JP2001184758A - 電気機器 - Google Patents

電気機器

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JP2001184758A
JP2001184758A JP37139099A JP37139099A JP2001184758A JP 2001184758 A JP2001184758 A JP 2001184758A JP 37139099 A JP37139099 A JP 37139099A JP 37139099 A JP37139099 A JP 37139099A JP 2001184758 A JP2001184758 A JP 2001184758A
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cam
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Hiroaki Masuda
裕明 増田
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Sony Group Corp
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Aiwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高額なソレノイドを用いたプランジャ等の
電気部品を削減し機械的構成によって種々の動作を適切
なタイミグで確実に実行可能な電気機器を廉価に製造可
能とする。 【解決手段】 動作切換カム88の動作に従動する従
動部材106の動作中に、動作切換カム88のカム曲線
上のリフトが頂点となる部所近傍で従動部材106を係
止部材116に係留し、所定のタイミグで係止部材11
6を操作して従動部材106を開放することにより、従
動部材106をカム曲線上の次の動作設定位置まで瞬時
に移動させ、従動部材106に連動する動作機構の動作
を、機械的動作で適確にかつ所定のタイミグで瞬時に動
作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動操作される
カム機構に連動する機構における所定の動作を、カム機
構の動作から外して所定のタイミグで迅速に実行可能と
した電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気機器の一つとしていわゆるカ
ーステレオ用のカセットテープレコーダが用いられてい
る。
【0003】このカーステレオ用のカセットテープレコ
ーダでは、例えば、出入口にカセットテープが差し込ま
れると、これをセンサで検知し、その検知信号を受けた
制御部がローディングモータを駆動してローディングメ
カを動作させることによりカセットテープをテープレコ
ーダ内部の所定位置にローディングする。
【0004】そしてテープレコーダのスイッチ類の操作
指令に基づいて、制御部は、各種のセンサの検知信号を
受けて制御信号を生成し、この制御信号によって動作機
構のソレノイドを用いたプランジャ又は制御用モータ等
を駆動し、動作機構を所望の動作モードに対応した走行
方向と動作状態とに切換える制御操作をする。
【0005】この後、このカーステレオ用のカセットテ
ープレコーダは、制御部の制御信号により走行モータを
駆動してカセットテープの磁気テープを正若しくは逆方
向に走行させながら記録再生動作を行い、若しくはいわ
ゆるミュージックスキャンの動作を行い、又は早送り若
しくは巻き戻し動作を行う。
【0006】このカーステレオ用のカセットテープレコ
ーダで、カセットテープの記録再生等の動作を完了する
とスイッチ類の操作指令に基づいて、制御部は制御信号
をローディングモータに送ってこれを駆動しローディン
グメカを動作させることによってカセットテープをテー
プレコーダの出入口にアンローディングする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような電気機器
としてのカーステレオ用のカセットテープレコーダで
は、記録再生動作用の各種機構における制御操作及び磁
気テープの走行動作等を適切なタイミグで確実に実行す
るのに多数の複雑で高額な制御装置、制御用モータ、ソ
レノイドを用いたプランジャ等の電気部品を用いるた
め、製品価格が高額になるという問題がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、高額なソレノ
イドを用いたプランジャ等の電気部品の使用を極力避
け、機械的構成によって種々の動作を適切なタイミグで
確実に実行可能とすることにより、廉価に製造可能とし
た電気機器を新たに提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電気機器は、動作切換カムの動作に従動する従動部材
の動作中に、動作切換カムのカム曲線上のリフトが頂点
となる部所近傍で従動部材を係止部材に係留し、動作切
換カムの動作が所要量進んでから動作切換カムを停止
し、所定のタイミグで係止部材を操作して従動部材を開
放することにより、従動部材をカム曲線上の次の動作設
定位置まで瞬時に移動させ、従動部材に連動する動作機
構の動作を所定のタイミグで瞬時に動作させることを特
徴とする。
【0010】本発明の請求項2に記載の電気機器は、駆
動操作される動作切換カムの一部として、カム曲線上に
リフトが頂点となるよう形成された切換タイミング設定
部と、動作切換カムに従動する従動子を有し、当該従動
子の動作に連動して動作機構を動作するよう接続された
操作従動子と、従動子がカム曲線上の切換タイミング設
定部の近傍位置に至ったとき、操作従動子に係留し動作
切換カムから従動子を切り離して従動子の従動動作を制
止させる係止部材と、所定のタイミグで係止部材を操作
することにより操作従動子に対する制止を解除し、従動
子がカム曲線上の次の動作設定位置まで移動されるまで
操作従動子を動作させるためのタイミング調整部材と、
を有することを特徴とする。
【0011】上述のように構成することにより、従動部
材に連動する動作機構の動作所定のタイミグで、かつ機
械的機構において瞬時に動作させることを可能とする。
しかも、この機械的機構は、製造精度もさほど必要とさ
れず、廉価に製造でき、さらに機械的動作で的確に所定
の動作をさせることができるから、電気的に制御する場
合の動作タイミグのばらつきを取り除くための代替構成
とできる。
【0012】本発明の請求項3に記載の電気機器は、回
転駆動力が伝達される従動ギアと、従動ギアに噛合して
回動されるカムギアと、カムギアに一体的に形成された
動作切換カム溝と、動作切換カム溝の一部としてカム曲
線上にリフトが頂点となるよう形成された切換タイミン
グ設定部と、動作切換カムに従動する従動子を設けた操
作従動子と、操作従動子の動作に連動して動作するよう
接続された動作機構と、従動子が動作切換カム溝上の切
換タイミング設定部の近傍位置に至った状態で操作従動
子に係留するよう付勢された係止部材と、従動ギアに噛
合可能でかつ欠歯部分で噛合を解離可能に装着されたタ
イミング調整ギアと、従動ギアがカムギアを所定方向に
回動して操作従動子を係止部材に係留してから、操作従
動子に連動する動作機構を動作させるまでの間の時期
に、欠歯部分で噛合が解離された状態のタイミング調整
ギアを従動ギアに噛合を開始する状態に操作する噛合操
作手段と、従動ギアが回動されてタイミング調整ギアが
回動される動作にしたがい係止部材を操作して操作従動
子との係留を解除するよう、タイミング調整ギアに設け
られた操作ピンと、を有することを特徴とする。
【0013】上述のように構成することにより、請求項
1に記載の発明の作用及び効果に加えて欠歯歯車である
タイミング調整ギアを用いることにより、所定のタイミ
グで機械的に動作させるときに、即座に動作を開始させ
ることができると共に、そのときの作動力を大きく設定
可能とし、欠歯歯車に関する組み付け状態の位置決めを
正確かつ容易にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気機器に係わる
カーステレオ用のカセットテープレコーダの実施の形態
について図を参照しながら説明する。
【0015】図1は、テープレコーダの内部装置として
のメカシャーシに装着された機構部分を示す斜視図であ
る。この図1に示すようにメカシャーシ10の一方の端
部には、単一の駆動モータ12が設置されている。
【0016】また、メカシャーシ10には、駆動モータ
12に隣接して駆動プーリ14が軸着されると共に、そ
の他方の端部に一対のキャプスタン用プーリ16、18
と、ベルトの巻き掛け方向を変更するための補助プーリ
26とが軸着されている。
【0017】そして、駆動モータ12の出力軸に固着さ
れた出力プーリ20には、駆動プーリ14との間に回転
力伝達用のベルト22が巻き掛けられると共に、一対の
キャプスタン用プーリ16、18との間に補助プーリ2
6を介して回転力伝達用のベルト24が図示する如く相
互の回転方向が反転するように巻き掛けられている。
【0018】すなわち、単一の駆動モータ12の回転駆
動力は、駆動プーリ14から各種の動作機構に選択的に
伝達されると共に、各キャプスタン用プーリ16、18
に伝達される。よって駆動モータ12が回転駆動される
と、各キャプスタン用プーリ16、18の回転軸と一体
の各キャプスタン軸28、30が常に回動されることに
なる。
【0019】メカシャーシ10上には、駆動プーリ14
から選択的に切り替えて回転駆動力の伝達を受ける歯車
機構を具備する各種の動作機構が装着されている。
【0020】このメカシャーシ10上には、駆動プーリ
14に連動する振り子ギア32までの歯車列により構成
された動作切換機構(14、50、52、54、58、
72等)が装着されている。またメカシャーシ10上に
は、動作切換機構(14、50、52、54、58、7
2等)の振り子ギア32が選択的に接続したときに連動
される第1カムギア34を有する、ローディング機構
(34、62、64、66、68、70、76等)が装
着されている。
【0021】さらに、メカシャーシ10上には、動作切
換機構(14、50、52、54、58、72等)の振
り子ギア32が選択的に接続して連動されるテープ走行
ギア36を有する、テープ駆動機構(36、184、1
86等)が装着されている。
【0022】これと共に、メカシャーシ10上には、動
