JP2605361Y2 - 食堂精算装置用idタグ検出装置 - Google Patents

食堂精算装置用idタグ検出装置

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JP2605361Y2
JP2605361Y2 JP5040093U JP5040093U JP2605361Y2 JP 2605361 Y2 JP2605361 Y2 JP 2605361Y2 JP 5040093 U JP5040093 U JP 5040093U JP 5040093 U JP5040093 U JP 5040093U JP 2605361 Y2 JP2605361 Y2 JP 2605361Y2
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透 中島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、IDタグを用いた食器
による精算システムを取り入れたセルフサービス形式の
社員食堂などにおける食堂精算装置用IDタグ検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】主に社員食堂で採用されているカフェテ
リア方式の食堂では客が好みの料理を盛りつけている食
器をレジまで持ち運び精算するようになっている。この
様な食堂では、非接触式データキャリアとしてIDタグ
等を内蔵した食器を使っている。例えば、非接触タイプ
のICカードのような媒体を認識することができるID
タグや実願平4−53466号の記載にあるような共振
タグを用いた食堂の精算方式が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述したような社員食
堂等において利用者自身が複数のメニューの料理皿をと
り、トレイに乗せレジにて料理を精算する場合、トレイ
に同じメニューが複数皿乗せられていた場合には、複数
個あることが認識できず、この場合にはレジのオぺーレ
ータによる手入力により精算してもらわねばならないと
いう不都合があった。
【0004】これに対し、図16のように、トレイ6の
皿5の置き場所を規制できるように仕切を設け、アンテ
ナボックス13に設ける分割アンテナ111〜114を
そのトレイ6の仕切にあわせて、料理の入ったそれぞれ
の皿5と分割アンテナ111〜114とが1対1となる
ように構成したものがある。同図の食堂精算装置は、ア
ンテナボックス13に設けられた送信アンテナ101か
ら電波を発射させ、各皿5の共振タグ1の共振周波数を
分割アンテナ111〜114で検出することにより、各
皿5に盛られた料理の価格や料理の品名を判断して合計
金額をレジスタ19で演算して精算できるようにしたも
ので、さらに、確実にこの共振タグ1を検知する為に
は、図17や図18に示すような、底板に料理皿の形状
に合わせた凹部7,傾斜部8又は凸部9が設けられたト
レイ6を用い、食器をいつも同一場所に乗せられるよう
にすることもできる(同実願平4−53466号参
照)。しかし、このように食器を規制する為には、食器
トレイを特別な形状にしなくてはならないのでトレイの
製造コストが上がることや、形状を特殊にした為に洗浄
・乾燥が十分に行いないなど不都合もあった。
【0005】また、図19(A)に示すIDタグ検出装
置20のように、同図(B)のように送信アンテナ10
1を短冊型にし、受信アンテナ110を基盤の目状に配
設したものが考えられる。これは、同図(C)のよう
に、8列×6カラムの48個で構成されたものがある
が、同図(D)に示すように、受信アンテナと受信アン
テナとの境界部にIDタグ1が位置した場合には、得ら
れる信号が弱くなって目的の共振周波数で共振タグの存
在を検出できないことがあった。
【0006】本考案は、上述の事情に鑑みて成されたも
のであり、本考案の目的は、トレイに置かれた各料理皿
の位置や種類にかかわらず、確実にタグを検出すること
ができる食堂精算装置用IDタグ検出装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、IDタグを用
