JP2001179789A - 成形型の型締装置 - Google Patents

成形型の型締装置

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JP2001179789A
JP2001179789A JP37079699A JP37079699A JP2001179789A JP 2001179789 A JP2001179789 A JP 2001179789A JP 37079699 A JP37079699 A JP 37079699A JP 37079699 A JP37079699 A JP 37079699A JP 2001179789 A JP2001179789 A JP 2001179789A
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mold clamping
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movable platen
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JP37079699A
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Yukio Kawasaki
幸雄 川崎
Takeo Kitayama
威夫 北山
Akihiro Furuta
明寛 古田
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Satoh Machinery Works Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Satoh Machinery Works Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動盤(34)を往復駆動することにより該可動
盤(34)に取付けた可動型(33)を型開位置と型締位置の間
で往復移動させ、前記型締位置では該可動型(33)が固定
型(32)側に大きな型締力で押圧される成形型の型締装置
に於いて、動作の高速化を図りつつ型締動作及び型開閉
動作のための制御システムの簡素化が図れるようにする
と共に、装置全体の小型化が図れるようにする。 【解決手段】 前記可動盤(34)を型開位置から型締方向
に直線駆動させる直動機構(71)(81)と、前記可動型(33)
が前記型締位置に到達する以前の型締準備位置にて前記
可動盤(34)が型締方向後方へ後退するのを阻止する後退
阻止手段(55)と、前記可動盤(34)に設けられ且つ前記型
開位置と前記型締準備位置との間の位置にて前記可動型
(33)を型締方向に押し出す為の最終型締装置を(60)具備
し、前記直動機構(71)(81)と前記最終型締装置(60)は別
個の駆動源で駆動されること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機やプレ
ス成形機等の成形機に取付けられる成形型を型締めする
為の型締装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機やプレス成形機に取付けられ
る成形金型は、型締時には大きな力が必要となる一方、
型締時以外の型開閉動作時には大きな力を必要としない
ものの成形動作のサイクルタイムを短縮する為に高速で
開閉動作させる必要がある。大きな型締力と高速の型開
閉動作が確保できる成形金型の型締装置として、例え
ば、図4に示す構成のものがある。基台(11)に載置固定
された固定型(12)の上方には、可動金型(14)を取付けた
可動盤(15)が配設されていると共に、該可動盤(15)は高
速シリンダ(17)(17)と型締シリンダ(18)のラム(17a) (1
7a) (18a) の下端に取付けられている。又、上記高速シ
リンダ(17)(17)や締シリンダ(18)とメイン油圧装置(21)
や補助油圧装置(22)は油圧配管(24)(24)で接続されてい
る。このものでは、固定金型(12)と可動金型(14)から成
る成形金型(A) を閉じるときは、補助油圧装置(22)から
高速シリンダ(17)(17)に作動油を供給して高速でラム(1
7a) (17a) を進出させ、これにより、可動金型(14)を型
