JP2001177361A - 利得制御回路およびこれを用いた無線通信装置 - Google Patents

利得制御回路およびこれを用いた無線通信装置

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JP2001177361A
JP2001177361A JP36016499A JP36016499A JP2001177361A JP 2001177361 A JP2001177361 A JP 2001177361A JP 36016499 A JP36016499 A JP 36016499A JP 36016499 A JP36016499 A JP 36016499A JP 2001177361 A JP2001177361 A JP 2001177361A
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Hideo Morohashi
英雄 諸橋
Shinichi Tanabe
伸一 田邉
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数段の利得可変回路が縦続接続されてなる
利得制御回路において、各利得可変回路のバイアス電圧
が一定であると、消費電流も利得によらず一定となるた
め、低利得時の消費電流が多くなる。 【解決手段】 利得可変範囲が一定範囲に制限された例
えば3段の利得可変回路11,12,13が互いに縦続
接続されてなる利得制御回路において、利得可変回路1
1,12,13の各々にバイアス電圧Vbias1,V
bias2,Vbias3を印加するバイアス電圧印加
回路15,16,17が、前段の利得可変回路の利得に
応じて各バイアス電圧を変化させることで、各利得可変
回路11,12,13の消費電流を利得に応じて変化さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利得制御回路およ
びこれを用いた無線通信装置に関し、特に移動体通信シ
ステムにおける出力電力制御のための可変利得回路とし
て用いて好適な利得制御回路およびこれを用いた無線通
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システム、例えば移動電話シ
ステムにおいて、基地局の回線容量を増やすためには、
各移動局の出力は基地局の位置において同一電界強度と
なるように制御されることが望ましい。特に、CDMA
(Code Division Multiple Access:符号分割多重システ
ム)と呼ばれるスペクトラム拡散方式を用い、同一周波
数帯に複数の局を割り当てて拡散符号によって信号を復
元する方式においては、このような移動局の出力電力制
御は必須の要件となる。
【0003】この移動局の出力電力制御には2つの方式
がある。その1つは、基地局からの信号強度に基づいて
出力すべき電力を決定する方式である。これは、基地局
から移動局までの信号伝搬とその逆が強い相関があると
の仮定によるものである。この方式を開ループ制御と称
している。他の一つは、基地局での実際の信号強度の情
報を移動局へ伝えることによって行う方式である。この
方式を閉ループ制御と称している。
【0004】出力電力制御を行うためには、利得制御回
路が必要とされる。この利得制御回路の性能としては、
次の4つが要求される。すなわち、第1に広いゲイン制
御範囲であること、第2に広いダイナミックレンジであ
ること、第3に良好な制御直線性、絶対ゲイン精度、温
度特性であること、第4に広帯域であること、が要求さ
れる。
【0005】利得制御範囲としては、例えば、受信側9
0dB程度、送信側80dB程度である。ダイナミック
レンジに関しては、特に受信側においては、希望波が微
弱な状態で強い妨害波が入る条件を考慮する必要があ
り、大入力に対する耐性と低雑音特性とが同時に要求さ
れる。
【0006】制御直線性、絶対ゲイン精度、温度特性に
ついては、前述した開ループ制御を精度良く行うため
に、受信側利得制御回路と送信側利得制御回路の特性が
整合する必要がある。帯域については、システムにより
異なるが、このような操作はIF(中間周波)段で行う
ことが最も容易である。そのための典型的な周波数は、
100MHz前後であることが多い。
【0007】図8は、利得制御回路を構成する従来の利
得可変回路の構成例を示す回路図である。この従来例に
係る利得可変回路は、差動増幅回路101、バイアス回
路102、2つの電流分割回路103,104および2
つの抵抗回路網105,106を有する構成となってい
る。
【0008】差動増幅回路101は、各エミッタがエミ
ッタ抵抗R101,R102を介して互いに接続されか
つ接地されたnpn型の差動対トランジスタQ101,
Q102によって構成され、差動対トランジスタQ10
1,Q102の各ベース間に入力電圧Viが入力され
る。
【0009】バイアス回路102は、差動対トランジス
タQ101,Q102の各ベースに各一端が接続された
