JP2001178022A - 直流無停電電源の制御方法及び装置 - Google Patents

直流無停電電源の制御方法及び装置

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JP2001178022A
JP2001178022A JP36376399A JP36376399A JP2001178022A JP 2001178022 A JP2001178022 A JP 2001178022A JP 36376399 A JP36376399 A JP 36376399A JP 36376399 A JP36376399 A JP 36376399A JP 2001178022 A JP2001178022 A JP 2001178022A
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Hiroya Murakawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直流無停電電源装置において、商用電源の長期
停電や整流器等の故障により蓄電池が過放電状態に至っ
たときにも、DC−DCコンバータと負荷が停止と運転
再開を繰返す不具合を生じさせないことを課題とする。 【解決手段】DC−DCコンバータに遮断・起動判定回
路22を追加し、蓄電池が過放電状態又はそのDC−D
Cコンバータの垂下動作状態により負荷の電圧が下限許
容電圧値以下に低下するとき運転を遮断し、負荷電圧が
負荷の遮断電圧値以上の設定電圧に回復するとき再起動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄電池が過放電状
態においてもDC−DCコンバータが停止と再起動を繰
返さない直流無停電電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、たとえば特許第2
535222号に開示されているものがある。このDC
−DCコンバータ回路構成図の概要を図5に示す。
【0003】 交流電力を直流電力に変換する整流器1
1の出力端子12,13間に負荷15が接続され、一方
の出力端子12に蓄電池14の一端が接続され、蓄電池
14の両端にDC−DCコンバータ17の入力側が接続
され、DC−DCコンバータ17の出力側の一端は蓄電
池14の他端に接続され、出力側の他端は整流器11の
他方の出力端子13に接続され、DC−DCコンバータ
17の出力側の両端間にバイパスダイオード16が接続
され、バイパスダイオード16は蓄電池14に対して順
方向とされ、蓄電池14の両端に、交流電力を整流して
蓄電池14を充電する充電器19が接続される。
【0004】 商用電源と整流器11が正常である場合
は、整流器11は負荷に直流電力を供給する。また、充
電器19は蓄電池14を充電する。この状態ではDC−
DCコンバータ17は動作していない。
【0005】 この状態で商用電源が停電し整流器11
と充電器19が停止し、整流器11と充電器19の出力
がなくなると、蓄電池14が直ちにバイパスダイオード
16を通して放電し、無瞬断で負荷15に直流電力を供
給する。蓄電池14の電圧は放電とともに低下してい
く。蓄電池14の電圧からバイパスダイオード16の電
圧降下を差し引いた電圧が、負荷15が必要とする電圧
以下になる前にDC−DCコンバータ17を動作させ
る。
【0006】 DC−DCコンバータ17が動作を始め
ると、バイパスダイオード16は逆バイアスとなり、蓄
電池14はDC−DCコンバータ17を通して負荷15
に直流電力を供給する。負荷15の電圧は蓄電池14の
電圧とDC−DCコンバータ17の出力電圧の和にな
る。即ち蓄電池14の電圧低下分をΔVとし、DC−D
Cコンバータ17の出力電圧をΔVとすれば負荷15の
電圧は一定になる。従って蓄電池14の電圧が負荷15
の許容下限値以下になった場合でも、DC−DCコンバ
