JP2001180177A - ボールペン - Google Patents

ボールペン

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JP2001180177A
JP2001180177A JP36942199A JP36942199A JP2001180177A JP 2001180177 A JP2001180177 A JP 2001180177A JP 36942199 A JP36942199 A JP 36942199A JP 36942199 A JP36942199 A JP 36942199A JP 2001180177 A JP2001180177 A JP 2001180177A
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ink
weight
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ballpoint pen
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JP36942199A
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Takeo Nishikawa
武男 西川
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆流防止体がインキとの逆転現象を発生せ
ず、しかも、良好に筆記が出来、黒色紙などの暗色紙に
明確な筆跡を筆記できるボールペンを提供すること。 【解決手段】 ボールペンペン先を一端に取り付けたイ
ンキ収容管に、インキと、このインキの逆流防止体とを
充填してなるボールペンにおいて、前記インキは、酸化
チタン15〜25重量%と、樹脂粒子と、結合材と、水
とを少なくとも含み、インキ全量に対して固形分を30
〜55重量%含むものであり、また、前記インキの比重
と、前記逆流防止体に用いている基材の比重との差が
0.2以下であることを特徴とするボールペン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ収容管にイ
ンキ及びインキの逆流防止体を直接充填する型のボール
ペンに関し、特に、インキ中に水不溶解物質として酸化
チタン15〜25重量%と、樹脂粒子とを少なくとも含
み、且つ、この不溶解物質がインキ全量に対して30〜
55重量%含まれるインキを用いるボールペンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボールペンペン先を一端に取り付けたイ
ンキ収容管に、インキと、このインキの逆流防止体とを
充填してなるボールペンは良く知られている。前記イン
キは、染料や顔料からなる着色材と溶剤とからなり、着
色材として顔料を用いたインキの場合、結合剤を用いて
いる。尚、溶剤は、水及び水溶性有機溶剤を用いるもの
と、有機溶剤を用いるものとがある。特に、近年、筆記
の滑らかさ及び筆跡の堅牢性が良好なものとして、着色
材として顔料を用い、溶剤として水を用いたものが多く
提案されている。例えば、特開昭63−145380号
公報には、着色材として酸化チタンを1〜6重量%用
い、更に有色顔料と樹脂粒子とを用いるインキが開示さ
れている。前記逆流防止体は、インキの漏れ(ボールペ
ンに強い衝撃が加えられたり、ボールペンを高温環境下
に保管した場合に発生することがある。)を防止するた
めに用いるものであって、流動パラフィンやポリブテン
などの不揮発性液体を基材として、この基材を微粒子シ
リカなどでゲル化したものが知られている。例えば、特
開平5−270193号公報には、基材としてポリブテ
ンを用い、ゲル化剤として微粒子シリカ(アエロジルR
972、日本アエロジル(株)製)を用いた逆流防止体
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、筆記時、被
筆記体は、必ずしも白い紙とは限らない。例えば、黒色
上質紙などの暗色紙を被筆記体として使用することもあ
る。このような場合、着色材として染料を用いたインキ
では、隠蔽力が小さいため筆跡をほとんど認めることが
出来ないので、着色材として顔料、特に酸化チタンを含
むインキを用いることが必要である。しかしながら、上
記従来技術として開示されているような使用量では、隠
蔽力が大きい酸化チタンを着色材として用いた場合で
も、筆跡を明確に認めることは困難であった。そこで、
上記暗色紙における筆跡の発色性を良好にするために
は、インキ中の酸化チタンの使用量を多量に増加するこ
とが必要であった。
【0004】ところが、酸化チタンを多量に用いたイン
キは、その比重が1.2以上となり、上記逆流防止体