作切換機構(14、50、52、54、58、72等)
の振り子ギア32が選択的に接続したときに連動される
第2カムギア38を有する、走行モード切換機構(3
8、88、98、100、106、110、112等)
が装着されている。
【0023】このメカシャーシ10には、第2カムギア
38に対して噛み合わせ、又は欠歯部分で噛合を解離可
能な欠歯カムギアである第3カムギア40を有する、走
行方向切換機構(40、120、122、124、12
6、128、140等)が装着されている。さらにメカ
シャーシ10には、第2カムギア38と第3カムギア4
0との間部位に、所定のタイミングで第3カムギア40
を第2カムギア38に噛合を開始させるための操作部材
42を有する、連動機構(42、130、114等)が
装着されている。
【0024】このメカシャーシ10には、第2カムギア
38を有する走行モード切換機構(38、88、98、
100、106、110、112等)における所定の動
作を所要のタイミングで実行可能とさせるために、欠歯
歯車であるタイミング調整ギア44を有する、作動タイ
ミング調整機構(44、106、116、142、14
4、146、148等)が装着されている。
【0025】このメカシャーシ10には、ローディング
されたカセットテープの各ハブを回動するための2個の
ハブ駆動ギア46、48が装着されている。
【0026】このメカシャーシ10における各種の歯車
機構が装着されている側面と反対側の側面には、ローデ
ィング機構(34、62、64、66、68、70、7
6等)におけるカセットテープをローディング操作する
リンク機構部(80、82等)が装着されている。
【0027】図4に示すように動作切換機構(14、5
0、52、54、58、72等)は、駆動プーリ14と
同軸一体に構成された駆動側歯車50と、これに噛合す
る小径の中間歯車52と、これに噛合する大径の中間歯
車54と、これに噛合する振り子ギア32との歯車列に
より構成されている。
【0028】この動作切換機構の大径の中間歯車54に
は、その回転軸56と同軸上に振り子板58が回動可能
に軸着されており、さらに大径の中間歯車54と振り子
板58との間には、これらの間の摩擦を所定値以上に増
すための摩擦手段としてフエルトシートを介在させ又は
摩擦ばね部材等を介在させて、大径の中間歯車54と共
に振り子板58が摩擦手段の摩擦力で回動するよう構成
されている。
【0029】この振り子板58には、振り子ギア32が
軸着されいる。よって、大径の中間歯車54の回転方向
に合わせて振り子板58が矢印D方向又はその逆方向に
揺動して振り子ギア32を図4に実線で示すように接続
用ギア62に噛合し、図4に一点鎖線で示すようにテー
プ走行ギア36に噛合し又は図4に二点鎖線で示すよう
に走行モード切換機構(38、88、98、100、1
06、110、112等)の従動ギア84に選択的に噛
合して、各々接続連動可能に構成されている。
【0030】また振り子板58には、動作切換機構(1
4、50、52、54、58、72等)の動作を機械的
に制御するため、振り子板58外周の所定位置から二股
の小突片状に突設された連動片部60と、振り子板58
の振り子ギア32の軸受け近傍位置に制動部材61が設
けられている。
【0031】動作切換機構に選択的に接続連動されるロ
ーディング機構(34、62、64、66、68、7
0、76等)は、振り子ギア32に接続可能に配置され
た大径の接続用ギア62と、この接続用ギア62と同軸
一体に構成された小径の媒介ギア64と、媒介ギア64
に噛合された第1カムギア34と、連動ギア66、68
等の歯車列を有する。
【0032】また、第1カムギア34には、図4及び図
5に示すようなローディング動作用のカム溝70が設け
られている。このローディング動作用のカム溝70は、
第1カムギア34の裏面に形成されており、略小円形状
の溝周囲70Aの所定部所からラジアル方向に延出する
逃がし溝部70Bを一体に設けて構成されている。
【0033】メカシャーシ10上には、第1カムギア3
4と振り子板58との間に連動従動子72が軸着されて
いる。この連動従動子72は、その中間部を軸ピン74
で軸着され、その一方の端部に立設した従動ピン76を
カム溝70内に臨ませると共に、その他方の端部に立設
した従動軸78を振り子板58の連動片部60の間に臨
ませるよう装着されている。
【0034】また、連動ギア66、68は、図示しない
がローディング機構(34、62、64、66、68、
70、76等)におけるリンク機構部(80、82等)
に連動されている。
【0035】そして、図4に示す状態では、駆動モータ
12の出力プーリ20を矢印A方向に回転する駆動力が
動作切換機構(14、50、52、54、58、72
等)の大径の中間歯車54を矢印D方向に回動し、これ
に噛合する振り子ギア32を矢印E方向に回動し、さら
に、振り子ギア32からローディング機構(34、6
2、64、66、68、70、76等)に接続されて連
動状態にある第1カムギア34を矢印G方向に回動す
る。
【0036】このとき、大径の中間歯車54が矢印D方
向に回動するため動作切換機構には、振り子ギア32を
矢印D方向に回動して接続用ギア62から切り離す方向
の力が働く。しかし、振り子ギア32を取り付けた振り
子板58は、その連動片部60に従動軸78で連動従動
子72が連動されている。この連動従動子72は、従動
ピン76を第1カムギア34の略小円形状の溝周囲70
Aに摺接させた状態で矢印H方向の回動が制止されてい
る。このため動作切換機構は、振り子板58が連動従動
子72で制止されるため、振り子ギア32を接続用ギア
62に噛合させた接続状態を保持する。
【0037】この状態で駆動モータ12の回転駆動力が
動作切換機構を介して伝達され、ローディング機構(3
4、62、64、66、68、70、76等)の第1カ
ムギア34は、図4の状態から図5の状態まで矢印G方
向に回動される。そして、第1カムギア34に連動する
連動ギア66、68及び図示しない連動機構(42、1
30、114等)等によって図2に示すリンク機構部
(80、82等)のカセット保持部80が連動操作され
る。
【0038】この図2に示すカセット保持部80は、カ
セットテープ(図示せず)の入出動作のためにメカシャ
ーシ10から離間した位置にある。この状態でカセット
保持部80にカセットテープの一部が挿入されると、図
2に示すカセット保持部80における操作レバー82が
矢印I方向に図3に示す位置まで移動してカセット保持
部80内の所定位置までカセットテープを引き込む。
【0039】この動作に続けて、カセット保持部80が
図2に示す位置から図3に示す位置まで移動され、カセ
ット保持部80内のカセットテープをメカシャーシ10
上の所定位置にローディングする。
【0040】なおカセットテープをアンローディングす
るには、駆動モータ12を上述の回転方向から反転さ
せ、ローディング完了位置にあるカセット保持部80を
メカシャーシ10から離間した所定位置まで上昇させ、
操作レバー82を矢印Iと逆方向に移動させ、カセット
テープの一部をカセット保持部80から引き出す。
【0041】このアンローディング動作中は、動作切換
機構(14、50、52、54、58、72等)の大径
の中間歯車54が矢印Dと逆方向に回動するために動作
切換機構は、振り子ギア32を矢印Dと逆方向に回動し
て接続用ギア62に押し当てる方向の力が働く。よっ
て、振り子板58も矢印Dと逆方向に回動して連動従動
子72を矢印Hと逆方向に回動するので従動ピン76が
逃がし溝部70Bから抜け出し略小円形状の溝周囲70
A上に移行してスムーズにアンローディング動作を行え
る。
【0042】上述のように、動作切換機構(14、5
0、52、54、58、72等)とローディング機構
(34、62、64、66、68、70、76等)は、
振り子板58に連接する連動従動子72と、その連動従
動子72に設けられた従動ピン76を従動させる第1カ
ムギア34のカム溝70との組み合わせで、動作切換機
構をローディング動作に切り換えた後に駆動モータ12
の回転方向を逆転させてローディング動作を行う際、振
り子板58が振り子ギア32を接続用ギア62から引き
離そうとする動作を制止してローディング動作を完遂で
きる。
【0043】すなわち、動作切換機構の大径の中間歯車
54、振り子ギア32等を用いたいわゆる振り子機構
(54、32)における、大径の中間歯車54の回転方
向によって定まる振り子の揺動動作を、リンク機構とカ
ム機構によって機械的に制御して、所定の動作中、いわ
ゆる振り子機構の正転又は逆転の動作にかかわらず、振
り子機構の歯車を、これに対応する他の機構の歯車に噛
合させた状態を保持して、所定の動作を完遂可能とす
る。
【0044】また、動作切換機構は、大径の中間歯車5
4と第1カムギア34との間を接続するリンク機構を振
り子板58と連動従動子72との2個のリンクで構成す
ることにより、メカシャーシ10上における各種の部品
のレイアウトを合理的にすることを容易にして設計の自
由度を広げ、装置全体の構成を簡素化可能とし、全体を
小型化できるようにする。
【0045】図5乃至図7に示すように、動作切換機構
(14、50、52、54、58、72等)に選択的に
接続連動される走行モード切換機構(38、88、9
8、100、106、110、112等)は、大径の従
動ギア84と、これと同軸一体の小径の中間歯車86
と、中間歯車86に噛合する第2カムギア38とを有す
る。
【0046】この回転制御される第2カムギア38に
は、その裏側に動作切換カム溝88が形成されている。
この動作切換カム溝88の溝の周囲には、第2カムギア
38の回転中心からの距離が最も長くなる円弧状のスト
ップ動作部90と、回転中心からの距離が最も短くなる
直線状のプレイ動作部92と、回転中心からの距離が中
程度となる直線状のミュージックスキャン動作部94と
が設けられている。さらに、動作切換カム溝88におけ
るプレイ動作部92の中間位置には、小三角形状に突出
する切換タイミング設定部96が設けられている。
【0047】このストップ動作部90は、磁気ヘッドを
ストップ位置に移動するように構成され、ミュージック
スキャン動作部94は、磁気ヘッドを軽く磁気テープに
当接させる位置に移動するように構成され、プレイ動作
部92は、磁気ヘッドを記録再生できるよう磁気テープ
に当接させるプレイ動作位置に移動させるように構成さ
れている。
【0048】走行モード切換機構(38、88、98、
