JP2001177430A - 選択装置および方法、端末装置、並びに受信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の放送電波の中から、所望の放送チャン
ネルを選択できるようにする。 【解決手段】 入力端子１１−１乃至１１−４に入力さ
れたIF信号は、分配器４１−４乃至４１−４にそれぞれ
供給され、そこで４分配される。分配器４１−１乃至４
１−４で４分配されたIF信号は、スイッチ４２−１乃至
４２−４にそれぞれ供給される。スイッチ４２−１乃至
４２−４は、受信機からの制御信号に基づいて、視聴者
が所望するIF信号が、出力端子１３−１乃至１３−４を
介してそれぞれ受信機に供給されるようにスイッチを切
り替える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、選択装置および方
法、端末装置、並びに受信方法に関し、特に、複数の放
送電波を受信し、その中から、所望の放送電波を選択で
きるようにした選択装置および方法、端末装置、並びに
受信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、集合住宅等における共同受信シス
テム（共同受信装置および各視聴者の端末装置からな
る）においては、分離装置（マルチスイッチ）により、
受信した電波を各視聴者の端末装置に分配していた。

【０００３】図１は、従来の共同受信システムの構成を
示すブロック図である。このシステムは、パラボラアン
テナ１−１，１−２、マルチスイッチ３、受信機４−
１，４−２、およびテレビビジョン受像機５−１，５−
２で構成されている。

【０００４】パラボラアンテナ１−１は、図示せぬ通信
衛星から送信されてくる垂直偏波および水平偏波（また
は右旋偏波および左旋偏波）により多重化されたRF（Ra
dioFrequency）帯域の電波のうち、垂直偏波のRF帯域の
電波を受信する。パラボラアンテナ１−２は、図示せぬ
通信衛星から送信されてくる垂直偏波および水平偏波
（または右旋偏波および左旋偏波）により多重化された
RF帯域の電波のうち、水平偏波のRF帯域の電波を受信す
る。それぞれ１１Ｖまたは１５Ｖの直流電圧で動作する
ローノイズブロック（Low Noise Block）（LNB）コンバ
ータ２−１，２−２は、パラボラアンテナ１−１，１−
２によりそれぞれ受信されたRF帯域の信号を、IF（Inte
rmediate Frequency）帯域の信号（以下、単にIF信号と
記載する）に変換し、IF信号ケーブル６−１，６−２を
介して、マルチスイッチ３の入力端子１１−１，１１−
２にそれぞれ供給する。

【０００５】マルチスイッチ３は、各受信者（各視聴
者）の端末装置（受信機４−１とテレビジョン受像機５
−１、または受信機４−２とテレビジョン受像機５−
２）より供給されるLNBコンバータ２−１，２−２の電
源電圧の電圧値に基づいて、垂直偏波のIF信号または水
平偏波のIF信号のいずれかが選択されるようにスイッチ
を切り替える。

【０００６】すなわち、垂直偏波と水平偏波の切り替え
のための信号としては、EIAJ（Electronic Industries
Association of Japan）の規格に基づいて、LNBコンバ
ータ２−１，２−２の電源電圧としての１１Ｖまたは１
５Ｖの直流電圧を、そのまま使用することが定められて
おり、受信機４−１，４−２は、視聴者の操作に基づい
て、１１Ｖ（LNBコンバータ２−１用の電源電圧）また
は１５Ｖ（LNBコンバータ２−２用の電源電圧）の直流
電圧をマルチスイッチ３に供給することにより、所望の
IF信号を受信することができる。

【０００７】受信機４−１から供給された直流電圧が１
１Ｖの場合、マルチスイッチ３は、入力端子１１−１に
入力された垂直偏波のIF信号が受信機４−１に供給され
るように、スイッチ１２−１を端子ａに切り替え、受信
機４−１から供給された直流電圧が１５Ｖの場合、マル
チスイッチ３は、入力端子１１−２に入力された水平偏
波のIF信号が受信機４−１に供給されるように、スイッ
チ１２−１を端子ｂに切り替える。

