JP2001179132A - フィルタ付分離板型遠心分離機 - Google Patents
フィルタ付分離板型遠心分離機Info
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- JP2001179132A JP2001179132A JP37206999A JP37206999A JP2001179132A JP 2001179132 A JP2001179132 A JP 2001179132A JP 37206999 A JP37206999 A JP 37206999A JP 37206999 A JP37206999 A JP 37206999A JP 2001179132 A JP2001179132 A JP 2001179132A
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- separating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大きい沈降面積を有することにより、軽液、重
液および固形分の分離を効率的に行なうことができる分
離板型の遠心分離機で、遠心力では分離が不十分となる
微細な固形分や軽液との比重差が少ない固形分などを効
率的に除去でき、より清澄度の高い軽液を得ることがで
きる遠心分離機を提供する。 【解決手段】外周部にスラッジ排出孔を有する回転胴と
回転胴上部を覆蓋する蓋部からなる回転体内に、截頭円
錐形状の薄板からなる分離板が回転体の軸方向に多数積
層して形成された分離板群およびスラッジ排出孔を開閉
する弁シリンダを装着した分離板型遠心分離機におい
て、分離板群の内径側にフィルタ部材を装着したことを
特徴とするフィルタ付分離板型遠心分離機。
液および固形分の分離を効率的に行なうことができる分
離板型の遠心分離機で、遠心力では分離が不十分となる
微細な固形分や軽液との比重差が少ない固形分などを効
率的に除去でき、より清澄度の高い軽液を得ることがで
きる遠心分離機を提供する。 【解決手段】外周部にスラッジ排出孔を有する回転胴と
回転胴上部を覆蓋する蓋部からなる回転体内に、截頭円
錐形状の薄板からなる分離板が回転体の軸方向に多数積
層して形成された分離板群およびスラッジ排出孔を開閉
する弁シリンダを装着した分離板型遠心分離機におい
て、分離板群の内径側にフィルタ部材を装着したことを
特徴とするフィルタ付分離板型遠心分離機。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、分離板群が装着さ
れた分離板型遠心分離機に、軽液中の固形物を濾過分離
するフィルタ部材を装着したフィルタ付分離板型遠心分
離機に関する。
れた分離板型遠心分離機に、軽液中の固形物を濾過分離
するフィルタ部材を装着したフィルタ付分離板型遠心分
離機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、固形分や水分などを含有する潤滑
油や燃料油などから、それらを分離除去して清浄油を回
収したり、固形分を含有する各種液体から固形分を分離
除去する固液分離操作などに、高速で回転する回転体の
高い遠心力作用により固形分を分離する遠心分離機が使
用されている。また、前記遠心分離機の中でも、回転体
内に分離板を積層した分離板群を装着し、分離板群の大
きい沈降面積を利用して微粒子を効率よく分離すること
ができる分離板型遠心分離機が多くの産業分野で利用さ
れており、特に船舶における潤滑油や燃料油の清浄化に
は多数使用されている。
油や燃料油などから、それらを分離除去して清浄油を回
収したり、固形分を含有する各種液体から固形分を分離
除去する固液分離操作などに、高速で回転する回転体の
高い遠心力作用により固形分を分離する遠心分離機が使
用されている。また、前記遠心分離機の中でも、回転体
内に分離板を積層した分離板群を装着し、分離板群の大
きい沈降面積を利用して微粒子を効率よく分離すること
ができる分離板型遠心分離機が多くの産業分野で利用さ
れており、特に船舶における潤滑油や燃料油の清浄化に
は多数使用されている。
【０００３】従来の分離板型遠心分離機（以下単に遠心
分離機という）は、外周部にスラッジ排出孔を有する回
転胴と回転胴上部を覆蓋する蓋部からなる回転体を回転
軸に固定し、回転体内に、截頭円錐形状の薄板からなる
分離板が回転体の軸方向に多数積層して形成された分離