100、106、110、112等)の一部として、こ
のメカシャーシ10における各種の歯車機構が装着され
ている側面と反対側の側面には、記録再生用の磁気テー
プの位置に対する磁気ヘッドの位置を選択的に移動操作
するための移動操作部材98が矢印J方向又はその逆方
向に移動可能に装着されている。
【0049】この移動操作部材98には、矢印J方向に
沿った一方の端部における角近傍に小矩形開口である連
動受け部100が穿設されると共に、一方の端部中央か
ら矢印J方向に沿って延出し制動部材61に当接可能と
する側辺として形成された制止制御部102が設けられ
ている。さらに、移動操作部材98には、矢印J方向に
沿った他方の端部に磁気ヘッド104が設置されてい
る。
【0050】メカシャーシ10上には、第2カムギア3
8と、動作機構としての移動操作部材98との間に従動
部材としての操作従動子106が軸着されている。この
操作従動子106は、その中間部を軸ピン108で軸着
され、その一方の端部に立設した従動ピン110を動作
切換カム溝88内に臨ませると共に、その他方の端部に
立設した操作軸112を移動操作部材98の連動受け部
100内に臨ませるように装着されている。
【0051】また、第2カムギア38の側面上の所定位
置には、操作部材42を操作するための操作柱114が
立設されている。
【0052】上述のように構成された走行モード切換機
構(38、88、98、100、106、110、11
2等)では、図4に示すように駆動モータ12の出力プ
ーリ20が矢印A方向に回動されると、動作切換機構の
大径の中間歯車54が矢印D方向に回動され、これに連
れて振り子板58も矢印D方向に回動され、振り子ギア
32が従動ギア84に噛合される図5の状態となる。
【0053】さらに、この状態で駆動モータ12の回転
駆動力が振り子ギア32を介して従動ギア84に伝えら
れると、中間歯車86を介して第2カムギア38が矢印
K方向に回動される。
【0054】そして、第2カムギア38の回動動作に伴
なって動作切換カム溝88のストップ動作部90上を従
動ピン110が摺動している間は、操作従動子106が
図5に示す位置にあって、移動操作部材98が図5の下
側に最も下がった位置にあり、磁気ヘッド104がカセ
ットテープの磁気テープから離間した待機位置におかれ
る。
【0055】次に、第2カムギア38がさらに回動し
て、従動ピン110がミュージックスキャン動作部94
上を摺動しながら移動されることにより、操作従動子1
06が矢印L方向に回動され、操作軸112が挿入され
た連動受け部100の部分で連動する移動操作部材98
が矢印J方向に移動する。
【0056】そして、従動ピン110がミュージックス
キャン動作部94の切換タイミング設定部96寄りの終
端部に至ると、図6に示す如く矢印J方向に移動した磁
気ヘッド104がカセットテープの磁気テープに軽く接
するミュージックスキャンの状態にセットされる。
【0057】さらに第2カムギア38が矢印K方向に回
動されると、従動ピン110がプレイ動作部92上に乗
り移って移動され、さらに移動操作部材98が矢印J方
向に移動される。そして、従動ピン110が切換タイミ
ング設定部96から図7に示す所定のプレイ対応位置に
至ると、移動操作部材98は矢印J方向の所定終端位置
まで移動して磁気ヘッド104がカセットテープの磁気
テープに記録、再生時の所定圧力で接するプレイの状態
にセットされる。
【0058】次に、第2カムギア38が矢印K方向に回
動されると従動ピン110が所定のプレイ対応位置から
外れて直ちにストップ動作部90上まで移動し、これに
操作従動子106を介して連動する移動操作部材98
は、矢印Jと逆方向に移動され図5に示す待機位置に復
帰する。
【0059】また移動操作部材98が待機位置に位置す
るときは、動作切換機構における振り子板58の制動部
材61の回動軌跡から移動操作部材98の制止制御部1
02が外れた位置に位置するので、振り子板58が図4
に示すようにローディング機構(34、62、64、6
6、68、70、76等)側に移動し、振り子ギア32
が接続用ギア62に噛合可能な状態となる。
【0060】さらに、移動操作部材98がプレイ位置又
はミュージックスキャン位置に位置するときは、動作切
換機構における振り子板58の制動部材61の回動軌跡
上に移動操作部材98の制止制御部102が存在するの
で、振り子板58が図6又は図7に示すようにテープ駆
動機構(36、184、186等)側に移動し、振り子
ギア32がテープ走行ギア36に噛合可能な状態とな
る。
【0061】本実施の形態の電気機器に係わるテープレ
コーダでは、走行モード切換機構(38、88、98、
100、106、110、112等)における動作切換
カム溝88の切換タイミング設定部96に係わる動作を
補完するために、作動タイミング調整機構(44、10
6、116、142、144、146、148等)が装
着されている。図7乃至図9に示すように、作動タイミ
ング調整機構(44、106、116、142、14
4、146、148等)は、タイミング調整ギア44
と、係止部材としての係止レバー116とを有する。
【0062】この係止レバー116は、略ノの字状に形
成されており、その一方の端部を軸ピンでメカシャーシ
10に軸着されると共に、ねじりばね146(図16、
図17に示す)で矢印M方向に回動するよう付勢して装
着され、係止レバー116の先端側が操作従動子106
の従動ピン110側に臨まされている。
【0063】そして、従動ピン110が動作切換カム溝
88におけるストップ動作部90、ミュージックスキャ
ン動作部94、又はプレイ動作部92(切換タイミング
設定部96を除く)の部分に在るときには、図9に示す
如く操作従動子106の従動ピン110側端部から係止
レバー116の先端部が外れた状態となっている。
【0064】また、従動ピン110が動作切換カム溝8
8の切換タイミング設定部96によって移動されて操作
従動子106が最も矢印L方向に回される位置付近で、
係止レバー116は図示しないばねの付勢力で矢印M方
向に回動され図7に示すように操作従動子106の従動
ピン110側角端部に係止される。なお、第2カムギア
38は、係止レバー116が操作従動子106に係止し
てから若干回動して、従動ピン110がストップ動作部
90上に移行可能な状態となってから停止する。
【0065】図7に示すように、作動タイミング調整機
構(44、106、116、142、144、146、
148等)のタイミング調整ギア44は、欠歯歯車とし
て構成され、従動ギア84に対し噛合、離脱可能なよう
にメカシャーシ10に軸部材148で軸着されている。
また、タイミング調整ギア44の図で裏面側には、操作
ピン118が突設されている。この操作ピン118は、
タイミング調整ギア44が矢印N方向に回動して欠歯部
の端にある歯が従動ギア84に噛み込んだ状態で、係止
レバー116の側部近くに位置するよう構成されてい
る。
【0066】上述のように構成された作動タイミング調
整機構(44、106、116、142、144、14
6、148等)では、図7に示す状態から従動ギア84
が矢印O方向に所定微小角回動するとタイミング調整ギ
ア44が矢印N方向に回動し、操作ピン118が係止レ
バー116を矢印Mと逆方向に急速に回動し、係止レバ
ー116の先端部を操作従動子106から引き外して図
8に示す状態となる。
【0067】この図8に示す状態では操作従動子106
を制止していた係止レバー116が外れるため、操作従
動子106と移動操作部材98とが移動自由となる。よ
って移動操作部材98に働く図示しないばねの付勢力に
より、操作従動子106が矢印Lと逆方向に回動される
と同時に、移動操作部材98が矢印J方向に移動され、
移動操作部材98が最も下側に下がった位置である磁気
ヘッド104がカセットテープの磁気テープから離間し
た図9に示す待機位置に移動する。
【0068】この作動タイミング調整機構(44、10
6、116、142、144、146、148等)に
は、欠歯歯車であるタイミング調整ギア44を、従動ギ
ア84に対し所定の時期に噛合させ又は所定の時期に離
脱させるよう操作する噛合操作手段が設けられている。
【0069】図16に示すように、噛合操作手段を構成
するためタイミング調整ギア44の図で裏面側には略三
角の台形状の保持カム部142が突設され、タイミング
調整ギア44の図で表面側の所定位置にはピン144が
立設されている。
【0070】また、噛合操作手段では、係止レバー11
6に装着されているねじりばね146の一方の線状端部
をピン144から軸部材148に臨むよう延出し、ねじ
りばね146が図16に示すピン144を押圧してタイ
ミング調整ギア44を矢印N方向に付勢するよう構成す
る。
【0071】さらに噛合操作手段では、動作切換機構
(14、50、52、54、58、72等)の振り子板
58の所定部に保持突部150を延設し、振り子板58
が振り子ギア32を従動ギア84に噛合させる位置にあ
るときに保持突部150に保持カム部142が当たって
タイミング調整ギア44の欠歯部分が従動ギア84に対
応してタイミング調整ギア44と従動ギア84との噛合
が離脱された状態を保持するよう構成する。
【0072】この噛合操作手段は、図16に示すタイミ
ング調整ギア44と従動ギア84との噛合が離脱された
状態から、振り子ギア32を従動ギア84から切り離す
ように振り子板58が矢印Dと逆方向に回動されるとき
に保持突部150が保持カム部142から外れてねじり
ばね146の付勢力によって矢印N方向に小角度回動
し、図17に示すタイミング調整ギア44の欠歯部に隣
接する歯から従動ギア84に噛み合い始めの状態に移行
する。
【0073】この作動タイミング調整機構(44、10
6、116、142、144、146、148等)で
は、動作切換機構の振り子ギア32から従動ギア84に
回転駆動力が伝達されて走行モード切換機構(38、8
8、98、100、106、110、112等)がスト
ップ動作からミュージックスキャン動作を経てプレイ動
作に至るまでの所定動作中に、噛合操作手段によってタ
イミング調整ギア44の欠歯部分が従動ギア84に対応
して離脱された状態を保つように設定する。
【0074】次に、作動タイミング調整機構(44、1
06、116、142、144、146、148等)の
操作従動子106の従動ピン110側端部に係止レバー
116が係止されてから、動作切換機構の振り子ギア3
2をテープ駆動機構(36、184、186等)のテー
