JP2001187156A - まわたかいろ - Google Patents

まわたかいろ

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JP2001187156A
JP2001187156A JP37541899A JP37541899A JP2001187156A JP 2001187156 A JP2001187156 A JP 2001187156A JP 37541899 A JP37541899 A JP 37541899A JP 37541899 A JP37541899 A JP 37541899A JP 2001187156 A JP2001187156 A JP 2001187156A
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ions
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Yuzo Tsuchida
裕三 土田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人体の一部を遠赤外線で温めるかいろであっ
て、足底に添着しても日常生活に支障のないものを提供
する。 【解決手段】人間の体温域において微熱を発生して遠赤
外線を放出する鉱泉成分を含有したまわた製不織布
(2)をまわたかいろ(1)とした。このまわた製不織
布(2)は、90mm×130mm程度の長方形に形成
すると、そのまま、又は2つ折りにして使用することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人体の一部を遠赤外
線で温めるかいろに関するものであり、特に足の裏に添
着させてつぼを温めるのに好適なかいろに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の固形容器に発熱体を収容したかい
ろは、足の裏に添着すると歩行不能となるから足底のつ
ぼを温めるために使用することはできない。足の裏に添
着することができる従来のかいろは、柔軟な容器、例え
ば紙製の袋に鉄粉等の発熱性化学物質を収容したものに
限られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】足底のつぼの湧泉付近
を長時間遠赤外線で温めると、健康に良好な効果があ
り、又、冷え性、自律神経失調症の対症療法としても有
効である。従来の紙袋に化学物質を入れたかいろは、発
熱温度が体温よりもかなり高く、火傷するおそれがある
から、足裏のつぼを長時間体温より少し高い温度に温め
るために使用するには不適当である。
【0004】このため、日常生活において、足裏に添着
することができるかいろであって、つぼを長時間体温よ
り少し高い温度で温めることができるかいろが要望され
ている。本発明の課題はこの要望をかなえるかいろを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の出願人は、皮膚
に優しいまわたと、人体を深から温める温泉に注目し、
まわたに鉱泉成分を含浸させてかいろとすることを考
え、各地の温泉水について数多くのテストを繰り返し
た。その結果、温泉水の中に、発熱成分を含有するもの
があり、その温泉水をまわたに浸漬して乾燥した後に、
そのまわたを体温近くに加温すると、そのまわたが微熱
を発生して長時間遠赤外線を放出することを見いだし
た。この知見に基づいて研究を続けて、本発明に到達し
た。
【0006】前記課題を達成するため、本発明が採用す
る手段は、人間の体温近くにおいて微熱を発生する鉱泉
成分をまわたに含有させてかいろとしたことにある。好
ましくは、まわたは95mm×130mm程度の長方形
の不織布に形成し、この長方形不織布まわたをそのまま
2つに折って使用する。
【0007】鉱泉成分はまわたを鉱泉水に浸漬して乾燥
することにより、まわたに含有させる。鉱泉水として
は、次の成分を有するものが好ましい。 ナトリウムイオン:5000〜15000mg カリウムイオン:30〜100mg マグネシウムイオン:170〜510mg カルシウムイオン:15〜45mg 鉄(II)イオン:20mg以下 フッ素イオン:1mg以下 塩素イオン:5000〜17000mg 硫酸イオン:20mg以下 炭酸水素イオン:6000〜19000mg 炭酸イオン:10mg以下 メタケイ酸:9〜30mg 二酸化炭素:1400〜4500mg
【0008】本発明のかいろは、足底のつぼを温めるた
めに足裏に添着して使用されるだけでなく、肩や腰の痛
みやだるさをとるために、肩や腰に添着して使用するこ
ともできる。上記長方形不織布のまわたかいろは、伸縮
性を有する固定用粘着シートを使用すると、簡単に患部
に直接又は患部を覆う下着にはり付けることができる。
本発明のかいろはまわた製であるから、人体の皮膚に直
接当てても違和感を与えることなく、体温より1〜2度
昇温してかいろと接する人体の一部をおだやかに長時間
温める。又、本発明のかいろは数回の洗濯に耐えるか
ら、汗で汚れたときは洗濯して再使用することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のかいろを図面に示す実施
例に基づいて説明する。図1(a)のまわたかいろ1
は、長方形のまわた製の不織布からなる。このまわたか
いろは、そのまま使用するか、又は、図1(b)に示す
ように2つ折りにして使用する。この不織布は、中性高
張性の冷鉱泉水に長時間浸漬した後に乾燥したものであ
る。その冷鉱泉水1kgの成分は次に示すとおりであ
る。
【0010】(イ)陽イオン ナトリウムイオン:10930mg カリウムイオン:63.6mg マグネシウムイオン:339.1mg カルシウムイオン:29.3mg 鉄(II)イオン:13.0mg (ロ)陰イオン フッ素イオン:0.4mg 塩素イオン:11490mg 硫酸イオン:9.8mg 炭酸水素イオン:12260mg 炭酸イオン:6.4mg (ハ)遊離成分 メタケイ酸:19.1mg 二酸化炭素:2974mg
【0011】次に、本発明のまわたかいろの発熱特性を
示す遠赤外線比較試験について説明する。この遠赤外線
試験は、2つの同じまわた製不織布の一方を鉱泉成分を
含有させる処理を施して実施例検体とし、他方をそのま
ま未処理の比較例検体とし、双方を人体温域の311.