締位置まで高速で降下させる。
【0003】次に、射出機(30)から成形金型(A) 内に可
塑化樹脂が注入されると共に、メイン油圧装置(21)や補
助油圧装置(22)から締シリンダ(18)に作動油が供給さ
れ、これにより、大きな型締力で成形金型(A) が型締さ
れる。しかしながら、上記従来のものでは、成形金型
(A) を高速で開閉させる為の高速シリンダ(17)(17)と大
きな型締力を担保する為の締シリンダ(18)とが各別に必
要になるだけでなく、油圧回路用の多くの制御弁や油圧
ポンプを組み込んだ油圧装置(21)(22)更には油圧配管等
が必要なことから、装置全体が大型化すると言う問題が
あった。又、高速シリンダ(17)(17)や締シリンダ(18)を
伸縮させる為に設けられた油圧回路用の多数の制御弁を
作動タイミングを考慮しながら制御する必要があるか
ら、該制御システムが複雑化するという問題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願は、係る点に鑑み
てなされたもので、『可動盤を往復駆動することにより
該可動盤に取付けた可動型を型開位置と型締位置の間で
往復移動させ、前記型締位置では該可動型が固定型側に
大きな型締力で押圧される成形型の型締装置』に於い
て、動作の高速化を図りつつ型締動作及び型開閉動作の
ための制御システムの簡素化が図れるようにすると共
に、装置全体の小型化が図れるようにすることをその課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】[1項]上記課題を解決
する為の本発明の技術的手段は、『前記可動盤を型開位
置から型締方向に直線駆動させる直動機構と、前記可動
型が前記型締位置に到達する以前の型締準備位置にて前
記可動盤が型締方向後方へ後退するのを阻止する後退阻
止手段と、前記可動盤に設けられ且つ前記型開位置と前
記型締準備位置との間の位置にて前記可動型を型締方向
に押し出す為の最終型締装置を具備し、前記直動機構と
前記最終型締装置は別個の駆動源で駆動される』ことで
ある。
【0006】上記技術的手段によれば、直動機構で型開
位置から型締方向に高速で直線駆動される可動盤は、可
動型が型締位置に到達する以前の型締準備位置まで移動
したときに後退阻止手段によって型締方向後方への後退
が阻止される。又、可動盤が型開位置と型締準備位置の
間を移動する際に最終型締装置が作動して可動型が型締
方向に押し出されて型締される。
【0007】従って、この型締状態にある成形型内で樹
脂成形をすることができる。 [2項]前記1項において、『前記直動機構は、前記可
動盤を型締方向に往復移動させるチェーンと、該チェー
ンを駆動するモータと、前記可動型が前記型締準備位置
に到達したときに前記モータを停止させるモータ制御手
段を備えている』ものでは、前記モータの回転力がチェ
ーンを介して可動盤に伝達されて該可動盤が型締方向に
高速移動される。そして、可動型が型締位置に到達する
と、モータ制御手段でモータが停止され、以後、上記1
項で説明したように最終型締装置が作動して成形型が型
締される。
【0008】[3項]前記1項又は2項において、『前
記最終型締装置は、前記可動型を固定する型取付板に出
力部が連結され且つモータで駆動される送りネジ機構で
ある』ものとすることができる。このものでは、最終型
締装置を構成する送りネジ機構の出力部で型取付板と共
に可動型が型締方向に押されて型締される。
【0009】[4項]前記1項又は2項に於いて、『前
記最終型締装置は、前記可動盤に設けられた直動機構の
出力部に連結される力点と、前記可動型を固定する型取
付板に連結される作用点と、該作用点を挟んで前記力点
の反対側に位置し且つ前記可動盤の固定部に回動自在に
支持された支点とを備えたリンク式倍力機構である』も
のでは、直動機構が作動するとこれの出力部に連結され
たリンク式倍力機構の力点が型締方向に押される。する
と、上記リンク式倍力機構の作用点で型取付板(可動型
が取付けられている)が型締方向に押し出される。する
と、上記型取付板に取付けられた可動型を前記作用点が
型締方向に押す力の反作用は、上記支点を支持している
可動盤の固定部で受け止められる。このとき、前記支点
と力点の距離は、前記支点と作用点の距離より大きいか