プ走行ギア36に噛合させて回転駆動力を伝達させるた
め振り子板58を回動操作するときに、噛合操作手段が
図16に示す噛合が離脱された状態から図17に示す噛
み合い始めの状態に移行する動作が行われる。
【0075】よって、この作動タイミング調整機構(4
4、106、116、142、144、146、148
等)では、プレイ動作中に従動ギア84とタイミング調
整ギア44とが噛み合い始めの状態にあるので、次にス
トップ動作に移行するため動作切換機構(14、50、
52、54、58、72等)が振り子ギア32を従動ギ
ア84に噛合させて従動ギア84を回し始めると、その
従動ギア84の回転でタイミング調整ギア44が回動さ
れる。
【0076】このため、走行モード切換機構(38、8
8、98、100、106、110、112等)に装着
された作動タイミング調整機構(44、106、11
6、142、144、146、148等)の動作によっ
てプレイ動作からストップ動作に移行する所定タイミン
グでの刹那に、走行モードの切り換え動作を完了でき
る。
【0077】従って図1から解かるように、テープレコ
ーダのプレイ動作のため駆動モータ12を矢印B方向に
回動していたものをテープレコーダのストップ動作を行
わせるため駆動モータ12を矢印A方向に逆転させたと
きに、駆動モータ12に連動するハブ駆動ギア46、4
8と一体のキャプスタン軸28、30が逆転し、まだプ
レイ状態が切り換え終わらないためキャプスタン軸28
又は30にピンチローラ152又は154が転動してい
るためテープカセットから磁気テープが引き出されてジ
ャミングを起こすことを防止できる。
【0078】また、上述のように走行モード切換機構
(38、88、98、100、106、110、112
等)に関連して動作する作動タイミング調整機構(4
4、106、116、142、144、146、148
等)を設ける構成は、一般のカム機構に作動タイミング
調整機構(44、106、116、142、144、1
46、148等)を装着する構成として広く応用可能で
ある。
【0079】すなわち、カム機構における従動子の動作
中、そのカム曲線上のリフトが頂点となる部所で従動子
が作動タイミング調整機構(44、106、116、1
42、144、146、148等)に係留され、カムが
所要量進んでから所定のタイミグで作動タイミング調整
機構(44、106、116、142、144、14
6、148等)が従動子を開放することにより、この従
動子に連動する機構の動作を所定のタイミグで、かつ機
械的機構において瞬時に動作させることを可能とする。
【0080】また、カム機構だけで的確かつ迅速な動作
を行おうとすると、カム曲線の位相を正確にし高精度で
組み立てなければならず装置が高価になる。しかし、カ
ム機構に作動タイミング調整機構(44、106、11
6、142、144、146、148等)を組み合わせ
る場合には、製造精度もさほど必要とされず、廉価に製
造可能となる。
【0081】よって、作動タイミング調整機構(44、
106、116、142、144、146、148等)
の機械的動作で的確に所定の動作をさせることができる
から、電気的に制御するときの動作タイミグのばらつき
を取り除く構成として好適である。
【0082】また、作動タイミング調整機構(44、1
06、116、142、144、146、148等)
は、欠歯歯車を利用しているので、所定のタイミグで機
械的に動作させるときに、即座に動作を開始させること
ができると共に、そのときの作動力を大きく設定可能と
し、欠歯歯車に関する組み付け状態の位置決めを正確か
つ容易にできる。
【0083】また図示しないが、走行モード切換機構
(38、88、98、100、106、110、112
等)には、第2カムギア38を矢印K方向に連続して回
転しながらプレイ動作からストップ動作に移行する際
に、作動タイミング調整機構(44、106、116、
142、144、146、148等)の操作従動子10
6に対する係止レバー116の係止を解除して、走行モ
ード切換機構(38、88、98、100、106、1
10、112等)の走行モードの切換動作を順次継続し
て実行可能にする手段が設けられている。このプレイ動
作からストップ動作に移行する動作は、作動タイミング
調整機構(44、106、116、142、144、1
46、148等)で所定タイミングで瞬時に走行モード
の切換動作を行うのに比べて、走行モードの切換動作時
期に誤差があり、その動作も緩慢となることがある。
【0084】図5及び図10に示すようにメカシャーシ
10上には、走行方向切換機構(40、120、12
2、124、126、128、140等)が装着されて
いる。この走行方向切換機構(40、120、122、
124、126、128、140等)は、第3カムギア
40と、中間リンク120と、切り換え部材122とを
有する。
【0085】第3カムギア40は、回転中心に対する対
称位置にそれぞれ欠歯部分を持つ欠歯歯車の両平面部に
それぞれ連動機構(42、130、114等)用カム構
造と、中間リンク120用のカム構造とを設けて構成さ
れている。この第3カムギア40は、その欠歯部分によ
って第2カムギア38に噛合又は離脱可能なようにメカ
シャーシ10上に軸着されている。また第3カムギア4
0は、その欠歯部分が第2カムギア38に対応して噛み
合いが離脱されている状態から、所定のタイミングで動
作する連動機構(42、130、114等)によって、
第3カムギア40と第2カムギア38とが噛合する状態
へ移行するよう操作される。
【0086】このため、第3カムギア40には、そのメ
カシャーシ10と反対側の側面部に連動機構(42、1
30、114等)の操作部材42を従動させるための連
動機構(42、130、114等)用カム構造が設けら
れている。連動機構(42、130、114等)用カム
構造は、第3カムギア40の側面部に回転中心と同心の
小円板部124を突設し、この小円板部124の回転中
心に対する対称位置にそれぞれ小突起状のストッパ部1
26を突設し、これらストッパ部126の外周側所定位
置に小平行四辺形の被動部128を第3カムギア40の
放射線方向に対し傾斜した斜状に配置して構成されてい
る。
【0087】連動機構(42、130、114等)の操
作部材42は、一方の腕部132と他方の腕部134と
の基端部を一体化して平面L字状に形成され、その基端
部が一体化された屈曲部を軸ピンでメカシャーシ10上
に軸着されている。さらに、操作部材42における一方
の腕部132の中間部とメカシャーシ10との間に引張
コイルばね130を架設し、操作部材42を矢印Q方向
に回動するよう付勢する。
【0088】この操作部材42における一方の腕部13
2の自由端部は、第2カムギア38の裏側における操作
柱114の回動軌跡上へ延出されており、第2カムギア
38が一回転する間に操作部材42が矢印Qと逆方向に
一回蹴られる動作を行うよう構成されている。操作部材
42における他方の腕部134の自由端部には、連動機
構(42、130、114等)用カム構造に臨む従動ピ
ン136が突設されている。
【0089】この連動機構(42、130、114等)
は、図6に細線で示すように、第3カムギア40の欠歯
部分が第2カムギア38に対応して噛み合いが離脱され
ている状態において、従動ピン136が小円板部124
の外周上のストッパ部126に当たり第3カムギア40
が矢印R方向に回動するのを制止して噛み合いが離脱さ
れている状態を保持するように働いている。
【0090】この状態で第2カムギア38が矢印K方向
に回動し図5に示すように操作柱114が一方の腕部1
32を押すと、操作部材42が矢印Qと逆方向に回動さ
れ、従動ピン136が被動部128に当たってその斜辺
上を摺動するのに従って第3カムギア40を矢印R方向
に回動する。すると、第3カムギア40の欠歯部分の端
にある歯が第2カムギア38に噛み込まれて第3カムギ
ア40と第2カムギア38とが噛合する状態へ移行す
る。
【0091】これにより、第3カムギア40は、第2カ
ムギア38の回転に連動して次の欠歯部分に第2カムギ
ア38が至って両者の噛み合いが離脱されるまで回転し
てから停止する。また、この動作中に操作部材42は、
その一方の腕部132から操作柱114が外れて矢印Q
方向に回動し、従動ピン136を小円板部124の外周
面上に摺動させる状態に至る。
【0092】この状態で第3カムギア40が回動し、そ
の欠歯部分に第2カムギア38が至ると、ストッパ部1
26が従動ピン136に当接し第3カムギア40を停止
するので、図6に示す当初の状態に復帰し、第3カムギ
ア40と第2カムギア38との噛み合いが離脱された状
態が保持される。
【0093】図5に示すように走行方向切換機構(4
0、120、122、124、126、128、140
等)の第3カムギア40には、そのメカシャーシ10に
面する裏側に中間リンク120用のカム構造が設けられ
ている。この中間リンク120用のカム構造は、第3カ
ムギア40の回転中心から偏芯した閉鎖曲線であるリン
グ状のカム溝140として形成されている。
【0094】第3カムギア40に連動される中間リンク
120は、板片状で、その中間部を軸ピンでメカシャー
シ10上に軸着されている。この中間リンク120は、
その一方の端部に立設された従動ピン138をカム溝1
40に摺動自在に臨ませることにより、第3カムギア4
0に連動されている。これにより、第3カムギア40が
図5の状態から180度回転すると中間リンク120が
矢印S方向に揺動して図9の状態に至る。さらに第3カ
ムギア40が図9の状態から180度回転すると中間リ
ンク120が矢印Sと逆方向に揺動動して図5の状態に
復帰する。
【0095】また、中間リンク120の他方の端部は、
切り換え部材122の端部に連接ピンで接続されてい
る。この切り換え部材122は、長板状の部材で、その
両端側に穿設された各長溝156にそれぞれメカシャー
シ10に立設されたガイド立片158が挿通されて矢印
T方向に摺動自在に装着されている。
【0096】この切り換え部材122には、各ピンチロ
ーラ152、154をそれぞれ連動操作するためのカム
穴160、162が穿設されている。図15に示すよう
に、各カム穴160、162には、それぞれ対応するキ
ャプスタン軸28、30に近い位置にキャプスタン当接
用辺部196と、これより遠ざけられた位置に解離用辺
部198とが設けられている。
【0097】また、各ピンチローラ152、154は、
それぞれメカシャーシ10上に揺動自在に軸着され、メ