(比重0.9前後)との比重差が大きくなり、ペン先を
上向で放置した際、逆流防止体が経時的に上部に移動し
てしまい、インキと逆流防止体の位置が逆転してしまう
という問題が発生してしまう。
【0005】このようなインキと逆流防止体との逆転現
象を防止するためには、逆流防止体の見かけの比重を高
くすることが考えられる。例えば、真鍮粉などといった
比重の高い顔料を分散させることである。しかし、この
場合、比重の高い顔料が経時的に沈降分離してしまい、
逆流防止体の上澄み部分がインキとの逆転現象を発生し
てしまう。
【0006】そこで、比重の高い顔料の経時的沈降分離
を防止するために、逆流防止体の粘度を高くすることが
考えられる。例えば、微粉末シリカを大量に加え、逆流
防止体を完全にゲル状態にすることである。しかし、こ
の場合、逆流防止体の流動性が失われてしまうため、イ
ンキがペン先から吐出しにくくなるという別の問題が発
生する。
【0007】本発明は、上記問題に鑑み、逆流防止体が
インキとの逆転現象を発生せず、しかも、良好に筆記が
出来、黒色紙などの暗色紙に明確な筆跡を筆記できるボ
ールペンを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボールペンペ
ン先を一端に取り付けたインキ収容管に、インキと、こ
のインキの逆流防止体とを充填してなるボールペンにお
いて、前記インキは、酸化チタン15〜25重量%と、
樹脂粒子と、結合材と、水とを少なくとも含み、インキ
全量に対して固形分を30〜55重量%含むものであ
り、また、前記インキの比重と、前記逆流防止体に用い
ている基材の比重との差が0.2以下であることを特徴
とするボールペンを要旨とする。
【0009】以下、詳細に説明する。ボールペンペン先
は、従来ボールペンに使用されているものであって、使
用するインキの吐出量を確保できるという条件さえ満た
せば問題なく使用できる。材質としては、ボールにはル
ビーやタングステンカーバイト等を用いることができ、
ボールペンチップにはステンレスや真鍮などの金属やポ
リアセタールなどの合成樹脂といったものを用いること
が出来る。
【0010】上記ボールペンチップを取り付けるインキ
収容管は、インキの残量を確認出来るように透明、また
は半透明のものが多く用いられ、例えばポリエチレンや
ポリプロピレンのものが良く知られている。通常インキ
収容管の内径は2〜4mm程度であって、その長さは1
0〜15cm程度である。また、必要に応じて、収容管
の内部にシリコーン系やフッ素系の撥水・撥油剤を塗布
することもできる。
【0011】インキは筆跡となるものであり、酸化チタ
ン15〜25重量%と、樹脂粒子と、結合剤と、水とを
少なくとも含み、インキ全量に対して固形分を30〜5
5重量%含むものである。
【0012】酸化チタンは、着色剤または隠蔽材として
使用するものであり、ルチル型、アナターゼ型などの各
種の酸化チタンが使用できる。市販の酸化チタンとして
は、タイトーンSR−1、同R−650、同R−3L、
同A−110、同A−150、同R−5N(以上、堺化
学工業(株)製)、タイペークR−580、同R−93
0、同A−100、同A−220、同CR−58(以
上、石原産業(株)製)、クロノスKR−310、同K
R−380、同KR−480、同KA−10、同KA−
20、同KA−30(以上、チタン工業(株)製)、タ
イピュアR−900、同R−931(以上、デユポン・
ジャパン・リミテッド社製)、チタニックスJR−30
0、同JR−301、同JR−600A、同JR−80
0、同JR−801(以上、テイカ(株)製)などが挙
げられる。その使用量は、インキ全量に対して15〜2
5重量%である。使用量が15重量%以下では、後述す
る樹脂粒子を併用しても黒上質紙のような暗色紙での良
好な発色が得られず、25重量%以上では経時による酸
化チタンの沈降が発生しやすくなり筆記に影響を及ぼす
可能性が大きい。
【0013】樹脂粒子は、酸化チタンの沈降を防止する
とともに、酸化チタンの紙への浸透を防止するために使
用するものであって、材質としてはポリエチレン、ポリ
プロピレン、塩化ビニル、ポリメタクリレート、ベンゾ
グアナミン、ナイロン等が挙げられ、形状としては球状
のもの、異形のものや中空のものなどが挙げられる。ま
た、染料などで着色したものも使用できる。市販の樹脂
粒子としては、MP−1000(ポリメチルメタクリレ
ート、綜研化学(株)製)、エポスターS(メラミン・
ホルムアルデヒド縮合物、日本触媒化学工業(株)
製)、ナイロンSP(ナイロン、東レ(株)製)、塩化
ビニル#121(塩化ビニル、日本ゼオン(株)製)な
どが挙げられる。中空の樹脂粒子としては、MH505
5(固形分30重量%)(日本ゼオン(株)製)、SX
863(A)(固形分20重量%)、SX864(B)
