JP2001177826A - 動画像符号化方法および装置 - Google Patents

動画像符号化方法および装置

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JP2001177826A
JP2001177826A JP35914499A JP35914499A JP2001177826A JP 2001177826 A JP2001177826 A JP 2001177826A JP 35914499 A JP35914499 A JP 35914499A JP 35914499 A JP35914499 A JP 35914499A JP 2001177826 A JP2001177826 A JP 2001177826A
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Toshio Hikima
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動きが激しい画像のように、その圧縮率が低
い部分でも、フレームレートを落とさないようにするこ
とで、動きの滑らかな映像を再生することができる動画
像符号化方法および装置を提供する。 【解決手段】 制御部106により、符号化されてバッ
ファ105に保持されたフレームの発生符号量が検出さ
れ、その後に符号化すべきフレームの発生符号量を一定
範囲内にするように、符号化すべきフレームのフレーム
サイズを切り換える切換信号がフレーム変倍部103に
出力される。フレーム変倍部103により、入力される
切換信号に従って符号化すべきフレームのフレームサイ
ズが切り換えられ、前記符号化すべきフレームが変倍さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル動画像
を符号化する動画像符号化方法および装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル動画像を符号化する動画
像符号化方法および装置において、発生符号量に応じて
フレームレートを制御する動画像符号化方法および装置
が知られている。ここでいうフレームレートとは、動画
像符号化装置から出力される単位時間当たりのフレーム
数をいう。
【0003】一般に、動画像を符号化する場合、画像の
内容に応じてデータ圧縮率が変化する。例えば、動きの
激しい画像を符号化すると、発生符号量が増加し、デー
タ圧縮率が低下する。一方、動画像符号化装置により符
号化された画像ストリームが出力される伝送路の帯域
は、通常一定である。このため、各フレームの発生符号
量に応じてフレームレートを変化させて、伝送路を有効
に利用している。すなわち、発生符号量が小さいときに
は、フレームレートを大きくし、発生符号量が大きいと
きには、フレームレートを小さくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
動画像圧縮方法および装置では、発生符号量に応じてフ
レームレートを変化させていたため、フレームレートの
低い画像を復号すると、動きがぎこちない映像が再生さ
れてしまうといった欠点があった。特に、動きが激しい
画像ほど、発生符号量が大きくなり、フレームレートが
小さくなるため、ぎこちない動きがいっそう目立ってし
まうといった問題があった。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、その目的は、動きが激しい画像
のように、その圧縮率が低い部分でも、フレームレート
を落とさないようにすることで、動きの滑らかな映像を
再生することができる動画像符号化方法および装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の動画像
符号化方法は、動画像を構成する各フレームを符号化す
る動画像符号化方法において、符号化されたフレームの
発生符号量を検出する符号量検出工程と、前記符号量検
出工程で検出された発生符号量に基づいて、その後に符
号化すべきフレームの発生符号量を一定範囲内にするよ
うに、前記符号化すべきフレームのフレームサイズを切
り換え、切り換えられたフレームサイズに従って前記符
号化すべきフレームを変倍するフレーム変倍工程とを含
むことを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の動画像符号化装置は、動
画像を構成する各フレームを符号化する動画像符号化装
置において、符号化されたフレームの発生符号量を検出
する符号量検出手段と、前記符号量検出手段により検出
された発生符号量に基づいて、その後に符号化すべきフ
レームの発生符号量を一定範囲内にするように、前記符
号化すべきフレームのフレームサイズを切り換え、切り
換えられたフレームサイズに従って前記符号化すべきフ
レームを変倍するフレーム変倍手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の動画像符号化装置は、請
求項2に記載の動画像符号化装置において、前記フレー
ム変倍手段は、前記符号量検出手段により検出された発
生符号量があらかじめ設定された第1の設定値より大き
いとき、フレームサイズを小さくし、前記符号量検出手
段により検出された発生符号量が前記第1の設定値より
小さいあらかじめ設定された第2の設定値より小さいと
き、フレームサイズを大きくすることを特徴とするもの
である。
【0009】請求項4に記載の動画像符号化装置は、請
求項2に記載の動画像符号化装置において、符号化され
た各フレームを所定のフレームレートで出力する出力手
段と、前記符号量検出手段により検出された発生符号量
を、前記出力手段により出力可能な1フレーム当たりの
符号量と比較する比較手段とを有し、前記フレーム変倍
手段は、前記比較手段の比較結果に基づいて符号化すべ
きフレームのフレームサイズを切り換えることを特徴と
するものである。
【0010】請求項5に記載の動画像符号化装置は、請
求項4に記載の動画像符号化装置において、前記比較手
段は、符号量検出手段により検出された発生符号量を、
前記出力手段により出力可能な1フレーム当たりの符号
量で除算する算出手段を有し、前記フレーム変倍手段
は、前記算出手段の算出結果が1より大きいとき、フレ
ームサイズを小さくし、前記算出手段の算出結果が1よ
り小さいあらかじめ設定された設定値より小さいとき、
フレームサイズを大きくすることを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項6に記載の動画像符号化方法は、音
声データを含む動画像を構成する各フレームを符号化す
る動画像符号化方法において、符号化すべき現フレーム
の平均音声レベルと、この現フレームより時間的に前の
既に符号化済みの参照フレームの平均音声レベルとを入
力する入力工程と、前記入力工程で入力された現フレー
ムの平均音声レベルと参照フレームの平均音声レベルと
を比較する比較工程と、前記比較工程の比較結果に基づ
いて、現フレームの発生符号量を一定範囲内にするよう
に、現フレームのフレームサイズを切り換え、切り換え
られたフレームサイズに従って現フレームを変倍するフ
レーム変倍工程とを含むことを特徴とするものである。
【0012】請求項7に記載の動画像符号化装置は、音
声データを含む動画像を構成する各フレームを符号化す
る動画像符号化装置において、符号化すべき現フレーム
の平均音声レベルと、この現フレームより時間的に前の
既に符号化済みの参照フレームの平均音声レベルとを入
力する入力手段と、前記入力手段により入力された現フ
レームの平均音声レベルと参照フレームの平均音声レベ
ルとを比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に
基づいて、現フレームの発生符号量を一定範囲内にする
ように、現フレームのフレームサイズを切り換え、切り
換えられたフレームサイズに従って前記符号化すべきフ
レームを変倍するフレーム変倍手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0013】請求項8に記載の動画像符号化装置は、請