【０００８】同様に、受信機４−２から供給された直流
電圧が１１Ｖの場合、マルチスイッチ３は、入力端子１
１−１に入力された垂直偏波のIF信号が受信機４−２に
供給されるように、スイッチ１２−２を端子ｃに切り替
え、受信機４−２から供給された直流電圧が１５Ｖの場
合、マルチスイッチ３は、入力端子１１−２に入力され
た水平偏波のIF信号が受信機４−２に供給されるよう
に、スイッチ１２−１を端子ｄに切り替える。

【０００９】受信機４−１，４−２は、マルチスイッチ
３の出力端子１３−１，１３−２より出力されたIF信号
をそれぞれ入力し、視聴者から指令された放送チャンネ
ルの信号を復調し、所定の処理を施した後、テレビジョ
ン受像機５−１，５−２にそれぞれ供給する。テレビジ
ョン受像機５−１，５−２は、受信機４−１，４−２か
ら供給される映像信号をCRT（Cathode Ray Tube）に出
力し、音声信号をスピーカに出力する（いずれも図示せ
ず）。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】以上の構成によれば、
各視聴者が受信機４−１，４−２をそれぞれ操作し、マ
ルチスイッチ３に１１Ｖまたは１５Ｖの電圧を供給する
ことにより、垂直偏波または水平偏波の電波を選択する
ことができる。

【００１１】しかしながら、図１に示す例においては、
２種類の放送信号を切り替えることはできるが、３種類
以上の放送信号を切り替えることはできない課題があっ
た。

【００１２】また、通信衛星の垂直偏波および水平偏波
を切り替える電圧は、１１Ｖまたは１５Ｖとされている
が、放送衛星からの放送電波を受信するパラボラアンテ
ナに付随するLNBコンバータの電源電圧は１５Ｖとされ
ている。このため、従来の方法では、放送衛星と通信衛
星の受信信号の中から、所定の放送チャンネルの信号を
切り替えることはできなかった。

【００１３】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、放送衛星または通信衛星より送信されてく
る複数の放送電波を受信し、その中から、所望の放送チ
ャンネルを選択できるようにするものである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の選択装
置は、複数の電波を受信して生成された、４個以上のIF
信号を入力する第１の入力手段と、４個以上のIF信号の
中から所定のものを選択するための制御信号を入力する
第２の入力手段と、第２の入力手段により入力された制
御信号を判別する判別手段と、４個以上のIF信号の中か
ら、判別手段の判別結果に基づいて、所望のIF信号を選
択する選択手段とを備えることを特徴とする。

【００１５】請求項２に記載の選択方法は、複数の電波
を受信して生成された、４個以上のIF信号を入力する第
１の入力ステップと、４個以上のIF信号の中から所定の
ものを選択するための制御信号を入力する第２の入力ス
テップと、第２の入力ステップの処理により入力された
制御信号を判別する判別ステップと、４個以上のIF信号
の中から、判別ステップでの判別結果に基づいて、所望
のIF信号を選択する選択ステップとを含むことを特徴と
する。

【００１６】請求項３に記載の端末装置は、４個以上の
前記IF信号の中から１つのIF信号を選択するための制御
信号を受信装置に供給する供給手段と、供給手段が供給
した制御信号に基づいて、受信装置から供給されるIF信
号を入力する入力手段とを備えることを特徴とする。

【００１７】請求項４に記載の受信方法は、４個以上の
IF信号の中から１つのIF信号を選択するための制御信号
を受信装置に供給する供給ステップと、供給ステップの
処理が供給した制御信号に基づいて、受信装置から供給
されるIF信号を入力する入力ステップとを含むことを特
徴とする。

【００１８】請求項１に記載の選択装置および請求項２
に記載の選択方法においては、４個以上のIF信号の中か
ら所定のものを選択するための制御信号が入力され、入
力された制御信号が判別され、４個以上のIF信号の中か
ら、判別手段の判別結果に基づいて、所望のIF信号が選
択される。