ータ17の出力電圧が加算されるので負荷15は正常に
動作を続けることが可能となる。
【0007】 蓄電池14の電圧が43V以下になった
状態で、商用電源が回復し整流器11の出力が正常にな
った場合はDC−DCコンバータ17の動作を停止させ
れば良い。
【0008】 なお、上記従来例には開示されていない
が、負荷15とDC−DCコンバータ17にはそれぞれ
運転制御を正常に行うための入力許容下限電圧Va、V
bが設けられ、入力下限電圧より低下すると入力電圧監
視回路によりそれぞれの運転を遮断する機能を有してお
り、負荷15の入力許容下限電圧VaはDC−DCコン
バータ17の入力許容下限電圧Vbよりも高い電圧に設
定するのが一般的である。
【0009】 負荷15とDC−DCコンバータ17は
入力許容下限電圧Va、Vbよりもそれぞれ高い入力復
帰電圧Va’、Vb’を超えた電圧が検出されるとそれ
ぞれの入力電圧監視回路によりそれぞれ運転を再開す
る。
【0010】 これらDC−DCコンバータ17の入力
許容下限電圧Vb、入力復帰電圧Vb’を与えるのは、
図4で示す回路であり、図中のA、B、Cの接続点はそ
れぞれ図5のA、B、Cの各端子に接続されている。
【0011】 図4で示すように、DC−DCコンバー
タ17の入力電圧端であるBとCには直列に抵抗器R1
と抵抗器R2が接続され、抵抗器R1と抵抗器R2との
接続点はコンパレータIC1に接続され、DC−DCコ
ンバータ17の入力電圧が入力許容下限電圧Vb(例え
ば約31V)より低下すると、抵抗器1にかかる電圧が
入力許容下限基準電圧源E1よりも低下し一端子Aへ遮
断信号が送出され、DC−DCコンバータ17は運転を
停止する。この端子Aへの遮断信号は継続して送出され
続ける。
【0012】 蓄電池14の電圧が上昇すると、抵抗器
R1にかかる電圧が、コンパレータIC1に接続された
抵抗器R3などで作られるヒステリシスで決まる電圧、
つまりDC−DCコンバータ17の入力電圧が入力復帰
電圧Vb’(例えば約33V)まで上昇すると、遮断信
号の送出のラッチが解除され一端子Aへの遮断信号がな
くなり、DC−DCコンバータ17は運転を再開する。
【0013】 また、商用電源の停電が長期化して蓄電
池過放電状態に至ると、蓄電池14の電圧とDC−DC
コンバータ17の出力電圧の和である負荷15の入力電
圧が負荷15が必要とする電圧以下に低下し、定電力負
荷である負荷15の電流つまりDC−DCコンバータ1
7の出力電流が過電流となる。DC−DCコンバータ1
7は運転を継続しながら垂下機能により出力電圧を低下
させて自身を保護する機能を有しており、負荷15が遮
断されないときは最終的には、負荷15の入力電圧は蓄
電池14の電圧にほぼ等しくなるまで低下する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、停電の長期化
などにより蓄電池が過放電状態または負荷の入力電圧が
下限許容電圧値Va以下に低下した場合においては、D
C−DCコンバータと負荷が交互に運転と停止を繰返
し、負荷に悪影響を与える問題がある。
【0015】 第一の事例として、複数の並列のDC−
DCコンバータに各々備えられた入力電圧監視回路21
が特性のバラツキにより働くものと働かないものとがあ
る場合を図5を用いて説明する。蓄電池14の放電状態
が長期化し、蓄電池14の電圧が並列運転中のDC−D
Cコンバータ17の入力電圧監視回路21の入力許容下
限電圧Vb(例えば約31V)まで低下すると、複数の
DC−DCコンバータ17で構成された回路の場合、D
C−DCコンバータ17に各々備えられた入力電圧監視
回路21の特性のバラツキにより、DC−DCコンバー
タ17と負荷15が垂下動作と運転再開を繰返す不具合
が生じる場合がある。
【0016】 この現象について詳述する。蓄電池14
の電圧がDC−DCコンバータ17の入力許容下限電圧
