JP2001184394A - 車両売買仲介方法及びシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として個人間における、ネットワークを利
用した中古車両の売買仲介方法及びシステムを提供す
る。 【解決手段】 本発明は、売主及び買主がアクセス可能
なコンピュータネットワーク上の仲介人サーバシステム
２０と、多数の車両受け渡し店舗３０で構成される車両
売買仲介システムに関する。仲介人サーバシステム２０
は、ユーザデータベース２１２を備え、ここには売主又
は買主となり得るユーザの情報が登録される。また、車
両データベース２１６を備え、ここには売主の車両の情
報をその売買条件と共に登録する。仲介人サーバシステ
ム２０においては、前記登録された車両の買主及びその
購入条件が決定され、これは、選択された車両受け渡し
店舗３０の情報と共に、前記ユーザデータベースの登録
情報に基づいて売主及び買主に通知される。該通知され
た情報に基づいて、売主及び買主は該車両受け渡し店舗
において対象の車両の受け渡しが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
のコンピュータネットワークを利用した車両の売買仲介
方法及びシステムに関し、特に個人間オークションに基
づき売買される車両の仲介に適した売買仲介方法及びシ
ステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】インターネット等のコンピュータネット
ワークの急速な普及によって、商品取引の形態が大きく
変わろうとしている。ユーザがネットワークのサーバ上
に構築された仮想モール上で商品を見定め、選択するこ
とによって、後日該当の商品が配達される仕組みが既に
確立されている。これと並行して、ネットワークでは、
仲介業者を介さない個人間の商品売買も盛んに行われて
いる。ネットワーク上に自ら店舗を開き、または公開さ
れた店舗に商品を登録することによって、個人の商品を
簡単且つ安価に市場に置くことが可能になっている。

【０００３】一方で、取引される商品によっては、依
然、ネットワークにおける売買が必ずしも容易に行われ
ないものがあり、その一つに個人間で売買する中古車
（本明細書では、特に断りのない限り２輪車を含む）が
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】中古車は個人売買の対
象としては比較的高価であり、その品質にばらつきがあ
り、また、譲渡に関わる煩雑な書類の申請などが必要で
ある。ネットワークにおける個人取引きでは、商品とし
ての中古車に対する品質保証、代金の支払い、車両の受
け渡し、当事者の契約などが極めて曖昧で、これが後の
トラブルの元となる。従って個人が安心して中古車を購
入し、代金を支払い、中古車を受け渡しできるシステム
が必要である。

【０００５】従って本発明の目的は、主として個人間に
おける、ネットワークを利用した中古車両の売買仲介方
法及びシステムを提供することにある。

【０００６】また本発明の別の目的は、個人間で車両の
売買を円滑に行わしめる車両の売買仲介方法及びシステ
ムを提供することにある。

【０００７】更に本発明の別の目的は、車両売買成立後
の車両の引渡し、代金の支払い、各種申請手続を円滑に
行わしめる車両の売買仲介方法及びシステムを提供する
ことにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、売主及び買主
がアクセス可能なコンピュータネットワーク上の仲介人
サーバシステムと、多数の車両受け渡し店舗で構成され
る車両売買仲介方法に関する。本発明に係る仲介方法
は、売主又は買主となり得るユーザの情報を前記仲介人
サーバシステムに登録する工程と、売主の車両の情報を
その売買条件と共に、前記仲介人サーバシステムに登録
する工程と、前記登録された車両の買主及びその購入条
件を決定する工程と、前記車両の買主が決定した場合
に、これを、選択された車両受け渡し店舗の情報と共
に、前記登録情報に基づいて売主及び買主に通知し、該
車両受け渡し店舗において対象の車両の受け渡しを可能
にする工程とを備える。

【０００９】本発明の好ましい態様では、前記登録され
た車両の買主及びその購入条件を決定する工程は、登録
された車両に対する前記登録されたユーザからの入札を
受け入れる工程と、前記車両に対する落札を決定する工
程とを備えている。