【００１９】請求項３に記載の端末装置および請求項４
に記載の受信方法においては、４個以上のIF信号の中か
ら１つのIF信号を選択するための制御信号が受信装置に
供給され、供給した制御信号に基づいて、受信装置から
供給されるIF信号が入力される。

【００２０】

【発明の実施の形態】図２は、本発明を適用した共同受
信システムの一実施の形態の構成を示す図である。な
お、図２において、図１における場合と対応する部分に
は同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。

【００２１】共同受信装置２１は、図示せぬ放送衛星ま
たは通信衛星から送信されてくる電波を受信し、その受
信信号を各視聴者（各家庭）の端末装置（受信機４−１
乃至４−４およびテレビジョン受信機５−１乃至５−
４）にそれぞれ供給する。各端末装置は、共同受信装置
２１より供給されるIF信号を入力し、これを復調する。

【００２２】共同受信装置２１のパラボラアンテナ１−
１は、図示せぬ通信衛星から送信されてくる垂直偏波お
よび水平偏波の電波のうち、垂直偏波の電波を受信し、
パラボラアンテナ１−２は、通信衛星から送信されてく
る垂直偏波および水平偏波の電波のうち、水平偏波の電
波を受信する。また、パラボラアンテナ１−３は、図示
せぬ放送衛星から送信されてくる右旋偏波および左旋偏
波の電波のうち、右旋偏波の電波を受信し、パラボラア
ンテナ１−４は、放送衛星から送信されてくる右旋偏波
および左旋偏波の電波のうち、左旋偏波の電波を受信す
る。

【００２３】LNBコンバータ２−１乃至２−４は、パラ
ボラアンテナ１−１乃至１−４によりそれぞれ受信され
たRF帯域の信号を、IF信号に変換し、IF信号ケーブル６
−１乃至６−４を介して、スイッチ選択回路３１の入力
端子１１−１乃至１１−４にそれぞれ供給する。

【００２４】スイッチ選択回路３１は、受信機４−１乃
至４−４より供給される信号選択用制御信号（アンテナ
選択信号）に基づいて、所定のIF信号が選択されるよう
にスイッチを切り替える（その具体例は、後述する）。

【００２５】受信機４−１乃至４−４は、スイッチ選択
回路３１の出力端子１３−１乃至１３−４より出力され
たIF信号をそれぞれ入力し、視聴者から指令された放送
チャンネルのIF信号を受信し、所定の処理を施した後、
テレビジョン受像機５−１乃至５−４にそれぞれ供給す
る。テレビジョン受像機５−１乃至５−４は、受信機４
−１乃至４−４から供給される映像信号をCRTに出力
し、音声信号をスピーカに出力する（いずれも図示せ
ず）。

【００２６】図３は、スイッチ選択回路３１の詳細な構
成を示す回路図である。LNBコンバータ２−１より供給
される通信衛星の垂直偏波のIF信号は、入力端子１１−
１に入力され、LNBコンバータ２−２より供給される通
信衛星の水平偏波のIF信号は、入力端子１１−２に入力
される。また、LNBコンバータ２−３より供給される放
送衛星の右旋偏波のIF信号は、入力端子１１−３に入力
され、LNBコンバータ２−４より供給される放送衛星の
左旋偏波のIF信号は、入力端子１１−４に入力される。

【００２７】入力端子１１−１乃至１１−４に入力され
たIF信号は、それぞれ分配器４１−１乃至４１−４に供
給され、そこで４分配される。分配器４１−１で４分配
されたIF信号は、端子ａ１乃至ｄ１を介して、それぞれ
スイッチ４２−１乃至４２−４の端子ｅ１乃至ｅ４に供
給され、分配器４１−２で４分配されたIF信号は、端子
ａ２乃至ｄ２を介して、それぞれスイッチ４２−１乃至
４２−４の端子ｆ１乃至ｆ４に供給される。また、分配
器４１−３で４分配されたIF信号は、端子ａ３乃至ｄ３
を介して、それぞれスイッチ４２−１乃至４２−４の端
子ｇ１乃至ｇ４に供給され、分配器４１−４で４分配さ
れたIF信号は、端子ａ４乃至ｄ４を介して、それぞれス
イッチ４２−１乃至４２−４の端子ｈ１乃至ｈ４に供給
される。