板群およびスラッジ排出孔を開閉する弁シリンダを装着
している。
分離機という）は、外周部にスラッジ排出孔を有する回
転胴と回転胴上部を覆蓋する蓋部からなる回転体を回転
軸に固定し、回転体内に、截頭円錐形状の薄板からなる
分離板が回転体の軸方向に多数積層して形成された分離
板群およびスラッジ排出孔を開閉する弁シリンダを装着
している。
【０００４】前記遠心分離機は、回転体の軸心位置に挿
入されて装着された原液供給管から原液を回転体内に供
給し、供給された原液は、回転体の高速回転による遠心
力で軽液と水分などの重液や固形分およびそれらの混合
物（以下スラッジという）が分離され、比重の重い重液
やスラッジは回転体内の最大径部に蓄積され、比重の軽
い軽液は分離板群の間隙を上向流通して軽液排出流路に
具備された排出インペラにより回転体外に汲み出される
が、軽液は分離板群の間隙を上向流通する間に残存する
重液や固形分が更に沈降分離されて清澄化が促進され
る。また、回転体の最大径部に蓄積された重液およびス
ラッジは、内設された弁シリンダを、弁シリンダ駆動用
の水の水圧調整によって上下に摺動させ、最大径部に具
備されたスラッジ排出孔を開閉制御することにより、排
出および排出停止が制御される。更に、遠心分離機によ
っては、重液排出流路が設けられ、回転体の最大径部に
蓄積された重液とスラッジのうち重液のみを重液排出イ
ンペラにより汲み出す構造の装置も一般的に用いられて
いる。
入されて装着された原液供給管から原液を回転体内に供
給し、供給された原液は、回転体の高速回転による遠心
力で軽液と水分などの重液や固形分およびそれらの混合
物（以下スラッジという）が分離され、比重の重い重液
やスラッジは回転体内の最大径部に蓄積され、比重の軽
い軽液は分離板群の間隙を上向流通して軽液排出流路に
具備された排出インペラにより回転体外に汲み出される
が、軽液は分離板群の間隙を上向流通する間に残存する
重液や固形分が更に沈降分離されて清澄化が促進され
る。また、回転体の最大径部に蓄積された重液およびス
ラッジは、内設された弁シリンダを、弁シリンダ駆動用
の水の水圧調整によって上下に摺動させ、最大径部に具
備されたスラッジ排出孔を開閉制御することにより、排
出および排出停止が制御される。更に、遠心分離機によ
っては、重液排出流路が設けられ、回転体の最大径部に
蓄積された重液とスラッジのうち重液のみを重液排出イ
ンペラにより汲み出す構造の装置も一般的に用いられて
いる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の遠心分離機
においては、軽液、重液および固形分の分離が効率的に
行われ、清澄度の高い軽液を容易に得ることができる
が、微細な固形分や軽液との比重差が少ない固形分を含
有する場合には、分離効率が悪くなるため、回転体の回
転速度を上昇させて、より高い遠心力を惹起させる必要
がある。しかし、回転速度をあげるほど装置にかかる負
荷が大きくなり、従って、動力費や設備費が嵩むため、
回転速度の上昇には限界がある。なお、従来の遠心分離
機において分離可能な固形分の大きさは、最高で約５〜
１０μｍ程度までが限度であり、それ以下の粒子や比重
差が少ない固形分などにおいては、分離が不十分とな
り、軽液の清澄度を向上させにくい問題がある。
においては、軽液、重液および固形分の分離が効率的に
行われ、清澄度の高い軽液を容易に得ることができる
が、微細な固形分や軽液との比重差が少ない固形分を含
有する場合には、分離効率が悪くなるため、回転体の回
転速度を上昇させて、より高い遠心力を惹起させる必要
がある。しかし、回転速度をあげるほど装置にかかる負
荷が大きくなり、従って、動力費や設備費が嵩むため、
回転速度の上昇には限界がある。なお、従来の遠心分離
機において分離可能な固形分の大きさは、最高で約５〜
１０μｍ程度までが限度であり、それ以下の粒子や比重
差が少ない固形分などにおいては、分離が不十分とな
り、軽液の清澄度を向上させにくい問題がある。
【０００６】本発明は、前記の問題に鑑みてなされたも
のであり、大きい沈降面積を有することにより、軽液、
重液および固形分の分離を効率的に行なうことができる
分離板型の遠心分離機において、遠心力では分離が不十
分となる微細な固形分や軽液との比重差が少ない固形分
などを効率的に除去でき、より清澄度の高い軽液を得る
ことができると共に、固形分の分級を行うことができる
遠心分離機を提供する目的で成されたものである。
