JP2001183007A - 熱供給装置及び電・熱併給システム - Google Patents

熱供給装置及び電・熱併給システム

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JP2001183007A
JP2001183007A JP37012299A JP37012299A JP2001183007A JP 2001183007 A JP2001183007 A JP 2001183007A JP 37012299 A JP37012299 A JP 37012299A JP 37012299 A JP37012299 A JP 37012299A JP 2001183007 A JP2001183007 A JP 2001183007A
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gas
burner
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heat
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JP37012299A
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Nobuki Matsui
伸樹 松井
Shuji Ikegami
周司 池上
Yasunari Okamoto
康令 岡本
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/06Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
    • H01M8/0606Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants
    • H01M8/0612Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】都市ガスを触媒によって燃焼させ給湯用の水を
加熱するバーナー1の起動性を高める。 【解決手段】都市ガスをバーナー1に供給する第1燃料
供給通路5と、都市ガスを部分酸化反応によって水素を
含有するガスに改質する改質器8と、改質ガスをバーナ
ー1に供給する第2燃料供給通路7とを備え、バーナー
1の起動時に第2燃料供給通路7から改質ガスを供給し
て触媒燃焼させ、この触媒燃焼によるバーナー1の予熱
後に上記第1燃料供給通路から都市ガスを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱供給装置及び電・
熱併給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】熱供給装置として、都市ガスを触媒燃焼
させるバーナーを備え、その燃焼熱を供給するようにし
たものは一般に知られている。例えば、この触媒燃焼熱
によって温水をつくり給湯を行なうようにしたものがあ
る。このような熱供給装置では、都市ガスの主成分であ
るメタンが低温では触媒燃焼し難いことから、給湯を行
なうには触媒を予熱して活性を高める必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記熱供給装置では、
上述の如くバーナーの触媒を予熱する必要があることか
ら、起動に時間がかかり、熱負荷に対する応答性が低
い。また、バーナーを給湯に利用する場合には、触媒の
熱が冷却水との熱交換によって奪われるため、触媒温度
が下がったときにその活性が維持されず、所謂立ち消え
状態になり易い。
【0004】そこで、本発明は、このような問題を解決
した熱供給装置、並びにこの供給装置を利用した電・熱
併給システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその作用効果】本発明
は、上記触媒に燃焼し易い水素を導入し、上記起動性な
いしは負荷応答性の問題、上記立ち消えの問題を解決し
たものである。
【0006】すなわち、本発明は、触媒燃焼方式のバー
ナーを備えた熱供給装置において、燃料ガスを上記バー
ナーに供給する第1燃料供給系と、燃料ガスを部分酸化
反応によって水素を含有するガスに改質する改質器を備
え、該改質ガスを上記バーナーに供給する第2燃料供給
系とを備えていることを特徴とする。
【0007】従って、改質器を作動させ第2燃料供給系
によって水素を含む改質ガスを当該バーナーに供給すれ
ば、この改質ガス中の水素は触媒燃焼し易いことから、
触媒はその温度が低い場合でも水素の触媒燃焼によって
