JP2001186142A - パケットバッファ装置、及び、パケットスイッチ装置 - Google Patents

パケットバッファ装置、及び、パケットスイッチ装置

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JP2001186142A JP36943199A JP36943199A JP2001186142A JP 2001186142 A JP2001186142 A JP 2001186142A JP 36943199 A JP36943199 A JP 36943199A JP 36943199 A JP36943199 A JP 36943199A JP 2001186142 A JP2001186142 A JP 2001186142A
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Jun Hasegawa
純 長谷川
Toshitada Saito
藤 利 忠 斎
Yoshimitsu Shimojo
條 義 満 下
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    • H04L49/35Switches specially adapted for specific applications
    • H04L49/351Switches specially adapted for specific applications for local area network [LAN], e.g. Ethernet switches

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーフキューを削除した後の連結パケットキ
ューと連結管理テーブルの整合性を確保する。 【解決手段】 連結管理テーブル20の各リーフテーブ
ルLT(1)〜LT(m)に、1段上流側に位置するリ
ーフキューLQが削除操作の最中であることを示す削除
操作識別子D(1)〜D(m)を設ける。リーフキュー
LQ(n)を削除する際に、削除対象のリーフキューL
Q(n)に格納されている要素がゼロでない場合には、
削除操作識別子D(n+1)を1にセットする。これに
より、リーフテーブルLT(n−1)は、リーフキュー
LQ(n)が削除操作中であることを認識することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力されたパケッ
トを一時的に蓄積し転送するパケットバッファ装置及び
パケットスイッチ装置に関し、特に、パケットを複数の
宛先に配送する機能を実現するためのパケットバッファ
装置及びパケットスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−145387号には、キュ
ーのアクセススループットが宛先数に依存しないパケッ
トバッファ装置が開示されている。図8は、特開平10
−145387号に開示されているパケットバッファ装
置を用いたパケットスイッチ装置の内部構成の一部を示
すブロック図である。
【0003】この図8に示すように、パケットバッファ
装置100の内部には、複数のパケットキュー110
と、詳しくは後述する連結パケットキュー112とが、
形成される。いずれのパケットキューに蓄積されるか
は、入力されたパケットのヘッダに基づいて判断され
る。これらパケットキュー110に蓄積されたパケット
は、スケジューラ(図示省略)の指示に基づいてバス1
20を介して出力ポート#1〜#4のいずれかに出力さ
れ、これら出力ポート#1〜#4から送出される。な
お、ATM(Asynchronous Transfer Mode)通信の場合
には、このパケットのことをATMセルという。
【0004】この従来のパケットバッファ装置100に
おいては、次のような方式によりマルチキャスト機能を
実現していた。ここで、マルチキャスト機能とは、複数
の宛先に同一の内容を伝送する機能をいう。
【0005】図9は、このパケットバッファ装置100
内部で行われるマルチキャスト機能を実現するための同
報パケットの処理を説明する図である。
【0006】この図9に示すように、パケットバッファ
装置100に設けられたパケット振り分け部130に入
力されたパケットは、パケットに含まれているヘッダに
基づいて振り分けが行われる。そして、パケットがマル
チキャスト機能を実現する同報パケットである場合に
は、フロー毎に形成された連結パケットキュー112の
うち該当する連結パケットキュー112にパケットを蓄
積する。
【0007】ここで、フローとは、同一のマルチキャス
トを構成するパケットの集合をいう。例えば、図9の例
では、連結パケットキュー112(1)は、コピー先C
P1、CP2、CP3、CP4から構成されるフローの
ためのキューであり、連結パケットキュー112(2)
は、コピー先CP1、CP4から構成されるフローのた
めのキューであり、連結パケットキュー112(3)
は、コピー先CP3、CP5、CP6から構成されるフ
ローのためのキューである。このように、パケットバッ
ファ装置100では、マルチキャストツリーがフローの
数だけ同時に重ね合わされて存在する。なお、ユニキャ
ストを宛先が1つの特別なマルチキャストと考えれば、
通常のパケットキュー110も連結パケットキュー11
2に含まれると考えることもできる。
【0008】次に、連結パケットキュー112(1)を
例にして、その動作を説明する。図9に示すように、パ
ケット振り分け部130は、入力されたパケットのヘッ
ダを解析し、その結果、入力されたパケットは連結パケ
ットキュー112(1)に蓄積すべきパケットであった
とする。この場合、パケット振り分け部130は、その
パケットを1つの要素として連結パケットキュー112
(1)の最も上流に入力する。すなわち、連結パケット
キュー112(1)におけるコピー先CP1のリーフキ
ューLQ(1)の最後尾に要素を蓄積する。
【0009】コピー先CP1のリーフキューLQ(1)
の最後尾に蓄積されたパケットは、やがてコピー先CP