求項7に記載の動画像符号化装置において、前記比較手
段は、入力された現フレームの平均音声レベルと参照フ
レームの平均音声レベルとの差を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された平均音声レベルの差があ
らかじめ設定された設定範囲内にあるか否かを判定する
判定手段とを有し、前記フレーム変倍手段は、前記判定
手段により前記平均音声レベルの差が前記設定範囲内に
ないと判定されたとき、フレームサイズを小さくするこ
とを特徴とするものである。
【0014】請求項9に記載の動画像符号化装置は、請
求項8に記載の動画像圧縮装置において、前記フレーム
変倍手段は、前記判定手段により前記平均音声レベルの
差が前記設定範囲内にあると所定回数連続して判定され
たとき、フレームサイズを大きくすることを特徴とする
ものである。
【0015】請求項10に記載の動画像符号化方法は、
動画像を構成する各フレームを符号化する動画像符号化
方法において、符号化すべき現フレームを既に符号化済
みの参照フレームに基づいて予測するのに用いられ、現
フレーム上の位置と参照フレーム上の位置との変位によ
り特定される動きベクトルを探索する動きベクトル探索
工程と、前記動きベクトル探索工程で探索された現フレ
ームの各動きベクトルのうち、現フレームを代表する複
数の動きベクトルの平均値を算出する平均動きベクトル
算出工程と、前記平均動きベクトル算出工程で算出され
た動きベクトルの平均値に基づいて、現フレームの発生
符号量を一定範囲内にするように、現フレームのフレー
ムサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイズに
従って現フレームを変倍するフレーム変倍工程とを含む
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項11に記載の動画像符号化装置は、
動画像を構成する各フレームを符号化する動画像符号化
装置において、符号化すべき現フレームを既に符号化済
みの参照フレームに基づいて予測するのに用いられ、現
フレーム上の位置と参照フレーム上の位置との変位によ
り特定される動きベクトルを探索する動きベクトル探索
手段と、動きベクトル探索手段により探索された現フレ
ームの各動きベクトルのうち、前記現フレームを代表す
る複数の動きベクトルの平均値を算出する平均動きベク
トル算出手段と、平均動きベクトル算出手段により算出
された動きベクトルの平均値に基づいて、現フレームの
発生符号量を一定範囲内にするように、現フレームのフ
レームサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイ
ズに従って現フレームを変倍するフレーム変倍手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0017】請求項12に記載の動画像符号化装置は、
請求項11に記載の動画像符号化装置において、前記フ
レーム変倍手段は、前記平均動きベクトル算出手段によ
り算出された動きベクトルの平均値があらかじめ設定さ
れた第1の設定値より大きいとき、フレームサイズを小
さくし、前記平均動きベクトル算出手段により算出され
た動きベクトルの平均値が前記第1の設定値より小さい
あらかじめ設定された第2の設定値より小さいとき、フ
レームサイズを大きくするものである。
【0018】請求項13に記載の動画像符号化方法は、
既に符号化済みの参照フレームに基づいて複数の現画像
ブロックからなる現フレームを符号化する動画像符号化
方法であって、各現画像ブロック毎に、参照フレーム上
に現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブロックを
含む探索領域を設定する探索領域設定工程と、前記探索
領域設定工程で設定された探索領域に含まれる各候補ブ
ロックと現画像ブロックとの間の画像の類似性を表すデ
ィストーションをそれぞれ算出するディストーション算
出工程と、前記ディストーション算出工程で算出された
複数のディストーションを比較して、前記複数の候補ブ
ロックの中から現画像ブロックに類似する類似ブロック
を特定する類似ブロック特定工程と、前記類似ブロック
特定工程で特定された類似ブロックの参照フレーム上の
位置と現画像ブロックの現フレーム上の位置との変位を
求め、動きベクトルを算出する動きベクトル算出工程と
を含む動画像符号化方法において、前記ディストーショ
ン算出工程で算出され、前記類似ブロック特定工程で類
似ブロックが特定された各現画像ブロックとそれぞれの
類似ブロックとの間の複数のディストーションのうち、
現フレームを代表する複数のディストーションの平均値
を算出する平均ディストーション算出工程と、前記平均
ディストーション算出工程で算出されたディストーショ
ンの平均値に基づいて、現フレームの発生符号量を一定
範囲内にするように、現フレームのフレームサイズを切
り換え、切り換えられたフレームサイズに従って現フレ
ームを変倍するフレーム変倍工程とを含むことを特徴と
するものである。
【0019】請求項14に記載の動画像符号化装置は、
既に符号化済みの参照フレームに基づいて複数の現画像
ブロックからなる現フレームを符号化する動画像符号化
装置であって、各現画像ブロック毎に、参照フレーム上
に現画像ブロックと同一サイズの複数の候補ブロックを
含む探索領域を設定する探索領域設定手段と、前記探索
領域設定手段により設定された探索領域に含まれる複数
の候補ブロックと現画像ブロックとの間の画像の類似性
を表すディストーションをそれぞれ算出するディストー
ション算出手段と、前記ディストーション算出手段によ
り算出された複数のディストーションを比較して、前記
複数の候補ブロックの中から現画像ブロックに類似する
類似ブロックを特定する類似ブロック特定手段と、前記
類似ブロック特定手段により特定された類似ブロックの
参照フレーム上の位置と現画像ブロックの現フレーム上
の位置との変位を求め、動きベクトルを算出する動きベ
クトル算出手段とを有する動画像符号化装置において、
前記ディストーション算出手段により算出され、前記類
似ブロック特定手段により類似ブロックが特定された各
現画像ブロックとそれぞれの類似ブロックとの間の複数
のディストーションのうち、現フレームを代表する複数
のディストーションの平均値を算出する平均ディストー
ション算出手段と、前記平均ディストーション算出手段
により算出されたディストーションの平均値に基づい
て、現フレームの発生符号量を一定範囲内にするよう
に、現フレームのフレームサイズを切り換え、切り換え
られたフレームサイズに従って現フレームを変倍するフ
レーム変倍手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0020】請求項15に記載の動画像符号化装置は、
請求項14に記載の動画像符号化装置において、前記フ
レーム変倍手段は、前記平均ディストーション算出手段
により算出されたディストーションの平均値があらかじ
め設定された第1の設定値より大きいとき、フレームサ
イズを小さくし、前記平均ディストーション算出手段に
より算出されたディストーションの平均値が前記第1の
設定値より小さいあらかじめ設定された第2の設定値よ
り小さいとき、フレームサイズを大きくすることを特徴
とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る動画像符号
化方法および装置の好ましい実施の形態を図面を参照し
て説明する。 実施の形態1.図1は、この発明に係る実施の形態1の
動画像符号化装置の構成図である。この動画像符号化装
置は、NTSC(National Television System Committ
ee)信号を、ITU−T(International Telecommunic
ation Union −Telecommunication Standardization Se
ctor)勧告H263に規定される動画像符号化方法によ
り圧縮して符号化する。
【0022】NTSC信号は、Y(輝度)信号およびC
