JP2001172700A - 毛皮糸及びその製造方法 - Google Patents

毛皮糸及びその製造方法

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JP2001172700A
JP2001172700A JP34003499A JP34003499A JP2001172700A JP 2001172700 A JP2001172700 A JP 2001172700A JP 34003499 A JP34003499 A JP 34003499A JP 34003499 A JP34003499 A JP 34003499A JP 2001172700 A JP2001172700 A JP 2001172700A
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fur
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Juko Ri
重浩 李
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SAMYANG fur SKIN CO Ltd
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SAMYANG fur SKIN CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別途の結合工程無しで毛皮単位部材から毛皮
細切糸を一体に連結されるように切り出して最少限の毛
皮素材を使用して強い毛皮糸を製造することができ、生
産費を節減し、生産性を向上させることができる毛皮糸
及びその製造方法に関する。 【解決手段】前記目的を達成するために、本発明は、毛
皮素材を一定の大きさに切断して毛皮単位部材を形成す
る工程と;前記毛皮単位部材の一定の方向に一連に連結
可能にジグザグ形状に切り込んで数個の毛皮細切糸を形
成する工程と;前記工程で切り出された数個の毛皮細切
糸をいずれか一方向に一字形に広げる工程と;前記工程
で広げた毛皮細切糸をいずれか一方向に捩じりながら縒
って毛皮糸を形成する工程と;を含む毛皮糸の製造方法
を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛皮糸及びその製造
方法に係り、より詳しくは、別途の結合工程無しで毛皮
単位部材から毛皮細切糸を一体に連結されるように切り
出すことによって最少限の毛皮素材を使用すると共に強
い毛皮糸を製造することができ、生産費を節減し、生産
性を向上させることができる毛皮糸及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、毛皮素材は着用感及び保温性に
優れていると共に多様な趣を出すことができる素材であ
る反面、動物の皮を使用しているので素材の供給に限界
があり、また、動物の皮を利用する場合に多くの素材が
使用されるので毛皮製品は高価である。
【0003】このような毛皮素材をそのまま利用した製
品としては衣類、特に毛皮コート、毛皮襟巻などがあ
り、近来では毛皮素材を利用した製品が多様に開発され
てこの毛皮素材で作った糸、いわゆる毛皮糸を利用して
セータ、ジャケット、襟巻、ショール、コートのような
衣類などが製造されているのが実情である。
【0004】前記毛皮糸の製造過程を説明すると、従来
では、図7に示されているように、毛皮素材101を一
定の大きさに切断して毛皮単位部材103を形成し、前
記毛皮単位部材103を一定の間隔をおいて切断して一
定の幅を有する帯状の毛皮細切糸105を多数個形成す
る。
【0005】前記毛皮細切糸105には毛皮の毛107
が任意の方向に数個伸びている状態で形成され、前記多
数個の毛皮細切糸105を図8のように一字形に並べた
後に一毛皮細切糸105とこれと隣接した他の毛皮細切
糸105とを連結糸109又は接着剤で結合し、前記の
ように結合された毛皮細切糸105を図9のように捩じ
ると毛皮糸100が製造される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来では、毛
皮単位部材から一定の方向に沿って一定の間隔をおいて
切断して毛皮細切糸を形成した後にこのように切断され
て形成された毛皮細切糸と毛皮細切糸とを連結糸で裁縫
結合したり接着剤などで結合してから捩じって毛皮糸を
製造するので、前記毛皮細切糸と毛皮細切糸とを結合す
るための工程によって生産性が低下すると共に生産費が
増加するという問題点があった。
【0007】前記連結糸の裁縫結合のために毛皮細切糸
が多少の厚さを有するようにしなければならず、従っ
て、毛皮細切糸の極細節が困難で、毛皮素材が多く所要
されるという問題点もあった。
【0008】このような問題点を解決するために非常に
強い毛皮素材を使用すると、極細節にすることができる