カシャーシ10に装着されたねじりコイルばね202
(図2、図3に図示)により各ピンチローラ152、1
54がそれぞれ対応するキャプスタン軸28、30に当
接する方向に付勢されている。各ピンチローラ152、
154には、それぞれ連動ピン200が立設されてお
り、この各連動ピン200がそれぞれ対応するカム穴1
60、162内に臨まされている。よって、切り換え部
材122の動作位置によって何れかのピンチローラ15
2、154がそれぞれ対応するキャプスタン軸28、3
0に当接可能な状態とされる。
【0098】また、各ピンチローラ152、154は、
前述した移動操作部材98の動作に連動して動作され
る。この移動操作部材98は、前述したようにメカシャ
ーシ10上に矢印J方向に沿って移動可能に装着されて
いる。移動操作部材98は、その連動受け部100を設
けたのと反対側の端部(図15に向かって下側端部)の
両側を、それぞれ対応するピンチローラ152、154
の図示しない所定の連動当接部に臨ませるよう構成され
ている。
【0099】そして、移動操作部材98が矢印J方向に
移動された待機位置又はミュージックスキャンの状態の
ときに、各ピンチローラ152、154を各キャプスタ
ン軸28、30から離間させ、移動操作部材98が矢印
Jと逆方向に移動されたプレイの状態のときに、切り換
え部材122の矢印T方向の移動状態によりカム穴16
0、162におけるキャプスタン当接用辺部196に連
動ピン200が臨み得る方のピンチローラ152又は1
54がキャプスタン軸28又は30に圧接されるように
構成されている。
【0100】図15に示すように、メカシャーシ10上
には、切り換え部材122の動作に連動してテープ駆動
機構(36、184、186等)から伝達される回転駆
動力を増速又は減速した状態で何れかのハブ駆動ギア4
6、48に選択的に接続し又は切り離し可能とする接続
切り換え機構が装着されている。
【0101】この接続切り換え機構は、図14に示すよ
うに一方のハブ駆動ギア46用の接続操作部材164
と、図15に示すように他方のハブ駆動ギア48用の接
続操作部材166と、中間媒介歯車168用の接続操作
部材170とを有する。図14に示すように、一方のハ
ブ駆動ギア46用の接続操作部材164は、長板状部分
の中間部を軸ピンでメカシャーシ10上に軸着されてお
り、その先端部に扇形部分が形成されている。
【0102】この接続操作部材164の扇形部分の円弧
には、メカシャーシ10上に立設されたガイド片172
が摺接されて接続操作部材164の回動動作が案内され
るよう構成されている。さらに図11に示すように接続
操作部材164の先端部には、ハブ駆動ギア46に噛
合、切り離し可能な増速用の接続歯車174が軸着され
ている。
【0103】図15に示すように、他方のハブ駆動ギア
48用の接続操作部材166は、長板状部分の中間部を
軸ピンでメカシャーシ10上に軸着されており、その先
端部に小型の扇形部分が形成されている。
【0104】この接続操作部材166の扇形部分の円弧
には、メカシャーシ10上に立設されたガイド片176
が摺接されて接続操作部材166の回動動作が案内され
るよう構成されている。さらに図15に示すように接続
操作部材166の先端部には、ハブ駆動ギア48に噛合
する接続中間歯車177に噛合、切り離し可能な増速用
の接続歯車178が軸着されている。
【0105】これらの接続操作部材164、166は切
り換え部材122と連動して操作できるようにするた
め、接続操作部材164、166の各基端部の相対向す
る側部に、メカシャーシ10上にコイル部が固定された
ねじりコイルばね180の各対応する線状端部を係止
し、これらの接続操作部材164、166の先端部が互
いに接近する方向に回動するよう付勢する。これと共
に、切り換え部材122には、その所定二箇所に制止突
部190が突設されていて、ねじりコイルばね180で
回動される接続操作部材164、166の各基端部を受
け、各接続操作部材164、166がそれ以上相対向す
る方向に回動しないよう制止する。
【0106】また、中間媒介歯車168用の接続操作部
材170は、長板状に形成され、その中間部を軸ピン1
82でメカシャーシ10上に軸着されており、その先端
部に接続歯車184が軸着されている。この接続歯車1
84と中間媒介歯車168との間には、これらを減速し
て連動する減速歯車186が軸ピン182に軸着して配
置されている(図11に図示)。
【0107】接続操作部材170は切り換え部材122
と連動して操作できるようにするため、接続操作部材1
70の基端部の両端にそれぞれ係止片188が突設され
ている。また、切り換え部材122の所定位置には、ね
じりコイルばね192のコイル部分を係着して設置す
る。このように設置されたねじりコイルばね192は、
その両端の線状に延出した部分を、切り換え部材122
の所定位置に各々立設された2個の動作範囲規制片19
4の間を通し、さらに接続操作部材170における2個
の係止片188の間に臨ませて構成されている。
【0108】また、接続操作部材170は、移動操作部
材98に設けられた図示しない操作機構に連動操作され
て、接続歯車184がハブ駆動ギア46又は48に噛合
する状態と、これらハブ駆動ギア46、48から離脱さ
れた中立状態とに移動操作されるよう構成されている。
【0109】このテープレコーダでは、ストップ動作、
巻き戻し動作、フォワードプレイ動作、早送り動作及び
リバースプレイ動作といった各動作を、走行モード切換
機構(38、88、98、100、106、110、1
12等)の第2カムギア38と走行方向切換機構(4
0、120、122、124、126、128、140
等)の第3カムギア40との作用を組み合わせて実行し
ている。
【0110】すなわち、走行モード切換機構における第
2カムギア38のカム機構は、磁気ヘッド104を設け
た移動操作部材98を待機位置(ストップ位置)、ミュ
ージックスキャン位置(早送り又は巻き戻し位置)又は
プレイ位置へ選択的に移動操作する。
【0111】また、走行方向切換機構における第3カム
ギア40のカム機構は、切り換え部材122に連動する
接続切り換え機構によってテープカセットの磁気テープ
の走行方向を切換操作する。
【0112】さらに、移動操作部材98がミュージック
スキャン位置にセットされたときは、移動操作部材98
に連接して接続切り換え機構が磁気テープを早送り走行
し、又は巻き戻し走行する状態にセットする。また、移
動操作部材98がプレイ位置にセットされたときは、移
動操作部材98に連接して接続切り換え機構が磁気テー
プをフォワードプレイ用に走行させる状態とし、又はリ
バースプレイ用に走行させる状態にセットする。
【0113】このように、ストップ動作、巻き戻し動
作、フォワードプレイ動作、早送り動作及びリバースプ
レイ動作といった多数の動作を、2個のカム機構の動作
を組み合わせて実行可能に構成したので、1個のカムで
これら多数の動作を実行するよう構成する場合と比較し
て、カム機構に用いるカム曲線の形状を簡素化し廉価に
製造可能である。これと共に、2個のカム機構の動作を
組み合わせることにより、制御用に設定可能な設定条件
に余裕を作り制御のための設計の自由度を広げることが
できる。
【0114】走行モード切換機構(38、88、98、
100、106、110、112等)と走行方向切換機
構(40、120、122、124、126、128、
140等)とは、連動機構(42、130、114等)
によって接続されている。この連動機構(42、13
0、114等)は、走行モード切換機構(38、88、
98、100、106、110、112等)の第2カム
ギア38と第3カムギア40とを所定のタイミグで直接
的に操作するから、これら第2カムギア38と第3カム
ギア40との動作上のタイミグを適切に設定して、かつ
安定して動作させることを可能とする。
【0115】これに対し例えば、走行モード切換機構
(38、88、98、100、106、110、112
等)と走行方向切換機構(40、120、122、12
4、126、128、140等)とをそれぞれ別の制御
装置で制御操作するよう構成した場合には、種々の外的
条件によって走行モード切換機構(38、88、98、
100、106、110、112等)と走行方向切換機
構(40、120、122、124、126、128、
140等)とをそれぞれ制御するタイミグにばらつきを
生じるから、走行モード切換機構(38、88、98、
100、106、110、112等)と走行方向切換機
構(40、120、122、124、126、128、
140等)とを所定のタイミグで同期させて動作させる
ことが困難となり、全体として動作が不安定となること
が否めない。しかし、本実施の形態における連動機構
(42、130、114等)の構成によれば、容易に適
切な動作を保証できる。
【0116】本実施の形態の電気機器に係わるテープレ
コーダでは前述した駆動モータ12で駆動される機械装
置の部分の動作制御を、図示しないマイクロコンピュー
タ及び随所に設置した各種のセンサ等を利用した制御部
によって、駆動モータ12に正転、逆転又は停止の動作
をさせることにより行うよう構成されている。
【0117】次に、上述のように構成された本実施の形
態の電気機器に係わるテープレコーダの作用及び動作に
ついて説明する。
【0118】このテープレコーダを使用する使用者が一
般に用いられているカセットテープを図示しないテープ
レコーダハウジングの入口から、図2及び図4に示す状
態で待機しているカセット保持部80内に挿入すると、
このカセットテープをセンサで検知した制御部が駆動モ
ータ12を矢印A方向に回動する。
【0119】すると、ローディング機構(34、62、
64、66、68、70、76等)が連動して第1カム
ギア34が矢印G方向に回動され、従動ピン76が略小
円形状の溝周囲70Aから逃がし溝部70Bに至る間
に、カセットテープが操作レバー82によってカセット
保持部80内に引き込まれ、カセットテープがメカシャ
ーシ10上の所定ローディング位置にセットされた図3
の状態に至ったことをセンサで検知すると、ローディン
グ動作を完了する。
【0120】次に、使用者が図示しないテープレコーダ
の巻き戻し(REW)スイッチをオンにすると、制御部
は、駆動モータ12をさらに矢印A方向に回動を継続さ
せる。すると図5に示すように、振り子板58が大径の
中間歯車54の回動に連れて矢印D方向に回動し、振り
子ギア32が従動ギア84に噛合し、第2カムギア38