【００１０】また、本発明は、車両受け渡し店舗の情報
を前記仲介人サーバシステムに登録する工程と、前記車
両の買主が決定した場合に、これを前記登録情報に基づ
いて対象の車両受け渡し店舗に通知する工程とを更に備
えて構成することができる。

【００１１】更に、前記買主及び車両受け渡し店舗の登
録情報に基づいて、前記車両を納車する車両受け渡し店
舗を決定する工程を備えて構成することができる。

【００１２】本発明はまた、売主又は買主からの車両の
売買に必要な書類の作成及び申請代行の要請を受任する
工程と、前記登録情報に基づいて、少なくとも前記必要
な書類の一部を作成する工程とを更に備えて構成しても
良い。

【００１３】この場合に、好ましくは前記作成された必
要な書類を前記コンピュータネットワークを介して申請
する工程を更に備える。

【００１４】また、買主に対し必要な代金を仲介人の口
座に振り込むよう指示する工程を更に備えることができ
る。

【００１５】本発明は、また、売主及び買主がアクセス
可能なコンピュータネットワーク上の仲介人サーバシス
テムと、多数の車両受け渡し店舗で構成される車両売買
仲介システムに関する。本発明の仲介システムにおいて
前記仲介人サーバシステムは、ユーザデータベースと、
車両データベースと、売主又は買主となり得るユーザの
情報を前記ユーザデータベースに登録する手段と、売主
の車両の情報をその売買条件と共に、前記車両データベ
ースに登録する手段と、前記登録された車両の買主及び
その購入条件を決定する手段と、前記車両の買主が決定
した場合に、これを、選択された車両受け渡し店舗の情
報と共に、前記ユーザデータベースの登録情報に基づい
て売主及び買主に通知し、該車両受け渡し店舗において
対象の車両の受け渡しを可能にする手段とを備えて構成
される。

【００１６】本発明の車両売買仲介システムは、前記車
両売買仲介方法における各工程を実現する各手段を有し
ている。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に沿って詳細に説明する。図１は、本発明の一実施形態
に係る車両売買仲介システムを構成する全体図である。
本発明に係る車両売買仲介システム１０は、仲介人サー
バシステム２０及び多数の車両受け渡し店舗３０を含ん
で構成される。仲介人サーバシステム２０及び車両受け
渡し店舗３０は、主として個人である車両の売主４０と
買主５０の間でその売買の手続を仲介し、車両価格の決
定、代金の支払い、車両の引渡し、名義変更等の各手続
を円滑に行えるようにするものである。

【００１８】仲介人サーバシステム２０は、インターネ
ットのようなコンピュータネットワーク上のサーバシス
テムとして構成され、潜在的な売主４０又は買主５０で
ある登録ユーザのクライアントシステムからアクセス可
能にされる。後述するように、売主４０は、後述する所
定の手続に従って、売りたい車両を仲介人サーバシステ
ム２０上に登録する（矢印Ａ）。仲介人サーバシステム
２０は、潜在的な買主としての登録ユーザに対し、登録
された車両に対する競売による入札を可能にし（矢印
Ｂ）、最終的に落札者及び落札価格を決定する。仲介人
サーバシステム２０は、落札された車両について、これ
を売主４０、買主５０及び選択された車両受け渡し店舗
３０に通知する（矢印Ｃ）。

【００１９】前記通知内容に従って、売主４０は指定さ
れた車両受け渡し店舗３０に車両を納車する（矢印
Ｄ）。買主５０は、車両受け渡し店舗３０において、そ
の品質や条件に問題がないか確認し（場合によっては、
試乗して）、問題がない場合、必要代金を仲介人指定の
口座に振り込む（矢印Ｅ）。仲介人サーバシステム２０
は、名義変更に必要な書類の作成又はその支援をし、そ
の手続が完了した後に、これを売主４０、買主５０及び
車両受け渡し店舗３０へ通知する（矢印Ｆ）。そして、
仲介人からの売主４０への代金の入金、及び車両受け渡
し店舗３０における買主５０への車両の受け渡しが行わ
れ（矢印Ｇ）、これによって売主４０と買主５０の車両
の売買が完了する。