Vbまで低下すると、複数の入力電圧監視回路21の特
性のバラツキにより1台または複数台のDC−DCコン
バータ17の入力電圧監視回路21がまず働き、そのD
C−DCコンバータ17は運転を遮断する。これによ
り、残りの運転中のDC−DCコンバータ17は停止し
たDC−DCコンバータ17の出力電流分も担うように
なるため出力過電流となり、垂下機能が働いて出力電圧
を低下させる。これにより、負荷15の入力電圧はほぼ
蓄電池14の電圧まで低下してしまい、負荷15に入力
される電圧は負荷15の入力下限電圧Vaよりも低くな
るので運転を遮断する。
【0017】 これに伴い、負荷15に負荷電流が流れ
なくなるため、それまで出力過電流防止の垂下動作を行
っていたDC−DCコンバータ17は図3の定格電流値
Kを超えた垂下領域のある動作点Zを脱して無負荷時の
点Yに至るため、出力電圧が回復する。この動作によ
り、再び負荷15の入力復帰電圧Va’値を超えた電圧
が負荷15へ入力されるため負荷15は運転を再開す
る。
【0018】 しかし、負荷電流が流れると、前記出力
電圧を回復したDC−DCコンバータ17は再び出力過
電流となり、垂下動作により出力電圧を低下させるた
め、負荷15に入力される電圧は入力許容下限電圧Va
よりも低くなり、したがって負荷15は運転を再び遮断
する。このような状態が繰返し継続される。
【0019】 第二の事例として、DC−DCコンバー
タ17の入力電圧監視回路21が一斉に働いた場合を図
5で説明する。蓄電池14の放電状態が長期化し、蓄電
池14の電圧が1台または複数台並列運転中のDC−D
Cコンバータ17の入力電圧監視回路21の入力許容下
限電圧Vb(例えば約31V)まで低下すると、DC−
DCコンバータ17の入力電圧監視回路21が働き運転
を遮断する。すると、負荷15の入力電圧はほぼ蓄電池
14の電圧まで低下してしまい、負荷15は入力許容下
限電圧(例えば約35V)以下となり運転を停止する。
【0020】 ところが、負荷15の運転が遮断される
と無負荷となるため、蓄電池14自身の電圧ドロップが
ゼロとなり蓄電池14の電圧が急上昇し、DC−DCコ
ンバータ17の入力電圧監視回路21の入力復帰電圧V
b’の設定値(例えば約33V)まで上昇すると、DC
−DCコンバータ17は運転を再開する。DC−DCコ
ンバータ17の出力電圧が回復し、負荷15の電圧が入
力復帰電圧Va’を超えた電圧値となり、負荷15は運
転を再開する。
【0021】 しかし、再び負荷電流が流れると蓄電池
14の電圧は先程の入力許容下限電圧Vbの設定値(例
えば約31V)まで急速に低下するため、再びDC−D
Cコンバータ17の入力電圧監視回路21の入力許容下
限電圧Vb(例えば約31V)以下となり運転を遮断す
る。このような状態が繰返し継続される。
【0022】 いずれの事例であれ、負荷15は電話交
換機や伝送装置などの重要通信機器に接続されており、
負荷15の運転と停止の繰返しはそれらの装置に故障や
不具合を発生させる恐れが有るので、このような不安定
な動作をなくすことを課題とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、交流電力
を直流電力に変換し、その出力側の両端が定電力負荷の
両端に接続される整流器と、その整流器の一方の出力端
子にこれと同極性の一端が接続された蓄電池と、その蓄
電池の両端に入力側の両端が接続され、出力側の一端が
上記蓄電池の他端に接続され、出力側の他端が上記整流
器の他方の出力端子に接続されたDC−DCコンバータ
と、それらDC−DCコンバータの出力側の両端間にそ
の出力に対し逆方向になるように接続され、その蓄電池
に対して順方向になるように接続されたバイパスダイオ
ードと、その蓄電池の両端に出力側が接続された充電器
と、を具備する直流無停電電源装置において、そのDC
−DCコンバータは、蓄電池の過放電状態又はこのDC
−DCコンバータの垂下動作状態により上記負荷の電圧
