集水
ボックス11内への塵や埃等の侵入を防いでいる。
2の先端から溢入する膜透過水を観察できるよう長方形
状に開口され、のぞき窓16として機能している。のぞ
き窓16は、ボルト17により固定された透明のガラス
又は樹脂等の板材18によってカバーされており、外部
から集水ボックス11内を視認可能とすると共に、集水
ボックス11内への塵や埃等の侵入を防いでいる。
【0021】なお、のぞき窓16は、図3及び図4の断
面図に示すように、通常板材18に嵌合する長方形状の
遮光カバー19により覆われており、集水ボックス11
内に入射する光を遮断して集水ボックス11内での藻類
等の繁殖を防いでいる。
面図に示すように、通常板材18に嵌合する長方形状の
遮光カバー19により覆われており、集水ボックス11
内に入射する光を遮断して集水ボックス11内での藻類
等の繁殖を防いでいる。
【0022】集水ボックス11の側面からは、液溜まり
部15に連通する流出管(液流出口)20が延設されて
いる。この流出管20には、吸引ポンプ等が接続される
ようになっており、その吸引力により膜透過水が集水ノ
ズル12の先端より集水ボックス11内に溢入し、集水
ノズル板13の表面を伝って液溜まり部15にたまり込
み、その後排出管20を通って図示しない集水槽に排出
されるようになっている。
部15に連通する流出管(液流出口)20が延設されて
いる。この流出管20には、吸引ポンプ等が接続される
ようになっており、その吸引力により膜透過水が集水ノ
ズル12の先端より集水ボックス11内に溢入し、集水
ノズル板13の表面を伝って液溜まり部15にたまり込
み、その後排出管20を通って図示しない集水槽に排出
されるようになっている。
【0023】次に、前述した構成の集水装置を備えた膜
分離装置について説明する。
分離装置について説明する。
【0024】膜分離装置30は、図5に示すように、活
性汚泥等により廃水等を処理するための処理槽31を備
えており、この処理槽31には有機廃水等の廃水32
(被処理水)が収容されている。廃水32は、廃水供給
管33を通して処理槽31内に流入されるようになって
いる。処理槽31内の廃水32には、膜モジュール34
が浸漬されている。膜モジュール34は、一組の平膜エ
レメント35を1セットとし、これを複数セット積層し
て構成されている。図6は、平膜エレメント35の1セ
ット分の構成について示している。
性汚泥等により廃水等を処理するための処理槽31を備
えており、この処理槽31には有機廃水等の廃水32
(被処理水)が収容されている。廃水32は、廃水供給
管33を通して処理槽31内に流入されるようになって
いる。処理槽31内の廃水32には、膜モジュール34
が浸漬されている。膜モジュール34は、一組の平膜エ
レメント35を1セットとし、これを複数セット積層し
て構成されている。図6は、平膜エレメント35の1セ
ット分の構成について示している。
【0025】平膜エレメント35は、樹脂等で形成され
たコの字型の膜支持体36の内面に、平膜37をその外
周部と内部の複数地点において貼り付けて形成されてい
る。膜支持体36の内部には、図示しない流路が形成さ
れており、平膜37を透過した膜透過水が当該流路を通
って上端部付近に集められ、上端部に設けられた平膜ノ
ズル38から取り出されるようになっている。なお、平
膜ノズル38の外周面には、チューブ等との接続性を向
上させるため、周方向に複数の突条が形成されている。
かかる構成の一組の平膜エレメント35が、それぞれ内
面を向かい合わせた状態で、端面に設けられたカギ部3
9とカギ穴(図示しない)を介して連結されることで、
1セット分の平膜エレメント35が形成されている。な
お、膜支持体36の内面に貼り付けられる平膜37の種
類としては、限外ろ過膜、精密ろ過膜等のいずれも使用
することができる。
たコの字型の膜支持体36の内面に、平膜37をその外
周部と内部の複数地点において貼り付けて形成されてい
る。膜支持体36の内部には、図示しない流路が形成さ
れており、平膜37を透過した膜透過水が当該流路を通
って上端部付近に集められ、上端部に設けられた平膜ノ
ズル38から取り出されるようになっている。なお、平
膜ノズル38の外周面には、チューブ等との接続性を向
上させるため、周方向に複数の突条が形成されている。
かかる構成の一組の平膜エレメント35が、それぞれ内
面を向かい合わせた状態で、端面に設けられたカギ部3
9とカギ穴(図示しない)を介して連結されることで、
1セット分の平膜エレメント35が形成されている。な
お、膜支持体36の内面に貼り付けられる平膜37の種