1のリーフキューLQ(1)の先頭になり、出力ポート
からコピー先CP1のパケットとして送出される。この
送出されたパケットは、連結パケットキュー112
(1)におけるコピー先CP2のリーフキューLQ
(2)の最後尾に蓄積される。同様にして、このパケッ
トはやがてコピー先CP2のリーフキューLQ(2)の
先頭になり、出力ポートからコピー先CP2のパケット
として送出され、連結パケットキュー112(1)にお
けるコピー先CP3のリーフキューLQ(3)の最後尾
に蓄積される。このような処理を繰り返すことにより、
パケットはコピー先CP3、CP4からも送出されて、
この連結パケットキュー112(1)から取り除かれ
る。
【0010】このように、従来のパケットバッファ装置
100においては、フロー毎に形成された連結パケット
キュー112内に、そのフローを構成するコピー先毎に
リーフキューLQを個別に形成することにより、マルチ
キャスト機能を実現していた。
【0011】このマルチキャスト機能においては、フロ
ーを構成するコピー先が削除される場合が生ずる。例え
ば、マルチキャスト通信をしている1ユーザが、このマ
ルチキャスト通信から外れる場合である。このような場
合には、連結パケットキュー112から該当するコピー
先のリーフキューLQを削除する必要がある。
【0012】図9を例に説明すると、連結パケットキュ
ー112(1)のコピー先CP2を削除する場合、コピ
ー先CP1のリーフキューLQ(1)の次に接続される
リーフキューLQを、コピー先CP2のリーフキューL
Q(2)からコピー先CP3のリーフキューLQ(3)
に変更する。つまり、コピー先CP1のリーフキューL
Q(1)から送出されたパケットは、コピー先CP3の
リーフキューLQ(3)の最後尾に蓄積されるようにす
る。
【0013】その際、コピー先CP2のリーフキューL
Q(2)にパケットが蓄積されている場合には、コピー
先CP2のリーフキューLQ(2)からパケットの送出
を継続し、その送出されたパケットを、コピー先CP3
のリーフキューLQ(3)に蓄積する必要がある。この
ようにすることにより、削除したいリーフキューLQ
(2)に蓄積されているパケットをゼロにして、パケッ
トバッファ装置100内の整合性を保っていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパケットバッファ装置には、次のような問題がある。
まず、第1に、図10に示すように、リーフキューLQ
(n)を削除する場合に、次のリーフキューLQ(n+
1)にパケットが一度も蓄積されていないときには、リ
ーフキューLQ(n+1)のヘッダポインタが未確定で
あるため、リーフキューLQ(n)のパケットをリーフ
キューLQ(n+1)に接続変更することができないと
いう問題があった。
【0015】この問題を図11に基づいて詳しく説明す
る。この図11は、連結パケットキュー112に蓄積さ
れた要素P100〜P103と、この連結パケットキュ
ー112を管理する連結管理テーブルの(nー1)番か
ら(n+1)番のリーフテーブルとを示す図である。
【0016】図11に示すように、リーフキューLQ
(n+1)には、一度も要素が蓄積されていないため、
(n+1)番リーフテーブルのヘッドポインタH(n+
1)は、不確定の状態になっている。このリーフキュー
LQ(n+1)を削除しない通常の動作においては、リ
ーフキューLQ(n)の要素P100をリーフキューL
Q(n+1)に転送する際に、ヘッドポインタH(n+
1)が要素P100を指すようになるので、この時点で
ヘッドポインタH(n+1)が確定する。これにより、
リーフキューLQ(n)の先頭であった要素P100
は、リーフキューLQ(n+1)の最後の要素(リーフ
キューLQ(n+1)の唯一の要素であるため、先頭の
要素でもある)となる。また、リーフキューLQ(n)
に対するn番リーフテーブルのヘッドポインタH(n)
は、要素P101を指すようになる。
【0017】一方、リーフキューLQ(n)を削除する
場合、リーフキューLQ(n−1)がリーフキューLQ
(n+1)に対して、これと同様の処理を行う。すなわ
ち、リーフキューLQ(n−1)からリーフキューLQ
(n+1)に要素P102を転送する際に、リーフキュ
ーLQ(n+1)に対応する(n+1)番リーフテーブ
ルのヘッドポインタH(n+1)は、要素P102を指
すようになり、この時点でヘッドポインタH(n+1)
が確定する。しかし、ヘッドポインタH(n+1)がリ
ーフキューLQ(n−1)の先頭にあった要素P102
を指してしまうと、リーフキューLQ(n)に蓄積され
ている要素P100、P101をリーフキューLQ(n
+1)に転送できなくなってしまう。つまり、リーフキ
ューLQ(n)に蓄積されている要素P100、P10
1を、ヘッドポインタH(n+1)と要素相互間のリン
クポインタとを用いて連結することができなくなってし
まう。
【0018】このように、従来のパケットバッファ装置
100では、リーフキューLQ(n)を削除する場合
に、次のリーフキューLQ(n+1)にパケットが一度
も蓄積されていないときには、リーフキューLQ(n+
1)のヘッダポインタが未確定であるため、リーフキュ
ーLQ(n)のパケットをリーフキューLQ(n+1)
に接続変更することができないという問題が生じてい
た。
【0019】第2に、図12に示すように、連結パケッ
トキュー112の最も下流に位置するリーフキューLQ
(n)を削除する際に、その上流側のリーフキューLQ
(1)〜LQ(n−1)のすべてが空である場合には、
連結パケットキュー112のテイルポインタが異常にな
ってしまうという問題があった。
【0020】この問題を図13に基づいて詳しく説明す
る。この図13は、連結パケットキュー112に蓄積さ
れた要素P110〜P112と、この連結パケットキュ
ー112を管理する連結管理テーブルのリーフテーブル
及びルートテーブルとを示す図である。
【0021】図13に示すように、ルートテーブルに設
けられたテイルポインタTは、連結パケットキュー11
2の最後尾の要素P112を指している。最も下流に位
