JP2001182968A - 空調用機器におけるコイルの凍結防止方法 - Google Patents

空調用機器におけるコイルの凍結防止方法

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JP2001182968A JP36931999A JP36931999A JP2001182968A JP 2001182968 A JP2001182968 A JP 2001182968A JP 36931999 A JP36931999 A JP 36931999A JP 36931999 A JP36931999 A JP 36931999A JP 2001182968 A JP2001182968 A JP 2001182968A
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邦昭 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空調用機器の運転中には、その温度制御を阻害
することなく、コイルの凍結を確実に防止することがで
き、空調用機器の停止中には、最小限のエネルギでコイ
ルの凍結を確実に防止することができる空調用機器にお
けるコイルの凍結防止方法を提供する。 【解決手段】熱源機器Hによって生成された温水がサプ
ライヘッダSHを介して空調機10に供給され、空調機
10によって熱交換された低温の温水がレタンヘッダR
Hを介して再び熱源機器Hに戻されるようになってい
る。空調機10には、プレコイルユニット11Aとメイ
ンコイルユニット11Bが設置されており、入口側コイ
ルヘッダの上部から供給した温水を出口側コイルヘッダ
の下部から送出し、出口側コイルヘッダから送出される
温水の温度が4℃になるように、プレコイルユニット1
1Aへの温水の供給量を制御弁CVaによって制御する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、寒冷地仕様の空
調用機器に設置される温水コイル、冷水コイル、冷温水
コイル、冷却水コイル等の凍結防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、空調機等を用いて室内を暖房す
る場合、図6に示すように、空調機50には、室内Rに
温風を供給する給気ダクトSD、室内Rから空調機50
に空気を戻す還気ダクトRD及び空調機50内に外気を
取り入れる外気ダクトODがそれぞれ接続されており、
空調機50内でミキシングされた還気及び外気が、空調
機50内に設置された温水コイルユニット51を通過す
ることによって加熱され、送風機52によって室内Rに
供給されるようになっている。
【0003】また、温水コイルユニット51には、ボイ
ラー等の熱源機器Hによって生成された所定温度の温水
が、温水往管SPを介して供給されるようになってお
り、温水コイルユニット51に供給されることで熱交換
された温水が温水還管RPを介して熱源機器Hに戻され
るようになっている。
【0004】こういった空調機50等の空調用機器内に
設置される温水コイルユニット51は、図7(a)〜
(c)に示すように、多数のフィン51bが取り付けら
れた複数段のコイルチューブ51aと、各段のコイルチ
ューブ51aの一端側に接続される入口側コイルヘッダ
51cと、各段のコイルチューブ51aの他端側に接続
される出口側コイルヘッダ51dとから構成されてお
り、エア抜きを容易にするため、通常は、ボイラー等の
熱源機器Hによって生成された温水が入口側コイルヘッ
ダ51cの下部に供給され、この温水が入口側コイルヘ
ッダ51cからコイルチューブ51aを通って出口側コ
イルヘッダ51dに導かれ、出口側コイルヘッダ51d
の上部から熱源機器Hに戻されるようになっている。
【0005】また、図6に示すように、温水コイルユニ
ット51の出口側コイルヘッダ51dと熱源機器Hとを
接続している温水還管RPには、通常、制御弁CVが取
り付けられており、室内Rに設置された温度調節器TC
から出力される操作信号に基づいて制御弁CVが開閉動
作を行うことで、室内Rが常時設定温度に保持されるよ
うに、温水コイルユニット51へ供給される温水量が制
御されるようになっている。
【0006】ところで、寒冷地に設置される空調機とし
て、例えば、最大負荷時における外気温度が−15℃で
あるとして選定された温水コイルユニット51が空調機
50に設置されている場合において、実際の外気温度が
−2℃程度であった場合は、設計上の暖房負荷に比べて
実際の暖房負荷が極端に小さくなるので、温水コイルユ
ニット51に供給される温水量は極端に少なくなる。し
かも、空調機50内に取り込まれる外気は凍結温度以下
であるので、こういった場合は、暖房運転中であって
も、温水コイルユニット51が凍結する可能性は十分に
考えられる。