バイアス抵抗R103,R104と、これら抵抗R10
3,R104の各他端とグランドとの間に接続され、バ
イアス抵抗R103,R104を通して固定のバイアス
電圧Vbiasを与えるバイアス電源107とから構成
されている。
【0010】一方の電流分割回路103は、各エミッタ
がトランジスタQ101のコレクタに共通に接続された
npn型の差動対トランジスタQ103,Q104によ
って構成されている。他方の電流分割回路104は、各
エミッタがトランジスタQ102のコレクタに共通に接
続されたnpn型の差動対トランジスタQ105,Q1
06によって構成されている。
【0011】これら電流分割回路103,104におい
て、トランジスタQ103,Q105の各ベースが共通
に接続され、トランジスタQ104,Q106の各ベー
スが共通に接続され、これらベース共通接続点間に制御
電圧Vcが印加される。そして、トランジスタQ10
3,Q105の各コレクタ間から出力電圧Voが導出さ
れるようになっている。
【0012】一方の抵抗回路網105は、差動対トラン
ジスタQ103,Q104の各コレクタと電源VCCと
の間に接続された抵抗R105,R106および差動対
トランジスタQ103,Q104の各コレクタ間に接続
された抵抗R107によって構成されている。他方の抵
抗回路網106は、差動対トランジスタQ105,Q1
06の各コレクタと電源VCCとの間に接続された抵抗
R108,R109および差動対トランジスタQ10
5,Q106の各コレクタ間に接続された抵抗R110
によって構成されている。
【0013】ここで、上記構成の利得可変回路において
消費される電流について考える。エミッタ抵抗R10
1,R102の両端間電圧をVe、これら抵抗R10
1,R102の各抵抗値をRe、バイアス回路102に
おけるバイアス抵抗R103,R104の各抵抗値をR
b、差動対トランジスタQ101,Q102の各ベース
電流をIb、差動対トランジスタQ101,Q102の
ベース-エミッタ間電圧をVbeとすると、その消費電
流Iは、 I=2*Ve/Re =2*(Vbias−Rb*Ib−Vbe)/Re …(1) となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
例に係る利得可変回路では、バイアス回路102で設定
されるバイアス電圧Vbiasが一定であったため、消
費電流Iは、(1)式から明らかなように、利得Gによ
らず一定電流となり、低利得のときの消費電流が多くな
るという問題があった。
【0015】なお、利得Gについては、電流分割回路1
03の差動対トランジスタQ103,Q104と電流分
割回路104の差動対トランジスタQ105,Q106
の各ベース間電位差ΔVbe、即ち制御電圧Vcにより
電流配分を変えることによって変化する。そして、その
利得Gは、次式のように表される。
【0016】 G=Gmax/{1+exp(−qVc/kt)} +Gmim/{1+exp(qVc/kt)} …(2) ここで、GmaxとGminは利得可変回路の最大利得
と最小利得、Vcは制御電圧、q電子の電荷、kはボル
ツマン定数、tは絶対温度である。
【0017】この種の利得可変回路を用いて構成される
利得制御回路は、例えば、CDMA方式携帯電話装置の
RFフロントエンド部において、送信系のIF(中間周
波)信号を増幅してミキサに供給する利得可変増幅器と
して用いられる。
【0018】このCDMA方式携帯電話装置にあって
は、近年、広帯域化の傾向にある。この広帯域(ワイド
バンド)CDMA方式の携帯電話装置では、雑音特性の
仕様が厳しくなっている。したがって、送信系において
IF用利得可変増幅器として用いられる利得制御回路と
しても、低雑音特性のものが要求されることになる。
【0019】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、その目的とするところは、低利得時
の低消費電流化を可能とした利得制御回路およびこれを
用いた無線通信装置を提供することにある。
【0020】本発明はさらに、雑音特性をより向上可能
な利得制御回路およびこれを用いた無線通信装置を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明による利得制御回
路は、利得可変範囲が一定範囲に制限されて互いに縦続
接続された複数段の利得可変回路を有し、これら複数段
の利得可変回路が各々利得に応じて消費電流が変化する
構成となっている。そして、この利得制御回路は、携帯
電話装置等の無線通信装置において、送信系のIF信号
を増幅してミキサに供給する増幅手段として用いられ
る。
【0022】上記構成の利得制御回路およびこれを用い
た無線通信装置において、複数段の利得可変回路の各々
が利得に応じて消費電流が変化することで、各利得可変
回路には利得に応じた最適な電流が流れる。これによ
り、特に低利得時の消費電流の低減が可能となる。
【0023】本発明による他の利得制御回路は、利得可
変範囲が一定範囲に制限されて互いに縦続接続された複
