JP2001179596A - 工作物の内面研磨法 - Google Patents

工作物の内面研磨法

Info

Publication number
JP2001179596A
JP2001179596A JP37688699A JP37688699A JP2001179596A JP 2001179596 A JP2001179596 A JP 2001179596A JP 37688699 A JP37688699 A JP 37688699A JP 37688699 A JP37688699 A JP 37688699A JP 2001179596 A JP2001179596 A JP 2001179596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
polishing
abrasive
work
polished
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP37688699A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Tomita
好之 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tipton Manufacturing Corp
Original Assignee
Tipton Manufacturing Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tipton Manufacturing Corp filed Critical Tipton Manufacturing Corp
Priority to JP37688699A priority Critical patent/JP2001179596A/ja
Publication of JP2001179596A publication Critical patent/JP2001179596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内面が円筒状の工作物内に極わずかな研磨材
を装入してその内面を効率的に研磨する工作物の内面研
磨法を提供すること。 【解決手段】 内面が円筒状の工作物1内に研磨材Aを
装入して該内面9を研磨するようにした工作物の内面研
磨法であって、前記研磨材Aの装入容量を工作物内空間
容量の5%以内とした。 【効果】 特別な付帯設備を必要とせずまた簡単な方法
で多種類の工作物の内面研磨を短時間で行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は工作物内に研磨材
を装入してその円筒状内面を効率的に研磨する工作物の
内面研磨法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の工作物の内面研磨法は、対象とな
る工作物内に、研磨材を装入し、さらに必要に応じて水
と内面の錆防止や水の軟化をする目的でコンパウンドと
を入れ、その後工作物に回転運動を付与して内面研磨を
行っていた。この回転運動は工作物の長手軸を中心に行
うもので、回転運動によって研磨材がその群の上端より
下端に向かって滑り落ち、衝突時の圧削力によって工作
物内面を研磨していた。つまり図1に示すように工作物
1内では、研磨材Aがその群の表層部で滑って流動層を
形成し、この流動層が工作物内面9に当たるときに研磨
していた。そして流動層以外の箇所ではほとんど研磨に
寄与していなかった。この考えに基づき、研磨材装入容
量は工作物内空間容量の50%としたときに最も流動層
距離を長く取ることができるので、その時が最良の研磨
条件になると考えられていた。
【0003】またこの方法をさらに増強するものとし
て、特開昭62−241655号公報に開示されたもの
がある。このものは研磨力をアップさせる目的で円筒状
工作物内に螺旋状の羽根を挿入して回転し、強制的に研
磨材を内面に押し付けて研磨するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の方
法では研磨は可能なものの、時間がかかり効率的ではな
かった。また後者の方法では時間短縮は可能なものの、
装置構造が複雑になる上に、内径の異なる工作物に合わ
せて羽根を用意せねばならず加工段取りや製造コストの
面で得策ではなかった。この発明はこうした課題に鑑み
てなされたもので、その要旨とするところは研磨時間の
短縮が可能であると共に特別な付帯設備を必要とせず簡
単な方法で工作物の内面研磨を効率的に行うものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ちこの発明は、内面が
円筒状の工作物内に研磨材を装入して該内面を研磨する
ようにした工作物の内面研磨法において、前記研磨材の
装入容量は工作物内空間容量の5%以内としたのであ
