JP2001186791A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2001186791A
JP2001186791A JP37238299A JP37238299A JP2001186791A JP 2001186791 A JP2001186791 A JP 2001186791A JP 37238299 A JP37238299 A JP 37238299A JP 37238299 A JP37238299 A JP 37238299A JP 2001186791 A JP2001186791 A JP 2001186791A
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drive
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Toshiyuki Yasujima
俊幸 安島
Fumio Tajima
文男 田島
Yukio Kawabata
幸雄 川端
Takayuki Kumasaka
登行 熊坂
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成にして、高モータ出力が得られる
モータ駆動装置を提供することにある。 【解決手段】 マグネットロータ2Rの磁極位置を検出
する検出素子2Hの検出信号Hu,Hv,Hwを信号処
理部41によって処理し、検出素子2Hの矩形波状の検
出信号から60度周期の同期信号NHを作成し、この同
期信号NHに同期した三角波信号Striを三角波作成
部51によって作成する。一方、信号処理部41の出力
を受けて120度信号作成部43によって120度信号
D120nを作成し、180度信号作成部52において
120度信号D120nと三角波信号Striとから台
形波状の180度信号D180nを作成する。ここで、
三角波信号Striは台形波の斜辺を形成する。PWM
信号処理部6では、180度信号D180nをパルス幅
変調して180度通電の駆動信号Driveを出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ駆動装置に
係り、特に、検出素子を用いて回転位置を検出し、18
0度通電するモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家電品用のモータには、低コス
ト、省エネルギー、低騒音の観点から安価、高モータ出
力、低トルク脈動であることが望まれる。このために
は、永久磁石を使用したブラシレスDCモータをモータ
駆動装置で180度通電駆動する方式が用いられてい
る。特に、上記ブラシレスDCモータを180度通電駆
動するための位置検出において、特開平9−74790
号公報にあるように、ホールICの出力信号を用いた検
出方式が採用されている。この公報には、ホールICの
出力信号を検出して、検出信号のパターンと、検出信号
の変化を時間計測した変化周期とから、電気角で0〜3
60度の電圧位相を計算により求め、電圧位相に応じた
電圧率を記憶手段から読み出してPWM信号を作成し、
インバータを180度通電駆動することが開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術によれ
ば、ホールICの出力信号を検出して180度通電に必
要な位置情報が得られ、エンコーダなどを用いずに安価
に180度通電できる利点がある。しかし、検出パター
ンと、時間計測した変化周期との組み合わせにより、位
置情報を計算し、求めた位置情報に応じた任意の電圧率
を決定している。従って、第1に、計測手段、組み合わ
せ計算手段、電圧率記憶手段等を要し、マイコンなどを
用いて処理するため、高価になる。第2に、正弦波状の
パルス幅変調する場合には直流電圧の利用率が低下し、
モータ出力を十分に得られないなど、必ずしも安価、高
出力とは言えない等の問題がある。
【0004】本発明の課題は、安価な構成にして、高モ
ータ出力が得られるモータ駆動装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、検出素子の矩形波状の検出信号から60度周期の同
期信号を作成し、台形波の斜辺を形成する三角波から台
形波状の180度通電の基本信号を作成し、パルス幅変
調して180度通電駆動信号を作成する。ここで、モー
タの所定の回転速度を検出し、電気角で30〜150度
