JP2001184549A - 硬貨等の検知装置及び検知方法 - Google Patents

硬貨等の検知装置及び検知方法

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JP2001184549A
JP2001184549A JP36895999A JP36895999A JP2001184549A JP 2001184549 A JP2001184549 A JP 2001184549A JP 36895999 A JP36895999 A JP 36895999A JP 36895999 A JP36895999 A JP 36895999A JP 2001184549 A JP2001184549 A JP 2001184549A
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radio wave
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JP36895999A
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Yutaka Yamada
裕 山田
Motohiro Yamane
基宏 山根
Hiroki Hamada
浩樹 濱田
Katsutoshi Sakai
克敏 境
Yumi Ishino
由美 石野
Naoki Fukaki
直樹 富垣
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Glory Ltd
Furukawa Electric Co Ltd
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Glory Ltd
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】検知センサとしてアンテナを利用することによ
り、検知センサの劣化、磨耗、汚れによるセンサ感度の
低下を防止することができ、外部の衝撃による影響を防
止でき、かつ、省スペースで広い領域での検知を行うこ
とができる硬貨等の検知装置及び検知方法を提供する。 【解決手段】硬貨等の対象物の有無を検知する検知装置
であって、任意の周波数帯の電波を放射する送信アンテ
ナ5と、任意の周波数に共振点を有し、送信アンテナ5
から放射された電波を受信する受信アンテナ6と、硬貨
C等の対象物が送信アンテナ5及び受信アンテナ6の電
波伝達空間内に存在することによって生じる受信電波の
電気的変化(例えば電圧変化)を検出する検出回路10
と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動取引処理装置
(ATM)、自動販売機、自動券売機、両替機、ゲーム
機、公衆電話機等に用いられ、硬貨、メダルその他の金
属物質(以下、この明細書では硬貨等という)の有無を
検知するための硬貨等の検知装置及び検知方法に関し、
特に、検知センサとしてアンテナを用いた硬貨等の検知
装置及び検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動取引処理装置(ATM)、
自動販売機、自動券売機、両替機、ゲーム機、公衆電話
機等では、利用者の操作によって払い出された硬貨や釣
り銭として返却された硬貨等を貯留するために硬貨取出
口に受け皿容器が設けられている。
【0003】近年、受け皿容器内に硬貨が存在している
にもかかわらず、利用者が取得するのを忘れてしまう場
合があることから、受け皿容器内の硬貨の有無を検知
し、硬貨の残留を検知した場合には、利用者に対して取
り忘れ防止のための音声指示や画面表示を行うための硬
貨等の検知装置が開発されている。
【0004】従来の硬貨等の検知装置としては、例え
ば、特開平3−194690号公報、特開平5−225
427号公報に開示されたものが知られている。
【0005】特開平3−194690号公報に開示され
ている検知装置は、硬貨返却口の内側に発光器及び受光
検知器からなる光学センサを設け、発光器から発光され
る光を受光検知器が検知した場合には、硬貨返却口には
硬貨がないものと判定し、発光器から発光される光を受
光検知器が検知しなかった場合には、硬貨返却口には硬
貨があるものと判定するようになっている(以下、この
技術を従来例1という)。
【0006】一方、特開平5−225427号公報に開
示されている検知装置は、コイルに交流電流が印加され
ることにより発生する磁力線を受け皿の貯留部に放射す
る磁気センサを設け、その磁気センサから放射される磁
力線により硬貨に生じる渦電流損失に起因するコイルの
のインピーダンス及びインピーダンスの変化を検出する