【0007】このため、従来は、図8に示すように、温
水コイルユニット51を、プレコイル51Aとメインコ
イル51Bとに分割し、低負荷時にはある程度の温水流
量を確保することのできるプレコイル51Aに設計流量
の温水を供給したり、プレコイル51Aの出口空気温度
が例えば10℃程度になるように温水流量を制御するこ
とで、メインコイル51Bの凍結を防止するようにして
いた。
【0008】また、空調機50の運転を停止した状態で
は、制御弁CVを強制的に全閉にすることで温水コイル
ユニット51に温水を供給しないようにするのが一般的
であるが、寒冷地に設置される空調機50では、プレコ
イル51Aに強制的に設計流量の温水を供給すること
で、空調機50の停止中においてもメインコイル51B
の凍結を防止するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空調機
50の運転中に、凍結防止の観点からプレコイル51A
に強制的に設計流量(定流量)の温水を供給したり、プ
レコイル51Aの出口空気温度で温水量の制御を行うよ
うにすると、上述したように、暖房負荷が極端に小さく
なってメインコイル51Bによって加熱する必要がなく
なったような場合には、最早、室温をコントロールする
ことができなくなるといった問題がある。
【0010】こういった問題を解決するために、プレコ
イル51Aの出口水温が凍結温度付近の温度(例えば、
2〜4℃程度)になるように、プレコイル51Aに供給
する温水量を制御することも考えられるが、上述したよ
うに、プレコイル51Aの入口側コイルヘッダ51cの
下部から温水を供給して出口側コイルヘッダ51dの上
部から熱交換された温水を送出するようにすると、プレ
コイル51Aに供給される温水量が少なくなった時に
は、図9に示すように、入口側コイルヘッダ51cの下
部から供給された、温度が高く、比重の小さい温水がそ
の浮力によって下方側のコイルチューブ51aを通過す
ることなく入口側コイルヘッダ51c内を上昇し、上部
側のコイルチューブ51aのみを通過して出口側コイル
ヘッダ51dを介して送出されることになり、各コイル
チューブ51aに均一に温水が供給されない状態とな
る。このため、実際には、下方側のコイルチューブ51
aに滞留した温水が徐々に冷却されて凍結し始めた状態
になっていても、出口側コイルヘッダ51dからは比較
的温度の高い温水が送出されることになるので、出口水
温でプレコイル51Aに供給する温水量を制御していた
のでは、こういった状態を的確に検知することができ
ず、逆に、プレコイル51Aが凍結してしまうといった
新たな問題が発生する。
【0011】また、空調機50の運転を停止していると
きは、プレコイル51Aに供給する温水量を多くするこ
とで、メインコイル51Bの凍結を確実に防止すること
ができるが、プレコイル51Aに必要以上に温水を供給
すると、エネルギの無駄が多くなって効率よくメインコ
イル51Bの凍結防止を図ることができないといった問
題もある。
【0012】そこで、この発明の課題は、空調用機器の
運転中には、その温度制御を阻害することなく、コイル
の凍結を確実に防止することができると共に、空調用機
器の停止中には、最小限のエネルギでコイルの凍結を確
実に防止することができる空調用機器におけるコイルの
凍結防止方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、この発明は、入口側コイルヘッダと出
口側コイルヘッダとを複数のコイルチューブによって接
続したコイルユニットにおける前記入口側コイルヘッダ
の上部から温水、冷水または冷却水を供給して前記出口
側コイルヘッダの下部から送出し、前記出口側コイルヘ
ッダから送出される温水、冷水または冷却水の温度に基
づいて、温水、冷水または冷却水の前記コイルユニット
への供給量を制御するようにしたのである。
【0014】この凍結防止方法では、入口側コイルヘッ
ダの上部から温水、冷水または冷却水を供給して出口側
コイルヘッダの下部から送出するようにしたため、入口
側コイルヘッダの下部から温水等を供給して出口側コイ
ルヘッダの上部から送出する従来の温水コイルユニット
のように、温水の供給量が少なくなった場合に、供給さ
れた温水がコイルチューブを通過せずに入口側コイルヘ
ッダ内をショートサーキットするといったことがなく、
入口側コイルヘッダの上部から供給された比較的温度の
高い温水、冷水または冷却水が、コイルチューブ内で冷
却された温度が低く、比重の大きい温水、冷水または冷
却水を確実に下方側に押し出すことになるので、温水、
冷水または冷却水の供給量が少なくなった場合における
コイルユニットの凍結を確実に防止することができる。
【0015】また、この凍結防止方法では、出口側コイ
ルヘッダから送出される温水、冷水または冷却水の温度
に基づいて、温水、冷水または冷却水のコイルユニット