速やかに温度が高まり、燃料ガスを導入してもこれを触
媒燃焼させることができるようになる。これにより、本
発明によれば、バーナーの低温着火性の向上、起動時間
の短縮(低温時の早期活性)ないしは負荷応答性の向上
を図ることができる。
【0008】また、本発明は、上述の如き熱供給装置に
おいて、上記第1燃料供給系及び第2燃料供給系の各々
の燃料ガスが都市ガスであり、上記第2燃料供給系が上
記第1燃料供給系に上記改質ガスを該第1燃料供給系の
都市ガスに混入するように接続されていることを特徴と
する。
【0009】すなわち、都市ガスは先に述べたように触
媒燃焼し難いメタンを主成分とするが、本発明によれ
ば、この都市ガスに上述の触媒燃焼性の高い改質ガスが
混入されるから、バーナーの低温着火性の向上、起動性
ないしは負荷応答性の向上に有利になる。
【0010】また、本発明は、上述の如き熱供給装置に
おいて、上記バーナーの起動時に上記第2燃料供給系か
ら改質ガスを供給し、この改質ガスの触媒燃焼によるバ
ーナーの予熱後に上記第1燃料供給系から燃料ガスを供
給する燃料供給制御手段を備えていることを特徴とす
る。
【0011】従って、バーナーの起動を触媒燃焼し易い
水素含有ガスで行なうから、低温時でも、触媒温度が水
素の触媒燃焼によって速やかに立ち上がり、起動性が向
上する。
【0012】また、本発明は、水素を燃料として発電す
る燃料電池本体と、該燃料電池本体の廃熱を熱交換によ
って回収して供給する熱回収手段とを備えている電・熱
併給システムにおいて、触媒燃焼方式のバーナーと、上
記バーナーに燃料ガスを供給する第1燃料供給系と、上
記バーナーに上記燃料電池本体の水素を含有する燃料排
ガスを供給する第2燃料供給系と、上記バーナーの燃焼
熱を熱交換によって給湯用の水に移す熱交換手段とを備
えていることを特徴とする。
【0013】すなわち、上記バーナーは、燃料電池を利
用した電・熱併給システムにおいて燃料電池本体の廃熱
を利用した熱供給を補うものとして働くが、触媒燃焼し
易い水素を含有する燃料排ガスが供給されるから、バー
ナーの低温着火性の向上、起動性ないしは負荷応答性の
向上に有利になる。また、このバーナーは給湯用の水に
よって熱を奪われるが、それによって触媒温度が低くな
っても、水素が触媒燃焼するため、立ち消え状態になる
ことが避けられる。
【0014】また、本発明は、上述の如き電・熱併給シ
ステムにおいて、上記バーナーの起動時に上記第2燃料
供給系から燃料排ガスを供給し、この燃料排ガスの触媒
燃焼によるバーナーの予熱後に上記第1燃料供給系から
燃料ガスを供給する燃料供給制御手段を備えていること
を特徴とする。
【0015】従って、バーナーの起動を触媒燃焼し易い
水素含有ガスで行なうから、バーナーの触媒温度が水素
の触媒燃焼によって速やかに立ち上がり、起動性が向上
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】<実施形態1>図1に示す熱供給装置にお
いて、1は燃料ガスとしての都市ガスを燃焼させる触媒
(Pt又はPd系の触媒)が設けられたバーナー、2は
給湯路である。バーナー1には都市ガス供給源4が第1
燃料供給通路(第1燃料供給系)5によって接続されて
いる。この第1燃料供給通路5には開閉弁6が設けられ
ているとともに、この開閉弁6を迂回する第2燃料供給
通路(第2燃料供給系)7が接続されている。この第2
燃料供給通路7に都市ガスを部分酸化反応によって水素
を含むガスに改質する改質器8が設けられている。
【0018】改質器8には、部分酸化反応に活性を呈す
る触媒(Rh又はRuをAl23に担持させてなる触
媒)が設けられ、また、この改質器8を予熱するための
電気ヒータ(図示省略)が設けられているとともに、部
分酸化反応用の空気を供給する空気供給通路9が接続さ
れている。
【0019】上記給湯路3は、水源10と、この水源1
0から延設され上記バーナー1の燃焼熱を熱交換によっ
て冷却水(熱媒)に移す熱交換部11を有する水通路1
2とを備えている。
【0020】また、上記都市ガス供給源4及び開閉弁6
の作動を制御するために燃料供給制御手段13が設けら
れている。すなわち、この制御手段13は、当該熱供給
装置の起動信号を受けて、上記電気ヒータを一定時間オ
ンにし、都市ガス供給源4を供給作動させる一方、上記
開閉弁6を閉にし、所定時間後に開閉弁6を開とするも
のである。この所定時間は、バーナー1の予熱に要する
時間であり、予め実験により求めて定められる。また、
電気ヒータの作動時間は開閉弁6の閉時間よりも短い。
【0021】従って、上記熱供給装置を起動させると、
電気ヒータが作動することによって改質器8の触媒が活
性になるとともに、開閉弁6が閉じられることによって
