JP2001177440A - セルサーチ方法およびセルサーチ回路 - Google Patents

セルサーチ方法およびセルサーチ回路

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JP2001177440A
JP2001177440A JP35769899A JP35769899A JP2001177440A JP 2001177440 A JP2001177440 A JP 2001177440A JP 35769899 A JP35769899 A JP 35769899A JP 35769899 A JP35769899 A JP 35769899A JP 2001177440 A JP2001177440 A JP 2001177440A
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Norihiro Hattori
徳宏 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 先行波と遅延波との相関ピークがマッチドフ
ィルタの同じシンボル番号の窓内で検出されるように制
御するセルサーチ方法を提供する。 【解決手段】 この発明のセルサーチ方法は、直接拡散
−符号分割多元接続方式の移動局において、受信信号の
スロット区間内を一定周期でマスクしたマスクシンボル
のタイミングSP,TPを、一定の時間範囲の窓である
マッチドフィルタのシンボルタイミングに区切って検出
する。前記マスクシンボルのタイミングが先行の窓#1
と後続の窓#2とに分離されて検出された場合に、それ
ぞれの窓内におけるそれぞれのマスクシンボルのタイミ
ングの時間位置の間の差が予め定められた閾値を超える
とき、前記先行の窓のマスクシンボルのタイミングSP
と前記後続の窓のマスクシンボルのタイミングTPと
が、そのままの順序で同じ窓#1内で検出されるよう
に、前記マッチドフィルタの窓のタイミングを制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セルサーチ方法
およびセルサーチ回路に関し、特に、直接拡散−符号分
割多元接続方式の移動局において、受信信号のスロット
区間内を一定周期でマスクしたマスクシンボルのタイミ
ングを、一定の時間範囲の窓を介して検出するセルサー
チ方法およびセルサーチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の直接拡散−符号分割多元
接続方式、すなわち、DS-CDMA(Direct Sequence - Cod
e Division Multiple Access)システムにおいては、基
地局BSの識別のために基地局毎に固有の拡散符号(以
降、スクランブルコードと記す)を割り当てている。し
たがって、移動局MSは、通信の開始時にこのDS-CDMA
システムにおいて用いられている全てのスクランブルコ
ードを対象として同期検出(セルサーチ)を行う必要が
ある。この場合、移動局MSは、下り共通物理チャネル
である“とまり木チャネル”のスクランブルコードのセ
ルサーチを行うが、これは一般的には非常に長いセルサ
ーチ時間を要する。このために、例えば、基地局間の非
同期システムにおける移動局MSの電源立ち上げ時の高
速セルサーチを実現するセルサーチ方式(樋口健一、佐
和橋衛、安達文幸、“DS-CDMA基地局間非同期セルラ方
式におけるロングコードの2段階高速初期同期法”、信
学技報、RCS96-12, 1996-05, PP27-32)が提案されてい
る。
【0003】上述のセルサーチ方式では、とまり木チャ
ネルのスクランブルコード拡散を一定周期でマスクし、
各基地局BSで共通のショートコードのみで拡散された
マスクシンボルがマスク期間中において受信されること
を利用して、スクランブルコードの受信タイミングを検
出する。この場合、送受信は、無線伝搬路を介して行わ
れることから、基地局BSから送信された信号は移動局
MSに直接到達するだけでなく、山や建物などで反射や
回折をすることによって遅延して到達する(マルチパス
環境という)。ここで、直接到達する信号を先行波、遅
れて到達する信号を遅延波とそれぞれ呼称する。
【0004】上述のようなマルチパス環境での受信タイ
ミングの従来の検出動作について図4と図5を参照して
説明する。図4は、セルサーチ方式に基づいて受信タイ
ミングを検出するセルサーチ回路の従来例を示すブロッ
ク図、図5は、マルチパス環境において、図4のセルサ
ーチ回路が受信するとまり木チャネルの先行波と遅延波