類としては、限外ろ過膜、精密ろ過膜等のいずれも使用
することができる。
【0026】また、膜分離装置30は、図5に示すよう
に、前述した構成の集水装置10を備えている。集水装
置10は、処理槽31の上部に渡して形成された支持台
40により支持されており、支持台40に形成された開
口部41からは、集水装置10の集水ノズル12が処理
槽31内の廃水32と対向するようになっている。そし
て、各集水ノズル12には、それぞれ遮光性を有するチ
ューブ(連結手段)42の一端が接続され、チューブ4
2の他端は膜モジュール34の平膜ノズル38に接続さ
れている。これにより、各平膜エレメント35と各集水
ノズル12とが1対1に対応した状態で、膜モジュール
34と集水装置10とが接続されている。なお、集水ノ
ズル12の数は、平膜エレメント35の数と一致してい
ることが好ましいが、集水ノズル12の数が過多の場合
は、集水ボックス11内の吸引時の気密性を保つため
に、余った集水ノズル12はシールされる。
に、前述した構成の集水装置10を備えている。集水装
置10は、処理槽31の上部に渡して形成された支持台
40により支持されており、支持台40に形成された開
口部41からは、集水装置10の集水ノズル12が処理
槽31内の廃水32と対向するようになっている。そし
て、各集水ノズル12には、それぞれ遮光性を有するチ
ューブ(連結手段)42の一端が接続され、チューブ4
2の他端は膜モジュール34の平膜ノズル38に接続さ
れている。これにより、各平膜エレメント35と各集水
ノズル12とが1対1に対応した状態で、膜モジュール
34と集水装置10とが接続されている。なお、集水ノ
ズル12の数は、平膜エレメント35の数と一致してい
ることが好ましいが、集水ノズル12の数が過多の場合
は、集水ボックス11内の吸引時の気密性を保つため
に、余った集水ノズル12はシールされる。
【0027】また、集水装置10の流出管20には吸引
管43が接続されており、途中に設けられた吸引ポンプ
44により膜透過水を吸引して図示しない集水槽に輸送
するようになっている。
管43が接続されており、途中に設けられた吸引ポンプ
44により膜透過水を吸引して図示しない集水槽に輸送
するようになっている。
【0028】なお、本実施形態では、廃水32に浸漬配
置される平膜エレメント35の数や、1つの集水装置1
0に設けられる集水ノズル12の数を便宜上少なく図示
したが、これに限定されるものではなく適宜変更しても
よい。また、膜分離装置30を構成する集水装置10の
数は1つに制限されるものではなく、平膜エレメント3
5の数に応じて複数使用してもよい。なお、集水装置1
0を複数使用して膜分離装置30を構成した場合は、集
水装置10の故障時に取り替えが容易になる等メンテナ
ンス性が向上する。
置される平膜エレメント35の数や、1つの集水装置1
0に設けられる集水ノズル12の数を便宜上少なく図示
したが、これに限定されるものではなく適宜変更しても
よい。また、膜分離装置30を構成する集水装置10の
数は1つに制限されるものではなく、平膜エレメント3
5の数に応じて複数使用してもよい。なお、集水装置1
0を複数使用して膜分離装置30を構成した場合は、集
水装置10の故障時に取り替えが容易になる等メンテナ
ンス性が向上する。
【0029】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。
る。
【0030】吸引ポンプ44が作動すると、集水装置1
0内が負圧になり、処理槽31内で処理された廃水32
が平膜エレメント35の平膜37を透過する。そして、
膜透過水は膜支持体36の図示しない流路を通って平膜
ノズル38に集められ、平膜ノズル38からチューブ4
2を通り、集水ノズル12を通って集水ボックス11内
に溢入する。そして、集水ボックス11内に溢入した膜
透過水は、集水ノズル板13の表面を通って液溜まり部
15に溜まり込み、その後流出管20から吸引管43を
通って図示しない集水槽へ送られる。
0内が負圧になり、処理槽31内で処理された廃水32
が平膜エレメント35の平膜37を透過する。そして、
膜透過水は膜支持体36の図示しない流路を通って平膜
ノズル38に集められ、平膜ノズル38からチューブ4
2を通り、集水ノズル12を通って集水ボックス11内
に溢入する。そして、集水ボックス11内に溢入した膜
透過水は、集水ノズル板13の表面を通って液溜まり部
15に溜まり込み、その後流出管20から吸引管43を
通って図示しない集水槽へ送られる。
【0031】膜破損が発生すると、破損部分から汚泥等