【００２８】スイッチ４２−１は、受信機４−１より供
給される信号選択用制御信号（アンテナ選択信号）に基
づいて、視聴者が所望するIF信号が出力端子１３−１を
介して、受信機４−１に供給されるように、スイッチを
切り替える。ここで、分配器４１−１乃至４１−４の端
子ａ１乃至ａ４、およびスイッチ４２−１の端子ｅ１乃
至ｈ１は、それぞれ同一のインピーダンスで整合されて
いるため、選択されなかった端子を、ダミー抵抗を介し
てグランドに接地することにより、インピーダンスのマ
ッチングが取られる。

【００２９】すなわち、図３の例の場合、スイッチ４２
−１には、受信機４−１より、LNBコンバータ２−１を
選択するためのアンテナ選択信号が供給されているの
で、端子ｅ１が選択される。そして、選択されなかった
端子ｆ１乃至ｈ１が、ダミー抵抗５１−ｆ１乃至５１−
ｈ１を介してそれぞれグランドに接地される。これによ
り、受信機４−１は、LNBコンバータ２−１より供給さ
れる、通信衛星からの垂直偏波のIF信号を受信すること
ができる。

【００３０】また、スイッチ４２−２は、受信機４−２
より供給されるアンテナ選択信号に基づいて、視聴者が
所望するIF信号が出力端子１３−２を介して、受信機４
−２に供給されるように、スイッチを切り替える。スイ
ッチ４２−２の端子ｅ２乃至ｈ２は、スイッチ４２−１
と同様に、それぞれ同一のインピーダンスで整合されて
おり、選択されなかった端子が、ダミー抵抗を介してグ
ランドに接地される。

【００３１】すなわち、図３の例の場合、スイッチ４２
−２には、受信機４−２より、LNBコンバータ２−４を
選択するためのアンテナ選択信号が供給されているの
で、端子ｈ２が選択される。そして、選択されなかった
端子ｅ２乃至ｇ２が、ダミー抵抗５１−ｅ２乃至５１−
ｇ２を介してそれぞれグランドに接地される。これによ
り、受信機４−２は、LNBコンバータ２−４より供給さ
れる、放送衛星からの左旋偏波のIF信号を受信すること
ができる。

【００３２】また、スイッチ４２−３は、受信機４−３
より供給されるアンテナ選択信号に基づいて、視聴者が
所望するIF信号が出力端子１３−３を介して、受信機４
−３に供給されるように、スイッチを切り替える。スイ
ッチ４２−３の端子ｅ３乃至ｈ３は、スイッチ４２−
１，４２−２と同様に、それぞれ同一のインピーダンス
で整合されており、選択されなかった端子が、ダミー抵
抗を介してグランドに接地される。

【００３３】すなわち、図３の例の場合、スイッチ４２
−３には、受信機４−３より、LNBコンバータ２−１を
選択するためのアンテナ選択信号が供給されているの
で、端子ｅ３が選択される。そして、選択されなかった
端子ｆ３乃至ｈ３が、ダミー抵抗５１−ｆ３乃至５１−
ｈ３を介してそれぞれグランドに接地される。これによ
り、受信機４−３は、LNBコンバータ２−１より供給さ
れる、通信衛星からの垂直偏波のIF信号を受信すること
ができる。

【００３４】さらにまた、スイッチ４２−４は、受信機
４−４より供給されるアンテナ選択信号に基づいて、視
聴者が所望するIF信号が出力端子１３−４を介して、受
信機４−４に供給されるように、スイッチを切り替え
る。スイッチ４２−４の端子ｅ４乃至ｈ４は、スイッチ
４２−１乃至４２−３と同様に、それぞれ同一のインピ
ーダンスで整合されており、選択されなかった端子が、
ダミー抵抗を介してグランドに接地される。