を矢印K方向に回動を開始する。
【0121】この第2カムギア38の回動により操作柱
114が一方の腕部132を蹴って操作部材42を矢印
Qと逆方向に所定小角度だけ押し回す。この操作部材4
2の回動により、その従動ピン136が被動部128を
蹴り動かして第3カムギア40を矢印R方向に回動し
て、その一方の欠歯部の端に当たる歯を第2カムギア3
8に噛み込ませた図5の状態に至る。
【0122】この図5の状態から第3カムギア40は、
第2カムギア38の回動に連動して矢印R方向に略半周
回動し、第3カムギア40の他方の欠歯部が第2カムギ
ア38の対応位置に至って、これら両者の噛合が解除さ
れると共に、操作部材42の従動ピン136がストッパ
部126に当たって第3カムギア40を制止する状態に
至る。
【0123】この第3カムギア40と一体に略半周回動
するカム溝140に従動ピン138が従動されて、中間
リンク120が矢印S方向に回動し、切り換え部材12
2を矢印T方向に沿って図6に示す位置まで移動する。
【0124】また、駆動モータ12に連動する動作切換
機構(14、50、52、54、58、72等)は、振
り子ギア32を従動ギア84に噛合させた状態で第2カ
ムギア38を所要の角度だけ回動する。これにより、第
2カムギア38の動作切換カム溝88に従動する従動ピ
ン110が、動作切換カム溝88のストップ動作部90
からミュージックスキャン動作部94の部分まで移動す
る動作に連動して操作従動子106が矢印L方向に回動
し、操作軸112と連動受け部100の部分で接続され
た移動操作部材98を矢印Jと逆方向へ引き上げる。
【0125】この移動操作部材98と切り換え部材12
2の動作に連動して接続操作部材166が揺動され接続
歯車178を、減速歯車186に噛合させると共に、接
続操作部材170を、接続歯車184が接続中間歯車1
77及びハブ駆動ギア48から切り離される中立位置に
セットする。
【0126】上述の状態に至ったことを図示しないセン
サで検知した制御部は、駆動モータ12を逆転して矢印
B方向に回動させると、動作切換機構(14、50、5
2、54、58、72等)の大径の中間歯車54が矢印
Dと逆方向に回動し、振り子板58を連れ回して制動部
材61が移動操作部材98の制止制御部102に当接し
て停止すると共に、振り子ギア32がテープ走行ギア3
6に噛合する、図6に示す巻き戻し(REW)状態で停
止する。
【0127】この図6に示す状態では、駆動モータ12
が矢印B方向に回動する回転駆動力が、動作切換機構
(14、50、52、54、58、72等)の振り子ギ
ア32から、テープ駆動機構(36、184、186
等)のテープ走行ギア36、減速歯車186、接続歯車
178、接続中間歯車177を経てハブ駆動ギア48に
伝達され、このハブ駆動ギア48が嵌挿された図示しな
いテープカセットの所定のハブを回動して巻き戻し動作
を実行する。
【0128】次に、使用者が図示しないテープレコーダ
のフォワードプレイ(FWD PLAY)スイッチをオ
ンにすると、制御部は、駆動モータ12を矢印A方向に
回動させる。
【0129】すると図示しないが、振り子板58が大径
の中間歯車54の回動に連れて矢印D方向に回動し、振
り子ギア32が従動ギア84に噛合し、第2カムギア3
8を図6に示す位置から矢印K方向に回動させ図7及び
図14に示す位置に移行させる。
【0130】この第2カムギア38の回動動作に連動し
動作切換カム溝88上の従動ピン110がプレイ動作部
92から切換タイミング設定部96へ移行する動作に伴
なって、操作従動子106が矢印L方向に回動する。
【0131】すると、操作従動子106の動作に、操作
軸112と連動受け部100とを介して連動する移動操
作部材98が、矢印Jと逆の方向に移動し図7及び図1
4に示すプレイ位置に移行する。
【0132】また、従動ピン110が切換タイミング設
定部96の頂点近傍まで移動したときに、作動タイミン
グ調整機構(44、106、116、142、144、
146、148等)における係止レバー116が矢印M
方向に回動して係止レバー116の先端部が、操作従動
子106の従動ピン110近くの部分に当接され、操作
従動子106が矢印O方向に回動されるのを制止し、フ
ォワードプレイ(FWD PLAY)状態を保持する。
【0133】なお、作動タイミング調整機構(44、1
06、116、142、144、146、148等)に
よってフォワードプレイ状態に設定された後に、第2カ
ムギア38が若干回動されて、従動ピン110が直ちに
ストップ動作部90上に移動できる状態にセットされ、
次にストップ状態に移行できるように準備を整えた図1
6に示す状態となる。すると、この状態をセンサで検知
した制御部が駆動モータ12を逆転して矢印B方向に回
動させると、動作切換機構(14、50、52、54、
58、72等)の大径の中間歯車54が矢印Dと逆方向
に回動し、振り子板58を連れ回して制動部材61が移
動操作部材98の制止制御部102に当接して停止する
と共に、振り子ギア32がテープ走行ギア36に噛合す
る、図7及び図14に示すフォワードプレイ(FWD
PLAY)状態で停止する。
【0134】このとき、移動操作部材98と切り換え部
材122の動作に連動して、接続操作部材170が反時
計方向に回動され、接続歯車184がハブ駆動ギア48
に噛合する図14に示す状態に至る。
【0135】さらに、切り換え部材122のカム穴16
0のキャプスタン当接用辺部196に一方のピンチロー
ラ152の連動ピン200が対応しているので、一方の
ピンチローラ152は、対応するキャプスタン軸28に
テープカセットの磁気テープを介して圧接する。
【0136】この図7及び図14に示す状態では、駆動
モータ12が矢印B方向に回動する回転駆動力が、動作
切換機構(14、50、52、54、58、72等)の
振り子ギア32からテープ駆動機構(36、184、1
86等)のテープ走行ギア36、減速歯車186、接続
歯車184を経てハブ駆動ギア48に伝達され、このハ
ブ駆動ギア48が嵌挿された図示しないテープカセット
の所定のハブを回動する。
【0137】これと共に、図1に示すように駆動モータ
12の出力プーリ20からベルト24を介して回転駆動
力が伝達されるキャプスタン用プーリ16と一体に回動
するキャプスタン軸28と一方のピンチローラ152と
の間に、テープカセットの磁気テープを挟んだ状態で転
動することにより、この磁気テープを一定の速度で送り
動作してフォワードプレイ動作を実行する。
【0138】また、このテープレコーダでは、フォワー
ドプレイの動作のため動作切換機構(14、50、5
2、54、58、72等)が走行モード切換機構(3
8、88、98、100、106、110、112等)
を切り換え操作し、この後に動作切換機構(14、5
0、52、54、58、72等)がテープ駆動機構(3
6、184、186等)に接続する動作を行うときに、
作動タイミング調整機構(44、106、116、14
2、144、146、148等)のタイミング調整ギア
44が、その欠歯部の端にある歯部を従動ギア84に噛
合させる待機状態とされて次に続くストップ動作に移行
する準備を整える。
【0139】次に、フォワードプレイ動作中に使用者が
図示しないテープレコーダのストップ(STOP)スイ
ッチを押すと、制御部は、駆動モータ12を矢印A方向
に回動させ動作切換機構(14、50、52、54、5
8、72等)を矢印D方向に回して振り子ギア32を図
7及び図14に示す状態から図17に示す状態に移動さ
せる。
【0140】この図17に示す状態では、振り子ギア3
2が従動ギア84に噛合するので、駆動モータ12の回
転駆動力が振り子ギア32から従動ギア84に伝達され
従動ギア84が矢印O方向に回動を開始すると直ちにタ
イミング調整ギア44が矢印N方向に回動を開始する。
【0141】すると、作動タイミング調整機構(44、
106、116、142、144、146、148等)
のタイミング調整ギア44が矢印N方向に若干回動した
ときに、操作ピン118(図17でピン144の裏側に
設けられている)が係止レバー116を矢印Mと逆方向
に回すよう蹴って、係止レバー116を操作従動子10
6から外す。
【0142】これにより、操作従動子106が矢印Lと
逆方向に回動自由となるので、この時点まで操作従動子
106に制止されていた移動操作部材98は、図示しな
いばねの付勢力により、操作従動子106矢印Lと逆方
向に回動しながら矢印J方向に移動し、移動操作部材9
8に設けた磁気ヘッド104がカセットテープの磁気テ
ープから離間した図9に示す待機位置に移動しストップ
状態となるので、この状態をセンサで検知した制御部が
駆動モータ12を停止する。
【0143】また、この動作の開始のときには、キャプ
スタン軸28、30の回転方向が逆転されるためキャプ
スタン軸28、30で磁気テープを走行させる方向がフ
ォワードプレイ状態で磁気テープを走行させる方向と反
対になる。
【0144】しかし、ストップ動作の開始直後にピンチ
ローラ152、154とキャプスタン軸28、30とが
離間された状態となりカセットテープの磁気テープを走
行させる動作が停止され、かつ、振り子ギア32がテー
プ走行ギア36から切り離されてハブ駆動ギア48が停
止するので、テープカセットから磁気テープが引き出さ
れて弛み出すのを防止できる。
【0145】なお、図9に示すストップ状態では、移動
操作部材98の制止制御部102が制動部材61の回動
軌跡から外れているので、振り子ギア32がローディン
グ機構(34、62、64、66、68、70、76
等)の第1カムギア34に噛合してローディングする動
作に移行可能な状態となっている。
【0146】次に、使用者が図示しないテープレコーダ
の早送り(FF)スイッチをオンにすると、制御部は、
駆動モータ12をさらに矢印A方向に回動させる。する
と図9に示すように、振り子ギア32が従動ギア84に
噛合し、第2カムギア38を矢印K方向に回動させる。
【0147】この第2カムギア38の回動により操作柱
114が一方の腕部132を蹴って操作部材42を矢印
Qと逆方向に所定小角度だけ押し回す。この操作部材4
2の回動により、その従動ピン136が被動部128を
蹴り動かして第3カムギア40を矢印R方向に回動し
て、その他方の欠歯部の端に当たる歯を第2カムギア3
8に噛み込ませた図10の状態に至る。
【0148】この図10の状態から第3カムギア40
は、第2カムギア38の回動に連動して矢印R方向に略