【００２０】前記仲介システムを構成するに際して、車
両受け渡し店舗３０は全国的に広く点在して配置するこ
とが好ましい。本システムに契約された、ガソリンスタ
ンド、レンタカー店舗、車両部品販売店舗、中古車整備
工場などを、本システムにおける車両受け渡し店舗３０
とすることができる。車両受け渡し店舗３０は、何らか
の通信手段、例えばネットワーククライアント端末、フ
ァクシミリ装置、電話を備え、仲介人サーバシステムと
通信可能に繋がれている。

【００２１】図２は、仲介人サーバシステム及びユーザ
クライアントのシステム構成例を示している。仲介人サ
ーバシステム２０と、潜在的な売主４０又は買主５０と
なる登録ユーザが使用するユーザクライアントシステム
２５０とは、インターネットなどのコンピュータネット
ワーク２６０を介して双方向通信可能に繋がれている。
仲介人サーバシステム２０は、ＣＰＵ２００、ＲＡＭ２
０２、ＲＯＭ２０４、ハードディスクなどのデータ格納
装置２０６及びネットワークインタフェース２０８を含
んでいる。また、データ格納装置２０６は、ユーザがア
クセス可能な複数のウェブページ２１０、ユーザデータ
ベース２１２、店舗データベース２１４、車両データベ
ース２１６及び入札情報データベース２１８を含んでい
る。仲介人サーバシステム２０は、ネットワークインタ
フェース２０８を介してコンピュータネットワーク２６
０に接続され、ユーザクライアント２５０に対し、車両
の仲介サービスを実現するＷＷＷ(World Wide Web)サー
ビスを提供する。ユーザクライアントシステム２５０
は、ブラウザ２５２を含んで構成されたネットワークコ
ンピュータシステムである。ユーザは、ブラウザ２５２
を用いて仲介人サーバシステム２０にアクセス可能であ
り、ユーザによるキーボードやマウスによる命令入力に
よって、仲介人サーバシステム２０は制御され得る。後
に説明するように、仲介人サーバシステム２０が提供す
る特定のサービスへのアクセスは、予め登録されたユー
ザに対してのみ行われる。登録されたユーザが該サービ
スを利用する際に、ユーザＩＤ及びパスワード２５４が
求められ、その認証が完了した場合ににも該サービスが
提供される。

【００２２】仲介人サーバシステム２０において、ウェ
ブページ２１０は、ＨＴＭＬなどのページ記述言語によ
って記述され、該記述によってここには、ユーザが本シ
ステムによるサービスを受けるためのユーザ登録のため
の仕組み、売主が売りたい車両を登録するための仕組
み、サーバシステム上で車両の競売をするための仕組
み、車両の売買や本サービスの利用に関する情報を提供
するための仕組みなどが含まれている。ウェブページ２
１０には、少なくとも各種サービスを選択するための仕
組みが含まれたトップページ、競売の対象として登録さ
れた車両に関する概略情報を一覧表示するページ、各登
録車両の詳細情報を個別表示するページ、入札を行うた
めのページ、ユーザ登録のためのページ、車両受け渡し
店舗の登録のためのページが含まれる。

【００２３】ユーザデータベース２１２は、本システム
によるサービスを利用する登録ユーザ、すなわち潜在的
な売主又は買主に関する各種情報が含まれる。該情報と
して、例えば、ユーザＩＤ、ユーザのアクセスパスワー
ド、氏名、住所、電子メールアドレスなどの連絡先、好
みの車両、過去の取引きの記録などを含むことができ
る。本システムによる仲介サービスの提供を、システム
に登録されたユーザのみに限定することによって、シス
テムと売主又は買主との間の連絡を確実にすると共に、
詐欺などの不正による売買を防止することが可能とな
る。後に説明するように、本システムの利用に先立っ
て、ユーザはその登録を完了させる。登録ユーザには、
ユーザＩＤ及びパスワードが送信され、サービスの利用
時にこれを仲介人サーバシステム２０に送信することに
よって、その利用、すなわちログインが可能となる。