が下限許容電圧値以下に低下するとき運転を遮断し、負
荷電圧が上記負荷の遮断電圧値以上の設定電圧に回復す
るとき、再起動させることを特徴とする直流無停電電源
の再起動制御方法を提案する。これにより、DC−DC
コンバータ17と負荷15が停止と運転再開を繰返す不
具合をなくすことができる。
【0024】 第二の発明は、交流電力を直流電力に変
換し、その出力側の両端が定電力負荷の両端に接続され
る整流器と、その整流器の一方の出力端子にこれと同極
性の一端が接続された蓄電池と、その蓄電池の両端に入
力側の両端が接続され、出力側の一端が上記蓄電池の他
端に互いに逆極性で接続され、出力側の他端がその整流
器の他方の出力端子に互いに同極性で接続されたDC−
DCコンバータと、そのDC−DCコンバータの出力側
の両端側にその出力に対し逆方向になるように接続さ
れ、上記蓄電池に対して順方向にバイパスダイオード
と、その蓄電池の両端に出力側が接続された充電器と、
を具備する直流無停電電源装置において、蓄電池の過放
電状態又は上記DC−DCコンバータの垂下動作状態に
よりその負荷の電圧が下限許容電圧値以下に低下すると
きそのDC−DCコンバータの運転を遮断すると共に、
負荷電圧がその負荷の遮断電圧値以上の設定電圧に回復
するまでは遮断を継続し、再起動を行わせない遮断・起
動判定回路を備えたことを特徴とする直流無停電電源装
置を提案する。これにより、DC−DCコンバータ17
と負荷15が停止と運転再開を繰返す不具合をなくすこ
とができる。
【0025】
【発明を実施するための形態及び実施例】図1に、本発
明に係る実施例を示す。この発明の特徴は、負荷15に
入力される電圧が遮断判定電圧Voの設定値(例えば約
38V)以下に低下した場合にはDC−DCコンバータ
17に運転の遮断信号を与える一方で、負荷15に入力
される電圧が起動判定電圧Vo’の設定値(例えば約4
2V)以上に回復するまではDC−DCコンバータ17
を再起動させないための遮断・起動判定回路22をDC
−DCコンバータ17に備えることである。
【0026】 本発明の実施例について詳述する。交流
電力を直流電力に変換する整流器11の出力端子12,
13間に負荷15が接続され、一方の出力端子12に蓄
電池14の一端が接続され、蓄電池14の両端に1台又
は複数台並列接続されたDC−DCコンバータ17の入
力側が接続され、DC−DCコンバータ17の出力側の
一端は蓄電池14の他端に接続され、出力側の他端は整
流器11の他方の出力端子13に接続され、DC−DC
コンバータ17の出力側の両端間にバイパスダイオード
16が接続され、バイパスダイオード16は蓄電池14
に対して順方向とされ、蓄電池14の両端に、交流電力
を整流して蓄電池14を充電する充電器19が接続され
る。
【0027】 商用電源と整流器11が正常である場合
は、整流器11は負荷15に直流電力を供給する。ま
た、充電器19は蓄電池14を充電する。この状態では
DC−DCコンバータ17は動作していない。
【0028】 この状態で商用電源が停電し整流器11
と充電器19が停止し、整流器11と充電器19の出力
がなくなると、蓄電池14が直ちにバイパスダイオード
16を通して放電し、無瞬断で負荷15に直流電力を供
給する。蓄電池14の電圧は放電とともに低下してい
く。蓄電池14の電圧からバイパスダイオード16の電
圧降下を差し引いた電圧が、負荷15が必要とする電圧
以下になる前にDC−DCコンバータ17を動作させ
る。
【0029】 DC−DCコンバータ17が動作を始め
ると、バイパスダイオード16は逆バイアスとなり、蓄
電池14はDC−DCコンバータ17を通して負荷15
に直流電力を供給する。負荷15の電圧は蓄電池14の
電圧とDC−DCコンバータ17の出力電圧の和にな
る。即ち蓄電池14の電圧低下分をΔVとし、DC−D
Cコンバータ17の出力電圧をΔVとすれば、負荷15
の電圧は一定になる。従って、蓄電池14の電圧が負荷