ら、梃の原理により、直動機構の出力が増幅されて可動
型に伝達され、これにより、可動型と固定型が大きな力
で型締される。
【0010】
【発明の効果】本願の発明は、上記構成であるから次の
特有の効果を有する。1項の発明では可動盤に設けた最
終型締装置で成形型を型締するから、既述従来のように
可動盤全体を型締方向に押す為の大きな(18)を設ける必
要がなく、装置全体の小型化が図れる。
【0011】2項の発明では、可動盤を直線駆動させる
ための直動機構の駆動源としてモータを使用するから、
可動盤を(17)(17)で高速移動させる既述従来のもののよ
うにに油圧回路用の多数の制御弁を作動タイミングを考
慮しながら開閉させる複雑な制御が不要となり、制御シ
ステムを簡素化することができる。
【0012】3項の発明では、最終型締装置をモータで
駆動するから、油圧配管が必要な油圧シリンダで最終型
締装置を駆動する場合に比べて組み立て作業が容易に行
える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図示例と共に説明する。図1は本発明の実施の形態に係
る成形型の型締装置の一部切欠の正面図である。このも
のでは、基台(40)とその上面の外周に立設された四本の
支柱(39)(39)とその上端で支持された天井部(35)から成
るフレーム(3) と、上記基台(40)と天井部(35)との間に
架設されたタイバー(31)(31)に沿って昇降し且つ最終型
締装置を具備する可動盤(34)と、該可動盤(34)を昇降さ
せる為の直動機構を構成するチェーン(71)(81)を具備し
ている。
【0014】以下各部の詳細を説明する。 [フレーム(3) について]フレーム(3) の下部に位置す
る基台(40)は平面視が正方形状に形成されていると共
に、その四隅には支柱(39)(39)が立設されている。そし
て、該支柱(39)(39)の上端で天井部(35)が支えられてい
る。又、支柱(39)(39)には後述の可動盤(34)が型締位置
から上昇するのを阻止する為の後退阻止手段としてのロ
ック装置(55)(55)が取付けられていると共に、該ロック
装置(55)(55)は進退自在なロックピン(79)(79)を具備し
ている。
【0015】[可動盤(34)について]上記タイバー(31)
(31)に沿って昇降する可動盤(34)は、全体として矩形箱
状に形成されていると共に、その上板部(56)と下板部(5
7)には上記タイバー(31)(31)を挿通させる為の挿通孔(5
60) (560) (570) (570) が形成されている。又、上記下
板部(57)の中央に開設された正方形窓(58)内には型取付
板(42)が位置していると共に、該型取付板(42)は送りネ
ジ機構(60)(60)で昇降されるように成っている。
【0016】上記各送りネジ機構(60)は、可動盤(34)の
上板部(56)に回転自在に取付けられたボールナット(43)
とこれの頂面に図示しないボルトで固定されたプーリ(4
4)を具備し、該プーリ(44)は、伝動ベルト(47)を介して
ボールネジ用サーボモータ(46)の回転軸に連結されてい
ると共に、該ボールネジ用サーボモータ(46)は取付金具
(45)で前記上板部(56)に固定されている。又、上記ボー
ルナット(43)に螺入されたボールネジ軸(59)の下端は連
結金具(48)を介して型取付板(42)に固定されている。そ
して、本実施の形態では、ボールネジ用サーボモータ(4
6)(46)とこれで駆動される送りネジ機構(60)(60)の組み
合わせが既述した最終型締装置に対応している。
【0017】又、上記型取付板(42)には、可動型(33)が
ボルト(36)(36)で固定されている。尚、本実施の形態で
は、上記可動型(33)は図示しないクランパーを利用する
ことによっても型取付板(42)に固定できるように成って
おり、該クランパーと上記ボルト(36)(36)とを適宜選択
的に使用して可動型(33)を型取付板(42)に固定できるよ
うに構成されている。
【0018】[直動機構について]可動盤(34)を挟む位
置には型締方向に走行するチェーン(71)(81)がスプロケ
ット(72)(72)(82)(82)に掛けられた状態で配設されてい
ると共に、これらのチェーン(71)(81)は、可動盤(34)の
上下面から起立するチェーン連結金具(99)(99)に連結さ