都市ガスは第2燃料供給通路7の改質器8を通ってバー
ナー1に供給されることになる。改質器8では都市ガス
の部分酸化反応によって水素が生成され、従って、この
改質器8からは水素、未改質の都市ガス及び空気を含有
する改質ガスがバーナー1に供給されることになる。改
質器8での部分酸化反応は発熱反応であるから、一旦反
応が始まったら、その後の電気ヒータによる改質器8の
触媒の加熱は不要であり、この電気ヒータの作動時間は
短時間でよい。
【0022】バーナー1では上記改質ガス中の水素が触
媒燃焼するため、その反応熱で触媒温度が高まり、改質
ガス中の未改質の都市ガスも触媒燃焼するようになる。
そうして、所定時間後、すなわち、バーナー1の触媒温
度が400℃程度まで上昇した後、上記開閉弁6が開に
なり、都市ガスは主として第1燃料供給通路5を通って
バーナー1に供給されるようになる。このときは、バー
ナー1の触媒温度が高くなっているから、都市ガスは効
率良く触媒燃焼する。
【0023】以上のように、起動当初はバーナー1に対
して水素を含有する改質ガスが供給されるから、低温時
であっても該バーナー1の触媒が都市ガスを燃焼させる
に必要な活性温度に速やかに立ち上がり、早期に給湯可
能となる。
【0024】また、上記実施形態では上記所定時間後で
も都市ガスの一部が改質器8を通って改質され、この改
質ガスが第1燃料供給通路5の都市ガスに混入されてバ
ーナー1に供給されることになる。従って、給湯量が増
大して触媒温度が低下した場合でも、水素の触媒燃焼が
継続されるから、立ち消え防止に有利である。
【0025】なお、例えば上記第1燃料供給通路5と第
2燃料供給通路7との分岐点に方向切換弁を設けて、起
動時は都市ガスを第2燃料供給通路7に通し、バーナー
1の予熱後は都市ガスを第1燃料供給通路5のみからバ
ーナー1に供給するようにしてもよい。
【0026】また、バーナー1に温度センサを設け、こ
のセンサによって検出される触媒温度が所定温度(例え
ば400℃)に達したときに、上記開閉弁6を閉から開
に切り換える、若しくは上記方向切換弁の切換作動を行
なうようにしてもよい。
【0027】<実施形態2>本実施形態は電・熱併給シ
ステムに関するものであり、図2に示されている。
【0028】21は触媒電極である空気極(カソード)
22と同じく触媒電極である燃料極(アノード)23と
を有する固体高分子電解質型の燃料電池本体であり、空
気極22には空気ブロア(酸素供給源)24が空気供給
通路30によってエアフィルター60を介して接続さ
れ、燃料極23には燃料改質器25が改質ガス供給通路
29によって接続されている。改質ガス供給通路29に
は、CO変成器26及びCO選択酸化反応器27が燃料
電池本体21に向かって順に設けられている。この燃料
改質器25、CO変成器26及びCO選択酸化反応器2
7が燃料改質手段を構成している。なお、上記空気ブロ
ア24に代えてコンプレッサーを用いてもよい。
【0029】燃料改質器25には原燃料源(都市ガス)
28が原料ガス供給通路50により脱硫器51を介して
接続されている。また、燃料改質器25には、部分酸化
反応用の空気を供給すべく上記空気供給通路30から分
岐した通路30aが接続されている。CO変成器26に
は水蒸気供給源(図示省略)が接続されている。また、
CO選択酸化反応器27にも選択酸化用の空気を供給す
べく上記空気供給通路30から分岐した通路30bが接
続されている。燃料改質器25には起動用の電気ヒータ
(図示省略)が設けられている。燃料電池本体21の空
気極22及び燃料極23の各排気口は排ガス通路31に
よってオフガスバーナー33に接続されている。
【0030】燃料電池本体21の出力部はインバーター
36を介して電力負荷(電気負荷)37に接続されてい
る。一方、上記燃料改質手段34、燃料電池本体21及
びオフガスバーナー33に対して熱回収手段38が設け
られ。回収した熱を暖房、給湯に使用するように構成さ
れている。
【0031】すなわち、熱回収手段38は、燃料電池本
体21、燃料電池本体21の入口ガス、CO選択酸化反
応器27、CO選択酸化反応器27の入口ガス、CO変
成器26、CO変成器26の入口ガス、オフガスバーナ
ー33の順でこれらから熱を熱交換によって受ける熱交
換部39〜44を有する冷却水通路45、並びに冷却水
(熱媒)を循環させるポンプ46を備え、回収した熱は
温水として貯湯タンク47に蓄えるように構成されてい
る。また、燃料改質器25の下流側の改質ガス供給通路
29は、その廃熱を熱交換によって原燃料に与える熱交
換部48を介してCO変成器26に続いている。
【0032】また、上記原料ガス通路50は脱硫器51