15の許容下限値以下になった場合でも、DC−DCコ
ンバータ17の出力電圧が加算されるので負荷15は正
常に動作を続けることが可能となる。
【0030】 負荷15とDC−DCコンバータ17
は、それぞれの入力電圧が運転制御を正常に行うための
入力許容下限電圧Va、Vbよりも低下するとそれぞれ
の運転を遮断する入力電圧監視回路を有している。負荷
15の入力許容下限電圧VaはDC−DCコンバータ1
7の入力許容下限電圧Vb(例えば約31V)より高い
電圧値に設定するのが一般的である。
【0031】 負荷15とDC−DCコンバータ17は
入力許容下限電圧Va、Vbよりもそれぞれ高い入力復
帰電圧Va’、Vb’を超えた電圧が検出されると、入
力電圧監視回路によりそれぞれ運転を再開する。
【0032】 さらに、DC−DCコンバータ17には
負荷15の電圧が遮断判定電圧Voの設定値(例えば約
38V)以下に低下した場合にはDC−DCコンバータ
17の駆動・制御回路に運転の遮断信号を与える一方
で、負荷15に入力される電圧が遮断判定電圧Voより
高い起動判定電圧Vo’の設定値(例えば約42V)以
上に回復するまではDC−DCコンバータ17を再起動
させないための遮断・起動判定回路22が備えられてい
る。
【0033】 これらDC−DCコンバータ17の入力
許容下限電圧Vb、入力復帰電圧Vb’、遮断判定電圧
Vo及び起動判定電圧Vo’を与えるのは、図2で示す
回路であり、図中のA、B、C、D、Eの接続点はそれ
ぞれ図1のA、B、C、D、Eの各端子に接続されてい
る。
【0034】 図2で示すように、DC−DCコンバー
タ17の入力電圧端であるBとCには直列に抵抗器R1
と抵抗器R2が接続され、抵抗器R1と抵抗器R2との
接続点はコンパレータIC1に接続され、DC−DCコ
ンバータ17の入力電圧が入力許容下限電圧Vb(例え
ば約31V)より低下すると、抵抗器1にかかる電圧が
入力許容下限基準電圧源E1よりも低下し一端子Aへ遮
断信号が送出され、DC−DCコンバータ17は運転を
停止する。この端子Aへの遮断信号は継続して送出され
続ける。
【0035】 蓄電池14の電圧が上昇すると、抵抗器
R1にかかる電圧がコンパレータIC1に接続された抵
抗器R3などで作られるヒステリシスで決まる電圧、つ
まりDC−DCコンバータ17の入力電圧が入力復帰電
圧Vb’(例えば約33V)まで上昇すると、遮断信号
の送出のラッチが解除され一端子Aへの遮断信号がなく
なり、DC−DCコンバータ17は運転を再開する。
【0036】 また、負荷15の電圧端であるDとEに
は直列に抵抗器R4と抵抗器R5が接続され、抵抗器R
4と抵抗器R5との接続点はコンパレータIC2に接続
され、負荷15の電圧が遮断判定電圧Vo(例えば約3
8V)より低下すると、抵抗器R4にかかる電圧が遮断
判定基準電圧源E2より低下し、ホトカプラPCの出力
が導通することにより抵抗器1が短絡され、抵抗器R1
にかかる電圧が入力許容下限基準電圧源E1より低下し
一端子Aへ遮断信号が送出され、DC−DCコンバータ
17は運転を停止する。この端子Aへの遮断信号は継続
して送出され続ける。
【0037】 負荷15の電圧が上昇すると抵抗器R4
にかかる電圧が、コンパレータIC2に接続された抵抗
器R6などで作られるヒステリシスで決まる電圧、つま
り負荷15の電圧が起動判定電圧Vo’(例えば約42
V)まで上昇すると送出信号のラッチが解除され一端子
Aへの遮断信号がなくなり、DC−DCコンバータ17
は運転を再開する。
【0038】 次に、商用電源の停電が長期化して蓄電
池過放電状態に至り、蓄電池14の電圧とDC−DCコ
ンバータ17の出力電圧の和である負荷15の電圧が負
荷15が必要とする電圧以下に低下すると、定電力負荷
である負荷15の電流、つまりDC−DCコンバータ1
7の出力電流が過電流となる。DC−DCコンバータ1
7は垂下動作により出力電圧を低下させて自身を保護す