置するリーフキューLQ(n)以外のリーフキューLQ
(1)〜LQ(n−1)に要素が1つでも残っていれ
ば、テイルポインタTは不確定にならないので、何ら問
題は生じない。
【0022】しかし、削除されるリーフキューLQ
(n)以外のリーフキューLQ(1)〜LQ(n−1)
に蓄積されている要素がゼロになった場合には、次のよ
うな理由により問題が生じる。すなわち、この場合、テ
イルポインタTは、リーフキューLQ(n−1)の「最
後尾だった」要素を指している。つまり、既に開放され
た要素をテイルポインタTが指していることになる。
【0023】このような状況の場合、この連結パケット
キュー112に蓄積されていた要素のルートテーブルに
おける総数情報Cがゼロではないため、パケットバッフ
ァ装置100がテイルポインタTが不確定になっている
ことを認識できない。このため、パケットバッファ装置
100は、この連結パケットキュー112に新たに到着
したパケットを、テイルポインタTが指している要素に
リンクさせることになる。つまり、既に開放されている
要素にリンクさせることになる。このようにパケットを
リンクさせると、同一の要素に、この連結パケットキュ
ー112のリンクと、開放リストのリンクとの2つのリ
ンクが形成されてしまうことになる。したがって、その
要素が他のリンクに再利用されている場合には、他のリ
ンクを破壊してしまい、また、再利用されていなくとも
いずれは再利用されるため、その際に開放された要素を
使用していたリンクが破壊されることになる。
【0024】このように、従来のパケットバッファ装置
100では、リーフキューLQ(n)にのみ要素が残っ
ている場合に、リーフキューLQ(n)を削除すると、
要素が実際にはゼロであるにもかかわらず、パケットバ
ッファ装置100はテイルポインタが確定していると誤
認してしまうという問題が生じていた。
【0025】しかも、これら図10及び図12に示した
ような状況は、削除するコピー先の出力にトラブルが発
生している場合に、そのコピー先へ要素の送出ができな
いことから、しばしば発生し得る状況である。
【0026】本発明は、前記課題に鑑みてなされたもの
であり、連結パケットキューから1つのコピー先のリー
フキューを削除しても全体の整合性を確保することので
きるパケットバッファ装置を提供することを目的とす
る。すなわち、連結パケットキューの状態が変化した場
合でも適切な処理をすることのできるパケットバッファ
装置を提供することを目的とする。さらに、このような
パケットバッファ装置を用いたパケットスイッチ装置を
提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るパケットバッファ装置は、フロー毎に
形成された連結パケットキューであって、同一フローに
属するコピー先毎に形成されたリーフキューを有し、前
記リーフキューにパケットを要素として蓄積するととも
に、上流側に位置する前記リーフキューから送出した要
素を下流側に位置する前記コピー先に順次転送すること
により同一フローに属する前記コピー先からパケットを
順次送出するための、連結パケットキューと、前記リー
フキューに対応して前記リーフキュー毎に形成されたリ
ーフテーブルを有し、このリーフテーブルを用いて前記
連結パケットキューに蓄積された要素を管理するための
連結管理テーブルと、削除対象の前記リーフキューを削
除する処理の際に、削除対象の前記リーフキューの1段
上流側に位置する前記リーフキューに対応する前記リー
フテーブルが、1段下流側に位置する前記リーフキュー
が削除操作中であることを検出する、検出手段と、を備
えることを特徴とする。
【0028】また、本発明に係るパケットスイッチ装置
は、入力されたパケットをそのパケットが含んでいるヘ
ッダ情報に基づいてスイッチングを行うルーティングス
イッチと、前記ルーティングスイッチの前段と後段の少
なくとも一方に設けられた前記パケットバッファ装置
と、を備えることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係るパケットバッファ装
置は、連結パケットキューを管理する連結管理テーブル
の各リーフテーブルとルートテーブルに、前段のリーフ
キューが削除操作中であることを示す削除操作識別子を
設けることにより、リーフキューを削除した後の連結パ
ケットキューと連結管理テーブルの整合性を確保しよう
としたものである。より詳しくを以下に説明する。
【0030】図1は、連結パケットキュー10と、この
連結パケットキュー10全体を管理する連結管理テーブ
ル20との構成を、ブロックで示す図である。
【0031】この図1に示す例では、あるフローの連結
パケットキュー10は、m個のリーフキューLQ(1)
〜LQ(m)で構成されている。すなわち、この例で
は、m個のコピー先で構成されるマルチキャストが形成
されている。本実施形態では、リーフキューLQ(1)
〜LQ(m)には、パケットそのものが格納されている
訳ではなく、そのパケット用のポインタブロックが格納
されている。このポインタブロックは、対応するパケッ
トを格納しているメモリ空間のメモリアドレスと、次の
ポインタブロックへのリンクポインタとで、構成されて
いる。このため、以下においては、リーフキューLQ
(1)〜LQ(m)には、要素が格納されていると表現
することとする。但し、実際に、このリーフキューLQ
(1)〜LQ(m)に、要素としてパケットデータその
ものを格納するようにしてもよい。
【0032】図1に示すように、最も下流に位置するリ
ーフキューLQ(m)には、要素P11、P12が格納
されている。リーフキューLQ(n+1)には、要素P
21〜P23が格納されている。リーフキューLQ
(n)には、要素P24〜P27が格納されている。リ
ーフキューLQ(n−1)には、要素P28〜P31が
格納されている。最も上流に位置するリーフキューLQ
(1)には、要素P41〜P43が格納されている。
【0033】連結管理テーブル20は、ルートテーブル
RTとリーフテーブルLT(1)〜LT(m)とを備え
て構成されている。リーフテーブルLT(1)〜LT