の下流側から分岐し、この分岐原料ガス通路(第1燃料
供給系)52が補助バーナー53に都市ガス及び空気を
供給するように接続されている。さらに、この補助バー
ナー53には、上記燃料電池本体21の排ガス通路31
から分岐した分岐排ガス通路(第2燃料供給系)54が
接続されている。上記排ガス通路31、分岐原料ガス通
路52及び分岐排ガス通路54の各々には開閉弁55〜
57が設けられ、これらは制御手段によって開閉制御さ
れるようになっている。
【0033】そうして、上記貯湯タンク47から給湯路
58が延設され、この給湯路58は補助バーナー53か
ら熱を熱交換によって受ける熱交換部59を備え、この
熱交換部59を介して給湯するようになっている。
【0034】上記制御手段は、上記補助バーナー53を
介して給湯する給湯起動時に分岐排ガス通路54の開閉
弁57を開として(必要に応じて、排ガス通路31の開
閉弁55を閉として)、燃料電池本体21の水素及び空
気を含む排ガスを補助バーナー53に供給し、所定の予
熱時間経過後に分岐原料ガス通路52の開閉弁56を開
とするものである。
【0035】上記燃料改質器25には部分酸化反応に活
性を呈する触媒(Rh又はRuをAl23に担持させて
なる触媒)が充填され、CO変成器26には水性ガスシ
フト反応に活性を呈する触媒(PtをAl23に担持さ
せてなる触媒)が充填され、CO選択酸化反応器27に
はCOの選択酸化反応に活性を呈する触媒(Ru又はP
tをAl23又はゼオライトに担持させてなる触媒)が
充填され、オフガスバーナー33及び補助バーナー53
には燃焼用触媒(Pt又はPd系の触媒)が充填されて
いる。
【0036】上記電・熱併給システムにおいては、その
起動時には燃料改質器25の触媒が活性を呈する温度に
なるまで、例えば460℃程度まで電気ヒータによって
加熱され、起動後は電気ヒータは停止される。燃料改質
器25の触媒上では原燃料の部分酸化反応が起こり、水
素とCOとが生成する。燃料改質器25を出た改質ガス
は、CO変成器26へ送られ、そこの触媒上で生ずる水
性ガスシフト反応によってCO濃度が低下する。CO変
成器26を出た改質ガスはCO選択酸化反応器27へ送
られ、そこの触媒上で生ずるCOの選択酸化反応によっ
てCO濃度がさらに低下する。CO選択酸化反応器27
を出た改質ガスは燃料電池本体21の燃料極23に入
る。
【0037】燃料電池21では燃料極23の電極表面で
2H2→4H++4e-、空気極22の電極表面でO2+4
++4e-→2H2Oの電池反応を起こす。従って、空
気極22の排ガスには電池反応に使われなかった余剰空
気と電池反応によって生じた水蒸気とが含まれる。一
方、燃料極23の排ガスには電池反応に使用されなかっ
た水素、未改質の原燃料、空気及び水蒸気が含まれる。
この燃料極23の排ガスに含まれる未反応水素及び未改
質の原燃料はオフガスバーナー33又は補助バーナー5
3において触媒燃焼により除去される。
【0038】上記燃料電池本体21によって得られる電
力はインバーター36によって直流から交流に変換され
て電力負荷(電気負荷)37に供給される。一方、上記
燃料電池本体21、燃料改質手段34及びオフガスバー
ナー33の熱は熱回収手段38によって受け取られて貯
湯タンク47に蓄えられ、暖房、給湯に使用される。
【0039】そうして、上記補助バーナー53を介して
給湯する給湯起動時には、分岐排ガス通路54の開閉弁
57が開となって、燃料電池本体21の水素及び空気を
含む排ガスが補助バーナー53に供給される。これによ
り、補助バーナー53ではこの排ガス中の水素が触媒燃
焼するため、その反応熱で触媒温度が高まる。所定の予
熱時間を経過すると(補助バーナー53触媒温度が40
0℃程度まで上昇すると)、分岐原料ガス通路52の開
閉弁56が開になって、補助バーナー53には都市ガス
と上記排ガスとの混合ガスが供給されるようになる。こ
のときは、補助バーナー53の触媒温度が高くなってい
るから、都市ガスは効率良く触媒燃焼し、高温での給湯
が可能になる。
【0040】このように、本実施形態においても、給湯
起動時に水素を含む排ガスが補助バーナー53に供給さ
れるから、補助バーナー53の温度が低い時でも触媒燃
焼が始まって温度が速やかに立ち上がり、早期給湯が可
能となる。また、上記所定時間経過後でも排ガスが補助
バーナー53に供給されるから、給湯量が増大して触媒
温度が低下した場合でも、水素の触媒燃焼が維持され、
立ち消え防止に有利である。
【0041】燃料電池本体21の排ガスを補助バーナー
53に対して常時供給し、つまり給湯を行なっていない
ときでも排ガスの供給を継続することにより、この補助
バーナー53を常に予熱した状態に保ち、給湯の際には