数段の利得可変回路を有し、これら複数段の利得可変回
路が互いに異なる利得可変幅を持つ構成となっている。
そして、この利得制御回路は、携帯電話装置等の無線通
信装置において、送信系のIF信号を増幅してミキサに
供給する増幅手段として用いられる。
【0024】上記構成の利得制御回路およびこれを用い
た無線通信装置において、複数段の利得可変回路に互い
に異なる利得可変幅を持たせるとともに、好ましくは各
段を最適な順序でスタガ動作させることで、各段の入力
レベルが高くなるため、雑音特性が向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し詳細に説明する。図1は、本発明の第1
実施形態に係る利得制御回路の構成を示すブロック図で
ある。
【0026】本実施形態に係る利得制御回路は、図1か
ら明らかなように、互いに縦続接続された差動入出力の
複数段(本例では、3段)の利得可変回路11,12,
13と、これら利得可変回路11,12,13に対して
制御電圧Vc1,Vc2,Vc3を印加する制御電圧印
加回路14と、利得可変回路11,12,13に対して
バイアス電圧Vbias1,Vbias2,Vbias
3を印加するバイアス電圧印加回路15,16,17と
を有する構成となっている。
【0027】利得可変回路11,12,13は利得可変
範囲が一定範囲に制限されており、互いに容量素子を介
して縦続接続されている。具体的には、1段目の利得可
変回路11の出力端子OUT1,OUTX1がコンデン
サC11,C12を介して2段目の利得可変回路12の
入力端子IN2,INX2に接続され、2段目の利得可
変回路12の出力端子OUT2,OUTX2がコンデン
サC13,C14を介して3段目の利得可変回路13の
入力端子IN3,INX3に接続されている。
【0028】これらの利得可変回路11,12,13の
利得制御端子VC1,VC2,VC3には、制御電圧印
加回路14において各々設定された利得制御電圧Vc
1,Vc2,Vc3がそれぞれ印加される。また、利得
可変回路11,12,13のバイアス端子VBIAS
1,VBIAS2,VBIAS3には、バイアス電圧印
加回路15,16,17において各々設定されたバイア
ス電圧Vbias1,Vbias2,Vbias3がそ
れぞれ印加される。
【0029】利得可変回路11,12,13の各利得G
1,G2,G3は、制御電圧印加回路14から与えられ
る利得制御電圧Vc1,Vc2,Vc3に応じて変化す
る。また、利得可変回路11,12,13の各消費電流
は、バイアス電圧印加回路15,16,17から与えら
れるバイアス電圧Vbias1,Vbias2,Vbi
as3によって決まる。
【0030】バイアス電圧印加回路15は、一定のバイ
アス電圧Vbias1を1段目の利得可変回路11のバ
イアス端子VBIAS1に印加する。バイアス電圧印加
回路16は、1段目の利得可変回路11の利得制御電圧
Vc1を入力とし、この利得制御電圧Vc1に基づいて
生成したバイアス電圧Vbias2を2段目の利得可変
回路12のバイアス端子VBIAS2に印加する。
【0031】バイアス電圧印加回路17は、1段目,2
段目の利得可変回路11,12の利得制御電圧Vc1,
Vc2を入力とし、これらの利得制御電圧Vc1,Vc
2に基づいて生成したバイアス電圧Vbias3を3段
目の利得可変回路13のバイアス端子VBIAS3に印
加する。
【0032】すなわち、バイアス電圧印加回路15,1
6,17は、利得可変回路11,12,13の各々の入
力電圧Vin1,Vin2,Vin3の変化に応じたバ
イアス電圧Vbias1,Vbias2.Vbias3
を利得可変回路11,12,13の各バイアス端子VB
IAS1,VBIAS2,VBIAS3に印加する。こ
れにより、利得可変回路11,12,13の各消費電流
が変化する。
【0033】次に、上記構成の第1実施形態に係る利得
制御回路の回路動作について説明する。先ず、1段目の
利得可変回路11に一定の入力電圧Vi1が印加される
と、1段目の利得可変回路11のバイアス端子VBIA
S1には、入力電圧Vi1が一定のため一定のバイアス
電圧Vbias1が印加される。したがって、1段目の
利得可変回路11の消費電流は一定となる。
【0034】2段目の利得可変回路12の入力電圧Vi
2は、1段目の利得可変回路11の利得G1に応じて変
化する。この利得G1を決める利得制御電圧Vc1は、
バイアス電圧印加回路16にも与えられる。したがっ
て、バイアス電圧印加回路16は、利得可変回路12の
入力電圧Vi2と同様の変化をバイアス電圧Vbias
2に持たせ、それを2段目の利得可変回路12のバイア
ス端子VBIAS2に印加する。これにより、2段目の
利得可変回路12の消費電流は、1段目の利得可変回路
11の利得G1に応じて変化する。
【0035】3段目の利得可変回路13の入力電圧Vi
3は、1段目の利得可変回路11の利得G1と2段目の
利得可変回路12の利得G2に応じて変化する。利得G
1,G2を決める利得制御電圧Vc1,Vc2は、バイ