の濁質が膜透過水に混入するため、集水槽(図示しな
い)に送られる膜透過水の水質が悪化し始める。このと
き、破損した平膜37に対応する集水ノズル12から
は、汚泥等の濁質が混入した膜透過水が集水ボックス1
1内に溢れ出ているため、破損していない平膜37に対
する集水ノズル12を通って溢れ出る膜透過水に比べて
濁りが生じている。従って、集水装置10の遮光カバー
19を外し、のぞき窓16を通して集水ノズル板13の
表面を伝って流れる膜透過水を観察し、明らかに濁りが
認められる場合は、その濁りの発信源である集水ノズル
12に対応する平膜37が破損していることが推測され
る。
の濁質が膜透過水に混入するため、集水槽(図示しな
い)に送られる膜透過水の水質が悪化し始める。このと
き、破損した平膜37に対応する集水ノズル12から
は、汚泥等の濁質が混入した膜透過水が集水ボックス1
1内に溢れ出ているため、破損していない平膜37に対
する集水ノズル12を通って溢れ出る膜透過水に比べて
濁りが生じている。従って、集水装置10の遮光カバー
19を外し、のぞき窓16を通して集水ノズル板13の
表面を伝って流れる膜透過水を観察し、明らかに濁りが
認められる場合は、その濁りの発信源である集水ノズル
12に対応する平膜37が破損していることが推測され
る。
【0032】また、濁りの程度が非常に低く、集水ノズ
ル板13の表面を伝って流れる膜透過水を観察しただけ
では濁りの検出が困難な場合は、各集水ノズル12内を
上方よりのぞき込み、各集水ノズル12内の透明度を観
察する。膜透過水にわずかながらでも濁質の混入が認め
られる場合は、集水ノズル12内でその濁質が重なり合
い、集水ノズル12内の透明度が下げられる。この傾向
は、集水ノズル12内での水深が深くなればより顕著に
現れる。従って、ある特定の集水ノズル12内の透明度
が低い場合は、その集水ノズル12に対応する平膜37
が破損していることが推測される。
ル板13の表面を伝って流れる膜透過水を観察しただけ
では濁りの検出が困難な場合は、各集水ノズル12内を
上方よりのぞき込み、各集水ノズル12内の透明度を観
察する。膜透過水にわずかながらでも濁質の混入が認め
られる場合は、集水ノズル12内でその濁質が重なり合
い、集水ノズル12内の透明度が下げられる。この傾向
は、集水ノズル12内での水深が深くなればより顕著に
現れる。従って、ある特定の集水ノズル12内の透明度
が低い場合は、その集水ノズル12に対応する平膜37
が破損していることが推測される。
【0033】このようにして膜破損の発生が推測された
場合は、次のような確認のための作業を行う。即ち、膜
透過水の濁りが認められた集水ノズル12に接続されて
いるチューブ42を取り外し、その集水ノズル12をシ
ールした上で吸引ポンプ44によって吸引を継続する。
そして、他の集水ノズル12から集水ボックス11内に
溢入する膜透過水を観察する。その結果、濁りが認めら
れない場合は、チューブ42を取り外した集水ノズル1
2に対応する平膜エレメント35の平膜37が破損して
いることが確定される。
場合は、次のような確認のための作業を行う。即ち、膜
透過水の濁りが認められた集水ノズル12に接続されて
いるチューブ42を取り外し、その集水ノズル12をシ
ールした上で吸引ポンプ44によって吸引を継続する。
そして、他の集水ノズル12から集水ボックス11内に
溢入する膜透過水を観察する。その結果、濁りが認めら
れない場合は、チューブ42を取り外した集水ノズル1
2に対応する平膜エレメント35の平膜37が破損して
いることが確定される。
【0034】このように、本実施形態にかかる集水装置
10によれば、膜透過水が希釈される前に各集水ノズル
12より溢入する膜透過水を観察しているため、何百、
何千枚の膜の中の1枚の破損でも、膜破損の発生を確実
に検出することができると共に、破損膜の特定を簡単か
つ迅速に行うことができる。特に、膜透過水が液溜まり
部15に溜まり込むまでに、集水ノズル板13の表面に
おいて膜透過水の濁りをじっくりと観察できるため、膜
破損発生の検出の確実性が一層向上されている。そし
て、特定された破損膜を速やかに交換することで、水質
の悪化を早期に是正することができる。また、膜に対し
て何ら付加的な力を作用させるものでないため、正常な
膜を破損させるというおそれもない。
10によれば、膜透過水が希釈される前に各集水ノズル
12より溢入する膜透過水を観察しているため、何百、
何千枚の膜の中の1枚の破損でも、膜破損の発生を確実
に検出することができると共に、破損膜の特定を簡単か