れている。尚、二本一組となった一対のチェーン(71)(8
1)は複数対設けられていてもよいが、可動盤(34)を昇降
させる為には、これらチェーン(71)(81)は少なくとも一
対配設されていればよい。
【0019】又、天井部(35)の近傍に配設された駆動側
のスプロケット(72)(82)は、これらと同軸状に配設され
た入力用スプロケット(73)(83)に掛けられた中継チェー
ン(74)(84)で回転されるようになっている。一方の中継
チェーン(84)は、中継スプロケット(85)に掛けられた原
動チェーン(86)で回転されるようになっていると共に、
該原動チェーン(86)は駆動源として機能するチェーン用
サーボモータ(70)の回転軸に連結されている。他方の中
継チェーン(74)は中継スプロケット(75)に掛けられた原
動チェーン(76)で回転されると共に、該原動チェーン(7
6)と上記チェーン用サーボモータ(70)は回転反転装置(7
60) 及び補助チェーン(761) を介して連結されており、
補助チェーン(761) の回転方向が前記回転反転装置(76
0) で反転されて原動チェーン(76)に伝達されるように
構成されている。又、フレーム(3) の下部に位置する基
台(40)の上面には固定型(32)がボルト(38)(38)で固定さ
れている。尚、上記固定型(32)は図示しないクランパー
を利用することによっても基台(40)に固定できるように
成っており、該クランパーと上記ボルト(38)(38)とを適
宜選択的に使用して固定型(32)を基台(40)に固定できる
ように構成されている。
【0020】[後退阻止手段について]フレーム(3) の
支柱(39)(39)にブラケット(50)(50)で固定されたロック
装置(55)のケーシング(51)内には、バネ(52)で突出方向
に付勢されたロックピン(79)が進退自在に収納されてい
ると共に、該ロックピン(79)の先端上部のコーナ部は面
取りされて傾斜面(78)が形成されている。そして、一対
のロック装置(55)(55)のロックピン(79)(79)に形成され
た上記傾斜面(78)(78)には、図1の状態から降下する可
動盤(34)の下端の両側縁(30)(30)が当接するようになっ
ており、これにより、各ロックピン(79)がバネ(52)の付
勢力に抗してケーシング(51)内に押し込まれるように構
成されている。そして、可動盤(34)の両側面の係合凹部
(54)がロックピン(79)と同一高さまで降下したときに
は、該ロックピン(79)がバネ(52)の付勢力で前方に押し
出されて係合凹部(54)に嵌入して両者が係合状態にな
る。又、この嵌入状態で電磁コイル(53)が通電されて励
磁状態になると、ロックピン(79)の後端に突出する後端
軸(77)が電磁コイル(53)内に引き込まれ、これにより、
ロックピン(79)が係合凹部(54)から脱出して両者の係合
が解除されるように構成されている。
【0021】[動作について]上記成形型の型締装置に
組み込まれた図示しない制御装置には、本実施の形態で
は図2に示す内容の制御命令が格納されたプログラマブ
ルロジックコントローラが組み込まれており、以下、上
記型締装置の動作の実際を図2のフローチャートに従っ
て説明する。ステップ(ST1) でチェーン用サーボモータ
(70)及びボールネジ用サーボモータ(46)(46)の原点合わ
せを行い、これにより、可動型(33)を型開位置たる初期
位置にセットする。
【0022】次に、図示しない製品取出装置から型締開
始信号が出力されるのをステップ(ST2) で監視し、前記
型締開始信号が発生するとステップ(ST3) でチェーン用
サーボモータ(70)を回転させて可動盤(34)を降下させ
る。即ち、チェーン用サーボモータ(70)の動力を原動チ
ェーン(76)(86)→中継スプロケット(75)(85)→中継チェ
ーン(74)(84)→入力用スプロケット(73)(83)→スプロケ
ット(72)(82)→チェーン(71)(81)→可動盤(34)の順序で
伝達し、これにより、可動盤(34)を降下させる。可動盤
(34)が降下すると、これの下端両側縁(30)(30)がロック
ピン(79)(79)の傾斜面(78)(78)に当接し、これにより、
ロックピン(79)(79)がバネ(52)(52)の付勢力に抗してケ
ーシング(51)(51)内に押し込まれる。そして、可動盤(3