(m)は、各リーフキューLQ(1)〜LQ(m)に対
応して設けられている。つまり、リーフテーブルLT
は、1つのコピー先に対して1つずつ設けられている。
【0034】これら各リーフテーブルLT(1)〜LT
(m)の構成を、リーフテーブルLT(n)を例に説明
すると、リーフテーブルLT(n)には、ヘッドポイン
タH(n)とレングスポインタL(n)とネクストポイ
ンタN(n)と削除操作識別子D(n)とが、含まれて
いる。
【0035】ヘッドポインタH(n)は、リーフキュー
LQ(n)の先頭を示すポインタである。この図1の例
では、要素P24を指し示している。レングスポインタ
L(n)は、このリーフキューLQ(n)に格納されて
いる要素数を示すポインタである。この図1の例では、
リーフキューLQ(n)には、4個の要素P24〜P2
7が格納されているので、レングスポインタL(n)
は、4を示している。
【0036】ネクストポインタN(n)は、次段である
n+1段目のリーフテーブルLT(n+1)を示すポイ
ンタである。本実施形態においては、各リーフテーブル
LT(1)〜LT(m)は、リーフ識別子Lidにより
識別されている。このため、ネクストポインタN(n)
は、次段のリーフテーブルTL(n+1)のリーフ識別
子37を示している。
【0037】削除操作識別子D(n)は、前段であるn
−1段目のリーフキューLQ(n−1)が削除操作中で
あることを示す識別子である。すなわち、削除操作識別
子D(n)は、前段であるn−1段目のリーフキューL
Q(n−1)が削除操作中である場合には1になり、そ
れ以外の場合には0になる。
【0038】ルートテーブルRTには、トップリーフポ
インタN(0)とテイルポインタTと総数情報Cと削除
操作識別子D(0)とが、含まれている。トップリーフ
ポインタN(0)は、最初のリーフテーブルLT(1)
を示すポインタである。この図1の例では、リーフテー
ブルTL(1)のリーフ識別子Lidは73であるの
で、トップリーフポインタN(0)は73を示してい
る。
【0039】テイルポインタTは、連結パケットキュー
10の最後尾、つまり、最も上流に位置する要素を示す
ポインタである。この図1の例では、テイルポインタT
は、連結パケットキュー10に格納されている要素P4
3を指し示している。
【0040】総数情報Cは、連結パケットキュー10に
格納されている要素の総数を示す情報である。削除操作
識別子D(0)は、連結パケットキュー10の最も下流
に位置するリーフキューLQ(m)が削除操作中である
ことを示す識別子である。すなわち、削除操作識別子D
(0)は、最も下流に位置するリーフキューLQ(m)
が削除操作中である場合には1になり、それ以外の場合
には0になる。
【0041】なお、最も後段に位置するリーフテーブル
LT(m)のネクストポインタN(m)は、ルートテー
ブルRTを示している。この図1の例では、ルートテー
ブルのリーフ識別子Lidが91であるので、ネクスト
ポインタN(m)は91を示している。
【0042】次に、この図1に基づいて、パケットバッ
ファ装置にマルチキャストのパケットが到着した際の動
作について説明する。
【0043】マルチキャストのパケットがパケットバッ
ファ装置に到着した場合、パケット振り分け部がヘッダ
を参照して、パケットの振り分けを行う。ここでは、こ
のマルチキャストのパケットが連結パケットキュー10
に振り分けられたとする。そして、パケット振り分け部
は連結パケットキュー10の最も上流にこの新たなパケ
ットを追加する。つまり、最も上流に位置するリーフキ
ューLQ(1)の最後尾である要素P43の次に新たな
要素を追加する。
【0044】これに伴い、連結管理テーブル20に対し
て、必要な更新をする。すなわち、ルートテーブルRT
におけるテールポインタTを変更し、総数情報Cを1つ
カウントアップする。また、1段目のリーフテーブルL
T(1)におけるレングスポインタL(1)を1つカウ
ントアップする。
【0045】次に、1つのリーフキューLQ(n)から
1つのパケット(要素)が出力され、次のリーフキュー
LQ(n+1)に転送される動作を説明する。
【0046】リーフキューLQ(n)から1つ要素を出
力する場合、リーフテーブルLT(n)のヘッドポイン
タH(n)が示す要素を出力する。つまり、リーフキュ
ーLT(n)の先頭の要素を出力する。この図1の例の
場合、リーフキューLQ(n)の要素P24を出力す
る。そして、この要素P24を、次のリーフキューであ
るリーフキューLQ(n+1)に転送する。
【0047】但し、要素の転送にあたっては、連結パケ
ットキュー10の要素のポインタチェーンを書き換える
必要はない。すなわち、リーフテーブルLT(n)のヘ
ッドポインタH(n)が要素P25を示すように変更
し、レングスポインタL(n)を1つカウントダウンす
るとともに、リーフテーブルLT(n+1)のレングス
ポインタL(n+1)を1つカウントアップすればよ
い。つまり、本実施形態によれば、同一フローのキュー
をリーフキューLQとして1つの連結パケットキュー1
0にまとめて構成したので、リーフキューLQ間の要素
(パケット)の転送は、連結管理テーブル20のポイン
タを変更するだけでなし得る。
【0048】次に、連結パケットキュー10の最も下流
に位置するリーフキューLQ(m)から1つの要素(パ
ケット)が出力される際の動作について説明する。
【0049】リーフキューLQ(m)から要素を出力し
た場合、この要素を次のリーフキューに転送する必要は
ない。このため、この要素は出力が完了した後、連結パ
ケットキュー10のポインタチェーンから消去する。こ
の図1の例の場合、リーフテーブルLT(m)のヘッド
ポインタH(m)が要素P12を示すように変更し、レ
ングスポインタL(m)を1つカウントダウンするとと
もに、ルートテーブルRTの総数情報Cを1つカウント
ダウンする。
【0050】次に、連結パケットキュー10から1つの
リーフキューLQを削除する際の動作を図2に基づいて
説明する。図2は、連結パケットキュー10から1つの
リーフキューLQを削除する際の動作を示すフローチャ