ことにより、硬貨の貯留を検知するようになっている
(以下、この技術を従来例2という)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例1のように光学
センサを用いた検知装置では、光学センサの劣化、磨
耗、硬貨の金属粉による汚れ等によってセンサ感度が低
下したり、外部の衝撃によって光学センサの光軸がぶれ
るという課題がある。
【0008】一方、従来例2のように磁気センサを用い
た検知装置では、検知領域が狭いという課題がある。ま
た、検知領域を広域化しようとすると、磁気センサの設
置スペースを広くしなければならず、装置が大型化する
という課題があり、巻数を増やしたり、形状を変えなけ
ればならない等、手間やコストがかかるという課題があ
る。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、検知センサとしてアンテナを利用する
ことにより、検知センサの劣化、磨耗、汚れによるセン
サ感度の低下を防止することができ、外部の衝撃による
影響を防止でき、かつ、省スペースで広い領域での検知
を行うことができる硬貨等の検知装置及び検知方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の硬貨等の
検知装置は、任意の周波数帯の電波を放射する送信アン
テナと、前記任意の周波数に共振点を有し、前記送信ア
ンテナから放射された電波を受信する受信アンテナと、
前記硬貨等の対象物が前記送信アンテナ及び受信アンテ
ナの電波伝達空間内に存在することによって生じる前記
受信電波の電気的変化を検出する検出手段と、を有する
ことを特徴とするものである。
【0011】前記送信アンテナ及び受信アンテナは所定
間隔を隔てて隣接して配置されていてもよい。
【0012】本発明の第2の硬貨等の検知装置は、任意
の周波数帯の電波を放射する送信アンテナと、その送信
アンテナに隣接して配置され、前記任意の周波数に共振
点を有し、前記送信アンテナから放射された電波を受信
する受信アンテナと、前記送信アンテナ及び受信アンテ
ナの上部に設けられ、前記対象物を受け取る受取部と、
前記対象物が前記受取部に存在することによって生じる
前記受信電波の電気的変化を検出する検出手段と、を有
することを特徴とするものである。
【0013】本発明の硬貨等の検知方法は、任意の周波
数帯の電波を送信アンテナから放射し、その送信アンテ
ナから放射された電波を、電波の任意の周波数に共振点
を有する受信アンテナで受信し、前記対象物が前記送信
アンテナ及び受信アンテナの電波伝達空間内に存在する
ことによって生じる前記受信電波の電気的変化を検出す
ることにより対象物の有無を検知する、ことを特徴とす
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(A)及び(B)は、本
発明の第1の実施の形態に係る硬貨等の検知装置を説明
するための説明図である。
【0015】図1(A)に示すように、本発明の第1の
実施の形態に係る硬貨等の検知装置は、樹脂等で作られ
た平板状の誘電体板1と、誘電体板1の表面に所定間隔
を隔てて取り付けられ、銅板等で作られた送信用放射導
体2及び受信用放射導体3と、銅板等で作られ、誘電体
板1の裏面に取り付けられたグランド導体4とを有す
る。
【0016】送信用放射導体2、その下側の誘電体板1
及びグランド導体4により送信アンテナ5が形成され、
受信用放射導体3、その下側の誘電体板1及びグランド
導体4により受信アンテナ6が形成され、全体として送
受信アンテナモジュール部7が形成される。
【0017】送信用放射導体2及び受信用放射導体3の
上部には硬貨C等を載せるために樹脂等で作られた載置
板8(受取部)が設けられている。載置板8は、送信ア
ンテナ5及び受信アンテナ6の電波伝達空間内に設置さ
れる。なお、載置板8の代わりに硬貨C等を収納する収
納容器を用いてもよい。
【0018】送信アンテナ5には発振回路9が接続さ
れ、受信アンテナ6には検出回路10が接続されてい
る。発振回路9は、任意の周波数帯の電波を発生させ、
送信アンテナ5は、発振回路9で発生した電波を放射す
る。受信アンテナ6は、電波の任意の周波数に共振点を
有し、送信アンテナ5から放射された電波を受信する。
【0019】検出回路10は、受信アンテナ6により受
信された電波の電気的変化(例えば、電圧レベル、受信
周波数レベル等)を検出する。例えば、電圧レベルを検
出する場合には、受信電波を電圧変換した後、増幅器に
より適当な電圧出力レベルになるように増幅する。
【0020】検出回路10には判定部11が接続されて
いる。判定部11は、検出された受信電波の電気的変化