との受信タイミングと、マッチドフィルタのシンボルタ
イミングとの関係を説明するためのタイミングチャート
である。図4において、とまり木チャネルの受信ベース
バンド信号は、マッチドフィルタ(Matched Filter)2
01に入力される。マッチドフィルタ201は、スクラ
ンブルコード発生器204が発生するスクランブルコー
ド(ここでは共通ショートコード)を使用して、入力し
た受信ベースバンド信号を逆拡散する。この場合、マッ
チドフィルタ201は、乗算器および累算器などを用い
て、とまり木チャネルの受信ベースバンド信号とスクラ
ンブルコードとの1シンボル時間分の相関演算を行って
いる。
【0005】とまり木チャネルの受信ベースバンド信号
のスクランブルコードとスクランブルコード発生器20
4から出力されるスクランブルコードとの位相が合致す
れば、マッチドフィルタ201において、スクランブル
コード特有の鋭い相関ピークが検出される。マルチパス
環境ならば、直接到達する先行波と、上述の遅延分だけ
時間シフトした遅延波とによる相関ピークSP,TP
(図5)がマッチドフィルタ201の出力に出現する。
これらのマッチドフィルタ201の出力には伝搬路や情
報信号による位相回転があるため、プロファイル202
においてマッチドフィルタ201の出力を自乗して位相
変動を除去する。また、プロファイル202は、位相変
動を除去したマッチドフィルタ201の出力をメモリ2
03に累積加算平均してマッチドフィルタ201の出力
に含まれる雑音を除去し、累積加算平均出力から最大値
と平均値を得、例えば、最大値の半分の値に平均値を加
えた値を閾値として、この閾値を超える前記加算平均出
力を到達波、すなわち受信パスタイミングとし、これを
出力する。この場合、メモリ203は、1スロット分
(1スロット=10シンボル)の領域を有している。マ
ッチドフィルタ201とプロファイル202とは、1シ
ンボル時間分の相関演算を10シンボル分繰り返し、1
スロット時間分のパスタイミングを得る。
【0006】マルチパス環境においては、図5に示され
るように、先行波と遅延波との相対遅延時間TDに対し
てマッチドフィルタ201のシンボルタイミングが相対
遅延時間の外側にある場合には、先行波のマスクシンボ
ル相関ピークSPと遅延波のマスクシンボル相関ピーク
TPとが同じ一つの窓内に出現する。したがって、先行
波と遅延波との受信パスタイミングは、マッチドフィル
タ201の同じシンボル番号#2のシンボルの範囲内で
検出され、マッチドフィルタ201は、このシンボル番
号と受信パスタイミングとから先行波と遅延波とのスク
ランブルコードを正しく同定できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成において、基地局BSからの送信タイミングと移動
局MSの受信タイミングとは非同期であるために、先行
波と遅延波との相対遅延時間TDが1シンボル以下の時
でも、マッチドフィルタ201のシンボルタイミングが
相対遅延時間TDの中にある場合があり、同一の送信信
号の先行波と遅延波との受信パスタイミングがマッチド
フィルタ201の同じシンボル番号の範囲内で検出され
ないという問題が生じる。例えば、マッチドフィルタ2
01のシンボルタイミングが図6のように先行波と遅延
波との相対遅延時間TDの中にあるとき、すなわち、マ
スクシンボルのタイミングが先行の窓と後続の窓とに分
離されて検出された場合に、先行波のマスクシンボル相
関ピークSPと遅延波のマスクシンボル相関ピークTP
とは、それぞれ別の窓に出現することになる。
【0008】上述の場合、例えば、先行波のマスクシン
ボル相関ピークSPは、マッチドフィルタ201のシン
ボル番号#1のシンボルの範囲内で検出され、遅延波の
マスクシンボル相関ピークTPは、マッチドフィルタ2
01のシンボル番号#2のシンボルの範囲内で検出され
る。この場合、先行波と遅延波とは、1シンボル以上遅
延していないので、本来であれば、マッチドフィルタ2
01の同じシンボル番号のシンボルの範囲内で検出され
るべきであるのに、マッチドフィルタ201の別々のシ
ンボル番号の所で検出されている。このため、先行波と
遅延波とのどちらか一方は、誤ったシンボル番号の窓に
基づいてスクランブルコードを同定するために正しく同
定されないという問題がある。
【0009】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたものであって、マッチドフィルタのシンボルタイ
ミングが先行波のマスクシンボルの相関ピークSPと遅
