JP2001175332A - ステージの駆動方法、ステージ装置及び露光装置 - Google Patents
ステージの駆動方法、ステージ装置及び露光装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ステージの制御性能を向上させる。
【解決手段】 第1のステージ制御系L1により、第1
ステージPSTの位置情報に基づいて、かつ第1のリニ
アモータ16の推力リップルを考慮しつつ、第1のリニ
アモータ16が制御される。また、第2のステージ制御
系L2により、第1ステージPSTの位置情報と第2ス
テージMSTの位置情報とに基づいて、かつ第2のリニ
アモータ14の推力リップルを考慮しつつ、第2のリニ
アモータ14が制御され、第1ステージPSTと第2ス
テージMSTとが所定の位置関係になるように第2ステ
ージMSTが制御される。従って、両ステージを駆動す
るリニアモータの駆動推力に含まれる推力リップルの影
響を相殺することができるので、第1ステージの位置・
速度制御性の向上とともに、第2ステージの第1ステー
ジに対する追従性能をも向上させることができる。
ステージPSTの位置情報に基づいて、かつ第1のリニ
アモータ16の推力リップルを考慮しつつ、第1のリニ
アモータ16が制御される。また、第2のステージ制御
系L2により、第1ステージPSTの位置情報と第2ス
テージMSTの位置情報とに基づいて、かつ第2のリニ
アモータ14の推力リップルを考慮しつつ、第2のリニ
アモータ14が制御され、第1ステージPSTと第2ス
テージMSTとが所定の位置関係になるように第2ステ
ージMSTが制御される。従って、両ステージを駆動す
るリニアモータの駆動推力に含まれる推力リップルの影
響を相殺することができるので、第1ステージの位置・
速度制御性の向上とともに、第2ステージの第1ステー
ジに対する追従性能をも向上させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステージの駆動方
法、ステージ装置及び露光装置に係り、さらに詳しく
は、露光装置等の精密機械で用いられるリニアモータ駆
動のステージの駆動方法、前記精密機械において試料が
載置されるステージをリニアモータを用いて駆動するス
テージ装置、及び該ステージ装置を含んで構成される露
光装置に関する。
法、ステージ装置及び露光装置に係り、さらに詳しく
は、露光装置等の精密機械で用いられるリニアモータ駆
動のステージの駆動方法、前記精密機械において試料が
載置されるステージをリニアモータを用いて駆動するス
テージ装置、及び該ステージ装置を含んで構成される露
光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶ディスプレイパネル、集
積回路等を製造するためのリソグラフィ工程では、マス
クのパターンを基板上に転写する種々の露光装置が用い
られている。例えば、液晶用の露光装置としては、ステ
ップ・アンド・リピート方式の静止露光型の投影露光装
置(いわゆる液晶ステッパ)や、マスクステージとプレ
ートステージとを投影光学系に対して同一方向に走査し
て、マスクのパターンをプレート(ガラス基板)上に転
写する一括転写方式の走査型露光装置などの投影露光装
置が主として用いられている。また、最近では、液晶デ
ィスプレイパネルの大型化、これに伴うプレートの大型
化等に対応してステッパと同様に1枚のプレートに対し
て複数ショットの露光を行うが、ステッパに比べて大面
積の露光が可能なステップ・アンド・スキャン方式の走
査型露光装置(スキャニング・ステッパ)も開発されて
いる。
積回路等を製造するためのリソグラフィ工程では、マス
クのパターンを基板上に転写する種々の露光装置が用い
られている。例えば、液晶用の露光装置としては、ステ
ップ・アンド・リピート方式の静止露光型の投影露光装
置(いわゆる液晶ステッパ)や、マスクステージとプレ
ートステージとを投影光学系に対して同一方向に走査し
て、マスクのパターンをプレート(ガラス基板)上に転
写する一括転写方式の走査型露光装置などの投影露光装
置が主として用いられている。また、最近では、液晶デ
ィスプレイパネルの大型化、これに伴うプレートの大型
化等に対応してステッパと同様に1枚のプレートに対し
て複数ショットの露光を行うが、ステッパに比べて大面
積の露光が可能なステップ・アンド・スキャン方式の走
査型露光装置(スキャニング・ステッパ)も開発されて
いる。
【0003】図5には、上記の一括転写方式(あるいは
ステップ・アンド・スキャン方式)の走査型露光装置
が、ステージ系を中心として示され、図6には、この図
5の制御装置(コントローラ)111を中心として構成
されるステージ制御装置の構成が示されている。
ステップ・アンド・スキャン方式)の走査型露光装置
が、ステージ系を中心として示され、図6には、この図
5の制御装置(コントローラ)111を中心として構成
されるステージ制御装置の構成が示されている。
【0004】図5において、マスクステージMSTとプ
レートステージPSTとは、投影光学系PLを保持する
本体コラム112を構成する上部定盤112a及び下部
定盤112b上に不図示のエアパッドをそれぞれ介して
支持され、リニアモータ114、116によって紙面内
左右方向(以下、「走査方向」と呼ぶ)に駆動されるよ
うになっている。マスクステージMSTを駆動するリニ
アモータ114の固定子114aは、上部定盤112a
に固定され、その可動子114bはマスクステージMS
Tに固定されている。また、マスクステージMSTの走
査方向の位置は、本体コラム112に固定されたマスク
ステージ位置計測用レーザ干渉計(以下、「マスク用干
渉計」と呼ぶ)118によって常時計測される。
レートステージPSTとは、投影光学系PLを保持する
本体コラム112を構成する上部定盤112a及び下部
定盤112b上に不図示のエアパッドをそれぞれ介して
支持され、リニアモータ114、116によって紙面内
左右方向(以下、「走査方向」と呼ぶ)に駆動されるよ
うになっている。マスクステージMSTを駆動するリニ
アモータ114の固定子114aは、上部定盤112a
に固定され、その可動子114bはマスクステージMS
Tに固定されている。また、マスクステージMSTの走
査方向の位置は、本体コラム112に固定されたマスク
ステージ位置計測用レーザ干渉計(以下、「マスク用干
渉計」と呼ぶ)118によって常時計測される。
【0005】プレートステージPSTを駆動するリニア
モータ116の固定子116aは、下部定盤112bに
固定され、その可動子116bはプレートステージPS
Tの底部に固定されている。プレートステージPST
は、前記可動子116bが固定される移動テーブル12
2と、この移動テーブル122上にZ・θ駆動機構12
0を介して搭載された基板テーブル119とを備えてい
る。基板テーブル119の走査方向の位置は、本体コラ
ム112に固定されたプレートステージ位置計測用レー
ザ干渉計(以下、「プレート用干渉計」と呼ぶ)125
によって常時計測される。
モータ116の固定子116aは、下部定盤112bに
固定され、その可動子116bはプレートステージPS
Tの底部に固定されている。プレートステージPST
は、前記可動子116bが固定される移動テーブル12
2と、この移動テーブル122上にZ・θ駆動機構12
0を介して搭載された基板テーブル119とを備えてい
る。基板テーブル119の走査方向の位置は、本体コラ
ム112に固定されたプレートステージ位置計測用レー
ザ干渉計(以下、「プレート用干渉計」と呼ぶ)125
によって常時計測される。
【0006】次に、ステージ制御装置による各ステージ
の制御の仕組みについて、図6を参照して説明する。
の制御の仕組みについて、図6を参照して説明する。
【0007】図6に示されるように、プレート用干渉計
125、減算器128、プレートステージサーボ演算部
132、プレートステージ駆動アンプ136及びこのア
ンプ136から出力される駆動信号S2によって駆動さ
れるリニアモータ116により、プレートステージPS
Tの位置制御ループが構成されている。また、プレート
用干渉計125からのプレートステージ位置情報S1
が、差分器(すなわち微分器)140を介してプレート
ステージサーボ演算部132にフィードバック入力され
ており、これにより位置制御ループの内部ループ(マイ
ナーループ)として速度制御ループが構成されている。
前記位置制御ループの減算器128に対し目標値出力部
126から目標位置が入力されている。このようにして
構成されたプレートステージPSTの位置・速度制御ル
ープによって、目標位置とプレート用干渉計125の出
力との差である位置偏差が零となるようなプレートステ
ージの位置・速度制御が行われる。
125、減算器128、プレートステージサーボ演算部
132、プレートステージ駆動アンプ136及びこのア
ンプ136から出力される駆動信号S2によって駆動さ
れるリニアモータ116により、プレートステージPS
Tの位置制御ループが構成されている。また、プレート
用干渉計125からのプレートステージ位置情報S1
が、差分器(すなわち微分器)140を介してプレート
ステージサーボ演算部132にフィードバック入力され
ており、これにより位置制御ループの内部ループ(マイ
ナーループ)として速度制御ループが構成されている。
前記位置制御ループの減算器128に対し目標値出力部
126から目標位置が入力されている。このようにして
構成されたプレートステージPSTの位置・速度制御ル
ープによって、目標位置とプレート用干渉計125の出
力との差である位置偏差が零となるようなプレートステ
ージの位置・速度制御が行われる。
【0008】上記と同様に、マスク用干渉計118、減
算器144、マスクステージサーボ演算部146、マス
クステージ駆動アンプ148及びこのアンプ148から
出力される駆動信号S4によって駆動されるリニアモー
タ114によって、マスクステージMSTの位置制御ル
ープが構成されている。この位置制御ループの減算器1
44に対し、プレート用干渉計125の出力であるプレ
ートステージ位置情報S1が目標位置として入力されて
いる。従って、マスクステージMSTの位置制御ループ
により、プレート用干渉計125の出力S1とマスク用
干渉計118の出力S3との差である位置偏差が零とな
るような、プレートステージPSTに対するマスクステ
ージMSTの追従制御が行われる。
算器144、マスクステージサーボ演算部146、マス
クステージ駆動アンプ148及びこのアンプ148から
出力される駆動信号S4によって駆動されるリニアモー
タ114によって、マスクステージMSTの位置制御ル
ープが構成されている。この位置制御ループの減算器1
44に対し、プレート用干渉計125の出力であるプレ
ートステージ位置情報S1が目標位置として入力されて
いる。従って、マスクステージMSTの位置制御ループ
により、プレート用干渉計125の出力S1とマスク用
干渉計118の出力S3との差である位置偏差が零とな
るような、プレートステージPSTに対するマスクステ
ージMSTの追従制御が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の露
光装置では、ステージ制御装置により、プレート用干渉
計で計測されるプレートステージ(より正確には基板テ
ーブル)の現在位置と目標位置との差である位置偏差が
零となるようなプレートステージの位置・速度制御、及
びプレートステージの現在位置とマスク用干渉計で計測
されるマスクステージの現在位置との差である位置偏差
が零となるようなプレートステージに対するマスクステ
ージの追従制御が、フィードバック制御(閉ループ制
御)により行われていた。
光装置では、ステージ制御装置により、プレート用干渉
計で計測されるプレートステージ(より正確には基板テ
ーブル)の現在位置と目標位置との差である位置偏差が
零となるようなプレートステージの位置・速度制御、及
びプレートステージの現在位置とマスク用干渉計で計測
されるマスクステージの現在位置との差である位置偏差
が零となるようなプレートステージに対するマスクステ
ージの追従制御が、フィードバック制御(閉ループ制
御)により行われていた。
【0010】従来は、上述の図6に示されるような制御
系によるフィードバック制御により、プレートステージ
の位置・速度制御の制御性能、及びプレートステージに
対するマスクステージの追従制御の制御性能は、十分な
性能を確保できるものとされていた。
系によるフィードバック制御により、プレートステージ
の位置・速度制御の制御性能、及びプレートステージに
対するマスクステージの追従制御の制御性能は、十分な
性能を確保できるものとされていた。
【0011】しかしながら、プレート及びマスクの大型
化に伴い一層のステージの高加速度化が次第に要求され
るようなり、また、回路パターンの微細化に伴い露光精
度の更なる向上が要請されるようになってきたため、今
日においては、上記の位置・速度制御性能、追従制御の
性能は十分なものでなくなりつつある。一方、ステージ
の位置・速度制御性は、露光装置にとって最も重要な能
力の1つであるマスクとプレートとの重ね合せ精度を左
右するものであり、また、一層のステージの高加速度化
を実現するためには、更なるステージの位置・速度制御
性の向上が必要となる。
化に伴い一層のステージの高加速度化が次第に要求され
るようなり、また、回路パターンの微細化に伴い露光精
度の更なる向上が要請されるようになってきたため、今
日においては、上記の位置・速度制御性能、追従制御の
性能は十分なものでなくなりつつある。一方、ステージ
の位置・速度制御性は、露光装置にとって最も重要な能
力の1つであるマスクとプレートとの重ね合せ精度を左
右するものであり、また、一層のステージの高加速度化
を実現するためには、更なるステージの位置・速度制御
性の向上が必要となる。
【0012】このような理由により、従来に増してステ
ージの位置制御性を向上させることができる新技術の出
現が期待されている。
ージの位置制御性を向上させることができる新技術の出
現が期待されている。
【0013】本発明は、かかる要請に応えるべくなされ
たもので、その第1の目的は、ステージの制御性能を向
上させることができるステージの駆動方法を提供するこ
とにある。
たもので、その第1の目的は、ステージの制御性能を向
上させることができるステージの駆動方法を提供するこ
とにある。
【0014】また、本発明の第2の目的は、ステージの
制御性能を向上させることができるステージ装置を提供
することにある。
制御性能を向上させることができるステージ装置を提供
することにある。
【0015】また、本発明の第3の目的は、スループッ
ト及び露光精度の向上を図ることができる露光装置を提
供することにある。
ト及び露光精度の向上を図ることができる露光装置を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ステージを
制御するに当たりこれまで考慮されていなかった要素の
内、ステージの位置・速度制御性に大きな影響を与える
要素を見付け出せれば上記の目的を達成できるであろう
との、考えの基、鋭意研究を重ねた結果、例えばプレー