いた食器による精算システムを取り入れたセルフサービ
ス形式の社員食堂などにおける食堂精算装置用IDタグ
検出装置に関するものであり、本考案の目的は、価額又
は料理の品名等の情報を予めコード化し、そのコードが
共振回路を用いてシート状に形成されているIDタグが
貼付又は埋め込まれた複数個の料理皿を乗せたトレイを
搬送するためのトレイ搬送手段と、このトレイ搬送手段
によるトレイの搬送通路に敷設された複数の周波数の電
波を発射する1個の発振手段と、前記搬送通路に対して
複数個の受信体が略直線状に横設され、いずれの受信体
がどの周波数に共振したかを検知する検知手段と、前記
搬送手段により所定の距離をトレイが搬送される毎に前
記発振手段から複数の周波数の電波が順次発射されるの
を受け、前記検知手段が個々の受信体上を搬送されるI
Dタグの共振周波数を検出することにより、1枚のトレ
イに乗っているIDタグの共振周波数毎の個数及び前記
コード化された情報を得る制御手段とを具備することに
よって達成される。また本考案の上記目的は、価額又は
料理の品名等の情報を予めコード化し、そのコードが共
振回路を用いてシート状に形成されているIDタグが貼
付又は埋め込まれた複数個の料理皿を乗せたトレイを搬
送するためのトレイ搬送手段と、このトレイ搬送手段に
よるトレイの搬送通路に敷設された複数の周波数の電波
を発射する1個の発振手段と、前記搬送通路に対して
合う2列状の受信体を横設するとともに、隣合う一列の
受信体の中央が他列の受信体間の中央横隣に位置するよ
うに設け、いずれの受信体がどの周波数に共振したかを
検知する検知手段と、前記搬送手段により所定の距離を
トレイが搬送される毎に前記発振手段から複数の周波数
の波が順次発射されるのを受け、前記検知手段が個々の
受信体上を搬送されるIDタグの共振周波数を検出する
ことにより、1枚のトレイに乗っているIDタグの共振
周波数毎の個数及び前記コード化された情報を得る制御
手段とを具備することによって効果的に達成される。
【0008】
【作用】本考案にあっては、トレイの搬送通路に対して
複数個の受信体を略直線状に横設し、搬送手段により所
定の距離をトレイが搬送される毎に発振手段から複数の
周波数の電波が発射されるのを受け、検知手段が個々の
受信体上を搬送されるIDタグの共振周波数を検出する
ことにより、1枚のトレイに乗っているIDタグの共振
周波数毎の個数及びコード化されたタグ情報を得るよう
にしている。そのため、複数個の同一メニューの食器が
トレイに乗っている場合でも、IDタグを検出できる。
また、料理皿の位置にかかわらずタグを検出できる。
【0009】
【実施例】本実施例では、IDタグの例として共振タグ
を示して説明を進める。図14は共振タグを説明するた
めの図である。共振タグ1はシート状の絶縁体2にアル
ミニュウム箔を接着し、エッチング処理を行ってコイル
3とコンデンサ4とでなる共振回路を形成したもので、
大きさは硬貨位の大きさである。そして、それぞれのパ
ターンによって固有の共振周波数を持たせてある。ま
た、図15は本考案に用いる料理皿を説明するための図
であり、料理皿5の裏面には料理の種類又は金額に対応
させた固有の共振周波数を持つ共振タグ1が貼り付けら
れている。或いは、この共振タグ1はプラスチック製料
理皿の成形時に埋め込んでも良い。
【0010】図1は、IDタグ検出装置の構成例を示す
ブロック図である。CPU51は、ROM52にかかれ
たプログラムを実行することによってI/Oを制御し、電
波送信のオン/オフの制御、送信アンテナ60に送る周
波数の制御、及び受信周波数を変える為にPLL発振回
路に分周率を出力するデジタル制御信号を出力する。そ
して、検波器の出力をA/D変換器64によってデジタ
ル値にして読込み、共振タグの有無及び種類を判定す
る。また、搬送駆動部56をコントロールしてステッピ
ングモータを回転させる。
【0011】ROM52は、IDタグ検出装置の制御プ
ログラム及び必要な判定データを格納している。RAM
53は、CPU51によって使用され、プログラムを実
行するに必要な一時記憶部を提供する。外部通信手段6
8は、外部にあるレジ用コンピュータ69であるPOS
