JP2006163749A - 中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止システムとその方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 中古車両の過去使用者の使用及び取扱状況を次使用者が閲覧できることで中古車両の品質の向上を行い、中古車両の売買を増大させると共に、過去使用者の使用状況が閲覧できることによって走行距離の改竄や修復歴虚偽などの不正販売を防止し中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止をおこなうこと。
【解決手段】
このシステムは、中古車両の現使用者が車両の売却又は処分を依頼した時を機会に車両情報と共に、現使用者の過去の車両使用状況や取扱状況等を聞き取り調査し音声、画像などのデータを過去使用者の使用、取扱状況データとして登録するために通信回線を通して送信する登録端末装置と前記データを通信回線を通して閲覧可能な閲覧端末装置と登録端末装置から送信されたデータを登録する情報センター対応の端末装置とを備え、前記端末装置からデータを通信回線を通して閲覧端末装置を使用し次使用予定者に情報として提供する。
【選択図】図１

Description

本発明は中古車両の売買業者などの端末装置を収容するコンピュータネットワークを利用した中古車両の過去使用者の使用および取扱状況などの情報を収集し、次使用予定者に公開する事により中古車両の品質を向上させ売買を促進するとともに、中古車両販売業者の不正販売防止を行うためのシステムと方法に関するものである

従来、中古車両の売買では売買しようとする車両の修復歴、整備歴、事故歴、管理状況、保管状況など売買する物に対する目視や記録による本体に対する評価が重要視されてきた。
特許公開２０００−２０７４５２号広報 特許公開２００４−１５７９４９号広報 特許公開２００２−２５９７５３号広報 特許公開２００２−３６６８２９号広報 特許公開２００２−７４０６７

しかしながら以上の技術によれば、車両がどのように日常的に過去の使用者が使用していたかということは次使用者などに伝わらない。特許文献２は本発明とにかよる部分が見られるが、やはり本体の評価を重要視した内容となっている。

中古品には新品には存在しない新品から処分又は売却するまでの期間に使用している時間が存在するという特徴があり、外見などがほぼ同一であっても使用状況による品質の優劣が存在する。

特に中古車両の場合その特性上、次使用者は手に入れた後、絵画のように展示しておくのではなく、実際にその物に乗り込み使用しなければならない、また品質の劣化は時に生命の危険をも招くおそれのある大変に重要な物である。

前記のことから、車両の次使用者にとっては車両その物の品質も重要であるが、同時にその車両が日常的にどのように使用されてきたかを知ることができるならば中古車両に対する品質が車両その物だけの評価の時より向上し、中古車両の売買を増大させることができる。

本発明の課題は、中古車両の過去使用者の使用及び取扱状況を次使用者が知ることで中古車両の品質の向上を行い、中古車両の売買を増大させると共に、過去使用者の使用状況を次使用者が知ることで、販売業者の走行距離の改竄や修復歴虚偽などの不正販売を防止することを可能にする中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止システムとその方法を提供することにある

上記課題を解決するために、本発明の中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止システムは、現使用者が車両の売却又は処分を依頼した時を機会に車両情報と共に、現使用者のそれまでの車両使用状況や取扱状況などを聞き取り調査し音声、画像などの各種データーを過去使用者の使用および取扱状況などのデーターを登録するために通信回線を通して送信する登録端末装置と前記データーを通信回線を通して閲覧することが可能な閲覧端末装置と登録端末から送信されたデーターを登録する情報センター対応の端末装置とを備え、前記端末装置からデーターを通信回線を通して閲覧端末装置を使用し次使用予定者に情報として提供する。

本発明によれば、今まで目で見ることのできなかった中古車両の過去使用者の使用状況が次使用者に伝わり、中古商品としての品質を増すことができ、同時にネットワークでつながった端末と情報センターによる情報の一括管理方法を使用することでその中古車両がどのように流通しても端末装置を用いることにより情報が迅速に閲覧できるので、販売業者は品質の高い中古車両の広範囲にわたる販売が可能となり、小売販売、業者間販売のいずれにも販売促進につながる。

また、過去使用者の使用状況が閲覧できることから走行距離の改竄、修復歴の虚偽と言った中古車両販売業者の不正販売防止にも効果をもたらすことができる。

次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図１を参照すると、本発明の実施の形態における中古車両の品質向上による売買促進システム８は、コンピュータネットワーク１と、情報センター２とから構成されている。