ので毛皮素材を少なく使用することができるが、このよ
うな毛皮素材は非常に高価となる。
【0009】また、前記毛皮細切糸と毛皮細切糸との間
の結合部位によって毛皮細切糸間に一定の間隔が発生す
るため、毛皮細切糸に毛皮の毛のない部分が一定に外部
に露出されて美観を損なうという問題点もあった。
【0010】さらに、前記連結糸は毛皮細切糸の一端部
に結合されるので裁縫結合部位が切れやすくなり、ま
た、毛皮細切糸と毛皮細切糸とを接着剤を用いて結合す
ると洗濯時に接着剤に水分が染み込むことによって接着
力が低下するようになるため毛皮細切糸の結合部位が切
れやすくなり、さらに、毛皮細切糸の結合部位が容易に
切れることによって毛皮糸の生産性が大幅に低下すると
いう問題点があった。
【0011】従って、本発明は前記問題点を解決するた
めのものであって、その目的は、別途の結合工程無しで
毛皮単位部材から毛皮細切糸を一体に連結されるように
切り出すことによって最少限の毛皮素材を使用すると共
に強い毛皮糸を製造することができ、生産費を節減し生
産性を向上させ、外観が美麗な毛皮糸およびその製造方
法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、 毛皮素材を一定の大きさに切断するこ
とによって形成される毛皮単位部材と;前記毛皮単位部
材のいずれか一端面からジグザグ形状に切り込んで一方
向に広げると一連に連結され、この状態でいずれか一方
向に捩じられて縒られる毛皮細切糸と;を含む毛皮糸を
提供する。
【0013】また、本発明は、 毛皮素材を一定の大き
さに切断して毛皮単位部材を形成する工程と;前記毛皮
単位部材の一定の方向に一連に連結可能にジグザグ形状
に切り込んで数個の毛皮細切糸を形成する工程と;前記
工程で切り出された数個の毛皮細切糸をいずれか一方向
に一字形に広げる工程と;前記工程で広げられた毛皮細
切糸をいずれか一方向に捩じりながら縒って毛皮糸を形
成する工程と;を含む毛皮糸の製造方法を提供する。
【0014】このように製造される毛皮糸の毛皮細切糸
は切れずに一連に連結された状態で切り出されて形成さ
れるので毛皮細切糸間が容易に切れないようになり、大
量生産が可能になり、毛皮細切糸を一定幅以下の極細節
で形成することができるようになる。
【0015】また、前記毛皮細切糸を結合しなくてもよ
いので工程が減少し、前記毛皮細切糸を捩じりながら縒
っても毛皮細切糸の表面全体に毛皮の毛が外部に露出す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の好ましい実施例を詳しく説明する。
【0017】図1は本発明の素材として使用される毛皮
素材の平面図である。毛皮素材3は大略動物の皮を広げ
た形状を有している。
【0018】本発明による毛皮糸1は、毛皮素材3を一
定の大きさに切断することによって形成される毛皮単位
部材5と、前記毛皮単位部材5のいずれか一端面からジ
グザグ形状に切り込んでいずれか一方向に広げると一連
に連結され、この状態でいずれか一方向に捩じられて縒
られる毛皮細切糸7とを含む。
【0019】前記毛皮細切糸7のいずれか一面に少なく
とも1つ以上の結合手段によって結合され、この毛皮細
切糸7と共に捩じられて縒られるときに毛皮細切糸7の
乱れを防止すると共に毛皮細切糸7の張力を補強するた
めの補強糸9を含むことができる。
【0020】前記結合手段は毛皮細切糸7のいずれか一
面に任意の間隔又は一定の間隔をおいて提供され、この
毛皮細切糸7と補強糸9とを一体に結合するための接着
部材11からなることができる。
【0021】前記補強糸9は毛皮細切糸7を完全に縒る
時にこの補強糸9が外部に露出されないように毛皮細切
糸7の裏面に結合するのが好ましい。
【0022】前記結合手段は図4において接着部材11
からなっているが、これに限られず、毛皮細切糸7と補
強糸9とを結合させるものであればいかなるものでもよ
い。
【0023】また、本発明による毛皮糸の製造方法は、
まず、毛皮素材3を一定の大きさに切断して毛皮単位部
材5を形成する工程を含む。前記毛皮単位部材5は四角
形状に形成することができるが、これに限られず、多角
形状又は円形状などに形成することができる。
【0024】また、前記毛皮単位部材5の一端面又は他
端面から一定の方向に一連に連結可能にジグザグ形状に
切り込んで数個の毛皮細切糸7を形成する工程を含む。
【0025】前記毛皮細切糸7は一定の方向への切込み
作業が行われることによって極細節が可能になり約2〜
4mm以下の幅を有する帯状の部材で形成することがで
き、前記毛皮単位部材5の表面には図3のように毛皮の
毛8が任意の方向に伸びている状態になる。
【0026】前記工程で切り出された多数個の毛皮細切
糸7をいずれか一方向に一字形に広げる工程を含む。
【0027】前記のように毛皮細切糸7を広げると、こ
の毛皮細切糸7の一端部又は他端部は他の毛皮細切糸7
の他端部又は一端部と重畳する。
【0028】また、前記毛皮細切糸7と毛皮細切糸7と