【００３５】すなわち、図３の例の場合、スイッチ４２
−４には、受信機４−４より、LNBコンバータ２−２を
選択するためのアンテナ選択信号が供給されているの
で、端子ｆ４が選択される。そして、選択されなかった
端子ｅ４，ｇ４，ｈ４が、ダミー抵抗５１−ｅ４，５１
−ｇ４，５１−ｈ４を介してそれぞれグランドに接地さ
れる。これにより、受信機４−４は、LNBコンバータ２
−２より供給される、通信衛星からの水平偏波のIF信号
を受信することができる。

【００３６】以上のように、スイッチ４２−１乃至４２
−４は、受信機４−１乃至４−４より供給されるアンテ
ナ選択信号に基づいて、それぞれスイッチを切り替える
ことができる。そして、スイッチが切り替えられ、選択
されなかった端子がダミー抵抗５１を介してグランドに
接地されることにより、インピーダンスのマッチングが
とられ、スイッチのオンまたはオフに関わらず同一の特
性が得られる。

【００３７】なお、アンテナ選択信号として、例えば、
PWM(Pulse With Modulation)信号、または、デジタル的
に制御ビットをスイッチ４２−１乃至４２−４に供給す
ることにより、所望のIF信号を選択することができる。

【００３８】次に、図４のフローチャートを参照して、
受信機４−１乃至４−４が実行する、スイッチ選択処理
の詳細について説明する。なお、この処理においては、
受信機４−１を例にとり、また、パラボラアンテナ１−
１乃至１−４で受信された電波が、LNBコンバータ２−
１乃至２−４により、既にIF信号に変換されている状態
であるとする。

【００３９】ステップＳ１において、スイッチ選択回路
３１の分配器４１−１乃至４１−４は、LNBコンバータ
２−１乃至２−４からIF信号ケーブル６−１乃至６−４
を介して入力されるIF信号をそれぞれ受信し、４分配す
る。４分配されたIF信号は、端子ａ１乃至ａ４を介して
スイッチ４２−１の端子ｅ１乃至ｈ１にそれぞれ供給さ
れる。

【００４０】ステップＳ２において、スイッチ４２−１
は、受信機４−１より制御信号（アンテナ選択信号）が
供給されたか否かを判定し、未だ供給されていないと判
定した場合、ステップＳ２において、制御信号が供給さ
れたと判定されるまで待機する。そして、ステップＳ２
において、受信機４−１より制御信号が供給されたと判
定されると、ステップＳ３に進む。

【００４１】ステップＳ３において、スイッチ４２−１
は、ステップＳ２の処理で供給された制御信号が、通信
衛星の垂直偏波を選択するための制御信号であるのか否
か、すなわち、パラボラアンテナ１−１で受信された通
信衛星の垂直偏波を選択するためのアンテナ選択信号で
あるのか否かを判定し、通信衛星の垂直偏波を選択する
ための制御信号であると判定した場合、ステップＳ４に
進み、スイッチ４２−１は、通信衛星の垂直偏波のIF信
号を選択できるようにスイッチを切り替える。すなわ
ち、端子ｅ１が選択され、選択されなかった端子ｆ１乃
至ｈ１は、ダミー抵抗５１−ｆ１乃至５１−ｈ１を介し
てグランドに接地される。これにより、分配器４１−１
で４分配されたLNBコンバータ２−１からのIF信号が、
端子ｅ１および出力端子１３−１を介して受信機４−１
に供給される。

【００４２】ステップＳ３において、ステップＳ２の処
理で供給された制御信号が、通信衛星の垂直偏波を選択
するための制御信号ではないと判定された場合、ステッ
プＳ５に進み、さらに、スイッチ４２−１は、ステップ
Ｓ２の処理で供給された制御信号が、通信衛星の水平偏
波を選択するための制御信号であるのか否か、すなわ
ち、パラボラアンテナ１−２で受信された通信衛星の水
平偏波を選択するためのアンテナ選択信号であるのか否
かを判定し、通信衛星の水平偏波を選択するための制御
信号であると判定した場合、ステップＳ６に進む。