る。このようにすると装入された研磨材には流動層はほ
とんど形成されず、少量の研磨材が工作物の内面上に並
んだ状態で内面と接し、工作物が回転運動をする一方で
研磨材は滑って一定範囲にわたって滞留する形になり、
その結果相対運動差が生じて従来の50%装入による研
磨法よりも大きな研磨力が得られる。しかし装入容量が
5%を越えると流動層が著しい形で形成され、流動層の
下方では流動層に押圧されるためか滞留がなくなり(工
作物の回転運動に連れ回りする)、結局研磨に寄与する
のは流動層のみとなり従来の研磨法と変わらなくなる。
さらにこの発明において研磨材の装入容量を工作物内空
間容量の2〜3%とすれば滑りによる滞留が広範囲に及
び且つ安定し、研磨工率は最良となる。
【0006】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下にこの発明
の第1実施形態を図2〜4を参照しながら説明する。1
は研磨対象となる内面円筒状の工作物で、その開口部は
蓋10によって密閉可能となっている。この工作物1は
内外面共に円筒状に形成され、その外周面を工作物軸と
並行に架設された2本のローラ2によって回転可能に支
持されている。ローラ2にはガイド19が工作物の大き
さに合わせて嵌着され工作物1が軸方向でずれるのを防
止している。またローラ2の端部は段付加工されて小径
状になっており軸受3に嵌入されている。この2本のロ
ーラ2は軸受3によって機台4上に架設されるが、一方
のローラ2はフリーに回転するようになっている。他方
のローラ2はその一端にプーリ5が固着され、このプー
リ5は機台4の下方に設置されたモータ7の出力を受け
て変速プーリ8a、8b、8cによりベルト6a,6b
を介して回転するようになっている。11は変速プーリ
8bと8cとを連結するシャフトで、12はプーリカバ
ーである。この第1実施形態に係る装置はこの様な簡単
な構成を基本としている。尚この装置は表面粗さを高精
度に仕上げたいものや工作物自身に負荷がかかりにくい
ことから後述の高速遠心流動式では遠心力によって変形
するもの(軟質金属など)に適している。単に時間短縮
したいのであれば後述の高速遠心流動式装置を用いた方
が効率は良い。
【0007】次にこの工作物1の蓋10を開け、内部に
研磨材Aを装入する。研磨材Aの装入容量としては内面
空間容量に対して5%以下を基本とする。この理由は5
%を越えると研磨材表層に流動層が著しい形で形成さ
れ、且つこの流動層が下部の研磨材を押圧するためか研
磨材が工作物の回転運動と共に連れ回りしてしまうから
である。その結果工作物内面と接する研磨材は工作物の
回転に連れて最下端位置から最上端位置へと移動し、つ
いには流動層に乗って再び最下端位置へと滑り落ちる従
来の研磨法と何ら差がなくなり、研磨力の向上は望めな
いからである。
【0008】この発明の研磨法では2〜3%装入容量を
最良な研磨条件としている。その理由は研磨材が内面に
対して並ぶ範囲が最も広範囲に及び且つ研磨材が工作物
の回転運動に対し連れ回りすることなく安定して一定範
囲で滞留するからである。
【0009】その後水とコンパウンドを研磨材の量に合
わせて装入する。水、コンパウンドは必ずしも必要なく
場合によっては乾式研磨で行っても良い。
【0010】この状態で蓋10をしてモータ7を起動す
ると、モータ7からの出力によって変速プーリ8aが回
動し、この回動力をベルト6aが変速プーリ8bに伝達
し、同様に変速プーリ8bがシャフト11を介して変速
プーリ8cへ伝達し、最後にベルト6bを介してプーリ
5を回動させる。プーリ5はローラ2の一方に固着され
ているのでローラ2も回転し、その結果工作物1を回転
させることになる。
【0011】一方工作物1内では、図4に示すように研
磨材Aは工作物の内面9の最下面から回転方向にかけて
滞留し、この滞留範囲で回転する工作物内面とに相対運
動差を生じて内面を研磨する。このようにして従来概念
では予想もしなかった方法により短時間で良好な研磨を
達成することができるのである。
【0012】
【実施例】この発明に基づいて実施した例を次に挙げ
る。 工作物・・・内面円筒状容器(軟質金属製) 研磨目的・・・内面粗さ向上 研磨材・・・HT−4(チップトン製、粗仕上用研磨
石)2〜3%装入 水・・・研磨材を工作物に入れた時の研磨材の表面位置
まで装入 コンパウンド・・水に対し2%装入 この条件で工作物の内面研磨をしたところ、約4日間で
目標の表面粗さに到達することができた。一方従来の5
0%装入法でも同様に行ったところ、目標値まで約1週
間かかった。
【0013】(第2実施形態)次にこの発明の第2実施
形態について図5〜7を参照しながら説明する。このも
のは高速遠心流動式装置を用いるもので、工作物1は自
転軸13に固着されたマガジン14内にクランプされ、
自転公転させて工作物内面を研磨するものである。具体
的にはマガジン14は自転軸13に固着され、この自転