コンピュータネットワーク１は複数の端末装置（ＰＣ）２、３、４、５、６、７を収容している。ＰＣ２は情報センター対応情報端末装置（情報センター）、ＰＣ３、７は中古車両販売業者、ＰＣ４は中古車両買取店、ＰＣ５は新品車両販売店、及びＰＣ６は一般消費者にそれぞれ対応する端末装置であり、パーソナルコンピューターなどで構成できる。

情報センター２はパーソナルコンピューターなどで構成でき、コンピューターネットワーク１に収容される各端末装置から通信回線を通して受信した車両データーに基づきデーターベースを構築する。この車両データベースには車両車両本体データーベース、及び使用及び取扱状況データベースがある。

パーソナルコンピュータなどで構成される端末装置（ＰＣ）３〜７及び情報センター２のそれぞれは、図２に示すように、計算装置２２と、この計算装置２２に入出力インタフェース装置２１を通じてそれぞれ接続したフロッピー(登録商標)ディスク装置またはハードディスク装置などの補助記憶装置２９、キーボード及びマウスなどから構成される入力装置３０と、デジタルスチルカメラ及びイメージスキャナーなどの画像入力装置３１と、マイクなどの音声入力装置３２及び、計算装置２２に入出力インタフェース装置２１を通じてそれぞれ接続した表示装置３３、印字装置３４、及び通信回線（コンピュータネットワーク）に接続される通信装置３５とを備える。

計算装置２２は中央処理装置（ＣＰＵ）２３及び主記憶装置（ハードディスク、ＲＯＭ、ＲＡＭなどのメモリ）２６から構成される。ＣＰＵ２３は制御部２４及び演算部２５を有する。また、メモリ２６は命令部２７及びデータ部２８を有する。この計算装置２２はオペレーションシステム（ＯＳ）による制御の下にメモリ２６または補助記憶装置２９に格納されているプログラムを起動し、所定のタスク（プロセス）を実行する。このとき、計算装置２２は複数のタスクを仮想的にかつ同時に並列して実行するマルチタスク実行処理を行うこともできる。

計算装置２２を構成するＣＰＵ２３の制御部２４は、実行される命令部２７のアドレスをもとにデーター部２８から命令を取り込み、命令の内容を解読し、必要な動作指示を他の装置に対して出力する。また、演算部２５は与えられたデータに対して四則演算及び論理演算などを行う。この制御部２４は入出力インタフェース装置２１を通して他の装置に入出力制御指令を出すとともに、メモリ２６にメモリ制御指令を出力する。

また、入力装置３０及び通信装置３５などから入力されたコマンドは最初にメモリ２６へと転送され、メモリ２６では、与えられたコマンドからデーター及び命令を選択するとともに、選択されたデータ及び命令をＣＰＵ２３の制御部２４に転送する。画像入力装置３１及び音声入力装置３２により取り込まれ、入出力インタフェース装置２１を通じてメモリ２６へと転送された画像及び音声データー、またはキーボードなどの入力装置３０及び通信装置３５から入力された各種車両データーは、メモリ２６のデーター部２８に格納される。

このように構成される中古車両の品質向上による売買促進システム８において、コンピュータネットワーク１に収容されている情報センター２には図３に示すような、データー格納形式の車両本体データーファイルを有する。この車両本体データーファイルは補助記憶装置２９又は主記憶装置２６のデーター部２８に格納されている。車両本体データーファイルには、車名・車種、車台番号、登録番号、初度登録日、現走行距離、年式、車体色、及びハンドル位置などの車両本体に関するデーターが格納されている。

また情報センター２の補助記憶装置２９又は主記憶装置２６のデーター部２８には前記車両本体データファイルと共に図４に示すような、車両の前使用者の住所、氏名、連絡先などの過去使用者のデーターと車両本体が過去使用者によって使用されていたことが証明できるデーター（車検証や免許証などの画像データー）及び使用状況の聞き取りをした音声や画像などの使用状況データー（以降これらを使用状況データーと称すこともある。）も格納されている。

閲覧及び登録端末装置（ＰＣ）３、４、５、６、７の車両の基本データー等の情報を入力する表示装置３３に可視表示される入力画面のダイアログの初期状態は、図５に示すとおり、車名、車種、車台番号、登録番号、初度登録日、現走行距離、年式、車体色、及びハンドル位置など車両本体データーの項目に対応したデーターを含む。