(固形分重量40%)、SX865(B)(固形分48
重量%)(以上、日本合成ゴム(株)製)、ローペイク
OP−62(固形分42.5重量%)、同OP−84J
(固形分37.5重量%)、同OP−91(固形分2
7.5重量%)(以上、ローム・アンド・ハース・ジャ
パン(株)製)などが挙げられる。染料などで着色した
樹脂粒子としては、SW−11(レッド・オレンジ、色
調、以下同じ)、SW−12(グリーン)、SW−13
(レッド)、SW−14(オレンジ)、SW−15(レ
モン・イエロー)、SW−16(オレンジ・イエロ
ー)、SW−17(ピンク)、SW−27(ローズ)、
SW−37(ルビン)、SW−47(バイオレット)、
SW−18(ブルー)(以上、シンロイヒ(株)製)、
LUMIKOL NKW−2101(レッドオレン
ジ)、同NKW−2102(グリーン)、同NKW−2
103(レッド)、同NKW−2104(オレンジ)、
同NKW−2108(ブルー)、同NKW−2117
(ピンク)、同NKW−2127(ローズ)、同NKW
−2137(ルビン)、同NKW−2167(バイオレ
ット)(以上、不揮発分51〜54重量%)(以上、日
本蛍光化学(株)製)などが挙げられる。上記、樹脂粒
子は1種又は2種以上混合して使用可能である。
【0014】本発明でいう固形分とは、インキ中に不溶
解成分として存在する上記酸化チタン及び樹脂粒子のよ
うな物質を指す。但し、後述する水性エマルジョンの形
態で使用するアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチ
レン−ブタジエン共重合物などの水不溶性樹脂は含まな
い。その使用量は、インキ全量に対して30〜55重量
%である。使用量が30重量%以下では、黒上質紙のよ
うな暗色紙での良好な発色が得られず、55重量%以上
では、インキがボールペンチップに目詰まりしやすく、
筆記不能になり易い。
【0015】結合材は、インキの塗膜を紙面に定着させ
るために使用するものである。具体的には、スチレン−
アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同
アンモニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル酸共重
合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム
塩、スチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸共重合
体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニウム塩と
いった水溶性樹脂を用いることができる。また、アクリ
ル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブタジエン共
重合物などの水不溶性樹脂なども水性エマルジョンの形
態で使用できる。その使用量はインキ全量に対し3〜2
0重量%が好ましい。
【0016】その他、上記各成分以外、筆記具用水性イ
ンキに用いられる種々の添加剤を適宜必要に応じて使用
することもできる。例えば、インキの蒸発防止のために
エチレングリコール、グリセリン等の水溶性有機溶剤及
びソルビット、キシリット等の糖アルコールを用いた
り、粘度調整のためにグァーガム、キサンタンガム等の
増粘性水溶性樹脂を用いたり、筆記感を向上するために
ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール等の潤滑剤を用いたりすること
ができる。さらに、尿素、チオ尿素、エチレン尿素及び
尿素系誘導体や、防腐剤、防黴剤、防錆剤などを用いた
りすることができる。
【0017】逆流防止体は、インキ漏れ防止の為に用い
るものであって、不揮発性溶剤或いは難揮発性溶剤であ
る基材よりなり、基材単独では粘度が低い場合、粘度を
調整するなどの必要に応じて増粘剤やゲル化剤を併用し
たものである。逆流防止体の粘度は10000〜700
00cps(E型粘度計、stローター、1rpm、2
5℃)が好ましい。本発明において、逆流防止体は、酸
化チタンを含むインキとの逆転現象を防止するために、
インキとの比重差が0.2以下である基材を用いること
が必要である。そのためには、比重の高い基材を用いる
必要があり、比重の高い基材としては、ノルマルパラフ
ィンを塩素化した塩素化パラフィンやフルオロアルコキ
シシクロトリホスファゼンが例示できる。塩素化パラフ
ィンとしては、エンパラK43(塩素含有量42〜44
%、比重1.12〜1.15)、同K45(塩素含有量
44〜46%、比重1.15〜1.18)、同K47
(塩素含有量47〜49%、比重1.19〜1.2
2)、同K50(塩素含有量50〜52%、比重1.2