軸13は軸受によって2枚のターレット15a,15b
(15bは筐状に形成されている)間に等間隔に4本配
置され自転可能になっている。また2枚のターレット1
5a、15bはその中心が公転軸16上に固設され、タ
ーレット15bは機台4下方に設けられたモータ7とこ
れらの中間に位置する減速プーリ8a,8b,8c、ベ
ルト6a、6bにより回転可能となっている。また公転
軸16は軸受20を介して機台4上に支持されている。
一方機台4の下方には工作物1の取出し時に自転軸13
のみを回転させるためのギアードモータ71が設けら
れ、その出力軸にはスプロケット51aが固着され、公
転軸16の一端のスプロケット51bとにチェーン61
aが掛回されている。スプロケット51bは公転軸16
に対し回転可能となっており、さらに公転軸16上であ
って筐状ターレット15b内には図示しない4つのスプ
ロケットがスプロケット51bと連動するようになって
おり、これらと4本の自転軸13に固着されたスプロケ
ット51cとに4つのチェーン61bが掛回されてい
る。51dはチェーン61bのテンション調整用スプロ
ケットで、チェーン61bと同数配置されている。17
はステー、18は操作盤である。
【0014】この装置の動作説明をする。先程と同様に
工作物1内に研磨材A、水、コンパウンドを入れ蓋10
をする。続いて工作物1をマガジン14にセットして装
置を起動すると、ターレット15はモータ7により減速
プーリ8a、8b、8c、ベルト6a、6bを介して公
転する。その一方で公転軸16ではスプロケット51b
がギアードモータ71(ここでは作動しない)からの規
制を受けて回転を止められているため、このスプロケッ
ト51bに連動した4つのスプロケットも回転せず、こ
れに掛回されたチェーン61bは公転方向と逆方向に回
転する。したがって自転軸13も公転方向と逆方向に回
転し、こうしてマガジン14にセットされた工作物1は
自転公転を受けて内面研磨されるのである。この装置で
は7Gから10Gもの遠心力を受けるので実施形態1の
ものに比べ約50倍もの研磨力を有し、一層の研磨時間
短縮を望むことができる。またこの様にした場合、工作
物1内では図7に示すように研磨材Aは一定範囲にわた
って滞留し、この滞留範囲で回転する工作物内面とに相
対運動差を生じて内面を研磨する。尚、この装置を用い
る場合は強い遠心力を受けるので遠心力によって変形し
ない強度を有する工作物に向いており、例えばスチール
製ガスボンベの内面研磨などに適している。
【0015】
【効果】この発明によれば、従来概念からは予想もしな
かった研磨法により研磨効率を向上させることができ、
特別な付帯設備を必要とせずまた簡単な方法で内径の異
なる多種類の工作物の内面研磨を短時間で行うことがで
きる。
【0016】また使用する研磨材の量は従来法に比べ極
わずかで済み、しかも従来のように研磨材同士の共摺り
による損耗が少なく、内面研磨のために損耗されるので
長期にわたって研磨材を使用することができ、これまで
の研磨法を根底から覆した画期的な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の研磨状況を示す要部断面図
【図2】本発明の第1実施形態に係る装置の正面図
【図3】同じく側面図
【図4】同じく研磨状況を示す要部断面図
【図5】本発明の第2実施形態に係る装置の正面図
【図6】同じく側面図
【図7】同じく研磨状況を示す要部断面図
【符号の説明】 1=工作物 9=工作物内面 A=研磨材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面が円筒状の工作物内に研磨材を装入
    して該内面を研磨するようにした工作物の内面研磨法に
    おいて、前記研磨材の装入容量は工作物内空間容量の5
    %以内としたことを特徴とする工作物の内面研磨法。
  2. 【請求項2】 前記研磨材の装入容量は工作物内空間容
    量の2〜3%としたことを特徴とする請求項1記載の工
    作物の内面研磨法。
JP37688699A 1999-12-21 1999-12-21 工作物の内面研磨法 Pending JP2001179596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37688699A JP2001179596A (ja) 1999-12-21 1999-12-21 工作物の内面研磨法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37688699A JP2001179596A (ja) 1999-12-21 1999-12-21 工作物の内面研磨法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001179596A true JP2001179596A (ja) 2001-07-03