4)が降下してこれの両側面に形成された係合凹部(54)(5
4)がロックピン(79)(79)の先端部に対向すると、該ロッ
クピン(79)(79)がバネ(52)(52)の付勢力で前方に押し出
されて係合凹部(54)(54)に嵌入係合する。これにより、
可動盤(34)が型締方向の後方に後退するのが阻止された
状態になる。
【0023】この状態では、可動型(33)が固定型(32)に
対して若干の間隔を置いて接近した型締準備位置まで降
下しており、この状態になったときにチェーン用サーボ
モータ(70)を停止させる(ステップ(ST4) (ST5) 参
照)。従って、本実施の形態では、上記チェーン用サー
ボモータ(70)を停止させる制御装置の機能部が既述した
「モータ制御手段」に対応している。
【0024】次に、可動型(33)と固定型(32)で構成され
る成形型のキャビティ内に図示しない射出機から可塑化
樹脂が注入されるのを待ち、該注入が終わって射出完了
信号が上記射出機から出力されると、ステップ(ST6) か
らステップ(ST7) に制御動作が移行して、大きな回転ト
ルクを発揮するボールネジ用サーボモータ(46)(46)を作
動させる。すると、可動盤(34)の型取付板(42)に取付け
られた可動型(33)が固定型(32)側に更に接近して大きな
力で型締される。この時、可動盤(34)はこれの両側面に
形成された係合凹部(54)(54)に嵌入・係合状態にあるロ
ックピン(79)(79)によって型締方向後方への移動が阻止
された状態に保たれ、これにより、ロックピン(79)(79)
で型締力の反作用が受け止められる。そして、上記型締
によって上記キャビティ内の可塑化樹脂が圧縮されてこ
れがキャビティ内全体に押し広げられる。よって、本実
施の形態では、可動型(33)が可塑化樹脂を圧縮し始めて
から最降下位置に到達するまでのゾーンが既述した型締
位置に対応する。
【0025】次に、成形型のキャビティ内の可塑化樹脂
が硬化するまで時間待ちを実行し(ステップ(ST8) 参
照)、その後、ステップ(ST9) でロック装置(55)(55)の
電磁コイル(53)電磁コイル(53)に通電してこれを励磁状
態にし、これにより、ロックピン(79)(79)の後端軸(77)
(77)を電磁コイル(53)電磁コイル(53)内に引き込む。す
ると、可動盤(34)の両側面に形成された係合凹部(54)(5
4)からロックピン(79)(79)が脱出して両者の係合状態が
解除され、これにより、可動盤(34)が初期の型開位置ま
で上昇できる状態になるから、再びステップ(ST1) に制
御動作を戻してボールネジ用サーボモータ(46)(46)やチ
ェーン用サーボモータ(70)を初期位置まで回転させ、こ
れにより、可動型(33)を初期位置たる型開位置に復帰移
動させる。尚、型締位置にある可動盤(34)を上記型開位
置に復帰移動させるときは、チェーン用サーボモータ(7
0)で可動盤(34)を型開位置まで復帰移動させた後、最終
型締装置用のボールネジ用サーボモータ(46)(46)で型取
付板(42)を上昇させても良く、これとは逆に、最終型締
装置用のボールネジ用サーボモータ(46)(46)で型取付板
(42)を上昇させた後にチェーン用サーボモータ(70)を回
転させて可動盤(34)を型開位置まで上昇させてもよい。
又、上記チェーン用サーボモータ(70)とボールネジ用サ
ーボモータ(46)(46)を同時に作動させてもよい。
【0026】[最終型締装置の変形例]図3は最終型締
装置の変形例の説明図である。タイバー(31)(31)に沿っ
て昇降する可動盤(34)に形成された空室(61)の下方開放
部は型取付板(42)で閉塞された状態になっていると共
に、該型取付板(42)の上面には図3の紙面に対して左右
方向に延びる断面コ字状のレール(91)(91)が配設されて
いる。又、後述のボールネジ軸(69)の下端に連結ピン(6
2)(62)で連結されるレバー(92)(92)の先端に配設された
先端ローラ(93)(93)は、空室(61)の固定部たる両側壁に
形成された凹み部(96)(96)に挿入されて回動自在に支持
された状態になっている。又、レバー(92)の長手方向の
中程(連結ピン(62)とレバー(92)の間であればよい)に
取り付けられた中央ローラ(97)(97)は、上記したレール