トステージやマスクステージを駆動するリニアモータの
推力に含まれる推力リップルと呼ばれる独特の揺らぎ
が、ステージの位置・速度制御性に予想外の影響を与え
ていることを見出した。すなわち、推力リップル自体は
知られていたが、これまでは特に配慮されていなかった
ものである。
制御するに当たりこれまで考慮されていなかった要素の
内、ステージの位置・速度制御性に大きな影響を与える
要素を見付け出せれば上記の目的を達成できるであろう
との、考えの基、鋭意研究を重ねた結果、例えばプレー
トステージやマスクステージを駆動するリニアモータの
推力に含まれる推力リップルと呼ばれる独特の揺らぎ
が、ステージの位置・速度制御性に予想外の影響を与え
ていることを見出した。すなわち、推力リップル自体は
知られていたが、これまでは特に配慮されていなかった
ものである。
【0017】前記推力リップルFrは、その発生原理に
従って、 Fr≒F1+F2 …(1) と表すことができる。ここで、F1(式(1)の第1
項)は、駆動アンプでの駆動推力発生に起因する推力リ
ップル分、F2(式(1)の第2項)は、リニアモータ
の粘性力発生に起因する推力リップル分である。この粘
性力は、可動子表面の金属(例えば、アルミニウム、ス
テンレスなど)に発生する渦電流が原因と考えられる。
従って、 Fr≒F1+F2 …(1) と表すことができる。ここで、F1(式(1)の第1
項)は、駆動アンプでの駆動推力発生に起因する推力リ
ップル分、F2(式(1)の第2項)は、リニアモータ
の粘性力発生に起因する推力リップル分である。この粘
性力は、可動子表面の金属(例えば、アルミニウム、ス
テンレスなど)に発生する渦電流が原因と考えられる。
【0018】本発明者が、種々の実験(シミュレーショ
ンを含む)を行った結果、実際の装置では、推力リップ
ルには、上記F1、F2の他に、個々のリニアモータに固
有の一定振幅を有するリップル分が含まれることが判明
した。一定振幅を有するリップル分は、可動子表面の金
属(例えばアルミニウム、ステンレスなど)が磁性を帯
びていることが原因と考えられる。そこで、推力リップ
ルFrは、上記一定振幅を有するリップル分をF3とし
て、 Fr≒F1+F2+F3 …(1)’ と表わすこともできる。本発明は、このような背景の下
になされたもので、以下のような手法及び構成を採用す
る。
ンを含む)を行った結果、実際の装置では、推力リップ
ルには、上記F1、F2の他に、個々のリニアモータに固
有の一定振幅を有するリップル分が含まれることが判明
した。一定振幅を有するリップル分は、可動子表面の金
属(例えばアルミニウム、ステンレスなど)が磁性を帯
びていることが原因と考えられる。そこで、推力リップ
ルFrは、上記一定振幅を有するリップル分をF3とし
て、 Fr≒F1+F2+F3 …(1)’ と表わすこともできる。本発明は、このような背景の下
になされたもので、以下のような手法及び構成を採用す
る。
【0019】請求項1に記載の発明は、駆動アンプ(3
6)を介してリニアモータ(16)に推力指令値を与え
てステージ(PST)を駆動するステージの駆動方法で
あって、前記ステージを駆動しつつ、前記リニアモータ
の発生する推力に含まれる推力リップル推定用のパラメ
ータを決定する第1工程と;前記第1工程で決定された
前記パラメータに基づいて推定された推力リップルを考
慮して、前記リニアモータを用いて前記ステージを駆動
する第2工程とを含むことを特徴とする。
6)を介してリニアモータ(16)に推力指令値を与え
てステージ(PST)を駆動するステージの駆動方法で
あって、前記ステージを駆動しつつ、前記リニアモータ
の発生する推力に含まれる推力リップル推定用のパラメ
ータを決定する第1工程と;前記第1工程で決定された
前記パラメータに基づいて推定された推力リップルを考
慮して、前記リニアモータを用いて前記ステージを駆動
する第2工程とを含むことを特徴とする。
【0020】これによれば、第1工程でステージを駆動
しつつ、リニアモータの発生する推力に含まれる推力リ
ップル推定用のパラメータを決定し、第2工程では、そ
の決定されたパラメータに基づいて推定された推力リッ
プルを考慮して、リニアモータを用いてステージを駆動
する。
しつつ、リニアモータの発生する推力に含まれる推力リ
ップル推定用のパラメータを決定し、第2工程では、そ
の決定されたパラメータに基づいて推定された推力リッ
プルを考慮して、リニアモータを用いてステージを駆動
する。
【0021】ここで、第1工程で推力リップル推定用の
パラメータを決定するのは、推力リップルは、後述する
ように複数の既知のパラメータと複数の未知のパラメー
タとを含む近似式により推定できるからその未知の推力
リップル推定用のパラメータを少なくとも決定する必要
があるからであり、また、その際にステージを駆動しつ
つパラメータを決定するのは、その未知の推力リップル
推定用のパラメータは、個々のリニアモータ及びその駆
動系(駆動アンプを含む)毎に異なり、経時的に変動す
る値であるため、ステージを駆動しつつその位置・速
度、位置偏差等の制御情報に基づいて決定しなければ正
確な決定ができないからである。
パラメータを決定するのは、推力リップルは、後述する
ように複数の既知のパラメータと複数の未知のパラメー
タとを含む近似式により推定できるからその未知の推力
リップル推定用のパラメータを少なくとも決定する必要
があるからであり、また、その際にステージを駆動しつ
つパラメータを決定するのは、その未知の推力リップル
推定用のパラメータは、個々のリニアモータ及びその駆
動系(駆動アンプを含む)毎に異なり、経時的に変動す
る値であるため、ステージを駆動しつつその位置・速
度、位置偏差等の制御情報に基づいて決定しなければ正
確な決定ができないからである。
【0022】本発明によれば、第2工程では、上述のよ
うにして決定された固有のパラメータに基づいてリニア
モータの推力に含まれる推力リップルが推定され、その
推力リップルを考慮して、すなわちその推力リップルの
影響を相殺するように、リニアモータを駆動制御しつ
つ、ステージが駆動される。従って、推力リップルを全
く考慮していない従来の駆動方法、あるいは推力リップ
ルの固体差を考慮しない場合に比べてステージの制御性
能を向上させることが可能となる。
うにして決定された固有のパラメータに基づいてリニア
モータの推力に含まれる推力リップルが推定され、その
推力リップルを考慮して、すなわちその推力リップルの
影響を相殺するように、リニアモータを駆動制御しつ
つ、ステージが駆動される。従って、推力リップルを全
く考慮していない従来の駆動方法、あるいは推力リップ
ルの固体差を考慮しない場合に比べてステージの制御性
能を向上させることが可能となる。
【0023】この場合において、請求項2に記載の発明
の如く、前記第1工程で決定される前記パラメータに
は、少なくとも前記リニアモータに対する推力指令値に
応じた前記駆動アンプでの駆動力発生に起因する推力リ
ップル分を推定するためのパラメータが含まれていても
良い。かかる場合には、第2工程で、その決定されたパ
ラメータに基づいて駆動アンプでの駆動力発生に起因す
る推力リップル分が推定され、その推力リップル分の影
響を相殺するような指令値をリニアモータに与えつつ、
ステージの駆動が行われることとなる。従って、リニア
モータに対する推力指令値に応じた駆動アンプでの駆動
力発生に起因する推力リップル分を相殺することがで
き、その分ステージの制御性を向上させることが可能と
なる。
の如く、前記第1工程で決定される前記パラメータに
は、少なくとも前記リニアモータに対する推力指令値に
応じた前記駆動アンプでの駆動力発生に起因する推力リ
ップル分を推定するためのパラメータが含まれていても
良い。かかる場合には、第2工程で、その決定されたパ
ラメータに基づいて駆動アンプでの駆動力発生に起因す
る推力リップル分が推定され、その推力リップル分の影
響を相殺するような指令値をリニアモータに与えつつ、
ステージの駆動が行われることとなる。従って、リニア
モータに対する推力指令値に応じた駆動アンプでの駆動
力発生に起因する推力リップル分を相殺することがで
き、その分ステージの制御性を向上させることが可能と
なる。
【0024】上記請求項1及び2に記載の各発明におい
て、請求項3に記載の発明の如く、前記第1工程で決定
される前記パラメータには、少なくとも前記リニアモー
タの粘性力発生に起因する推力リップル分を推定するた
めのパラメータが含まれていても良い。かかる場合に
は、第2工程で、その決定されたパラメータに基づいて
リニアモータの粘性力発生に起因する推力リップル分が
推定され、その推力リップル分の影響を相殺するような
指令値をリニアモータに与えつつ、ステージの駆動が行
われることとなる。従って、リニアモータの駆動方向と
逆の方向にその駆動速度に応じて働く粘性力に起因する
推力リップル分を相殺することができ、その分ステージ
の制御性を向上させることが可能となる。
て、請求項3に記載の発明の如く、前記第1工程で決定
される前記パラメータには、少なくとも前記リニアモー
タの粘性力発生に起因する推力リップル分を推定するた
めのパラメータが含まれていても良い。かかる場合に
は、第2工程で、その決定されたパラメータに基づいて
リニアモータの粘性力発生に起因する推力リップル分が
推定され、その推力リップル分の影響を相殺するような
指令値をリニアモータに与えつつ、ステージの駆動が行
われることとなる。従って、リニアモータの駆動方向と
逆の方向にその駆動速度に応じて働く粘性力に起因する
推力リップル分を相殺することができ、その分ステージ
の制御性を向上させることが可能となる。
【0025】上記請求項1〜3に記載の各発明におい
て、請求項4に記載の発明の如く、前記第1工程で決定
される前記パラメータには、少なくとも前記リニアモー
タに固有の一定推力リップル分を推定するためのパラメ
ータが含まれていても良い。かかる場合には、第2工程
で、その決定されたパラメータに基づいてリニアモータ
に固有の一定推力リップル分が推定され、その推力リッ
プル分の影響を相殺するような指令値をリニアモータに
与えつつ、ステージの駆動が行われることとなる。従っ
て、リニアモータに固有の一定振幅を有する推力リップ
ル分を相殺することができ、その分ステージの制御性を
向上させることが可能となる。
て、請求項4に記載の発明の如く、前記第1工程で決定
される前記パラメータには、少なくとも前記リニアモー
タに固有の一定推力リップル分を推定するためのパラメ
ータが含まれていても良い。かかる場合には、第2工程
で、その決定されたパラメータに基づいてリニアモータ
に固有の一定推力リップル分が推定され、その推力リッ
プル分の影響を相殺するような指令値をリニアモータに
与えつつ、ステージの駆動が行われることとなる。従っ
て、リニアモータに固有の一定振幅を有する推力リップ
ル分を相殺することができ、その分ステージの制御性を
向上させることが可能となる。
【0026】上記請求項1〜4に記載の各発明におい
て、第1工程における推力リップル推定用のパラメータ
の決定のためのチューニング動作は、所定のインターバ
ルで定期的に行う、あるいはステージを駆動する度毎に
それに先立ってその都度行うようにしても良いが、例え
ば、請求項5に記載の発明の如く、前記第1工程は、前
記リニアモータの磁極位置合わせの際に行われても良
い。かかる場合には、リニアモータを一定速度で動かし
て、リニアモータの可動子とこれに対応する固定子との
相対位置関係、すなわちリニアモータを構成するコイル
と磁石の相対位置関係を把握するいわゆる磁極位置合わ
せの際に、第1工程の処理が行われるので、リニアモー
タの駆動にとって本来的に必要な動作である磁極位置合
わせの際に、推力リップル推定用のパラメータの決定を
併せて行うことができ、スループットを不要に低下させ
ることがない。
て、第1工程における推力リップル推定用のパラメータ
の決定のためのチューニング動作は、所定のインターバ
ルで定期的に行う、あるいはステージを駆動する度毎に
それに先立ってその都度行うようにしても良いが、例え
ば、請求項5に記載の発明の如く、前記第1工程は、前
記リニアモータの磁極位置合わせの際に行われても良
い。かかる場合には、リニアモータを一定速度で動かし
て、リニアモータの可動子とこれに対応する固定子との
相対位置関係、すなわちリニアモータを構成するコイル
と磁石の相対位置関係を把握するいわゆる磁極位置合わ
せの際に、第1工程の処理が行われるので、リニアモー
タの駆動にとって本来的に必要な動作である磁極位置合
わせの際に、推力リップル推定用のパラメータの決定を
併せて行うことができ、スループットを不要に低下させ
ることがない。
【0027】請求項6に記載の発明に係るステージ装置
は、第1物体(P)を保持する第1ステージ(PST)
と;前記第1ステージを第1方向に駆動する第1のリニ
アモータ(16)と;前記第1ステージの所定の計測方
向の位置を計測する第1の位置計測装置(25)と;前
記第1の位置計測装置の計測結果に基づいて、かつ前記
第1のリニアモータの推力リップルを考慮しつつ、前記
第1のリニアモータを制御して、前記第1ステージの少
なくとも前記第1方向の駆動を制御する第1のステージ
制御系(L1)とを備えることを特徴とする。
は、第1物体(P)を保持する第1ステージ(PST)
と;前記第1ステージを第1方向に駆動する第1のリニ
アモータ(16)と;前記第1ステージの所定の計測方
向の位置を計測する第1の位置計測装置(25)と;前
記第1の位置計測装置の計測結果に基づいて、かつ前記
第1のリニアモータの推力リップルを考慮しつつ、前記
第1のリニアモータを制御して、前記第1ステージの少
なくとも前記第1方向の駆動を制御する第1のステージ
制御系(L1)とを備えることを特徴とする。
【0028】これによれば、第1のステージ制御系によ
り、第1の位置計測装置によって計測された、第1物体
を保持する第1ステージの所定の計測方向の位置情報
(位置の計測結果)に基づいて、かつ第1のリニアモー
タの推力リップルを考慮しつつ第1のリニアモータが制
御され、第1ステージの少なくとも第1方向の駆動が制
御される。従って、第1ステージを第1のリニアモータ
を用いて第1方向に駆動する際に、第1のリニアモータ
の発生する推力に含まれる推力リップルを相殺した状態
で第1ステージが駆動されることになり、推力リップル
を全く考慮していなかった場合に比べて、ステージの制
御性を向上させることが可能になる。
り、第1の位置計測装置によって計測された、第1物体
を保持する第1ステージの所定の計測方向の位置情報
(位置の計測結果)に基づいて、かつ第1のリニアモー
タの推力リップルを考慮しつつ第1のリニアモータが制
御され、第1ステージの少なくとも第1方向の駆動が制
御される。従って、第1ステージを第1のリニアモータ
を用いて第1方向に駆動する際に、第1のリニアモータ
の発生する推力に含まれる推力リップルを相殺した状態
で第1ステージが駆動されることになり、推力リップル
を全く考慮していなかった場合に比べて、ステージの制
御性を向上させることが可能になる。
【0029】ここで、所定の計測方向は、第1方向に対
して所定角度α(0°≦α<90°)を成す方向であれ