ートである。この図2では、n段目のリーフキューLQ
(n)を削除し、リーフテーブルLT(n)を削除する
際の動作を示している。
【0051】まず、パケットバッファ装置は、n段目の
リーフキューLQ(n)への新たな要素の追加を禁止す
る(ステップS10)。これは、削除対象であるリーフ
キューLQ(n)の要素が増えると、リーフキューLQ
(n)の要素数が0にならなくなってしまうためであ
る。このため、n段目のリーフキューLQ(n)の要素
が増加しないようにする。
【0052】次に、パケットバッファ装置は、nとmが
等しくないかどうかを判断する(ステップS11)。す
なわち、削除対象であるリーフキューLQ(n)が、連
結パケットキュー10の最も下流に位置するリーフキュ
ーであるかどうかを判断する。
【0053】削除対象のリーフキューLQ(n)が最も
下流に位置するリーフキューでない場合(ステップS1
1:はい)には、削除対象であるリーフキューLQ
(n)のリーフテーブルLT(n)のレングスポインタ
L(n)が、0でないかどうかを判断する(ステップS
12)。リーフテーブルLT(n)のレングスポインタ
L(n)が0でない場合(ステップS12:はい)に
は、次段のリーフテーブルLT(n+1)の削除操作識
別子D(n+1)を、1にセットする(ステップS1
3)。これにより、削除対象の前段のリーフテーブルL
T(n−1)に、リーフテーブルLT(n)が削除操作
中であることを知らせることができる。
【0054】一方、リーフテーブルLT(n)のレング
スポインタL(n)が0の場合(ステップS12:いい
え)には、このステップS13の処理をバイパスする。
このため、リーフテーブルLT(n)のレングスポイン
タL(n)が0の場合には、削除操作識別子D(n+
1)は0のままである。
【0055】次に、パケットバッファ装置は、削除対象
の次段のリーフテーブルLT(n+1)のレングスポイ
ンタL(n+1)が0であるかどうかを判断する(ステ
ップS14)。リーフテーブルLT(n+1)のレング
スポインタL(n+1)が0である場合(ステップS1
4:はい)には、ヘッドポインタH(n+1)をH
(n)に変更する(ステップS15)。これは、次段の
n+1段目のリーフテーブルLT(n+1)におけるレ
ングスポインタL(n+1)が0であると、このリーフ
キューLQ(n+1)に要素が一度も格納されたことが
ない可能性があるためである。要素が一度も格納されて
いない場合、n+1段目のリーフテーブルLT(n+
1)のヘッドポインタH(n+1)が不確定のままであ
る可能性がある。このn+1段目のリーフキューLQ
(n+1)には、リーフキューLQ(n)とリーフキュ
ーLQ(n−1)との双方から要素が転送されてくる。
このため、ヘッドポインタH(n+1)を不確定のまま
にしておくと、ヘッドポインタH(n+1)がリーフキ
ューLQ(n−1)から転送されてきた要素を指した状
態で確定してしまい、リーフキューLQ(n)から転送
されてきた要素をこれに接続できなくなってしまう恐れ
がある。このように連結パケットキュー10のポインタ
チェーンが破壊されてしまう恐れがあるため、本実施形
態においては、n+1段目のリーフテーブルLT(n+
1)のヘッドポインタH(n+1)に、n段目のリーフ
テーブルLT(n)のヘッドポインタH(n)を代入す
ることにより、ヘッドポインタH(n+1)をリーフキ
ューLQ(n)の先頭に強制的に確定させ、リーフキュ
ーLQ(n+1)の要素を連結パケットキュー10にリ
ンクさせている。
【0056】一方、リーフテーブルLT(n+1)のレ
ングスポインタL(n+1)が0でない場合(ステップ
S14:いいえ)には、ヘッドポインタH(n+1)は
既に確定しているので、ステップS15の処理をバイパ
スする。つまり、ヘッドポインタH(n+1)はそのま
まにしておく。
【0057】次に、パケットバッファ装置は、連結パケ
ットキュー10からn段目のリーフキューLQ(n)を
削除するため、削除対象の前段のリーフテーブルLT
(n−1)のネクストポインタN(n−1)を、削除対
象のリーフテーブルLT(n)のネクストポインタN
(n)に変更する(ステップS16)。図3は、図1の
連結パケットキューに対してこの処理を施した後の状態
を示す図である。この図3に示すように、この例では、
リーフテーブルLT(n−1)のネクストポインタN
(n−1)に、リーフテーブルLT(n)のネクストポ
インタN(n)の値である37を代入する。これによ
り、リーフテーブルLT(n−1)をリーフテーブルL
T(n+1)に接続したことになる。
【0058】この時点では、n+1段目のリーフテーブ
ルLT(n+1)のヘッドポインタH(n+1)は既に
確定しており、連結パケットキュー10の要素の総数が
0、すなわちC=0にならない限り、不確定にはならな
い。また、レングスポインタL(n)が0でない限り、
削除操作識別子D(n+1)は1であるので、削除操作
識別子D(n+1)が1の間はCは0にならない。この
ため、n+1段目のリーフテーブルLT(n+1)のヘ
ッドポインタH(n+1)は、不確定にならない。した
がって、削除操作識別子D(n+1)=1の期間はヘッ
ドポインタH(n+1)の要素のリンクポインタの更新
を禁止し(ステップS17)、ヘッドポインタH(n+
1)にn−1段目のリーフキューLQ(n−1)の要素
が書き込まれるのを禁止する。つまり、リーフキューL
Q(n−1)の先頭の要素に、ヘッドポインタH(n+
1)の要素のリンクポインタを変更するのを禁止する。
【0059】次に、パケットバッファ装置は、削除対象
のリーフキューLQ(n)のレングスポインタL(n)
が0になったかどうかを判断する(ステップS18)。
レングスポインタL(n)が0になっていない場合(ス
テップS18:いいえ)には、上述したステップS17
の状態で待機する。この間、削除対象のリーフキューL
Q(n)からは、順次、格納されている要素が送出さ
れ、リーフキューLQ(n+1)に転送されていく。
【0060】ステップS18において、レングスポイン
タL(n)が0になった場合(ステップS18:はい)