(色差)信号を多重化したアナログ信号であり、ビデオ
カメラやビデオレコーダの出力信号に使用されている。
勧告H263は、TV電話、TV会議等の通信系におい
て動画像を比較的低いビットレートで圧縮し、リアルタ
イムで伝送することを前提に作成された規格である。な
お、カラー画像信号は、NTSC信号に限るものではな
い。また、動画像圧縮方法も、H263に限るものでは
ない。
【0023】図1に示すように、この動画像符号化装置
は、画像入力部101、画像コマ落とし部102、フレ
ーム変倍部103、画像圧縮符号化部104、バッファ
105および制御部106を備える。
【0024】画像入力部101は、NTSC信号を入力
し、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、
変換された動画像を一定のフレームレート、例えば、3
0フレーム/秒で出力する。画像コマ落とし部102
は、画像入力部101から出力された動画像に対し、い
わゆるコマ落としを行う。画像コマ落とし部102は、
入力された動画像の中から一定の間隔(フレーム枚数)
で1枚のフレームを取り除き、動画像のフレームレート
を低減する。1枚のフレームを取り除く間隔は、可変で
あり、この間隔を変化させることで、動画像の発生符号
量を制御することができる。画像入力部101から出力
される動画像のフレームレートが30フレーム/秒のと
きには、画像コマ落とし部102から出力されるフレー
ムレートは、30フレーム/秒以下になる。
【0025】フレーム変倍部103は、画像コマ落とし
部102から出力される各フレームのフレームサイズ
を、既に符号化されたフレームの発生符号量に基づいて
切り換え、切り換えられたフレームサイズに従って、符
号化すべきフレームを変倍する。フレームサイズとは、
1枚のフレームの水平方向の画素数および垂直方向のラ
イン数をいい、フレームを変倍するとは、フレームの画
素数およびライン数を変えて、フレームを拡大または縮
小することをいう。
【0026】フレームを拡大する方法としては、例え
ば、隣接する2画素間の画素値の平均値や2画素間の画
素値の傾き(差分)を求め、これらの間の画素を内挿す
る等の方法がある。また、フレームを縮小する方法とし
ては、例えば、水平方向の画素および垂直方向の画素を
それぞれ一定の周期で間引く方法や、近傍の複数の画素
の平均値を求め、これらの画素を代表する1つの画素を
生成する方法等がある。
【0027】ITU−T勧告H263においては、CI
F(Common Intermediate Format)と呼ばれる5種類の
画像フォーマット(フレームサイズ) subQCIF: 128画素× 96ライン、 QCIF : 176画素× 144ライン、 CIF : 352画素× 288ライン、 4CIF : 704画素× 576ライン、 16CIF :1408画素×1152ライン が規定され、さらに、画素数が4〜2048画素の4の
倍数であり、ライン数が4〜1152ラインまでの4の
倍数である、制限付きの任意のフレームサイズの画像フ
ォーマットが規定されている。
【0028】フレーム変倍部103は、例えば、入力画
像が前記5種類の画像フォーマットの場合には、入力画
像と等倍のフレームサイズ(等倍モード)、入力画像よ
り1サイズ大きいフレームサイズ(拡大モード)、並び
に、入力画像より1サイズ小さいフレームサイズ(縮小
モード)のうち何れかのフレームサイズを選択する。例
えば、入力画像がCIFのときには、等倍モードはCI
F、拡大モードは4CIF、縮小モードはQCIFとな
る。
【0029】また、フレーム変倍部103は、例えば、
入力画像が前記任意のサイズの画像フォーマットの場合
には、入力画像と等倍のフレームサイズ(等倍モー
ド)、画素数およびライン数がそれぞれ入力画像の2倍
のフレームサイズ(拡大モード)、並びに、画素数およ
びライン数がそれぞれ入力画像の1/2倍のフレームサ
イズ(縮小モード)のうちの何れかのフレームサイズを
選択する。
【0030】なお、フレームサイズの切換方法は、これ
に限るものではない。等倍モード、拡大モードおよび縮
小モードの変倍モードの種類も、これらに限るものでは
なく、入力画像の変倍倍率も、これらに限るものではな
い。
【0031】画像圧縮符号化部104は、フレーム変倍
部103から出力される各フレームを圧縮して符号化す
る。バッファ105は、画像圧縮符号化部104により
符号化された各フレームの符号データを一時的に保持す
る。バッファ105に保持された各フレームの符号デー
タは、伝送路により伝送可能な一定のフレームレートで
出力される。なお、バッファ105に保持された符号デ
ータを伝送路に出力する代わりに、記録媒体に記録する
ようにしてもよい。
【0032】制御部106は、これらの各部を制御す
る。制御部106は、バッファ105に保持される各フ
レームの発生符号量を監視し、監視される発生符号量に
応じてフレームサイズ(等倍モード、拡大モードおよび
縮小モード)を切り換えるための制御信号をフレーム変
倍部103に出力する。
【0033】制御部106は、例えば、符号化された1
枚のフレームがバッファ105に保持される前後のバッ
ファ105の符号量を検出し、1枚のフレームがバッフ
ァ105に保持される前の符号量Aと、1枚のフレーム
がバッファ105に保持された後の符号量Bとの差分C
(=B−A)を求め、この差分Cをあらかじめ設定され
た第1の設定値S1および第2の設定値S2と比較す
る。第1の設定値S1と第2の設定値S2との関係は、
S1>S2である。
【0034】第1の設定値S1および第2の設定値S2
は、例えば、 S1=T/F、 S2=(1/2)×(T/F)、 ここで、Tは、伝送路の帯域T(bit/秒 )、 Fは、出力画像のフレームレートF(枚/秒) のように定義される。T/Fは、伝送路に送出可能な1
フレーム当たりの符号量を意味する。
【0035】制御部106は、前記差分C(符号化され
た1フレームの符号量)が、第1の設定値S1より大き
いときには、現在のフレームサイズより1サイズ小さい
フレームサイズに切り換える制御信号をフレーム変倍部
103に出力し、前記差分Cが第2の設定値S2より小
さいときには、現在のフレームサイズより1サイズ大き
いフレームサイズに切り換える制御信号をフレーム変倍
部103に出力し、前記差分Cが第1の設定値S1およ
び第2の設定値S2の範囲内にあるときには、現在のフ
レームサイズを維持する制御信号をフレーム変倍部10
3に出力する。フレーム変倍部103は、制御部106
から出力されたこれらの制御信号に従ってフレームサイ
ズを切り換える。
【0036】図2は、実施の形態1の動画像符号化装置
の概略動作を示すフローチャートである。NTSC信号
が画像入力部101に入力されると、画像入力部101
によりアナログ信号がデジタル信号に変換され、30フ
レーム/秒のフレームレートの動画像が出力される(ス
テップS1)。この動画像は、画像コマ落とし部102
により一定間隔でコマ落としが行われ、30フレーム/
秒以下のフレームレートの動画像が出力される(ステッ
プS2)。この動画像を構成する各フレームは、制御部
106から出力されるフレームサイズの切換信号に従っ
て、フレーム変倍部103により等倍モード、拡大モー
ドおよび縮小モードの何れかの変倍モードで変倍される
(ステップS3)。変倍された各フレームは、画像圧縮
符号化部104により圧縮符号化され(ステップS
4)、バッファ105に保持される(ステップS5)。
バッファ105に保持された各フレームの符号データ
は、伝送路により伝送可能な一定のフレームレートで出
力される(ステップS6)。
【0037】図3は、図2に示されたステップS3にお
けるフレームサイズ切換動作のフローチャートである。
1枚のフレームが画像圧縮符号化部104により符号化
され、バッファ105に記憶されると、制御部106に
より、1枚のフレームがバッファ105に保持される前
の符号量Aと、1枚のフレームがバッファ105に保持
された後の符号量Bとの差分C(=B−A)が算出され
(ステップS11)、算出された差分Cが第1の設定値
S1(=T/F)で除算され、伝送路に送出可能な1フ
レーム当たりの符号量T/Fに対するフレームの符号量