ば良い。かかる計測方向の第1ステージの位置に基づい
て簡単な演算により第1ステージの第1方向の位置を求
めることができるからである。
して所定角度α(0°≦α<90°)を成す方向であれ
ば良い。かかる計測方向の第1ステージの位置に基づい
て簡単な演算により第1ステージの第1方向の位置を求
めることができるからである。
【0030】この場合において、請求項7に記載の発明
の如く、前記第1物体とは異なる第2物体(M)を保持
する第2ステージ(MST)と;前記第2ステージを前
記第1方向に駆動する第2のリニアモータ(14)と;
前記第2ステージの所定の計測方向の位置を計測する第
2の位置計測装置(18)と;前記第1及び第2の位置
計測装置の計測結果に基づいて、かつ前記第2のリニア
モータの推力リップルを考慮しつつ、前記第2のリニア
モータを制御して、前記第1ステージと前記第2ステー
ジとが所定の位置関係になるように前記第2ステージを
制御する第2のステージ制御系(L2)とを更に備えて
いても良い。かかる場合には、第2のステージ制御系に
より、第1ステージの所定の計測方向の位置を計測する
第1の位置計測装置の計測結果である第1ステージの計
測方向の位置情報と、第2物体を保持する第2ステージ
の所定の計測方向の位置を計測する第2の位置計測装置
の計測結果である第2ステージの計測方向の位置情報と
に基づいて、かつ第2のリニアモータの推力リップルを
考慮しつつ、第2のリニアモータが制御され、第1ステ
ージと第2ステージとが所定の位置関係になるように第
2ステージが制御される。従って、第1ステージを第1
のリニアモータを用いて第1方向に駆動するとともに、
第1ステージの位置を目標値として第2ステージをそれ
に追従させて駆動する際に、第1のリニアモータの発生
する推力に含まれる推力リップルを相殺した状態で第1
ステージが駆動され、かつ第2のリニアモータに発生す
る推力に含まれる推力リップルを相殺した状態で第2ス
テージが駆動されることから、第2ステージの制御性に
影響を与える第1のリニアモータ及び第2のリニアモー
タの推力リップルがともに相殺されるので、第2ステー
ジの第1ステージに対する追従性能をも向上させること
が可能になる。
の如く、前記第1物体とは異なる第2物体(M)を保持
する第2ステージ(MST)と;前記第2ステージを前
記第1方向に駆動する第2のリニアモータ(14)と;
前記第2ステージの所定の計測方向の位置を計測する第
2の位置計測装置(18)と;前記第1及び第2の位置
計測装置の計測結果に基づいて、かつ前記第2のリニア
モータの推力リップルを考慮しつつ、前記第2のリニア
モータを制御して、前記第1ステージと前記第2ステー
ジとが所定の位置関係になるように前記第2ステージを
制御する第2のステージ制御系(L2)とを更に備えて
いても良い。かかる場合には、第2のステージ制御系に
より、第1ステージの所定の計測方向の位置を計測する
第1の位置計測装置の計測結果である第1ステージの計
測方向の位置情報と、第2物体を保持する第2ステージ
の所定の計測方向の位置を計測する第2の位置計測装置
の計測結果である第2ステージの計測方向の位置情報と
に基づいて、かつ第2のリニアモータの推力リップルを
考慮しつつ、第2のリニアモータが制御され、第1ステ
ージと第2ステージとが所定の位置関係になるように第
2ステージが制御される。従って、第1ステージを第1
のリニアモータを用いて第1方向に駆動するとともに、
第1ステージの位置を目標値として第2ステージをそれ
に追従させて駆動する際に、第1のリニアモータの発生
する推力に含まれる推力リップルを相殺した状態で第1
ステージが駆動され、かつ第2のリニアモータに発生す
る推力に含まれる推力リップルを相殺した状態で第2ス
テージが駆動されることから、第2ステージの制御性に
影響を与える第1のリニアモータ及び第2のリニアモー
タの推力リップルがともに相殺されるので、第2ステー
ジの第1ステージに対する追従性能をも向上させること
が可能になる。
【0031】ここで、第2の位置計測装置による所定の
計測方向は、第1方向に対して所定角度β(0°≦β<
90°)を成す方向であれば良く、所定角度βは前記所
定角度αと同一でも異なっていても良い。いずれにして
も第1方向に対して所定角度βを成す計測方向の第2ス
テージの位置に基づいて簡単な演算により第2ステージ
の第1方向の位置を求めることができるからである。
計測方向は、第1方向に対して所定角度β(0°≦β<
90°)を成す方向であれば良く、所定角度βは前記所
定角度αと同一でも異なっていても良い。いずれにして
も第1方向に対して所定角度βを成す計測方向の第2ス
テージの位置に基づいて簡単な演算により第2ステージ
の第1方向の位置を求めることができるからである。
【0032】上記請求項6に記載の発明において、請求
項8に記載の発明の如く、前記第1のステージ制御系
は、前記第1のリニアモータに推力指令値を与える第1
の駆動アンプ(36)を含み、前記第1のリニアモータ
に対する推力指令値に応じた前記第1の駆動アンプでの
駆動力発生に起因する推力リップル分、前記第1のリニ
アモータの粘性力発生に起因する推力リップル分、及び
前記第1のリニアモータに固有の一定推力リップル分の
少なくとも1つを相殺することとしても良い。すなわ
ち、第1の駆動アンプでの駆動力発生に起因する推力リ
ップル分、第1のリニアモータの粘性力発生に起因する
推力リップル分、第1のリニアモータに固有の一定推力
リップル分の全てを相殺するように第1のリニアモータ
を制御しつつ第1ステージを駆動しても良いが、これに
限らず、前記3つの推力リップル分のうちの2つの組み
合わせ、又は各推力リップル分のうちのいずれか1つを
相殺するように第1のリニアモータを制御しつつ第1ス
テージを駆動することとしても良い。前者の場合には、
第1ステージの制御性を最大限向上させることが可能と
なるが、後者の場合であっても推力リップルを考慮しな
い場合に比べて第1ステージの制御性を向上させること
ができる。
項8に記載の発明の如く、前記第1のステージ制御系
は、前記第1のリニアモータに推力指令値を与える第1
の駆動アンプ(36)を含み、前記第1のリニアモータ
に対する推力指令値に応じた前記第1の駆動アンプでの
駆動力発生に起因する推力リップル分、前記第1のリニ
アモータの粘性力発生に起因する推力リップル分、及び
前記第1のリニアモータに固有の一定推力リップル分の
少なくとも1つを相殺することとしても良い。すなわ
ち、第1の駆動アンプでの駆動力発生に起因する推力リ
ップル分、第1のリニアモータの粘性力発生に起因する
推力リップル分、第1のリニアモータに固有の一定推力
リップル分の全てを相殺するように第1のリニアモータ
を制御しつつ第1ステージを駆動しても良いが、これに
限らず、前記3つの推力リップル分のうちの2つの組み
合わせ、又は各推力リップル分のうちのいずれか1つを
相殺するように第1のリニアモータを制御しつつ第1ス
テージを駆動することとしても良い。前者の場合には、
第1ステージの制御性を最大限向上させることが可能と
なるが、後者の場合であっても推力リップルを考慮しな
い場合に比べて第1ステージの制御性を向上させること
ができる。
【0033】上記請求項7に記載の発明において、請求
項9に記載の発明の如く、前記第2のステージ制御系
は、前記第2のリニアモータに推力指令値を与える第2
の駆動アンプ(48)を含み、前記第2のリニアモータ
に対する推力指令値に応じた前記第2の駆動アンプでの
駆動力発生に起因する推力リップル分、前記第1のリニ
アモータの粘性力発生に起因する推力リップル分、及び
前記第2のリニアモータに固有の一定推力リップル分の
少なくとも1つを相殺することとしても良い。すなわ
ち、第2の駆動アンプでの駆動力発生に起因する推力リ
ップル分、第2のリニアモータの粘性力発生に起因する
推力リップル分、第2のリニアモータに固有の一定推力
リップル分の全てを相殺するように第2のリニアモータ
を制御しつつ第2ステージを第1ステージに追従して駆
動しても良いが、これに限らず、前記3つの推力リップ
ル分のうちの2つの組み合わせ、又は各推力リップル分
のうちのいずれか1つを相殺するように第2のリニアモ
ータを制御しつつ第2ステージを第1ステージに追従し
て駆動しても良い。前者の場合には、第2ステージの追
従性能を最大限向上させることが可能となるが、後者の
場合であっても推力リップルを考慮しない場合に比べて
第2ステージの追従性能を向上させることができる。
項9に記載の発明の如く、前記第2のステージ制御系
は、前記第2のリニアモータに推力指令値を与える第2
の駆動アンプ(48)を含み、前記第2のリニアモータ
に対する推力指令値に応じた前記第2の駆動アンプでの
駆動力発生に起因する推力リップル分、前記第1のリニ
アモータの粘性力発生に起因する推力リップル分、及び
前記第2のリニアモータに固有の一定推力リップル分の
少なくとも1つを相殺することとしても良い。すなわ
ち、第2の駆動アンプでの駆動力発生に起因する推力リ
ップル分、第2のリニアモータの粘性力発生に起因する
推力リップル分、第2のリニアモータに固有の一定推力
リップル分の全てを相殺するように第2のリニアモータ
を制御しつつ第2ステージを第1ステージに追従して駆
動しても良いが、これに限らず、前記3つの推力リップ
ル分のうちの2つの組み合わせ、又は各推力リップル分
のうちのいずれか1つを相殺するように第2のリニアモ
ータを制御しつつ第2ステージを第1ステージに追従し
て駆動しても良い。前者の場合には、第2ステージの追
従性能を最大限向上させることが可能となるが、後者の
場合であっても推力リップルを考慮しない場合に比べて
第2ステージの追従性能を向上させることができる。
【0034】請求項10に記載の発明は、所定のパター
ンを基板(P)上に転写する露光装置であって、前記第
1物体として前記基板を前記第1ステージ(PST)上
に保持する請求項6又は8に記載のステージ装置を備え
ることを特徴とする。
ンを基板(P)上に転写する露光装置であって、前記第
1物体として前記基板を前記第1ステージ(PST)上
に保持する請求項6又は8に記載のステージ装置を備え
ることを特徴とする。
【0035】これによれば、請求項6及び8に記載の各
発明にかかるステージ装置により基板を保持する第1ス
テージの制御性を向上させることができるので、露光動
作に際して基板の位置決め精度の向上による露光精度
(パターン転写精度)の向上と、位置決め整定時間の短
縮によるスループットの向上が可能になる。
発明にかかるステージ装置により基板を保持する第1ス
テージの制御性を向上させることができるので、露光動
作に際して基板の位置決め精度の向上による露光精度
(パターン転写精度)の向上と、位置決め整定時間の短
縮によるスループットの向上が可能になる。
【0036】請求項11に記載の発明は、マスク(M)
と基板(P)とを同期移動して前記マスクのパターンを
前記基板に転写する露光装置であって、前記第1物体と
して前記マスクと前記基板との一方を前記第1ステージ
上に保持し、前記第2物体として前記マスクと前記基板
との他方を前記第2ステージ上に保持する請求項7又は
9に記載のステージ装置を備えることを特徴とする。
と基板(P)とを同期移動して前記マスクのパターンを
前記基板に転写する露光装置であって、前記第1物体と
して前記マスクと前記基板との一方を前記第1ステージ
上に保持し、前記第2物体として前記マスクと前記基板
との他方を前記第2ステージ上に保持する請求項7又は
9に記載のステージ装置を備えることを特徴とする。
【0037】これによれば、請求項7及び9に記載の各
発明にかかるステージ装置により、第1ステージに対す
る第2ステージの位置関係の調整のための、第2ステー
ジの第1ステージに対する追従性能を向上させることが
できるので、第1ステージがマスク及び基板の一方を載
置するステージであり、第2ステージがマスク及び基板
の他方を載置するステージである場合には、走査露光時
の第1ステージと第2ステージとの同期制御性能の向上
と同期整定時間の短縮が可能になり、これにより、マス
クと基板との重ね合わせ精度(パターンの転写精度)の
向上とスループットの向上とを図ることができる。
発明にかかるステージ装置により、第1ステージに対す
る第2ステージの位置関係の調整のための、第2ステー
ジの第1ステージに対する追従性能を向上させることが
できるので、第1ステージがマスク及び基板の一方を載
置するステージであり、第2ステージがマスク及び基板
の他方を載置するステージである場合には、走査露光時
の第1ステージと第2ステージとの同期制御性能の向上
と同期整定時間の短縮が可能になり、これにより、マス
クと基板との重ね合わせ精度(パターンの転写精度)の
向上とスループットの向上とを図ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図4に基づいて説明する。図1には、一実施形態の露
光装置10の構成が概略的に示されている。この露光装
置10は、第1ステージ(及びステージ)としてのプレ
ートステージPSTに保持された基板(及び第1物体)
としてのガラスプレート(以下、「プレート」という)
Pと、第2ステージとしてのマスクステージMSTに保
持された第2物体としてのマスクMとを、投影光学系P
Lに対して第1方向、すなわち所定の走査方向(ここで
は、図1におけるX軸方向(紙面内左右方向)とする)
に沿って同一速度で同一方向に相対走査することによ
り、マスクMに形成されたパターンをプレートP上に転
写する等倍一括転写型の液晶用走査型露光装置である。
〜図4に基づいて説明する。図1には、一実施形態の露
光装置10の構成が概略的に示されている。この露光装
置10は、第1ステージ(及びステージ)としてのプレ
ートステージPSTに保持された基板(及び第1物体)
としてのガラスプレート(以下、「プレート」という)
Pと、第2ステージとしてのマスクステージMSTに保
持された第2物体としてのマスクMとを、投影光学系P
Lに対して第1方向、すなわち所定の走査方向(ここで
は、図1におけるX軸方向(紙面内左右方向)とする)
に沿って同一速度で同一方向に相対走査することによ
り、マスクMに形成されたパターンをプレートP上に転
写する等倍一括転写型の液晶用走査型露光装置である。
【0039】この露光装置10は、露光用照明光ILに
よりマスクM上の所定のスリット状照明領域(図1にお
けるY軸方向(紙面直交方向)に細長く延びる長方形の
領域又は円弧状の領域)を照明する照明系IOP、パタ
ーンが形成されたマスクMを保持してX軸方向に移動す
るマスクステージMST、マスクMの上記照明領域部分
を透過した露光用照明光ILをプレートPに投射する投
影光学系PL、プレートPを保持してX軸方向に移動す
るプレートステージPST、マスクステージMST及び
プレートステージPSTを支持するとともに投影光学系
PLを保持する本体コラム12、及び前記両ステージM
ST、PSTを制御する制御装置11等を備えている。
よりマスクM上の所定のスリット状照明領域(図1にお
けるY軸方向(紙面直交方向)に細長く延びる長方形の
領域又は円弧状の領域)を照明する照明系IOP、パタ