(91)(91)の上板(94)と下板(95)で上下から挟まれた状態
で移動し得るようになっている。尚、本実施の形態で
は、上記連結ピン(62),先端ローラ(93)及び中央ローラ
(97)の夫々の配設位置が、既述力点と支点と作用点に各
別に対応している。
【0027】上記レバー(92)(92)の上端が連結されるボ
ールネジ軸(69)は、ボールナット(64)に螺入されている
と共に、該ボールナット(64)は可動盤(34)の上板部(56)
の中央部に軸受(68)(68)を介して取り付けられている。
又、ボールナット(64)の上端にはプーリ(63)がボルトで
固定されていると共に、該プーリ(63)は伝動ベルト(65)
を介してボールネジ用サーボモータ(67)の回転軸に連結
されている。このものでは、ボールナット(64)とボール
ネジ軸(69)の組み合わせが既述4項に記載した直動機構
に対応し、上記ボールネジ軸(69)の下端と凹み部(96)(9
6)を繋ぐように設けられたレバー(92)(92)が既述4項の
リンク式倍力機構に対応する。
【0028】尚、可動盤(34)は図1と同様のチェーン(7
1)(81)によってタイバー(31)(31)に沿って昇降されるよ
うになっている。このものでは、図3の実線で示す状態
(この状態では図1と同様のロック装置(55)のロックピ
ン(79)が可動盤(34)の側面の係合凹部(54)(54)に嵌入・
係合している)で、ボールネジ用サーボモータ(67)が作
動するとその回転力が伝動ベルト(65)からプーリ(63)を
介してボールナット(64)に伝達されてこれが回転し、こ
れにより、ボールネジ軸(69)が降下する。すると、ボー
ルネジ軸(69)の降下力によって、レバー(92)(92)の力点
に位置する連結ピン(62)(62)の部分が下方に押され、こ
れにより、凹み部(96)(96)に侵入している先端ローラ(9
3)(93)部分を中心にレバー(92)(92)が回転する。上記連
結ピン(62)(62)が下方に押されてレバー(92)(92)が回転
すると、その作用点に位置する中央ローラ(97)(97)が型
取付板(42)を押し下げ、これにより、可動型(33)が固定
型(32)側に押されて型締される。この時、連結ピン(62)
と先端ローラ(93)との間に中央ローラ(97)が設けられて
いるから、梃の原理により、ボールネジ軸(69)の降下力
が増幅されて型取付板(42)に伝達され、これにより、可
動型(33)が大きな力で型締される。
【0029】尚、図3のものでは、ボールネジ用サーボ
モータ(67)でボールナット(64)を回転させたが、該ボー
ルナット(64)を固定状態に配設してボールネジ軸(69)を
ボールネジ用サーボモータ(67)で回転させてもよい。
【0030】[その他] .上記実施の形態では、可動型(33)はキャビティ内の
可塑化樹脂を圧縮しながら固定型(32)に接近移動するよ
うにしたが、可動型(33)と固定型(32)から成る成形型が
完全に閉じるまでクランク機構(50)で可動盤(34)を降下
させ、この状態でキャビティ内に可塑化樹脂を注入して
最終型締装置を作動させてもよい。又、最終型締装置を
作動させることによって可動型(33)を固定型(32)側に大
きな型締力で押圧させた後に、キャビティ内に可塑化樹
脂を注入してもよい。これら場合は、成形型が完全に閉
じたときの可動型(33)の位置が既述した型締位置に対応
する。
【0031】.成形型のキャビティ内に可塑化樹脂の
注入を開始した後に、可動盤(34)がロック装置(55)(55)
の配設部まで降下してロックピン(79)(79)で上昇移動が
阻止されるようにし、その後に、最終型締装置を作動さ
せてキャビティ内の可塑化樹脂を圧縮するようにしても
よい。そして、この圧縮時には、キャビティ内への可塑
化樹脂の注入動作を継続させてもよく、又、中止させて
もよい。
【0032】.上記実施の形態では、本発明を縦形の
型締装置に適用して成形型を鉛直方向に型締するように
したが、型締方向は、必ずしも正確な鉛直方向に設定す
る必要はなく、鉛直方向に対して傾斜していてもよく、
又、水平方向に設定してもよい。即ち、本発明では、型
締方向が特定方向に限定されるものではなく、作業状況
等に応じて適宜選択できる。
【0033】.可動型(33)と固定型(32)とから成る成
形型としては、金属型の他に、木型や樹脂方を採用する