には、削除操作識別子D(n+1)を0に戻して(ステ
ップS19)、このリーフキューLQ(n)を削除する
処理を終了する。
【0061】一方、上述したステップS11において、
nとmが等しかった場合(ステップS11:いいえ)、
つまり、削除するリーフキューLQ(n)が最も下流に
位置するリーフキューであった場合には、削除対象であ
るリーフキューLQ(n)のリーフテーブルLT(n)
のレングスポインタL(n)が、0でないかどうかを判
断する(ステップS20)。リーフテーブルLT(n)
のレングスポインタL(n)が0でない場合(ステップ
S20:はい)には、ルートテーブルRTの削除操作識
別子D(0)を、1にセットする(ステップS21)。
これにより、削除対象の前段のリーフテーブルLT(n
−1)に、ルートテーブルRTを介して、リーフテーブ
ルLT(n)が削除操作中であることを知らせることが
できる。
【0062】一方、リーフテーブルLT(n)のレング
スポインタL(n)が0の場合(ステップS20:いい
え)には、このステップS21の処理をバイパスする。
このため、リーフテーブルLT(n)のレングスポイン
タL(n)が0の場合には、削除操作識別子D(0)は
0のままである。
【0063】次に、パケットバッファ装置は、ルートテ
ーブルRTの総数情報Cから、削除対象のリーフテーブ
ルLT(n)のレングスポインタL(n)を減算する
(ステップS22)。これは、最も下流に位置するリー
フキューLQ(n)は、次段のリーフキューに接続され
ることはないため、そのまま要素数分を減算することに
より連結パケットキュー10の要素の総数情報Cを正し
く維持することができるためである。
【0064】次に、パケットバッファ装置は、連結パケ
ットキュー10からn段目のリーフキューLQ(n)を
削除するため、削除対象の前段のリーフテーブルLT
(n−1)のネクストポインタN(n−1)を、削除対
象のリーフテーブルLT(n)のネクストポインタN
(n)に変更する(ステップS23)。図4は、図1の
連結パケットキューに対してこの処理を施した後の状態
を示す図である。この図4に示すように、この例では、
リーフテーブルLT(n−1)のネクストポインタN
(n−1)に、リーフテーブルLT(n)のネクストポ
インタN(n)の値である91を代入する。これによ
り、連結パケットキュー10からリーフキューLQ
(n)を切り離したことになる。
【0065】次に、パケットバッファ装置は、n段目の
リーフキューLQ(n)の要素がなくなるまで、すなわ
ち、削除操作識別子D(0)が1の期間は、n段目のリ
ーフキューLQ(n)分の操作による総数情報Cの更新
を禁止する(ステップS24)。
【0066】次に、パケットバッファ装置は、削除対象
のリーフキューLQ(n)のレングスポインタL(n)
が0になったかどうかを判断する(ステップS25)。
レングスポインタL(n)が0になっていない場合(ス
テップS25:いいえ)には、上述したステップS24
の状態で待機する。この間、削除対象のリーフキューL
Q(n)からは、順次、格納されている要素が送出さ
れ、連結パケットキュー10から取り除かれていく。
【0067】一方、レングスポインタL(n)が0にな
った場合(ステップS25:はい)には、ルートテーブ
ルRTの削除操作識別子D(0)を0に戻して(ステッ
プS26)、このリーフキューLQ(n)を削除する処
理を終了する。
【0068】以上のように、本実施形態に係るパケット
バッファ装置によれば、連結管理テーブル20を構成す
るリーフテーブルLT(1)〜LT(m)のそれぞれ
に、1段上流側に位置するリーフキューLQが削除操作
中であることを示す削除操作識別子D(1)〜D(m)
を設けたので、例えば、リーフキューLQ(n)を削除
する場合で且つレングスポインタL(n)≠0の場合
に、1段下段に位置するリーフテーブルLT(n+1)
の削除操作識別子D(n+1)を1にセットすることに
より、このリーフキューLQ(n)が削除中であること
を1段下段に位置するリーフキューLQ(n−1)に認
識させることができる。
【0069】さらに、リーフキューLQ(n+1)の要
素数が0である場合には、リーフテーブルLT(n+
1)のヘッドポインタH(n+1)にヘッドポインタH
(n)を代入して、リーフテーブルLT(n+1)のヘ
ッドポインタH(n+1)を確定させることとしたの
で、リーフキューLQ(n+1)に一度も要素が蓄積さ
れたことがないことにより、ヘッドポインタH(n+
1)が不確定の状態のままになっていることを回避する
ことができる。
【0070】しかも、削除操作識別子D(n+1)が1
にセットされている間、つまり、リーフキューLQ
(n)に要素が存在している間は、リーフテーブルLT
(n−1)がヘッドポインタH(n+1)を確定するの
を禁止した(更新は認められる)。すなわち、リーフキ
ューLQ(n)からリーフキューLQ(n+1)へ要素
を転送する場合には、リーフキューLQ(n)がヘッド
ポインタH(n+1)を確定しても、問題は生じない。
しかし、リーフキューLQ(n−1)からリーフキュー
LQ(n+1)へ要素を転送する場合に、リーフキュー
LQ(n−1)がヘッドポインタH(n+1)を確定し
てしまうと、従来の技術で述べたように、リーフキュー
LQ(n)の要素が連結パケットキュー10に正しくリ
ンクできないという問題が生じてしまう。このため、本
実施形態においては、このような場合には、リーフキュ
ーLQ(n)のレングスポインタL(n)がゼロになる
まで、リーフキューLQ(n−1)の要素をリーフキュ
ーLQ(n+1)に転送した際にその要素をヘッドポイ
ンタH(n+1)が指すようにすることを禁止した。こ
のため、リーフキューLQ(n)の要素が連結パケット
キュー10に正しくリンクできないという状態が発生す
るのを防止することができる。
【0071】このようにすることにより、リーフキュー
LQ(n)の要素がゼロになった時点では、連結パケッ
トキュー10のリンクポインタの継続性から、リーフキ
ューLQ(n+1)の最後尾の要素のリンクポインタ
は、リーフキューLQ(n−1)の先頭の要素を指して