アス電圧印加回路17にも与えられる。したがって、バ
イアス電圧印加回路17は、利得可変回路12,13の
入力電圧Vi2,Vi3と同様の変化をバイアス電圧V
bias3に持たせ、それを3段目の利得可変回路13
のバイアス端子VBIAS3に印加する。これにより、
3段目の利得可変回路13の消費電流は、1段目,2段
目の利得可変回路11,12の利得G1,G2に応じて
変化する。
【0036】上述したように、利得可変回路11,1
2,13の各々の入力電圧Vin1,Vin2,Vin
3の変化に応じたバイアス電圧Vbias1,Vbia
s2,Vbias3を利得可変回路11,12,13の
各バイアス端子VBIAS1,VBIAS2,VBIA
S3に印加することにより、低利得時ほど各利得可変回
路11,12,13の入力電圧Vi1,Vi2,Vi3
が小さくなり、バイアス電圧Vbias1,Vbias
2,Vbias3が下がるため、消費電流を低減でき
る。
【0037】図2は、例えば2段目の利得可変回路12
の具体的な構成例を示す回路図である。なお、ここで
は、2段目の利得可変回路12を例にとって説明する
が、1段目、3段目の利得可変回路11,13について
も、基本的に同一の回路構成となる。本例に係る利得可
変回路12は、差動増幅回路21、バイアス回路22、
2つの電流分割回路23,24および2つの抵抗回路網
25,26を有する構成となっている。
【0038】差動増幅回路21は、各エミッタがエミッ
タ抵抗R11,R12を介して基準電位点であるグラン
ドに接続されたnpn型の差動対トランジスタQ11,
Q12によって構成され、差動対トランジスタQ11,
Q12の各ベース間に入力電圧Viが入力される。
【0039】バイアス回路22は、差動対トランジスタ
Q11,Q12の各ベースに各一端が接続されたバイア
ス抵抗R13,R14と、これら抵抗R13,R14の
各他端とグランドとの間に接続され、バイアス抵抗R1
3,R14を通して差動対トランジスタQ11,Q12
の各ベースにバイアス電圧Vbiasを与える可変バイ
アス電源27とから構成されている。
【0040】このバイアス回路22においては、可変バ
イアス電源27として、先述したバイアス電圧印加回路
16が用いられる。すなわち、可変バイアス電源27
は、前段までの利得可変回路の利得に応じてバイアス電
圧Vbiasが変化する構成となっている。
【0041】一方の電流分割回路23は、各エミッタが
トランジスタQ11のコレクタに共通に接続されたnp
n型の差動対トランジスタQ13,Q14によって構成
されている。他方の電流分割回路24は、各エミッタが
トランジスタQ12のコレクタに共通に接続されたnp
n型の差動対トランジスタQ15,Q16によって構成
されている。
【0042】これら電流分割回路23,24において、
トランジスタQ13,Q15の各ベースが共通に接続さ
れ、トランジスタQ14,Q16の各ベースが共通に接
続され、これらベース共通接続点間に制御電圧Vcが印
加される。そして、トランジスタQ13,Q15の各コ
レクタ間から出力電圧Voが導出されるようになってい
る。
【0043】一方の抵抗回路網25は、差動対トランジ
スタQ13,Q14の各コレクタと電源VCCとの間に
接続された抵抗R15,R16および差動対トランジス
タQ13,Q14の各コレクタ間に接続された抵抗R1
7によって構成されている。他方の抵抗回路網26は、
差動対トランジスタQ15,Q16の各コレクタと電源
VCCとの間に接続された抵抗R18,R19および差
動対トランジスタQ15,Q16の各コレクタ間に接続
された抵抗R20によって構成されている。
【0044】上記構成の本例に係る利得可変回路12
は、基本的には、図8に示した従来例に係る利得可変回
路と同じである。また、利得についても従来と同様に、
先述した(1)式から求められる。従来回路との違い
は、前段までの利得に応じてバイアス電圧Vbiasが
変化し、これに応じて消費電流Iが変化することによっ
て低利得時の低消費電流化を可能としている点にある。
【0045】図3は、例えば3段目のバイアス電圧印加
回路17の具体的な構成例を示す回路図である。なお、
ここでは、3段目のバイアス電圧印加回路17を例に採
って説明するが、1段目、2段目のバイアス電圧印加回
路15,16についても、基本的に同一の回路構成とな
る。
【0046】図3において、本例に係るバイアス電圧印
加回路17は、2つの入力バッファ31,32、2つの
回路網33,34、2つの基準電圧源35,36、3つ
の電流源37,38,39、単一の抵抗R0および単一
の出力バッファ40を有する構成となっている。
【0047】回路網33は、エミッタが共通に接続され
たpnp型のトランジスタQ21,Q22からなり、そ
のエミッタ共通接続点が電流源37を介して電源VCC
に接続されている。また、トランジスタQ21のコレク
タはグランド(GND)に接続され、そのベースには基
準電圧源35から基準電圧Vk1が印加されている。一
方、トランジスタQ22のベースは、制御電圧印加回路