(PointOf Sail) 等のキャッシュレジスタ又はプリペイ
ドカード処理器と、RS−232C等でシリアル通信に
より接続する。
【0012】送信アンテナ60と受信アンテナ73は、
1枚の基盤の表裏にそれぞれ設けられ、受信用アンテナ
73は、6個から成り、トレイが搬送される横方向を覆
うようにして設けられている。そして、トレイが搬送さ
れIDタグがアンテナの上部を通過する時に検索ができ
るようになっている。例えば図2(A)のように、両ア
ンテナはプリント基盤10上に細い電線をループ上に取
り付けたアンテナ、或いはフレキシブル基盤上に引いた
銅パターンからなる平面アンテナであり、送信アンテナ
60は短冊型でその大きさは300mm×50mmで、
1個の送信アンテナ60に対し受信アンテナ73は6個
で構成されている。受信アンテナ73の大きさは、45
mm×45mmで1ターンのループ状アンテナである。
また、同図(B)は、受信アンテナ73を2列に配設し
た例であり、1個の送信アンテナ60に対し受信アンテ
ナ73を6個配列し、それらの受信アンテナ間の中央横
隣に位置するように、更にもう一列の受信アンテナ73
を6個配設するようにしたものである。
【0013】送信部57は、PLL発振部58、高周波
増幅部59で構成されている。PLL発振部58はI/
Oポート54からの制御信号入力に応じて複数種類の共
振タグの固有共振周波数を跳び跳びに発振させる。高周
波増幅部59はPLL発振部58からの信号を増幅し、
またI/Oポート54からの制御信号入力により電波を
発射したり止めたする。
【0014】受信部61は、PLL発振部62,周波数
混合部66,高周波増幅部67,検波増幅部66,セレ
クタ63及びA/D変換器65によって構成されてい
る。セレクタ63は、6個又は12個ある受信アンテナ
73の内1個をCPU51からの指令に基づき選択し、
次の高周波増幅部67に伝達する。高周波増幅部67
は、セレクター63で選択された受信アンテナ73から
の高周波入力信号を増幅する。周波数混合部66は、P
LL発振部62の局部発振器の信号を用いて中間周波数
を得る。
【0015】IDタグは、コンデンサとコイルが接続さ
れたLC共振回路を形成している。このため、共振周波
数の検出装置は、所定範囲の周波数(本実施例では共振
周波数が、図3に示すように10MHz〜160MHz
であるため、例えばこの範囲をカバーする10MHz〜
170MHzとすれば良い)をスキャニングし、該スキ
ャニング周波数の電波を対象物の共振タグに向けて発射
し、次にこの発射を止めた時の反射エコー波を受信して
分析する。共振回路にfなる周波数を与えた時、この周
波数が共振周波数でない場合には何等の作用をも行なわ
ず、受信波にも変化がない。
【0016】一方、この周波数fが共振回路の共振周波
数の場合にはf´なる周波数の電波を発生する。このと
きのfとf´との関係は(f=f´)となる。共振周波
数の検出装置は一定間隔で共振回路の共振周波数を順次
オン/オフしていき、発信した周波数にエコー波が検出
されたか否かを検出すればよい。エコー波が検出されて
いれば当該共振周波数の「共振周波数あり」を示すエコ
ー波が無ければ共振周波数の「共振回路なし」とすれば
よい。この共振周波数の検出回路の検出タイミングを図
4に示す。図中検出出力があった場合が「共振タグあ
り」であり、出力の無い場合が「共振タグ無し」であ
る。
【0017】搬送駆動部55は、I/Oポート54から
の信号を受けてステッピングモータ56を制御し、ID
タグ検出装置の上に置かれたトレイを搬送する。トレイ
検知手段70は、トレイが置かれることによりメカ的に
レバーが動き、その動きを近接スイッチを用いて検出す
るようにしている。味噌汁等がこぼされても正常に動作
するようにしてある。アラーム発生手段72は、計測が
異常に終了した場合に注意を促すブザー或いは音声発生
装置である。
【0018】図5は、レジ精算装置の外観図で、セルフ
サービスの食堂においてカードにより精算するシステム
の例を示したものである。このレジ精算装置はIDタグ
検出装置30とカードリードライタ40とで構成され
る。
【0019】図6は、図5のIDタグ検出装置30の外