Cの比率R(=C/(T/F))が算出される(ステッ
プS12)。
【0038】この算出された比率Rに基づいてフレーム
サイズを切り換える制御信号が制御部106により以下
の手順で決定される。比率Rは、第1の設定値S1に対
応する「1」と比較される(ステップS13)。比率R
が1より大きいときには、バッファ105から伝送路に
出力可能な符号データのフレームレートに対し、符号化
されたフレームの発生符号量が大きいため、現在のフレ
ームサイズより1サイズ小さいフレームサイズに切り換
える制御信号が制御部106により出力される(ステッ
プS14)。フレーム変倍部103により、現在の変倍
モードが等倍モードのときには、変倍モードが縮小モー
ドに切り換えられ、現在の変倍モードが拡大モードのと
きには、変倍モードが等倍モードに切り換えられる(ス
テップS15)。
【0039】一方、ステップS13で、比率Rが1以下
のときには、比率Rが第2の設定値S2に対応する
「0.5」と比較される(ステップS16)。比率Rが
0.5より小さいときには、バッファ105から伝送路
に出力可能な符号データのフレームレートに対し、符号
化されたフレームの発生符号量が小さいため、現在のフ
レームサイズより1サイズ大きいフレームサイズに切り
換える制御信号が制御部106により出力される(ステ
ップS17)。フレーム変倍部103により、現在の変
倍モードが等倍モードのときには、変倍モードが拡大モ
ードに切り換えられ、現在の変倍モードが縮小モードの
ときには、変倍モードが等倍モードに切り換えられる
(ステップS18)。
【0040】一方、ステップS16で、比率Rが0.5
以上のときには、バッファ105から伝送路に出力可能
な符号データのフレームレートに対し、符号化されたフ
レームの発生符号量が適正範囲に保たれているため、現
在のフレームサイズを維持する制御信号が制御部106
により出力される(ステップS19)。フレーム変倍部
103により、現在の変倍モードが維持される(ステッ
プS20)。
【0041】以上のように、実施の形態1によれば、符
号化されたフレームの発生符号量に応じてフレーム変倍
部103のフレームサイズを切り換え、切り換えられた
フレームサイズに従って符号化すべきフレームを変倍す
る。これにより、各フレームの発生符号量を一定範囲内
に保持することができるので、画像コマ落とし部102
によりフレームレートを大きく変化させることなく、動
画像を符号化することができる。したがって、各フレー
ムの画像の内容にかかわらず、略一定のフレームレート
で動画像を符号化することができるので、動きの激しい
映像のように、画像圧縮率が低い部分では、フレームレ
ートを落とさずに、動きの滑らかな映像を再生すること
ができる。また、画像圧縮率が高い部分では、高画質の
映像を再生することができる。
【0042】実施の形態2.一般に動画像は、音声とと
もに符号化される場合が多い。映像の動きが激しく、画
像の内容が大幅に変化するときには、音声も大幅に変化
する場合が多い。例えば、映像の動きが激しい顕著な場
面は、シーンチェンジのときである。シーンチェンジの
ときには、現在の時刻の画像の内容と、その1つ前の時
刻の画像の内容とは全く異なる。このとき、音声もシー
ンチェンジ前は静かであったが、シーンチェンジ後は、
急激に大きくなる等の変化が起こる。実施の形態2で
は、この音声の変化を利用して、映像の動きの激しい部
分を検出し、これにより、符号化すべきフレームのフレ
ームサイズを切り換える。
【0043】図4は、実施の形態2の動画像符号化装置
の構成図である。図4に示すように、実施の形態2の動
画像符号化装置は、画像入力部101、画像コマ落とし
部102、フレーム変倍部103、画像圧縮符号化部1
04、バッファ105、音声入力部201、音声コマ落
とし部202および制御部206を備える。ここで、図
に示された実施の形態1の動画像符号化装置の各部と同
様の構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0044】音声入力部201は、画像入力部101に
入力される各フレームに対応する音声信号を入力し、音
声コマ落とし部202に出力する。音声コマ落とし部2
02は、画像入力部101によりコマ落としが行われた
フレームと同時刻の音声信号のコマ落としを行い、残さ
れた各フレームの平均音声レベルを求め、制御部206
に出力する。
【0045】なお、画像入力部101に入力される各フ
レームの平均音声レベルをあらかじめ用意しておき、音
声入力部201は、画像入力部101に入力される各フ
レームに対応する平均音声レベルを入力し、音声コマ落
とし部202は、画像入力部101によりコマ落としが
行われるフレームに対応する平均音声レベルのコマ落と
しを行うように構成してもよい。
【0046】制御部206は、図1に示された制御部1
06と同様に、実施の形態2の動画像符号化装置の各部
を制御するが、音声コマ落とし部202から出力された
各フレームの平均音声レベルに基づいて、フレーム変倍
部103のフレームサイズ(変倍モード)を切り換える
ための制御信号を出力する点が制御部106と異なる。
【0047】制御部206は、符号化すべき現フレーム
の平均音声レベルと、このフレームよりも時間的に前の
参照フレーム(例えば、3フレーム前のフレーム)の音
声レベルとを比較する。制御部206は、例えば、現フ
レームの平均音声レベルと参照フレームの平均レベルと
の差が一定範囲にないときには、映像の動きが激しいと
判定し、現在のフレームサイズより1サイズ小さいフレ
ームサイズに切り換える制御信号をフレーム変倍部10
3に出力し、現フレームの平均音声レベルと参照フレー
ムの平均レベルとの差が一定範囲にあるときには、映像
の動きが適当な範囲にあると判定し、通常は、現在のフ
レームサイズを維持する制御信号をフレーム変倍部10
3に出力する。
【0048】さらに、制御部206は、フレームサイズ
が切り換えられた後、現フレームの平均音声レベルと参
照フレームの平均レベルとの差が一定範囲にあると、一
定時間(所定回数)連続して判定されたときには、映像
の動きが少ないと判定し、現在のフレームサイズより1
サイズ大きいフレームサイズに切り換える制御信号をフ
レーム変倍部103に出力する。フレーム変倍部103
は、制御部206から出力されたこれらの制御信号に従
ってフレームサイズを切り換える。
【0049】実施の形態2の動画像符号化装置の概略動
作は、図2に示された実施の形態1の動画像符号化装置
と同様であるが、ステップS1において、音声入力部2
01により動画像を構成する各フレームに対応する音声
が入力される動作が、ステップS2において、画像コマ
落とし部102によりコマ落としが行われたフレームに
対応する音声のコマ落としが行われ、残された各フレー
ムの平均音声レベルが求められる動作が加わる。また、
ステップS3において、制御部206によりフレーム切
換信号を決定する動作が制御部106の動作と異なるた
め、これについて説明する。
【0050】図5は、実施の形態2のフレームサイズ切
換動作のフローチャートである。制御部206により、
現フレームの平均音声レベルAと、参照フレーム(3フ
レーム前のフレーム)の平均音声レベルBとの差分C
(=B−A)が算出され(ステップS21)、算出され
た差分Cの絶対値が設定値Sの範囲内にあるか否かが判
定される(ステップS22)。
【0051】差分Cの絶対値が設定値Sの範囲を超える
ときには、映像の動きが激しく、符号化されるフレーム
の発生符号量が大きいため、現在のフレームサイズより
1サイズ小さいフレームサイズに切り換える制御信号が
制御部106により出力される(ステップS23)。フ
レーム変倍部103により、現在の変倍モードが等倍モ
ードのときには、変倍モードが縮小モードに切り換えら
れ、現在の変倍モードが拡大モードのときには、変倍モ
ードが等倍モードに切り換えられる(ステップS2
4)。
【0052】一方、差分Cの絶対値が設定値Sの範囲内
にある(ステップS22、YES)とP回連続して判定
されたときには(ステップS25、YES)、映像の動
きが少なく、符号化されるフレームの発生符号量が小さ
いため、現在のフレームサイズより1サイズ大きいフレ