への供給量を制御するようにしたため、出口側コイルヘ
ッダから送出される温水、冷水または冷却水の温度が凍
結温度付近の温度になるようにその供給量を制御するこ
とで、コイルユニットへの温水、冷水または冷却水の供
給量を最小限に抑えることができ、空調用機器の運転中
であっても、その温度制御をほとんど阻害することな
く、最小限のエネルギによってコイルユニットの凍結を
確実に防止することができる。なお、空調用機器の停止
中にも、最小限のエネルギによって効率よくコイルユニ
ットの凍結を防止することができることはいうまでもな
い。
【0016】また、請求項2に記載の凍結防止方法のよ
うに、前記出口側コイルヘッダから送出される温水、冷
水または冷却水が4℃付近の温度になるように、温水、
冷水または冷却水の前記コイルユニットへの供給量を制
御するようにしておくと、最も比重の大きい4℃の温
水、冷水または冷却水が順次出口側コイルヘッダの下部
から送出されることになり、この4℃の温水、冷水また
は冷却水を確実に検知することができるので制御性が向
上し、より確実にコイルユニットの凍結を防止すること
ができるという効果がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は、寒冷地における暖房システ
ムを示している。この暖房システムは、同図に示すよう
に、温水を生成するボイラー等の熱源機器Hを備えた1
次側と、温風を供給することで室内Rを暖房する寒冷地
仕様の空調機10を備えた2次側とから構成されてお
り、ボイラー等の熱源機器Hによって生成された温水が
サプライヘッダSHを介して空調機10に供給され、こ
の空調機10によって熱交換された低温の温水がレタン
ヘッダRHを介して再び熱源機器Hに戻されるようにな
っている。
【0018】空調機10には、室内Rに温風を供給する
給気ダクトSD、室内Rから空調機10に空気を戻す還
気ダクトRD及び空調機10内に外気を取り入れる外気
ダクトODがそれぞれ接続されており、空調機10内で
ミキシングされた還気及び外気が、空調機10内に設置
された温水コイルユニット11を通過することによって
加熱され、送風機12によって室内Rに供給されるよう
になっている。
【0019】温水コイルユニット11は、同図に示すよ
うに、主として室内Rの暖房用(温度調整用)として使
用されるメインコイルユニット11Bと、このメインコ
イルユニット11Bの凍結を防止するために使用され
る、メインコイルユニット11Bの上流側に配置された
プレコイルユニット11Aとから構成されており、プレ
コイルユニット11A及びメインコイルユニット11B
には、ボイラー等の熱源機器Hによって生成された所定
温度の温水が、温水往管SPを介してそれぞれ供給さ
れ、プレコイルユニット11A及びメインコイルユニッ
ト11Bによって熱交換された温水が温水還管RPを介
して熱源機器Hに戻されるようになっている。
【0020】プレコイルユニット11A及びメインコイ
ルユニット11Bは、図2(a)〜(c)に示すよう
に、多数のフィン11bが取り付けられた多段のコイル
チューブ11aと、各段のコイルチューブ11aの一端
側に接続される入口側コイルヘッダ11cと、各段のコ
イルチューブ11aの他端側に接続される出口側コイル
ヘッダ11dとから構成されており、同図(b)、
(c)に示すように、入口側コイルヘッダ11cの上部
及び出口側コイルヘッダ11dの下部に、温水往管SP
a、SPb及び温水還管RPa、RPbがそれぞれ接続
されている。
【0021】従って、ボイラー等の熱源機器Hによって
生成された温水は、まず、入口側コイルヘッダ11cの
上部に供給され、この温水が入口側コイルヘッダ11c
から各コイルチューブ11aを通って出口側コイルヘッ
ダ11dに導かれ、出口側コイルヘッダ11dの下部か
ら送出されて熱源機器Hに戻されるようになっている。
なお、このように、入口側コイルヘッダ11cの上部か
ら温水を供給して出口側コイルヘッダ11dの下部から
送出することで、従来のコイルユニットに比べて、コイ
ルユニット内のエアが抜けにくくなるので、入口側コイ
ルヘッダ11c及び出口側コイルヘッダ11dの上端部
には、予め、エア抜き装置11eが取り付けられてい
る。
【0022】メインコイルユニット11Bに接続された
温水還管RPbには制御弁CVbが設置されており(図
1参照)、この制御弁CVbが、室内Rに設置された温
度調節器TCから出力される操作信号に基づいて開閉動
作を行うことによって、室内Rが設定温度に保たれるよ
うになっている。
【0023】また、プレコイルユニット11Aに接続さ
れた温水還管RPaにも制御弁CVaが設置されており
(図1参照)、この制御弁CVaが、プレコイルユニッ
ト11Aの出口側コイルヘッダ11dの下部に設置され
た温度検出器T(図1及び図2(c)参照)からの温度