【００２４】店舗データベース２１４には、車両受け渡
し店舗として登録された各種店舗に関する情報が含まれ
る。該情報として、店舗ＩＤ、店舗名、店舗所在地、電
子メールアドレスなどの連絡先、営業時間、担当者に関
する情報などを含むことができる。仲介人サーバシステ
ム２０は、店舗データベース２１４を使用することによ
り、各車両受け渡し店舗３０との間の連絡、売主及び買
主に対する指定された車両受け渡し店舗の情報の提供を
実現する。店舗データベース２１４への店舗の登録は、
該車両受け渡し店舗が、直接仲介人サーバシステム２０
にアクセスして行うこともできるし、仲介人において行
うこともできる。

【００２５】車両データベース２１６には、売主によっ
て提供された車両に関する情報が含まれる。車両に関す
る情報としては、少なくともユーザがその購入を判断で
きるための情報が含まれる必要がある。すなわち、車両
に関する情報としては、例えば、出品ＩＤ、車名、ボデ
ィカラー、年式、走行距離、車検日、事故暦、損傷情
報、修理情報、各種装備情報、車両の使用状況（通勤用
かレジャー用か、ペットの有無、喫煙の有無、保管状態
など）、ハンドルやミッションの形式、外観及び内観の
画像データ、売主によるアピールポイントが含まれる。
また、入札開始日、入札終了日、最低落札価格、現在の
最高価格、入札数が含まれる。車両データベース２１６
に対する車両の登録は、基本的にユーザクライアントシ
ステム２５０からのユーザの入力データに基づいて行わ
れる。車両データベース２１６内の車両情報は、ウェブ
ページ２１０を介して各登録ユーザがアクセス可能な状
態にあり、これによって潜在的な買主の競売に対する入
札を可能にする。

【００２６】入札情報データベース２１８には、ユーザ
による入札に関する情報が含まれる。該情報として、少
なくとも、ユーザＩＤ、ユーザパスワード、入札する車
両を特定する識別子としての出品ＩＤ、入札価格、及び
入札日が含まれる。前記車両データベース２１６の情報
に基づいて、購入を希望するユーザが、ユーザクライア
ントシステム２５０を介して入札を行った場合、これら
の情報が入札情報データベース２１８に蓄積される。

【００２７】これらのデータベースに対するデータの操
作、すなわちデータの読み出し、書き込み、条件抽出、
並び替え、クライアントシステムへの転送等が、ＣＰＵ
２００及びこの上で動作されるプログラムによって実行
されることは、当業者であれば明らかであろう。

【００２８】図３は、前記仲介人サーバシステムにおけ
るユーザ登録のための手続を示すフローチャートであ
る。本図に従って、以下、未登録ユーザが本システムを
利用するために登録を行う場合の手続について説明す
る。図２におけるサーバシステム２０上のウェブページ
２１０には、ユーザ登録のためのページが含まれる。ユ
ーザ登録のためのページは、例えば、氏名、住所、電子
メールアドレス、電話番号、生年月日、性別、家族構
成、職業、好みの車両、ご意見欄などを入力するテキス
トボックスやラジオボタン、及び登録送信ボタンを含む
ことができる。ユーザクライアントシステム２５０にお
いて、ユーザにより前記各種情報が入力され、登録送信
ボタンの押下によりその送信が行われると、仲介人サー
バシステム２０はこれを受信する（工程３０１）。次
に、受信したユーザ情報に必要事項が全て記載されてい
るか否かが判断され（工程３０２）、記載が十分でない
（例えば、住所の記載がない）場合、これを該ユーザに
通知し、再度の登録を促す（工程３０３）。