る機能を有しており、負荷15が遮断されないときは最
終的には、負荷15の電圧は蓄電池14の電圧にほぼ等
しくなるまで低下する。
【0039】 停電の時間経過と共に、蓄電池14の出
力電圧が低下して、その出力電圧とDC−DCコンバー
タ17の出力電圧との和の電圧が、遮断・起動判定回路
22の出力遮断電圧Vo(例えば約38V)に達する
と、遮断・起動判定回路22は停止信号を送出し、一台
又は複数台並列接続されたすべてのDC−DCコンバー
タ17は運転を遮断する。
【0040】 ここで、すべてのDC−DCコンバータ
17がその入力電圧監視回路21が働いて停止するまで
の過程では、前述のように各DC−DCコンバータ17
の特性にバラツキがあるため、停止動作に入るのが遅い
DC−DCコンバータ17はいったん垂下領域で動作
し、その出力電圧が低下する。そして、この時の負荷1
5の電圧は急激にほぼ蓄電池14(例えば約31V)の
電圧まで低下する。この電圧はもちろん遮断・起動判定
回路22の遮断判定電圧Voの設定値(例えば約38
V)よりもかなり低いので、各DC−DCコンバータ1
7の特性にバラツキがあってもすべてのDC−DCコン
バータ17の遮断・起動判定回路22が働いて、すべて
のDC−DCコンバータ17は運転を遮断し、停止動作
モードにラッチする。
【0041】 したがって、従来のようにDC−DCコ
ンバータ17と負荷15が停止と運転再開を繰返すこと
はない。
【0042】 また、負荷15の運転が遮断されると無
負荷となるため、蓄電池自身の電圧ドロップがゼロとな
り蓄電池の電圧が数V急上昇する事例に対しても、すべ
てのDC−DCコンバータ17が運転遮断状態にあるの
で、負荷15の電圧はほぼ蓄電池14の電圧(例えば約
31V)まで低下しており、蓄電池の電圧が数V上昇し
ても遮断・起動判定回路22の起動判定電圧Vo’の設
定値(例えば約42V)には達しないためすべてのDC
−DCコンバータ17は停止を継続する。
【0043】 したがって、この場合も従来のようにD
C−DCコンバータ17と負荷15が停止と運転再開を
繰返すことはない。
【0044】 なお、上記の実施例では商用電源の停電
が長期化して蓄電池が過放電状態に至り、DC−DCコ
ンバータ17が垂下運転となり、出力電圧が規定値以下
となる事例を説明したが、蓄電池過放電状態に至らなく
とも並列運転中のDC−DCコンバータ17の何台かが
故障等により停止して残りのDC−DCコンバータが垂
下運転となる場合も遮断・起動判定回路22が働き、上
記実施例と同様な動作を行うから、従来のようにDC−
DCコンバータ17と負荷15が停止と運転再開を繰返
すことはない。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上述べたような特徴を有して
おり、商用電源の停電や整流器等の故障により蓄電池が
過放電状態に至ったときも、DC−DCコンバータ17
と負荷15が停止と運転再開を繰返す不具合は生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例を示す。
【図2】 本発明に係るDC−DCコンバータの入力電
圧監視回路、遮断・起動判定回路を示す。
【図3】 DC−DCコンバータの垂下特性を示す。
【図4】 従来のDC−DCコンバータの入力電圧監視
回路を示す。
【図5】 従来の実施例を示す。
【符号の説明】
11・・・整流器、12・・・出力端子(+),13・
・・出力端子(−)、14・・・蓄電池、15・・・負
荷、16・・・バイパスダイオード、17−1〜17−
N(N:並列台数)・・・DC−DCコンバータ、19
・・・充電器、21・・・入力電圧監視回路、22・・
・遮断・起動判定回路、A・・・駆動・制御回路への運
転遮断信号、B・・・入力電圧(−)、C・・・入力電
圧(+)、D・・・負荷電圧(−)、E・・・負荷電圧
(+)、PC・・・ホトカプラ、D1〜3・・・ダイオ