のであり、大きい沈降面積を有することにより、軽液、
重液および固形分の分離を効率的に行なうことができる
分離板型の遠心分離機において、遠心力では分離が不十
分となる微細な固形分や軽液との比重差が少ない固形分
などを効率的に除去でき、より清澄度の高い軽液を得る
ことができると共に、固形分の分級を行うことができる
遠心分離機を提供する目的で成されたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の要旨は、請求項１に記載の発明においては、
外周部にスラッジ排出孔を有する回転胴と回転胴上部を
覆蓋する蓋部からなる回転体内に、截頭円錐形状の薄板
からなる分離板が回転体の軸方向に多数積層して形成さ
れた分離板群およびスラッジ排出孔を開閉する弁シリン
ダを装着した分離板型遠心分離機において、前記分離板
群の内径側にフィルタ部材を装着したことを特徴とする
フィルタ付分離板型遠心分離機であり、また、請求項２
に記載の発明においては、外周部にスラッジ排出孔を有
する回転胴と回転胴上部を覆蓋する蓋部からなる回転体
内に、截頭円錐形状の薄板からなる分離板が回転体の軸
方向に多数積層して形成された分離板群およびスラッジ
排出孔を開閉する弁シリンダを装着した分離板型遠心分
離機において、円筒状フィルタ部材の外周部に前記分離
板群の截頭開口部を嵌合させて装着したことを特徴とす
るフィルタ付分離板型遠心分離機である。
の本発明の要旨は、請求項１に記載の発明においては、
外周部にスラッジ排出孔を有する回転胴と回転胴上部を
覆蓋する蓋部からなる回転体内に、截頭円錐形状の薄板
からなる分離板が回転体の軸方向に多数積層して形成さ
れた分離板群およびスラッジ排出孔を開閉する弁シリン
ダを装着した分離板型遠心分離機において、前記分離板
群の内径側にフィルタ部材を装着したことを特徴とする
フィルタ付分離板型遠心分離機であり、また、請求項２
に記載の発明においては、外周部にスラッジ排出孔を有
する回転胴と回転胴上部を覆蓋する蓋部からなる回転体
内に、截頭円錐形状の薄板からなる分離板が回転体の軸
方向に多数積層して形成された分離板群およびスラッジ
排出孔を開閉する弁シリンダを装着した分離板型遠心分
離機において、円筒状フィルタ部材の外周部に前記分離
板群の截頭開口部を嵌合させて装着したことを特徴とす
るフィルタ付分離板型遠心分離機である。
【０００８】前記フィルタ部材は、焼結金属フィルタ、
セラミックスフィルタおよび合成樹脂フィルタなどで形
成された円筒状の多孔質フィルタ、エッチングなどで穿
孔された円筒状の金属板、珪藻土やベントナイトなどの
濾過助剤を薄いフィルタ部材で挟持した円筒状のフィル
タ、又は、請求項１におけるフィルタ部材では、前記フ
ィルタ部材を分離板の内径側間隙部に嵌入する薄い環状
体として形成してもよい。また、フィルタ部材の孔径
は、分離する固形分の粒径により決定されるが、１０μ
ｍ以上の粒子は遠心力と分離板の効果で容易に除去でき
るため、０．１〜１０μｍ程度が好ましい。孔径が０．
１μｍよりも小径では濾過抵抗が大きくなり、目詰まり
も早いという問題がある。なお、フィルタ部材の孔径を
調整することにより、濾過する固形分の分級を行うこと
ができる。
セラミックスフィルタおよび合成樹脂フィルタなどで形
成された円筒状の多孔質フィルタ、エッチングなどで穿
孔された円筒状の金属板、珪藻土やベントナイトなどの
濾過助剤を薄いフィルタ部材で挟持した円筒状のフィル
タ、又は、請求項１におけるフィルタ部材では、前記フ
ィルタ部材を分離板の内径側間隙部に嵌入する薄い環状
体として形成してもよい。また、フィルタ部材の孔径
は、分離する固形分の粒径により決定されるが、１０μ
ｍ以上の粒子は遠心力と分離板の効果で容易に除去でき
るため、０．１〜１０μｍ程度が好ましい。孔径が０．
１μｍよりも小径では濾過抵抗が大きくなり、目詰まり
も早いという問題がある。なお、フィルタ部材の孔径を
調整することにより、濾過する固形分の分級を行うこと
ができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図１は本発明の一実施の形態の遠心分離
機の要部断面図である。
いて説明する。図１は本発明の一実施の形態の遠心分離
機の要部断面図である。
【００１０】１は回転胴１ａの上部を蓋１ｂで覆蓋し、
ナットで締着して一体化した回転体であり、回転体１
は、図示しない回転駆動装置により回転される垂直に立