ーンが形成されたマスクMを保持してX軸方向に移動す
るマスクステージMST、マスクMの上記照明領域部分
を透過した露光用照明光ILをプレートPに投射する投
影光学系PL、プレートPを保持してX軸方向に移動す
るプレートステージPST、マスクステージMST及び
プレートステージPSTを支持するとともに投影光学系
PLを保持する本体コラム12、及び前記両ステージM
ST、PSTを制御する制御装置11等を備えている。
【0040】前記照明系IOPは、例えば特開平9−3
20956号公報に開示されるように、光源ユニット、
シャッタ、2次光源形成光学系、ビームスプリッタ、集
光レンズ系、レチクルブラインド、及び結像レンズ系等
(いずれも図示省略)から構成され、次に述べるマスク
ステージMST上に載置され保持されたマスクM上の上
記スリット状照明領域を均一な照度で照明する。
20956号公報に開示されるように、光源ユニット、
シャッタ、2次光源形成光学系、ビームスプリッタ、集
光レンズ系、レチクルブラインド、及び結像レンズ系等
(いずれも図示省略)から構成され、次に述べるマスク
ステージMST上に載置され保持されたマスクM上の上
記スリット状照明領域を均一な照度で照明する。
【0041】マスクステージMSTは、不図示のエアパ
ッドによって、本体コラム12を構成する上部定盤12
aの上面の上方に数ミクロン程度のクリアランスを介し
て浮上支持されており、駆動機構14によってX軸方向
に駆動される。
ッドによって、本体コラム12を構成する上部定盤12
aの上面の上方に数ミクロン程度のクリアランスを介し
て浮上支持されており、駆動機構14によってX軸方向
に駆動される。
【0042】マスクステージMSTを駆動する駆動機構
14としては、ここではリニアモータ(第2のリニアモ
ータ)が用いられているので、以下、この駆動機構をリ
ニアモータ14と呼ぶ。このリニアモータ14の固定子
14aは、上部定盤12aの上部に固定され、X軸方向
に沿って延設されている。また、リニアモータ14の可
動子14bはマスクステージMSTに固定されている。
また、マスクステージMSTのX軸方向の位置は、本体
コラム12に固定された第2の位置計測装置としてのマ
スクステージ位置計測用レーザ干渉計(以下、「マスク
用干渉計」という)18によって投影光学系PLを基準
として所定の分解能、例えば数nm程度の分解能で常時
計測されている。このマスク用干渉計18で計測される
マスクステージMSTのX位置情報S3は、制御装置1
1に供給されている(図2参照)。
14としては、ここではリニアモータ(第2のリニアモ
ータ)が用いられているので、以下、この駆動機構をリ
ニアモータ14と呼ぶ。このリニアモータ14の固定子
14aは、上部定盤12aの上部に固定され、X軸方向
に沿って延設されている。また、リニアモータ14の可
動子14bはマスクステージMSTに固定されている。
また、マスクステージMSTのX軸方向の位置は、本体
コラム12に固定された第2の位置計測装置としてのマ
スクステージ位置計測用レーザ干渉計(以下、「マスク
用干渉計」という)18によって投影光学系PLを基準
として所定の分解能、例えば数nm程度の分解能で常時
計測されている。このマスク用干渉計18で計測される
マスクステージMSTのX位置情報S3は、制御装置1
1に供給されている(図2参照)。
【0043】前記投影光学系PLは、本体コラム12の
上部定盤12aの下方に配置され、本体コラム12を構
成する保持部材12cによって保持されている。投影光
学系PLとしては、ここでは等倍の正立正像を投影する
ものが用いられている。従って、照明系IOPからの露
光用照明光ILによってマスクM上の上記スリット状照
明領域が照明されると、その照明領域部分の回路パター
ンの等倍像(部分正立像)がプレートP上の前記照明領
域に共役な被露光領域に投影されるようになっている。
なお、例えば、特開平7−57986号公報に開示され
るように、投影光学系PLを、複数組の等倍正立の投影
光学系ユニットで構成しても良い。
上部定盤12aの下方に配置され、本体コラム12を構
成する保持部材12cによって保持されている。投影光
学系PLとしては、ここでは等倍の正立正像を投影する
ものが用いられている。従って、照明系IOPからの露
光用照明光ILによってマスクM上の上記スリット状照
明領域が照明されると、その照明領域部分の回路パター
ンの等倍像(部分正立像)がプレートP上の前記照明領
域に共役な被露光領域に投影されるようになっている。
なお、例えば、特開平7−57986号公報に開示され
るように、投影光学系PLを、複数組の等倍正立の投影
光学系ユニットで構成しても良い。
【0044】前記プレートステージPSTは、投影光学
系PLの下方に配設され、不図示のエアパッドによっ
て、本体コラム12を構成する下部定盤12bの上面の
上方に数ミクロン程度のクリアランスを介して浮上支持
されている。このプレートステージPSTは、駆動機構
としてのリニアモータ(第1のリニアモータ)16によ
ってX軸方向に駆動される。このリニアモータ16の固
定子16aは、下部定盤12bに固定され、X軸方向に
沿って延設されている。また、リニアモータ16の可動
部としての可動子16bはプレートステージPSTの底
部に固定されている。
系PLの下方に配設され、不図示のエアパッドによっ
て、本体コラム12を構成する下部定盤12bの上面の
上方に数ミクロン程度のクリアランスを介して浮上支持
されている。このプレートステージPSTは、駆動機構
としてのリニアモータ(第1のリニアモータ)16によ
ってX軸方向に駆動される。このリニアモータ16の固
定子16aは、下部定盤12bに固定され、X軸方向に
沿って延設されている。また、リニアモータ16の可動
部としての可動子16bはプレートステージPSTの底
部に固定されている。
【0045】プレートステージPSTは、前記リニアモ
ータ16の可動子16bが固定された移動テーブル22
と、この移動テーブル22上に搭載されたZ・θ駆動機
構20と、このZ・θ駆動機構20の上部に載置された
基板テーブル19とを備えている。この基板テーブル1
9上にプレートPが載置され、不図示のバキュームチャ
ックを介して吸着固定されている。また、この基板テー
ブル19は、Z・θ駆動機構20によって、上下方向及
び回転方向に微少駆動されるようになっている。
ータ16の可動子16bが固定された移動テーブル22
と、この移動テーブル22上に搭載されたZ・θ駆動機
構20と、このZ・θ駆動機構20の上部に載置された
基板テーブル19とを備えている。この基板テーブル1
9上にプレートPが載置され、不図示のバキュームチャ
ックを介して吸着固定されている。また、この基板テー
ブル19は、Z・θ駆動機構20によって、上下方向及
び回転方向に微少駆動されるようになっている。
【0046】前記基板テーブル19のX軸方向の位置
は、本体コラム12に固定された第1の位置計測装置と
してのプレート用干渉計25によって投影光学系PLを
基準として所定の分解能、例えば数nm程度の分解能で
常時計測されている。
は、本体コラム12に固定された第1の位置計測装置と
してのプレート用干渉計25によって投影光学系PLを
基準として所定の分解能、例えば数nm程度の分解能で
常時計測されている。
【0047】このプレート用干渉計25としては、ここ
では、X軸方向に直交するY軸方向(図1における紙面
直交方向)に所定距離Dだけ離れた2本のX軸方向の測
長ビームを基板テーブル19に対して照射する2軸干渉
計が用いられており、各測長軸の計測値が制御装置11
(及びこれを介して不図示の主制御装置)に供給されて
いる。このプレート用干渉計25の各測長軸の計測値を
X1、X2とすると、X=(X1+X2)/2により基
板テーブル19のX軸方向の位置を求め、θ=(X1−
X2)/Dにより基板テーブル19のZ軸回りの回転量
を求めることができるが、以下の説明においては、特に
必要な場合以外は、プレート用干渉計25から上記のX
が基板テーブル19のX位置情報S1として出力される
ものとする。
では、X軸方向に直交するY軸方向(図1における紙面
直交方向)に所定距離Dだけ離れた2本のX軸方向の測
長ビームを基板テーブル19に対して照射する2軸干渉
計が用いられており、各測長軸の計測値が制御装置11
(及びこれを介して不図示の主制御装置)に供給されて
いる。このプレート用干渉計25の各測長軸の計測値を
X1、X2とすると、X=(X1+X2)/2により基
板テーブル19のX軸方向の位置を求め、θ=(X1−
X2)/Dにより基板テーブル19のZ軸回りの回転量
を求めることができるが、以下の説明においては、特に
必要な場合以外は、プレート用干渉計25から上記のX
が基板テーブル19のX位置情報S1として出力される
ものとする。
【0048】さらに、本実施形態では、プレートPのZ
方向位置を計測する不図示の焦点位置検出系、例えば斜
入射光式の焦点位置検出系が投影光学系PLを保持する
保持部材12cに固定されており、この焦点位置検出系
からのプレートPのZ位置情報が不図示の主制御装置に
供給されており、主制御装置では例えば、走査露光中に
このZ位置情報に基づいてZ・θ駆動機構20を介して
プレートPのZ位置を投影光学系PLの結像面に一致さ
せるオートフォーカス動作を実行するようになってい
る。なお、主制御装置では、上記のθ(Z軸回りの回転
量)に基づいてZ・θ駆動機構20を介して走査露光中
のプレートPの回転を制御したり、あるいはマスクMと
プレートPとのアライメント結果から求められる両者の
回転誤差に基づいてZ・θ駆動機構20を介してプレー
トPの回転を制御したりするようになっている。
方向位置を計測する不図示の焦点位置検出系、例えば斜
入射光式の焦点位置検出系が投影光学系PLを保持する
保持部材12cに固定されており、この焦点位置検出系
からのプレートPのZ位置情報が不図示の主制御装置に
供給されており、主制御装置では例えば、走査露光中に
このZ位置情報に基づいてZ・θ駆動機構20を介して
プレートPのZ位置を投影光学系PLの結像面に一致さ
せるオートフォーカス動作を実行するようになってい
る。なお、主制御装置では、上記のθ(Z軸回りの回転
量)に基づいてZ・θ駆動機構20を介して走査露光中
のプレートPの回転を制御したり、あるいはマスクMと
プレートPとのアライメント結果から求められる両者の
回転誤差に基づいてZ・θ駆動機構20を介してプレー
トPの回転を制御したりするようになっている。
【0049】図2には、制御装置11を中心として構成
されるステージ制御装置のブロック図が示されている。
されるステージ制御装置のブロック図が示されている。
【0050】制御装置11は、目標位置を出力する目標
値出力部26と、この目標値出力部26から出力される
目標位置とプレート用干渉計25から出力されるX位置
情報S1、すなわちプレートステージPST(より正確
には、基板テーブル19)のX軸方向の現在位置との差
(位置偏差)を演算する減算器28と、この減算器28
からの出力が入力されるプレートステージサーボ演算部
32と、このプレートステージサーボ演算部32からの
出力,前記位置偏差,X位置情報S1及び後述する差分
器40からの出力が入力され、これらの入力に基づいて
後述の如くして推力リップルを演算するプレートステー
ジ推力リップル演算部33と、前記プレートステージサ
ーボ演算部32の出力からプレートステージ推力リップ
ル演算部33の出力を減じる減算器34と、この減算器
34の出力をプレートステージ駆動信号S2に変換して
リニアモータ16に与える第1の駆動アンプ(及び駆動
アンプ)としてのプレートステージ駆動アンプ36と、
位置情報S1を差分してプレートステージサーボ演算部
32及びプレートステージ推力リップル演算部33に入
力する差分器40とを備えている。差分器40は、前回
サンプリング時の値と今回サンプリング時の値との差を
サンプリングクロック間隔で除して位置情報S1の時間
変化率、すなわちプレートステージPST(基板テーブ
ル19)の速度を求めるものである。
値出力部26と、この目標値出力部26から出力される
目標位置とプレート用干渉計25から出力されるX位置
情報S1、すなわちプレートステージPST(より正確
には、基板テーブル19)のX軸方向の現在位置との差
(位置偏差)を演算する減算器28と、この減算器28
からの出力が入力されるプレートステージサーボ演算部
32と、このプレートステージサーボ演算部32からの
出力,前記位置偏差,X位置情報S1及び後述する差分
器40からの出力が入力され、これらの入力に基づいて
後述の如くして推力リップルを演算するプレートステー
ジ推力リップル演算部33と、前記プレートステージサ
ーボ演算部32の出力からプレートステージ推力リップ
ル演算部33の出力を減じる減算器34と、この減算器
34の出力をプレートステージ駆動信号S2に変換して
リニアモータ16に与える第1の駆動アンプ(及び駆動
アンプ)としてのプレートステージ駆動アンプ36と、
位置情報S1を差分してプレートステージサーボ演算部
32及びプレートステージ推力リップル演算部33に入
力する差分器40とを備えている。差分器40は、前回
サンプリング時の値と今回サンプリング時の値との差を
サンプリングクロック間隔で除して位置情報S1の時間
変化率、すなわちプレートステージPST(基板テーブ
ル19)の速度を求めるものである。
【0051】前記プレートステージサーボ演算部32
は、例えば、図3に示されるように、減算器28からの
位置偏差を動作信号として(比例)制御動作を行うPコ
ントローラ50と、このPコントローラ50から出力さ
れる速度指令値と前記差分器40の出力であるプレート
ステージPST(基板テーブル19)の現在速度との差
である速度偏差を演算する減算器52と、この減算器5
2の出力である速度偏差を動作信号として(比例+積
分)制御動作(PI制御動作)と位相進み補償制御とを
組合せた制御動作を行うPIコントローラ54とを含ん
で構成することができる。なお、PIコントローラ54
は、位相進み補償回路、例えばCR回路を内蔵している
ものとする。
は、例えば、図3に示されるように、減算器28からの
位置偏差を動作信号として(比例)制御動作を行うPコ
ントローラ50と、このPコントローラ50から出力さ
れる速度指令値と前記差分器40の出力であるプレート
ステージPST(基板テーブル19)の現在速度との差
である速度偏差を演算する減算器52と、この減算器5
2の出力である速度偏差を動作信号として(比例+積
分)制御動作(PI制御動作)と位相進み補償制御とを
組合せた制御動作を行うPIコントローラ54とを含ん
で構成することができる。なお、PIコントローラ54
は、位相進み補償回路、例えばCR回路を内蔵している
ものとする。
【0052】すなわち、本実施形態では、上述のように
して、位置制御ループの内部ループ(マイナーループ)
として速度制御ループを有する多重ループ制御系から成
る第1のステージ制御系としてのプレートステージ位置
・速度制御系L1が構成されている。
して、位置制御ループの内部ループ(マイナーループ)
として速度制御ループを有する多重ループ制御系から成
る第1のステージ制御系としてのプレートステージ位置
・速度制御系L1が構成されている。