14からの制御電圧Vc1が入力される入力端子とな
る。
【0048】回路網34も同様に、エミッタが共通に接
続されたpnp型のトランジスタQ23,Q24からな
り、そのエミッタ共通接続点が電流源38を介して電源
VCCに接続されている。また、トランジスタQ23の
コレクタはグランドに接続され、そのベースには基準電
圧源36から基準電圧Vk2が印加されている。トラン
ジスタQ24のベースは、制御電圧印加回路14からの
制御電圧Vc2が入力される入力端子となる。
【0049】回路網33,34におけるトランジスタQ
22,Q24の各コレクタは、出力ラインLに共通に接
続されている。この出力ラインLと電源VCCとの間に
は、電流源39が接続されている。また、出力ラインL
とグランドとの間には、抵抗R0が接続されている。
【0050】続いて、上記構成のバイアス電圧印加回路
17の回路動作について説明する。先ず、制御電圧印加
回路14から出力される利得制御電圧Vc1,Vc2
は、入力バッファ31,32で電圧Vc11,Vc12
に変換されて回路網33,34のトランジスタQ22,
Q24の各ベースに印加される。
【0051】すると、回路網33は、1段目の利得可変
回路11の利得G1を制御している利得制御電圧Vc1
に基づく電圧Vc11を入力としていることから、1段
目の利得可変回路11の利得変化分を調整しそれを電流
I1として出力ラインLに流す。回路網34も同様に、
2段目の利得可変回路12の利得変化分を調整しそれを
電流I2として出力ラインLに流す。
【0052】これにより、電流I1と電流I2を合わせ
た電流I3が、1段目の利得可変回路11と2段目の利
得可変回路12の利得変化分として、出力ラインLから
抵抗R0に流れる。また、最小利得時に最低限必要とさ
れる電圧を確保するための一定電流Iooが電流源39
から出力され、電流I3に加算されて抵抗R0に流れ
る。
【0053】以上により、1段目、2段目の利得可変回
路11,12の利得G1,G2に応じてバイアス電圧V
bias3が変化するバイアス電圧印加回路17、即ち
図2における可変バイアス電源27が構成されている。
そして、抵抗R0の両端電圧Vbias03が、出力バ
ッファ40を介してバイアス電圧Vbias3として3
段目の利得可変回路13に印加される。
【0054】上述したように、利得可変範囲が一定範囲
に制限された例えば3段の利得可変回路11,12,1
3が互いに縦続接続されてなる広い利得範囲を有する利
得制御回路において、各段の利得可変回路11,12,
13に与えるバイアス電圧Vbias1,Vbias
2,Vbias3を前段の利得制御回路の利得に応じて
変化させるようにしたことにより、各利得可変回路には
利得に応じて最適な電流を流すことができるため、低利
得時ほど消費電流を低減できる。
【0055】図4に、利得に対する消費電流の試験結果
を示す。図4において、点線(a)は従来例に係る試験
結果を、実線(b)は本発明に係る試験結果をそれぞれ
示している。これら試験結果から明らかなように、本発
明に係る利得制御回路によれば、最小利得時には従来例
に係る利得制御回路に比べて消費電流を半分以下に低減
できる。
【0056】図5は,本発明の第2実施形態に係る利得
制御回路の構成を示すブロック図である。
【0057】本実施形態に係る利得制御回路は、図5か
ら明らかなように、互いに縦続接続された差動入出力の
複数段(本例では、3段)の利得可変回路41,42,
43と、これら利得可変回路41,42,43に対して
制御電圧Vc1,Vc2,Vc3を印加する制御電圧印
加回路44とを有する構成となっている。
【0058】利得可変回路41,42,43は利得可変
範囲が一定範囲に制限され,かつ互いに異なる利得可変
幅を持っている。そして、これら利得可変回路41,4
2,43は、互いに容量素子を介して縦続接続されてい
る。
【0059】具体的には、1段目の利得可変回路41の
出力端子OUT1,OUTX1がコンデンサC21,C
22を介して2段目の利得可変回路42の入力端子IN
2,INX2に接続され、2段目の利得可変回路42の
出力端子OUT2,OUTX2がコンデンサC23,C
24を介して3段目の利得可変回路43の入力端子IN
3,INX3に接続されている。
【0060】これらの利得可変回路41,42,43の
利得制御端子VC1,VC2,VC3には、制御電圧印
加回路44において各々設定された利得制御電圧Vc
1,Vc2,Vc3がそれぞれ印加される。これによ
り、利得可変回路41,42,43の各利得G1,G
2,G3は、制御電圧印加回路44から与えられる利得
制御電圧Vc1,Vc2,Vc3に応じて変化する。
【0061】上記構成の第2実施形態に係る利得制御回
路において、利得可変回路41,42,43としては、
図8に示した従来例に係る利得可変回路と同じ構成のも
のが用いられる。すなわち、図2に示した第1実施形態
に係る利得可変回路とは、バイアス電源(27)が固定
のバイアス電圧を発生する点で相違するのみであり、以