設された回転軸４の頂部に回転胴１ａの中心部で垂直方
向に固定されている。回転胴１ａの外周部にはスラッジ
排出孔８が具備されており、また、回転体１内の底部に
は、水圧によって上下に摺動可能なスラッジ排出用の弁
シリンダ７が内設されている。前記弁シリンダ７は図示
しない水圧式開閉制御構造によって上下に摺動し、弁シ
リンダ７の最大径部上端が蓋１ｂの最大径部下端と離接
することにより、スラッジ排出孔８を開閉して重液およ
びスラッジの排出および排出停止が制御される構造とな
っている。
ナットで締着して一体化した回転体であり、回転体１
は、図示しない回転駆動装置により回転される垂直に立
設された回転軸４の頂部に回転胴１ａの中心部で垂直方
向に固定されている。回転胴１ａの外周部にはスラッジ
排出孔８が具備されており、また、回転体１内の底部に
は、水圧によって上下に摺動可能なスラッジ排出用の弁
シリンダ７が内設されている。前記弁シリンダ７は図示
しない水圧式開閉制御構造によって上下に摺動し、弁シ
リンダ７の最大径部上端が蓋１ｂの最大径部下端と離接
することにより、スラッジ排出孔８を開閉して重液およ
びスラッジの排出および排出停止が制御される構造とな
っている。
【００１１】また、回転体１には、原液供給管５および
軽液排出管１１が蓋１ｂの中心部を挿通し、原液供給管
５の先端部が回転体１内の略中央まで延設されており、
また、軽液排出管１１の先端部にインペラ１０が装着さ
れ、軽液をインペラ１０で掬いだして回転体１内から排
出する構造となっている。また、前記原液供給管５の下
部を上部で囲繞し、回転体の下部まで延設された案内筒
６が配設されており、本案内筒６の外周に沿って円筒状
のフィルタ部材３が装着され、更に、フィルタ部材３の
外周には、分離板２ａが多数積層して形成された分離板
群２が截頭開口部で嵌合して装着されている。
軽液排出管１１が蓋１ｂの中心部を挿通し、原液供給管
５の先端部が回転体１内の略中央まで延設されており、
また、軽液排出管１１の先端部にインペラ１０が装着さ
れ、軽液をインペラ１０で掬いだして回転体１内から排
出する構造となっている。また、前記原液供給管５の下
部を上部で囲繞し、回転体の下部まで延設された案内筒
６が配設されており、本案内筒６の外周に沿って円筒状
のフィルタ部材３が装着され、更に、フィルタ部材３の
外周には、分離板２ａが多数積層して形成された分離板
群２が截頭開口部で嵌合して装着されている。
【００１２】３は、分離板群２の内径側に装着したフィ
ルタ部材であり、フィルタ部材は、焼結金属フィルタ、
セラミックスフィルタおよび合成樹脂フィルタなどで形
成された円筒状の多孔質フィルタ、エッチングなどで穿
孔された円筒状の金属筒、珪藻土やベントナイトなどの
濾過助剤を薄い多孔質部材で挟持した円筒状のフィルタ
であるが、円筒状の焼結金属フィルタを用いるのが耐食
性や耐摩耗性があり、強度も大きいため好ましい。更
に、フィルタ部材３としては、前記の円筒状の形状以外
にも、分離板２ａで形成された間隙部の内径に嵌入する
薄い環状体として形成してもよい。
ルタ部材であり、フィルタ部材は、焼結金属フィルタ、
セラミックスフィルタおよび合成樹脂フィルタなどで形
成された円筒状の多孔質フィルタ、エッチングなどで穿
孔された円筒状の金属筒、珪藻土やベントナイトなどの
濾過助剤を薄い多孔質部材で挟持した円筒状のフィルタ
であるが、円筒状の焼結金属フィルタを用いるのが耐食
性や耐摩耗性があり、強度も大きいため好ましい。更
に、フィルタ部材３としては、前記の円筒状の形状以外
にも、分離板２ａで形成された間隙部の内径に嵌入する
薄い環状体として形成してもよい。
【００１３】次に、前記構成の遠心分離機の作用につい
て以下に述べる。原液を原液供給管５から回転体１内に
連続的に供給し、供給された原液は、案内筒６に導かれ
て回転体１の分離室９内に導入され、回転体１の高速回
転による遠心力で軽液と重液やスラッジが遠心分離さ
れ、重液やスラッジは回転体１内の最大径部に蓄積さ
れ、また、軽液は分離板群２の間隙を上向流通して軽液
排出流路１１に具備された排出インペラ１０により回転
体１外に汲み出され、軽液排出管路１１ａから回転体１
外に排出される。
て以下に述べる。原液を原液供給管５から回転体１内に
連続的に供給し、供給された原液は、案内筒６に導かれ
て回転体１の分離室９内に導入され、回転体１の高速回
転による遠心力で軽液と重液やスラッジが遠心分離さ
れ、重液やスラッジは回転体１内の最大径部に蓄積さ