ことも可能である。
【0034】.上記実施の形態では、ロック装置(55)
(55)のロックピン(79)(79)が可動盤(34)の両側面の係合
凹部(54)(54)に嵌入した後に最終型締装置を構成するボ
ールネジ用サーボモータ(46)(46)(67)を作動させて可動
型(33)を更に型締方向に移動させるようにしたが、可動
盤(34)が降下し始めてから上記ロックピン(79)(79)が前
記係合凹部(54)(54)に嵌入するまでの間にボールネジ用
サーボモータ(46)(46)や軸受ボールネジ用サーボモータ
(67)を作動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る成形型の型締装置の
断面図
【図2】本発明の実施の形態に係る成形型の型締装置の
制御動作を説明するフローチャートチャート
【図3】最終型締装置の変形例の説明図
【図4】従来例の説明図
【符号の説明】
(32)・・・固定型 (33)・・・可動型 (34)・・・可動盤 (60)・・・送りネジ機構 (71)(81)・・・チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北山 威夫 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 古田 明寛 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 CA11 CB01 CL02 CL22 CL39 CL50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動盤を往復駆動することにより該可動
    盤に取付けた可動型を型開位置と型締位置の間で往復移
    動させ、前記型締位置では該可動型が固定型側に大きな
    型締力で押圧される成形型の型締装置に於いて、 前記可動盤を型開位置から型締方向に直線駆動させる直
    動機構と、 前記可動型が前記型締位置に到達する以前の型締準備位
    置にて前記可動盤が型締方向後方へ後退するのを阻止す
    る後退阻止手段と、 前記可動盤に設けられ且つ前記型開位置と前記型締準備
    位置との間の位置にて前記可動型を型締方向に押し出す
    為の最終型締装置を具備し、 前記直動機構と前記最終型締装置は別個の駆動源で駆動
    される、成形型の型締装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の成形型の型締装置に於
    いて、 前記直動機構は、前記可動盤を型締方向に往復移動させ
    るチェーンと、該チェーンを駆動するモータと、前記可
    動型が前記型締準備位置に到達したときに前記モータを
    停止させるモータ制御手段を備えている、成形型の型締
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の成形型の型締装
    置に於いて、 前記最終型締装置は、前記可動型を固定する型取付板に
    出力部が連結され且つモータで駆動される送りネジ機構
    である、成形型の型締装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の成形型の型締装
    置に於いて、 前記最終型締装置は、前記可動盤に設けられた直動機構
    の出力部に連結される力点と、前記可動型を固定する型
    取付板に連結される作用点と、該作用点を挟んで前記力
    点の反対側に位置し且つ前記可動盤の固定部に回動自在
    に支持された支点とを備えたリンク式倍力機構である、
    成形型の型締装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005090052A1 (ja) * 2004-03-19 2008-01-31 住友重機械工業株式会社 型締装置及び型厚調整方法

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JP4584918B2 (ja) * 2004-03-19 2010-11-24 住友重機械工業株式会社 型締装置及び型厚調整方法
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