いる状態になる。したがって、これ以降は、通常の処理
と同様な処理を行うことができるようになる。換言する
と、本実施形態によれば、リーフキューLQ(n−1)
の要素をリーフキューLQ(n+1)に適切に接続する
ことができ、連結パケットキュー10のポインタチェー
ンを破壊しないようにすることができる。
【0072】さらに、本実施形態に係るパケットバッフ
ァ装置によれば、削除対象のリーフキューLQ(n)
が、連結パケットキュー10の最も下流に位置する場合
には、ルートテーブルRTの総数情報Cから予めリーフ
キューLQ(n)が蓄積している要素数を減算し、ルー
トテーブルRTの削除操作情報D(0)が1の間は、削
除対象のリーフキューLQ(n)から要素を送出したと
しても総数情報Cから減算しないようにしたので、削除
後の総数情報Cの整合性を確保することができる。すな
わち、ルートテーブルRTのテイルポインタTが確定/
不確定を判定する前に、予めそのリーフキューLQ
(n)が抱えている要素数分を、その連結パケットキュ
ー10全体の要素数である総数情報Cから減じることと
した。このため、本来はテールポインタTが不確定であ
るにも関わらず、パケットバッファ装置がテールポイン
タTは確定していると判断してしまうのを防ぐことがで
きる。
【0073】図5は、上述したパケットバッファ装置1
0をルーティングスイッチ装置12の前段と後段に設け
たパケットスイッチ装置を示す図である。図6は、上述
したパケットバッファ装置10をルーティングスイッチ
装置12の前段に設けた入力バッファ型のパケットスイ
ッチ装置を示す図である。図7は、上述したパケットバ
ッファ装置10をルーティングスイッチ装置12の後段
に設けた出力バッファ型のパケットスイッチ装置を示す
図である。本実施形態に係るパケットバッファ装置は、
このように様々なタイプのパケットスイッチ装置に適用
することが可能である。
【0074】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
種々に変形可能である。例えば、上述した実施形態にお
いては、パケットバッファ装置にパケットを蓄積すると
して説明したが、このパケットの例としては、インター
ネットプロトコルによるIPパケットや、ATM通信に
おけるATMセル等が挙げられる。
【0075】また、上述した実施形態においては、各処
理をハードウェアにより実現する場合を説明したが、ソ
フトウェアにより実現するようにしてもよい。ソフトウ
ェアにより実現する場合、上述の実施形態で説明した各
処理については、これら各処理を実行するためのプログ
ラムをフロッピーディスク、CD−ROM(CompactDis
c-Read Only Memory)、ROM、メモリカード等の記録
媒体に記録して、記録媒体の形で頒布することが可能で
ある。この場合、このプログラムが記録された記録媒体
をパケットスイッチ装置に読み込ませ、実行させること
により、上述した実施形態を実現することができる。
【0076】また、パケットスイッチ装置は、オペレー
ティングシステムや別のアプリケーションプログラム等
の他のプログラムを備える場合がある。この場合、パケ
ットスイッチ装置の備える他のプログラムを活用し、記
録媒体にはそのパケットスイッチ装置が備えるプログラ
ムの中から、本実施形態と同等の処理を実現するプログ
ラムを呼び出すような命令を記録するようにしてもよ
い。
【0077】さらに、このようなプログラムは、記録媒
体の形ではなく、ネットワークを通じて搬送波として頒
布することも可能である。ネットワーク上を搬送波の形
で伝送されたプログラムは、パケットスイッチ装置に取
り込まれて、このプログラムを実行することにより上述
した実施形態を実現することができる。
【0078】また、記録媒体にプログラムを記録する際
や、ネットワーク上を搬送波として伝送される際に、プ
ログラムの暗号化や圧縮化がなされている場合がある。
この場合には、これら記録媒体や搬送波からプログラム
を読み込んだパケットスイッチ装置は、そのプログラム
の復号化や伸張化を行った上で、実行する必要がある。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
削除対象のリーフキューを削除する処理の際に、削除対
象のリーフキューの1段上流側に位置するリーフキュー
に対応するリーフテーブルが、1段下流側に位置する前
記リーフキューが削除操作中であることを検出するよう
にしたので、削除対象の1段上流側に位置するリーフキ
ューに対応するリーフテーブルが1段下流側に位置する
リーフキューが削除操作の最中であると認識することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパケットバッファ装
置における連結パケットキューと連結管理テーブルの構
成をブロックで示す図。
【図2】1つのリーフキューを削除する場合の処理を示
すフローチャート。
【図3】図1に示すパケットバッファ装置において、n
段目のリーフキューを削除するために、n−1段目のリ
ーフキューをn+1段目のリーフキューに接続し直した
状態を示す図。
【図4】図1に示すパケットバッファ装置において、最
も下流側に位置するn段目のリーフキューを削除するた
めに、n段目のリーフキューを連結パケットキューから
切り離した状態を示す図。
【図5】本実施形態に係るパケットバッファ装置をルー
ティングスイッチの前段と後段に設けたパケットスイッ
チ装置の構成をブロックで示す図。
【図6】本実施形態に係るパケットバッファ装置をルー
ティングスイッチの前段に設けたパケットスイッチ装置
の構成をブロックで示す図。
【図7】本実施形態に係るパケットバッファ装置をルー
ティングスイッチの後段に設けたパケットスイッチ装置
の構成をブロックで示す図。
【図8】従来のパケットスイッチの構成を部分的に示す
ブロック図。
【図9】パケットバッファ装置に形成される連結パケッ
トキューの構成をブロックで示す図。
【図10】連結パケットキューにおけるn段目のリーフ
キューを削除する際に、1段下流に位置するn+1段目
のリーフキューに要素が一度も蓄積されていない状態を