の120度区間を通電する120度通電駆動と、電気角
で0〜180度の180度区間を通電する180度通電
駆動とを切り替える。また、モータの起動時から全回転
速度において、電気角で0〜180度の180度区間を
通電する180度通電駆動とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によ
るモータ駆動装置を示す。本発明は、モータ位置の検出
素子にホールICを用いて、特に、台形波状の基本信号
を作成し、180度通電駆動することに特徴がある。本
実施形態では、モータにブラシレスDCモータ2を用い
た例について説明する。本実施形態のモータ駆動装置
は、インバータ1と、ブラシレスDCモータ2と、制御
部3及びインバータを駆動するドライブ回路7とから構
成する。ブラシレスDCモータ2は、三相の巻線2C
と、マグネットロータ2Rと、マグネットロータ2Rの
磁極位置を検出するホールIC2Hとから成り、ホール
ICの検出信号Hu,Hv,Hwを出力する。制御部3
は、120度信号処理部4と、180度信号処理部5
と、PWM信号処理部6とから構成し、PWM変調信号
Driveを出力する。制御部3から出力されたPWM
変調信号Driveはドライブ回路7を介してインバー
タ1のスイッチング素子をオン/オフさせ、ブラシレス
DCモータ2の三相の巻線2Cに通電する。制御部3内
の120度信号処理部4は、検出信号Hu,Hv,Hw
を処理する信号処理部41と、信号処理部41の出力の
一つである同期信号NHから速度信号Nsを検出する速
度検出部42と、信号処理部41の出力を受けて120
度信号D120nを作成する120度信号作成部43か
ら構成し、180度信号処理部5は、信号処理部41の
同期信号NHに同期した三角波信号Striを出力する
三角波作成部51と、120度信号D120nと三角波
信号Striとから台形波状の180度信号D180n
を作成する180度信号作成部52から構成する。ここ
で、三角波信号Striは台形波の斜辺を形成する信号
である。PWM信号処理部6では、速度信号Nsと速度
指令Ncとが一致するように120度信号D120nあ
るいは180度信号D180nの一方をPWM(パルス
幅変調)したPWM変調信号Driveを出力する。1
20度信号D120nと180度信号D180nのどち
らを選択するかは、PWM信号処理部6内で予め設定さ
れた速度基準値と速度信号Nsとを比較し、速度基準値
よりも速度信号Nsが大きければ、180度信号D18
0nを選択し、小さければ、120度信号D120nを
選択する。
【0007】更に、図2と図3を用いて詳細に説明す
る。図2は、120度信号処理部4と180度信号処理
部5の動作を示し、図3は、PWM信号処理部6の動作
を示す(図3では、特に、U相の信号についてのみを図
示しているが、他のV、W相についても同様である)。
図2中の角度θは、誘起電圧Euの角度を基準にとり、
0度から360度までを表す。ブラシレスDCモータ2
の巻線2C(各U,V,W相)に誘起される誘起電圧E
u,Ev,Ewと検出信号Hu,Hv,Hwとの位相関
係は、誘起電圧EuとEvとが一致する位相角度(15
0,330度)において検出信号Huの電圧レベルが反
転するように合わせてある。同様に、誘起電圧EvとE
wとが一致する位相角度(90,270度)では、検出
信号Hvが電圧レベルを反転し、誘起電圧EwとEuと
が一致する位相角度(30,210度)では、検出信号
Hwが電圧レベルを反転する。三相の巻線2CのU相と
V相の線間の誘起電圧、すなわち線間誘起電圧Eu−v
で見れば、誘起電圧Euに対して線間誘起電圧Eu−v
は30度位相が進んでいる。同様に、巻線2CのV相と
W相の線間誘起電圧Ev−wでは、誘起電圧Evに対し
て、巻線2CのW相とV相の線間誘起電圧Ew−uで
は、誘起電圧Ewに対してそれぞれ30度位相進みにな
る。60度信号Hxorは、検出信号Hu,Hv,Hw
の排他的論理和をとった信号であり、同期信号NHは6
0度信号Hxorの反転信号である。特に、検出信号H
u,Hv,Hwの信号レベルが反転していれば、60度
信号Hxorも信号レベルが反転するため、60度信号
Hxorを同期信号NHとしても良い。
【0008】まず、120度通電動作について説明す
る。120度信号D120nのサフィックスnはU相上
信号をu+、U相下信号をu−で表し、D120u+は
U相上の120度信号であり、他のV相、W相も同様に
表している。U相上の120度信号D120u+は、誘