3〜1.26)(以上、味の素(株)製)などが挙げら
れる。また、フルオロアルコキシシクロトリホスファゼ
ンとしては、ホスファロールNF46(比重1.7
6)、同NF68(比重1.78)、同NF100
(1.79)(以上、大塚化学(株)製)などが挙げら
れる。
【0018】基材の比重をインキの比重に対比して調整
する方法は複数採用できる。例えば、塩素化パラフィン
のように塩素含有量により比重が変化する場合、最適な
比重のグレードを選択したり、複数のグレードの塩素化
パラフィンを併用したりする。また、上記基材と相溶す
る不揮発性溶剤或いは難揮発性溶剤であって、上記物質
より比重の小さい物質を併用することによって比重を調
整することもできる。上記物質より比重の小さい不揮発
性溶剤或いは難揮発性溶剤としては、塩素化パラフィン
に相溶するものとして、ポリブテン(比重:0.82〜
0.90)、α−オレフィン(比重:0.82〜0.8
5)、流動パラフィン(比重:0.85〜0.9)等が
挙げられ、フルオロアルコキシシクロトリホスファゼン
に相溶するものとして、フタル酸ジオクチル(比重:
0.99)、フタル酸ジブチル(比重:1.05)等の
フタル酸エステル等が挙げらる。
【0019】複数の比重の高い基材を併用したり、比重
の小さい物質を併用した場合の基材の比重は、各々の使
用量と比重とから算出される比重として得られる数値を
用いる。
【0020】上記増粘剤、ゲル化剤としては、アエロジ
ル(日本アエロジル(株)製)などの微粒子シリカ、デ
ィスパロン305(楠本化成(株)製)などの水添ひま
し油系のもの、ソロイド(三晶(株)製)などのセルロ
ース系のもの、更に金属セッケン類、ベントナイト等が
挙げられる。
【0021】上記成分以外、インキ収容管内壁へのイン
キ付着防止の為にソルビタン脂肪酸エステルやグリセリ
ン脂肪酸エステルを用いたり、低温での筆記性低下防止
の為にメタクリレートコポリマーを用いたり、その他、
種々の添加剤を適宜必要に応じて使用することもでき
る。
【0022】
【作用】本発明のボールペンは、インキ中に水不溶解物
質として酸化チタン15〜25重量%と、樹脂粒子とを
少なくとも含み、且つ、この不溶解物質がインキ全量に
対して30〜55重量%含まれるインキを用い、更に、
このインキとの比重差が0.2以下である基材よりなる
逆流防止体を用いているので、逆流防止体の粘度が適正
な値でありながら、ペン先上向放置時における逆流防止
体の経時的なペン先方向への移動が発生せず、即ち、イ
ンキと逆流防止体の逆転現象が発生しない。ちなみに、
逆流防止体の粘度調整に用いられる増粘剤やゲル化剤
は、少量の添加により十分な効果を奏するために、逆流
防止体の比重は基材によって略決定される。
【0023】
【実施例】 逆流防止体1 エンパラK43(塩素化パラフィン、味の素(株)製) 19.3重量部 ポリブテンHV15(日本石油化学(株)製) 2.3重量部 レオパールKE(増粘剤、デキストリン脂肪酸エステル、千葉製粉(株)製) 0.5重量部 アエロジルR972(微粒子シリカ、日本アエロジル(株)製)0.2重量部 上記各成分を混合し、ホットスターラーで120℃にて
10分撹拌し逆流防止体1を得た。逆流防止体1の基材
の比重は1.11であり、粘度は22000mPa・s
(E型粘度計、stローター、1rpm、25℃、以下
同じ)である。
【0024】 逆流防止体2 エンパラK45(塩素化パラフィン、味の素(株)製) 4.8重量部 エンパラK50(塩素化パラフィン、味の素(株)製) 9.7重量部 ポリブテンHV15(前述) 4.8重量部 レオパールKE(前述) 0.5重量部 アエロジルR972(前述) 0.2重量部 上記各成分を混合し、ホットスターラーで120℃にて
10分撹拌し逆流防止体2を得た。逆流防止体2の基材
の比重は1.12であり、粘度は23000mPa・s
である。
【0025】 逆流防止体3 エンパラK43(前述) 13.3重量部 エンパラK50(前述) 6.0重量部 レオパールKE(前述) 0.5重量部 アエロジルR972(前述) 0.2重量部 上記各成分を混合し、ホットスターラーで120℃にて
10分撹拌し逆流防止体3を得た。逆流防止体3の基材
の比重は1.16であり、粘度は23000mPa・s
である。
【0026】 逆流防止体4 ポリブテンHV15(前述) 19.0重量部 レオパールKE(前述) 0.5重量部 アエロジルR972(前述) 0.5重量部 上記各成分を混合し、ホットスターラーで120℃にて
10分撹拌し逆流防止体4を得た。逆流防止体3の基材
の比重は0.87であり、粘度は25000mPa・s
である。
【0027】 逆流防止体5 ポリブテンHV15(前述) 18.0重量部 レオパールKE(前述) 1.0重量部 アエロジルR972(前述) 1.0重量部 上記各成分を混合し、ホットスターラーで120℃にて