【００２９】必要事項が全て記載されている場合、該ユ
ーザに対し、サーバシステム上でこれを識別するための
ユーザＩＤ及びパスワードが生成される（工程３０
４）。そして、ユーザに関する前記情報、並びに生成さ
れたユーザＩＤ及びパスワードは、ユーザデータベース
２１２に登録される（工程３０５）。該登録の後、ユー
ザＩＤ及びパスワードは、該登録を行ったユーザに通知
される（工程３０６）。該通知は、ユーザデータベース
２１２に登録されたユーザの電子メールアドレスに対し
送信される。以上により、ユーザの登録が完了し、これ
によって該ユーザは、潜在的な売主又は買主として本シ
ステムの競売のサービスにアクセス可能となる。

【００３０】図４は、登録ユーザが競売に出品したい車
両を登録するための手続を示すフローチャートである。
本図に従って、以下、登録ユーザが車両を本システムに
登録する場合の手続について説明する。図２におけるサ
ーバシステム２０上のウェブページ２１０には、登録ユ
ーザが競売のために車両を登録するためのページが含ま
れる。車両登録のためのページは、例えば、ユーザを特
定するためのユーザＩＤ及びパスワード、車両の基本ス
ペック（例えば、車名、ボディカラー、年式、走行距
離、車検日、ハンドルやミッションの形式その他）、車
両の装備に関する情報（例えば、エアコン、パワーウィ
ンド、オーディオ、サンルーフ、アルミホイール、カー
ナビゲーションその他の有無）、損傷関連情報（例え
ば、事故暦、傷やへこみの状態、修理情報その他）、車
両の使用状況（通勤用かレジャー用か、ペットの有無、
喫煙の有無、保管状態など）売主によるアピールポイン
トなどを入力するテキストボックスやラジオボタン、及
び登録送信ボタンを含むことができる。なお、車両の外
観及び内観の画像データは、この送信データに添付して
送信することもできるし、別途電子メールによって送信
することもできる。

【００３１】ユーザクライアントシステム２５０におい
て、ユーザにより前記各種情報が入力され、登録送信ボ
タンの押下によりその送信が行われると、仲介人サーバ
システム２０はこれを受信する（工程４０１）。次に、
受信したユーザ情報に必要事項が全て記載されているか
否かが判断され（工程４０２）、記載が十分でない（例
えば、車名の記載がない）場合、これを該ユーザに通知
し、再度の登録を促す（工程４０３）。必要事項が全て
記載されている場合、該車両に対し、サーバシステム上
でこれを識別するための出品ＩＤが生成される（工程４
０４）。そして、車両に関する前記情報及び生成された
出品ＩＤは、車両データベース２１６に登録される（工
程４０５）。以上により、競売の対象となる車両の登録
が完了する。車両データベース２１６に登録された車両
は、ウェブページ２１０において、リストの形でその概
略情報を、また個別に詳細情報を見れるように表示され
る。登録ユーザは、該ウェブページ２１０にアクセスす
ることによって、購入を希望する車両を特定することが
可能となる。

【００３２】図５は、登録された車両が落札されるまで
の手続を示したフローチャートである。本図に従って、
以下、登録された車両が落札されるまでの手続について
説明する。前記登録車両が仲介人サーバシステム２０上
のウェブページ２１０に掲載されることをもって、該車
両に対する入札が開始される（工程５０１）。ユーザ
は、登録された複数の車両に関する情報を、このウェブ
ページ２１０で確認し、その中から購入を希望する１台
を特定することができる。