ームサイズに切り換える制御信号が制御部106により
出力される(ステップS26)。フレーム変倍部103
により、現在の変倍モードが等倍モードのときには、変
倍モードが拡大モードに切り換えられ、現在の変倍モー
ドが縮小モードのときには、変倍モードが等倍モードに
切り換えられる(ステップS27)。
【0053】一方、差分Cの絶対値が設定値Sの範囲内
にある(ステップS22、YES)と判定された回数が
P回に達しないときには(ステップS25、NO)、映
像の動きが適当な範囲にあり、符号化されるフレームの
発生符号量も適正範囲にあるため、現在のフレームサイ
ズを維持する制御信号が制御部106により出力される
(ステップS28)。フレーム変倍部103により、現
在の変倍モードが維持される(ステップS29)。
【0054】以上のように、実施の形態2によれば、符
号化すべき現フレームと既に符号化済みの参照フレーム
との音声の変化を検出し、検出された音声の変化から映
像の動きに応じた現フレームの発生符号量を推定し、フ
レーム変倍部103のフレームサイズを切り換える。こ
れにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができ
る。
【0055】実施の形態3.動画像の符号化では、一般
に、動き補償を用いたフレーム間符号化が行われる。動
き補償フレーム間符号化では、符号化すべき現フレーム
上のある位置の画像が、既に符号化済みの参照フレーム
上の元の位置からどの程度移動したか(変位)を特定す
る動きベクトルを探索し、探索された動きベクトルおよ
び参照フレーム上の元の位置の画像から現フレームを予
測する。そして、現フレームと予測フレームとの差分画
像に対し画像圧縮を行うことで、高い圧縮率の符号デー
タを得ている。例えば、画像内の物体が平行移動を行う
フレーム間の符号化の際には、特にその効果が発揮され
る。実施の形態3では、動きの大きさを示す動きベクト
ルを利用し、符号化すべき現フレームのフレームサイズ
を切り換える。
【0056】図6は、実施の形態3の動画像符号化装置
の構成図である。図6に示すように、実施の形態3の動
画像符号化装置は、画像入力部101、画像コマ落とし
部102、フレーム変倍部103、画像圧縮符号化部1
04、バッファ105および制御部306を備える。こ
こで、図1に示された実施の形態1の動画像符号化装置
の各部と同様の構成には、同一符号を付し、内容が重複
する事項に関してはその説明を省略する。
【0057】画像圧縮符号化部104は、動き検出/動
き補償部301およびDCT/量子化/VLC部302
を備える。動き検出/動き補償部301は、既に符号化
済みの参照フレームを参照し、現フレームを予測するた
めの動きベクトルを探索する。動き検出/動き補償部3
01は、現フレームを、例えば16画素×16ラインの
マクロブロックに分割し、分割された各マクロブロック
毎に動きベクトルを求める。動きベクトルの探索は、従
来良く知られるように、例えば、次のように行われる。
【0058】動き検出/動き補償部301は、現フレー
ム上の現マクロブロックに対し、参照フレーム上に現マ
クロブロックと同一サイズの複数の候補ブロックを含む
探索領域を設定する。動き検出/動き補償部301は、
各候補ブロックと現マクロブロックとの間に、それぞれ
画像の類似性を表すディストーションを算出する。動き
検出/動き補償部301は、これらのディストーション
を比較し、現マクロブロックに類似する類似ブロック
(1つの候補ブロック)を特定する。動き検出/動き補
償部301は、特定された類似ブロックの参照フレーム
上の位置と現フレーム上の現マクロブロックの位置との
変位を求め、動きベクトルを算出する。
【0059】動き検出/動き補償部301は、各マクロ
ブロックの動きベクトルと、これらの動きベクトルのそ
れぞれに対応する参照フレームの類似ブロックとから現
フレームの予測フレームを生成して動き補償を行い、現
フレームと予測フレームとの差分画像をDCT/量子化
/VLC部302に出力する。なお、動き検出/動き補
償部301は、フレーム内(イントラ)符号化のときに
は、入力画像をそのままDCT/量子化/VLC部30
2に出力する。
【0060】DCT/量子化/VLC部302は、入力
された各マクロブロックに対し、DCT(Discrete Cos
ine Transfom;離散コサイン変換)、量子化およびVL
C(Variable Length Coding)を行い、ヘッダ等の付随
情報を付加して符号データを生成する。
【0061】制御部306は、図1に示された制御部1
06と同様に、実施の形態3の動画像符号化装置の各部
を制御するが、動き検出/動き補償部301により探索
された動きベクトルMVに基づいて、フレーム変倍部1
03のフレームサイズ(変倍モード)を切り換えるため
の制御信号を出力する点が制御部106と異なる。
【0062】制御部306は、符号化すべき現フレーム
の動きベクトルのうち、現フレームを代表する複数の動
きベクトルの平均値Aを算出して、正規化する。現フレ
ームを代表する複数の動きベクトルは、現フレームの全
てのマクロブロックの動きベクトルでもよく、現フレー
ムの一部のマクロブロックの動きベクトルでもよい。現
フレームの一部の動きベクトルとしては、例えば、現フ
レームの中央部(画面中央)の動きベクトルや、値が大
きい上位数個の動きベクトルとすることができる。現フ
レームの全ての動きベクトルの平均値を算出する場合に
は、現フレームの正確な平均値を得ることができる。一
方、現フレームの一部の動きベクトルの平均値を算出す
る場合には、演算処理を高速に行うことができる。
【0063】制御部306は、算出された動きベクトル
の平均値Aをあらかじめ設定された第1の設定値S1お
よび第2の設定値S2と比較する。第1の設定値S1と
第2の設定値S2との関係は、 S1>S2 である。
【0064】第1の設定値S1および第2の設定値S2
は、例えば、 S1=B S2=1/2×B のように定義される。
【0065】制御部306は、動きベクトルの平均値A
が第1の設定値S1より大きいときには、現在のフレー
ムサイズより1サイズ小さいフレームサイズに切り換え
る制御信号をフレーム変倍部103に出力し、動きベク
トルの平均値Aが第2の設定値S2より小さいときに
は、現在のフレームサイズより1サイズ大きいフレーム
サイズに切り換える制御信号をフレーム変倍部103に
出力し、動きベクトルの平均値Aが第1の設定値S1お
よび第2の設定値S2の範囲内にあるときには、現在の
フレームサイズを維持する制御信号をフレーム変倍部1
03に出力する。フレーム変倍部103は、制御部30
6から出力されたこれらの制御信号に従ってフレームサ
イズを切り換える。
【0066】実施の形態3の動画像符号化装置の概略動
作は、図2に示された実施の形態1の動画像符号化装置
と同様であるが、ステップS3において、制御部306
によりフレーム切換信号を決定する動作が制御部106
と異なるため、これについて説明する。
【0067】図7は、実施の形態3のフレームサイズ切
換動作のフローチャートである。動き検出/動き補償部
301により符号化すべき現フレームの全ての動きベク
トルMVが探索されると、制御部306により、これら
の動きベクトルMVの平均値Aが算出され(ステップS
31)、算出された動きベクトルの平均値AがBで除算
され、比率R(=A/B)が求められる(ステップS3
2)。
【0068】この算出された比率Rに基づいてフレーム
サイズを切り換える制御信号が制御部306により以下
の手順で決定される。比率Rは、第1の設定値S1に対
応する「1」と比較される(ステップS33)。比率R
が1より大きいときには、映像の動きが激しく、符号化
すべき現フレームの発生符号量が大きいため、現在のフ
レームサイズより1サイズ小さいフレームサイズに切り
換える制御信号が制御部306により出力される(ステ
ップS34)。フレーム変倍部103により、現在の変
倍モードが等倍モードのときには、変倍モードが縮小モ
ードに切り換えられ、現在の変倍モードが拡大モードの
ときには、変倍モードが等倍モードに切り換えられる
(ステップS35)。