10分撹拌し逆流防止体5を得た。逆流防止体5の基材
の比重は0.87であり、粘度は72000mPa・s
である。
【0028】 逆流防止体6 エンパラK50(前述) 19.3重量部 レオパールKE(前述) 0.5重量部 アエロジルR972(前述) 0.5重量部 上記各成分を混合し、ホットスターラーで120℃にて
10分撹拌し逆流防止体6を得た。逆流防止体6の基材
の比重は1.23であり、粘度は23000mPa・s
である。
【0029】 インキ1 クロノスKR380(酸化チタン、チタン工業(株)製) 17.0重量部 LUMIKOL NKW2105(黄色に着色された樹脂粒子、固形分53重 量%、日本蛍光化学(株)製) 27.0重量部 ジョンクリルJ61J(スチレン−アクリル酸エステル共重合体のアンモニウ ム塩、ジョンソンポリマー(株)製) 14.0重量部 水 31.4重量部 エチレングリコール 5.0重量部 グリセリン 5.0重量部 ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.6重量部 上記各成分中、LUMIKOL NKW2108、ケル
ザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間
分散処理を行った後、LUMIKOL NKW210
8、ケルザンARを加えて1時間撹拌を行い、固形分3
1.3重量%、比重1.23のインキを得た。
【0030】 インキ2 クロノスKR380(酸化チタン、チタン工業(株)製) 20.0重量部 LUMIKOL NKW2108(青色に着色された樹脂粒子、固形分53重 量%、日本蛍光化学(株)製) 22.6重量部 ジョンクリルJ61J(スチレン−アクリル酸エステル共重合体のアンモニウ ム塩、ジョンソンポリマー(株)製) 17.0重量部 水 29.8重量部 エチレングリコール 5.0重量部 グリセリン 5.0重量部 ケルザンAR(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.6重量部 上記各成分中、LUMIKOL NKW2108、ケル
ザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間
分散処理を行った後、LUMIKOL NKW210
8、ケルザンARを加えて1時間撹拌を行い、固形分3
2.0重量%、比重1.25のインキを得た。
【0031】 インキ3 クロノスKR380(前述) 24.0重量部 LUMIKOL NKW2167(紫色に着色された樹脂粒子、固形分54重 量%、日本蛍光化学(株)製) 40.0重量部 ジョンクリルJ61J(前述) 17.0重量部 水 10.4重量部 エチレングリコール 5.0重量部 グリセリン 5.0重量部 ケルザンAR(前述) 0.6重量部 上記各成分中、LUMIKOL NKW2167、ケル
ザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間
分散処理を行った後、LUMIKOL NKW216
7、ケルザンARを加えて1時間撹拌を行い、固形分4
5.6重量%、比重1.27のインキを得た。
【0032】 インキ3 クロノスKR380(前述) 20.0重量部 LUMIKOL NKW2102(緑色に着色された樹脂粒子、固形分53重 量%、日本蛍光化学(株)製) 23.4重量部 ジョンクリルJ61J(前述) 10.0重量部 水 36.0重量部 エチレングリコール 5.0重量部 グリセリン 5.0重量部 ケルザンAR(前述) 0.6重量部 上記各成分中、LUMIKOL NKW2102、ケル
ザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間
分散処理を行った後、LUMIKOL NKW210
2、ケルザンARを加えて1時間撹拌を行い、固形分3
2.4重量%、比重1.21のインキを得た。
【0033】 インキ4 クロノスKR380(前述) 12.0重量部 LUMIKOL NKW2105(黄色に着色された樹脂粒子、固形分53重 量%、日本蛍光化学(株)製) 40.0重量部 ジョンクリルJ61J(前述) 16.8重量部 水 20.6重量部 エチレングリコール 5.0重量部 グリセリン 5.0重量部 ケルザンAR(前述) 0.6重量部 上記各成分中、LUMIKOL NKW2105、ケル
ザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間
分散処理を行った後、LUMIKOL NKW210
5、ケルザンARを加えて1時間撹拌を行い、固形分3
1.1重量%、比重1.21のインキを得た。