【0053】また、制御装置11は、プレート用干渉計
25から出力されるX位置情報S1とマスク用干渉計1
8から出力されるX位置情報S3とを入力し、両者の差
であるプレートステージPST(基板テーブル19)と
マスクステージMSTとのX軸方向の位置偏差を演算す
る減算器44と、この減算器44からの出力が入力され
るマスクステージサーボ演算部46と、このマスクステ
ージサーボ演算部46からの出力,減算器44の出力
(位置偏差),X位置情報S3及び後述する差分器45
からの出力が入力され後述する推力リップルを演算する
マスクステージ推力リップル演算部47と、マスクステ
ージサーボ演算部46の出力からマスクステージ推力リ
ップル演算部47の出力を減じる減算器49と、この減
算器49の出力をマスクステージ駆動信号S4に変換し
てリニアモータ14に与える第2の駆動アンプとしての
マスクステージ駆動アンプ48と、位置情報S3を差分
してマスクステージ推力リップル演算部47に入力する
差分器45とを備えている。差分器45は、前回サンプ
リング時の値と今回サンプリング時との値の差をサンプ
リングクロック間隔で除して位置情報S3の時間変化
率、即ちマスクステージMSTの速度を求めるものであ
る。
25から出力されるX位置情報S1とマスク用干渉計1
8から出力されるX位置情報S3とを入力し、両者の差
であるプレートステージPST(基板テーブル19)と
マスクステージMSTとのX軸方向の位置偏差を演算す
る減算器44と、この減算器44からの出力が入力され
るマスクステージサーボ演算部46と、このマスクステ
ージサーボ演算部46からの出力,減算器44の出力
(位置偏差),X位置情報S3及び後述する差分器45
からの出力が入力され後述する推力リップルを演算する
マスクステージ推力リップル演算部47と、マスクステ
ージサーボ演算部46の出力からマスクステージ推力リ
ップル演算部47の出力を減じる減算器49と、この減
算器49の出力をマスクステージ駆動信号S4に変換し
てリニアモータ14に与える第2の駆動アンプとしての
マスクステージ駆動アンプ48と、位置情報S3を差分
してマスクステージ推力リップル演算部47に入力する
差分器45とを備えている。差分器45は、前回サンプ
リング時の値と今回サンプリング時との値の差をサンプ
リングクロック間隔で除して位置情報S3の時間変化
率、即ちマスクステージMSTの速度を求めるものであ
る。
【0054】この場合、マスクステージサーボ演算部4
6は、例えば減算器44からの位置偏差を動作信号とし
てPI制御動作を行うPIコントローラによって構成す
ることができる。
6は、例えば減算器44からの位置偏差を動作信号とし
てPI制御動作を行うPIコントローラによって構成す
ることができる。
【0055】すなわち、本実施形態では、上述のように
して、プレート用干渉計25から出力されるX位置情報
S1を目標値とし、この目標値とマスク用干渉計18で
計測されるマスクステージMSTの現在位置(X位置情
報)S3との差である位置偏差を零とするような位置制
御を行う位置制御ループから成る第2のステージ制御系
としてのマスクステージ位置制御系L2が構成されてい
る。このマスクステージ位置制御系L2によると、プレ
ートステージPSTに対するマスクステージMSTの追
従制御が行なわれる。
して、プレート用干渉計25から出力されるX位置情報
S1を目標値とし、この目標値とマスク用干渉計18で
計測されるマスクステージMSTの現在位置(X位置情
報)S3との差である位置偏差を零とするような位置制
御を行う位置制御ループから成る第2のステージ制御系
としてのマスクステージ位置制御系L2が構成されてい
る。このマスクステージ位置制御系L2によると、プレ
ートステージPSTに対するマスクステージMSTの追
従制御が行なわれる。
【0056】上述の如く、本実施形態では、プレートス
テージ位置・速度制御系L1によりプレートステージP
STの位置・速度制御が行われるが、図2に示されるよ
うに、プレートステージ推力リップル演算部33により
プレートステージPSTを駆動するリニアモータ16が
発生する(であろう)推力に含まれる推力リップルが演
算により推定され、この推定された推力リップルが推力
リップル相殺指令として減算器34に与えられ、プレー
トステージサーボ演算部32の出力である推力指令値か
ら減じられるようになっている。このため、結果的にそ
の推力リップル分を相殺(あるいは効果的に補正)した
推力指令値が減算器34からプレートステージ駆動アン
プ36に与えられることとなり、この推力指令値がプレ
ートステージ駆動アンプ36によって変換されたプレー
トステージ駆動信号S2に応じてリニアモータ16が駆
動されると、推力リップルの影響が相殺、あるいは効果
的に低減されたリニアモータ16の推力発生、すなわち
ステージの位置・速度制御が行われることとなる。
テージ位置・速度制御系L1によりプレートステージP
STの位置・速度制御が行われるが、図2に示されるよ
うに、プレートステージ推力リップル演算部33により
プレートステージPSTを駆動するリニアモータ16が
発生する(であろう)推力に含まれる推力リップルが演
算により推定され、この推定された推力リップルが推力
リップル相殺指令として減算器34に与えられ、プレー
トステージサーボ演算部32の出力である推力指令値か
ら減じられるようになっている。このため、結果的にそ
の推力リップル分を相殺(あるいは効果的に補正)した
推力指令値が減算器34からプレートステージ駆動アン
プ36に与えられることとなり、この推力指令値がプレ
ートステージ駆動アンプ36によって変換されたプレー
トステージ駆動信号S2に応じてリニアモータ16が駆
動されると、推力リップルの影響が相殺、あるいは効果
的に低減されたリニアモータ16の推力発生、すなわち
ステージの位置・速度制御が行われることとなる。
【0057】ここで、推力リップルの補正の前提とな
る、推力リップルの演算による推定方法を、プレートス
テージ側リニアモータ16を例にとって、詳述する。
る、推力リップルの演算による推定方法を、プレートス
テージ側リニアモータ16を例にとって、詳述する。
【0058】この場合リニアモータ16の推力に含まれ
る推力リップルFr は、前述した式(1)’で表わすこ
とができ、この式(1)’を、さらに具体的に表わす
と、次式(2)のようになる。 Fr=F1+F2+F3 =Fd×Rd×sin{2π×P/(2×pp)+θd} +V×μc×Rc×sin(2π×P/pp+θc) +A×sin(2π×P/pp+θc) ……(2) 式(2)の右辺第1項(F1)は、プレートステージ駆
動アンプ36での駆動推力発生に起因する推力リップル
分、第2項(F2)は、リニアモータ16の粘性力発生
に起因する推力リップル分、第3項(F3)は、リニア
モータ16特有の一定振幅を有する推力リップル分(一
定推力リップル分)である。
る推力リップルFr は、前述した式(1)’で表わすこ
とができ、この式(1)’を、さらに具体的に表わす
と、次式(2)のようになる。 Fr=F1+F2+F3 =Fd×Rd×sin{2π×P/(2×pp)+θd} +V×μc×Rc×sin(2π×P/pp+θc) +A×sin(2π×P/pp+θc) ……(2) 式(2)の右辺第1項(F1)は、プレートステージ駆
動アンプ36での駆動推力発生に起因する推力リップル
分、第2項(F2)は、リニアモータ16の粘性力発生
に起因する推力リップル分、第3項(F3)は、リニア
モータ16特有の一定振幅を有する推力リップル分(一
定推力リップル分)である。
【0059】上式(2)において、Fdはプレートステ
ージサーボ演算部32から出力される推力指令値、Rd
はプレートステージ駆動アンプ36から出力される駆動
信号のリップル率、Pはリニアモータ16の可動子16
bの固定子16aに対する位置、ppはリニアモータ1
6のpole-pitch(磁極間ピッチ)、θdはプレートステ
ージ駆動アンプ36の位相オフセット、Vはリニアモー
タ16の駆動速度、μ cはリニアモータ16の粘性特
性、Rcはリニアモータ16の粘性リップル率、θcは
粘性特性位相オフセット、Aは一定振幅、をそれぞれ表
している。なお、リニアモータ16の固定子16aに対
する可動子16bの位置(以下、便宜上「モータ位置」
と呼ぶ)Pは、プレート用干渉計25の出力であるX位
置情報S1から換算される値であり、露光動作の流れと
は別に、プレートステージPSTを走査方向(X軸方
向)に数mm前後動かして,リニアモータ16の可動子
16bとこれに対応する固定子16aとの相対位置関
係、すなわちコイルと磁石の相対位置関係をプレート用
干渉計25の計測値を用いて把握するための磁極位置合
わせと呼ばれる動作等を行う、いわゆるステージの初期
化(イニシャライズ)の際に、その換算関数(あるいは
換算式)が求められている。
ージサーボ演算部32から出力される推力指令値、Rd
はプレートステージ駆動アンプ36から出力される駆動
信号のリップル率、Pはリニアモータ16の可動子16
bの固定子16aに対する位置、ppはリニアモータ1
6のpole-pitch(磁極間ピッチ)、θdはプレートステ
ージ駆動アンプ36の位相オフセット、Vはリニアモー
タ16の駆動速度、μ cはリニアモータ16の粘性特
性、Rcはリニアモータ16の粘性リップル率、θcは
粘性特性位相オフセット、Aは一定振幅、をそれぞれ表
している。なお、リニアモータ16の固定子16aに対
する可動子16bの位置(以下、便宜上「モータ位置」
と呼ぶ)Pは、プレート用干渉計25の出力であるX位
置情報S1から換算される値であり、露光動作の流れと
は別に、プレートステージPSTを走査方向(X軸方
向)に数mm前後動かして,リニアモータ16の可動子
16bとこれに対応する固定子16aとの相対位置関
係、すなわちコイルと磁石の相対位置関係をプレート用
干渉計25の計測値を用いて把握するための磁極位置合
わせと呼ばれる動作等を行う、いわゆるステージの初期
化(イニシャライズ)の際に、その換算関数(あるいは
換算式)が求められている。
【0060】また、上式(2)中のパラメータの内、p
p、μc及びAはリニアモータ16に固有の値であるが
既知の固定値である。また、Fd、V及びPはリニアモ
ータ16を駆動している最中随時変動する値であるが、
ここでは、プレートステージサーボ演算部32、差分器
40及びプレート用干渉計25から出力される値がそれ
ぞれ用いられる。また、残りのパラメータRd、θd、R
c、θcは、号機(ステージ装置、露光装置)毎に異な
り、また、経時的に変動する値であるため、予めチュー
ニング動作によって決定されている。このチューニング
動作については後述する。
p、μc及びAはリニアモータ16に固有の値であるが
既知の固定値である。また、Fd、V及びPはリニアモ
ータ16を駆動している最中随時変動する値であるが、
ここでは、プレートステージサーボ演算部32、差分器
40及びプレート用干渉計25から出力される値がそれ
ぞれ用いられる。また、残りのパラメータRd、θd、R
c、θcは、号機(ステージ装置、露光装置)毎に異な
り、また、経時的に変動する値であるため、予めチュー
ニング動作によって決定されている。このチューニング
動作については後述する。
【0061】式(2)に基づき、推力リップルの推定演
算を行う前記プレートステージ推力リップル演算部33
は、例えば図4に示されるような構成とすることができ
る。
算を行う前記プレートステージ推力リップル演算部33
は、例えば図4に示されるような構成とすることができ
る。
【0062】この図4のプレートステージ推力リップル
演算部33は、減算器28の出力段にスイッチSWを介
して接続された第1のバンドパスフィルタ61,及び第
2のバンドパスフィルタ62と、これらのバンドパスフ
ィルタ61、62の出力がそれぞれ接続された演算器6
0とを備えている。バンドパスフィルタ61、62は、
スイッチSWがオン(ON)となる、後述するチューニ
ング時にのみ用いられるようになっているので、これら
の機能等についてはチューニング動作を説明する際に、
併せて説明する。なお、スイッチSWは、通常時(チュ
ーニング動作時以外の時)はオフ(OFF)となってい
る。
演算部33は、減算器28の出力段にスイッチSWを介
して接続された第1のバンドパスフィルタ61,及び第
2のバンドパスフィルタ62と、これらのバンドパスフ
ィルタ61、62の出力がそれぞれ接続された演算器6
0とを備えている。バンドパスフィルタ61、62は、
スイッチSWがオン(ON)となる、後述するチューニ
ング時にのみ用いられるようになっているので、これら
の機能等についてはチューニング動作を説明する際に、
併せて説明する。なお、スイッチSWは、通常時(チュ
ーニング動作時以外の時)はオフ(OFF)となってい
る。
【0063】前記演算器60は、リニアモータ16に生
じる推力リップルのうちのプレートステージ駆動アンプ
36の駆動推力発生に起因する推力リップル分(以下、
適宜「第1の推力リップル分」と呼ぶ)F1を演算する
第1演算部70Aと、粘性抵抗に起因する推力リップル
分(以下、適宜「第2の推力リップル分」と呼ぶ)F 2
を演算する第2演算部70Bと、リニアモータ16に固
有(特有)の一定振幅を有する推力リップル分(以下、
適宜「第3の推力リップル分」と呼ぶ)F3を演算する
第3演算部70Cと、これら第1〜第3演算部70A〜
70Cの出力を加算して減算器34に与える加算器80
とを備えている。
じる推力リップルのうちのプレートステージ駆動アンプ
36の駆動推力発生に起因する推力リップル分(以下、
適宜「第1の推力リップル分」と呼ぶ)F1を演算する
第1演算部70Aと、粘性抵抗に起因する推力リップル
分(以下、適宜「第2の推力リップル分」と呼ぶ)F 2
を演算する第2演算部70Bと、リニアモータ16に固
有(特有)の一定振幅を有する推力リップル分(以下、
適宜「第3の推力リップル分」と呼ぶ)F3を演算する
第3演算部70Cと、これら第1〜第3演算部70A〜
70Cの出力を加算して減算器34に与える加算器80
とを備えている。
【0064】前記第1演算部70Aは、スイッチSWが
オンのとき、後述する適応制御(最適化制御)により、
パラメータRd、θdの最適値を算出し、スイッチSWが
オフのとき、予め算出されたパラメータRd、θdの最適
値を出力する第1の最適値処理部81と、この第1の最
適値処理部81から出力される値、X位置情報S1に基
づいて換算されるモータ位置P、リニアモータ磁極間ピ
ッチpp、及びプレートステージサーボ演算部32から
出力される推力指令値Fdに基づいて第1の推力リップ
ル分F1を演算する第1演算処理部71とを有する。こ
の第1演算処理部71内には、加算器、乗算器、除算
器、sin演算器等が含まれており、F1=Fd×Rd×
sin{2π×P/(2pp)+θd}の式に従って、
第1の推力リップル分F1が推定演算される。
オンのとき、後述する適応制御(最適化制御)により、
パラメータRd、θdの最適値を算出し、スイッチSWが
オフのとき、予め算出されたパラメータRd、θdの最適
値を出力する第1の最適値処理部81と、この第1の最
適値処理部81から出力される値、X位置情報S1に基