観を説明する図である。このIDタグ検出装置30は、
上部にはトレイを置くカウンタ台があり、カウンタ台に
はトレイを搬送するための搬送ベルト31と駆動力の無
いベアリング32が設けられている。後方には表示装置
33があり、ガイダンスを表示する。客待ちのときに
は、「ここにトレイを置いて下さい」の文言が表示され
る。また、計測中には「只今料金を計算中です」の文言
が表示される。そして、計測が正常に終了した場合には
「OK」表示が、異常終了した場合には「やりなおして
下さい」が表示される。それと同時に「トレイをお取り
下さい」も表示される。
【0020】搬送ベルト31は、2本に分かれた無端ベ
ルトで、ベルトの間にはトレー検出の為のレバー34が
出ている。これは2箇所にあり、トレイが置かれたこ
と、トレイが搬送され終わった位置にきたことをそれぞ
れ検出する。その搬送ベルト31の下方には、電源、ス
テッピングモータ、CPU・送受信部等を構成する制御
基板が組み込まれている。
【0021】利用者がトレイの料理の盛られた皿を乗せ
た後には、料金の計算をしてもらう為にレジカウンタで
あるIDタグ検出装置30のところにやってくる。ID
タグ検出装置30では、「ここにトレイを置いて下さ
い」の表示がされ、矢印が点滅しているので客はここに
トレイを置く。トレイの置く位置を規制する為に手前と
後方には、縁が高くなっている。トレイが置かれると、
ベルトの間にある近接スイッチ用検出レバー34によっ
てトレイが検出され、搬送ベルト31が動き出す。味噌
汁等がこぼれないようにそのスピードはゆっくりしたも
のである。
【0022】搬送ベルト終端位置にトレイが来たことが
検知できる位置に近接スイッチ用検出レバー34が設け
られていて、この位置にトレイがきたときに終了する。
そして結果が正常に終了した場合には「OK」が表示さ
れ、IDタグ検出装置30で検出したIDタグのデータ
が、隣にある図5のカードリードライタ40に送られ、
同時にレジの表示にその合計金額が表示される。カード
リードライタ40には「カードをお入れ下さい」のメッ
セージが表示されているので、客はプリペイドカードを
入れてその料金を減算してもらう。カードが抜き取られ
たとき正常終了通知がID検査装置30に送られ、これ
により「トレイをおとり下さい」の表示が出る。
【0023】次に本考案についてその詳細を説明する。
図7は、メモリの構造を示す概念図である。メモリーテ
ーブル35は料理皿によって異なるタグの共振周波数分
(図3のf〜f13の14個分)用意され、1トレイ
を基盤状に網羅している。すなわち、例えば45mm×
45mmの大きさのアンテナが、2.5mmのアンテナ
間隔で搬送方向に対して横に6個配列されている場合、
搬送方向に25mmトレイが進む毎に、測定データを記
憶するための領域がメモリ1バイトの割で6個割当ら
れ、1トレイを搬送し終わる搬送回数13回分の検出デ
ータをAD変換したデジタル値が格納される。この周波
数fのメモリテーブル35で示すようにトレイ1枚分
の検査が終わったあとには、AD変換された値が入って
おり、数値が高いほど該当タグの存在度が大きいことを
意味する。数値は、ちょうど地図でいう標高を示すもの
であり、この数値が高い所に該当IDタグが存在したこ
とを示している。
【0024】これにより、場所を特定して個数を特定す
ることになる。また、1個のタグは多くとも4アドレス
しか占有しないことから、隣あってデータがある場合は
複数個とは計数せず1個と見なす処理を行う。制御情報
としては、カウンタとしてi(トレイの搬送距離を示す
カウンタ),j(受信アンテナを特定するカウンタ),
k(固有共振周波数を示すカウンタ)、各タグの種類毎
に存在するタグの数を記憶するN、各タグの種類毎に
存在する所定の敷居値以上のアドレスに存在するAD
値、そのアドレス情報のi,jを記憶する記憶部TAG
MAP0〜TAGMAP13があり、TAGMAP0〜
TAGMAP13の記憶容量はトレイ1枚に乗せられる
最小の小皿の枚数で決まり、普通は5枚で、タグ1種類
に付き5×4の20アドレス分のデータ領域が確保され
る。
【0025】図9〜図13は当考案の詳細を示す実施例
のフローチャートであり、同図に従ってIDタグ検出装