5K(38.5℃)に加温した後に放置し、一定時間
(30秒)経過ごとに検体の表面温度と、検体の表面か
ら放射される7〜30μmの遠赤外線量を、赤外線温度
計及び赤外線量計を用いて測定し、記録器により記録し
て比較する試験である。
【0012】試験結果は次表に示すとおりである。 実施例検体 比較例検体 経過時間 表面温度 遠赤外線量 表面温度 遠性赤外線量 min. K(℃) mV K(℃) mV 0.5 313.8 (40.8) 4.8 311.7 (38.7) 3.0 1.0 312.5 (39.5) 4.3 310.6 (37.6) 2.6 1.5 310.3 (37.3) 3.9 309.4 (36.4) 2.35 2.0 309.3 (36.3) 3.6 308.2 (35.2) 2.1 2.5 308.5 (35.5) 3.3 307.2 (34.2) 1.8 3.0 307.7 (34.7) 3.0 3O6.6 (33.6) 1.7 3.5 306.9 (33.9) 2.27 305.9 (32.9) 1.45 4.0 306.0 (33.0) 2.5 305.2 (32.2) 1.25 4.5 305.5 (32.5) 2.35 304.9 (31.9) 1.15 5.0 304.8 (31.8) 2.2 304.2 (31.2) 1.0 5.5 304.3 (31.3) 2.0 303.9 (30.9) 0.95 6.0 304.1 (31.1) 1.85 303.6 (30.6) 0.9 6.5 303.5 (30.5) 1.75 303.2 (30.2) 0.85 7.0 303.3 (30.3) 1.6 302.9 (29.9) 0.75 7.5 302.9 (29.9) 1.5 302.6 (29.6) 0.63 8.0 302.6 (29.6) 1.4 8.5 302.2 (29.2) 1.35 9.0 302.2 (29.2) 1.3
【0013】試験結果が示すように、実施例検体は、放
置後、1分以上の間、初めの表面温度よりも2K程度昇
温するが、比較例検体は、放置後、初めの表面温度より
低下するだけであることを示す。又、実施例検体は、未
処理のものに比べると、同一温度においける遠赤外線量
が多い。例えば、308k(35℃)において実施例検
体の遠赤外線量は3.3mVであるが、比較例検体は
2.1mVである。
【0014】この試験結果から、本発明のまわたかいろ
は少なくとも人間の体温域において微熱を発生して多量
の遠赤外線を放出する物質を含有し、この微熱を発生す
る物質は、まわた製不織布含有させた鉱泉成分に含まれ
ていたものと解される。このように、本発明のまわたか
いろは、人間の体温域において微熱を発生し、多くの遠
赤外線エネルギーを放出するから、人体に接触もしくは
近接させた状態で着用すると、血行を促進させ冷えを癒
し、コリ、張り、痛みなどの緩和に役立つと考えられ
る。
【0015】
【実施例】本発明まわたかいろの実施例として、冷え
性、自律神経失調症、腰痛等を癒すために有効な足底の
つぼ(湧泉)を刺激する使用例について説明する。
【0016】図1(a)に示す本発明のまわたかいろ1
は95mm×130mmの長方形まわた製不織布であ
り、そのまま、又は図1(b)に示すように2つに折っ
て使用する。
【0017】図2(a)に示すように、2つに折った長
方形のまわたかいろ1を足底のつぼのある土踏まずに当
てる。必要であれば、2つ折りにしたまわたかいろ1の
間にテイッシュペーパを入れて厚さを調整する。つい
で、市販の140mm×180mmの固定用伸縮性粘着
シート2を使用してまわたかいろ1を足底にはり付け
る。例えば、足底にまわたかいろを添着してしばらくす
ると、つぼの近くが汗で湿ってくることがある。この場