【0034】 インキ5 クロノスKR380(前述) 36.0重量部 LUMIKOL NKW2105(黄色に着色された樹脂粒子、固形分53重 量%、日本蛍光化学(株)製) 16.0重量部 ジョンクリルJ61J(前述) 17.0重量部 水 20.4重量部 エチレングリコール 5.0重量部 グリセリン 5.0重量部 ケルザンAR(前述) 0.6重量部 上記各成分中、LUMIKOL NKW2105、ケル
ザンAR以外の各成分を混合し、ボールミルで24時間
分散処理を行った後、LUMIKOL NKW210
5、ケルザンARを加えて1時間撹拌を行い、固形分4
4.5重量%、比重1.37のインキを得た。
【0035】実施例1 直径0.8mmボール(材質:超硬)とステンレス製ボ
ールペンチップとよりなるボールペンペン先を、ポリプ
ロピレン製インキ収容管にとりつけ、インキ1及び逆流
防止体1を充填してボールペンを作製した。実施例1に
おけるインキと逆流防止体の基材との比重差は0.12
である。
【0036】実施例2 実施例1において、インキ1の代わりにインキ2を用
い、逆流防止体1の代わりに逆流防止体2を用いた以外
は実施例1と同様になしてボールペンを作製した。実施
例2におけるインキと逆流防止体の基材との比重差は
0.13である。
【0037】実施例3 実施例1において、インキ1の代わりにインキ3を用
い、逆流防止体1の代わりに逆流防止体3を用いた以外
は実施例1と同様になしてボールペンを作製した。実施
例3におけるインキと逆流防止体の基材との比重差は
0.11である。
【0038】比較例1 実施例1において、逆流防止体1の代わりに逆流防止体
4を用いた以外は実施例1と同様になしてボールペンを
作製した。比較例1におけるインキと逆流防止体の基材
との比重差は0.36である。
【0039】比較例2 実施例1において、逆流防止体1の代わりに逆流防止体
5を用いた以外は実施例1と同様になしてボールペンを
作製した。比較例2におけるインキと逆流防止体の基材
との比重差は0.36である。
【0040】比較例3 実施例1において、インキ1の代わりにインキ4を用い
た以外は実施例1と同様になしてボールペンを作製し
た。比較例3におけるインキと逆流防止体の基材との比
重差は0.11である。
【0041】比較例4 実施例1において、インキ1の代わりにインキ5を、逆
流防止体1の代わりに逆流防止体6を用いた以外は実施
例1と同様になしてボールペンを作製した。比較例3に
おけるインキと逆流防止体の基材との比重差は0.14
である。
【0042】以上、実施例1〜3及び比較例1〜4で得
たボールペンについて筆記性、逆流防止体のペン先への
移動性及び筆跡の鮮明さについて試験を行った。結果を
表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】尚、比較例4では、酸化チタンの沈降によ
り、逆流防止体のペン先への移動性の評価において、ペ
ン先に透明なインキ(上済み)が確認された。
【0045】筆記性評価 実施例1〜3及び比較例1〜4で得たボールペンを用い
て、螺旋筆記型筆記試験機にて100m筆記したときに
消費したインキの重量を測定した。 筆記速度:5cm/sec 筆記荷重:100g 測定単位:g/100m
【0046】筆跡の鮮明さ 実施例1〜3及び比較例1〜4で得たボールペンを用い
て、黒色上質紙に筆記し、筆跡の鮮明さを目視にて観察
した。 ◎:白い紙に筆記したときと同様の鮮明さ ○:筆跡が若干黒ずむ △:筆跡がかなり黒ずむ
【0047】逆流防止体のペン先への移動性 実施例1〜3及び比較例1〜4で得たボールペンを用い
て、ボールペンペン先を上向の状態で、50℃、湿度3
0%の高温・恒湿室内に4週間放置し、逆流防止体のペ
ン先への移動状態を観察した。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よるボールペンはインキの吐出が良好で、黒色上質紙に
筆記しても筆跡が鮮明に発色し、長期間ペン先を上向で
保管した後でも逆流防止体のペン先方向への移動もな
く、極めて良好なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールペンペン先を一端に取り付けたイ
    ンキ収容管に、インキと、このインキの逆流防止体とを
    充填してなるボールペンにおいて、前記インキは、酸化
    チタン15〜25重量%と、樹脂粒子と、結合材と、水
    とを少なくとも含み、インキ全量に対して固形分を30
    〜55重量%含むものであり、また、前記インキの比重
    と、前記逆流防止体に用いている基材の比重との差が
    0.2以下であることを特徴とするボールペン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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