置の具体的な動作例を説明する。IDタグ検出装置は、
「ここにトレイを置いて下さい」の表示を行ない、客が
トレイを置くのを待つ(ステップS1)。セルフサービ
スによってトレイに好みの料理を乗せた客がレジの所に
やってきてIDタグ検出装置の案内表示に従ってトレイ
を置くと、トレイ検知器によってトレイが置かれたこと
を検知する。この時各周波数毎のメモリテーブルの内容
をクリアし、サンプリングカウンタi=0に設定する
(ステップS2)。続いて、「只今料金を計算中です」
の表示を行ない(ステップS3)、メモリのテーブルや
必要なカウンター類をクリアする(ステップS4)。搬
送モータを駆動して所定距離(通常25mm)の搬送を
行なう(ステップS5)。
【0026】そして、f=10MHz(k=0の時)
から跳び跳びの周波数でf=160MHz(k=13
の時)まで用意してあるうちで、その時のkに応じた周
波数を発振させ、測定の為にオフにし(ステップS
6)、受信器の周波数をfに設定する(ステップS
7)。図4にあるように、エコー波は送信を止めた瞬間
から規定時間(同図のΔ)経った所で現れるのでそのタ
イミングに合わせて受信電波の直流整流電圧をAD変換
器によって読取り、順次テーブルに格納していく。この
iはトレイの搬送方向に何回目のサンプリングをしてい
るかを示すもので、通常25mm搬送する毎に搬送方向
に対し横方向に6個のアンテナに渡り検査する(ステッ
プS8)。
【0027】周波数を決定するパラメータであるkを1
加算して次の周波数に設定する(ステップS9)。k=
14であるか否かを判定し(ステップS10)、k=1
4でないならば、ステップS6に戻り、次の周波数での
検査を行ない、k=14、すなわち全種類の周波数での
検査が終了したならば、kをクリアし、サンプリングカ
ウンタiを1加算する(ステップS11)。続いてトレ
イ搬送終了スイッチがオン、すなわち、トレイが搬送終
了位置まで移動したか否かを判定し(ステップS1
2)、搬送終了位置まで移動していないのであれば、ス
テップS5に戻り、トレイを25mm搬送して次回のサ
ンプリングを行ない、搬送終了位置まで移動していれ
ば、正常に今回のサンプリングが行なわれたことを確認
するため、サンプリングカウンタiが所定値となった否
かを判定する(ステップS13)。
【0028】iが所定値となっていなければ、所定回数
のサンプリングが行なわれないまま、搬送終了位置まで
移動したことになるので、搬送系で異常が発生したもの
と見なし、ブザー音で異常を知らせる(ステップS4
0)。また、時間タイマー(ステップS2においてトレ
イが置かれたことを検知後に設定され、経過時間を監視
するためのタイマー)が所定時間に達したならば、搬送
が全く行なわれていないか、或いは所定距離搬送したに
もかかわらず搬送終了位置まで移動していないことにな
るので、搬送系で異常が発生したものと見なし、同様に
ステップS40に移行し、ブザー音で異常を知らせる。
続いて、「やりなおして下さい」の表示を行ない(ステ
ップS41)、トレイ検知器によりトレイが取り離され
たのを検知したならば(ステップS42)、表示を消し
(ステップS43)、ステップS1に戻り、待機中画面
(「ここにトレイを置いて下さい」)を表示する。
【0029】一方、ステップS13において、サンプリ
ングカウンタiが所定値となっていれば「OK」の表示
を行ない(ステップS14)、搬送モータを所定時間オ
ンにしてストッパの位置までトレイを確実に搬送する
(ステップS15)。以上の動作でデータ収集が終了
し、次にタグの数量と種類を確定する処理を行なう。
【0030】先ず、周波数を決定するパラメータである
kをクリアし(ステップS16)、fのテーブルで所
定値以上の値と、その座標値を得る(ステップS1
7)。ここで、fのテーブルの座標値ijにおける所
定値以上の値を“aij(A/D値,ij)”で示し、
得られたaijの個数をNで示す(ステップS1
8)。
【0031】次に、近隣の座標のaijは同一の皿のタ
グ情報なので、以下の処理で、各皿毎に一つのタグ情報
となるようにする。隣接する4座標のタグ情報、a
i0+1,j0,ai0−1,j0