合はすみやかに新しいものと取り替える。湿ったものは
乾かして、必要であれば洗濯して再使用する。通常、再
使用は数回可能である。
【0018】肩、腰、ひざ、足首に痛みのあるときは、
両足底にまわたかいろをはり付けると共に、図2
(b)、(c)、(d)、(e)に示すように、肩、
腰、ひざ、足首にまわたかいろ1をそのまま、又は2つ
折りにして当て、その上から市販の固定用粘着シート2
をかぶせてまわたかいろを患部にはり付ける。又は、図
2(f)に示すように、下着の内面の患部の位置にまわ
たかいろを当て、その上から同じく固定用粘着シート2
をかぶせてまわたかいろ1を下着にはり付ける。
【0019】
【発明の効果】上記の通り、本発明のまわたかいろは、
皮膚に優しいまわた製不織布であり、かつ人間の体温域
において微熱を発生する物質を有する鉱泉成分を含有す
るから、次のような多くの優れた効果を奏する。 1.長時間、皮膚に接触させても、火傷したり、かぶれ
たり、違和感を与えたりすることはない。 2.汚れたときは、洗濯して再使用することができる。 3.市販の固定用粘着シートを使用すると、患部又は下
着の患部位置に容易にはり付けることができる。 4.冷え性、自律神経失調症、肩や腰の痛み等を癒すた
めに有効な足裏のつぼ(湧泉)の刺激が、まわたかいろ
を足底にはることにより、容易に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のまわたかいろの実施例を示す斜視図で
あり、(a)はそのままの状態を、(b)は2つ折りに
した状態を、それぞれ示す。
【図2】まわたかいろの使用例を示す図であり、(a)
は足底にはり付けた状態を、(b)は肩にはり付けた状
態を、(c)は腰にはり付けた状態を、(d)はひざに
はり付けた状態を、(e)は足首にはり付けた状態を、
(f)は下着にはり付けた状態を、それぞれ示す。
【符号の説明】
1:まわたかいろ 2:固定用粘着シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人間の体温に近い温度において微熱を発
    生する鉱泉成分を含有したまわたからなるまわたかいろ
    (1)。
  2. 【請求項2】 まわたはそのまま、又は2つ折りにして
    使用することができる大きさの長方形不織布(2)に形
    成されたことを特徴とする請求項1記載のまわたかいろ
    (1)。
  3. 【請求項3】 まわたは、陽イオンと、陰イオンと、遊
    離成分とからなる鉱泉水に浸漬され乾燥されて鉱泉成分
    を含有し、前記陽イオンはナトリウムイオンと、カリウ
    ムイオンと、マグネシウムイオンと、カルシウムイオン
    と、鉄(II)イオンとを含み、前記陰イオンは、ふっ
    素イオンと、塩素イオンと、硫酸イオンと、炭酸水素イ
    オンと、炭酸イオンとを含み、前記遊離成分は非解離成
    分のメタケイ酸と、溶存ガス成分の二酸化炭素とを含む
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のまわたかいろ。
  4. 【請求項4】 鉱泉水は、 ナトリウムイオン:5000〜15000mg カリウムイオン:30〜100mg マグネシウムイオン:170〜510mg カルシウムイオン:15〜45mg 鉄(II)イオン:20mg以下 フッ素イオン:1mg以下 塩素イオン:5000〜17000mg 硫酸イオン:20mg以下 炭酸水素イオン:6000〜19000mg 炭酸イオン:10mg以下 メタケイ酸:9〜30mg 二酸化炭素:1400〜4500mg を含むことを特徴とする請求項3記載のまわたかいろ。
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