JP2001179632A - ピーニング装置及び方法とその加工品 - Google Patents

ピーニング装置及び方法とその加工品

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JP2001179632A
JP2001179632A JP37304299A JP37304299A JP2001179632A JP 2001179632 A JP2001179632 A JP 2001179632A JP 37304299 A JP37304299 A JP 37304299A JP 37304299 A JP37304299 A JP 37304299A JP 2001179632 A JP2001179632 A JP 2001179632A
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peening
punching
peened
rotating
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JP37304299A
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Inventor
Hiroyuki Kachi
弘之 加地
Yoshinori Wakamatsu
美紀 若松
Yukimi Honnama
幸己 本生
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Aisin Kiko Co Ltd
Original Assignee
Aisin Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被ピーニング材の局所的な表面硬化と残留応
力の付与を簡単に行うこと。 【解決手段】本発明のピーニング装置及び方法は、ピー
ニング用のパンチ1と、該パンチ1を回転駆動させる回
転駆動手段3と、回転しているパンチ1を被ピーニング
材15に打つけるパンチング手段4とを具備し、回転す
るパンチ1で被ピーニング材15をパンチングする。パ
ンチ1が回転しているため、被加工面17に均一な残留
応力が付与され、かつ表面硬化がなされていく。従っ
て、単純に打撃するだけのピーニングに比べ、疲労強度
が格段と向上することか確認された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチを用いたピ
ーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼又は鋳鉄等の金属部品に対し残留応力
を付加あるいは緩和するために行うピーニングは、金属
の上をパンチで打撃する方法や鋼製のショットを金属に
投射するショットピーニングが知られているが、表面硬
化や疲れ強さを部材に発生させるためには、ショットピ
ーニングが一般的である。
【0003】しかし、ショットピーニングは、ショット
を被加工品の表面全体に噴射するため、局所的に強度を
アップすることが困難となる。また、油孔部等の切欠を
もつシャフト部材にショットピーニングを行うと、ショ
ットが切欠内に残り、油路を塞ぐなど機能的に問題を生
じる。
【0004】また、金属をパンチで打撃する方法は、単
純に被加工品の加工面を打撃する塑性加工であるが、従
来より加工面の面精度が確保されず、表面硬度が均一に
得られない等のために疲れ強さの発生が十分でない。特
に、回転シャフトのように捩れ応力を受ける部材で問題
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、金属をパン
チで打撃する方法に改良を加え、被加工品に局所的に表
面硬化や疲れ強さを簡単に付与することができるピーニ
ング装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明の発明者等は種々検討を重ね、被加工品を打撃する
パンチングだけの方法にパンチの回転を与えることによ
り何らかの変化があると考え、効果を確認した結果、本
発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明のピーニング装置は、ピ
ーニング用のパンチと、該パンチを回転駆動させる回転
駆動手段と、回転している該パンチを被ピーニング材に
打つけるパンチング手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0008】本発明のピーニング方法は、ピーニング用
のパンチを回転駆動する回転駆動工程と、回転している
該パンチを被ピーニング材に打ちつけるパンチング工程
とを有することを特徴とする。
【0009】本発明のピーニング装置あるいはピーニン
グ方法で加工される被ピーニング材は、外周面に開口す
る孔を有する金属製の有孔部材であって、該孔を区画す
る少なくとも開口部分の表面部が塑性変形加工されてい
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のピーニング装置および方法において