に基づいて、硬貨等の有無を判定する。
【0021】第1の実施の形態に係る検知装置を用い
て、硬貨等の有無を検知する場合には、発振回路9によ
って発生した任意の周波数帯の電波を送信アンテナ5か
ら放射し、その放射された電波を、電波の任意の周波数
に共振点を有する受信アンテナ6で受信する。
【0022】検出回路10は、受信アンテナ6により受
信された電波の電気的変化を検出する。判定部11は、
検出回路10で検出された電波の電気的変化を監視し、
電気的変化がない場合には、硬貨C等が載置板8上に無
いものと判定し、所定の電気的変化がある場合には、硬
貨C等が載置板8上に有るものと判定する。
【0023】より具体的に説明すると、載置板8上に何
もない場合には、受信アンテナ6は送信アンテナ5から
の電波を直接受け、検出回路10により検出される電圧
レベルはA(V)となり、これが初期状態(待機状態)
となる。
【0024】載置板8上に硬貨C等が置かれている場合
には、金属の電波反射効果により、電波の周波数−レベ
ル特性が変化し、送信アンテナ5と受信アンテナ6の結
合状態が変化して、受信効率が変わるため、検出回路1
0により検出される電圧レベルはA+α(V)となる。
【0025】判定部11は、電圧レベルA(V)を基準
値とし、硬貨C等が載置板8に置かれた場合の電圧レベ
ル変化分αを検出することで、載置板8上の硬貨C等の
存在の有無を判定する。
【0026】第1の実施の形態によれば、検知センサと
して送信アンテナ5及び受信アンテナ6を利用している
ので、省スペースで検知領域を広域化できる。また、送
信アンテナ5及び受信アンテナ6の上部に硬貨C等を載
せる載置板8を設置しているので、その載置板8が送信
アンテナ5及び受信アンテナ6の保護層としての役割を
するため、送信アンテナ5及び受信アンテナ6の劣化、
磨耗、硬貨C等の金属粉による汚れ等によるセンサ感度
の低下を防止することができ、外部の衝撃による影響を
防止できる。
【0027】また、送受信アンテナモジュール部7のメ
ンテナンスをほとんど必要としないため、メンテナンス
コストを著しく低減できる。
【0028】さらに、送信用放射導体2、受信用放射導
体3はそれぞれ単純な長方形等の形状の銅箔、銅板等で
作成することができるため、製造上の電気的特性のバラ
ツキを極力抑えることが可能となる。
【0029】なお、図1(B)に示すように、硬貨C等
の形状や材質等に応じて、送信用放射導体幅L1、受信
用放射導体幅L2、及び送信用放射導体と受信用放射導
体との間隔L3とが任意に設定される。さらに、検知領
域を広げる場合は、受信アンテナ6を増やすことで対応
することができる。図1(B)の例では2個の受信アン
テナ6を設けているが、さらに検知領域を広げる場合に
は、3個以上の受信アンテナ6を設けてもよい。
【0030】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
硬貨等の検知装置を示す斜視図であり、(A)は組み立
て前の状態を示す分解斜視図、(B)は組み立て後の状
態を示す斜視図、図3(A)は、第2の実施の形態の送
受信アンテナモジュール部を示す正面図、(B)は、受
け皿容器内の硬貨C等の検知領域を示す斜視図である。
【0031】図2に示すように、第2の実施の形態は、
湾曲板状に形成された送受信アンテナモジュール部25
と、その送受信アンテナモジュール部25の上部に設け
られ、硬貨C等を貯留するための受け皿容器26(受取
部)とを有する。
【0032】送受信アンテナモジュール部25は、図3
(A)に示すように、湾曲状に形成され、樹脂で作られ
た誘電体板12と、誘電体板12の表面に取り付けら
れ、銅板で作られた送信用放射導体13及び左右の受信
用放射導体14,15と、誘電体板12の裏面に取り付
けられ、銅板で作られたグランド導体16とを有する。
【0033】誘電体板12は、伝送損失を少なくするた
めに、誘電体損失角tanσが小さい材料で作られるの
が好ましい。
【0034】左右の受信用放射導体14,15は、送信
用放射導体13の両側に所定間隔を隔てて配置されてい
る。
【0035】送信用放射導体13、その下側の誘電体板
12及びグランド導体16により送信アンテナ17が形
成され、左側の受信用放射導体14、その下側の誘電体
板12及びグランド導体16により左側受信アンテナ1
8が形成され、右側の受信用放射導体15、その下側の
誘電体板12及びグランド導体16により右側受信アン
テナ19が形成される。送信アンテナ17及び左右の受
信アンテナ18,19の配置間隔については、検知され
る硬貨C等の形状や材質等に応じて適宜設定される。
【0036】第2の実施の形態では、発振回路9を備え
た送信基板20と送信アンテナ17とが第1の給電線2