が重畳する部位は、毛皮細切糸7間を堅固に連結すると
共に毛皮素材3を最大限節減し得るように、一定の長さ
以下に形成されるように毛皮単位部材5の一端面から他
端面と一定の間隔をおいて切り込むのが好ましい。
【0029】前記工程で広げられた毛皮細切糸7をいず
れか一方向に捩じりながら縒って毛皮糸1を製造する工
程を含む。
【0030】また、前記毛皮細切糸を捩じる工程の前で
あってにこの毛皮細切糸7のいずれか一面にこの毛皮細
切糸7と共に捩じられて縒られるときに毛皮細切糸7の
乱れを防止すると共に毛皮細切糸7の張力を補強するた
めの補強糸9を結合手段によって結合する工程を含むこ
とができる。
【0031】前記結合手段は毛皮細切糸7に任意の間隔
又は一定の間隔をおいて提供され、この毛皮細切糸7と
補強糸9とを一体に結合するための接着部材11からな
ることができる。
【0032】これによって製造された毛皮糸の毛皮細切
糸は切れずに一連に連結された状態に切り出して形成さ
れるので毛皮細切糸間で容易に切れないようになり、大
量生産が可能になり、毛皮細切糸を一定の幅以下の極細
節として形成することができるので長さが増加すると共
に毛皮素材を少なく使用することができるようになる。
【0033】また、前記毛皮細切糸を結合しなくてもよ
いので工程が減少するようになり、前記毛皮細切糸を捩
じりながら縒っても毛皮細切糸の表面全体に毛皮の毛が
外部に露出する。
【0034】
【発明の効果】このように、本発明は別途の結合工程無
しで毛皮単位部材から毛皮細切糸を一体に連結されるよ
うに切り出して毛皮糸を製造するので最少限の毛皮素材
を使用して強い毛皮糸を製造することができ、生産費を
節減し、生産性を向上させ得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の素材として使用される毛皮素材から毛
皮単位部材が切断される状態を示した平面図である。
【図2】毛皮素材から切断された毛皮単位部材における
毛皮細切糸の切込み状態を示した平面図である。
【図3】本発明による毛皮細切糸を広げた状態を示した
平面図である。
【図4】図3の毛皮細切糸に補強糸を一体に結合した状
態を示した平面図である。
【図5】図4の毛皮細切糸を捩じる過程を示した平面図
である。
【図6】図5において毛皮糸の製造が完了した状態を示
した平面図である。
【図7】従来の技術によって毛皮素材から毛皮単位部材
が切断される状態を示した平面図である。
【図8】従来の技術による毛皮細切糸の連結状態を示し
た平面図である。
【図9】図8のように連結された毛皮細切糸を捩じって
毛皮糸の製造を完了した状態を示した平面図である。
【符号の説明】
1 毛皮糸 3 毛皮素材 5 毛皮単位部材 7 毛皮細切糸 9 補強糸 11 接着部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】毛皮素材を一定の大きさに切断することに
    よって形成される毛皮単位部材と、 前記毛皮単位部材のいずれか一端面からジグザグ形状に
    切り込んで一方向に広げると一連に連結され、この状態
    で一方向に捩じられて縒られる毛皮細切糸と、 を含む毛皮糸。
  2. 【請求項2】前記毛皮細切糸のいずれか一面に結合手段
    によって結合され、この毛皮細切糸と共に捩じられて縒
    られる時に毛皮細切糸の乱れを防止し毛皮細切糸の張力
    を補強するための補強糸をさらに含む請求項1に記載の
    毛皮糸。
  3. 【請求項3】前記結合手段は毛皮細切糸のいずれか一面
    に任意の間隔又は一定の間隔をおいて提供され、この毛
    皮細切糸と補強糸とを一体に結合するための接着部材か
    らなる請求項2に記載の毛皮糸。
  4. 【請求項4】毛皮素材を一定の大きさに切断して毛皮単
    位部材を形成する工程と、 前記毛皮単位部材の一定の方向に沿って一連に連結可能
    にジグザグ形状に切り込んで数個の毛皮細切糸を形成す
    る工程と、 前記工程で切り出された数個の毛皮細切糸を一方向に一
    字形に広げる工程と、 前記工程で広げられた毛皮細切糸を一方向に捩じりなが
    ら縒って毛皮糸を形成する工程と、 を含む毛皮糸の製造方法。
  5. 【請求項5】前記毛皮細切糸を捩じる工程の前で、この
    毛皮細切糸のいずれかの一面に、この毛皮細切糸と共に
    捩じられて縒られる時に毛皮細切糸の乱れを防止し毛皮
    細切糸の張力を補強するための補強糸を結合手段によっ
    て結合する工程を含む請求項4に記載の毛皮糸の製造方
    法。
  6. 【請求項6】前記結合手段は毛皮細切糸に任意の間隔又
    は一定の間隔をおいて形成され、この毛皮細切糸と補強
    糸とを一体に結合するための接着部材からなる請求項5
    に記載の毛皮糸の製造方法。
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