i0,j0+1,ai0,j0−1が、それぞれある
か否かを調べ、ある場合はNを1減算し、一つのタグ
情報とする(ステップS19〜ステップS26)。そし
て、トレイ上の他の位置を調べるためにカウンタijを
加算してステップS18に戻り、上記動作を繰り返し、
該当周波数におけるタグ情報を確定する。
【0032】ステップS27において、該当周波数での
タグ情報の確定処理が終わると、kを1加算して次の周
波数に設定し(ステップS28)、全ての周波数につい
て終了したか否かを判定し(ステップS29)、最終
(k=14)でなければステップS17に戻り、次の周
波数でのタグ情報を確定する。全ての周波数について終
了したのであればレジ計算機へデータを送信し、レジ計
算機の計算完了通知を待つ(ステップS30)。
【0033】IDタグ検出装置からデータを受信したレ
ジ計算機では、金額を表示し、プリペイドカードが挿入
されるのを待つ。カードリーダにプリペイドカードが挿
入されると金額減算処理を行ない、減算処理が終わった
らIDタグ検出装置へ計算完了通知を送る。計算完了通
知を受けると、IDタグ検出装置は、「トレイをおとり
下さい」の表示を行ない(ステップS31)、トレイ検
知器によりトレイが取り離されたのを検知したならば表
示を消し(ステップS32,ステップS33)、該当ト
レイについての全ての処理を終了する。
【0034】なお、図2(B)に示した2列の受信アン
テナを使用する場合には、図8に示すように、メモリテ
ーブルの大きさが受信アンテナが1列の場合の2倍にな
る。共振タグの検索をする場合には、アンテナの位置が
直線には並んでいないので、実際には1列目と2列目の
アンテナの位置間隔は単位搬送2送り分であるので、メ
モリ上で第2の受信体に相当するアンテナから読み込ん
だデータのアドレスから2アドレス移動させる操作が追
加される。
【0035】上述した実施例においては、搬送は、6個
のアンテナ全部から全ての周波数に渡って測定する間搬
送を停止させる例を示したが、連続搬送中に測定を行な
うことも可能である。また、トレイを移動させる例を示
したが、もちろんアンテナを移動させることも等考案の
実施例であることは言うまでもない。
【0036】
【考案の効果】以上のように本考案の食堂精算装置用I
Dタグ検出装置によれば、トレイとアンテナの関係を従
来の固定式のものから移動式にし、1個のタグは1個の
アンテナによって少なくとも2回のサンプリングができ
るので、確実にタグを検知することができる。このサン
プリングにより搬送方向と横に並べた受信アンテナによ
ってタグの存在位置を特定できるので、1枚のトレイに
同じ料理皿を並べて置いておいても区別して確認するこ
とができる。また、アンテナが1列の場合には隣合うア
ンテナ間にあたる位置にあったタグの出力が弱い場所も
あるが、もう1列のアンテナを最初のアンテナの大きさ
の半分位置をずらして配設し、受信アンテナを2列の構
成とすることによって、1列の場合の隣合うアンテナ間
にあたる位置にあったタグの出力を、より強い出力で得
ることができ、更に確実にタグを検知することができ
る。これにより、トレイ等において食器を置く位置を規
制する必要がなくなり、食器を置く際の不便さが解消さ
れると共に、従来トレイの特殊な形状により生じていた
製造コスト面での欠点や洗浄,乾燥時における欠点が解
消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の食堂精算装置用IDタグ検出装置の構
成例を示すブロック図である。
【図2】本考案装置に用いる送信アンテナと受信アンテ
ナの第1,第2の構成例を示す図である。
【図3】共振タグの共振周波数の一例を示す図である。
【図4】本考案装置による共振周波数の検出タイミング
を示す図である。
【図5】本考案装置を用いたレジ精算装置の外観例を示
す斜視図である。
【図6】本考案装置の外観例を示す斜視図である。
【図7】本考案装置に用いるテーブルの図である。
【図8】本考案装置のアンテナ構成の変形例に用いるテ
ーブルの図である。
【図9】本考案装置の具体的な動作例を説明するための
フローチャートである。
【図10】図8の分図1である。
【図11】図8の分図2である。