れ、また、軽液は分離板群２の間隙を上向流通して軽液
排出流路１１に具備された排出インペラ１０により回転
体１外に汲み出され、軽液排出管路１１ａから回転体１
外に排出される。
【００１４】なお、軽液は分離板群２の間隙を上向流す
る間に重液や固形分が更に沈降分離されて清澄化が促進
されると共に、遠心力では分離が不十分となる微細な固
形分や軽液との比重差が少ない固形分などがフィルタ部
材３で濾過分離されるため、固形分を確実に除去でき、
より清澄度の高い軽液を得ることができる。また、回転
体１内の最大径部に蓄積された重液やスラッジは、内設
された弁シリンダ７が水圧式開閉制御によって上下に摺
動され、最大径部に具備されたスラッジ排出孔８を開閉
して重液やスラッジの排出および排出停止が制御され
る。更に、重液のみを排出インペラにより汲み出す構造
の遠心分離機では、重液排出流路に具備された排出イン
ペラにより回転体１外に汲み出される。
る間に重液や固形分が更に沈降分離されて清澄化が促進
されると共に、遠心力では分離が不十分となる微細な固
形分や軽液との比重差が少ない固形分などがフィルタ部
材３で濾過分離されるため、固形分を確実に除去でき、
より清澄度の高い軽液を得ることができる。また、回転
体１内の最大径部に蓄積された重液やスラッジは、内設
された弁シリンダ７が水圧式開閉制御によって上下に摺
動され、最大径部に具備されたスラッジ排出孔８を開閉
して重液やスラッジの排出および排出停止が制御され
る。更に、重液のみを排出インペラにより汲み出す構造
の遠心分離機では、重液排出流路に具備された排出イン
ペラにより回転体１外に汲み出される。
【００１５】前記の運転操作が一定期間継続されると、
フィルタ部材３の表面に固形分が蓄積し濾過効率が減少
してくるため、適宜間隔で洗浄運転又はフィルタ部材３
の取り外し洗浄が行われるが、前記洗浄運転において
は、原液の供給を停止し、回転体１内に蓄積したスラッ
ジなどを排出したのち、軽液流路１１ａ又は別接続の配
管流路から洗浄水をインペラ１０を介してフィルタ部材
３の裏面側に供給し、洗浄水を遠心力によりフィルタ部
材３の裏面側から分離室９に逆流させて付着した固形分
を除去する。除去した固形分と洗浄水は前記弁シリンダ
７の開弁操作によりスラッジ排出孔８から回転体１外に
排出する。この洗浄操作はタイマなどで制御されて定期
的におこなってもよく、また、軽液流路などに具備する
圧力計の値によりフィルタ部材３の目詰まり度を確認
し、人手で洗浄操作を行ってもよいが、圧力計の値に基
づいて洗浄操作を自動制御するのが好ましい。また、フ
ィルタ部材３の取外し洗浄においては、運転操作を全て
停止し、所定の手順で回転体１を分解してフィルタ部材
３を取出し、回転体１外で洗浄後、所定の手順で組み立
てるが、フィルタ部材３によっては、そのまま廃棄処分
することもある。
フィルタ部材３の表面に固形分が蓄積し濾過効率が減少
してくるため、適宜間隔で洗浄運転又はフィルタ部材３
の取り外し洗浄が行われるが、前記洗浄運転において
は、原液の供給を停止し、回転体１内に蓄積したスラッ
ジなどを排出したのち、軽液流路１１ａ又は別接続の配
管流路から洗浄水をインペラ１０を介してフィルタ部材
３の裏面側に供給し、洗浄水を遠心力によりフィルタ部
材３の裏面側から分離室９に逆流させて付着した固形分
を除去する。除去した固形分と洗浄水は前記弁シリンダ
７の開弁操作によりスラッジ排出孔８から回転体１外に
排出する。この洗浄操作はタイマなどで制御されて定期
的におこなってもよく、また、軽液流路などに具備する
圧力計の値によりフィルタ部材３の目詰まり度を確認
し、人手で洗浄操作を行ってもよいが、圧力計の値に基
づいて洗浄操作を自動制御するのが好ましい。また、フ
ィルタ部材３の取外し洗浄においては、運転操作を全て
停止し、所定の手順で回転体１を分解してフィルタ部材
３を取出し、回転体１外で洗浄後、所定の手順で組み立
てるが、フィルタ部材３によっては、そのまま廃棄処分
することもある。
【００１６】
【発明の効果】本発明は下記の効果を奏する。分離板型
遠心分離機の、大きい沈降面積を有し、重液および固形
分の分離を効率的に行なうことができる効果と、遠心力
では分離が不十分となる微細な固形分や軽液との比重差
が少ない固形分などを濾過分離できるフィルタ部材の効
果を持ち、重液および固形分を効率的に除去でき、より
清澄度の高い軽液を得ることができる。
遠心分離機の、大きい沈降面積を有し、重液および固形