示す図。
【図11】図10に示す状態で生じる問題をリーフテー
ブルと連結パケットキューとに基づいて説明する図。
【図12】連結パケットキューにおけるn段目のリーフ
キューを削除する際に、1段目〜n−1段目のリーフキ
ューに要素が1つも蓄積されていない状態を示す図。
【図13】図12に示す状態で生じる問題をリーフテー
ブルと連結パケットキューとに基づいて説明する図。
【符号の説明】
10 連結パケットキュー 20 連結管理テーブル LQ リーフキュー LT リーフテーブル RT ルートテーブル N ネクストポインタ H ヘッドポインタ L レングスポインタ D 削除操作識別子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下 條 義 満 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5K030 HA08 HA10 HB29 KA03 LC01 MB15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロー毎に形成された連結パケットキュー
    であって、同一フローに属するコピー先毎に形成された
    リーフキューを有し、前記リーフキューにパケットを要
    素として蓄積するとともに、上流側に位置する前記リー
    フキューから送出した要素を下流側に位置する前記コピ
    ー先に順次転送することにより同一フローに属する前記
    コピー先からパケットを順次送出するための、連結パケ
    ットキューと、 前記リーフキューに対応して前記リーフキュー毎に形成
    されたリーフテーブルを有し、このリーフテーブルを用
    いて前記連結パケットキューに蓄積された要素を管理す
    るための連結管理テーブルと、 削除対象の前記リーフキューを削除する処理の際に、削
    除対象の前記リーフキューの1段上流側に位置する前記
    リーフキューに対応する前記リーフテーブルが、1段下
    流側に位置する前記リーフキューが削除操作中であるこ
    とを検出する、検出手段と、 を備えることを特徴とするパケットバッファ装置。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、前記リーフキューが削除
    操作中であることを示す削除操作識別子を前記リーフキ
    ュー毎に設けることにより構成されている、ことを特徴
    とする請求項1に記載のパケットバッファ装置。
  3. 【請求項3】前記削除操作識別子は、削除操作中である
    ことを示す前記リーフキューに対応する前記リーフテー
    ブルの1段後段の前記リーフテーブルにそれぞれ設けら
    れている、ことを特徴とする請求項2に記載のパケット
    バッファ装置。
  4. 【請求項4】前記連結パケットキューの最も下流側に位
    置する前記リーフキューの前記削除識別子は、前記リー
    フテーブルとは別のルートテーブルに設けられている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のパケットバッファ装
    置。
  5. 【請求項5】前記連結管理テーブルは、削除対象の前記
    リーフキューに要素が含まれている場合に、前記リーフ
    キューの先頭に蓄積されている要素を指示するヘッドポ
    インタをさらに備えていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4のいずれかに記載のパケットバッファ装置。
  6. 【請求項6】削除対象の1段下流側に位置する前記リー
    フキューに蓄積されている要素がない場合には、この削
    除対象の1段下流側に位置する前記リーフテーブルのヘ
    ッドポインタに削除対象の前記リーフテーブルのヘッド
    ポインタの値を代入する、ことを特徴とする請求項5に
    記載のパケットバッファ装置。
  7. 【請求項7】前記検出手段により1段下流側に位置する
    前記リーフキューが削除操作中であること検出した場合
    には、削除対象の1段上流側に位置する前記リーフキュ
    ーの先頭であった要素を前記削除対象テーブルの前記ヘ
    ッドポインタとして変更することを禁止する、ことを特
    徴とする請求項6に記載のパケットバッファ装置。
  8. 【請求項8】前記連結管理テーブルは、前記連結パケッ
    トキューに蓄積されている要素の総数である総数情報を
    さらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載のパケ
    ットバッファ装置。
  9. 【請求項9】前記総数情報は、前記リーフテーブルとは
    別のルートテーブルに設けられている、ことを特徴とす
    る請求項8に記載のパケットバッファ装置。
  10. 【請求項10】削除対象の前記リーフキューが前記連結
    パケットキューの最も下流側に位置する場合には、前記
    総数情報から、削除対象の前記リーフキューが蓄積して
    いる要素数を減算する、ことを特徴とする請求項8又は
    請求項9に記載のパケットバッファ装置。
  11. 【請求項11】前記減算を行った後は、前記削除対象の
    前記リーフキューから要素を送出したとしても、前記総
    数情報から前記削除対象の前記リーフキューから送出し
    た要素数を減算しない、こと特徴とする請求項10に記
    載のパケットバッファ装置。
  12. 【請求項12】入力されたパケットをそのパケットが含
    んでいるヘッダ情報に基づいてスイッチングを行うルー
    ティングスイッチと、 前記ルーティングスイッチの前段と後段の少なくとも一
    方に設けられた前記請求項1乃至請求項8のいずれかに
    記載のパケットバッファ装置と、 を備えることを特徴とするパケットスイッチ装置。
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