検出信号に基づいて開閉動作を行うことによって、プレ
コイルユニット11Aの出口水温が4℃に保持されるよ
うに、プレコイルユニット11Aへの温水の供給量が制
御されるようになっている。
【0024】また、プレコイルユニット11A及びメイ
ンコイルユニット11Bは、図3に示すように、空調機
10内の空気の流れに対して上流側に入口側コイルヘッ
ダ11cが配置された、所謂「パラレルフロー」が採用
されており、プレコイルユニット11A及びメインコイ
ルユニット11Bが凍結しにくいようになっている。
【0025】以上のように、この暖房システムでは、2
次側の空調用機器である空調機10に設置される温水コ
イルユニット11を、プレコイルユニット11Aとメイ
ンコイルユニット11Bとに分割し、プレコイルユニッ
ト11Aとメインコイルユニット11Bの入口側コイル
ヘッダ11cの上部から温水を供給して出口側コイルヘ
ッダ11dの下部から送出するようにしたため、入口側
コイルヘッダの下部から温水等を供給して出口側コイル
ヘッダの上部から送出する従来の温水コイルユニットの
ように、温水の供給量が少なくなった場合に、供給され
た温水がコイルチューブを通過せずに入口側コイルヘッ
ダ内をショートサーキットするといったことがなく、図
4(a)、(b)に示すように、入口側コイルヘッダ1
1cの上部から供給された比較的温度の高い温水Wh
が、コイルチューブ内で冷却された温度が低く、比重の
大きい温水Wlを確実に下方側に押し出すことになるの
で、温水の供給量が少なくなった場合における温水コイ
ルユニット11、特に、プレコイルユニット11Aの凍
結を確実に防止することができる。
【0026】また、プレコイルユニット11Aの出口側
コイルヘッダ11dから送出される温水の温度が凍結温
度に近い4℃になるように、プレコイルユニット11A
への温水の供給量を制御弁CVaによって制御するよう
にしたため、プレコイルユニット11Aへの温水の供給
量を最小限に抑えることができる。従って、空調機10
の運転中において、暖房負荷が大きく低下した場合、即
ち、メインコイルユニット11Bへの温水の供給量が大
幅に低下した場合でも、メインコイルユニット11Bに
よる室内Rの温度制御をほとんど阻害することなく、最
小限のエネルギによってプレコイルユニット11A及び
メインコイルユニット11Bの凍結を確実に防止するこ
とができる。
【0027】特に、4℃の水が最も比重が大きいので、
出口側コイルヘッダ11dから送出される温水が4℃に
なるように、プレコイルユニット11Aへの温水の供給
量を制御すると、プレコイルユニット11Aのコイルチ
ューブ11a内に存在している温水のうち、最も比重の
大きい4℃の温水から順次出口側コイルヘッダ11d内
に送出されることになり、温水還管RPaに設置された
温度検出器Tによってプレコイルユニット11A内の温
度状態をある程度正確に検知することができるので制御
性が向上し、より確実にプレコイルユニット11Aの凍
結を防止することができるという効果がある。
【0028】また、空調機10の停止中にも、出口側コ
イルヘッダ11dから送出される温水が4℃になるよう
に、プレコイルユニット11Aへの温水の供給量を制御
すると、最小限の温水をプレコイルユニット11Aに供
給しながら、プレコイルユニット11A及びメインコイ
ルユニット11Bの凍結を確実に防止することができる
ので、最小限のエネルギによって効率よくコイルユニッ
トの凍結防止を図ることができる。
【0029】なお、上述した実施形態では、プレコイル
ユニット11Aとメインコイルユニット11Bとに分割
された温水コイルユニット11のみを有する空調機10
を使用した暖房システムについて説明したが、これに限
定されるものではなく、メインコイルユニット11Bは
冷温水コイルユニットであってもよく、図5(a)に示
すように、夏場に除湿再熱を行うことができるように、
プレ温水コイルユニット11A、冷水コイルユニット1
1C、メイン温水コイルユニット11Bといった具合に
3つのコイルユニットを設置することも可能である。
【0030】また、空調機10内には、必ずプレコイル
ユニットを設置しなければならないというものではな
く、空調機の運転停止中におけるコイルユニットの凍結
を防止することができればよいのであれば、同図(b)
に示すように、温水コイルユニット11のみを設置し、
上述した実施形態と同様に、空調機の運転停止中に温水
の供給量を制御しながら温水コイルユニット11に強制
的に温水を供給すればよい。
【0031】また、夏場に除湿再熱を行う必要がない場
合は、同図(c)に示すように、温水コイルユニット1
1の下流側に冷水コイルユニット11Cを設置し、空調
機の運転停止中に温水の供給量を制御しながら温水コイ
ルユニット11に強制的に温水を供給すると、空調機の
運転停止中における冷水コイルユニット11Cの凍結防
止を図ることも可能である。