Family

ID=18507899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37688699A Pending JP2001179596A (ja) 1999-12-21 1999-12-21 工作物の内面研磨法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001179596A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458729B1 (ko) * 2004-04-28 2004-12-03 박승근 특수용기 내면 처리용 혼합물 및 내면 처리방법
KR101001216B1 (ko) 2008-11-06 2010-12-15 한국표준과학연구원 바렐 연마법을 이용한 인증표준가스 용기의 내면처리 방법
JP2011104666A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Kobe Steel Ltd 金属製中空容器の内面研磨処理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458729B1 (ko) * 2004-04-28 2004-12-03 박승근 특수용기 내면 처리용 혼합물 및 내면 처리방법
KR101001216B1 (ko) 2008-11-06 2010-12-15 한국표준과학연구원 바렐 연마법을 이용한 인증표준가스 용기의 내면처리 방법
JP2011104666A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Kobe Steel Ltd 金属製中空容器の内面研磨処理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5355638A (en) Traction drive centrifugal finisher
US4586292A (en) Machine imparting complex rotary motion for lapping a spherical inner diameter
US6733375B2 (en) Horizontal finishing machine
US4963164A (en) Machine for surface treatment with means for positioning processing tools
US6830501B2 (en) End face polishing device
CN106826479A (zh) 弯管抛光机
JP2001179596A (ja) 工作物の内面研磨法
KR102245474B1 (ko) 연마성능을 극대화한 대용량 고속 원심연마기
JPS649142B2 (ja)
CN1079043C (zh) 双行星式滚磨光整加工机
JPH03501286A (ja) 2段の一体の回転子を持つ遊星減速装置と回転子の製法
EP0195165B1 (en) Improvements in or relating to drive mechanisms for rotating crankshafts for use in machine tools
CN201291418Y (zh) 一种行星式光饰机
JPS5815665A (ja) バレル研磨方法
CN214186713U (zh) 一种研磨机行星传动系统
JP2001232546A (ja) 動力伝達部材の研磨方法及び研磨装置、及び該動力伝達部材を用いた揺動内接噛合遊星歯車伝動機構
SU1093496A1 (ru) Станок дл обработки шариков
CN216939775U (zh) 一种便于上料的万能外圆磨床
JP2001071254A (ja) 板状工作物のバレル研磨方法
JP3583599B2 (ja) バレル仕上げ加工装置
KR102088641B1 (ko) 휴대폰 소형 부품 착색용 표면처리 배럴 조립체
CN112536707A (zh) 一种研磨机行星传动系统
JP2021142577A (ja) バリ取り装置
SU1060437A1 (ru) Планетарный центробежный станок дл обработки деталей свободным абразивом
FR2543864A1 (fr) Procede pour fabriquer des tourillons d'axes ou d'arbres

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060512

A977 Report on retrieval

Effective date: 20071206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080205

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080704

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02