【図12】図8の分図3である。
【図13】図8の分図4である。
【図14】本考案装置で用いる共振タグの一例を示す図
である。
【図15】本考案装置で用いる料理皿の一例を示す図で
ある。
【図16】従来のレジ精算装置を説明するための図であ
る。
【図17】従来のレジ精算装置で用いられるトレイの一
例を示す図である。
【図18】従来のレジ精算装置で用いられるトレイの別
の一例を示す図である。
【図19】従来のレジ精算装置の別の例を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 共振タグ 2 絶縁体 3 コイル 4 コンデンサ 5 料理皿 6 トレイ 30 IDタグ検出装置 31 搬送ベルト 32 ベアリング 33 表示装置 34 レバー 51 CPU 52 ROM 53 RAM 54 I/Oポート 55 搬送駆動部 56 ステッピングモータ 57 送信部 58,62 PLL発振部 59,67 高周波増幅部 60 送信アンテナ 61 受信部 63 セレクタ 64 A/D変換器 65 検波増幅部 66 周波数混合部 68 外部通信手段 69 上位のレジキャッシャー 70 トレイ検知手段 71 表示手段 72 アラーム発生手段 73 受信アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−346193(JP,A) 特開 平4−350791(JP,A) 実開 平6−11049(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 3/12 G06F 17/60

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 価額又は料理の品名等の情報を予めコー
    ド化し、そのコードが共振回路を用いてシート状に形成
    されているIDタグが貼付又は埋め込まれた複数個の料
    理皿を乗せたトレイを搬送するためのトレイ搬送手段
    と、 このトレイ搬送手段によるトレイの搬送通路に敷設され
    た複数の周波数の電波を発射する1個の発振手段と、 前記搬送通路に対して複数個の受信体が略直線状に横設
    され、いずれの受信体がどの周波数に共振したかを検知
    する検知手段と、 前記搬送手段により所定の距離をトレイが搬送される毎
    に前記発振手段から複数の周波数の電波が順次発射され
    るのを受け、前記検知手段が個々の受信体上を搬送され
    るIDタグの共振周波数を検出することにより、1枚の
    トレイに乗っているIDタグの共振周波数毎の個数及び
    前記コード化された情報を得る制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする食堂精算装置用IDタグ検出装置。
  2. 【請求項2】 価額又は料理の品名等の情報を予めコー
    ド化し、そのコードが共振回路を用いてシート状に形成
    されているIDタグが貼付又は埋め込まれた複数個の料
    理皿を乗せたトレイを搬送するためのトレイ搬送手段
    と、 このトレイ搬送手段によるトレイの搬送通路に敷設され
    た複数の周波数の電波を発射する1個の発振手段と、 前記搬送通路に対して隣合う2列状の受信体を横設する
    とともに、隣合う一列の受信体の中央が他列の受信体間
    の中央横隣に位置するように設け、いずれの受信体がど
    の周波数に共振したかを検知する検知手段と、 前記搬送手段により所定の距離をトレイが搬送される毎
    に前記発振手段から複数の周波数の電波が順次発射され
    るのを受け、前記検知手段が個々の受信体上を搬送され
    るIDタグの共振周波数を検出することにより、1枚の
    トレイに乗っているIDタグの共振周波数毎の個数及び
    前記コード化された情報を得る制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする食堂精算装置用IDタグ検出装置。
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