【0032】また、上述した実施形態では、本発明の凍
結防止方法を空調機に設置されたコイルユニットの凍結
防止方法として採用しているが、密閉型の冷却塔に設置
される冷却水コイル等、種々の空調用機器に設置されて
いるコイルの凍結防止方法として採用することができる
ことは言うまでもない。
【0033】また、上述した実施形態では、プレコイル
ユニット11A及びメインコイルユニット11Bの配置
について、パラレルフローを採用しているが、必ずしも
パラレルフローを採用しなければならないというもので
はなく、一般的な空調機のように、カウンタフローを採
用することも可能である。ただし、コイルの凍結防止を
考慮すると、パラレルフローを採用することが望まし
い。
【0034】また、上述した実施形態では、プレコイル
ユニット11Aの出口側コイルヘッダ11dから送出さ
れる温水の温度が凍結温度に近い4℃になるように、プ
レコイルユニット11Aへの温水の供給量を制御するよ
うにしているが、必ずしも4℃に限定されるものではな
く、凍結温度付近の任意の温度に設定することが可能で
ある。設定温度は、凍結温度である0℃に近ければ近い
ほど温水の供給量を抑えることができるが、凍結を確実
に防止するためには、2〜4℃程度に設定しておくこと
が望ましい。
【0035】また、上述した実施形態では、2列2パス
のコイルについて説明したが、これに限定されるもので
はなく、2列4パス、2列6パス、4列4パス、6列6
パス等種々のコイルについて適用することができる。た
だし、入口側コイルヘッダと出口側コイルヘッダとを接
続している各コイルチューブは、入口側コイルヘッダか
ら出口側コイルヘッダに向かって、ベンド管による上が
り接続部分が存在しないようにしておくことが望まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるコイルの凍結防止方法を採用
した暖房システムの一実施形態を示す概略構成図であ
る。
【図2】(a)は同上の暖房システムに使用されている
空調機に設置されたコイルユニットの基本構造を示す平
面図、(b)は同上のコイルユニットを示す正面図、
(c)は同上のコイルユニットを示す側面図である。
【図3】同上の空調機内におけるコイルユニットの配置
を示す概略図である。
【図4】(a)は、同上のコイルユニットにおける入口
側コイルヘッダに供給された温度の高い温水の挙動を概
念的に示す図、(b)は同上のコイルユニットにおける
出口側コイルヘッダにおける温度の低い温水の挙動を概
念的に示す図である。
【図5】同上の空調機の変形例を示す概略図である。
【図6】一般的な暖房システムを示す概略構成図であ
る。
【図7】(a)は同上の暖房システムに使用されている
空調機に設置されたコイルユニットの基本構造を示す平
面図、(b)は同上のコイルユニットを示す正面図、
(c)は同上のコイルユニットを示す側面図である。
【図8】寒冷地仕様の空調機を使用した一般的な暖房シ
ステムを示す概略構成図である。
【図9】同上のコイルユニットに供給された温水の挙動
を概念的に示す図である。
【符号の説明】
10 空調機 11 温水コイルユニット 11A プレコイルユニット 11B メインコイルユニット 11a コイルチューブ 11b フィン 11c 入口側コイルヘッダ 11d 出口側コイルヘッダ 11e エア抜き装置 12 送風機 CVa、CVb 制御弁 TC 温度調節器 T 温度検出器 SPa、SPb 温水往管 RPa、RPb 温水還管 H 熱源機器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口側コイルヘッダと出口側コイルヘッ
    ダとを複数のコイルチューブによって接続したコイルユ
    ニットにおける前記入口側コイルヘッダの上部から温
    水、冷水または冷却水を供給して前記出口側コイルヘッ
    ダの下部から送出し、 前記出口側コイルヘッダから送出される温水、冷水また
    は冷却水の温度に基づいて、温水、冷水または冷却水の
    前記コイルユニットへの供給量を制御するようにしたこ
    とを特徴とする空調用機器におけるコイルの凍結防止方
    法。
  2. 【請求項2】 前記出口側コイルヘッダから送出される
    温水、冷水または冷却水が4℃付近の温度になるよう
    に、温水、冷水または冷却水の前記コイルユニットへの
    供給量を制御するようにした請求項1に記載の空調用機
    器におけるコイルの凍結防止方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101384371B1 (ko) 2012-06-19 2014-04-14 (주)문명에이스 공기 조화기
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