【0069】一方、ステップS33で、比率Rが1以下
のときには、比率Rが第2の設定値S2に対応する
「0.5」と比較される(ステップS36)。比率Rが
0.5より小さいときには、映像の動きが少なく、符号
化すべき現フレームの発生符号量が小さいため、現在の
フレームサイズより1サイズ大きいフレームサイズに切
り換える制御信号が制御部306により出力される(ス
テップS37)。フレーム変倍部103により、現在の
変倍モードが等倍モードのときには、変倍モードが拡大
モードに切り換えられ、現在の変倍モードが縮小モード
のときには、変倍モードが等倍モードに切り換えられる
(ステップS38)。
【0070】一方、ステップS36で、比率Rが0.5
以上のときには、映像の動きが適正な範囲内にあり、符
号化すべき現フレームの発生符号量が適正範囲に保たれ
ているため、現在のフレームサイズを維持する制御信号
が制御部306により出力される(ステップS39)。
フレーム変倍部103により、現在の変倍モードが維持
される(ステップS40)。
【0071】なお、上記の例では、同じフレームサイズ
を維持する上での動きベクトルの平均値Aの適正範囲を 0.5≦A/B≦1 となるように設定しているが、動きベクトルの平均値A
の適正範囲の設定方法は、これに限るものではない。例
えば、 S1=C S2=0.3×C とし、 0.3≦A2/B≦1 を適正範囲とすることもできる。
【0072】以上のように、実施の形態3によれば、動
き検出/動き補償部301により探索された現フレーム
の動きベクトルの平均値Aを求め、この動きベクトルの
平均値Aから、映像の動きに応じた現フレームの発生符
号量を推定し、フレーム変倍部103のフレームサイズ
を切り換える。これにより、実施の形態1と同様の効果
を得ることができる。
【0073】実施の形態4.前述のように、動き検出/
動き補償部301により動きベクトルを探索する際に
は、探索領域内の各候補ブロックと現画像ブロックとの
間で、画像の類似性を表すディストーションが算出さ
れ、これらのディストーションが比較されて、現マクロ
ブロックに類似する類似ブロック(1つの候補ブロッ
ク)が特定される。実施の形態4では、動きベクトルの
代わりにディストーションを利用し、符号化すべき現フ
レームのフレームサイズを切り換える。
【0074】なお、ディストーションとは、現マクロブ
ロックと候補ブロックとの位置的に対応する画素間の差
分値をそれぞれ算出し、これらの差分値が正負で相殺さ
れないように、差分値の絶対値演算または二乗演算を行
い、総和したものである。計算の容易さの点から差分値
の絶対値の総和が頻繁に用いられる。ディストーション
の値が小さいほど、2つの画像ブロック間の画像の類似
性が高いことになる。
【0075】図8は、実施の形態4の動画像符号化装置
の構成図である。図8に示すように、実施の形態4の動
画像符号化装置は、図6に示された実施の形態3の動画
像符号化装置の制御部306を制御部406に置き換え
たものである。ここで、図6に示された実施の形態3の
動画像符号化装置の各部と同様の構成には、同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0076】制御部406は、図6に示された制御部3
06と同様に、実施の形態4の動画像符号化装置の各部
を制御するが、動き検出/動き補償部301により算出
されたディストーションDISに基づいて、フレーム変
倍部103のフレームサイズの変倍モードを切り換える
ための制御信号を出力する点が制御部306と異なる。
【0077】制御部406は、動き検出/動き補償部3
01により符号化すべき現フレームの動きベクトルを探
索する際に算出された各マクロブロックとそれぞれの類
似ブロックとの間のディストーションのうち、現フレー
ムを代表する複数のディストーションの平均値Aを算出
して、正規化する。
【0078】現フレームを代表するディストーション
は、現フレームの全てのマクロブロックのディストーシ
ョンでもよく、現フレームの一部のマクロブロックに対
応するディストーションでもよい。現フレームの一部の
ディストーションとしては、例えば、現フレームの中央
部(画面中央)のディストーションや、値が大きい上位
数個のディストーションとすることができる。現フレー
ムの全てのディストーションの平均値を算出する場合に
は、正確な平均値を得ることができる。一方、現フレー
ムの一部のディストーションの平均値を算出する場合に
は、演算処理を高速に行うことができる。
【0079】制御部406は、算出されたディストーシ
ョンの平均値Aをあらかじめ設定された第1の設定値S
1および第2の設定値S2と比較する。第1の設定値S
1と第2の設定値S2との関係は、 S1>S2 である。
【0080】第1の設定値S1および第2の設定値S2
は、例えば、 S1=B S2=1/2×B のように定義される。
【0081】制御部406は、ディストーションの平均
値Aが第1の設定値S1より大きいときには、現在のフ
レームサイズより1サイズ小さいフレームサイズに切り
換える制御信号をフレーム変倍部103に出力し、ディ
ストーションの平均値Aが第2の設定値S2より小さい
ときには、現在のフレームサイズより1サイズ大きいフ
レームサイズに切り換える制御信号をフレーム変倍部1
03に出力し、ディストーションの平均値Aが第1の設
定値S1および第2の設定値S2の範囲内にあるときに
は、現在のフレームサイズを維持する制御信号をフレー
ム変倍部103に出力する。フレーム変倍部103は、
制御部406から出力されたこれらの制御信号に従って
フレームサイズを切り換える。
【0082】実施の形態4の動画像符号化装置の動作
は、実施の形態3の動画像符号化装置の動作と同様であ
り、図7に示されるステップS31における動きベクト
ルの平均値Aの算出をディストーションの平均値Aの算
出に置き換えることで実現されるため、その詳細な説明
を省略する。
【0083】以上のように、実施の形態4によれば、動
き検出/動き補償部301により現フレームの動きベク
トルを探索するために算出された各マクロブロックとそ
れぞれの類似ブロックとの間のディストーションの平均
値Aを求め、このディストーションの平均値Aから、映
像の動きに応じた現フレームの発生符号量を推定し、フ
レーム変倍部103の変倍モードを切り換える。これに
より、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0084】なお、実施の形態1における発生符号量の
検出手段、実施の形態2における音声レベルの変化量の
検出手段、実施の形態3における動きベクトルの平均値
の検出手段および実施の形態4におけるディストーショ
ンの平均値の検出手段を任意に組み合わせ、これらの検
出値に基づいてフレーム変倍部103のフレームサイズ
を切り換えるようにしてもよい。
【0085】また、上記各実施の形態の動画像符号化方
法を実行するプログラムを作成し、CD−ROM、ハー
ドディスク等の記録媒体に記録することができる。これ
らのプログラムを実行することで、各実施の形態の動画
像符号化装置のそれぞれの動作を実現することができ
る。
【発明の効果】この発明によれば、符号化されたフレー
ムの発生符号量を検出し、検出された発生符号量に基づ
いて、その後に符号化すべきフレームの発生符号量を一
定範囲内にするように、前記符号化すべきフレームのフ
レームサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイ
ズに従って前記符号化すべきフレームを変倍する。これ
により、各フレームの発生符号量を一定範囲内に保持す
ることができるので、フレームレートを大きく変化させ
ることなく、動画像を符号化することができる。したが
って、各フレームの画像の内容にかかわらず、略一定の
フレームレートで動画像を符号化することができるの
で、動きの激しい映像のように、画像圧縮率が低い部分
では、フレームレートを落とさずに、動きの滑らかな映
像を再生することができる。また、画像圧縮率が高い部
分では、高画質の映像を再生することができる。
【0086】また、この発明によれば、符号化すべき現
フレームと既に符号化済みの参照フレームとの音声の変