延波のマスクシンボルの相関ピークTPとの間の相対遅
延時間TDの中にあるとき、先行波のマスクシンボル相
関ピークSPと遅延波のマスクシンボル相関ピークTP
とがマッチドフィルタの同じシンボル番号のシンボルの
範囲(窓)内で検出されるように自動的にマッチドフィ
ルタのシンボルタイミングを移動制御するセルサーチ方
法およびセルサーチ回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、この発明は、直接拡散−符号分割多元接続方式
の移動局において、受信信号のスロット区間内を一定周
期でマスクしたマスクシンボルのタイミングを、一定の
時間範囲の窓を介して検出するセルサーチ方法であっ
て、前記マスクシンボルのタイミングが先行の窓と後続
の窓とに分離されて検出された場合に、それぞれの窓内
におけるそれぞれのマスクシンボルのタイミングの時間
位置の間の差が予め定められた閾値を超えるとき、前記
先行の窓のマスクシンボルのタイミングと前記後続の窓
のマスクシンボルのタイミングとが、そのままの順序で
同じ窓内で検出されるように、前記窓のタイミングを制
御する。
【0011】このような構成によれば、マスクシンボル
のタイミングが先行の窓と後続の窓とに分離されて検出
された場合に、先行の窓と後続の窓とに分離されて検出
されたマスクシンボルのタイミングのそれぞれの窓内に
おける時間位置の差が予め定められた閾値を超えると
き、両方のマスクシンボルのタイミングは、同じ送信信
号の先行波と遅延波とからもたらされたものと看做し、
前記先行の窓のマスクシンボルのタイミングと前記後続
の窓のマスクシンボルのタイミングとがそのままの順序
で同じ窓内で検出されるように、前記マッチドフィルタ
の窓のタイミングを制御する。
【0012】そして、この発明の実施の形態では、セル
サーチ方法は、直接拡散−符号分割多元接続方式の移動
局において、受信信号のスロット区間内を一定周期でマ
スクしたマスクシンボルのタイミングを、一定の時間範
囲の窓であるマッチドフィルタのシンボルタイミングに
区切って検出する。前記マスクシンボルのタイミングが
先行の窓#1と後続の窓#2とに分離されて検出された
場合に、それぞれの窓内におけるそれぞれのマスクシン
ボルのタイミングの時間位置の間の差が予め定められた
閾値(例えば、4μs)を超えるとき、前記先行の窓の
マスクシンボルのタイミングSPと前記後続の窓のマス
クシンボルのタイミングTPとが、そのままの順序で同
じ窓#1内で検出されるように、前記窓のタイミングを
制御する。
【0013】また、この発明は、直接拡散−符号分割多
元接続方式の移動局において、受信信号のスロット区間
内を一定周期でマスクしたマスクシンボルのタイミング
を、マッチドフィルタが一定の時間範囲の窓を介して検
出するセルサーチ回路であって、前記時間範囲に対応し
た記憶容量を有する射影用メモリと、前記窓において検
出されるマスクシンボルのタイミングを前記窓内のタイ
ミングを保持したまま前記射影用メモリに射影し、射影
したマスクシンボルのタイミングについて、先行するタ
イミングと後続するタイミングとの間の時間を算出し、
算出時間が予め定められた閾値を超えるとき、前記射影
用メモリ内における後続のタイミングが前記窓内におい
て最先となるように前記マッチドフィルタの窓のタイミ
ングを制御する制御部とを有する。
【0014】このような構成によれば、マスクシンボル
のタイミングが先行の窓と後続の窓とに分離されて検出
された場合に、先行の窓と後続の窓とに分離されて検出
されたマスクシンボルのタイミングが同じ送信信号の先
行波と遅延波とからもたらされたものならば、先行波と
遅延波とによるマスクシンボルのタイミングは、正しい
順序で同じ窓において検出されるように窓のタイミング
が制御部によって自動的に制御される。この場合、先行
の窓と後続の窓とに分離されて検出されたマスクシンボ
ルのタイミングが同じ送信信号の先行波と遅延波とから
もたらされたものであるか否かを判定するために、制御
部は、前記窓において検出されるマスクシンボルのタイ
ミングを前記窓内のタイミングを保持したまま前記射影
用メモリに射影し、射影したマスクシンボルのタイミン
グについて、先行するタイミングと後続するタイミング
との間の時間を算出し、算出時間が予め定められた閾値
を超えるとき、前記射影用メモリ内における後続のタイ
ミングが前記窓内において最先となるように前記マッチ
ドフィルタの窓のタイミングを制御する。
【0015】そして、この発明の実施の形態では、受信
信号のスロット区間内を一定周期でマスクしたマスクシ