下の説明では、図2を用いて説明するものとする。
【0062】本実施形態に係る利得可変回路41,4
2,43は、先述したように、互いに異なる利得可変範
囲(利得可変幅)を持っている。利得可変範囲は、図2
の回路構成において、抵抗回路網25の抵抗R15〜R
17の各抵抗値および抵抗回路網26の抵抗R18〜R
20の各抵抗値によって決まる。
【0063】すなわち、図2の回路において、抵抗R1
5,R18の各抵抗値をRa、抵抗R17,R20の各
抵抗値をRb,抵抗R16,R19の各抵抗値をRc、
抵抗R11,R12の各抵抗値をRdとすると、先ず、
最大利得Gmax(真数),最小利得Gmin(真数)
は次式でほぼ等価的に表される。但し、Rdには、差動
対トランジスタQ11,Q12のエミッタ抵抗も含み、
トランジスタQ11,Q12のベース抵抗を無視したも
のとする。
【0064】Gmax=(RaRb+RaRc)/{R
d(Ra+Rb+Rc)} Gmin=(RaRc)/{Rd(Ra+Rb+R
c)} そして、利得可変範囲は、 利得可変範囲=Gmax/Gmin=1+(Rb/R
c) で求まる。
【0065】ここで、図5に示す利得制御回路、即ち3
段の利得可変回路41,42,43からなる利得制御回
路において、一例として、1段目の利得可変回路41の
最小利得Gminを-5dB、最大利得Gmaxを+1
0dBとし、2段目の利得可変回路42の最小利得Gm
inを-10dB、最大利得Gmaxを+10dBと
し、3段目の利得可変回路43の最小利得Gminを-
15dB、最大利得Gmaxを+10dBとする。
【0066】すなわち、1段目の利得可変回路41の利
得可変範囲は15dBとなる。この利得可変範囲を設定
するには、20log{1+(Rb/Rc)}=15を満
たすように、1段目の利得可変回路41の抵抗回路網2
5,26(図2を参照)における抵抗R17,R20の
抵抗値Rbと抵抗R16,R19の抵抗値Rcの比を選
定すれば良い。
【0067】2段目の利得可変回路42の利得可変範囲
は20dBとなり、20log{1+(Rb/Rc)}=
20を満たすように、抵抗値Rb,Rcの比を選定すれ
ば良い。3段目の利得可変回路43の利得可変範囲は2
5dBとなり、20log{1+(Rb/Rc)}=25
を満たすように、抵抗値Rb,Rcの比を選定すれば良
い。
【0068】このように、{1+(Rb/Rc)}を利
得可変範囲に応じた値、つまり抵抗値RbとRcの比で
決まる値に選定することにより、利得可変回路41,4
2,43の各利得可変範囲を任意に設定することができ
る。
【0069】ここで,利得可変回路が複数段縦続接続さ
れた構成の利得制御回路の雑音特性と最大出力特性につ
いて考える。利得可変回路には、一般に、 利得最大時に出力が最大となり、入力換算雑音が最小
となる。 利得減少に比例して最大出力レベルが低下する。 利得が減少すると、コレクタ負荷抵抗の熱雑音が見
え、入力換算雑音が増加する。 とう性質がある。
【0070】単純に各段の利得可変回路を同時に動作さ
せる場合と、ある順序でスタガ(stagger)的に動作(以
下、スタガ動作と称す)させる場合を比較すると、利得
最大時と利得最小時は両者とも同じである。何故なら、
両者とも全ての段が最大利得または最小利得の状態にあ
るからである。
【0071】次に、例えば、最大利得よりも若干利得を
絞った状態を考えると、各段の利得可変回路を同時に動
作させる場合には、最終段の利得を絞る分だけ最大出力
レベルが低下する。また、初段を絞るために、入力換算
雑音も若干悪化する。
【0072】これに対し、利得可変回路41,42,4
3をある順番でスタガ動作させる場合について説明す
る。この場合に推奨できる制御順番としては、中間(2
段目)から利得を制御する。2段目で利得を制御する領
域では、最大出力も入力換算雑音もほとんど劣化しな
い。2段目の制御範囲を越えると、最大出力重視の場合
には初段の利得を絞り出し、雑音特性重視の場合には最
終段を絞り出す。
【0073】すなわち、利得可変回路を複数段縦続接続
し、各段の利得可変回路をある順番でスタガ動作させる
ことにより、最大利得から利得を絞り出した領域の最大
出力と入力換算雑音特性の劣化を防ぐことができる。ま
た、その制御順序によって、より最大出力を重視した設
定、より入力換算雑音を重視した設定という具合に、目
的によって特性を選択できることにもなる。
【0074】上述したように、例えば3段の利得可変回
路41,42,43が互いに縦続接続されてなる利得制
御回路において、利得可変回路41,42,43の各々
に互いに異なる利得可変範囲(可変幅)を持たせるとと
もに、各段を最適な順序でスタガ動作させることによ
り、雑音特性をより向上できる。
【0075】図6に、本実施形態に係るレベルチャート
を示す。同図において、点線(a)は、各段が最大利得
10dB、最小利得−10dBで、制御順番を2段目→
3段目→1段目とした従来例の場合を、実線(b)は、
制御順番が従来例と同じで、最大利得も各段同じく10
dB、最小利得を1段目が−5dB、2段目が−10d