つ迅速に行うことができる。特に、膜透過水が液溜まり
部15に溜まり込むまでに、集水ノズル板13の表面に
おいて膜透過水の濁りをじっくりと観察できるため、膜
破損発生の検出の確実性が一層向上されている。そし
て、特定された破損膜を速やかに交換することで、水質
の悪化を早期に是正することができる。また、膜に対し
て何ら付加的な力を作用させるものでないため、正常な
膜を破損させるというおそれもない。
【0035】また、本実施形態にかかる集水装置10を
用いた膜分離装置30によれば、膜破損が生じた場合で
あっても、破損膜を早期に発見して速やかに交換するこ
とで安定した水質を得ることができる。
用いた膜分離装置30によれば、膜破損が生じた場合で
あっても、破損膜を早期に発見して速やかに交換するこ
とで安定した水質を得ることができる。
【0036】なお、本実施形態における集水装置10に
おいては、集水ノズル12から集水ボックス11内に溢
入する膜透過水の濁りを検知する検知手段、例えば、表
面散乱式の濁度計や連続モニター用のカメラ等を設けて
もよい。
おいては、集水ノズル12から集水ボックス11内に溢
入する膜透過水の濁りを検知する検知手段、例えば、表
面散乱式の濁度計や連続モニター用のカメラ等を設けて
もよい。
【0037】図7から図9は、表面散乱式の濁度計50
を取り付けた場合の集水装置10を示し、図7は平面図
(遮光カバーを外した状態)、図8は図7のA−A線断
面図(遮光カバーを取り付けた状態)、図9は図7のB
−B線断面図(遮光カバーを取り付けた状態)である。
を取り付けた場合の集水装置10を示し、図7は平面図
(遮光カバーを外した状態)、図8は図7のA−A線断
面図(遮光カバーを取り付けた状態)、図9は図7のB
−B線断面図(遮光カバーを取り付けた状態)である。
【0038】濁度計50の構成は特に制限されないが、
本実施形態では、外形形状が直方体をなす筐体の内部
に、タングステン電球からなる光源51と、光センサ5
2とを収納して構成されている。光源51からは、集水
ノズル12の先端部に向かって光が照射されるようにな
っており、集水ノズル12から溢入する膜透過水に濁質
の混入が認められる場合は、この濁質により照射光が散
乱され、散乱した光が光センサ52によって検出される
ようになっている。なお、この濁度計50は、図示しな
い移動手段を介し、遮光カバー19の内側において板材
18の表面に沿って移動可能となっており、各集水ノズ
ル12から溢入する膜透過水をスキャンしてその濁りを
連続的に観察できるようになっている。このようにして
検出された膜透過水の濁りの情報が、ケーブル53を介
して図示しない制御盤・モニター等に送られて、膜破損
の発生及び破損膜の場所等の情報が得られるようになっ
ている。
本実施形態では、外形形状が直方体をなす筐体の内部
に、タングステン電球からなる光源51と、光センサ5
2とを収納して構成されている。光源51からは、集水
ノズル12の先端部に向かって光が照射されるようにな
っており、集水ノズル12から溢入する膜透過水に濁質
の混入が認められる場合は、この濁質により照射光が散
乱され、散乱した光が光センサ52によって検出される
ようになっている。なお、この濁度計50は、図示しな
い移動手段を介し、遮光カバー19の内側において板材
18の表面に沿って移動可能となっており、各集水ノズ
ル12から溢入する膜透過水をスキャンしてその濁りを
連続的に観察できるようになっている。このようにして
検出された膜透過水の濁りの情報が、ケーブル53を介
して図示しない制御盤・モニター等に送られて、膜破損
の発生及び破損膜の場所等の情報が得られるようになっ
ている。
【0039】このようにすれば、濁度計50が膜透過水
の濁りを自動的に検知するため、破損膜の特定を自動的
に行うことができる。また、濁度計50を常時作動させ
ておけば、膜破損が生じた場合であっても直ちに発見す
ることができ、水質の悪化をさらに早期に改善すること
ができる。
の濁りを自動的に検知するため、破損膜の特定を自動的
に行うことができる。また、濁度計50を常時作動させ
ておけば、膜破損が生じた場合であっても直ちに発見す
ることができ、水質の悪化をさらに早期に改善すること
ができる。
【0040】なお、集水装置10には、図1、図4、図
5等に示すように、圧力計取付部60が形成されてい
る。この圧力計取付部60は、集水ボックス11内と連
通する小径の筒状をなし、通常の使用状態においてはシ
ールされ、膜分離装置30の立ち上げ時において使用さ
れる。即ち、膜分離装置30の立ち上げ時には、平膜エ