起電圧Euが正の30〜150度区間にハイレベルとな
り、U相下の120度信号D120u−は誘起電圧Eu
が負の210〜330度区間にハイレベルとなる。他の
V相、W相も同様である。ブラシレスDCモータ2を駆
動には、検出信号Hu,Hv,Hwの組み合わせパター
ンにより、120度信号D120nの各UVW相の上下
信号の信号レベルを決定するようにし、ロジック回路に
より実現する。作成した各相の120度信号D120n
からPWM信号処理部6においてキャリア信号Cyでパ
ルス幅変調することにより、120度通電のPWM変調
信号Drive(特に、120度ドライブ信号O120
nのサフィックスnはU相上信号をO120u+,U相
下信号をO120u−とする。他のV,W相も同様であ
る。)を作成する。120度信号D120nをPWMす
る際に、ブラシレスDCモータ2の回転速度(速度信号
Ns)と速度指令Ncとが一致するように、キャリア信
号Cyの振幅を調整して、120度ドライブ信号O12
0nのパルス幅を制御する。図3において、U相上側の
120度信号D120u+にキャリア信号Cyを重ねて
図示し、角度θが90度付近でキャリア信号Cyの振幅
を大きくすることでU相上信号である120度ドライブ
信号O120u+のパルス幅は小さくなる。120度通
電のPWM変調信号Driveは、各UVW相の上下信
号をPWM(パルス幅変調)しても良いが、上信号か下
信号のどちらか一方をPWMしても良い。また、上信号
の120度区間の前半60度と、下信号の120度区間
の後半60度を交互にPWMするようにしても良い。
【0009】次に、180度通電動作について説明す
る。180度信号D180nのサフィックスnは各相を
表し、各UVW相の信号をそれぞれD180u,D18
0v,D180wで表す。台形波状の斜辺を形成する三
角波信号Striは、同期信号NHの積分波形である。
しかし、モータ回転速度が変化すると、積分回路(図示
せず)の出力である三角波の振幅と波形中心が変化する
ため、三角波作成部51において三角波の中心を示す三
角波基準信号Drefを作成するとともに、三角波の振
幅を一定にする自動ゲイン調整回路(図示せず)を介す
ることで三角波信号Striを作成する。180度信号
作成部52では、120度信号D120nからホールド
信号SPnを作成し、三角波信号Striの信号をホー
ルド信号SPnによってホールドして台形波状(三角波
は台形波の斜辺を形成する)の180度信号D180n
を作成する。ここで、ホールド信号SPnのサフィクス
nはUVWの各相を表し、SPuはU相のホールド信号
であり、他相も同様である。U相のホールド信号SPu
は、U相上の120度信号D120u+とU相下の12
0度信号D120u−の論理和で作成でき、他相も同様
である。作成した各相の180度信号D180nからP
WM信号処理部6においてキャリア信号Cyでパルス幅
変調することにより、180度通電のPWM変調信号D
rive(特に、180度ドライブ信号O180nのサ
フィックスnはU相上信号をO180u+,U相下信号
をO180u−とし、他のV,W相も同様である。)を
作成する。ここで、U相下の180度ドライブ信号O1
80u−はU相上の180度ドライブ信号O180u+
の反転信号であり、かつ、デットタイムを含んだ信号で
ある。また、180度信号D180nをPWMする際
に、ブラシレスDCモータ2の回転速度(速度信号N
s)と速度指令Ncとが一致するように、キャリア信号
Cyの振幅を決定し、三角波基準信号Drefによりキ
ャリア信号Cyのオフセットを180度信号D180n
の波形中心と一致するように調整する。図3において、
U相の180度信号D180uにキャリア信号Cyと三
角波基準信号Drefとを重ねて図示している。
【0010】以上により、本実施形態では、図2に示す
台形波状D180u,D180v,D180wを作成
し、この台形波状を駆動信号として180度通電をブラ
シレスDCモータに適用すれば、正弦波状の駆動信号に
よる180度通電に比し、台形波状の波形による駆動力
の方が大きくなるため、マイコンを用いない低コストの
ドライブシステムにおいても高モータ出力を得ることが
でき、振動・騒音の低減が可能となる。また、高効率、
高出力が要求されるディスクドライブ装置のディスク駆
動用ブラシレスDCモータに、本実施形態のモータ駆動
装置を適用することにより、高速回転のときにも、低振
動・低騒音でディスク駆動することができる。