分の分離を効率的に行なうことができる効果と、遠心力
では分離が不十分となる微細な固形分や軽液との比重差
が少ない固形分などを濾過分離できるフィルタ部材の効
果を持ち、重液および固形分を効率的に除去でき、より
清澄度の高い軽液を得ることができる。
【図１】本発明の一実施の形態の遠心分離機の要部断面
図。
図。
１：回転体 ２：分離板群 ３：フィルタ部材 ４：回転軸 ５：原液供給管 ６：案内筒 ７：弁シリンダ ８：スラッジ排出孔 ９：分離室 １０：インペラ １１：軽液排出流路
Claims (2)
- 【請求項１】外周部にスラッジ排出孔を有する回転胴と
回転胴上部を覆蓋する蓋部からなる回転体内に、截頭円
錐形状の薄板からなる分離板が回転体の軸方向に多数積
層して形成された分離板群およびスラッジ排出孔を開閉
する弁シリンダを装着した分離板型遠心分離機におい
て、前記分離板群の内径側にフィルタ部材を装着したこ
とを特徴とするフィルタ付分離板型遠心分離機。 - 【請求項２】外周部にスラッジ排出孔を有する回転胴と
回転胴上部を覆蓋する蓋部からなる回転体内に、截頭円
錐形状の薄板からなる分離板が回転体の軸方向に多数積
層して形成された分離板群およびスラッジ排出孔を開閉
する弁シリンダを装着した分離板型遠心分離機におい
て、円筒状フィルタ部材の外周部に前記分離板群の截頭
開口部を嵌合させて装着したことを特徴とするフィルタ
付分離板型遠心分離機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37206999A JP2001179132A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フィルタ付分離板型遠心分離機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP37206999A JP2001179132A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フィルタ付分離板型遠心分離機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001179132A true JP2001179132A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18499799
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP37206999A Pending JP2001179132A (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | フィルタ付分離板型遠心分離機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001179132A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6869389B2 (en) * | 2000-06-08 | 2005-03-22 | Westfalia Separator Ag | Centrifuge with sieve and method for operating said centrifuge |
| KR101137557B1 (ko) * | 2012-02-08 | 2012-04-20 | 박정숙 | 3상 및 4상 겸용 디스크형 원심분리기 |
| CN105127013A (zh) * | 2015-08-13 | 2015-12-09 | 南京中船绿洲机器有限公司 | 一种双锥度碟片式分离机 |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37206999A patent/JP2001179132A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6869389B2 (en) * | 2000-06-08 | 2005-03-22 | Westfalia Separator Ag | Centrifuge with sieve and method for operating said centrifuge |
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