づいて換算されるモータ位置P、リニアモータ磁極間ピ
ッチpp、及びプレートステージサーボ演算部32から
出力される推力指令値Fdに基づいて第1の推力リップ
ル分F1を演算する第1演算処理部71とを有する。こ
の第1演算処理部71内には、加算器、乗算器、除算
器、sin演算器等が含まれており、F1=Fd×Rd×
sin{2π×P/(2pp)+θd}の式に従って、
第1の推力リップル分F1が推定演算される。
【0065】前記第2演算部70Bは、スイッチSWが
オンのとき、後述する適応制御(最適化制御)により、
パラメータRc、θcの最適値を算出し、スイッチSWが
OFFのとき、予め算出されたパラメータRc、θcの最
適値を出力する第2の最適値処理部82と、この第2の
最適値処理部82から出力される値、上記モータ位置
P、モータ速度V,粘性抵抗μc、及びリニアモータ磁
極間ピッチppに基づいて第2の推力リップル分F2を
演算する第2演算処理部72とを有する。この第2演算
処理部72内には、加算器、乗算器、除算器、sin演
算器等が含まれ、F2=V×μc×Rc×sin(2π×
P/pp+θc)の式に従って、第2の推力リップル分
F2の推定演算が行われる。
オンのとき、後述する適応制御(最適化制御)により、
パラメータRc、θcの最適値を算出し、スイッチSWが
OFFのとき、予め算出されたパラメータRc、θcの最
適値を出力する第2の最適値処理部82と、この第2の
最適値処理部82から出力される値、上記モータ位置
P、モータ速度V,粘性抵抗μc、及びリニアモータ磁
極間ピッチppに基づいて第2の推力リップル分F2を
演算する第2演算処理部72とを有する。この第2演算
処理部72内には、加算器、乗算器、除算器、sin演
算器等が含まれ、F2=V×μc×Rc×sin(2π×
P/pp+θc)の式に従って、第2の推力リップル分
F2の推定演算が行われる。
【0066】更に、前記第3演算部70Cは、リニアモ
ータ16に固有の既知の一定振幅A、上記第2の最適値
処理部82からのパラメータθc、上記モータ位置P、
及びリニアモータ磁極間ピッチppに基づいて第3の推
力リップル分F3を演算する第3演算処理部73を備え
ている。この第3演算処理部73内には、加算器、乗算
器、除算器、sin演算器等が含まれ、F3=A×si
n(2π×P/pp+θc)の式に従って第3の推力リ
ップル分F3の推定演算が行われる。
ータ16に固有の既知の一定振幅A、上記第2の最適値
処理部82からのパラメータθc、上記モータ位置P、
及びリニアモータ磁極間ピッチppに基づいて第3の推
力リップル分F3を演算する第3演算処理部73を備え
ている。この第3演算処理部73内には、加算器、乗算
器、除算器、sin演算器等が含まれ、F3=A×si
n(2π×P/pp+θc)の式に従って第3の推力リ
ップル分F3の推定演算が行われる。
【0067】前記加算器80は、上記第1、第2及び第
3演算部70A、70B、70Cにおいて演算された各
推力リップル分を加算して、リニアモータ16の発生推
力に含まれる推力リップルFrを算出し、推力リップル
相殺指令値として減算器34にフィードフォワード入力
する。これにより、減算器34でプレートステージサー
ボ演算部32からの推力指令値から推力リップルFrが
減じられた値が推力指令値としてプレートステージ駆動
アンプ36に与えられ、該プレートステージ駆動アンプ
36によりこの推力指令値が変換されたリニアモータ駆
動信号に基づいてリニアモータ16が駆動されることと
なる。従って、本実施形態によると、リニアモータ16
は、その発生する推力に含まれる推力リップルが相殺さ
れた状態あるいは効果的に低減された状態で駆動され、
プレートステージPSTは、位置・速度制御性が向上す
ることは明らかである。
3演算部70A、70B、70Cにおいて演算された各
推力リップル分を加算して、リニアモータ16の発生推
力に含まれる推力リップルFrを算出し、推力リップル
相殺指令値として減算器34にフィードフォワード入力
する。これにより、減算器34でプレートステージサー
ボ演算部32からの推力指令値から推力リップルFrが
減じられた値が推力指令値としてプレートステージ駆動
アンプ36に与えられ、該プレートステージ駆動アンプ
36によりこの推力指令値が変換されたリニアモータ駆
動信号に基づいてリニアモータ16が駆動されることと
なる。従って、本実施形態によると、リニアモータ16
は、その発生する推力に含まれる推力リップルが相殺さ
れた状態あるいは効果的に低減された状態で駆動され、
プレートステージPSTは、位置・速度制御性が向上す
ることは明らかである。
【0068】また、本実施形態では、マスクステージ位
置制御系L2によりマスクステージMSTのプレートス
テージPSTに対する追従制御が行われるが、マスクス
テージ推力リップル演算部47を上述したプレートステ
ージ推力リップル演算部33と同様に構成することによ
り、上記と同様にして、リニアモータ14を、推力リッ
プルが相殺された状態あるいは効果的に低減された状態
で駆動することができ、これによりマスクステージMS
TのプレートステージPSTに対する追従制御性能を向
上させることができる。
置制御系L2によりマスクステージMSTのプレートス
テージPSTに対する追従制御が行われるが、マスクス
テージ推力リップル演算部47を上述したプレートステ
ージ推力リップル演算部33と同様に構成することによ
り、上記と同様にして、リニアモータ14を、推力リッ
プルが相殺された状態あるいは効果的に低減された状態
で駆動することができ、これによりマスクステージMS
TのプレートステージPSTに対する追従制御性能を向
上させることができる。
【0069】次に、前述した適応制御によりパラメータ
Rd、θd、Rc、θcの最適値を求めるためのチューニン
グ動作について説明する。
Rd、θd、Rc、θcの最適値を求めるためのチューニン
グ動作について説明する。
【0070】このチューニング動作は、プレートステー
ジ位置・速度制御系L1、マスクステージ位置制御系L
2の順に行われる。プレートステージ位置・速度制御系
L1のチューニング動作に際しては、まず、不図示の主
制御装置により、制御装置11に対してプレートステー
ジの等速制御開始の指令及びその等速制御の目標速度V
(例えばV=V1=100mm/sec)が入力される
とともに、前述した図4のプレートステージ推力リップ
ル演算部33内のスイッチSWがオンにされる。
ジ位置・速度制御系L1、マスクステージ位置制御系L
2の順に行われる。プレートステージ位置・速度制御系
L1のチューニング動作に際しては、まず、不図示の主
制御装置により、制御装置11に対してプレートステー
ジの等速制御開始の指令及びその等速制御の目標速度V
(例えばV=V1=100mm/sec)が入力される
とともに、前述した図4のプレートステージ推力リップ
ル演算部33内のスイッチSWがオンにされる。
【0071】次に、上記の等速制御開始の指令及びその
等速制御の目標速度Vの入力に応じて目標値出力部26
から目標位置が出力され、減算器28から前述した位置
偏差が出力され、これを動作信号としてプレートステー
ジ位置・速度制御系L1によりプレートステージPST
の等速制御が開始される。このプレートステージ位置・
速度制御系L1のチューニング動作中は、マスクステー
ジMSTは、停止状態であっても、プレートステージP
STに追従制御状態のいずれであっても構わない。この
とき、減算器28からの位置偏差はプレートステージサ
ーボ演算部32とともにプレートステージ推力リップル
演算部33内の第1、第2のバンドパスフィルタ61、
62に入力される。このとき、減算器28から出力され
る位置偏差は、リニアモータ16が発生する推力に含ま
れる推力リップルと同一の周波数の信号となる。
等速制御の目標速度Vの入力に応じて目標値出力部26
から目標位置が出力され、減算器28から前述した位置
偏差が出力され、これを動作信号としてプレートステー
ジ位置・速度制御系L1によりプレートステージPST
の等速制御が開始される。このプレートステージ位置・
速度制御系L1のチューニング動作中は、マスクステー
ジMSTは、停止状態であっても、プレートステージP
STに追従制御状態のいずれであっても構わない。この
とき、減算器28からの位置偏差はプレートステージサ
ーボ演算部32とともにプレートステージ推力リップル
演算部33内の第1、第2のバンドパスフィルタ61、
62に入力される。このとき、減算器28から出力され
る位置偏差は、リニアモータ16が発生する推力に含ま
れる推力リップルと同一の周波数の信号となる。
【0072】すなわち、推力リップルFrは、周波数fd
=V/(2pp)〔Hz〕の第1の推力リップル分F
1と、周波数fc=V/pp〔Hz〕の第2、第3の推力
リップル分F2、F3を合成した信号となり、その周波数
は前記周波数fd、fcを合成した周波数となり、位置偏
差もこれと同一周波数の信号となる。この場合、位置偏
差には、周波数fdの成分と、周波数fcの成分とが含ま
れる。
=V/(2pp)〔Hz〕の第1の推力リップル分F
1と、周波数fc=V/pp〔Hz〕の第2、第3の推力
リップル分F2、F3を合成した信号となり、その周波数
は前記周波数fd、fcを合成した周波数となり、位置偏
差もこれと同一周波数の信号となる。この場合、位置偏
差には、周波数fdの成分と、周波数fcの成分とが含ま
れる。
【0073】しかるに、前記第1のバンドパスフィルタ
61は、第1の推力リップル分F1と同一の周波数fdの
である成分(周波数成分)の信号を通過させ、前記第2
のバンドパスフィルタ62は、周波数fcの成分の信号
を通過させる機能を有している。このため、位置偏差の
うち、周波数fdの成分の信号のみが第1のバンドパス
フィルタ61を通過して第1の最適値処理部81に入力
し、残りの周波数f cの成分の信号のみが第2のバンド
パスフィルタ62を通過して第2の最適値処理部82に
入力する。第1の最適値処理部81では、上記周波数f
dの成分の信号の入力により、一般的な適応制御則、例
えば最小二乗法等を用いて、上記入力、すなわち周波数
fdの成分の信号が、最小となるように(所定のしきい
値以下となるように)、パラメータRd、θdの値を調整
し、決定する。同様に、第2の最適値処理部82では、
上記周波数fcの成分の信号の入力により、一般的な適
応制御則、例えば最小二乗法等を用いて、上記入力、す
なわち周波数fcの成分の信号が、最小となるように
(所定のしきい値以下となるように)、パラメータ
Rc、θcの値を調整し、決定する。そして、パラメータ
Rd、θdの値の調整、パラメータRc、θcの値の調整が
完了すると、第1、第2の最適値処理部81、82から
その旨が主制御装置に通知され、前記スイッチSWがオ
フされる。このように、最小二乗法を用いることによ
り、速やかにパラメータの調整を行うことが可能とな
る。但し、必ずしも上記パラメータRd、θd、Rc、θc
の決定を最小二乗法等によって行う必要はなく、次のよ
うにして、試行錯誤的にチューニング動作を行っても良
い。
61は、第1の推力リップル分F1と同一の周波数fdの
である成分(周波数成分)の信号を通過させ、前記第2
のバンドパスフィルタ62は、周波数fcの成分の信号
を通過させる機能を有している。このため、位置偏差の
うち、周波数fdの成分の信号のみが第1のバンドパス
フィルタ61を通過して第1の最適値処理部81に入力
し、残りの周波数f cの成分の信号のみが第2のバンド
パスフィルタ62を通過して第2の最適値処理部82に
入力する。第1の最適値処理部81では、上記周波数f
dの成分の信号の入力により、一般的な適応制御則、例
えば最小二乗法等を用いて、上記入力、すなわち周波数
fdの成分の信号が、最小となるように(所定のしきい
値以下となるように)、パラメータRd、θdの値を調整
し、決定する。同様に、第2の最適値処理部82では、
上記周波数fcの成分の信号の入力により、一般的な適
応制御則、例えば最小二乗法等を用いて、上記入力、す
なわち周波数fcの成分の信号が、最小となるように
(所定のしきい値以下となるように)、パラメータ
Rc、θcの値を調整し、決定する。そして、パラメータ
Rd、θdの値の調整、パラメータRc、θcの値の調整が
完了すると、第1、第2の最適値処理部81、82から
その旨が主制御装置に通知され、前記スイッチSWがオ
フされる。このように、最小二乗法を用いることによ
り、速やかにパラメータの調整を行うことが可能とな
る。但し、必ずしも上記パラメータRd、θd、Rc、θc
の決定を最小二乗法等によって行う必要はなく、次のよ
うにして、試行錯誤的にチューニング動作を行っても良
い。
【0074】すなわち、第1の最適値処理部81では、
上記周波数fdの成分の信号の入力により、パラメータ
Rd、θdとして、予め定められた設計値を出力し、第1
演算処理部71でこのパラメータRd、θdを用いて前述
した第1の推力リップル分F 1の推定演算を行う。これ
と同時に、第2の最適値処理部82では、上記周波数f
cの成分の信号の入力により、パラメータRc、θcとし
て、予め定められた設計値を出力し、第2演算処理部7
2でこのパラメータRc、θcを用いて前述した第2の推
力リップル分F2の推定演算を行う。そして、これらの
推力リップル分F1、F2、及び前述した第3の推力リッ
プル分F3が加算器80で加算され、前述と同様にして
演算された推力リップルFrを相殺したリニアモータ1
6の駆動が行われる。
上記周波数fdの成分の信号の入力により、パラメータ
Rd、θdとして、予め定められた設計値を出力し、第1
演算処理部71でこのパラメータRd、θdを用いて前述
した第1の推力リップル分F 1の推定演算を行う。これ
と同時に、第2の最適値処理部82では、上記周波数f
cの成分の信号の入力により、パラメータRc、θcとし
て、予め定められた設計値を出力し、第2演算処理部7
2でこのパラメータRc、θcを用いて前述した第2の推
力リップル分F2の推定演算を行う。そして、これらの
推力リップル分F1、F2、及び前述した第3の推力リッ
プル分F3が加算器80で加算され、前述と同様にして
演算された推力リップルFrを相殺したリニアモータ1
6の駆動が行われる。
【0075】次に、第1の最適値処理部81では、減算
器28からの位置偏差の内の上記周波数fdの成分の信
号が小さくなるように、パラメータRd、θdを変更し、
第2の最適値処理部82では、減算器28からの位置偏
差の内の上記の周波数fcの成分の信号が小さくなるよ
うに、パラメータRc、θcを変更する。第1演算処理部
71でその変更されたパラメータRd、θdを用いて前述
した第1の推力リップル分F1の推定演算を行う。これ
と同時に、第2演算処理部72でこのパラメータRc、
θcを用いて前述した第2の推力リップル成分F2の推定
演算を行う。そして、これらの推力リップル分F1、
F2、及び前述した第3の推力リップル分F 3が加算器8
0で加算され、前述と同様にして演算された推力リップ
ルFrを相殺したリニアモータ16の駆動が行われる。
器28からの位置偏差の内の上記周波数fdの成分の信
号が小さくなるように、パラメータRd、θdを変更し、