【0011】なお、検出素子としてホールICを使った
例を示したが、ホール素子などのアナログ出力の検出素
子を用いた場合にも、アナログの出力信号をコンパレー
タで矩形波状に信号処理することにより、同様に可能で
あるため、ホール素子を用いても良い。
【0012】図4は、本発明の第2の実施形態であり、
特に、制御部3にPWM信号の生成機能を有するワンチ
ップのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼
ぶ。)などのディジタル回路を用いたときの構成図を示
す。図4における各部をマイコンで実現する方法を説明
する。制御部3は、マイコンの内のROM、RAMにプ
ログラムとしてディジタル処理する。特に、120度信
号処理部4内の信号処理部41はマイコンの入力ポート
と割り込み検出を行い、速度検出部42は信号処理部4
1で計測した時間を用いた演算処理を行い、120度信
号作成部43は信号処理部41で検出した検出パターン
を用いたパターン処理を行う。PWMタイマ部7が出力
するPWM変調信号Driveは、マイコン内のPWM
信号生成機能付きタイマユニットを用い、120度信号
D120nあるいは180度信号D180nに基づいて
速度指令Ncと速度信号Nsとが一致するようにPWM
パルス幅を増減してパルス幅に相当する数値をタイマレ
ジスタに設定することにより作成する。180度信号処
理部5内の三角波作成部であるUp/Downカウンタ
54は、マイコン内のUp/Downカウンタを用いて
積分動作を行い、三角波信号Striと、三角波基準信
号Drefと、Up/Downカウンタの状態を示す状
態信号SWを出力する。180度信号処理部52では、
120度信号D120nから生成されるホールド信号S
Pnに従って三角波信号Striの読み出し、及び、保
持を行い、180度信号D180nを作成する。状態信
号SWは、PWMタイマ部7において120度信号D1
20nあるいは180度信号D180nのどちらを用い
るかの信号選択に用いる信号である。
【0013】図5は、図4におけるUp/Downカウ
ンタ54の動作タイミング図であり、マイコンを用いて
ディジタル処理する他は図1〜3で示した構成及び記号
と同じである。図5を用いて、ブラシレスDCモータ2
の起動直後のUp/Downカウンタ54における三角
波信号Striの作成方法と120度/180度通電の
切り替え方法を説明する。まず、起動前にカウンタUD
CのオーバーフローフラグOVFとアンダーフローフラ
グODFをセットしておき、起動のタイミングT0にお
いて停止位置に応じてカウンタUDCのアップカウント
あるいはダウンカウントを開始する。カウンタUDCの
アップカウントあるいはダウンカウントのカウント切り
替え時に、アップカウントであればオーバーフローフラ
グOVFをリセットし、ダウンカウントならばアンダー
フローフラグODFをリセットする。起動直後の低速回
転では、カウンタUDCのオーバーフローあるいはアン
ダーフローを発生するためにオーバーフローフラグOV
FかアンダーフローフラグODFがセットされている。
すなわち、T1ではカウンタUDCのオーバーフローを
発生するためにオーバーフローフラグOVFがセットさ
れ、T2ではカウント切り替え時に、ダウンカウントで
あるので、アンダーフローフラグODFをリセットす
る。T3ではカウンタUDCのアンダーフローを発生す
るためにアンダーフローフラグODFがセットされ、T
4ではカウント切り替え時に、アップカウントであるの
で、オーバーフローフラグOVFをリセットする。T5
ではカウント切り替え時に、ダウンカウントであるの
で、アンダーフローフラグODFをリセットする。オー
バーフローフラグOVFとアンダーフローフラグODF
の論理和が状態信号SWであり、状態信号SWがセット
されている場合は120度通電するものとし、状態信号
SWがリセット(オーバーフローフラグOVFとアンダ
ーフローフラグODFの両方がリセット)されているタ
イミングT5以降では180度通電するものとする。タ
イミングT5以降では、カウンタUDCの値を三角波信
号Striとして用いるため、常に正しい三角波信号S
triを得ることが可能となり、180度信号生成部5
2ではカウンタUDCの最大値と最小値から求めた振幅
AMPから予め設定した所定の振幅となる倍率を乗じて
適切な180度信号D180nを出力する。以上によ
り、ワンチップのマイコンを用いたモータシステムの場
合には、制御部をマイコン内に容易に実現することがで