登録端末装置（ＰＣ）４、５、７の使用状況データー等の情報を入力する表示装置３３に可視表示される入力画面のダイアログの初期状態は、図６に示すとおり、使用状況データーの項目に対応したデーターを含む。

閲覧の場合、入力画面のダイアログを表示したＰＣ３、６において、キーボード及びマウスなどの入力装置３０から車台番号、例えば「ＡＥ１１０−００３２５５１」を入力すると、情報センター２主記憶装置２６のデーター部２８にある車両本体データーファイル（図３参照）から対応する車両本体データーと使用状況データーファイルから入力に対応した前使用者及び使用状況データーが読み出され、閲覧端末装置の主記憶装置２６のデーター部２８へ一時的に記憶されＣＰＵ２３の制御部２４がそのデーターを読みとり、入出力インタフェース装置２１を通じて表示装置３３に表示させる。

登録の場合、入力画面のダイアログを表示したＰＣ４、５、７において、キーボード及びマウスなどの入力装置３０から、表示装置３３に表示されている車両本体データーを入力すると、登録端末装置の主記憶装置２６のデーター部２８へ一時的に保存される。

表示装置３３に表示された車両本体データーが一時保存されると、使用状況データー入力画面のダイアログが表示され、キーボード及びマウスなどの入力装置３０から使用者データーを入力すると、デジタルスチルカメラ及びイメージスキャナーなどの画像入力装置３１及びマイクロホンなどの音声入力装置３２から使用状況などの聞き取りをした音声や画像と共に入出力インターフェイス装置２１を通じて前記車両データーに対応した使用状況データーとして登録端末装置の主記憶装置２６のデーター部２８へ一時的に保存される。

一時的に保存された２つのデーターは入出力インターフェイス装置２１、通信装置３５及びネットワーク１（通信回線）を通じて情報センター２の主記憶装置２６のデーター部２８の車両本体データーと使用状況データーのそれぞれのデーターベースに格納される。

なお、上記実施の形態においては、１つのネットワークに各端末装置が収容されている構成を示したが、さらに他のネットワークなどを含めたシステム、あるいは同一のネットワークに各端末装置を収容したシステムで実施してもよい。また、対象となる中古車両は普通乗用車やトラックなどの自動車だけでなく、自動二輪車や原動機付き自転車、自転車などの車両はもとより中古商品のすべてに適応できる。

本発明の実施の形態における中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止システムの構成を示す。 図１における登録、閲覧端末装置及び情報センタの構成例を示す。 情報センターの車両本体データーファイルを示す。 情報センターの使用状況データーファイルを示す。 閲覧及び登録端末装置の入力画面の編集例を示す。 登録端末装置の使用状況の入力画面編集例を示す。

符号の説明

１ ネットワーク
２ 情報センター端末装置
３ 中古車両販売店の閲覧端末装置
４ 中古車両買取店の登録端末装置
５ 新品車両販売店の登録端末装置
６ 一般消費者の閲覧端末装置
７ 中古車両販売店の登録端末装置
８ 中古車両の品質向上による販売促進及び不正販売防止システム

Claims (4)

1. 中古車両の現使用者が車両の売却又は処分を依頼した時を機会に車両情報と共に、現使用者のそれまでの車両使用状況や取扱状況などを聞き取り調査し音声、画像などの各種データーを過去使用者の使用、取扱状況データーとして登録するために通信回線を通して送信する登録端末装置と前記データーを通信回線を通して閲覧可能な閲覧端末装置と登録端末装置から送信されたデーターを登録する情報センター対応の端末装置とを備え、前記端末装置からデーターを通信回線を通して閲覧端末装置を使用し次使用予定者に情報として提供することを特徴とする中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止システム。
2. 前記情報を前記対応の端末装置に通信回線を通して提供することを特徴とする請求項１の中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止システム。
3. 前記情報を提供することによる走行距離の改竄、修復歴の虚偽などの不正販売を防止することを特徴とする請求項１記載の中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止システム。
4. 登録端末装置から通信回線を通して受信した各種データーを情報センター端末装置へ登録するとともに、情報センター端末装置から通信回線を通じて閲覧端末装置が受信した各種データーを中古車両の過去使用状況情報として提供することを特徴とする中古車両の品質向上による売買促進及び不正販売防止方法。
   

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