B、3段目が−15dBとした本発明の場合をそれぞれ
示している。
【0076】利得可変幅は、従来例(a)の場合は各段
20dB、本発明(b)の場合は1段目15dB、2段
目20dB、3段目25dBとなっており、全段でいず
れの場合も60dBで、利得は入力に対して−30dB
〜+30dBの範囲で可変となっている。
【0077】ここで、利得10dBのときを考えると、
図6のレベルチャートから明らかなように、本発明
(b)の場合は、2段目と3段目の入力レベルが従来例
(a)の場合に比べて5dBも高くなっている。したが
って、レベルが高ければ高い程雑音の影響を受けにくく
なるため、雑音特性をより向上できる。
【0078】なお、本実施形態では、各段の利得可変回
路41,42,43に対して一定のバイアス電圧を与え
る構成の利得制御回路において、利得可変回路41,4
2,43の各々に互いに異なる利得可変幅を持たせると
ともに、各段を最適な順序でスタガ動作させるとした
が、第1実施形態に係る利得制御回路、即ち各段の利得
可変回路11,12,13に与えるバイアス電圧を前段
の利得に応じて変化させる構成の利得制御回路に対して
も同様に適用可能である。
【0079】図7は、本発明に係る無線通信装置、例え
ばCDMA方式携帯電話装置におけるRFフロントエン
ド部の構成の一例を示すブロック図である。
【0080】図7において、アンテナ51で受信された
受信波は、送信/受信に共用される帯域振分けフィルタ
52を通過し、低ノイズアンプ53を介してミキサ54
に供給される。ミキサ54では、局部発振器55からの
局部発振周波数と混合され、中間周波(IF)に変換さ
れる。そして、AGCアンプ61にて信号レベルが一定
にされた後、後段のベースバンドIC56に供給され
る。
【0081】一方、送信側では、前段のベースバンドI
C56から供給されるIF信号がAGCアンプ57で増
幅された後ミキサ58に供給され、ここで局部発振器5
9からの局部発振周波数と混合されてRF信号に変換さ
れる。そして、このRF信号は、パワーアンプ60およ
び帯域振分けフィルタ52を経てアンテナ51から送信
される。
【0082】上記構成の携帯電話装置のRFフロントエ
ンド部において、送信系のIF信号を増幅するAGCア
ンプ57として、先述した第1実施形態または第2実施
形態に係る利得制御回路、即ち利得に応じて消費電流が
可変な複数段の利得可変回路を有する利得制御回路、ま
たは互いに異なる利得可変幅を持つ複数段の利得可変回
路を有する利得制御回路が用いられる。
【0083】このように、送信系のIF信号を増幅する
AGCアンプ57として、第1実施形態に係る利得制御
回路、即ち各段の利得可変回路の消費電流が利得に応じ
て可変な利得制御回路を用いることにより、利得に応じ
た最適な電流を流すことができるため、特に低利得時の
低消費電流化を図ることができる。したがって、バッテ
リー駆動が必要である携帯端末装置に適用することで、
長時間動作に大きな効果が期待できる
【0084】一方、送信系のIF信号を増幅するAGC
アンプ57として、第2実施形態に係る利得制御回路、
即ち各段の利得可変回路の利得可変幅が異なる利得制御
回路を用いることにより、雑音特性をより向上できるた
め、低雑音、高歪み特性を必要とするCDMA方式携帯
電話装置、特にワイドバンドCDMA方式携帯電話装置
に有用なものとなる。
【0085】なお、上記適用例では、CDMA方式携帯
電話装置に適用した場合を例にとって説明したが、本発
明はこれに限られるものではなく、無線通信装置全般に
適用可能である。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
利得可変範囲が一定範囲に制限されて互いに縦続接続さ
れた複数段の利得可変回路を有する利得制御回路および
これを用いた無線通信装置において、複数段の利得可変
回路の各々を利得に応じて消費電流が変化する構成とし
たことにより、利得可変回路の各々には利得に応じた最
適な電流が流れるため、特に低利得時の消費電流を低減
できることになる。
【0087】また、利得可変範囲が一定範囲に制限され
て互いに縦続接続された複数段の利得可変回路を有する
利得制御回路およびこれを用いた無線通信装置におい
て、複数段の利得可変回路の各利得可変幅を異ならせる
構成としたことにより、雑音特性をより向上できること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る利得制御回路の構
成を示すブロック図である。
【図2】利得制御回路を構成する利得可変回路の具体的
な回路構成例を示す回路図である。
【図3】バイアス電圧印加回路の具体的な構成例を示す
回路図である。
【図4】利得に対する消費電流の試験結果を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態に係る利得制御回路の構
成を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態に係る利得制御回路の動作説明の