1によって接続され、検出回路10を備えた受信基板2
2と左側受信アンテナ18及び右側受信アンテナ19と
がそれぞれ第2の給電線23及び第3の給電線24によ
って接続されている。
【0037】送信アンテナ17には給電点が設けられ、
送信アンテナ17から例えば周波数900MHzの電波
が放射される。一方、左側受信アンテナ18及び右側受
信アンテナ19も送信アンテナ17と同じ共振点(この
場合には900MHz)を有するように設計され、送信
アンテナ17と同様に給電点が設けられている。
【0038】左側受信アンテナ18及び右側受信アンテ
ナ19で受信された受信電波はそれぞれ第2の給電線2
3及び第3の給電線24を介して受信基板22に送られ
る。
【0039】受信基板22の検出回路10は、左側受信
アンテナ18及び右側受信アンテナ19により受信され
た電波の電気的変化(例えば、電圧レベル、受信周波数
レベル等)を検出する。例えば、電圧レベルを検出する
場合には、受信電波を電圧変換した後、増幅器により適
当な電圧出力レベルになるように増幅する。
【0040】受信基板22には判定部11が接続されて
いる。判定部11は、検出された受信電波の電気的変化
に基づいて、硬貨C等の有無を判定する。
【0041】図2(B)に示すように、受け皿容器26
は、樹脂等で作られており、その裏面が送受信アンテナ
モジュール部25の上部と密着させて設置される。これ
によって、受け皿容器26に硬貨C等が投入された際の
衝撃による受け皿容器26と送信アンテナ17及び受信
アンテナ18、19との間隔(隙間)のぶれを防止する
ことができるとともに、硬貨C等と送信アンテナ17及
び受信アンテナ18,19との距離を近づけることがで
きるので、検知精度を上げることができる。
【0042】また、送信アンテナ17及び受信アンテナ
18,19の長手方向の長さは、受け皿容器26の長手
方向の長さと略同一に設計されているので、検知領域
は、図3(B)の斜線部Kに示すように広い領域とな
り、受け皿容器26内のどの場所についても硬貨C等の
有無を検知することが可能である。
【0043】さらに、送受信アンテナモジュール部25
は、受け皿容器26の湾曲状の裏面に沿って形成されて
いるので、省スペース化を図ることができる。
【0044】図4及び図5は、第2の実施の形態におけ
る硬貨等の検出方法を説明するための説明図である。な
お、第2の実施の形態では、受信アンテナ18,19が
2個配置されているため、検出回路の電圧出力は2出力
となる。以下、左側受信アンテナ18の電圧出力を左側
電圧出力、右側受信アンテナ19の電圧出力を右側電圧
出力と呼ぶことにする。
【0045】図4(A)に示すように、初期状態(受け
皿容器26に硬貨Cがない状態)では、左側受信アンテ
ナ18及び右側受信アンテナ19は、送信アンテナ17
からの電波を直接受信するので、図4(B)及び図4
(C)に示すように、左右の電圧出力はそれぞれA
(V)となる。
【0046】図4(D)に示すように、硬貨Cが受け皿
容器26の中央部より左側に配置された場合、送信アン
テナ17と左側受信アンテナ18の結合が強化されるた
め、図4(E)に示すように、左側電圧出力はA+α
(V)となり、α(V)増加する。一方の右側電圧出力
はアンテナの指向性がやや左側にずれる傾向があるた
め、図4(F)に示すように、A−α’(V)となり、
α’(V)減少する。
【0047】図5(A)に示すように、硬貨Cが受け皿
容器26の中央部より右側に配置された場合、送信アン
テナ17と右側受信アンテナ19の結合が強化されるた
め、図5(C)に示すように、右側電圧出力はA+α
(V)となり、α(V)増加する。一方の左側電圧出力
はアンテナの指向性がやや右側にずれる傾向があるた
め、図5(B)に示すように、A−α’(V)となり、
α’(V)減少する。
【0048】図5(D)に示すように、硬貨Cが受け皿
容器26の中央部に配置された場合、送信アンテナ17
と左側受信アンテナ18及び右側受信アンテナ19双方
の結合が強化されるため、図5(E)及び(F)に示す
ように、左右の電圧出力はそれぞれA+β(V)とな
り、β(V)増加する。
【0049】第2の実施の形態によれば、初期状態の電
圧出力A(V)付近を基準値(電源ノイズ等を考慮して
設定される)とし、硬貨配置時の電圧変化分α(V)あ
るいはβ(V)を検出することにより、受け皿容器26
内の硬貨Cの有無を電気信号(DC電圧)として検知す
ることができる。
【0050】図6(A)及び(B)は、本発明の第3の
実施の形態に係る硬貨等の検知装置を説明するための説
明図である。
【0051】図6(A)及び(B)に示すように、第3
の実施の形態は、送信アンテナ30及び受信アンテナ3
1が、硬貨C等を貯留し、樹脂等で作られた中空の貯留