は、回転した状態のパンチを被ピーニング材に打つける
ものである。パンチが回転していることにより、被ピー
ニング材の打つけられた部分は、面精度が良好となるた
め、均一に表面硬化と残留応力が付加され、打付けるだ
けの加工より、疲れ強さを向上することができる。
【0011】特に本発明のピーニング装置およびピーニ
ング方法で加工される被ピーニング材は、外周面に開口
する孔を有する金属製の有孔部材であって、該孔を区画
する少なくとも開口部分の表面部が均一に表面硬化と残
留応力が付加され、打付けるだけの加工より、疲れ強さ
を向上することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のピーニング装置におい
て、ピーニング用のパンチは、高速度工具鋼、超硬合金
製が好ましい。
【0013】回転駆動手段及びピーニング手段は、実施
例の構成に限定されず、例えば第1実施例の間欠圧力エ
アーによるパンチング手段と第2実施例のエアージェッ
トによる回転駆動手段を組合わせたり、第2実施例のカ
ムによるパンチング手段と、ホルダを用いた第1実施例
のベルト等の駆動手段とを組合わせても良い。
【0014】本発明のピーニング方法において、回転駆
動工程におけるパンチの回転数は、10〜100回/分
が好ましい。表面層の面精度を得るためである。
【0015】パンチング工程の毎分の打つけ回数は、3
000〜6000回が好ましい。また、パンチング工程
の毎回の打つけ荷重は、3〜10kgf/cm2が好ま
しい。表面層の硬化および残留応力の付与に好ましいか
らである。
【0016】本発明のピーニング装置あるいは方法によ
り加工されるピーニング材は、外周面に開口する孔を軸
方向の油路に連通させたシャフト部材が適する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例を示す図面により具体
的に詳細に説明する。
【0018】第1実施例 第1実施例のピーニング装置は、ピーニング用のパンチ
1と、パンチ1を同軸状に保持するホルダ2と、ホルダ
2をベルト3を介して回転駆動する図示しないモータ
(回転駆動手段)と、パンチ1をストローク動するよう
に駆動するパンチング手段4を主要素として構成されて
いる。
【0019】パンチ1は下端に円錐状のパンチ面1aを
もち、上端にはスプライン状の外歯5をもつフランジ6
を有する棒状体である。パンチ1のパンチ面4は、ホル
ダ2から突出している。
【0020】ホルダ2は、パンチ1をその軸方向にスト
ローク動可能に収納する作動空間7をもつ筒体であり、
該作動空間7の上端側には、フランジ6の外歯5と噛合
するスプライン状の内歯8が形成されている。内歯8と
外歯5の噛合によりパンチ1はホルダ2と相対回転不能
となる。ホルダ2の下端部分は、ベース9に固定された
軸受け部材10によって支持されている。
【0021】パンチング手段4は、間欠的にエアー等の
流体の圧力を導出するホース11と、ホース11からの
流体を回転するホルダ2の作動空間7に供給する回転ジ
ョイン12と、フランジ6の下面とホルダ2内の突起1
3との間に介装された圧縮スプリング14とから構成さ
れている。
【0022】被ピーニング材15は、トランスミッショ
ンのシャフトであり、軸方向の油路16と、該油路16
に交差し外周面に開口部分17をもつ孔18とを有して
いる。被ピーニング材15は、本ピーニング装置ベッド
に設置する。
【0023】このような被ピーニング材15は、外周に
遊転ギヤとクラッチハブが装着され、変速時に捩りトル
クを受ける。従来、上記シャフト等の被ピーニング材1
5の破損は、孔18での疲労破損が大半であった。従っ
て、孔18の開口部分17の表面硬化と残留応力の付加
が要望されていたが、ショットピーニングを行うと既述
した問題があった。
【0024】本実施例のピーニング装置は、上記シャフ
ト等の被ピーニング材15の開口部分17の表面硬化と
残留応力の付加に適するものである。すなわち、本実施
例のピーニング装置を用いたピーニング方法は、パンチ
1を図示しないモータによりベルト3の駆動で所定の回
転数で回転させる回転駆動工程と、回転しているパンチ
1のパンチ面1aを被ピーニング材15における孔15
の開口部分17に打ちつけるパンチング工程とで行う。
【0025】回転駆動工程における回転数は、例えば
/分とした。パンチング工程は、ホルダ2の作動
空間7に流体圧を毎分3700回の割合で供給し、打つ
け回数が同数程度行われるようにした。また、打つけ荷
重は5kgf/cm2とした。これにより、円錐のパン
チ面1aが開口部分17に面取り面と摩擦摺動し、開口
部分17の面取り面の精度を高める。このため、開口部
分17の表面層の硬化と残留応力の付与が均等に行わ
れ、単にパンチングするだけの場合より疲労強度を強化
できることを確認した。
【0026】なお、上記実施例の構成において、圧縮ス
プリング14は、1回の流体圧で十分収縮するばね常数
が設定される。このとき、打つけ荷重が上記値となるよ
うにする。