ためのレベルチャートである。
【図7】本発明に係るCDMA方式携帯電話装置の構成
例を示すブロック図である。
【図8】従来例に係る利得可変回路の回路構成を示す回
路図である。
【符号の説明】
11,12,13,41,42,43…利得可変回路、
14,44…制御電圧印加回路、15,16,17…バ
イアス電圧印加回路、21…差動増幅回路、22…バイ
アス回路、27…可変バイアス電源、54,58…ミキ
サ、57,61…AGCアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J069 AA01 AA12 AA22 CA32 CA36 FA04 FA10 HA02 HA25 KA02 KA03 KA05 KA12 KA49 MA08 SA14 TA01 TA02 5J100 AA16 AA26 CA33 JA01 KA05 QA01 SA01 5K060 BB08 CC12 DD04 EE05 HH08 JJ08 LL01 LL13 5K072 AA20 BB13 CC20 DD11 EE19 GG12 GG22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利得可変範囲が一定範囲に制限されて互
    いに縦続接続された複数段の利得可変回路を有し、 前記複数段の利得可変回路は各々利得に応じて消費電流
    が変化することを特徴とする利得制御回路。
  2. 【請求項2】 前記複数段の利得可変回路は各々、差動
    動作をなす一対のトランジスタからなる差動増幅回路
    と、前記一対のトランジスタの各ベースに一端が接続さ
    れた一対のバイアス抵抗と、前記一対のバイアス抵抗の
    各他端に接続され、これらバイアス抵抗を通して前記一
    対のトランジスタの各ベースにバイアス電圧を与えるバ
    イアス電源とを有することを特徴とする請求項1記載の
    利得制御回路。
  3. 【請求項3】 前記複数段の利得可変回路は各々、前記
    一対のトランジスタの各エミッタと基準電位点との間に
    接続された一対のエミッタ抵抗を有することを特徴とす
    る請求項2記載の利得制御回路。
  4. 【請求項4】 前記複数段の利得可変回路の各々におい
    て、前記バイアス電源は、前段の利得可変回路の利得に
    応じてバイアス電圧を変化させることを特徴とする請求
    項2記載の利得制御回路。
  5. 【請求項5】 利得可変範囲が一定範囲に制限されて互
    いに縦続接続された複数段の利得可変回路を有し、 前記複数段の利得可変回路は互いに異なる利得可変幅を
    持つことを特徴とする請求項1記載の利得制御回路。
  6. 【請求項6】 前記複数段の利得可変回路は各々、差動
    動作をなす一対のトランジスタからなる差動増幅回路
    と、前記一対のトランジスタの各ベースに一端が接続さ
    れた一対のバイアス抵抗と、前記一対のバイアス抵抗の
    各他端に接続され、これらバイアス抵抗を通して前記一
    対のトランジスタの各ベースにバイアス電圧を与えるバ
    イアス電源とを有することを特徴とする請求項5記載の
    利得制御回路。
  7. 【請求項7】 前記複数段の利得可変回路は各々、前記
    一対のトランジスタの各エミッタと基準電位点との間に
    接続された一対のエミッタ抵抗を有することを特徴とす
    る請求項6記載の利得制御回路。
  8. 【請求項8】 送信系においてIF信号を増幅してミキ
    サに供給する増幅手段を有し、 前記増幅手段は、利得可変範囲が一定範囲に制限されて
    互いに縦続接続され、利得に応じて消費電流が変化する
    複数段の利得可変回路を有する利得制御回路からなるこ
    とを特徴とする無線通信装置。
  9. 【請求項9】 送信系においてIF信号を増幅してミキ
    サに供給する増幅手段を有し、 前記増幅手段は、利得可変範囲が一定範囲に制限されて
    互いに縦続接続され、互いに異なる利得可変幅を持つ複
    数段の利得可変回路を有する利得制御回路からなること
    を特徴とする無線通信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010883A1 (fr) * 2001-07-23 2003-02-06 Niigata Seimitsu Co., Ltd. Amplificateur a etages multiples et circuit integre
WO2003028210A1 (fr) * 2001-09-20 2003-04-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Amplificateur a gain variable a faible consommation d'energie

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