部32(受取部)を介して対面配置されていることを特
徴とする。送信アンテナ30は、貯留部32の上部に配
置され、樹脂で形成された平板状の誘電体板33と、誘
電体板33の表面に取り付けられ、銅板で作られた送信
用放射導体34と、誘電体板33の裏面に取り付けられ
たグランド導体35とを有する。
【0052】受信アンテナ31は、貯留部32の下部に
配置され、樹脂で形成された平板状の誘電体板36と、
誘電体板36の表面に取り付けられ、銅板で作られた受
信用放射導体37と、誘電体板36の裏面に取り付けら
れたグランド導体38とを有する。
【0053】送信アンテナ30には発振回路39が接続
され、受信アンテナ31には検出回路40が接続され
る。発振回路39は、任意の周波数帯の電波を発生さ
せ、送信アンテナ30は、発振回路39で発生した電波
を放射する。受信アンテナ31は、電波の任意の周波数
に共振点を有し、送信アンテナ30から放射された電波
を受信する。
【0054】検出回路40は、受信アンテナ31により
受信された電波の電気的変化(例えば、電圧レベル、受
信周波数レベル等)を検出する。例えば、電圧レベルを
検出する場合には、受信電波を電圧変換した後、増幅器
により適当な電圧出力レベルになるように増幅する。
【0055】検出回路40には判定部41が接続されて
いる。判定部41は、検出された受信電波の電気的変化
に基づいて、硬貨C等の有無を判定する。
【0056】より具体的に説明すると、貯留部32に何
もない場合には、受信アンテナ31は送信アンテナ30
からの電波を直接受け、検出回路40により検出される
電圧レベルはA(V)となり、これが初期状態(待機状
態)となる。
【0057】貯留部32内に硬貨C等が置かれた場合に
は、金属の電波反射効果により送信アンテナ30と受信
アンテナ31の結合が弱くなり、受信効率が下がること
から、検出回路40による検出される電圧レベルはA−
γ(V)となる。
【0058】判定部41は、電圧レベルA(V)を基準
値とし、硬貨C等が貯留部32内に置かれた場合の電圧
レベル変化分γ(V)を検出することで貯留部32内の
硬貨C等の存在の有無を判定する。
【0059】本発明の硬貨等の検知装置は、例えば、自
動取引処理装置(ATM)、自動販売機、自動券売機、
両替機、ゲーム機、公衆電話機等に適用され、硬貨取出
口の硬貨の有無を検知し、硬貨の残留を検知した場合に
は、利用者に対して取り忘れ防止のための音声指示や画
面表示を行うために用いられる。本発明の硬貨等の検知
装置は又、硬貨以外のメダルその他の金属物質の存在を
検知するために用いられる。
【0060】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。誘電体板1、
12、33,36、送信用放射導体2、13、34、受
信用放射導体3、14,15、37、グランド導体4、
16、35、38、載置板8、受け皿容器26、貯留部
32の材質や形状は、明細書や図面に開示されているも
のに限定されるものではない。例えば、誘電体板1、1
2、33,36、送信用放射導体2、13、34、受信
用放射導体3、14,15、37は導体以外の材質であ
れば適用できる。
【0061】また、硬貨C等の有無を検知するために、
電圧レベルの他に受信周波数レベルの変化を検出しても
よい。
【0062】
【発明の効果】請求項1、請求項2及び請求項4に係る
発明によれば、検知センサとしてアンテナを利用してい
るので、省スペースで検知領域を広域化できる。
【0063】請求項3に係る発明によれば、送信アンテ
ナ及び受信アンテナの上部に硬貨等を受け取る受取部を
設置しているので、その受取部が送信アンテナ及び受信
アンテナの保護層としての役割をするため、送信アンテ
ナ及び受信アンテナの劣化、磨耗、硬貨等の金属粉によ
る汚れ等によるセンサ感度の低下を防止することがで
き、外部の衝撃による影響を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形
態に係る硬貨等の検知装置を説明するための説明図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る硬貨等の検知
装置を示す斜視図であり、(A)は組み立て前の状態を
示す分解斜視図、(B)は組み立て後の状態を示す斜視
図である。
【図3】(A)は、第2の実施の形態の送受信アンテナ
モジュール部を示す正面図、(B)は、受け皿容器内の
硬貨等の検知領域を示す斜視図である。
【図4】(A)〜(F)は、本発明の硬貨等の検知方法
を説明するための説明図である。
【図5】(A)〜(F)は、本発明の硬貨等の検知方法
を説明するための説明図である。
【図6】(A)及び(B)は、本発明の第3の実施の形