き、本実施形態によるディジタル方式の180度通電を
ブラシレスDCモータに適用すれば、回転速度範囲が広
範囲のドライブシステムにおいても高モータ出力かつ低
振動・低騒音とすることができる。
【0014】図6は、本発明の第3の実施形態を示す。
本実施形態は、特に、起動時から180度通電するのに
好適である。本実施形態が第1の実施形態と異なる点
は、起動時に120度通電することなく、全ての運転区
間において180通電するようにしたことであり、制御
部3では起動時に120度通電しないので、台形波状の
180度信号のみを作成すれば良く、PWM信号処理部
6においてパルス幅変調する際にも120度通電と18
0通電との切り替えが必要ない。この他、図1〜3と同
一記号、同一符号は同じ働きをする。図6において、ロ
ジック信号作成部44は、検出信号Hu,Hv,Hwの
パターンからロジック回路(図示せず)によってホール
ド信号SPn(120度信号のUVW各相における同一
相の上アーム信号と下アーム信号の論理和)を作成す
る。基本信号作成部53は、三角波信号Striとホー
ルド信号SPnとから180度信号D180nを作成す
る。
【0015】図7は、本実施形態の動作タイミング図を
示す。図7において、モータ起動直後であり、横軸は電
気角の角度で時間経過とともに間隔が短くなっていく加
速状態を示す。図中の角度0から角度300まで回転速
度が上がっていく状態において、各相の誘起電圧Eu,
Ev,Ewはモータの誘起電圧定数できまる割合で振幅
が大きくなる。検出信号Hu,Hv,Hwから作成され
る60度信号Hxor及び60度信号Hxorの反転信
号であるnot(Hxor)の周期もモータ回転速度の
上昇に従って短くなる。三角波信号Striは、60度
信号Hxorの反転信号を積分して生成しているため、
周期の長い角度0付近で積分回路(図示せず)の上限値
ULあるいは下限値DLに達し、三角波のピークがカッ
トされた波形となる。180度信号D180n(D18
0u,D180v,D180w)は、三角波信号Str
iをホールド信号SPn(SPu,SPv,SPw)の
タイミングで保持して作成するため、低速の回転速度付
近では台形波状の上辺に相当する区間が理想的な120
度より大きくなる。設計回転速度よりモータの回転速度
が小さければ小さいほど、180度信号D180nの台
形波状の上辺は120度から180度に近づき、斜辺の
区間の角度が小さくなるので、光ディスク用ドライブ装
置などのスピンドルモータやファンモータなどにおいて
はモータ起動直後の負荷状態は無負荷に近く、起動後は
速やかに回転速度が大きくなり、180度信号D180
nの台形波状の上辺はすぐに120度近くになるため、
問題にならない。以上により、本実施形態による台形波
状の180度通電をブラシレスDCモータに適用すれ
ば、起動時から180度通電できるため、構成が簡単に
でき、低コストのドライブシステムにおいても高モータ
出力で振動・騒音の低減が可能となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検出素子からの矩形波状の検出信号を用いて台形波状の
180度通電する駆動信号を作成し、この台形波状によ
る駆動信号を用いてモータを駆動するので、安価な構成
にして、高モータ出力を得ることができる。また、高効
率、高出力が要求されるモータの高速回転のときにも、
低振動・低騒音のモータ駆動が可能になる。また、本発
明の制御部をマイコン内に容易に実現することができ、
ディジタル方式の180度通電をモータに適用すること
により、回転速度範囲が広範囲のドライブシステムにお
いても高モータ出力、かつ、低振動・低騒音とすること
ができる。また、モータの起動時から台形波状の180
度通電する駆動信号を用いることにより、ドライブシス
テムの構成を簡単化でき、高モータ出力で振動・騒音の
低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるモータ駆動装置
の構成図
【図2】本発明の第1の実施形態の動作を説明する図
【図3】本発明の第1の実施形態の動作を説明する図
【図4】本発明の第2の実施形態における制御部の構成
【図5】本発明の第2の実施形態の動作を説明する図
【図6】本発明の第3の実施形態による構成図
【図7】本発明の第3の実施形態の動作を説明する図
【符号の説明】
1…インバータ、2…ブラシレスDCモータ、3…制御
部、4…120度信号処理部、41…信号処理部、42