レメント35の平膜37に破損はないか、チューブ42
と平膜ノズル38及び集水ノズル12との接続部におい
て気密性が保たれているか等を確認する必要がある。従
って、膜分離装置30の立ち上げ時には、次のような気
密性確認のための作業が行われる。
5等に示すように、圧力計取付部60が形成されてい
る。この圧力計取付部60は、集水ボックス11内と連
通する小径の筒状をなし、通常の使用状態においてはシ
ールされ、膜分離装置30の立ち上げ時において使用さ
れる。即ち、膜分離装置30の立ち上げ時には、平膜エ
レメント35の平膜37に破損はないか、チューブ42
と平膜ノズル38及び集水ノズル12との接続部におい
て気密性が保たれているか等を確認する必要がある。従
って、膜分離装置30の立ち上げ時には、次のような気
密性確認のための作業が行われる。
【0041】まず、図10に示すように、廃水が処理槽
31に入ってない状態において、膜モジュール34の平
膜ノズル38と集水装置10の集水ノズル12とをチュ
ーブ42により連結する。次に、圧力計取付部60のシ
ールを解除し、圧力計61を取り付ける。次に、全ての
平膜エレメント35の平膜37を軽く水に濡らして湿ら
せた状態で吸引ポンプ44を作動させる。そして、集水
装置10内にある程度の真空が確保された状態で吸引ポ
ンプ44を停止する。その後、圧力計61の指示の変動
を観察する。
31に入ってない状態において、膜モジュール34の平
膜ノズル38と集水装置10の集水ノズル12とをチュ
ーブ42により連結する。次に、圧力計取付部60のシ
ールを解除し、圧力計61を取り付ける。次に、全ての
平膜エレメント35の平膜37を軽く水に濡らして湿ら
せた状態で吸引ポンプ44を作動させる。そして、集水
装置10内にある程度の真空が確保された状態で吸引ポ
ンプ44を停止する。その後、圧力計61の指示の変動
を観察する。
【0042】この場合、膜分離装置30の気密性が保た
れていれば、圧力計61の指示はほとんど変動すること
がない。一方、膜分離装置30の気密性が破られている
場合は、圧力計61の指示が変動し、真空度が落ちる。
この作業により、圧力計61の指示が変動した場合は、
チューブ42の接続部や平膜エレメント35をチェック
する必要がある。
れていれば、圧力計61の指示はほとんど変動すること
がない。一方、膜分離装置30の気密性が破られている
場合は、圧力計61の指示が変動し、真空度が落ちる。
この作業により、圧力計61の指示が変動した場合は、
チューブ42の接続部や平膜エレメント35をチェック
する必要がある。
【0043】このように、集水装置10に圧力計取付部
60を設けた場合には、膜分離装置30の立ち上げ時に
おいて膜分離装置30の気密性を確認することができ
る。
60を設けた場合には、膜分離装置30の立ち上げ時に
おいて膜分離装置30の気密性を確認することができ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明では、簡単、迅速かつ確実に膜破
損の発生及び破損膜を発見することができる集水装置お
よびこれを用いた膜分離装置を提供することができる。
これによって、水質の悪化を早期に改善して安定した水
質の膜透過水を得ることができる。
損の発生及び破損膜を発見することができる集水装置お
よびこれを用いた膜分離装置を提供することができる。
これによって、水質の悪化を早期に改善して安定した水
質の膜透過水を得ることができる。
【図1】本発明の実施形態にかかる集水装置の平面図
(遮光カバーを外した状態)。
(遮光カバーを外した状態)。
【図2】実施形態にかかる集水装置の底面図。
【図3】図1のA−A線断面図(遮光カバーを取り付け
た状態)。
た状態)。
【図4】図1のB−B線断面図(遮光カバーを取り付け
た状態)。
た状態)。
【図5】実施形態にかかる集水装置を備えた膜分離装置
の斜視図。
の斜視図。
【図6】膜モジュールを構成する一組の平膜エレメント
の分解斜視図。
の分解斜視図。
【図7】濁度計を取り付けた場合の集水装置の平面図
(遮光カバーを外した状態)。
(遮光カバーを外した状態)。
【図8】図7のA−A線断面図(遮光カバーを取り付け
た状態)。
た状態)。
【図9】図8のB−B線断面図(遮光カバーを取り付け
た状態)。
た状態)。
【図10】圧力計を取り付けた場合の膜分離装置の斜視
図。
図。
9…液流路、10…集水装置、11…集水ボックス、1
2…集水ノズル、13…集水ノズル板、15…液溜まり
部、16…のぞき窓、19…遮光カバー、20…流出
管、30…膜分離装置、31…処理槽、32…廃水、3