化を検出し、検出された音声の変化から、映像の動きに
応じた現フレームの発生符号量を推定し、これにより、
符号化すべき現フレームのフレームサイズを切り換え、
切り換えられたフレームサイズに従って現フレームを変
倍する。したがって、上記の符号化されたフレームの発
生符号量を検出する場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0087】さらに、この発明によれば、現フレームの
動きベクトルの平均値を求め、この動きベクトルの平均
値から、映像の動きに応じた現フレームの発生符号量を
推定し、これにより、符号化すべき現フレームのフレー
ムサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイズに
従って現フレームを変倍する。したがって、上記の符号
化されたフレームの発生符号量を検出する場合と同様の
効果を得ることができる。
【0088】また、この発明によれば、現フレームの動
きベクトルを探索する際に算出される各現画像ブロック
とそれぞれの類似ブロックとの間のディストーションの
平均値を求め、このディストーションの平均値から、映
像の動きに応じた現フレームの発生符号量を推定し、こ
れにより、符号化すべき現フレームのフレームサイズを
切り換え、切り換えられたフレームサイズに従って現フ
レームを変倍する。したがって、上記の符号化されたフ
レームの発生符号量を検出する場合と同様の効果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る実施の形態1の動画像符号化
装置の構成図である。
【図2】 実施の形態1の動画像符号化装置の概略動作
を示すフローチャートである。
【図3】 フレームサイズ切換動作のフローチャートで
ある。
【図4】 実施の形態2の動画像符号化装置の構成図で
ある。
【図5】 実施の形態2のフレームサイズ切換動作のフ
ローチャートである。
【図6】 実施の形態3の動画像符号化装置の構成図で
ある。
【図7】 実施の形態3のフレームサイズ切換動作のフ
ローチャートである。
【図8】 実施の形態4の動画像符号化装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
101 画像入力部 102 画像コマ落とし部 103 フレーム変倍部 104 画像圧縮符号化部 105 バッファ 106 制御部 201 音声入力部 202 音声コマ落とし部 206 制御部 301 動き検出/動き補償部 302 DCT/量子化/VLC部 306 制御部 406 制御部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像を構成する各フレームを符号化す
    る動画像符号化方法において、 符号化されたフレームの発生符号量を検出する符号量検
    出工程と、 前記符号量検出工程で検出された発生符号量に基づい
    て、その後に符号化すべきフレームの発生符号量を一定
    範囲内にするように、前記符号化すべきフレームのフレ
    ームサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイズ
    に従って前記符号化すべきフレームを変倍するフレーム
    変倍工程とを含むことを特徴とする動画像符号化方法。
  2. 【請求項2】 動画像を構成する各フレームを符号化す
    る動画像符号化装置において、 符号化されたフレームの発生符号量を検出する符号量検
    出手段と、 前記符号量検出手段により検出された発生符号量に基づ
    いて、その後に符号化すべきフレームの発生符号量を一
    定範囲内にするように、前記符号化すべきフレームのフ
    レームサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイ
    ズに従って前記符号化すべきフレームを変倍するフレー
    ム変倍手段とを備えたことを特徴とする動画像符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の動画像符号化装置にお
    いて、 前記フレーム変倍手段は、前記符号量検出手段により検
    出された発生符号量があらかじめ設定された第1の設定
    値より大きいとき、フレームサイズを小さくし、前記符
    号量検出手段により検出された発生符号量が前記第1の
    設定値より小さいあらかじめ設定された第2の設定値よ
    り小さいとき、フレームサイズを大きくすることを特徴
    とする動画像符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の動画像符号化装置にお
    いて、 符号化された各フレームを所定のフレームレートで出力
    する出力手段と、 前記符号量検出手段により検出された発生符号量を、前
    記出力手段により出力可能な1フレーム当たりの符号量
    と比較する比較手段とを有し、 前記フレーム変倍手段は、前記比較手段の比較結果に基
    づいて符号化すべきフレームのフレームサイズを切り換
    えることを特徴とする動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の動画像符号化装置にお
    いて、 前記比較手段は、符号量検出手段により検出された発生
    符号量を、前記出力手段により出力可能な1フレーム当
    たりの符号量で除算する算出手段を有し、 前記フレーム変倍手段は、前記算出手段の算出結果が1
    より大きいとき、フレームサイズを小さくし、前記算出
    手段の算出結果が1より小さいあらかじめ設定された設
    定値より小さいとき、フレームサイズを大きくすること
    を特徴とする動画像符号化装置。
  6. 【請求項6】 音声データを含む動画像を構成する各フ
    レームを符号化する動画像符号化方法において、 符号化すべき現フレームの平均音声レベルと、この現フ
    レームより時間的に前の既に符号化済みの参照フレーム
    の平均音声レベルとを入力する入力工程と、 前記入力工程で入力された現フレームの平均音声レベル
    と参照フレームの平均音声レベルとを比較する比較工程
    と、 前記比較工程の比較結果に基づいて、現フレームの発生
    符号量を一定範囲内にするように、現フレームのフレー
    ムサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイズに
    従って現フレームを変倍するフレーム変倍工程とを含む
    ことを特徴とする動画像符号化方法。
  7. 【請求項7】 音声データを含む動画像を構成する各フ
    レームを符号化する動画像符号化装置において、 符号化すべき現フレームの平均音声レベルと、この現フ
    レームより時間的に前の既に符号化済みの参照フレーム
    の平均音声レベルとを入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された現フレームの平均音声レ
    ベルと参照フレームの平均音声レベルとを比較する比較
    手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、現フレームの発生
    符号量を一定範囲内にするように、現フレームのフレー
    ムサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイズに
    従って前記符号化すべきフレームを変倍するフレーム変
    倍手段とを備えたことを特徴とする動画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の動画像符号化装置にお
    いて、 前記比較手段は、 入力された現フレームの平均音声レベルと参照フレーム
    の平均音声レベルとの差を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された平均音声レベルの差があ
    らかじめ設定された設定範囲内にあるか否かを判定する