【００３３】図２におけるサーバシステム２０上のウェ
ブページ２１０には、登録ユーザが入札を行うためのペ
ージが含まれる。入札のためのページは、例えば、ユー
ザＩＤ、ユーザパスワード、入札する車両の出品ＩＤ、
入札価格を入力するテキストボックスやラジオボタン、
及び入札送信ボタンを含むことができる。ユーザクライ
アントシステム２５０において、ユーザにより前記各種
情報が入力され、入札送信ボタンの押下によりその送信
が行われると、仲介人サーバシステム２０はこれを受信
する（工程５０２）。次に、受信した入札情報に基づい
て入札が適正に行われているか否か（例えば、入札価格
が現在の最高価格よりも低い場合や、異常に高すぎる場
合）が判断され（工程５０３）、入札が適正であると判
断された場合、この情報を入札情報データベース２１８
に登録する（工程５０４）。登録された車両毎に定めら
れた入札期限が過ぎるまで、ユーザからの入札が受け入
れられる（工程５０５）。そして、入札期限が過ぎる
と、仲介人サーバシステム２０は、入札者の中から落札
者を決定する（工程５０６）。仲介人サーバシステム２
０は、落札者を決定するために入札情報データベース２
１８にアクセスし、通常、最も高い入札価格を提示した
ユーザを落札者、すなわち買主として決定する。なお、
最高入札価格を提示したユーザが複数いる場合、最先に
入札を行ったユーザを落札者として決定することができ
る。該落札があった場合、この事実及び落札の条件は、
売主及び買主に通知される（工程５０７）。また、後に
説明するように、対象の車両の受け渡しを行う車両受け
渡し店舗３０が選定され、この店舗についての情報は、
このとき売主及び買主に通知される。更に、該通知には
買主に対し、代金を支払うための情報（仲介人の指定す
る口座の情報、入金期限など）を含めることができる。
前記落札情報は、該選択された車両受け渡し店舗３０に
も通知される（工程５０８）。該通知によって、売主は
指定された車両受け渡し店舗３０に、対象の車両を納車
する。

【００３４】本発明の好ましい態様においては、前記車
両の受け渡しを行う車両受け渡し店舗は、仲介人サーバ
システム２０によって好適に決定される。この場合、仲
介人サーバシステム２０は、ユーザデータベース２１２
及び店舗データベース２１４にアクセスし、買主及び売
主の住所から見て、車両の受け渡しの場所として好適な
（通常、距離的に近い）所在地にある店舗を、店舗デー
タベース２１４から抽出する。もっとも、このような車
両受け渡し店舗３０を仲介人、売主又は買主の何れかが
決定しても良い。以上により、登録車両の落札手続が完
了する。

【００３５】図６は、車両の受け渡しの手続を示したフ
ローチャートである。本図に従って、以下、前記競売に
より売買が成立した車両の受け渡しの手続について説明
する。なお、下記フローチャートにおける手続には、仲
介人サーバシステム２０以外、例えば車両受け渡し店舗
で処理される人為的な手続が含まれる。前記工程５０７
において通知された情報を元に買主は、車両受け渡し店
舗３０に赴き、最終的な購入を決定する前に、その試乗
を含め、実際に対象の車両を確認する（工程６０１）。
確認の結果、最終的な購入条件に問題があれば該購入を
キャンセルすることができるが、購入に同意する場合
（工程６０２）、買主は仲介人の指定口座へ所定金額を
入金する（工程６０３）。該入金の確認を待って、仲介
人サーバシステム２０又は仲介人は、車両の名義変更の
ための手続を行う（工程６０４）。名義変更手続が完了
した時点で、仲介人サーバシステム２０は、これを売
主、買主及び車両受け渡し店舗へ通知する（工程６０
５）。該通知に従って、車両受け渡し店舗において、買
主に対し対象の車両の受け渡しが行われ（工程６０
６）、また売主に対しその指定する口座へ代金が振り込
まれる（工程６０７）。以上の工程を経て、車両の受け
渡し及びその代金の支払いの手続が完了する。

【００３６】図７は、仲介人サーバシステムにおける名
義変更代行手続を示したフローチャートである。本図に
従って、以下、仲介人サーバシステムを中心として車両
の名義変更が行われるまでの手続について説明する。図
２におけるサーバシステム２０上のウェブページ２１０
には、前記売主及び買主が、売買する車両の名義変更の
手続代行を依頼するためのページが含まれる。ユーザク
ライアントシステム２５０において、売主又は買主によ
り名義変更の手続代行の依頼が送信されると、仲介人サ
ーバシステム２０はこれを受信する（工程７０１）。こ
れを受けて仲介人サーバシステム２０は、売主及び買主
に名義変更に必要な書類（車検証、自賠責保険証、本年
度自動車税の納税証明書、印鑑証明証、委任状、譲渡書
など）又はその複写物の提出を要求する（工程７０
３）。仲介人側でこれらの書類を受理した場合、その内
容の確認が行われ（工程７０４）、問題がない場合、陸
運局に対する名義変更申請が代行して行われる（工程７
０５）。