…速度検出部、43…120度信号作成部、44…ロジ
ック信号作成部、5…180度信号処理部、51…三角
波作成部、52…180度信号作成部、53…基本信号
作成部、54…Up/Downカウンタ、6…PWM信
号処理部、7…ドライブ回路、8…PWMタイマ部
フロントページの続き (72)発明者 川端 幸雄 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 熊坂 登行 茨城県ひたちなか市大字稲田1410番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア製品事 業部内 Fターム(参考) 5H560 AA04 BB04 BB07 BB12 DA03 DA19 EB01 EC04 GG04 SS01 TT02 UA06 XA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、モータの巻線に通電するイン
    バータと、モータの回転位置を検出する検出素子と、前
    記モータの回転位置にあわせて180度通電の駆動信号
    を作成する制御部とを有するモータ駆動装置において、
    前記検出素子から検出した矩形状の検出信号に同期した
    60度周期の三角波信号を作成する三角波作成部と、前
    記三角波信号を分配して台形波状の180度基本信号を
    作成する180度信号作成部と、前記180度基本信号
    をパルス幅変調して180度通電の駆動信号を作成する
    PWM信号処理部を備えることを特徴とするモータ駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 モータと、モータの巻線に通電するイン
    バータと、モータの回転位置を検出する検出素子と、前
    記モータの回転位置にあわせて180度通電の駆動信号
    を作成する制御部とを有するモータ駆動装置において、
    前記検出素子から検出した矩形状の検出信号に同期した
    60度周期の三角波信号を作成する三角波作成部と、前
    記三角波信号を分配して台形波状の180度基本信号を
    作成する180度信号作成部と、前記検出素子から検出
    した矩形状の検出信号から120度通電信号を作成する
    120度信号作成部とを備え、前記モータの所定の回転
    速度で前記120度通電駆動と前記180度通電駆動と
    を切り替えて駆動することを特徴とするモータ駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    三角波作成部は、ディジタルのアップ/ダウンカウンタ
    を用いて前記検出素子の検出信号に同期した60度周期
    のディジタル処理した三角波を作成することを特徴とす
    るモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記角波作成部のア
    ップ/ダウンカウンタのアンダーフローとオーバーフロ
    ーのどちらかが発生している場合に、120度通電駆動
    に切り替えることを特徴とするモータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 モータと、モータの巻線に通電するイン
    バータと、モータの回転位置を検出する検出素子と、前
    記モータの回転位置にあわせて180度通電の駆動信号
    を作成する制御部とを有するモータ駆動装置において、
    前記検出素子から検出した矩形状の検出信号に同期した
    60度周期の三角波信号を作成する三角波作成部と、前
    記三角波信号を分配して台形波状の180度基本信号を
    作成する180度信号作成部と、前記180度基本信号
    をパルス幅変調して180度通電の駆動信号を作成する
    PWM信号処理部を備え、前記モータの起動時から前記
    180度通電駆動することを特徴とするモータ駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかにおい
    て、前記モータ駆動装置は、ディスクドライブ装置が有
    するディスクを回転させるモータ駆動装置に適用し、前
    記ディスクを回転駆動することを特徴とするモータ駆動
    装置。
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