半周回動し、第3カムギア40の一方の欠歯部が第2カ
ムギア38の対応位置に至って、これら両者の噛合が解
除されると共に、操作部材42の従動ピン136がスト
ッパ部126に当たって第3カムギア40を制止する状
態に至る。
【0149】この第3カムギア40と一体に略半周回動
するカム溝140に従動ピン138が従動されて、中間
リンク120が矢印Sと逆方向に回動し、切り換え部材
122を矢印T方向に沿って図11に示す位置まで移動
する。
【0150】また、駆動モータ12に連動する動作切換
機構(14、50、52、54、58、72等)は、振
り子ギア32を従動ギア84に噛合させた状態で第2カ
ムギア38を所要の角度だけ回動する。これにより、第
2カムギア38の動作切換カム溝88に従動する従動ピ
ン110が、動作切換カム溝88のストップ動作部90
からミュージックスキャン動作部94の部分まで移動す
る動作に連動して操作従動子106が矢印L方向に回動
し、操作軸112と連動受け部100の部分で接続され
た移動操作部材98を矢印Jと逆方向へ引き上げる。
【0151】この移動操作部材98と切り換え部材12
2の動作に連動して接続操作部材164が揺動され接続
歯車174を減速歯車186に噛合させると共に、接続
歯車174をハブ駆動ギア46に噛合させる。
【0152】また接続操作部材170を移動し、接続歯
車184が、ハブ駆動ギア46又は接続中間歯車177
及びハブ駆動ギア48から切り離される中立位置にセッ
トする。
【0153】そして、このときの所定の状態をセンサで
検知した制御部は、駆動モータ12を逆転して矢印B方
向に回動させると、動作切換機構(14、50、52、
54、58、72等)の大径の中間歯車54が矢印Dと
逆方向に回動し、振り子板58を連れ回して制動部材6
1が移動操作部材98の制止制御部102に当接して停
止すると共に、振り子ギア32がテープ走行ギア36に
噛合する、図11に示す早送り(FF)状態とする。
【0154】この図11に示す状態では、駆動モータ1
2が矢印B方向に回動する回転駆動力が、動作切換機構
(14、50、52、54、58、72等)の振り子ギ
ア32から、テープ駆動機構(36、184、186
等)のテープ走行ギア36、減速歯車186、接続歯車
174を経てハブ駆動ギア46に伝達され、このハブ駆
動ギア46が嵌挿された図示しないテープカセットの所
定のハブを回動して早送り動作を実行する。
【0155】次に、使用者が図示しないテープレコーダ
のリバースプレイ(RVS PLAY)スイッチをオン
にすると、制御部は、駆動モータ12を矢印A方向に回
動させる。
【0156】すると図示しないが、振り子板58が図1
2の位置から大径の中間歯車54の回動に連れて矢印D
方向に回動し、振り子ギア32が従動ギア84に噛合
し、第2カムギア38を図12に示す位置から矢印K方
向に回動させ図12及び図15に示す位置に移行させ
る。
【0157】この第2カムギア38の回動動作に連動し
動作切換カム溝88上の従動ピン110がプレイ動作部
92から切換タイミング設定部96へ移行する動作に伴
なって、操作従動子106が矢印L方向に回動する。
【0158】すると、操作従動子106の動作に、操作
軸112と連動受け部100とを介して連動する移動操
作部材98が、矢印Jと逆の方向に移動し図12及び図
15に示すプレイ位置に移行する。
【0159】さらに前述した図7に示すフォワードプレ
イの動作と同様にして、操作従動子106は、その従動
ピン110が切換タイミング設定部96の動作に連動さ
れて作動タイミング調整機構(44、106、116、
142、144、146、148等)における係止レバ
ー116に係止され、操作従動子106が矢印O方向に
回動されるのを制止されたリバースプレイ状態を保持す
る。
【0160】なお、作動タイミング調整機構(44、1
06、116、142、144、146、148等)に
よってリバースプレイ状態に設定された後に、第2カム
ギア38が若干回動されて、走行モード切換機構(3
8、88、98、100、106、110、112等)
が直ちにストップ状態に移行できるように準備を整えた
図16に示す状態となり、この状態をセンサで検知した
制御部が駆動モータ12を逆転して矢印B方向に回動さ
せる。
【0161】すると、動作切換機構(14、50、5
2、54、58、72等)の大径の中間歯車54が矢印
Dと逆方向に回動し、振り子板58を連れ回して制動部
材61が移動操作部材98の制止制御部102に当接し
て停止すると共に、振り子ギア32がテープ走行ギア3
6に噛合する、図12及び図15に示すリバースプレイ
状態で停止する。
【0162】このとき、移動操作部材98と切り換え部
材122の動作に連動して、接続操作部材170が時計
方向に回動され、接続歯車184が接続中間歯車177
に噛合してハブ駆動ギア48に回転駆動力を伝達する図
15に示す状態に至る。
【0163】さらに、切り換え部材122のカム穴16
2のキャプスタン当接用辺部196に他方のピンチロー
ラ154の連動ピン200が対応しているので、他方の
ピンチローラ154は、対応するキャプスタン軸30に
テープカセットの磁気テープを介して圧接する。
【0164】この図12及び図15に示す状態では、駆
動モータ12が矢印B方向に回動する回転駆動力が、動
作切換機構(14、50、52、54、58、72等)
の振り子ギア32からテープ駆動機構(36、184、
186等)のテープ走行ギア36、減速歯車186、接
続歯車184、接続中間歯車177を経てハブ駆動ギア
46に伝達され、このハブ駆動ギア46が嵌挿された図
示しないテープカセットの所定のハブを回動する。
【0165】これと共に、図1に示すように駆動モータ
12の出力プーリ20からベルト24を介して回転駆動
力が伝達されるキャプスタン用プーリ18と一体に回動
するキャプスタン軸30と他方のピンチローラ154と
の間に、テープカセットの磁気テープを挟んだ状態で転
動することにより、この磁気テープを一定の速度で送り
動作してリバースプレイ動作を実行する。
【0166】また、このテープレコーダでは、フォワー
ドプレイ動作と同様に、リバースプレイの動作のため動
作切換機構(14、50、52、54、58、72等)
が走行モード切換機構(38、88、98、100、1
06、110、112等)を切り換え操作し、この後に
動作切換機構(14、50、52、54、58、72
等)がテープ駆動機構(36、184、186等)に接
続する動作を行うときに作動タイミング調整機構(4
4、106、116、142、144、146、148
等)のタイミング調整ギア44が、その欠歯部の端にあ
る歯部を従動ギア84に噛合させる待機状態とされて、
次に続くストップ動作に移行する準備を整える。
【0167】次に、リバースプレイ動作中に使用者が図
示しないテープレコーダのストップ(STOP)スイッ
チを押すと、制御部は、駆動モータ12を矢印A方向に
回動させ動作切換機構(14、50、52、54、5
8、72等)を矢印D方向に回して振り子ギア32を図
12及び図15に示す状態から図17に示す状態に移動
させる。
【0168】すると前述したフォワードプレイのときと
同様に、図17に示す状態で振り子ギア32が従動ギア
84に噛合し、駆動モータ12の回転駆動力で従動ギア
84が矢印O方向に回動を開始すると直ちにタイミング
調整ギア44が矢印N方向に回動を開始する。
【0169】すると、作動タイミング調整機構(44、
106、116、142、144、146、148等)
のタイミング調整ギア44が矢印N方向に若干回動した
ときに、操作ピン118(図17でピン144の裏側に
設けられている)が係止レバー116を矢印Mと逆方向
に回すよう蹴って、係止レバー116を操作従動子10
6から外す。
【0170】これにより、操作従動子106が矢印Lと
逆方向に回動自由となるので、この時点まで操作従動子
106に制止されていた移動操作部材98は、図示しな
いばねの付勢力により、操作従動子106矢印Lと逆方
向に回動しながら矢印J方向に移動し、移動操作部材9
8に設けた磁気ヘッド104がカセットテープの磁気テ
ープから離間した図13に示す待機位置に移動し、スト
ップ状態となり、この状態をセンサで検知した制御部が
駆動モータ12を停止する。
【0171】また、この動作の開始のときには、フォワ
ードプレイのときと同様に、キャプスタン軸28、30
で磁気テープを走行させる方向がフォワードプレイ状態
で磁気テープを走行させる方向と反対になるが、ストッ
プ動作の開始直後にピンチローラ152、154がキャ
プスタン軸28、30から解除されて磁気テープを走行
させる動作が停止される。これと共に、振り子ギア32
がテープ走行ギア36から切り離されてハブ駆動ギア4
8が停止するので、テープカセットから磁気テープが引
き出されて弛み出すのを防止できる。
【0172】上述の図13に示すストップ状態は、前述
した図4に示す当初の状態に復帰したものである。よっ
て、振り子ギア32がローディング機構(34、62、
64、66、68、70、76等)の第1カムギア34
に噛合してローディングする動作に移行可能な状態とな
っている。
【0173】また、本実施の形態の電気機器に係わるテ
ープレコーダでは、動作モードを任意に設定できる。す
なわち、動作モードは走行モード切換機構(38、8
8、98、100、106、110、112等)の第2
カムギア38の回転位置によって設定できるので、使用
者が所望のスイッチを押すと、その指令信号に対応して
制御部は、駆動モータ12を矢印A方向に回動させ、動
作切換機構(14、50、52、54、58、72等)
の振り子ギア32を介して第2カムギア38を回動し、
これに連動する走行方向切換機構(40、120、12
2、124、126、128、140等)、接続切り換
え機構等を動作させる。
【0174】そして、本実施の形態の電気機器に係わる
テープレコーダでは、第2カムギア38の回動によっ
て、ローディング動作が可能なストップ動作から巻き戻
し動作、フォワードプレイ動作、ローディング動作が可
能なストップ動作、早送り動作、リバースプレイ動作を
経て当初のストップ動作に戻るルーチンを繰り返す。
【0175】よって、テープレコーダの制御部は、第2
カムギア38を回動させながら使用者の所望の動作モー
ドに至ったことを各種のセンサで検知した時点で駆動モ
ータ12を停止し、又は逆転させることにより使用者の
所望の動作モードを実行する。
【0176】従って、幾つかの動作モードをスキップし