ンボルのタイミングSP,TPを、マッチドフィルタ1
01が一定の時間範囲の窓を介して検出するセルサーチ
回路100であって、前記時間範囲に対応した記憶容量
を有する射影用メモリ106と、窓において検出される
マスクシンボルのタイミングSP,TPを窓内のタイミ
ングを保持したまま射影用メモリ106に射影し、射影
したマスクシンボルのタイミングについて、射影用メモ
リ106の中において先行するタイミングTP1と後続
するタイミングSP1との間の時間を算出し、算出時間
が予め定められた閾値(例えば、4μs)を超えると
き、射影用メモリ106の中における後続のタイミング
SP1が窓内において最先のタイミングSP2となるよ
うに、マッチドフィルタ101に制御信号を与えて、マ
ッチドフィルタ101の窓のタイミングを制御する制御
部105とを有する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1は、この発明の
セルサーチ回路の構成を示すブロック図、図2は、マッ
チドフィルタのシンボルタイミングが先行波と遅延波と
の相対遅延時間の中にある場合の図1の制御部の動作を
説明するタイミングチャート、図3は、図1の制御部に
よってマッチドフィルタのシンボルタイミングが制御さ
れた後におけるマッチドフィルタのシンボルタイミング
と、先行波および遅延波のマスクシンボルの相関ピーク
との関係を示すタイミングチャートである。
【0017】図1に示されるように、とまり木チャネル
の受信ベースバンド信号は、マッチドフィルタ(Matche
d Filter)101に入力される。マッチドフィルタ10
1は、スクランブルコード発生器104が発生するスク
ランブルコード(ここでは共通ショートコード)を使用
して、入力した受信ベースバンド信号を逆拡散する。こ
の場合、マッチドフィルタ101は、乗算器および累算
器などを用いて、とまり木チャネルの受信ベースバンド
信号とスクランブルコードとの1シンボル時間分の相関
演算を行う。とまり木チャネルの受信ベースバンド信号
のスクランブルコードとスクランブルコード発生器10
4から出力されるスクランブルコードとの位相が合致す
れば、マッチドフィルタ101において、スクランブル
コード特有の鋭い相関ピークが検出される。マルチパス
環境ならば、遅延波に関しても相関ピークが遅延波がも
つ遅延時間だけ時間シフトしてマッチドフィルタ101
の出力に出現する。
【0018】マッチドフィルタ101のこれらの出力に
は伝搬路や情報信号による位相回転があるため、プロフ
ァイル102においてマッチドフィルタ101の出力を
自乗して位相変動を除去する。また、プロファイル10
2は、位相変動を除去したマッチドフィルタ101の出
力をメモリ103に累積加算平均してマッチドフィルタ
101の出力に含まれる雑音を除去し、累積加算平均出
力から最大値と平均値を得ることにより、例えば、最大
値の半分の値に平均値を加えた値を閾値とし、この閾値
を超える前記加算平均出力を到達波、すなわち受信パス
タイミングとし、これを出力する。この場合、メモリ1
03は、1スロット分(1スロット=10シンボル)の
領域を有している。マッチドフィルタ101とプロファ
イル102とは、1シンボル時間分の相関演算を10シ
ンボル分繰り返し、1スロット時間分のパスタイミング
を得る。
【0019】制御部105は、1スロット分(1スロッ
ト=10シンボル)の時間内の受信パスタイミングを、
各窓内におけるタイミングを維持したまま、1シンボル
分の領域を有する射影用メモリ106に射影する。制御
部105は、射影用メモリ106に射影された先行波と
遅延波との受信パスタイミングの間の時間である受信パ
スタイミング間隔を検出する。通常、この時間は、4μ
s以下であるから、もしも、この時間が4μsを超えて
いたら制御部105は、マッチドフィルタのシンボルタ
イミングが先行波と遅延波との相対遅延時間の中にある
場合であると判断する。このように判断された場合、制
御部105は、シンボルタイミング制御信号をマッチド
フィルタ101に与えて、マッチドフィルタ101のシ
ンボルタイミングを制御する。すなわち、制御部105
は、射影用メモリ106において後方の遅れた位置に射
影されている受信パスタイミングが、マッチドフィルタ
101のシンボル番号の範囲における早い時間位置に来
るように制御する。
【0020】次に、上述のセルサーチ回路の動作例につ
いて図2および図3を参照して詳細に説明する。図2に
示される場合、先行波のマスクシンボルの相関ピークS
Pは、マッチドフィルタ101のシンボル番号#1の範