直ちに都市ガスを補助バーナー53に供給し予熱時間零
で給湯できるようにする場合もある。
【0042】なお、補助バーナー53に対する都市ガス
の供給を開始した後はこの補助バーナー53に対する排
ガスの供給を遮断するようにしてもよい。
【0043】また、補助バーナー53に温度センサを設
け、このセンサによって検出される触媒温度が所定温度
(例えば400℃)に達したときに、都市ガスの供給を
開始するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る熱供給装置の構成
図。
【図2】本発明の実施形態2に係る電・熱併給システム
の構成図。
【符号の説明】
1,53 バーナー 2,58 給湯路 4,28 都市ガス供給源 5 第1燃料供給通路(第1燃料供給系) 6 開閉弁 7 第2燃料供給通路(第2燃料供給系) 8 改質器 9 空気供給通路 11,59 熱交換部 13 制御手段 21 燃料電池本体 25 改質器 33 オフガスバーナー 38 熱回収手段 47 貯湯タンク 31 排ガス通路 52 分岐原料ガス通路 54 分岐排ガス通路 55〜57 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 康令 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L034 BA22 5H027 AA06 BA01 DD06 MM08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒燃焼方式のバーナーを備えた熱供給
    装置において、 燃料ガスを上記バーナーに供給する第1燃料供給系と、 燃料ガスを部分酸化反応によって水素を含有するガスに
    改質する改質器を備え、該改質ガスを上記バーナーに供
    給する第2燃料供給系とを備えていることを特徴とする
    熱供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている熱供給装置に
    おいて、 上記第1燃料供給系及び第2燃料供給系の各々の燃料ガ
    スが都市ガスであり、上記第2燃料供給系が上記第1燃
    料供給系に上記改質ガスを該第1燃料供給系の都市ガス
    に混入するように接続されていることを特徴とする熱供
    給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されている熱供給装置に
    おいて、 上記バーナーの起動時に上記第2燃料供給系から改質ガ
    スを供給し、この改質ガスの触媒燃焼によるバーナーの
    予熱後に上記第1燃料供給系から燃料ガスをバーナーに
    供給する燃料供給制御手段を備えていることを特徴とす
    る熱供給装置。
  4. 【請求項4】 水素を燃料として発電する燃料電池本体
    と、該燃料電池本体の廃熱を熱交換によって回収して供
    給する熱回収手段とを備えている電・熱併給システムに
    おいて、 触媒燃焼方式のバーナーと、 上記バーナーに燃料ガスを供給する第1燃料供給系と、 上記バーナーに上記燃料電池本体の水素を含有する燃料
    排ガスを供給する第2燃料供給系と、 上記バーナーの燃焼熱を熱交換によって給湯用の水に移
    す熱交換手段とを備えていることを特徴とする電・熱併
    給システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載されている電・熱併給シ
    ステムにおいて、 上記バーナーの起動時に上記第2燃料供給系から燃料排
    ガスを供給し、この燃料排ガスの触媒燃焼によるバーナ
    ーの予熱後に上記第1燃料供給系から燃料ガスを供給す
    る燃料供給制御手段を備えていることを特徴とする電・
    熱併給システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008226603A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Osaka Gas Co Ltd 燃料電池装置における熱回収システム

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JP2008226603A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Osaka Gas Co Ltd 燃料電池装置における熱回収システム

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