第2の最適値処理部82では、減算器28からの位置偏
差の内の上記の周波数fcの成分の信号が小さくなるよ
うに、パラメータRc、θcを変更する。第1演算処理部
71でその変更されたパラメータRd、θdを用いて前述
した第1の推力リップル分F1の推定演算を行う。これ
と同時に、第2演算処理部72でこのパラメータRc、
θcを用いて前述した第2の推力リップル成分F2の推定
演算を行う。そして、これらの推力リップル分F1、
F2、及び前述した第3の推力リップル分F 3が加算器8
0で加算され、前述と同様にして演算された推力リップ
ルFrを相殺したリニアモータ16の駆動が行われる。
【0076】このようにして、減算器28からの位置偏
差の内の上記周波数fdの成分の信号、周波数fdの成分
の信号がより小さくなるように、パラメータの設定変更
を繰り返し、減算器28からの位置偏差の内の上記の周
波数fdの成分の信号、周波数fdの成分の信号がともに
それぞれのしきい値以下になった時点で、第1、第2の
最適値処理部81、82から主制御装置にその旨が通知
され、前記スイッチSWがオフされる。
差の内の上記周波数fdの成分の信号、周波数fdの成分
の信号がより小さくなるように、パラメータの設定変更
を繰り返し、減算器28からの位置偏差の内の上記の周
波数fdの成分の信号、周波数fdの成分の信号がともに
それぞれのしきい値以下になった時点で、第1、第2の
最適値処理部81、82から主制御装置にその旨が通知
され、前記スイッチSWがオフされる。
【0077】このようにして、プレートステージ位置・
速度制御系L1のチューニング動作が終了すると、上記
のチューニング動作が終了したプレートステージPST
の等速移動に追従したマスクステージMSTの追従制御
(等速移動)が行われ、この等速移動中に主制御装置の
管理の下、マスクステージ位置制御系L2のチューニン
グ動作が上述したプレートステージ位置・速度制御系L
1のチューニング動作と同様にして行われ、マスクステ
ージ推力リップル演算部47により、リニアモータ14
の推力に含まれる推力リップルの演算に用いるパラメー
タRd、θd、R c、θcが決定される。
速度制御系L1のチューニング動作が終了すると、上記
のチューニング動作が終了したプレートステージPST
の等速移動に追従したマスクステージMSTの追従制御
(等速移動)が行われ、この等速移動中に主制御装置の
管理の下、マスクステージ位置制御系L2のチューニン
グ動作が上述したプレートステージ位置・速度制御系L
1のチューニング動作と同様にして行われ、マスクステ
ージ推力リップル演算部47により、リニアモータ14
の推力に含まれる推力リップルの演算に用いるパラメー
タRd、θd、R c、θcが決定される。
【0078】なお、上記においては、説明の便宜上か
ら、演算器60を各機能ブロックに分けて説明したが、
実際には、この演算器60はマイクロコンピュータによ
って構成されるものである。
ら、演算器60を各機能ブロックに分けて説明したが、
実際には、この演算器60はマイクロコンピュータによ
って構成されるものである。
【0079】また、上記チューニング動作に際しては、
ある目標速度V=V1(例えば100mm/sec)の
ステージPST、MSTの等速移動時に、上記4つのパ
ラメータを決定するものとしたが、異なる複数の目標速
度、例えば100mm/sec、150mm/sec、
50mm/sec等のそれぞれについて上記チューニン
グ動作を行って、それぞれの速度時について上記4つの
パラメータの最適値をそれぞれ求め、それらの求めた値
を平均、あるいは重み付け平均して得られる値をパラメ
ータRd、θd、Rc、θcの値として決定するようにして
も良い。
ある目標速度V=V1(例えば100mm/sec)の
ステージPST、MSTの等速移動時に、上記4つのパ
ラメータを決定するものとしたが、異なる複数の目標速
度、例えば100mm/sec、150mm/sec、
50mm/sec等のそれぞれについて上記チューニン
グ動作を行って、それぞれの速度時について上記4つの
パラメータの最適値をそれぞれ求め、それらの求めた値
を平均、あるいは重み付け平均して得られる値をパラメ
ータRd、θd、Rc、θcの値として決定するようにして
も良い。
【0080】また、上記チューニング動作は、所定のイ
ンターバルで行っても良く、あるいは、リニアモータ1
6、14の磁極位置合わせ、あるいは磁極位置合わせを
含む初期化の際に行っても良い。後者の場合には、スル
ープットに影響を与えることなく、チューニング動作を
行なうことが可能となる。
ンターバルで行っても良く、あるいは、リニアモータ1
6、14の磁極位置合わせ、あるいは磁極位置合わせを
含む初期化の際に行っても良い。後者の場合には、スル
ープットに影響を与えることなく、チューニング動作を
行なうことが可能となる。
【0081】なお、本実施形態において、制御装置11
をマイクロコンピュータによって構成し、図2の各部の
機能をマイクロコンピュータのソフトウエアあるいはフ
ァームウエアによって実現しても良いことはもちろんで
ある。
をマイクロコンピュータによって構成し、図2の各部の
機能をマイクロコンピュータのソフトウエアあるいはフ
ァームウエアによって実現しても良いことはもちろんで
ある。
【0082】以上説明したように、本実施形態に係る露
光装置10によれば、プレートステージ位置・速度制御
系L1により、プレート用干渉計25によって計測され
たプレートステージPSTのX位置情報S1に基づい
て、かつリニアモータ16の推力リップルを考慮しつつ
リニアモータ16が制御され、プレートステージPST
の第1方向の駆動が制御される。従って、プレートステ
ージPSTをリニアモータ16を用いてX軸方向に駆動
する際に、リニアモータ16の発生する推力に含まれる
推力リップルを相殺した状態でプレートステージPST
が駆動されることになり、推力リップルを全く考慮して
いなかった場合に比べて、プレートステージPSTの制
御性を向上させることが可能になる。
光装置10によれば、プレートステージ位置・速度制御
系L1により、プレート用干渉計25によって計測され
たプレートステージPSTのX位置情報S1に基づい
て、かつリニアモータ16の推力リップルを考慮しつつ
リニアモータ16が制御され、プレートステージPST
の第1方向の駆動が制御される。従って、プレートステ
ージPSTをリニアモータ16を用いてX軸方向に駆動
する際に、リニアモータ16の発生する推力に含まれる
推力リップルを相殺した状態でプレートステージPST
が駆動されることになり、推力リップルを全く考慮して
いなかった場合に比べて、プレートステージPSTの制
御性を向上させることが可能になる。
【0083】また、本実施形態では、マスクステージ位
置制御系L2により、プレート用干渉計25により計測
されるプレートステージPSTのX位置情報S1とマス
ク用干渉計18により計測されるマスクステージMST
のX位置情報S3とに基づいて、かつリニアモータ14
の推力リップルを考慮しつつ、リニアモータ14が制御
され、プレートステージPSTとマスクステージMST
とが所定の位置関係になるようにマスクステージMST
が制御される。従って、プレートステージPSTをリニ
アモータ16を用いてX軸方向に駆動するとともに、そ
のプレートステージPSTの位置を目標値としてマスク
ステージMSTをそれに追従させて駆動する際に、リニ
アモータ16の発生する推力に含まれる推力リップルを
相殺した状態でプレートステージPSTが駆動され、か
つリニアモータ14の発生する推力に含まれる推力リッ
プルを相殺した状態でマスクステージMSTが駆動され
ることから、マスクステージの制御性に影響を与えるリ
ニアモータ16及びリニアモータ14の推力リップルが
ともに相殺され、これによりマスクステージMSTのプ
レートステージPSTに対する追従性能をも向上させる
ことが可能になる。
置制御系L2により、プレート用干渉計25により計測
されるプレートステージPSTのX位置情報S1とマス
ク用干渉計18により計測されるマスクステージMST
のX位置情報S3とに基づいて、かつリニアモータ14
の推力リップルを考慮しつつ、リニアモータ14が制御
され、プレートステージPSTとマスクステージMST
とが所定の位置関係になるようにマスクステージMST
が制御される。従って、プレートステージPSTをリニ
アモータ16を用いてX軸方向に駆動するとともに、そ
のプレートステージPSTの位置を目標値としてマスク
ステージMSTをそれに追従させて駆動する際に、リニ
アモータ16の発生する推力に含まれる推力リップルを
相殺した状態でプレートステージPSTが駆動され、か
つリニアモータ14の発生する推力に含まれる推力リッ
プルを相殺した状態でマスクステージMSTが駆動され
ることから、マスクステージの制御性に影響を与えるリ
ニアモータ16及びリニアモータ14の推力リップルが
ともに相殺され、これによりマスクステージMSTのプ
レートステージPSTに対する追従性能をも向上させる
ことが可能になる。
【0084】また、本実施形態の露光装置10による
と、上述の如く、プレートステージPSTに対するマス
クステージMSTの位置関係の調整のための、マスクス
テージMSTのプレートステージPSTに対する追従性
能を向上させることができるので、走査露光時のプレー
トステージPST(プレートP)とマスクステージMS
T(マスクM)との同期制御性能の向上と同期整定時間
の短縮が可能になり、これにより、マスクMとプレート
Pとの重ね合わせ精度(パターンの転写精度)の向上と
スループットの向上とを図ることができる。
と、上述の如く、プレートステージPSTに対するマス
クステージMSTの位置関係の調整のための、マスクス
テージMSTのプレートステージPSTに対する追従性
能を向上させることができるので、走査露光時のプレー
トステージPST(プレートP)とマスクステージMS
T(マスクM)との同期制御性能の向上と同期整定時間
の短縮が可能になり、これにより、マスクMとプレート
Pとの重ね合わせ精度(パターンの転写精度)の向上と
スループットの向上とを図ることができる。
【0085】なお、上記実施形態では、露光工程に先立
つチューニング時に、リニアモータ16、14に対する
推力指令値に応じた駆動アンプ36、48での駆動力発
生に起因する推力リップル分F1、リニアモータ16、
14の粘性力発生に起因する推力リップル分F2、リニ
アモータ16、14に固有の一定推力リップル分F3の
全てを推定演算するためのパラメータの決定を行い、走
査露光時等のプレートステージPST、マスクステージ
MSTの駆動時に、リニアモータ16、14の推力リッ
プルの3成分F1、F2、F3の全てを相殺する場合につ
いて説明したが、本発明がこれに限定されるものではな
い。すなわち、チューニング時において、上記実施形態
と同様に、4つのパラメータの決定を行う場合であって
も、走査露光時等のプレートステージPST、マスクス
テージMSTの駆動時には、各推力リップル分のうちの
任意の2つの組み合わせ、又はいずれか1つを相殺する
ようにリニアモータを制御することとしても良い。ある
いは、チューニング時において、推力リップル分F1、
推力リップル分F2、推力リップル分F3のうちの任意の
2つの組み合わせ、又はいずれか1つを推定演算するた
めのパラメータのみを決定し、これに応じて走査露光時
等に推力リップルの推定演算を行っても良い。いずれに
しても、リニアモータ及びこれによって駆動されるステ
ージを従来に比べてより精度良く駆動することが可能で
ある。
つチューニング時に、リニアモータ16、14に対する
推力指令値に応じた駆動アンプ36、48での駆動力発
生に起因する推力リップル分F1、リニアモータ16、
14の粘性力発生に起因する推力リップル分F2、リニ
アモータ16、14に固有の一定推力リップル分F3の
全てを推定演算するためのパラメータの決定を行い、走
査露光時等のプレートステージPST、マスクステージ
MSTの駆動時に、リニアモータ16、14の推力リッ
プルの3成分F1、F2、F3の全てを相殺する場合につ
いて説明したが、本発明がこれに限定されるものではな
い。すなわち、チューニング時において、上記実施形態
と同様に、4つのパラメータの決定を行う場合であって
も、走査露光時等のプレートステージPST、マスクス
テージMSTの駆動時には、各推力リップル分のうちの
任意の2つの組み合わせ、又はいずれか1つを相殺する
ようにリニアモータを制御することとしても良い。ある
いは、チューニング時において、推力リップル分F1、
推力リップル分F2、推力リップル分F3のうちの任意の
2つの組み合わせ、又はいずれか1つを推定演算するた
めのパラメータのみを決定し、これに応じて走査露光時
等に推力リップルの推定演算を行っても良い。いずれに
しても、リニアモータ及びこれによって駆動されるステ
ージを従来に比べてより精度良く駆動することが可能で
ある。
【0086】また、上記実施形態では、プレートステー
ジに対してマスクステージを追従制御させることとした
が、これに限らず、マスクステージに対してプレートス
テージを追従制御させることとしても良いことは勿論で
ある。
ジに対してマスクステージを追従制御させることとした
が、これに限らず、マスクステージに対してプレートス
テージを追従制御させることとしても良いことは勿論で
ある。
【0087】更に、一方のステージに対して追従制御さ
れる他方のステージの制御系には、必ずしも推力リップ
ルを相殺する為の制御系を採用することは無く、他方の
ステージの制御系を従来どおりの制御系としても、一方
のステージを駆動するリニアモータの推力リップルが相
殺されることから、他方のステージの位置制御性も従来
より向上させることが可能である。
れる他方のステージの制御系には、必ずしも推力リップ
ルを相殺する為の制御系を採用することは無く、他方の
ステージの制御系を従来どおりの制御系としても、一方
のステージを駆動するリニアモータの推力リップルが相
殺されることから、他方のステージの位置制御性も従来
より向上させることが可能である。
【0088】なお、複数のレンズから構成される照明光
学系、投影光学系を露光装置に組み込み光学調整すると
ともに、多数の機械部品からなるマスクステージやプレ
ートステージを露光装置本体に取り付けて配線や配管を
接続し、更に総合調整(電気調整、動作確認等)をする
ことにより本実施形態の露光装置を製造することができ
る。露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理され
たクリーンルームで行うことが望ましい。
学系、投影光学系を露光装置に組み込み光学調整すると
ともに、多数の機械部品からなるマスクステージやプレ
ートステージを露光装置本体に取り付けて配線や配管を
接続し、更に総合調整(電気調整、動作確認等)をする
ことにより本実施形態の露光装置を製造することができ
る。露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理され
たクリーンルームで行うことが望ましい。
【0089】なお、上記実施形態では、本発明が等倍一
括転写の液晶用走査型露光装置に適用された場合につい