    判定手段とを有し、 前記フレーム変倍手段は、前記判定手段により前記平均
    音声レベルの差が前記設定範囲内にないと判定されたと
    き、フレームサイズを小さくすることを特徴とする動画
    像符号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の動画像符号化装置にお
    いて、 前記フレーム変倍手段は、前記判定手段により前記平均
    音声レベルの差が前記設定範囲内にあると所定回数連続
    して判定されたとき、フレームサイズを大きくすること
    を特徴とする動画像符号化装置。
  10. 【請求項10】 動画像を構成する各フレームを符号化
    する動画像符号化方法において、 符号化すべき現フレームを既に符号化済みの参照フレー
    ムに基づいて予測するのに用いられ、現フレーム上の位
    置と参照フレーム上の位置との変位により特定される動
    きベクトルを探索する動きベクトル探索工程と、 前記動きベクトル探索工程で探索された現フレームの各
    動きベクトルのうち、現フレームを代表する複数の動き
    ベクトルの平均値を算出する平均動きベクトル算出工程
    と、 前記平均動きベクトル算出工程で算出された動きベクト
    ルの平均値に基づいて、現フレームの発生符号量を一定
    範囲内にするように、現フレームのフレームサイズを切
    り換え、切り換えられたフレームサイズに従って現フレ
    ームを変倍するフレーム変倍工程とを含むことを特徴と
    する動画像符号化方法。
  11. 【請求項11】 動画像を構成する各フレームを符号化
    する動画像符号化装置において、 符号化すべき現フレームを既に符号化済みの参照フレー
    ムに基づいて予測するのに用いられ、現フレーム上の位
    置と参照フレーム上の位置との変位により特定される動
    きベクトルを探索する動きベクトル探索手段と、 動きベクトル探索手段により探索された現フレームの各
    動きベクトルのうち、現フレームを代表する複数の動き
    ベクトルの平均値を算出する平均動きベクトル算出手段
    と、 平均動きベクトル算出手段により算出された動きベクト
    ルの平均値に基づいて、現フレームの発生符号量を一定
    範囲内にするように、現フレームのフレームサイズを切
    り換え、切り換えられたフレームサイズに従って現フレ
    ームを変倍するフレーム変倍手段とを備えたことを特徴
    とする動画像符号化装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の動画像符号化装置
    において、 前記フレーム変倍手段は、前記平均動きベクトル算出手
    段により算出された動きベクトルの平均値があらかじめ
    設定された第1の設定値より大きいとき、フレームサイ
    ズを小さくし、前記平均動きベクトル算出手段により算
    出された動きベクトルの平均値が前記第1の設定値より
    小さいあらかじめ設定された第2の設定値より小さいと
    き、フレームサイズを大きくすることを特徴とする動画
    像符号化装置。
  13. 【請求項13】 既に符号化済みの参照フレームに基づ
    いて複数の現画像ブロックからなる現フレームを符号化
    する動画像符号化方法であって、 各現画像ブロック毎に、参照フレーム上に現画像ブロッ
    クと同一サイズの複数の候補ブロックを含む探索領域を
    設定する探索領域設定工程と、 前記探索領域設定工程で設定された探索領域に含まれる
    各候補ブロックと現画像ブロックとの間の画像の類似性
    を表すディストーションをそれぞれ算出するディストー
    ション算出工程と、 前記ディストーション算出工程で算出された複数のディ
    ストーションを比較して、前記複数の候補ブロックの中
    から現画像ブロックに類似する類似ブロックを特定する
    類似ブロック特定工程と、 前記類似ブロック特定工程で特定された類似ブロックの
    参照フレーム上の位置と現画像ブロックの現フレーム上
    の位置との変位を求め、動きベクトルを算出する動きベ
    クトル算出工程とを含む動画像符号化方法において、 前記ディストーション算出工程で算出され、前記類似ブ
    ロック特定工程で類似ブロックが特定された各現画像ブ
    ロックとそれぞれの類似ブロックとの間の複数のディス
    トーションのうち、現フレームを代表する複数のディス
    トーションの平均値を算出する平均ディストーション算
    出工程と、 前記平均ディストーション算出工程で算出されたディス
    トーションの平均値に基づいて、現フレームの発生符号
    量を一定範囲内にするように、現フレームのフレームサ
    イズを切り換え、切り換えられたフレームサイズに従っ
    て現フレームを変倍するフレーム変倍工程とを含むこと
    を特徴とする動画像符号化方法。
  14. 【請求項14】 既に符号化済みの参照フレームに基づ
    いて複数の現画像ブロックからなる現フレームを符号化
    する動画像符号化装置であって、 各現画像ブロック毎に、参照フレーム上に現画像ブロッ
    クと同一サイズの複数の候補ブロックを含む探索領域を
    設定する探索領域設定手段と、 前記探索領域設定手段により設定された探索領域に含ま
    れる複数の候補ブロックと現画像ブロックとの間の画像
    の類似性を表すディストーションをそれぞれ算出するデ
    ィストーション算出手段と、 前記ディストーション算出手段により算出された複数の
    ディストーションを比較して、前記複数の候補ブロック
    の中から現画像ブロックに類似する類似ブロックを特定
    する類似ブロック特定手段と、 前記類似ブロック特定手段により特定された類似ブロッ
    クの参照フレーム上の位置と現画像ブロックの現フレー
    ム上の位置との変位を求め、動きベクトルを算出する動
    きベクトル算出手段とを有する動画像符号化装置におい
    て、 前記ディストーション算出手段により算出され、前記類
    似ブロック特定手段により類似ブロックが特定された各
    現画像ブロックとそれぞれの類似ブロックとの間の複数
    のディストーションのうち、現フレームを代表する複数
    のディストーションの平均値を算出する平均ディストー
    ション算出手段と、 前記平均ディストーション算出手段により算出されたデ
    ィストーションの平均値に基づいて、現フレームの発生
    符号量を一定範囲内にするように、現フレームのフレー
    ムサイズを切り換え、切り換えられたフレームサイズに
    従って現フレームを変倍するフレーム変倍手段とを備え
    たことを特徴とする動画像符号化装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の動画像符号化装置
    において、 前記フレーム変倍手段は、前記平均ディストーション算
    出手段により算出されたディストーションの平均値があ
    らかじめ設定された第1の設定値より大きいとき、フレ
    ームサイズを小さくし、前記平均ディストーション算出
    手段により算出されたディストーションの平均値が前記
    第1の設定値より小さいあらかじめ設定された第2の設
    定値より小さいとき、フレームサイズを大きくすること
    を特徴とする動画像符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325179A (ja) * 2005-04-20 2006-11-30 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置
JP2010050914A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Canon Inc 動画像配信システム、方法及びプログラム

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