態に係る硬貨等の検知装置を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1:誘電体板 2:送信用放射導体 3:受信用放射導体 4:グランド導体 5:送信アンテナ 6:受信アンテナ 7:送受信アンテナモジュール部 8:載置板(受取部) 9:発振回路 10:検出回路 11:判定部 12:誘電体板 13:送信用放射導体 14:左側の受信用放射導体 15:右側の受信用放射導体 16:グランド導体 17:送信アンテナ 18:左側受信アンテナ 19:右側受信アンテナ 20:送信基板 21:第1の給電線 22:受信基板 23:第2の給電線 24:第3の給電線 25:送受信アンテナモジュール部 26:受け皿容器(受取部) 30:送信アンテナ 31:受信アンテナ 32:貯留部 33:誘電体板 34:送信用放射導体 35:グランド導体 36:誘電体板 37:受信用放射導体 38:グランド導体 39:発振回路 40:検出回路 41:判定部 C:硬貨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 基宏 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 濱田 浩樹 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 境 克敏 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 石野 由美 兵庫県姫路市下手野1丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 (72)発明者 富垣 直樹 兵庫県姫路市下手野1丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 2G005 DA04 3E002 AA13 BC02 BC04 CA04 CA06 EA05 3E044 AA01 AA02 AA03 AA05 AA09 BA01 CC01 DD04 EA06 EB01 EB08 FA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬貨等の対象物の有無を検知する検知装置
    であって、 任意の周波数帯の電波を放射する送信アンテナと、 前記任意の周波数に共振点を有し、前記送信アンテナか
    ら放射された電波を受信する受信アンテナと、 前記対象物が前記送信アンテナ及び受信アンテナの電波
    伝達空間内に存在することによって生じる前記受信電波
    の電気的変化を検出する検出手段と、 を有することを特徴とする硬貨等の検知装置。
  2. 【請求項2】前記送信アンテナ及び受信アンテナは所定
    間隔を隔てて隣接して配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の硬貨等の検知装置。
  3. 【請求項3】硬貨等の対象物の有無を検知する検知装置
    であって、 任意の周波数帯の電波を放射する送信アンテナと、 その送信アンテナに隣接して配置され、前記任意の周波
    数に共振点を有し、前記送信アンテナから放射された電
    波を受信する受信アンテナと、 前記送信アンテナ及び受信アンテナの上部に設けられ、
    前記対象物を受け取る受取部と、 前記対象物が前記受取部に存在することによって生じる
    前記受信電波の電気的変化を検出する検出手段と、 を有することを特徴とする硬貨等の検知装置。
  4. 【請求項4】硬貨等の対象物の有無を検知する検知方法
    であって、 任意の周波数帯の電波を送信アンテナから放射し、その
    送信アンテナから放射された電波を、電波の任意の周波
    数に共振点を有する受信アンテナで受信し、前記対象物
    が前記送信アンテナ及び受信アンテナの電波伝達空間内
    に存在することによって生じる前記受信電波の電気的変
    化を検出することにより対象物の有無を検知する、こと
    を特徴とする硬貨等の検知方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007094351A (ja) * 2005-09-05 2007-04-12 Ricoh Co Ltd 画像形成用イエロートナー及びそれを用いた静電潜像現像用現像剤
JP2010245912A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Mitsubishi Cable Ind Ltd 近接センサ

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