て説明したが、これに限らずステップ・アンド・スキャ
ン方式の液晶用あるいは、半導体製造用のスキャニング
ステッパ等の露光装置にも好適に適用することができ
る。この他、本発明に係るステージ装置は、マスクと基
板とを静止した状態で露光を行うステッパ等の静止型露
光装置にも好適に適用できる。すなわち、本発明に係る
ステージ装置を構成する第1ステージに基板を保持させ
ることにより、その第1ステージの制御性を向上させる
ことができるので、露光動作に際して基板の位置決め精
度の向上による露光精度(パターン転写精度)の向上
と、位置決め整定時間の短縮によるスループットの向上
が可能になる。
括転写の液晶用走査型露光装置に適用された場合につい
て説明したが、これに限らずステップ・アンド・スキャ
ン方式の液晶用あるいは、半導体製造用のスキャニング
ステッパ等の露光装置にも好適に適用することができ
る。この他、本発明に係るステージ装置は、マスクと基
板とを静止した状態で露光を行うステッパ等の静止型露
光装置にも好適に適用できる。すなわち、本発明に係る
ステージ装置を構成する第1ステージに基板を保持させ
ることにより、その第1ステージの制御性を向上させる
ことができるので、露光動作に際して基板の位置決め精
度の向上による露光精度(パターン転写精度)の向上
と、位置決め整定時間の短縮によるスループットの向上
が可能になる。
【0090】また、上記の他、電子ビーム露光装置や、
X線露光装置等の露光装置は勿論、その他、露光装置以
外の基板を保持して移動する基板ステージを備えた装
置、例えばレーザリペア装置等にも、本発明に係るステ
ージ装置は適用可能である。
X線露光装置等の露光装置は勿論、その他、露光装置以
外の基板を保持して移動する基板ステージを備えた装
置、例えばレーザリペア装置等にも、本発明に係るステ
ージ装置は適用可能である。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るステ
ージの駆動方法によれば、ステージの制御性能を向上さ
せることができるという効果がある。
ージの駆動方法によれば、ステージの制御性能を向上さ
せることができるという効果がある。
【0092】また、本発明に係るステージ装置によれ
ば、ステージの制御性能を向上させることができるとい
う効果がある。
ば、ステージの制御性能を向上させることができるとい
う効果がある。
【0093】また、本発明に係る露光装置によれば、ス
ループット及び露光精度の向上を図ることができるとい
う優れた効果がある。
ループット及び露光精度の向上を図ることができるとい
う優れた効果がある。
【図1】一実施形態の露光装置の構成を概略的に示す図
である。
である。
【図2】図1の制御装置を中心として構成されるステー
ジ制御装置の構成を示すブロック図である。
ジ制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のステージ制御装置を構成するプレートス
テージサーボ演算部32の内部の詳細を示す制御ブロッ
ク図である。
テージサーボ演算部32の内部の詳細を示す制御ブロッ
ク図である。
【図4】図2のステージ制御装置を構成するプレートス
テージ推力リップル演算部33の内部の詳細を示す制御
ブロック図である。
テージ推力リップル演算部33の内部の詳細を示す制御
ブロック図である。
【図5】従来の露光装置の構成を概略的に示す図であ
る。
る。
【図6】従来のステージ制御装置の構成を示すブロック
図である。
図である。
【符号の説明】 10…露光装置、14…リニアモータ(第2のリニアモ
ータ)、16…リニアモータ(第1のリニアモータ)、
18…マスク用干渉計(第2の位置計測装置)、25…
プレート用干渉計(第1の位置計測装置)、36…プレ
ートステージ駆動アンプ(駆動アンプ、第1の駆動アン
プ)、48…マスクステージ駆動アンプ(第2の駆動ア
ンプ)、PST…プレートステージ(ステージ、第1ス
テージ)、P…プレート(第1物体、基板)、L1…プ
レートステージ位置・速度制御系(第1のステージ制御
系)、M…マスク(第2物体)、MST…マスクステー
ジ(第2ステージ)、L2…マスクステージ位置制御系
(第2のステージ制御系)。
ータ)、16…リニアモータ(第1のリニアモータ)、
18…マスク用干渉計(第2の位置計測装置)、25…
プレート用干渉計(第1の位置計測装置)、36…プレ
ートステージ駆動アンプ(駆動アンプ、第1の駆動アン
プ)、48…マスクステージ駆動アンプ(第2の駆動ア
ンプ)、PST…プレートステージ(ステージ、第1ス
テージ)、P…プレート(第1物体、基板)、L1…プ
レートステージ位置・速度制御系(第1のステージ制御
系)、M…マスク(第2物体)、MST…マスクステー
ジ(第2ステージ)、L2…マスクステージ位置制御系
(第2のステージ制御系)。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F046 BA05 CC01 CC02 CC03 CC16 CC18 DA07 DA08 5H303 AA06 BB01 BB07 BB11 BB20 CC06 DD04 DD10 EE03 EE07 FF06 GG13 HH01 HH07 JJ02 KK02 KK03 KK07 KK11 KK18 KK22 KK27 KK33 5H540 AA10 BB03 BB06 EE02 EE05 EE06 EE10 EE14 EE15 EE20 FA02 FA12 FB04 GG02
Claims (11)
- 【請求項1】 駆動アンプを介してリニアモータに推力
指令値を与えてステージを駆動するステージの駆動方法
であって、 前記ステージを駆動しつつ、前記リニアモータの発生す
る推力に含まれる推力リップル推定用のパラメータを決
定する第1工程と;前記第1工程で決定された前記パラ
メータに基づいて推定された推力リップルを考慮して、
前記リニアモータを用いて前記ステージを駆動する第2
工程とを含むことを特徴とするステージの駆動方法。 - 【請求項2】 前記第1工程で決定される前記パラメー
タには、少なくとも前記リニアモータに対する推力指令
値に応じた前記駆動アンプでの駆動力発生に起因する推
力リップル分を推定するためのパラメータが含まれるこ
とを特徴とする請求項1に記載のステージの駆動方法。 - 【請求項3】 前記第1工程で決定される前記パラメー
タには、少なくとも前記リニアモータの粘性力発生に起
因する推力リップル分を推定するためのパラメータが含
まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のステー
ジの駆動方法。 - 【請求項4】 前記第1工程で決定される前記パラメー
タには、少なくとも前記リニアモータに固有の一定推力
リップル分を推定するためのパラメータが含まれること
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のステ
ージの駆動方法。 - 【請求項5】 前記第1工程は、前記リニアモータの磁
極位置合わせの際に行われることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか一項に記載のステージの駆動方法。 - 【請求項6】 第1物体を保持する第1ステージと;前
記第1ステージを第1方向に駆動する第1のリニアモー
タと;前記第1ステージの所定の計測方向の位置を計測
する第1の位置計測装置と;前記位置計測装置の計測結
果に基づいて、かつ前記第1のリニアモータの推力リッ
プルを考慮しつつ、前記第1のリニアモータを制御し
て、前記第1ステージの少なくとも前記第1方向の駆動
を制御する第1のステージ制御系とを備えることを特徴
とするステージ装置。 - 【請求項7】 前記第1物体とは異なる第2物体を保持
する第2ステージと;前記第2ステージを前記第1方向
に駆動する第2のリニアモータと;前記第2ステージの
所定の計測方向の位置を計測する第2の位置計測装置
と;前記第1及び第2の位置計測装置の計測結果に基づ
いて、かつ前記第2のリニアモータの推力リップルを考
慮しつつ、前記第2のリニアモータを制御して、前記第
1ステージと前記第2ステージとが所定の位置関係にな
るように前記第2ステージを制御する第2のステージ制
御系とを更に備えることを特徴とする請求項6に記載の
ステージ装置。 - 【請求項8】 前記第1のステージ制御系は、前記第1
のリニアモータに推力指令値を与える第1の駆動アンプ
を含み、前記第1のリニアモータに対する推力指令値に
応じた前記第1の駆動アンプでの駆動力発生に起因する
推力リップル分、前記第1のリニアモータの粘性力発生
に起因する推力リップル分、及び前記第1のリニアモー
タに固有の一定推力リップル分の少なくとも1つを相殺
することを特徴とする請求項6に記載のステージ装置。 - 【請求項9】 前記第2のステージ制御系は、前記第2
のリニアモータに推力指令値を与える第2の駆動アンプ
を含み、前記第2のリニアモータに対する推力指令値に
応じた前記第2の駆動アンプでの駆動力発生に起因する
推力リップル分、前記第1のリニアモータの粘性力発生
に起因する推力リップル分、及び前記第2のリニアモー
タに固有の一定推力リップル分の少なくとも1つを相殺
することを特徴とする請求項7に記載のステージ装置。 - 【請求項10】 所定のパターンを基板上に転写する露
光装置であって、 前記第1物体として前記基板を前記第1ステージ上に保
持する請求項6又は8に記載のステージ装置を備えるこ
とを特徴とする露光装置。 - 【請求項11】 マスクと基板とを同期移動して前記マ
スクのパターンを前記基板に転写する露光装置であっ
て、 前記第1物体として前記マスクと前記基板との一方を前
記第1ステージ上に保持し、前記第2物体として前記マ
スクと前記基板との他方を前記第2ステージ上に保持す
る請求項7又は9に記載のステージ装置を備えることを
特徴とする露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36375799A JP2001175332A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | ステージの駆動方法、ステージ装置及び露光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36375799A JP2001175332A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | ステージの駆動方法、ステージ装置及び露光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001175332A true JP2001175332A (ja) | 2001-06-29 |
Family
ID=18480123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36375799A Pending JP2001175332A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | ステージの駆動方法、ステージ装置及び露光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001175332A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1276015A2 (en) * | 2001-07-09 | 2003-01-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Stage apparatus and method of driving the same |
US7276866B2 (en) | 2005-01-31 | 2007-10-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Moving control apparatus and moving control method |
US9720334B2 (en) | 2014-06-17 | 2017-08-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Stage apparatus, lithography apparatus, method of manufacturing an article, and determination method |
CN112540511A (zh) * | 2019-09-20 | 2021-03-23 | 佳能株式会社 | 载置台装置、光刻装置以及物品制造方法 |
-
1999
- 1999-12-22 JP JP36375799A patent/JP2001175332A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1276015A2 (en) * | 2001-07-09 | 2003-01-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Stage apparatus and method of driving the same |
EP1276015A3 (en) * | 2001-07-09 | 2006-01-11 | Canon Kabushiki Kaisha | Stage apparatus and method of driving the same |
US7276866B2 (en) | 2005-01-31 | 2007-10-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Moving control apparatus and moving control method |
US9720334B2 (en) | 2014-06-17 | 2017-08-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Stage apparatus, lithography apparatus, method of manufacturing an article, and determination method |
CN112540511A (zh) * | 2019-09-20 | 2021-03-23 | 佳能株式会社 | 载置台装置、光刻装置以及物品制造方法 |
JP2021048379A (ja) * | 2019-09-20 | 2021-03-25 | キヤノン株式会社 | ステージ装置、リソグラフィ装置、および物品製造方法 |
JP7389597B2 (ja) | 2019-09-20 | 2023-11-30 | キヤノン株式会社 | ステージ装置、リソグラフィ装置、および物品製造方法 |
CN112540511B (zh) * | 2019-09-20 | 2024-03-12 | 佳能株式会社 | 载置台装置、光刻装置以及物品制造方法 |
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