ード、E1・・・入力許容下限基準電圧源、E2・・・
遮断判定基準電圧源、IC1,2・・・コンパレータ、
R1〜6・・・抵抗器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月11日(2000.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長坂 義雄 東京都豊島区高田1丁目18番1号 オリジ ン電気株式会社内 (72)発明者 村瀬 正敏 東京都港区芝浦3丁目4番1号 株式会社 エヌ・ティ・ティファシリティーズ内 (72)発明者 山貝 浩 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業株 式会社工場内 (72)発明者 村川 泰也 埼玉県新座市北野三丁目6番3号 サンケ ン電気株式会社内 Fターム(参考) 5G015 FA04 GB02 GB03 HA02 HA03 HA15 JA06 JA34 JA35 JA37 JA53 JA55 5H730 AS17 AS21 BB23 BB82 CC01 CC13 CC17 DD04 EE02 EE08 EE10 FD11 FD21 FF05 XX01 XX02 XX03 XX13 XX14 XX15 XX21 XX22 XX33 XX41 XX42 XX47

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電力を直流電力に変換し、その出力側
    の両端が定電力負荷の両端に接続される整流器と、その
    整流器の一方の出力端子にこれと同極性の一端が接続さ
    れた蓄電池と、その蓄電池の両端に入力側の両端が接続
    され、出力側の一端が上記蓄電池の他端に接続され、出
    力側の他端が上記整流器の他方の出力端子に接続された
    DC−DCコンバータと、それらDC−DCコンバータ
    の出力側の両端間にその出力に対し逆方向になるように
    接続され、上記蓄電池に対して順方向になるように接続
    されたバイパスダイオードと、上記蓄電池の両端に出力
    側が接続された充電器と、を具備する直流無停電電源装
    置において、上記DC−DCコンバータは、蓄電池の過
    放電状態又は該DC−DCコンバータの垂下動作状態に
    より上記負荷の電圧が下限許容電圧値以下に低下すると
    き運転を遮断し、負荷電圧が上記負荷の遮断電圧値以上
    の設定電圧に回復するとき、再起動させることを特徴と
    する直流無停電電源の再起動制御方法。
  2. 【請求項2】交流電力を直流電力に変換し、その出力側
    の両端が定電力負荷の両端に接続される整流器と、その
    整流器の一方の出力端子にこれと同極性の一端が接続さ
    れた蓄電池と、その蓄電池の両端に入力側の両端が接続
    され、出力側の一端が上記蓄電池の他端に互いに逆極性
    で接続され、出力側の他端が上記整流器の他方の出力端
    子に互いに同極性で接続されたDC−DCコンバータ
    と、そのDC−DCコンバータの出力側の両端側にその
    出力に対し逆方向になるように接続され、上記蓄電池に
    対して順方向にバイパスダイオードと、上記蓄電池の両
    端に出力側が接続された充電器と、を具備する直流無停
    電電源装置において、蓄電池の過放電状態又は上記DC
    −DCコンバータの垂下動作状態により上記負荷の電圧
    が下限許容電圧値以下に低下するとき上記DC−DCコ
    ンバータの運転を遮断すると共に、負荷電圧が上記負荷
    の遮断電圧値以上の設定電圧に回復するまでは遮断を継
    続し、再起動を行わせない遮断・起動判定回路を備えた
    ことを特徴とする直流無停電電源装置。
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