て使用者の所望の動作モードを実行することになるが、
テープレコーダの外見上は、使用者が所望のスイッチを
押すと、その所望の動作モードが実行直ちに実行される
ように動作することになる。
【0177】このように、本実施の形態の電気機器に係
わるテープレコーダでは、単一の駆動モータ12を正
転、又は逆転させ、センサ等で検知された所要のタイミ
ングで停止させる動作によって複数の動作モードを選択
的に実行可能である。
【0178】すなわち、テープレコーダにおける複数の
動作モードを選択的に実行する機構を単一の駆動モータ
12を用いて構成できるから、駆動モータ12やアクチ
ェータ等の高価な駆動装置を複数用いた従来の高価なテ
ープレコーダに比較して、廉価な製品を提供できる。
【0179】なお、本実施の形態では、走行モード切換
機構の第2カムギア38に設けた動作切換カム溝88に
関連する作動タイミング調整機構の部分の動作が所定の
タイミグで瞬時に行われるよう補完する構成をテープレ
コーダの動作用に利用したものについて説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、この構成を種々
の電気機器の動作用に利用できることは勿論である。
【0180】
【発明の効果】本発明の電気機器によれば、動作切換カ
ムの動作に従動する従動部材の動作中に、動作切換カム
のカム曲線上のリフトが頂点となる部所近傍で従動部材
を係止部材に係留し、動作切換カムの動作が所要量進ん
でから動作切換カムを停止し、所定のタイミグで係止部
材を操作して従動部材を開放することにより、従動部材
をカム曲線上の次の動作設定位置まで瞬時に移動させ、
従動部材に連動する動作機構の動作を所定のタイミグで
瞬時に動作させるよう構成したので、従動部材に連動す
る動作機構の動作所定のタイミグで、かつ機械的機構に
おいて瞬時に動作させることができる。
【0181】しかも、この機械的機構は、製造精度もさ
ほど必要とされず、廉価に製造でき、さらに機械的動作
で的確に所定の動作をさせることができるから、電気的
に制御する場合の動作タイミグのばらつきを取り除くた
めの代替構成とできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構を示す
全体斜視図である。
【図2】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着されたカセット保持用の
各動作機構におけるテープカセットの入出動作時の状態
を示す全体斜視図である。
【図3】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着されたカセット保持用の
各動作機構におけるテープカセットをローディングする
ときの動作状態を示す全体斜視図である。
【図4】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構におけ
るローディング動作時の状態を示す要部平面図である。
【図5】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構におけ
る動作状態の切り換え時の状態を示す要部平面図であ
る。
【図6】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構におけ
る巻き戻し動作状態を示す要部平面図である。
【図7】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構におけ
るフォワードプレイ動作状態を示す要部平面図である。
【図8】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構におけ
るストップ動作への移行状態を示す要部平面図である。
【図9】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープレ
コーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構におけ
るストップ動作時の状態を示す要部平面図である。
【図10】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープ
レコーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構にお
ける動作状態の切り換え時の状態を示す要部平面図であ
る。
【図11】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープ
レコーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構にお
ける早送り動作時の状態を示す要部平面図である。
【図12】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープ
レコーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構にお
けるリバースプレイ動作時の状態を示す要部平面図であ
る。
【図13】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープ
レコーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構にお
けるストップ動作への移行状態を示す要部平面図であ
る。
【図14】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープ
レコーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構にお
けるフォワードプレイ動作状態での接続切り換え機構の
部分を示す要部平面図である。
【図15】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープ
レコーダのメカシャーシ上に装着された各動作機構にお
けるリバースプレイ動作状態での接続切り換え機構の部
分を示す要部平面図である。
【図16】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープ
レコーダのメカシャーシ上に装着された作動タイミング
調整機構における、係止レバーが操作従動子を係止した
直後の状態を示す要部拡大平面図である。
【図17】本発明の電気機器の実施の形態に係るテープ
レコーダのメカシャーシ上に装着された作動タイミング
調整機構における、プレイ状態に移行するときにタイミ
ング調整ギアが従動ギアに噛み込み始めた状態を示す要
部拡大平面図である。
【符号の説明】
10 メカシャーシ 12 駆動モータ 14 駆動プーリ 16 キャプスタン用プーリ 20 出力プーリ 32 振り子ギア 34 第1カムギア 36 テープ走行ギア 38 第2カムギア 40 第3カムギア 42 操作部材 44 タイミング調整ギア 58 振り子板 70 カム溝 70A 溝周囲 70B 溝部 72 連動従動子 76 従動ピン 88 動作切換カム溝 90 ストップ動作部 92 プレイ動作部 94 ミュージックスキャン動作部 96 切換タイミング設定部 98 移動操作部材 104 磁気ヘッド 106 操作従動子 116 係止レバー 122 切り換え部材 140 カム溝 142 保持カム部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動作切換カムの動作に従動する従動部
    材の動作中に、前記動作切換カムのカム曲線上のリフト
    が頂点となる部所近傍で前記従動部材を係止部材に係留
    し、 前記動作切換カムの動作が所要量進んでから前記動作切
    換カムを停止し、 所定のタイミグで前記係止部材を操作して前記従動部材
    を開放することにより、前記従動部材をカム曲線上の次
    の動作設定位置まで瞬時に移動させ、前記従動部材に連
    動する動作機構の動作を所定のタイミグで瞬時に動作さ
    せることを特徴とする電気機器。
  2. 【請求項2】 駆動操作される動作切換カムの一部と
    して、カム曲線上にリフトが頂点となるよう形成された
    切換タイミング設定部と、 前記動作切換カムに従動する従動子を有し、当該従動子
    の動作に連動して動作機構を動作するよう接続された操
    作従動子と、 前記従動子が前記カム曲線上の前記切換タイミング設定
    部の近傍位置に至ったとき、前記操作従動子に係留し前
    記動作切換カムから前記従動子を切り離して前記従動子
    の従動動作を制止させる係止部材と、 所定のタイミグで前記係止部材を操作することにより前
    記操作従動子に対する制止を解除し、前記従動子が前記
    カム曲線上の次の動作設定位置まで移動されるまで前記
    操作従動子を動作させるためのタイミング調整部材と、 を有することを特徴とする電気機器。
  3. 【請求項3】 回転駆動力が伝達される従動ギアと、 前記従動ギアに噛合して回動されるカムギアと、 前記カムギアに一体的に形成された動作切換カム溝と、 前記動作切換カム溝の一部としてカム曲線上にリフトが
    頂点となるよう形成された切換タイミング設定部と、 前記動作切換カムに従動する従動子を設けた操作従動子
    と、 前記操作従動子の動作に連動して動作するよう接続され
    た動作機構と、 前記従動子が前記動作切換カム溝上の前記切換タイミン
    グ設定部の近傍位置に至った状態で前記操作従動子に係
    留するよう付勢された係止部材と、 前記従動ギアに噛合可能でかつ欠歯部分で噛合を解離可
    能に装着されたタイミング調整ギアと、 前記従動ギアが前記カムギアを所定方向に回動して前記
    操作従動子を前記係止部材に係留してから、前記操作従
    動子に連動する前記動作機構を動作させるまでの間の時
    期に、欠歯部分で噛合が解離された状態の前記タイミン
    グ調整ギアを前記従動ギアに噛合を開始する状態に操作
    する噛合操作手段と、 前記従動ギアが回動されて前記タイミング調整ギアが回
    動される動作にしたがい前記係止部材を操作して前記操
    作従動子との係留を解除するよう、前記タイミング調整
    ギアに設けられた操作ピンと、 を有することを特徴とする電気機器。
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