【００４３】ステップＳ６において、スイッチ４２−１
は、通信衛星の水平偏波のIF信号を選択できるようにス
イッチを切り替える。すなわち、端子ｆ１が選択され、
選択されなかった端子ｅ１，ｇ１，ｈ１は、ダミー抵抗
５１−ｅ１（図示せず），５１−ｇ１，５１−ｈ１を介
してグランドに接地される。これにより、分配器４１−
２で４分配されたLNBコンバータ２−２からのIF信号
が、端子ｆ１および出力端子１３−１を介して受信機４
−１に供給される。

【００４４】ステップＳ５において、ステップＳ２の処
理で供給された制御信号が、通信衛星の水平偏波を選択
するための制御信号ではないと判定された場合、ステッ
プＳ７に進み、さらに、スイッチ４２−１は、ステップ
Ｓ２の処理で供給された制御信号が、放送衛星の右旋偏
波を選択するための制御信号であるのか否か、すなわ
ち、パラボラアンテナ１−３で受信された放送衛星の右
旋偏波を選択するためのアンテナ選択信号であるのか否
かを判定し、放送衛星の右旋偏波を選択するための制御
信号であると判定した場合、ステップＳ８に進む。

【００４５】ステップＳ８において、スイッチ４２−１
は、放送衛星の右旋偏波のIF信号を選択できるようにス
イッチを切り替える。すなわち、端子ｇ１が選択され、
選択されなかった端子ｅ１，ｆ１，ｈ１は、ダミー抵抗
５１−ｅ１（図示せず），５１−ｆ１，５１−ｈ１を介
してグランドに接地される。これにより、分配器４１−
３で４分配されたLNBコンバータ２−３からのIF信号
が、端子ｇ１および出力端子１３−１を介して受信機４
−１に供給される。

【００４６】ステップＳ７において、ステップＳ２の処
理で供給された制御信号が、放送衛星の右旋偏波を選択
するための制御信号ではないと判定した場合、ステップ
Ｓ９に進み、その制御信号は、放送衛星の左旋偏波を選
択するための制御信号、すなわち、パラボラアンテナ１
−４で受信された放送衛星の左旋偏波を選択するための
アンテナ選択信号であると判定し、スイッチ４２−１
は、放送衛星の左旋偏波のIF信号を選択できるようにス
イッチを切り替える。すなわち、端子ｈ１が選択され、
選択されなかった端子ｅ１乃至ｇ１は、ダミー抵抗５１
−ｅ１乃至５１−ｇ１を介してグランドに接地される
（ダミー抵抗５１−ｅ１は図示せず）。これにより、分
配器４１−４で４分配されたLNBコンバータ２−４から
のIF信号が、端子ｈ１および出力端子１３−１を介して
受信機４−１に供給される。

【００４７】図５は、スイッチ選択回路３１の他の例を
説明する回路図である。この例においては、入力端子１
１−１乃至１１−４に入力されたIF信号が、主信号線６
１−１乃至６１−４を介して、スイッチ７１−１乃至７
１−４にそれぞれ供給される。ここで、主信号線６１−
１乃至６１−４は、入力端子１１−１乃至１１−４と同
一のインピーダンスでそれぞれ整合されており、終端用
の抵抗６３−１に接続されている。主信号線６１−１乃
至６１−４からは、主信号線６１−１乃至６１−４と比
較して十分にインピーダンスの高い副信号線６２−１乃
至６２−４が取り出されており、スイッチ７１−１乃至
７１−４の端子ａｉ乃至ｄｉ（ｉ＝１乃至４）にそれぞ
れ接続されている。

【００４８】従って、入力端子１１−１に入力されたIF
信号は、主信号線６１−１および副信号線６２−１を介
してスイッチ７１−１乃至７１−４の端子ａ１乃至ａ４
にそれぞれ供給される。