【００３７】本発明の好ましい態様においては、前記工
程７０４及び７０５、すなわち提出書類の内容確認及び
申請は、仲介人サーバシステム２０によって実現され
る。名義変更の申請を受理する陸運局において、コンピ
ュータネットワークを介した電子手続が受け入れられる
ようになった場合、この申請手続の代行はより効率的に
行われるであろう。

【００３８】以上、本発明の一実施形態を図面に沿って
説明した。しかしながら本発明は上記実施形態に示した
事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基いてその
変更、改良等が可能であることは明らかである。本発明
に係る車両の売買仲介システムが、個人間の中古車ある
いは四輪車の売買に限定されないことは明らかであろ
う。本システムに、中古車或いは新車の取り扱い業者が
売主として登録することに何の支障もない。また、本発
明に係る車両の売買仲介システムは、前記競売以外でそ
の価格を決定する売買の仲介においても利用できるであ
ろう。

【００３９】

【発明の効果】以上の如く本発明に係る車両の売買仲介
システムを利用することによって、主として個人間にお
ける、車両の売買、売買成立後の車両の引渡し、代金の
支払い、各種申請手続を円滑に行わしめることが可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る車両売買仲介システ
ムを構成する全体図である。

【図２】仲介人サーバシステム及びユーザクライアント
のシステム構成例を示すブロック図である。

【図３】ユーザ登録のための手続を示すフローチャート
である。

【図４】競売に出品したい車両を登録するための手続を
示すフローチャートである。

【図５】登録された車両が落札されるまでの手続を示し
たフローチャートである。

【図６】車両の受け渡しの手続を示したフローチャート
である。

【図７】仲介人サーバシステムにおける名義変更代行手
続を示したフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 車両売買仲介システム ２０ 仲介人サーバシステム ３０ 車両受け渡し店舗 ４０ 売主 ５０ 買主 ２００ ＣＰＵ ２０２ ＲＡＭ ２０４ ＲＯＭ ２０６ データ格納装置 ２０８ ネットワークインタフェース ２１０ ウェブページ ２１２ ユーザデータベース ２１４ 店舗データベース ２１６ 車両データベース ２１８ 入札情報データベース ２５０ ユーザクライアントシステム ２５２ ブラウザ ２５４ ユーザＩＤ及びパスワード ２６０ コンピュータネットワーク