5…平膜エレメント、38…平膜ノズル、42…チュー
ブ、43…吸引管、44…吸引ポンプ、50…濁度計。
2…集水ノズル、13…集水ノズル板、15…液溜まり
部、16…のぞき窓、19…遮光カバー、20…流出
管、30…膜分離装置、31…処理槽、32…廃水、3
5…平膜エレメント、38…平膜ノズル、42…チュー
ブ、43…吸引管、44…吸引ポンプ、50…濁度計。
Claims (6)
- 【請求項1】 内部に液流路と、外部から前記液流路内
に液を導く複数の液流入口と、前記液流路内から外部に
液を導く液流出口とが形成されている筐体を備えた集水
装置であって、前記筐体に外部から前記液流路内を観察
可能なのぞき窓が形成されていることを特徴とする集水
装置。 - 【請求項2】 前記液流路内に液観察台部と、前記液観
察台部に隣接してかつより低い位置に底面を有する液溜
まり部とが形成されており、前記液流入口の一端が前記
液観察台部上に開口し、前記液流出口の一端が前記液溜
まり部に開口していることを特徴とする請求項1に記載
の集水装置。 - 【請求項3】 前記液流入口の一端は、前記液流路底面
から10mm以上の高さの位置で開口していることを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の集水装置。 - 【請求項4】 前記のぞき窓から前記液流路に入射する
光を遮断するための遮光カバーを更に備えることを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の集水装置。 - 【請求項5】 前記液流路内を流れる液の濁りを検知す
る検知手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4
のいずれか1項に記載の集水装置。 - 【請求項6】 処理槽内に配置される複数の膜エレメン
トにより前記処理槽内の被処理水を膜分離し、分離され
た膜透過水を吸引管を通じて取り出すようにした膜分離
装置において、 前記複数の膜エレメントと前記吸引管との間に請求項1
〜5のいずれか1項に記載の集水装置を配置し、前記集
水装置の液流入口と前記膜エレメントとを連結手段を介
して連結すると共に、前記集水装置の液流出口と前記吸
引管とを連結したことを特徴とする膜分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37473099A JP2001187381A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 集水装置及びこれを備えた膜分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37473099A JP2001187381A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 集水装置及びこれを備えた膜分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001187381A true JP2001187381A (ja) | 2001-07-10 |
Family
ID=18504338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37473099A Pending JP2001187381A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 集水装置及びこれを備えた膜分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001187381A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305452A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 濾過装置 |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37473099A patent/JP2001187381A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006305452A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 濾過装置 |
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