【００４９】また、入力端子１１−２に入力されたIF信
号は、主信号線６１−２および副信号線６２−２を介し
てスイッチ７１−１乃至７１−４の端子ｂ１乃至ｂ４に
それぞれ供給される。

【００５０】また、入力端子１１−３に入力されたIF信
号は、主信号線６１−３および副信号線６２−３を介し
てスイッチ７１−１乃至７１−４の端子ｃ１乃至ｃ４に
それぞれ供給される。

【００５１】さらにまた、入力端子１１−４に入力され
たIF信号は、主信号線６１−４および副信号線６２−４
を介してスイッチ７１−１乃至７１−４の端子ｄ１乃至
ｄ４にそれぞれ供給される。

【００５２】すなわち、図５の例の場合、スイッチ７１
−１には、受信機４−１より、LNBコンバータ２−１を
選択するためのアンテナ選択信号が供給されているの
で、主信号線６１−１から取り出された副信号線６２−
１が選択される。これにより、受信機４−１は、端子ａ
１および出力端子１３−１を介して供給される、LNBコ
ンバータ２−１からのIF信号（通信衛星の垂直偏波のIF
信号）を受信することができる。

【００５３】また、スイッチ７１−２には、受信機４−
２より、LNBコンバータ２−４を選択するためのアンテ
ナ選択信号が供給されているので、主信号線６１−４か
ら取り出された副信号線６２−４が選択される。これに
より、受信機４−２は、端子ｄ２および出力端子１３−
２を介して供給される、LNBコンバータ２−４からのIF
信号（放送衛星の左旋偏波のIF信号）を受信することが
できる。

【００５４】また、スイッチ７１−３には、受信機４−
３より、LNBコンバータ２−１を選択するためのアンテ
ナ選択信号が供給されているので、主信号線６１−１か
ら取り出された副信号線６２−１が選択される。これに
より、受信機４−３は、端子ａ３および出力端子１３−
３を介して供給される、LNBコンバータ２−１からのIF
信号（通信衛星の垂直偏波のIF信号）を受信することが
できる。

【００５５】さらにまた、スイッチ７１−４には、受信
機４−４より、LNBコンバータ２−２を選択するための
アンテナ選択信号が供給されているので、主信号線６１
−２から取り出された副信号線６２−２が選択される。
これにより、受信機４−４は、端子ｂ４および出力端子
１３−４を介して供給される、LNBコンバータ２−２か
らのIF信号（通信衛星の水平偏波のIF信号）を受信する
ことができる。

【００５６】このように、スイッチ７１−１乃至７１−
４は、副信号線６２−１乃至６２−４のいずれかを選択
していても、副信号線６２−１乃至６２−１は、主信号
線６１−１乃至６１−４と比較して十分にインピーダン
スが高いため、主信号線６１−１乃至６１−４に与える
特性上の影響がほとんどない。従って、入力端子１１−
１乃至１１−４から見た特性は、スイッチの状態に関わ
らず同一の特性が得られる。

【００５７】以上のように、各端末装置（受信機４−１
乃至４−４おおびテレビジョン受像機５−１乃至５−
４）毎に、スイッチ４２−１乃至４２−１、またはスイ
ッチ７１−１乃至７１−４を設けたので、視聴者が受信
機４−１乃至４−４により所定の操作を行うことによ
り、通信衛星の垂直偏波または水平偏波、放送衛星の右
旋偏波または左旋偏波に含まれる番組を選択し、これを
復調することが可能となる。

【００５８】また、以上においては、通信衛星または放
送衛星の電波を受信し選択できるようにしたが、勿論、
その他の、地上波テレビ放送を含むCATV（Cable Telev
ision）放送などを受信し選択することも可能である。

【００５９】さらにまた、以上においては、一般に、ス
イッチ選択回路３１は、アンテナの直下に配置される
が、スイッチ４２−１乃至４２−４、またはスイッチ７
１−１乃至７１−４を、受信機４−１乃至４−４にそれ
ぞれ内蔵させるようにすることもできる。