囲において検出され、遅延波のマスクシンボルの相関ピ
ークTPは、マッチドフィルタ101のシンボル番号#
2の範囲において検出されており、その検出に関するシ
ンボルタイミングが相対遅延時間DTの中にあることが
示されている。これらの受信パスタイミングを受け取っ
た制御部105は、その受信パスタイミングを各窓内に
おけるタイミングを維持したまま、1シンボル分の領域
を有する射影用メモリ106に射影する。すなわち、先
行波のマスクシンボルの相関ピークSPをSP1として
射影用メモリ106に射影し、遅延波のマスクシンボル
の相関ピークTPをTP1として射影用メモリ106に
射影することなる。
【0021】制御部105は、射影用メモリ106に射
影された先行波の相関ピークTP1と、遅延波の相関ピ
ークSP1との間の時間を射影相対遅延時間DT1とし
て求める。この射影相対遅延時間DT1が4μsを超え
ていたら、制御部105は、マッチドフィルタ101の
シンボルタイミングが相対遅延時間DTの中にあるもの
と判断する。このように判断した場合、制御部105
は、射影用メモリ106において後方の遅れた位置に射
影されている先行波のマスクシンボルの相関ピークSP
1がマッチドフィルタ101のシンボル番号の範囲にお
ける早い時間位置に相関ピークSP2として現れるよう
にマッチドフィルタ101のシンボルタイミングを移動
制御する。
【0022】この移動制御によるセルサーチ方法を換言
して説明すれば、直接拡散−符号分割多元接続方式の移
動局において、受信信号のスロット区間内を一定周期で
マスクしたマスクシンボルのタイミングを、一定の時間
範囲の窓であるマッチドフィルタのシンボルタイミング
に区切って検出する場合において、マスクシンボルのタ
イミング(相関ピーク)が先行の窓#1と後続の窓#2
とに分離されて検出された場合に、それぞれの窓内にお
けるそれぞれのマスクシンボルのタイミングの時間位置
の間の差が予め定められた閾値を超えるとき、前記先行
の窓のマスクシンボルのタイミングSPと前記後続の窓
のマスクシンボルのタイミングTPとが、そのままの順
序で同じ窓(例えば、図3のように#1)内で検出され
るように、窓のタイミングを制御することとなる。この
ようにマッチドフィルタ101のシンボルタイミングを
移動した後においては、図3に示されるように、先行波
のマスクシンボルの相関ピークSPと遅延波のマスクシ
ンボルの相関ピークTPとが正しくマッチドフィルタ1
01の同じシンボル番号#1の窓の範囲内に存在するよ
うになり、先行波と遅延波とのどちらか一方について、
誤ったシンボル番号の窓を用いた誤ったスクランブルコ
ードの同定はなされず、正しいスクランブルコードの同
定が行われる。
【0023】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明のセル
サーチ方法は、直接拡散−符号分割多元接続方式の移動
局において、受信信号のスロット区間内を一定周期でマ
スクしたマスクシンボルのタイミングを、一定の時間範
囲の窓を介して検出するセルサーチ方法であって、前記
マスクシンボルのタイミングが先行の窓と後続の窓とに
分離されて検出された場合に、それぞれの窓内における
それぞれのマスクシンボルのタイミングの時間位置の間
の差が予め定められた閾値を超えるとき、前記先行の窓
のマスクシンボルのタイミングと前記後続の窓のマスク
シンボルのタイミングとが、そのままの順序で同じ窓内
で検出されるように、前記窓のタイミングを制御するこ
とによって、同じ送信信号の先行波と遅延波とからもた
らされたマスクシンボルのタイミングは、同じ窓内で検
出され、先行波と遅延波とのどちらか一方について、誤
った窓の範囲でスクランブルコードの同定がなされると
いうことがない。
【0024】また、この発明は、直接拡散−符号分割多
元接続方式の移動局において、受信信号のスロット区間
内を一定周期でマスクしたマスクシンボルのタイミング
を、マッチドフィルタが一定の時間範囲の窓を介して検
出するセルサーチ回路であって、前記時間範囲に対応し
た記憶容量を有する射影用メモリと、前記窓において検
出されるマスクシンボルのタイミングを前記窓内のタイ
ミングを保持したまま前記射影用メモリに射影し、射影
したマスクシンボルのタイミングについて、先行するタ
イミングと後続するタイミングとの間の時間を算出し、
算出時間が予め定められた閾値を超えるとき、前記射影
用メモリ内における後続のタイミングが前記窓内におい
て最先となるように前記マッチドフィルタの窓のタイミ
ングを制御する制御部とを有することによって、同じ送