【0027】なお、パンチ1をホルダ2に対して相対回
転不能にする手段は、上記外歯5と内歯8による嵌合手
段に限らず、圧縮スプリング14に構成することもでき
る。すなわち、圧縮スプリング14の一端をパンチ1側
に固定し、圧縮スプリング14の他端をホルダ2側に固
定すればよい。
【0028】また、加工時間は、30秒と3分にて実験
したが、加工時間による差はあまり見られなかった。
【0029】第2実施例 第2実施例のピーニング装置は、図2に示すように、円
筒状のハウジング21内の上側にパンチング手段を構成
するモータ22および該モータ22の回転軸に固着され
たカム23と、回転駆動手段を構成するエアージェット
導入部24および該エアージェット導入部24からのジ
ェット流を受けパンチ25を回転させる複数羽根26と
を主体に構成されている。
【0030】パンチ25は、第1実施例と同様に、ハウ
ジング21からパンチ面25aを突出しており、上端が
前記カム23のカム面に常時当接している。そして、カ
ム面に当接したパンチ25の上端側に、羽根26が取付
けられている。羽根26の軸方向の長さは、エアージェ
ット導入部24の高さ位置に対して、パンチ25のスト
ローク長だけ確保されている。
【0031】また、パンチ25の上端をカム面に常時当
接させるコイルばね27が設けられている。コイルばね
27は、パンチ25を軸方向に支持する保持部28とパ
ンチ25の中間に突設されたフランジ部29との間に介
装されている。なお、ハウジング21には図示しないが
エア抜け孔がある。
【0032】このような構成によっても第1実施例と同
様に、パンチ25を回転駆動させた状態でパンチ25を
被ピーニング材に打つけることができる。回転数は、ジ
ェットの流速と羽根26の面積等によって設定すること
ができる。パンチング数は、モータ22の回転数により
設定することができる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
させた状態でパンチングすることにより、パンチングだ
けによる金属材料の表面硬化および残留応力の付与以上
に、均一な表面硬化、残留応力の付与ができるので、被
加工物の特に局所的な一層の疲労強度が得られる。
【0034】また、本装置および方法は、ショットピー
ニングのように、熱処理炉、窒化炉等を用いないため、
省ペースで処理が可能となり、インライン化が容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る本発明のピーニング装置を
示す構成図である。
【図2】 第2実施例に係る本発明のピーニング装置を
示す構成図である。
【符号の説明】
1…パンチ 2…ホルダ 3…ベルト 4…パンチング
手段 5…外歯 6…フランジ 7…作動空間 8…外歯 9…ベース 10…軸受け部
材 12…回転ジョイント 13…突起 14…圧縮スプリング 15…被ピーニ
ング材 18…孔 17…開口部
分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本生 幸己 愛知県刈谷市野田町場割11番地 アイシン 機工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピーニング用のパンチと、 前記パンチを回転駆動させる回転駆動手段と、 回転している前記パンチを被ピーニング材に打つけるパ
    ンチング手段と、 を具備したことを特徴とするピーニング装置。
  2. 【請求項2】 ピーニング用のパンチを回転駆動する回
    転駆動工程と、 回転している該パンチを被ピーニング材に打ちつけるパ
    ンチング工程とを有することを特徴とするピーニング方
    法。
  3. 【請求項3】 外周面に開口する孔を有する金属製の有
    孔部材であって、該孔を区画する少なくとも開口部分の
    表面部が塑性変形加工されていることを特徴とする金属
    製の有孔部材。
  4. 【請求項4】 前記パンチが前記被ピーニング材をパン
    チングする荷重は、3〜10kgf/cm2の大きさに
    設定された請求項1、2記載のピーニング装置及び方
    法。
  5. 【請求項5】 前記パンチのパンチング回数は、300
    0〜6000回/分の範囲に設定された請求項1、2記
    載のピーニング装置。
  6. 【請求項6】 前記パンチの回転数は、10〜100/
    分の範囲に設定された請求項1、2記載のピーニング装
    置。
JP37304299A 1999-12-28 1999-12-28 ピーニング装置及び方法とその加工品 Pending JP2001179632A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020183783A1 (ja) * 2019-03-08 2020-09-17 Jfeスチール株式会社 ニードルピーニング方法

Cited By (1)

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