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 売主及び買主がアクセス可能なコンピュ
   ータネットワーク上の仲介人サーバシステムと、多数の
   車両受け渡し店舗で構成される車両売買仲介方法であっ
   て、 売主又は買主となり得るユーザの情報を前記仲介人サー
   バシステムに登録する工程と、 売主の車両の情報をその売買条件と共に、前記仲介人サ
   ーバシステムに登録する工程と、 前記登録された車両の買主及びその購入条件を決定する
   工程と、 前記車両の買主が決定した場合に、これを、選択された
   車両受け渡し店舗の情報と共に、前記登録情報に基づい
   て売主及び買主に通知し、これによって該車両受け渡し
   店舗において対象の車両の受け渡しを可能にする工程
   と、を備えた車両売買仲介方法。
2. 【請求項２】 前記登録された車両の買主及びその購入
   条件を決定する工程は、 前記登録された車両に対する前記登録されたユーザから
   の入札を受け入れる工程と、 一定時間経過後に、一のユーザに対し前記車両に対する
   落札を決定する工程と、を備えた請求項１に記載の車両
   売買仲介方法。
3. 【請求項３】 車両受け渡し店舗の情報を前記仲介人サ
   ーバシステムに登録する工程と、 前記車両の買主が決定した場合に、これを前記登録情報
   に基づいて対象の車両受け渡し店舗に通知する工程と、
   を更に備えた請求項１又は２に記載の車両売買仲介方
   法。
4. 【請求項４】 前記買主及び車両受け渡し店舗の登録情
   報に基づいて、前記車両を納車する車両受け渡し店舗を
   決定する工程を更に備えた請求項３に記載の車両売買仲
   介方法。
5. 【請求項５】 売主又は買主からの車両の売買に必要な
   書類の作成及び申請代行の要請を受任する工程と、 前記登録情報に基づいて、少なくとも前記必要な書類の
   一部を作成する工程と、を更に備えた請求項１〜４の何
   れかに記載の車両売買仲介方法。
6. 【請求項６】 前記作成された必要な書類を前記コンピ
   ュータネットワークを介して申請する工程を更に備えた
   請求項５に記載の車両売買仲介方法。
7. 【請求項７】 買主に対し必要な代金を仲介人の口座に
   振り込むよう指示する工程を更に備えた請求項１〜６の
   何れかに記載の車両売買仲介方法。
8. 【請求項８】 売主及び買主がアクセス可能なコンピュ
   ータネットワーク上の仲介人サーバシステムと、多数の
   車両受け渡し店舗で構成される車両売買仲介システムで
   あって、前記仲介人サーバシステムが、 ユーザデータベースと、 車両データベースと、 売主又は買主となり得るユーザの情報を前記ユーザデー
   タベースに登録する手段と、 売主の車両の情報をその売買条件と共に、前記車両デー
   タベースに登録する手段と、 前記登録された車両の買主及びその購入条件を決定する
   手段と、 前記車両の買主が決定した場合に、これを、選択された
   車両受け渡し店舗の情報と共に、前記ユーザデータベー
   スの登録情報に基づいて売主及び買主に通知し、これに
   よって該車両受け渡し店舗において対象の車両の受け渡
   しを可能にする手段と、を備えた車両売買仲介システ
   ム。
9. 【請求項９】 前記登録された車両の買主及びその購入
   条件を決定する手段は、 前記登録された車両に対する前記登録されたユーザから
   の入札を受け入れる手段と、 一定時間経過後に、一のユーザに対し前記車両に対する
   落札を決定する手段と、を備えた請求項８に記載の車両
   売買仲介システム。
10. 【請求項１０】 店舗データベースと、 車両受け渡し店舗の情報を前記店舗データベースに登録
    する手段と、 前記車両の買主が決定した場合に、これを前記店舗デー
    タベースの登録情報に基づいて対象の車両受け渡し店舗
    に通知する手段と、を更に備えた請求項８又は９に記載
    の車両売買仲介システム。
11. 【請求項１１】 前記ユーザデータベースの買主の登録
    情報及び前記店舗データベースの登録情報に基づいて、
    前記車両を納車する車両受け渡し店舗を決定する手段を
    更に備えた請求項１０に記載の車両売買仲介システム。
12. 【請求項１２】 売主又は買主からの車両の売買に必要
    な書類の作成及び申請代行の要請を受任する手段と、 前記ユーザデータベースの登録情報に基づいて、少なく
    とも前記必要な書類の一部を作成する手段と、を更に備
    えた請求項８〜１１の何れかに記載の車両売買仲介シス
    テム。
13. 【請求項１３】 前記作成された必要な書類を前記コン
    ピュータネットワークを介して申請する手段を更に備え
    た請求項１２に記載の車両売買仲介システム。
14. 【請求項１４】 前記必要な書類には、対象の車両の名
    義変更に必要な書類が含まれる請求項１３に記載の車両
    売買仲介システム。
15. 【請求項１５】 買主に対し必要な代金を仲介人の口座
    に振り込むよう指示する手段を更に備えた請求項８〜１
    ４の何れかに記載の車両売買仲介システム。
16. 【請求項１６】 前記車両受け渡し店舗が、ガソリンス
    タンドを含んでいる請求項８〜１５の何れかに記載の車
    両売買仲介システム。
17. 【請求項１７】 潜在的買主が、対象の車両の購入に必
    要な費用の算出をできるようにする費用計算手段を更に
    備えた請求項８〜１６の何れかに記載の車両売買仲介シ
    ステム。