【００６０】なお、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。

【００６１】

【発明の効果】以上のように、請求項１に記載の選択装
置および請求項２に記載の選択方法によれば、４個以上
のIF信号の中から所定のものを選択するための制御信号
を入力し、入力された制御信号を判別し、４個以上のIF
信号の中から、判別手段の判別結果に基づいて、所望の
IF信号を選択するようにしたので、複数の放送電波の中
から、所望の放送チャンネルを選択することが可能とな
る。

【００６２】また、請求項３に記載の端末装置および請
求項４に記載の受信方法によれば、４個以上のIF信号の
中から１つのIF信号を選択するための制御信号を受信装
置に供給し、供給した制御信号に基づいて、受信装置か
ら供給されるIF信号を入力するようにしたので、所望の
IF信号を確実に受信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の共同受信システムの構成例を示すブロッ
ク図である。

【図２】本発明を適用した共同受信システムの構成例を
示すブロック図である。

【図３】図２のスイッチ選択回路３１の詳細な構成例を
示す回路図である。

【図４】スイッチ選択処理を説明するフローチャートで
ある。

【図５】図２のスイッチ選択回路３１の詳細な他の構成
例を示す回路図である。

【符号の説明】

１−１乃至１−４ パラボラアンテナ， ２−１乃至２
−４ LNBコンバータ， ４−１乃至４−４ 受信機，
５−１乃至５−４ テレビジョン受像機，６−１乃至
６−４ IF信号ケーブル， １１−１乃至１１−４ 入
力端子， １３−１乃至１３−４ 出力端子， ３１
スイッチ選択回路， ４１−１乃至４１−４ 分配器，
４２−１乃至４２−４ スイッチ， ６１−１乃至６１
−４主信号線， ６２−１乃至６２−４ 副信号線，
６３−１乃至６３−４ 抵抗，７１−１乃至７１−４
スイッチ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の電波を受信して生成された、４個
   以上のIF信号を入力する第１の入力手段と、 ４個以上のIF信号の中から所定のものを選択するための
   制御信号を入力する第２の入力手段と、 前記第２の入力手段により入力された前記制御信号を判
   別する判別手段と、 ４個以上の前記IF信号の中から、前記判別手段の判別結
   果に基づいて、所望の前記IF信号を選択する選択手段と
   を備えることを特徴とする選択装置。
2. 【請求項２】 複数の電波を受信して生成された、４個
   以上のIF信号を入力する第１の入力ステップと、 ４個以上のIF信号の中から所定のものを選択するための
   制御信号を入力する第２の入力ステップと、 前記第２の入力ステップの処理により入力された前記制
   御信号を判別する判別ステップと、 ４個以上の前記IF信号の中から、前記判別ステップでの
   判別結果に基づいて、所望の前記IF信号を選択する選択
   ステップとを含むことを特徴とする選択方法。
3. 【請求項３】 複数の電波を受信して生成された、４個
   以上のIF信号を入力し、その中の１つを選択して出力す
   る受信装置から、所望の前記IF信号を入力する端末装置
   において、 ４個以上の前記IF信号の中から１つのIF信号を選択する
   ための制御信号を前記受信装置に供給する供給手段と、 前記供給手段が供給した制御信号に基づいて、前記受信
   装置から供給される前記IF信号を入力する入力手段とを
   備えることを特徴とする端末装置。
4. 【請求項４】 複数の電波を受信して生成された、４個
   以上のIF信号を入力し、その中の１つを選択して出力す
   る受信装置から、所望の前記IF信号を入力する端末装置
   において、 ４個以上の前記IF信号の中から１つのIF信号を選択する
   ための制御信号を前記受信装置に供給する供給ステップ
   と、 前記供給ステップの処理が供給した制御信号に基づい
   て、前記受信装置から供給される前記IF信号を入力する
   入力ステップとを含むことを特徴とする受信方法。