信信号の先行波と遅延波とからもたらされたマスクシン
ボルのタイミングは、同じ窓内で検出され、先行波と遅
延波とのどちらか一方について、誤った窓の範囲でスク
ランブルコードの同定がなされるということがなく正し
いスクランブルコードの同定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のセルサーチ回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】マッチドフィルタのシンボルタイミングが先行
波と遅延波との相対遅延時間の中にある場合の図1の制
御部の動作を説明するタイミングチャートである。
【図3】図1の制御部によってマッチドフィルタのシン
ボルタイミングが制御された後におけるマッチドフィル
タのシンボルタイミングと、先行波および遅延波のマス
クシンボルの相関ピークとの関係を示すタイミングチャ
ートである。
【図4】セルサーチ方式に基づいて受信タイミングを検
出するセルサーチ回路の従来例を示すブロック図であ
る。
【図5】マルチパス環境において、図4のセルサーチ回
路が受信するとまり木チャネルの先行波と遅延波との受
信タイミングと、マッチドフィルタのシンボルタイミン
グとの関係を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図6】マッチドフィルタのシンボルタイミングが先行
波と遅延波との相対遅延時間TDの中にある場合におい
て、先行波と遅延波との相関ピークと、マッチドフィル
タのシンボルタイミングとの関係を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
101 マッチドフィルタ 102 プロファイル 103 メモリ 104 スクランブルコード発生器 105 制御部 106 射影用メモリ SP,SP1,SP2 先行波のマスクシンボルの相
関ピーク TP,TP1 遅延波のマスクシンボルの相関ピーク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直接拡散−符号分割多元接続方式の移動
    局において、受信信号のスロット区間内を一定周期でマ
    スクしたマスクシンボルのタイミングを、一定の時間範
    囲の窓を介して検出するセルサーチ方法であって、 前記マスクシンボルのタイミングが先行の窓と後続の窓
    とに分離されて検出された場合に、それぞれの窓内にお
    けるそれぞれのマスクシンボルのタイミングの時間位置
    の間の差が予め定められた閾値を超えるとき、前記先行
    の窓のマスクシンボルのタイミングと前記後続の窓のマ
    スクシンボルのタイミングとが、そのままの順序で同じ
    窓内で検出されるように、前記窓のタイミングを制御す
    ることを特徴とするセルサーチ方法。
  2. 【請求項2】 直接拡散−符号分割多元接続方式の移動
    局において、受信信号のスロット区間内を一定周期でマ
    スクしたマスクシンボルのタイミングを、マッチドフィ
    ルタが一定の時間範囲の窓を介して検出するセルサーチ
    回路であって、 前記時間範囲に対応した記憶容量を有
    する射影用メモリと、 前記窓において検出されるマスクシンボルのタイミング
    を前記窓内のタイミングを保持したまま前記射影用メモ
    リに射影し、射影したマスクシンボルのタイミングにつ
    いて、先行するタイミングと後続するタイミングとの間
    の時間を算出し、算出時間が予め定められた閾値を超え
    るとき、前記射影用メモリ内における後続のタイミング
    が前記窓内において最先となるように前記マッチドフィ
    ルタの窓のタイミングを制御する制御部とを有すること
    を特徴とするセルサーチ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003158473A (ja) * 2001-10-08 2003-05-30 Rohde & Schwarz Gmbh & Co Kg Cdma信号の時間オフセット決定方法

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JP2003158473A (ja) * 2001-10-08 2003-05-30 Rohde & Schwarz Gmbh & Co Kg Cdma信号の時間オフセット決定方法

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